JPWO2019225592A1 - 真空断熱材および真空断熱材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
このような真空断熱材として、従来、例えば、グラスウールからなる芯材2と、外被体としてのバリア材4とからなり、芯材2の一部を取り除いてこの芯材2に線状の薄肉部13を形成し、これにより、薄肉部13を利用して完成した真空断熱材1を容易に折曲げることができるようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、真空断熱材の折曲とは別に、真空断熱材を凹凸形状を有する異形の筐体に配置する際、筐体形状に合わせて真空断熱材の一部に厚みが異なる部位を加工する必要がある場合がある。
さらに、真空包装後に圧縮加工をした場合、真空断熱材の体積が小さくなるため、内部圧力が上昇し、真空断熱材100全体の熱伝導率が上昇してしまう。
なお、この明細書には、2018年5月21日付けで日本国に出願された日本国特許出願・特願2018−096943のすべての内容が含まれる。
これによれば、芯材の少なくとも1つの面に、第1の面と第2の面を傾斜した結ぶ第3の面を形成しているので、真空包装を行う際における大気圧による応力が、第3の面により分散されることになり、応力が厚み方向に集中的に働くことによる変形を防止することが可能となる。これにより、設計当初の形状を維持した状態の真空断熱材を得ることができる。
これによれば、平面状に傾斜した第3の面を形成することにより、真空包装を行う際における大気圧による応力が、第3の面により分散されることになり、応力が厚み方向に集中的に働くことによる変形を防止することが可能となる。
これによれば、階段状に傾斜した第3の面を形成することにより、真空包装を行う際における大気圧による応力が、第3の面により分散されることになり、応力が厚み方向に集中的に働くことによる変形を防止することが可能となる。
これによれば、芯材の少なくとも1つの面に、第1の面と第2の面を傾斜した結ぶ第3の面を形成しているので、真空包装を行う際における大気圧による応力が、第3の面により分散されることになり、応力が厚み方向に集中的に働くことによる変形を防止することが可能となる。これにより、設計当初の形状を維持した状態の真空断熱材を得ることができる。
これによれば、従来のように、真空断熱材を製造した後、プレス加工を行って薄肉部を形成する場合と比較して、芯材の密度を均一にすることができ、設計通りの熱伝導率を確保することができ、真空断熱材の断熱効果を確保することができる。
図1は、本実施の形態に係る芯材を適用した真空断熱材の概略斜視図である。図2は、芯材の概略斜視図である。
本実施の形態における真空断熱材1は、例えば、冷蔵庫や調理機器などに配設されるほぼ平板状の真空断熱材1である。
図1に示すように、真空断熱材1は、芯材10と、芯材10の外側を被覆する外被材20とを備えている。
芯材10は、一面が平面状に形成されており、他面には、途中段差が形成される形状を有している。すなわち、芯材10の他面は、第1の面11と、第1の面11より高さが低く形成された第2の面12と、第1の面11と第2の面12とを傾斜して結ぶように形成された第3の面13と、を備えている。
本実施の形態においては、第3の面13は、平面状に形成されているが、平面状に限定されるものではなく、例えば、曲面状に形成するようにしてもよい。
なお、第3の面13は、第2の面12に対して小さい傾斜角で形成されているが、これに限定されるものではなく、90°以下であれば一定の効果が期待できる。
図3から図6は、芯材10を形成する手段を示す説明図である。
第1の芯材形成手段としては、図3に示すように、芯材10は、直方体形状の第1の芯材10aと、第1の芯材10aより長さ寸法が短く形成され、一端部に第3の面13を形成してなる第2の芯材10bとを重ね合わせることで形成することができる。
なお、これらの芯材形成手段は、単に一例を示したものに過ぎず、他のいずれの手段により芯材10を形成するようにしてもよい。
真空断熱材1を製造する場合は、図7(a)に示すように、前述のように第1の面11、第2の面12および第3の面13が形成された芯材10を形成する。そして、図7(b)に示すように、芯材10の上下面を外被材20で被覆し、各外被材20を密着させた状態で、図7(c)に示すように、真空引きをして真空包装することにより、真空断熱材1を、製造することができる。
芯材10の表面に外被材20を被覆して真空引きを行う際に、芯材10は、大気圧により応力を受ける。芯材10に段差部分が形成されている場合、大気圧による応力が、芯材10の段差付近に対して厚み方向すなわち第2の面12に対して90°をなす方向に集中的に働くと、芯材10の下面が大気圧および外被材20の張力により引っ張られて、芯材10の形状が変形することがある。
そのため、真空包装を行う際に、大気圧により段差部分に応力が加わった場合、第3の面13に傾斜を形成することにより、大気圧による応力と、外被材20による張力が水平方向に向かうように分散されることになり、第2の面12に対して90°方向に働く応力を集中しにくくすることができる。
そのため、芯材10の密度が変化してしまうことがなく、設計通りの熱伝導率を確保することができ、真空断熱材1の断熱効果を確保することができる。
これによれば、芯材10の少なくとも1つの面に、第1の面11と第2の面12を傾斜して結ぶ第3の面13を形成しているので、真空包装を行う際における大気圧による応力が、第3の面13により分散されることになり、応力が厚み方向に集中的に働くことによる変形を防止することが可能となる。これにより、設計当初の形状を維持した状態の真空断熱材1を得ることができる。
これによれば、平面状に傾斜した第3の面13を形成することにより、真空包装を行う際における大気圧による応力が、第3の面13により分散されることになり、応力が厚み方向に集中的に働くことによる変形を防止することが可能となる。
これによれば、従来のように、真空断熱材1を製造した後、プレス加工を行って薄肉部を形成する場合と比較して、芯材の密度を均一にすることができ、設計通りの熱伝導率を確保することができ、真空断熱材1の断熱効果を確保することができる。
例えば、本実施の形態では、第3の面13が、平面状の傾斜面である場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第3の面13は、階段状に傾斜して形成するようにしてもよい。
また、前記実施の形態においては、芯材10の一面に1つの第3の面13を形成した場合の例について説明したが、本発明は、これに限定されない。例えば、芯材10の一面に複数の第3の面13を形成するようにしてもよいし、芯材10の両面に1つまたは複数の第3の面13を形成するようにしてもよい。
10 芯材
11 第1の面
12 第2の面
13 第3の面
20 外被材
Claims (5)
- 真空断熱材用の芯材であって、
真空包装前の前記芯材の少なくとも1つの面は、第1の面と、前記第1の面と高さの異なる第2の面と、前記第1の面と前記第2の面とを傾斜して結ぶように形成された第3の面と、を備えていることを特徴とする芯材。 - 前記芯材の前記第3の面は、平面状で傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の芯材。
- 前記芯材の前記第3の面は、階段状に傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の芯材。
- 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の芯材を用いたことを特徴とする真空断熱材。
- 真空包装後の芯材の少なくとも1つの面は、第1の面と、前記第1の面と高さの異なる第2の面と、前記第1の面と前記第2の面とを傾斜して結ぶように形成された第3の面と、を備え、前記第1の面、前記第2の面、前記第3の面における前記芯材の密度が均一であることを特徴とする真空断熱材。
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