JPWO2019208166A1 - 超音波システムおよび超音波システムの制御方法 - Google Patents

超音波システムおよび超音波システムの制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2019208166A1
JPWO2019208166A1 JP2020516181A JP2020516181A JPWO2019208166A1 JP WO2019208166 A1 JPWO2019208166 A1 JP WO2019208166A1 JP 2020516181 A JP2020516181 A JP 2020516181A JP 2020516181 A JP2020516181 A JP 2020516181A JP WO2019208166 A1 JPWO2019208166 A1 JP WO2019208166A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
mode
image
ultrasonic
information data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020516181A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6986143B2 (ja
Inventor
宮地 幸哉
幸哉 宮地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Publication of JPWO2019208166A1 publication Critical patent/JPWO2019208166A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6986143B2 publication Critical patent/JP6986143B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/44Constructional features of the ultrasonic, sonic or infrasonic diagnostic device
    • A61B8/4444Constructional features of the ultrasonic, sonic or infrasonic diagnostic device related to the probe
    • A61B8/4472Wireless probes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/44Constructional features of the ultrasonic, sonic or infrasonic diagnostic device
    • A61B8/4483Constructional features of the ultrasonic, sonic or infrasonic diagnostic device characterised by features of the ultrasound transducer
    • A61B8/4494Constructional features of the ultrasonic, sonic or infrasonic diagnostic device characterised by features of the ultrasound transducer characterised by the arrangement of the transducer elements
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/46Ultrasonic, sonic or infrasonic diagnostic devices with special arrangements for interfacing with the operator or the patient
    • A61B8/461Displaying means of special interest
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/52Devices using data or image processing specially adapted for diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/5215Devices using data or image processing specially adapted for diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves involving processing of medical diagnostic data
    • A61B8/5238Devices using data or image processing specially adapted for diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves involving processing of medical diagnostic data for combining image data of patient, e.g. merging several images from different acquisition modes into one image
    • A61B8/5246Devices using data or image processing specially adapted for diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves involving processing of medical diagnostic data for combining image data of patient, e.g. merging several images from different acquisition modes into one image combining images from the same or different imaging techniques, e.g. color Doppler and B-mode
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/56Details of data transmission or power supply
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/10Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding
    • H04N19/102Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding characterised by the element, parameter or selection affected or controlled by the adaptive coding
    • H04N19/124Quantisation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/60Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using transform coding

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Gynecology & Obstetrics (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

超音波システム(1)は、互いに無線接続された超音波プローブ(2)および画像表示装置(3)を備え、超音波プローブ(2)は、振動子アレイ(11)と、振動子アレイ(11)に超音波を送受信させて音線信号を生成する送受信部(15)と、音線信号から画像情報データを生成する画像情報データ生成部(20)と、画像情報データを圧縮する圧縮部(18)と、画像情報データの圧縮率を設定する圧縮率設定部(23)とを含み、画像表示装置(3)は、解凍部(33)と、復号化された画像情報データに基づく超音波画像を表示する表示部(36)と、検査モードを設定する検査モード設定部(39)とを含み、圧縮率設定部(23)は、検査モードに応じた圧縮率を設定し、圧縮部(18)は、設定された圧縮率により画像情報データを圧縮する。

Description

本発明は、超音波システムおよび超音波システムの制御方法に係り、特に、超音波プローブと画像表示装置とが互いに無線接続されている超音波システムおよび超音波システムの制御方法に関する。
従来から、医療分野において、超音波画像を利用した超音波診断装置が実用化されている。一般に、この種の超音波診断装置は、振動子アレイを内蔵した超音波プローブと、この超音波プローブに接続された装置本体とを有しており、超音波プローブから被検体に向けて超音波を送信し、被検体からの超音波エコーを超音波プローブで受信し、その受信信号を装置本体で電気的に処理することにより超音波画像が生成される。
近年、例えば、特許文献1に開示されているように、超音波プローブと装置本体との間を無線通信により接続することにより、超音波プローブの操作性、機動性を向上させようとする超音波システムが開発されている。
このような無線型の超音波システムでは、超音波プローブの振動子アレイから出力されたアナログの受信信号を無線通信により装置本体へ伝送する、あるいは、超音波プローブ内に信号処理のための回路を内蔵して、振動子アレイから出力された受信信号を超音波プローブ内でデジタル処理した上で無線通信により装置本体に伝送することにより、装置本体において超音波画像の生成が行われる。
特開2015−211726号公報
一般に、超音波画像を生成するために超音波プローブにより取得されるデータは、膨大なデータ量を有する。このようなデータを超音波プローブから装置本体へ無線送信する場合には、データを圧縮することにより通信容量を低減する手法を採ることが好ましい。
ところで、超音波診断を行う際の検査モードには、B(輝度)モード等のフレーム単位で走査が完了して超音波画像の表示が行われる検査モードと、M(モーション)モード等の時間軸に沿って超音波画像の表示が行われる検査モードとがある。
フレーム単位で超音波画像を表示する前者の検査モードにおいては、1フレームの超音波画像に対応するデータ毎に圧縮処理を施して超音波プローブから装置本体へ無線送信し、装置本体側でフレーム毎に復元されたデータに基づいて超音波画像を表示することができる。
一方、時間軸に沿って超音波画像を表示する後者の検査モードにおいては、一定の区切り時間を設定し、それぞれの区切り時間内に超音波プローブにより取得されたデータを圧縮して超音波プローブから装置本体へ無線送信し、区切り時間毎に圧縮されたデータに基づいて装置本体側で超音波画像を生成する。このようにして生成された区切り時間毎の超音波画像は、時間軸に沿って継ぎ合わされることとなる。このため、超音波画像に区切り時間毎の継ぎ目が目立ってムラが発生し、超音波画像の品質が低下するおそれがある。
本発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたものであり、超音波プローブと画像表示装置とが互いに無線接続されながらも、検査モードによることなく、高品質の超音波画像を表示することができる超音波システムおよび超音波システムの制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る超音波システムは、互いに無線接続された超音波プローブおよび画像表示装置を備える超音波システムであって、超音波プローブは、振動子アレイと、振動子アレイによる超音波の送受信を行わせることにより音線信号を生成する送受信部と、送受信部により生成された音線信号に基づいて画像情報データを生成する画像情報データ生成部と、画像情報データ生成部により生成された画像情報データを圧縮する圧縮部と、圧縮部における圧縮率を設定する圧縮率設定部と、圧縮部により圧縮された画像情報データを画像表示装置に無線送信するプローブ側無線通信部とを含み、画像表示装置は、超音波プローブから無線送信された画像情報データを復号化する解凍部と、解凍部により復号化された画像情報データに基づいて超音波画像を表示する表示部と、定められた複数の検査モードのうち実施する検査モードを設定する検査モード設定部と、検査モード設定部により設定された検査モードの種類を超音波プローブに無線送信する表示装置側無線通信部とを含み、超音波プローブの圧縮率設定部は、画像表示装置から無線送信された検査モードの種類に対応する圧縮率を設定し、超音波プローブの圧縮部は、圧縮率設定部により設定された圧縮率に基づいて画像情報データを圧縮することを特徴とする。
圧縮率設定部は、検査モード設定部により設定された検査モードの種類が、超音波画像をフレーム単位で表示するフレーム単位モードである場合に、定められた第1の圧縮率を設定し、検査モード設定部により設定された検査モードの種類が、超音波画像を時系列に表示するスクロールモードである場合に、第1の圧縮率よりも低い第2の圧縮率を設定することができる。
この際に、フレーム単位モードは、輝度モード、カラードプラモード、パワードプラモードのうち少なくとも1つを含み、スクロールモードは、モーションモード、パルスドプラモード、連続波ドプラモードのうち少なくとも1つを含むことが好ましい。
また、画像表示装置は、解凍部により復号化された画像情報データを保存する画像メモリと、画像メモリへの画像情報データの保存を制御する保存制御部とを含むことができる。
この際に、検査モード設定部により設定された検査モードがスクロールモードである場合に、表示部は、スクロールモードに応じて生成された超音波画像を表示するための定められた表示長さを有するスクロール表示領域を有し、保存制御部は、表示長さに対応する時間幅を単位として、画像情報データを画像メモリに保存することができる。
画像情報データは、送受信部により生成された音線信号に超音波の反射位置の深度に応じた減衰補正および包絡線検波処理を施した信号であることが好ましい。
もしくは、画像情報データは、送受信部により生成された音線信号に超音波の反射位置の深度に応じた減衰補正および包絡線検波処理を施し、且つ、定められた画像表示方式に従って変換された超音波画像信号であってもよい。
また、送受信部は、振動子アレイから超音波の送信を行わせる送信部と、振動子アレイにより取得された受信信号に基づいて音線信号を生成する受信部とを含むことができる。
本発明の超音波システムの制御方法は、互いに無線接続された超音波プローブおよび画像表示装置を備える超音波システムの制御方法であって、画像表示装置において定められた複数の検査モードのうち実施する検査モードを設定し、設定された検査モードの種類を画像表示装置から超音波プローブに無線送信し、超音波プローブの振動子アレイによる超音波の送受信を行わせることにより音線信号を生成し、生成された音線信号に基づいて画像情報データを生成し、生成された画像情報データを、画像表示装置において設定された検査モードの種類に対応する圧縮率により圧縮し、圧縮された画像情報データを超音波プローブから画像表示装置に無線送信し、超音波プローブから無線送信された画像情報データを画像表示装置において復号化し、復号化された画像情報データに基づいて超音波画像を画像表示装置の表示部に表示することを特徴とする。
本発明によれば、超音波プローブの圧縮率設定部が、画像表示装置から無線送信された検査モードの種類に対応する圧縮率を設定し、超音波プローブの圧縮部が、圧縮率設定部により設定された圧縮率に基づいて画像情報データを圧縮するため、超音波プローブと画像表示装置とが互いに無線接続されながらも、検査モードによることなく、高品質の超音波画像を表示することができる。
本発明の実施の形態1に係る超音波システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1における受信部の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1における信号処理部の内部構成を示すブロック図である。 定められた区切り時間で分割されたMモード画像信号を模式的に示す図である。 Bモード画像とMモード画像の表示例を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態1において表示部に表示されるMモード画像の時間推移を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態1において画像メモリに保存されるMモード画像信号の時間推移を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態2に係る超音波システムの構成を示すブロック図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1
図1に、本発明の実施の形態1に係る超音波システム1の構成を示す。超音波システム1は、超音波プローブ2と画像表示装置3を備えており、超音波プローブ2と画像表示装置3とは、互いに無線通信により接続されている。
超音波プローブ2は、振動子アレイ11を備えており、振動子アレイ11に、送信部12および受信部13がそれぞれ接続されている。送信部12および受信部13は、送受信部14を形成しており、送信部12および受信部13に、超音波送受信制御部15が接続されている。受信部13には、信号処理部16、画像処理部17、圧縮部18およびプローブ側無線通信部19が順次接続されている。ここで、信号処理部16および画像処理部17により、画像情報データ生成部20が構成されている。
また、プローブ側無線通信部19に、通信制御部21が接続され、圧縮部18に、圧縮率設定部23が接続されている。また、超音波送受信制御部15、信号処理部16、画像処理部17、圧縮部18、プローブ側無線通信部19、通信制御部21および圧縮率設定部23に、プローブ制御部22が接続されている。ここで、プローブ側無線通信部19とプローブ制御部22とは、双方向に情報の受け渡しが可能に接続されている。また、超音波プローブ2は、バッテリ24を内蔵している。
さらに、送受信部14、超音波送受信制御部15、圧縮部18、画像情報データ生成部20、通信制御部21、プローブ制御部22および圧縮率設定部23により、プローブ側プロセッサ25が構成されている。
画像表示装置3は、表示装置側無線通信部32を有しており、表示装置側無線通信部32に、解凍部33、保存制御部34、表示制御部35および表示部36が順次接続されている。また、表示装置側無線通信部32には、通信制御部37および検査モード設定部39がそれぞれ接続されている。また、解凍部33には、検査モード設定部39が接続されている。また、保存制御部34には、画像メモリ42が接続されている。
また、表示装置側無線通信部32、解凍部33、保存制御部34、表示制御部35、通信制御部37および検査モード設定部39に、本体制御部38が接続され、本体制御部38に、操作部40および格納部41が接続されている。ここで、表示装置側無線通信部32と本体制御部38とは、双方向に情報の受け渡しが可能に接続され、本体制御部38と格納部41は、双方向に情報の受け渡しが可能に接続されている。
さらに、解凍部33、保存制御部34、表示制御部35、通信制御部37、本体制御部38および検査モード設定部39により、表示装置側プロセッサ43が構成されている。
超音波プローブ2の振動子アレイ11は、1次元または2次元に配列された複数の超音波振動子を有している。これらの振動子は、それぞれ送信部12から供給される駆動信号に従って超音波を送信すると共に被検体からの反射波を受信してアナログの受信信号を出力する。各振動子は、例えば、PZT(Lead Zirconate Titanate:チタン酸ジルコン酸鉛)に代表される圧電セラミック、PVDF(Poly Vinylidene Di Fluoride:ポリフッ化ビニリデン)に代表される高分子圧電素子およびPMN−PT(Lead Magnesium Niobate-Lead Titanate:マグネシウムニオブ酸鉛−チタン酸鉛固溶体)に代表される圧電単結晶等からなる圧電体の両端に電極を形成した素子を用いて構成される。
超音波送受信制御部15は、送受信部14の送信部12および受信部13を制御することにより、表示装置側プロセッサ43の検査モード設定部39により設定され、プローブ制御部22から指示された検査モード、走査方式および定められた送受信シーケンスに基づいて、超音波ビームの送信および超音波エコーの受信を行う。ここで、検査モードとして、例えば、超音波画像をフレーム単位で表示するフレーム単位モードであるB(輝度)モード、超音波画像を時系列に表示するスクロールモードであるM(モーション)モードが使用され、走査方式として、例えば、電子セクタ走査方式、電子リニア走査方式、電子コンベックス走査方式等の走査方式のうちいずれかが使用される。
送受信部14の送信部12は、例えば、複数のパルス発生器を含んでおり、超音波送受信制御部15からの制御信号に応じて選択された送信遅延パターンに基づいて、振動子アレイ11の複数の振動子から送信される超音波が超音波ビームを形成するようにそれぞれの駆動信号を、遅延量を調節して複数の振動子に供給する。このように、振動子アレイ11の振動子の電極にパルス状または連続波状の電圧が印加されると、圧電体が伸縮し、それぞれの振動子からパルス状または連続波状の超音波が発生して、それらの超音波の合成波から、一定の走査線上に焦点が絞り込まれた超音波ビームが形成される。
送信された超音波ビームは、例えば、被検体の部位等の対象において反射され、いわゆる超音波エコーとして振動子アレイ11に向かって伝搬する。このように振動子アレイ11に向かって伝搬する超音波エコーは、振動子アレイ11を構成するそれぞれの超音波振動子により受信される。この際に、振動子アレイ11を構成するそれぞれの超音波振動子は、伝搬する超音波エコーを受信することにより伸縮して電気信号を発生させ、これらの電気信号を受信部13に出力する。
送受信部14の受信部13は、超音波送受信制御部15からの制御信号に従って、振動子アレイ11から出力される受信信号の処理を行う。図2に示すように、受信部13は、増幅部26、AD(Analog Digital)変換部27およびビームフォーマ28が直列接続された構成を有している。増幅部26は、振動子アレイ11を構成するそれぞれの超音波振動子から入力されたアナログ信号である受信信号を増幅し、増幅した受信信号をAD変換部27に送信する。AD変換部27は、増幅部26から送信されたアナログの受信信号をデジタル信号に変換して受信データを取得し、この受信データをビームフォーマ28に送出する。ビームフォーマ28は、超音波送受信制御部15からの制御信号に応じて選択された受信遅延パターンに基づき、設定された音速に従う各受信データにそれぞれの遅延を与えて加算(整相加算)を施す、受信フォーカス処理を行う。この受信フォーカス処理により、一定の走査線上に超音波エコーの焦点が絞り込まれた音線信号が生成される。
プローブ側プロセッサ25の画像情報データ生成部20は、受信部13のビームフォーマ28により生成された音線信号に基づいて、画像情報データを生成する。
ここで、画像情報データ生成部20の信号処理部16は、図3に示すように、Bモード処理部29とMモード処理部30を有しており、プローブ制御部22の制御の下、Bモード処理部29およびMモード処理部30を選択的に使用して、受信部13のビームフォーマ28により生成された音線信号に対して信号処理を施す。
信号処理部16のBモード処理部29は、受信部13のビームフォーマ28により生成された音線信号に対して、超音波が反射した位置の深度に応じて伝搬距離に起因する減衰の補正を施した後、包絡線検波処理を施すことにより、被検体内の組織に関する断層画像情報である信号を生成する。
信号処理部16のMモード処理部30は、設定された走査線に沿った深さ方向の信号強度を時間軸上にプロットして、時系列における被検体内の組織の変動を表す信号を生成する。
画像情報データ生成部20の画像処理部17は、信号処理部16のBモード処理部29により生成された信号およびMモード処理部30により生成された信号に対して、通常のテレビジョン信号の走査方式に従う画像信号にラスター変換し、明るさ補正、諧調補正、シャープネス補正および色補正等の各種の必要な画像処理を施すことにより、画像情報データとして超音波画像信号である、被検体の組織の断層画像に対応するBモード画像信号および時系列における被検体内の組織の変動を表す画像に対応するMモード画像信号を生成する。
プローブ側プロセッサ25の圧縮部18は、画像情報データ生成部20により生成されたBモード画像信号およびMモード画像信号を、定められた圧縮形式を用いて、プローブ側プロセッサ25の圧縮率設定部23により設定された圧縮率に基づいて圧縮する。この際に、圧縮部18は、Bモード画像信号およびMモード画像信号を、2次元データとして圧縮する。ここで、Mモード画像信号は、時系列に連続するデータであり、Bモード画像信号とは異なり、フレーム単位の区切りを有していないため、圧縮部18は、Mモード画像信号に対して、定められた区切り時間毎に分割および圧縮を行う。定められた区切り時間としては、例えば、16msおよび33ms等の時間間隔が用いられる。
また、圧縮部18は、例えば、定められた圧縮形式として、いわゆるJPEG(Joint-Photographic-Experts-Group)を用いることができる。例えば、JPEGでは、画像信号を定められたサイズに対応する複数のブロックに分け、分けられたブロック毎に、フーリエ変換等の周波数領域への変換、量子化およびエントロピー符号化によるによるデータ量の削減、周波数領域から空間領域への変換がなされることにより、画像信号の圧縮が行われる。
より詳しくは、周波数領域に変換された画像信号に対して周波数成分の強度の精度が量子化により低下されて、画像信号を構成する複数の画素を表すデータがより少ない数の画素を表すデータに置き換えられ、量子化がなされた画像信号において多く存在する周波数成分ほどエントロピー符号化により短いビット列が割り当てられた後、エントロピー符号化がなされた画像信号が、周波数領域から空間領域に変換される。量子化においては、例えば、画像信号を構成する複数の画素を表すデータのうち互いに近接した位置における定められた数のデータをクラスタとして分け、それらのクラスタ内において信号強度が平均化されることにより、画像信号におけるデータ量が削減される。このようにして、例えば、JPEGにより圧縮されたBモード画像信号およびMモード画像信号が生成される。
プローブ側プロセッサ25の圧縮率設定部23は、圧縮部18におけるBモード画像信号およびMモード画像信号の圧縮率を設定する。後述するように、圧縮率設定部23は、画像表示装置3における検査モード設定部39により設定された検査モードがフレーム単位モードであるかスクロールモードであるかに応じて圧縮率を設定する。具体的には、圧縮率設定部23は、検査モード設定部39によりフレーム単位モードであるBモードが設定された場合には、Bモードに対応する圧縮率を設定し、検査モード設定部39によりスクロールモードであるMモードが設定された場合には、Mモードに対応する圧縮率を設定する。この際に、圧縮率設定部23は、Bモードに対する圧縮率とMモードに対応する圧縮率とが互いに異なるように圧縮率を設定する。
超音波プローブ2のプローブ側無線通信部19は、電波の送信および受信を行うためのアンテナを含んでおり、圧縮部18によりフレーム単位毎に圧縮されたBモード画像信号および定められた区切り時間毎に分割および圧縮されたMモード画像信号に基づいてキャリアを変調してBモード画像信号およびMモード画像信号を表す伝送信号を生成し、生成された伝送信号をアンテナに供給してアンテナから電波を送信することにより、Bモード画像信号およびMモード画像信号を順次無線送信する。キャリアの変調方式としては、ASK(Amplitude Shift Keying:振幅偏移変調)、PSK(Phase Shift Keying:位相偏移変調)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying:四位相偏移変調)、16QAM(16 Quadrature Amplitude Modulation:16直角位相振幅変調)等が用いられる。
また、プローブ側無線通信部19は、後述する検査モード設定部39により設定された検査モードを表す伝送信号を、画像表示装置3の表示装置側無線通信部32から受信し、受信された伝送信号を復調して検査モードを表す情報を、プローブ制御部22に出力する。検査モードを表す情報は、プローブ制御部22から超音波送受信制御部15および圧縮率設定部23に出力される。
プローブ側プロセッサ25の通信制御部21は、プローブ制御部22により設定された送信電波強度でBモード画像信号およびMモード画像信号の送信が行われるようにプローブ側無線通信部19を制御する。さらに、プローブ側プロセッサ25の通信制御部21は、画像表示装置3の表示装置側無線通信部32から検査モードを表す情報の受信が行われるようにプローブ側無線通信部19を制御する。
プローブ側プロセッサ25のプローブ制御部22は、予め記憶しているプログラム等に基づいて、超音波プローブ2の各部の制御を行う。
超音波プローブ2のバッテリ24は、超音波プローブ2内に内蔵されており、超音波プローブ2の各回路に電力を供給する。
画像表示装置3の表示装置側無線通信部32は、電波の送信および受信を行うためのアンテナを含んでおり、超音波プローブ2のプローブ側無線通信部19により送信されたBモード画像信号およびMモード画像信号を表す伝送信号を、アンテナを介して受信し、受信した伝送信号を復調することにより、フレーム単位毎に圧縮されたBモード画像信号および定められた区切り時間毎に分割および圧縮されたMモード画像信号を出力する。また、表示装置側無線通信部32は、検査モード設定部39により設定された検査モードを表す情報に基づいてキャリアを変調することにより検査モードを表す伝送信号を生成し、生成された伝送信号を超音波プローブ2のプローブ側無線通信部19に無線送信する。キャリアの変調方式としては、プローブ側無線通信部19における変調方式と同様に、ASK、PSK、QPSK、16QAM等が用いられる。
表示装置側プロセッサ43の通信制御部37は、超音波プローブ2のプローブ側無線通信部19からBモード画像信号およびMモード画像信号を表す伝送信号の受信が行われるように画像表示装置3の表示装置側無線通信部32を制御する。さらに、表示装置側プロセッサ43の通信制御部37は、本体制御部38により設定された送信電波強度で検査モード設定部39により設定された検査モードを表す情報の送信が行われるように表示装置側無線通信部32を制御する。
表示装置側プロセッサ43の検査モード設定部39は、検査モードとして、BモードおよびMモードのうち、診断において実施する検査モードを設定する。この際に、検査モード設定部39は、例えば、画像表示装置3の操作部40を介してユーザにより選択された検査モードを、診断において実施する検査モードとして設定することができる。
表示装置側プロセッサ43の解凍部33は、画像表示装置3の表示装置側無線通信部32により出力された、圧縮されているBモード画像信号およびMモード画像信号を、検査モード設定部39により設定された検査モードおよび使用されている圧縮形式に基づいて復号化する。
表示装置側プロセッサ43の保存制御部34は、画像メモリ42を制御して、解凍部33により復号化されたBモード画像信号およびMモード画像信号を画像メモリ42に保存させる。
表示装置側プロセッサ43の表示制御部35は、本体制御部38の制御の下、画像メモリ42に保存されたBモード画像信号およびMモード画像信号に所定の処理を施して、Bモード画像信号に基づくBモード画像およびMモード画像信号に基づくMモード画像を表示部36に表示させる。この際に、スクロールモードに対応する画像であるMモード画像は、定められた区切り時間毎に分割されたMモード画像が互いに繋ぎ合わされるように表示される。
表示装置側プロセッサ43の本体制御部38は、格納部41に予め記憶されているプログラムおよび操作部40を介したユーザの操作に基づいて、画像表示装置3の各部の制御を行う。
画像表示装置3の表示部36は、表示制御部35の制御の下、Bモード画像およびMモード画像等の画像を表示するものであり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)等のディスプレイ装置を含む。
画像表示装置3の操作部40は、ユーザが入力操作を行うためのものであり、キーボード、マウス、トラックボール、タッチパッドおよびタッチパネル等を備えて構成することができる。
格納部41は、画像表示装置3の動作プログラム等を格納するものであり、格納部41として、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive:ハードディスクドライブ)、SSD(Solid State Drive:ソリッドステートドライブ)、FD(Flexible Disc:フレキシブルディスク)、MOディスク(Magneto-Optical disc:光磁気ディスク)、MT(Magnetic Tape:磁気テープ)、RAM(Random Access Memory:ランダムアクセスメモリ)、CD(Compact Disc:コンパクトディスク)、DVD(Digital Versatile Disc:デジタルバーサタイルディスク)、SDカード(Secure Digital card:セキュアデジタルカード)、USBメモリ(Universal Serial Bus memory:ユニバーサルシリアルバスメモリ)等の記録メディア、またはサーバ等を用いることができる。
なお、超音波プローブ2の送信部12、受信部13、超音波送受信制御部15、信号処理部16、画像処理部17、圧縮部18、通信制御部21、プローブ制御部22および圧縮率設定部23を有するプローブ側プロセッサ25と、画像表示装置3の保存制御部34、表示制御部35、通信制御部37、本体制御部38および検査モード設定部39を有する表示装置側プロセッサ43は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)、および、CPUに各種の処理を行わせるための制御プログラムから構成されるが、FPGA(Field Programmable Gate Array:フィードプログラマブルゲートアレイ)、DSP(Digital Signal Processor:デジタルシグナルプロセッサ)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:アプリケーションスペシフィックインテグレイテッドサーキット)、GPU(Graphics Processing Unit:グラフィックスプロセッシングユニット)、その他のIC(Integrated Circuit:集積回路)を用いて構成されてもよく、もしくはそれらを組み合わせて構成されてもよい。
画像表示装置3の画像メモリ42は、表示装置側プロセッサ43の保存制御部34の制御の下、解凍部33により復号化されたBモード画像信号およびMモード画像信号を保存する。画像メモリ42としては、格納部41と同様に、フラッシュメモリ、HDD、SSD、FD、MOディスク、MT、RAM、CD、DVD、SDカード、USBメモリ等の記録メディア、またはサーバ等を用いることができる。
また、プローブ側プロセッサ25の送信部12、受信部13、超音波送受信制御部15、信号処理部16、画像処理部17、圧縮部18、通信制御部21、プローブ制御部22および圧縮率設定部23を部分的にあるいは全体的に1つのCPU等に統合させて構成することもできる。同様に、表示装置側プロセッサ43の保存制御部34、表示制御部35、通信制御部37、本体制御部38および検査モード設定部39も、部分的にあるいは全体的に1つのCPU等に統合させて構成することができる。
次に、本発明の実施の形態1に係る超音波システム1の動作について説明する。
まず、画像表示装置3において、表示装置側プロセッサ43の検査モード設定部39により、診断に使用される検査モードとして、BモードおよびMモードのうちいずれかの検査モードが設定される。この際に、例えば、検査モード設定部39は、画像表示装置3の操作部40を介してユーザにより選択された検査モードを、診断に使用される検査モードとして設定することができる。
このようにして、診断に使用される検査モードが設定されると、画像表示装置3の表示装置側無線通信部32は、検査モード設定部39により設定された検査モードを表す情報に基づいてキャリアを変調して検査モードを表す伝送信号を生成し、生成された伝送信号を、超音波プローブ2のプローブ側無線通信部19に無線送信する。このようにして表示装置側無線通信部32から無線送信された、検査モードを表す伝送信号は、プローブ側無線通信部19により検査モードを表す情報に復調されて、プローブ側プロセッサ25のプローブ制御部22に送出される。プローブ制御部22は、検査モードを表す情報を、超音波送受信制御部15、圧縮部18および圧縮率設定部23に送出する。
プローブ側プロセッサ25の超音波送受信制御部15は、プローブ制御部22から送出された検査モードを表す情報に基づいて、振動子アレイ11における超音波の送受信がなされるように、送受信部14を制御する。この際に、まず、超音波送受信制御部15の制御の下、送受信部14の送信部12からの駆動信号に従って振動子アレイ11の複数の超音波振動子から超音波ビームが送信される。送信された超音波ビームに基づく被検体からの超音波エコーは、各超音波振動子により受信され、アナログ信号である受信信号が受信部13に出力され、増幅部26で増幅され、AD変換部27でAD変換されて受信データが取得される。この受信データに対して、ビームフォーマ28により受信フォーカス処理が施されることにより、超音波画像のそれぞれのフレームに対応する音線信号が生成される。
受信部13のビームフォーマ28により生成された音線信号は、画像情報データ生成部20の信号処理部16により所定の信号処理が施され、被検体内の組織の断層画像を表す信号または時系列における被検体内の組織の変動を表す信号となる。この際に、信号処理部16は、表示装置側プロセッサ43の検査モード設定部39により設定された検査モードに基づいて、断層画像を表す信号と、時系列における被検体内の組織の変動を表す信号とを生成する。
例えば、診断に使用される検査モードとして検査モード設定部39によりBモードが設定された場合には、プローブ側プロセッサ25のプローブ制御部22の制御の下、信号処理部16のBモード処理部29により、音線信号に対して反射位置の深度に応じた減衰の補正および包絡線検波処理が施されて被検体内の組織の断層画像を表す信号が生成される。また、例えば、診断に使用される検査モードとして検査モード設定部39によりMモードが設定された場合には、プローブ制御部22の制御の下、Bモード処理部29により被検体内の組織の断層画像を表す信号が生成されると共に、信号処理部16のMモード処理部30により、設定された走査線に沿った深さ方向の信号強度が時間軸上にプロットされて、時系列における被検体内の組織の変動を表す信号が生成される。
このようにして信号処理部16のBモード処理部29により生成された信号およびMモード処理部30により生成された信号は、画像処理部17により、通常のテレビジョン信号の走査方式に従う画像信号にラスター変換された後、明るさ補正、諧調補正、シャープネス補正および色補正等の各種の必要な画像処理が施されて、Bモード画像信号およびMモード画像信号が生成される。
また、プローブ側プロセッサ25の圧縮率設定部23は、プローブ制御部22から送出された検査モードを表す情報に基づいて、Bモード画像信号およびMモード画像信号が圧縮される際の圧縮率を設定する。例えば、圧縮率設定部23は、Bモード画像信号とMモード画像信号に対して、互いに異なる圧縮率を設定する。
ここで、超音波画像を時系列に表示するスクロールモードであるMモード画像信号は、超音波画像をフレーム単位で表示するフレーム単位モードであるBモード画像信号とは異なり、フレーム単位の区切りを有していないため、例えば図4に示すように、定められた区切り時間Wt毎に分割され、圧縮され、無線送信された後、区切り時間Wt毎に分割されたMモード画像が互いに繋ぎ合わされるように表示される。図4に示す例では、時間的に連続するMモード画像信号Mが定められた区切り時間Wt毎に時刻TD1、TD2、TD3で分割されることにより、区切り時間Wtに対応するMモード画像信号M1およびM2が生成されている。
分割されたそれぞれのMモード画像信号がJPEG等の形式により圧縮される際には、例えば、Mモード画像信号に対していわゆる量子化が行われることにより、Mモード画像信号のデータ量が削減される。量子化においては、例えば、Mモード画像信号を構成する複数の画素を表すデータのうち互いに近接した位置における定められた数のデータをクラスタとして分け、それらのクラスタ内においてMモード画像信号の信号強度が平均化される。この際に、Mモード画像信号の圧縮率が高いほど、Mモード画像信号内のクラスタを構成するデータの数が増加し、データ量がさらに削減される。そのため、Mモード画像信号における中央部と区切り時間Wt毎に分割された端部では、特に、圧縮率が高いほど、クラスタを構成するデータの数に差が生じ、量子化の処理が異なる。
そのため、例えば、図4に示すMモード画像信号M1においては、中央部と端部すなわち時刻TD1およびTD2の近傍部分とで、量子化の処理が異なる。また、Mモード画像信号M1に隣接するMモード画像信号M2においても、中央部と端部すなわち時刻TD2およびTD3の近傍部分とで、量子化の処理が異なる。さらに、Mモード画像信号M1における時刻TD2の近傍部分と、Mモード画像信号M2における時刻TD2の近傍部分においても、量子化の処理が異なる。これにより、Mモード画像信号の圧縮に用いられる圧縮率が高いほど、時刻TD2の近傍のMモード画像信号M1の信号強度と、時刻TD2近傍のMモード画像信号M2の信号強度との間の差、すなわち強度ムラが大きくなるおそれがあった。このような強度ムラは、表示部36に表示されるMモード画像において区切り時間Wt毎にムラが発生する原因となる。
そのため、プローブ側プロセッサ25の圧縮率設定部23は、例えば、Bモード画像信号の圧縮率を第1の圧縮率に設定し、Mモード画像信号の圧縮率を、第1の圧縮率よりも低い第2の圧縮率に設定することができる。このように、圧縮率設定部23は、スクロールモードに対応するMモード画像信号の圧縮率が低くなるように設定して、定められた区切り時間WtにおけるMモード画像信号の強度ムラの発生を抑制することができる。
プローブ側プロセッサ25の圧縮部18は、プローブ制御部22から送出された検査モードを表す情報に基づき、圧縮率設定部23により設定された圧縮率および定められた圧縮形式を用いて、画像情報データ生成部20の画像処理部17により生成されたBモード画像信号およびMモード画像信号を圧縮する。この際に、スクロールモードに対応するMモード画像信号について、定められた区切り時間Wt毎に分割された信号に対して圧縮を行う。ここで、定められた区切り時間Wtとしては、例えば、16msおよび33ms等の時間間隔が用いられる。
圧縮部18により圧縮されたBモード画像信号およびMモード画像信号は、通信制御部21の制御の下、フレーム単位毎に圧縮されたBモード画像信号および定められた区切り時間Wt毎に分割されて圧縮されたMモード画像信号に基づいてキャリアを変調してBモード画像信号およびMモード画像信号を表す伝送信号を生成し、生成された伝送信号を画像表示装置3の表示装置側無線通信部32に無線送信する。
超音波プローブ2のプローブ側無線通信部19から無線送信されたBモード画像信号およびMモード画像信号を表す伝送信号は、画像表示装置3の表示装置側無線通信部32により受信され、復調されて、フレーム単位毎に圧縮されたBモード画像信号および定められた区切り時間Wt毎に分割されて圧縮されたMモード画像信号として出力される。
表示装置側無線通信部32により出力されたBモード画像信号およびMモード画像信号は、表示装置側プロセッサ43の本体制御部38の制御の下、解凍部33により復号化され、表示装置側プロセッサ43の保存制御部34の制御の下、画像メモリ42に保存される。この際に、保存制御部34は、表示装置側プロセッサ43の検査モード設定部39により設定された検査モードがMモードである場合に、解凍部33から出力された最新の区切り時間Wtに対応するMモード画像信号から定められた時間だけ古い区切り時間Wtに対応するMモード画像信号までの、時間的に連続するMモード画像信号を画像メモリ42に保存する。
このようにして画像メモリ42に保存されたBモード画像信号およびMモード画像信号は、表示装置側プロセッサ43の表示制御部35により所定の処理が施され、Bモード画像およびMモード画像として画像表示装置3の表示部36に表示される。検査モード設定部39により検査モードとしてMモードが設定された場合には、例えば図5に示すように、Bモード画像UBおよびMモード画像UMが表示部36に表示される。図5に示す例において、表示部36に、Bモード画像UBが表示され、Bモード画像UBに重畳するように走査線SLが表示されている。走査線SLは、例えば、画像表示装置3の操作部40を介してユーザにより選択される。また、表示部36は、定められた表示長さWsを有するスクロール表示領域RSを有し、スクロール表示領域RSに、Bモード画像UBに重畳表示された走査線SL上のMモード画像UMが表示されている。
ここで、スクロールモードに対応する画像信号であるMモード画像信号は、定められた区切り時間Wt毎に分割および圧縮されて、順次、超音波プローブ2から画像表示装置3へ無線送信されるため、表示部36のスクロール表示領域RSにおいてMモード画像UMは、例えば、図6に示すように順次、表示部36に表示される。図6には、スクロール表示領域RSの表示長さWsが、定められた区切り時間Wtの4倍である例が示されている。
まず、時刻T1において、スクロール表示領域RSに、定められた区切り時間Wtの時間長さを有するMモード画像UM1が表示される。スクロール表示領域RSの残りの部分には、Mモード画像UM1が表示されない代わりに黒色領域RBが表示される。
次に、時刻T2において、スクロール表示領域RSに、全体として区切り時間Wtの2倍の時間長さを有するMモード画像UM2が表示される。スクロール表示領域RSの残りの部分には、Mモード画像UM2が表示されない代わりに黒色領域RBが表示される。ここで、スクロール表示領域RSには、区切り時間Wtの幅を有する画像が互いに繋ぎ合わされるようにして表示されているが、プローブ側プロセッサ25の圧縮率設定部23によりMモードに応じた圧縮率が設定され、設定された圧縮率を用いてプローブ側プロセッサ25の圧縮部18によりMモード画像信号の圧縮が行われているため、Mモード画像UM2における区切り時間Wt毎のムラが目立たない。
時刻T3において、スクロール表示領域RSに、全体として区切り時間Wtの3倍の時間長さを有するMモード画像UM3が表示される。スクロール表示領域RSの残りの部分には、Mモード画像UM3が表示されない代わりに黒色領域RBが表示される。
時刻T4においては、スクロール表示領域RSに、全体として区切り時間Wtの4倍の時間長さを有するMモード画像UM4が表示され、黒色領域RBは表示されない。このように、取得されたMモード画像の時間長さがスクロール表示領域RSの表示長さWsよりも小さい場合には、スクロール表示領域RSにおいてMモード画像が表示されない領域に、黒色領域RBが表示され、取得されたMモード画像の時間長さがスクロール表示領域RSの表示長さWsに等しくなると、黒色領域RBは表示されない。
時刻T5においては、全体として区切り時間Wtの5倍の時間長さを有するMモード画像UM5が取得されているが、表示部36のスクロール表示領域RSには、Mモード画像UM5のうち、区切り時間Wtの4倍の時間長さである表示長さWsを有する部分のみが表示される。例えば、Mモード画像UM5のうち、表示長さWsに相当する最新の画像がスクロール表示領域RSに表示される。この際に、例えば、操作部40を介したユーザの操作により、スクロール表示領域RSにおいて、Mモード画像UM5の全体をスクロール表示させることができる。
また、時刻T6においては、全体として区切り時間Wtの6倍の時間長さを有するMモード画像UM6が取得されているが、時刻T5の場合と同様に、表示部36のスクロール表示領域RSには、Mモード画像UM6のうち、表示長さWsを有する部分のみが表示される。例えば、Mモード画像UM6のうち、表示長さWsに相当する最新の画像がスクロール表示領域RSに表示される。この場合にも、操作部40を介したユーザの操作により、スクロール表示領域RSにおいて、Mモード画像UM6の全体をスクロール表示させることができる。
このようにして、表示部36のスクロール表示領域RSに、Mモード画像が順次表示される。
以上から、本発明の実施の形態1に係る超音波システム1によれば、プローブ側プロセッサ25の圧縮率設定部23において表示装置側プロセッサ43の検査モード設定部39により設定された検査モードに応じた圧縮率が設定され、設定された圧縮率を用いて圧縮部18によりスクロールモードに対応する信号であるMモード画像信号が定められた区切り時間Wt毎に分割および圧縮されるため、表示部36にMモード画像が表示される際に、定められた区切り時間Wt毎のムラが抑制される。そのため、超音波プローブ2と画像表示装置3とが互いに無線接続されながらも、検査モードによることなく、高品質の超音波画像を表示することができる。
なお、実施の形態1では、取得されたMモード画像の時間長さがスクロール表示領域RSの表示長さWsよりも小さい場合に、Mモード画像が表示されない領域に黒色領域RBが表示されているが、Mモード画像が表示されない領域の表示方法は、これに限定されない。例えば、スクロール表示領域RSのMモード画像が表示されない領域は、黒色領域RBが表示されず、空欄表示でもよい。
また、表示装置側プロセッサ43の保存制御部34は、スクロールモードの信号に対応するMモード画像信号に対して、最新の区切り時間Wtに対応するMモード画像信号から定められた時間だけ古い区切り時間Wtに対応するMモード画像信号までの連続するMモード画像信号を画像メモリ42に保存するが、さらに、表示部36のスクロール表示領域RSの表示長さWsに対応する時間幅を単位として、Mモード画像信号を画像メモリ42に保存することができる。
例えば、保存制御部34は、図7に示すように、画像表示装置3の表示装置側無線通信部32から出力されるMモード画像信号の累計の時間幅が、スクロール表示領域RSの表示長さWsに対応する時間幅に達するまでは、スクロール表示領域RSの表示長さWsに対応する時間幅に対応する第1の保存単位U1にMモード画像信号を保存することができる。さらに、保存制御部34は、表示装置側プロセッサ43の解凍部33から出力されるMモード画像信号の累計の時間幅が、スクロール表示領域RSの表示長さWsに対応する時間幅を超えた場合には、第2の保存単位U2等の以降の保存単位に順次、Mモード画像信号を保存することができる。
この場合に、表示装置側プロセッサ43の表示制御部35は、例えば、図7に示すように、画像メモリ42に保存された保存単位毎のMモード画像信号に基づいて、表示部36にMモード画像を表示する。すなわち、表示制御部35は、時刻T1〜時刻T4までは、最初の保存単位のMモード画像信号に基づいて表示部36にMモード画像を表示させ、時刻T5およびT6においては、最初の保存単位のMモード画像信号と次の保存単位のMモード画像信号に基づいてMモード画像を表示部36に表示させる。
また、実施の形態1では、フレーム単位モードとしてBモードを使用することを説明し、スクロールモードとしてMモードを使用することを説明しているが、フレーム単位モードおよびスクロールモードとして使用される検査モードは、これに限定されない。例えば、フレーム単位モードとして、Bモードの他に、例えば、CF(カラードプラ)モード、PD(パワードプラ)モード等を使用することができる。また、スクロールモードとして、Mモードの他に、例えば、PW(パルスドプラ)モード、CW(連続波ドプラ)モード等を使用することができる。この場合に、例えば、図示しないが、画像情報データ生成部20の信号処理部16に、音線信号に対して直交検波処理を行うドプラ処理部等を設けることにより、これらの検査モードを使用することができる。
また、この場合に、表示装置側プロセッサ43の検査モード設定部39は、上述するような複数の検査モードのうち、診断に使用する検査モードを設定することができる。
さらに、この場合に、プローブ側プロセッサ25の圧縮率設定部23は、検査モード設定部39により設定された検査モードがフレーム単位モードであるかスクロールモードであるかにより、画像情報データの圧縮率を設定することができる。また、圧縮率設定部23は、上述するような複数の検査モードのうち、検査モード設定部39により設定された検査モードの種類に応じてそれぞれ異なる定められた圧縮率を設定することもできる。
実施の形態2
図8に示すように、本発明の実施の形態2に係る超音波システム1Aは、超音波プローブ2Aおよび画像表示装置3Aを備えている。
実施の形態2における超音波プローブ2Aは、図1に示す実施の形態1における超音波プローブ2において、画像処理部17が除かれ、プローブ制御部22の代わりにプローブ制御部22Aが備えられたものである。実施の形態2における画像表示装置3Aは、図1に示す実施の形態1における画像表示装置3において、画像処理部17が追加され、本体制御部38の代わりに本体制御部38Aが備えられたものである。
超音波プローブ2Aにおいて、信号処理部16に、圧縮部18が直接接続されており、信号処理部16により画像情報データ生成部20Aが構成されている。また、超音波送受信制御部15、信号処理部16、圧縮部18、通信制御部21、圧縮率設定部23に、プローブ制御部22Aが接続されている。さらに、送信部12、受信部13、超音波送受信制御部15、信号処理部16、圧縮部18、通信制御部21、プローブ制御部22Aおよび圧縮率設定部23により、プローブ側プロセッサ25Aが構成されている。
画像表示装置3Aにおいて、解凍部33に画像処理部17が接続され、画像処理部17に保存制御部34が接続されている。また、画像処理部17、解凍部33、保存制御部34、表示制御部35、通信制御部37、検査モード設定部39、操作部40および格納部41に、本体制御部38Aが接続されている。さらに、画像処理部17、解凍部33、保存制御部34、表示制御部35、通信制御部37、本体制御部38A、検査モード設定部39により、表示装置側プロセッサ43Aが構成されている。
まず、表示装置側プロセッサ43Aの検査モード設定部39は、BモードおよびMモードのうち、診断に使用される検査モードを設定する。検査モード設定部39により設定された検査モードを表す情報は、画像表示装置3Aの表示装置側無線通信部32を介して超音波プローブ2Aのプローブ側無線通信部19に無線送信されて、プローブ側プロセッサ25Aのプローブ制御部22Aに送出される。さらに、診断に使用される検査モードを表す情報は、プローブ制御部22Aから超音波送受信制御部15、圧縮部18および圧縮率設定部23に送出される。
プローブ側プロセッサ25Aの超音波送受信制御部15は、プローブ制御部22Aから送出された検査モードを表す情報に基づいて、振動子アレイ11に超音波の送受信を行わせるように、送受信部14の送信部12と受信部13を制御する。
この際に、超音波送受信制御部15の制御の下、送受信部14の送信部12からの駆動信号に従って振動子アレイ11の複数の振動子から超音波ビームが送信され、被検体からの超音波エコーを受信した各振動子からアナログの受信信号が受信部13に出力され、増幅部26で増幅され、AD変換部27でAD変換されて受信データが取得された後、ビームフォーマ28で受信フォーカス処理が施されることにより、音線信号が生成される。
受信部13のビームフォーマ28により生成された音線信号は、プローブ側プロセッサ2Bの画像情報データ生成部20Aにより所定の処理が施され、画像情報データ生成部20Aにおいて、画像情報データとして、包絡線検波処理が施された信号と設定された走査線に沿った深さ方向の信号強度が時間軸上にプロットされた信号とが生成される。
この際に、図3に示す信号処理部16のBモード処理部29は、受信部13のビームフォーマ28により生成された音線信号に対して、超音波が反射した位置の深度に応じて伝搬距離に起因する減衰の補正を施した後、包絡線検波処理を施すことにより、被検体内の組織に関する断層画像情報である信号を、画像情報データとして生成する。
また、信号処理部16のMモード処理部30は、設定された走査線に沿った深さ方向の信号強度を時間軸上にプロットして、時系列における被検体内の組織の変動を表す信号を、画像情報データとして生成する。
プローブ側プロセッサ25Aの圧縮率設定部23は、プローブ制御部22Aから送出された検査モードを表す情報に基づいて、画像情報データ生成部20Aにより生成された信号を圧縮するための圧縮率を設定する。例えば、圧縮率設定部23は、プローブ制御部22Aから送出された検査モードが、フレーム単位モードであるBモードかスクロールモードであるMモードかに応じて圧縮率を設定する。これにより、例えば、診断に使用される検査モードが、スクロールモードであるMモードである場合に、圧縮率が低く設定されるため、Mモード処理部30により生成された信号における区切り時間Wt毎の強度ムラが抑制される。
プローブ側プロセッサ25Aの圧縮部18は、プローブ制御部22Aから送出された検査モードを表す情報に基づき、圧縮率設定部23により設定された圧縮率を用いて、信号処理部16により生成された信号を2次元データとして圧縮する。この際に、圧縮部18は、例えば、JPEG等の圧縮形式を用いて、信号処理部16により生成された信号を圧縮する。ここで、圧縮部18は、プローブ制御部22Aから送出された検査モードを表す情報がBモードを表す情報である場合に、信号処理部16のBモード処理部29により生成された信号を、フレーム単位毎に圧縮する。また、圧縮部18は、プローブ制御部22Aから送出された検査モードを表す情報がMモードを表す情報である場合に、信号処理部16のMモード処理部30により生成された信号を、定められた区切り時間Wt毎に分割し、圧縮する。
超音波プローブ2Aのプローブ側無線通信部19は、圧縮部18により圧縮された信号に基づいてキャリアを変調して、包絡線検波処理がなされた信号を表す伝送信号と、時間軸上に信号強度がプロットされた信号を表す伝送信号とを生成し、生成された伝送信号を画像表示装置3Aの表示装置側無線通信部32に無線送信する。
画像処理装置3Bの表示装置側無線通信部32は、超音波プローブ2Aのプローブ側無線通信部19から無線送信された、包絡線検波処理がなされた信号を表す伝送信号と、時間軸上に信号強度がプロットされた信号を表す伝送信号とを復調して、包絡線検波処理がなされた信号と、設定された走査線に沿った深さ方向の信号強度が時間軸上にプロットされた信号とを、表示装置側プロセッサ43Aの解凍部33に出力する。
このようにして画像表示装置3Aの表示装置側無線通信部32により出力された信号は、解凍部33により、使用された圧縮形式に基づいて復号化される。
表示装置側プロセッサ43Aの画像処理部17は、解凍部33により復号化された信号に対して、通常のテレビジョン信号の走査方式に従う画像信号にラスター変換し、明るさ補正、諧調補正、シャープネス補正および色補正等の各種の必要な画像処理を施すことにより、画像情報データとして、被検体の組織の断層画像に対応するBモード画像信号および時系列における被検体内の組織の変動を表す画像に対応するMモード画像信号を生成する。この際に、画像処理部17は、包絡線検波処理が施された信号に基づいてBモード画像信号を生成し、設定された走査線に沿った深さ方向の信号強度が時間軸上にプロットされた信号に基づいてMモード画像信号を生成する。
このようにして画像処理部17により生成されたBモード画像信号およびMモード画像信号は、表示装置側プロセッサ43Aの保存制御部34による制御の下、画像表示装置3Aの画像メモリ42に保存され、画像メモリ42に保存されたBモード画像信号およびMモード画像信号に基づくBモード画像およびMモード画像が、表示制御部35を介して表示部36に表示される。ここで、プローブ側プロセッサ25Aの圧縮率設定部23によりMモードに応じた圧縮率が設定されており、信号処理部16のMモード処理部30により生成され、圧縮部18により分割および圧縮された信号において、定められた区切り時間Wt毎の強度ムラが抑制されているため、表示部36に表示されるMモード画像についても、区切り時間Wt毎のムラが抑制されている。
以上から、実施の形態2に係る超音波システム1Aによれば、画像処理部17が超音波プローブ2Aではなく画像表示装置3Aに備えられていても、実施の形態1と同様に、表示部36にMモード画像が表示される際に、定められた区切り時間Wt毎のムラが抑制されるため、超音波プローブ2Aと画像表示装置3Aとが互いに無線接続されながらも、検査モードによることなく、高品質の超音波画像を表示することができる。
なお、実施の形態1における超音波プローブ2から画像表示装置3に無線送信される画像情報データおよび実施の形態2における超音波プローブ2Aから画像表示装置3Aに無線送信される画像情報データは、検波後の信号であることが好ましい。ただし、画像情報データは、検波後の信号に限定されるものではない。
また、上述した実施の形態1および実施の形態2における画像表示装置3および3Aは、表示部36にタッチセンサを組み合わせて、タッチセンサを操作部40として使用するように構成されることもできる。画像表示装置3および3Aをこのように構成すれば、緊急治療等の際に、屋外における診断にも極めて有効なものとなる。
1,1A 超音波システム、2,2A 超音波プローブ、3,3A 画像表示装置、11
振動子アレイ、12 送信部、13 受信部、14 送受信部、15 超音波送受信制御部、16 信号処理部、17 画像処理部、18 圧縮部、19 プローブ側無線通信部、20,20A 画像情報データ生成部、21,37 通信制御部、22,22A プローブ制御部、23 圧縮率設定部、24 バッテリ、25,25A プローブ側プロセッサ、26 増幅部、27 AD変換部、28 ビームフォーマ、29 Bモード処理部、30 Mモード処理部、32 表示装置側無線通信部、33 解凍部、34 保存制御部、35 表示制御部、36 表示部、38,38A 本体制御部、39 検査モード設定部、40 操作部、41 格納部、42 画像メモリ、43,43A 表示装置側プロセッサ、M,M1,M2 Mモード画像信号、RB 黒色領域、RS スクロール表示領域、SL 走査線、TD1,TD2,TD3,T1〜T6 時刻、U1 第1の保存単位、U2 第2の保存単位、UB Bモード画像、UM,UM1〜UM6 Mモード画像、Ws 表示長さ、Wt 区切り時間。

Claims (9)

  1. 互いに無線接続された超音波プローブおよび画像表示装置を備える超音波システムであって、
    前記超音波プローブは、
    振動子アレイと、
    前記振動子アレイによる超音波の送受信を行わせることにより音線信号を生成する送受信部と、
    前記送受信部により生成された前記音線信号に基づいて画像情報データを生成する画像情報データ生成部と、
    前記画像情報データ生成部により生成された前記画像情報データを圧縮する圧縮部と、
    前記圧縮部における圧縮率を設定する圧縮率設定部と、
    前記圧縮部により圧縮された前記画像情報データを前記画像表示装置に無線送信するプローブ側無線通信部と
    を含み、
    前記画像表示装置は、
    前記超音波プローブから無線送信された前記画像情報データを復号化する解凍部と、
    前記解凍部により復号化された前記画像情報データに基づいて超音波画像を表示する表示部と、
    定められた複数の検査モードのうち実施する検査モードを設定する検査モード設定部と、
    前記検査モード設定部により設定された前記検査モードの種類を前記超音波プローブに無線送信する表示装置側無線通信部と
    を含み、
    前記超音波プローブの前記圧縮率設定部は、前記画像表示装置から無線送信された前記検査モードの種類に対応する前記圧縮率を設定し、
    前記超音波プローブの前記圧縮部は、前記圧縮率設定部により設定された前記圧縮率に基づいて前記画像情報データを圧縮する超音波システム。
  2. 前記圧縮率設定部は、前記検査モード設定部により設定された前記検査モードの種類が、超音波画像をフレーム単位で表示するフレーム単位モードである場合に、定められた第1の圧縮率を設定し、前記検査モード設定部により設定された前記検査モードの種類が、超音波画像を時系列に表示するスクロールモードである場合に、前記第1の圧縮率よりも低い第2の圧縮率を設定する請求項1に記載の超音波システム。
  3. 前記フレーム単位モードは、輝度モード、カラードプラモード、パワードプラモードのうち少なくとも1つを含み、前記スクロールモードは、モーションモード、パルスドプラモード、連続波ドプラモードのうち少なくとも1つを含む請求項2に記載の超音波システム。
  4. 前記画像表示装置は、
    前記解凍部により復号化された前記画像情報データを保存する画像メモリと、
    前記画像メモリへの前記画像情報データの保存を制御する保存制御部と
    を含む請求項1〜3のいずれか一項に記載の超音波システム。
  5. 前記検査モード設定部により設定された前記検査モードが前記スクロールモードである場合に、前記表示部は、前記スクロールモードに応じて生成された前記超音波画像を表示するための定められた表示長さを有するスクロール表示領域を有し、
    前記保存制御部は、前記表示長さに対応する時間幅を単位として、前記画像情報データを前記画像メモリに保存する請求項4に記載の超音波システム。
  6. 前記画像情報データは、前記送受信部により生成された前記音線信号に超音波の反射位置の深度に応じた減衰補正および包絡線検波処理を施した信号である請求項1〜5のいずれか一項に記載の超音波システム。
  7. 前記画像情報データは、前記送受信部により生成された前記音線信号に超音波の反射位置の深度に応じた減衰補正および包絡線検波処理を施し、且つ、定められた画像表示方式に従って変換された超音波画像信号である請求項1〜5のいずれか一項に記載の超音波システム。
  8. 前記送受信部は、
    前記振動子アレイから超音波の送信を行わせる送信部と、
    前記振動子アレイにより取得された受信信号に基づいて前記音線信号を生成する受信部と
    を含む請求項1〜7のいずれか一項に記載の超音波システム。
  9. 互いに無線接続された超音波プローブおよび画像表示装置を備える超音波システムの制御方法であって、
    前記画像表示装置において定められた複数の検査モードのうち実施する検査モードを設定し、
    設定された前記検査モードの種類を前記画像表示装置から前記超音波プローブに無線送信し、
    前記超音波プローブの振動子アレイによる超音波の送受信を行わせることにより音線信号を生成し、
    生成された前記音線信号に基づいて画像情報データを生成し、
    生成された前記画像情報データを、前記画像表示装置において設定された前記検査モードの種類に対応する圧縮率により圧縮し、
    圧縮された前記画像情報データを前記超音波プローブから前記画像表示装置に無線送信し、
    前記超音波プローブから無線送信された前記画像情報データを前記画像表示装置において復号化し、
    復号化された前記画像情報データに基づいて超音波画像を前記画像表示装置の表示部に表示する超音波システムの制御方法。
JP2020516181A 2018-04-25 2019-04-05 超音波システムおよび超音波システムの制御方法 Active JP6986143B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018083744 2018-04-25
JP2018083744 2018-04-25
PCT/JP2019/015113 WO2019208166A1 (ja) 2018-04-25 2019-04-05 超音波システムおよび超音波システムの制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019208166A1 true JPWO2019208166A1 (ja) 2021-04-08
JP6986143B2 JP6986143B2 (ja) 2021-12-22

Family

ID=68295328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020516181A Active JP6986143B2 (ja) 2018-04-25 2019-04-05 超音波システムおよび超音波システムの制御方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11986348B2 (ja)
EP (1) EP3785639B1 (ja)
JP (1) JP6986143B2 (ja)
CN (1) CN112040874B (ja)
WO (1) WO2019208166A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7311319B2 (ja) * 2019-06-19 2023-07-19 ファナック株式会社 時系列データ表示装置
JPWO2022201663A1 (ja) * 2021-03-22 2022-09-29
JP2023018365A (ja) * 2021-07-27 2023-02-08 富士通株式会社 情報処理プログラム、情報処理方法及び情報処理装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5957846A (en) * 1995-06-29 1999-09-28 Teratech Corporation Portable ultrasound imaging system
JP2002017732A (ja) * 2000-07-11 2002-01-22 Toshiba Corp 超音波遠隔診断システム
US6540682B1 (en) * 2000-11-09 2003-04-01 Koninklijke Philips Electronics N.V. Portable, configurable and scalable ultrasound imaging system
US20160331353A1 (en) * 2015-05-15 2016-11-17 Butterfly Network, Inc. Autonomous ultrasound probe and related apparatus and methods

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3664453B2 (ja) * 1995-05-17 2005-06-29 株式会社東芝 超音波診断装置
JP2003265468A (ja) * 2002-03-19 2003-09-24 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 診断情報生成装置および超音波診断装置
DE102005005386B3 (de) * 2005-02-05 2006-07-13 Forschungszentrum Karlsruhe Gmbh Verfahren zur Reduktion von digitalisierten Daten in einem EMAT-Molch
JP2006296633A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Toshiba Corp 医用画像管理支援装置及びこれを備える超音波診断装置
JP4960021B2 (ja) * 2006-06-02 2012-06-27 株式会社東芝 超音波ドプラ診断装置及び超音波ドプラ診断装置の制御プログラム
JP4985052B2 (ja) * 2007-04-02 2012-07-25 パナソニック株式会社 超音波診断装置および超音波診断装置の制御方法
CN101569539B (zh) * 2008-04-29 2012-06-27 西门子(中国)有限公司 远程图像传输方法、远程超声波诊断系统及装置
JP2012179100A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Toshiba Corp データ圧縮方法、及びデータ圧縮装置
JP5435751B2 (ja) * 2011-03-03 2014-03-05 富士フイルム株式会社 超音波診断装置、超音波送受信方法、および超音波送受信プログラム
CN106456115B (zh) * 2014-04-18 2020-03-20 蝴蝶网络有限公司 超声成像压缩方法及设备
JP2015211726A (ja) 2014-05-01 2015-11-26 株式会社東芝 超音波診断装置および超音波プローブ
US20170086798A1 (en) * 2015-09-30 2017-03-30 General Electric Company Optimal utilization of bandwidth between ultrasound probe and display unit
JP6708529B2 (ja) * 2016-10-07 2020-06-10 キヤノン株式会社 制御装置、制御方法、制御システム及びプログラム。

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5957846A (en) * 1995-06-29 1999-09-28 Teratech Corporation Portable ultrasound imaging system
JP2002017732A (ja) * 2000-07-11 2002-01-22 Toshiba Corp 超音波遠隔診断システム
US6540682B1 (en) * 2000-11-09 2003-04-01 Koninklijke Philips Electronics N.V. Portable, configurable and scalable ultrasound imaging system
US20160331353A1 (en) * 2015-05-15 2016-11-17 Butterfly Network, Inc. Autonomous ultrasound probe and related apparatus and methods

Also Published As

Publication number Publication date
US20210015459A1 (en) 2021-01-21
US11986348B2 (en) 2024-05-21
JP6986143B2 (ja) 2021-12-22
EP3785639A4 (en) 2021-06-09
CN112040874A (zh) 2020-12-04
CN112040874B (zh) 2024-03-01
EP3785639A1 (en) 2021-03-03
WO2019208166A1 (ja) 2019-10-31
EP3785639B1 (en) 2023-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5443309B2 (ja) 超音波診断装置および方法
US11986348B2 (en) Ultrasound system and method for controlling ultrasound system
US20210015461A1 (en) Ultrasound system and method for controlling ultrasound system
US20120053465A1 (en) Ultrasound diagnostic apparatus and ultrasound diagnostic method
JP2012165893A (ja) 超音波診断装置および超音波画像生成方法
JP2012161562A (ja) 超音波診断装置および超音波画像生成方法
JP2012161555A (ja) 超音波診断装置および方法
JPWO2019208767A1 (ja) 超音波システムおよび超音波システムの制御方法
US11957518B2 (en) Ultrasound system and control method of ultrasound system
JP5526009B2 (ja) 超音波診断装置
US20220117585A1 (en) Ultrasound diagnostic apparatus and control method of ultrasound diagnostic apparatus
JP2013090827A (ja) 超音波診断装置および超音波画像生成方法
JP5669631B2 (ja) 超音波診断装置および超音波診断装置の作動方法
JP7101895B2 (ja) 超音波診断装置および超音波診断装置の制御方法
JP7171933B2 (ja) 音響波プローブおよび音響波プローブの制御方法
WO2021020038A1 (ja) 超音波診断装置および超音波診断装置の制御方法
US20230414205A1 (en) Ultrasound diagnostic apparatus and control method for ultrasound diagnostic apparatus
US20240000431A1 (en) Ultrasound system and control method of ultrasound system
JP2019180934A (ja) 超音波プローブ、超音波プローブの制御方法および超音波システム
WO2019208387A1 (ja) 超音波システムおよび超音波システムの制御方法
JP2012183103A (ja) 超音波診断装置および超音波画像生成方法
JPWO2019198788A1 (ja) 超音波プローブ、超音波プローブの制御方法および超音波システム
JP5230765B2 (ja) 超音波診断装置
JP2012176205A (ja) 超音波診断装置および超音波画像生成方法
JP2019187783A (ja) 超音波プローブ、超音波プローブの制御方法および超音波システム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201007

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6986143

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150