JPWO2019198125A1 - 電磁放射線検出装置 - Google Patents

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Abstract

実施形態の電磁放射線検出装置は、電磁放射線の入射を検出する第1シンチレーション検出器と、第1シンチレーション検出器内部で電磁放射線のコンプトン散乱により生じた散乱電磁放射線であって、前記第1シンチレーション検出器外に出た前記散乱電磁放射線を検出する第2シンチレーション検出器と、第1シンチレーション検出器の検出タイミングと第2シンチレーション検出器の検出タイミングとが同一と見做せる場合以外の第1シンチレーション検出器の検出結果に基づいて多重波高分析を行う多重波高分析機と、を備えるので、コンプトン散乱に対応する発光スペクトルを抑制して当該エネルギー帯に位置する他の発光スペクトル(光電スペクトル)を検出することができる。

Description

本発明の実施形態は、電磁放射線検出装置及び方法に関する。
従来、電磁放射線のエネルギースペクトルを求める場合には、シンチレータ、光電子増倍管(PMT:Photo Multiplier tube)及び多重パルス波高分析(MCA:Multi Channel Analyzer)を用いて以下の手順で行われていた。
シンチレータに入射した電磁放射線は、シンチレータ内の電子にエネルギーを与えて電離させ、その2次電子が雪崩的にさらに電離を引き起こし、これらの電離・励起された電子が正孔と再結合することによって最終的に入射エネルギーに比例した数の光子を生成する。
次にシンチレータで生成された光子は、光電子増倍管の光電面において光電効果により光電子に変換される。
光電子倍増管の光電面において変換された光電子は、光電子倍増管内で増幅された後、電磁放射線の入射エネルギーに比例した電流として出力され、電圧パルスに変換される。
変換された電圧パルスは多重波高分析器で一定時間ごとの各波高値のパルス数としてカウントされることにより、パルス波高分布(エネルギースペクトル)として得られることとなっていた。
特開2014−190754号公報
石川正純 他5名、「中性子捕捉療法のための熱中性子リアルタイムモニタの開発」 放射線 Vol.31 No.4(2005) 279頁〜285頁
ところで、シンチレータ内では、電磁放射線の入射により、シンチレータを構成している物質内で、コンプトン散乱が生じる。
そして、コンプトン散乱に対応するエネルギー帯(エネルギースペクトル部分)、特に、コンプトン連続部及びコンプトンエッジに相当するエネルギー帯においては、コンプトン散乱に起因する発光スペクトル以外の発光スペクトルが含まれて、隠蔽されている可能性がある。
したがって、例えば、複数の放射線源を弁別して特定するような場合には、対応する発光スペクトルを見いだせない虞があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コンプトン散乱に対応する発光スペクトルを抑制して当該エネルギー帯に位置する他の発光スペクトル(光電スペクトル)を検出することが可能な電磁放射線検出装置及び方法を提供することを目的としている。
実施形態の電磁放射線検出装置は、電磁放射線の入射を検出する第1シンチレーション検出器と、第1シンチレーション検出器内部で電磁放射線のコンプトン散乱により生じた散乱電磁放射線であって、前記第1シンチレーション検出器外に出た前記散乱電磁放射線を検出する第2シンチレーション検出器と、第1シンチレーション検出器の検出タイミングと第2シンチレーション検出器の検出タイミングとが同一と見做せる場合以外の第1シンチレーション検出器の検出結果に基づいて多重波高分析を行う多重波高分析機と、を備える。
図1は、γ線検出時のエネルギースペクトルの一例の説明図である。 図2は、第1実施形態の電磁放射線検出装置としてのγ線検出装置の概要構成ブロック図である。 図3は、実施形態の原理説明図である。 図4は、隠蔽されている光電ピークの説明図である。 図5は、隠蔽されていた光電ピークの顕在化の説明図である。 図6は、第2実施形態の電磁放射線検出装置としてのγ線検出装置の概要構成ブロック図である。 図7は、多重波高分析機の動作処理フローチャートである。 図8は、第3実施形態の電磁放射線検出装置としてのγ線検出装置の概要構成ブロック図である。
次に図面を参照して実施形態について詳細に説明する。
まず、実施形態の説明に先立ち、実施形態の電磁放射線検出装置の原理について説明する。
以下の説明においては、電磁放射線としてγ線を検出する場合を例として電磁放射線検出装置の原理について説明する。
電磁放射線検出装置としてのγ線検出装置では、シンチレータに入射したγ線は、各種電離過程を経て最終的にシンチレータ結晶の結晶格子上の価電子にエネルギーを与え、電子を伝導帯に押し上げる。
一方、電子がはじき出された価電子帯には正孔が形成される。
これらの結果、伝導帯の電子と価電子帯の正孔は各々自由に動き回り、電子と正孔とが出会うと、電子は伝導帯から価電子帯に落ち、エネルギーを放出することとなり、このエネルギーが光として放出されて発光が起きる。
ところで、シンチレータに入射したγ線と電子との相互作用においては、以下の三つの現象が生じる。
(1)光電効果
(2)コンプトン散乱
(3)電子対生成
光電効果においては、γ線のエネルギーは、全て電子に与えられ、γ線は消失する。
また、コンプトン散乱においては、γ線のエネルギーの一部が電子に運動エネルギーとして与えられて電子がはじき飛ばされ、γ線は残ったエネルギーにより元の進んでいた方向とは別の方向に進み、シンチレータ内でさらに他の電子をはじき出しながら減衰するか、あるいは、シンチレータ外に出て行くこととなる。
電子対生成は、γ線の入射エネルギーが1.022MeV以上の時には、γ線のエネルギーを全て使って、電子と陽電子の対を生成することとなる。
図1は、γ線検出時のエネルギースペクトルの一例の説明図である。
図1に示すように、上記三種類の現象の結果として得られるγ線検出時のエネルギースペクトルとしては、全吸収ピークPE、コンプトン連続部CC、コンプトンエッジCE、後方散乱ピークRS、KX線ピークKX等が挙げられる。
全吸収ピーク(光電ピーク)PEは、光電効果を起こした場合、コンプトン散乱を起こしたがコンプトン散乱後のγ線のエネルギーも他の電子に与える等して全てのエネルギーをシンチレータ内で消費した場合に相当するものである。
コンプトン連続部CCは、コンプトン散乱後にγ線がシンチレータ外に出て行ってエネルギーの一部を持ち去った場合には、電子に与えられる残りのエネルギーはγ線と電子との散乱角度によって連続的に分布するので、発光エネルギーも連続的に分布することとなったものである。
コンプトンエッジCEは、コンプトン散乱において、散乱角度が180度であり、電子に最大のエネルギーを与えた場合に相当するものである。
後方散乱ピークRSは、γ線が遮蔽材、測定装置等周辺の物質とコンプトン散乱を起こし、その結果、エネルギーを一部失ったγ線がシンチレータに入射して光電効果により発光に到ったものである。
KX線ピークKXは、周囲の物質に入射したγ線が当該物質のK殻電子を電離し、K殻の空いた軌道に外軌道電子が落ち込み特性X線を発生して発光に到ったものである。
ところで、コンプトン散乱に対応するエネルギー帯(エネルギースペクトル部分)、特に、コンプトン連続部CC及びコンプトンエッジCEに相当するエネルギー帯においては、コンプトン散乱に起因する発光スペクトル以外の発光スペクトルが含まれて、隠蔽されている可能性がある。
したがって、例えば、複数の放射線源を弁別して特定するような場合には、対応する発光スペクトルを見いだせない虞がある。
そこで、本実施形態においては、コンプトン散乱に対応する発光スペクトル(コンプトン連続部CC及びコンプトンエッジCE)を抑制して当該エネルギー帯に位置する他の発光スペクトルを検出することとしている。
具体的には、通常の電磁放射線検出を行うシンチレータである第1シンチレータ)の入射面及びPMT設置面以外の面に第2シンチレータを配置し、コンプトン散乱後のエネルギーが減少したγ線を検出し、当該検出タイミングにおいて検出されるはずの発光の検出をしないように制御する(多重波高分析の対象外とするように制御する)ことで、コンプトン散乱に対応する発光スペクトル(コンプトン連続部CC及びコンプトンエッジCE)を抑制し、相対的に所望の他の発光スペクトルを検出するのである。
この結果、コンプトン散乱に起因する発光スペクトルに隠蔽されていた他の発光スペクトルを検出することができ、複数の放射線源を弁別して特定するような場合にコンプトン散乱の影響を抑制してより確実に対応する発光スペクトルを検出することができる。
[1]第1実施形態
図2は、第1実施形態の電磁放射線検出装置としてのγ線検出装置の概要構成ブロック図である。
γ線検出装置10は、入射面11iから電磁放射線であるγ線が入射され、電離作用により発光して光子を出射面11oから出力する第1シンチレータ11と、第1シンチレータ11の出射面11oから出力される光子の光電変換を行って光電子を生成し、電子増倍(=電流増幅)を行って第1パルス波高信号SP1として出力する第1光電子増倍管12と、可視光を透過させないように構成されるとともに、入射面13iから第1シンチレータ11においてγ線のコンプトン散乱により生成された散乱γ線が入射され、電離作用により発光して光子を出射面13oから出力する第2シンチレータ13と、第2シンチレータ13の出射面13oから出力される光子の光電変換を行って光電子を生成し、電子増倍(=電流増幅)を行って第2パルス波高信号SP2として出力する第2光電子増倍管14と、第1パルス波高信号SP1を増幅して第1増幅パルス波高信号ASP1を出力する第1アンプ15と、第2パルス波高信号SP2を増幅して第2増幅パルス波高信号ASP2を出力する第2アンプ16と、第2増幅パルス波高信号ASP2が出力されたタイミングで第1光電子増倍管12の出力を遮断するゲーティング回路17と、第1増幅パルス波高信号ASP1に基づいて多重波高分析を行う多重波高分析機(MCA)18と、を備えている。
上記構成において、第1シンチレータ11及び第1光電子増倍管12及び第1アンプ15は、第1シンチレーション検出器を構成し、第2シンチレータ13及び第2光電子増倍管14及び第2アンプ16は、第2シンチレーション検出器を構成している。
ここで、第1実施形態のγ線検出装置の動作説明に先立ち、実施形態の原理を説明する。
図3は、実施形態の原理説明図である。
第1シンチレータ11の入射面11iから入射した入射γ線γiは、第1シンチレータ11内において電子に衝突して、電子にエネルギーの一部を与えるコンプトン散乱を起こすと、最終的に第1シンチレータ11のシンチレータ物質を構成している電子を励起して伝導帯に遷移させるとともに、残りのエネルギーを有する散乱γ線γsとなる。
これにより、伝導帯に遷移した電子(e−)及び対応する正孔は、第1シンチレータ11を構成しているシンチレータ物質内を自由に移動するようになる。
そして、伝導帯に遷移した電子は、移動中に正孔と出会うと再び価電子帯に遷移し、光子(図3中、☆印で示す)を生成する。
生成された光子は、第1光電子増倍管12の光電面12PEに到ると、光電変換がなされて光電子(e−)となって、第1光電子増倍管12において電子増倍がなされて最終的には、第1パルス波高信号SP1として出力されることとなる。
また、生成された光子のうち、第2シンチレータ13に到った光子は、第2シンチレータ13が可視光を透過させないように構成されているため、第2シンチレータ内に入射されることはない。
これに対して、コンプトン散乱により生じた散乱γ線γsは、第2シンチレータ13内に入射し、第2シンチレータ13内おいて電子に衝突して、電子にエネルギーの一部を与えるコンプトン散乱あるいは光電効果を起こすと、最終的に第2シンチレータ13のシンチレータ物質を構成している電子を励起して伝導帯に遷移させる。
これにより、伝導帯に遷移した電子(e−)及び対応する正孔は、第2シンチレータ13を構成しているシンチレータ物質内を自由に移動するようになる。
そして、伝導帯に遷移した電子は、移動中に正孔と出会うと再び価電子帯に遷移し、光子を生成し、第2光電子増倍管14の光電面14PEに到ると、光電変換がなされて光電子(e−)となって、第2光電子増倍管14において電子増倍がなされて最終的には、第2パルス波高信号SP2として出力されることとなる。
上述した動作は、非常に高速に行われるため、第1シンチレータ11内において生じた一つのコンプトン散乱に起因する第1パルス波高信号SP1の出力タイミングと、第2パルス波高信号SP2の出力タイミングとは、同時と見做せる。
すなわち、統計的には、第2パルス波高信号SP2が出力されたタイミングと同時に出力された第1パルス波高信号SP1は、一つのコンプトン散乱に起因するとみなしても問題がないと推定される。
したがって、第2パルス波高信号SP2が出力された場合には、同時に出力された第1パルス波高信号SP1を多重波高分析機18における多重波高分析対象から除外することで、より具体的には、ゲーティング回路17が、第2増幅パルス波高信号ASP2が出力されたタイミングで第1光電子増倍管12の出力を遮断することで、エネルギースペクトルにおけるコンプトン散乱に起因する計数を抑制するようにしているのである。
この結果、コンプトン散乱に起因する発光スペクトルの計数が低下し、当該コンプトン散乱に起因する発光スペクトルに隠蔽されていた他の発光スペクトル(光電ピーク)を検出することができ、複数の放射線源を弁別して特定するような場合にコンプトン散乱の影響を抑制してより確実に対応する発光スペクトルを検出するようにしているのである。
次に第1実施形態のγ線検出装置の動作を説明する。
γ線検出装置10の第1シンチレータ11には、入射面11iから電磁放射線であるγ線が入射される。
このとき、入射したγ線が第1シンチレータ11内において、光電効果が発生した場合、又は、コンプトン散乱を起こしたがコンプトン散乱後のγ線のエネルギーも他の電子に与えられる等して全てのエネルギーをシンチレータ11内で消費した場合には、入射したγ線のエネルギーは、全て電子に与えられて、γ線は消失することとなる。したがって、入射したγ線に起因して第2シンチレータ13にγ線が入射することはない。
一方、光電効果又はコンプトン散乱を起こしたがコンプトン散乱後のγ線のエネルギーも他の電子に与える等して全てのエネルギーをシンチレータ11内で消費した場合、γ線のエネルギーを受け取った電子は、第1シンチレータ11内を移動し、正孔と結合した時点で光子を生成する。生成された光子は、第1シンチレータ11の出射面11oから出力され、第1光電子増倍管12に入射して、光電変換されて光電子を生成し、全吸収ピークに相当する第1パルス波高信号が第1アンプ15に出力される。
また、入射したγ線の入射エネルギーが1.022MeV以上の場合には、理論的にはγ線のエネルギーを全て使って電子と陽電子の対を生成する電子対生成がなされることとなる。しかしながら、本実施形態においては、理解の容易の為、入射したγ線が電子対生成がなされるような入射エネルギーを持っていない場合についてのみ考慮することとする。
これらに対し、入射したγ線が第1シンチレータ11内において、コンプトン散乱を起こした場合には、γ線の一部のエネルギーを電子に与えてはじき飛ばし、γ線は散乱されて散乱γ線として第2シンチレータ13に入射することとなる。
この場合において、第2シンチレータ13を可視光は透過できないため、散乱γ線のみが入射することとなる。
上記構成において、第2シンチレータ13を第1シンチレータ11において生成された可視光を透過させないように構成するとは、第2シンチレータ13自体を可視光の非透過性を有するように、シンチレータパウダーをペースト化して圧縮乾燥固化、厚膜化して構成するようにすればよい。
あるいは、第2シンチレータ13と第1シンチレータ11との間に、電磁放射線(ここでは、γ線)を透過し可視光を反射する反射材、あるいは、電磁放射線を透過し可視光を透過しない不透過材を設けるようにすればよい。
一方、コンプトン散乱によりγ線のエネルギーを受け取った電子は、最終的に価電子帯から伝導帯に遷移するとともに第1シンチレータ11内を移動し、正孔と結合した時点で再び価電子帯に遷移し光子を生成する。生成された光子は、第1シンチレータ11の出射面11oから出力され、第1光電子増倍管12に入射して、光電変換されて光電子を生成し、受け取ったγ線のエネルギーに相当する第1パルス波高信号SP1が第1アンプ15に出力される。
これと同時に第2シンチレータ13に入射した散乱γ線は、光電効果あるいはコンプトン散乱によりエネルギーを電子に与える。
散乱γ線によりエネルギーを受け取った電子は、最終的に伝導帯に遷移するとともに、第2シンチレータ13内を移動し、正孔と結合した時点で再び価電子帯に遷移し、光子を生成する。生成された光子は、第2シンチレータ13の出射面13oから出力され、第2光電子増倍管14に入射して、光電変換されて光電子を生成し、第2パルス波高信号SP2が第2アンプ16に出力される。
第2アンプ16は、第2パルス波高信号SP2を増幅して第2増幅パルス波高信号ASP2をゲーティング回路17に出力する。
この結果、ゲーティング回路17は、第2増幅パルス波高信号ASP2が出力されたタイミングで第1光電子増倍管12の出力を遮断する。
ところで、第1光電子増倍管12の出力を遮断したタイミングにおいて、第1光電子増倍管12の出力を遮断しなかった場合には、第1アンプ15には、散乱γ線と入射γ線のエネルギーを分け合った電子に対応する光子の第1パルス波高信号SP1が出力されていたはずである。しかしながら、ゲーティング回路17による第1光電子増倍管12の出力の遮断により、第1パルス波高信号SP1の出力が無くなるため、コンプトン散乱によりエネルギー量が不定の光子に対応する第1パルス波高信号SP1が増幅されて第1増幅パルス波高信号ASP1として多重波高分析機18に出力されることもなくなる。
同様にして、第2増幅パルス波高信号ASP2のゲーティング回路17への出力の度に第1光電子増倍管12の出力が遮断されることにより、相対的に、コンプトン散乱に起因する第1パルス波高信号のカウント数、すなわち、コンプトン連続部CC及びコンプトンエッジCEに対応するカウント数を抑制できることとなる。
したがって、コンプトン連続部CCあるいはコンプトンエッジCEのカウントに隠蔽された状態となっていた他の光電ピークのカウント数を相対的に高くすることができ、これらの光電ピークを顕在化することができるのである。
ここで、より具体的にコンプトン連続部CCあるいはコンプトンエッジCEのカウントに隠蔽された状態となっていた他の光電ピークの顕在化について説明する。
図4は、隠蔽されている光電ピークの説明図である。
図4に示すように、コンプトン散乱による第1光電子増倍管の出力を通常通り行った場合には、例えば、二つの光電ピークHEP1、HEP2がコンプトン連続部CCあるいはコンプトンエッジCEに埋もれて隠蔽された状態となっていたものとする。
この状態において、コンプトン散乱に起因するパルス波高信号のカウントを抑制することにより、コンプトン連続部CC及びコンプトンエッジCEを含むコンプトン散乱に起因するパルス波高信号のカウント数が全体的に低下する。
図5は、隠蔽されていた光電ピークの顕在化の説明図である。
この結果、図5に示すように、埋もれていた二つの光電ピークHEP1、HEP2が顕在化することとなる。
従って、所望の光電ピークを識別できるので、複数の放射線源を弁別して特定することが可能となる。
[1.1]第1実施形態の変形例
以上の第1実施形態においては、第2シンチレータが可視光を透過しない構成としていたが、可視光を遮断し、電磁放射線であるγ線を透過するフィルタを第2シンチレータの入射面に積層するように構成することも可能である。
このように構成することにより、第2シンチレータの組成、構造などの影響を受けることなく、所望の性能を発揮できる。
[2]第2実施形態
次に第2実施形態について説明する。
図6は、第2実施形態の電磁放射線検出装置としてのγ線検出装置の概要構成ブロック図である。図6において、図1と同様の部分には、同一の符号を付すものとする。
図6において、図1の第1実施形態と異なる点は、ゲーティング回路17に相当する機能をタイミング判定部19Aに持たせ、タイミング判定部19Aが第2アンプ16の出力に基づいて、第1アンプ15の出力である第1増幅パルス波高信号ASP1の採用可否を判別し、この判別結果に基づいて多重波高分析機18Aが波高分析対象の第1増幅パルス波高信号ASP1に基づいて多重波高分析を行う点である。
次に第2実施形態のγ線検出装置の動作を説明する。
γ線検出装置10Aの第1シンチレータ11には、入射面11iから電磁放射線であるγ線が入射されると、第1シンチレータ11内において、光電効果あるいはコンプトン散乱を起こしたがコンプトン散乱後のγ線のエネルギーも他の電子に与える等して全てのエネルギーをシンチレータ11内で消費した場合に起因して生成された光子は、第1シンチレータ11の出射面11oから出力され、第1光電子増倍管12に入射して、光電変換されて光電子を生成し、全吸収ピークに相当する第1パルス波高信号が第1アンプ15に出力される。
このとき、入射したγ線が第1シンチレータ内においてコンプトン散乱を起こした場合には、γ線の一部のエネルギーを電子に与えてはじき飛ばし、γ線は散乱されて散乱γ線として第2シンチレータ13に入射することとなる。
そしてコンプトン散乱によりγ線のエネルギーを受け取った電子は、第1シンチレータ11内を移動し、正孔と結合した時点で光子を生成する。生成された光子は、第1シンチレータ11の出射面11oから出力され、第1光電子増倍管12に入射して、光電変換されて光電子を生成し、受け取ったγ線のエネルギーに相当する第1パルス波高信号SP1が第1アンプ15に出力される。第1アンプ15は、第1パルス波高信号SP1を増幅して第1増幅パルス波高信号ASP1をタイミング判定部19Aに出力する。
これと並行して第2シンチレータ13に入射した散乱γ線は、光電効果あるいはコンプトン散乱によりエネルギーを電子に与える。
散乱γ線によりエネルギーを受け取った電子は、第2シンチレータ13内を移動し、正孔と結合した時点で光子を生成する。生成された光子は、第2シンチレータ13の出射面13oから出力され、第2光電子増倍管14に入射して、光電変換されて光電子を生成し、第2パルス波高信号SP2が第2アンプ16に出力される。
第2アンプ16は、第2パルス波高信号SP2を増幅して第2増幅パルス波高信号ASP2をタイミング判定部19Aに出力する。
図7は、タイミング判定部及び多重波高分析機の動作処理フローチャートである。
タイミング判定部19Aは、まず第1増幅パルス波高信号ASP1及び第2増幅パルス波高信号ASP2の検出処理を行う(ステップS11)。
そして、タイミング判定部19Aは、第1増幅パルス波高信号ASP1の出力タイミングと第2増幅パルス波高信号ASP2の出力タイミングと同一タイミングであったか否かを判定する(ステップS12)。
ステップS12の判定において、第1増幅パルス波高信号ASP1の出力タイミングと第2増幅パルス波高信号ASP2の出力タイミングとが同一タイミングであった場合には(ステップS12;Yes)、タイミング判定部19Aは、当該第1増幅パルス波高信号ASP1は、コンプトン散乱に起因するものであるとして、第2増幅パルス波高信号ASP2の出力タイミングと同一タイミングに出力された第1増幅パルス波高信号ASP1を波高分析対象から除外し多重波高分析機18Aへの出力を禁止し(ステップS13)、処理をステップS15に移行する。
ステップS12の判定において、第2増幅パルス波高信号ASP2の出力タイミングと同一タイミングに出力された第1増幅パルス波高信号ASP1がない場合には(ステップS12;No)、タイミング判定部19Aは、当該第1増幅パルス波高信号ASP1は、コンプトン散乱に起因するものではない、すなわち、光電効果などに起因するものであるとして、当該第1増幅パルス波高信号ASP1を波高分析対象として、多重波高分析機18Aに出力し、多重波高分析機18Aは、多重波高分析を行い、カウントする(ステップS14)。
続いてタイミング判定部19Aは、所定の波高分析期間が経過して波高分析結果の表示タイミングであるか否かを判定する(ステップS15)。
ステップS15の判定において、所定の波高分析期間が経過しておらず、未だ波高分析結果の表示タイミングではないと判定された場合には(ステップS15;No)、波高分析を継続すべく、処理を再びステップS11に移行し、上述した処理(ステップS11〜ステップS15)を行うこととなる。
一方、ステップS15の判定において、所定の波高分析期間が経過して波高分析結果の表示タイミングであると判定された場合には(ステップS15;Yes)、所定のフォーマットで波形分析結果を表示する(ステップS16)。
これらの結果、多重波高分析機18Aは、第2増幅パルス波高信号が出力されたタイミングに対応する第1増幅パルス波高信号をコンプトン散乱に対応するパルス波高信号であるとして、波高分析の対象から除外する(カウントしない)。
換言すれば、波高分析の対象となった第1増幅パルス波高信号は、コンプトン散乱によりエネルギー量が不定の光子に対応するものではないので、相対的に、コンプトン散乱に起因する第1パルス波高信号のカウント数、すなわち、コンプトン連続部、コンプトンエッジに対応するカウント数を抑制できることとなる。
したがって、コンプトン連続部CCあるいはコンプトンエッジCEのカウントに隠蔽された状態となっていた他の光電ピークのカウント数を相対的に高くすることができ、これらの光電ピークを顕在化することができる。
[3]第3実施形態
次に第3実施形態について説明する。
図8は、第3実施形態の電磁放射線検出装置としてのγ線検出装置の概要構成ブロック図である。図8において、図1と同様の部分には、同一の符号を付すものとする。
図8において、図1の第1実施形態と異なる点は、第1シンチレータ11の入射面11i及び出射面11oを除く各周面に第2シンチレータ13−1〜13−4の入射面13iを配置し、さらに第2シンチレータ13−1〜13−4の出射面13oにそれぞれ第2光電子増倍管14−1〜14−4を配置し、第2アンプ16−1〜16−4の出力に基づいて、第1アンプ15の出力である第1増幅パルス波高信号の採用可否を判別するためのタイミング判定部19Bを備えた点である。
以下の説明においては、理解の容易のため第1シンチレータ11が四角柱形状を有しており、入射面11i及び出射面11oの他に4つの周面を有しているものとする。この場合において、入射γ線γiは、図8の紙面の表側から裏面側に向かって入射するものとし、第1シンチレータ11の紙面裏側方向に第1光電子増倍管12が配置されているものとする。
γ線検出装置10Bは、入射面11iから電磁放射線であるγ線が入射され、電離作用により発光して光子を出射面11oから出力する第1シンチレータ11と、第1シンチレータ11の出射面11oから出力される光子の光電変換を行って光電子を生成し、電子増倍を行って第1パルス波高信号として出力する第1光電子増倍管12と、第1シンチレータ11において生成された可視光を透過させないように構成されるとともに、第1シンチレータ11の第1の周面に対向するように配置された入射面13iから第1シンチレータ11においてγ線のコンプトン散乱により生成された散乱γ線が入射され、電離作用により発光して光子を出射面13oから出力する第2シンチレータ13−1と、第1シンチレータ11において生成された可視光を透過させないように構成されるとともに、第1シンチレータ11の第2の周面に対向するように配置された入射面13iから第1シンチレータ11においてγ線のコンプトン散乱により生成された散乱γ線が入射され、電離作用により発光して光子を出射面13oから出力する第2シンチレータ13−2と、第1シンチレータ11において生成された可視光を透過させないように構成されるとともに、第1シンチレータ11の第3の周面に対向するように配置された入射面13iから第1シンチレータ11においてγ線のコンプトン散乱により生成された散乱γ線が入射され、電離作用により発光して光子を出射面13oから出力する第2シンチレータ13−3と、第1シンチレータ11において生成された可視光を透過させないように構成されるとともに、第1シンチレータ11の第4の周面に対向するように配置された入射面13iから第1シンチレータ11においてγ線のコンプトン散乱により生成された散乱γ線が入射され、電離作用により発光して光子を出射面13oから出力する第2シンチレータ13−4と、を備えている。
さらにγ線検出装置10Bは、第2シンチレータ13−1の出射面13oから出力される光子の光電変換を行って光電子を生成し、電子増倍(=電流増幅)を行って第2パルス波高信号SP21として出力する第2光電子増倍管14−1と、第2シンチレータ13−2の出射面13oから出力される光子の光電変換を行って光電子を生成し、電子増倍(=電流増幅)を行って第2パルス波高信号SP22として出力する第2光電子増倍管14−2と、第2シンチレータ13−3の出射面13oから出力される光子の光電変換を行って光電子を生成し、電子増倍(=電流増幅)を行って第2パルス波高信号SP23として出力する第2光電子増倍管14−3と、第2シンチレータ13−4の出射面13oから出力される光子の光電変換を行って光電子を生成し、電子増倍(=電流増幅)を行って第2パルス波高信号SP24として出力する第2光電子増倍管14−4と、を備えている。
上記構成において、第2シンチレータ13−1〜13−4を第1シンチレータ11において生成された可視光を透過させないように構成するとは、第2シンチレータ13−1〜13−4自体を可視光の非透過性を有するように、シンチレータパウダーをペースト化して圧縮乾燥固化、厚膜化して構成するようにすればよい。
あるいは、第2シンチレータ13−1〜13−4のそれぞれと第1シンチレータ11との間に、電磁放射線(ここでは、γ線)を透過し可視光を反射する反射材、あるいは、電磁放射線を透過し可視光を透過しない不透過材を設けるようにすればよい。
さらにγ線検出装置10Bは、第1パルス波高信号SP1を増幅して第1増幅パルス波高信号を出力する第1アンプ15と、第2シンチレータ13−1が出力した第2パルス波高信号を増幅して第2増幅パルス波高信号を出力する第2アンプ16−1と、第2シンチレータ13−2が出力した第2パルス波高信号を増幅して第2増幅パルス波高信号を出力する第2アンプ16−2と、第2シンチレータ13−3が出力した第2パルス波高信号を増幅して第2増幅パルス波高信号を出力する第2アンプ16−3と、第2シンチレータ13−4が出力した第2パルス波高信号を増幅して第2増幅パルス波高信号を出力する第2アンプ16−4と、タイミング判定部19Bを有し、タイミング判定部19Bにより第2アンプ16−1〜16−4の出力に基づいて、第1アンプ15の出力である第1増幅パルス波高信号の採用可否を判別して、採用した第1増幅パルス波高信号に基づいて多重波高分析を行う多重波高分析機18Bと、を備えている。
上記構成において、第1シンチレータ11及び第1光電子増倍管12及び第1アンプ15は、第1シンチレーション検出器を構成し、第2シンチレータ13-X(X:1〜4)及び対応する第2光電子増倍管14−X及び第2アンプ16−Xは、それぞれ第2シンチレーション検出器を構成している。
次に第3実施形態のγ線検出装置の動作を説明する。
γ線検出装置10Bの第1シンチレータ11には、入射面11iから電磁放射線であるγ線が入射されると、第1シンチレータ11内において、光電効果あるいはコンプトン散乱を起こしたがコンプトン散乱後のγ線のエネルギーも他の電子に与える等して全てのエネルギーをシンチレータ11内で消費した場合に起因して生成された光子は、第1シンチレータ11の出射面11oから出力され、第1光電子増倍管12に入射して、光電変換されて光電子を生成し、全吸収ピークに相当する第1パルス波高信号が第1アンプ15に出力される。
このとき、入射したγ線が第1シンチレータ内においてコンプトン散乱を起こした場合には、γ線の一部のエネルギーを電子に与えてはじき飛ばし、γ線は散乱されるが、その散乱方向によって散乱γ線として四つの第2シンチレータ13−1〜13−4のいずれかに入射することとなる。
そしてコンプトン散乱によりγ線のエネルギーを受け取った電子は、第1シンチレータ11内を移動し、正孔と結合した時点で光子を生成する。生成された光子は、第1シンチレータ11の出射面11oから出力され、第1光電子増倍管12に入射して、光電変換されて光電子を生成し、受け取ったγ線のエネルギーに相当する第1パルス波高信号SP1が第1アンプ15に出力される。第1アンプ15は、第1パルス波高信号SP1を増幅して第1増幅パルス波高信号ASP1をタイミング判定部19Bに出力する。
これと並行して第2シンチレータ13−1〜13−4に入射した散乱γ線は、光電効果あるいはコンプトン散乱によりエネルギーを電子に与える。
散乱γ線によりエネルギーを受け取った電子は、第2シンチレータ13−1〜13−4内を移動し、正孔と結合した時点で光子を生成する。生成された光子は、第2シンチレータ13−1〜13−4のそれぞれの出射面13oから出力され、対応する第2光電子増倍管14−1〜14−4に入射して、光電変換されて光電子を生成し、第2パルス波高信号SP21〜SP24がそれぞれ対応する第2アンプ16−1〜16−4に出力される。
第2アンプ16−1は、第2パルス波高信号SP21を増幅して第2増幅パルス波高信号ASP21をタイミング判定部19Bに出力する。
同様に第2アンプ16−2は、第2パルス波高信号SP22を増幅して第2増幅パルス波高信号ASP22をタイミング判定部19Bに出力し、第2アンプ16−3は、第2パルス波高信号SP23を増幅して第2増幅パルス波高信号ASP23をタイミング判定部19Bに出力し、第2アンプ16−4は、第2パルス波高信号SP24を増幅して第2増幅パルス波高信号ASP24をタイミング判定部19Bに出力する。
これらの結果、タイミング判定部19Bは、第1増幅パルス波高信号ASP1の出力タイミングといずれかの第2増幅パルス波高信号ASP21〜ASP24の出力タイミングと同一タイミングであったか否かを判定する(ステップS12)。
ステップS12の判定において、第1増幅パルス波高信号ASP1の出力タイミングといずれかの第2増幅パルス波高信号ASP21〜ASP24の出力タイミングとが同一タイミングであった場合には(ステップS12;Yes)、タイミング判定部19Bは、当該第1増幅パルス波高信号ASP1は、コンプトン散乱に起因するものであるとして、いずれかの第2増幅パルス波高信号ASP21〜ASP24の出力タイミングと同一タイミングに出力された第1増幅パルス波高信号ASP1を波高分析対象から除外し多重波高分析機18Bに送らないで(ステップS13)、処理をステップS15に移行する。
ステップS12の判定において、第1増幅パルス波高信号ASP1の出力タイミングが全ての第2増幅パルス波高信号ASP21〜ASP24の出力タイミングと同一タイミングではない場合には(ステップS12;No)、タイミング判定部19Bは、当該第1増幅パルス波高信号ASP1は、コンプトン散乱に起因するものではない、すなわち、光電効果などに起因するものであるとして、当該第1増幅パルス波高信号ASP1を波高分析対象として多重波高分析機18Bに出力する。
この結果、多重波高分析機18Bは、第1増幅パルス波高信号ASP1の出力タイミングがいずれかの第2増幅パルス波高信号ASP21〜ASP24の出力タイミングと同一タイミングである第1増幅パルス波高信号ASP1が波高分析対象から除外されて、第1増幅パルス波高信号ASP1の出力タイミングが全ての第2増幅パルス波高信号ASP21〜ASP24の出力タイミングと同一タイミングではない第1増幅パルス波高信号ASP1を波高分析対象として多重波高分析を行い、カウントする(ステップS14)。
したがって、波高分析の対象となった第1増幅パルス波高信号ASP1は、コンプトン散乱によりエネルギー量が不定の光子に対応するものではないので、相対的に、様々な方向で検出されるコンプトン散乱に起因する第1パルス波高信号SP1のカウント数、すなわち、コンプトン連続部CCあるいはコンプトンエッジCEに対応するカウント数を抑制できることとなる。
すなわち、本第3実施形態によれば、コンプトン散乱による散乱γ線の散乱方向にかかわらず、散乱γ線の発生タイミングを検出することができ、コンプトン連続部のカウントに隠蔽された状態となっていた他の光電ピークのカウント数を相対的に高くすることができ、第2実施形態と比較してより確実にこれらの光電ピークを顕在化することができる。
[4]実施形態の変形例
以上の説明においては、第1シンチレータ11は、四角柱状である場合について説明したが、多角柱状(三角柱以上)、あるいは、円柱状、球状などであっても、散乱電磁放射線を検出可能な位置に一組以上の第2シンチレータ及び第2光電子増倍管を配置可能な形状であれば同様に適用が可能である。
上記第3実施形態においては、第1シンチレータ11及び第1光電子増倍管12の検出結果である第1パルス波高信号SP1の出力タイミングが、第2シンチレータ13−1〜13−4及び第2光電子増倍管14−1〜14−4の検出結果である第2パルス波高信号SP21〜SP24の出力タイミングのいずれかと同一であるか否かを多重波高分析機18Bのタイミング判定部19Bが判定するように構成していたが、第1実施形態と同様に、第2パルス波高信号SP21〜SP24が入力されるゲーティング回路を設けて第1光電子増倍管12の出力を遮断する構成を採ることも可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10、10A、10B γ線検出装置(電磁放射線検出装置)
11 第1シンチレータ(第1シンチレーション検出器)
11i 入射面
11o 出射面
12 第1光電子増倍管(第1シンチレーション検出器)
12PE 光電面
13、13−1〜13−4 第2シンチレータ(第2シンチレーション検出器)
13i 入射面
13o 出射面
14、14−1〜14−4 第2光電子増倍管(第2シンチレーション検出器)
14PE 光電面
15 第1アンプ
16、16−1〜16−4 第2アンプ
17 ゲーティング回路
18、18A、18B 多重波高分析機
19 タイミング判定部
19A タイミング判定部
19B タイミング判定部
ASP1 第1増幅パルス波高信号
ASP2、ASP21〜ASP24 第2増幅パルス波高信号
CC コンプトン連続部
CE コンプトンエッジ
KX KX線ピーク
PE 全吸収ピーク
RS 後方散乱ピーク
SP1 第1パルス波高信号
SP2、SP21〜SP24 第2パルス波高信号
γi 入射γ線
γs 散乱γ線

Claims (10)

  1. 電磁放射線の入射を検出する第1シンチレーション検出器と、
    前記第1シンチレーション検出器内部で前記電磁放射線のコンプトン散乱により生じた散乱電磁放射線であって、前記第1シンチレーション検出器外に出た前記散乱電磁放射線を検出する第2シンチレーション検出器と、
    前記第1シンチレーション検出器の検出タイミングと前記第2シンチレーション検出器の検出タイミングとが同一と見做せる場合以外の前記第1シンチレーション検出器の検出結果に基づいて多重波高分析を行う多重波高分析機と、
    を備えた電磁放射線検出装置。
  2. 前記第1シンチレーション検出器は、電磁放射線の入射により光子を出力する第1シンチレータと、前記第1シンチレータにより出力された光子の光電変換を行い、第1パルス波高信号を出力する第1光電子増倍管と、前記第1パルス波高信号を増幅し、第1増幅パルス波高信号を前記検出結果として出力する第1増幅器と、を備え、
    前記第2シンチレーション検出器は、前記第1シンチレータに隣接して配置され、前記第1シンチレータにおいてコンプトン散乱により生じた散乱電磁放射線であって、前記第1シンチレータから出た前記散乱電磁放射線の入射により光子を出力する第2シンチレータと、第2シンチレータにより出力された光子の光電変換を行い第2パルス波高信号を出力する第2光電子増倍管と前記第2パルス波高信号を増幅し、第2増幅パルス波高信号を出力する第2増幅器と、を備え、
    前記多重波高分析機は、前記第1パルス波高信号の出力タイミングと前記第2パルス波高信号の出力タイミングとが同一と見做せる前記第1パルス波高信号以外の前記第1パルス波高信号に対応する前記第1増幅パルス信号を前記検出結果として前記多重波高分析を行う、
    請求項1記載の電磁放射線検出装置。
  3. 前記第2シンチレータは、前記第1シンチレータにおいて生成された可視光を前記第2光電子増倍管側に透過させないように構成されている、
    請求項2記載の電磁放射線検出装置。
  4. 前記第2シンチレータは、可視光の非透過性を有するように、シンチレータパウダーをペースト化して圧縮乾燥固化、厚膜化して構成されている、
    請求項3記載の電磁放射線検出装置。
  5. 前記第2シンチレータと前記第1シンチレータとの間に、前記電磁放射線を透過し可視光を反射する反射材、あるいは、前記電磁放射線を透過し可視光を透過しない不透過材を設けた、
    請求項3記載の電磁放射線検出装置。
  6. 前記第2パルス波高信号が出力された場合に、前記第1光電子増倍管の出力を遮断するゲーティング回路を備えた、
    請求項2記載の電磁放射線検出装置。
  7. 前記多重波高分析機の前段に設けられ、入力された前記第1増幅パルス波高信号及び前記第2増幅パルス波高信号に基づいて、前記第2パルス波高信号の出力タイミングと前記第1パルス波高信号の出力タイミングとが同一と見做せるか否かを判定し、前記第1パルス波高信号の出力タイミングと前記第2パルス波高信号の出力タイミングとが同一と見做せる前記第1パルス波高信号に対応する前記第1増幅パルス信号を除外して、前記第1増幅パルス信号を出力するタイミング判定部を備え、
    前記多重波高分析機は、前記タイミング判定部から出力された前記第1増幅パルス信号に基づいて前記多重波高分析を行う、
    請求項2記載の電磁放射線検出装置。
  8. 前記第2シンチレータ及び当該第2シンチレータに対応する第2光電子増倍管及び第2増幅器を複数組み備え、
    前記多重波高分析機の前段に設けられ、入力された前記第1増幅パルス波高信号及び複数の前記第2増幅パルス波高信号に基づいて、複数の前記第2パルス波高信号のそれぞれの出力タイミングと前記第1パルス波高信号の出力タイミングとが同一と見做せるか否かを判定し、前記第1パルス波高信号の出力タイミングといずれかの前記第2パルス波高信号の出力タイミングとが同一と見做せる前記第1パルス波高信号に対応する前記第1増幅パルス信号を除外して、前記第1増幅パルス信号を出力するタイミング判定部を備え、
    前記多重波高分析機は、前記タイミング判定部から出力された前記第1増幅パルス信号に基づいて前記多重波高分析を行う、
    請求項2記載の電磁放射線検出装置。
  9. 前記電磁放射線は、X線あるいはγ線である、
    請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電磁放射線検出装置。
  10. 電磁放射線の入射を検出する第1シンチレーション検出器と、前記第1シンチレーション検出器内部で前記電磁放射線のコンプトン散乱により生じた散乱電磁放射線であって、前記第1シンチレーション検出器外に出た前記散乱電磁放射線を検出する第2シンチレーション検出器と、多重波高分析を行う多重波高分析機と、を備えた電磁放射線検出装置で実行される方法であって、
    前記第1シンチレーション検出器の検出タイミングと前記第2シンチレーション検出器の検出タイミングとが同一と見做せるか否かを判定する過程と、
    前記第1シンチレーション検出器の検出タイミングと前記第2シンチレーション検出器の検出タイミングとが同一と見做せる場合の前記第1シンチレーション検出器の検出結果を除外した前記第1シンチレーション検出器の検出結果に基づいて多重波高分析を行う過程と、
    を備えた方法。
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