JPWO2019195770A5 - - Google Patents

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本明細書において引用された全ての刊行物、特許出願、及び発行された特許は、各個別の刊行物、特許出願及び発行された特許が具体的かつ個別に参照により組み込まれると明記されているかのように、参照により本明細書に組み込まれる。
特定の実施形態では、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
ヒトニューロピリン-2(NRP2)ポリペプチドに特異的に結合する少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片(抗NRP2抗体)を含む、治療用組成物。
(項目2)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、完全長ヒトNRP2ポリペプチド、または表N1から選択されるヒトNRP2ポリペプチドに特異的に結合し、任意選択的に、約10pM~約500pMもしくは約10pM~50nM、または約、少なくとも約、もしくは多くても約10pM、20pM、30pM、40pM、50pM、60pM、70pM、80pM、90pM、100pM、110pM、120pM、130pM、140pM、150pM、160pM、170pM、180pM、190pM、200pM、300pM、400pM、500pM、600pM、700pM、800pM、900pM、1nM、10nM、25nM、もしくは50nMの親和性で結合するか、または任意選択的に、約10pM~約500pM、約10pM~約400pM、約10pM~約300pM、約10pM~約200pM、約10pM~約100pM、約10pM~約50pM、もしくは約20pM~約500pM、約20pM~約400pM、約20pM~約300pM、約20pM~約200pM、約20pM~約100pM、約20pM~約50pM、もしくは約30pM~約500pM、約30pM~約400pM、約30pM~約300pM、約30pM~約200pM、約30pM~約100pM、約30pM~約50pM、もしくは約20pM~約200pM、約30pM~約300pM、約40pM~約400pM、約50pM~約500pM、約60pM~約600pM、約70pM~約700pM、約80pM~約800pM、約90pM~約900pM、約100pM~約1nM、約1nM~約5nM、約5nM~約10nM、約10nM~25nM、もしくは約25nM~約50nMの範囲の親和性で結合し、任意選択的に、前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、未変性形態で前記ヒトNRP2ポリペプチドに特異的に結合するが、変性形態では前記ヒトNRP2ポリペプチドに実質的に結合しない、項目1に記載の治療用組成物。
(項目3)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、ニューロピリンA1ドメイン、ニューロピリンA2ドメイン、ニューロピリンB1ドメイン、ニューロピリンB2ドメイン、ニューロピリンCドメイン、ニューロピリンA1/A2複合ドメイン、ニューロピリンB1/B2複合ドメイン、ニューロピリンA2/B1複合ドメイン、ニューロピリンB2/C複合ドメイン、ニューロピリンA2/B1/B2複合ドメイン、ニューロピリンA2/B1/B2/C複合ドメイン、ニューロピリンA1/A2/B1複合ドメイン、ニューロピリンA1/A2/B1/B2複合ドメイン、ニューロピリンA1/A2/B1/B2/C複合ドメイン、及びニューロピリンB1/B2/C複合ドメインのうちの1つまたは複数から選択されるニューロピリンドメイン内の少なくとも1つのエピトープに特異的に結合し、任意選択的に、約10pM~約500pMもしくは約10pM~約50nM、または約、少なくとも約、もしくは多くても約10pM、20pM、30pM、40pM、50pM、60pM、70pM、80pM、90pM、100pM、110pM、120pM、130pM、140pM、150pM、160pM、170pM、180pM、190pM、200pM、300pM、400pM、500pM、600pM、700pM、800pM、900pM、1nM、10nM、25nM、もしくは50nMの親和性で結合するか、または任意選択的に、約10pM~約500pM、約10pM~約400pM、約10pM~約300pM、約10pM~約200pM、約10pM~約100pM、約10pM~約50pM、もしくは約20pM~約500pM、約20pM~約400pM、約20pM~約300pM、約20pM~約200pM、約20pM~約100pM、約20pM~約50pM、もしくは約30pM~約500pM、約30pM~約400pM、約30pM~約300pM、約30pM~約200pM、約30pM~約100pM、約30pM~約50pM、もしくは約20pM~約200pM、約30pM~約300pM、約40pM~約400pM、約50pM~約500pM、約60pM~約600pM、約70pM~約700pM、約80pM~約800pM、約90pM~約900pM、約100pM~約1nM、約1nM~約5nM、約5nM~約10nM、約10nM~25nM、もしくは約25nM~約50nMの範囲の親和性で結合する、項目1または項目2に記載の治療用組成物。
(項目4)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、ニューロピリンA1ドメイン、ニューロピリンA2ドメイン、及び/もしくはニューロピリンA1A2複合ドメイン内、または隣接するリンカー領域内の少なくとも1つのエピトープに特異的に結合し、任意選択的に、以下の残基付近である、
(ニューロピリンA1ドメイン)配列番号1(FLヒトNRP2)で定義される残基20~148、30~141、40~141、50~141、60~141、70~141、80~141、90~141、100~141、110~141、120~141、130~141、20~130、20~120、20~110、20~100、20~90、20~80、20~70、20~60、20~50、20~40もしくは20~30、
(ニューロピリンA2ドメイン)配列番号1(FLヒトNRP2)で定義される残基142~280、150~265、160~265、170~265、180~265、190~265、200~265、210~265、220~265、230~265、240~265、250~265、260~265、141~270、141~260、141~250、141~240、141~230、141~220、141~210、141~200、141~190、141~180、141~170、141~160、141~150、200~250、210~250、220~250、230~250、200~240、210~240、220~240、230~240、227~247、228~247、229~247、230~247、231~247、232~247、233~247、234~247、235~247、236~247、227~246、227~245、227~244、227~243、227~242、227~241、227~240、227~239、227~238、235~240、236~239、236~238、もしくは残基237、または、
(複合A1A2ドメイン)配列番号1(FLヒトNRP2)で定義される残基20~280、30~280、40~280、50~280、60~280、70~280、80~280、90~280、100~280、110~280、120~280、130~280、140~280、150~280、160~280、170~280、180~280、190~280、200~280、210~280、220~280、230~280、240~280、260~280、270~280、20~270、20~260、20~250、20~240、20~230、20~220、20~210、20~200、20~190、20~180、20~170、20~160、20~150、20~140、20~130、20~120、20~110、20~100、20~90、20~80、20~70、20~60、20~50、20~40、もしくは20~30で結合する、項目3に記載の治療用組成物。
(項目5)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、ニューロピリンB1ドメイン、ニューロピリンB2ドメイン、及び/もしくはニューロピリンB1/B2複合ドメイン内、または隣接するリンカー領域内の少なくとも1つのエピトープに特異的に結合し、任意選択的に、以下の残基付近である、
(ニューロピリンB1ドメイン)配列番号1(FLヒトNRP2)で定義される残基266~426、280~426、290~426、300~426、310~426、320~426、330~426、340~426、350~426、360~426、370~426、380~426、390~426、400~426、410~426、420~426、280~420、280~410、280~400、280~390、280~380、280~370、280~360、280~350、280~340、280~330、280~320、280~310、280~300、もしくは280~290、
(ニューロピリンB2ドメイン)配列番号1(FLヒトNRP2)で定義される残基438~591、450~591、460~591、470~591、480~591、490~591、500~591、510~591、520~591、530~591、540~591、550~591、560~591、570~591、580~591、438~590、438~580、438~570、438~560、438~550、438~540、438~530、438~520、438~510、438~500、438~490、438~480、438~470、438~460、もしくは438~450、または、
(ニューロピリンB1/B2複合ドメイン)配列番号1(FLヒトNRP2)で定義される残基266~591、276~591、286~591、296~591、306~591、316~591、326~591、336~591、346~591、356~591、366~591、376~591、386~591、396~591、406~591、416~591、426~591、436~591、446~591、456~591、466~591、476~591、486~591、498~591、508~591、518~591、528~591、538~591、548~591、558~591、568~591、578~591、588~591、266~581、266~571、266~561、266~551、266~541、266~531、266~521、266~511、266~501、266~491、266~481、266~471、266~461、266~451、266~441、266~431、266~421、266~411、266~401、266~391、266~381、266~371、266~361、266~351、266~341、266~331、266~321、266~311、266~301、266~291、266~281、もしくは266~271で結合する、項目3に記載の治療用組成物。
(項目6)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、ニューロピリンA2/B1複合ドメイン、及び/もしくはニューロピリンB2C複合ドメイン内、または隣接するリンカー領域内の少なくとも1つのエピトープに特異的に結合し、任意選択的に、以下の残基付近である、
(ニューロピリンA2B1複合ドメイン)配列番号1(FLヒトNRP2)で定義される残基149~437、159~426、169~426、179~426、189~426、199~426、209~426、219~426、229~426,239~426、249~426、259~426、269~426、279~426、289~426、299~426、309~426、319~426、329~426、339~426、349~426、359~426、369~426、379~426、389~426、399~426、409~426、419~426、149~436、149~426、149~416、149~406、149~396、149~386、149~376、149~366、149~356、149~346、149~336、149~326、149~316、149~306、149~296、149~286、149~276、149~266、149~256、149~246、149~236、149~226、149~216、149~206、149~196、146~186、146~176、146~166、もしくは146~155、または、
(ニューロピリンB2C複合ドメイン)配列番号1(FLヒトNRP2)で定義される残基438~794、448~794、458~794、468~794、478~794、487~794、497~794、507~794、517~794、527~794、537~794、547~794、557~794、567~794、587~794、597~794、607~794、617~794、627~794、637~794、647~794、657~794、667~794、677~794、687~794、697~794、707~794、717~794、727~794、737~794、747~794、757~794、767~794、777~794、787~794、427~794、438~784、438~774、438~764、438~754、438~744、438~734、438~728、438~714、438~704、438~694、438~684、438~674、438~664、438~654、438~644、438~634、438~624、438~614、438~604、438~596、438~586、438~576、438~566、438~556、438~546、438~536、438~526、438~516、438~506、438~494、438~484、438~474、438~464、438~454、438~444で結合する、項目3に記載の治療用組成物。
(項目7)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、ニューロピリンCドメイン内または隣接するリンカー領域内の少なくとも1つのエピトープに特異的に結合し、任意選択的に、以下の残基付近である、配列番号1(FLヒトNRP2)で定義される残基591~794、600~794、610~794、620~794、630~794、640~794、650~794、660~794、670~794、680~794、690~794、700~794、710~794、720~794、730~794、740~794、750~794、760~794、770~794、780~794、790~794、591~790、591~780、591~770、591~760、591~750、591~740、591~730、591~720、591~710、591~700、591~690、591~680、591~670、591~660、591~650、591~640、591~630、591~620、591~610、または591~600で結合する、項目3に記載の治療用組成物。
(項目8)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、ニューロピリンB1/B2/C複合ドメイン内または隣接するリンカー領域内の少なくとも1つのエピトープに特異的に結合し、任意選択的に、以下の残基付近である、配列番号1(FLヒトNRP2)で定義される残基276~794、286~794、296~794、306~794、316~794、326~794、336~794、346~794、356~794、366~794、376~794、387~794、396~794、406~794、416~794、426~794、436~794、446~794、456~794、466~794、476~794、486~794、496~794、506~794、516~794、526~794、536~794、546~794、556~794、566~794、576~794、586~794、596~794、606~794、616~794、626~794、636~794、646~794、656~794、666~794、676~794、686~794、696~794、706~794、716~794、726~794、736~794、746~794、756~794、766~794、776~794、786~794、266~794、276~784、276~774、276~764、276~754、276~744、276~734、276~724、276~714、276~704、276~694、276~684、276~674、276~664、276~654、276~644、276~634、276~624、276~614、276~604、276~594、276~584、276~574、276~564、276~554、276~544、276~534、276~524、276~514、276~504、276~594、276~584、276~574、276~564、276~554、276~544、276~534、276~524、276~514、276~504、または276~496で結合する、項目3に記載の治療用組成物。
(項目9)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、2つ以上の不連続エピトープ領域から構成される構造的エピトープに特異的に結合する、項目1から項目8のいずれか1項に記載の治療用組成物。
(項目10)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、
(a)前記ヒトNPR2ポリペプチドのA1ドメイン内の第1のエピトープ領域、及びA2ドメイン内の第2のエピトープ領域、
(b)前記ヒトNPR2ポリペプチドのA1ドメイン内の第1のエピトープ領域、及びB1ドメイン内の第2のエピトープ領域、
(c)前記ヒトNPR2ポリペプチドのA1ドメイン内の第1のエピトープ領域、及びB2ドメイン内の第2のエピトープ領域、
(d)前記ヒトNPR2ポリペプチドのA1ドメイン内の第1のエピトープ領域、及びCドメイン内の第2のエピトープ領域、
(e)前記ヒトNPR2ポリペプチドのA2ドメイン内の第1のエピトープ領域、及びB1ドメイン内の第2のエピトープ領域、
(f)前記ヒトNPR2ポリペプチドのA2ドメイン内の第1のエピトープ領域、及びB2ドメイン内の第2のエピトープ領域、
(g)前記ヒトNPR2ポリペプチドのA2ドメイン内の第1のエピトープ領域、及びCドメイン内の第2のエピトープ領域、
(h)前記ヒトNPR2ポリペプチドのB1ドメイン内の第1のエピトープ領域、及びB2ドメイン内の第2のエピトープ領域、
(i)前記ヒトNPR2ポリペプチドのB1ドメイン内の第1のエピトープ領域、及びCドメイン内の第2のエピトープ領域、または、
(j)前記ヒトNPR2ポリペプチドのB2ドメイン内の第1のエピトープ領域、及びCドメイン内の第2のエピトープ領域、を含むか、またはそれからなる構造的エピトープに特異的に結合する、項目9に記載の治療用組成物。
(項目11)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、前記ヒトNRP2ポリペプチドと、少なくとも1種のNRP2リガンド(任意選択的に、表N2もしくは表N3から選択されるNRP2リガンド、ならびに/または表H1から選択されるヒトヒスチジルtRNAシンテターゼ(HRS)ポリペプチド、任意選択的に、SV9(HRS(1~60))、SV11(HRS(1~60)+(399~509))、及びSV14(HRS(1~100)+(399~509))のうちの1つまたは複数から選択されるHRSスプライスバリアント)との結合を調節する、項目1から項目4のいずれか1項に記載の治療用組成物。
(項目12)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、前記ヒトNRP2ポリペプチドと化学量論当量でプレインキュベーションした後に、前記ヒトNRP2ポリペプチドと前記少なくとも1種のNRP2リガンドとの理論的最大結合の約または少なくとも約80%~100%、任意選択的に前記理論的最大結合の約または少なくとも約80%、85%、90%、95%、または100%を阻害する、遮断抗体である、項目1から項目11のいずれか1項に記載の治療用組成物。
(項目13)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、前記ヒトNRP2ポリペプチドと化学量論当量でプレインキュベーションした後に、前記ヒトNRP2ポリペプチドと前記少なくとも1種のNRP2リガンドとの理論的最大結合の約または少なくとも約20%~80%、任意選択的に前記理論的最大結合の約または少なくとも約20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、または80%を阻害する、部分的遮断抗体である、項目1から項目11のいずれか1項に記載の治療用組成物。
(項目14)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、前記NRP2ポリペプチドのHRSポリペプチド相互作用領域に特異的に結合し、前記NRP2ポリペプチドに結合する前記HRSポリペプチドの1つまたは複数のシグナル伝達活性を模倣するか、または刺激する、項目1から項目13のいずれか1項に記載の治療用組成物。
(項目15)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、前記NRP2ポリペプチドのHRSポリペプチド相互作用領域に特異的に結合し、前記NRP2ポリペプチドと少なくとも1種のNRP2リガンドとの間の結合活性/シグナル伝達活性を調節する、項目1から項目13のいずれか1項に記載の治療用組成物。
(項目16)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、前記NRP2ポリペプチドと前記少なくとも1種のNRP2リガンドとの間の結合活性/シグナル伝達活性を弱める、項目15に記載の治療用組成物。
(項目17)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、前記NRP2ポリペプチドと前記少なくとも1種のNRP2リガンドとの間の結合活性/シグナル伝達活性を刺激するか、または強める、項目15に記載の治療用組成物。
(項目18)
前記少なくとも1種のNRP2リガンドが、
- VEGF-A145、VEGF-A165、VEGF-C、VEGF-D、及びPIGF-2のうちの1つまたは複数から選択されるVEGF、
- VEGFR2及びVEGFR3から選択されるVEGF受容体(VEGFR)、
- SEMA-3B、SEMA-3C、SEMA-3D、SEMA-3F、及びSEMA-3Gのうちの1つまたは複数から選択されるセマフォリン、
- プレキシンA1、プレキシンA2、プレキシンA3、プレキシンA4、及びプレキシンD1のうちの1つまたは複数から選択されるプレキシン、
- 線維芽細胞成長因子(FGF)、肝細胞成長因子(HGF)、及び血小板由来成長因子(PDGF)のうちの1つまたは複数から選択される成長因子、
- 線維芽細胞成長因子受容体(FGFR)、肝細胞成長因子受容体(HGFR)、及び血小板由来成長因子受容体(PDGF)のうちの1つまたは複数から選択される成長因子受容体、
- ガレクチンまたはガレクチン受容体、
- FAC1及びブロモプロテイン(bromoprotein)PHDフィンガー転写因子から選択される転写因子、
- GIPC1、GIPC2、及びGIPC3のうちの1つまたは複数から選択されるアダプタータンパク質、
- 表N3から選択され、任意選択的にα β 、α β 、α β 、α β 、α β 、α β 、及びα β のうちの1つまたは複数から選択されるインテグリン、
- TGFβ1、TGFβ2、TGFβ3、及びこれらの対応するTGFβ受容体のうちの1つまたは複数から選択されるトランスフォーミング成長因子ベータ、ならびに、
- 表H1から選択されるHRSポリペプチド、任意選択的に、HisRS N1 、HisRS N2 、HisRS N3 、HisRS N4 (SV9)、HisRS N5 、HisRS C1 、HisRS C2 、HisRS C3 、HisRS C4 、HisRS C5 、HisRS C6 、HisRS C7 、HisRS C8 (SV11)、及びHisRS C9 (SV14)のうちの1つまたは複数から選択されるHRSスプライスバリアント、から選択される、項目11から項目17のいずれか1項に記載の治療用組成物。
(項目19)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、前記NRP2ポリペプチドとVEGFR3またはVEGF-Cとの間の結合活性/シグナル伝達活性を実質的に調節することなく、前記NRP2ポリペプチドとプレキシン受容体及び/またはセマフォリンとの間の結合活性/シグナル伝達活性を弱める、項目18に記載の治療用組成物。
(項目20)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、前記NRP2ポリペプチドとHRSポリペプチドとの間の結合活性/シグナル伝達活性を実質的に調節することなく、前記NRP2ポリペプチドとプレキシン受容体及び/またはセマフォリンとの間の結合活性/シグナル伝達活性を弱める、項目18に記載の治療用組成物。
(項目21)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、前記NRP2ポリペプチドとHRSポリペプチドとの間の結合活性/シグナル伝達活性を実質的に調節することなく、かつ前記NRP2ポリペプチドとVEGFR3またはVEGF-Cとの間の結合活性/シグナル伝達活性も実質的に調節することなく、前記NRP2ポリペプチドとプレキシン受容体及び/またはセマフォリンとの間の結合活性/シグナル伝達活性を弱める、項目18に記載の治療用組成物。
(項目22)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、前記NRP2ポリペプチドとプレキシン受容体及び/またはセマフォリンとの間の結合活性/シグナル伝達活性を実質的に調節することなく、前記NRP2ポリペプチドとVEGR3との間の結合活性/シグナル伝達活性を弱める、項目18に記載の治療用組成物。
(項目23)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、前記NRP2ポリペプチドとHRSポリペプチドとの間の結合活性/シグナル伝達活性を実質的に調節することなく、前記NRP2ポリペプチドとVEGR3またはVEGF-Cとの間の結合活性/シグナル伝達活性を弱める、項目18に記載の治療用組成物。
(項目24)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、セマフォリン3とNRP2とのリガンド結合を実質的に調節することなく、前記NRP2ポリペプチドとプレキシン受容体との間の結合活性/シグナル伝達活性を弱める、項目18に記載の治療用組成物。
(項目25)
前記プレキシン受容体が、プレキシンA1、プレキシンA2、プレキシンA3、プレキシンA4、及びプレキシンD1から選択される、項目18から項目24のいずれかに記載の治療用組成物。
(項目26)
前記セマフォリンが、セマフォリン3B、セマフォリン3C、セマフォリン3D、セマフォリン3F、及びセマフォリン3Gから選択される、項目18から項目25のいずれか1項に記載の治療用組成物。
(項目27)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、配列番号11のうちの少なくとも5つの連続したアミノ酸を含む、ヒトNRP2のA2ドメイン内にあるエピトープに特異的に結合し、そこで、前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片は、NRP2とFLT4(VEGFR3)との二量体化を実質的に阻害することなく、NRP2とプレキシンA1との受容体二量体化を選択的に阻害する、項目1から項目26のいずれか1項に記載の治療用組成物。
(項目28)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、配列番号 1で表されるヒトNRP2のアミノ酸232~242内のエピトープに特異的に結合する、項目27に記載の治療用組成物。
(項目29)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、配列番号12のうちの少なくとも5つの連続したアミノ酸を含む、ヒトNRP2のB1ドメイン内にあるエピトープに特異的に結合し、そこで、前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片は、NRP2とプレキシンA1との二量体化を実質的に阻害することなく、NRP2とFLT4(VEGFR3)との受容体二量体化を選択的に阻害する、項目1から項目26のいずれか1項に記載の治療用組成物。
(項目30)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、配列番号13のうちの少なくとも5つの連続したアミノ酸を含む、ヒトNRP2のB2ドメイン内にあるエピトープに特異的に結合し、そこで、前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片は、NRP2とFLT4(VEGFR3)との受容体二量体化を阻害し、かつNRP2とプレキシンA1との二量体化を阻害する、項目1から項目26のいずれか1項に記載の治療用組成物。
(項目31)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、配列番号14のうちの少なくとも5つの連続したアミノ酸を含む、ヒトNRP2のCドメイン内にあるエピトープに特異的に結合し、そこで、前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片は、NRP2とプレキシンA1との受容体二量体化を阻害し、かつNRP2とFLT4(VEGFR3)との二量体化を部分的に阻害する、項目1から項目26のいずれか1項に記載の治療用組成物。
(項目32)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、(i)ヒトNRP2ポリペプチドと、(ii)カニクイザルNRP2ポリペプチドの対応する領域との各々に対する親和性(KdまたはEC 50 )を有し、(i)及び(ii)に対する前記親和性が、約20pM~約200pM、約30pM~約300pM、約40pM~約400pM、約50pM~約500pM、約60pM~約600pM、約70pM~約700pM、約80pM~約800pM、約90pM~約900pM、約100pM~約1nM、約0.4nM~約1.2nM、約0.9nM~約5.5nM、約0.9nM~約5nM、または約1nM~約10nMの範囲内である、項目1から項目31のいずれか1項に記載の治療用組成物。
(項目33)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、(i)ヒトNRP2ポリペプチドと、(ii)マウスNRP2ポリペプチドの対応する領域との各々に対する親和性(KdまたはEC 50 )を有し、(i)及び(ii)に対する前記親和性が、約20pM~約200pM、約30pM~約300pM、約40pM~約400pM、約50pM~約500pM、約60pM~約600pM、約70pM~約700pM、約80pM~約800pM、約90pM~約900pM、約100pM~約1nM、または約1nM~約10nMの範囲内である、項目1から項目31のいずれか1項に記載の治療用組成物。
(項目34)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、
前記ヒトNRP2ポリペプチドに特異的に結合する、表A1から選択される相補性決定領域のV CDR1配列、V CDR2配列、及びV CDR3配列、ならびにそれらのバリアントを含む、重鎖可変領域(V )配列と、
前記ヒトNRP2ポリペプチドに特異的に結合する、表A1から選択される相補性決定領域のV CDR1配列、V CDR2配列、及びV CDR3配列、ならびにそれらのバリアントを含む、軽鎖可変領域(V )配列と、を含み、
ならびに、前記ヒトNRP2ポリペプチドに特異的に結合する、前記配列の親和性成熟バリアントを含む、項目1から項目33のいずれか1項に記載の治療用組成物。
(項目35)
前記V CDR1配列は配列番号23及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号24及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号25及びそのバリアントを含み、前記V CDR1配列は配列番号26及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号27及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号28及びそのバリアントを含み、前記バリアントは、前記CDRにおいて1個、2個、3個、4個、または5個の改変を有し、かつ前記ヒトNRP2ポリペプチドに特異的に結合するものであり、
前記V CDR1配列は配列番号29及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号30及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号31及びそのバリアントを含み、前記V CDR1配列は配列番号32及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号33及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号34及びそのバリアントを含み、前記バリアントは、前記CDRにおいて1個、2個、3個、4個、または5個の改変を有し、かつ前記ヒトNRP2ポリペプチドに特異的に結合するものであり、
前記V CDR1配列は配列番号35及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号36及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号37及びそのバリアントを含み、前記V CDR1配列は配列番号38及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号39及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号40及びそのバリアントを含み、前記バリアントは、前記CDRにおいて1個、2個、3個、4個、または5個の改変を有し、かつ前記ヒトNRP2ポリペプチドに特異的に結合するものであり、
前記V CDR1配列は配列番号41及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号42及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号43及びそのバリアントを含み、前記V CDR1配列は配列番号44及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号45及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号46及びそのバリアントを含み、前記バリアントは、前記CDRにおいて1個、2個、3個、4個、または5個の改変を有し、かつ前記ヒトNRP2ポリペプチドに特異的に結合するものであり、
前記V CDR1配列は配列番号47及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号48及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号49及びそのバリアントを含み、前記V CDR1配列は配列番号50及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号51及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号52及びそのバリアントを含み、前記バリアントは、前記CDRにおいて1個、2個、3個、4個、または5個の改変を有し、かつ前記ヒトNRP2ポリペプチドに特異的に結合するものであり、
前記V CDR1配列は配列番号53及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号54及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号55及びそのバリアントを含み、前記V CDR1配列は配列番号56及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号57及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号58及びそのバリアントを含み、前記バリアントは、前記CDRにおいて1個、2個、3個、4個、または5個の改変を有し、かつ前記ヒトNRP2ポリペプチドに特異的に結合するものであり、
前記V CDR1配列は配列番号59及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号60及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号61及びそのバリアントを含み、前記V CDR1配列は配列番号62及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号63及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号64及びそのバリアントを含み、前記バリアントは、前記CDRにおいて1個、2個、3個、4個、または5個の改変を有し、かつ前記ヒトNRP2ポリペプチドに特異的に結合するものであり、
前記V CDR1配列は配列番号65及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号66及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号67及びそのバリアントを含み、前記V CDR1配列は配列番号68及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号69及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号70及びそのバリアントを含み、前記バリアントは、前記CDRにおいて1個、2個、3個、4個、または5個の改変を有し、かつ前記ヒトNRP2ポリペプチドに特異的に結合するものであり、
前記V CDR1配列は配列番号71及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号72及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号73及びそのバリアントを含み、前記V CDR1配列は配列番号74及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号75及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号76及びそのバリアントを含み、前記バリアントは、前記CDRにおいて1個、2個、3個、4個、または5個の改変を有し、かつ前記ヒトNRP2ポリペプチドに特異的に結合するものであり、
前記V CDR1配列は配列番号77及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号78及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号79及びそのバリアントを含み、前記V CDR1配列は配列番号80及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号81及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号82及びそのバリアントを含み、前記バリアントは、前記CDRにおいて1個、2個、3個、4個、または5個の改変を有し、かつ前記ヒトNRP2ポリペプチドに特異的に結合するものであり、
前記V CDR1配列は配列番号83及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号84及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号85及びそのバリアントを含み、前記V CDR1配列は配列番号86及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号87及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号88及びそのバリアントを含み、前記バリアントは、前記CDRにおいて1個、2個、3個、4個、または5個の改変を有し、かつ前記ヒトNRP2ポリペプチドに特異的に結合するものである、項目34に記載の治療用組成物。
(項目36)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、IgA(サブクラスのIgA1及びIgA2を含む)、IgD、IgE、IgG(サブクラスのIgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4を含む)、もしくはIgMのFcドメイン、任意選択的にヒトFcドメイン、またはそのハイブリッド及び/もしくはそのバリアントを含む、項目1から項目35のいずれか1項に記載の治療用組成物。
(項目37)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、ヒトにおいて高いエフェクター機能を有するIgGのFcドメインを含み、任意選択的にIgG1またはIgG3のFcドメインを含む、項目36に記載の治療用組成物。
(項目38)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、ヒトにおいて低いエフェクター機能を有するIgGのFcドメインを含み、任意選択的にIgG2またはIgG4のFcドメインを含む、項目36に記載の治療用組成物。
(項目39)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、任意選択的に表F1から選択される、IgG1またはIgG4のFcドメインを含む、項目38に記載の治療用組成物。
(項目40)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片がモノクローナル抗体である、項目1から項目39のいずれか1項に記載の治療用組成物。
(項目41)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片がヒト化抗体である、項目1から項目40のいずれか1項に記載の治療用組成物。
(項目42)
前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、Fv断片、単鎖Fv(scFv)ポリペプチド、アドネクチン(adnectin)、アンチカリン(anticalin)、アプタマー、アビマー(avimer)、ラクダ抗体、設計アンキリン反復タンパク質(DARPin)、ミニボディ、ナノボディ、またはユニボディである、項目1から項目41のいずれか1項に記載の治療用組成物。
(項目43)
前記組成物が、前記少なくとも1種類の抗体またはその抗原結合断片に対するタンパク質基準で、少なくとも約80%、85%、90%、95%、98%、または99%の純度を有し、実質的に凝集していないものである、項目1から項目42のいずれか1項に記載の治療用組成物。
(項目44)
前記治療用組成物が実質的にエンドトキシンフリーである、項目1から項目43のいずれか1項に記載の治療用組成物。
(項目45)
前記治療用組成物が、無菌の注射用溶液であり、任意選択的に、静脈内投与、筋肉内投与、皮下投与、または腹腔内投与に適するものである、項目1から項目44のいずれか1項に記載の治療用組成物。
(項目46)
癌免疫療法剤、化学療法剤、ホルモン療法剤、及びキナーゼ阻害剤のうちの1つまたは複数から選択される少なくとも1種の付加的な薬剤をさらに含む、項目1から項目45のいずれか1項に記載の治療用組成物。
(項目47)
前記癌免疫療法剤が、免疫チェックポイント調節剤、癌ワクチン、腫瘍崩壊ウイルス、サイトカイン、及び細胞免疫療法剤のうちの1つまたは複数から選択される、項目46に記載の治療用組成物。
(項目48)
前記免疫チェックポイント調節剤がポリペプチドであり、任意選択的に抗体もしくはその抗原結合断片、またはリガンド、または少分子である、項目47に記載の治療用組成物。
(項目49)
前記免疫チェックポイント調節剤が、
(a)阻害性免疫チェックポイント分子のアンタゴニスト、または、
(b)刺激性免疫チェックポイント分子のアゴニスト、
を含み、任意選択的に、前記免疫チェックポイント調節剤が前記免疫チェックポイント分子に特異的に結合する、項目47または項目48に記載の治療用組成物。
(項目50)
前記阻害性免疫チェックポイント分子が、プログラム死リガンド1(PD-L1)、プログラム死1(PD-1)、プログラム死リガンド2(PD-L2)、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(CTLA-4)、インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)、トリプトファン2,3-ジオキシゲナーゼ(TDO)、T細胞免疫グロブリンドメイン及びムチンドメイン3(TIM-3)、リンパ球活性化遺伝子3(LAG-3)、T細胞活性化のVドメインIgサプレッサー(VISTA)、B及びTリンパ球アテニュエーター(B and T Lymphocyte Attenuator:BTLA)、CD160、ヘルペスウイルスエントリーメディエーター(HVEM)、ならびにIgドメイン及びITIMドメインを持つT細胞免疫受容体(TIGIT)のうちの1つまたは複数から選択される、項目49に記載の治療用組成物。
(項目51)
前記アンタゴニストが、PD-L1及び/もしくはPD-L2に特異的に結合する抗体もしくは抗原結合断片もしくは少分子、アテゾリズマブ(MPDL3280A)、アベルマブ(MSB0010718C)、及びデュルバルマブ(MEDI4736)のうちの1つもしくは複数から任意選択的に選択される、PD-L1アンタゴニスト及び/もしくはPD-L2アンタゴニストであり、
前記アンタゴニストが、PD-1に特異的に結合する抗体もしくは抗原結合断片もしくは少分子、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、MK-3475、AMP-224、AMP-514、PDR001、及びピディリズマブのうちの1つもしくは複数から任意選択的に選択される、PD-1アンタゴニストであり、
前記アンタゴニストが、CTLA-4に特異的に結合する抗体もしくは抗原結合断片もしくは少分子、イピリムマブ、及びトレメリムマブのうちの1つもしくは複数から任意選択的に選択される、CTLA-4アンタゴニストであり、
前記アンタゴニストが、IDOに特異的に結合する抗体もしくは抗原結合断片もしくは少分子、インドキシモド(NLG-8189)、1-メチル-トリプトファン(1MT)、β-カルボリン(ノルハルマン、9H-ピリド[3,4-b]インドール)、ロスマリン酸、及びエパカドスタットのうちの1つもしくは複数から任意選択的に選択される、IDOアンタゴニストであり、
前記アンタゴニストが、TDOに特異的に結合する抗体もしくは抗原結合断片もしくは少分子、680C91、及びLM10のうちの1つもしくは複数から任意選択的に選択される、TDOアンタゴニストであり、
前記アンタゴニストが、TIM-3に特異的に結合する抗体もしくは抗原結合断片もしくは少分子のうちの1つもしくは複数から任意選択的に選択される、TIM-3アンタゴニストであり、
前記アンタゴニストが、LAG-3に特異的に結合する抗体もしくは抗原結合断片もしくは少分子、及びBMS-986016のうちの1つもしくは複数から任意選択的に選択される、LAG-3アンタゴニストであり、
前記アンタゴニストが、VISTAに特異的に結合する抗体もしくは抗原結合断片もしくは少分子のうちの1つもしくは複数から任意選択的に選択される、VISTAアンタゴニストであり、
前記アンタゴニストが、BTLA、CD160、及び/もしくはHVEMに特異的に結合する抗体もしくは抗原結合断片もしくは少分子のうちの1つもしくは複数から任意選択的に選択される、BTLA、CD160、及び/もしくはHVEMのアンタゴニストであり、ならびに/または、
前記アンタゴニストが、TIGITに特異的に結合する抗体もしくは抗原結合断片もしくは少分子のうちの1つもしくは複数から任意選択的に選択される、TIGITアンタゴニストである、項目50に記載の治療用組成物。
(項目52)
前記刺激性免疫チェックポイント分子が、OX40、CD40、グルココルチコイド誘導TNFRファミリー関連遺伝子(GITR)、CD137(4-1BB)、CD27、CD28、CD226、及びヘルペスウイルスエントリーメディエーター(HVEM)のうちの1つまたは複数から選択される、項目49に記載の治療用組成物。
(項目53)
前記アゴニストが、OX40に特異的に結合する抗体もしくは抗原結合断片もしくは少分子もしくはリガンド、OX86、Fc-OX40L、及びGSK3174998のうちの1つもしくは複数から任意選択的に選択される、OX40アゴニストであり、
前記アゴニストが、CD40に特異的に結合する抗体もしくは抗原結合断片もしくは少分子もしくはリガンド、CP-870893、ダセツズマブ、Chi Lob7/4、ADC-1013、及びrhCD40Lのうちの1つもしくは複数から任意選択的に選択される、CD40アゴニストであり、
前記アゴニストが、GITRに特異的に結合する抗体もしくは抗原結合断片もしくは少分子もしくはリガンド、INCAGN01876、DTA-1、及びMEDI1873のうちの1つもしくは複数から任意選択的に選択される、GITRアゴニストであり、
前記アゴニストが、CD137に特異的に結合する抗体もしくは抗原結合断片もしくは少分子もしくはリガンド、ウトミルマブ、及び4-1BBリガンドのうちの1つもしくは複数から任意選択的に選択される、CD137アゴニストであり、
前記アゴニストが、CD27に特異的に結合する抗体もしくは抗原結合断片もしくは少分子もしくはリガンド、バルリルマブ、及びCDX-1127(1F5)のうちの1つもしくは複数から任意選択的に選択される、CD27アゴニストであり、
前記アゴニストが、CD28に特異的に結合する抗体もしくは抗原結合断片もしくは少分子もしくはリガンド、及びTAB08のうちの1つもしくは複数から任意選択的に選択される、CD28アゴニストであり、ならびに/または、
前記アゴニストが、HVEMに特異的に結合する抗体もしくは抗原結合断片もしくは少分子もしくはリガンドのうちの1つもしくは複数から任意選択的に選択される、HVEMアゴニストである、項目52に記載の治療用組成物。
(項目54)
前記癌ワクチンが、オンコファージ、ヒトパピローマウイルスHPVワクチン(任意選択的にガーダシルまたはサーバリックス)、B型肝炎ワクチン(任意選択的に、エンジェリックス(Engerix)B、ヘプタバックス(Recombivax)HB、またはツインリックス(Twinrix))、及びシプロイセルT(プロベンジ)のうちの1つもしくは複数から選択されるか、またはヒトHer2/neu、Her1/EGF受容体(EGFR)、Her3、A33抗原、B7H3、CD5、CD19、CD20、CD22、CD23(IgE受容体)、MAGE-3、C242抗原、5T4、IL-6、IL-13、血管内皮成長因子(VEGF)(例えば、VEGF-A)VEGFR-1、VEGFR-2、CD30、CD33、CD37、CD40、CD44、CD51、CD52、CD56、CD74、CD80、CD152、CD200、CD221、CCR4、HLA-DR、CTLA-4、NPC-1C、テネイシン、ビメンチン、インスリン様成長因子1受容体(IGF-1R)、アルファ-フェトプロテイン、インスリン様成長因子1(IGF-1)、炭酸脱水酵素9(CA-IX)、癌胎児性抗原(CEA)、グアニリルシクラーゼC、NY-ESO-1、p53、サバイビン、インテグリンαvβ3、インテグリンα5β1、葉酸受容体1、膜貫通糖タンパク質NMB、線維芽細胞活性化タンパク質アルファ(FAP)、糖タンパク質75、TAG-72、MUC1、MUC16(またはCA-125)、ホスファチジルセリン、前立腺特異的膜抗原(PMSA)、NR-LU-13抗原、TRAIL-R1、腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー10b(TNFRSF10BまたはTRAIL-R2)、SLAMファミリーメンバー7(SLAMF7)、EGP40汎癌(pancarcinoma)抗原、B細胞活性化因子(BAFF)、血小板由来成長因子受容体、糖タンパク質EpCAM(17-1A)、プログラム死-1、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ(PDI)、再生肝ホスファターゼ3(PRL-3)、前立腺酸性ホスファターゼ、ルイスY抗原、GD2(神経外胚葉由来の腫瘍に発現するジシアロガングリオシド)、グリピカン3(GPC3)、及びメゾテリンのうちの1つもしくは複数から選択される癌抗原を含む、項目47に記載の治療用組成物。
(項目55)
前記腫瘍崩壊ウイルスが、タリモジーン・ラハーパレプベック(T-VEC)、コクサッキーウイルスA21(CAVATAK(商標))、オンコリン(Oncorine)(H101)、ペラレオレップ(pelareorep)(REOLYSIN(登録商標))、セネカバレーウイルス(NTX-010)、セネカウイルスSVV-001、ColoAd1、SEPREHVIR(HSV-1716)、CGTG-102(Ad5/3-D24-GMCSF)、GL-ONC1、MV-NIS、及びDNX-2401のうちの1つまたは複数から選択される、項目47に記載の治療用組成物。
(項目56)
前記サイトカインが、インターフェロン(IFN)-α、IL-2、IL-12、IL-7、IL-21、及び顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)のうちの1つまたは複数から選択される、項目47に記載の治療用組成物。
(項目57)
前記細胞免疫療法剤が、癌抗原特異的T細胞、任意選択的にex vivo由来のT細胞を含む、項目47に記載の治療用組成物。
(項目58)
前記癌抗原特異的T細胞が、キメラ抗原受容体(CAR)改変T細胞及びT細胞受容体(TCR)改変T細胞、腫瘍浸潤リンパ球(TIL)、ならびにペプチド誘導性T細胞のうちの1つまたは複数から選択される、項目574に記載の治療用組成物。
(項目59)
前記少なくとも1種の化学療法剤が、アルキル化剤、代謝拮抗剤、細胞毒性抗生物質、トポイソメラーゼ阻害剤(I型またはII型)、及び微小管阻害剤のうちの1つまたは複数から選択される、項目46に記載の治療用組成物。
(項目60)
前記アルキル化剤が、ナイトロジェンマスタード類(任意選択的に、メクロレタミン、シクロホスファミド、ムスチン、メルファラン、クロラムブシル、イホスファミド、及びブスルファン)、ニトロソ尿素類(任意選択的に、N-ニトロソ-N-メチル尿素(MNU)、カルムスチン(BCNU)、ロムスチン(CCNU)、セムスチン(MeCCNU)、ホテムスチン、及びストレプトゾトシン)、テトラジン類(任意選択的に、ダカルバジン、ミトゾロミド、及びテモゾロミド)、アジリジン類(任意選択的に、チオテパ、マイトマイシン、及びジアジコン(AZQ))、シスプラチン類及びそれらの誘導体(任意選択的に、カルボプラチン及びオキサリプラチン)、及び非古典的アルキル化剤(任意選択的に、プロカルバジン及びヘキサメチルメラミン)のうちの1つもしくは複数から選択され、
前記代謝拮抗剤が、葉酸代謝拮抗剤(任意選択的に、メトトレキサート及びペメトレキセド)、フルオロピリミジン類(任意選択的に、5-フルオロウラシル及びカペシタビン)、デオキシヌクレオシド類似体(任意選択的に、アンシタビン、エノシタビン、シタラビン、ゲムシタビン、デシタビン、アザシチジン、フルダラビン、ネララビン、クラドリビン、クロファラビン、フルダラビン、及びペントスタチン)、及びチオプリン類(任意選択的に、チオグアニン及びメルカプトプリン)のうちの1つもしくは複数から選択され、
前記細胞毒性抗生物質が、アントラサイクリン類(任意選択的に、ドキソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシン、イダルビシン、ピラルビシン、アクラルビシン、及びミトキサントロン)、ブレオマイシン類、マイトマイシンC、ミトキサントロン、及びアクチノマイシンのうちの1つもしくは複数から選択され、
前記トポイソメラーゼ阻害剤が、カンプトテシン、イリノテカン、トポテカン、エトポシド、ドキソルビシン、ミトキサントロン、テニポシド、ノボビオシン、メルバロン、及びアクラルビシンのうちの1つもしくは複数から選択され、ならびに/または、
前記微小管阻害剤が、タキサン類(任意選択的に、パクリタキセル及びドセタキセル)、及びビンカアルカロイド類(任意選択的に、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビノレルビン)のうちの1つもしくは複数から選択される、項目59に記載の治療用組成物。
(項目61)
前記少なくとも1種のホルモン療法剤がホルモンアゴニストまたはホルモンアンタゴニストである、項目46に記載の治療用組成物。
(項目62)
前記ホルモンアゴニストが、プロゲストーゲン(プロゲスチン)、副腎皮質ステロイド(任意選択的に、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、またはデキサメタゾン)、インスリン様成長因子、VEGF由来の血管新生因子及びリンパ管新生因子(任意選択的に、VEGF-A、VEGF-A145、VEGF-A165、VEGF-C、VEGF-D、PIGF-2)、線維芽細胞成長因子(FGF)、ガレクチン、肝細胞成長因子(HGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、トランスフォーミング成長因子(TGF)ベータ、アンドロゲン、エストロゲン、ならびにソマトスタチン類似体のうちの1つまたは複数から選択される、項目61に記載の治療用組成物。
(項目63)
前記ホルモンアンタゴニストが、ホルモン合成阻害剤、任意選択的に、アロマターゼ阻害剤またはゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)もしくはその類似体、及びホルモン受容体アンタゴニスト、任意選択的に、選択的エストロゲン受容体モジュレータ(SERM)、または抗アンドロゲン、またはホルモン受容体に対する抗体、任意選択的に、シズツムマブ、ダロツズマブ、フィギツムマブ、ガニツマブ、イスチラツマブ(istiratumab)、ロバツムマブ(robatumumab)、アラシズマブペゴール(alacizumab pegol)、ベバシズマブ、イクルクマブ(icrucumab)、ラムシルマブ、フレソリムマブ(fresolimumab)、メテリムマブ(metelimumab)、ナキシタマブ(naxitamab)、セツキシマブ、デパツキシズマブマホドチン(depatuxizumab mafodotin)、フツキシマブ(futuximab)、イムガツズマブ(imgatuzumab)、ラプリツキシマブエムタンシン(laprituximab emtansine)、マツズマブ、モドツキシマブ(modotuximab)、ネシツムマブ、ニモツズマブ、パニツムマブ、トムゾツキシマブ(tomuzotuximab)、ザルツムマブ、アプルツマブイクサドチン(aprutumab ixadotin)、ベマリツズマブ(bemarituzumab)、オララツマブ、またはトベツマブ(tovetumab)、のうちの1つまたは複数から選択される、項目61に記載の治療用組成物。
(項目64)
前記キナーゼ阻害剤が、アダボセルチブ、アファチニブ、アフリベルセプト、アキシチニブ、ベバシズマブ、ボスチニブ、カボザンチニブ、セツキシマブ、コビメチニブ、クリゾチニブ、ダサチニブ、エヌトレクチニブ、エルダフィチニブ(erdafitinib)、エルロチニブ、フォスタマチニブ、ゲフィチニブ、イブルチニブ、イマチニブ、ラパチニブ、レンバチニブ、ムブリチニブ(mubritinib)、ニロチニブ、パニツムマブ、パゾパニブ、ペガプタニブ、ポナチニブ、ラニビズマブ、レゴラフェニブ、ルキソリチニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、SU6656、トファシチニブ、トラスツズマブ、バンデタニブ、及びベムラフェニブのうちの1つまたは複数から選択される、項目46に記載の治療用組成物。
(項目65)
治療を必要とする対象の疾患または病態を治療する方法であって、ヒトニューロピリン-2(NRP2)ポリペプチドに特異的に結合する少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片を含む治療用組成物を、任意選択的に項目1から項目64のいずれか1項に記載の治療用組成物として、前記対象に投与することを含み、前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、前記ヒトNRP2ポリペプチドと、ヒトヒスチジルtRNAシンテターゼ(HRS)ポリペプチドとの結合を調節(例えば阻害)する、方法。
(項目66)
前記疾患または病態がNRP2関連疾患または病態である、項目65に記載の方法。
(項目67)
前記疾患または病態が、癌、ならびに癌細胞の増殖、発生、遊走、接着、浸潤、及び/または転移などの、癌に関連する疾患及び経路と、移植片対宿主病(GVHD)といった不適切な免疫細胞の活性化または遊走に関連する疾患などの、炎症、自己免疫病、及び関連炎症性疾患に関連する疾患と、例えば、浮腫、リンパ浮腫、二次性リンパ浮腫、不適切な脂肪吸収及び沈着、過度の脂肪沈着、及び血管透過性などの、リンパ管形成、リンパ管新生、及びリンパ管損傷に関連する疾患と、潜伏性感染症などの感染症に関連する疾患と、例えば、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、好中球性喘息、抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連全身性血管炎、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、インフラマソーム関連疾患、及び壊疽性膿皮症といった皮膚関連好中球媒介疾患などの、アレルギー性障害/疾患及びアレルギー反応に関連する疾患と、サルコイドーシス及び肉芽腫などの肉芽腫性炎症疾患に関連する疾患と、線維性疾患、線維症、内皮間葉転換(EMT)、及び創傷治癒などの線維症に関連する疾患と、不適切な平滑筋収縮性ならびに不適切な血管平滑筋細胞遊走及び接着に関連する疾患と、不適切なオートファジー、食作用、及びエフェロサイトーシスに関連する疾患と、不適切な遊走細胞運動に関連する疾患と、神経疾患、末梢神経系のリモデリング、及び痛覚に関連する疾患と、骨発生及び骨リモデリングに関連する疾患と、のうちの1つまたは複数から選択される、項目65または項目66に記載の方法。
(項目68)
前記疾患が癌であり、任意選択的に、前記癌がNRP2を発現または過剰発現し、任意選択的に前記癌がNRP2依存性増殖、NRP2依存性接着、NRP2依存性遊走、及び/またはNRP2依存性浸潤を呈する、項目65または項目66に記載の方法。
(項目69)
前記癌が、NRP2を発現するか、または過剰発現するが、実質的にニューロピリン-1(NRP1)を発現しない、項目58に記載の方法。
(項目70)
対象における癌の再発を低減するか、または防止する方法であって、前記治療用組成物の投与により、前記癌に対する免疫記憶を形成することができる、項目68または項目69に記載の方法。
(項目71)
前記対象が糖尿病に罹患しているか、または糖尿病を発症するリスクがある、項目68から項目70のいずれか1項に記載の方法。
(項目72)
前記対象に、癌免疫療法剤、化学療法剤、ホルモン療法剤、及びキナーゼ阻害剤のうちの1つまたは複数から選択される少なくとも1種の付加的な薬剤であって、任意選択的に項目46から項目64のいずれか1項により定義される薬剤を投与することを含む、項目65から項目71のいずれか1項に記載の方法。
(項目73)
前記少なくとも1種の抗NRP2抗体またはその抗原結合断片と、前記少なくとも1種の薬剤とが、個別の組成物として別々に投与される、項目72に記載の方法。
(項目74)
前記少なくとも1種の抗NRP2抗体と前記少なくとも1種の薬剤とが、任意選択的に、項目46から項目64のいずれか1項に記載の治療用組成物として、同一の治療用組成物の一部として一緒に投与される、項目72に記載の方法。
(項目75)
前記癌免疫療法剤が、免疫チェックポイント調節剤、癌ワクチン、腫瘍崩壊ウイルス、サイトカイン、及び細胞免疫療法剤のうちの1つまたは複数から選択される、項目72から項目74のいずれか1項に記載の方法。
(項目76)
前記免疫チェックポイント調節剤がポリペプチドであり、任意選択的に抗体もしくはその抗原結合断片、またはリガンド、または少分子である、項目75に記載の方法。
(項目77)
前記免疫チェックポイント調節剤が、
(a)阻害性免疫チェックポイント分子のアンタゴニスト、または、
(b)刺激性免疫チェックポイント分子のアゴニスト、
を含み、任意選択的に、前記免疫チェックポイント調節剤が前記免疫チェックポイント分子に特異的に結合する、項目75または項目76に記載の方法。
(項目78)
前記阻害性免疫チェックポイント分子が、プログラム死リガンド1(PD-L1)、プログラム死1(PD-1)、プログラム死リガンド2(PD-L2)、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(CTLA-4)、インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)、トリプトファン2,3-ジオキシゲナーゼ(TDO)、T細胞免疫グロブリンドメイン及びムチンドメイン3(TIM-3)、リンパ球活性化遺伝子3(LAG-3)、T細胞活性化のVドメインIgサプレッサー(VISTA)、B及びTリンパ球アテニュエーター(B and T Lymphocyte Attenuator:BTLA)、CD160、ヘルペス
ウイルスエントリーメディエーター(HVEM)、ならびにIgドメイン及びITIMドメインを持つT細胞免疫受容体(TIGIT)のうちの1つまたは複数から選択される、項目77に記載の方法。
(項目79)
前記アンタゴニストが、PD-L1及び/またはPD-L2に特異的に結合する抗体または抗原結合断片または少分子、アテゾリズマブ(MPDL3280A)、アベルマブ(MSB0010718C)、及びデュルバルマブ(MEDI4736)のうちの1つまたは複数から任意選択的に選択される、PD-L1アンタゴニスト及び/またはPD-L2アンタゴニストであり、任意選択的に、前記癌が、大腸癌、黒色腫、乳癌、非小細胞肺癌、膀胱癌、及び腎細胞癌のうちの1つまたは複数から選択され、
前記アンタゴニストが、PD-1に特異的に結合する抗体または抗原結合断片または少分子、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、MK-3475、AMP-224、AMP-514、PDR001、及びピディリズマブのうちの1つまたは複数から任意選択的に選択される、PD-1アンタゴニストであり、任意選択的に前記PD-1アンタゴニストがニボルマブであり、前記癌が、ホジキンリンパ腫、黒色腫、非小細胞肺癌、肝細胞癌、腎細胞癌、及び卵巣癌のうちの1つまたは複数から任意選択的に選択され、
前記PD-1アンタゴニストがペムブロリズマブであり、前記癌が、黒色腫、非小細胞肺癌、小細胞肺癌、頭頸部癌、及び尿路上皮癌のうちの1つまたは複数から任意選択的に選択され、
前記アンタゴニストが、CTLA-4に特異的に結合する抗体または抗原結合断片または少分子、イピリムマブ、及びトレメリムマブのうちの1つまたは複数から任意選択的に選択されるCTLA-4アンタゴニストであり、任意選択的に、前記癌が、黒色腫、前立腺癌、肺癌、及び膀胱癌のうちの1つまたは複数から選択され、
前記アンタゴニストが、IDOに特異的に結合する抗体または抗原結合断片または少分子、インドキシモド(NLG-8189)、1-メチル-トリプトファン(1MT)、β-カルボリン(ノルハルマン、9H-ピリド[3,4-b]インドール)、ロスマリン酸、及びエパカドスタットのうちの1つまたは複数から任意選択的に選択される、IDOアンタゴニストであり、前記癌が、転移性乳癌、及び脳癌、任意選択的に多形神経膠芽腫、神経膠腫、膠肉腫、または悪性脳腫瘍、のうちの1つまたは複数から任意選択的に選択され、
前記アンタゴニストが、TDOに特異的に結合する抗体または抗原結合断片または少分子、680C91、及びLM10のうちの1つまたは複数から任意選択的に選択される、TDOアンタゴニストであり、
前記アンタゴニストが、TIM-3に特異的に結合する抗体または抗原結合断片または少分子のうちの1つまたは複数から任意選択的に選択される、TIM-3アンタゴニストであり、
前記アンタゴニストが、LAG-3に特異的に結合する抗体または抗原結合断片または少分子、及びBMS-986016のうちの1つまたは複数から任意選択的に選択される、LAG-3アンタゴニストであり、
前記アンタゴニストが、VISTAに特異的に結合する抗体または抗原結合断片または少分子のうちの1つまたは複数から任意選択的に選択される、VISTAアンタゴニストであり、
前記アンタゴニストが、BTLA、CD160、及び/またはHVEMに特異的に結合する抗体または抗原結合断片または少分子のうちの1つまたは複数から任意選択的に選択される、BTLA、CD160、及び/またはHVEMのアンタゴニストであり、
前記アンタゴニストが、TIGITに特異的に結合する抗体または抗原結合断片または少分子のうちの1つまたは複数から任意選択的に選択される、TIGITアンタゴニストである、項目78に記載の方法。
(項目80)
前記刺激性免疫チェックポイント分子が、OX40、CD40、グルココルチコイド誘導TNFRファミリー関連遺伝子(GITR)、CD137(4-1BB)、CD27、CD28、CD226、及びヘルペスウイルスエントリーメディエーター(HVEM)のうちの1つまたは複数から選択される、項目77に記載の方法。
(項目81)
前記アゴニストが、OX40に特異的に結合する抗体もしくは抗原結合断片もしくは少分子もしくはリガンド、OX86、Fc-OX40L、及びGSK3174998のうちの1つもしくは複数から任意選択的に選択される、OX40アゴニストであり、
前記アゴニストが、CD40に特異的に結合する抗体もしくは抗原結合断片もしくは少分子もしくはリガンド、CP-870893、ダセツズマブ、Chi Lob7/4、ADC-1013、及びrhCD40Lのうちの1つもしくは複数から任意選択的に選択される、CD40アゴニストであり、前記癌が、黒色腫、膵癌、中皮腫、及び血液癌、任意選択的に非ホジキンリンパ腫などのリンパ腫、のうちの1つもしくは複数から任意選択的に選択され、
前記アゴニストが、GITRに特異的に結合する抗体もしくは抗原結合断片もしくは少分子もしくはリガンド、INCAGN01876、DTA-1、及びMEDI1873のうちの1つもしくは複数から任意選択的に選択される、GITRアゴニストであり、
前記アゴニストが、CD137に特異的に結合する抗体もしくは抗原結合断片もしくは少分子もしくはリガンド、ウトミルマブ、及び4-1BBリガンドのうちの1つもしくは複数から任意選択的に選択される、CD137アゴニストであり、
前記アゴニストが、CD27に特異的に結合する抗体もしくは抗原結合断片もしくは少分子もしくはリガンド、バルリルマブ、及びCDX-1127(1F5)のうちの1つもしくは複数から任意選択的に選択される、CD27アゴニストであり、
前記アゴニストが、CD28に特異的に結合する抗体もしくは抗原結合断片もしくは少分子もしくはリガンド、及びTAB08のうちの1つもしくは複数から任意選択的に選択される、CD28アゴニストであり、ならびに/または、
前記アゴニストが、HVEMに特異的に結合する抗体もしくは抗原結合断片もしくは少分子もしくはリガンドのうちの1つもしくは複数から任意選択的に選択される、HVEMアゴニストである、項目80に記載の方法。
(項目82)
前記癌ワクチンが、オンコファージ、ヒトパピローマウイルスHPVワクチン(任意選択的にガーダシルまたはサーバリックス)、B型肝炎ワクチン(任意選択的に、エンジェリックス(Engerix)B、ヘプタバックス(Recombivax)HB、またはツインリックス(Twinrix))、及びシプロイセルT(プロベンジ)のうちの1つもしくは複数から選択されるか、またはヒトHer2/neu、Her1/EGF受容体(EGFR)、Her3、A33抗原、B7H3、CD5、CD19、CD20、CD22、CD23(IgE受容体)、MAGE-3、C242抗原、5T4、IL-6、IL-13、血管内皮成長因子(VEGF)(例えば、VEGF-A)VEGFR-1、VEGFR-2、CD30、CD33、CD37、CD40、CD44、CD51、CD52、CD56、CD74、CD80、CD152、CD200、CD221、CCR4、HLA-DR、CTLA-4、NPC-1C、テネイシン、ビメンチン、インスリン様成長因子1受容体(IGF-1R)、アルファ-フェトプロテイン、インスリン様成長因子1(IGF-1)、炭酸脱水酵素9(CA-IX)、癌胎児性抗原(CEA)、グアニリルシクラーゼC、NY-ESO-1、p53、サバイビン、インテグリンαvβ3、インテグリンα5β1、葉酸受容体1、膜貫通糖タンパク質NMB、線維芽細胞活性化タンパク質アルファ(FAP)、糖タンパク質75、TAG-72、MUC1、MUC16(またはCA-125)、ホスファチジルセリン、前立腺特異的膜抗原(PMSA)、NR-LU-13抗原、TRAIL-R1、腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー10b(TNFRSF10BまたはTRAIL-R2)、SLAMファミリーメンバー7(SLAMF7)、EGP40汎癌(pancarcinoma)抗原、B細胞活性化因子(BAFF)、血小板由来成長因子受容体、糖タンパク質EpCAM(17-1A)、プログラム死-1、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ(PDI)、再生肝ホスファターゼ3(PRL-3)、前立腺酸性ホスファターゼ、ルイスY抗原、GD2(神経外胚葉由来の腫瘍に発現するジシアロガングリオシド)、グリピカン3(GPC3)、及びメゾテリンのうちの1つもしくは複数から選択される癌抗原を含み、任意選択的に、前記対象が、対応する癌抗原を含む癌に罹患しているか、または罹患するリスクを持つ、項目75に記載の方法。
(項目83)
前記腫瘍崩壊ウイルスが、タリモジーン・ラハーパレプベック(T-VEC)、コクサッキーウイルスA21(CAVATAK(商標))、オンコリン(Oncorine)(H101)、ペラレオレップ(pelareorep)(REOLYSIN(登録商標))、セネカバレーウイルス(NTX-010)、セネカウイルスSVV-001、ColoAd1、SEPREHVIR(HSV-1716)、CGTG-102(Ad5/3-D24-GMCSF)、GL-ONC1、MV-NIS、及びDNX-2401のうちの1つまたは複数から選択される、項目75に記載の方法。
(項目84)
前記サイトカインが、インターフェロン(IFN)-α、IL-2、IL-12、IL-7、IL-21、及び顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)のうちの1つまたは複数から選択される、項目75に記載の方法。
(項目85)
前記細胞免疫療法剤が、癌抗原特異的T細胞、任意選択的にex vivo由来のT細胞を含む、項目75に記載の方法。
(項目86)
前記癌抗原特異的T細胞が、キメラ抗原受容体(CAR)改変T細胞及びT細胞受容体(TCR)改変T細胞、腫瘍浸潤リンパ球(TIL)、ならびにペプチド誘導性T細胞のうちの1つまたは複数から選択される、項目85に記載の方法。
(項目87)
前記少なくとも1種の化学療法剤が、アルキル化剤、代謝拮抗剤、細胞毒性抗生物質、トポイソメラーゼ阻害剤(I型またはII型)、及び微小管阻害剤のうちの1つまたは複数から選択される、項目72から項目74のいずれか1項に記載の方法。
(項目88)
前記アルキル化剤が、ナイトロジェンマスタード類(任意選択的に、メクロレタミン、シクロホスファミド、ムスチン、メルファラン、クロラムブシル、イホスファミド、及びブスルファン)、ニトロソ尿素類(任意選択的に、N-ニトロソ-N-メチル尿素(MNU)、カルムスチン(BCNU)、ロムスチン(CCNU)、セムスチン(MeCCNU)、ホテムスチン、及びストレプトゾトシン)、テトラジン類(任意選択的に、ダカルバジン、ミトゾロミド、及びテモゾロミド)、アジリジン類(任意選択的に、チオテパ、マイトマイシン、及びジアジコン(AZQ))、シスプラチン類及びそれらの誘導体(任意選択的に、カルボプラチン及びオキサリプラチン)、及び非古典的アルキル化剤(任意選択的に、プロカルバジン及びヘキサメチルメラミン)のうちの1つもしくは複数から選択され、
前記代謝拮抗剤が、葉酸代謝拮抗剤(任意選択的に、メトトレキサート及びペメトレキセド)、フルオロピリミジン類(任意選択的に、5-フルオロウラシル及びカペシタビン)、デオキシヌクレオシド類似体(任意選択的に、アンシタビン、エノシタビン、シタラビン、ゲムシタビン、デシタビン、アザシチジン、フルダラビン、ネララビン、クラドリビン、クロファラビン、フルダラビン、及びペントスタチン)、及びチオプリン類(任意選択的に、チオグアニン及びメルカプトプリン)のうちの1つもしくは複数から選択され、
前記細胞毒性抗生物質が、アントラサイクリン類(任意選択的に、ドキソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシン、イダルビシン、ピラルビシン、アクラルビシン、及びミトキサントロン)、ブレオマイシン類、マイトマイシンC、ミトキサントロン、及びアクチノマイシンのうちの1つもしくは複数から選択され、
前記トポイソメラーゼ阻害剤が、カンプトテシン、イリノテカン、トポテカン、エトポシド、ドキソルビシン、ミトキサントロン、テニポシド、ノボビオシン、メルバロン、及びアクラルビシンのうちの1つもしくは複数から選択され、ならびに/または、
前記微小管阻害剤が、タキサン類(任意選択的に、パクリタキセル及びドセタキセル)、及びビンカアルカロイド類(任意選択的に、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビノレルビン)のうちの1つもしくは複数から選択される、項目87に記載の方法。
(項目89)
前記少なくとも1種のホルモン療法剤がホルモンアゴニストまたはホルモンアンタゴニストである、項目72から項目74のいずれか1項に記載の方法。
(項目90)
前記ホルモンアゴニストが、プロゲストーゲン(プロゲスチン)、副腎皮質ステロイド(任意選択的に、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、またはデキサメタゾン)、インスリン様成長因子、VEGF由来の血管新生因子及びリンパ管新生因子(任意選択的に、VEGF-A、VEGF-A145、VEGF-A165、VEGF-C、VEGF-D、PIGF-2)、線維芽細胞成長因子(FGF)、ガレクチン、肝細胞成長因子(HGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、トランスフォーミング成長因子(TGF)ベータ、アンドロゲン、エストロゲン、ならびにソマトスタチン類似体のうちの1つまたは複数から選択される、項目89に記載の方法。
(項目91)
前記ホルモンアンタゴニストが、ホルモン合成阻害剤、任意選択的に、アロマターゼ阻害剤またはゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)もしくはその類似体、及びホルモン受容体アンタゴニスト、任意選択的に、選択的エストロゲン受容体モジュレータ(SERM)、または抗アンドロゲン、またはホルモン受容体に対する抗体、任意選択的に、シズツムマブ、ダロツズマブ、フィギツムマブ、ガニツマブ、イスチラツマブ(istiratumab)、ロバツムマブ(robatumumab)、アラシズマブペゴール(alacizumab pegol)、ベバシズマブ、イクルクマブ(icrucumab)、ラムシルマブ、フレソリムマブ(fresolimumab)、メテリムマブ(metelimumab)、ナキシタマブ(naxitamab)、セツキシマブ、デパツキシズマブマホドチン(depatuxizumab mafodotin)、フツキシマブ(futuximab)、イムガツズマブ(imgatuzumab)、ラプリツキシマブエムタンシン(laprituximab emtansine)、マツズマブ、モドツキシマブ(modotuximab)、ネシツムマブ、ニモツズマブ、パニツムマブ、トムゾツキシマブ(tomuzotuximab)、ザルツムマブ、アプルツマブイクサドチン(aprutumab ixadotin)、ベマリツズマブ(bemarituzumab)、オララツマブ、またはトベツマブ(tovetumab)、のうちの1つまたは複数から選択される、項目89に記載の方法。
(項目92)
前記キナーゼ阻害剤が、アダボセルチブ、アファチニブ、アフリベルセプト、アキシチニブ、ベバシズマブ、ボスチニブ、カボザンチニブ、セツキシマブ、コビメチニブ、クリゾチニブ、ダサチニブ、エヌトレクチニブ、エルダフィチニブ(erdafitinib)、エルロチニブ、フォスタマチニブ、ゲフィチニブ、イブルチニブ、イマチニブ、ラパチニブ、レンバチニブ、ムブリチニブ(mubritinib)、ニロチニブ、パニツムマブ、パゾパニブ、ペガプタニブ、ポナチニブ、ラニビズマブ、レゴラフェニブ、ルキソリチニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、SU6656、トファシチニブ、トラスツズマブ、バンデタニブ、及びベムラフェニブのうちの1つまたは複数から選択される、項目72から項目74のいずれか1項に記載の方法。
(項目93)
前記癌が原発癌である、項目67から項目92のいずれか1項に記載の方法。
(項目94)
前記癌が、転移癌、任意選択的に、NRP2及び/またはNRP2Bを発現する転移癌である、項目67から項目92のいずれか1項に記載の方法。
(項目95)
前記癌が、黒色腫(例えば、転移性黒色腫)、膵癌、骨癌、前立腺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、中皮腫、白血病(例えば、リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、急性骨髄性白血病、再発急性骨髄性白血病)、リンパ腫、肝腫(肝細胞癌)、肉腫、B細胞悪性腫瘍、乳癌、卵巣癌、大腸癌、神経膠腫、多形グリア芽腫、髄膜腫、下垂体腺腫、前庭神経鞘腫、原発性CNSリンパ腫、原始神経外胚葉性腫瘍(髄芽腫)、腎癌(例えば、腎細胞腫)、膀胱癌、子宮癌、食道癌、脳癌、頭頸部癌、子宮頸癌、精巣癌、甲状腺癌、及び胃癌のうちの1つまたは複数から選択される、項目67から項目94のいずれか1項に記載の方法。
(項目96)
前記転移性癌が、
(a)骨、肝臓、及び/または肺に転移した膀胱癌、
(b)骨、脳、肝臓、及び/または肺に転移した乳癌、
(c)肝臓、肺、及び/または腹膜に転移した大腸癌、
(d)副腎、骨、脳、肝臓、及び/または肺に転移した腎癌、
(e)副腎、骨、脳、肝臓、及び/または他の肺部位に転移した肺癌、
(f)骨、脳、肝臓、肺、及び/または皮膚/筋肉に転移した黒色腫、
(g)肝臓、肺、及び/または腹膜に転移した卵巣癌、
(h)肝臓、肺、及び/または腹膜に転移した膵癌、
(i)副腎、骨、肝臓、及び/または肺に転移した前立腺癌、
(j)肝臓、肺、及び/または腹膜に転移した胃癌、
(l)骨、肝臓、及び/または肺に転移した甲状腺癌、ならびに、
(m)骨、肝臓、肺、腹膜、及び/または腟に転移した子宮癌、のうちの1つまたは複数から選択される、項目94または項目95に記載の方法。
(項目97)
前記対象は、少なくとも1種のNRP2リガンド(任意選択的に、表N2もしくは表N3から選択されるNRP2リガンド、及び/または表H1から選択されるHRSポリペプチド)の循環レベルまたは血清レベルが、前記NRP2リガンドが結合しているか遊離しているかにかかわらず、健常対照標準レベルもしくは対応対照標準レベル、または対象群のレベルに比べて、高い値を持っており、及び/または高い値を持つことに準じた治療のために選択されており、任意選択的に、前記少なくとも1種のNRP2リガンドのレベルが、約もしくは少なくとも約30pM、40pM、50pM、60pM、70pM、80pM、90pM、100pM、200pM、300pM、400pM、500pM、600pM、700pM、800pM、900pM、1000pM、1100pM、1200pM、1300pM、1400pM、1500pM、1600pM、1700pM、1800pM、1900pM、2000pM、3000pM、4000pM、もしくは5000pMであるか、または前記少なくとも1種のNRP2リガンドのレベルが、約もしくは少なくとも約30pM~100pM、40pM~100pM、50pM~100pM、30pM~2000pM、40pM~2000pM、50pM~2000pM、60pM~2000pM、70pM~2000pM、80pM~2000pM、90pM~2000pM、100pM~2000pM、200pM~2000pM、300pM~2000pM、400pM~2000pM、500pM~2000pM、600pM~2000pM、700pM~2000pM、800pM~2000pM、900pM~2000pM、1000pM~2000pM、2000pM~3000pM、3000pM~4000pM、もしくは4000pM~5000pMである、項目65から項目96のいずれか1項に記載の方法。
(項目98)
前記対象は、少なくとも1種のNRP2リガンド(任意選択的に、表N2もしくは表N3から選択されるNRP2リガンド、及び/または表H1から選択されるHRSポリペプチド)及び/もしくはそのコードmRNAのレベルまたは発現量が、健常対照標準もしくは対応対照標準、または対象群に比べて、高い値を持つことに関連した疾患を有しており、及び/または前記疾患を有することに準じた治療のために選択されており、任意選択的に、前記疾患は、前記少なくとも1種のNRP2リガンド及び/もしくはそのコードmRNAのレベルまたは発現量が、非癌性対照細胞または組織に比べて、任意選択的に、同一種類の非癌性細胞または組織と比べて、高い値を有する癌であり、任意選択的に、前記HRSポリペプチドは、HisRS N1 、HisRS N2 、HisRS N3 、HisRS N4 、HisRS N5 、HisRS C1 、HisRS C2 、HisRS C3 、HisRS C4 、HisRS C5 、HisRS C6 、HisRS C7 、HisRS C8 、及びHisRS C9 から選択されるスプライスバリアントである、項目65から項目97のいずれの1項に記載の方法。
(項目99)
前記対象は、可溶性ニューロピリン-2(NRP2)ポリペプチド(任意選択的に、表N1から選択されるもの)の循環レベルまたは血清レベルが、前記ポリペプチドが結合しているか遊離しているかにかかわらず、健常対照標準レベルもしくは対応対照標準レベル、または対象群のレベルに比べて、高い値を持っており、及び/または高い値を持つことに準じた治療のために選択されており、任意選択的に前記溶解性NRP2ポリペプチドの循環レベルもしくは血清レベルが、約もしくは少なくとも約10pM、20pM、30pM、50pM、100pM、200pM、300pM、400pM、500pM、600pM、700pM、800pM、900pM、1000pM、1100pM、1200pM、1300pM、1400pM、1500pM、1600pM、1700pM、1800pM、1900pM、2000pM、3000pM、4000pM、もしくは5000pMであるか、または任意選択的に前記溶解性NRP2ポリペプチドの循環レベルもしくは血清レベルが、約30pM~50pM、50pM~100pM、100pM~2000pM、200pM~2000pM、300pM~2000pM、400pM~2000pM、500pM~2000pM、600pM~2000pM、700pM~2000pM、800pM~2000pM、900pM~2000pM、1000pM~2000pM、2000pM~3000pM、3000pM~4000pM、もしくは4000pM~5000pMである、項目65から項目98のいずれの1項に記載の方法。
(項目100)
前記対象は、NRP2ポリペプチド(任意選択的に、表N1から選択されるもの)及び/もしくはそのコードmRNAのレベルまたは発現量が、健常対照標準もしくは対応対照標準、または対象群に比べて、高い値を持つことに関連した疾患を有しており、及び/または前記疾患を有することに準じた治療のために選択されており、任意選択的に、前記疾患は、NRP2ポリペプチド(任意選択的に、表N1から選択されるもの)及び/もしくはそのコードmRNAのレベルまたは発現量が、非癌性対照細胞または組織に比べて、任意選択的に同一種類の非癌性細胞または組織に比べて、高い値を有する癌である、項目65から項目99のいずれか1項に記載の方法。
(項目101)
前記対象は、健常対照標準もしくは対応対照標準、または対象群に比べて、NRP2A及び/もしくはNRP2Bのレベルもしくは発現量が高い値であるか、またはNRP2A対NRP2Bの発現量比が変化したことに関連した疾患を有している、及び/または前記疾患を有することに準じた治療のために選択されている、項目65から項目100のいずれか1項に記載の方法。
(項目102)
前記NRP2Bのレベルが、健常対照標準もしくは対応対照標準、または対象群に比べて、約または少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、100%、200%、300%、400%、500%、600%、700%、800%、900%、または1000%高い値である、項目101に記載の方法。
(項目103)
前記健常対照標準もしくは対応対照標準、または対象群が、前記癌と同一種類の癌性細胞もしくは癌性組織または非癌性細胞もしくは非癌性組織の同齢の試料を対象にした場合の平均範囲を含み、この範囲には、薬剤耐性、転移能、病原力、遺伝子発現パターン(genetic signature)(任意選択的に、p53変異、PTEN欠失、IGFR発現)、及び/または発現パターンなどの具体的な特性が含まれている、項目97から項目102のいずれか1項に記載の方法。
(項目104)
前記対象が、健常対照標準もしくは対応対照標準、または対象群に比べて、HRSとNRP2との複合体の循環レベルが高い値を持つ、及び/または前記高い値を持つことに準じた治療のために選択されている、項目65から項目103のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目105)
前記少なくとも1種の抗NRP2抗体を、溶解性NRP2ポリペプチドの持続的な血清レベルまたは循環レベルの平均が、約500pM、400pM、300pM、200pM、100pM、50pm、40pM、30pM、20pM、もしくは10pM、または約500pM未満、400pM未満、300pM未満、200pM未満、100pM未満、50pM未満、40pM未満、30pM未満、20pM未満、もしくは10pM未満になるのに十分な量と頻度で投与することを含む、項目65から項目104のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目106)
前記少なくとも1種の抗NRP2抗体を、HRSとNRP2との複合体の循環レベルを減少させる、任意選択的に、約または少なくとも約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、または100%減少させるのに十分な量と頻度で投与することを含む、項目65から項目105のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目107)
前記少なくとも1種の抗NRP2抗体が、前記癌に対する免疫応答を、対照に比べて約または少なくとも約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、200%、300%、400%、500%、600%、700%、800%、900%、1000%、2000%、またはそれ以上高める、項目65から項目106のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目108)
前記少なくとも1種の抗NRP2抗体が、前記癌のin vitro増殖速度を、未処置の対照に比べて約または少なくとも約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、200%、300%、400%、500%、600%、700%、800%、900%、1000%、2000%、またはそれ以上減少させる、項目65から項目107のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目109)
前記少なくとも1種の抗NRP2抗体が、前記癌の基質へのin vitro接着を、未処置の対照に比べて約または少なくとも約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、200%、300%、400%、500%、600%、700%、800%、900%、1000%、2000%、またはそれ以上減少させ、任意選択的に前記基質がラミニンを含む、項目65から項目108のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目110)
前記少なくとも1種の抗NRP2抗体が、前記癌の浸潤を、未処置の対照に比べて約または少なくとも約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、200%、300%、400%、500%、600%、700%、800%、900%、1000%、2000%、またはそれ以上減少させる、項目65から項目109のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目111)
前記少なくとも1種の抗NRP2抗体が、前記癌の遊走速度または運動速度を、未処置の対照に比べて約または少なくとも約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、200%、300%、400%、500%、600%、700%、800%、900%、1000%、2000%、またはそれ以上抑制する、項目65から項目110のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目112)
前記少なくとも1種の抗NRP2抗体が、前記癌または関連免疫細胞の自食作用速度またはエンドソーム成熟化速度(任意選択的に、エンドソーム酸性化速度)を、未処置の対照に比べて約または少なくとも約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、200%、300%、400%、500%、600%、700%、800%、900%、1000%、2000%、またはそれ以上抑制する、項目65から項目111のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目113)
前記少なくとも1種の抗NRP2抗体が、化学療法剤、ホルモン療法剤、及びキナーゼ阻害剤のうちの1つまたは複数から選択される付加的な薬剤に対する前記癌の感受性を、前記付加的な薬剤単体に比べて約または少なくとも約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、200%、300%、400%、500%、600%、700%、800%、900%、1000%、2000%、またはそれ以上高める、項目65から項目112のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目114)
前記少なくとも1種の抗NRP2抗体が、前記癌免疫療法剤の抗腫瘍活性及び/または免疫刺激活性を、前記癌免疫療法剤単体に比べて約または少なくとも約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、200%、300%、400%、500%、600%、700%、800%、900%、1000%、2000%、またはそれ以上高める、項目65から項目113のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目115)
前記少なくとも1種の抗NRP2抗体を、前記少なくとも1種の抗NRP2抗体の定常状態濃度または平均循環濃度が、約1nM~約1μM、約1nM~約100nM、約1nM~約10nM、または約1nM~約3μMになるのに十分な量及び頻度で投与することを含む、項目65から項目114のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目116)
患者ケアキットであって、
(a)ヒトニューロピリン-2(NRP2)ポリペプチドに特異的に結合する少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片と、任意選択的に、
(b)癌免疫療法剤、化学療法剤、ホルモン療法剤、及びキナーゼ阻害剤から選択される少なくとも1種の付加的な薬剤と、を含むキット。
(項目117)
(a)と(b)とが別々の治療用組成物に含まれている、項目116に記載の患者ケアキット。
(項目118)
(a)と(b)とが同一の治療用組成物に含まれている、項目116に記載の患者ケアキット。
(項目119)
前記少なくとも1種の化学療法剤が、アルキル化剤、代謝拮抗剤、細胞毒性抗生物質、トポイソメラーゼ阻害剤(I型またはII型)、及び微小管阻害剤のうちの1つまたは複数から選択される、項目116から項目118のいずれか1項に記載の患者ケアキット。
(項目120)
前記アルキル化剤が、ナイトロジェンマスタード類(任意選択的に、メクロレタミン、シクロホスファミド、ムスチン、メルファラン、クロラムブシル、イホスファミド、及びブスルファン)、ニトロソ尿素類(任意選択的に、N-ニトロソ-N-メチル尿素(MNU)、カルムスチン(BCNU)、ロムスチン(CCNU)、セムスチン(MeCCNU)、ホテムスチン、及びストレプトゾトシン)、テトラジン類(任意選択的に、ダカルバジン、ミトゾロミド、及びテモゾロミド)、アジリジン類(任意選択的に、チオテパ、マイトマイシン、及びジアジコン(AZQ))、シスプラチン類及びそれらの誘導体(任意選択的に、カルボプラチン及びオキサリプラチン)、及び非古典的アルキル化剤(任意選択的に、プロカルバジン及びヘキサメチルメラミン)のうちの1つもしくは複数から選択され、
前記代謝拮抗剤が、葉酸代謝拮抗剤(任意選択的に、メトトレキサート及びペメトレキセド)、フルオロピリミジン類(任意選択的に、5-フルオロウラシル及びカペシタビン)、デオキシヌクレオシド類似体(任意選択的に、アンシタビン、エノシタビン、シタラビン、ゲムシタビン、デシタビン、アザシチジン、フルダラビン、ネララビン、クラドリビン、クロファラビン、フルダラビン、及びペントスタチン)、及びチオプリン類(任意選択的に、チオグアニン及びメルカプトプリン)のうちの1つもしくは複数から選択され、
前記細胞毒性抗生物質が、アントラサイクリン類(任意選択的に、ドキソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシン、イダルビシン、ピラルビシン、アクラルビシン、及びミトキサントロン)、ブレオマイシン類、マイトマイシンC、ミトキサントロン、及びアクチノマイシンのうちの1つもしくは複数から選択され、
前記トポイソメラーゼ阻害剤が、カンプトテシン、イリノテカン、トポテカン、エトポシド、ドキソルビシン、ミトキサントロン、テニポシド、ノボビオシン、メルバロン、及びアクラルビシンのうちの1つもしくは複数から選択され、ならびに/または、
前記微小管阻害剤が、タキサン類(任意選択的に、パクリタキセル及びドセタキセル)、及びビンカアルカロイド類(任意選択的に、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビノレルビン)のうちの1つもしくは複数から選択される、項目119に記載の患者ケアキット。
(項目121)
前記少なくとも1種のホルモン療法剤がホルモンアゴニストまたはホルモンアンタゴニストである、項目116から項目118のいずれか1項に記載の患者ケアキット。
(項目122)
前記ホルモンアゴニストが、プロゲストーゲン(プロゲスチン)、副腎皮質ステロイド(任意選択的に、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、またはデキサメタゾン)、インスリン様成長因子、VEGF由来の血管新生因子及びリンパ管新生因子(任意選択的に、VEGF-A、VEGF-A145、VEGF-A165、VEGF-C、VEGF-D、PIGF-2)、線維芽細胞成長因子(FGF)、ガレクチン、肝細胞成長因子(HGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、トランスフォーミング成長因子(TGF)ベータ、アンドロゲン、エストロゲン、ならびにソマトスタチン類似体のうちの1つまたは複数から選択される、項目121に記載の患者ケアキット。
(項目123)
前記ホルモンアンタゴニストが、ホルモン合成阻害剤、任意選択的に、アロマターゼ阻害剤またはゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)もしくはその類似体、及びホルモン受容体アンタゴニスト、任意選択的に、選択的エストロゲン受容体モジュレータ(SERM)、または抗アンドロゲン、またはホルモン受容体に対する抗体、任意選択的に、シズツムマブ、ダロツズマブ、フィギツムマブ、ガニツマブ、イスチラツマブ(istiratumab)、ロバツムマブ(robatumumab)、アラシズマブペゴール(alacizumab pegol)、ベバシズマブ、イクルクマブ(icrucumab)、ラムシルマブ、フレソリムマブ(fresolimumab)、メテリムマブ(metelimumab)、ナキシタマブ(naxitamab)、セツキシマブ、デパツキシズマブマホドチン(depatuxizumab mafodotin)、フツキシマブ(futuximab)、イムガツズマブ(imgatuzumab)、ラプリツキシマブエムタンシン(laprituximab emtansine)、マツズマブ、モドツキシマブ(modotuximab)、ネシツムマブ、ニモツズマブ、パニツムマブ、トムゾツキシマブ(tomuzotuximab)、ザルツムマブ、アプルツマブイクサドチン(aprutumab ixadotin)、ベマリツズマブ(bemarituzumab)、オララツマブ、またはトベツマブ(tovetumab)、のうちの1つまたは複数から選択される、項目121に記載の患者ケアキット。
(項目124)
前記キナーゼ阻害剤が、アダボセルチブ、アファチニブ、アフリベルセプト、アキシチニブ、ベバシズマブ、ボスチニブ、カボザンチニブ、セツキシマブ、コビメチニブ、クリゾチニブ、ダサチニブ、エヌトレクチニブ、エルダフィチニブ(erdafitinib)、エルロチニブ、フォスタマチニブ、ゲフィチニブ、イブルチニブ、イマチニブ、ラパチニブ、レンバチニブ、ムブリチニブ(mubritinib)、ニロチニブ、パニツムマブ、パゾパニブ、ペガプタニブ、ポナチニブ、ラニビズマブ、レゴラフェニブ、ルキソリチニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、SU6656、トファシチニブ、トラスツズマブ、バンデタニブ、及びベムラフェニブのうちの1つまたは複数から選択される、項目116から項目118のいずれか1項に記載の患者ケアキット。
(項目125)
バイオアッセイシステムであって、任意選択的に項目1から項目42のいずれか1項で定義されている、実質的に純粋な抗NRP2抗体またはその抗原結合断片と、ヒトNRP2ポリペプチドを細胞表面で発現する宿主細胞株とを含む、システム。
(項目126)
前記NRP2ポリペプチドが検出可能なラベルで標識化されている、項目125に記載のバイオアッセイシステム。
(項目127)
前記抗NRP2抗体が検出可能なラベルで標識化されている、項目125または項目126に記載のバイオアッセイシステム。
(項目128)
前記NRP2ポリペプチドが、前記NRP2ポリペプチドの生物活性を示す蛍光標識または発光標識などの表示または標識と機能的に連結されている、項目125から項目127のいずれか1項に記載のバイオアッセイシステム。
(項目129)
前記NRP2ポリペプチドが表N1から選択される、項目125から項目128のいずれか1項に記載のバイオアッセイシステム。
(項目130)
少なくとも1種のNRP2リガンド(任意選択的に、表N2もしくは表N3から選択されるNRP2リガンド及び/または表H1から選択されるヒトヒスチジルtRNAシンテターゼ(HRS)ポリペプチド)を含み、任意選択的に、前記宿主細胞が前記少なくとも1種のNRP2リガンドを発現する、項目125から項目129のいずれか1項に記載のバイオアッセイシステム。
(項目131)
前記HRSポリペプチドが、表H1から選択され、任意選択的に、前記HRSポリペプチドは、HisRS N1 、HisRS N2 、HisRS N3 、HisRS N4 、HisRS N5 、HisRS C1 、HisRS C2 、HisRS C3 、HisRS C4 、HisRS C5 、HisRS C6 、HisRS C7 、HisRS C8 、及びHisRS C9 から任意選択的に選択される、HRSスプライスバリアントを含む、項目130に記載のバイオアッセイシステム。
(項目132)
前記少なくとも1種のNRP2リガンドが表N2または表N3から選択される、項目130または項目131に記載のバイオアッセイシステム。
(項目133)
検出システムであって、ヒトニューロピリン-2(NRP2)ポリペプチドを発現する細胞と、少なくとも1種のNRP2リガンド(任意選択的に、表N2もしくは表N3から選択される組み換えNRP2リガンド、及び/または表H1から選択されるヒトヒスチジルtRNAシンテターゼ(HRS)ポリペプチド)と、任意選択的に項目1から項目42のいずれか1項で定義されている、ヒト抗NRP2抗体もしくはヒト化抗NRP2抗体またはその抗原結合断片と、を含み、前記NRP2ポリペプチドと前記少なくとも1種のNRP2リガンドとの間の相互作用を調節する、システム。
(項目134)
前記抗NRP2抗体が検出可能なラベルで標識化されている、項目133に記載の検出システム。
(項目135)
前記NRP2ポリペプチドが表N1から選択される、項目133または項目134に記載の検出システム。
(項目136)
前記HRSポリペプチドが、HisRS N1 、HisRS N2 、HisRS N3 、HisRS N4 、HisRS N5 、HisRS C1 、HisRS C2 、HisRS C3 、HisRS C4 、HisRS C5 、HisRS C6 、HisRS C7 、HisRS C8 、及びHisRS C9 から任意選択的に選択される、表H1から選択されるHRSスプライスバリアントを含む、項目133から項目135のいずれか1項に記載の検出システム。
(項目137)
前記少なくとも1種のNRP2リガンドが表N2または表N3から選択される、項目133から項目136のいずれか1項に記載の検出システム。
(項目138)
前記NRP2ポリペプチド、及び/または前記少なくとも1種のNRP2リガンドが、前記NRP2ポリペプチドまたは前記少なくとも1種のNRP2リガンドの生物活性を示す蛍光標識または発光標識などの表示または標識と機能的に連結されている、項目133から項目137のいずれか1項に記載の検出システム。
(項目139)
診断システムであって、ニューロピリン-2(NRP2)ポリペプチドを含む細胞と、前記NRP2ポリペプチドに特異的に結合する少なくとも1種のNRP2リガンド(任意選択的に、表N2もしくは表N3から選択されるNRP2リガンド、及び/または表H1から選択されるヒトヒスチジルtRNAシンテターゼ(HRS)ポリペプチド)とを備え、前記細胞は、前記少なくとも1種のNRP2リガンドとの相互作用に応じた前記NRP2ポリペプチドのレベル変動または活性変動を示す標識分子を含む、システム。
(項目140)
細胞組成物であって、改変した細胞集団を含み、少なくとも1つの細胞が、任意選択的に項目1から項目42のいずれか1項に定義されている、ヒト抗NRP2抗体もしくはヒト化抗NRP2抗体またはその抗原結合断片をコードする、1種または複数種のポリヌクレオチドを含み、前記細胞が無血清培地で増殖可能である、組成物。
(項目141)
細胞増殖デバイスであって、任意選択的に項目1から項目42のいずれか1項に定義されている、ヒト抗NRP2抗体もしくはヒト化抗NRP2抗体またはその抗原結合断片と、改変した細胞集団であって、少なくとも1つの細胞が、前記抗NRP2抗体またはその抗原結合断片をコードする1種または複数種のポリヌクレオチドを含む、改変した細胞集団と、少なくとも約10リットルの無血清増殖培地と、滅菌容器とを含む、デバイス。

Claims (15)

  1. ヒトニューロピリン-2(NRP2)ポリペプチドに特異的に結合する少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片(抗NRP2抗体)を含む、治療用組成物であって、前記NRP2抗体が、ニューロピリンB1ドメイン内の少なくとも1つのエピトープに特異的に結合し、前記ヒトNRP2ポリペプチドと少なくとも1種のNRP2リガンドとの結合を調節し、前記少なくとも1種のNRP2リガンドが、VEGF-C、SEMA-3Fまたはその両方である、治療用組成物。
  2. 前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、未変性形態でヒトNRP2ポリペプチドに特異的に結合するが、変性形態ではヒトNRP2ポリペプチドに実質的に結合しない、請求項1に記載の治療用組成物。
  3. 前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、相補性決定領域V CDR1配列、V CDR2配列、及びV CDR3配列を含む重鎖可変領域(V )配列と、相補性決定領域V CDR1配列、V CDR2配列、及びV CDR3配列を含む軽鎖可変領域(V )配列とを含み、
    前記V CDR1配列は配列番号35及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号36及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号37及びそのバリアントを含み、前記V CDR1配列は配列番号38及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号39及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号40及びそのバリアントを含み、前記バリアントは、前記CDRにおいて1個、2個、3個、4個、または5個の改変を有し、かつヒトNRP2ポリペプチドに特異的に結合するものである;
    前記V CDR1配列は配列番号41及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号42及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号43及びそのバリアントを含み、前記V CDR1配列は配列番号44及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号45及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号46及びそのバリアントを含み、前記バリアントは、前記CDRにおいて1個、2個、または3個の改変を有し、かつヒトNRP2ポリペプチドに特異的に結合するものである;
    前記V CDR1配列は配列番号47及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号48及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号49及びそのバリアントを含み、前記V CDR1配列は配列番号50及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号51及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号52及びそのバリアントを含み、前記バリアントは、前記CDRにおいて1個、2個、または3個の改変を有し、かつヒトNRP2ポリペプチドに特異的に結合するものである;
    前記V CDR1配列は配列番号53及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号54及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号55及びそのバリアントを含み、前記V CDR1配列は配列番号56及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号57及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号58及びそのバリアントを含み、前記バリアントは、前記CDRにおいて1個、2個、または3個の改変を有し、かつヒトNRP2ポリペプチドに特異的に結合するものである;
    前記V CDR1配列は配列番号59及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号60及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号61及びそのバリアントを含み、前記V CDR1配列は配列番号62及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号63及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号64及びそのバリアントを含み、前記バリアントは、前記CDRにおいて1個、2個、または3個の改変を有し、かつヒトNRP2ポリペプチドに特異的に結合するものである;または
    前記V CDR1配列は配列番号83及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号84及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号85及びそのバリアントを含み、前記V CDR1配列は配列番号86及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号87及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号88及びそのバリアントを含み、前記バリアントは、前記CDRにおいて1個、2個、または3個の改変を有し、かつヒトNRP2ポリペプチドに特異的に結合するものである、
    請求項1または2に記載の治療用組成物。
  4. 前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、配列番号12のうちの少なくとも5つの連続したアミノ酸を含む、ヒトNRP2のB1ドメイン内にあるエピトープに特異的に結合し、前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、NRP2とプレキシンA1との二量体化を実質的に阻害することなく、NRP2とFLT4(VEGFR3)との受容体二量体化を選択的に阻害し、
    前記V CDR1配列は配列番号59及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号60及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号61及びそのバリアントを含み、前記V CDR1配列は配列番号62及びそのバリアント、前記V CDR2配列は配列番号63及びそのバリアント、ならびに前記V CDR3配列は配列番号64及びそのバリアントを含み、前記バリアントは、前記CDRにおいて1個、2個、または3個の改変を有し、かつヒトNRP2ポリペプチドに特異的に結合するものである、請求項1に記載の治療用組成物。
  5. 前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、IgA(サブクラスのIgA1及びIgA2を含む)、IgD、IgE、IgG(サブクラスのIgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4を含む)、もしくはIgMのFcドメイン、必要に応じてヒトFcドメイン、またはそのハイブリッド及び/もしくはそのバリアントを含む;または
    前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、ヒトにおいて高いエフェクター機能を有するIgGのFcドメインを含み、必要に応じてIgG1またはIgG3のFcドメインを含む;または
    前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、ヒトにおいて低いエフェクター機能を有するIgGのFcドメインを含み、必要に応じてIgG2またはIgG4のFcドメインを含む;または
    前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、必要に応じて表F1から選択される、IgG1またはIgG4のFcドメインを含む、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の治療用組成物。
  6. 前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片が、モノクローナル抗体、ヒト化抗体、Fv断片、単鎖Fv(scFv)ポリペプチド、アドネクチン、アンチカリン、アプタマー、アビマー、ラクダ抗体、設計アンキリン反復タンパク質(DARPin)、ミニボディ、ナノボディ、またはユニボディである、請求項1~5のいずれか1項に記載の治療用組成物。
  7. 前記組成物が、前記少なくとも1種の抗体またはその抗原結合断片に対するタンパク質基準で、少なくとも約80%、85%、90%、95%、98%、または99%の純度を有し、実質的に凝集していないものであり、前記治療用組成物が実質的にエンドトキシンフリーであることを含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の治療用組成物。
  8. 治療を必要とする対象の疾患または病態を治療における使用のための、請求項1~7のいずれか1項に記載の治療用組成物であって、例えば、前記疾患または病態がNRP2関連疾患または病態である、治療用組成物。
  9. 前記疾患または病態が、癌、ならびに癌細胞の増殖、発生、遊走、接着、浸潤、及び/または転移などの、癌に関連する疾患及び経路と;移植片対宿主病(GVHD)といった不適切な免疫細胞の活性化または遊走に関連する疾患などの、炎症、自己免疫病、及び関連炎症性疾患に関連する疾患と;例えば、浮腫、リンパ浮腫、二次性リンパ浮腫、不適切な脂肪吸収及び沈着、過度の脂肪沈着、及び血管透過性などの、リンパ管形成、リンパ管新生、及びリンパ管損傷に関連する疾患と;潜伏性感染症などの感染症に関連する疾患と;例えば、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、好中球性喘息、抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連全身性血管炎、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、インフラマソーム関連疾患、及び壊疽性膿皮症といった皮膚関連好中球媒介疾患などの、アレルギー性障害/疾患及びアレルギー反応に関連する疾患と;サルコイドーシス及び肉芽腫などの肉芽腫性炎症疾患に関連する疾患と;線維性疾患、線維症、内皮間葉転換(EMT)、及び創傷治癒などの線維症に関連する疾患と;不適切な平滑筋収縮性ならびに不適切な血管平滑筋細胞遊走及び接着に関連する疾患と;不適切なオートファジー、食作用、及びエフェロサイトーシスに関連する疾患と;不適切な遊走細胞運動に関連する疾患と;神経疾患、末梢神経系のリモデリング、及び痛覚に関連する疾患と;骨発生及び骨リモデリングに関連する疾患と、のうちの1つまたは複数から選択される、請求項8に記載の使用のための治療用組成物。
  10. 前記疾患が癌であり、必要に応じて前記癌がNRP2を発現または過剰発現し、必要に応じて前記癌がNRP2依存性増殖、NRP2依存性接着、NRP2依存性遊走、及び/またはNRP2依存性浸潤を呈し、前記癌が、NRP2を発現するか、または過剰発現するが、実質的にニューロピリン-1(NRP1)を発現しない、請求項8または9に記載の使用のための治療用組成物。
  11. 癌免疫療法剤、化学療法剤、ホルモン療法剤、及びキナーゼ阻害剤のうちの1つまたは複数から選択される少なくとも1種の付加的な薬剤と組み合わせて使用するための、請求項8~10のいずれか1項に記載の使用のための治療用組成物。
  12. 前記癌免疫療法剤が、免疫チェックポイント調節剤、癌ワクチン、腫瘍崩壊ウイルス、サイトカイン、及び細胞免疫療法剤のうちの1つまたは複数から選択される、請求項11に記載の使用のための治療用組成物。
  13. 前記癌が原発癌である、または前記癌が転移癌であり、必要に応じてNRP2及び/またはNRP2Bを発現する転移癌である、請求項9~12のいずれか1項に記載の使用のための治療用組成物。
  14. 前記癌が、黒色腫(必要に応じて、転移性黒色腫)、膵癌、骨癌、前立腺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、中皮腫、白血病(必要に応じて、リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、急性骨髄性白血病、または再発急性骨髄性白血病)、リンパ腫、肝腫(肝細胞癌)、肉腫、B細胞悪性腫瘍、乳癌、卵巣癌、大腸癌、神経膠腫、多形グリア芽腫、髄膜腫、下垂体腺腫、前庭神経鞘腫、原発性CNSリンパ腫、原始神経外胚葉性腫瘍(髄芽腫)、腎癌(必要に応じて、腎細胞腫)、膀胱癌、子宮癌、食道癌、脳癌、頭頸部癌、子宮頸癌、精巣癌、甲状腺癌、及び胃癌のうちの1つまたは複数から選択される、請求項9~13のいずれか1項に記載の使用のための治療用組成物。
  15. バイオアッセイシステムであって、請求項1~5のいずれか1項で定義されている、実質的に純粋な抗NRP2抗体またはその抗原結合断片と、ヒトNRP2ポリペプチドを細胞表面で発現する宿主細胞株とを含む、システム。
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