JPWO2019193825A1 - 殺菌装置およびそれを用いた空気調和機 - Google Patents

殺菌装置およびそれを用いた空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2019193825A1
JPWO2019193825A1 JP2019528932A JP2019528932A JPWO2019193825A1 JP WO2019193825 A1 JPWO2019193825 A1 JP WO2019193825A1 JP 2019528932 A JP2019528932 A JP 2019528932A JP 2019528932 A JP2019528932 A JP 2019528932A JP WO2019193825 A1 JPWO2019193825 A1 JP WO2019193825A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
ultraviolet
sectional area
cross
reflection plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019528932A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6587783B1 (ja
Inventor
彰 守川
彰 守川
亜加音 野村
亜加音 野村
ジニ 洪
ジニ 洪
勇 平敷
勇 平敷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP6587783B1 publication Critical patent/JP6587783B1/ja
Publication of JPWO2019193825A1 publication Critical patent/JPWO2019193825A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L2/00Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor
    • A61L2/02Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor using physical phenomena
    • A61L2/08Radiation
    • A61L2/10Ultraviolet radiation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L2/00Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor
    • A61L2/16Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor using chemical substances
    • A61L2/20Gaseous substances, e.g. vapours
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L9/00Disinfection, sterilisation or deodorisation of air
    • A61L9/16Disinfection, sterilisation or deodorisation of air using physical phenomena
    • A61L9/18Radiation
    • A61L9/20Ultraviolet radiation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/30Treatment of water, waste water, or sewage by irradiation
    • C02F1/32Treatment of water, waste water, or sewage by irradiation with ultraviolet light
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F1/00Room units for air-conditioning, e.g. separate or self-contained units or units receiving primary air from a central station
    • F24F1/0007Indoor units, e.g. fan coil units
    • F24F1/0071Indoor units, e.g. fan coil units with means for purifying supplied air
    • F24F1/0076Indoor units, e.g. fan coil units with means for purifying supplied air by electric means, e.g. ionisers or electrostatic separators

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)

Abstract

取り込んだ空気または水を供給する供給口と、供給口から供給された空気または水を排出する排出口とを有し、供給口と排出口との間に設置され、空気または水が通過する流路が形成された流路体と、供給口と排出口との間に設置され、紫外線光源と、紫外線光源から出射された紫外線を反射する反射部とを有し、流路を流れる空気または水に紫外線を照射して殺菌処理を行う紫外線照射部と、紫外線照射部と供給口との間に設置された流路断面積縮小部と、を備え、流路断面積縮小部は、流路の一部を遮蔽して流路の断面積を縮小させる開閉可能な遮蔽体を備え、流路断面積縮小部を通過した流れにより反射部上のほこりまたは汚れを除去する。これにより、紫外線反射材に付着したほこりまたは汚れを容易に除去することができる。

Description

本発明は、空気中または水中の細菌、カビ、ウイルスなどの浮遊微生物等を処理対象物とする紫外線殺菌装置およびそれを用いた空気調和機に関するものである。
200〜350nmの波長を有する紫外線(UV)は、細菌の原形質である核酸に作用してDNAの複製を阻害し、増殖能力を奪うだけでなく、細胞質または細胞膜の形成物質であるタンパク質などを破壊して細菌を死滅させる作用を有することが知られている。そして、このような、紫外線を照射することにより、殺菌を行う紫外線殺菌装置が実用化されている。
特許文献1および特許文献2には、紫外線殺菌機能を備えた空気調和機が記載されている。特許文献1および特許文献2の空気調和機は、空気の通過する風路を内部に備えた筐体と、前記風路内に紫外線を照射する紫外線照射部とを備えている。風路の壁面には紫外線反射材が設けられており、紫外線を繰り返し反射させることで殺菌効率を高めている。
特開2014−100206号公報 特開2013−240487号公報
しかしながら、空気調和機の稼働時間が経過すると、紫外線反射材にほこりまたは汚れが徐々に付着する。紫外線反射材にほこりまたは汚れが付着すると、紫外線が十分に反射されなくなることから、装置内の紫外線強度が低下し、殺菌効果が下がるという問題がある。また、ほこりまたは汚れは紫外線を散乱する作用があることから、散乱された紫外線が流路の開口部から外部へ漏洩し、開口部の周辺の部材を劣化させるという問題がある。そして、当該ほこりまたは汚れを除去するためには、装置を分解して清掃する等の大がかりなメンテナンスが必要であった。
本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたものであり、紫外線反射材に付着したほこりまたは汚れを容易に除去することができる殺菌装置およびそれを用いた空気調和機を提供することを目的とする。
本発明に係る殺菌装置は、取り込んだ空気または水を供給する供給口と、前記供給口から供給された前記空気または水を排出する排出口とを有し、前記供給口と前記排出口との間に設置され、前記空気または水が通過する流路が形成された流路体と、前記供給口と前記排出口との間に設置され、紫外線光源と、前記紫外線光源から出射された紫外線を反射する反射部とを有し、前記流路を流れる前記空気または水に紫外線を照射して殺菌処理を行う紫外線照射部と、前記紫外線照射部と前記供給口との間に設置された流路断面積縮小部と、を備え、前記流路断面積縮小部は、前記流路の一部を遮蔽して前記流路の断面積を縮小させる開閉可能な遮蔽体を備え、前記流路断面積縮小部を通過した流れにより前記反射部上のほこりまたは汚れを除去するものである。
本発明によれば、流路断面積縮小部を用いて流路の断面積を縮小させて気流または水流の流速を高めることにより、紫外線反射材に付着したほこりまたは汚れを容易に除去することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和機を示す概略構成図である。 図1の空気調和機が備える殺菌装置の風路断面積縮小部を風路側から見た概略構成図である。 図2の風路断面積縮小部の洗浄動作時の状態を示す概略構成図である。 図1の空気調和機における殺菌装置の殺菌動作時の状態を示す概略構成図である。 図1の空気調和機が備える殺菌装置の洗浄動作時の状態を示す概略構成図である。 図1の空気調和機が備える殺菌装置における紫外線照射部の概略構成を示す説明図である。 図6のA−A線に沿った紫外線照射部の概略断面図である。 図7の紫外線照射部が備える反射板の形状を例示する説明図である。 光の入射角及び反射角に関する説明図である。 図8に例示する反射板に対して紫外線が垂直に入射する場合の、平坦面に対する反射面の傾斜角度を説明する模式図である。 図8に例示する反射板から紫外線が垂直に反射する場合の、平坦面に対する反射面の傾斜角度を説明する模式図である。 図6に示す反射部の断面形状である多角形の一辺を構成する反射板に対して垂直に入射した紫外線を、特定の一辺を構成する反射板へ反射させるために必要な傾斜角度を説明する模式図である。 図6に示す反射部の断面形状である多角形の一辺を構成する反射板から、特定の一辺を構成する反射板へ、紫外線を垂直に反射させるために必要な傾斜角度を説明する模式図である。 紫外線光源からの距離と紫外線の強度との関係図である。 図1の空気調和機における反射部と管内壁面との位置関係を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る空気調和機を示す概略構成図である。 図16の空気調和機が備える殺菌装置における紫外線検出値の経時変化を示した図である。 本発明の実施の形態3に係る空気調和機を示す概略構成図である。 図18の空気調和機が備える殺菌装置における光検出部の経時変化を示した図である。 本発明の実施の形態4に係る空気調和機を示す概略構成図である。 図20の空気調和機が備える殺菌装置における風路断面積縮小部の洗浄動作時の状態を示す概略構成図である。 図21に示す風路断面積縮小部を風路側から見た概略構成図である。 本発明の実施の形態4に係る空気調和機の変形例を示す概略構成図である。 図23の空気調和機が備える殺菌装置における風路断面積縮小部の洗浄時の状態を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態5に係る空気調和機が備える殺菌装置の概略構成図である。 図25の空気調和機が備える殺菌装置における風路断面積縮小部の洗浄動作時の状態を示す概略構成図である。 図26に示す風路断面積縮小部を風路側から見た概略構成図である。 本発明の実施の形態6に係る空気調和機を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態7に係る空気調和機における殺菌装置の殺菌動作時の状態を示す概略構成図である。 図29の空気調和機が備える殺菌装置における付着した汚れを分析した結果を示す図である。 図29の空気調和機における殺菌装置の殺菌動作時の状態を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態8に係る空気調和機における殺菌装置の殺菌動作時の状態を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態9に係る空気調和機における殺菌装置の殺菌動作時の状態を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態10に係る殺菌装置の殺菌動作時の状態を示す概略構成図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。なお、明細書全文に示す構成要素の形態は、あくまで例示であってこれらの記載に限定されるものではない。すなわち、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨又は思想に反しない範囲で適宜変更可能である。また、そのような変更を伴う殺菌装置およびそれを用いた空気調和機も本発明の技術思想に含まれる。さらに、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。加えて、ウイルスは細菌ではないため、ウイルスに関しては「殺菌」ではなく「不活化」が正しい表現である。しかしながら、本発明では便宜上ウイルスに関しても「殺菌」という表現を用いている。
実施の形態1.
<空気調和機1の構成>
図1を参照しながら、本発明の実施の形態1に係る殺菌装置100を用いた空気調和機1について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機1を示す概略構成図である。
図1に示すように、空気調和機1は、空気を給気する給気口6と、給気口6から給気された空気が通過する風路7と、風路7を通過した空気を排気する排気口8が設けられた管状の筐体3を有している。管状の筐体3は、給気口側の管3a及び排気口側の管3bを有する。また、空気調和機1は、給気口6と排気口8との間に設置され空気を殺菌する紫外線照射部4を有している。さらに、空気調和機1は、給気口6と紫外線照射部4との間に設置され、風路7の断面積を調節可能な風路断面積縮小部5と、給気口6から排気口8へ向かう空気の流れを生成する送風装置2と、を有している。給気口6から給気された空気は風路7に流入し、風路7の途中に設置された風路断面積縮小部5および紫外線照射部4を通って排気口8から排出される。図1の矢印9、10は、それぞれ管3a、3b内における空気の流れる方向を示している。ここで、給気口6から排気口8へ向かう方向を排気方向とする。
紫外線照射部4は、紫外線光源21と、前記風路7の壁面に設置され前記紫外線光源21から出射された紫外線を反射する反射板22とを有し、風路7を流れる空気に紫外線を照射して殺菌処理を行う。紫外線照射部4の詳細については後述する。
ここで、本実施の形態1における空気調和機1の場合、給気口6を取り込んだ空気または水を供給する供給口として利用する。また、この空気調和機1は、給気口6から給気された空気または水が通過する風路7を流路として利用する。また、この空気調和機1は、風路7を通過した空気または水を排気すなわち排出する排気口8を排出口として利用する。さらに、この空気調和機1は、これら供給口としての給気口6、流路としての風路7及び排出口としての排気口8を有する流路体である筐体3を風路体として利用する。そして、この空気調和機1は、給気口6と排気口8との間に設置される紫外線照射部4と、給気口6と紫外線照射部4との間に設置され、風路7の断面積を調節可能な風路断面積縮小部5と、を殺菌装置100として機能させる。この場合、紫外線照射部4は、紫外線光源21から出射された紫外線を反射する反射部としての反射板22とを有し、風路7を流れる空気または水に紫外線を照射して殺菌処理を行う。
風路断面積縮小部5の構成について説明する。図2は、図1の空気調和機1が備える殺菌装置100の風路断面積縮小部5を風路側から見た概略構成図である。図2に示すように、風路断面積縮小部5は、筐体3内の風路7の直径に合わせて同心円上に開口部11aを有するドーナッツ状の筐体11を有する。筐体11には、筐体11の外周に沿って回転可能なリング12が設けられ、リング12には12個のカム13が設置されている。また、開口部11aの周囲には、軸16を中心に回転可能な平板状の12枚のブレード14が取り付けられる。なお、図2では理解し易いように、遮蔽体である複数のブレード14のうちの1枚のみを図示しているが、実際には12枚のブレード14が設置されている。また、図2の矢印は、リング12の回転方向18を表している。
ブレード14には、スリット15が形成されている。各ブレード14はそれぞれ対応するカム13と接触しており、リング12の回転動作に伴うカム13の移動に合わせて、軸16を中心として回転する。またブレード14とカム13とはバネ17を介して接続されている。
図3は、図2の風路断面積縮小部5の洗浄動作時の状態を示す概略構成図である。図3は、風路断面積縮小部5においてブレード14を閉じた状態を示している。図2に示した風路断面積縮小部5において、リング12を回転方向18に回転させると、カム13も回転方向18に移動し、それに伴い各ブレード14が軸16を中心に回転する。そして、図3に示すように、12枚のブレード14が開口部11a上で折り重なり、風路7のうち少なくとも周縁部に位置するスリット15を除いて開口部11aを遮蔽する。
図4は、図1の空気調和機1における殺菌装置100の殺菌動作時の状態を示す概略構成図である。図4は、風路断面積縮小部5のブレード14を開いた状態の空気調和機1を側面から見て示している。図4に示すように、ブレード14を開いたとき、ブレード14は開口部11aの外側に配置されているため、開口部11aは全開となっている。すなわち、風路7の断面積が縮小されていない状態である。
風路断面積縮小部5は、開口部11aの外周と、紫外線照射部4の反射板22の反射面とが嵌合するように構成される。また、風路断面積縮小部5は、ブレード14を閉じた状態において、反射板22に対応する位置にスリット15が配置されるように、スリット15の位置を設定する。すなわち、スリット15を通過いた気流が、反射板22の表面に吹き付けるように構成されている。
図5は、図1の空気調和機1が備える殺菌装置100の洗浄動作時の状態を示す概略構成図である。図5は、風路断面積縮小部5のブレード14を開いた状態の空気調和機1を側面から見て示している。図5に示すように、ブレード14を閉じたとき、ブレード14は開口部11aの内側に配置される。これにより、開口部11aがスリット15を残して遮蔽され、気流はスリット15を介してのみ流れる。すなわち、風路7の断面積が図4の状態よりも縮小された状態である。このように、風路断面積縮小部5は、風路7の一部を遮蔽して風路7の断面積を縮小させる開閉可能な遮蔽体としてのブレード14を備えている。
次に、紫外線照射部4について説明する。図6は、図1の空気調和機1が備える殺菌装置100における紫外線照射部4の概略構成を示す説明図である。図7は、図6のA−A線に沿った紫外線照射部4の概略断面図である。図8は、図7の紫外線照射部4が備える反射板22の形状を例示する説明図である。
図6に示すように、紫外線照射部4は、出射した紫外線に基づく膜状の殺菌光線膜を生成する殺菌光線膜生成部を備えている。具体的に、空気が流入する流入口24と、流入口24から流入した空気が流出する流出口25と、を接続する筒状筐体23を有している。すなわち、筒状筐体23は、流入口24と流出口25とにより、両側面が開口した形状となっている。また、図6及び図7に示すように、紫外線照射部4は、筒状筐体23の外周部に設置された紫外線光源21と、筒状筐体23の内面に設置され、紫外線を反射する反射板22と、を有している。ここで、流入口24から流出口25へ向かう方向を流出方向とする。紫外線照射部4は、流出方向が排気方向と同じ方向となるように筐体3に設置されている。すなわち、流出方向及び排気方向は、図6に示す空気の進行方向Daと同一の方向である。以降では、排気方向及び流出方向に垂直な平面に沿う断面の形状を、単に「断面形状」という。また、断面形状は、筒状筐体23の軸長方向の流入口24側から見た前面視に相当する。なお、本実施の形態1では、図6に示すように、空気の進行方向Daに沿った紫外線照射部4の厚みdが1cmとなっている。
図6及び図7の破線矢印26は、紫外線光源21から出射され反射板22で反射される紫外線の光束及びその進行方向を示している。図6の破線矢印26は、紫外線の光束の光軸及びその進行方向を簡略化して例示したものである。図7の破線矢印26は、紫外線の光束及びその進行方向を例示したものである。ここで、紫外線光源21は、紫外線の光束、すなわち光の束を出射するものであるが、以降では、紫外線光源21が出射する紫外線の光束を、単に「紫外線」ともいう。
筒状筐体23は、筒状筐体23の軸長方向の流入口24側から見た前面視である断面形状が正十二角形となっている。紫外線光源21は、筒状筐体23の外周部に設置されている。より具体的に、紫外線光源21は、筒状筐体23の断面形状である正十二角形の一辺に相当する位置に設置されている。紫外線光源21は、1つ以上の紫外線発光素子(図示せず)を有しており、流出方向に垂直で且つ筒状筐体23の内側に向かう方向に紫外線を出射するものである。本実施の形態1における紫外線光源21は、波長254nmの平行光線を5W/cmで出射することができるコリメートレンズを設置したUV−LED光源である。
反射板22は、断面形状が正十二角形である筒状筐体23の内面に設置され、断面形状が正十二角形の環状を成すように形成されている。反射板22は、紫外線を反射する面である表面の少なくとも一部の形状がプリズム形状となっており、紫外線光源21から出射された紫外線を流出方向に垂直な平面上において、つまり、筒状筐体23の径方向に沿って複数回反射するものである。ここで、紫外線が反射される「流出方向に垂直な平面」は、平行光線となって出射される紫外線の光束に応じた厚みをもつものとする。
反射板22は、紫外線を反射する複数の反射板22A〜22Jを有している。複数の反射板22A〜22Jは、それぞれ、反射板22の断面形状である正十二角形の各辺を構成するものである。すなわち、図3に示すように、複数の反射板22A〜22Jが、反射板22の断面形状である正十二角形のうちの十一の辺の位置に配置され、反射板22Fの紫外線光源21側の端部と反射板22Gの紫外線光源21側の端部とを結ぶ線分が残りの一辺となっている。以下、複数の反射板22A〜22Jを総称するとき、又は複数の反射板22A〜22Jのうちの何れか一つを指すときは、単に「反射板22」ともいう。
図8に示すように、反射板22は、筒状筐体23の内面に沿う平坦部材27と、平坦部材27の内面側に位置する反射部材28と、を有している。つまり、反射板22は、薄板状の平坦部材27と、プリズム形状の表面を有する反射部材28とが、一体的に形成されたものである。
平坦部材27は、筒状筐体23の内面に対向する面である平坦面27aが平坦になっている。また、反射部材28の断面形状は、平坦面27aに対して傾斜角αだけ傾いた斜辺をもつ直角三角形が隣接して並んだ形状であり、当該斜辺に相当する面が紫外線を反射する反射面28aとなっている。複数の反射板22A〜22Jのそれぞれの傾斜角αは、紫外線が筒状筐体23内部の全域に亘って広く飛び交うように予め設定される。本実施の形態1では、複数の直角三角形を隣接させて並べた断面形状をもつ反射部材28の表面形状をプリズム形状という。
ここで、反射板22の平坦面27aに対する反射面28aの傾斜角α及び傾斜方向について具体的に説明する。筒状筐体23の内面には、紫外線光源21に対向する位置に反射板22Aが設けられており、そこから時計回りに反射板22B〜22Kが設けられている。紫外線光源21は、出射する紫外線が反射板22Aに対して垂直に照射されるように配置されている。なお、紫外線照射部4の断面形状は正十二角形であるため、それぞれの反射板22には対向する反射板22が存在する。
図7に示すように、反射板22A、反射板22G、反射板22I、及び反射板22Jは、傾斜角αが15°で右上がりとなるようにプリズム形状が形成されている。また、反射板22B、反射板22C、反射板22E、反射板22Kは、傾斜角αが15°で左上がりとなるようにプリズム形状が形成されている。反射板22Dは、傾斜角αが7.5°で右上がりとなるようにプリズム形状が形成されている。反射板22Hは、傾斜角αが7.5°で左上がりとなるようにプリズム形状が形成されている。反射板22Fは平面となっている。
図9は、光の入射角及び反射角に関する説明図である。図10は、図8に例示する反射板22に対して紫外線が垂直に入射する場合の、平坦面27aに対する反射面28aの傾斜角度を説明する模式図である。図11は、図8に例示する反射板22から紫外線が垂直に反射する場合の、平坦面27aに対する反射面28aの傾斜角度を説明する模式図である。
図9に示すように、光は、空気中を通過して金属板などで反射される際、入射光71の入射角と反射光72の反射角とは等しいという、反射の法則が成り立つ。図9では、入射角及び反射角の角度を「β」として示す。入射角と反射角とは、それぞれの光の進行方向と反射面28aの垂線である法線73との間の角度として定義される。
図10に示すように、傾斜角αをとると、紫外線が反射板22の平坦面27aに対して垂直に入射した場合、傾斜角αと入射角及び反射角とが等しくなる。このため、反射させたい方向に応じた反射角と同じ傾斜角αをもつ反射面28aを形成し、平坦面27aに対して垂直に紫外線を入射させることで、入射光71に対する反射光72の進行方向を制御することができる。
また、図11に示すように、紫外線を反射板22の平坦面27aに対して垂直に反射させたい場合は、平坦面27aに垂直な反射光72に応じた反射角と同じ傾斜角αをもつ反射面28aを形成する。そして、反射面28aに対し、傾斜角αと同じ入射角となるように紫外線を入射させることにより、入射光71に対する反射光72の進行方向を制御することができる。
図12は、図6に示す反射板22の断面形状である多角形の一辺を構成する反射板22に対して垂直に入射した紫外線を、特定の一辺を構成する反射板22へ反射させるために必要な傾斜角度を説明する模式図である。図12では、紫外線が発生する点を光束発生点sとして例示し、光束発生点sから出射した紫外線が入射して反射する反射板22A上の点を光束反射点aとして例示する。また、図12では、光束反射点aで反射した紫外線が到達して反射する点のうち、反射板22E上の点を光束反射点eとして例示し、反射板22F上の点を光束反射点fとして例示する。加えて、図12では、反射板22の断面形状である正十二角形の中心を中心部mとして示す。図12を参照して、ある一つの反射板22に、紫外線が垂直に入射した際、入射した紫外線を他の一つの反射板22に反射させるために必要な傾斜角度について説明する。
まず、反射板22Aに対して垂直に紫外線が入射し、時計回り五つ目の反射板22Fに反射させることについて説明する。図8に示すとおり、光束発生点sと光束反射点aと中心部mとを結んだ三角形は、ms間の長さとma間の長さとが正十二角形の頂点を結んだ円の半径となり等しいため、角smaが150°の二等辺三角形となる。そのため、角masの角度は15°となる。
反射板22Aに垂直に入射した紫外線を反射板22Fに反射させる場合、入射角および反射角を足し合わせた角度を角masとする必要があるため、入射角および反射角は7.5°となる。よって、紫外線照射部4は、傾斜角7.5°で右上がりの反射面28aをもつ反射板22Aを設置することで、反射板22Aに垂直に入射した紫外線を反射板22Fに反射させることができる。
次に、反射板22Aに対して垂直に紫外線が入射し、時計回り四つ目の反射板22Eに反射させる場合について説明する。図8に示すとおり、中心部mと光束反射点aと光束反射点eとを結んだ三角形は、ma間の長さとme間の長さとが正十二角形の頂点を結んだ円の半径となり等しいため、角emaが150°の二等辺三角形となる。そのため、角maeは、15°と算出される。
反射板22Aに垂直に入射した紫外線を反射板22Eに反射させる場合、角samである入射角と、角maeである反射角とは、それぞれ15°となる。よって、紫外線照射部4は、傾斜角15°で右上がりの反射面28aをもつ反射板22Aを設置することで、反射板22Aに垂直に入射した紫外線を反射板22Eに反射させることができる。
図13は、図6に示す反射板22の断面形状である多角形の一辺を構成する反射板22から、特定の一辺を構成する反射板22へ、紫外線を垂直に反射させるために必要な傾斜角度を説明する模式図である。図13には、図12と同様に、光束発生点s、光束反射点a、光束反射点e、及び中心部mを示す。また、図13では、光束反射点eで反射した紫外線が到達して反射する反射板22J上の点を光束反射点jとして例示する。
ここで、図13を参照して、ある一つの反射板22に紫外線が入射した際、入射した紫外線を他の一つの反射板22に対して垂直に反射させるために必要な傾斜角度について説明する。ここで、正十二角形の中心の角度である360°を、多角形の角数である12で等分した中心角度は30°である。そのため、正十二角形において、ある一辺と、そこから時計回りに六つ目の一辺とは、必ず平行線となり、対向する。よって、ある一辺から紫外線が垂直に反射すると、反射した紫外線は、必ず、正十二角形の対向する反射板22の平坦面27aに垂直に入射される。よって、図9を参照して、反射板22Aからの紫外線が反射板22Eに入射し、入射した紫外線が、反射板22Eから平坦面27aに垂直な方向へ反射し、正十二角形における対向面に位置する反射板22Jに入射することについて説明する。
図13に示すように、中心部mと光束反射点aと光束反射点eとを結んだ三角形は、ma間の長さとme間の長さとが正十二角形の頂点を結んだ円の半径となり等しいため、角emaが150°の二等辺三角形となる。そのため、角aemは、15°と算出される。また、中心部mと光束反射点eと光束反射点jとを結んだ三角形は、me間の長さとmj間の長さとが正十二角形を頂点とする円の半径となり等しいため、角jmeが150°の二等辺三角形となる。そのため、角mejは、15°と算出される。
反射板22Aで反射した後、反射板22Eにおいて平坦面27aに対して垂直に反射した紫外線を、正十二角形における対向面に位置する反射板22Jに反射させる場合、角meaである入射角と、角mejである反射角とは、それぞれ15°となる。よって、紫外線照射部4は、傾斜角15°で左上がりの反射面28aをもつ反射板22Eを設置することで、反射板22Eの平坦面27aに対して垂直に反射させた紫外線を、正十二角形の対向面に位置する反射板22Jに入射させることができる。
以上の、入射角及び反射角に対する反射板22の反射面28aの角度の算出方法を基本とし、本実施の形態1では、上述したとおり、各反射板22がそれぞれ有する反射面28aの形状を、次のように作製する。
反射板22A、反射板22G、反射板22I、及び反射板22Jは、傾斜角αが15°で右上がりとなるプリズム形状とする。
反射板22B、反射板22C、反射板22E、反射板22Kは、傾斜角αが15°で左上がりとなるプリズム形状とする。
反射板22Dは、傾斜角αが7.5°で右上がりとなるプリズム形状とする。
反射板22Hは、傾斜角αが7.5°で左上がりとなるプリズム形状とする。
反射板22Fは、平面形状とする。
このように作製した反射板22によれば、反射板22Aに対して垂直に紫外線を入射させることを起点として、すべての反射板22で紫外線が径方向に沿って反射される。このとき、紫外線は、反射板22A、22E、22J、22C、22H、22D、22I、22B、22G、22K、22Fの順番に、径方向に沿って反射される。また、反射板22Fの表面形状は平面形状であるため、反射板22Kから垂直に入射する紫外線は、反射板22Fにより全反射し、反射板22Kに垂直に反射される。その後、入射角と反射角との関係から、紫外線は反射板22K、22G、22B、22I、22D、22H、22C、22J、22E、22Aという逆の順番で反射し、さらに径方向に沿って反射を続ける。
つまり、紫外線照射部4では、反射板22Aに垂直に入射された紫外線が、図7に破線矢印26で示す進行方向での反射と、破線矢印26とは逆の進行方向での反射とを、交互に繰り返す。その結果、図7に示すように、紫外線照射部4の紫外線光源21から出射された紫外線は、紫外線照射部4の空気が通過する面全面で反射される。このようにして、紫外線照射部4は、紫外線に基づく膜状の殺菌光線膜を生成する。すなわち、紫外線照射部4は、筒状筐体23の内部において、紫外線に基づく膜状の殺菌光線膜を形成するため、流出方向に垂直な面全体で空気を殺菌することができる。つまり、紫外線照射部4によれば、紫外線を反射させない場合に比べて、筒状筐体23内における紫外線の照射量が多くなるため、高い殺菌効果を得ることができる。
ところで、空気中の微生物は、咳、タン、又はほこり等に付着して浮遊しているが、紫外線照射部4内では、複数の角度に紫外線が反射しているため、付着物の陰が少なくなる。このため、紫外線照射部4では、より多くの微生物に紫外線が照射され、効率的に空気を殺菌することができる。
図14は、紫外線光源21からの距離と紫外線の強度との関係図である。光の強度は、点光源で光が発散放出される場合、逆2乗の法則に従い減衰する。一方、指向性の強い平行光線は、発散することなく、照射面積が等しく進行するため、強度が減衰しにくい。
この点、紫外線照射部4は、紫外線光源21が、コリメートレンズを介し、指向性の強い平行光線として紫外線を出射するため、図14に実線で示すグラフLのように、紫外線の強度の減衰を抑制することができる。すなわち、紫外線照射部4の反射板22で反射される紫外線は、反射により照射強度の低下が起こるだけで、空気中を通過しても強度をほとんど減衰させずに進行する。よって、紫外線が、紫外線照射部4の反射板22の内面全体に照射され、その強度は、反射回数に従って、出射時の強度よりも増大する。その結果、紫外線照射部4の筒状筐体23の内部全体において、紫外線の強度が反射回数に従って増大し、空気中に含まれる微生物の殺菌効率を高めることができる。なお、仮に、紫外線光源21が、コリメートレンズ等を装着していなければ、図14に破線で示すグラフNのように、紫外線の強度が逆2乗の法則に従って減衰する。
本実施の形態1における紫外線照射部4は、紫外線照射部4の断面全面において紫外線を反射させるため、紫外線の照射量を増大させることができる。このため、紫外線照射部4に空気中に浮遊する微生物を通過させることで、効率よく空気を殺菌することができる。また、紫外線照射部4は、筒状筐体23の側面の全面が開口しており、空気の進行方向Daに対する開口面積が大きいため、紫外線照射部4による圧力損失を低減することができる。
さらに、紫外線照射部4の紫外線光源21及び反射板22は、紫外線が空気の進行方向Daに対して垂直に出射し又は反射するように配置されているため、図6に示すように、紫外線の光軸は、空気の進行方向Daに対して垂直に出射し又は反射する。したがって、筒状筐体23のように側面が開口している筐体であっても、紫外線光源21から照射された紫外線が、空気の進行方向Daに対して、紫外線照射部4の外に反射されることはなく、紫外線漏洩による部材の劣化及び人体への影響を考慮する必要がない。
加えて、紫外線照射部4は、空気の進行方向Daにおける厚みdが薄くなっているため、空気の進行方向Daに対する紫外線照射距離が長くなることはないので、装置の大型化を防止しコンパクトな設計が可能となる。
また、図7及び図8に示すように、紫外線照射部4の反射板22はプリズム形状を有しているため、空気中に浮遊するほこりなどが、反射板22の流入口24側のプリズム形状の断面端に衝突して付着する可能性がある。そのため、反射板22の流入口24側のプリズム形状の断面端は、防汚コーティングすることが望ましい。防汚コーティングとしては、例えば、変性ポリビニルアルコール及び架橋剤を含む塗料を用いたコーティング、又は、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、及び架橋剤を含む塗料を用いたコーティングなどを採用することができる。
図15は、図1の空気調和機1における反射板22と管3a内壁面との位置関係を示す説明図である。図15に示すように、紫外線照射部4の反射板22の内径が、筐体3(管3a)の内径以上となるように構成してもよい。この場合、反射板22のプリズム形状の凸部が、筐体3(管3a)の内壁面30よりも内側に飛び出ないように構成されるため、反射板22の流入口24側のプリズム形状の断面端に、空気中に浮遊するほこりなどが衝突して付着する可能性が低くなる。このため、反射板22の流入口24側のプリズム形状の断面端へのほこりなどの付着を抑制することができる。また、反射板22の流入口24側のプリズム形状の断面端への空気の衝突が低減されるため、圧力損失を低減することができる。
紫外線光源21について説明する。まず、紫外線の波長領域について説明する。光は、電磁波の一種であり、エネルギーをもつ。そのエネルギーは、下記式1から算出される。
Figure 2019193825
式1において、Eは紫外線のエネルギーであり、hはプランク定数(6.63×10−34J・s=4.1×10−15eV・s)であり、νは紫外線の振動数であり、cは光の速さ(3.0×108m/s)であり、λは紫外線の波長である。図13は、200nmから350nmまでの波長別のエネルギーEを示しており、波長λが長くなるに従い、電子一つあたりのエネルギーは減少する。
ところで、200nmから350nmまでの波長を有する紫外線は、細菌の原形質である核酸に作用してDNAの複製を阻害し、増殖能力を奪うことにより、微生物を殺菌する。また、200nmから350nmまでの波長を有する紫外線は、細胞質及び細胞膜の形成物質であるタンパク質などを破壊して細菌を死滅させることにより、微生物を殺菌する。特に、波長260nm付近が最も殺菌効果が高い。
また、各波長の1eVあたりの殺菌効果が高ければ、効率よく殺菌できているといえる。すなわち、微生物を殺菌する効果を有する紫外線波長領域は、200nm〜350nmであるといえ、紫外線光源21が出射する紫外線としては、200nm〜350nmの波長を有するものを使用することができる。もっとも、望ましくは、消費エネルギーを抑えたうえで効率よく殺菌することができる240nm〜290nmの波長を有する紫外線を使用するとよい。
紫外線光源21に用いられる紫外線発光素子としては、微生物を殺菌する効果を有する200nm〜350nmの波長を有する紫外線を照射する紫外線発光ダイオード(紫外線LED)を使用することができる。望ましくは、紫外線発光素子が照射する紫外線の波長は、240nm〜290nmであるとよい。
紫外線光源は、紫外線発光素子に加え、指向性が強い平行光線を照射する構造を有している。本実施の形態1では、指向性が強い平行光線を照射する構造として、紫外線発光素子の内側にコリメートレンズを配置した構造を採っているが、これに限らず、コリメートレンズの代わりに、例えばフレネルレンズを設けるようにしてもよい。また、光源の後ろに反射板を設ける構造にしてもよい。
紫外線発光素子及びコリメートレンズ等は、紫外線光源21としてパッケージ化又はモジュール化されていてもよい。紫外線発光素子及びコリメートレンズ等をパッケージ化又はモジュール化することで、紫外線光源21の簡単な設置が可能となる。
また、紫外線発光素子は、紫外線光源21が設置された反射板22の、空気の進行方向Daに沿った辺と断面形状である正十二角形の一辺とからなる面全体から、紫外線の平行光線を出射することができるように、一つ以上配置する。
次に、表面がプリズム形状である反射板22の作製方法について説明する。
まず、反射板22のプリズム形状について説明する。図8に示すプリズム形状における各直角三角形の平坦面の長さである平均ピッチApは、0.01〜10mmであればよく、望ましくは0.1〜10mmである。
次いで、反射板22の地材料に関して説明する。紫外線反射材とは、例えば波長250nm〜270nmの紫外線、特に265nmの紫外線に対する反射率が40%以上、好ましくは60%以上、より好ましくは70%以上の材料を意味する。本発明で好適に使用できる紫外線反射材を例示すると、クロム(紫外線反射率:約50%)、白金(紫外線反射率:約50%)、ロジウム(紫外線反射率:約65%)、炭酸マグネシウム(紫外線反射率:約75%)が挙げられる。この他にも、炭酸カルシウム(紫外線反射率:約75%)、酸化マグネシウム(紫外線反射率:約90%)、及びアルミニウム(紫外線反射率:約90%)などが挙げられる。併せて、これらの紫外線反射材に、メッキ法又は蒸着法などの表面処理を施せば、高い反射率の表面とすることができる。
また、アルミニウムは、加工性に優れているため、紫外線反射材として好適に使用することができる。さらに、アルミニウムの表面処理として、二酸化ケイ素SiOまたはフッ化マグネシウムMgFでのコーティングを行うことにより、アルミニウム材料の表面を保護し、ほこりまたは汚れが付着しにくくなる。
続いて、表面がプリズム形状である反射板22の成形方法に関して説明する。まず、反射板22の形状の金型を作製する。作製した金型の上に、空気の進行方向Daに対する筒状筐体23の厚みd程度の長さに切断した反射板22の材料板を設置し、設置した材料板を、手曲げ、プレス、ロールベンダー、又はロールフォーミング(ロール成形)などの機械曲げによって加工する。そして、加工後の材料板を多面体状に折り曲げることで、反射板22を形成することができる。また、反射板22は、平均深さよりも厚みのある金属板を切削し、加工することにより形成してもよい。
さらに、反射板22は、上記のような金属以外の材料を用いて、反射板22と同形状の基材を成形した後、その表面に金属粉末ペーストを蒸着させて作製するようにしてもよい。この場合は、反射板22の形状の金型を作製し、基材となる部材を、樹脂材料を用いて、プレス加工、射出成形、又は圧縮成形等により作成することができる。その後、基材の表層に、反射材となる金属粉末ペーストを蒸着させて、反射板22を形成する。このように、樹脂材料と金属粉末ペーストの蒸着とを組み合わせて反射板22を形成した場合は、金属板を用いるよりも材料費が安価となり、かつ金属材料よりも成形し易いという利点がある。
基材成形用の樹脂材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレタレート(PET)、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂を使用することができる。また、反射板22の基材は、上記以外のプラスチック材料である、フェノール樹脂、アミノ樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂を用いて成形されてもよい。さらに、反射板22の基材は、この他、ポリイソプレン、ブタジエン等の合成ゴム、ナイロン、ビニロン、アクリル繊維、及びレーヨン等の合成繊維を用いて成形されてもよい。
なお、実施の形態1では、紫外線照射部4の断面形状、すなわち、筒状筐体23の軸長方向の流入口24側から見た前面視が正十二角形の場合について説明したが、これに限定されるものではない。紫外線が紫外線照射部4の断面全面に反射されるように、つまり、筒状筐体23の径方向に沿って反射されるように反射板22を配置する。そして、反射面28aの加工を行えば、紫外線照射部4の断面形状は、異なる頂点数をもつ正多角形、辺の長さが異なる多角形、又は内角が自由に設定された多角形であってもよい。
また、反射板22の表面のプリズム形状として、平坦部材27に対して傾斜角αだけ傾いた斜辺をもつ直角三角形が隣接して並んだ形状を例示したが、これに限らず、反射させたい反射板22への紫外線の反射を実施できる形状であれば、他の形状を採用してもよい。さらに、本実施の形態1では、反射板22の反射部材28がプリズム形状である場合を例示したが、これに限らず、各反射部材28の反射面28aが、それぞれ、平坦部材27の平坦面27a対して設定された角度だけ傾斜するように形成してもよい。つまり、反射部材28の断面形状は、平坦部材27に対して傾斜角αだけ傾いた斜辺をもつ一つの直角三角形の形状であってもよい。また、プリズム形状である必要もなく、紫外線平行光線の紫外線照射部4の内部で反射を実施できれば、単なる平板のミラーであってもよい。
実施の形態1では、1つの紫外線光源21が配置された構造を例示したが、これに限らず、紫外線照射部4は、複数の紫外線光源21を設置して構成してもよい。かかる場合、各紫外線光源21は、一定の間隔を隔てて設置するとよい。このように、紫外線照射部4に紫外線光源21を複数設置すれば、出射強度が高まり、殺菌効果を増大させることができる。また、本実施の形態1では、紫外線光源21を対向する反射板22に対して紫外線を垂直に出射する構造について説明したが、本発明はこれに限ることはない。例えば、筒状筐体23の内側において紫外線が反射を繰り返すように、反射板22のプリズム形状を設計できれば、紫外線光源21が反射板22A以外の反射板22へ紫外線を照射するように構成してもよい。
また、実施の形態1では、紫外線照射部10dの、空気の進行方向Daに対する厚みd、つまり各紫外線照射部4、10c、及び10dで生成する紫外線に基づく膜状の殺菌光線膜の厚みが1cmである場合を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、厚みdを1cmより厚くすれば、紫外線照射時間が長くなるため、殺菌効果が増大する。一方、厚みdを1cmより薄くすれば、コンパクトな設計となるため、比較的小型の装置内に搭載できるという利点を有する。殺菌効果とコンパクトな設計はトレードオフの関係であるため、希望する殺菌効果と装置の物理的な制約条件から適当な厚さを選択する。
次に、空気調和機1の動作について説明する。動作は大きく二つに分かれている。空気調和機1の通常の運転時には、風路7を通過する空気に対して紫外線照射部4により連続的に殺菌処理を行う。これを殺菌動作とする。また、反射板22にほこりまたは汚れが付着した場合には、風路断面積縮小部5により風路7の断面積を縮小することにより、ほこりまたは汚れを除去して反射板22を洗浄する動作を行う。これを洗浄動作とする。本実施の形態1では、一週間の殺菌動作と15分間の洗浄動作をセットとして繰り返すようにタイマー制御を行った。
<殺菌動作>
まず、殺菌動作について説明する。殺菌動作において、ブレード14は空気の流れを阻害しないように開口部11aの外部に格納されており(図2)、風路断面積縮小部5における圧力損失はない。この状態で、送風装置2により筐体3内に空気を流し、紫外線照射部4を動作させることにより、風路7を通過する空気に対して殺菌処理を行う。開口部11aが全開となっており、風路7の断面積が縮小されていないため、風路7を通過する空気に対して効率的に殺菌処理を行うことが可能である。
<洗浄動作>
次に、洗浄動作について説明する。前記殺菌動作を長期間実行していると、大気中に浮遊するほこりまたは汚れが反射板22に付着することで、紫外線の反射率が低下する。紫外線の反射率が低下すると、紫外線照射部4の内部の紫外線照射量が低下するため、殺菌効率が低下する。またほこりまたは汚れは光を散乱させる作用があることから、紫外線照射部4の外側に紫外線が漏出し、筐体3の部材を劣化させる。このようなほこりまたは汚れを除去し、反射板22を清浄化するために、以下の洗浄動作を行う。
洗浄動作において、風路断面積縮小部5は、風路7の一部を遮蔽して風路7の断面積を縮小させる。具体的には、風路断面積縮小部5のリング12およびカム13を回転方向18に回転させ(図2)、12枚のブレード14により12箇所のスリット15を残して風路7を遮蔽する(図3)。これにより、風路7の断面積が、殺菌動作時よりも縮小されることになる。
この状態で送風装置2により筐体3内に空気を送風すると、風路断面積縮小部5ではスリット15を通って空気が流れる。図15の矢印29は、スリット15を通過した気流の流れる向きを示している。管3aの断面積および開口部11aに比べて面積の小さなスリット15を通過することにより気流の流速が高められる。そして、スリット15を通過して流速の高められた気流が、反射板22(反射板の番号ではAに相当する)の表面を高速で流れることにより、反射板22の表面に付着したほこりまたは汚れを物理的に吹き飛ばし、反射板22の表面を清浄にすることができる。
スリット15から吹き出される気流の風速は、スリット15の面積または管3aの断面積に依存する。ほこりまたは汚れの反射板22への親和性、比重、水または油の共存の有無により、吹き飛ばすために適当な風速は異なるため、ほこりまたは汚れの性質に応じて風速を設定する必要がある。ここでは、送風装置2が圧力損失の影響を受けずに一定風量を出せる仕様であるとし、スリット15のトータルの面積が管3aの断面積の1/4となるようにする。これにより、スリット15を通過した気流の風速が、管3a内の風速3m/sの4倍である12m/sとなるように設定した。
また、スリット15は、図3および図5に示すように、洗浄動作において風路7の周縁部に対応する位置に配置されることが好ましい。すなわち、風路断面積縮小部5は、風路7のうち少なくとも周縁部を残して遮蔽することが好ましい。これにより、スリット15通過した気流が反射板22の表面に当たり易くなるため、より効率的にほこりまたは汚れを除去することが可能となる。
<実施の形態1における効果>
以上、説明したように、本実施の形態1の空気調和機1は、給気口6と紫外線照射部4との間に配置された風路断面積縮小部5を備え、前記風路断面積縮小部5は、風路7の一部を遮蔽して風路7の断面積を縮小させる機能を有する。これにより、装置を分解することなく、気流を利用して反射板22に付着したほこりまたは汚れを容易に除去することが可能となる。そして、反射板22に付着したほこりまたは汚れを除去することによって、反射板22の紫外線の反射率が低下した状態から回復し、紫外線照射部4の内部の紫外線照射量が元に戻るため、経時的な殺菌効率の低下を抑制することができる。また、反射板22のほこりまたは汚れを除去することで、紫外線の散乱が抑制され、紫外線照射部4の外側への紫外線の漏出が抑えられる。その結果、筐体3の部材の劣化を防止することができる。
また、一定期間の殺菌動作と一定期間の洗浄動作をセットとして繰り返し行うタイマー制御としたことにより、反射板22に付着したほこりまたは汚れを定期的に自動で除去することができ、容易に紫外線照射部4の殺菌効果を維持することが可能となる。
さらに、本実施の形態1においては空気調和機1を例として示したが、送風機、冷蔵庫または冷凍庫においても同様に構成することが可能であり、同様の殺菌効果と洗浄効果を奏する。
実施の形態2.
次に、図16を参照しながら、本発明の実施の形態2に係る空気調和機1について説明する。図16は、本発明の実施の形態2に係る空気調和機1を示す概略構成図である。
本実施の形態2の空気調和機1は、実施の形態1の空気調和機1と比較して、紫外線照射部4の内部に紫外線の強度を検出する第一の検出部としての紫外線検出部31を設けた点が異なる。
図16に示すように、本実施の形態2の空気調和機1は、紫外線照射部4の反射板22の表面に紫外線検出部31を備える。紫外線検出部31はいずれの反射板22に設けてもよいが、平面形状である反射板22Fの表面に装着するのが適当である。
紫外線検出部31の具体的なものとしては、例えば窒化物半導体を材料とするフォトダイオード、光FET(電界効果トランジスタ)、光電子増倍管、UVトロンなどが適当であるが、紫外線を検出できるものであれば種類は問わない。
図17は、図16の空気調和機1が備える殺菌装置100における紫外線検出値の経時変化を示した図である。図17において、横軸は殺菌動作の経時時間で、縦軸は紫外線強度であり、紫外線検出部31の出力を紫外線強度に換算して表示している。紫外線強度は紫外線照射部4の内部の紫外線強度とほぼ比例することから、この紫外線強度を紫外線照射部4の内部の紫外線強度の代用とすることができる。図17に示すように、殺菌動作の時間経過に伴い、紫外線強度が低下する。紫外線強度が予め設定された閾値を下回った時点で、反射板22にほこりまたは汚れが付着したと判断して、風路断面積縮小部5を動作させて洗浄動作を行う。なお、紫外線強度に基づき自動で風路断面積縮小部5が動作するように設定してもよいし、操作者が紫外線強度を確認し手動で風路断面積縮小部5を動作させてもよい。
<実施の形態2における効果>
以上、説明したように、本実施の形態2によれば、実施の形態1の作用効果に加え、紫外線検出部31を用いることにより反射板22に付着したほこりまたは汚れの量を正確に検知することができ、洗浄動作のタイミングをより適切に判断することができる。
実施の形態3.
次に、図18を参照しながら、本発明の実施の形態3に係る空気調和機1について説明する。図18は、本発明の実施の形態3に係る空気調和機1を示す概略構成図である。
実施の形態3の空気調和機1は、実施の形態1の空気調和機1と比較して、殺菌装置100における紫外線照射部4の外部に光検出部32を設置した点が異なる。
図18に示すように、本実施の形態3の空気調和機1は、紫外線照射部4の下流側にあたる管3bの内部に紫外線または可視光の強度を検出する第二の検出部としての光検出部32を備えている。なお、本実施の形態3では光検出部32を紫外線照射部4の下流側に設けているが、風路断面積縮小部5と干渉しなければ、紫外線照射部4の上流側に設けてもよい。
紫外線照射部4の反射板22に付着したほこりまたは汚れに紫外線が照射されると、ほこりまたは汚れによって紫外線が四方八方に散乱される。また、紫外線照射部4の反射板22に付着するほこりまたは汚れには蛍光性を持つものが多く、例えば紫外線を照射すると可視光である青色の光を発する物質が存在する。蛍光性を有するほこりまたは汚れに紫外線が照射されると、四方八方に蛍光を発する。これらの散乱紫外線または蛍光を、紫外線照射部4の上流側または下流側に設置した光検出部32により検出することで、反射板22にほこりまたは汚れが付着したことを検出することができる。
光検出部32の具体的なものとしては、実施の形態2と同様の紫外線検出器、例えば窒化物半導体を材料とするフォトダイオード、光FET(電界効果トランジスタ)、光電子増倍管、UVトロンなどが適当である。また、光検出部32は、紫外線検出器に限らず可視光を測定可能なものであってもよい。
図19は、図18の空気調和機1が備える殺菌装置100における光検出部32の経時変化を示した図である。横軸は殺菌動作の経時時間で、縦軸は光強度であり、光検出部32の出力を光強度に換算して表示している。光強度は反射板22に付着したほこりまたは汚れの量とほぼ比例することから、この光強度を反射板22の清浄度の代用とすることができる。図19に示すように、殺菌動作の時間経過に伴い、光強度が上昇する。光強度が、予め設定された閾値を上回った時点で、反射板22にほこりまたは汚れが付着したと判断して、風路断面積縮小部5を動作させて洗浄動作を行う。なお、紫外線強度に基づき自動で風路断面積縮小部5が動作するように設定してもよいし、操作者が紫外線強度を確認し手動で風路断面積縮小部5を動作させてもよい。
<実施の形態3における効果>
以上、説明したように、本実施の形態3によれば、実施の形態1の作用効果に加え、光検出部32を用いることにより反射板22に付着したほこりまたは汚れの量を正確に検知することができ、洗浄動作のタイミングをより適切に判断することができる。また、実施の形態2と比較して、紫外線検出器に限らず可視光検出器を用いることが可能である。また、検出部を紫外線照射部4の内部ではなく外部に設けることができるため、紫外線照射部4内における紫外線照射を妨げることがない。
実施の形態4.
次に、図20〜図24を参照しながら、本発明の実施の形態4に係る空気調和機1について説明する。図20は、本発明の実施の形態4に係る空気調和機1を示す概略構成図である。図21は、図20の空気調和機1が備える殺菌装置100における風路断面積縮小部5の洗浄動作時の状態を示す概略構成図である。図22は、図21に示す風路断面積縮小部5を風路側から見た概略構成図である。図23は、本発明の実施の形態4に係る空気調和機1の変形例を示す概略構成図である。図24は、図23の空気調和機1が備える殺菌装置100における風路断面積縮小部5の洗浄時の状態を示す概略断面図である。本実施の形態4の空気調和機1は、実施の形態1の空気調和機1と比較して、風路断面積縮小部5がダンパー構造となっている点が異なる。
図20に示すように、本実施の形態4における風路断面積縮小部5は、支持部33とブレード34を備え、例えばモーターによって支持部33を軸としてブレード34が回転できる構成のダンパー構造となっている。図20では、支持部33がブレード34の端部に配置された片持ちダンパーとなっている。殺菌動作時には、図20に示すようにブレード34が持ち上がっており、風路7が遮蔽されていない状態である。
洗浄動作時には、支持部33を軸としてブレード34が図20中の矢印35aの方向に回転する。これにより、図21、図22に示すようにブレード34が風路7の一部を遮蔽し、風路7の断面積が縮小される。図22に示すように、ブレード34は円形であり、風路7の中央部を遮蔽しているが、風路7の壁面との間に隙間36が存在する。送風装置2を動作させると、この隙間36を介して気流が流れる。隙間36を通過することにより流速の高められた気流が、反射板22の表面を高速で通過することにより、反射板22のほこりまたは汚れを除去することができる。隙間36の間隙の幅については、実施の形態1で述べたように隙間36の部分の面積が、管3aの断面積の1/4となるような幅とするが、一定の幅である必要はなく、適宜設定可能である。
<実施の形態4における効果>
以上、説明したように、本実施の形態4によれば、実施の形態1の作用効果に加え、風路断面積縮小部5を部品点数の少ないより簡素な構成とすることができ、製造コストまたはメンテナンスのコストを低減することが可能となる。
なお、以上では、支持部33がブレード34の端部に配置された片持ちダンパーについて説明したが、図23および図24に示すように、ブレード34の中心に支持部33を配置した中心支持ダンパーとしてもよい。ただし、図23と図24からわかるように、中心支持ダンパーの場合、回転時にブレード34が紫外線照射部4と干渉しないように設置すると、洗浄動作時におけるブレード34と紫外線照射部4との距離が片持ちダンパーの場合よりも大きくなる。洗浄動作時には、ブレード34および隙間36と紫外線照射部4との距離が近いほうが、気流による反射板22の洗浄効率が高いため、洗浄効率の面では片持ちダンパーのほうがより好ましい。
実施の形態5.
次に、図25を参照しながら、本発明の実施の形態5に係る空気調和機1について説明する。図25は、本発明の実施の形態5に係る空気調和機1が備える殺菌装置100の概略構成図である。図25では、とりわけ、実施の形態5の空気調和機1における、殺菌動作時の風路断面積縮小部5および紫外線照射部4を拡大した構造断面図である。図26は、図25の空気調和機1が備える殺菌装置100における風路断面積縮小部5の洗浄動作時の状態を示す概略構成図である。とりわけ、図26では、洗浄動作時の風路断面積縮小部5および紫外線照射部4を拡大して示している。図27は、図26に示す風路断面積縮小部5を風路7側から見た概略構成図である。とりわけ、図27では、洗浄動作時の風路断面積縮小部5および紫外線照射部4を風路7側から見て示している。本実施の形態5の空気調和機1は、実施の形態1の空気調和機1と比較して、風路断面積縮小部5が、折り畳み式のシャッター構造となっている点が異なる。
図25に示すように、本実施の形態5における風路断面積縮小部5は、3個のL字型のシャッター37を有し、3個のシャッター37はバネ38a、38bにより接合されている。シャッター37の一個はロープ39に接合しており、ロープ39は巻上装置40に接続している。殺菌動作時には、バネ38a、38bは圧縮しており、ロープ39はテンションがかかり、3個のシャッター37が風路外に折り畳まれた状態となっている。
洗浄動作時には、図26に示すように、巻上装置40を動作させてロープ39を伸ばすと、バネ38a、38bは伸長し、3個のシャッター37がスライド状に動作して風路7の一部を遮蔽する。このときバネ38a、38bは圧縮も引っ張りも生じていないフリー状態である。
図27に示すように、洗浄動作時には、3個のシャッター37が折り重なるようにして風路7の中央部を塞いでいるが、シャッター37と風路7の壁面との間に隙間41が存在する。送風装置2を動作させると、この隙間41を介して気流が流れる。隙間41を通過することにより流速の高められた気流が反射板22の表面を高速で流れることで、反射板22に付着したほこりまたは汚れを除去することができる。隙間41の間隙の幅については、実施の形態1で述べたように隙間41の部分の面積が、管3aの断面積の1/4となるように幅とするが、一定の幅である必要はなく、適宜設定可能である。
<実施の形態5における効果>
以上、説明したように、本実施の形態5によれば、実施の形態1の作用効果に加え、風路断面積縮小部5を部品点数の少ないより簡素な構成とすることができ、製造またはメンテナンスのコストを低減することが可能となる。
実施の形態6.
次に、図28を参照しながら、本発明の実施の形態6に係る空気調和機1について説明する。図28は、本発明の実施の形態6に係る空気調和機1を示す概略構成図である。本実施の形態6の空気調和機1は、実施の形態1の空気調和機1と比較して、殺菌装置100における紫外線照射部4の反射板22に除電器42を設置している点が異なる。
図28に示すように、本実施の形態6の空気調和機1は、紫外線照射部4の反射板22に接続された除電器42を備える。洗浄動作において、洗浄の開始とともに除電器42を動作させ、反射板22の帯電状態を解消することで、反射板22に付着したほこりまたは汚れの帯電を除去する。帯電を除去されたほこりまたは汚れは、反射板22とのイオン結合が無くなるため、気流により容易に吹き飛ばすことができる。
<実施の形態6における効果>
以上、説明したように、本実施の形態6によれば、実施の形態1の作用効果に加え、除電器42を用いて反射板22に付着したほこりまたは汚れを除電することにより、より容易にほこりまたは汚れを除去することができる。
実施の形態7.
次に、図29〜図31を参照しながら、本発明の実施の形態7に係る空気調和機1の殺菌装置100について説明する。図29は本発明の実施の形態7に係る空気調和機1における殺菌装置100の殺菌動作時の状態を示す構造断面図である。図30は、図29の空気調和機1が備える殺菌装置100における付着した汚れを分析した結果を示す図である。図31は、図29の空気調和機1における殺菌装置100の殺菌動作時の状態を示す概略構成図である。図29に示すように、本実施の形態7の空気調和機1は、実施の形態1の空気調和機1と比較して、殺菌装置100における紫外線照射部4の周辺に加熱手段としてのヒーター43を設置している点が異なる。
ここで、前述のように反射板22の表面には汚れが付着するが、その汚れの粒子の成分および構成元素をSEM/EDX(走査型電子顕微鏡/エネルギー分散型X線分光法)で分析した結果について、図30を参照しながら説明する。図30に示すように、反射板22の表面に付着した汚れの粒子は、C、O、Na、Mg、Al、Si、Cl、Ca、Feが主成分であった。また、同じ粒子をFT−IR(高速フーリエ変換赤外分光法)で分析したところ、有機物の官能基を示すピークは見られなかった。この結果から、付着した汚れの粒子は、無機系の砂塵または海塩が主成分であると推測される。砂塵または海塩は、吸湿性であることから水を吸い易い性質を持つ。水は、汚れ粒子と反射板22との間に介在し、水素結合による強力なバインダーの役割を果たすことから、水が存在すると汚れを除去し難いことがわかる。そこで、本実施の形態7の空気調和機1では、洗浄動作時にヒーター43により、紫外線照射部4を加熱するようにした。
<実施の形態7における効果>
以上、説明したように、本実施の形態7によれば、反射板22の表面に付着した汚れに被着ないし吸着していた水分は揮発し、反射板22と間のバインダーがなくなることから、気流により容易にほこりまたは汚れを除去することができる。なお、紫外線照射部4の周辺にヒーター43を設置するのではなく、図31に示すように、例えば、風上側の風路7内にヒーター44を設置してもよい。
また、本実施の形態7の空気調和機1では、洗浄動作時に、まずはヒーター43により紫外線照射部4を加熱し、送風装置2による筐体3内への空気の送風は行わないようにすることで、より早く水分を蒸発させる。その後、送風装置2により筐体3内に空気を送風することで、更に効率的にほこりまたは汚れを除去することができる。
実施の形態8.
次に、図32を参照しながら、本発明の実施の形態8に係る空気調和機1について説明する。図32は、本発明の実施の形態8に係る空気調和機1における殺菌装置100の殺菌動作時の状態を示す概略構成図である。図32に示すように、本実施の形態8の空気調和機1は、実施の形態1の空気調和機1と比較して、風路7内に加熱または除湿することが可能な加熱手段または除湿手段としてのヒートポンプ熱交換器45を設置した点が異なる。ヒートポンプ熱交換器45は、図示省略する櫛歯形状のアルミニウム素材に銅などの管を差し込んだ構成となっており、管に冷媒を流すことで表面を加熱または冷却することができる。
<実施の形態8における効果>
以上、説明したように、本実施の形態8の空気調和機1では、洗浄動作時にヒートポンプ熱交換器45の管に高温の冷媒を流すことで、表面が高温となるとともに、風路7内の空気が高温となる。そして、当該空気調和機1では、反射板22の表面に付着した汚れに被着ないし吸着していた水分が揮発する。その結果、本実施の形態8の空気調和機1では、反射板22と間のバインダーがなくなることから、気流により容易にほこりまたは汚れを除去することができる。
また、本実施の形態8の空気調和機1では、洗浄動作時にヒートポンプ熱交換器45の管に低温の冷媒を流すことで、表面が低温となり、給気口6からの空気に含まれる水分は結露することで除去され、相対湿度が低い空気が風路7に供給される。これにより、反射板22の表面に付着した汚れに被着ないし吸着していた水分は揮発し、反射板22と間のバインダーがなくなることから、気流により容易にほこりまたは汚れを除去することができる。
実施の形態9.
次に、図33を参照しながら、本発明の実施の形態9に係る空気調和機1について説明する。図33は、本発明の実施の形態9に係る空気調和機1における殺菌装置100の殺菌動作時の状態を示す概略構成図である。図33に示すように、本実施の形態9の空気調和機1は、実施の形態7の空気調和機1と比較して、ヒーター43の代わりに、熱伝導手段である熱伝導体46を設置し、紫外線光源21に装着している点が異なる。熱伝導体46は、銅またはアルミニウムなどの金属で構成するが、熱伝導率の高いものであれば、種類は問わない。
本実施の形態9の空気調和機1では、洗浄動作時に紫外線光源21が点灯し、発熱することによって熱伝導体46に熱が伝わる。そして、熱伝導体46の熱により紫外線照射部4が加熱されるため、反射板22の表面に付着した汚れに被着ないし吸着していた水分が揮発する。その結果、本実施の形態9の空気調和機1では、反射板22と汚れとの間のバインダーがなくなることから、気流により容易にほこりまたは汚れを除去することができる。
<実施の形態9における効果>
以上、説明したように、本実施の形態9の空気調和機1では、紫外線光源21に熱伝導体46を設置し、洗浄動作時に紫外線光源21を点灯させる。すると、紫外線光源21が発熱することから、熱伝導体46に熱が伝わり、紫外線照射部4を加熱すると反射板22の表面に付着した汚れに被着ないし吸着していた水分が揮発する。その結果、本実施の形態9の空気調和機1では、反射板22と間のバインダーがなくなることから、気流により容易にほこりまたは汚れを除去することができる。
また、本実施の形態9の空気調和機1では、洗浄動作時に送風装置2による筐体3内への空気の送風は行わずに、動作すれば実施の形態7の空気調和機1と同様に紫外線照射部4を加熱することで、より高速で水分を蒸発させる。その後、送風装置2により筐体3内に空気を送風することで、更に効率的にほこりまたは汚れを除去することができる。
実施の形態10.
次に、図34を参照しながら、本発明の実施の形態10に係る殺菌装置100について説明する。図34は、本発明の実施の形態10に係る殺菌装置100の殺菌動作時の状態を示す概略構成図である。実施の形態1は、空気中の微生物を殺菌または不活化する殺菌装置100を備える空気調和機1に関するものである。本実施の形態10は、前述した空気調和機1の殺菌装置100にのみ着目し、空気の代わりに水の中に浮遊している微生物を殺菌または不活化する殺菌装置100に関するものである。図34において、図1との差異は以下のとおりである。水を送液するポンプ47の出口に給水口48を介して水路49を接続する。水路49の出口として排水口50を設ける。水路49の一部に流路断面積縮小部としての水路断面積縮小部51を設け、その下流側に紫外線照射部4を設置する。矢印9および矢印10は水の流れる方向を指している。紫外線照射部4の構成に関しては、実施の形態1における図2、3、4、5、6に示すものと同様である。
本実施の形態10の殺菌装置100における殺菌動作および洗浄動作は、実施の形態1における空気調和機1の殺菌装置100において、空気を水に置き換えるだけで、実施の形態1における空気調和機1の殺菌装置100と同一の動作である。殺菌装置100において、空気と水はともに流体である点は同じである。よって、殺菌装置100としては、水中の細菌の殺菌またはウイルスの不活化を行うものとして構成できる。洗浄動作により、反射板22に付着した汚れは、スリット15からの高速の水流により、効率的に除去できる効果がある。ただし、水は空気よりも粘性が高いことから、洗浄時においては実施の形態1よりも高い流速の水で洗浄することが好ましく、目安としては乱流の境界値であるレイノルズ数3000以上とすることが望ましい。
<実施の形態10における効果>
以上、説明したように、本実施の形態10の殺菌装置100では、給水口48と紫外線照射部4との間に配置された水路断面積縮小部51を備え、水路断面積縮小部51は、風路7の一部を遮蔽して水路49の断面積を縮小させる機能を有する。これにより、装置を分解することなく、水流を利用して反射板22に付着した汚れを容易に除去することが可能となる。そして、反射板22に付着した汚れを除去することによって、反射板22の紫外線の反射率が低下した状態から回復し、紫外線照射部4の内部の紫外線照射量が元に戻るため、経時的な殺菌効率の低下を抑制することができる。また、反射板22の汚れを除去することで、紫外線の散乱が抑制され、紫外線照射部4の外側への紫外線の漏出が抑えられる。その結果、筐体3の部材の劣化を防止することができる。
また、一定期間の殺菌動作と一定期間の洗浄動作をセットとして繰り返し行うタイマー制御とすることで、反射板22に付着した汚れを定期的に自動で除去することができ、容易に紫外線照射部4の殺菌効果を維持することが可能となる。
以上、実施の形態に基づいて本発明の説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではない。発明の範囲内において、各実施の形態もしくはその変形例を自由に組み合わせること、各実施の形態を適宜、変形または省略することが可能である。
1 空気調和機、2 送風装置、3 筐体、3a、3b 管、4 紫外線照射部、5 風路断面積縮小部、6 給気口、7 風路、8 排気口、10c 紫外線照射部、10d 紫外線照射部、11 筐体、11a 開口部、12 リング、13 カム、14 ブレード、15 スリット、16 軸、17 バネ、18 回転方向、21 紫外線光源、22、22A、22B、22C、22D、22E、22F、22G、22H、22I、22J、22K 反射板、23 筒状筐体、24 流入口、25 流出口、26 破線矢印、27 平坦部材、27a 平坦面、28 反射部材、28a 反射面、30 内壁面、31 紫外線検出部、32 光検出部、33 支持部、34 ブレード、36 隙間、37 シャッター、38a、38b バネ、39 ロープ、40 巻上装置、41 隙間、42 除電器、43、44 ヒーター、45 ヒートポンプ熱交換器、46 熱伝導体、47 ポンプ、48 給水口、49 水路、50 排水口、51 水路断面積縮小部、71 入射光、72 反射光、73 法線、100 殺菌装置、Ap 平均ピッチ、Da 進行方向、E エネルギー、a 光束反射点、aem 角、d 厚み、e 光束反射点、ema 角、f、j 光束反射点、jme 角、m 中心部、mae、mas、mea、mej 角、s 光束発生点、sam、sma 角、α 傾斜角、λ 波長。
本発明に係る殺菌装置は、取り込んだ空気または水を供給する供給口と、前記供給口から供給された前記空気または水を排出する排出口とを有し、前記供給口と前記排出口との間に設置され、前記空気または水が通過する流路が形成された流路体と、前記供給口と前記排出口との間に設置され、紫外線光源と、前記紫外線光源から出射された紫外線を反射する反射部とを有し、前記流路を流れる前記空気または水に紫外線を照射して殺菌処理を行う紫外線照射部と、前記反射部と前記供給口との間に設置された流路断面積縮小部と、を備え、前記流路断面積縮小部は、前記流路の一部を遮蔽して前記流路の断面積を縮小させる開閉可能な遮蔽体を備え、前記流路断面積縮小部を通過した流れにより前記反射部上のほこりまたは汚れを除去するものである。

Claims (9)

  1. 取り込んだ空気または水を供給する供給口と、前記供給口から供給された前記空気または水を排出する排出口とを有し、前記供給口と前記排出口との間に設置され、前記空気または水が通過する流路が形成された流路体と、
    前記供給口と前記排出口との間に設置され、紫外線光源と、前記紫外線光源から出射された紫外線を反射する反射部とを有し、前記流路を流れる前記空気または水に紫外線を照射して殺菌処理を行う紫外線照射部と、
    前記紫外線照射部と前記供給口との間に設置された流路断面積縮小部と、を備え、
    前記流路断面積縮小部は、前記流路の一部を遮蔽して前記流路の断面積を縮小させる開閉可能な遮蔽体を備え、前記流路断面積縮小部を通過した流れにより前記反射部上のほこりまたは汚れを除去する、
    殺菌装置。
  2. 前記流路断面積縮小部は、前記流路のうち少なくとも周縁部を除いて遮蔽する、
    請求項1に記載の殺菌装置。
  3. 前記遮蔽体は、スリットが形成された複数のブレードであり、
    前記流路断面積縮小部は、前記複数のブレードにより、前記スリットを除いて前記流路を遮蔽する、
    請求項1または2に記載の殺菌装置。
  4. 前記紫外線照射部の内側における紫外線の強度を検出する第一の検出部を備えた、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の殺菌装置。
  5. 前記紫外線照射部の上流側または下流側における紫外線または可視光の強度を検出する第二の検出部を備えた、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の殺菌装置。
  6. 前記反射部に接続され、前記反射部の帯電を除去する除電器を備えた、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の殺菌装置。
  7. 前記反射部または前記反射部の上流側に、前記紫外線照射部もしくは前記流路内を加熱するための加熱手段または前記流路内を除湿するための除湿手段を備えた、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の殺菌装置。
  8. 前記紫外線照射部に装着される熱伝導手段を備えた、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の殺菌装置。
  9. 取り込んだ空気に空気調和を行う空気調和機であって、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の殺菌装置を備え、
    前記供給口を、取り込んだ空気を供給する給気口として、
    前記排出口を、前記給気口から供給された前記空気を排出する排気口として、
    前記流路体を、前記給気口と前記排気口との間に設置され、前記空気が通過する風路が形成された風路体として、
    流路断面積縮小部を、前記紫外線照射部と前記給気口との間に設置された風路断面積縮小部として備える、
    空気調和機。
JP2019528932A 2018-04-06 2019-02-01 殺菌装置およびそれを用いた空気調和機 Active JP6587783B1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018073979 2018-04-06
JP2018073979 2018-04-06
PCT/JP2019/003545 WO2019193825A1 (ja) 2018-04-06 2019-02-01 殺菌装置およびそれを用いた空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6587783B1 JP6587783B1 (ja) 2019-10-09
JPWO2019193825A1 true JPWO2019193825A1 (ja) 2020-04-30

Family

ID=68100423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019528932A Active JP6587783B1 (ja) 2018-04-06 2019-02-01 殺菌装置およびそれを用いた空気調和機

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6587783B1 (ja)
WO (1) WO2019193825A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2953719T3 (es) * 2019-12-18 2023-11-15 Tunap Gmbh & Co Kg Sistema para medir contaminación de un aparato de aire acondicionado
JP7369665B2 (ja) * 2020-05-01 2023-10-26 日機装株式会社 流体殺菌装置
WO2022024589A1 (ja) 2020-07-27 2022-02-03 国立研究開発法人理化学研究所 感染防止装置及び感染防止方法
JP7101729B2 (ja) * 2020-08-13 2022-07-15 株式会社 船場 除菌装置、照明兼除菌設備、及び除菌装置の設置方法
JP6915921B1 (ja) * 2020-08-24 2021-08-04 株式会社稔産業 除菌装置
US11744913B2 (en) * 2020-11-05 2023-09-05 Bolb Inc. Fluid conduit disinfector
KR102342478B1 (ko) * 2020-12-23 2021-12-23 주식회사 반디 조명등 겸용 공기살균장치
WO2024101058A1 (ja) * 2022-11-07 2024-05-16 ナカ電子株式会社 空気清浄機

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3158333B2 (ja) * 1994-05-09 2001-04-23 三菱電機ホーム機器株式会社 ふとん等の乾燥機
WO2003039604A2 (en) * 2001-11-02 2003-05-15 Honeywell International Inc. Ultraviolet disinfecting apparatus
JP2003144537A (ja) * 2001-11-19 2003-05-20 Sanyo Electric Co Ltd 殺菌装置
JP2005042988A (ja) * 2003-07-23 2005-02-17 Trinc:Kk 除電装置
JP2005245550A (ja) * 2004-03-02 2005-09-15 Hokuei:Kk 光触媒を用いた空気清浄装置の空気制御方法
WO2005102401A2 (en) * 2004-04-20 2005-11-03 Guido Kohler Sterilizing device and a method for sterilizing of fluids
JP2005342509A (ja) * 2004-06-21 2005-12-15 Hirobumi Miyagawa 空気殺菌・脱臭装置
SE528877C2 (sv) * 2005-07-07 2007-03-06 Lars-Erik Lejondahl System för behandling av förorenad luft med UV-ljus
US10760799B2 (en) * 2016-01-07 2020-09-01 Mitsubishi Electric Corporation Ultraviolet sterilizer and air conditioning apparatus using the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP6587783B1 (ja) 2019-10-09
WO2019193825A1 (ja) 2019-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6587783B1 (ja) 殺菌装置およびそれを用いた空気調和機
JP6188969B1 (ja) 紫外線殺菌装置およびそれを用いた空気調和機
TWI301074B (en) Air treatment device
US10449265B2 (en) High efficiency ultra-violet reactor
US20170028093A1 (en) Enhanced photo-catalytic cells
JP2006231007A (ja) 紫外線水平照射型空気殺菌装置とその方法
CA2971014C (en) Uv decontamination system for climate control systems
KR102312928B1 (ko) 살균 장치 및 그를 포함하는 홈 어플라이언스
KR102250587B1 (ko) 살균 모듈 및 그를 포함하는 홈 어플라이언스
JP7018953B2 (ja) 検出装置
KR20190011134A (ko) 자외선 발광 다이오드를 포함하는 살균팬 구조체
KR102191577B1 (ko) 살균 장치 및 그를 포함하는 홈 어플라이언스
JP7153993B2 (ja) 紫外線照射装置及びこれを用いた送風システム
JP2023014058A (ja) 波動増幅装置
KR102191549B1 (ko) 살균 장치 및 그를 포함하는 홈 어플라이언스
RU2417105C1 (ru) Устройство для обеззараживания воздуха
KR102660828B1 (ko) 중복반사방식 고효율 리플렉터 및 자외선 살균모듈
WO2022224375A1 (ja) 空気除菌装置およびそれを用いた空気調和装置
WO2023228681A1 (ja) 循環型空気殺菌装置
KR20200135920A (ko) 살균 장치 및 그를 포함하는 홈 어플라이언스
JP2022160293A (ja) 紫外線照射装置、および、その紫外線照射装置を備えた空気調和機用室内機
JP2023014059A (ja) 波動反射体
JP2021178061A (ja) 送風殺菌装置
TR2021012259A2 (tr) Nano ti̇tanyum di̇oksi̇t fi̇ltrasyonlu oksi̇jen i̇yoni̇zasyonlu ve uv-c işin si̇stemli̇ hava temi̇zleme teknoloji̇si̇

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190529

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190529

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190529

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190802

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190813

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190910

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6587783

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250