JPWO2019180859A1 - 制御装置の製造方法および制御装置 - Google Patents

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Abstract

制御装置(17)の製造方法は、板状のプリント回路基板(18)に貫通された端子孔(30)に少なくとも2つの半導体素子(21)の各端子(28)を差し込むステップと、プリント回路基板(18)の半導体素子(21)が取り付けられる特定位置に貫通され、連結ネジ(36)の全ての部分を挿通可能な開口寸法を有する大口孔に連結ネジ(36)を挿通し、連結ネジ(36)により半導体素子(21)をヒートシンク(23)に連結するステップと、端子孔(30)に差し込まれた端子(28)を半田付けするステップとを含む。

Description

本発明の実施形態は、制御装置の製造方法および制御装置に関する。
従来、電源回路またはインバータ装置などの制御装置では、搭載される半導体素子などの発熱素子から発生する熱をヒートシンクにより放熱している。このような制御装置では、銅箔などで配線パターンが形成されたプリント回路基板(以下、基板という。)に、発熱素子が半田付けされ、その後、ヒートシンクが取り付けられる。このため、発熱素子が基板に対して傾いて半田付けされると、発熱素子とヒートシンクとが密着せずに隙間ができてしまい、ヒートシンクへの熱伝導が悪くなり、発熱素子を円滑に冷却できなくなる。そこで、発熱素子をホルダに保持させてから基板に取り付けることで、発熱素子とヒートシンクとの密着させる技術が知られている。
特開2005−106309号公報
発熱する複数の半導体素子が1枚の基板に取り付けられ、かつそれらの素子が1つのヒートシンクに固定される場合、先に基板に対して複数の半導体素子を半田付けで固定してしまうと、各半導体素子の上面の高さ位置が揃わず、半導体素子とヒートシンクとの間に隙間が生じてしまい、ヒートシンクによる放熱効率が低下してしまう。一方、先にヒートシンクに対して複数の半導体素子を固定してしまうと、ヒートシンクにより一体化された複数の半導体素子の多数の端子を、同時に基板の端子孔に差し込まなければならず、その差込作業に手間取り、制御装置の製造効率が悪くなる。
本発明の実施形態は、このような事情を考慮してなされたもので、ヒートシンクによる放熱効率を維持しつつ、制御装置の製造効率を向上させることができる制御装置の製造方法および制御装置を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る制御装置の製造方法は、板状のプリント回路基板に貫通された端子孔に少なくとも2つの半導体素子の各端子を差し込むステップと、前記プリント回路基板の前記半導体素子が取り付けられる特定位置に貫通され、連結ネジの全ての部分を挿通可能な開口寸法を有する大口孔に前記連結ネジを挿通し、前記連結ネジにより前記半導体素子をヒートシンクに連結するステップと、前記端子孔に差し込まれた前記端子を半田付けするステップと、を含む。
本発明の実施形態に係る制御装置の製造方法は、少なくとも1つの前記半導体素子が間に設けられる少なくとも2つの突起部により前記プリント回路基板と前記ヒートシンクとの間隔を保つステップを含む。
本発明の実施形態に係る制御装置の製造方法は、少なくとも1つの前記突起部が設けられたスペーサ部材の係合部を前記大口孔に係合させるステップを含む。
本発明の実施形態に係る制御装置の製造方法は、前記プリント回路基板に貫通され、固定ネジが掛止される固定孔に前記固定ネジを挿通し、前記固定ネジにより前記ヒートシンクを前記プリント回路基板に固定させるステップを含む。
本発明の実施形態に係る制御装置は、少なくとも2つの半導体素子の各端子が差し込まれる端子孔が貫通された板状のプリント回路基板と、前記プリント回路基板の前記半導体素子が取り付けられる特定位置に貫通され、前記半導体素子をヒートシンクに連結させる連結ネジの全ての部分を挿通可能な開口寸法を有する大口孔と、前記半導体素子が前記ヒートシンクに密着した状態で前記端子孔に差し込まれた前記端子を接続する半田と、を備える。
本発明の実施形態に係る制御装置は、前記プリント回路基板と前記ヒートシンクとの間隔を保ち、少なくとも1つの前記半導体素子が間に設けられる少なくとも2つの突起部を備える。
本発明の実施形態に係る制御装置において、前記突起部が合成樹脂により形成される。
本発明の実施形態に係る制御装置は、少なくとも1つの前記突起部が設けられたスペーサ部材と、前記スペーサ部材に設けられ、前記大口孔に係合される係合部と、を備える。
本発明の実施形態に係る制御装置は、前記プリント回路基板に貫通され、前記ヒートシンクを前記プリント回路基板に固定させる固定ネジが掛止される固定孔を備える。
本発明の実施形態に係る制御装置において、複数の前記半導体素子が100mm以上、300mm未満の長さで一列に並んで前記プリント回路基板に取り付けられ、前記ヒートシンクが前記半導体素子の列に沿って延びる直線状を成す。
空気調和機の室外機の外観を示す斜視図。 室外機を示す分解斜視図。 電気部品箱を示す斜視図。 スペーサ部材が取り付けられる前のプリント回路基板を示す平面図。 スペーサ部材が取り付けられた後のプリント回路基板を示す平面図。 半導体素子を用いた制御装置を示すブロック図。 第1スペーサ部材を示す斜視図。 第1スペーサ部材を示す底面図。 第1スペーサ部材を示す側断面図。 第2スペーサ部材を示す斜視図。 第2スペーサ部材を示す底面図。 第2スペーサ部材を示す側面図。 メインヒートシンク、サブヒートシンク、半導体素子、スペーサ部材およびプリント回路基板を示す側断面図。 スペーサ部材が取り付けられた後のプリント回路基板を示す側断面図。 半導体素子が取り付けられた後のプリント回路基板を示す側断面図。 サブヒートシンクが取り付けられた後のプリント回路基板を示す側断面図。 メインヒートシンクが取り付けられた後のプリント回路基板を示す側断面図。 制御装置の製造方法を示すフローチャート。
以下、図面を参照しながら、制御装置の製造方法の実施形態について詳細に説明する。本実施形態の制御装置として、空気調和機の圧縮機を駆動するインバータ装置を含む室外制御器を例にとって説明する。図1の符号1は、空気調和機の室外機である。空気調和機は、室外に設置される室外機1と室内に設置される室内機(図示略)とで構成される。室外機1と室内機とは、冷媒を循環させる冷媒配管を介して接続されている。そして、室外機1と室内機との間で冷媒を循環させることで冷凍サイクルが構成される。
図1に示すように、室外機1は、縦長の箱状を成す筐体2を備える。この筐体2には、側面と背面の一部に開口部3が形成されている。また、筐体2の正面側には、上下2つの吹出口4が開口され、これらの吹出口4に網目状のファンガード5が設けられている。
図2に示すように、筐体2の内部は、仕切板6により熱交換室7と機械室8とに分けられている。熱交換室7には、熱交換器9が設けられるとともに、上下2つの送風機10が設けられている。この送風機10は、それぞれが、筐体2の正面側の2つのファンガード5に対応する位置に設けられている。
送風機10は、ファンモータ11と、このファンモータ11の回転軸に取り付けられたプロペラ型のファン12から成る。ファンモータ11を駆動させることで、ファン12が回転される。そして、筐体2の開口部3から空気が流れ込み、この空気と熱交換器9の内部を流れる冷媒との間で熱交換が行われ、熱交換後の空気がファンガード5の取り付けられた吹出口4から吹き出されるようになっている。
機械室8には、ガス状の冷媒を圧縮する圧縮機13と、液冷媒を貯めるアキュムレータ14と、冷媒配管の冷媒の流れを切り換える四方弁15とが設けられている。さらに、機械室8には、電気部品箱16が設けられている。この電気部品箱16には、ファンモータ11および圧縮機13などの各種機器に電力を供給するとともに制御を行うためのインバータ装置を含む室外制御器である制御装置17が収容されている。
図3に示すように、板金で形成された電気部品箱16には、制御装置17を構成するプリント回路基板18(以下、基板18という。)が収容されている。この基板18には、コンデンサ19などの各種部品が半田で取り付けられている。また、電気部品箱16には、各種配線が接続される端子台20などの部品も収容されている。
基板18は、四角形状を成す板状の部材である。この基板18には、実装される半導体素子21(図13参照)を冷却するためのメインヒートシンク22が設けられる。このメインヒートシンク22は、熱的に一体化されたサブヒートシンク23(図17参照)を介して半導体素子21に接触する。なお、メインヒートシンク22は、複数枚のフィン24が設けられ、熱伝達率の高いアルミニウムなどの金属で形成された部材である。一方、サブヒートシンク23は、メインヒートシンク22と同様に熱伝達率の高いアルミニウムなどの金属で形成された平坦な板状部材である。
メインヒートシンク22は、雨水の浸入を避けるために箱状を成すヒートシンクダクト25により覆われている。ヒートシンクダクト25には、2箇所に空気が流れる流通口26が開口されている。ファン12に回転によって形成され、このヒートシンクダクト25の内部を流れる空気によってメインヒートシンク22の放熱がなされ、この結果、サブヒートシンク23および半導体素子21も冷却される。放熱部品であるヒートシンクをメインヒートシンク22とサブヒートシンク23とに分割しているのは、メインヒートシンク22が複数枚のフィン24を持った大形の部品であることから、製造上での取り扱いが面倒なためである。
図4および図5は、基板18を上面側(表面側)から見たときの図である。この上面側に各種部品が取り付けられ、下面側(裏面側)から半田付けが成される。
図5に示すように、基板18には、コンデンサ19およびインダクタ27などの各種電気部品が取り付けられる。また、メインヒートシンク22が基板18の片側の一部の範囲を覆うように取り付けられる。
なお、詳細な図示を省略するが、電気部品箱16には、基板18を固定するための複数のフックが設けられる。これらのフックによって基板18は、電気部品箱16に固定される。
基板18において、メインヒートシンク22が設けられる範囲には、複数の半導体素子21が取り付けられる。本実施形態では、発熱量の大きい6つの半導体素子21が設けられている。これらの半導体素子21は、電力制御用に最適化され、高電圧で大電流を扱うパワー半導体素子である。そのために、これらの半導体素子21の発熱量が高くなっている。
なお、半導体素子21は、1つ若しくは複数の半導体チップが絶縁樹脂のパッケージに封入されたブロック状の部品である。また、半導体素子21から多数の端子28が下方に突出されている(図13参照)。基板18には、多数のプリント配線29(銅箔パターン)が設けられるとともに、半導体素子21の多数の端子28が差し込まれる多数の円形若しくは長円形の端子孔30が貫通されている。
複数の半導体素子21は、直線状に横一列に並んで基板18に取り付けられる。本実施例では、半導体素子21の長手方向と、これらの半導体素子21が並ぶ方向とが同一方向となっている。なお、これら半導体素子21が並んだときの長さLは、100mm以上、300mm未満の範囲であれば良い。
メインヒートシンク22の下面と半導体素子21の上面との間には、サブヒートシンク23が設けられている(図17参照)。つまり、半導体素子21の熱は、サブヒートシンク23を介してメインヒートシンク22に伝導される。このサブヒートシンク23は、半導体素子21の列に沿って延びる直線状を成す。
このようにすれば、半導体素子21の長辺側の側面には、他の半導体素子21が近接されず、かつ複数の半導体素子21が密集されないので、半導体素子21の放熱効率を向上させることができる。また、基板18におけるメインヒートシンク22が設けられる範囲に冷却用の風を当てるだけで良いので、メインヒートシンク22による放熱効率を向上させることができる。
本実施形態では、1つのサブヒートシンク23の下面に、複数の半導体素子21のそれぞれの上面に設けられる放熱面が密着して接触している。さらに、このサブヒートシンク23の上面に、1つのメインヒートシンク22の上面が密着して接触している(図17参照)。
図13に示すように、メインヒートシンク22には、結合ネジ31が上面側から挿通される挿通孔32が貫通されている。そして、サブヒートシンク23には、メインヒートシンク22の挿通孔32に挿通された結合ネジ31が螺合される結合螺合孔33が貫通されている。本実施形態では、サブヒートシンク23の上面に放熱グリスを塗った状態で、複数の結合ネジ31により、メインヒートシンク22とサブヒートシンク23が結合される。
次に、制御装置17の回路構成を図6に示すブロック図を参照して説明する。制御装置17の回路には、発熱素子として、力率改善回路を構成するスイッチング素子IGBTである第1半導体素子21Aと、圧縮機13に接続される三相インバータ(IPM)である第2半導体素子21Bと、一方のファンモータ11に接続される三相インバータ(IPM)である第3半導体素子21Cと、他方のファンモータ11に接続される三相インバータ(IPM)である第4半導体素子21Dと、交流電源34に接続される全波整流回路である第5半導体素子21Eと、同じく交流電源34に接続される全波整流回路である第6半導体素子21Fが設けられる。以下、第1半導体素子21Aないし第6半導体素子21Fを総称して半導体素子21と呼ぶ場合がある。
第1半導体素子21Aは、IGBTの単一素子のみがパッケージに収納される。第2半導体素子21Bないし第4半導体素子21D(IPM)は、インバータを構成する6つのIGBTなどのスイッチング素子と、これを駆動する回路が1つのパッケージに収納される。
第1半導体素子21Aは、正負の各1つの入力端子とIGBTをON/OFF駆動する入力端子を備えた3端子素子である。一方、第2半導体素子21Bないし第4半導体素子21Dのそれぞれは、正負の入力端子と、内部の6つのスイッチング素子を個別にON/OFF駆動する6つの入力端子と、三相出力を行う3つの出力端子と、内部の温度センサの出力端子と、少なくとも12本以上の端子を備えている。
第5半導体素子21Eと第6半導体素子21Fのそれぞれは、内部にブリッジ状に接続された4つのダイオードを収納し、2つの交流入力端子と2つの直流出力端子の計4つの端子を備えている。
そして、端子数の少ない、第1半導体素子21A、第5半導体素子21Eおよび第6半導体素子21Fは、素子のパッケージの片側から端子28が導出される。また、端子数の多い第2半導体素子21Bないし第4半導体素子21Dでは、素子のパッケージの両側端から端子28が導出されている。
このように第1半導体素子21A〜第6半導体素子21Fの各端子数を合計すると少なくとも50本、場合によっては100本近くになる。これらを一体化した後に、全ての素子の端子28を、対応する基板18上の端子孔30に挿入するのは困難を極める。なお、これらの半導体素子21の中で、最も発熱量の大きい素子は、圧縮機13を駆動するための大電流をPWM(Pulse Width Modulation)でスイッチングする第2半導体素子21Bである。
また、第1半導体素子21Aと第2半導体素子21Bと第3半導体素子21Cと第4半導体素子21Dとのそれぞれに接続され、各素子の動作を制御する制御部35が設けられている。この制御部35により各素子のスイッチングが制御されて、圧縮機13および2つのファンモータ11が可変速駆動される。なお、制御部35は、マイクロコンピュータおよびその周辺回路からなり、これらの回路および素子も基板18に設けられている。
第5半導体素子21Eおよび第6半導体素子21Fは、インダクタ27を介して交流電源34に接続される。さらに、第6半導体素子21Fで整流された直流がコンデンサ19を介して、第2半導体素子21Bと第3半導体素子21Cと第4半導体素子21Dに供給される。
また、第1半導体素子21Aは、交流電源34の正弦波の半波の特定タイミングで1回若しくは複数回ON/OFFすることで、交流電源34からの電流を正弦波に近づけて力率を向上させる力率改善回路(高力率回路)を構成する。この第1半導体素子21Aは、正の半波と負の半波の両方でON/OFFする必要があるため、第5半導体素子21Eの全波整流回路によって交流電源34からの入力を整流するようになっている。
図4に示すように、基板18の特定位置には、半導体素子21をサブヒートシンク23に連結する連結ネジ36(図13参照)のネジ頭、若しくはネジ頭を掛止させるワッシャよりも大きい開口寸法を有する複数の大口孔37が貫通されている。つまり、大口孔37は、連結ネジ36のネジ頭を含めた全ての部分、および、これに付随するワッシャの全ての部分を挿通可能な開口寸法を有する。即ち、この部分では、基板18と半導体素子21は固定されることがない。
なお、本実施形態の特定位置とは、基板18における半導体素子21およびサブヒートシンク23が設けられる位置である。本実施形態の基板18には、円形状を成す第1種の大口孔37Aと、長円孔状を成す第2種の大口孔37Bとが設けられている。
また、それぞれの半導体素子21には、基板18の大口孔37に挿通された連結ネジ36が下面側から挿通される連結孔38が貫通されている(図13参照)。連結孔38の開口寸法は、連結ネジ36のネジ頭、またはネジ頭を掛止させるワッシャよりも小さくなっている。なお、本実施形態の連結孔38は、半導体素子21によって、その中央部に貫通される円形の孔部のものと、半導体素子21の縁辺が円弧状に切り欠かれた切欠部であるものがある。
例えば、図5に示すように、この図中の左側から順に、第1半導体素子21A、第5半導体素子21E、第6半導体素子21F、第2半導体素子21B、第3半導体素子21C、第4半導体素子21Dが一列に並んでいる。これらのうち、円形の孔部となった連結孔38を備える半導体素子21は、第1半導体素子21A、第5半導体素子21E、第6半導体素子21Fである。また、切欠部である連結孔38を備える半導体素子21は、第3半導体素子21、第4半導体素子21Dである。
なお、連結孔38は、半導体素子21における特定位置に対応する位置に貫通されている。また、サブヒートシンク23には、半導体素子21の連結孔38に挿通された連結ネジ36が下面側から螺合される連結螺合孔39が貫通されている(図13参照)。
基板18の特定位置には、サブヒートシンク23を基板18に固定する固定ネジ40(図13参照)のネジ頭、またはネジ頭を掛止させるワッシャより小さい開口寸法を有する固定孔41が貫通されている。つまり、固定孔41は、固定ネジ40のネジ頭、または、これに付随するワッシャの一部を挿通させない開口寸法となっている。なお、ワッシャを用いる場合には、固定孔41の開口寸法が、固定ネジ40のネジ頭よりも大きくても良い。
また、固定孔41は、基板18の縁辺から離れたほぼ中央位置であって、第2半導体素子21Bと第3半導体素子21との間の位置に貫通されている。
図13に示すように、サブヒートシンク23には、基板18の固定孔41に挿通された固定ネジ40が螺合される固定螺合孔42が設けられている。なお、この固定螺合孔42は、横長の直線状を成すサブヒートシンク23の両端部から離れたほぼ中央位置に設けられている。
このようにすれば、基板18のほぼ中央位置がサブヒートシンク23のほぼ中央位置に固定ネジ40を介して固定されることで、基板18の反りを防止することができる。なお、基板18の反り返りとは、基板18の中央位置が下方に向かって膨出される変形状態を示すもので、後述する半田付け工程の途中で発生しやすい。この反りを防止することで、基板18の下面から突出される半導体素子21の端子28の突出長を確保することができ、良好な半田付けを行うことができる。
図4に示すように、基板18に貫通された大口孔37および固定孔41は、半導体素子21が取り付けられる位置に直線状に横一列に並んで配置されている。なお、基板18の特定位置には、その他の長孔43が貫通されていても良い。
図5に示すように、基板18の特定位置には、スペーサ部材44,45が取り付けられる。本実施形態では、半導体素子21が並ぶ方向に沿って直線状に延びる第1スペーサ部材44と、この第1スペーサ部材44よりも短寸の第2スペーサ部材45とが設けられる。これらのスペーサ部材44,45は、ポリアミドなどの合成樹脂で形成されている。
図7から図9に示すように、第1スペーサ部材44の中央部には、上方に突出される第1突起部46が設けられている。この第1突起部46は、平面視で正方形状を成し、その上面が平坦面となっている。
第1突起部46の上面がサブヒートシンク23の下面に接触されるとともに、第1突起部46の下端が基板18の上面に接触される(図17参照)。また、第1突起部46には、固定ネジ40が挿通される挿通孔48が貫通されている。なお、第1突起部46の上面には、上方に膨出する小型の凸部49が設けられている。
第1スペーサ部材44には、第1突起部46から両側方に延びる板状を成す延設片50が設けられている。これらの延設片50の厚みは、第1突起部46の厚み(突出長)よりも薄くなっている。
なお、延設片50の上面が半導体素子21の下面に接触されるとともに、延設片50の下面が基板18の上面に接触される(図15参照)。基板18に半田付けを行う前において、半導体素子21の下面が延設片50の上面に接触されることで、半導体素子21の高さ位置が規定される。
それぞれの延設片50には、基板18の大口孔37に係合される複数の係合部51が設けられる。これらの係合部51は、外径が円形状を成す第1種の大口孔37Aの内径と一致する円筒形状を成し、下方に突出されている。それぞれの係合部51が、対応する大口孔37に係合されることで、第1スペーサ部材44が基板18に取り付けられる。
また、それぞれの係合部51には、開口孔53が貫通されている。これらの開口孔53が貫通されていることで、係合部51が開口孔53に係合された状態であっても、連結ネジ36を大口孔37に挿通させることができる(図15参照)。
また、所定の係合部51の外周面には、凸条55が設けられている。これらの凸条55は、下方に向かって窄まる楔形状を成す。係合部51が大口孔37に係合されたときに、凸条55が大口孔37の内周に押し付けられることで、この係合部51が抜け難くなる。なお、第1スペーサ部材44の一方の延設片50には、基板18の長孔43に対応する位置に、この長孔43とほぼ同じ形状の孔57が形成されている。
第1スペーサ部材44には、4つの係合部51が横一列に並んで配置される。これらの係合部51が大口孔37に係合されることで、第1スペーサ部材44が基板18の上面でずれないようになっている。
図10から図12に示すように、第2スペーサ部材45の中央部は、上方に突出される第2突起部47が設けられている。この第2突起部47は、平面視でサブヒートシンク23の幅方向に延びる長方形状を成す(図5参照)。そして、第2突起部47の上面は、平坦面となっている。
第2突起部47の上面がサブヒートシンク23の下面に接触されるとともに、第2突起部47の下端が基板18の上面に接触される(図17参照)。なお、第2突起部47の上面には、上方に膨出する小型の凸部58が設けられている。
第2スペーサ部材45には、第2突起部47の下端から両側方に延び、かつ平面視で長円形状を成す係合部52が設けられている。この係合部52の上端外周には、周方向に突出される縁片59が設けられている。この縁片59の厚みは、第2突起部47の厚み(突出長)よりも薄くなっている。
なお、縁片59の上面が半導体素子21の下面に接触されるとともに、縁片59の下面が基板18の上面に接触される(図17参照)。基板18に半田付けを行う前において、半導体素子21の下面が縁片59の上面に接触されることで、半導体素子21の高さ位置が規定される。
長円形状の係合部52は、基板18に貫通された長孔状を成す第2種の大口孔37Bに係合される。この係合部52は、下方に突出されている。また、係合部52の外周形状は、大口孔37の内周形状と一致している。この係合部52が、大口孔37に係合されることで、第2スペーサ部材45が基板18に取り付けられる。
また、係合部52には、長孔状の開口孔54が上下方向に貫通されている。これらの開口孔54が貫通されていること、および係合部52の厚みが薄いことから、係合部52が第2種の大口孔37Bに係合された状態であっても、連結ネジ36を大口孔37Bに挿通させることができる(図4および図15参照)。この第2スペーサ部材45では、1つの開口孔54に2つの連結ネジ36を挿通させることができる。
また、第2スペーサ部材45には、第2突起部47の外面から係合部52の外面に向かって延びる凸条56が設けられている。これらの凸条56は、下方に向かって窄まる楔形状を成す。係合部52が大口孔37に係合されたときに、凸条56が大口孔37の内周に押し付けられることで、この係合部52が抜け難くなる。
第2スペーサ部材45では、長円形状の係合部52が長孔状の大口孔37に係合されることで、第2スペーサ部材45が基板18の上面でずれないようになっている。
図17に示すように、本実施形態では、基板18の上面とサブヒートシンク23の下面との間に、第1突起部46および第2突起部47が設けられる。なお、第1突起部46および第2突起部47は、所定の寸法で離間して配置されている。この第1突起部46および第2突起部47の高さは、基板18のサブヒートシンク23の下面と基板18の上面との間の隙間の距離が一定となるように設定され、かつその隙間寸法は、最も厚みのある半導体素子21の厚みよりも僅かに大きくなるように設定されている。本実施形態では、これら第1突起部46と第2突起部47との間には、2つの半導体素子21が設けられている。第1突起部46および第2突起部47が設けられることで、基板18とサブヒートシンク23との間隔が保たれる。
このようにすれば、基板18に半田付けを行う前において、基板18に取り付けられた後の半導体素子21の上面の高さに影響を受けずに、基板18とサブヒートシンク23との間隔が一定となる。即ち、半導体素子21は、素子の相違および個々の素子の寸法のバラつきによって高さ(厚み)寸法が異なる。しかしながら、第1突起部46と第2突起部47によって基板18とサブヒートシンク23間の隙間距離を一定に保つため、その間隔が傾くことはない。そのため、基板18の下面から突出される半導体素子21の端子28の突出長のばらつきを低減させることができ、良好な半田付けを行うことができる。
図13に示すように、基板18の大口孔37と、スペーサ部材44,45の開口孔53,54と、半導体素子21の連結孔38と、サブヒートシンク23の連結螺合孔39とが同軸に配置される。また、基板18の固定孔41と、第1スペーサ部材44の挿通孔48と、サブヒートシンク23の固定螺合孔42とが同軸に配置される。
図14に示すように、それぞれのスペーサ部材44,45の係合部51,52が、基板18の大口孔37に係合されることで、連結ネジ36を挿通させる大口孔37をスペーサ部材44,45の取り付け部として兼用させることができる。また、突起部46,47を基板18に取り付ける作業が行い易くなる。
また、突起部46,47を含むスペーサ部材44,45が合成樹脂で形成されていることで、スペーサ部材44,45と、半導体素子21の端子28または基板18の通電部との間の絶縁距離を確保する必要がなくなるので、製造効率を向上させることができる。
次に、制御装置17の製造方法について図18のフローチャートを用いて説明する。なお、この説明において、図13から図17を適宜参照する。これらの図13から図17において、基板18の断面は、図5の基板18のA−A断面線に対応している。
制御装置17となる基板18は、既に説明した通り、最終的には、少なくとも2つのスペーサ部材44,45と、6つの半導体素子21と、サブヒートシンク23と、メインヒートシンク22とが実装され、一体化される(図13参照)。本製造方法の開始前に基板18には、大口孔37および固定孔41が予め形成されている。
図18に示すように、まず、ステップS11において、作業者は、第1スペーサ部材44および第2スペーサ部材45を基板18に取り付ける(図14の基板18の状態を参照)。ここで、スペーサ部材44,45の係合部51,52を大口孔37に係合させる。
次のステップS12において、作業者は、基板18の上面に6つの半導体素子21を取り付ける(図15参照)。具体的には、基板18に貫通された複数の端子孔30に対応する各半導体素子21の各端子28の全てを差し込む。これら半導体素子21の取り付け時には、半導体素子21がサブヒートシンク23などの他の部材に連結されていないので、個々の半導体素子21の端子28を、基板18の対応する端子孔30に差し込む作業となる。この作業は容易に行うことができる。そのため、製造効率を向上させることができる。この取り付け状態では、半導体素子21は、その端子28が基板18の端子孔30に差し込まれているだけなので、上下方向に移動可能である。
次のステップS13において、作業者は、それぞれの半導体素子21の上面に放熱グリスを塗る。そして、サブヒートシンク23を基板18上の半導体素子21の上方の特定位置に載置する。ここで、半導体素子21の上面とサブヒートシンク23の下面が対向する。さらに、第1スペーサ部材44の第1突起部46の上面と第2スペーサ部材45の第2突起部47の上面とが、それぞれサブヒートシンク23の下面に接触される。これら2つの突起部46,47により基板18とサブヒートシンク23との間隔が保たれる。
次のステップS14において、作業者は、仮止め用の治具を用いてサブヒートシンク23と基板18を固定する。なお、それぞれの半導体素子21も、サブヒートシンク23と基板18との間に挟まれて仮止めされる。このときには、それぞれの半導体素子21の上面の高さ位置が異なっていても良い。つまり、半導体素子21の上面とサブヒートシンク23の下面との間に隙間が生じていても良い。
そして、作業者は、仮止め用の治具でサブヒートシンク23が仮止めされた状態で基板18を引っ繰り返す。ここで、仮止め用の治具は、サブヒートシンク23および基板18を一体として引っ繰り返す際に半導体素子21の端子28が、基板18の対応する端子孔30から外れないように半導体素子21と基板18およびサブヒートシンク23の相互の位置関係を制限する。
なお、図15および図16では、理解を助けるために、基板18の下面を下方に向けた状態で図示をしているが、実際に連結ネジ36および固定ネジ40の締結作業を行う場合には、基板18の下面を上に向けた状態にして行う。また、基板18が引っ繰り返されたときに、半導体素子21が重力に引かれて、その上面(放熱面)がサブヒートシンク23の下面に接触する。この状態でも、基板18の下面から突出される半導体素子21の端子28の突出長が確保される。
次のステップS15において、作業者は、基板18の下面側から大口孔37に連結ネジ36を挿通させる(図15および図16参照)。なお、基板18が引っ繰り返されているので、ネジの挿通および締結を基板18の上方から行うことができ、作業効率が向上する。それぞれの大口孔37には、スペーサ部材44,45の係合部51,52が係合されているので、これら係合部51,52の開口孔53,54を介して連結ネジ36が挿通される。大口孔37および開口孔53,54の開口寸法は、連結ネジ36のネジ頭、およびネジ頭を掛止させるワッシャよりも大きいので、連結ネジ36の挿通を容易に行える。
次のステップS16において、作業者は、基板18の大口孔37に挿通された連結ネジ36を、半導体素子21の連結孔38に下面側から挿通させる。なお、連結孔38の開口寸法は、連結ネジ36のネジ頭、またはネジ頭を掛止させるワッシャよりも小さいので、連結ネジ36のネジ頭またはワッシャは、半導体素子21の下面に掛止される。
次のステップS17において、作業者は、半導体素子21の連結孔38に挿通された連結ネジ36をサブヒートシンク23に設けられた連結螺合孔39に螺合させる(図16参照)。半導体素子21の半田付けが行われる前なので、全ての半導体素子21の上面をサブヒートシンク23の下面に密着させることができる。そのため、半導体素子21からサブヒートシンク23への熱伝導率を向上させることができる。
次のステップS18において、作業者は、基板18の固定孔41に下面側から固定ネジ40を挿通させる。なお、固定孔41の開口寸法は、固定ネジ40のネジ頭、またはネジ頭を掛止させるワッシャよりも小さいので、固定ネジ40のネジ頭またはワッシャは、基板18の下面に掛止される。また、固定ネジ40の先端部は、第1スペーサ部材44の第1突起部46に貫通された挿通孔48に挿通される(図16参照)。なお、固定孔41に固定ネジ40用のワッシャを設ける場合において、固定孔41の開口寸法は、固定ネジ40のネジ頭よりも大きくても良い。
次のステップS19において、作業者は、基板18の固定孔41および第1突起部46の挿通孔48に挿通された固定ネジ40を、サブヒートシンク23に設けられた固定螺合孔42に螺合させる(図16参照)。この固定ネジ40によりサブヒートシンク23が基板18に固定される。その後、基板18を引っ繰り返し、基板18の下面を下に向けた状態に戻す。そして、サブヒートシンク23の仮止め用の治具を取り外す。
なお、引っ繰り返した後において、連結ネジ36による、半導体素子21のサブヒートシンク23への連結開始時(前述のステップS15参照)に、半導体素子21の端子28が、基板18の対応する端子孔30から外れない場合には、引っ繰り返した直後に仮止め用の治具を取り外しても良い。
次のステップS20において、作業者は、基板18の下面において、連結ネジ36および固定ネジ40が配置される範囲にマスキングテープ60を貼る。そして、基板18の下面を半田槽61に接触させて半田付けを行う(図16参照)。そして、半田62が基板18の下面に付着され、半導体素子21の端子28が基板18の端子孔30と半田付けされ、端子孔30に繋がる基板18のプリント配線29に接続される(図17参照)。なお、半田付け後にマスキングテープ60が剥がされる。
ステップS13からステップS20は、ステップS12で実施された、基板18の端子孔30に半導体素子21の端子28が差し込まれた状態を維持したままで実施される。この結果、サブヒートシンク23への半導体素子21の固定以後に、半導体素子21の端子28を基板18の端子孔30に挿入するという困難な作業をなくすことができる。
次のステップS21において、作業者は、サブヒートシンク23の上面に放熱グリスを塗る。そして、メインヒートシンク22の下面を、サブヒートシンク23の上面に接触させる。さらに、メインヒートシンク22の挿通孔32に結合ネジ31を挿通させて、これらの結合ネジ31をサブヒートシンク23の結合螺合孔33に螺合させる(図16および図17参照)。
本実施形態では、全ての半導体素子21の上面をサブヒートシンク23の下面に接触させることができるので、全ての半導体素子21から均等に熱をサブヒートシンク23に伝導させることができる。そのため、放熱効率を向上させることができる。また、本実施形態の制御装置では、基板18に大口孔37を設けることで、半田付け前に、半導体素子21の端子28を基板18の対応する端子孔30に挿入した状態で基板18上に搭載した半導体素子21を、この大口孔37を挿通した連結ネジ36にてサブヒートシンク23に固定することができる。そして、その後に半田付けを行うことができるので、製造性が向上する。
なお、本実施形態では、製造時のハンドリングを良くするために大型の放熱用の複数のフィン24を有するメインヒートシンク22と、小形の半導体素子21に直接固定されるサブヒートシンク23とを別部材としているが、その他の態様であっても良い。例えば、複数のフィンを有する一体のヒートシンクを半導体素子21に直に固定するものであっても良い。
なお、本実施形態では、1つのサブヒートシンク23が基板18に取り付けられているが、2つ以上のサブヒートシンク23が基板18に取り付けられても良い。そして、1つのサブヒートシンク23の下面に、少なくとも2つの半導体素子21の上面が接触されていれば良い。
なお、本実施形態の板状の基板18とは、フレキシブルに撓ることがない基板を示している。また、半導体素子21を実装する基板に、フレキシブルに撓るフィルム状のプリント回路基板を用いても良い。
なお、本実施形態では、第1突起部46が設けられた第1スペーサ部材44と、第2突起部47が設けられた第2スペーサ部材45とが別部材となっているが、第1突起部46と第2突起部47とを一体的に有する1つのスペーサ部材を用いても良い。
なお、本実施形態では、2つの突起部46,47が基板18とサブヒートシンク23との間隔を保っているが、3つ以上の突起部により基板18とサブヒートシンク23との間隔を保っても良い。
なお、本実施形態では、1本の固定ネジ40で基板18とサブヒートシンク23とを繋いでいるが、2本以上の固定ネジ40で基板18とサブヒートシンク23とを繋いでも良い。
なお、本実施形態では、半導体素子21をサブヒートシンク23に固定した後(ステップS17の後)に、基板18とサブヒートシンク23とを固定ネジ40で締結固定しているが、他の実施態様であっても良い。例えば、半導体素子21をサブヒートシンク23に固定する前(ステップS15の前)に、基板18とサブヒートシンク23とを固定ネジ40で締結固定しても良い。この場合は、基板18に貫通された端子孔30に各半導体素子21の各端子28が差し込まれただけで、半導体素子21自体は上下方向に移動可能な状態であるが、この段階で基板18とサブヒートシンク23とを固定ネジ40で締結すれば、半導体素子21の上下方向の移動可能な状態をある程度規制できる。
なお、この方式を用いると厚みのある半導体素子21は、その端子28が、基板18の端子孔30から抜け、半導体素子21が基板18から外れることはないが、厚みの薄い半導体素子21は、その端子28が、基板18の端子孔30から抜けてしまう可能性もあるため、仮止めの治具は必要である。
さらに、サブヒートシンク23の下面を上側に向けて置いておき、その上から半導体素子21の端子28が、基板18の端子孔30に挿入された状態で、かつ半導体素子21の上面が下になった状態で、上からサブヒートシンク23の下面に被せるように置くことができる治具を使用すれば、前述の仮止めの治具は不要となる。この場合は、サブヒートシンク23の下面の上に半導体素子21と基板18を載置することになる。
なお、本実施形態では、角棒の直線状を成すサブヒートシンク23が用いられているが、平面視で正方形状または長方形状を成すサブヒートシンク23であっても良い。
以上説明した実施形態によれば、大口孔に挿通された連結ネジを特定位置に対応する位置に貫通された半導体素子の連結孔に下面から挿通させることにより、ヒートシンクによる放熱効率を維持しつつ、制御装置の製造効率を向上させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…室外機、2…筐体、3…開口部、4…吹出口、5…ファンガード、6…仕切板、7…熱交換室、8…機械室、9…熱交換器、10…送風機、11…ファンモータ、12…ファン、13…圧縮機、14…アキュムレータ、15…四方弁、16…電気部品箱、17…制御装置、18…基板(プリント回路基板)、19…コンデンサ、20…端子ユニット、21(21A〜21F)…半導体素子、22…メインヒートシンク、23…サブヒートシンク、24…フィン、25…ヒートシンクダクト、26…流通口、27…インダクタ、28…端子、29…プリント配線、30…端子孔、31…結合ネジ、32…挿通孔、33…結合螺合孔、34…交流電源、35…制御部、36…連結ネジ、37(37A,37B)…大口孔、38…連結孔、39…連結螺合孔、40…固定ネジ、41…固定孔、42…固定螺合孔、43…長孔、44…第1スペーサ部材、45…第2スペーサ部材、46…第1突起部、47…第2突起部、48…挿通孔、49…凸部、50…延設片、51,52…係合部、53,54…開口孔、55,56…凸条、57…孔、58…凸部、59…縁片、60…マスキングテープ、61…半田槽、62…半田。

Claims (10)

  1. 板状のプリント回路基板に貫通された端子孔に少なくとも2つの半導体素子の各端子を差し込むステップと、
    前記プリント回路基板の前記半導体素子が取り付けられる特定位置に貫通され、連結ネジの全ての部分を挿通可能な開口寸法を有する大口孔に前記連結ネジを挿通し、前記連結ネジにより前記半導体素子をヒートシンクに連結するステップと、
    前記端子孔に差し込まれた前記端子を半田付けするステップと、
    を含む制御装置の製造方法。
  2. 少なくとも1つの前記半導体素子が間に設けられる少なくとも2つの突起部により前記プリント回路基板と前記ヒートシンクとの間隔を保つステップを含む請求項1に記載の制御装置の製造方法。
  3. 少なくとも1つの前記突起部が設けられたスペーサ部材の係合部を前記大口孔に係合させるステップを含む請求項2に記載の制御装置の製造方法。
  4. 前記プリント回路基板に貫通され、固定ネジが掛止される固定孔に前記固定ネジを挿通し、前記固定ネジにより前記ヒートシンクを前記プリント回路基板に固定させるステップを含む請求項1に記載の制御装置の製造方法。
  5. 少なくとも2つの半導体素子の各端子が差し込まれる端子孔が貫通された板状のプリント回路基板と、
    前記プリント回路基板の前記半導体素子が取り付けられる特定位置に貫通され、前記半導体素子をヒートシンクに連結させる連結ネジの全ての部分を挿通可能な開口寸法を有する大口孔と、
    前記半導体素子が前記ヒートシンクに密着した状態で前記端子孔に差し込まれた前記端子を接続する半田と、
    を備える制御装置。
  6. 前記プリント回路基板と前記ヒートシンクとの間隔を保ち、少なくとも1つの前記半導体素子が間に設けられる少なくとも2つの突起部を備える請求項5に記載の制御装置。
  7. 前記突起部が合成樹脂により形成される請求項6に記載の制御装置。
  8. 少なくとも1つの前記突起部が設けられたスペーサ部材と、
    前記スペーサ部材に設けられ、前記大口孔に係合される係合部と、
    を備える請求項6に記載の制御装置。
  9. 前記プリント回路基板に貫通され、前記ヒートシンクを前記プリント回路基板に固定させる固定ネジが掛止される固定孔を備える請求項5に記載の制御装置。
  10. 複数の前記半導体素子が100mm以上、300mm未満の長さで一列に並んで前記プリント回路基板に取り付けられ、前記ヒートシンクが前記半導体素子の列に沿って延びる直線状を成す請求項5に記載の制御装置。
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