JPWO2019171801A1 - 更生管の位置調整用スペーサー及びこれを用いた管更生工法 - Google Patents

更生管の位置調整用スペーサー及びこれを用いた管更生工法 Download PDF

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Abstract

第1と第2のくさび状部材を重ね合わせたスペーサー50、70が、更生管40と既設管21の間に全周に渡って更生管と既設管の間の隙間に応じた厚さで複数配置される。更生管の底部ないし底部近傍に配置されるスペーサー70の第1のくさび状部材は、管長方向にスライドできるように、更生管のセグメント1に取り付けられた保持部材に保持される。第1のくさび状部材は、管長方向と周方向に直交する方向への移動が制限されるように、保持部材に保持され、セグメントから自重により落下するのが防止される。

Description

本発明は、既設管と、該既設管内にセグメントを周方向並びに管長方向に連結して組み立てられる更生管との隙間に挿入され、更生管の既設管に対する位置を調節する更生管の位置調整用スペーサー並びにこのスペーサーを用いた管更生工法に関する。
地中に埋設された下水管等の大口径既設管が老朽化した場合、既設管を地中から掘出することなく、その内周面にライニングを施して管路を補修する補修工法が実用化されている。このような工法では、上述したようなセグメントを周方向に連結して管ユニットを組み立て、該管ユニットを連結部材を介して管長方向に連結し管路内に更生管を組み立てている。既設管内に更生管を組み立てた後、既設管と更生管間にグラウトなどの充填材を充填して硬化させ複合管が構築される。
このような工法で、既設管と更生管間に充填材を注入するとき、更生管はプラスチック材からなることから比重が充填材より小さく、充填材上に浮いてしまう。これを防止するために、更生管を所定長さ(例えば1m位)組み立てる毎に、既設管と更生管の間に、下記特許文献1に記載のようなスペーサーを挿入し、更生管を下方に押し付け、更生管の位置調整を行って充填材を注入するようにしている。
また、既設管と更生管の間に注入される充填材は、更生管の上部では多量であり、更生管が上述したスペーサーにより下方に押し付けられるので、更生管の底部では、充填材が注入されにくくなる。従って、充填材の層厚は更生管の周方向で異なってしまい、更生管は充填材により周方向に異なる外圧を受け、変形する恐れがある。この更生管の変形を防止するために、下記特許文献2、3に示すように、更生管の内部に支保工を組み立てている。
また、既設管と更生管の間に挿入されるスペーサーがセグメントから落下しないように、セグメントに保持部材を固定し、この保持部材でスペーサーを保持することが行われている(下記特許文献4)。
特開2005−265070号公報 特開平7−268853号公報 特開2015−24561号公報 特開2017−25976号公報
しかしながら、作業者が更生管内に入ることは困難な場合が多く、更生管内に支保工を組み立てることは難作業となる。また、充填材が硬化したあと、支保工を解体して更生管内から除去しなければならないという問題がある。
また、既設管の下方部にも、既設管と更生管の間にスペーサーを挿入して既設管と更生管の間に全周に渡って隙間を形成し、そこに充填材を注入することにより更生管の強度を高め、更生管内に支保工を組み立てる作業を省略することも考えられる。しかし、既設管と更生管の底部ないし底部近傍にスペーサーを挿入して所定の厚みの隙間を確保することは、困難なことが多い。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、既設管と更生管の底部ないし底部近傍にもスペーサーを挿入して全周に渡って充填材を注入することができ、更生管内に支保工を組み立てることなく更生管の変形を防止して既設管の更生を行うことができる更生管の位置調整用スペーサー及びこれを用いた管更生工法を提供することを課題とする。
本発明(請求項1)は、
既設管と、該既設管内にセグメントを周方向並びに管長方向に連結して組み立てられる更生管との隙間に挿入され、更生管の既設管に対する位置を調節する更生管の位置調整用スペーサーであって、
セグメントに固定された保持部材のガイド溝に嵌合して管長方向にスライド可能に保持される側壁が形成されるとともに、所定角度で傾斜した傾斜面に係止歯が形成された第1のくさび状部材と、
前記第1のくさび状部材の傾斜角度と同角度で傾斜した傾斜面を有し、第1のくさび状部材に対して挿入方向には移動可能で、逆方向には移動できないように、第1のくさび状部材の係止歯と係合する係止歯が該傾斜面に形成された第2のくさび状部材と、を有し、
第1と第2のくさび状部材は、それぞれの係止歯が係合するように傾斜面を合わせて重ねられ、
前記第1のくさび状部材の側壁面には、管長方向に延びる凸部あるいは凹部が形成され、該側壁面に対向する保持部材のガイド溝面には、側壁面の凸部あるいは凹部と嵌合する凹部あるいは凸部が形成され、該凹凸嵌合により第1のくさび状部材の管長方向と周方向に直交する方向への移動が制限されることを特徴とする。
本発明(請求項5)は、
セグメントを周方向並びに管長方向に連結して既設管内に更生管を敷設する管更生工法であって、
所定角度で傾斜した傾斜面に係止歯が形成された第1のくさび状部材をセグメントに固定された保持部材に保持する工程と、
第1のくさび状部材の傾斜角度と同角度で傾斜した傾斜面を有し、第1のくさび状部材に対して挿入方向には移動可能で、逆方向には移動できないように、第1のくさび状部材の係止歯と係合する係止歯が傾斜面に形成された第2のくさび状部材を、それぞれの係止歯が係合するように、第1のくさび状部材に重ね合わせて既設管と更生管の隙間に挿入する工程と、
第2のくさび状部材を第1のくさび状部材に対して挿入方向に移動させることにより、第1と第2のくさび状部材を重ね合わせたスペーサー全体の厚さが段階的に増すように、調節する工程と、
更生管と既設管の間に充填材を注入する工程と、を備え、
前記第1と第2のくさび状部材を重ね合わせたスペーサーは、更生管と既設管の間に全周に渡って隙間が発生するように、複数位置に挿入され、
前記更生管の底部ないし底部近傍に配置されるスペーサーの第1のくさび状部材を保持する保持部材には、該第1のくさび状部材の側壁と嵌合して第1のくさび状部材を管長方向にスライド可能に保持するガイド溝が形成され、
前記ガイド溝にスライド可能に保持された第1のくさび状部材の側壁面には、管長方向に延びる凸部あるいは凹部が形成されるとともに、該側壁面に対向するガイド溝面には、側壁面の凸部あるいは凹部と凹凸嵌合する凹部あるいは凸部が形成され、該凹凸嵌合により第1のくさび状部材の管長方向と周方向に直交する方向への移動が制限されることを特徴とする。
本発明によれば、スペーサーの第1のくさび状部材は、管長方向にスライド可能に保持されるので、第1のくさび状部材を更生管の外部にはみ出るように保持して内部にスライドさせることができる。従って、はみ出た第1のくさび状部材を目印に第1のくさび状部材が更生管の底部ないし底部近傍にくるように更生管を設置するのが容易になる。また、第1のくさび状部材は、管長方向と周方向に直交する方向へ移動するのが制限されるので、第1のくさび状部材が更生管の底部ないし底部近傍にきても自重でセグメントから落下する恐れがなく、更生管の底部ないし底部近傍にスペーサーを設置して既設管との間に隙間を形成するのが容易になる。従って、更生管と既設管の間に全周に渡って隙間を形成することができ、更生管と既設管の間に全周に渡って充填材を注入して既設管の更生を行うことが可能になる。
更生管の組み立てに使用されるセグメントの構造を示した斜視図である。 セグメントを周方向に連結して管ユニットを組み立てた状態を示す斜視図である。 管ユニットのセグメントを連結部材を用いて管長方向に連結する状態を示した説明図である。 既設管内に更生管を敷設する状態を示す説明図である。 更生管の外周と既設管の内壁面の隙間に充填材を注入する様子を示す断面図である。 更生管の上方部に挿入されるスペーサーの第1のくさび状部材の構造を示す斜視図である。 更生管の上方部に挿入されるスペーサーの第2のくさび状部材の構造を示す斜視図である。 更生管の上方部に挿入されるスペーサーの第2のくさび状部材を移動させてスペーサー全体の厚みを調節する状態を示した説明図である。 更生管の上方部に挿入されるスペーサーをセグメントに取り付ける状態を示した斜視図である。 更生管の上方部に挿入されるスペーサーを保持するスペーサー保持部材の正面図である。 更生管の上方部に挿入されるスペーサーを保持するスペーサー保持部材の側面図である。 更生管の底部ないし底部近傍に挿入されるスペーサーの第1のくさび状部材の構造を示す斜視図である。 更生管の底部ないし底部近傍に挿入されるスペーサーの第2のくさび状部材の構造を示す斜視図である。 更生管の底部ないし底部近傍に挿入されるスペーサーの第2のくさび状部材を移動させてスペーサー全体の厚みを調節する状態を示した説明図である。 更生管の底部ないし底部近傍に挿入されるスペーサーを保持するスペーサー保持部材の斜視図である。 更生管の底部ないし底部近傍に挿入されるスペーサーを保持するスペーサー保持部材の正面図である。 更生管の底部ないし底部近傍に挿入されるスペーサーを保持するスペーサー保持部材をセグメントに取り付ける状態を示した斜視図である。 更生管の底部ないし底部近傍に挿入されるスペーサーを挿入方向にスライドさせる状態を示した斜視図である。 更生管の底部ないし底部近傍に挿入されるスペーサーの第1のくさび状部材を保持部材に保持した状態を示す図14のA−A線に沿った断面図である。 更生管の底部にスペーサーを挿入する工程を示した説明図である。 更生管の最上部と底部にスペーサーを挿入した状態を示す説明図である。 第1のくさび状部材の側壁面と保持部材のガイド溝面の凹凸嵌合の他の実施例を示す断面図である。 第1のくさび状部材の側壁面と保持部材のガイド溝面の凹凸嵌合の更に他の実施例を示す断面図である。
以下に本発明を、添付図面に示す実施例に基づいて説明する。本発明は、下水管、上水管、トンネル、あるいは農業用水路等の大口径の既設管を更生あるいは修復するのに適している。本実施例では、更生管は、管長方向に直交する断面形状が円形として説明されるが、円形以外の形状の更生管にも本発明を適用できることは勿論である。
図1には、更生管用セグメント1(以下、単にセグメントという)の構造が図示されている。セグメント1は、更生管の内周面を構成する内面板101と、該内面板101の周方向に延びる両側に垂直に立設された同形状の側板102、103と、内面板101の管長方向に延びる両端に垂直に立設された同形状の端板104、105、並びに等間隔に複数立設された同形状の内部板106、107とからなるプラスチックでできた一体成形のブロック状の部材である。
セグメント1は、本実施例では、円周を複数等分する所定角度、例えば6等分する60度の円弧状に湾曲した形状となっている。ただし、セグメントは円弧形ないし扇形に限定されず、既設管の断面形状、あるいはその大きさ、あるいは既設管の補修箇所に応じて、直方体あるいは直角に丸みを付けて折り曲げた形等にすることもできる。
側板102、103、内部板106には、セグメント1を管長方向に連結するためにボルトとして構成された連結部材11及びナット12(図3)を通すための円形の挿通穴102a、103a、106aが周方向に等間隔に複数形成される。内部板107にも、連結部材11が挿入できる切り欠き107aが等間隔に複数形成される。
端板104、105には、セグメント1を周方向に連結するボルト等の連結部材を通すための円形の挿通穴104a、105aが複数形成される。セグメントはその端板105と他のセグメントの端板104を当接させ、ボルト6とナット7を側板102と103に形成された作業穴102b、103bを介して挿入し、ボルト6、ナット7を螺合させることにより周方向に連結させることができる(図3)。
また、側板102、103と内部板106の上縁に、後述する充填材を通過させるための切り欠き102c、103c、106bが複数形成され、内部板106に形成した切り欠き106bの周方向の位置は、側板102、103に形成した切り欠き102c、103cの周方向の位置と異なっている。
セグメントを順次周方向に一周分連結させると、図2に示すようなリング状の管ユニット10を組み立てることができる。管ユニット10は、円管を管長方向Xに垂直に所定幅Dで輪切りに切断したときに得られる形状となっており、その外径が更生すべき既設管の内径より少し小さな値となっている。セグメントは、この管ユニット10を、径方向Rに沿った切断面で周方向Cに複数個に分割(好ましくは等分)したときに得られる部材に相当する。
なお、図2では、セグメント1の主要な構造部材である内面板101、側板102、103、端板104、105が図示されていて、内部板106、107等の補強構造は、煩雑さを避けるために、図示が省略されている。
このような管ユニット10の各セグメントには、図3に示したように、ボルト13を用いてナット12が複数固定される。例えば、セグメント1bにセグメント1aを管長方向に連結する場合、一端にナット12と螺合するネジ部11aが形成され、他端につば14aを有する頭部14が固定された連結部材11が用いられる。両セグメント1a,1bの側板103、102を突き合わせ、連結部材11を、セグメント1aの側板102の挿通穴102a、内部板106の挿通穴106a、内部板107の切り欠き107aに通し、ネジ部11aをセグメント1bに固定されているナット12にねじ込むと、連結部材11とナット12が連結される。頭部14のつば14aがセグメント1aの最左端の内部板106に圧接するまで連結部材11をナット12にねじ込むと、両セグメント1a、1bがボルト締めされ管長方向に連結される。
このように構成されたセグメント1を用いて既設管を更生するために、まず、図4に示すように、マンホール20を介して既設管21内にセグメント1を搬入し、セグメントを周方向に順次連結して管ユニット10を組み立てる。続いて、管ユニット10を、図3に示す方法で、連結部材11とナット12を用いて順次管長方向に連結し、既設管21内に更生管40を敷設する。既設管21と更生管40間には、グラウトなどの充填材30が注入される。
管更生工事において、更生管40が既設管21内に敷設された後、図5に示したように、セグメント1に注入孔41aが穿孔され、この注入孔41aを介して注入ホース41を用いて充填材30が更生管40と既設管21間の隙間に注入される。このとき、充填材30が更生管40と既設管21の間に全周に渡って所定の層厚で注入されるように、更生管40と既設管21間にスペーサー50、70が間隔を隔てて配置される。
スペーサー50は、更生管40の上方部に配置されるもので、図6aに上面側を示す第1のくさび状部材51と、図6bに下面側を示す第2のくさび状部材52を上下に重ねて構成される。なお、スペーサー50の厚さが不足である場合には、スペーサー50全体の厚さを増すために、図7に示したかさ上げ部材53が用いられる。
スペーサー50の第1のくさび状部材51には、中央部に溝51aが形成され、その底部には多数の係止歯51bが傾斜面に沿って所定ピッチで形成される。また、溝51aと両側の側壁51d、51e間には、充填材30を通過させるための長穴51cが複数形成され、挿入手前側には、突起51gが形成される。
スペーサー50の第2のくさび状部材52には、第1のくさび状部材51の傾斜角度と同角度で傾斜した傾斜面を有し、溝51aと嵌合する凸部52aとそれに続く弾性変形片52gが形成される。弾性変形片52gの下面には複数(例えば2個)の係止歯52bが係止歯51bのピッチの整数倍のピッチで形成されている。係止歯51bと52bは、それぞれ傾斜面と垂直面を有する鋸歯状であり、垂直面が係合すると、一方向のみにしか移動できない歯面となっている。また、凸部52aと両側の側壁52d、52e間には、第1くさび状部材51の長穴51cと位置が合う長穴52cが形成される。
第1のくさび状部材51は、挿入方向の奥側が高くなるように所定角度(約10°)で傾斜し、第2のくさび状部材52は、第1のくさび状部材51の傾斜角度と同角度で傾斜した逆くさび形状となっているので、同角度で互いに傾斜した第1のくさび状部材の溝51aに第2のくさび状部材52の凸部52aを嵌合させて重ねると、図7に示したように、係止歯51b、52bは互いに係合し、第1のくさび状部材51の下面51fと第2のくさび状部材の上面52fは平行になる。
図7において、第2のくさび状部材52をA方向に押すと、係止歯51b,52bは傾斜面が係合してA方向には移動するが、逆方向には垂直面が係合して移動が阻止される。それにより、第2のくさび状部材52をA方向に押すことにより、スペーサー50全体の厚さHを、第1と第2のくさび状部材51、52の傾斜角度に応じた小さなピッチで段階的に増大させることができる。また、弾性変形片52gは弾性変形するので、それを持ち上げると、係止歯51bと52bの係合がはずれるので、第2のくさび状部材52をA方向とは逆方向に移動させ、スペーサー50の厚さを減少させることができる。なお、第1のくさび状部材51は、図2に示したように、管ユニット10を組み立てる前、あるいは管ユニット10を組み立てた後に、下記に述べるスペーサー保持部材60を用いてセグメントに取り付けるようにしておく。
スペーサー50の第1のくさび状部材51を保持するスペーサー保持部材60は、図8、図9a、図9bに示したように、管長方向(前後方向)に平面60a、60bを有し、その下方で中央部に幅t1の溝60cが周方向(左右方向)全長に渡って形成される。溝60cの幅t1は、セグメント1の側板102、103、内部板106、107の各板厚と同じ値に設定される。このような設定により、図8に図示したように、スペーサー保持部材60の溝60cに、例えば内部板107を圧入することによりスペーサー保持部材60を内部板107に固定することができる。
また、スペーサー保持部材60の左右方向の両端部には、幅t2の溝60d、60eが形成される。溝60d、60eの幅t2は、第1のくさび状部材51の側壁51d、51eの壁厚と同じ値に設定され、スペーサー保持部材60の溝60d、60eの外側面間の距離t3は、第1と第2のくさび状部材51、52の横幅に等しく設定される。このような設定により、第1のくさび状部材51をスペーサー保持部材60の溝60d、60e内に圧入することにより第1のくさび状部材51をスペーサー保持部材60に固定して保持することができる。
上述したスペーサー50、スペーサー保持部材60は、更生管40の上方部から中央部にかけて用いられるもので、更生管40の下方部、特に底部あるいは底部近傍には、図10a、図10bに示したようなスペーサー70と図12a、図12bに示したようなスペーサー保持部材80が用いられる。
スペーサー70は、図10aに上面側を示す第1のくさび状部材71と、図10bに下面側を示す第2のくさび状部材72を上下に重ねて構成される。第1のくさび状部材71には、中央部に溝71aが形成され、その底部には多数の係止歯71bが所定の角度で傾斜した傾斜面に所定ピッチで形成される。また、溝71aと両側の側壁71d、71e間には、充填材30を通過させるための長穴71cが複数形成され、挿入方向(管長方向)手前側には、セグメント1の側板102と当接して第1のくさび状部材71の挿入方向への移動を制限する突起71gが形成される。また、側壁71d、71eの外側壁面には、周方向(左右方向)に突出する凸部71h、71iが長さ方向(管長方向)全域に渡って形成される。
スペーサー70の第2のくさび状部材72には、第1のくさび状部材71の溝71aと嵌合する凸部72aが設けられ、凸部72aの傾斜面には、係止歯72bが第1のくさび状部材71の係止歯71bのピッチの整数倍のピッチで形成される。係止歯71bと72bは、それぞれ傾斜面と垂直面を有する鋸歯状であり、垂直面が係合すると、一方向のみにしか移動できない歯面となっている。また、凸部72aと両側の側壁72d、72e間には、充填材30を通過させるための長穴72cが複数形成される。
第1のくさび状部材71は、挿入方向の奥側が高くなるように所定角度(約2〜5°)で傾斜し、第2のくさび状部材72は、第1のくさび状部材71の傾斜角度と同角度で傾斜した逆くさび形状となっているので、第1のくさび状部材71の溝71aと第2のくさび状部材72の凸部72aを嵌合させて第1と第2のくさび状部材71、72を重ね合わせると、図11に示したように、同角度で傾斜した溝71aと凸部72aに形成された係止歯71b、72bは互いに係合し、第1のくさび状部材71の下面71fと第2のくさび状部材72の上面72fは平行になる。なお、スペーサー70の第1と第2のくさび状部材71と72の周方向に沿った幅は、それぞれスペーサー50の第1と第2のくさび状部材51、52の幅t3と同じ幅になっている。
スペーサー70は、実際には、更生管の下方部に配置されるので、例えば、底部に配置されると、第1のくさび状部材71は、図16、図17に図示したように、第2のくさび状部材72の上側に配置されるが、スペーサー50と対比するために、図11では、第1のくさび状部材71が第2のくさび状部材72の下側に図示されている。同様に、後述する第1のくさび状部材71を保持するスペーサー保持部材80も、図12a、図12b、図13〜図15では、実際に配置される姿勢と上下が逆にして図示されている。
図11において、第2のくさび状部材72をA方向に押すと、係止歯71b,72bは傾斜面が係合してA方向には移動するが、逆方向には垂直面が係合して移動が阻止される。それにより、第2のくさび状部材72をA方向に押すことにより、スペーサー70全体の厚さhを、第1と第2のくさび状部材71、72の傾斜角度に応じた小さなピッチで段階的に増大させることができる。なお、第1のくさび状部材71は、スペーサー50の第1のくさび状部材51と同様に、管ユニット10を組み立てる前、あるいは管ユニット10を組み立てた後に、スペーサー保持部材80を用いてセグメントに取り付けるようにしておく。
スペーサー70の第1のくさび状部材71を保持するスペーサー保持部材80は、図12a、図12bに示したように、管長方向(前後方向)に平面80a、80bを有し、その下方で中央部に幅t1の溝80cが周方向(左右方向)全長に渡って形成される。溝80cの幅t1は、スペーサー保持部材60の溝60cと同様に、セグメント1の側板102、103、内部板106、107の各板厚と同じ値に設定される。このような設定により、図13に図示したように、スペーサー保持部材80の溝80cに、例えば内部板107を圧入することによりスペーサー保持部材80を内部板107に固定することができる。
また、スペーサー保持部材80の周方向(左右方向)の両側部には、外壁80f、80gが形成され、その内側には、内壁80h、80iが設けられ、各外壁と内壁間に、スペーサー70の第1のくさび状部材71の側壁71d、71eと嵌合し、第1のくさび状部材71を挿入方向にスライドさせるガイド溝80j、80kが形成される。また、ガイド溝80j、80kの外側溝面(外壁80f、80gの内側面)には、突起80d、80eが形成され、ガイド溝80jの底面80mと突起80dによりガイド溝80jの右側方ガイド溝面には、第1のくさび状部材71の凸部71hと凹凸嵌合する凹部80pが形成される。また、ガイド溝80kの底面80nと突起80eによりガイド溝80kの左側方ガイド溝面には、第1のくさび状部材71の凸部71iと凹凸嵌合する凹部80qが形成される。
ガイド溝80j、80kの周方向の幅w1は、図15に示したように、スペーサー70の第1のくさび状部材71の側壁71d、71eの壁厚w3と側壁71d、71eに形成された凸部71h、71iの突出量w2を加算した値(w2+w3)より僅かに大きくなっている。このような設定により、第1のくさび状部材71の側壁71d、71eをスペーサー保持部材80のガイド溝80j、80kに嵌合させて第1のくさび状部材71をガイド溝80j、80kに沿って管長方向に前後にスライドさせることができる。
また、第1のくさび状部材71は、その凸部71h、71iがスペーサー保持部材80の凹部80p、80qに嵌合するように、保持部材80に嵌合されるので、その凹凸嵌合により第1のくさび状部材71は、図15で上下方向、つまり管長方向Xと周方向Cに直交する方向Yへの移動が制限される。従って、第1のくさび状部材71が図15で上下を逆にして保持されても、第1のくさび状部材71がスペーサー保持部材80から自重で下方に落下するのが防止される。
このような構成で、更生管と既設管の間に全周に渡って隙間が発生するように、スペーサーを複数位置に挿入し、更生管を既設管内に構築する工程を説明する。
管ユニット10を管長方向に連結して更生管40の管長方向の長さが、例えば、約0.6mになるごとに、図5に示したように、スペーサー50、70を既設管21と更生管40の間に挿入する。
本実施例では、スペーサーは、更生管と既設管の間に全周に渡って隙間が発生するように、複数位置に挿入される。そのために、更生管40の上方部から中央部にかけてはスペーサー50が、また更生管40の底部あるいは底部近傍の下方部では、スペーサー70が用いられる。管ユニット10を組み立てる前、あるいは管ユニット10を組み立てた後に、スペーサー挿入位置の、例えばセグメントの内部板107に、スペーサー保持部材60あるいは80を固定し、そこにスペーサー50の第1のくさび状部材51あるいはスペーサー70の第1のくさび状部材71を保持するようにする。
まず、更生管40の底部を既設管21から持ち上げるために、最初のスペーサーは、更生管の底部に挿入される。更生管の底部に挿入されるスペーサー70の第1のくさび状部材71は、図16の最上段に図示したように、スペーサーが挿入される更生管40のセグメント1から外部にはみ出るように、スペーサー保持部材80に保持しておく。このように保持しておくことにより、セグメント1からはみ出た第1のくさび状部材71を目印にして、第1のくさび状部材71が更生管40の底部にくるように、更生管40を既設管21内に設置することが容易になる。
このように第1のくさび状部材71を、セグメント1の外部からはみ出るように保持しても、第1のくさび状部材71は管長方向にスライドでき、図16の最下段に示したように、最終的にセグメント1の側板102に当接するまで、移動させることができるので、挿入した第1のくさび状部材71が次に連結されるセグメントに衝突することがない。
また、図16の1段目に図示したように、第1のくさび状部材71を更生管40の底部にくるように移動させても、第1のくさび状部材71の側壁の凸部71h、71iとスペーサー保持部材80のガイド溝の凹部80p、80qの凹凸嵌合により、第1のくさび状部材71が管長方向Xと周方向Cに直交する方向Y(図で上下方向)に移動するのが制限されるので、第1のくさび状部材がセグメント1から落下するのが防止される(図15並びに図16の1段目の円形仮想線内の断面図を参照)。
続いて、図16の2段目に図示されているように、第2のくさび状部材72を、その傾斜面を第1のくさび状部材71の傾斜面に合わせて第1のくさび状部材71と既設管21の隙間に、バール、ゴムハンマー等を用いて押し込み、図16の3段目に図示したように、第2のくさび状部材72を、第1と第2のくさび状部材71、72を重ね合わせたスペーサー70全体の厚みが所望の厚みh1になるまで、矢印A方向にスライドさせる。
続いて、図16の最下段、図17に示したように、バール、ゴムハンマー等を用いて第1のくさび状部材71をB方向に、第2のくさび状部材72をA方向に同時に移動させる。この移動は、第1のくさび状部材71の突起71gがセグメント1の側板102に形成された凹部102d(図1には、不図示)内に当接するまで行われる。突起71gは、セグメント1の側板102に形成された凹部102dに当接することから第1のくさび状部材71が、それ以上管長方向に移動するのが制限される。また突起71gは次に連結されるセグメントの側板103の凹部103dに入るので、次に連結されるセグメントと衝突することが防止される。なお、第1と第2のくさび状部材71、72の管長方向の長さLは、セグメント1の管長方向長さDより長く設定される。従って、スペーサー70が管長方向にセグメントの底部全体に延びてセグメントを支持するので、更生管の変形を防止することができる。
このようにして、更生管40の底部にスペーサー70を挿入したので、図5に示したように、更生管40の底部近傍にも、スペーサー70を、底部に挿入したのと同様な方法で、挿入する。その場合、既設管21との隙間は、上部ほど大きくなるので、第2のくさび状部材72は、図16の最下段に図示したより更に内部に移動される。
続いて、図5に示したように、更生管40の中央部付近から上方部には、スペーサー50を更生管40と既設管21の間の隙間に周方向に間隔を隔てて挿入し、その厚さを調節する。
更生管の上方部に挿入されるスペーサー50は、第2のくさび状部材52を第1のくさび状部材51に重ね合わせても、落下する恐れが少ないので、第1と第2のくさび状部材51、52を重ね合わせて、第1のくさび状部材51をスペーサー保持部材60に保持するようにしておく。
スペーサー50の第2のくさび状部材52を、図7に示したように、挿入方向に押すことによりスペーサー50全体の厚みを調節する。図17には、更生管の最上部に挿入されるスペーサー50が、底部に挿入されたスペーサー70とともに図示されている。
スペーサー50の第2のくさび状部材52には、弾性変形片52gが設けられているので、それを持ち上げることにより、係止歯の係合を外し第2のくさび状部材52を挿入方向と逆方向に移動させ、スペーサー50の厚さを減少させることができる。従って、スペーサー50の厚みを増減させることにより、更生管と既設管の間に全周に渡って更生管と既設管の間の隙間に応じた厚さで複数のスペーサーを所定間隔隔てて配置することができる。
更生管40が所望の長さ(例えば約5m)まで組みたてられると、図5に示したように、更生管40の一端のセグメント1に注入孔41aが穿孔され、この注入孔41aを介して注入ホース41を用いて充填材30が更生管40と既設管21間の隙間に注入される。更に、更生管40を延伸させる場合には、上述したように、更生管40が約0.6m組み立てられる毎に、スペーサー50、70を既設管21と更生管40の間に挿入し、約5m組み立てられたら、充填材30を注入する工程を繰り返す。
充填材30は、側板102、103と内部板106、107に形成された挿通穴102a、103a、106a、切り欠き107a並びに側板102、103と内部板106の上縁に形成された切り欠き102c、103c、106bを介しても流入し、また、スペーサー50に形成された長穴51c、52c並びにスペーサー70に形成された長穴71c、72cにも流入する。また、内部板106の上縁に形成された切り欠き106bの周方向の位置が、側板102、103の上縁に形成した切り欠き102c、103cの周方向の位置と異なっているので、充填材30はセグメントの上部を蛇行して流れ、充填材30の注入を均一にすることができる。充填材30が硬化した後には、既設管21、充填材30、更生管40からなる堅固な複合管が構築される。
本実施例では、スペーサーは、更生管が変形しないように、更生管と既設管の間に全周に渡って所定間隔隔てて更生管と既設管の間の隙間に応じた厚さで複数配置される。従って、更生管はスペーサーにより全周で堅固に保持されるようになり、注入された充填材による更生管の変形が対応した所に配置したスペーサーにより防止される。このように、スペーサーで更生管の変形を防止する支保工の機能を持たせているので、更生管内に支保工を組み立てる必要がなくなり、管更生工事を効率的に行うことが可能になる。
なお、スペーサーの配置位置、使用するスペーサーの数、その種類などは、上述した実施例に限定されるものではない。また、スペーサーの数を増減させることもでき、スペーサーを周方向に等間隔に配置したり、粗密を変えて配置することもできる。
また、上述した実施例では、スペーサー70の第1のくさび状部材71の側壁71d、71eの外側壁面に凸部71h、71iを設け、それと対向するスペーサー保持部材80のガイド溝80j、80kの面に凹部80p、80qを設けて凹凸嵌合させたが、図18aに示したように、側壁71d、71eの外側壁面に凹部71r、71sを設け、それと対向するガイド溝80j、80kの面に凸部80r、80sを設けて凹凸嵌合させるようにしてもよい。あるいは、図18bに示したように、側壁71d、71eの内側壁面に凸部71u、71vを設け、それと対向するガイド溝80j、80kの面に凹部80u、80vを設けて凹凸嵌合させるようにしてもよい。また、図18bにおいて、凹部を内側壁面に設け、それと対向するガイド溝面に凸部を設けるようにしてもよい。
1 セグメント
10 管ユニット
21 既設管
30 充填材
40 更生管
50 スペーサー
51 第1のくさび状部材
51b 係止歯
52 第2のくさび状部材
52b 係止歯
52g 弾性変形片
53 かさ上げ部材
60 スペーサー保持部材
70 スペーサー
71 第1のくさび状部材
71b 係止歯
71d、71e 側壁
71g 突起
71h、71i 凸部
72 第2のくさび状部材
72b 係止歯
72d、72e 側壁
80 スペーサー保持部材
80d、80e 突起
80f、80g 外壁
80h、80i 内壁
80j、80k ガイド溝
80p、80q 凹部

Claims (10)

  1. 既設管と、該既設管内にセグメントを周方向並びに管長方向に連結して組み立てられる更生管との隙間に挿入され、更生管の既設管に対する位置を調節する更生管の位置調整用スペーサーであって、
    セグメントに固定された保持部材のガイド溝に嵌合して管長方向にスライド可能に保持される側壁が形成されるとともに、所定角度で傾斜した傾斜面に係止歯が形成された第1のくさび状部材と、
    前記第1のくさび状部材の傾斜角度と同角度で傾斜した傾斜面を有し、第1のくさび状部材に対して挿入方向には移動可能で、逆方向には移動できないように、第1のくさび状部材の係止歯と係合する係止歯が該傾斜面に形成された第2のくさび状部材と、を有し、
    第1と第2のくさび状部材は、それぞれの係止歯が係合するように傾斜面を合わせて重ねられ、
    前記第1のくさび状部材の側壁面には、管長方向に延びる凸部あるいは凹部が形成され、該側壁面に対向する保持部材のガイド溝面には、側壁面の凸部あるいは凹部と嵌合する凹部あるいは凸部が形成され、該凹凸嵌合により第1のくさび状部材の管長方向と周方向に直交する方向への移動が制限されることを特徴とする更生管の位置調整用スペーサー。
  2. 前記第1のくさび状部材は、その管長方向の長さがセグメントの管長方向長さより長いことを特徴とする請求項1に記載の更生管の位置調整用スペーサー。
  3. 前記第1のくさび状部材の管長方向の手前側には、セグメントと当接して管長方向への移動を制限する突起が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の更生管の位置調整用スペーサー。
  4. 前記セグメントは、内面板と、該内面板の周方向に延びる両側に立設された側板と、側板の内側で内面板の上面に立設された内部板を複数有し、前記保持部材は内部板に取り付けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の更生管の位置調整用スペーサー。
  5. セグメントを周方向並びに管長方向に連結して既設管内に更生管を敷設する管更生工法であって、
    所定角度で傾斜した傾斜面に係止歯が形成された第1のくさび状部材をセグメントに固定された保持部材に保持する工程と、
    第1のくさび状部材の傾斜角度と同角度で傾斜した傾斜面を有し、第1のくさび状部材に対して挿入方向には移動可能で、逆方向には移動できないように、第1のくさび状部材の係止歯と係合する係止歯が傾斜面に形成された第2のくさび状部材を、それぞれの係止歯が係合するように、第1のくさび状部材に重ね合わせて既設管と更生管の隙間に挿入する工程と、
    第2のくさび状部材を第1のくさび状部材に対して挿入方向に移動させることにより、第1と第2のくさび状部材を重ね合わせたスペーサー全体の厚さが段階的に増すように、調節する工程と、
    更生管と既設管の間に充填材を注入する工程と、を備え、
    前記第1と第2のくさび状部材を重ね合わせたスペーサーは、更生管と既設管の間に全周に渡って隙間が発生するように、複数位置に挿入され、
    前記更生管の底部ないし底部近傍に配置されるスペーサーの第1のくさび状部材を保持する保持部材には、該第1のくさび状部材の側壁と嵌合して第1のくさび状部材を管長方向にスライド可能に保持するガイド溝が形成され、
    前記ガイド溝にスライド可能に保持された第1のくさび状部材の側壁面には、管長方向に延びる凸部あるいは凹部が形成されるとともに、該側壁面に対向するガイド溝面には、側壁面の凸部あるいは凹部と凹凸嵌合する凹部あるいは凸部が形成され、該凹凸嵌合により第1のくさび状部材の管長方向と周方向に直交する方向への移動が制限されることを特徴とする管更生工法。
  6. 前記更生管の底部ないし底部近傍に配置されるスペーサーの第1のくさび状部材は、更生管の外部にはみ出すように、保持部材に保持されることを特徴とする請求項5に記載の管更生工法。
  7. 前記更生管の底部ないし底部近傍に配置されるスペーサーの第1のくさび状部材は、その管長方向の長さがセグメントの管長方向長さより長いことを特徴とする請求項5又は6に記載の管更生工法。
  8. 前記更生管の底部ないし底部近傍に配置されるスペーサーの第1のくさび状部材の管長方向の手前側には、セグメントと当接して該第1のくさび状部材の管長方向の移動を制限する突起が形成されることを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の管更生工法。
  9. 前記既設管の上方部に配置されるスペーサーは、その第2のくさび状部材に、第1と第2のくさび状部材の係止歯の係合を外す弾性変形片が設けられ、該弾性変形片を弾性変形させて第1と第2のくさび状部材の係止歯の係合を外すことにより第2のくさび状部材を挿入方向と逆方向に移動させることができることを特徴とする請求項5から8のいずれか1項に記載の管更生工法。
  10. 前記セグメントは、内面板と、該内面板の周方向に延びる両側に立設された側板と、側板の内側で内面板の上面に立設された内部板を複数有し、前記保持部材は内部板に取り付けられることを特徴とする請求項5から9のいずれか1項に記載の管更生工法。
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