JPWO2019155565A1 - 赤外線温度センサ - Google Patents

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Abstract

本発明の赤外線温度センサ10は、検知対象物から放射される赤外線を吸収して熱に変換する熱変換フィルム40と、熱変換フィルム40に支持され、フィルムで変換された赤外線による温度変化を検知する赤外線検知素子43と、熱変換フィルム40に支持され、周囲の雰囲気の温度変化を検知する温度補償素子45と、赤外線検知素子43と温度補償素子45に接続され、熱変換フィルム40に支持されるべた状の配線パターンとしての第二要素51Bと、を備える。

Description

本発明は、非接触で検知対象物の温度を検知する温度センサに関する。
複写機やプリンタ等の画像形成装置に用いられるトナー定着器としては、電子写真方式の作動プロセスによって記録紙上に画像情報に対応してトナー像を形成したのち、記録紙を移動させながら未定着トナーを加熱して定着させる方式のものが一般に用いられている。
定着器は、記録紙と、記録紙に静電気によって担持させたトナーとを、回転しながら搬送するローラからなる定着手段と、定着手段に圧接しながら反対方向に回転するローラからなる加圧手段とで挟み込む。そして、記録紙が熱と圧力を加えながら移動されることによって、トナーを溶着して記録紙に定着させる。トナーは、樹脂材、磁性体および着色料からなる。
定着器のローラの温度は、画像品質に大きく影響する。そこで、ローラの温度を制御するために、ローラ表面の温度をセンサで検知する。この温度検知には、ローラを傷つけるのを避けるために、非接触で温度を検知できる温度センサが用いられる。この温度センサは、二つの検知素子を備える。一方が赤外線検知用感熱素子(以下、赤外線検知素子)であり、他方が温度補償用感熱素子(以下、温度補償素子)である。後者は、周囲環境の温度の変化を補償するために設けられる。そして、検知対象物が定着手段の場合にはローラから放射される赤外線の熱量を赤外線検知素子で検知し、さらに温度補償素子により雰囲気温度を検知することで温度補償して、検知対象物の温度を特定する。
これまで、例えば特許文献1に記載されるように、赤外線の熱量を用いて温度を測定する赤外線温度センサについて種々の提案がなされている。
特許第5207329号公報
赤外線温度センサは、検知対象物としてのローラの温度に対応した温度検知が求められる。例えば、検知温度がT0からT1に上昇したとすると、この検知対象物の温度上昇に時間的に遅れることなく赤外線温度センサはT1を検知する高い応答性が求められる。これにより、ローラの温度制御を高い熱効率で行うことができる。
そこで、本発明は、検知温度の応答性が高い赤外線温度センサを提供することを目的とする。
本発明に係る赤外線温度センサは、検知対象物から放射される赤外線を吸収して熱に変換するフィルムと、フィルムに支持され、フィルムで変換された赤外線による温度変化を検知する赤外線検知素子と、フィルムに支持され、周囲の雰囲気の温度変化を検知する温度補償素子と、赤外線検知素子および温度補償素子に接続され、フィルムに支持されるべた状の配線パターンと、を備えることを特徴とする。
なお、べた状とは、一面に広がっていることを言う。
本発明におけるべた状の配線パターンは、好ましくは、赤外線検知素子と温度補償素子の間の中間地点を中心とする対称な平面形状を有する。
本発明におけるべた状の配線パターンは、好ましくは、赤外線検知素子および温度補償素子の周囲を取り囲むように形成される。
本発明における赤外線温度センサは、好ましくは、フィルムの第一フィルム面が、検知対象物に対向するとすれば、第一フィルム面のうら側の第二フィルム面に、赤外線検知素子および温度補償素子と、べた状の配線パターンが設けられる。
本発明における、赤外線温度センサにおいて、べた状の配線パターンは、好ましくは、赤外線検知素子と温度補償素子を接続し、かつ、引き出される第一配線と、赤外線検知素子から引き出される第二配線と、温度補償素子から引き出される第三配線と、を備え、第一配線、または、第二配線及び第三配線のいずれか一方はべた状の配線パターンを有し、かつ、他方は線状の配線パターンからなる。
このべた状の配線パターンは、他の配線パターンよりも熱伝導性が低い低熱伝導領域を備える、ことができる。この低熱伝導領域は、典型的には、べた状の配線パターンを構成する導電層が形成されておらず、フィルムの第二フィルム面がむき出しとされている。また、べた状の配線パターンに形成される低熱伝導領域は、赤外線検知素子と温度補償素子との間に形成される。
本発明における赤外線温度センサは、放射された赤外線を導く導光域、および、周囲に対して閉じられて赤外線が遮蔽される遮光域が形成されるセンサケースと、センサケースに対向して配置されるセンサカバーと、からなる筐体を備える。フィルムは、センサケースとセンサカバーの間の保持部分にて保持されている場合には、好ましくは、べた状の配線パターンは、保持部分よりも内側に留まるように形成されているか、または、絶縁層を介して保持部分にて保持される。
また、センサケースとセンサカバーからなる筐体は、赤外線検知素子と温度補償素子を収容する素子収容室を備えることができる。好ましいべた状の配線パターンは、少なくとも素子収容室がフィルムの平面方向に占有する面積と同等以上の表面積を有する。
本発明に係る赤外線温度センサによれば、赤外線検知素子および温度補償素子の一方又は双方に接続される配線パターンがべた状をなしている。べた状の配線パターンは熱伝導性がフィルムよりも高い金属材料、例えば銅からなるので、べた状の配線パターンが設けられた領域は、フィルムも含めて迅速に温度が均一になりやすい。これにより、赤外線検知素子と温度補償素子が均一な温度になる時間を短くできるので、本発明による赤外線温度センサは、検知温度の応答性が高くなる。
本発明の実施形態に係る赤外線温度センサを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は底面図、(d)は(a)のId−Id線断面図である。 本実施形態に係るセンサケースを示し、(a)は平面図、(b)は(a)のIIb−IIb線断面図、(c)は(a)のIIc−IIc線断面図である。 本実施形態に係るセンサカバーを示し、(a)は底面図、(b)は背面図、(c)は(a)のIIIc−IIIc線断面図、(d)は(a)のIIId−IIId線断面図である。 本実施形態に係る配線パターンを示し、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)はIVc−IVc線断面図である。 本実施形態に係る赤外線温度センサにおけるセンサケースとセンサカバーによるフィルムの保持部分の形態を示す断面図であり、(a)は保持部分にべた状配線パターンが介在する例を示し、(b)は保持部分にべた状配線パターンが介在しない例を示す。 本実施形態に係る他の配線パターンを示し、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)はVIc−VIc線断面図である。 本実施形態に係るさらに他の配線パターンを示し、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)はVIic−VIic線断面図である。 図7の配線パターンの変形例を示す底面図である。 本実施形態に係るさらに他の配線パターンを示す底面図である。 本実施形態に係るさらに他の配線パターンを示す底面図である。 実施形態に係る赤外線温度センサおよび検知対象物(ローラ)を示す図である。
以下、添付する図面を参照して、本発明の一実施形態に係る赤外線温度センサ10を説明する。
赤外線温度センサ10は、例えば図11に示すように、コピー機やプリンタ等の画像形成装置に備えられるトナー定着器1の定着手段としてのローラ2の温度を非接触で検知するセンサである。トナー定着器1は、定着手段としてのローラ2と、加圧手段としてのローラ3とを備えている。
赤外線温度センサ10は、ローラ2から放射される赤外線の熱量を赤外線検知素子43で検知し、さらに温度補償素子45により雰囲気温度を検知することで温度補償して、検知対象物であるローラ2の温度を検知する。赤外線温度センサ10は、べた状の配線パターンを適用することにより赤外線検知素子43と温度補償素子45の温度を迅速に均しくする均熱化を通じて、検知温度の高い応答性を担保する。
赤外線温度センサ10は、図1(a)〜(d)に示すように、センサケース20と、センサケース20のうら面212の側に組み付けられるセンサカバー30と、センサケース20とセンサカバー30の間に保持される熱変換フィルム40と、熱変換フィルム40に支持されて、ローラ2から放射される赤外線を検知する赤外線検知素子43と、熱変換フィルム40に支持されて、雰囲気温度を検知する温度補償素子45と、から構成されている。センサケース20とセンサカバー30により、本発明の筐体が構成される。
なお、本実施形態の赤外線温度センサ10において、図1に示すように、電線70が引き出される側を後Rと定義し、また、その逆側を前Fと定義する。また、前Fと後Rを結ぶ方向を前後方向Lと定義し、前後方向Lとは直交する方向を幅方向Wと定義する。また、前後方向Lおよび幅方向Wと直交する方向を厚さ方向Tと定義する。この定義は、センサケース20およびセンサカバー30についても適用される。
以下、赤外線温度センサ10の構成要素を説明する。
[センサケース20]
センサケース20は、図2(a)に示すように、平面視した形状が矩形のケース基部21と、ケース基部21のおもて面211から突出する遮光ドーム22と、遮光ドーム22と幅方向Wに隣接して設けられ、平面視した開口形状が矩形の赤外線入射窓26と、を備えている。トナー定着器1に対して所定の位置に赤外線温度センサ10が設置されると、図11(a),(b)に示すように、センサケース20のおもて面211がローラ2に臨むように配置される。
なお、ここでは赤外線入射窓26が開口の例を示すが、赤外線を透過させる部材でこの開口が覆われていても、赤外線入射窓26であることには変わりはない。
ケース基部21は、図2(a),(b)に示すように、おもて面211と、おもて面211の反対側に位置するうら面212と、を有している。本実施形態におけるおもて面211とうら面212は、遮光ドーム22と赤外線入射窓26の部分を除いて、連続的に連なる平坦な面から構成される。
遮光ドーム22は、図2(a),(b)に示すように、外殻が四角錐台状に形成されている。遮光ドーム22は、ケース基部21から傾斜して立ち上る側壁23と、側壁23の先端を繋ぐ上壁24と、を備えている。
遮光ドーム22は、図2(b)に示すように、その内部の四角錐台状の空隙は、赤外線を遮蔽する遮光域25をなしている。この遮光域25は、おもて面211の側は側壁23および上壁24により外部に対して閉じられているが、うら面212の側は外部に対して開放されている。ただし、センサケース20にセンサカバー30が組み付けられた状態では、図1(d)に示すように、この開放されている部分も、センサケース20とセンサカバー30との間に介在する熱変換フィルム40によって閉じられる。
次に、赤外線入射窓26は、図2(a),(c)に示すように、ケース基部21のおもて面211に位置している。
ケース基部21には、おもて面211の開口である赤外線入射窓26からうら面212までが貫通することにより、赤外線入射窓26に連なる導光域28が備えられている。導光域28は、ケース基部21のおもて面211とうら面212を繋ぐ側壁27に取り囲まれる。
赤外線入射窓26および導光域28は、平面視した形状が矩形をなしているが、遮光ドーム22の遮光域25を平面視した形状と相似形をなしており、遮光域25の周縁213における矩形と略合同をなしている。
赤外線入射窓26および導光域28と遮光ドーム22は、図2(a)に示すように、互いの一つの辺同士が対向するように、かつ、互いの前後方向Lの中央部が一致するように、幅方向Wに微小間隔をおいて並んで配列されている。
図1(d)に示すように、導光域28と遮光域25の境界部分に位置する側壁23の裾の部分が、導光域28と遮光域25を区画する区画壁29として機能している。ローラ2から放射された赤外線は、その一部が遮光ドーム22により遮光されるので、導光域28のみを介して熱変換フィルム40に入射する。導光域28から、区画壁29よりも内側、つまり遮光域25には赤外線が漏れない。
センサケース20には、赤外線入射窓26および導光域28がケース基部21の前F側に偏って設けられ、赤外線入射窓26および導光域28よりも後R側のケース基部21はスペースが空いている。このスペースが空いている領域は、後述するセンサカバー30の切欠き36に対応する。
センサケース20は、例えばアルミニウム、銅のように熱伝導率の高い金属材料により、ケース基部21と遮光ドーム22および赤外線入射窓26を含む導光域28とが一体的に形成される。本実施形態では、例えばアルミニウム合金からなる板材に機械加工を施すことにより、センサケース20を一体成形する。
後述するセンサカバー30も、熱伝導率の高い金属材料からなる板材から一体的に形成される。このように、センサケース20およびセンサカバー30を高熱伝導率の金属により形成することで、周囲の温度変化に追従して赤外線温度センサ10が全体として迅速に均一な温度になるのに寄与する。
なお、本実施形態においては、センサケース20及びセンサカバー30に用いられる材料として、熱伝導率の高い金属材料からなる板材を用いて一体的に形成する場合を例として説明しているが、本発明はこれに限られない。熱伝導率の高い材料であれば、金属材料以外の材料、例えば、樹脂材料を用いて形成してもよい。
[センサカバー30]
次に、センサカバー30について説明する。
センサカバー30は、図1(b),(c)および図3に示すように、平面視した形状が矩形のカバー基部31と、カバー基部31のうら面312から突出する素子収容ドーム32と、を備えている。
カバー基部31は、図3(a),(b)に示すように、おもて面311と、おもて面311の反対側に位置するうら面312と、を有している。なお、センサカバー30がセンサケース20に組み付けられると、センサケース20のうら面212とセンサカバー30のおもて面311が突き合わされる。カバー基部31は、図1(a),(c)に示すように、平面視した外形の寸法が、センサケース20のケース基部21の外形と一致するように形成されている。
カバー基部31には、図3(a)〜(c)に示すように、切欠き36が形成されている。切欠き36は、幅方向Wの両端の所定範囲を除いて、カバー基部31の後Rの端部側から前Fの端部側への所定範囲を略U字状に打ち抜くことで形成される。
素子収容ドーム32は、図3(c),(d)に示すように、外殻が四角錐台状に形成されている。素子収容ドーム32は、カバー基部31から傾斜して立ち上る側壁35と、側壁35の先端を繋ぐ矩形状の底床34と、赤外線検知素子43および温度補償素子45を受け入れる矩形状の開口38とを備えている。
素子収容ドーム32は、幅方向Wの寸法が、センサケース20の遮光ドーム22と赤外線入射窓26を合わせた幅方向Wの寸法とほぼ一致するように形成され、また、前後方向Lの寸法が遮光ドーム22や赤外線入射窓26の前後方向Lの寸法とほぼ一致するように形成されている。そして、センサカバー30にセンサケース20が組み付けられると、素子収容ドーム32の投影面に遮光ドーム22と赤外線入射窓26の全体が含まれる。
素子収容ドーム32は、図3(c),(d)に示すように、その内部の四角錐台状の空隙が素子収容室33をなしている。素子収容室33は、おもて面311の側が外部に対して開放され、うら面312の側は側壁35および底床34により外部に対して閉じられている。ただし、センサカバー30にセンサケース20が組み付けられた状態では、図1(d)に示すように、この開放されている部分も、センサカバー30とセンサケース20との間に介在する熱変換フィルム40によって閉じられる。
素子収容ドーム32の内部(素子収容室33)には、図1(d)に示すように、赤外線検知素子43および温度補償素子45が配置される。素子収容室33において、赤外線検知素子43および温度補償素子45は、素子収容ドーム32の底床34と直接的に接触していない。素子収容室33内に含まれる空気は、断熱層の役割を果たし、赤外線検知素子43および温度補償素子45への外部、特に素子収容ドーム32の外側からの熱影響を最小限に抑える。ただし、空気による断熱層を設けることは望ましい形態ではあるが、本発明は赤外線検知素子43および温度補償素子45がセンサカバー30と直接接触する形態を排除するものではない。なお、素子収容室33が外部と連通していると外部から異物が進入して赤外線検知素子43および温度補償素子45の特性に悪影響を及ぼすおそれがあるので、素子収容室33は異物の進入を防げる程度の外部との密閉性を有していることが望ましい。
[熱変換フィルム40]
熱変換フィルム40(図1(d))は、赤外線が照射されると赤外線が持つエネルギーを熱に変換し、変換された熱が赤外線検知素子43に伝達されることにより、赤外線検知素子43により温度が検知される。
熱変換フィルム40は、赤外線検知素子43と温度補償素子45を支持する。赤外線検知素子43と温度補償素子45は、熱変換フィルム40に支持される配線パターン50に電気的に接続されている。配線パターン50の末端には、図1(c)に示すように、端子52,54,56が形成されており、この端子52,54,56を介して電線70が接続されている。電線70は、電線固定域37(図1(c))から、前後方向Lに沿って筐体の外部へと引き出される。
熱変換フィルム40は、センサケース20およびセンサカバー30の外形にほぼ一致する形状に形成されている。熱変換フィルム40は、赤外線検知素子43および温度補償素子45を支持することに加え、赤外線検知素子43および温度補償素子45への熱影響(赤外線の直接輻射によるものを除く)を同等にするため、赤外線が入射しない遮光域25も含め、導光域28および遮光域25の両方に亘り配置されている。
熱変換フィルム40がセンサケース20とセンサカバー30の間に保持されると、赤外線検知素子43と温度補償素子45は、図1(d)に示すように、センサカバー30の素子収容室33の内部に配置される。特に、本実施形態においては、赤外線検知素子43と温度補償素子45が、センサケース20の幅方向Wの中心を基準に線対称の位置に配置される。より具体的には、赤外線検知素子43と温度補償素子45は、センサケース20を幅方向Wに二等分する中心線C1(図1(a))に対して線対称に配置される。中心線C1は、導光域28と遮光域25との境界部に位置する。
熱変換フィルム40は、高分子材料からなる樹脂により形成される。赤外線を吸収する材料であれば樹脂の材質は問われず、PPS(ポリフェニレンスルフィド)、ポリイミド、ポリエステル、ポリエチレン等の公知の樹脂を用いることができる。また、赤外線を吸収する材料であれば、樹脂以外の材料を用いることもできる。
また、熱変換フィルム40は、その厚さは任意であるが、赤外線吸収率を向上できること、および、センサケース20とセンサカバー30の間に保持させる作業の際にしわが形成されるのを防ぐこと、を考慮すると、5〜50μm程度の厚さにすることが好ましい。
[赤外線検知素子43および温度補償素子45]
赤外線検知素子43は、検知対象物であるローラ2の表面から放射された赤外線が熱変換フィルム40に吸収されて生ずる熱により昇降する温度を検知し、温度補償素子45は雰囲気温度を検知する。
赤外線検知素子43および温度補償素子45としては、例えば、小型の薄膜サーミスタ、白金温度センサ等の温度係数を持つ抵抗体を広く使用でき、特定の材質、形態に限定されない。
赤外線検知素子43は、ローラ2から放射される赤外線に加えて雰囲気温度(センサケース20、センサカバー30を含む)による熱影響下で温度を検知し、温度補償素子45は、雰囲気温度による熱影響下で温度を検知するので、各素子の熱影響としては、概念的に、下記のようになるのが理想的である。
赤外線検知素子−温度補償素子=
(「直接輻射」+「熱伝導」+「対流」+「再輻射」)−(「熱伝導」+「対流」+「再輻射」)
この時、検知対象物からの熱影響のうち、赤外線検知素子43と温度補償素子45への影響の差は、赤外線の「直接輻射」のみとなるため、赤外線検知素子43による検知温度と温度補償素子45による検知温度との差に基づいて、検知対象物から発せられる赤外線を正確に検知できる。ただし、赤外線検知素子43における「熱伝導」+「対流」+「再輻射」による熱影響と、温度補償素子45による「熱伝導」+「対流」+「再輻射」における熱影響が同じであることが前提となる。
したがって、この赤外線検知素子43と温度補償素子45における熱伝導、対流および再輻射による熱影響を同じにすることが望まれる。
[配線パターン50]
次に、図4を参照して、赤外線温度センサ10における配線パターン50を説明する。
配線パターン50は、赤外線検知素子43と温度補償素子45を接続する第一配線51と、赤外線検知素子43に接続される第二配線53と、温度補償素子45に接続される第三配線55と、を備えている。配線パターン50は、熱変換フィルム40のうら面412(第二フィルム面)に赤外線検知素子43と温度補償素子45を避けるように形成されている。赤外線温度センサ10が所定の機器内に組み込まれると、熱変換フィルム40のおもて面411(第一フィルム面)が検知対象物に対向する。
ここで、赤外線検知素子43、温度補償素子45及び配線パターン50が、うら面412の側に設けられるのは、熱変換フィルム40によりこれらの要素を周囲の環境から保護するためである。もっとも、おもて面411の側にこれらの要素を設けることを排除しない。
なお、図4(a),(b)において、一点鎖線で示される矩形の領域Aは、素子収容室33が平面方向に占有する領域を示している。図6などの他の図面においても同様である。
第一配線51は、赤外線検知素子43と温度補償素子45を接続する他に、図示を省略する温度検出回路に接続するための端子52まで引き出される。第二配線53および第三配線55も同様に、それぞれ温度検出回路に接続するための端子54、端子56まで引き出されている。なお、この温度検出回路は当業者間で周知であるから、ここでの説明を省略する。
第一配線51は、図4に示すように、赤外線検知素子43と温度補償素子45に接続される第一要素51A,51Aと、第一要素51A,51Aに接続されるべた状の第二要素51Bと、第二要素51Bと端子52を接続する第三要素51Cと、を備えている。
第一要素51Aおよび第三要素51Cは、線状の配線パターンからなる。
べた状の配線パターンである第二要素51Bは、平面視して概ね矩形の形状を有しており、赤外線検知素子43と温度補償素子45の間を埋める。第二要素51Bは、赤外線検知素子43と温度補償素子45の前後方向Lにおける中間点を中心にして線対称な平面形状をなしている。これは、赤外線検知素子43と温度補償素子45の均熱化にとって好ましい形態であるが、厳密に線対称な平面形状でなくても、赤外線検知素子43と温度補償素子45の均熱化が図れる限り、べた状の配線パターンの形状は任意である。
また、第二要素51Bは、赤外線検知素子43から引き出される第二配線53および温度補償素子45から引き出される第三配線55との電気的な接触を避けつつ、赤外線検知素子43と温度補償素子45の周囲を取り囲むように形成されている。
べた状の第二要素51Bは、素子収容室33が平面方向に占有する領域Aの表面積を超える表面積を有している。
べた状の配線パターンは、厚さが、例えば、20μmに形成される。なお、べた状の配線パターンは、好ましくは厚さが一定で形成されるが、赤外線検知素子43と温度補償素子45の均熱化が図れる限り、厚さが異なる部分が存在してもよい。さらに、べた状の配線パターンが熱変換フィルム40に占める面積は、電気的なアイソレーションが確保できれば任意である。つまり、その面積が微小でも熱応答性の向上の効果が見込めるが、面積が大きければ大きいほどこの効果が大きくなる。したがって、熱応答性を向上させる、と言う観点からすると、熱変換フィルム40のうら面412の全域にわたってべた状の配線パターを形成するのが最も好ましい。
以上に対して、第二配線53および第三配線55は、線状の配線パターンからなる。第二配線53および第三配線55は、第一配線51との電気的な接触を避けるように配線されている。
以上の通り、配線パターン50は、べた状の配線パターンである第一配線51の第二要素51Bが、熱変換フィルム40の広い面積を占有するとともに、赤外線検知素子43と温度補償素子45を取り囲むように形成されている。なお、配線パターン50は、後述するように金属材料から構成されるので、熱変換フィルム40に比べて熱伝導率が相当に高い。例えば、銅(Cu)の熱伝導率はおよそ400W/m・kであるのに対して、ポリイミドの熱伝導率は0.2W/m・k程度である。
配線パターン50を熱変換フィルム40に形成する手段は任意である。例えば、熱変換フィルム40の裏側の面に、蒸着により配線パターン50を形成できるし、塗布により配線パターン50を形成できる。また、熱変換フィルム40の裏側の面に、クラッドにより配線パターン50を形成できる。
また、配線パターン50を構成する導電体は任意であるが、電気導電率の高い銅、銅合金、その他の金属材料を用いることができる。
[赤外線温度センサ10]
赤外線温度センサ10においては、図1に示すように、センサケース20とセンサカバー30が、各々の基部21,31の互いの周縁が一致するように位置決めされ、熱変換フィルム40を介して接合される。
熱変換フィルム40がセンサケース20とセンサカバー30により保持されると、平面視で、赤外線検知素子43は導光域28の略中央に配置され、温度補償素子45は遮光域25の略中央に配置される。本実施形態によれば、後述するように、赤外線検知素子43および温度補償素子45が受ける熱の影響を、ローラ2からの赤外線の照射を除けば、略同等にすることができる。
また、センサケース20とセンサカバー30が組み付けられると、カバー基部31の切欠き36と切欠き36に対向する領域のケース基部21とにより、筐体の外部に引き出される電線70を固定する電線固定域37が形成される。つまり、図1(c)に示すように、前述した熱変換フィルム40上の配線パターンに接続される電線70は、ケース基部21のうら面212と切欠き36に取り囲まれる空間に配置され、かつ、この電線70の上からモールド用の樹脂を塗布することで、赤外線温度センサ10に固定される。電線70を固定するために用いる樹脂としては、エポキシ等の公知の樹脂を用いることができる。
なお、本実施形態では、カバー基部31の厚さT3が電線70の太さと同等以上であるため、図1(b)に示すように、電線70は、カバー基部31のうら面312からその外周面がはみ出すことがない。
赤外線温度センサ10は、図11に示すように、センサケース20のおもて面211の側が検知対象物であるローラ2に対向するように配置される。したがって、電線固定域37は、ローラ2との間にケース基部21が配置されるので、ローラ2から放射される赤外線が固定用の樹脂に照射されるのを防ぐことができる。また、モールド樹脂が電線固定域37から剥離した場合に、ローラ2に飛散するのを防ぐこともできる。
[効 果]
次に、赤外線温度センサ10の配線パターン50による効果を説明する。
本実施形態に係る配線パターン50は、熱変換フィルム40の表面の広い範囲を占有する、べた状の第一配線51を備えている。べた状の第一配線51は熱伝導性の高い金属材料、とりわけ銅、銅合金から構成されるので、周囲から熱を受けると熱変換フィルム40も含めて温度が迅速に均一になりやすい。これにより、赤外線検知素子43と温度補償素子45の均熱化が図られるので、赤外線温度センサ10は、検知温度の応答性が高くなる。
特に、べた状の配線パターンである第二要素51Bは、赤外線検知素子43と温度補償素子45の間を埋めるとともに、赤外線検知素子43と温度補償素子45の周囲を取り囲むように形成されている。これにより、赤外線検知素子43と温度補償素子45の均熱化がより迅速に行われる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に置き換えたりすることができる。
はじめに、熱変換フィルム40はセンサケース20とセンサカバー30の間に保持されることを先に述べたが、この点についての形態を説明する。
センサケース20とセンサカバー30が金属材料から構成されている場合、べた状の配線パターンがセンサケース20又はセンサカバー30と接すると、電気的な短絡が生ずる。したがって、図5(a)に示すように、例えばべた状の配線パターンである第一配線51が、センサケース20のケース基部21とセンサカバー30のカバー基部31で挟む保持部分よりも内側に留まらせ、センサケース20とセンサカバー30には接触しないようにする。
他の形態として、図5(b)に示すように、べた状の配線パターンである第一配線51のうら面の側に絶縁層42を配置する。そうすれば、センサケース20およびセンサカバー30と第一配線51の間の電気的に絶縁できるので、第一配線51を保持部分まで延ばすことができる。この形態は、保持部分の金属材料だけを捉えると、センサケース20、第一配線51およびセンサカバー30がこの順で積層されている。これにより、第一配線51は、加熱されたセンサケース20およびセンサカバー30から熱が伝達されるので、赤外線検知素子43および温度補償素子45の均熱化がより迅速に進む。
絶縁層42は、熱変換フィルム40と同じ材料を用いることができるし、他の材料を用いることもできる。
次に、べた状の配線パターンの変形例を図6〜図9を参照して説明する。
はじめに、図6は、第二配線63および第三配線65がべた状の配線パターンを有し、第一配線61が線状の配線パターからなる例を示す。
配線パターン60は、赤外線検知素子43と温度補償素子45を接続する第一配線61と、赤外線検知素子43に接続される第二配線63と、温度補償素子45に接続される第三配線65と、を備えている。この配線パターン60においても、上述した配線パターン50と同様の効果を奏する。
第一配線61は、赤外線検知素子43と温度補償素子45を接続する線状の第一要素61Aと、第一要素61Aと端子52を接続する第二要素61Cと、を備えている。
第二配線63は、赤外線検知素子43に接続される第一要素63Aと、第一要素63Aに接続されるべた状の第二要素63Bと、第二要素63Bと端子54を接続する第三要素51Cと、を備えている。
第三配線65は、温度補償素子45に接続される第一要素65Aと、第一要素65Aに接続されるべた状の第二要素65Bと、第二要素65Bと端子56を接続する第三要素51Cと、を備えている。
次に、図7は、第一配線51がべた状の配線パターンをなしているが、このべた状の配線パターンの中には、導電層が形成されておらず、熱変換フィルム40がむき出しとされている非導体領域57が設けられている。
非導体領域57は、赤外線温度センサ10を幅方向Wに二等分する中心線C1と中心が一致する矩形の形状を有しており、赤外線検知素子43と温度補償素子45の間の中間地点にまたがって設けられる。
この非導体領域57は、以下の作用・効果を有する。
赤外線温度センサ10を使用していると、非導体領域57が設けられているところにも赤外線が照射される。ここに熱伝導性の優れた導体が存在していると輻射熱が生じる。この輻射熱が遮光域25に伝わると、赤外線検知素子43と温度補償素子45の温度差が小さくなる。そこで、当該領域を非導体にすることにより輻射熱の発生を抑えるとともに、輻射熱が温度補償素子45へ最短距離で伝わるのを抑える。
非導体領域57は、図7の形態に限るものでない。例えば、図8(a)に示すように非導体領域57を複数(2つ)に分割して設けることができる。また、図8(b)に示す非導体領域57は、その長尺方向が幅方向Wに沿う形態をなしている。なお、図7、図8(a)は、長尺方向が前後方向Lに沿う形態をなしている。
なお、非導体領域57は、配線パターン50よりも熱伝導性が劣る材料で構成される低熱伝導領域が設けられていてもよい。
また、図9(a)に示すように、べた状の配線パターンである第二要素51Bを設ける領域を、素子収容室33が平面方向に占有する領域Aの面積と同等の表面積に収めることができる。均熱化のために、べた状の配線は、少なくともこの面積と同等以上の表面積を有することが好ましい。
また、図9(b)に示すように、線状の配線パターンをなす第二配線53、第三配線55を幅方向Wの両側に引き出すこともできる。
また、図9(c)に示すように、第一配線51を線状の配線パターン(第二要素51B,第三要素51C)にするとともに、第二配線53および第三配線55をべた状の配線パターン(第二要素53B、第二要素55B)にすることもできる。
さらに、図10(a),(b)に示すように、本発明のべた状の配線パターン(51B,53B,55B)は、赤外線検知素子43、温度補償素子45を取り囲むエッジ部分がくし歯状に形成されていてもよい。これにより、この部分には、高熱伝導領域と低熱伝導領域が交互に配置される形成されることになる。
なお、図9および図10において、図4と同じ要素には図4と同じ符号を付している。
さらにまた、本発明に係るべた状の配線パターンは、図1〜図3に示した形態に限らず、例えば特許文献1に記載される形態の赤外線温度センサにも採用できる。
1 トナー定着器
2,3 ローラ
10 赤外線温度センサ
20 センサケース
21 ケース基部
22 遮光ドーム
25 遮光域
26 赤外線入射窓
28 導光域
30 センサカバー
31 カバー基部
32 素子収容ドーム
33 素子収容室
40 熱変換フィルム
42 絶縁層
43 赤外線検知素子
45 温度補償素子
50 配線パターン
51 第一配線
51A 第一要素
51B 第二要素
51C 第三要素
52,54,56 端子
53 第二配線
53A 第一要素
53B 第二要素
53C 第三要素
55 第三配線
55A 第一要素
55B 第二要素
55C 第三要素
57 非導体領域
60 配線パターン
61 第一配線
61A 第一要素
61C 第二要素
63 第二配線
63A 第一要素
63B 第二要素
63C 第三要素
65 第三配線
65A 第一要素
65B 第二要素
65C 第三要素
70 電線

Claims (11)

  1. 検知対象物から放射される赤外線を吸収して熱に変換するフィルムと、
    前記フィルムに支持され、前記フィルムで変換された前記赤外線による温度変化を検知する赤外線検知素子と、
    前記フィルムに支持され、周囲の雰囲気の温度変化を検知する温度補償素子と、
    前記赤外線検知素子および前記温度補償素子に接続され、前記フィルムに支持されるべた状の配線パターンと、
    を備えることを特徴とする赤外線温度センサ。
  2. べた状の前記配線パターンは、
    前記赤外線検知素子と前記温度補償素子の間の中間地点を中心とする対称な平面形状を有する、
    請求項1に記載の赤外線温度センサ。
  3. べた状の前記配線パターンは、
    前記赤外線検知素子および前記温度補償素子の周囲を取り囲むように形成される、
    請求項1又は請求項2に記載の赤外線温度センサ。
  4. 前記フィルムの第一フィルム面が、前記検知対象物に対向し、
    前記第一フィルム面のうら側の第二フィルム面に、前記赤外線検知素子および前記温度補償素子と、べた状の前記配線パターンが設けられる、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の赤外線温度センサ。
  5. 前記配線パターンは、
    前記赤外線検知素子と前記温度補償素子を接続し、かつ、引き出される第一配線と、
    前記赤外線検知素子から引き出される第二配線と、
    前記温度補償素子から引き出される第三配線と、を備え、
    前記第一配線、または、前記第二配線及び前記第三配線のいずれか一方はべた状の前記配線パターンを有し、かつ、他方は線状の前記配線パターンからなる、
    請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の赤外線温度センサ。
  6. べた状の前記配線パターンは、
    他の前記配線パターンよりも熱伝導性が低い低熱伝導領域を備える、
    請求項5に記載の赤外線温度センサ。
  7. べた状の前記配線パターンに形成された前記低熱伝導領域は、前記赤外線検知素子と前記温度補償素子との間に形成される、
    請求項6に記載の赤外線温度センサ。
  8. 前記低熱伝導領域は、べた状の前記配線パターンを構成する導電層が形成されておらず、前記フィルムの前記第二フィルム面がむき出しとされる、
    請求項6または請求項7に記載の赤外線温度センサ。
  9. 放射された前記赤外線を導く導光域、および、周囲に対して閉じられて前記赤外線が遮蔽される遮光域が形成されるセンサケースと、
    前記センサケースに対向して配置されるセンサカバーと、からなる筐体を備え、
    前記フィルムは、前記センサケースと前記センサカバーの間の保持部分にて保持されており、
    べた状の前記配線パターンは、
    前記保持部分よりも内側に留まるように形成されている、
    請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の赤外線温度センサ。
  10. 放射された前記赤外線を導く導光域、および、周囲に対して閉じられて前記赤外線が遮蔽される遮光域が形成されるセンサケースと、
    前記センサケースに対向して配置されるセンサカバーと、からなる筐体を備え、
    前記フィルムは、前記センサケースと前記センサカバーの間の保持部分にて保持されており、
    べた状の前記配線パターンは、
    絶縁層を介して前記保持部分にて保持される、
    請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の赤外線温度センサ。
  11. 前記筐体は、
    前記赤外線検知素子と前記温度補償素子を収容する素子収容室を備え、
    べた状の前記配線パターンは、少なくとも前記素子収容室が前記フィルムの平面方向に占有する面積と同等以上の表面積を有する、
    請求項9または請求項10に記載の赤外線温度センサ。
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