JPWO2019151486A1 - 機能性多糖粒子 - Google Patents
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Abstract
天然素材で柔らかく、かつ光散乱性に優れたセルロース粒子を提供することを目的とする。表面に皺状又は襞状の凹凸構造を有し、セルロース又はセルロース誘導体を主成分として含む、粒子、及びその製造方法を提供する。かかる粒子は、柔らかく、かつ光散乱性に優れることから、化粧品として有用である。
Description
本発明は、表面に皺状又は襞状の凹凸構造を有し、セルロース又はセルロース誘導体を主成分として含む、粒子、その製造方法、及び該粒子を含む化粧品に関する。
多孔質微粒子は、その材質、形状、物性などに応じて、研磨剤、艶消し剤(光拡散剤)、担体、吸水材、充填剤、アンチブロッキング剤などの各種添加剤として、幅広い分野で使用されている。
多孔質微粒子の中でも、マイクロビーズは、一般に、ポリエチレンやポリプロピレンなどのプラスチック製の微粒子(数μm乃至数百μmの粒子)を指し、トイレタリー製品(例えば、洗顔料、ボディ洗浄料)、オーラルケア製品(例えば、歯磨剤)、化粧品(例えば、ファンデーション)などの香粧品にも広く使用されている。具体的に、マイクロビーズは、洗顔料やボディ洗浄料などのトイレタリー製品では、マッサージ効果や洗浄効果を増強するためのスクラブ剤として使用され、ファンデーションなどの化粧品では、例えば、反射光を多方向へ散乱させ、しみ、しわ、そばかす、色むらなどの肌の欠点を補正するデフォーカス効果(ソフトフォーカス効果ともいう)を発現させるために使用されている(例えば、特許文献1、2参照)。
しかしながら、近年、マイクロビーズは下水処理を通り抜けて河川や海洋に流出し、生物に取り込まれ生態系へ悪影響を及ぼすことが懸念されている。マイクロビーズは一旦環境に流出するとその回収がほとんど不可能であることから、プラスチック製のマイクロビーズを、生分解性プラスチックや天然素材などの環境にやさしい素材で代替することが求められている。そのような素材として、例えば、生分解性を有するポリエステル系熱可塑性樹脂を主成分とする多孔質樹脂微粒子が報告されている(例えば、特許文献3参照)。また天然素材由来のマイクロビーズとしては、セルロース粒子が知られている(例えば、特許文献4参照)。
しかしながら、既存のセルロース粒子は硬く、かつ光散乱性に劣ることから、香粧品への使用においてはこれらの特性の更なる改善が求められていた。すなわち本発明は、天然素材で柔らかく、かつ光散乱性に優れたセルロース粒子を提供することを目的とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、セルロース又はセルロース誘導体、特に植物由来のセルロースナノファイバーの分散液を噴霧乾燥することにより得られる粒子が、結晶化度が適度に抑制され、表面に皺状又は襞状の凹凸構造を有することから柔らかく、かつ光散乱性や吸油性に優れることを見出し、本発明を完成させた。本発明は以下のとおりである。
(1) 表面に皺状又は襞状の凹凸構造を有し、結晶化度が80%以下である、セルロース又はセルロース誘導体を主成分として含む、粒子。
(2) 光散乱率が50〜230%の範囲にある、セルロース又はセルロース誘導体を主成分として含む、粒子。
(3) 光散乱率が50〜230%の範囲にある、上記(1)に記載の粒子。
(4) 結晶化度が80%以下である、上記(2)に記載の粒子。
(5) セルロースが、植物由来のセルロース、セルロースファイバー又はセルロースナノファイバーである、上記(1)乃至(4)に記載の粒子。
(6) セルロース又はセルロース誘導体の分散液を得る工程と、得られた分散液を噴霧乾燥する工程を含む、表面に皺状又は襞状の凹凸構造を有し、結晶化度が80%以下である、セルロース又はセルロース誘導体を主成分とする粒子の製造方法。
(7) セルロース又はセルロース誘導体の分散液を得る工程と、得られた分散液を噴霧乾燥する工程を含む、光散乱率が50〜230%の範囲にあり、セルロース又はセルロース誘導体を主成分とする粒子の製造方法。
(8)セルロース又はセルロース誘導体を主成分とする粒子の光散乱率が50〜230%の範囲にある、(6)に記載の製造方法。
(9) セルロース又はセルロース誘導体を主成分とする粒子の結晶化度が80%以下である、上記(7)に記載の製造方法。
(10) セルロースが、植物由来のセルロース、セルロースファイバー又はセルロースナノファイバーである、上記(6)乃至(9)に記載の製造方法。
(11) 分散液におけるセルロース又はセルロース誘導体の濃度が、0.5〜5質量%である、上記(6)乃至(10)のいずれかに記載の製造方法。
(12) 分散液が、セルロース又はセルロース誘導体の物理的な粉砕により得られる、上記(6)乃至(11)のいずれかに記載の製造方法。
(13) 上記(1)乃至(5)のいずれかに記載の粒子、あるいは上記(6)乃至(12)のいずれかに記載の製造方法により得られる粒子を含む、化粧品。
(2) 光散乱率が50〜230%の範囲にある、セルロース又はセルロース誘導体を主成分として含む、粒子。
(3) 光散乱率が50〜230%の範囲にある、上記(1)に記載の粒子。
(4) 結晶化度が80%以下である、上記(2)に記載の粒子。
(5) セルロースが、植物由来のセルロース、セルロースファイバー又はセルロースナノファイバーである、上記(1)乃至(4)に記載の粒子。
(6) セルロース又はセルロース誘導体の分散液を得る工程と、得られた分散液を噴霧乾燥する工程を含む、表面に皺状又は襞状の凹凸構造を有し、結晶化度が80%以下である、セルロース又はセルロース誘導体を主成分とする粒子の製造方法。
(7) セルロース又はセルロース誘導体の分散液を得る工程と、得られた分散液を噴霧乾燥する工程を含む、光散乱率が50〜230%の範囲にあり、セルロース又はセルロース誘導体を主成分とする粒子の製造方法。
(8)セルロース又はセルロース誘導体を主成分とする粒子の光散乱率が50〜230%の範囲にある、(6)に記載の製造方法。
(9) セルロース又はセルロース誘導体を主成分とする粒子の結晶化度が80%以下である、上記(7)に記載の製造方法。
(10) セルロースが、植物由来のセルロース、セルロースファイバー又はセルロースナノファイバーである、上記(6)乃至(9)に記載の製造方法。
(11) 分散液におけるセルロース又はセルロース誘導体の濃度が、0.5〜5質量%である、上記(6)乃至(10)のいずれかに記載の製造方法。
(12) 分散液が、セルロース又はセルロース誘導体の物理的な粉砕により得られる、上記(6)乃至(11)のいずれかに記載の製造方法。
(13) 上記(1)乃至(5)のいずれかに記載の粒子、あるいは上記(6)乃至(12)のいずれかに記載の製造方法により得られる粒子を含む、化粧品。
本発明の粒子は、結晶化度が適度に抑制され、その表面に皺状又は襞状の凹凸構造を有することから柔らかく、肌に直接触れる化粧品への添加に適している。特に本発明の粒子は、吸油性に優れることから、油性成分や油性基剤を含む化粧品への添加に適しており、また入射光が均一に光散乱するという優れた光学特性(光散乱性)を有することから、ファンデーションなどの化粧品に配合することにより、デフォーカス効果(ソフトフォーカス効果ともいう)の発現が期待できる。
<粒子>
本発明は、表面に皺状又は襞状の凹凸構造を有し、セルロース又はセルロース誘導体を主成分として含む、粒子に関する。「皺状又は襞状の凹凸構造を有する」とは、図3に示すように、粒子の拡大像を観察した際に、その表面が平滑ではなく、皺状又は襞状の外観を有する溝状の筋目を有することを意味する。これは、他の多孔性球状セルロース粒子に見られる半球状のクレーターのような窪みとは異なり、花弁状粒子に見られる不定形の凹凸構造を示す。
本発明は、表面に皺状又は襞状の凹凸構造を有し、セルロース又はセルロース誘導体を主成分として含む、粒子に関する。「皺状又は襞状の凹凸構造を有する」とは、図3に示すように、粒子の拡大像を観察した際に、その表面が平滑ではなく、皺状又は襞状の外観を有する溝状の筋目を有することを意味する。これは、他の多孔性球状セルロース粒子に見られる半球状のクレーターのような窪みとは異なり、花弁状粒子に見られる不定形の凹凸構造を示す。
(セルロース)
本発明の粒子は、セルロース又はセルロース誘導体を主成分として含む。本発明で使用されるセルロース又はセルロース誘導体は、羊毛、綿、絹、麻、パルプ等の天然繊維、レーヨン、ポリノジック、キュプラ(ベンベルグ(登録商標))、リヨセル(テンセル(登録商標))等の再生繊維に由来するもの、あるいはバクテリアが生産するセルロースが挙げられる。またセルロース繊維と合成繊維(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維)のセルロース複合繊維に由来するものであってもよい。
本発明の粒子は、セルロース又はセルロース誘導体を主成分として含む。本発明で使用されるセルロース又はセルロース誘導体は、羊毛、綿、絹、麻、パルプ等の天然繊維、レーヨン、ポリノジック、キュプラ(ベンベルグ(登録商標))、リヨセル(テンセル(登録商標))等の再生繊維に由来するもの、あるいはバクテリアが生産するセルロースが挙げられる。またセルロース繊維と合成繊維(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維)のセルロース複合繊維に由来するものであってもよい。
本発明で使用されるセルロース又はセルロース誘導体としては、天然繊維に由来するもの、例えば、木材、竹、麻、ジュート、ケナフ、綿、ビート、農産物残廃物等の植物に由来するものが挙げられ、特に、広葉樹、針葉樹又は竹に由来するものが挙げられる。また、このような繊維性植物から得られたα−セルロースを酸で部分的に解重合して精製したもの、例えば、結晶セルロースであってもよい。
また本発明では、セルロース又はセルロース誘導体として、セルロースファイバー、特にセルロースナノファイバーを用いることが好ましい。「セルロースナノファイバー(CNF)」とは、セルロース繊維をナノサイズレベルまで解繊処理することにより得られる繊維であり、一般に、繊維幅約4〜200nm、繊維長約5μm以上の繊維である。このようなセルロースナノファイバーは、公知の方法により調製でき、また市販品として入手できる。例えば、大王製紙(株)や中越パルプ工業(株)等の供給業者より入手できる。
本発明において「セルロース又はセルロース誘導体を主成分として含む」とは、粒子に占めるセルロース又はセルロース誘導体の割合(重量基準)が50質量%超であることを意味する。セルロース又はセルロース誘導体の割合(重量基準)は、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上、さらに好ましくは80質量%以上、特に好ましくは90質量%以上である。最も好適な態様では、本発明の粒子はセルロース又はセルロース誘導体のみからなる。
粒子に含まれるセルロース又はセルロース誘導体以外の成分としては、無機顔料や粘土鉱物が挙げられ、例えば、マイカ、タルク、カオリン、セリサイト、モンモリロナイト、カオリナイト、雲母、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、ベントナイト、スメクタイト、粘土、泥、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、炭酸カルシウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、群青、紺青、カーボンブラック、酸化チタン、微粒子及び超微粒子酸化チタン、酸化亜鉛、微粒子及び超微粒子酸化亜鉛、アルミナ、シリカ、煙霧状シリカ(超微粒子無水ケイ酸)、雲母チタン、魚鱗箔、窒化ホウ素、ホトクロミック顔料、合成フッ素金雲母、微粒子複合粉体、金、アルミニウム等の各種の大きさ・形状の無機粉体、及び、これらをハイドロジェンシリコーン、環状ハイドロジェンシリコーン等のシリコーン若しくはその他のシラン若しくはチタンカップリング剤等の各種表面処理剤で処理を行って疎水化若しくは親水化した粉体等が挙げられる。
本発明の粒子の粒径は、粒子の所望の用途に応じて適宜設定できるが、例えば0.5〜500μmの範囲、好ましくは1〜200μmの範囲、より好ましくは2〜100μm、特に好ましくは5〜80μmの範囲に分布し、また平均粒子径は、例えば5〜40μmの範囲、好ましくは5〜30μmの範囲にある。なお、本発明において粒径とは、散乱式粒子径分布測定装置で測定した値を意味し、平均粒子径とは、得られた粒度分布より算出される算術平均径を意味する。
(光散乱率)
別の態様において、本発明の粒子は、下記式(1)で表される光散乱率が、50〜200%の範囲にあることを特徴とする。
{式(1)中、角度20°、70°及び5°での反射強度は、粒子に対して法線方向を0°として、粒子に−30°の角度から光を入射した時の受光器の感度を任意の値(感度調整値と呼ぶ)に設定した後、ある角度から光を入射した時の受光器の角度が20°、70°及び5°における反射光の強度を意味する。}
別の態様において、本発明の粒子は、下記式(1)で表される光散乱率が、50〜200%の範囲にあることを特徴とする。
{式(1)中、角度20°、70°及び5°での反射強度は、粒子に対して法線方向を0°として、粒子に−30°の角度から光を入射した時の受光器の感度を任意の値(感度調整値と呼ぶ)に設定した後、ある角度から光を入射した時の受光器の角度が20°、70°及び5°における反射光の強度を意味する。}
ここで、光散乱率は、国際公開第2010/092890号に記載された上記式(1)に従って算出する。例えば、光の入射角が−30°における光散乱率を算出する場合、初めに、試料を押し当てた面の法線方向を0°として、試料に−30°の角度から光を入射した時の受光器の感度を任意の値(感度調整値と呼ぶ)に設定した後、受光器の角度が20°、70°及び5°における反射光の強度を測定する。次いで、最初の感度調整値を維持したまま、同一試料に−45°の角度から光を入射したときの、受光器の角度が20°、70°及び5°における反射光の強度を測定する。入射角−60°の場合も同様にして相対強度を測定し、最終的に光散乱率を算出する。
上記式(1)で表わされる光散乱率が100%になれば、図2で表わされる反射強度を示すグラフが円形になり、入射光が均一に拡散したことを意味する。この光散乱率が100%を超えることは、図2で表わされる反射強度を示すグラフが横長の楕円形になることを意味し、100を下回る場合には、縦長の楕円形になることを意味する。
本発明の粒子は、その表面に皺状又は襞状の凹凸構造を有するにもかかわらず、より均一性の高い反射光強度を有する。本発明の粒子は、光散乱率が50〜230%の範囲にあることを特徴とする。光の入射角が−30°、−45°及び−60°の各観測時において、好ましくは、いずれか1つの入射角において光散乱率が50〜230%の範囲にあり、より好ましくは、任意の2つの入射角において光散乱率が50〜230%の範囲にあり、さらに好ましくは、いずれの入射角においても光散乱率が50〜230%の範囲にある。本発明の粒子の光散乱率は、好ましくは50〜200%の範囲であり、より好ましくは70〜190%の範囲であり、さらに好ましくは75〜190%の範囲である。このことは、本発明の粒子が、より均一な全方向反射を可能にできることを意味し、例えば、本発明の粒子を化粧品用添加物として使用した場合、デフォーカス効果の発現が期待できる。
特に、反射光分布の測定において、入射光に対する正反射近傍(例えば、正反射の角度±10°以内、好ましくは正反射の角度±5°以内)の反射光の最大強度の、入射光近傍(例えば、入射光の角度±10°以内、好ましくは入射光の角度±5°以内)の反射光の最大強度に対する比が、0.5:1〜2:1の範囲にあることが好ましく、0.5:1〜1.8:1の範囲にあることが好ましい。正反射の強度がこのような範囲にあることで、優れた光学特性、特に、本発明の粒子を化粧品用添加物(特に、ファンデーションへの添加物)として使用した場合、デフォーカス効果の発現が期待できる。
(結晶化度)
別の態様において、本発明の粒子は、結晶化度が80%以下であることを特徴とする。本発明の結晶化度は、粒子中のセルロースにおける結晶領域の割合を意味し、後述する評価例6に記載のとおり、粉末X線回折図から下記式(2)及び(3)(SEN-I GAKKAISHI, Vol.46, No.8(1990),324参照)を用いて算出することができる。
別の態様において、本発明の粒子は、結晶化度が80%以下であることを特徴とする。本発明の結晶化度は、粒子中のセルロースにおける結晶領域の割合を意味し、後述する評価例6に記載のとおり、粉末X線回折図から下記式(2)及び(3)(SEN-I GAKKAISHI, Vol.46, No.8(1990),324参照)を用いて算出することができる。
(式中、I22.6とI18.5は回折角2θが22.6°と18.5°における回折強度を示し、I22.6,blankとI18.5,blankは回折角2θが22.6°と18.5°におけるガラスキャピラリーのみの回折強度を示す。)
(式中、I20.0とI15.0は回折角2θが20.0°と15.0°における回折強度を示し、I20.0,blankとI15.0,blankは各々回折角2θが20.0°と15.0°におけるガラスキャピラリーのみの回折強度を示す。)
セルロース粒子の結晶化度が高くなると、一般に、強度は向上するが、柔軟性が低下するため、結晶化度は適度に抑制されることが望ましい。したがって、本発明の粒子の結晶化度は、80%以下であり、好ましくは75%以下であり、より好ましくは70%以下である。一方、本発明の粒子の結晶化度は、20%以上であり、好ましくは25%以上であり、より好ましくは30%以上である。本発明の粒子は、結晶化度が適度に抑制され、その表面に皺状又は襞状の凹凸構造を有することから柔らかく、肌に直接触れる化粧品への添加に適している。
(吸油量)
別の態様において、本発明の粒子は、JIS K 5101-13-1に準じて測定した吸油量が、60〜150g/100gの範囲であることを特徴とする。具体的には、本発明の粒子を測定板の上に置き、精製あまに油をスポットから一回に数滴ずつ徐々に加え、その都度、ヘラで精製あまに油と粒子を混練する操作を繰り返し、精製あまに油及び粒子の塊ができるまで滴下を続け、次いで1滴ずつ滴下し、完全に混練するようにして繰り返し、ペーストが滑らかな硬さになったところを終点として、測定試料(g)に対する精製あまに油(g)から吸油量を算出する。本発明の粒子の吸油量は、60〜150g/100gの範囲であり、好ましくは60〜100g/100gの範囲であり、油性成分や油性基剤を含む化粧品への添加に適している。
別の態様において、本発明の粒子は、JIS K 5101-13-1に準じて測定した吸油量が、60〜150g/100gの範囲であることを特徴とする。具体的には、本発明の粒子を測定板の上に置き、精製あまに油をスポットから一回に数滴ずつ徐々に加え、その都度、ヘラで精製あまに油と粒子を混練する操作を繰り返し、精製あまに油及び粒子の塊ができるまで滴下を続け、次いで1滴ずつ滴下し、完全に混練するようにして繰り返し、ペーストが滑らかな硬さになったところを終点として、測定試料(g)に対する精製あまに油(g)から吸油量を算出する。本発明の粒子の吸油量は、60〜150g/100gの範囲であり、好ましくは60〜100g/100gの範囲であり、油性成分や油性基剤を含む化粧品への添加に適している。
<粒子の製造方法>
本発明の粒子は、セルロース又はセルロース誘導体の分散液を得る工程と、得られた分散液を噴霧乾燥する工程を含む方法により製造できる。
本発明の粒子は、セルロース又はセルロース誘導体の分散液を得る工程と、得られた分散液を噴霧乾燥する工程を含む方法により製造できる。
本発明の製造方法に係る分散液において、セルロース又はセルロース誘導体の例と好ましい態様は上述のとおりである。分散液は、セルロース又はセルロース誘導体と分散媒を混合し、これを粉砕処理することにより得られる。分散媒は、好ましくは水性媒体であり、より好ましくは水、水混和性有機溶媒又はその混合物である。水混和性有機溶媒の例としては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール等の炭素数1〜4のアルコール類、アセトン等のケトン類、アセトニトリル等のニトリル類、N−メチルピロリドン、N−シクロヘキシルピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、γ−ブチロラクトン等のラクトン、テトラヒドロフラン等のエーテル類が挙げられる。最も好適な態様では、分散媒は水であるか、又は水と炭素数1〜4のアルコール類の混合物である。
分散液におけるセルロース又はセルロース誘導体の濃度は、続く噴霧乾燥工程に使用できる範囲であれば特に限定されないが、例えば0.01〜10質量%であり、好ましくは0.3〜7質量%であり、より好ましくは0.5〜5質量%である。
分散液を得る操作に、特に限定はなく、当業者に公知の分散液を得る操作を用いて実施できる。典型的には、分散液は、セルロース又はセルロース誘導体の粉砕処理により得られ、好ましくは物理的な粉砕により得られる。物理的な粉砕とは、セルロース又はセルロース誘導体と分散媒の混合物に、マグネチックスターラー、撹拌翼等の攪拌装置、ポリトロン等のホモジナイザー、超音波破砕機等の超音波発生機器、湿式微粒化装置(例えば、スターバースト;(株)スギノマシン)等の粉砕機を用いて物理的な外力を与えることにより実施される。ただし、市販のセルロース又はセルロース誘導体が十分に粉砕されているものであれば、粉砕処理を行わずに分散液を得てもよい。また本発明の製造方法では、分散液を得る工程に代えて、市販のセルロース分散液、例えば市販のセルロースナノファイバーの分散液を用いてもよい。
本発明の粒子は、得られた分散液を噴霧乾燥することにより得られる。噴霧乾燥は、スプレードライヤー等、公知の噴霧乾燥装置を用いて実施される。噴霧乾燥条件は、分散液における分散媒の種類、セルロース又はセルロース誘導体の種類又は濃度等に応じて適宜設定されるが、例えば、入口温度150〜300℃、出口温度0〜150℃で実施される。
<化粧品>
本発明の粒子は、結晶化度が適度に抑制され、その表面に皺状又は襞状の凹凸構造を有することから柔らかく、また入射光が均一に光散乱するという優れた光学特性(光散乱性)を有することから、肌に直接触れ、かつデフォーカス効果等の光学特性が要求される化粧品への添加に適している。また本発明の粒子は、それ自体を、あるいはその用途に応じた適切な媒体中で任意の添加剤と共に分散された形態で、化粧品用添加剤又は化粧品用組成物として利用してもよい。そのような化粧品の例としては、洗顔フォーム、洗顔パウダー、ボディ洗浄料等のトイレタリー製品、シャンプー、コンディショナー等のヘアケア製品、歯磨剤等のオーラルケア製品、化粧下地、パウダーファンデーション、リキッドファンデーション、BBクリーム、コンシーラー、日焼け止め等のメーキャップ化粧品等が挙げられ、これらにおいて、マッサージ効果や洗浄効果を増強するためのスクラブ剤として、又はデフォーカス効果を発現させるための光散乱剤などとして使用できる。特に本発明の粒子は、吸油性に優れることから、油性成分や油性基剤を含む化粧品への添加に適している。
本発明の粒子は、結晶化度が適度に抑制され、その表面に皺状又は襞状の凹凸構造を有することから柔らかく、また入射光が均一に光散乱するという優れた光学特性(光散乱性)を有することから、肌に直接触れ、かつデフォーカス効果等の光学特性が要求される化粧品への添加に適している。また本発明の粒子は、それ自体を、あるいはその用途に応じた適切な媒体中で任意の添加剤と共に分散された形態で、化粧品用添加剤又は化粧品用組成物として利用してもよい。そのような化粧品の例としては、洗顔フォーム、洗顔パウダー、ボディ洗浄料等のトイレタリー製品、シャンプー、コンディショナー等のヘアケア製品、歯磨剤等のオーラルケア製品、化粧下地、パウダーファンデーション、リキッドファンデーション、BBクリーム、コンシーラー、日焼け止め等のメーキャップ化粧品等が挙げられ、これらにおいて、マッサージ効果や洗浄効果を増強するためのスクラブ剤として、又はデフォーカス効果を発現させるための光散乱剤などとして使用できる。特に本発明の粒子は、吸油性に優れることから、油性成分や油性基剤を含む化粧品への添加に適している。
<その他添加剤>
本発明の化粧品には、必要に応じて一般的に化粧品用添加剤及び医薬部外品用添加剤として使用可能な添加剤を配合することができる。化粧品又は医薬部外品等の皮膚外用剤に配合される生理活性物質及び機能性物質等の添加成分としては、例えば油性基剤、保湿剤、感触向上剤、界面活性剤、高分子、増粘・ゲル化剤、溶剤、噴射剤、酸化防止剤、還元剤、酸化剤、防腐剤、抗菌剤、殺菌剤、キレート剤、pH調整剤、酸、アルカリ、粉体、無機塩類、紫外線吸収剤、美白剤、ビタミン類及びその誘導体類、育毛用薬剤、血行促進剤、刺激剤、ホルモン類、抗しわ剤、抗老化剤、ひきしめ剤、冷感剤、温感剤、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、植物・動物・微生物エキス類、鎮痒剤、角質剥離・溶解剤、制汗剤、清涼剤、収れん剤、酵素類、核酸類、香料、色素、着色剤、染料、顔料、消炎剤、抗炎症剤、抗喘息薬、抗慢性閉塞性肺疾患薬、抗アレルギー剤、免疫調整剤、抗感染症剤及び抗真菌剤等が挙げられる。
本発明の化粧品には、必要に応じて一般的に化粧品用添加剤及び医薬部外品用添加剤として使用可能な添加剤を配合することができる。化粧品又は医薬部外品等の皮膚外用剤に配合される生理活性物質及び機能性物質等の添加成分としては、例えば油性基剤、保湿剤、感触向上剤、界面活性剤、高分子、増粘・ゲル化剤、溶剤、噴射剤、酸化防止剤、還元剤、酸化剤、防腐剤、抗菌剤、殺菌剤、キレート剤、pH調整剤、酸、アルカリ、粉体、無機塩類、紫外線吸収剤、美白剤、ビタミン類及びその誘導体類、育毛用薬剤、血行促進剤、刺激剤、ホルモン類、抗しわ剤、抗老化剤、ひきしめ剤、冷感剤、温感剤、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、植物・動物・微生物エキス類、鎮痒剤、角質剥離・溶解剤、制汗剤、清涼剤、収れん剤、酵素類、核酸類、香料、色素、着色剤、染料、顔料、消炎剤、抗炎症剤、抗喘息薬、抗慢性閉塞性肺疾患薬、抗アレルギー剤、免疫調整剤、抗感染症剤及び抗真菌剤等が挙げられる。
これらの添加成分を例示すると、油性基剤としては、セタノール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ホホバアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ダイマージオール等の高級(多価)アルコール類;ベンジルアルコール等のアラルキルアルコール及びその誘導体;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、イソヘキサデカン酸、アンテイソヘンイコサン酸、長鎖分岐脂肪酸、ダイマー酸、水素添加ダイマー酸等の高級脂肪酸類、及びそのアルミニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、カリウム塩、ナトリウム塩等の金属石けん類、並びにアミド等の含窒素誘導体類;流動パラフィン(ミネラルオイル)、重質流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ポリブテン、スクワラン、オリーブ由来スクワラン、スクワレン、ワセリン、固形パラフィン等の炭化水素類;キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ろう、みつろう、モンタンワックス、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー等のワックス類;ヤシ油、パーム油、パーム核油、サフラワー油、オリーブ油、ヒマシ油、アボカド油、ゴマ油、茶油、月見草油、小麦胚芽油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、ククイナッツ油、ローズヒップ油、メドウフォーム油、パーシック油、ティートリー油、ハッカ油、トウモロコシ油、ナタネ油、ヒマワリ油、小麦胚芽油、アマニ油、綿実油、大豆油、落花生油、コメヌカ油、カカオ脂、シア脂、水素添加ヤシ油、水素添加ヒマシ油、ホホバ油、水素添加ホホバ油等の植物油脂類;牛脂、乳脂、馬脂、卵黄油、ミンク油、タートル油等の動物性油脂類;鯨ロウ、ラノリン、オレンジラフィー油等の動物性ロウ類;液状ラノリン、還元ラノリン、吸着精製ラノリン、酢酸ラノリン、酢酸液状ラノリン、ヒドロキシラノリン、ポリオキシエチレンラノリン、ラノリン脂肪酸、硬質ラノリン脂肪酸、ラノリンアルコール、酢酸ラノリンアルコール、酢酸(セチル・ラノリル)エステル等のラノリン類;レシチン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン等のスフィンゴリン脂質、ホスファチジン酸、リゾレシチン等のリン脂質類;水素添加大豆リン脂質、部分水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質、部分水素添加卵黄リン脂質等のリン脂質誘導体類;コレステロール、ジヒドロコレステロール、ラノステロール、ジヒドロラノステロール、フィトステロール、コール酸等のステロール類;サポゲニン類;サポニン類;酢酸コレステリル、ノナン酸コレステリル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、N−ラウロイルサルコシンイソプロピル等のアシルサルコシンアルキルエステル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、イソステアリン酸フィトステリル、軟質ラノリン脂肪酸コレステリル、硬質ラノリン脂肪酸コレステリル、長鎖分岐脂肪酸コレステリル、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸コレステリル等のステロールエステル類;リン脂質・コレステロール複合体、リン脂質・フィトステロール複合体等の脂質複合体;ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸ヘキシルデシル、イソステアリン酸オクチルドデシル、パリミチン酸セチル、パルミチン酸オクチルドデシル、オクタン酸セチル、オクタン酸ヘキシルデシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸オクチル、イソノナン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソステアリル、ネオデカン酸オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、リシノレイン酸オクチルドデシル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、エルカ酸オクチルドデシル、イソステアリン酸硬化ヒマシ油、オレイン酸エチル、アボカド油脂肪酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジブチルオクチル、アジピン酸ジイソブチル、コハク酸ジオクチル、クエン酸トリエチル等のモノアルコールカルボン酸エステル類;乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、モノイソステアリン酸水添ヒマシ油等のオキシ酸エステル類;トリオクタン酸グリセリル、トリオレイン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、水添ロジントリグリセリド(水素添加エステルガム)、ロジントリグリセリド(エステルガム)、ベヘン酸エイコサン二酸グリセリル、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、ジオレイン酸プロピレングリコール、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、水素添加ロジンペンタエリスリチル、トリエチルヘキサン酸ジトリメチロールプロパン、(イソステアリン酸/セバシン酸)ジトリメチロールプロパン、トリエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ポリグリセリル、ノナイソステアリン酸ポリグリセリル−10、デカ(エルカ酸/イソステアリン酸/リシノレイン酸)ポリグリセリル−8、(ヘキシルデカン酸/セバシン酸)ジグリセリルオリゴエステル、ジステアリン酸グリコール(ジステアリン酸エチレングリコール)、ジネオペンタン酸3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ジネオペンタン酸2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール等の多価アルコール脂肪酸エステル類;ダイマージリノール酸ジイソプロピル、ダイマージリノール酸ジイソステアリル、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、ジイソステアリン酸ダイマージリノレイル、ダイマージリノレイル水添ロジン縮合物、ダイマージリノール酸硬化ヒマシ油、ヒドロキシアルキルダイマージリノレイルエーテル等のダイマー酸若しくはダイマージオールの誘導体;ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド(コカミドMEA)、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(コカミドDEA)、ラウリン酸モノエタノールアミド(ラウラミドMEA)、ラウリン酸ジエタノールアミド(ラウラミドDEA)、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド(ラウラミドMIPA)、パルミチン酸モノエタノールアミド(パルタミドMEA)、パルミチン酸ジエタノールアミド(パルタミドDEA)、ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド(コカミドメチルMEA)等の脂肪酸アルカノールアミド類;ジメチコン(ジメチルポリシロキサン)、高重合ジメチコン(高重合ジメチルポリシロキサン)、シクロメチコン(環状ジメチルシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン)、フェニルトリメチコン、ジフェニルジメチコン、フェニルジメチコン、(アミノエチルアミノプロピルメチコン/ジメチコン)コポリマー、ジメチコノール、ジメチコノールクロスポリマー、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、アミノプロピルジメチコン及びアモジメチコン等のアミノ変性シリコーン、カチオン変性シリコーン、ジメチコンコポリオール等のポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、糖変性シリコーン、カルボン酸変性シリコーン、リン酸変性シリコーン、硫酸変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルキルエーテル変性シリコーン、アミノ酸変性シリコーン、ペプチド変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、カチオン変性及びポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性及びポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性及びポリエーテル変性シリコーン、ポリシロキサン・オキシアルキレン共重合体等のシリコーン類;パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類が、好ましいものとして挙げられる。
保湿剤・感触向上剤としては、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ヘキシレングリコール、ジグリセリン、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコール・プロピレングリコール共重合体等のポリオール類及びその重合体;ジエチレングリコールモノエチルエーテル(エトキシジグリコール)、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル等のグリコールアルキルエーテル類;(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル−10、テトラデカン二酸ポリグリセリル−10等の水溶性エステル類;ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マンニトール、マルチトール等の糖アルコール類;グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、トレオース、キシロース、アラビノース、フコース、リボース、デオキシリボース、マルトース、トレハロース、ラクトース、ラフィノース、グルコン酸、グルクロン酸、シクロデキストリン類(α−、β−、γ−シクロデキストリン、及び、マルトシル化、ヒドロキシアルキル化等の修飾シクロデキストリン)、β−グルカン、キチン、キトサン、ヘパリン及び誘導体、ペクチン、アラビノガラクタン、デキストリン、デキストラン、グリコーゲン、エチルグルコシド、メタクリル酸グルコシルエチル重合物若しくは共重合物等の糖類及びその誘導体類;ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム;コンドロイチン硫酸ナトリウム;ムコイチン硫酸、カロニン硫酸、ケラト硫酸、デルマタン硫酸;シロキクラゲ抽出物、シロキクラゲ多糖体;フコイダン;チューベロース多糖体又は天然由来多糖体;クエン酸、酒石酸、乳酸等の有機酸及びその塩;尿素及びその誘導体;2−ピロリドン−5−カルボン酸及びそのナトリウム等の塩;ベタイン(トリメチルグリシン)、プロリン、ヒドロキシプロリン、アルギニン、リジン、セリン、グリシン、アラニン、フェニルアラニン、チロシン、β−アラニン、スレオニン、グルタミン酸、グルタミン、アスパラギン、アスパラギン酸、シスチン、システイン、メチオニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、トリプトファン、ヒスチジン、タウリン等のアミノ酸類及びその塩;コラーゲン、魚由来コラーゲン、アテロコラーゲン、ゼラチン、エラスチン、コラーゲン分解ペプチド、加水分解コラーゲン、塩化ヒドロキシプロピルアンモニウム加水分解コラーゲン、エラスチン分解ペプチド、ケラチン分解ペプチド、加水分解ケラチン、コンキオリン分解ペプチド、加水分解コンキオリン、シルク蛋白分解ペプチド、加水分解シルク、ラウロイル加水分解シルクナトリウム、大豆蛋白分解ペプチド、小麦蛋白分解ペプチド、加水分解小麦蛋白、カゼイン分解ペプチド、アシル化ペプチド等の蛋白ペプチド類及びその誘導体;パルミトイルオリゴペプチド、パルミトイルペンタペプチド、パルミトイルテトラペプチド等のアシル化ペプチド類;シリル化ペプチド類;乳酸菌培養液、酵母抽出液、卵殻膜タンパク、牛顎下腺ムチン、ヒポタウリン、ゴマリグナン配糖体、グルタチオン、アルブミン、乳清;塩化コリン、ホスホリルコリン;胎盤抽出液、エアラスチン、コラーゲン、アロエ抽出物、ハマメリス水、ヘチマ水、カモミラエキス、カンゾウエキス、コンフリーエキス、シルクエキス、イザヨイバラエキス、セイヨウノコギリソウエキス、ユーカリエキス、メリロートエキス等の動物・植物抽出成分、天然型セラミド(タイプ1、2、3、4、5、6)、ヒドロキシセラミド、疑似セラミド、スフィンゴ糖脂質、セラミド及び糖セラミド含有エキス等のセラミド類が好ましいものとして挙げられる。
界面活性剤としては、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、高分子界面活性剤等が好ましいものとして挙げられる。界面活性剤として好ましいものを例示すると、陰イオン性界面活性剤としては、ラウリン酸ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム等の脂肪酸塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム等のアルキル硫酸エステル塩;ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸トリエタノールアミン等のポリオキシエチレンアルキル硫酸塩;ココイルメチルタウリンナトリウム、ココイルメチルタウリンカリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ラウロイルグルタミン酸メチルアラニンナトリウム等のアシルN−メチルアミノ酸塩;ココイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、ココイルアラニントリエタノールアミン等のアシルアミノ酸塩;ラウレス酢酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム等のコハク酸エステル塩;脂肪酸アルカノールアミドエーテルカルボン酸塩;アシル乳酸塩;ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩;脂肪酸アルカノールアミド硫酸塩;硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の脂肪酸グリセリド硫酸塩;アルキルベンゼンポリオキシエチレン硫酸塩;α−オレフィンスルホン酸ナトリウム等のオレフィンスルホン酸塩;スルホコハク酸ラウリル2ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム等のアルキルスルホコハク酸塩;スルホコハク酸ラウレス2ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のアルキルエーテルスルホコハク酸塩;テトラデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、テトラデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン等のアルキルベンゼンスルホン酸塩;アルキルナフタレンスルホン酸塩;アルカンスルホン酸塩;α−スルホ脂肪酸メチルエステル塩;アシルイセチオン酸塩;アルキルグリシジルエーテルスルホン酸塩;アルキルスルホ酢酸塩;ラウレスリン酸ナトリウム、ジラウレスリン酸ナトリウム、トリラウレスリン酸ナトリウム、モノオレスリン酸ナトリウム等のアルキルエーテルリン酸エステル塩;ラウリルリン酸カリウム等のアルキルリン酸エステル塩;カゼインナトリウム;アルキルアリールエーテルリン酸塩;脂肪酸アミドエーテルリン酸塩;ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジン酸等のリン脂質類;カルボン酸変性シリコーン、リン酸変性シリコーン、硫酸変性シリコーン等のシリコーン系陰イオン性界面活性剤等;非イオン界面活性剤としては、ラウレス(ポリオキシエチレンラウリルエーテル)類、セテス(ポリオキシエチレンセチルエーテル)類、ステアレス(ポリオキシエチレンステアリルエーテル)類、ベヘネス類(ポリオキシエチレンベヘニルエーテル)、イソステアレス(ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル)類、オクチルドデセス(ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル)類等の種々のポリオキシエチレン付加数のポリオキシエチレンアルキルエーテル類;ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノイソステアレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油トリイソステアレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油マレイン酸等のヒマシ油及び硬化ヒマシ油誘導体;ポリオキシエチレンフィトステロール;ポリオキシエチレンコレステロール;ポリオキシエチレンコレスタノール;ポリオキシエチレンラノリン;ポリオキシエチレン還元ラノリン;ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン2−デシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンモノブチルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン水添ラノリン、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリセリンエーテル等のポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリコール;PPG−9ジグリセリル等の(ポリ)グリセリンポリオキシプロピレングリコール;ステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、パルミチン酸グリセリル、ミリスチン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、ヤシ油脂肪酸グリセリル、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等のグリセリン脂肪酸部分エステル類;ステアリン酸ポリグリセリル−2、同3、同4、同5、同6、同8、同10、ジステアリン酸ポリグリセリル−6、同10、トリステアリン酸ポリグリセリル−2、デカステアリン酸ポリグリセリル−10、イソステアリン酸ポリグリセリル−2、同3、同4、同5、同6、同8、同10、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−2(ジイソステアリン酸ジグリセリル)、同3、同10、トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2、テトライソステアリン酸ポリグリセリル−2、デカイソステアリン酸ポリグリセリル−10、オレイン酸ポリグリセリル−2、同3、同4、同5、同6、同8、同10、ジオレイン酸ポリグリセリル−6、トリオレイン酸ポリグリセリル−2、デカオレイン酸ポリグリセリル−10等のポリグリセリン脂肪酸エステル;モノステアリン酸エチレングリコール等のエチレングリコールモノ脂肪酸エステル;モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル;ペンタエリスリトール部分脂肪酸エステル;ソルビトール部分脂肪酸エステル;マルチトール部分脂肪酸エステル;マルチトールエーテル;ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル;ショ糖脂肪酸エステル、メチルグルコシド脂肪酸エステル、ウンデシレン酸トレハロース等の糖誘導体部分エステル;カプリリルグルコシド等のアルキルグルコシド;アルキルポリグリコシド;ラノリンアルコール;還元ラノリン;ポリオキシエチレンジステアレート、ポリチレングリコールジイソステアレート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンジオレエート等のポリオキシエチレン脂肪酸モノ及びジエステル;ポリオキシエチレン・プロピレングリコール脂肪酸エステル;ポリオキシエチレングリセリンモノステアレート、ポリオキシエチレングリセリンモノイソステアレート、ポリオキシエチレングリセリントリイソステアレート等のポリオキシエチレンモノオレエート等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタンテトラオレエート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビトールモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビトールペンタオレエート、ポリオキシエチレンソルビトールモノステアレート等のポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンメチルグルコシド脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンアルキルエーテル脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビトールミツロウ等のポリオキシエチレン動植物油脂類;イソステアリルグリセリルエーテル、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等のアルキルグリセリルエーテル類;多価アルコールアルキルエーテル;ポリオキシエチレンアルキルアミン;テトラポリオキシエチレン・テトラポリオキシプロピレン−エチレンジアミン縮合物類;サポニン、ソホロリピッド等の天然系界面活性剤;ポリオキシエチレン脂肪酸アミド;ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド(コカミドMEA)、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(コカミドDEA)、ラウリン酸モノエタノールアミド(ラウラミドMEA)、ラウリン酸ジエタノールアミド(ラウラミドDEA)、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド(ラウラミドMIPA)、パルミチン酸モノエタノールアミド(パルタミドMEA)、パルミチン酸ジエタノールアミド(パルタミドDEA)、ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド(コカミドメチルMEA)等の脂肪酸アルカノールアミド類;ラウラミンオキシド、コカミンオキシド、ステアラミンオキシド、ベヘナミンオキシド等のアルキルジメチルアミンオキシド;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;ポリオキシエチレンアルキルメルカプタン;ジメチコンコポリオール等のポリエーテル変性シリコーン、ポリシロキサン・オキシアルキレン共重合体、ポリグリセリン変性シリコーン、糖変性シリコーン等のシリコーン系非イオン性界面活性剤等;陽イオン性界面活性剤としては、ベヘントリモニウムクロリド、ステアルトリモニウムクロリド、セトリモニウムクロリド、ラウリルトリモニウムクロリド等のアルキルトリメチルアンモニウムクロリド;ステアリルトリモニウムブロミド等のアルキルトリメチルアンモニウムブロミド;ジステアリルジモニウムクロリド、ジココジモニウムクロリド等のジアルキルジメチルアンモニウムクロリド;ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン等の脂肪酸アミドアミン及びその塩;ステアロキシプロピルジメチルアミン等のアルキルエーテルアミン及びその塩又は四級塩;エチル硫酸長鎖分岐脂肪酸(12〜31)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム等の脂肪酸アミド型四級アンモニウム塩;ポリオキシエチレンアルキルアミン及びその塩又は四級塩;アルキルアミン塩;脂肪酸アミドグアニジウム塩;アルキルエーテルアミンモニウム塩;アルキルトリアルキレングリコールアンモニウム塩;ベンザルコニウム塩;ベンゼトニウム塩;塩化セチルピリジニウム等のピリジニウム塩;イミダゾリニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミノプロピルジメチコン及びアモジメチコン等のアミノ変性シリコーン、カチオン変性シリコーン、カチオン変性及びポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性及びポリエーテル変性シリコーン等のシリコーン系陽イオン性界面活性剤等;両性界面活性剤としては、ラウリルベタイン(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)等のN−アルキル−N,N−ジメチルアミノ酸ベタイン;コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン等の脂肪酸アミドアルキル−N,N−ジメチルアミノ酸ベタイン;ココアンホ酢酸ナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム等のイミダゾリン型ベタイン;アルキルジメチルタウリン等のアルキルスルホベタイン;アルキルジメチルアミノエタノール硫酸エステル等の硫酸型ベタイン;アルキルジメチルアミノエタノールリン酸エステル等のリン酸型ベタイン;ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、スフィンゴミエリン等のスフィンゴリン脂質、リゾレシチン、水素添加大豆リン
脂質、部分水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質、部分水素添加卵黄リン脂質、水酸化レシチン等のリン脂質類;シリコーン系両性界面活性剤等;高分子界面活性剤としては、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、デンプン誘導体、トラガントガム、アクリル酸・メタアクリル酸アルキル共重合体;シリコーン系各種界面活性剤が好ましいものとして挙げられる。
脂質、部分水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質、部分水素添加卵黄リン脂質、水酸化レシチン等のリン脂質類;シリコーン系両性界面活性剤等;高分子界面活性剤としては、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、デンプン誘導体、トラガントガム、アクリル酸・メタアクリル酸アルキル共重合体;シリコーン系各種界面活性剤が好ましいものとして挙げられる。
高分子・増粘剤・ゲル化剤としては、グアーガム、ローカストビーンガム、クィーンスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、タラガム、タマリンド、ファーセレラン、カラヤガム、トロロアオイ、キャラガム、トラガントガム、ペクチン、ペクチン酸及びナトリウム塩等の塩、アルギン酸及びナトリウム塩等の塩、マンナン;コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ等のデンプン;キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸及びその塩、ザンサンガム、プルラン、ジェランガム、キチン、キトサン、寒天、カッソウエキス、コンドロイチン硫酸塩、カゼイン、コラーゲン、ゼラチン、アルブミン;メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース及びそのナトリウム等の塩、メチルヒドロキシプロピルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース及びその誘導体;可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン、メチルデンプン等のデンプン系高分子、塩化ヒドロキシプロピルトリモニウムデンプン、オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンアルミニウム等のデンプン誘導体;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等アルギン酸誘導体;ポリビニルピドリドン(PVP)、ポリビニルアルコール(PVA)、ビニルピドリドン・ビニルアルコール共重合体、ポリビニルメチルエーテル;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン共重合体;(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー等の両性メタクリル酸エステル共重合体;(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマー、(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMP;ポリ酢酸ビニル部分けん化物、マレイン酸共重合体;ビニルピロリドン・メタクリル酸ジアルキルアミノアルキル共重合体;アクリル樹脂アルカノールアミン;ポリエステル、水分散性ポリエステル;ポリアクリルアミド;ポリアクリル酸エチル等のポリアクリル酸エステル共重合体、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸及びそのナトリウム塩等の塩、アクリル酸・メタアクリル酸エステル共重合体;アクリル酸・メタアクリル酸アルキル共重合体;ポリクオタニウム−10等のカチオン化セルロース、ポリクオタニウム−7等のジアリルジメチルアンモニウムクロリド・アクリルアミド共重合体、ポリクオタニウム−22等のアクリル酸・ジアリルジメチルアンモニウムクロリド共重合体、ポリクオタニウム−39等のアクリル酸・ジアリルジメチルアンモニウムクロリド・アクリルアミド共重合体、アクリル酸・カチオン化メタアクリル酸エステル共重合体、アクリル酸・カチオン化メタアクリル酸アミド共重合体、ポリクオタニウム−47等のアクリル酸・アクリル酸メチル・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体、塩化メタクリル酸コリンエステル重合体;カチオン化オリゴ糖、カチオン化デキストラン、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド等のカチオン化多糖類;ポリエチレンイミン;カチオンポリマー;ポリクオタニウム−51等の2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンの重合体及びメタクリル酸ブチル共重合体等との共重合体;アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス、合成ラテックス等の高分子エマルジョン;ニトロセルロース;ポリウレタン類及び各種共重合体;各種シリコーン類;アクリル−シリコーングラフト共重合体等のシリコーン系各種共重合体;各種フッ素系高分子;12−ヒドロキシステアリン酸及びその塩;パルミチン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン等のデキストリン脂肪酸エステル;無水ケイ酸、煙霧状シリカ(超微粒子無水ケイ酸)、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸ナトリウムマグネシウム、金属石鹸、ジアルキルリン酸金属塩、ベントナイト、ヘクトライト、有機変性粘土鉱物、ショ糖脂肪酸エステル、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルが好ましいものとして挙げられる。前記例示の中でも、セルロース及びその誘導体、アルギン酸及びその塩、ポリビニルアルコール、ヒアルロン酸及びその塩、又はコラーゲンが好ましい。
溶剤としては、エタノール、2−プロパノール(イソプロピルアルコール)、ブタノール、イソブチルアルコール等の低級アルコール類;プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、イソペンチルジオール等のグリコール類;ジエチレングリコールモノエチルエーテル(エトキシジグリコール)、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル類;エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート等のグリコールエーテルエステル類;コハク酸ジエトキシエチル、エチレングリコールジサクシネート等のグリコールエステル類;ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、炭酸プロピレン、炭酸ジアルキル、アセトン、酢酸エチル、N−メチルピロリドン;トルエン等が好ましいものとして挙げられ、噴射剤としては、フルオロカーボン、次世代フロン;LPG、ジメチルエーテル、炭酸ガス等が好ましいものとして挙げられる。
酸化防止剤としては、トコフェロール(ビタミンE)、酢酸トコフェロール等のトコフェロール誘導体;BHT、BHA;没食子酸プロピル等の没食子酸誘導体;ビタミンC(アスコルビン酸)及び/又はその誘導体;エリソルビン酸及びその誘導体;亜硫酸ナトリウム等の亜硫酸塩;亜硫酸水素ナトリウム等の亜硫酸水素塩;チオ硫酸ナトリウム等のチオ硫酸塩;メタ亜硫酸水素塩;チオタウリン、ヒポタウリン;チオグリセロール、チオ尿素、チオグリコール酸、システイン塩酸塩が好ましいものとして挙げられる。
還元剤としては、チオグリコール酸、システイン、システアミン等が好ましいものとして挙げられる。
酸化剤としては、過酸化水素水、過硫酸アンモニウム、臭素酸ナトリウム、過炭酸等が好ましいものとして挙げられる。
酸化剤としては、過酸化水素水、過硫酸アンモニウム、臭素酸ナトリウム、過炭酸等が好ましいものとして挙げられる。
防腐剤・抗菌剤・殺菌剤としては、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン等のヒドロキシ安息香酸及びその塩若しくはそのエステル;サリチル酸;安息香酸ナトリウム;フェノキシエタノール;メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン等のイソチアゾリンオン誘導体;イミダゾリニウムウレア;デヒドロ酢酸及びその塩;フェノール類;トリクロサン等のハロゲン化ビスフェノール類、酸アミド類、四級アンモニウム塩類;トリクロロカルバニド、ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ソルビン酸、クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、ハロカルバン、ヘキサクロロフェン、ヒノキチオール;フェノール、イソプロピルフェノール、クレゾール、チモール、パラクロロフェノール、フェニルフェノール、フェニルフェノールナトリウム等のその他フェノール類;フェニルエチルアルコール、感光素類、抗菌性ゼオライト、銀イオンが好ましいものとして挙げられる。
キレート剤としては、EDTA、EDTA2Na、EDTA3Na、EDTA4Na等のエデト酸塩(エチレンジアミン四酢酸塩);HEDTA3Na等のヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸塩;ペンテト酸塩(ジエチレントリアミン五酢酸塩);フィチン酸;エチドロン酸等のホスホン酸及びそのナトリウム塩等の塩類;シュウ酸ナトリウム;ポリアスパラギン酸、ポリグルタミン酸等のポリアミノ酸類;ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、リン酸;クエン酸ナトリウム、クエン酸、アラニン、ジヒドロキシエチルグリシン、グルコン酸、アスコルビン酸、コハク酸、酒石酸が好ましいものとして挙げられる。
pH調整剤・酸・アルカリとしては、クエン酸、クエン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、グリコール酸、コハク酸、酢酸、酢酸ナトリウム、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、リン酸、塩酸、硫酸、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、アルギニン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水、炭酸グアニジン、炭酸アンモニウムが好ましいものとして挙げられる。
粉体としては、マイカ、タルク、カオリン、セリサイト、モンモリロナイト、カオリナイト、雲母、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、ベントナイト、スメクタイト、粘土、泥、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、炭酸カルシウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、群青、紺青、カーボンブラック、酸化チタン、微粒子及び超微粒子酸化チタン、酸化亜鉛、微粒子及び超微粒子酸化亜鉛、アルミナ、シリカ、煙霧状シリカ(超微粒子無水ケイ酸)、雲母チタン、魚鱗箔、窒化ホウ素、ホトクロミック顔料、合成フッ素金雲母、微粒子複合粉体、金、アルミニウム等の各種の大きさ・形状の無機粉体、及び、これらをハイドロジェンシリコーン、環状ハイドロジェンシリコーン等のシリコーン若しくはその他のシラン若しくはチタンカップリング剤等の各種表面処理剤で処理を行って疎水化若しくは親水化した粉体等の無機粉体;デンプン、セルロース、ナイロンパウダー、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル末、ポリスチレン末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ポリエステル末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末等、ウレタン粉末、シリコーン粉末、テフロン(登録商標)粉末等の各種の大きさ・形状の有機系粉体及び表面処理粉体、有機無機複合粉体が好ましいものとして挙げられる。
無機塩類としては、食塩、並塩、岩塩、海塩、天然塩等の塩化ナトリウム含有塩類;塩化カリウム、塩化アルミニウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、にがり、塩化亜鉛、塩化アンモニウム;硫酸ナトリウム、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウム・カリウム(ミョウバン)、硫酸アルミニウム・アンモニウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、硫酸鉄、硫酸銅;リン酸1Na・2Na・3Na等のリン酸ナトリウム類、リン酸カリウム類、リン酸カルシウム類、リン酸マグネシウム類が好ましいものとして挙げられる。
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸モノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシパラアミノ安息香酸エチルエステル、N,N−ジエトキシパラアミノ安息香酸エチルエステル、N,N−ジメチルパラアミノ安息香酸エチルエステル、N,N−ジメチルパラアミノ安息香酸ブチルエステル、N,N−ジメチルパラアミノ安息香酸エチルエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤;ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸及びそのナトリウム塩アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤;オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、2−エチルヘキシルp−メトキシシンナメート(パラメトキシケイ皮酸オクチル)、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート(シノキサート)、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシルα−シアノ−β−フェニルシンナメート(オクトクリン)、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート、フェルラ酸及びその誘導体等のケイ皮酸系紫外線吸収剤;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン(オキシベンゾン−3)、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンフル、3−ベンジリデン−d,l−カンフル;2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール;2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール;ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン;4−t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン等のジベンゾイルメタン誘導体;オクチルトリアゾン;ウロカニン酸及びウロカニン酸エチル等のウロカニン酸誘導体;2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,4−ジメチル−1,3−ペンタンジオン、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル等のヒダントイン誘導体、フェニルベンズイミダソゾールスルホン酸、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸、ドロメトリゾールトリシロキサン、アントラニル酸メチル、ルチン及びその誘導体、オリザノール及びその誘導体が好ましいものとして挙げられる。
美白剤としては、アルブチン、α−アルブチン等のヒドロキノン配糖体及びそのエステル類;アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム塩及びアスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩等のアスコルビン酸リン酸エステル塩、アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル等のアスコルビン酸脂肪酸エステル、アスコルビン酸エチルエーテル等のアスコルビン酸アルキルエーテル、アスコルビン酸−2−グルコシド等のアスコルビン酸グルコシド及びその脂肪酸エステル類、アスコルビン酸硫酸エステル、リン酸トコフェリルアスコルビル等のアスコルビン酸誘導体;コウジ酸、エラグ酸、トラネキサム酸及びその誘導体、フェルラ酸及びその誘導体、プラセンタエキス、グルタチオン、オリザノール、ブチルレゾルシノール、油溶性カモミラエキス、油溶性カンゾウエキス、西河柳エキス、ユキノシタエキス等植物エキスが好ましいものとして挙げられる。
ビタミン類及びその誘導体類としては、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール等のビタミンA類;チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、酢酸リボフラビン、塩酸ピリドキシン、ピリドキシンジオクタノエート、ピリドキシンジパルミテート、フラビンアデニンジヌクレオチド、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸アミド・ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類、コリン類等のビタミンB群類;アスコルビン酸及びそのナトリウム等の塩等のビタミンC類;ビタミンD;α、β、γ、δ−トコフェロール等のビタミンE類;パントテン酸、ビオチン等のその他ビタミン類;アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム塩及びアスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩等のアスコルビン酸リン酸エステル塩、アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル・ステアリン酸アスコルビル・パルミチン酸アスコルビル・ジパルミチン酸アスコルビル等のアスコルビン酸脂肪酸エステル、アスコルビン酸エチルエーテル等のアスコルビン酸アルキルエーテル、アスコルビン酸−2−グルコシド等のアスコルビン酸グルコシド及びその脂肪酸エステル、リン酸トコフェリルアスコルビル等のアスコルビン酸誘導体;ニコチン酸トコフェロール、酢酸トコフェロール、リノール酸トコフェロール、フェルラ酸トコフェロール、トコフェロールリン酸エステル等のトコフェロール誘導体等のビタミン誘導体、トコトリエノール、その他各種ビタミン誘導体類が好ましいものとして挙げられる。
育毛用薬剤・血行促進剤・刺激剤としては、センブリエキス、トウガラシチンキ、ショウキョウチンキ、ショウキョウエキス、カンタリスチンキ等の植物エキス・チンキ類;カプサイシン、ノニル酸ワレニルアミド、ジンゲロン、イクタモール、タンニン酸、ボルネオール、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール、ビタミンE及びニコチン酸トコフェロール・酢酸トコフェロール等の誘導体、γ−オリザノール、ニコチン酸及びニコチン酸アミド・ニコチン酸ベンジルエステル・イノシトールヘキサニコチネート、ニコチンアルコール等の誘導体、アラントイン、感光素301、感光素401、塩化カプロニウム、ペンタデカン酸モノグリセリド、フラバノノール誘導体、スチグマステロール又はスチグマスタノール及びその配糖体、ミノキシジルが好ましいものとして挙げられる。
ホルモン類としては、エストラジオール、エストロン、エチニルエストラジオール、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾン等が好ましいものとして挙げられる。抗しわ剤、抗老化剤、ひきしめ剤、冷感剤、温感剤、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤等のその他の薬効剤としては、レチノール類、レチノイン酸類、レチノイン酸トコフェリル;乳酸、グリコール酸、グルコン酸、フルーツ酸、サリチル酸及びその配糖体・エステル化物等の誘導体、ヒドロキシカプリン酸、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸コレステリル等のα−又はβ−ヒドロキシ酸類及びその誘導体類;γ−アミノ酪酸、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸;カルニチン;カルノシン;クレアチン;セラミド類、スフィンゴシン類;カフェイン、キサンチン等及びその誘導体;コエンザイムQ10、カロチン、リコピン、アスタキサンチン、ルテイン、α−リポ酸、白金ナノコロイド、フラーレン類等の抗酸化・活性酸素消去剤;カテキン類;ケルセチン等のフラボン類;イソフラボン類;没食子酸及びエステル糖誘導体;タンニン、セサミン、プロトアントシアニジン、クロロゲン酸、リンゴポリフェノール等のポリフェノール類;ルチン及び配糖体等の誘導体;ヘスペリジン及び配糖体等の誘導体;リグナン配糖体;グラブリジン、グラブレン、リクイリチン、イソリクイリチン等のカンゾウエキス関連物質;ラクトフェリン;ショウガオール、ジンゲロール;メントール、セドロール等の香料物質及びその誘導体;カプサイシン、バニリン等及び誘導体;ジエチルトルアミド等の昆虫忌避剤;生理活性物質とシクロデキストリン類との複合体が好ましいものとして挙げられる。
植物・動物・微生物エキス類としては、アイリスエキス、アシタバエキス、アスナロエキス、アスパラガスエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アーモンドエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、インチコウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、ウワウルシエキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、エンメイソウエキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オタネニンジンエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オノニスエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、カキ葉エキス、カキョクエキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カッコンエキス、カモミラエキス、油溶性カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、カラスムギエキス、カルカデエキス、カンゾウエキス、油溶性カンゾウエキス、キウイエキス、キオウエキス、キクラゲエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、キリ葉エキス、グアノシン、グアバエキス、クジンエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、クリエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、黒米エキス、黒砂糖抽出物、黒酢、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、ゲンノショウコエキス、紅茶エキス、酵母エキス、コウボクエキス、コーヒーエキス、ゴボウエキス、コメエキス、コメ発酵エキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サフランエキス、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンシャエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、ジャトバエキス、シャクヤクエキス、ショウキュウエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、白キクラゲエキス、スギナエキス、ステビアエキス、ステビア発酵物、西河柳エキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ソウハクヒエキス、ダイオウエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、タンポポエキス、地衣類エキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、ティートリー油、甜茶エキス、トウガラシエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、ハスエキス、パセリエキス、バーチエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ヒノキエキス、ビフィズス菌エキス、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、ブドウ種子エキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マイカイカエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モズクエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ユリエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、緑茶エキス、卵殻膜エキス、リンゴエキス、ルイボス茶エキス、レイシエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンギョウエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス、ワレモコウエキス等のエキスが好ましいものとして挙げられる。
鎮痒剤としては、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、カンフル、サブスタンス−P阻害剤等が挙げられる。
角質剥離・溶解剤としては、サリチル酸、イオウ、レゾルシン、硫化セレン、ピリドキシン等が挙げられる。
制汗剤としては、クロルヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、酸化亜鉛、パラフェノールスルホン酸亜鉛等が挙げられる。
清涼剤としては、メントール、サリチル酸メチル等が挙げられる。
収れん剤としては、クエン酸、酒石酸、乳酸、硫酸アルミニウム・カリウム、タンニン酸等が挙げられる。
酵素類としては、スーパーオキサイドディスムターゼ、カタラーゼ、塩化リゾチーム、リパーゼ、パパイン、パンクレアチン、プロテアーゼ等が挙げられる。
核酸類としては、リボ核酸及びその塩、デオキシリボ核酸及びその塩、アデノシン三リン酸二ナトリウムが好ましいものとして挙げられる。
香料としては、アセチルセドレン、アミルシンナムアルデヒド、アリルアミルグリコレート、β−イオノン、イソイースーパー、イソブチルキノリン、イリス油、イロン、インドール、イランイラン油、ウンデカナール、ウンデセナール、γ−ウンデカラクトン、エストラゴール、オイゲノール、オークモス、オポポナックスレジノイド、オレンジ油、オイゲノール、オーランチオール、ガラクソリッド、カルバクロール、L−カルボン、カンフル、キャノン、キャロットシード油、クローブ油、ケイ皮酸メチル、ゲラニオール、ゲラニルニトリル、酢酸イソボルニル、酢酸ゲラニル、酢酸ジメチルベンジルカルビニル、酢酸スチラリル、酢酸セドリル、酢酸テレピネル、酢酸p−t−ブチルシクロヘキシル、酢酸ベチベリル、酢酸ベンジル、酢酸リナリル、サリチル酸イソペンチル、サリチル酸ベンジル、サンダルウッド油、サンタロール、シクラメンアルデヒド、シクロペンタデカノリド、ジヒドロジャスモン酸メチル、ジヒドロミルセノール、ジャスミンアブソリュート、ジャスミンラクトン、cis−ジャスモン、シトラール、シトロネノール、シトロネラール、シナモンバーク油、1,8−シネオール、シンナムアルデヒド、スチラックスレジノイド、セダーウッド油、セドレン、セドロール、セロリシード油、タイム油、ダマスコン、ダマセノン、チモール、チュベローズアブソリュート、デカナール、デカラクトン、テルピネオール、γ−テルピネン、トリプラール、ネロール、ノナナール、2,6−ノナジエノール、ノナラクトン、パチョリアルコール、バニラアブソリュート、バニリン、バジル油、パチョリ油、ヒドロキシシトロネラール、α−ピネン、ピペリトン、フェネチルアルコール、フェニルアセトアルデヒド、プチグレン油、ヘキシルシンナムアルデヒド、cis−3−ヘキセノール、ペルーバルサム、ベチバー油、ベチベロール、ペパーミント油、ペパー油、ヘリオトロピン、ベルガモット油、ベンジルベンゾエート、ボルネオール、ミルレジノイド、ムスクケトン、メチルノニルアセトアルデヒド、γ−メチルヨノン、メントール、L−メントール、L−メントン、ユーカリ油、β−ヨノン、ライム油、ラベンダー油、D−リモネン、リナロール、リラール、リリアール、レモン油、ローズアブソリュート、ローズオキシド、ローズ油、ローズマリー油、各種精油等の合成香料及び天然香料並びに各種調合香料が好ましいものとして挙げられる。
色素・着色剤・染料・顔料としては、褐色201号、黒色401号、紫色201号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色202号、青色203号、青色204号、青色205号、青色403号、青色404号、緑色201号、緑色202号、緑色204号、緑色205号、緑色3号、緑色401号、緑色402号、赤色102号、赤色104−1号、赤色105−1号、赤色106号、赤色2号、赤色201号、赤色202号、赤色203号、赤色204号、赤色205号、赤色206号、赤色207号、赤色208号、赤色213号、赤色214号、赤色215号、赤色218号、赤色219号、赤色220号、赤色221号、赤色223号、赤色225号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230−1号、赤色230−2号、赤色231号、赤色232号、赤色3号、赤色401号、赤色404号、赤色405号、赤色501号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色505号、赤色506号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、橙色206号、橙色207号、橙色401号、橙色402号、橙色403号、黄色201号、黄色202−1号、黄色202−2号、黄色203号、黄色204号、黄色205号、黄色4号、黄色401号、黄色402号、黄色403−1号、黄色404号、黄色405号、黄色406号、黄色407号、黄色5号等の法定色素;Acid Red 14等のその他酸性染料;Arianor Sienna Brown、Arianor Madder Red、Arianor Steel Blue、Arianor Straw Yellow等の塩基染料;HC Yellow 2、HC Yellow 5、HC Red 3,4−hydoxypropylamino−3−nitrophenol、N,N’−bis(2−hydroxyethyl)−2−nitro−p−phenylenediamine、HC Blue 2、Basic Blue 26等のニトロ染料;分散染料;二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色顔料;酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料;γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料;黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄、低次酸化チタン等の無機黒色系顔料;マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料;酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料;群青、紺青等の無機青色系顔料;酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパール顔料;アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、金等の金属粉末顔料;表面処理無機及び金属粉末顔料;ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料;表面処理有機顔料;アスタキサンチン、アリザリン等のアントラキノン類、アントシアニジン、β−カロチン、カテナール、カプサンチン、カルコン、カルサミン、クエルセチン、クロシン、クロロフィル、クルクミン、コチニール、シコニン等のナフトキノン類、ビキシン、フラボン類、ベタシアニジン、ヘナ、ヘモグロビン、リコピン、リボフラビン、ルチン等の天然色素・染料;p−フェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン、o−,m−,若しくはp−アミノフェノール、m−フェニレンジアミン、5−アミノ−2−メチルフェノール、レゾルシン、1−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン等及びその塩等の酸化染料中間体及びカップラー;インドリン等の自動酸化型染料;ジヒドロキシアセトンが好ましいものとして挙げられる。
消炎剤・抗炎症剤としては、グリチルリチン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、グアイアズレン、アラントイン、インドメタシン、ケトプロフェン、イブプロフェン、ジクロフェナク、ロキソプロフェン、セレコシキブ、インフリキシマブ、エタネルセプト、酸化亜鉛、酢酸ヒドロコーチゾン、プレドニゾン、塩酸ジフェドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン;桃葉エキス、蓬葉エキス等の植物エキスが好ましいものとして挙げられる。
抗喘息薬、抗慢性閉塞性肺疾患薬、抗アレルギー剤、免疫調整剤としては、アミノフィリン、テオフィリン類、ステロイド類(フルチカゾン、ベクロメタゾンなど)、ロイコトリエン拮抗薬類、トロンボキサン阻害薬類、インタール、β2刺激薬類(フォルモテロール、サルメテロール、アルブテロール、ツロブテロール、クレンブテロール、エピネフリンなど)、チオトロピウム、イプラトロピウム、デキストロメトルファン、ジメモルファン、ブロムヘキシン、トラニラスト、ケトチフェン、アゼラスチン、セチリジン、クロルフェニラミン、メキタジン、タクロリムス、シクロスポリン、シロリムス、メトトレキサート、サイトカイン調整剤類、インターフェロン、オマリズマブ、タンパク/抗体製剤が好ましいものとして挙げられる。
抗感染症剤、抗真菌剤としては、オセルタミビルとザナミビル、イトラコナゾールが好ましいものとして挙げられる。これらの他、化粧品原料基準、化粧品種別配合成分規格、日本化粧品工業連合会成分表示名称リスト、INCI辞書(The International Cosmetic Ingredient Dictionaryand Handbook)、医薬部外品原料規格、日本薬局方、医薬品添加物規格、食品添加物公定書等に記載されている成分、及び、国際特許分類IPCがA61K7及びA61K8の分類に属する日本国及び諸外国特許公報及び特許公開公報(公表公報・再公表を含む)に記載されている成分等、公知の化粧料成分、医薬品成分、食品成分などを、公知の組み合わせ及び配合比・配合量で含有させることが可能である。
本発明の粒子または、光散乱性に優れていることから、光拡散剤等として工業分野への適用が可能である。本発明の粒子は、それ自体を、あるいはその用途に応じた適切な媒体中で任意の添加剤と共に分散された形態で、光拡散剤又は光拡散性組成物として利用してもよい。例えば、照明、バックライト用拡散シート、又は建材用の窓フィルムや化粧シートの光拡散剤又は光拡散性組成物としての利用が期待できる。
[実施例1:竹由来セルロース粒子]
固形分が10質量%の竹由来セルロースナノファイバー(中越パルプ工業(株)製)407gに純水1343gを加えた後、メカニカルスターラーにて1時間撹拌し、セルロースナノファイバーを分散させた。この分散液を湿式微粒化装置スターバースト((株)スギノマシン製)により、220MPaの圧力で50回粉砕処理し、竹由来セルロースナノファイバー分散液を得た。得られた分散液をシャーレに10g量りとり、105℃にて1時間乾燥を行い、水分を除去した。得られた残渣の量を測定し、乾燥前後の重量差から水中のセルロース濃度(固形分濃度)を算出した。その結果、濃度は2.0質量%であった。
先述の竹由来セルロースナノファイバー分散液1575gを、アトマイザー回転速度30000rpm、入口温度180℃、サイクロン差圧0.5kPaで75分間噴霧乾燥し、標題粒子として22.6gの粉末を得た。この間、出口温度は130℃から117℃の間で推移した。
固形分が10質量%の竹由来セルロースナノファイバー(中越パルプ工業(株)製)407gに純水1343gを加えた後、メカニカルスターラーにて1時間撹拌し、セルロースナノファイバーを分散させた。この分散液を湿式微粒化装置スターバースト((株)スギノマシン製)により、220MPaの圧力で50回粉砕処理し、竹由来セルロースナノファイバー分散液を得た。得られた分散液をシャーレに10g量りとり、105℃にて1時間乾燥を行い、水分を除去した。得られた残渣の量を測定し、乾燥前後の重量差から水中のセルロース濃度(固形分濃度)を算出した。その結果、濃度は2.0質量%であった。
先述の竹由来セルロースナノファイバー分散液1575gを、アトマイザー回転速度30000rpm、入口温度180℃、サイクロン差圧0.5kPaで75分間噴霧乾燥し、標題粒子として22.6gの粉末を得た。この間、出口温度は130℃から117℃の間で推移した。
[実施例2:広葉樹由来セルロース粒子]
固形分が2質量%の広葉樹由来セルロースナノファイバー(大王製紙(株)製)400gに純水400gを加えた後、メカニカルスターラーにて1時間撹拌し、広葉樹由来セルロースナノファイバーを分散させた。この分散液800gを、アトマイザー回転速度30000rpm、入口温度182℃、サイクロン差圧0.5kPaで26分間噴霧乾燥し、標題粒子
として1.01gの粉末を得た。この間、出口温度は102℃から77℃の間で推移した。
固形分が2質量%の広葉樹由来セルロースナノファイバー(大王製紙(株)製)400gに純水400gを加えた後、メカニカルスターラーにて1時間撹拌し、広葉樹由来セルロースナノファイバーを分散させた。この分散液800gを、アトマイザー回転速度30000rpm、入口温度182℃、サイクロン差圧0.5kPaで26分間噴霧乾燥し、標題粒子
として1.01gの粉末を得た。この間、出口温度は102℃から77℃の間で推移した。
[実施例3:針葉樹由来セルロース粒子]
固形分が2質量%の針葉樹由来セルロースナノファイバー(大王製紙(株)製)400gに純水400gを加えた後、メカニカルスターラーにて1時間撹拌を行い、針葉樹由来セルロースナノファイバーを分散させた。この分散液800gを、アトマイザー回転速度30000rpm、入口温度178℃、サイクロン差圧0.5kPaで26分間噴霧乾燥し、標題粒子として2.70gの粉末を得た。この間、出口温度は17℃で一定であった。
固形分が2質量%の針葉樹由来セルロースナノファイバー(大王製紙(株)製)400gに純水400gを加えた後、メカニカルスターラーにて1時間撹拌を行い、針葉樹由来セルロースナノファイバーを分散させた。この分散液800gを、アトマイザー回転速度30000rpm、入口温度178℃、サイクロン差圧0.5kPaで26分間噴霧乾燥し、標題粒子として2.70gの粉末を得た。この間、出口温度は17℃で一定であった。
[実施例4:結晶性セルロース粒子]
結晶性セルロース((株)伏見製薬所 コンプレッセルM101)75gを純水750gに分散させた。この分散液を湿式微粒化装置スターバースト((株)スギノマシン製)により、220MPaの圧力で30回粉砕処理し、結晶性セルロース分散液を得た。得られた分散液をシャーレに10g量りとり、105℃にて1時間乾燥を行い、水分を除去した。得られた残渣の量を測定し、乾燥前後の重量差から水中のセルロース濃度(固形分濃度)を算出した。その結果、濃度は4.0質量%であった。
先述の結晶性セルロース分散液250gに純水250gを加え結晶性セルロース分散液2.0質量%を調製し、アトマイザー回転速度20000rpm、入口温度160℃、サイクロン差圧0.5kPaで23分間噴霧乾燥し、標題粒子として4.6gの粉末を得た。この間、出口温度は109℃から95℃の間で推移した。
結晶性セルロース((株)伏見製薬所 コンプレッセルM101)75gを純水750gに分散させた。この分散液を湿式微粒化装置スターバースト((株)スギノマシン製)により、220MPaの圧力で30回粉砕処理し、結晶性セルロース分散液を得た。得られた分散液をシャーレに10g量りとり、105℃にて1時間乾燥を行い、水分を除去した。得られた残渣の量を測定し、乾燥前後の重量差から水中のセルロース濃度(固形分濃度)を算出した。その結果、濃度は4.0質量%であった。
先述の結晶性セルロース分散液250gに純水250gを加え結晶性セルロース分散液2.0質量%を調製し、アトマイザー回転速度20000rpm、入口温度160℃、サイクロン差圧0.5kPaで23分間噴霧乾燥し、標題粒子として4.6gの粉末を得た。この間、出口温度は109℃から95℃の間で推移した。
[実施例5:結晶性セルロース粒子]
実施例4で得られた4.0質量%結晶性セルロース分散液500gを、アトマイザー回転速度20000rpm、入口温度160℃、サイクロン差圧0.5kPaで25分間噴霧乾燥し、標題粒子として12.1gの粉末を得た。この間、出口温度は109℃から93℃の間で推移した。
実施例4で得られた4.0質量%結晶性セルロース分散液500gを、アトマイザー回転速度20000rpm、入口温度160℃、サイクロン差圧0.5kPaで25分間噴霧乾燥し、標題粒子として12.1gの粉末を得た。この間、出口温度は109℃から93℃の間で推移した。
[評価例1:反射光分布の測定]
マイクロスライドガラスS1111(松浪硝子工業(株)製)上にナイスタック(登録商標)NW-10S(ニチバン(株)製)を用いて、黒色の画用紙PI-N86D((株)マルアイ製)を貼り付けた。次いで、上述の黒色画用紙の上にナイスタック(登録商標)NW-10Sを貼付し、その上にサンプル粉末を押し当てた後、余分な粉末を圧力0.2MPaに調整したエアーガンにて除いた。反射光分布の測定は、変角光度計GP-5((株)村上色彩技術研究所製)にて実施した。測定入射光は−30、−45および−60°の3点で実施した。各入射光角度における光散乱率は、下記式(1)に従って算出した(国際公開第2010/092890号参照)。
マイクロスライドガラスS1111(松浪硝子工業(株)製)上にナイスタック(登録商標)NW-10S(ニチバン(株)製)を用いて、黒色の画用紙PI-N86D((株)マルアイ製)を貼り付けた。次いで、上述の黒色画用紙の上にナイスタック(登録商標)NW-10Sを貼付し、その上にサンプル粉末を押し当てた後、余分な粉末を圧力0.2MPaに調整したエアーガンにて除いた。反射光分布の測定は、変角光度計GP-5((株)村上色彩技術研究所製)にて実施した。測定入射光は−30、−45および−60°の3点で実施した。各入射光角度における光散乱率は、下記式(1)に従って算出した(国際公開第2010/092890号参照)。
サンプルは、実施例1乃至3で得られた竹、広葉樹、及び針葉樹由来のセルロース粒子を用いた。また、比較例1、2として、市販のセルロース粒子CELLULOBEADS D-10(大東化成工業(株)製)と多孔質ナイロン6(ポリアミド6)パウダーPOMP610(登録商標)((株)トーア紡コーポレーション製)を用いた。各々の入射光におけるサンプルの反射強度と光散乱率を表1乃至3に記載した。また、各々のサンプルの入射光角度と光散乱率の相関を表4及び図1に示す。さらに実施例1及び比較例1のサンプルの、入射光−45°での反射強度を示すグラフを図2(a)及び(b)に示す。
[評価例2:粒子の形態観察]
実施例1乃至3で得られた竹、広葉樹、及び針葉樹由来のセルロース粒子と実施例4及び5で得られた結晶性セルロース粒子由来のセルロース粒子をサンプルに用いた。各サンプルをカーボンテープに貼付し、走査型電子顕微鏡Miniscope(登録商標)TM3000((株)日立ハイテクノロジーズ製)を用いて形態観察を実施した。各セルロース粒子の形態観察結果をそれぞれ図3(a)乃至(e)に示した。
実施例1乃至3で得られた竹、広葉樹、及び針葉樹由来のセルロース粒子と実施例4及び5で得られた結晶性セルロース粒子由来のセルロース粒子をサンプルに用いた。各サンプルをカーボンテープに貼付し、走査型電子顕微鏡Miniscope(登録商標)TM3000((株)日立ハイテクノロジーズ製)を用いて形態観察を実施した。各セルロース粒子の形態観察結果をそれぞれ図3(a)乃至(e)に示した。
[評価例3:断面観察]
主剤として50mLのEpok 812、硬化剤として44.5mLのMethyl Nadic Anhydride、及び重合促進剤として1.3mLのTri-Dimethyl Aminomethyl Phenolから成る熱硬化樹脂混合液中に、実施例1の竹由来セルロース粒子を包埋し、60℃で12時間加熱して、硬化させた。得られた硬化物からウルトラミクロトーム(Leica Microsystems社製)にて150nm厚の薄片を作成し、薄片化した試料をシートメッシュにサンプリングし透過型電子顕微鏡で観察した。結果を図4に示した。
主剤として50mLのEpok 812、硬化剤として44.5mLのMethyl Nadic Anhydride、及び重合促進剤として1.3mLのTri-Dimethyl Aminomethyl Phenolから成る熱硬化樹脂混合液中に、実施例1の竹由来セルロース粒子を包埋し、60℃で12時間加熱して、硬化させた。得られた硬化物からウルトラミクロトーム(Leica Microsystems社製)にて150nm厚の薄片を作成し、薄片化した試料をシートメッシュにサンプリングし透過型電子顕微鏡で観察した。結果を図4に示した。
[評価例4:硬度の測定]
ENT-2100((株)エリオニクス製)にて実施例1で得られた竹由来セルロース粒子と、比較例1の市販のセルロース粒子CELLULOBEADS D-10(大東化成工業(株)製)の硬度を測定した。φ50μmフラット圧子を使用し、設定荷重を20mN、負荷時間を10秒に設定した。シリコン基板上に各試料を散布し、5粒子ずつ測定した後、得られた測定値の平均値を算出した。その結果、竹由来セルロース粒子の硬度は23.75MPaであり、CELLULOBEADS D-10の硬度は42.91MPaであった。
ENT-2100((株)エリオニクス製)にて実施例1で得られた竹由来セルロース粒子と、比較例1の市販のセルロース粒子CELLULOBEADS D-10(大東化成工業(株)製)の硬度を測定した。φ50μmフラット圧子を使用し、設定荷重を20mN、負荷時間を10秒に設定した。シリコン基板上に各試料を散布し、5粒子ずつ測定した後、得られた測定値の平均値を算出した。その結果、竹由来セルロース粒子の硬度は23.75MPaであり、CELLULOBEADS D-10の硬度は42.91MPaであった。
[評価例5:平均摩擦係数と平均摩擦係数の変動の評価]
各サンプル0.3gを秤量し、10mm角シリコン素材センサーを備えた摩擦感テスターKES-SE(カトーテック(株)製)にて摩擦係数と摩擦係数の変動を評価した。各サンプルの測定は5回実施した。サンプルは、実施例1で得られた竹由来セルロース粒子と、対照としてCELLULOBEADS D-10(大東化成工業(株)製)及び東レナイロン微粒子SP-10(東レ(株)製)を用いた。なお、センサーは10mm角シリコンワイヤーを用い、測定距離を20mm、静荷重を25gf、測定速度を1.0mm/sec、接触面幅を10mmに設定した。結果を図5及び図6に示した。
図5中、MMDは平均摩擦係数の変動を指し、人の指で物体の表面を触るときに感じる、なめらかさやざらつき感を表す指標である。MMDの数値が小さいほど、なめらかである。
図6中、MIUは平均摩擦係数を指し、人の指で物体の表面を触るときに感じる、すべりやすさやすべりにくさを表す指標である。MIUの数値が小さいほどすべりやすい。
各サンプル0.3gを秤量し、10mm角シリコン素材センサーを備えた摩擦感テスターKES-SE(カトーテック(株)製)にて摩擦係数と摩擦係数の変動を評価した。各サンプルの測定は5回実施した。サンプルは、実施例1で得られた竹由来セルロース粒子と、対照としてCELLULOBEADS D-10(大東化成工業(株)製)及び東レナイロン微粒子SP-10(東レ(株)製)を用いた。なお、センサーは10mm角シリコンワイヤーを用い、測定距離を20mm、静荷重を25gf、測定速度を1.0mm/sec、接触面幅を10mmに設定した。結果を図5及び図6に示した。
図5中、MMDは平均摩擦係数の変動を指し、人の指で物体の表面を触るときに感じる、なめらかさやざらつき感を表す指標である。MMDの数値が小さいほど、なめらかである。
図6中、MIUは平均摩擦係数を指し、人の指で物体の表面を触るときに感じる、すべりやすさやすべりにくさを表す指標である。MIUの数値が小さいほどすべりやすい。
[評価例6:セルロース粒子の粉末X線回折測定と結晶化度の算出]
リンデマンガラスキャピラリー(φ0.7mm)に各サンプル粉末を封入し、X’Pert PRO MPD(PANalytical製)を用いて粉末X線回折測定を実施した。X線源としてCu/Kα−radiationを用い,管電圧を45kV,管電流を40mA,測定範囲を回折角2θ=5〜50°、ステップ幅を0.05°、平均時間/STEPを500秒/STEPで測定した。サンプルとして、実施例1及び3で得られたセルロース粒子と、比較例1の市販のセルロース粒子CELLULOBEADS D-10を用いた。各々のX線回折図を図7(a)乃至(c)に示した。
図7(a)及び(b)から、実施例1及び3で得られたセルロース粒子の結晶形は同一であることがわかった(以下、I型結晶形と呼称する)。一方で、図7(a)及び(b)と図7(c)の比較から、CELLULOBEADS D-10の結晶形は、実施例1又は3で得られたセルロース粒子とは異なることがわかった(以下、II型結晶形と呼称する)。
次に、得られた粉末X線回折図から各々の粒子の結晶化度を算出した。結晶化度の算出には下記式(2)及び(3)を用いた(SEN-I GAKKAISHI, Vol.46, No.8(1990),324参照)。
リンデマンガラスキャピラリー(φ0.7mm)に各サンプル粉末を封入し、X’Pert PRO MPD(PANalytical製)を用いて粉末X線回折測定を実施した。X線源としてCu/Kα−radiationを用い,管電圧を45kV,管電流を40mA,測定範囲を回折角2θ=5〜50°、ステップ幅を0.05°、平均時間/STEPを500秒/STEPで測定した。サンプルとして、実施例1及び3で得られたセルロース粒子と、比較例1の市販のセルロース粒子CELLULOBEADS D-10を用いた。各々のX線回折図を図7(a)乃至(c)に示した。
図7(a)及び(b)から、実施例1及び3で得られたセルロース粒子の結晶形は同一であることがわかった(以下、I型結晶形と呼称する)。一方で、図7(a)及び(b)と図7(c)の比較から、CELLULOBEADS D-10の結晶形は、実施例1又は3で得られたセルロース粒子とは異なることがわかった(以下、II型結晶形と呼称する)。
次に、得られた粉末X線回折図から各々の粒子の結晶化度を算出した。結晶化度の算出には下記式(2)及び(3)を用いた(SEN-I GAKKAISHI, Vol.46, No.8(1990),324参照)。
(式中、I22.6とI18.5は回折角2θが22.6°と18.5°における回折強度を示し、I22.6,blankとI18.5,blankは回折角2θが22.6°と18.5°におけるガラスキャピラリーのみの回折強度を示す。)
(式中、I20.0とI15.0は回折角2θが20.0°と15.0°における回折強度を示し、I20.0,blankとI15.0,blankは各々回折角2θが20.0°と15.0°におけるガラスキャピラリーのみの回折強度を示す。)
算出した結果、実施例1及び3で得られたセルロース粒子の結晶化度は、ともに70%であった。一方で、比較例1の市販のセルロース粒子CELLULOBEADS D-10の結晶化度は90%であった。
[評価例7:セルロース粒子の粒径評価]
散乱式粒子径分布測定装置LA-960((株)堀場製作所製)を用いて、サンプル溶液を循環速度3、撹拌速度2にて循環させた状態で、半導体レーザ(650nm)及び発光ダイオード(405nm)の透過率が90.0%以下になるように各種サンプル濃度を調製した。濃度調製後、超音波強度3で超音波を1分間照射した後に粒径測定を実施した。結果を図8(a)乃至(e)に示した。
散乱式粒子径分布測定装置LA-960((株)堀場製作所製)を用いて、サンプル溶液を循環速度3、撹拌速度2にて循環させた状態で、半導体レーザ(650nm)及び発光ダイオード(405nm)の透過率が90.0%以下になるように各種サンプル濃度を調製した。濃度調製後、超音波強度3で超音波を1分間照射した後に粒径測定を実施した。結果を図8(a)乃至(e)に示した。
[評価例8:ファンデーション処方における反射光分布の測定]
表5に従い、300mLトールビーカー2つにA相、B相をそれぞれ量り取り、各々75℃程度で加熱溶解した。前述の加熱したB相にA相を添加し、QUICK HOMO MIXER(みづほ工業(株)製、5000rpm、3分間)処理を実施した。その後、液温が35℃程度になるまでLABORATORY HIGH POWER MIXER(アズワン(株)製)で攪拌冷却した。容量1.5mLのマイクロチューブSTF−15((株)三晶製)に、作製したwater in oil(以下、w/oと略す)ファンデーション液450mg、評価粒子粉末50mgを各々量り取り、薬さじで均一に混錬することで各評価粒子を5%含有するw/oファンデーションサンプルを調製した。評価粒子として、実施例1乃至3で得られたセルロース粒子を用いた。また、比較例として、市販のセルロース粒子CELLULOBEADS D-10(大東化成工業(株)製)を用いた。
表5に従い、300mLトールビーカー2つにA相、B相をそれぞれ量り取り、各々75℃程度で加熱溶解した。前述の加熱したB相にA相を添加し、QUICK HOMO MIXER(みづほ工業(株)製、5000rpm、3分間)処理を実施した。その後、液温が35℃程度になるまでLABORATORY HIGH POWER MIXER(アズワン(株)製)で攪拌冷却した。容量1.5mLのマイクロチューブSTF−15((株)三晶製)に、作製したwater in oil(以下、w/oと略す)ファンデーション液450mg、評価粒子粉末50mgを各々量り取り、薬さじで均一に混錬することで各評価粒子を5%含有するw/oファンデーションサンプルを調製した。評価粒子として、実施例1乃至3で得られたセルロース粒子を用いた。また、比較例として、市販のセルロース粒子CELLULOBEADS D-10(大東化成工業(株)製)を用いた。
ニコムルスWO-CF PLUS:PEG-10ジメチコン、ジメチコン、ジステアルジモニウムヘクトライト、ラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、トコフェロール
SILBLEND-91:シクロペンタシロキサン、ジメチコン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー
KF-96L-2CS:ジメチコン
KF6028:PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン
DISM:リンゴ酸ジイソステアリル
FAS70CSI-E:酸化チタン分散物(酸化チタン、シクロペンタシロキサン、PEG/PPG-18/18ジメチコン、トリエトキシカプリリルシラン、アルミナ、酢酸トコフェロール、シリカ)
フレッシュカラーベース:酸化チタン、シクロペンタシロキサン、PEG/PPG-18/18ジメチコン、酸化鉄、メチコン、酢酸トコフェロール
1,3-BG:1,3-ブチレングリコール
EDTA-2Na:エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩
SILBLEND-91:シクロペンタシロキサン、ジメチコン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー
KF-96L-2CS:ジメチコン
KF6028:PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン
DISM:リンゴ酸ジイソステアリル
FAS70CSI-E:酸化チタン分散物(酸化チタン、シクロペンタシロキサン、PEG/PPG-18/18ジメチコン、トリエトキシカプリリルシラン、アルミナ、酢酸トコフェロール、シリカ)
フレッシュカラーベース:酸化チタン、シクロペンタシロキサン、PEG/PPG-18/18ジメチコン、酸化鉄、メチコン、酢酸トコフェロール
1,3-BG:1,3-ブチレングリコール
EDTA-2Na:エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩
マイクロスライドガラスS1111(松浪硝子工業(株)製)上にナイスタック(登録商標)NW-10S(ニチバン(株)製)を用いて、黒色の画用紙PI-N86D((株)マルアイ製)を貼り付けた。次いで、上述の黒色画用紙の上に上記で調製した各評価粒子を5%含有するw/oファンデーションを均一に塗り広げ、20分間風乾させた。反射光分布の測定は、変角光度計GP-5((株)村上色彩技術研究所製)にて実施した。測定入射光は−45°とし、光散乱率は、評価例1に示した式(1)に従って算出した。また、45°における反射強度を測定した。結果を表6に示す。
[評価例9:吸油量評価]
JIS規格(K 5101-13-1:2004 (ISO 787-5:1980))を参考に吸油量評価を行った。秤量皿へ秤量した評価粒子粉末に対し、あまに油(サミット製油(株)製)をスポイトで徐々に滴下し、都度ヘラで混錬する操作を繰り返し、あまに油及び評価粒子の塊ができるまで滴下を続けた。粉末が滑らかなペースト状となったところを終点とした。このペーストは、割れたり、ぼろぼろになったりせず広げることができ、かつ、測定板に軽く付着する程度のものとする。終点における評価粒子粉末重量(g)に対する亜麻仁油滴下量(g)から、吸油量(g/100g)を算出した。評価粒子として、実施例1乃至3で得られたセルロース粒子を用いた。また、比較例として、市販のセルロース粒子CELLULOBEADS D-10(大東化成工業(株)製)及びセルフロー C-25(JNC(株)製)を用いた。結果を表7に示す。
JIS規格(K 5101-13-1:2004 (ISO 787-5:1980))を参考に吸油量評価を行った。秤量皿へ秤量した評価粒子粉末に対し、あまに油(サミット製油(株)製)をスポイトで徐々に滴下し、都度ヘラで混錬する操作を繰り返し、あまに油及び評価粒子の塊ができるまで滴下を続けた。粉末が滑らかなペースト状となったところを終点とした。このペーストは、割れたり、ぼろぼろになったりせず広げることができ、かつ、測定板に軽く付着する程度のものとする。終点における評価粒子粉末重量(g)に対する亜麻仁油滴下量(g)から、吸油量(g/100g)を算出した。評価粒子として、実施例1乃至3で得られたセルロース粒子を用いた。また、比較例として、市販のセルロース粒子CELLULOBEADS D-10(大東化成工業(株)製)及びセルフロー C-25(JNC(株)製)を用いた。結果を表7に示す。
本発明の粒子は、天然素材で柔らかく、かつ光散乱性に優れている。したがって、光拡散剤等として、工業分野への適用が可能である。加えて、本発明の粒子は、結晶化度が適度に抑制され、その表面に皺状又は襞状の凹凸構造を有することから柔らかく、また入射光が均一に光散乱するという優れた光学特性(光散乱性)を有することからデフォーカス効果(ソフトフォーカス効果ともいう)の発現が期待できるため、肌に直接触れる化粧品分野への適用が好ましい。特に本発明の粒子はまた、吸油性に優れることから、油性成分や油性基剤を含む化粧品への添加に適している。
Claims (13)
- 表面に皺状又は襞状の凹凸構造を有し、結晶化度が80%以下である、セルロース又はセルロース誘導体を主成分として含む、粒子。
- 光散乱率が50〜230%の範囲にある、セルロース又はセルロース誘導体を主成分として含む、粒子。
- 光散乱率が、50〜230%の範囲にある、請求項1に記載の粒子。
- 結晶化度が80%以下である、請求項2に記載の粒子。
- セルロースが、植物由来のセルロース、セルロースファイバー又はセルロースナノファイバーである、請求項1乃至4のいずれかに記載の粒子。
- セルロース又はセルロース誘導体の分散液を得る工程と、得られた分散液を噴霧乾燥する工程を含む、表面に皺状又は襞状の凹凸構造を有し、結晶化度が80%以下である、セルロース又はセルロース誘導体を主成分とする粒子の製造方法。
- セルロース又はセルロース誘導体の分散液を得る工程と、得られた分散液を噴霧乾燥する工程を含む、光散乱率が50〜230%の範囲にあり、セルロース又はセルロース誘導体を主成分とする粒子の製造方法。
- セルロース又はセルロース誘導体を主成分とする粒子の光散乱率が50〜230%の範囲にある、請求項6に記載の製造方法。
- セルロース又はセルロース誘導体を主成分とする粒子の結晶化度が80%以下である、請求項7に記載の製造方法。
- セルロースが、植物由来のセルロース、セルロースファイバー又はセルロースナノファイバーである、請求項6乃至9のいずれかに記載の製造方法。
- 分散液におけるセルロース又はセルロース誘導体の濃度が、0.5〜5質量%である、請求項6乃至10のいずれかに記載の製造方法。
- 分散液が、セルロース又はセルロース誘導体の物理的な粉砕により得られる、請求項6乃至11のいずれかに記載の製造方法。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載の粒子、あるいは請求項6乃至12のいずれかに記載の製造方法により得られる粒子を含む、化粧品。
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