JPWO2019139078A1 - 原料供給装置、自溶炉及び自溶炉の操業方法 - Google Patents

原料供給装置、自溶炉及び自溶炉の操業方法 Download PDF

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Abstract

原料供給装置は、自溶炉内に原料を供給するとともに、少なくとも前記自溶炉内に前記原料の反応に寄与する反応用ガスを供給する原料供給装置であって、ランスの外側に設けられ、前記原料を前記自溶炉内に供給する原料流路と、前記原料流路の外側に設けられ、前記反応用ガスを前記自溶炉内に供給するガス流路と、前記ガス流路内に突出させて配置された可動ベーンと、を備える。

Description

本発明は、原料供給装置、自溶炉及び自溶炉の操業方法に関する。
自溶炉とは、銅、ニッケル等の非鉄金属の製錬、及び、マット処理製錬に用いられる製錬炉であり、反射炉型のセットラの上にシャフトを設け、その頂部から原料と反応に供するガスを吹き込むことで原料の酸化熱を利用し、瞬時に酸化溶融を行う炉である。自溶炉において、原料と反応用ガスを炉内へ供給する装置は、自溶炉の性能を決定付ける重要な役割を担っている。この原料供給装置の性能が反応シャフト内での原料の反応効率、反応進行度を左右し、その結果、自溶炉の処理能力及びメタル採収率に影響を及ぼす。自溶炉における反応シャフト内での反応は、速やか、かつ、全ての原料が均一に同じ反応進行度で進行することが望ましい。このため、原料と反応用ガスとは、均一に混合されることが望ましい。
このような原料と反応用ガスとの混合を改善するため、原料供給装置から反応シャフト内へ供給される主送風を旋回させるものが知られている(特許文献1)。また、管状の精鉱シュートの内側に燃料バーナーを取り囲んで酸素吹込管を設け、その開口部に案内羽根を設けて旋回流を供給することが知られている(特許文献2)。
特表2010-538162号公報 特開昭60−248832号公報
ところで、原料供給装置の直下の領域は、主送風によって、温度が低く、精鉱反応が進みにくい領域となっている。特許文献1や特許文献2は、このような原料供給装置の直下の領域に積極的に旋回流を発生させるものとはなっておらず、改良の余地があった。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、自溶炉内に供給された原料と反応用ガスの混合を積極的に促進し、反応を均一化することを目的としている。
本発明の原料供給装置は、自溶炉内に原料を供給するとともに、少なくとも前記自溶炉内に前記原料の反応に寄与する反応用ガスを供給する原料供給装置であって、ランスの外側に設けられ、前記原料を前記自溶炉内に供給する原料流路と、前記原料流路の外側に設けられ、前記反応用ガスを前記自溶炉内に供給するガス流路と、前記ガス流路内に突出させて配置された可動ベーンと、を備える。
この場合において、前記可動ベーンは、前記ガス流路を通過する単位時間当たりのガス流量に応じて姿勢を変化させるようにしてもよい。また、前記可動ベーンは、前記ガス流路を通過する単位時間当たりのガス流量が多くなるほど、前記ガス流路の軸線方向に沿う方向に対する角度が大きく設定されるようにしてもよい。さらに、前記可動ベーンは、前記原料流路を通じて前記自溶炉内へ供給される原料の状態に応じて姿勢を変化させるようにしてもよい。
前記ガス流路は、外側流路と、内側流路とを備え、前記可動ベーンは、少なくとも、前記外側流路と前記内側流路の一方に配置された構成とすることもできる。
さらに、本発明の他の原料供給装置は、自溶炉内に原料を供給するとともに、少なくとも前記自溶炉内に前記原料の反応に寄与する反応用ガスを供給する原料供給装置であって、ランスの外側に設けられ、前記原料を前記自溶炉内に供給する原料流路と、漏斗状のエアチャンバーの下流側に連設され筒状部によって前記原料流路の外側に設けられ、前記反応用ガスを前記自溶炉内に供給するガス流路と、前記ガス流路内に突出させて配置されたベーンと、を備える。この場合において、前記ベーンは、可動ベーンとしてもよい。
本発明の自溶炉は、本発明の原料供給装置を備えている。
本明細書の自溶炉の操業方法は、自溶炉内に原料を供給するとともに、少なくとも前記自溶炉内に前記原料の反応に寄与する反応用ガスを供給する自溶炉の操業方法であって、ランスの外側に設けられた原料流路を通じて前記自溶炉内に前記原料を供給しつつ、前記原料流路の外側に設けられたガス流路を通じて前記反応用ガスを前記自溶炉に供給する工程を有し、前記反応用ガスを前記自溶炉に供給するときに、前記ガス流路に突出させて配置された可動ベーンの姿勢を調整する。
本発明の原料供給装置及び自溶炉は、原料の物性、反応用ガスの流量に応じて、適切な旋回流を形成するように可動ベーンの姿勢を調整することで、自溶炉内に供給された原料と反応用ガスの混合を積極的に促進し、反応を均一化することができる。
図1は実施形態に係る銅製錬用の自溶炉の構成を概略的に示す図である。 図2は第1実施形態の原料供給装置の一部を拡大した図である。 図3は漏斗状部及び筒状部の断面図である。 図4は可動ベーンのガス流路の軸線方向に沿う方向に対する角度を示す説明図である。 図5は可動ベーンの駆動部を示す説明図である。 図6(A−1)及び図6(A−2)は可動ベーンのガス流路の軸線方向に沿う方向に対する角度を0°とした状態を模式的に示す説明図であり、図6(A−1)は斜視図、図6(A−2)は原料供給装置の上方から観た図である。図6(B−1)及び図6(B−2)は可動ベーンのガス流路の軸線方向に沿う方向に対する角度を45°とした状態を模式的に示す説明図であり、図6(B−1)は斜視図、図6(B−2)は原料供給装置の上方から観た図である。図6(C−1)及び図6(C−2)は可動ベーンのガス流路の軸線方向に沿う方向に対する角度を60°とした状態を模式的に示す説明図であり、図6(C−1)は斜視図、図6(C−2)は原料供給装置の上方から観た図である。 図7(A)は反応用ガスが少ない状態における旋回流及び反応フレームの様子を模式的に示す説明図であり、図7(B)は反応用ガスが多い状態における旋回流及び反応フレームの様子を模式的に示す説明図である。 図8(A)は第2実施形態において内側流路に可変ベーンを設けた状態を示す説明図であり、図8(B)は第2実施形態において外側流路に可変ベーンを設けた状態を示す説明図である。 図9は内側流路に設けられた可変ベーンの駆動部を示す説明図である。
以下、実施形態に係る自溶炉について、図1〜図9に基づいて、詳細に説明する。図1は、実施形態に係る銅製錬用の自溶炉100の構成を概略的に示す図である。
(第1実施形態)
図1に示すように、自溶炉100は、原料供給装置1と、炉体2と、を備える。原料供給装置1は、精鉱バーナーとも呼ばれ、原料である精鉱(銅精鉱(CuFeS2など))、反応用主送風ガス、反応用補助ガス、及び分散用ガス(反応にも寄与する)を炉体2内に供給する。炉体2は、精鉱と反応用ガスとが混合する反応シャフト3、セットラ4、アップテイク5を備える。なお、反応用主送風ガス及び反応用補助ガスは、酸素富化空気であり、分散用ガスは、空気または酸素富化空気である。これらの反応用ガス、および分散用ガスは、精鉱を分散し、同時に酸化させ、反応シャフト3の底部でマット及びスラグに分離する。なお、銅精鉱中の硫黄濃度は、20mass%〜40mass%である。本明細書において、S濃度が高いとは、34mass%〜40mass%の範囲であり、S濃度が低いとは、20mass%〜25mass%の範囲である。
図2は、原料供給装置1の一部を拡大した図であって、原料、反応用ガス、分散用ガスを反応シャフト3側へ投入する投入部10を示した説明図である。
原料供給装置1の投入部10は、ランス16を備え、ランス16内には分散用ガスの通る第1通路11、反応用ガスの一部としての反応用補助ガスが通過する第4通路14が形成されている。第4通路14は、ランス16の中心部分に設けられており、第1通路11は、第4通路14の周囲に設けられている。また、投入部10は、ランス16の外側、より具体的にランス16の外周に設けられた原料流路としての第2通路12を備えている。投入部10は、さらに、第2通路12の外側、より具体的に第2通路12の外周に設けられ、反応用ガスの一部としての反応用主送風ガスが通過する第3通路13と備えている。第3通路13は、ガス流路に相当する。第3通路13は、内側をエアチャンバー171とした漏斗状部17aの下流側に連設された筒状部17bによって第2流路12の外側に設けられている。第3通路13は、その上方に設けられたエアチャンバー171と通じている。第2通路12と、第3通路13は、円筒状の仕切り壁21により、仕切られた状態となっている。
第1通路11は、分散用ガスを反応シャフト3内へ供給する。第2通路12は、精鉱を反応シャフト3内へ供給する。第3通路13は、反応用主送風ガスをエアチャンバー17から反応シャフト3内へ供給する。また、第4通路14は、反応用補助ガスを反応シャフト3内へ供給する。
ランス16の先端部(下端部)には、中空円錐台状の分散コーン15が形成されている。分散コーン15の側面下部151には第1通路11を通過した分散用ガスを反応シャフト3内へ吐出する複数の供給孔152が形成されている。供給孔152は、ガスの吐出方向が分散コーン15の底面円の法線方向となるように設けられている。
原料供給装置1は、第3通路13内に突出させて配置された可動ベーン22を備える。図3を参照すると、可動ベーン22は、筒状部17bの内周壁面17b1に設置されている。図4を参照すると、可変ベーン22は、第3通路13の軸線AX方向に沿う方向に対する角度θを変化させることができるように、軸部材23を介して筒状部17bの内周壁面17b1に取り付けられている。図5を参照すると、一端側に可動ベーン22が設けられた軸部材23は、筒状部17bを貫通しており、他端側に歯車24cが設けられている。この歯車24cは、可動ベーン22の駆動部24に含まれる。駆動部24は、モータ24aと、モータ軸に装着された歯車24bを備える。歯車24bは、歯車24cと噛み合うことで、軸部材23を回転させ、可動ベーン22の姿勢を変化させる。なお、本実施形態の可動ベーン22は、湾曲形状を有する。そのため、角度θは、凸側面22aにおける接線と軸線AXと平行であり、軸部材23を通過する線分とがなす角となる。
ここで、可動ベーン22の寸法の一例について説明する。本実施形態における筒状部17bの長さLは、概ね650mm程度であり、その内径は概ね690mmである。可動ベーン22は、このような寸法の筒状部17bの湾曲した内周壁面17b1に接触しないように姿勢を変化させることを考慮して、その長さは、概ね100mm以下に設定されている。また、可動ベーン22の幅Wは、筒状部17bの内周壁面17b1と仕切り壁21との間隔の概ね50%以上90%未満となるように設定されている。内周壁面17b1と仕切り壁21との間隔の概ね50%以上とするのは、第3通路13を通過する反応用ガスに適切に旋回成分を付与するためである。一方、内周壁面17b1と仕切り壁21との間隔の概ね90%未満とするのは、可動ベーン22の姿勢を変化させるときに、可動ベーン22を内周壁面17b1や仕切り壁21に接触させないためである。
可動ベーン22は、複数設けられている。本実施形態では、10個設けられているが、その数は、これに限定されるものではなく、適宜変更することができる。
可動ベーン22は、筒状部17bの内周壁面17b1に装着されているが、筒状部17bの下端縁17b2に近すぎると操業中の鋳付き付着にその動作に影響が生じることが考えられる。そのため、下端縁17b2からある程度の距離離れた位置に設置されている。その一方で、下端縁17b2から離れすぎると、反応用ガスの旋回流が消失することが考えられる。そこで、可動ベーン22は、概ね650mm程度の長さの筒状部17bに対し、その下端縁17b2から100mm以上300mm未満の位置に軸部材23が位置するように設置することが望ましい。
なお、本実施形態の複数の可動ベーン22は、筒状部17bの下端縁17b2からの距離が同一となるように設けられているが、下端縁17b2からの距離を変えて複数の可動ベーン22を設置するようにしてもよい。例えば、下端縁17b2からの距離が異なるように可動ベーン22を複数段設置するようにしてもよい。
次に、図6及び図7を参照しつつ、可動ベーン22の動作について説明する。可動ベーン22は、第3通路13を通過する単位時間当たりのガス流量に応じて姿勢を変化させる。より具体的に、可動ベーン22は、第3通路13を通過する単位時間当たりのガス流量が多くなるほど、第3通路13の軸線AX方向に沿う方向に対する角度が大きく設定される。
すなわち、本実施形態の自溶炉100の操業方法は、ランス16の外側に設けられた第2通路12を通じて自溶炉100内に原料を供給しつつ、第2通路12の外側に設けられた第3通路13を通じて反応用ガスを自溶炉100に供給する工程を有する。また、反応用ガスを自溶炉100に供給するときに、第3通路13に突出させて配置された可動ベーン22の姿勢を調整する工程を有する。
図6(A−1)及び図6(A−2)を参照すると、可動ベーン22の第3通路13の軸線AX方向に沿う方向に対する角度θが0°に調整された状態が示されている。これは、第3通路13を通過する単位時間当たりのガス流量が比較的少ない状態における操業形態である。例えば、低負荷操業であったり、低S濃度原料を用いたりする場合である。第3通路13を通過する単位時間当たりのガス流量は、操業条件に応じて変更されるが、単位時間当たりのガス流量が少ない場合には、反応用ガスを旋回させることなく、原料と反応用ガスの混合状態を実現することができる。このような場合には、可動ベーン22の第3通路13の軸線AX方向に沿う方向に対する角度θを0°とする。反応用ガスに旋回成分が付与されないと、図10(A)に示すように反応用ガスの旋回流f1、反応フレームf2が広がることがない。
図6(B−1)及び図6(B−2)を参照すると、可動ベーン22の第3通路13の軸線AX方向に沿う方向に対する角度θが45°に調整された状態が示されている。これは、第3通路13を通過する単位時間当たりのガス流量が図6(A−1)及び図6(A−2)に示す状態よりも多い状態における操業形態である。例えば、高負荷操業であったり、高S濃度原料を用いたりする場合である。可動ベーン22の第3通路13の軸線AX方向に沿う方向に対する角度θが大きくなることで、第3通路13を通過する反応用ガスに旋回成分が付与される。これにより、反応シャフト3内における原料と反応用ガスとの混合が促進される。反応用ガスに旋回成分が付与されると、図10(B)に示すように反応用ガスの旋回流f1、反応フレームf2が反応シャフト3の壁部に近づくように広がる。これにより、反応シャフト3内での原料滞留時間が長くなり、反応シャフト3内で反応が完結し易い状態が形成されやすくなる。
図6(C−1)及び図6(C−2)を参照すると、可動ベーン22の第3通路13の軸線AX方向に沿う方向に対する角度θが60°に調整された状態が示されている。これは、第3通路13を通過する単位時間当たりのガス流量が図6(B−1)及び図6(B−2)に示す状態よりも多い状態における操業形態である。例えば、さらなる高負荷操業であったり、さらなる高S濃度原料を用いたりする場合である。可動ベーン22の第3通路13の軸線AX方向に沿う方向に対する角度θが大きくなることで、第3通路13を通過する反応用ガスにさらに大きな旋回成分が付与される。これにより、反応シャフト3内における原料と反応用ガスとの混合が促進される。反応用ガスに旋回成分が付与されると、反応用ガスの旋回流f1、反応フレームf2がさらに反応シャフト3の壁部に近づくように広がる。これにより、反応シャフト3内での原料滞留時間がさらに長くなり、反応シャフト3内で反応が完結し易い状態が形成されやすくなる。
なお、可動ベーン22の内周壁面17b1との対向面22bの形状は、可動ベーン22の第3通路13の軸線AX方向に沿う方向に対する角度θが60°となったときに内周壁面17b1と密着することができる湾曲形状となっている。これにより、可動ベーン22の第3通路13の軸線AX方向に沿う方向に対する角度θが60°となったときに、対向面22bが内周壁面17b1に密着し、可動ベーン22と内周壁面17b1との間の隙間が消滅する。この結果、より効果的に反応用ガスに旋回成分を付与することができる。角度θを大きくしたいときは、反応用ガスに効率よく旋回成分を付与したいときであるため、角度θを大きく設定するときに対向面22bを内周壁面17b1に密着させることは効果的である。
本実施形態では、第3通路13を通過する単位時間当たりのガス流量が多くなるほど、角度θを大きく設定する。ただし、角度θを大きく設定し過ぎると、反応フレームf2が反応シャフト3の壁部に近づき過ぎ、反応シャフト3の壁部を損傷する可能性がある。そこで、角度θには、所定の上限値を設けておくことが望ましい。また、操業時において、反応フレームf2が広がり過ぎることがあれば、角度θを小さくし、旋回成分を弱める措置を取ることもできる。
本実施形態の原料供給装置1によれば、自溶炉100内に供給された原料と反応用ガスの混合を積極的に促進し、反応を均一化することができる。また、反応シャフト壁面への過剰な熱負荷を抑制することができる。
本実施形態の原料供給装置1によれば、原料条件、操業条件の変更に伴い、反応用ガスの量が変化するため、条件ごとに、適正な反応状態を維持するために可動ベーン22の角度θを調整する。また、原料組成、粒度に起因する反応性の差異への対応として、難反応性原料比率が多い操業では、可動ベーン22の角度θを大きくする側へ調整することで、旋回流の広がりを大きくする。これにより、反応シャフト3内での原料滞留時間を長くし、シャフト内で反応が完結しやすい条件を形成することができる。すなわち、可動ベーン22は、第2通路12を通じて自溶炉100へ供給される原料の状態に応じて姿勢を変化させる態様とすることができる。また、反応シャフト3の壁部へ過度の熱負荷が加わらないように、適切な旋回パターンへの調整することができる。
例えば、反応シャフト3の壁部への熱負荷が高すぎたり、局所的に高い箇所が存在したりする場合は、可動ベーン22の角度θを0度側へ調整することで、反応シャフト3の壁部への熱負荷を低減することができる。
なお、本実施形態における可動ベーン22の形状は、湾曲形状であるが、平滑形状であってもよい。また、本実施形態では、可動ベーン22を用いているが、可動ベーン22に代えて、その姿勢を変化させることがない固定ベーンを採用してもよい。
(第2実施形態)
つぎに、図8、図9を参照して第2実施形態について説明する。第2実施形態では、第3通路13内に円筒状の分割壁25が設置されており、第3通路13が外側流路13aと内側流路13bとに分割されている。そして、図8(A)に示すように、分割壁25の内周壁面25asに可動ベーン26が設置されている。可動ベーン26は、可動ベーン22と共通であるため、その詳細な説明は省略する。
図9を参照すると、可動ベーン26は、軸部材27を介して分割壁25の内周壁面25aに取り付けられている。一端側に可動ベーン26が設けられた軸部材27は、分割壁25及び筒状部17bを貫通しており、他端側に歯車28cが設けられている。この歯車28cは、可動ベーン26の駆動部28に含まれる。駆動部28は、モータ28aと、モータ軸に装着された歯車28bを備える。歯車28bは、歯車28cと噛み合うことで、軸部材27を回転させ、可動ベーン26の姿勢を変化させる。図示した歯車による駆動以外に、チェーン等を介した駆動方法を採用することもできる。
なお、外側流路13aと内側流路13bを備える形態である場合、可動ベーンは、外側流路13aと内側流路13bの少なくとも一方に設置されていればよい。外側流路13aに可動ベーン22を設置する場合は、図9(B)に示すように筒状部17bの内周壁面17b1に可動ベーン22を設置すればよい。可動ベーン22の設置は、第1実施形態の場合と共通であるため、その詳細な説明は省略する。
このような第2実施形態であっても、第1実施形態と同様に、自溶炉100内に供給された原料と反応用ガスの混合を積極的に促進し、反応を均一化することができる。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
1 原料供給装置
2 炉体
3 反応シャフト
10 投入部
11 第1通路
12 第2通路
13 第3通路
14 第4通路
14a 下端部
16 ランス
17a 漏斗状部
17b 筒状部
17b1 内周壁面
22、26 可動ベーン
25 分割壁
25a 内周壁面
100 自溶炉

Claims (9)

  1. 自溶炉内に原料を供給するとともに、少なくとも前記自溶炉内に前記原料の反応に寄与する反応用ガスを供給する原料供給装置であって、
    ランスの外側に設けられ、前記原料を前記自溶炉内に供給する原料流路と、
    前記原料流路の外側に設けられ、前記反応用ガスを前記自溶炉内に供給するガス流路と、
    前記ガス流路内に突出させて配置された可動ベーンと、
    を備えた原料供給装置。
  2. 前記可動ベーンは、前記ガス流路を通過する単位時間当たりのガス流量に応じて姿勢を変化させる請求項1に記載の原料供給装置。
  3. 前記可動ベーンは、前記ガス流路を通過する単位時間当たりのガス流量が多くなるほど、前記ガス流路の軸線方向に沿う方向に対する角度が大きく設定される請求項1又は2に記載の原料供給装置。
  4. 前記可動ベーンは、前記原料流路を通じて前記自溶炉内へ供給される原料の状態に応じて姿勢を変化させる請求項1乃至3のいずれか一項に記載の原料供給装置。
  5. 前記ガス流路は、外側流路と、内側流路とを備え、前記可動ベーンは、少なくとも、前記外側流路と前記内側流路の一方に配置された請求項1乃至4のいずれか一項に記載の原料供給装置。
  6. 自溶炉内に原料を供給するとともに、少なくとも前記自溶炉内に前記原料の反応に寄与する反応用ガスを供給する原料供給装置であって、
    ランスの外側に設けられ、前記原料を前記自溶炉内に供給する原料流路と、
    漏斗状のエアチャンバーの下流側に連設され筒状部によって前記原料流路の外側に設けられ、前記反応用ガスを前記自溶炉内に供給するガス流路と、
    前記ガス流路内に突出させて配置されたベーンと、
    を備えた原料供給装置。
  7. 前記ベーンは、可動ベーンである請求項6に記載の原料供給装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の原料供給装置を備える自溶炉。
  9. 自溶炉内に原料を供給するとともに、少なくとも前記自溶炉内に前記原料の反応に寄与する反応用ガスを供給する自溶炉の操業方法であって、
    ランスの外側に設けられた原料流路を通じて前記自溶炉内に前記原料を供給しつつ、前記原料流路の外側に設けられたガス流路を通じて前記反応用ガスを前記自溶炉に供給する工程を有し、
    前記反応用ガスを前記自溶炉に供給するときに、前記ガス流路に突出させて配置された可動ベーンの姿勢を調整する自溶炉の操業方法。
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