JPWO2019132033A1 - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

それぞれアンテナ素子が配置された複数の面により構成される多面体の筐体において、筐体の各面同士の合わせ目から進入する電波により生じる、他の面のアンテナ素子における電波の送受信において生じ得る悪影響を抑制する。アンテナ装置は、上層側より少なくともアンテナ導体(給電アンテナ導体(27)、非給電アンテナ導体(29))と接地導体(31)とが誘導体基板(33)を介して積層され、多面体(筐体(17))のそれぞれの面を構成する複数の面材(積層基板(13))と、導電性を有し、多面体の内方で隣接する面材の各辺に沿う縁部同士を固定するとともに、導通させる交差2面部(直交2面部(67))を有した接合材(アングル材(69))からなるフレーム体(15)と、を備える。

Description

本開示は、アンテナ装置に関する。
従来のアンテナ装置として、例えば特許文献1には、筐体の表面に直接にアンテナ導体が配置された電波測定装置が開示されている。この電波測定装置において、アンテナ導体は、筐体のそれぞれの面に対して同様に設けられている。
国際公開第2017/134715号
本開示は、それぞれアンテナ素子が配置された複数の面により構成される多面体の筐体において、筐体の各面同士の合わせ目から進入する電波により生じる、他の面のアンテナ素子における電波の送受信において生じ得る悪影響を抑制するアンテナ装置を提供する。
本開示は、多面体であるアンテナ装置であって、上層側より少なくともアンテナ導体とシールド層とが絶縁層を介して積層され、前記多面体のそれぞれの面を構成する複数の面材と、導電性を有し、前記多面体の内方で隣接する前記面材のそれぞれの辺に沿う縁部同士を固定するとともに、前記シールド層と導通する交差2面部を有した接合材を用いて構成されるフレーム体と、を備える、アンテナ装置を提供する。
本開示によれば、それぞれアンテナ素子が配置された複数の面により構成される多面体の筐体において、筐体の各面同士の合わせ目から進入する電波により生じる、他の面のアンテナ素子における電波の送受信において生じ得る悪影響を抑制できる。
本実施の形態に係るアンテナ装置の外観を示す斜視図 図1のA−A断面図 破線で示した図1のそれぞれの面材を固定するフレーム体の斜視図 アンテナ導体を誘電体基板とともに示した平面図 AMCを誘電体基板とともに示した平面図 誘電体基板上に配置されたシールド層の平面図 接地導体を誘電体基板とともに示した平面図 フレーム体の斜視図 フレーム体を備えない多面体の参考例を示す模式図 図9のB−B断面図 図1に示すアンテナ装置における合わせ目のシールド構造を概念的に示す模式図
(本実施の形態の内容に至る経緯)
例えば特許文献1に記載の従来のアンテナ装置では、六面体で形成した筐体の複数の表面のそれぞれに、アンテナ導体とグランドとがガラスエポキシ等の誘電体基板を介して設けられた積層基板が配置されている。筐体は、六面体のそれぞれの面に面材が合わせられて構成される。このため、筐体において、隣接する面材同士の合わせ目(言い換えると、接合部分)にグランド(言い換えると、シールド)の不連続部が生じる。従って、従来のアンテナ装置では、その不連続部から進入した電波が筐体の内方で拡散し、他の面のアンテナ素子における電波の送受信に悪影響を与える課題があった。
そこで、以下の実施の形態では、それぞれアンテナ素子が配置された複数の面により構成される多面体の筐体において、筐体の各面同士の合わせ目から進入する電波により生じる、他の面のアンテナ素子における電波の送受信において生じ得る悪影響を抑制するアンテナ装置の例について説明する。
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係るアンテナ装置を具体的に開示した実施の形態(以下、「本実施の形態」という)を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるものであり、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
図1は、本実施の形態に係るアンテナ装置11の外観を示す斜視図である。本実施の形態において、X軸,Y軸,Z軸のそれぞれの方向は、例えば図1に示す矢印の方向に従う。また例えば、+X方向及び−X方向はアンテナ装置11の筐体の上下方向、−Y方向及び+Y方向はアンテナ装置11の筐体の左右方向、−Z方向及び+Z方向はアンテナ装置11の筐体の前後方向に相当する。
本実施の形態に係るアンテナ装置11は、面材の一例としての積層基板13と、フレーム体15(図3参照)とを主要な構成として有する。面材の一例としての積層基板13とフレーム体15とは、多面体(例えば六面体)である、アンテナ装置11の筐体17を構成する。
本実施の形態において、アンテナ装置11の筐体は六面体であり、特に立方体である場合を例示して説明する。
なお、アンテナ装置11の筐体を構成する面材は、積層基板13に限定されない。また、多面体は、六面体に限定されず、例えば四面体、12面体等であってもよい。
アンテナ装置11は、1つの上面に配置された積層基板13と、4つの側面のそれぞれに配置された積層基板13と、1つの下面に配置された積層基板13とにそれぞれアンテナ(後述参照)が設けられている。これにより、アンテナ装置11は、到来する電波を計6つの方向から受信することが可能になる。なお、アンテナ装置11を所定の被載置面に固定して電波を測定する際には、アンテナ装置11の下面には、アンテナを備えた積層基板13が省略されてもよい。
それぞれの積層基板13(面材の一例)において配置されたアンテナは、例えば、ダイポールアンテナである。ダイポールアンテナは、例えば積層基板13上に形成され、表面の金属箔をエッチング等することによってダイポールアンテナのパターンが形成される。複数の層のそれぞれは、例えば銅箔やガラスエポキシ等で構成される。
アンテナ装置11の立方体の筐体のそれぞれの積層基板13には、例えば2.4GHz帯の水平偏波アンテナ19と、2.4GHz帯の垂直偏波アンテナ21と、5GHz帯の水平偏波アンテナ23と、5GHz帯の垂直偏波アンテナ25とが表面(上層)に設けられている。
図2は、図1のA−A断面図である。本実施の形態に係るアンテナ装置11のアンテナの内部的な構造について、例えば図2に示す2.4GHz帯の水平偏波アンテナ19を例示して説明する。なお、他の2.4GHz帯の垂直偏波アンテナ21、5GHz帯の水平偏波アンテナ23、5GHz帯の垂直偏波アンテナ25においても、内部的な構造は同様である。
積層基板13は、上層側より少なくともアンテナ導体(例えば、給電アンテナ導体27、非給電アンテナ導体29)と、絶縁層の一例としての誘導体基板33と、アンテナ装置11の外部からの電波の進入を遮蔽するシールド層の一例としての接地導体31とが積層される。積層基板13は、立方体のそれぞれの面に、例えば固定ねじ35(図1参照)により貼り付けられている。
図2に示すように、アンテナの内部的な構造は、誘電体基板37と、給電アンテナ導体27と、非給電アンテナ導体29と、給電アンテナ導体27の給電点39と無線通信回路(図示略:積層基板13の下面(図2では、誘電体基板55の下面に実装される。以下同様。)との間の給電線の給電導体を構成するビア導体41と、非給電アンテナ導体29の給電点43と無線通信回路(上述参照)との間の給電線の接地導体を構成するビア導体45と、を少なくとも備えている。
給電アンテナ導体27及び非給電アンテナ導体29はそれぞれ、例えばダイポールアンテナを構成する。給電アンテナ導体27及び非給電アンテナ導体29は、それらの長手方向が一直線上で+Y方向及び−Y方向で延在し、かつ給電アンテナ導体27の給電点39側の端部と非給電アンテナ導体29の給電点43側の端部とが所定の間隔だけ離隔するように形成される。
ビア導体41,45はそれぞれ、積層基板13の上面から下面にわたって厚さ方向に形成され、それぞれのビア(つまり、貫通孔)に導体を充填することで形成されている。給電アンテナ導体27は、給電アンテナとして機能するため、ビア導体41を介して、積層基板13の下面に設けられる無線通信回路(上述参照)の給電端子に接続される。また、非給電アンテナ導体29は、非給電アンテナとして機能するため、ビア導体45を介して、積層基板13の接地導体31及び無線通信回路(上述参照)の給電端子に接続される。
積層基板13は、接地導体57と、誘電体基板55と、接地導体53と、誘電体基板51と、接地導体31と、誘電体基板49と、AMC47と、給電アンテナ導体27及び非給電アンテナ導体29が形成された誘電体基板37とが下面側から上面側に向かって順次に積層されることで構成される。ここで、誘電体基板37,49,51,55は、例えばガラスエポキシ等の誘電体(言い換えると、絶縁体)で形成される。
AMC47は、PMC(Perfect Magnetic Conductor)特性を有する人工磁気導体であり、所定の金属パターンにより形成される。AMC47を利用することで、アンテナを積層基板13に対して平行に配置することができ、全体のサイズを小さくすることができる。また、AMC47は、接地導体31によって、他の方向からの電波を受けないようにすることができ、アンテナの高利得化ができる。
ビア導体41は、例えば円柱形状を有し、給電アンテナ導体27をアンテナとして駆動するための電力を供給する給電線となる。ビア導体41は、積層基板13の上面に形成された給電アンテナ導体27を、無線通信回路(上述参照)の給電端子に電気的に接続するが、AMC47及び接地導体31とは電気的に接続しないように、ビア導体絶縁用孔59の中心に非接触で同軸に配置される。つまり、ビア導体41の直径は、ビア導体絶縁用孔59の直径よりも小さい。
一方、ビア導体45は、同様に例えば円柱形状を有し、非給電アンテナ導体29を無線通信回路(上述参照)の接地端子に電気的に接続するためのものであり、AMC47及び接地導体31と電気的に接続される。
アンテナ装置11は、積層基板13の四辺の縁部に、各辺に沿って複数の接地用ビア導体61が直線上に並んで設けられる。なお、接地用ビア導体61は、等間隔に並んで配置されてもよい。また、それぞれの接地用ビア導体61は、積層基板13に配置されたアンテナ導体に対応した周波数帯(言い換えると、波長)に応じて、アンテナ装置11の外部からの電波を遮蔽可能な程度に十分なピッチ(間隔)を以て設けられてよい。接地用ビア導体61は、積層基板13の上面から下面に貫通して設けられる。積層基板13を貫通した接地用ビア導体61は、接地導体31と、接地導体53と、接地導体57とに電気的に接続される。
なお、図2に示す積層基板13の積層構造において、上下面の周囲に接地導体53と接地導体57とを有した誘電体基板55は、省略することができる。この場合、誘電体基板51の下面に接地導体57が形成されればよい。即ち、積層基板13は、下面の周囲に、枠状の接地導体57が設けられればよい。
図3は、破線で示した図1のそれぞれの面材を固定するフレーム体15の斜視図である。それぞれの積層基板13は、接地導体57(図2参照)が、フレーム体15の接合材に導通する。また、積層基板13は、四隅に形成された固定穴63に通した固定ねじ35が、フレーム体15の四隅に設けられた固定片65に螺合することにより、フレーム体15に固定される。
フレーム体15は、導電性を有し、立方体の内方で隣接する積層基板13のそれぞれの辺に沿う縁部同士を固定する。また、フレーム体15は、積層基板13のそれぞれの辺に沿う縁部同士を導通させる。即ち、それぞれの積層基板13の固定及び導通は、交差2面部(例えば、直交2面部67)を有したフレーム体15の接合材(アングル材69)と、積層基板13のシールド層(例えば、接地導体31)とにより可能となっている(図11参照)。
アンテナ装置11は、積層基板13が例えば四角形状に形成される。積層基板13は、それぞれの辺部に、その辺部の中央に設けられた一つの段部71を境に、その辺部に沿う方向で凹部73と凸部75とが形成される。即ち、立方体は、図1及び図2に示すように、隣接する積層基板13同士の凹部73と凸部75とを嵌め合わせて、組み合わされている。
図4は、アンテナ導体を誘電体基板37とともに示した平面図である。図2及び図4に示す誘電体基板37、図2及び図5に示す誘電体基板49、図2及び図6に示す接地導体31、並びに、図2及び図7に示す誘電体基板55の大きさ(面積)は、それぞれが同一である。また、図2に示すアンテナの内部的な構造(断面構造)に対応するように、図4、図5、図6、図7の順にそれぞれ、積層基板13の上面から下面に向かうように図示されている。
水平偏波アンテナ19、垂直偏波アンテナ21、水平偏波アンテナ23、垂直偏波アンテナ25が設けられた誘電体基板37には、隅部接地導体77が四隅に形成されている。立方体を形成する複数の積層基板13がフレーム体15を内方に収容するように配置された場合に、隅部接地導体77には、図3に示すフレーム体15の固定穴63が対応して配置される。隅部接地導体77は、固定穴63に固定ねじ35が螺着されることによりフレーム体15に導通する。隅部接地導体77は、誘電体基板49,51のいずれにも同様に設けられる。
なお、図4において、誘電体基板37上において、水平偏波アンテナ19、垂直偏波アンテナ21、水平偏波アンテナ23、垂直偏波アンテナ25それぞれのアンテナ導体と互いに所定の距離を確保した状態で、無給伝導体が近傍に配置されてもよい。所定の距離は、例えば、受信電波波長の4分の1以内である。無給伝導体は、アンテナ導体の配置されたY方向もしくはZ方向に対して並列して、アンテナ導体の側面の一方側に配置される。無給伝導体は、アンテナ導体と同様にAMC47と静電結合しているため、アンテナ導体とAMC47との間の静電容量を増加させ、周波数を低減側にシフトすることが可能となる。無給伝導体は、アンテナ導体と電気的に分離されている。
なお、無給伝導体の大きさ、形状、数等に特に限定されず、AMC47から見てアンテナと同じ側にあり、AMC47と静電結合すればよく、無給伝導がAMC47上に直接配置されることは必須ではない。
図5は、AMC47を誘電体基板49とともに示した平面図である。誘電体基板49には、水平偏波アンテナ19のアンテナ導体、垂直偏波アンテナ21のアンテナ導体、水平偏波アンテナ23のアンテナ導体、垂直偏波アンテナ25のアンテナ導体に対応して、それぞれAMC47が設けられる。
図5に示すように、それぞれのAMC47は、水平偏波アンテナ19及び垂直偏波アンテナ21が受信する電波の波長(つまり、2.4GHz帯の電波の波長)と、水平偏波アンテナ23及び垂直偏波アンテナ25が受信する電波の波長(つまり、5GHz帯の電波の波長)とに応じて、大きさ(面積)が異なっている。つまり、水平偏波アンテナ19及び垂直偏波アンテナ21に対応するそれぞれのAMC47の大きさ(面積)は、水平偏波アンテナ23及び垂直偏波アンテナ25に対応するそれぞれのAMC47の大きさ(面積)よりも大きい。なお、図1に示すように、それぞれのAMC47の大きさ(面積)は同一でもよい。
図6は、誘電体基板51上に配置された接地導体31の平面図である。誘電体基板51上には、接地導体31が全面に形成される。接地導体31は、例えば銅等の金属箔を所定形状にエッチング等することにより形成されたシールド層としての役割を有する。上述したように、シールド層は、アンテナ装置11の外部からの電波の進入を遮蔽する。接地導体31は、全ての接地用ビア導体61と導通している。
図7は、接地導体53を誘電体基板55とともに示した平面図である。誘電体基板55の上下面の周囲には、枠状の接地導体53と接地導体57とが形成される。接地導体53と接地導体57とは、接地導体31と同様に、例えば銅等の金属箔の中央部分をエッチング等により除くことにより枠状に形成される。接地導体53と接地導体57とは、全ての接地用ビア導体61と導通している。
図8は、フレーム体15の斜視図である。本実施の形態において、フレーム体15を構成する接合材は、例えば鋼材もしくはアルミニウムなどの、直交2面部67を有したアングル材69である。直交2面部67は、2つの面部が直交して一体的に形成された部材である。アングル材69は、延在方向に直交する断面形状が等辺の山形状で形成される。フレーム体15は、複数(例えば12本)のアングル材69をそれぞれの辺部に用いる。アングル材69は、延在方向の両端同士を相互に接合することにより、アンテナ装置11を縮小した略相似形の立方体フレーム(つまり、隣接面の辺部同士を接続した立方枠体)を構成する。
次に、本実施の形態に係るアンテナ装置11の作用及び効果を説明する。
本実施の形態に係るアンテナ装置11は、例えば、アンテナ装置11が載置された空間において存在している電波の強さや方向を可視化するために用いられる。電波の可視化は、フィールド測定(つまり、アンテナ装置11が載置された空間における電波の測定)と、シミュレーション(つまり、フィールド測定の結果に基づいて、電波の強さや方向を視覚的にグラフ等に可視化する処理)とにより行われる。アンテナ装置11は、上述したフィールド測定に用いられる。アンテナ装置11は、フィールド測定により電波状況(例えば、電波の強度、到来方向、時間変動)の把握を可能とする。アンテナ装置11を用いて、電波状況を可視化することで、電波干渉の原因や状況、無線接続トラブル等の解析を効率的に行うことができるようになる。
本実施の形態に係るアンテナ装置11では、アンテナ装置11の筐体である多面体(例えば立方体)のそれぞれの面が、積層基板13により構成される。それぞれの積層基板13は、上層側より少なくともアンテナ導体(例えば、給電アンテナ導体27、非給電アンテナ導体29)と、絶縁層(例えば、誘導体基板33)と、シールド層(例えば、接地導体31)とが積層される。本明細書において、誘導体基板33は、それぞれの誘電体基板37,49,51,55の総称として用いる。
アンテナ装置11は、立方体のそれぞれの積層基板13に2.4GHz帯の水平偏波、垂直偏波、及び5GHz帯の水平偏波、垂直偏波にそれぞれ対応したアンテナ導体を備えていることから、それぞれの積層基板13が受信可能な方向からの電波を受信することができる。具体的には、アンテナ装置11のそれぞれの積層基板13にあるアンテナを1つずつ切り替えることで、6つの方向から到来する電波の測定を行うことができる。
図9は、フレーム体15を備えない多面体の参考例を示す模式図である。図10は、図9のB−B断面図である。
図9に示す参考例に係る立方体79において、それぞれの積層基板81(図10参照)には、接地導体31が設けられている。立方体79の隣接する積層基板同士の間は、積層基板81の縁部同士が突き合わせや嵌め合わせ(合わせ目83)により組み立てられる。この隣接する積層基板同士の間には、積層基板81が接地導体31と誘導体基板33とを積層していることから、図10に示すように、シールド層(つまり、接地導体31)同士の接触前に、誘導体基板33が接触する。その結果、積層基板81の縁部同士の合わせ目83には、接地導体31の不連続部分85が生じる。
この接地導体31の不連続部分85は、立方体の内方への電波の進入を許容してしまう。立方体の内方へ進入した電波は、拡散し、他の面に設けられているアンテナの受信状態に悪影響を及ぼす可能性がある。また、立方体の内方に進入した電波による悪影響は、例えば、他のアンテナに対する直接的な影響以外に、立方体の内方に配置される他のアンテナのスイッチや受信回路にも及ぶ場合がある。
そこで、本実施の形態に係るアンテナ装置11は、上層側より少なくともアンテナ導体と誘導体基板33と接地導体31とが積層され、立方体のそれぞれの面を構成する複数の積層基板13と、導電性を有し、立方体の内方で隣接する積層基板13の各辺に沿う縁部同士を固定するとともに、シールド層(例えば、接地導体31)と導通する交差2面部(例えば、直交2面部67)を有した接合材(例えば、アングル材69)を有したフレーム体15と、を備える。
図11は、図1に示すアンテナ装置11における合わせ目83のシールド構造を概念的に表した模式図である。
このアンテナ装置11では、それぞれの積層基板13を、フレーム体15に固定している。フレーム体15は、アングル材69により積層基板13の取付枠を構成する。立方体における積層基板13の縁部同士は、アングル材69の直交2面部67に固定される。アングル材69は、導電性を有し、図11に示すように、積層基板13の縁部同士を固定するとともに、接地用ビア導体61を介して、シールド層としての接地導体31と導通する。つまり、アングル材69の直交2面部67に固定された隣接の積層基板13は、それぞれの接地導体31に接地用ビア導体61を介して導通する接地導体57が直交2面部67に接触することによりフレーム体15と同電位で接地される。
その結果、縁部同士の合わせ目83により生じた接地導体31の不連続部分85は、アングル材69により接続され、立方体の内方への電波の進入が抑制される。アンテナ装置11は、立方体の内方への電波の進入が抑制されることにより、進入が許容される構成に比べ、電波の到来方向のより正確な測定が可能となる。
また、アンテナ装置11は、接合材が、鋼材やアルミなどを用いて構成された、直交2面部67を有したアングル材69である。
従って、本実施の形態に係るアンテナ装置11によれば、それぞれアンテナ素子(アンテナ導体)が配置された複数の面により構成される多面体(例えば立方体)の筐体17において、筐体17の各面同士の合わせ目83から進入する電波により生じる、他の面におけるアンテナ素子(アンテナ導体)における電波の送受信において生じ得る悪影響を抑制できる。
このアンテナ装置11では、フレーム体15の構成部材である接合材が、直交2面部67を有するアングル材69となる。即ち、アングル材69は、例えば等辺山形(L字形)のアングル材69となる。アンテナ装置11は、接合材に、等辺山形のアングル材69を用いることにより、フレーム体15をより安価に、かつより軽量に製造できる。
また、このアンテナ装置11は、複数の面材(例えば、積層基板13)のそれぞれが四角形状に形成され、積層基板13のそれぞれの辺部に、その辺部の中央に設けられた一つの段部71を境に、その辺部に沿う方向で凹部73と凸部75とが形成される。多面体は、隣接する積層基板同士の凹部73と凸部75とを嵌め合わせて組み合わされた六面体(立方体)となる。
このアンテナ装置11では、隣接する積層基板同士の縁部が、凹部73と凸部75とを嵌め合わせて組み合わされる。従って、隣接する積層基板同士は、段部同士を当てることにより、辺部に沿う方向の相対位置が位置決めされる。これにより、フレーム体15に6枚の積層基板13を組み付ける際の位置決めがより簡単となり、組立作業を容易に行うことができる。また、六面体の組付精度をより高めることができる。更に、組み立てられた六面体の外部からの荷重に対する強度をより大きくできる。
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した各種の実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
なお、本出願は、2017年12月28日出願の日本特許出願(特願2017−253890)に基づくものであり、その内容は本出願の中に参照として援用される。
本開示は、それぞれアンテナ素子が配置された複数の面により構成される多面体の筐体において、筐体の各面同士の合わせ目から進入する電波により生じる、他の面のアンテナ素子における電波の送受信において生じ得る悪影響を抑制するアンテナ装置として有用である。
11 アンテナ装置
13 積層基板
15 フレーム体
17 筐体
27 給電アンテナ導体
29 非給電アンテナ導体
31 接地導体
37 誘電体基板
49 誘電体基板
51 誘電体基板
55 誘電体基板
67 直交2面部
69 アングル材
71 段部
73 凹部
75 凸部

Claims (3)

  1. 多面体であるアンテナ装置であって、
    上層側より少なくともアンテナ導体と絶縁層とシールド層とが積層され、前記多面体のそれぞれの面を構成する複数の面材と、
    導電性を有し、前記多面体の内方で隣接する前記面材のそれぞれの辺に沿う縁部同士を固定するとともに、前記シールド層と導通する交差2面部を有した接合材を用いて構成されるフレーム体と、を備える、
    アンテナ装置。
  2. 前記接合材が、鋼材もしくはアルミを用いて構成された、直交2面部を有するアングル材である、
    請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記複数の面材のそれぞれは、四角形状に形成され、
    前記複数の面材のそれぞれの辺部に、その辺部の中央に設けられた段部を境に、その辺部に沿う方向で凹部と凸部とが形成され、
    前記多面体は、隣接する面材同士の前記凹部と前記凸部とが嵌め合わせて組み合わされた六面体である、
    請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
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