JPWO2019116690A1 - 情報処理装置、情報処理方法、およびシステム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、およびシステム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザとのコミュニケーションを改善し、医療情報または健康に関わる情報を十分に伝達することが可能な情報処理装置、情報処理方法、およびシステムを提供する。【解決手段】ユーザのコミュニケーション特性を判別する処理と、前記コミュニケーション特性に応じた、医療情報または健康に関わる情報の提示に関する提示情報を出力する処理と、を行う制御部を備える、情報処理装置。【選択図】図1

Description

本開示は、情報処理装置、情報処理方法、およびシステムに関する。
近年、医療における治療方式が高度化すると共に、医師による説明や患者の理解に時間がかかってしまう傾向がある。例えば、従来は医者の領域であった注射や吸入を患者自身で行う必要が生じてきており、患者が自身の治療のために知るべき情報は、質と量ともに増加の一途を辿っている。
服薬指導の「治療の必要性について患者の納得を得る」活動(「アドヒアランス」と称す)においては、医師や薬剤師側としてはしっかりと説明を行いたい(つまり、時間を長くかけたい)が、診療報酬点数の関係からは、一人の患者に時間をかけすぎてしまうと売り上げが下がったり、他の患者の待ち時間が長くなってしまったりといった問題が生じる。
このような問題に対し、説明時間の不足や患者の理解不足を補う方法として、患者指導箋を配布したり、薬剤情報票を配布したりすることが行われている。
また、近年の医療圏では、アドヒアランスよりも進んだ考えとして、「コンコーダンス」という考えが提唱されている。「コンコーダンス」とは、患者と医療者が同じチームの一員と考える概念で、患者と医療者がパートナーシップに基づき、両者間で情報を共有し、対等の立場で話し合った上で治療(服薬を含む)を決定していくことを目指すものである。コンコーダンスを実現するためには、患者側が今までよりも医療や自分の身体に関してより情報を持つことが求められるが、上述した患者指導箋や薬剤情報票はその一端を担う。この背景として、ある薬を一時的に服用する急性疾患よりも、ある薬を長期間服薬する慢性疾患の増加により、ある薬を複数回の処方にわたって処方されることが増えた。このため、説明において複数回にわたるコミュニケーションが支配的になり、患者のコミュニケーション性向の積み重ねに応じて工夫する余地が以前よりも増えている。また、医療費財政のひっ迫に伴い、病気の治療については、医師よりの処方箋による処方箋医薬品の服薬だけでなく、OTC(Over The Counter)とも称される一般医薬品による治療も同列に扱われ始めている(例えば、セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)のように、OTCによる治療を医療費として扱うようになっている)。その他、「糖尿病患者に対しての運動処方」や「精神疾患患者に対しての睡眠処方」、「肝疾患に対しての食事制限」「糖質制限」など、薬の投薬以外の方法によっての治療もある。さらにメタボリックシンドロームを予防するための特定健診や、重大なケガを負う前の「フレイル健診(フレイルチェック)」というプロアクティブな取り組みなど、医療や健康に関わるコミュニケーションは多様性を増している。
また、医師が発行する処方箋や、薬局で発行される薬剤情報票を貼り付けるお薬手帳を電子的なデータで管理するシステムも構築されつつある。このようなシステムの構築は、患者側での薬剤管理に役立つものである。また、このようなシステムを利用することにより、医師や薬剤師による薬剤の併用に関する安全のチェックや患者に対する服薬指導が可能となる。
例えば下記特許文献1では、患者に処方された全ての薬剤情報から、より素早く情報を把握することができる技術が開示されている。具体的には、ある調剤日の薬歴情報との関係に応じた表示形式で、他の調剤日の薬歴情報(同薬情報、併用禁忌情報、併用注意情報等)が表示されるようにすることで、表示を見た医師や薬剤師がより素早く情報を把握することができるようにするものである。
国際公開第2017/057013号
しかしながら、患者と医療者のコミュニケーションにおいて、患者によっては、要点だけを説明して欲しいと思う人もいれば、詳しく時間を掛けて説明して欲しいと思う人もいる。患者の好みに合わない情報伝達方法では、薬剤や治療の情報が十分に伝わらず、患者と医療者とのコミュニケーションに悪影響を及ぼす恐れもある。
そこで、本開示では、ユーザとのコミュニケーションを改善し、医療情報または健康に関わる情報を十分に伝達することが可能な情報処理装置、情報処理方法、およびシステムを提案する。
本開示によれば、ユーザのコミュニケーション特性を判別する処理と、前記コミュニケーション特性に応じた、医療情報または健康に関わる情報の提示に関する提示情報を出力する処理と、を行う制御部を備える、情報処理装置を提案する。
本開示によれば、プロセッサが、ユーザのコミュニケーション特性を判別することと、前記コミュニケーション特性に応じた、医療情報または健康に関わる情報の提示に関する提示情報を出力することと、を含む、情報処理方法を提案する。
本開示によれば、ユーザのコミュニケーション特性を判別する処理と、前記コミュニケーション特性に応じた、医療情報または健康に関わる情報の提示に関する提示情報を情報処理端末に出力する処理と、を行う制御部を有する、情報処理装置と、前記提示情報を出力する出力部を有する前記情報処理端末と、を備える、システムを提案する。
以上説明したように本開示によれば、ユーザとのコミュニケーションを改善し、医療情報または健康に関わる情報を十分に伝達することが可能となる。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の一実施形態による情報処理システムの概要について説明する図である。 本実施形態による端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態によるサーバの構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態によるコミュニケーション特性の判別を行うためのデフォルトUIの一例を示す図である。 本実施形態によるデフォルトUIから切り替えられるシンプルモードUIの一例を示す図である。 本実施形態による情報入力の状況からコミュニケーション特性の判別を行う際の患者情報の入力画面の一例を示す図である。 本実施形態による患者が設定した隠蔽レベルに基づいてコミュニケーション特性の判別を行う際の医療情報の隠蔽画面の一例を示す図である。 本実施形態による医療情報の提示画面タイプに基づいてコミュニケーション特性の判別を行う際のtype1およびtype2の画面例を示す図である。 本実施形態による医療情報の提示画面タイプに基づいてコミュニケーション特性の判別を行う際のtype3およびtype4の画面例を示す図である。 本実施形態による情報処理システムの動作処理の全体の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態による患者のコミュニケーション特性に応じた医療従事者向けの情報提示画面の一例を示す図である。 本実施形態によるType1向けの医療情報提示画面における画面遷移の一例を示す図である。 本実施形態によるType2向けの医療情報提示画面の一例を示す図である。 本実施形態によるType3向けの医療情報提示画面の画面遷移の一例を示す図である。 本実施形態によるType4向けの医療情報提示画面の画面遷移の一例を示す図である。 本実施形態によるType別コンテンツ通知画面の一例を示す図である。 本実施形態によるType別コンテンツ通知画面の一例を示す図である。 本実施形態による患者のコミュニケーション特性に応じたType1向けおよびType2向けの情報入力画面の一例を示す図である。 本実施形態による患者のコミュニケーション特性に応じたType3およびType4向けの情報入力画面の一例を示す図である。 本開示に係る情報処理装置のハードウェア構成を示した説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本開示の一実施形態による情報処理システムの概要
2.構成
2−1.端末装置1の構成
2−2.サーバ2の構成
(2−2−1.コミュニケーション特性について)
(2−2−2.コミュニケーション特性の判別手法について)
3.動作処理
4.提示情報例
4−1.医療従事者向けの提示情報例
4−2.患者向けの提示情報例
4−3.応用例
5.補足
6.ハードウェア構成例
7.まとめ
<<1.本開示の一実施形態による情報処理システムの概要>>
図1は、本開示の一実施形態による情報処理システムの概要について説明する図である。図1に示すように、本実施形態による情報処理システムは、ユーザ(患者)が所有する端末装置1と、サーバ2と、医療従事者が利用する情報処理端末4と、を含む。端末装置1および情報処理端末4は、ネットワーク3を介してサーバ2と通信接続し、互いにデータの送受信を行い得る。
端末装置1は、サーバ2に接続して患者の医療情報を受信し、端末装置1に設けられた表示部に表示する。端末装置1は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PC(パーソナルコンピュータ)、又はウェアラブル端末等により実現される。
サーバ2は、医療情報を管理し、患者を識別する個人識別情報に対応付けて患者の医療情報を記憶する。医療情報には、医療機関(加盟店)から取得した各患者の処方箋情報や服薬情報が含まれる。医療情報は、例えば情報処理端末4からサーバ2に送信される。
情報処理端末4は、医師や薬剤師等が医療機関において患者に治療や処方薬の説明を行う際に用いられる。また、情報処理端末4は、患者に処方した薬に関する情報(服薬情報)を、サーバ2に送信してもよい。情報処理端末4は、例えばPCにより実現される。
(背景)
上述したように、医療現場において、近年では「コンコーダンス」という考えが提唱され、患者側にもある程度の知識や理解が求められるが、医療に伴うコミュニケーションでは、「専門家と非専門家」という非対称性があり、対等なコミュニケーションを取ることが難しい。例えば、患者側に開示したくない情報があったり、患者の情報提示の好み(以下、「情報処理性向」とも称す)に医療従事者側が合致していない場合は、コミュニケーションに悪影響を及ぼす場合がある。特に医療に関しては、継続的なコミュニケーションによって互いの信頼関係を積み上げていくことも大事な要素である。
また、医師が発行する処方箋や、薬局で発行される薬剤情報票を貼り付けるお薬手帳を電子的なデータで管理するシステムが近年提案されてきているが、患者の情報処理性向に合致していない場合、患者が自身の医療情報を十分に理解できなかったり、興味を示さないといった恐れがある。
そこで、本開示による情報処理システムでは、ユーザ向けに、ユーザのコミュニケーション特性に応じて、医療情報または健康に関わる情報の提示に関する提示情報を出力することで、医療情報の伝達方法を改善する。具体的には、患者向けの提示情報として、患者のコミュニケーション特性に応じて適切な表示形式で表示する医療情報の提示画面を出力したり、医療従事者向けの提示情報として、医療従事者が患者に治療や服薬の説明を行う際に参照する患者のコミュニケーション特性に基づくアドバイスを出力したりする。コミュニケーション特性とは、例えば情報提示の好みを示す情報処理性向のタイプである。
患者によっては、要点だけを聞きたい/閲覧したいと思う人もいれば、詳しい情報を聞きたい/見たい人もいるため、患者のこのような情報処理性向のタイプに合わせた情報伝達方法を実現することで、患者に薬剤や治療の情報を十分に伝え、患者と医療者とのコミュニケーションを改善することが可能となる。
以上、本開示の一実施形態による情報処理システムの概要について説明した。なお、本提案では理解をしやすくするために、医療者による患者に対しての医薬品の処方と調剤に関わるコミュニケーションを例として説明しているが、医療・健康に関わるコミュニケーションは、処方箋医薬品に関わるものだけでなく、OTCと称される一般医薬品に関するもの、運動に関するもの、睡眠に関するもの、食事の摂取方法に関するもの、身体能力測定・生体検査に関するもの、などが含まれる。よって「患者」という呼称も、医療機関を受診した者を指すだけではなく、何らかの健康に関しての心配事、関心事があり、医療・健康に関するコミュニケーションを行う全てのユーザが含まれる。続いて、本実施形態による情報処理システムに含まれる端末装置1及びサーバ2の具体的な構成について図面を参照して説明する。
<<2.構成>>
<2−1.端末装置1の構成>
図2は、本実施形態による端末装置1の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、端末装置1は、制御部10、通信部11、操作入力部12、表示部13、および記憶部14を有する。
制御部10は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って端末装置1内の動作全般を制御する。制御部10は、例えばCPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ等の電子回路によって実現される。また、制御部10は、使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、及び適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。
また、本実施形態による制御部10は、サーバ2から受信した医療情報を表示部13に表示する制御を行う。具体的には、制御部10は、サーバ2においてユーザ(患者)のコミュニケーション特性に応じた表示方式で生成された医療情報の提示画面をサーバ2から受信し、表示部13に表示する制御を行う。
また、制御部10は、ユーザのコミュニケーション特性を判別する際に用いる情報を取得し、サーバ2に送信する制御を行ってもよい。例えば、制御部10は、デフォルトの表示方式による医療情報の提示画面に対するユーザの操作挙動や、所定のアンケートの回答、又は音声情報等を取得し、サーバ2に送信する。
(通信部11)
通信部11は、有線または無線によりネットワーク3と接続し、ネットワーク上のサーバ2とデータの送受信を行う。通信部11は、例えば有線/無線LAN(Local Area Network)、またはWi−Fi(登録商標)、携帯通信網(LTE(Long Term Evolution)、3G(第3世代の移動体通信方式))等によりネットワーク3と通信接続する。
(操作入力部12)
操作入力部12は、ユーザによる操作指示を受付け、その操作内容を制御部10に出力する。操作入力部12は、タッチセンサ、圧力センサ、若しくは近接センサであってもよい。あるいは、操作入力部12は、ボタン、スイッチ、およびレバーなど、物理的構成であってもよい。
(表示部13)
表示部13は、医療情報の提示画面等を出力する表示装置である。この表示部13は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、又は有機EL((Electro Luminescence)ディスプレイなどの表示装置であってもよい。
(記憶部14)
記憶部14は、制御部10の処理に用いられるプログラムや演算パラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、および適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)により実現される。
本実施形態による記憶部14は、ユーザの医療情報やユーザのコミュニケーション特性に関する情報を記憶していてもよい。
以上、本実施形態による端末装置1の構成について具体的に説明した。なお端末装置1の構成は、図2に示す例に限定されない。例えば、音声入力部や音声出力部をさらに有する構成であってもよい。
なお、医療従事者が利用する情報処理端末4の主要な構成も端末装置1と同様の構成、すなわち、制御部、通信部、操作入力部、表示部、および記憶部を有する構成であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
<2−2.サーバ2の構成>
図3は、本実施形態によるサーバ2の構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、サーバ2(情報処理装置)は、制御部20、通信部21、および記憶部22を有する。
(制御部20)
制御部20は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従ってサーバ2内の動作全般を制御する。制御部20は、例えばCPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ等の電子回路によって実現される。また、制御部20は、使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、及び適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。
また、本実施形態による制御部20は、判別部201、画面生成部202、および出力制御部203としても機能する。
判別部201は、患者のコミュニケーション特性を判別する処理を行う。コミュニケーション特性とは、コミュニケーションにおける特徴であって、例えばコミュニケーションに慎重か、コミュニケーションに積極的か等が挙げられ、情報処理性向とも称する。本実施形態では、医療現場におけるコミュニケーションにおいて受け手側である患者のコミュニケーション特性に応じて医療情報の提示方法を変更することで、より効果的に患者に医療情報を伝え、また、医療従事者との信頼性を築くことを可能とする。コミュニケーション特性の具体例は様々考えられるが、本実施形態で用いるコミュニケーション特性の例については、後述する。
画面生成部202は、判別部201により判別された患者のコミュニケーション特性に応じて、患者または医療従事者に提示する情報を生成する。具体的には、画面生成部202は、患者のコミュニケーション特性に応じて適切な表示形式で医療情報を表示する医療情報提示画面(患者向けの提示情報)、または、医療従事者が患者に治療や服薬の説明を行う際に参照するアドバイスを含む画面(医療従事者向けの提示情報)を生成する。
出力制御部203は、画面生成部202により生成された提示画面を、通信部21から、患者の端末装置1又は医療従事者の情報処理端末4に送信し、端末装置1又は情報処理端末4の表示部から出力するよう制御する。なお、本実施形態では、患者のコミュニケーション特性に応じた生成した医療情報提示画面やアドバイス画面を表示部から出力しているが、本実施形態はこれに限定されず、患者のコミュニケーション特性に応じて医療情報やアドバイスを音声で出力してもよい。また、端末装置1や情報処理端末4が、HMDやスマートアイグラス(透過型のメガネ端末)により実現されている場合、出力制御部203は、VR(Virtual Reality)やAR(Augmented Reality)を利用して、患者のコミュニケーション特性に応じた表示形式による医療情報の提示や、医療従事者向けのアドバイスの通知を行うようにしてもよい。
(通信部21)
通信部21は、有線または無線によりネットワーク3と接続し、ネットワーク3を介して端末装置1や情報処理端末4とデータの送受信を行う。通信部21は、例えば有線/無線LAN(Local Area Network)、またはWi−Fi(Wireless Fidelity、登録商標)等によりネットワーク3と通信接続する。
(記憶部22)
記憶部22は、制御部20の処理に用いられるプログラムや演算パラメータ等を記憶するROM、および適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAMにより実現される。例えば本実施形態による記憶部22は、患者毎の医療情報や、各患者のコミュニケーション特性を記憶する。
以上、本実施形態によるサーバ2の構成について具体的に説明した。なお図3に示すサーバ2の構成は一例であって、本実施形態はこれに限定されない。例えばサーバ2の少なくとも一部の構成が外部装置にあってもよいし、制御部20の各機能の少なくとも一部が端末装置1や情報処理端末4、または通信距離が比較的端末装置1や情報処理端末4に近い情報処理端末(例えば、いわゆるエッジサーバなど)により実現されてもよい。このように、サーバ2の各構成を適宜分散することで、リアルタイム性の向上や処理負担の軽減、さらにはセキュリティを担保することが可能となる。また、図3に示す制御部20の各構成および記憶部22を全て端末装置1や情報処理端末4に設け、本実施形態による情報処理システムを端末装置1や情報処理端末4のアプリケーションにより実行するようにしてもよい。
(2−2−1.コミュニケーション特性について)
次に、本実施形態によるコミュニケーション特性について詳細な説明を行う。コミュニケーション特性は、行動心理学に基づく2軸モデルを用いて判別してもよい。定量的な調査を行う心理学の範囲においては、各種のコミュニケーション方法が提案されている。特に、心理学者ウィリアム・M・マーストン博士によって発表された、「普通の人々の感情」という論文に基づく理論では、人の典型的な行動スタイルが4つに分類されている。近年では、かかる4つの分類に基づいて、どのようなコミュニケーションを取るべきかといったコミュニケーション方法が様々提案されている。具体的には、例えば、「DiSC理論」、「タイプ分け」(登録商標)、「4タイプ」といった各種の技法が提案されている。「DiSC理論」は、人の行動スタイルを、「D‐Dominance(優越、支配)」、「i‐Influence(影響)」、「S‐Steadiness(堅実)」、「C‐Conscientious(注意深い、慎重)」の4つに分類する理論である。また、「タイプ分け」は、人の行動スタイルを、「人や物事を支配していくコントローラー」「分析や戦略を立てていくアナライザー」「人や物事を促進していくプロモーター」「全体を支持していくサポーター」の4つに分類する理論である。また、「4タイプ」は、人間を欲求タイプに応じて4つに分類する理論である。具体的には、人間の欲求方向が外向的か内向的か、及び欲求の認識が抽象的か具体的かの組み合わせで、人の行動スタイルを、「司令型(外向的・具体的)」、「注目型(外向的・抽象的)」、「法則型(内向的・具体的)」、「理想型(内向的・抽象的)」の4つに分類している。また、他にも4種の鳥になぞらえたり、歴史上の4人の偉人になぞらえたり、多くの応用パターンが存在する。
これら行動心理学に基づいて分類するいずれの理論も、大きく2つの軸により判断することが共通している。すなわち、「自分の外部に変化を起こせることを前提とする情報処理性向(外向的)と、そうではない情報処理性向(内向的)」及び「人との関係性(人からの評価)を重視する情報処理性向と、(人間関係では変わらない)具体的事実を重視する情報処理性向」の2軸であり、このことに再現性があると考えられる。なお、人ははっきりとこの4タイプに分けられるのではなく、あくまでこれらは地図における東西南北のように、タイプを考える際の「尺度の1つ」であるということには留意が必要である。
ここで、本実施形態では、一例として上述した共通する2軸に基づき、以下の4type(type1〜type4)を、本実施形態で用いるコミュニケーション特性として定義する。
Figure 2019116690
これら4つのタイプは、そのコミュニケーションにおける情報処理性向として、下記の特徴を有する。
・type1:状況(情報)から問題点を見つける方がうまく、他者に影響を与えられると考える。
・・自ら命令・制御・主導して主導することを好む(D:主導、コントローラー、司令型)。
・・制御に適した(必要最小限の)短いコミュニケーションを好む。
・・伝達内容は、結論・目的のみなど、必要最小限のコミュニケーションを優先する。
・type2:状況(情報)から良い点を見つける方がうまく、他者に影響を与えられると考える
・・自分が入手した情報でなるべく多くの人に影響を与えることを好む(I:感化、プロモーター、注目型)
・・なるべく多くの人に発信できる/受信されるコミュニケーションを好む。
・・伝達内容においては、発信の機会を増やすこと、及び「受信された」と感じられる伝達内容を優先する。
・type3:状況(情報)から良い点を見つける方がうまく、他者より自分を変えていく方を優先する
・・現在の良い状況を維持できるよう見つけて自助努力することを好む(S:安定、サポーター、理想型)
・・自己が理想とした状況(良い点を見つける点がうまいので、現状は理想に近い)安定した状態を好む
・・伝達内容としては、なるべくそれまでと同じ伝達方法を保つ
・type4:状況(情報)から問題点を見つける方がうまく、他者より自分を変えていく方を優先する
・・事態の悪化に対応できるよう、常に情報を分析できる状況を好む(C:慎重、アナライザー、法則型)
・・相手に合わせるよりも自分のペースで十分な情報に対して分析できるコミュニケーションを好む
・・伝達内容に置いては信憑性のある情報を大量に与えられる状況(ただし、それでいて大枠は捉えられる状況)を好む。
以上の各typeの特徴のうち、伝達内容をまとめると、
type1:結論・目的のみなど、必要最小限のコミュニケーションを好む
type2:情報内容よりも相手とのコミュニケーションそのもの(特に発信ができること)を好む
type3:相手とのなるべく変わらないコミュニケーションや法則を好み、変化を嫌う
type4:相手のいるコミュニケーションよりも、大量の文献を自分のペースで読む方を好む
といった特徴があると考えられる。
また、それぞれのtype毎に、処理しやすい情報の順番が存在すると考えられる。具体的には、
type1:結論と自分が次にやるべきことのみを好む(事実と結論の優先志向)
type2:その情報を知ることがいかに、自分が後で発信できるか(インフルエンサーとなれるか)、有名な人が絡んでいるかを好む(影響の大きさや視覚効果の優先志向)
type3:前回の情報とどこが変わっているのか、変わっていないかを確認したい(前回との差分の優先志向)
type4:大枠が示された上で、膨大でもなるべく多くの情報量が欲しい(事実と情報量の優先志向)
といった特徴があると考えられる。
従って、このようなtype毎の伝達に関する優先志向に基づいて、例えば医療情報の提示画面(お薬手帳の提示画面など)では、以下のような情報の提示方法が好ましいと考えられる。
・type別の医療情報の好ましい情報提示方法
type1向け:薬剤の名称と、患者が行うべきこと(用法)のみが示されること。残りの情報は、リンク先において用法優先でコンパクトにまとめられていればよい。
type2向け:薬剤や用法の内容と共に興味/拡散系のコンテンツの提供、また、患者が情報をきちんと確認したことや患者の服薬の姿勢に対する賞賛が含まれること(賞賛要素は、type1,type4には逆効果となる)。
type3向け:前回の処方と同じ個所や異なる個所がハイライトされ、どこが変わっているのが一目で分かるようになっていること。但し毎回同じ画面フォーマットで提示した方が良い。また、同じ患者団体へのリンクや薬の実績など、安心できる情報が提示されていること。
type4向け:各薬剤に関し、なるべく多くの詳細な情報や、専門的な情報へのリンクが提示されていること。
(2−2−2.コミュニケーション特性の判別手法について)
続いて、判別部201によるコミュニケーション特性の判別手法について具体的に説明する。
本実施形態による判別部201は、一例として、患者のコミュニケーション特性が上記type1、type2、type3、type4のいずれに該当するかを判別する。判別手法については特に限定しないが、例えば、アンケート(診断テスト)の回答に基づく判別手法、医療情報の提示画面に対する患者の操作挙動に基づく判別手法、及び患者の会話の内容に基づく判別手法が挙げられる。
・アンケート(診断テスト)の実施
判別部201は、所定のアンケートや診断テストへの患者の回答に基づいて、コミュニケーション特性を判別する。コミュニケーション特性を判別するための診断手法は、各種の理論と共に開発され得る。アンケートや診断テストへの回答は、端末装置1において患者により入力されてもよい。また、他の場所で行った診断結果を他者がサーバ2に入力してもよい。
・患者の操作挙動に基づく判別手法
判別部201は、医療情報の提示画面に対する患者の操作挙動に基づいて、コミュニケーション特性を判別することが可能である。
(操作挙動に基づく第1の判別方法)
判別部201は、予め用意したデフォルトの提示画面(以下、デフォルトUIと称す)を端末装置1において患者に提示し、当該デフォルトUIに対するユーザの操作挙動に基づいてtypeを判別する。より具体的には、判別部201は、デフォルトUIには、typeを判別できるような選択肢を予め設けておき、その操作頻度に基づいてtypeを判別してもよい。ここで、図4に、本実施例によるデフォルトUIの一例を示す。
図4に示すデフォルトUI30は、医療情報の一例として、調剤情報(処方された薬剤に関する情報)を示す。デフォルトUI30は、調剤日に対応する調剤情報の表示309と、医療機関・診療科の情報の表示307と、イラストや写真による視覚的な表示(イラストエリア)303と、を含む。また、デフォルトUI30は、イラストによる関連コンテンツへのリンクボタン304と、イラストや写真による視覚的な表示303を非表示にするための「表示しない」ボタン305と、画面全体をシンプルな画面に切り替えるための「シンプル表示」ボタン301と、を含む。さらに、デフォルトUI30は、薬の詳細な情報へのリンクボタン310と、薬の実績情報へのリンクボタン311と、を含む。
これらデフォルトUI30に含まれる各種ボタンは、本実施形態によるコミュニケーション特性のtypeを判別するためにさりげなく配置された選択肢である。患者により各種ボタンがタップされる操作が行われた場合、サーバ2の制御部20又は端末装置1の制御部10は、操作に従った画面遷移を行う一方、患者がどの選択肢を選択したかを含む操作挙動情報を蓄積する。サーバ2の判別部201は、蓄積された操作挙動情報に基づいて、患者のコミュニケーション特性を判別する。
具体的には、例えば図4に示すデフォルトUI30のシンプル表示ボタン301のタップ操作が行われ、シンプルモードのUIに一定期間以上、または高頻度に切り換えて使用している場合、「結論と自分が次にやるべきことのみを好む」情報処理指向であると判断できるため、判別部201は、患者のコミュニケーション特性を「type1」と判別する。シンプル表示ボタン301がタップされた場合は、図5に示すようなシンプルモードUI32に画面が切り替わる。シンプルUI32では、調剤日に対応する調剤情報として、処方された薬剤の用量・用法のみが表示されている。なおシンプルモードUI32には、図5に示すように標準表示ボタン321が表示され、標準表示ボタン321がタップされた場合は図4に示すデフォルトUI30に戻ることができる。
また、視覚的な表示(イラストエリア)303に表示される、イラストによる関連(興味/拡散系)のコンテンツへのリンクボタン304を高頻度でタップしている場合、判別部201は、患者がインフルエンサーとして自身が発信できる興味/拡散系のコンテンツの取得や視覚的な情報を好む情報処理性向にあると判断し、患者のコミュニケーション特性を「type2」と判別する。一方、視覚的な表示(イラストエリア)303を非表示にする「表示しないボタン」305がタップされ、イラストエリアを非表示にしている期間が一定期間以上、または高頻度で非表示にしている場合、必要最低限の情報のみを好む情報処理性向にあると判断できるため、患者のコミュニケーション特性を「type1」と判別する。
また、イラストエリアでは、同じ薬を服用している患者団体等、患者と同じ立場の人達の会へのリンクボタン316を含む視覚的な表示315を表示してもよい。患者と同じ立場の人達の会へのリンクボタン316が高頻度でタップされた場合、判別部201は、安心できる情報を好む情報処理性向にあると判断できるため、患者のコミュニケーション特性を「type3」と判別する。また、視覚的な表示315を非表示にする「表示しないボタン」317がタップされ、イラストエリアを非表示にしている期間が一定期間以上、または高頻度で非表示にしている場合、必要最低限の情報のみを好む情報処理性向にあると判断できるため、患者のコミュニケーション特性を「type1」と判別する。
イラストエリアの表示303及び表示315は、画面読み込みが行われる毎に切り換えるようにしてもよい。
また、図4に示す薬剤の実績情報へのリンクボタン311がタップされると、当該薬剤の薬価収載(新薬が薬価基準に収載(医療用医薬品として官報に告示)されていること)の実績や調剤実績等を含む薬剤実績表示画面313が表示される。このような患者の共感や安心感を得るコンテンツの閲覧履歴がある場合、判別部201は、安心できる情報を好む情報処理性向にあると判断できるため、患者のコミュニケーション特性を「type3」と判別する。
また、図4に示す薬剤の詳細情報や専門的な情報である「添付文書」へのリンクボタン310が高頻度でタップされている場合、判別部201は、患者のコミュニケーション特性を「type4」と判別する。また、「添付文書」等の詳細情報を時々閲覧し、実績情報も確認している場合も、判別部201は、各薬剤に関して大量の詳細情報及び専門情報を好む情報処理性向にあると判断できるため、患者のコミュニケーション特性を「type4」と判別する。
(操作挙動に基づく第2の判別方法)
患者と医療従事者とのコミュニケーションにおいて、必要な情報を患者向けのアプリケーションで入力してもらう場合がある。判別部201は、このような患者による情報入力の状況に基づいてコミュニケーション特性のtypeを判別することも可能である。図6は、患者情報の一例として患者の職業(薬によっては運転に影響を与えることがあるため必要となる情報)を入力してもらう情報入力画面34の一例を示す図である。
図6左に示すように、まず、情報入力画面34−1を表示し、「あなたは職業として頻繁に運転しますか?はい/いいえ」といった、全てのtypeに許容されそうな質問で開始する。情報入力画面34−1には、戻るボタン341と次へボタン342が表示される。
回答後、次へボタン342がタップされると、図6中央に示す情報入力画面34−2が表示される。情報入力画面34−2では、患者の職業について具体的な質問が行われる。患者の具体的な職業に関する情報は、患者へのおすすめ情報を提示する際や、医療従事者が患者とコミュニケーションを取る時や治療の指導を行う際に医療従事者が参照し得る。情報入力画面34−2には、戻るボタン343と登録ボタン344が表示される。ここでは、未選択の状態でも登録可能とする。判別部201は、具体的な職業について未選択の状態で登録ボタン344が選択された場合、患者のコミュニケーション特性を「type1」と判断する。1つ目の質問で必要な情報には最低限回答したので、目的のために必須ではない回答は行いたくないという情報処理性向であると判断できるためである。
また、情報入力画面34−2において、具体的な職業が選択され、「さらに詳しく入力」は選択されずに登録ボタン344が選択された場合、判別部201は、「type2」と判断する。
次に、情報入力画面34−2において、具体的な職業が選択され、かつ、「さらに詳しく入力」が選択されて登録ボタン344が選択された場合、図6右に示す情報入力画面34−3が表示され、詳しい分類から職業を選択できるようにする。情報入力画面34−3に示す大分類が選択されると、中分類の選択肢に画面が遷移する。また、さらに中分類を選択すると、小分類の選択肢に画面が遷移する。判別部201は、患者が大/中分類まで選択して登録した場合は「type3」と判別し、小分類まで選択して登録した場合は「type4」と判別する。
上述した情報入力の状況によるtype判別は一例であって、本実施形態はこれに限定されない。
(操作挙動に基づく第3の判別方法)
また、患者と医療従事者とのコミュニケーションにおいて、患者のお薬手帳に貼付された薬歴等を医療従事者に提示し、医療従事者による薬剤の併用に関する安全のチェックや患者に対する服薬指導等が行われる場合がある。この際、患者によっては、他の医療機関にかかっていることを開示したくないなど、個別に開示したくない情報が含まれることが想定される。口頭のコミュニケーションであれば、患者は自己の情報のうちを何を相手に伝えるかを任意に制御することができるが、従来の薬局で配布された薬剤情報票が貼り付けられているお薬手帳の提示や、電子機器でお薬手帳アプリケーションにより薬歴を表示させる場合には、全ての情報を対象に開示することが前提になっている。したがって、患者は、一部の開示したくない情報のためにお薬手帳の提示を拒否する等、医療従事者とのコミュニケーションに悪影響となる行動を取ることが見受けられる。
そこで、本実施形態では、患者の端末装置1において薬剤情報(薬歴)を医療従事者に提示するための画面において、患者が任意に隠蔽レベルを設定できるようにする。隠蔽レベルは、例えば、隠蔽を行わずに全ての情報を全て開示する「隠蔽レベル0」、一部の内容を隠蔽し、かつ隠蔽していることを伝える「隠蔽レベル1」、及び一部の内容を隠蔽し、かつ隠蔽していること自体を伝えない「隠蔽レベル2」の3つを想定する。図7は、本実施形態による医療情報の隠蔽画面35の一例を示す図である。サーバ2の画面生成部202は、患者の指示に従って所定の情報を隠蔽する隠蔽画面35を生成する。患者は、薬局や病院等において、見せる相手によって項目毎に隠蔽レベルを設定することが可能である。
図7左に示す隠蔽画面35−1は、「隠蔽レベル0」の設定であって、いずれの情報も隠蔽されずに提示される。具体的には、調剤日に対応する薬剤情報の表示と、患者が受診した医療機関・診療科の表示351と、患者が入力した服薬メモの表示352の内容がいずれも開示されている。図7中央に示す隠蔽画面35−2は、「隠蔽レベル1」の設定であって、内容は隠蔽するが、隠蔽していることは伝える表示となる。具体的には、図7に示すように、医療機関・診療科の表示353と、患者が入力した服薬メモの表示354の内容はいずれも「非表示」と表示され開示しない意思が示されるが、「医療機関・診療科−受診有」、「服薬メモ−記入有」のように、他の医療機関にかかっていることや、服薬メモの記入を行っていることは開示している。従って、医療従事者は、他の医療機関についてはあまり言及されたくないと患者側が思っていることを認識し、疑義照会などで必要にならない限りはコミュニケーションで触れないようにする。また、医療従事者は、服薬メモについても、必須でない限りあまり触れないようにして、場合によっては患者が自分の表現で(口頭で)話す可能性もあると認識する。
図7右に示す隠蔽画面35−3は、「隠蔽レベル2」の設定であって、記入有無も含めて全ての内容を隠蔽する。具体的には、医療機関・診療科の表示355と、患者が入力した服薬メモの表示355の内容はいずれも「非表示」と表示され開示しない意思が示される。医療従事者は、他の医療機関及び服薬メモに関しては極力触れないようにする。また、服薬メモについて触れる必要がある場合にも、患者に話を促し、患者が積極的に話さない場合には、あまり深入りしないようにする。
このように、患者側としては相手や項目毎に任意に情報の隠蔽が行えるため、医療従事者とのコミュニケーションを安心して行うことができる。また、従来は医療従事者側から患者への聞き取り作業を経て入手していた情報を、より正確に、即座に入手することができるため、情報伝達率が向上する。また、医療従事者は、患者が設定した情報秘匿の状態に応じて、患者がコミュニケーションに関して慎重なタイプであるか、積極的なタイプであるか、どの情報を隠したいと思っているか、といった情報処理性向を把握することができるため、患者側の心理を察知し、その後のコミュニケーションをより円滑に良好な関係を築くことが可能となる。
本実施形態による判別部201は、このような患者により設定された医療情報の提示画面の隠蔽レベルに応じて、患者のコミュニケーション特性を判別することが可能である。
(操作挙動に基づく第4の判別方法)
また、本実施形態による判別部201は、type別に好む傾向にある表示方式の医療情報提示画面を順次提示し、患者に好みの提示画面を選択させることで、患者のコミュニケーション特性を判別することも可能である。患者に提示する表示形態の選択肢の提示順は特に限定しないが、type1向け、type2向け、type3向け、及びtype4向けの順で行うことが好ましい。type1が最も最小限のコミュニケーションを好むためtype1向けの表示態様の提示画面を最初に提示した方がよく、type4は全ての情報を見て分析してから判断する傾向にあるためtype4向けの表示態様の提示画面は最後に提示する方がよいためである。また、残るtype2とtype3では、type3の方がより我慢強いため、type2よりも後に提示するようにすることが好ましい。このように、選択肢の提示順もtypeの傾向に応じて決定することで、ストレス無く選択できるようにする。
ここで、図8および図9に、順次提示するtype別に好む傾向にある表示方式の医療情報提示画面36の一例を示す。
図8は、type1およびtype2の画面例を示す図である。図8左に示す医療情報提示画面36−1は、type1向けの表示態様による画面構成であって、調剤情報として用量・用法表示361のみを表示するシンプルな表示となっている。患者は、この表示に決定する場合、決定ボタン364をタップし、次の表示態様を見たい場合は次へボタン365をタップする。画面選択を止める場合はキャンセルボタン363をタップする。
次へボタン365をタップすると、図8右に示すtype2向けの表示態様による医療情報提示画面36−2が表示される。
医療情報提示画面36−2は、type2向けの表示態様による画面構成であって、イラスト付きで分りやすく、関連情報(興味/拡散系コンテンツ)へのリンクも表示される。具体的には、医療情報提示画面36−2では、医療機関・診療科の表示366および処方薬情報の表示367が含まれる。また、医療機関・診療科の表示366にはイラストが含まれ、処方薬情報の表示367には、薬の写真画像368又はイラストや、関連するコンテンツへのリンクボタン369が含まれている。患者は、この表示に決定する場合、決定ボタン371をタップし、次の表示態様を見たい場合は次へボタン372をタップする。type1向けの医療情報提示画面36−1に戻る場合は前へボタン370をタップする。
次へボタン372をタップすると、図9左に示すtype3向けの表示態様による医療情報提示画面36−3が表示される。
医療情報提示画面36−3は、type3向けの表示態様による画面構成であって、以前処方された薬か否かを示す同薬情報や、薬の実績などこれまでの履歴情報が中心に表示される。具体的には、医療情報提示画面36−3では、医療機関・診療科の表示386および処方薬情報の表示381が含まれる。また、処方薬情報の表示381では、以前処方された薬と同一であることを示す同薬マーク382が表示される。また、同じ薬を服薬している患者や同じ病気の患者向けのWebサイトへのリンクボタン383や、薬の実績情報へのリンクボタン385など、患者の共感や安心を得るための詳しい情報が提示されている。患者は、この表示に決定する場合、決定ボタン388をタップし、次の表示態様を見たい場合は次へボタン389をタップする。type2向けの医療情報提示画面36−2に戻る場合は前へボタン387をタップする。
次へボタン389をタップすると、図9右に示すtype4向けの表示態様による医療情報提示画面36−3が表示される。
医療情報提示画面36−4は、type4向けの表示態様による画面構成であって、薬に関するより詳しい、専門的な情報が多く表示される。具体的には、医療情報提示画面36−4では、医療機関・診療科の表示390および処方薬情報の表示391が含まれる。処方薬情報の表示391では、患者団体向けのWebサイトへのリンクボタン362と、詳細な情報へのリンクボタン393と、医薬品に関する公的・専門的な文書である添付文書394が表示される。リンクボタン393は、例えば、薬の商品名、成分、剤形、薬の作用と効果、服薬説明指導、用法・用量、注意点、副作用、及び保管方法等を、患者向けに理解し易く記載した「くすりのしおり」(登録商標)へのリンクを有する。また、添付文書394は、薬効分類名、販売名、一般名称、公的分類番号、承認番号、薬価基準収載年月、販売開始年月、承認年月、警告、禁忌、組成・性状、効能・効果、用法・用量、慎重投与、重要な基本的注意、相互作用、副作用、高齢者/妊婦/小児等への投与、臨床検査結果、過量投与、適用上の注意、薬物動態、薬効薬理、有効成分に関する理化学的知見等、専門家向けの詳細な公的文書(医療用医薬品添付文書)である。患者は、この表示に決定する場合、決定ボタン396をタップし、type3向けの医療情報提示画面36−3に戻る場合は前へボタン395をタップする。また、画面選択を止める場合は終了ボタン397をタップする。
サーバ2は、順次提示した医療情報提示画面36のうち、患者に選択された画面タイプで医療情報の提示を行うよう制御する。
また、サーバ2の判別部201は、患者が選択した画面タイプに応じて、患者のコミュニケーション特性を判別する。
(操作挙動に基づく第5の判別方法)
また、判別部201は、患者が何かを選択する際の挙動に基づいて、患者のコミュニケーション特性を判別することも可能である。すなわち、例えばtype1およびtype2の人間は、しゃべるスピードや動作スピード、及び決断までが速く、type3はややゆっくり、type4は特にゆっくりであるとした場合、選択肢を示した時点から、実際の選択肢を選ぶまでの時間を計測し、その平均値や最頻値、中央値などを算出してtypeを判別し得る。
また、選択する際の挙動に関わらず、スワイプ操作やタップ操作、スクロール操作の仕方、操作時の生体情報等を蓄積、学習することで、患者のコミュニケーション特性を自動的に判別することも可能である。機械学習の結果を用いて行う場合、例えば診断テストを受けた被験者など、対象のtypeが分かった状態で所定の情報機器を操作してもらい、その結果を教師として学習し、「情報機器の触り方のデータ(操作挙動)から4typeの度合いを判別する」ことが可能である。
また、「情報機器の操作」は、スマートフォン操作において代表的なタッチ操作やスワイプ操作に限定されず、情報機器の持ち運びの際に3次元センサが取得する値や、位置情報、血圧、心拍数、瞬きの回数などの生体情報、また周辺にある機器の情報など、あらゆる情報を用いてもよい。
また、機械学習を用いる前に(又は機械学習を用いる際の入力においても)、例えば初期設定時のウィザードにおいて、入力必須である内容と入力が必須ではない内容を双方用意しておき、必須ではない内容についても回答する割合を算出し、コミュニケーション特性の判別に用いる方法も挙げられる。
また選択肢において、端的な具体例と、あいまいで抽象的な内容を双方含んでおき、いずれの選択肢を選択したかに応じて患者のコミュニケーション特性を判別することも考えられる。例えば、問いに対してわざとMECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)ではない選択肢を与え、患者の反応からコミュニケーション特性を判別する。
(問い)
「好きなフルーツは?」
(選択肢)
・いちご
・グレープフルーツ
・かんきつ類
・上記には含まれていないもの
・おいしいもの
・やわらかいもの
このような「選択肢としての粒度が揃っていない」、又は「MECEではない選択肢」に対して、Type1、Type4はフラストレーションが溜まりやすく、Type2は気にせず、Type3も受容する割合が高い。判別部201は、このような選択肢に対する患者の反応(回答までの時間、回答時の生体情報、身体の動き等)に基づいて、患者のタイプを判別する。
・患者の会話の内容に基づく判別手法
また、本実施形態による判別部201は、患者の会話内容に基づいてtypeを判別することも可能である。判別部201は、患者の会話音声の音声認識結果に基づいて、患者のtypeを判別し得る。
例えば、判別部201は、患者の会話に含まれる沈黙の度合いに基づいてtypeを判別する。すなわち、Type1の会話には、ほとんど沈黙は含まれないが、会話は短くなる傾向があり、Type2の会話には、ほとんど沈黙が含まれず、また、会話が長くなる傾向があり、Type3の会話には、ほどよい沈黙が挟まれる傾向があり、Type4の会話では、Type4側に長い沈黙が含まれる傾向がある。このような傾向を参照し、判別部201は、患者の会話から抽出した沈黙の頻度や長さ(例えば簡易的に会話における沈黙の長さ(割合)としてもよい)に基づいて、type判別を行う。
なお、患者本人の会話傾向だけでなく、二者以上の会話においては、よりその性向が顕著に出ることがある。二者以上の会話において、相手より会話量が多い話者は、Type1又はType2の可能性が高く、そうでない話者はType3又はType4の可能性が高い。また、その中で、会話において使用されている単語を解析することにより「会話のテーマ」の継続性を計測し、話題の内容が一貫している否かで、Type1とType2を区別することができる。
Type1の特徴としては、会話のテーマに対しての継続性が高く、移行先の会話テーマも、元の会話テーマからの関連性が高い。単語の中で具体的な数値(作業量)や日付(特に期日。2003年12月13日など)などが多い側がType1であって、会話相手からの端的な応答を要求することが多い。
一方でType2の特徴としては、会話テーマに関しての継続性は低く、移行先の会話テーマは元の会話テーマから関連性が低い。単語の中には、具体的な数値表現よりも、「量の多さを大げさ・あいまいに」示す単語(「すごく多い」や「とっても」)など、日付表現も「今度、そのうち、なるはや(「なるべくはやく」の略語)」といったあいまいな表現が多い(頻繁に用いられる)ことから判別できる。
Type3とType4については、会話においての「応答的反応」を返している頻度で区別することが考えられる。相手の会話頻度に対して、ある程度の細切れの応答を返すのがType3、ある程度まとまって文章で応答を返すのがType4の特徴であり、こうした特徴を用いて判別することも考えられる。
以上、本実施形態による判別手法の具体例について詳細に説明した。なお、上述した各判別手法のうち少なくともいずれかを用いた組み合わせにより、総合的にコミュニケーション特性を判別してもよい。
<<3.動作処理>>
続いて、本実施形態による情報処理システムの動作処理について図10を用いて具体的に説明する。図10は、本実施形態による情報処理システムの動作処理の全体の流れの一例を示すフローチャートである。
図10に示すように、まず、サーバ2の制御部20は、判別部201により、患者のコミュニケーション特性を判別し(ステップS103)、判別結果を記憶部22に登録する(ステップS106)。
次に、サーバ2の画面生成部202は、判別部201により判別された患者のコミュニケーション特性に応じて提示情報の生成を行う(ステップS109)。具体的には、患者向けの医療情報提示画面や、当該患者とのコミュニケーションにおけるアドバイスを含む、医療従事者向けのアドバイス表示画面が生成される。
次いで、サーバ2の出力制御部203は、患者又は医療従事者の利用端末(具体的には、端末装置1、情報処理端末4)で、上記生成した提示情報を表示するよう制御する(ステップS112)。
以上、本実施形態による動作処理の一例を説明した。なお図10に示す動作処理は一例であって、本開示は図10に示す例に限定されない。例えば、本開示は、図10に示すステップの順序に限定されない。少なくともいずれかのステップが並列に処理されてもよいし、逆の順番で処理されてもよい。例えば、ステップS103〜ステップS106の処理と、ステップS109〜ステップS112の処理はそれぞれ並列に処理され、コミュニケーション特性の判別は定期的に更新されるようにしてもよい。
また、図10に示す全ての処理が必ずしも実行されてなくともよい。例えば、ステップS106に示す登録処理がスキップされてもよい。
また、図10に示す全ての処理が必ずしも単一の装置で行われなくともよい。例えば、ステップS103〜ステップS106の処理がサーバ2で行われ、ステップS109〜ステップS112の処理が端末装置1で行われる等、複数の装置で行われてもよい。
また、図10に示す各処理が必ずしも時間的に順次行われなくともよい。例えば、ステップS103〜S106に示す処理が、新たなアンケート結果や操作挙動(画面タイプを切り替える操作など)を取得した際に即時、若しくは定期的に繰り返し行われ、その後、ステップS109〜S112に示す処理が、所定のタイミング(例えば患者又は医療従事者から医療情報の提示のリクエストがあった場合等)で行われてもよい。
<<4.提示情報例>>
続いて、本実施形態による画面生成部202により生成される、患者または医療従事者向けの患者type別提示情報の具体例について、図面を用いて順次説明する。
<4−1.医療従事者向けの提示情報例>
図11は、本実施形態による患者のコミュニケーション特性に応じた医療従事者向けの情報提示画面の一例を示す図である。図11に示す提示画面40には、患者情報が表示され、医療従事者は、患者と対話する前に提示画面40を閲覧して患者情報を把握する。提示画面40は、患者のコミュニケーション特性のタイプ及びタイプに応じたコミュニケーションのポイント(すなわち、説明方針)を示す表示401が表示されている。例えば患者が「Type1」の場合は「簡潔、端的」に説明することが推奨され、患者が「Type2」の場合は「明るく、対話」を心掛けることが推奨され、患者が「Type3」の場合は「安心、安定」を与える説明を行うことが推奨され、患者が「Type4」の場合は「詳細、緻密」に説明を行うことが推奨される。医療従事者は、これらのアドバイスを参考に患者と対話を行い、より良好なコミュニケーションを取ることが可能となる。例えば患者が「Type3」であることが分れば、「1つ目のお薬は前回と同じです。2つ目のお薬は、○○さんは初めてですが、既に8年前から使われていて、この薬局でもよく調剤されています。」というように、前回の処方との比較や薬の実績を説明することで「Type3」の患者が好む「安心、安定」を与え、より良好なコミュニケーションを取ることを可能とする。
<4−2.患者向けの提示情報例>
次に、患者向けの提示情報例について説明する。画面生成部202は、患者のコミュニケーション特性のタイプ別に好む傾向にある(すなわち、コミュニケーション特性のタイプ別の情報伝達における優先志向を考慮した)表示態様で医療情報を提示する画面を生成する。生成された画面は、患者の端末装置1において表示される。医療情報の提示画面を患者のコミュニケーション特性のタイプに応じた(患者の好む)表示態様で表示することで、患者の医療情報への興味を促し、患者の理解を深め、また、医療情報をより確実に患者に伝えることが可能となる。
このような患者のコミュニケーション特性のタイプ別に好む傾向にある表示態様で生成された医療情報の提示画面の具体例を図12〜図15に示す。図12〜図15では、一例として、要点を重視するType1向けの画面タイプと、視覚的効果を重視するType2向けの画面タイプと、実績を重視するType3向けの画面タイプと、情報量の多さを重視するType4向けの画面タイプとを示す。
図12は、本実施形態によるType1向けの医療情報提示画面42の画面遷移の一例を示す図である。図12左に示すように、まずは用法・用量といった最低限の情報のみを示すシンプルな医療情報提示画面42−1を表示する。次いで、医療情報提示画面42−1の用法・用量の表示421がタップされると、図12中央に示すように、薬剤情報の表示423と、医療機関・診療科の表示425とを含む医療情報提示画面42−2が表示される。
次に、薬剤情報の表示423がタップされると、図12右に示すように、薬の詳細情報の表示を含む医療情報提示画面42−3が表示される。医療情報提示画面42−3では、例えば、薬剤名と用法の表示426、製薬会社の表示427、及び薬の外形情報の表示428等が表示される。また、画面をスクロールするとさらに他の情報が表示される。
このように、Type1向けの医療情報提示画面42の場合、サーバ2の制御部20は、段階的に詳細な情報を表示するよう画面遷移を制御する。
図13は、本実施形態によるType2向けの医療情報提示画面43の一例を示す図である。図13に示す医療情報提示画面43−1および医療情報提示画面43−2は、いずれもイラストやアニメーションの表示(図13に示す表示431および表示435参照)、又は写真等を含む視覚効果を優先した画面構成である。また、患者と対話を行う音声UIも追加してもよい。例えば、Type2の患者は賞賛されることを喜ぶ傾向にあるため、サーバ2は、「いつも見てくれてありがとう!」、「電子お薬手帳を使いこなしていらっしゃいますね!」等の賞賛を含めた音声や視覚効果、触覚などの各種刺激による応答、またはSNS(Social Networking Service)などからの反応の結果などを端末装置1から出力するようにしてもよい。また、Type2向けの医療情報提示画面43では、興味/拡散系の関連コンテンツへのリンクボタン433およびリンクボタン437を、なるべく視覚的にリンク先のWebサイトの様子が伝わるイラストや写真を含む画像にする。
図14は、本実施形態によるType3向けの医療情報提示画面44の画面遷移の一例を示す図である。図14左に示す医療情報提示画面44−1は、調剤日に対応する薬剤情報の表示441と医療機関・診療科の表示445とを含む。薬剤情報の表示441では、前回の処方薬と同一であることを示す同薬表示442や、同じ薬を服用している患者や同じ病気の患者による患者団体へのWebサイトへのリンクボタン443が表示されている。
薬剤情報の表示441がタップされると、図14中央に示すように、薬の詳細情報を提示する医療情報提示画面44−2が表示される。医療情報提示画面44−2には、薬剤名・用法の表示446、製薬会社の表示447、薬の外形情報の表示448、及び薬の詳細情報の表示449が表示されている
医療情報提示画面44−2では、製薬会社や薬の実績情報が表示される。また、医療情報提示画面44−2でも、患者団体へのリンク等、患者と同じ立場の人々の交流の場へのリンクが含まれていてもよい。その他にも、運動を勧める内容であるとか、該当の疾病に当たる人に対して適切な料理の情報(例えば、「高タンパク低脂肪の料理内容」や、骨粗しょう症やその予備軍の患者・ユーザに対しては「骨を強くするカルシウム吸収の良い料理内容」等)へのリンクなども考えられる。
薬の詳細情報の表示449には、さらに詳細な薬剤情報から抜粋された情報が表示されていてもよい。なるべく画面のレイアウトを変化せずに、患者が安心できる詳細情報を提示するためである。医療情報提示画面44−2をスクロールすると、図14右に示す医療情報提示画面44−3が表示される。薬の詳細情報の表示449は、さらに詳細な薬剤情報へのリンク450を含む。リンク450がタップされた場合、詳細な薬剤情報を表示するWebサイトに画面が切り替わる。ここで、医療・健康に関わる情報として、薬に関しての情報としては、効能・副作用の例などがあるが、これ以外にも、食べ物との食べ合わせ(例えば、ワーファリンと納豆は一緒にとるべきではない、この薬はグレープフルーツと飲むべきでないなど)の情報が含まれてもよい。
図15は、本実施形態によるType4向けの医療情報提示画面45の画面遷移の一例を示す図である。図15左に示す医療情報提示画面45−1では、なるべく多くの情報が一覧でき、また、薬剤に関する詳細情報や専門的な添付文書へのリンクが網羅される画面構成となる。具体的には、医療情報提示画面45−1では、医療機関・診療科の表示451と、薬剤情報の表示452とが表示されている。薬剤情報の表示452には、詳細情報へのリンクボタン453や、専門的な添付文書へのリンクボタン454が含まれる。
次いで、薬剤情報の表示452をタップすると、図15右に示す医療情報提示画面45−2が表示される。医療情報提示画面45−2では、薬剤名・用法の情報、製薬会社の情報、及び薬の外形情報の情報が表示され、図示していないが、さらに画面をスクロールすると薬の詳細情報が表示される。
<4−3.応用例>
本実施形態による判別されたコミュニケーションタイプに対応した提示画面の生成は、上述した医療情報の提示画面の生成に限定されず、例えば患者に対しての医薬品の適正使用ならびに健康増進といったコンテンツ(ならびにそういったコンテンツへのリンク情報)を通知する画面の生成も考えられる。また、その通知内容やコンテンツ自体も、コミュニケーションタイプに対応したものにしてもよい。具体的には、例えば図16Aおよび図16Bに示すような患者type別のコンテンツ通知画面が考えられる。図16Aおよび図16Bは、本実施形態によるType別コンテンツ通知画面の一例を示す図である。
例えば、Type1の患者に対しては、図16Aの通知画面46−1に示すように、端的に事実だけを伝え、リンクボタンも前半(画面上方)に配置する。また、Type2の患者に対しては、図16Aの通知画面46−2に示すように、科学的な情報よりも、「○○で1番」といった形での提示や、写真又はイラストで賑やかにし、有名人も使っているという効果を提示してもよい。
また、Type3の患者に対しては、図16Bの通知画面46−3に示すように、長年の実績があることを「Since 年度」という形で示し、薬をたくさん出しているという意味で、これまでの実績があることを示している。また、人の顔等のイラストや写真もType2向けの画面ほどではないが入れるようにしてもよい。
また、Type4の患者に対しては、図16Bの通知画面46−4に示すように、文字をベースに内容について詳細に述べているほか、Type4の患者は通知が来たことを懐疑的に思う可能性が最も高いため、このお知らせが一定のルールに従って送られているということも述べている。また、リンク先についても詳細に述べている。
ここで通知/提示または入力を要求する内容としては、例えば以下のようなものが考えられる。
・薬の適正使用に関しての情報、薬を継続的に飲むためのヒントとなる情報(正しく噴射するための服用方法、苦みを軽減する服用方法、悪化した時のデメリット情報など被治療者(特に子供)に治療の重要性を自覚させるための情報、経済的負担を抑えるための各種補助金についての情報、薬の製剤に関しての情報など)
・健康でありつづけるための運動方法、快適に過ごすための温度設定、湿度設定、エアコン他各種家電の設定方法。
・血圧計や血糖値計、その他の自身や家族、生活環境をセンシングする機械の紹介・利用方法の説明・販売。
・自覚症状が出た時に行うべき対応、若しくは自覚症状が無くてもチェックリストや問診によって無自覚症状から病気の兆候を自覚するための方法。
・疾患を啓発する情報、治療者・治療を行える人の検索ができる情報、精神的な悩みを解決するための相談相手のマッチング、若しくは探し方の紹介、具体的な体の動かし方(ヨガや運動、体操方法など)。
・上記種々の手法に関してその重要性を紹介、啓蒙するサイトの情報、若しくは、良い手法に関してキュレーションして紹介するサイトの紹介。
・上記の情報について、通知するだけでなく、アンケート形式などによって情報を取得したり、インスタントメッセージ形式でやりとりしたり、センシング結果の入力を促したり、各種の入力を促すことも含まれる。
<<5.補足>>
続いて、本実施形態による情報処理システムについて補足する。
<5−1.他の画面生成への応用>
患者のコミュニケーション特性のタイプに対応した提示画面の生成は、医療情報の提示画面の生成に限定されず、例えば患者との会話や、各種アプリケーションにおける設定ウィザードにおける応答において、患者に何らかの情報入力をさせる情報入力画面の生成にも応用することが可能である。
図17および図18は、本実施形態による患者のコミュニケーション特性に応じた情報入力画面の一例を示す図である。ここでは一例として患者の職業を聞く場合の選択肢の提示画面を、患者のコミュニケーション特性のタイプに応じて生成する。
図17左には、Type1向けの情報入力画面50を示す。Type1向けの情報入力画面50では、薬の影響などのために最低限必要な情報である「職業として頻繁に運転するか否か」を確認する入力する画面が表示される。
図17右には、Type2向けの情報入力画面51を示す。Type2向けの情報入力画面50では、職業を入力すると関連する情報が提供されることを知らせた上で、どのような職業かを質問する画面が表示される。また、入力が途中で中止される可能性もあるため、MECEに拘らず、具体的な職業の選択肢をランダムに先に提示し、画面の最後に「その他(自由記入)」の欄を表示するようにしてもよい。
図18には、Type3及びType4向けの情報入力画面53を示す。Type3及びType4では、選択肢がMECEであることを重んじるため、図18の情報入力画面53−1〜53−3に示すように、公的な標準職業分類表を参考に生成した、大分類から順に職業を選択することができる画面を提示する。患者は、情報入力画面53−1で提示される大分類から項目を選択すると、次に情報入力画面53−2で提示される中分類から項目を選択し、次いで情報入力画面53−2で提示される小分類から項目を選択する。
<5−2.効果>
本実施形態によれば、医療や健康に関わる情報をはじめとした「正確さを期するにはある程度の文章量が必要」なコミュニケーションについて、発信者から受信者へ情報伝達率がより向上し、受信者の満足度が高まる。
具体的には、例えば医療情報に関するコミュニケーションにおいて、患者の情報処理性向に応じて提示内容を切り替えたり、患者の情報処理性向を医療従事者側に伝えることによって、双方のコミュニケーションを満足度が高いものにすることができる。
例えば、従来は服薬指導におけるアドヒアランスの考えにより、医療従事者側としては時間をかけてしっかりと説明を行いたい一方で、診療報酬の関係から、一人の患者に時間をかけすぎると売り上げが下がったり、患者全体の待ち時間が長くなったりといった矛盾が存在していた。これに対し、本実施形態によれば、患者のコミュニケーション特性のタイプが医療従事者側に通知されるため、医療従事者側は、タイプに応じた対応を取ることで、「患者が理解し、納得するまでの時間」を短縮させ、また、患者の満足度を高めることが可能となる。
例えば患者がtype1の場合は、要点のみを伝え、必要な時の連絡先を明示する簡潔なやりとりの方が、短時間にも関わらず双方にとって満足度が高くなる。また、患者がtype2の場合は、服薬の説明と共に、患者がきちんと服薬していることを褒めることで、患者の満足度を上げることが可能となる。また、患者がType3の場合は、前回の処方薬との比較(同一であるか否か)や、新しい薬の場合はその実績を説明することで、患者の満足度を上げることができる。また、患者がType4の場合は、薬剤の詳細な説明が載った添付文書を事前に渡しておくことで、患者自身の待ち時間を有効に活用でき、口頭でのコミュニケーションを短くすることができ、時間を短縮しつつ、患者の満足度を上げることができる。
また、患者が処方された薬剤の情報等の医療情報を自身の端末装置1で閲覧する際にも(所謂、電子お薬手帳など)、患者のコミュニケーション特性に応じた画面構成や画面遷移により医療情報を提示することで、患者の興味を引き、満足度を高めつつ、より確実に情報を伝達することを可能とする。
<5−3.他の情報伝達のコミュニケーションへの応用>
以上説明した実施形態では、電子お薬手帳など、処方された薬剤情報を含む医療情報の提示を例に用いて、医療情報に関するコミュニケーションの改善について言及したが、本開示はこれに限定されず、本開示による情報処理システムは、「ある程度の情報量を持った伝達コミュニケーション」において一般的に用いることができる。
例えば、医療情報に関するコミュニケーションの他、健康情報、介護、育児、教育現場(学校教育、スポーツインストラクターによる指導)、営業、金融商品の紹介、(電気)製品の紹介、イベントにおける注意事項の説明、災害時の避難誘導、安全に関わる情報の提供、弁護士や税理士等の専門家とのコミュニケーションなどの多くの情報提示場面において適用され得る。すなわち、受け手側のコミュニケーション特性のタイプに応じて提示内容を切り替えたり、受け手側のコミュニケーション特性のタイプを送信側に伝えることで、双方のコミュニケーションを満足度の高いものにすることができる。
また、受け手側のコミュニケーション特性は、環境に応じて変化することも考えられる。例えば、職場では(仕事に関しては)type1だが、家庭では(家族に関しては)type3である場合もある。したがって、判別部201は、ユーザに対して1つのtype判別に限らず、情報提示を受ける際の受け手側の環境に応じて適宜typeを判別するようにしてもよい。
<<6.ハードウェア構成>>
最後に、図19を参照して、本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成について説明する。図19は、本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。なお、図19に示す情報処理装置800は、例えば、図2に示した端末装置1、図3に示したサーバ2、又は図1に示した情報処理端末4を実現し得る。本実施形態に係る端末装置1、サーバ2、または情報処理端末4による情報処理は、ソフトウェアと、以下に説明するハードウェアとの協働により実現される。
図19に示すように、情報処理装置800は、例えば、CPU871と、ROM872と、RAM873と、ホストバス874と、ブリッジ875と、外部バス876と、インターフェース877と、入力装置878と、出力装置879と、ストレージ880と、ドライブ881と、接続ポート882と、通信装置883と、を有する。なお、ここで示すハードウェア構成は一例であり、構成要素の一部が省略されてもよい。また、ここで示される構成要素以外の構成要素をさらに含んでもよい。
(CPU871)
CPU871は、例えば、演算処理装置又は制御装置として機能し、ROM872、RAM873、ストレージ880、又はリムーバブル記録媒体901に記録された各種プログラムに基づいて各構成要素の動作全般又はその一部を制御する。
具体的には、CPU871は、端末装置1内の制御部10、または、サーバ2内の制御部20の動作を実現する。
(ROM872、RAM873)
ROM872は、CPU871に読み込まれるプログラムや演算に用いるデータ等を格納する手段である。RAM873には、例えば、CPU871に読み込まれるプログラムや、そのプログラムを実行する際に適宜変化する各種パラメータ等が一時的又は永続的に格納される。
(ホストバス874、ブリッジ875、外部バス876、インターフェース877)
CPU871、ROM872、RAM873は、例えば、高速なデータ伝送が可能なホストバス874を介して相互に接続される。一方、ホストバス874は、例えば、ブリッジ875を介して比較的データ伝送速度が低速な外部バス876に接続される。また、外部バス876は、インターフェース877を介して種々の構成要素と接続される。
(入力装置878)
入力装置878には、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、及びレバー等が用いられる。さらに、入力装置878としては、赤外線やその他の電波を利用して制御信号を送信することが可能なリモートコントローラ(以下、リモコン)が用いられることもある。また、入力装置878には、マイクロフォンなどの音声入力装置が含まれる。
(出力装置879)
出力装置879は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD、又は有機EL等のディスプレイ装置、スピーカ、ヘッドホン等のオーディオ出力装置、プリンタ、携帯電話、又はファクシミリ等、取得した情報を利用者に対して視覚的又は聴覚的に通知することが可能な装置である。また、本開示に係る出力装置879は、触覚刺激を出力することが可能な種々の振動デバイスを含む。
(ストレージ880)
ストレージ880は、各種のデータを格納するための装置である。ストレージ880としては、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、又は光磁気記憶デバイス等が用いられる。
(ドライブ881)
ドライブ881は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体901に記録された情報を読み出し、又はリムーバブル記録媒体901に情報を書き込む装置である。
(リムーバブル記録媒体901)
リムーバブル記録媒体901は、例えば、DVDメディア、Blu−ray(登録商標)メディア、HD DVDメディア、各種の半導体記憶メディア等である。もちろん、リムーバブル記録媒体901は、例えば、非接触型ICチップを搭載したICカード、又は電子機器等であってもよい。
(接続ポート882)
接続ポート882は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)、RS−232Cポート、又は光オーディオ端子等のような外部接続機器902を接続するためのポートである。
(外部接続機器902)
外部接続機器902は、例えば、プリンタ、携帯音楽プレーヤ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、又はICレコーダ等である。
(通信装置883)
通信装置883は、ネットワークに接続するための通信デバイスであり、例えば、有線又は無線LAN、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、又はWUSB(Wireless USB)用の通信カード、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、又は各種通信用のモデム等である。
<<7.まとめ>>
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本技術はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した端末装置1、サーバ2、又は情報処理端末4に内蔵されるCPU、ROM、およびRAM等のハードウェアに、端末装置1、サーバ2、又は情報処理端末4の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記憶させたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体も提供される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
ユーザのコミュニケーション特性を判別する処理と、
前記コミュニケーション特性に応じた、医療情報または健康に関わる情報の提示に関する提示情報を出力する処理と、を行う制御部を備える、情報処理装置。
(2)
前記医療情報は、前記ユーザに処方する薬剤に関わる説明を含む、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記制御部は、前記コミュニケーション特性に応じた表示形式で前記提示情報を表示するよう制御する、前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記制御部は、前記コミュニケーション特性に応じて前記提示情報の遷移を制御する、前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(5)
前記制御部は、前記ユーザの前記コミュニケーション特性に応じて、医療情報提示画面を生成する、前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(6)
前記制御部は、前記コミュニケーション特性に応じて、
要点を重視する第1の画面タイプと、
視覚的効果を重視する第2の画面タイプと、
実績を重視する第3の画面タイプと、
情報量の多さを重視する第4の画面タイプと、
のいずれかのタイプの前記医療情報提示画面を生成する、前記(5)に記載の情報処理装置。
(7)
前記第1の画面タイプは、薬剤の服用に関する最低限のテキスト情報を表示する画面タイプであり、
前記第2の画面タイプは、イラスト又は写真を含むヴィジュアル情報を表示する画面タイプであり、
前記第3の画面タイプは、前記ユーザの過去の薬歴との比較又は前記薬剤の実績情報へのリンクを表示する画面タイプであり、
前記第4の画面タイプは、前記薬剤の詳細な情報又は専門的な情報へのリンクを表示する画面タイプである、前記(6)に記載の情報処理装置。
(8)
前記制御部は、前記ユーザによる操作入力情報に基づいて、前記コミュニケーション特性を判別する、前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(9)
前記制御部は、前記ユーザにより入力されたアンケート結果に基づいて、前記コミュニケーション特性を判別する、前記(8)に記載の情報処理装置。
(10)
前記制御部は、
前記コミュニケーション特性ごとの画面タイプを前記ユーザに提示し、
前記ユーザによる画面タイプの選択結果に基づいて、前記ユーザの前記コミュニケーション特性を判別する、前記(8)に記載の情報処理装置。
(11)
前記制御部は、
前記ユーザに処方された薬剤に関する情報を含む医療情報提示画面のデフォルト画面を前記ユーザに提示し、
前記デフォルト画面に対する前記ユーザの操作挙動に基づいて、前記ユーザの前記コミュニケーション特性を判別する、前記(8)に記載の情報処理装置。
(12)
前記制御部は、
前記ユーザによる指示に従って、前記ユーザに処方された薬剤に関する情報を含む医療情報提示画面のうち、前記ユーザに指定された情報を秘匿する制御を行うと共に、
前記秘匿のレベルに基づいて、前記コミュニケーション特性を判別する、前記(8)に記載の情報処理装置。
(13)
前記制御部は、
前記ユーザの会話内容に基づいて、前記ユーザの前記コミュニケーション特性を判別する、前記(8)に記載の情報処理装置。
(14)
前記制御部は、
前記ユーザの会話に含まれる沈黙の長さ又は頻度に基づいて、前記ユーザの前記コミュニケーション特性を判別する、前記(13)に記載の情報処理装置。
(15)
前記制御部は、
前記ユーザの会話の量の相手との比率、前記会話における話題の一貫性、前記会話で頻繁に用いられる表現、又は前記会話における前記ユーザの応答反応に基づいて、前記ユーザの前記コミュニケーション特性を判別する、前記(13)に記載の情報処理装置。
(16)
プロセッサが、
ユーザのコミュニケーション特性を判別することと、
前記コミュニケーション特性に応じた、医療情報または健康に関わる情報の提示に関する提示情報を出力することと、
を含む、情報処理方法。
(17)
ユーザのコミュニケーション特性を判別する処理と、
前記コミュニケーション特性に応じた、医療情報または健康に関わる情報の提示に関する提示情報を情報処理端末に出力する処理と、を行う制御部を有する、情報処理装置と、
前記提示情報を出力する出力部を有する前記情報処理端末と、
を備える、システム。
1 端末装置
2 サーバ
3 ネットワーク
4 情報処理端末
10 制御部
11 通信部
12 操作入力部
13 表示部
14 記憶部
20 制御部
201 判別部
202 画面生成部
203 出力制御部
21 通信部
22 記憶部
34 情報入力画面
35 隠蔽画面
36、42、43、44、45 医療情報提示画面

Claims (17)

  1. ユーザのコミュニケーション特性を判別する処理と、
    前記コミュニケーション特性に応じた、医療情報または健康に関わる情報の提示に関する提示情報を出力する処理と、を行う制御部を備える、情報処理装置。
  2. 前記医療情報は、前記ユーザに処方する薬剤に関わる説明を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記制御部は、前記コミュニケーション特性に応じた表示形式で前記提示情報を表示するよう制御する、請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記制御部は、前記コミュニケーション特性に応じて前記提示情報の遷移を制御する、請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記制御部は、前記ユーザの前記コミュニケーション特性に応じて、医療情報提示画面を生成する、請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記制御部は、前記コミュニケーション特性に応じて、
    要点を重視する第1の画面タイプと、
    視覚的効果を重視する第2の画面タイプと、
    実績を重視する第3の画面タイプと、
    情報量の多さを重視する第4の画面タイプと、
    のいずれかのタイプの前記医療情報提示画面を生成する、請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記第1の画面タイプは、薬剤の服用に関する最低限のテキスト情報を表示する画面タイプであり、
    前記第2の画面タイプは、イラスト又は写真を含むヴィジュアル情報を表示する画面タイプであり、
    前記第3の画面タイプは、前記ユーザの過去の薬歴との比較又は前記薬剤の実績情報へのリンクを表示する画面タイプであり、
    前記第4の画面タイプは、前記薬剤の詳細な情報又は専門的な情報へのリンクを表示する画面タイプである、請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記制御部は、前記ユーザによる操作入力情報に基づいて、前記コミュニケーション特性を判別する、請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 前記制御部は、前記ユーザにより入力されたアンケート結果に基づいて、前記コミュニケーション特性を判別する、請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記制御部は、
    前記コミュニケーション特性ごとの画面タイプを前記ユーザに提示し、
    前記ユーザによる画面タイプの選択結果に基づいて、前記ユーザの前記コミュニケーション特性を判別する、請求項8に記載の情報処理装置。
  11. 前記制御部は、
    前記ユーザに処方された薬剤に関する情報を含む医療情報提示画面のデフォルト画面を前記ユーザに提示し、
    前記デフォルト画面に対する前記ユーザの操作挙動に基づいて、前記ユーザの前記コミュニケーション特性を判別する、請求項8に記載の情報処理装置。
  12. 前記制御部は、
    前記ユーザによる指示に従って、前記ユーザに処方された薬剤に関する情報を含む医療情報提示画面のうち、前記ユーザに指定された情報を秘匿する制御を行うと共に、
    前記秘匿のレベルに基づいて、前記コミュニケーション特性を判別する、請求項8に記載の情報処理装置。
  13. 前記制御部は、
    前記ユーザの会話内容に基づいて、前記ユーザの前記コミュニケーション特性を判別する、請求項8に記載の情報処理装置。
  14. 前記制御部は、
    前記ユーザの会話に含まれる沈黙の長さ又は頻度に基づいて、前記ユーザの前記コミュニケーション特性を判別する、請求項13に記載の情報処理装置。
  15. 前記制御部は、
    前記ユーザの会話の量の相手との比率、前記会話における話題の一貫性、前記会話で頻繁に用いられる表現、又は前記会話における前記ユーザの応答反応に基づいて、前記ユーザの前記コミュニケーション特性を判別する、請求項13に記載の情報処理装置。
  16. プロセッサが、
    ユーザのコミュニケーション特性を判別することと、
    前記コミュニケーション特性に応じた、医療情報または健康に関わる情報の提示に関する提示情報を出力することと、
    を含む、情報処理方法。
  17. ユーザのコミュニケーション特性を判別する処理と、
    前記コミュニケーション特性に応じた、医療情報または健康に関わる情報の提示に関する提示情報を情報処理端末に出力する処理と、を行う制御部を有する、情報処理装置と、
    前記提示情報を出力する出力部を有する前記情報処理端末と、
    を備える、システム。
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