JPWO2019097779A1 - バンド装置、腕時計およびエンドピース - Google Patents

バンド装置、腕時計およびエンドピース Download PDF

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Abstract

【課題】より多様な時計ヘッドの取り付けを実現する。【解決手段】中空部を形成する環状のバンド部を有し、前記バンド部は、センサモジュール、および、時計ヘッドが取り付けられるエンドピースと着脱可能に係合する係合部、を有する、バンド装置。【選択図】図1

Description

本開示は、バンド装置、腕時計およびエンドピースに関する。
腕時計は、時計ヘッド、腕に巻かれるバンド、および時計ヘッドとバンドを連結するエンドピースを有する。時計ヘッドとエンドピースが工具を用いずに着脱される構造も知られており、当該構造によれば、腕時計の時計ヘッドを他の時計ヘッドに簡単に付け替えることが可能である。
近年、情報処理機能を備えたウェアラブル端末の普及も進んでいる。特許文献1には、バンドに回路基板を有し、エンドピースと時計ヘッドが着脱可能である電子機器が開示されている。当該電子機器においても、バンドおよびエンドピースに対して、時計ヘッドを他の時計ヘッドに簡単に付け替えることが可能である。
特開2017−73429号公報
しかし、特許文献1に記載の電子機器においては、エンドピースのサイズに対応するラグ幅を有する時計ヘッドはエンドピースに取り付けられ得るものの、エンドピースのサイズに対応しないラグ幅を有する時計ヘッドはエンドピースに取り付けられない。すなわち、特許文献1に記載の電子機器においては、バンドおよびエンドピースに対して付け替え可能な時計ヘッドは限られている。
そこで、本開示では、より多様な時計ヘッドの取り付けを実現することが可能な、新規かつ改良されたバンド装置、腕時計およびエンドピースを提案する。
本開示によれば、中空部を形成する環状のバンド部を有し、前記バンド部は、センサモジュール、および、時計ヘッドが取り付けられるエンドピースと着脱可能に係合する係合部、を有する、バンド装置が提供される。
また、本開示によれば、センサモジュールを有するバンド部と、前記バンド部と着脱可能なエンドピースと、前記エンドピースに取り付けられる時計ヘッドと、を備える、腕時計が提供される。
また、本開示によれば、着用者の肌側に位置する裏面および前記裏面の反対側の表面を有するピース筐体部と、前記ピース筐体部の前記裏面から突出し、バンド部と着脱可能に係合する連結部と、を有する、エンドピースが提供される。
以上説明した本開示によるバンド装置、腕時計およびエンドピースは、より多様な時計ヘッドの取り付けを実現する。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の実施形態による腕時計の構成を示す斜視図である。 本開示の実施形態による腕時計の分離斜視図である。 時計ヘッドの裏面側を視点とする腕時計の構成を示す説明図である。 バックル部の閉状態および開状態を示す説明図である。 回路基板の構成を示す説明図である。 バンド部の内側を視点とする係合部の構成を示す説明図である。 図6に示した係合部のI−I断面を示す説明図である。 エンドピースの斜視図である。 図8のII−II線断面を示す説明図である。 連結部の回転過程を示す説明図である。 連結部の回転後の状態を示す説明図である。 図11に示したIII−III線断面を示す説明図である。 連結部がバンド部の開口に挿入された状態を示す断面図である。 張出部の長手方向がバンド部の幅方向に一致している状態を示す断面図である。 バンド部の単独使用を示す説明図である。 多様なサイズの時計ヘッドへの対応を示す説明図である。 多様なサイズの時計ヘッドへの対応を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、複数の構成要素の各々に同一符号のみを付する。
また、以下に示す項目順序に従って本開示を説明する。
1.腕時計の概要
2.バックル部の構成
3.係合部の構成
4.エンドピースの構成およびバンド部への取り付け
5.作用効果
6.変形例
7.補足
<1.腕時計の概要>
図1は、本開示の実施形態による腕時計1の構成を示す斜視図である。図1に示したように、本開示の実施形態による腕時計1は、時計ヘッド10、エンドピース20およびバンド部30を有する。
(腕時計の構成の概要)
時計ヘッド10は、表示面110およびラグ112を有する。表示面110は、時刻を表示する構成である。表示面110は、文字盤、時針および分針を有し、時針および分針が文字盤上のいずれかの位置を指すことで、時刻が表示されてもよい。または、表示面110は液晶ディスプレイで構成され、液晶ディスプレイ上に時刻を示す画面が表示されてもよい。当該画面は、アナログ時計を模した画面であってもよいし、時刻をデジタル表示する画面であってもよい。また、時計ヘッド10はスマートウォッチの機能を有してもよい。ラグ112は、バンド部30の延伸方向に沿って突出しており、バンド部30の延伸方向の両側(以下、上側および下側と称する場合もある。)に、対向する2つラグ112が設けられる。対向する2つラグ112は幅方向上で離隔している。
エンドピース20は、時計ヘッド10の上側および下側において、時計ヘッド10の対向する2つラグ112の間隔部分に取り付けられる。エンドピース20は、バンド部30とも係合する。当該エンドピース20により、時計ヘッド10およびバンド部30が連結される。
バンド部30は、環状であり、中空部Sを形成するバンド装置の一例である。図1においては時計ヘッド10の裏面側にバンド部30は示されていないが、時計ヘッド10の上側および下側の間にもバンド部30は連続的に存在している。当該バンド部30はバックル部32を有する。バックル部32には回路基板が実装される。回路基板には、後述するようにセンサ機能および無線通信機能が実装され、図1に示したようにセンサ機能の一部を担う脈拍センサ421がバンド部30の内周側に露出する。
(時計ヘッドとバンド部の連結)
続いて、上述した時計ヘッド10およびバンド部30の連結について、図2および図3を参照して説明する。
図2は、本開示の実施形態による腕時計1の分離斜視図である。図3は、時計ヘッド10の裏面側を視点とする腕時計1の構成を示す説明図である。まず、エンドピース20への時計ヘッド10の取り付けについて説明する。図2に示したように、時計ヘッド10の各ラグ112は、幅方向の内側にピン孔113を有する。また、エンドピース20は、幅方向の両側に突出するピン213を有する。当該ピン213がラグ112のピン孔113に挿入されることで、エンドピース20に時計ヘッド10が取り付けられる。ここで、ピン213は幅方向の外側に向けて付勢されており、エンドピース20は、ピン213を付勢力に対抗してピン213を引き込むための操作レバー215を有する。このため、着用者は操作レバー215を操作することにより、工具を使用せずに、エンドピース20と時計ヘッド10を容易に脱着することが可能である。
次に、バンド部30へのエンドピース20の取り付けについて説明する。図2に示したように、エンドピース20のバンド部30側(裏面側と称する場合もある。)には、バンド部30側に突出する連結部220が形成される。バンド部30の係合部34(34Aおよび34B)は、開口342を有する。着用者は、当該開口342にエンドピース20の連結部220を挿入し、連結部220を回転させることにより、図3に示したように、エンドピース20とバンド部30が係合し、バンド部30にエンドピース20が取り付けられる。着用者は、図3に示した状態において、エンドピース20の連結部220を回転させて連結部220を開口342から抜くことにより、エンドピース20をバンド部30から取り外すこともできる。すなわち、着用者は、工具を使用せずに、エンドピース20とバンド部30を容易に脱着することが可能である。
(本開示の実施形態による腕時計の有意性)
上述したように、本開示の実施形態による腕時計1は、環状であり、センサ機能および無線通信機能などが実装されたバンド部30を有する。そして、エンドピース20は当該バンド部30に脱着可能である。このため、着用者は、バンド部30を単独でウェアラブル端末として使用することも、エンドピース20および時計ヘッド10がバンド部30に取り付けられている腕時計1を使用することも可能である。
また、バンド部30にはサイズの異なる多様なエンドピース20を脱着可能である。すなわち、バンド部30には、ラグ幅の異なる多様な時計ヘッド10に対応するサイズを有するエンドピース20を脱着可能である。従って、バンド部30に対して、異なるエンドピース20を介して、ラグ幅が異なる時計ヘッド10を容易に付け替えることが可能である。
以上、本開示の実施形態による腕時計1の概要を説明した。以下では、腕時計1の構成をより具体的に説明する。
<2.バックル部の構成>
まず、図4を参照して、バンド部30の一部であるバックル部32の構成を説明する。図4は、バックル部32の閉状態および開状態を示す説明図である。図4に示したように、バックル部32は、中央ブレード322(回路基板40を内蔵)、第1の可動ブレード324Aおよび第2の可動ブレード324Bを有する。
第1の可動ブレード324Aはリンク326Aおよび328Aを有し、第2の可動ブレード324Bは、リンク326Bおよび328Bを有する。第1の可動ブレード324Aのリンク326Aは中央ブレード322の一端にジョイント327Aを介して接続され、第2の可動ブレード324Bのリンク326Bは中央ブレード322の他端にジョイント327Bを介して接続される。第1の可動ブレード324Aのリンク326Aおよび328Aはジョイント329Aを介して接続され、第2の可動ブレード324Bのリンク326Bおよび328Bはジョイント329Bを介して接続される。
バックル部32の閉状態において、第1の可動ブレード324Aのリンク326Aおよび328Aは中央ブレード322の一端側に折り重ねられ、第2の可動ブレード324Bのリンク326Bおよび328Bは中央ブレード322の他端側に折り重ねられる。第1の可動ブレード324Aおよび第2の可動ブレード324Bは、この閉状態において間隔を有するように設けられる。このため、図4の上図に示したように、第1の可動ブレード324Aおよび第2の可動ブレード324Bの間隔部分に、脈拍センサ421を露出させることが可能である。
バックル部32は、第1の可動ブレード324Aおよび第2の可動ブレード324Bの折り畳みが解除されることにより、閉状態から開状態に遷移する。具体的には、第1の可動ブレード324Aのリンク326Aがジョイント327A周りに回転し、リンク328Aがジョイント329A周りに回転すること、および、第2の可動ブレード324Bのリンク326Bがジョイント327B周りに回転し、リンク328Bがジョイント329B周りに回転することにより、第1の可動ブレード324Aおよび第2の可動ブレード324Bの折り畳みが解除される。バックル部32の開状態においては、バンド部30の外周長が長くなるので、着用者はバンド部30を腕に通すこと、およびバンド部30を腕から抜くことが可能である。
(回路基板)
本開示の実施形態においては、上述したバックル部32の中央ブレード322に、センサ機能および無線通信機能などが実装された回路基板が内蔵される。以下、バックル部32の中央ブレード322に内蔵される回路基板の構成を説明する。
図5は、回路基板40の構成を示す説明図である。図5に示したように、回路基板40は、バッテリ410、センサモジュール420、非接触通信部430、無線通信部440、記憶部450および制御部460を有する。
バッテリ410は、回路基板40の各構成に電力を供給する二次電池である。
センサモジュール420は、1または2以上の物理量を検出するためのモジュールである。図5に示した例では、センサモジュール420に含まれるセンサとして、脈拍センサ421、加速度センサ422およびジャイロセンサ423を示している。センサモジュール420に含まれるセンサは図5に示した例に限定されず、センサモジュール420は、他のセンサを含んでもよいし、図5に示した一部または全てのセンサを有さなくてもよい。
非接触通信部430は、他の通信装置と非接触通信を行うためのインタフェースである。非接触通信部430と他の通信装置とが非接触通信のユースケースとしては、例えば、小売店における商品代金の支払い、駅改札における運賃の支払い、および本人認証などが挙げられる。
無線通信部440は、他の通信装置と、非接触通信よりも通信可能範囲が広い無線通信を行うためのインタフェースである。無線通信部440は、無線LANによる無線通信を行ってもよいし、Bluetooth(登録商標)による無線通信を行ってもよい。無線通信部440は、例えば、着用者が利用するスマートフォンにセンサモジュール420で検出された情報を送信する際に用いられる。
記憶部450は、回路基板40の動作に用いられる情報を記憶する。例えば、記憶部450は、制御部460が動作するためのプログラム、およびセンサモジュール420で検出された情報を記憶する。
制御部460は、回路基板40の動作全般を制御する。例えば、制御部460は、センサモジュール420の起動と停止、非接触通信部430が行う非接触通信、無線通信部440が行う無線通信などを制御する。
<3.係合部の構成>
次に、バンド部30に設けられる係合部34の構成を説明する。図6は、バンド部30の内側を視点とする係合部34Aおよび34Bの構成を示す説明図である。図7は、図6に示した係合部34BのI−I断面を示す説明図である。
係合部34Bは、図6および図7に示したように、開口342、当接面344、段差部347および傾斜面348を有する。開口342の長手方向はバンド部30の延伸方向に対応し、開口342の短手方向はバンド部30の幅方向に対応する。当接面344は、開口342の幅方向の両側に、バンド部30の延伸方向に沿って形成される面である。当接面344の開口342側の縁には、当接面344から着用者の肌側に突出する段差部347が形成される。傾斜面348は、段差部347と開口342の間に位置し、開口342からより離れた位置では着用者の肌側により近くなる。
係合部34Aは、上述した開口342、当接面344、段差部347および傾斜面348に加えて、図6に示したように複数の凹部346を有する。複数の凹部346は、当接面344に、バンド部30の延伸方向上で離隔して形成される。一方の当接面344に形成された凹部346とバンド部30の延伸方向上の同位置に、当該凹部346と対になる凹部346が他方の当接面344に形成される。すなわち、係合部34Aの当接面344には、複数対の凹部346が形成される。
上述した複数対の凹部346のうちのいずれか一対の凹部346にエンドピース20の後述する突起225が嵌合することで、バンド部30に対してエンドピース20および時計ヘッド10が位置決めされる。一方、係合部34Bには凹部346が設けられていないので、エンドピース20は係合部34Bと開口342に沿ういずれの位置においても係合することができる。従って、バンド部30に対して一方のエンドピース20および時計ヘッド10を位置決めしつつ、バンド部30に2つのエンドピース20が係合される位置の間隔を無段階に調整することが可能である。
<4.エンドピースの構成およびバンド部への取り付け>
次に、エンドピース20の構成、およびエンドピース20のバンド部30への取り付けについて説明する。
(エンドピースの構成)
図8は、エンドピース20の斜視図である。図8に示したように、エンドピース20は、ピース筐体部210および連結部220を有する。
ピース筐体部210は、着用者の肌側を向く裏面21、および裏面21と反対側を向く表面22を有する。ピース筐体部210は、ピン213、シリンダ214および操作レバー215を有する。ピン213は、ピース筐体部210の幅方向の両端に1つずつ設けられており、幅方向の外側に突出する。ピン213は、幅方向の外側に突出する方向に図示しない付勢部材により付勢されている。シリンダ214はピン213の外周を覆い、ピン213の往復移動をガイドする。操作レバー215は、ピース筐体部210の幅方向に沿って往復可能であり、操作レバー215の移動と連動してピン213が移動する。具体的には、着用者が操作レバー215を幅方向の内側に移動させると、ピン213が付勢力に対抗して引き込まれ、着用者が操作レバー215から手を離すと、ピン213は付勢力により幅方向の外側に突出した位置に復帰する。
連結部220は、軸部222および張出部224を有する。軸部222は、ピース筐体部210の裏面21から、ピース筐体部210の厚み方向に沿って形成される。張出部224は、軸部222の端部からピース筐体部210の厚み方向と直交する方向に張り出す。張出部224の長手方向の両端部には、ピース筐体部210側に突出する突起225が形成される。このような連結部220は、ピース筐体部210の表面22側に付勢されている。以下、連結部220の付勢について、図9を参照して説明する。
図9は、図8のII−II線断面を示す説明図である。図9に示したように、ピース筐体部210の内部には、Eリング230およびスプリング232を有する。Eリング230は、軸部222と相対的に回転可能に設けられている。スプリング232は、連結部220を付勢する弾性部の一例であり、ピース筐体部210の内壁とEリング230との間に、軸部222の外周を囲うように設けられる。かかる構成により、連結部220は、ピース筐体部210に対して回転可能であり、ピース筐体部210の表面22側に付勢される。
図8に示したように、ピース筐体部210は、軸部222が挿入される孔の縁に沿って形成されるガイド部24を有する。ガイド部24は、孔の周方向に沿ってピース筐体部210の裏面21からの高さが連続的に変化する傾斜面26、および傾斜面26の張出部224側の端部に隣接して位置する凹部である係止部27を有する。また、軸部222は、連結部220が回転する際にガイド部24の傾斜面26を摺動する摺動部226を備える。以下、図10および図11を参照して、連結部220の回転動作を説明する。
図10は、連結部220の回転過程を示す説明図である。図10に示したように、ユーザが張出部224を持って連結部220を回転させると、摺動部226がガイド部24の傾斜面26を摺動することにより、連結部220がスプリング232の付勢力に対抗して引き出される。
図11は、連結部220の回転後の状態を示す説明図である。図11に示したように、摺動部226がガイド部24の係止部27に嵌合することにより、連結部220がピース筐体部210に対して係止される。
図12は、図11に示したIII−III線断面を示す説明図である。図9と図11との比較から理解されるように、図11に示した摺動部226がガイド部24の係止部27に嵌合している状態においては、連結部220がピース筐体部210から引き出されている。
(エンドピースのバンド部への取り付け)
以上、エンドピース20の構成を説明した。続いて、エンドピース20のバンド部30への取り付けを説明する。
着用者は、図11に示したように摺動部226がガイド部24の係止部27に嵌合している状態で、連結部220をバンド部30の開口342に挿入する。図13は、連結部220がバンド部30の開口342に挿入された状態を示す断面図である。
その後、着用者は、連結部220を引っ張ることにより摺動部226の係止部27への嵌合を解除し、張出部224の長手方向がバンド部30の幅方向に一致するように連結部220を回転させる。図14は、張出部224の長手方向がバンド部30の幅方向に一致している状態を示す断面図である。
図14に示した状態においては、張出部224の突起225が係合部34の当接面344に当接している。さらに、張出部224はスプリング232によりピース筐体部210側に付勢されているので、突起225は当接面344を付勢力に応じた力で押圧している。さらに、突起225には係合部34の段差部347が隣接している。このような突起225と当接面344との当接、および突起225と段差部347との隣接により、張出部224を含む連結部220の回転が規制され、エンドピース20がバンド部30に取り付けられた状態が維持される。当該状態において、着用者は、連結部220を引っ張り、張出部224の長手方向が開口342の長手方向に一致するように連結部220を回転させることにより、エンドピース20をバンド部30から取り外すことが可能である。
<5.作用効果>
以上、本開示の実施形態による腕時計1の構成を説明した。以下、本開示の実施形態による腕時計1の作用効果を整理する。
上述したように、バンド部30は環状であり、バンド部30にはセンサ機能および無線通信機能などが実装されている。そして、エンドピース20は当該バンド部30に脱着可能である。このため、着用者は、バンド部30を単独でウェアラブル端末として使用することも、エンドピース20および時計ヘッド10がバンド部30に取り付けられている腕時計1を使用することも可能である。すなわち、着用者は、図1に示したような腕時計1の使用と、図15に示すバンド部30の単独での使用とを容易に切り替えることができる。例えば、ユーザは、入浴中および睡眠中にはバンド部30を単独で使用し、外出の際にはエンドピース20および時計ヘッド10がバンド部30に取り付けられている腕時計1を使用することが可能である。
また、バンド部30にはサイズの異なる多様なエンドピース20を脱着可能である。例えば図16に示すように、バンド部30には、ラグ幅w1に対応するエンドピース20A、およびラグ幅w2に対応するエンドピース20Bを取り付け可能である。結果、ラグ幅w1を有する時計ヘッド10A、およびラグ幅w2を有する時計ヘッド10Bのいずれもバンド部30に取り付け可能である。このように、本開示の実施形態によれば、ラグ幅が異なる多様な時計ヘッド10をバンド部30に付け替え可能である。
また、2つのエンドピース20がバンド部30に係合される位置の間隔は無段階に調整可能である。例えば図17に示すように、2つのエンドピース20の間隔をd1に調整することも、2つのエンドピース20の間隔をd2に調整することも可能である。従って、本開示の実施形態によれば、エンドピース20を介して、縦方向の長さが異なる多様な時計ヘッド10もバンド部30に付け替え可能である。
<6.変形例>
以上、本開示の実施形態を説明した。以下では、本開示の実施形態の幾つかの変形例を説明する。なお、以下に説明する各変形例は、単独で本開示の実施形態に適用されてもよいし、組み合わせで本開示の実施形態に適用されてもよい。また、各変形例は、本開示の実施形態で説明した構成に代えて適用されてもよいし、本開示の実施形態で説明した構成に対して追加的に適用されてもよい。
例えば、上記ではバンド部30に2つの係合部34が設けられる例を説明したが、バンド部30にはより多くの係合部34が設けられてもよい。かかる構成によれば、2つのエンドピース20をいずれの係合部34に係合させるかにより2つのエンドピース20の間隔を異ならせることができるので、縦方向の長さが異なるより多様な時計ヘッド10をバンド部30に付け替え可能である。
また、上記では2つの係合部34が分離して設けられる例を説明したが、バンド部30には、想定される時計ヘッド10の縦方向の長さ以上の長さを有する開口342を含む1つの係合部34を形成してもよい。かかる構成によれば、2つのエンドピース20を1つの係合部34に係合させることが可能である。
また、係合部34は金属または樹脂で形成され、バンド部30の係合部34およびバックル部32以外の部分はゴムで形成されてもよい。かかる構成によれば、係合部34の剛性を確保することにより、着用者の意図に反して連結部220が係合部34から外れてしまうことを抑制可能である。
また、上記では連結部220が回転することにより連結部220と係合部34が係合する例を説明したが、連結部220がエンドピース20に対してスライド可能に形成され、連結部220がスライドすることにより連結部220と係合部34が係合してもよい。
なお、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
また、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
中空部を形成する環状のバンド部を有し、
前記バンド部は、
センサモジュール、および、
時計ヘッドが取り付けられるエンドピースと着脱可能に係合する係合部、
を有する、バンド装置。
(2)
前記エンドピースは、着用者の肌側に位置する裏面および前記裏面の反対側の表面を有するピース筐体部、および前記ピース筐体部の前記裏面から前記バンド部側に突出する連結部を有し、
前記係合部は、前記エンドピースの前記連結部が挿入される開口を有する、前記(1)に記載のバンド装置。
(3)
前記連結部は、前記ピース筐体部の厚み方向に沿って形成される軸部、および前記軸部の端部から前記厚み方向と直交する方向に張り出す張出部を有し、
前記係合部は、前記バンド部の裏面に、前記張出部と当接する当接面を有する、前記(2)に記載のバンド装置。
(4)
前記張出部の端部には前記ピース筐体部側に突出する突起が形成されており、
前記係合部の前記当接面は前記張出部の前記突起に当接し、
前記係合部は、前記当接面の前記開口側の縁に、前記着用者側に突出する段差部を有する、前記(3)に記載のバンド装置。
(5)
前記バンド装置は、複数の前記係合部を有し、
第1の係合部の前記当接面には、前記張出部の前記突起と嵌合可能な凹部が前記バンド部の延伸方向に沿って複数形成され、
第2の係合部の前記当接面には前記凹部が形成されない、前記(4)に記載のバンド装置。
(6)
前記エンドピースは、前記連結部を前記表面側に付勢する弾性部を有する、前記(3)〜(5)のいずれか一項に記載のバンド装置。
(7)
前記軸部は前記ピース筐体部に対して回転可能に設けられる、前記(6)に記載のバンド装置。
(8)
前記ピース筐体部は、前記軸部が挿入される孔の縁に沿って形成されるガイド部を有し、
前記ガイド部は、前記孔の周方向に沿って前記ピース筐体部の裏面からの高さが連続的に変化する傾斜面を有し、
前記軸部は、前記軸部が回転する際に前記傾斜面上を摺動する摺動部を有する、前記(7)に記載のバンド装置。
(9)
前記センサモジュールは脈拍センサを有し、
前記バンド部は、中央ブレード、第1の可動ブレードおよび第2の可動ブレードを有するバックル部を有し、
前記第1の可動ブレードは、前記中央ブレードの一端に接続され、前記中央ブレードの一端側に折り重ねられ、
前記第2の可動ブレードは、前記中央ブレードの他端に接続され、前記中央ブレードの他端側に折り重ねられ、
前記中央ブレードに折り重ねられた前記第1の可動ブレードと前記第2の可動ブレードの間隔部分に前記脈拍センサが配置される、前記(1)〜(8)のいずれか一項に記載のバンド装置。
(10)
前記バンド装置は、前記エンドピースを備える、前記(1)〜(9)のいずれか一項に記載のバンド装置。
(11)
前記バンド装置は、前記時計ヘッドを備える、前記(10)に記載のバンド装置。
(12)
センサモジュールを有するバンド部と、
前記バンド部と着脱可能なエンドピースと、
前記エンドピースに取り付けられる時計ヘッドと、
を備える、腕時計。
(13)
着用者の肌側に位置する裏面および前記裏面の反対側の表面を有するピース筐体部と、
前記ピース筐体部の前記裏面から突出し、バンド部と着脱可能に係合する連結部と、
を有する、エンドピース。
1 腕時計
10 時計ヘッド
110 表示面
112 ラグ
113 ピン孔
20 エンドピース
21 裏面
22 表面
24 ガイド部
26 傾斜面
27 係止部
210 ピース筐体部
213 ピン
214 シリンダ
215 操作レバー
220 連結部
222 軸部
224 張出部
225 突起
226 摺動部
230 Eリング
232 スプリング
30 バンド部
32 バックル部
322 中央ブレード
324A 第1の可動ブレード
324B 第2の可動ブレード
326、328 リンク
327、329 ジョイント
34 係合部
342 開口
344 当接面
346 凹部
347 段差部
348 傾斜面
40 回路基板
410 バッテリ
420 センサモジュール
421 脈拍センサ
422 加速度センサ
423 ジャイロセンサ
430 非接触通信部
440 無線通信部
450 記憶部
460 制御部

Claims (13)

  1. 中空部を形成する環状のバンド部を有し、
    前記バンド部は、
    センサモジュール、および、
    時計ヘッドが取り付けられるエンドピースと着脱可能に係合する係合部、
    を有する、バンド装置。
  2. 前記エンドピースは、着用者の肌側に位置する裏面および前記裏面の反対側の表面を有するピース筐体部、および前記ピース筐体部の前記裏面から前記バンド部側に突出する連結部を有し、
    前記係合部は、前記エンドピースの前記連結部が挿入される開口を有する、請求項1に記載のバンド装置。
  3. 前記連結部は、前記ピース筐体部の厚み方向に沿って形成される軸部、および前記軸部の端部から前記厚み方向と直交する方向に張り出す張出部を有し、
    前記係合部は、前記バンド部の裏面に、前記張出部と当接する当接面を有する、請求項2に記載のバンド装置。
  4. 前記張出部の端部には前記ピース筐体部側に突出する突起が形成されており、
    前記係合部の前記当接面は前記張出部の前記突起に当接し、
    前記係合部は、前記当接面の前記開口側の縁に、前記着用者側に突出する段差部を有する、請求項3に記載のバンド装置。
  5. 前記バンド装置は、複数の前記係合部を有し、
    第1の係合部の前記当接面には、前記張出部の前記突起と嵌合可能な凹部が前記バンド部の延伸方向に沿って複数形成され、
    第2の係合部の前記当接面には前記凹部が形成されない、請求項4に記載のバンド装置。
  6. 前記エンドピースは、前記連結部を前記表面側に付勢する弾性部を有する、請求項3に記載のバンド装置。
  7. 前記軸部は前記ピース筐体部に対して回転可能に設けられる、請求項6に記載のバンド装置。
  8. 前記ピース筐体部は、前記軸部が挿入される孔の縁に沿って形成されるガイド部を有し、
    前記ガイド部は、前記孔の周方向に沿って前記ピース筐体部の裏面からの高さが連続的に変化する傾斜面を有し、
    前記軸部は、前記軸部が回転する際に前記傾斜面上を摺動する摺動部を有する、請求項7に記載のバンド装置。
  9. 前記センサモジュールは脈拍センサを有し、
    前記バンド部は、中央ブレード、第1の可動ブレードおよび第2の可動ブレードを有するバックル部を有し、
    前記第1の可動ブレードは、前記中央ブレードの一端に接続され、前記中央ブレードの一端側に折り重ねられ、
    前記第2の可動ブレードは、前記中央ブレードの他端に接続され、前記中央ブレードの他端側に折り重ねられ、
    前記中央ブレードに折り重ねられた前記第1の可動ブレードと前記第2の可動ブレードの間隔部分に前記脈拍センサが配置される、請求項1に記載のバンド装置。
  10. 前記バンド装置は、前記エンドピースを備える、請求項1に記載のバンド装置。
  11. 前記バンド装置は、前記時計ヘッドを備える、請求項10に記載のバンド装置。
  12. センサモジュールを有するバンド部と、
    前記バンド部と着脱可能なエンドピースと、
    前記エンドピースに取り付けられる時計ヘッドと、
    を備える、腕時計。
  13. 着用者の肌側に位置する裏面および前記裏面の反対側の表面を有するピース筐体部と、
    前記ピース筐体部の前記裏面から突出し、バンド部と着脱可能に係合する連結部と、
    を有する、エンドピース。
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