JPWO2019097751A1 - フィルムコンデンサ、及び、フィルムコンデンサ用フィルム - Google Patents

フィルムコンデンサ、及び、フィルムコンデンサ用フィルム Download PDF

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Abstract

本発明のフィルムコンデンサは、誘電体樹脂フィルムと、上記誘電体樹脂フィルムの一方の面に設けられた金属層と、を備える。第1の態様において、上記誘電体樹脂フィルムは、225℃における架橋密度が2700mol/m3以上であることを特徴とする。第2の態様において、上記誘電体樹脂フィルムは、125℃における貯蔵弾性率が1.1GPa以上であることを特徴とする。

Description

本発明は、フィルムコンデンサ、及び、フィルムコンデンサ用フィルムに関する。
コンデンサの一種として、可撓性のある樹脂フィルムを誘電体として用いながら、樹脂フィルムを挟んで互いに対向する第1対向電極及び第2対向電極を配置した構造のフィルムコンデンサがある。フィルムコンデンサは、通常、誘電体としての樹脂フィルムを巻回してなる略円柱状の形態をなしており、当該円柱の互いに対向する第1端面及び第2端面上には、それぞれ、第1外部端子電極及び第2外部端子電極が形成されている。そして、第1対向電極は第1外部端子電極と電気的に接続され、第2対向電極は第2外部端子電極と電気的に接続されている。
フィルムコンデンサ用の誘電体樹脂フィルムとして、例えば、特許文献1には、熱硬化性樹脂からなる誘電体樹脂フィルムを用いることが記載されている。特許文献1に記載の誘電体樹脂フィルムを構成する樹脂組成物は、第1の有機材料及び第2の有機材料を含む少なくとも2種類の有機材料が反応して得られた硬化物であり、上記第1の有機材料がポリオールであり、上記第2の有機材料が、分子内に複数の官能基を持つ、イソシアネート化合物、エポキシ樹脂又はメラミン樹脂であり、メチレン基(CH基)、芳香環及びエーテル基(−O−基)から選ばれる、モル分極率の比較的小さい少なくとも1種の官能基を含む、第1の原子団と、水酸基(OH基)、アミノ基(NH基)及びカルボニル基(C=O基)から選ばれる、モル分極率の比較的大きい少なくとも1種の官能基を含む、第2の原子団とを備え、(第1の原子団の吸収帯強度の総和)/(第2の原子団の吸収帯強度の総和)で表わされる値が1.0以上であることを特徴としている。
特許第5794380号公報
近年、フィルムコンデンサには、125℃以上の高温環境において長期間使用可能な耐熱性が求められている。
特許文献1によれば、少なくとも2種類の有機材料が反応して硬化物を得ることにより、樹脂組成物のガラス転移点を130℃以上とすることができるため、誘電体樹脂フィルムの耐熱性が高くなり、フィルムコンデンサの保証温度を例えば125℃以上と高くすることができるとされている。
しかし、特許文献1に記載の樹脂組成物からなる誘電体樹脂フィルムでは、ガラス転移点によって耐熱性が評価されており、高温環境において長期間使用可能な耐熱性については検討されていなかった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、高温環境において長期間使用可能な長寿命のフィルムコンデンサ、及び、フィルムコンデンサ用フィルムを提供することを目的とする。
本発明のフィルムコンデンサは、誘電体樹脂フィルムと、上記誘電体樹脂フィルムの一方の面に設けられた金属層と、を備える。
本発明のフィルムコンデンサの第1の態様において、上記誘電体樹脂フィルムは、以下の式:
n=E’/3ΦRT
[式中、nは架橋密度、E’は225℃における貯蔵弾性率、Tは225℃の絶対温度である498K、Φはフロント係数、Rは気体定数である8.31J/mol・Kを表す]
により算出される225℃における架橋密度が2700mol/m以上であることを特徴とする。
本発明のフィルムコンデンサの第1の態様においては、上記架橋密度が5600mol/m以下であることが好ましく、3000mol/m以上、5400mol/m以下であることがより好ましい。
本発明のフィルムコンデンサの第2の態様において、上記誘電体樹脂フィルムは、125℃における貯蔵弾性率が1.1GPa以上であることを特徴とする。
本発明のフィルムコンデンサの第2の態様においては、上記貯蔵弾性率が1.6GPa以下であることが好ましい。また、上記貯蔵弾性率が1.3GPa以上であることが好ましい。
以下、本発明のフィルムコンデンサの第1の態様及び第2の態様を特に区別しない場合、単に「本発明のフィルムコンデンサ」という。
本発明のフィルムコンデンサにおいて、上記誘電体樹脂フィルムは、ウレタン結合及びユリア結合の少なくとも一方を有する樹脂を主成分として含むことが好ましい。
本発明のフィルムコンデンサにおいて、上記誘電体樹脂フィルムは、硬化性樹脂を主成分として含んでもよい。
本発明のフィルムコンデンサにおいて、上記誘電体樹脂フィルムは、イソシアネート基及び水酸基の少なくとも一方を含んでもよい。
本発明のフィルムコンデンサにおいては、上記誘電体樹脂フィルムの厚みが1μm以上、10μm以下であることが好ましい。
本発明のフィルムコンデンサにおいては、上記金属層がヒューズ部を有することが好ましい。
本発明のフィルムコンデンサ用フィルムは、第1の態様において、以下の式:
n=E’/3ΦRT
[式中、nは架橋密度、E’は225℃における貯蔵弾性率、Tは225℃の絶対温度である498K、Φはフロント係数、Rは気体定数である8.31J/mol・Kを表す]
により算出される225℃における架橋密度が2700mol/m以上であることを特徴とする。
本発明のフィルムコンデンサ用フィルムの第1の態様においては、上記架橋密度が5600mol/m以下であることが好ましく、3000mol/m以上、5400mol/m以下であることがより好ましい。
本発明のフィルムコンデンサ用フィルムは、第2の態様において、125℃における貯蔵弾性率が1.1GPa以上であることを特徴とする。
本発明のフィルムコンデンサ用フィルムの第2の態様においては、上記貯蔵弾性率が1.6GPa以下であることが好ましい。また、上記貯蔵弾性率が1.3GPa以上であることが好ましい。
以下、本発明のフィルムコンデンサ用フィルムの第1の態様及び第2の態様を特に区別しない場合、単に「本発明のフィルムコンデンサ用フィルム」という。
本発明のフィルムコンデンサ用フィルムは、ウレタン結合及びユリア結合の少なくとも一方を有する樹脂を主成分として含むことが好ましい。
本発明のフィルムコンデンサ用フィルムは、硬化性樹脂を主成分として含んでもよい。
本発明のフィルムコンデンサ用フィルムは、イソシアネート基及び水酸基の少なくとも一方を含んでもよい。
本発明のフィルムコンデンサ用フィルムは、厚みが1μm以上、10μm以下であることが好ましい。
本発明のフィルムコンデンサ用フィルムにおいては、ヒューズ部を有する金属層が一方の面に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、高温環境において長期間使用可能な長寿命のフィルムコンデンサ、及び、フィルムコンデンサ用フィルムを提供することができる。
図1は、本発明のフィルムコンデンサの一例を模式的に示す断面図である。 図2は、ヒューズ部を有する金属層の一例を模式的に示す平面図である。
以下、本発明のフィルムコンデンサ、及び、フィルムコンデンサ用フィルムについて説明する。
しかしながら、本発明は、以下の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更して適用することができる。
以下において記載する本発明の個々の望ましい構成を2つ以上組み合わせたものもまた本発明である。
[フィルムコンデンサ]
本発明のフィルムコンデンサは、誘電体樹脂フィルムと、上記誘電体樹脂フィルムの一方の面に設けられた金属層と、を備えている。
以下、本発明のフィルムコンデンサの一実施形態として、第1の金属層が設けられた第1の誘電体樹脂フィルムと、第2の金属層が設けられた第2の誘電体樹脂フィルムとが積層された状態で巻回されてなる巻回型のフィルムコンデンサを例にとって説明する。
なお、本発明のフィルムコンデンサは、第1の金属層が設けられた第1の誘電体樹脂フィルムと、第2の金属層が設けられた第2の誘電体樹脂フィルムとが積層されてなる積層型のフィルムコンデンサであってもよい。
図1は、本発明のフィルムコンデンサの一例を模式的に示す断面図である。
図1に示すフィルムコンデンサ1は、巻回型のフィルムコンデンサであり、巻回状態の第1の誘電体樹脂フィルム11及び第2の誘電体樹脂フィルム12と、第1の誘電体樹脂フィルム11又は第2の誘電体樹脂フィルム12を挟んで互いに対向する第1の金属層(第1の対向電極)21及び第2の金属層(第2の対向電極)22とを備えるとともに、第1の金属層21に電気的に接続される第1の外部端子電極31、及び、第2の金属層22に電気的に接続される第2の外部端子電極32を備えている。
第1の金属層21は第1の誘電体樹脂フィルム11上に形成されており、第2の金属層22は第2の誘電体樹脂フィルム12上に形成されている。第1の金属層21が形成された第1の誘電体樹脂フィルム11と、第2の金属層22が形成された第2の誘電体樹脂フィルム12とが積層された状態で巻回されることによって、フィルムコンデンサ1が構成されている。第2の誘電体樹脂フィルム12は、第1の誘電体樹脂フィルム11と異なる構成を有していてもよいが、第1の誘電体樹脂フィルム11と同一の構成を有していることが好ましい。
第1の金属層21は、第1の誘電体樹脂フィルム11の一方の面において一方側縁にまで届くが、他方側縁にまで届かないように形成される。他方、第2の金属層22は、第2の誘電体樹脂フィルム12の一方の面において一方側縁にまで届かないが、他方側縁にまで届くように形成される。第1の金属層21及び第2の金属層22は、例えばアルミニウム層などから構成される。
図1に示すように、第1の金属層21における第1の誘電体樹脂フィルム11の側縁にまで届いている側の端部、及び、第2の金属層22における第2の誘電体樹脂フィルム12の側縁にまで届いている側の端部がともに積層されたフィルムから露出するように、第1の誘電体樹脂フィルム11と第2の誘電体樹脂フィルム12とが互いに幅方向にずらされて積層される。第1の誘電体樹脂フィルム11及び第2の誘電体樹脂フィルム12は、積層された状態で巻回されることによって、第1の金属層21及び第2の金属層22が端部で露出した状態を保持して、積み重なった状態とされる。
図1に示すフィルムコンデンサ1では、第2の誘電体樹脂フィルム12が第1の誘電体樹脂フィルム11の外側になるように、かつ、第1の誘電体樹脂フィルム11及び第2の誘電体樹脂フィルム12の各々について、第1の金属層21及び第2の金属層22の各々が内方に向くように巻回されている。
第1の外部端子電極31及び第2の外部端子電極32は、上述のようにして得られたコンデンサ本体の各端面上に、例えば亜鉛などを溶射することによって形成される。第1の外部端子電極31は、第1の金属層21の露出端部と接触し、それによって第1の金属層21と電気的に接続される。他方、第2の外部端子電極32は、第2の金属層22の露出端部と接触し、それによって第2の金属層22と電気的に接続される。
本発明のフィルムコンデンサにおいて、誘電体樹脂フィルムの巻回体は、断面形状が楕円又は長円のような扁平形状にプレスされ、よりコンパクトな形状とされることが好ましい。なお、本発明のフィルムコンデンサは、円柱状の巻回軸を備えていてもよい。巻回軸は、巻回状態の誘電体樹脂フィルムの中心軸線上に配置されるものであり、誘電体樹脂フィルムを巻回する際の巻軸となるものである。
本発明のフィルムコンデンサにおいて、金属層に含まれる金属としては、例えば、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、亜鉛(Zn)、マグネシウム(Mg)、スズ(Sn)、ニッケル(Ni)等が挙げられる。
本発明のフィルムコンデンサにおいて、金属層の厚みは特に限定されないが、例えば、5nm以上、40nm以下である。
なお、金属層の厚みは、金属層が設けられた誘電体樹脂フィルムを厚み方向に切断した断面を、電界放出型走査電子顕微鏡(FE−SEM)等の電子顕微鏡を用いて観察することにより特定することができる。
本発明のフィルムコンデンサにおいては、誘電体樹脂フィルムとして、本発明のフィルムコンデンサ用フィルムが用いられる。
[フィルムコンデンサ用フィルム]
(第1の態様)
本発明のフィルムコンデンサ用フィルムは、第1の態様において、225℃における架橋密度が2700mol/m以上であることを特徴とする。
本発明者らは、架橋密度が小さいフィルムを備えるフィルムコンデンサでは、高温環境下において長期間使用した場合、架橋が疎な部分に電流が集中してしまうため、当該部分が高温になって劣化することを発見した。本発明の第1の態様に係るフィルムコンデンサ用フィルムにおいては、225℃における架橋密度を大きくすることにより、高温環境下において長期間使用した場合であっても静電容量の低下を抑制することができる。
なお、225℃における架橋密度は、以下の式により算出される値である。
n=E’/3ΦRT
式中、nは架橋密度(mol/m)、E’は225℃における貯蔵弾性率(Pa)、Tは225℃の絶対温度である498K、Φはフロント係数(Φ≒1)、Rは気体定数である8.31J/mol・Kを表す。なお、225℃における貯蔵弾性率は、動的粘弾性測定装置(DMA)を用いて測定することができる。また、上記式において、架橋密度は、フロント係数をΦ=1として算出される。
本発明の第1の態様に係るフィルムコンデンサ用フィルムにおいて、上記架橋密度の上限は特に限定されないが、架橋密度が大きくなりすぎるとフィルムが脆くなるため、上記架橋密度は、5600mol/m以下であることが好ましい。
また、静電容量の低下を抑制する観点から、上記架橋密度は、3000mol/m以上、5400mol/m以下であることがより好ましい。
本発明の第1の態様に係るフィルムコンデンサ用フィルムにおいては、静電容量の低下を抑制する観点から、125℃における貯蔵弾性率が1.1GPa以上であることが好ましく、1.3GPa以上であることがより好ましい。
なお、125℃における貯蔵弾性率は、第2の態様において説明する方法により測定される値である。
本発明の第1の態様に係るフィルムコンデンサ用フィルムにおいて、125℃における貯蔵弾性率の上限は特に限定されないが、貯蔵弾性率が大きくなりすぎるとフィルムが脆くなるため、上記貯蔵弾性率は、1.6GPa以下であることが好ましい。
本発明の第1の態様に係るフィルムコンデンサ用フィルムにおいては、耐熱性を確保する観点から、ガラス転移点が130℃以上であることが好ましい。
なお、ガラス転移点は、動的粘弾性測定装置(DMA)から貯蔵弾性率と損失弾性率を測定し、損失弾性率/貯蔵弾性率で表される損失正接(tanδ)が最大ピーク値を示す温度である。
(第2の態様)
本発明のフィルムコンデンサ用フィルムは、第2の態様において、125℃における貯蔵弾性率が1.1GPa以上であることを特徴とする。
本発明の第2の態様に係るフィルムコンデンサ用フィルムにおいては、125℃における貯蔵弾性率を大きくすることにより、高温環境下において長期間使用した場合であっても静電容量の低下を抑制することができる。
なお、125℃における貯蔵弾性率は、動的粘弾性測定装置(DMA)を用いて測定される値である。
本発明の第2の態様に係るフィルムコンデンサ用フィルムにおいて、125℃における貯蔵弾性率の上限は特に限定されないが、貯蔵弾性率が大きくなりすぎるとフィルムが脆くなるため、上記貯蔵弾性率は、1.6GPa以下であることが好ましい。
また、静電容量の低下を抑制する観点から、125℃における貯蔵弾性率は、1.3GPa以上であることが好ましい。
本発明の第2の態様に係るフィルムコンデンサ用フィルムにおいては、静電容量の低下を抑制する観点から、225℃における架橋密度が2700mol/m以上であることが好ましい。
なお、225℃における架橋密度は、第1の態様において説明した方法により算出される値である。
本発明の第2の態様に係るフィルムコンデンサ用フィルムにおいて、上記架橋密度の上限は特に限定されないが、架橋密度が大きくなりすぎるとフィルムが脆くなるため、上記架橋密度は、5600mol/m以下であることが好ましい。
また、静電容量の低下を抑制する観点から、上記架橋密度は、3000mol/m以上、5400mol/m以下であることがより好ましい。
本発明の第2の態様に係るフィルムコンデンサ用フィルムにおいては、耐熱性を確保する観点から、ガラス転移点が130℃以上であることが好ましい。
上述したように、本発明のフィルムコンデンサ用フィルムの第1の態様及び第2の態様を特に区別しない場合、単に「本発明のフィルムコンデンサ用フィルム」という。
本発明のフィルムコンデンサ用フィルムは、ウレタン結合及びユリア結合の少なくとも一方を有する樹脂を主成分として含むことが好ましい。このような樹脂としては、例えば、ウレタン結合を有するウレタン樹脂、ユリア結合(ウレア結合ともいう)を有するユリア樹脂(ウレア樹脂ともいう)等が挙げられる。また、ウレタン結合及びユリア結合の両方を有する樹脂であってもよい。具体的には、後述する硬化性樹脂、蒸着重合膜等が挙げられる。
なお、ウレタン結合及び/又はユリア結合の存在は、フーリエ変換赤外分光光度計(FT−IR)を用いて確認することができる。
本明細書において、「主成分」とは、存在割合(重量%)が最も大きい成分を意味し、好ましくは、存在割合が50重量%を超える成分を意味する。したがって、本発明のフィルムコンデンサ用フィルムは、主成分以外の成分として、例えば、シリコーン樹脂等の添加剤や、後述する第1有機材料及び第2有機材料等の出発材料の未硬化部分を含んでもよい。
本発明のフィルムコンデンサ用フィルムは、硬化性樹脂を主成分として含んでもよい。硬化性樹脂は、熱硬化性樹脂であってもよいし、光硬化性樹脂であってもよい。硬化性樹脂は、ウレタン結合及びユリア結合の少なくとも一方を有していてもよいし、有していなくてもよい。
本明細書において、熱硬化性樹脂とは、熱で硬化し得る樹脂を意味しており、硬化方法を限定するものではない。したがって、熱で硬化し得る樹脂である限り、熱以外の方法(例えば、光、電子ビームなど)で硬化した樹脂も熱硬化性樹脂に含まれる。また、材料によっては材料自体が持つ反応性によって反応が開始する場合があり、必ずしも外部から熱又は光等を与えずに硬化が進むものについても熱硬化性樹脂とする。光硬化性樹脂についても同様であり、硬化方法を限定するものではない。
本発明のフィルムコンデンサ用フィルムは、蒸着重合膜を主成分として含んでもよい。蒸着重合膜は、ウレタン結合及びユリア結合の少なくとも一方を有していてもよいし、有していなくてもよい。なお、蒸着重合膜は、基本的には、硬化性樹脂に含まれる。
本発明のフィルムコンデンサ用フィルムは、第1有機材料と第2有機材料との硬化物からなることが好ましい。例えば、第1有機材料が有する水酸基(OH基)と第2有機材料が有するイソシアネート基(NCO基)とが反応して得られる硬化物等が挙げられる。
上記の反応によって硬化物を得る場合、出発材料の未硬化部分がフィルム中に残留してもよい。例えば、本発明のフィルムコンデンサ用フィルムは、イソシアネート基(NCO基)及び水酸基(OH基)の少なくとも一方を含んでもよい。この場合、本発明のフィルムコンデンサ用フィルムは、イソシアネート基及び水酸基のいずれか一方を含んでもよいし、イソシアネート基及び水酸基の両方を含んでもよい。
なお、イソシアネート基及び/又は水酸基の存在は、フーリエ変換赤外分光光度計(FT−IR)を用いて確認することができる。
第1有機材料は、分子内に複数の水酸基(OH基)を有するポリオールであることが好ましい。ポリオールとしては、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリビニルアセトアセタール等が挙げられる。第1有機材料として、2種以上の有機材料を併用してもよい。第1有機材料の中では、ポリエーテルポリオールに属するフェノキシ樹脂が好ましい。
第2有機材料は、分子内に複数の官能基を有する、イソシアネート化合物、エポキシ樹脂又はメラミン樹脂であることが好ましい。第2有機材料として、2種以上の有機材料を併用してもよい。
イソシアネート化合物としては、例えば、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)及びトリレンジイソシアネート(TDI)等の芳香族ポリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)等の脂肪族ポリイソシアネート等が挙げられる。これらのポリイソシアネートの変性体、例えば、カルボジイミド又はウレタン等を有する変性体であってもよい。中でも、芳香族ポリイソシアネートが好ましく、MDIがより好ましい。
エポキシ樹脂としては、エポキシ環を有する樹脂であれば特に限定されず、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビフェニル骨格エポキシ樹脂、シクロペンタジエン骨格エポキシ樹脂、ナフタレン骨格エポキシ樹脂等が挙げられる。
メラミン樹脂としては、構造の中心にトリアジン環、その周辺にアミノ基3個を有する有機窒素化合物であれば特に限定されず、例えば、アルキル化メラミン樹脂等が挙げられる。その他、メラミンの変性体であってもよい。
本発明のフィルムコンデンサ用フィルムは、好ましくは、第1有機材料及び第2有機材料を含む樹脂溶液をフィルム状に成形し、次いで、熱処理して硬化させることによって得られる。
本発明のフィルムコンデンサ用フィルムは、他の機能を付加するための添加剤を含むこともできる。例えば、レベリング剤を添加することで平滑性を付与することができる。添加剤は、水酸基及び/又はイソシアネート基と反応する官能基を有し、硬化物の架橋構造の一部を形成する材料であることがより好ましい。このような材料としては、例えば、エポキシ基、シラノール基及びカルボキシル基からなる群より選択される少なくとも1種の官能基を有する樹脂等が挙げられる。
本発明のフィルムコンデンサ用フィルムの厚みは特に限定されないが、フィルムが薄すぎると脆くなりやすく、一方、フィルムが厚すぎると、成膜時にクラック等の欠陥が発生しやすくなる。そのため、本発明のフィルムコンデンサ用フィルムの厚みは、1μm以上、10μm以下であることが好ましい。
なお、フィルムの厚みとは、金属層の厚みを含まないフィルム単独の厚みを意味する。また、フィルムの厚みは、光学式膜厚計を用いて測定することができる。
本発明のフィルムコンデンサ用フィルムにおいては、金属層が一方の面に設けられていてもよい。この場合、ヒューズ部を有する金属層が一方の面に設けられていることが好ましい。
ヒューズ部とは、対向電極となる金属層が複数に分割された電極部と電極部を接続する部分を意味する。ヒューズ部を有する金属層のパターンは特に限定されず、例えば、特開2004−363431号公報、特開平5−251266号公報等に開示された電極パターンを用いることができる。
図2は、ヒューズ部を有する金属層の一例を模式的に示す平面図である。
図2では、金属層41内に金属部分の無い分割スリット42が格子状に設けられることにより、微細な電極部43に区分されている。そして、分割スリット42に部分的に形成されたヒューズ部44により、電極部43が並列に接続されている。
本発明のフィルムコンデンサは、公知の用途に適用することができるが、高温環境において長時間使用可能であり、機器の長寿命化が図れるため、自動車や産業機器に搭載される、電動コンプレッサー/ポンプ、チャージャー、DC−DCコンバータ、駆動用インバータ等のパワーエレクトロニクス機器に好適に用いられる。
以下、本発明のフィルムコンデンサをより具体的に開示した実施例を示す。なお、本発明は、これらの実施例のみに限定されるものではない。
フィルムの劣化を長時間の試験により実証することは時間がかかるため、以下の実施例では、便宜上、ヒューズ部を有する金属層のパターンが設けられたフィルムコンデンサを作製し、ヒューズ部が切れるかどうかで本発明の効果を確認した。
(実施例1)
[フィルムコンデンサの作製]
表1に示す条件で試料1〜11を作製した。
第1有機材料(表1中、有機材料1と示す)として、フェノキシ樹脂を用意し、第2有機材料(表1中、有機材料2と示す)として、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を用意した。フェノキシ樹脂としては、末端にエポキシ基を持つ高分子量のビスフェノールA型エポキシ樹脂であるフェノキシ樹脂を用いた。MDIとしては、ジフェニルメタンジイソシアネートを用いた。
次に、上記第1有機材料と上記第2有機材料とを混合して得られた樹脂溶液を、ドクターブレードコーターにより、PETフィルム上で成形し、未硬化フィルムを得た。表1に示す条件で熱処理して硬化することにより、誘電体樹脂フィルム(以下、単にフィルムともいう)を得た。硬化後のフィルム厚みは、3μmであった。また、硬化後のフィルムは、ウレタン結合を有するウレタン樹脂であり、また、ユリア結合を有するユリア樹脂でもあった。
フィルム表面に対向電極(金属層)となるべきアルミニウムを厚さ20nmとなるように蒸着し、PET基材から剥離することで、金属化フィルムを得た。金属化フィルムを巻回した後、溶射金属により外部電極を形成し、20μFのフィルムコンデンサを作製した。
試料1〜11のフィルムコンデンサを構成する誘電体樹脂フィルムについて、それぞれの貯蔵弾性率及びガラス転移点を測定した。
貯蔵弾性率は、熱硬化後のフィルムについて、DMA(動的粘弾性測定装置、TA INSTRUMENTS社製「RSA−III」)により測定した。測定条件は、昇温速度10℃/分で室温から250℃まで昇温し、波数を10rad/秒、Strainを0.1%とした。
また、損失正接tanδ=損失弾性率/貯蔵弾性率が最大ピーク値を示す温度をガラス転移点(Tg)とした。
また、以下の式を用いて、225℃における架橋密度n(mol/m)を算出した。
n=E’/3ΦRT
E’:225℃における貯蔵弾性率の測定値(Pa)
T:225℃の絶対温度498(K)
Φ:フロント係数
R:気体定数8.31(J/mol・K)
[判定方法]
試料1〜11のフィルムコンデンサについて、以下の試験を実施した。
判定1では、125℃にて10時間放置する試験を実施した。試験前後での静電容量の変化率が5%以上の場合を×(不良)、5%未満の場合を○(良)とした。
判定2では、125℃、450Vにて高温負荷試験を実施した。100時間後の静電容量を測定し、負荷前後での静電容量の変化率が5%以上の場合を×(不良)、1%以上5%未満の場合を○(良)、1%未満の場合を◎(優)とした。
また、判定3として、各フィルムコンデンサを構成する誘電体樹脂フィルムの折曲試験を行った。1cm×5cmの短冊状の試験片を10個作製し、それぞれ10回の折曲試験を実施して、破断するか否かを確認した。破断数が0個の場合を○(良)、1〜3個の場合を△(可)、4個以上の場合を×(不良)とした。
Figure 2019097751
表1において、試料番号に*を付したものは、本発明の範囲外の比較例である。
判定1の方法では、いずれの試料の結果も○となった。
一方、判定2の方法では、架橋密度が2700mol/m未満の試料1〜3及び5の結果が×となったのに対し、架橋密度が2700mol/m以上の試料4及び6〜11の結果は○又は◎となった。特に、架橋密度が3000mol/m以上5400mol/m以下の試料6〜10の結果は◎となった。
これらの結果から、架橋密度が小さいフィルムを用いたフィルムコンデンサでは、高温で電圧を印加し続けると架橋が疎な部分に電流が集中するため、経時的に劣化が進行し、最終的には架橋が疎な部分が絶縁破壊することにより、ヒューズ部が切れると考えられる。架橋密度が3000mol/m以上になると特に顕著な効果が見られたが、これは、架橋密度が大きくなるほど絶縁破壊しやすい部位が少なくなり、静電容量の低下を抑制できるためであると考えられる。
判定3の方法では、架橋密度が5600mol/mを超える試料11の結果が△となった。これは、架橋密度が大きくなりすぎると、フィルムが脆くなるためと考えられる。
(実施例2)
[フィルムコンデンサの作製]
表2に示す条件で試料21〜24を作製した。
実施例2では、誘電体樹脂フィルムの厚み(硬化後のフィルム厚み)を0.5μm、1μm、10μm、11μmに変更したことを除いて、実施例1と同様にフィルムコンデンサを作製した。
[判定方法]
試料21〜24のフィルムコンデンサについて、以下の試験を実施した。
判定1、判定2及び判定3では、実施例1と同様の試験を実施した。
判定4では、フィルム成膜時の塗工膜について、10cm×10cmのフィルムを作製し、光学顕微鏡観察により塗膜欠陥(クラック)の個数を計測した。欠陥の個数が0個の場合は○(良)、1〜2個の場合は△(可)、3個以上の場合を×(不良)とした。
Figure 2019097751
フィルムの厚みが1μm未満である試料23では、判定3の結果が△となった。これは、フィルムが薄すぎると、フィルムが脆くなるためと考えられる。
一方、フィルムの厚みが10μmを超える試料24では、判定4の結果が△となった。これは、フィルムが厚すぎると、未硬化フィルムに含まれる溶剤の量が多くなり、硬化時にクラックが発生しやすくなるためと考えられる。
(実施例3)
[フィルムコンデンサの作製]
表3に示す条件で試料31〜33を作製した。
試料31では、第1有機材料(表3中、有機材料1と示す)として、ポリビニルアセトアセタール(PVAA)を使用し、第2有機材料(表3中、有機材料2と示す)として、トリレンジイソシアネート(TDI)を使用した。TDIとしては、トリメチルプロパノール変性トリレンジイソシアネートを用いた。
試料32では、第1有機材料として、フェノキシ樹脂を使用し、第2有機材料として、メラミン樹脂を使用した。フェノキシ樹脂としては、末端にエポキシ基を持つ高分子量のビスフェノールA型エポキシ樹脂であるフェノキシ樹脂を用いた。メラミン樹脂としては、アルキル化メラミン樹脂を用いた。
試料33では、第1有機材料として、フェノキシ樹脂を使用し、第2有機材料として、エポキシ樹脂を使用した。フェノキシ樹脂としては、末端にエポキシ基を持つ高分子量のビスフェノールA型エポキシ樹脂であるフェノキシ樹脂を用いた。エポキシ樹脂としては、ノボラック型エポキシ樹脂を用いた。硬化反応を進めるため、触媒として0.1%のイミダゾール触媒を添加した。
[判定方法]
試料31〜33のフィルムコンデンサについて、以下の試験を実施した。
判定1及び判定2では、実施例1と同様の試験を実施した。
Figure 2019097751
表3より、実施例1と同様の結果が得られることが確認された。
1 フィルムコンデンサ
11 第1の誘電体樹脂フィルム
12 第2の誘電体樹脂フィルム
21 第1の対向電極(第1の金属層)
22 第2の対向電極(第2の金属層)
31 第1の外部端子電極
32 第2の外部端子電極
41 金属層
42 分割スリット
43 電極部
44 ヒューズ部

Claims (22)

  1. 誘電体樹脂フィルムと、
    前記誘電体樹脂フィルムの一方の面に設けられた金属層と、を備えるフィルムコンデンサであって、
    前記誘電体樹脂フィルムは、以下の式:
    n=E’/3ΦRT
    [式中、nは架橋密度、E’は225℃における貯蔵弾性率、Tは225℃の絶対温度である498K、Φはフロント係数、Rは気体定数である8.31J/mol・Kを表す]
    により算出される225℃における架橋密度が2700mol/m以上であることを特徴とするフィルムコンデンサ。
  2. 前記架橋密度が5600mol/m以下である請求項1に記載のフィルムコンデンサ。
  3. 前記架橋密度が3000mol/m以上、5400mol/m以下である請求項1に記載のフィルムコンデンサ。
  4. 誘電体樹脂フィルムと、
    前記誘電体樹脂フィルムの一方の面に設けられた金属層と、を備えるフィルムコンデンサであって、
    前記誘電体樹脂フィルムは、125℃における貯蔵弾性率が1.1GPa以上であることを特徴とするフィルムコンデンサ。
  5. 前記貯蔵弾性率が1.6GPa以下である請求項4に記載のフィルムコンデンサ。
  6. 前記貯蔵弾性率が1.3GPa以上である請求項4又は5に記載のフィルムコンデンサ。
  7. 前記誘電体樹脂フィルムは、ウレタン結合及びユリア結合の少なくとも一方を有する樹脂を主成分として含む請求項1、2、4又は5に記載のフィルムコンデンサ。
  8. 前記誘電体樹脂フィルムは、硬化性樹脂を主成分として含む請求項1、2、4、5又は7に記載のフィルムコンデンサ。
  9. 前記誘電体樹脂フィルムは、イソシアネート基及び水酸基の少なくとも一方を含む請求項7又は8に記載のフィルムコンデンサ。
  10. 前記誘電体樹脂フィルムの厚みが1μm以上、10μm以下である請求項1、2、4又は5に記載のフィルムコンデンサ。
  11. 前記金属層がヒューズ部を有する請求項1、2、4又は5に記載のフィルムコンデンサ。
  12. 以下の式:
    n=E’/3ΦRT
    [式中、nは架橋密度、E’は225℃における貯蔵弾性率、Tは225℃の絶対温度である498K、Φはフロント係数、Rは気体定数である8.31J/mol・Kを表す]
    により算出される225℃における架橋密度が2700mol/m以上であることを特徴とするフィルムコンデンサ用フィルム。
  13. 前記架橋密度が5600mol/m以下である請求項12に記載のフィルムコンデンサ用フィルム。
  14. 前記架橋密度が3000mol/m以上、5400mol/m以下である請求項12に記載のフィルムコンデンサ用フィルム。
  15. 125℃における貯蔵弾性率が1.1GPa以上であることを特徴とするフィルムコンデンサ用フィルム。
  16. 前記貯蔵弾性率が1.6GPa以下である請求項15に記載のフィルムコンデンサ用フィルム。
  17. 前記貯蔵弾性率が1.3GPa以上である請求項15又は16に記載のフィルムコンデンサ用フィルム。
  18. ウレタン結合及びユリア結合の少なくとも一方を有する樹脂を主成分として含む請求項12、13、15又は16に記載のフィルムコンデンサ用フィルム。
  19. 硬化性樹脂を主成分として含む請求項12、13、15、16又は18に記載のフィルムコンデンサ用フィルム。
  20. イソシアネート基及び水酸基の少なくとも一方を含む請求項18又は19に記載のフィルムコンデンサ用フィルム。
  21. 厚みが1μm以上、10μm以下である請求項12、13、15又は16に記載のフィルムコンデンサ用フィルム。
  22. ヒューズ部を有する金属層が一方の面に設けられている請求項12、13、15又は16に記載のフィルムコンデンサ用フィルム。
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