JPWO2019093102A1 - 情報配信装置及び情報配信方法 - Google Patents

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Abstract

移動体に対して、より適切に情報を配信する。情報配信装置30は、複数の移動体の現在位置を受信する移動履歴更新部311と、道路地図情報と複数の施設情報とが保存される記憶部32と、複数の移動体それぞれの現在位置に基づいて、移動体のそれぞれの現在滞在している施設、又は、移動体のそれぞれの最後に滞在していた施設を推定する滞在施設推定部312と、複数の移動体の過去の複数の施設間の移動履歴に基づいて、施設間の移動相関を算出する移動相関算出部313と、施設情報に対応する施設から、情報配信要求を受け付ける配信要求受付部314と、推定した、移動体のそれぞれが現在滞在している施設、又は、移動体のそれぞれが最後に滞在していた施設と、算出した施設間の移動相関とに基づいて、受け付けた情報配信要求の要求元の施設に関する情報を配信する対象の移動体を決定する配信対象決定部315と、を備える。

Description

本発明は、情報を配信するための、情報配信装置及び情報配信方法に関する。
従来、飲食店等の様々な施設の利用を促すために、ユーザに対して施設情報を通知する技術が知られている。例えば、ウェブサイト上に、施設の詳細や電子クーポン等の施設情報を掲載する技術や、スマートフォンに特定のアプリケーションをインストールしているユーザに対して、プッシュ配信で施設情報を配信する技術が存在する。
このような技術の一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示の技術によれば、施設の近傍を移動した移動体を対象として、施設情報を配信することができる。
特開平08−076706号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術等の一般的な技術では、施設の状況等を考慮して配信を行っている訳ではない。そのため、例えば施設が飲食店の場合には、施設情報を閲覧した顧客の来店が、昼食時間帯等の特定の時間帯に集中してしまい、施設において適切に応対を行うことができないような問題が生じてしまう。
また、一般的な技術では、施設近傍を移動する全ての移動体を対象として、選別なく施設情報を配信するのみである。そのため、施設情報を受信するユーザにとっては、大量の施設情報が選別無く配信されることになり、有用な情報とそうでない情報とが混在してしまう。
このような問題があることから、一般的な技術を利用した情報配信サービスは、施設側及びユーザ側の双方にとって必ずしも使い勝手はよくなかった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、本発明は、移動体に対して、より適切に情報を配信するための、情報配信装置及び情報配信方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の情報配信装置(例えば、後述の情報配信装置30)は、複数の移動体の現在位置を受信する受信部(例えば、後述の移動履歴更新部311)と、道路地図情報と複数の施設情報とが保存される地図部(例えば、後述の記憶部32)と、前記複数の移動体それぞれの現在位置に基づいて、前記移動体のそれぞれの現在滞在している施設、又は、前記移動体のそれぞれの最後に滞在していた施設を推定する滞在施設推定部(例えば、後述の滞在施設推定部312)と、前記複数の移動体の過去の前記複数の施設間の移動履歴に基づいて、施設間の移動相関を算出する移動相関算出部(例えば、後述の移動相関算出部313)と、前記施設情報に対応する施設から、情報配信要求を受け付ける配信要求受付部(例えば、後述の配信要求受付部314)と、前記推定した、前記移動体のそれぞれが現在滞在している施設、又は、前記移動体のそれぞれが最後に滞在していた施設と、前記算出した施設間の移動相関とに基づいて、前記受け付けた情報配信要求の要求元の施設に関する情報を配信する対象の移動体を決定する配信対象決定部(例えば、後述の配信対象決定部315)と、を備える。
上記(1)の情報配信装置によれば、施設側の要求があったことを契機として情報を配信することから、施設側がお客様に来て欲しい希望のタイミングで、施設間の相関が高い移動体に対して効率的に施設情報を配信することができる。
また、上記(1)の情報配信装置によれば、移動体の現在又は直近の滞在施設に基づいて、情報の配信対象を決定することから、適切な移動体を配信の対象として施設情報を配信することができる。
従って、上記(1)の情報配信装置によれば、移動体に対して、より適切に情報を配信することができる可能となる。例えば、施設への集客を見込んで効率的に施設情報を配信することができる。
(2)上記(1)に記載の情報配信装置を、前記配信対象決定部は、前記移動体が移動中の場合に、前記移動体が前記要求元の施設に近づいているか否かを判定し、近づいていると判定した移動体を、前記要求元の施設に関する情報を配信する対象の移動体と決定する、ようにしてもよい。
上記(2)の情報配信装置によれば、施設に訪れる可能性の高い、施設に近づく方向に移動する移動体を施設情報の配信対象とする一方で、施設に訪れる可能性の低い、施設から離れる方向に移動する移動体を、施設情報を配信対象外とすることで、より効率よく集客することを見込むことができる。
(3)上記(1)又は(2)に記載の情報配信装置を、前記地図部には、さらに、前記複数の施設情報に施設種別の情報が保存されており、前記配信対象決定部は、前記推定した、前記移動体のそれぞれが現在滞在している施設の種別情報、又は、前記移動体のそれぞれが最後に滞在していた施設の種別情報をさらに加味し、前記要求元の施設に関する情報を配信する対象の移動体を決定する、ようにしてもよい。
上記(3)の情報配信装置によれば、例えば、食事施設や温泉施設といったカテゴリを加味するので、食事施設に訪れているユーザに再度食事施設についての施設情報を配信したり、温泉施設に訪れているユーザに再度温泉施設についての施設情報を配信したりすることを防止できる。従って、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
(4)上記(1)又は(2)に記載の情報配信装置を、前記受信部は、さらに、前記移動体で行動を共にする同行者人数を受信し、前記地図部には、さらに、前記複数の施設情報に施設種別の情報が保存されており、前記配信対象決定部は、前記同行者人数と、要求元の施設の施設種別とを加味し、前記要求元の施設に関する情報を配信する対象の移動体を決定する、ようにしてもよい。
上記(4)の情報配信装置によれば、施設属性を加味することから、例えば、遊園地に訪れる可能性の高い、複数人が乗車する移動体を遊園地の施設情報を配信対象とする一方で、遊園地に訪れる可能性の低い、単独乗車の移動体に対して遊園地を遊園地の施設情報を配信対象外とすることができる。従って、より効率よく集客することを見込むことができる。
(5)上記(1)又は(2)に記載の情報配信装置を、前記受信部は、さらに、前記移動体で行動を共にする同行者人数を受信し、前記情報配信要求には、同行者人数に関する指定が含まれ、前記配信対象決定部は、前記同行者人数と、前記同行者人数に関する指定とを加味し、前記要求元の施設に関する情報を配信する対象の移動体を決定する、ようにしてもよい。
上記(5)の情報配信装置によれば、施設側から、配信対象とする車両の同行者の人数の指定を可能にする。従って、施設は、自施設に適した人数のグループに対してのみ施設情報を配信することが可能となる。
(6)上記(1)から(5)の何れかに記載の情報配信装置を、さらに、送信部(例えば、後述の送信管理部316)を備え、前記送信部は、前記配信対象決定部が決定した、前記要求元の施設に関する情報を配信する対象の移動体の数が含まれる配信数情報を、前記要求元の施設に送信する、ようにしてもよい。
上記(6)の情報配信装置によれば、施設にて、どの程度の数の施設情報が配信されたのかを把握することが可能となる。従って、施設にて、施設に訪問するユーザの人数を想定することが可能となる。そのため、この情報配信装置によれば、「どの程度の人数が来店するか否か分からない」という、一般的な技術が有していた課題を解決することができる。また、この想定に基づいて、施設にて、施設に訪問するユーザに対する準備をすることが可能となる。
(7)上記(6)に記載の情報配信装置を、前記受信部はさらに、配信された前記要求元の施設に関する情報が移動体のユーザによって開封されたことを示す開封情報を受信し、前記送信部はさらに、前記開封情報を、前記要求元の施設に送信する、ようにしてもよい。
上記(7)の情報配信装置によれば、施設にて、ユーザによってどの程度の施設情報が開封されたのかを把握することが可能となる。従って、この情報配信装置によれば、施設にて、上記(6)の情報配信装置よりも更に詳細に施設に訪問するユーザの人数を想定することが可能となる。
(8)本発明の情報配信方法は、コンピュータ(例えば、後述の情報配信装置30)が行う情報配信方法であって、複数の移動体の現在位置を受信する受信ステップと、道路地図情報と複数の施設情報とが保存される地図ステップと、前記複数の移動体それぞれの現在位置に基づいて、前記移動体のそれぞれの現在滞在している施設、又は、前記移動体のそれぞれの最後に滞在していた施設を推定する滞在施設推定ステップと、前記複数の移動体の過去の前記複数の施設間の移動履歴に基づいて、施設間の移動相関を算出する移動相関算出ステップと、前記施設情報に対応する施設から、情報配信要求を受け付ける情報配信要求受付ステップと、前記推定した、前記移動体のそれぞれが現在滞在している施設、又は、前記移動体のそれぞれが最後に滞在していた施設と、前記算出した施設間の移動相関とに基づいて、前記受け付けた情報配信要求の要求元の施設に関する情報を配信する対象の移動体を決定する配信対象決定ステップと、を備える。
上記(8)の情報配信方法によれば、上記(1)の情報配信装置と同様の効果を奏する。
本発明によれば、移動体に対して、より適切に情報を配信することが可能となる。
本発明の実施形態である情報配信システム全体の基本的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態における車載ナビゲーション装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態における携帯端末の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態における情報配信装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態における移動履歴データベースの例を示す図である。 本発明の実施形態における施設端末の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態における施設情報の表示の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態における情報配信装置が行う配信実行処理時の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における施設端末が行う配信要求処理時の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい一実施形態について、図を参照しながら詳細に説明する。
<情報配信システム1の全体構成>
本発明の好ましい一実施形態に係る情報配信システム1について説明する。図1に、情報配信システム1の全体構成を示す。
図1に示すように、情報配信システム1は、車載ナビゲーション装置10と、携帯端末20と、情報配信装置30と、施設端末40と、を含んで構成される。これら各装置及び各端末は、通信網60を介して相互に通信可能に接続される。なお、図中では、これら各装置及び各端末にて送受信される位置情報、識別情報、施設情報、情報配信要求、及び配信実績情報について図示しているが、これらの情報は送受信される情報の一例である。本実施形態にて、これらの情報以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
車載ナビゲーション装置10は、車両50aに乗車したユーザに対して、ナビゲーション(経路案内)を行う装置である。また、車載ナビゲーション装置10は、車載ナビゲーション装置10の位置情報(すなわち、車両50aの位置情報)を測位する機能も有する。車載ナビゲーション装置10は、ユーザの要求と、測位した位置情報とに基づき、現在位置から目的地までの経路案内を行う。
また、車載ナビゲーション装置10が測位した位置情報は、車載ナビゲーション装置10を識別するための識別情報や、位置情報を測位した時刻を示す時刻情報と共に情報配信装置30に対して適宜送信される。ここで、車載ナビゲーション装置10と車両50aは1対1の組として利用されているので、送信される位置情報及び識別情報は、実質的に、車両50aの位置情報及び識別情報とみなすことができる。
車載ナビゲーション装置10は、車両50aに据え付けられたカーナビゲーション装置や、車両50aに簡易的に設置され可搬可能なPND(Portable Navigation Device)によりにより実現することができる。
携帯端末20は、車両50bに乗車したユーザが利用する携帯端末である。携帯端末20は、上述した車載ナビゲーション装置10と同様に、ナビゲーション(経路案内)を行う機能や、携帯端末20の位置情報(すなわち、車両50bの位置情報)を測位する機能を有する。
携帯端末20が測位した位置情報は、車載ナビゲーション装置10が測位した位置情報と同様に、携帯端末20を識別するための識別情報や、位置情報を測位した時刻を示す時刻情報と共に情報配信装置30に対して適宜送信される。ここで、携帯端末20と車両50bは1対1の組として利用されているので、送信される位置情報及び識別情報は、実質的に、車両50bの位置情報及び識別情報とみなすことができる。
携帯端末20は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、ノートパソコン、その他の携帯可能な電子機器により実現することができる。
なお、図中では、車載ナビゲーション装置10と車両50aの組と、携帯端末20と車両50bの組をそれぞれ一組ずつ図示しているが、これらの組数に特に制限はなく、本実施形態には任意の数だけこれらの組が含まれていてよい。また、同様に、情報配信装置30や、施設端末40の数についても、特に制限はなく、本実施形態には任意の数だけ情報配信装置30や施設端末40が含まれていてよい。
また、以下の説明において、車載ナビゲーション装置10が搭載された車両50aや、携帯端末20を利用するユーザが乗車する車両50bを区別することなく呼ぶ場合には、末尾のアルファベットを省略して、単に「車両50」と呼ぶ。
また、車両50や、車両50にて利用される車載ナビゲーション装置10や携帯端末20は、車両50の移動に伴い移動する。そのため、以下の説明では、車両50、車載ナビゲーション装置10、及び携帯端末20のことを適宜「移動体」と呼ぶ。
情報配信装置30は、商業施設等の施設(POI(Point Of Interest)と呼ばれることもある。)に関する情報である「施設情報」を配信する装置である。施設情報には、例えば施設の位置や、どのような施設であるかといった、施設の詳細を示す情報が含まれる。また、例えば、施設情報には、施設で利用できるクーポン情報等の広告情報が更に含まれていてもよい。
情報配信装置30は、施設端末から情報の配信要求を受け付けると、移動体それぞれの位置情報から推定した、移動体のそれぞれが現在滞在している施設、又は、移動体のそれぞれが最後に滞在していた施設と、過去の複数の移動体の移動履歴から算出した施設間の移動相関とに基づいて、情報を配信する対象の移動体を決定する。
このように情報配信装置30によれば、施設側の要求があったことを契機として情報を配信することから、施設側がお客様に来て欲しい希望のタイミングで、施設間の相関が高い移動体に対して効率的に施設情報を配信することができる。
また、情報配信装置30によれば、移動体の現在又は直近の滞在施設に基づいて、情報の配信対象を決定することから、適切な移動体を配信の対象として施設情報を配信することができる。
従って、情報配信装置30によれば、移動体に対して、より適切に情報を配信することができる可能となる。例えば、施設への集客を見込んで効率的に施設情報を配信することができる。
情報配信装置30は、例えばサーバ装置により実現することができる。
施設端末40は、施設を運営する施設運営者が、施設情報の配信のために利用する端末である。施設端末40は、通信部42を介して、情報配信装置30と情報の送受信を行う。例えば、施設端末40から、情報配信装置30に対しては、施設情報の配信要求である「情報配信要求」が送信される。情報配信装置30は、この情報配信要求を受け取ったことを契機として、施設情報の配信を行う。
また、例えば、情報配信装置30から、情報配信要求の要求元の施設端末40に対しては、施設情報の配信実績を示す情報である「配信実績情報」が送信される。配信実績情報には、例えば、施設情報の配信数等が含まれる。施設運営者は、この配信実績情報を参照することにより、どの程度の数の施設情報が配信されたのかを把握することが可能となる。従って、施設運営者は、施設に訪問するユーザの人数を想定することが可能となる。また、施設運営者は、この想定に基づいて、施設に訪問するユーザに対する準備をすることが可能となる。
情報配信装置30は、例えば施設やサービス運営会社に設置されたパーソナルコンピュータにより実現することができる。
車両50は、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20のユーザが乗車する車両である。車両50は、例えば、四輪自動車や自動二輪車や自転車等により実現される。
通信網60は、インターネットや携帯電話網といったネットワークや、これらを組み合わせたネットワークにより実現される。
<車載ナビゲーション装置10が備える機能ブロック>
次に、車載ナビゲーション装置10が備える機能ブロックについて図2のブロック図を参照して説明をする。
ここで、車載ナビゲーション装置10は、車両50aから電源の供給を受けており、車両50aに乗車したユーザにより車両50aのイグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされることによって自動起動する。そして、車載ナビゲーション装置10は、車両50aに乗車したユーザにより車両50aのイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまで稼働する。
図2に示すように、車載ナビゲーション装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、センサ部14と、表示部15と、入力部16とを含んで構成される。
制御部11は、マイクロプロセッサ等の演算処理装置から構成され、車載ナビゲーション装置10を構成する各部の制御を行う。制御部11の詳細については、後述する。
記憶部12は、半導体メモリ等で構成されており、ファームウェアやオペレーティングシステムと呼ばれる制御用のプログラムや、経路案内処理を行うためのプログラムや、情報配信装置30に対する位置情報等の送信処理を行うためのプログラムといった各プログラム、更にその他、地図情報等の種々の情報が記憶される。図中には、記憶部12が記憶する情報として、本実施形態の説明に関わる、位置情報121、移動体ID122及び地図情報123を図示する。
位置情報121は、後述のセンサ部14により測位された車載ナビゲーション装置10の位置情報(すなわち、車両50aの位置情報)である。位置情報121は、例えば、位置を示す緯度と経度の情報により実現される。また、位置情報121には、測位された位置を示す情報のみならず、測位を行った測位時刻を示す情報も含まれるようにする。
移動体ID122は、車載ナビゲーション装置10を識別するための情報である。移動体ID122としては、例えば車載ナビゲーション装置10に一意に割り当てられた製造番号等を利用することができる。また、他にも、通信部13が携帯電話網等のネットワークである通信網60に接続するために、通信部13に挿入されたSIM(Subscriber Identity Module)に付与された電話番号を移動体ID122として利用することができる。また、他にも、車両50aに固有に付与されたVIN(車両識別番号)やナンバープレートの番号を移動体ID122として利用することができる。
更に、地図情報123には、道路や施設等の地物に関する情報として、例えば、道路情報、施設情報、駐車場情報等の情報が含まれる。また、地図情報123には他にも、道路及び道路地図等の背景を表示するための表示用地図データ、ノード(例えば道路の交差点、屈曲点、端点等)の位置情報及びその種別情報、各ノード間を結ぶ経路であるリンクの位置情報及びその種別情報、全てのリンクのコスト情報(例えば距離、所要時間等)に関するリンクコストデータ等を含む道路ネットワークデータ等が含まれる。
道路情報としては道路の種別や信号機等のいわゆる道路地図の情報が保存されている。
施設情報としては、各施設の位置情報が緯度と経度の情報として保存されている。また、施設情報として、施設の識別情報(施設ID)、名称、施設カテゴリ(及び/又はジャンル)、電話番号、住所、営業時間、施設が飲食店であれば提供するメニュー、商品役務等に関する施設情報、等の付帯的な情報が含まれていてもよい。
駐車場情報としては、駐車場の位置情報が保存されている。駐車場の位置情報は、位置情報121と同様に、例えば、位置を示す緯度と経度の情報により実現される。駐車場が各施設の駐車場である場合には、施設と駐車場を紐付けて保存される。また他にも、駐車場情報として、駐車場の駐車可能時間や、駐車可能台数や、駐車可能な車両50の大きさ等の情報が保存されている。
地図情報123は、車載ナビゲーション装置10の製造時点で記憶部32に予め記憶しておく構成としてもよいし、通信網60に接続された情報配信装置30や他のサーバ装置(図示を省略する。)等から必要に応じて適宜ダウンロードされる構成としてもよい。更に、ユーザの入力等に応じて適宜修正されてもよい。
通信部13は、DSP(Digital Signal Processor)等を有し、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)やWi−Fi(登録商標)といった規格に準拠して、通信網60を介して通信網60を介した他の装置(例えば、情報配信装置30)との間の無線通信を実現する。通信部13は、例えば、後述の移動体情報送信部112が、記憶部12に格納されている位置情報121及び移動体ID122や、経路案内部111に設定された目的地の情報(例えば目的地とした施設の施設ID)を、情報配信装置30に対して送信するために利用される。また他にも、通信部13は、例えば、情報配信30が送信する施設情報を受信するために利用される。ただし、通信部13と他の装置との間で送受信されるデータに特に制限はなく、これらの情報以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
センサ部14は、例えばGPS(Global Positioning System)センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、加速度センサ等により構成される。センサ部14は、位置情報を検出する位置検出手段としての機能を備え、GPSセンサによりGPS衛星信号を受信し、車載ナビゲーション装置10の位置情報(緯度及び経度)を測位する。センサ部14による測位は、上述したように所定の時間間隔(例えば3秒間隔)で行われる。測位した位置情報は、位置情報121として記憶部12に格納される。
なお、センサ部14は、ジャイロセンサ、加速度センサにより測定される角速度や、加速度に基づいて車載ナビゲーション装置10の位置情報の測位精度を更に高めることも可能である。
また、センサ部14は、GPS通信が困難又は不可能となった場合に、AGPS(Assisted Global Positioning System)通信を利用し、通信部13から取得される基地局情報によって車載ナビゲーション装置10の位置情報を算出することも可能である。
表示部15は、液晶ディスプレイ、又は有機エレクトロルミネッセンスパネル等の表示デバイスにより構成される。表示部15は、制御部11からの指示を受けて画像を表示する。表示部15が表示する情報としては、例えば、車載ナビゲーション装置10の現在位置、地図情報123から読み出された車載ナビゲーション装置10の現在位置周辺の地図情報、ユーザに設定された目的地、他の車載ナビゲーション装置10から通知された待ち合わせ情報、ルート情報、各種のユーザインタフェース等が挙げられる。
入力部16は、テンキーと呼ばれる物理スイッチや表示部15の表示面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置(図示を省略する。)等で構成される。入力部16からの操作入力、例えばユーザによるテンキーの押下、タッチパネルのタッチに基づいた信号を制御部11に出力することで、ユーザによる選択操作や、地図の拡大縮小等の操作を実現することができる。
なお、この他、図示しないが、スピーカやマイク等を備えることもできる。スピーカは、運転者に対して音声出力を行い、マイクは、運転者によって発せられた音声等を集音する。
そうすることで、情報をスピーカから音声で出力したり、マイクを介して音声入力された運転者による各種の選択、指示を音声認識技術により、制御部11に入力したりすることもできる。
次に、制御部11の詳細について説明をする。制御部11はCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random access memory)、ROM(Read Only Memory)、及びI/O(Input / output)等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部12から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部12から情報を読み出し、RAM及び記憶部12に対して情報の書き込みを行い、通信部13、センサ部14、表示部15、及び入力部16と信号の授受を行う。そして、このようにして、ハードウェアとソフトウェア(プログラム)が協働することにより本実施形態における処理は実現される。
制御部11は、機能ブロックとして、経路案内部111及び移動体情報送信部112を備える。
経路案内部111は、ユーザによって入力又は選択された施設等の目的地までの経路案内処理を行う部分である。
目的地までの経路案内処理は、一般的なカーナビゲーションシステムにおける経路案内処理と同等である。すなわち、経路案内部111は、記憶部12に記憶されている地図情報123に基づいて目的地までの地図を生成し、この地図上にセンサ部14により測位された車載ナビゲーション装置10の現在位置と目的地の位置と目的地までのルート情報とを重ね、これを表示部15に表示することにより経路案内を行うことができる。
この場合に、更に、図示を省略したスピーカから経路案内用の音声を出力するようにしてもよい。また、道路の混雑状況の情報や天気の情報等を通信部13による通信により取得して、この取得した情報を経路案内処理に利用するようにしてもよい。なお、目的地までの経路案内処理については、当業者によく知られているので、これ以上の詳細な説明は省略する。
また、経路案内部111は、情報配信装置30から受信した施設情報を、表示部15に表示したり、図示を省略したスピーカから出力したりすることによりユーザに通知する。これにより、ユーザは情報配信装置30から受信した施設情報の内容を把握することができる。そのため、ユーザは、例えば、自宅から離れた生活圏以外のエリア等であっても、次に訪問する施設を適切に選択することができる。なお、経路案内部111により表示部15に表示される施設情報の表示例については、図7を参照して後述する。
移動体情報送信部112は、通信部13を利用した無線通信により、記憶部12に格納されている位置情報121及び移動体ID122を、情報配信装置30に対して送信する部分である。また、移動体情報送信部112は、経路案内部111に設定された目的地の情報も情報配信装置30に対して送信するようにしてもよい。
移動体情報送信部112による、情報配信装置30に対する位置情報121及び移動体ID122の送信は、車両50aに乗車したユーザにより車両50aのイグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされ、車載ナビゲーション装置10が自動起動してから、車両50aのイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまでの間、周期的に行われる。例えば、所定の時間間隔(例えば3秒間隔)でセンサ部14が測位を行う都度、リアルタイムに送信が行われる。また、リアルタイムに情報配信装置30に送信するかわりに、複数個まとめて(例えば3分間分の間に3秒間隔で更新された位置情報121と、移動体ID122とをまとめて)、一度に送信するようにしてもよい。すなわち、いわゆるバースト送信をするようにしてもよい。かかる、所定の時間間隔の長さや、リアルタイムに送信するか、それともバースト送信するかは、本実施形態を適用する環境等に応じて、任意に設定することができる。
このようにして、リアルタイム送信やバースト送信を行うことにより、移動体情報送信部112は、センサ部14が測位した車両50aの移動経路を特定するための位置情報121と、移動体ID122とを、情報配信装置30に対して送信する。なお、上述したように、位置情報121には測位された位置を示す情報のみならず、測位を行った測位時刻を示す情報も含まれるようにする。
更に、移動体情報送信部112は、イグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされ、車載ナビゲーション装置10が自動起動した直後に測位された位置情報121により特定される位置を最初の車両位置、すなわち出発位置として情報配信装置30に送信することができる。更に、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)される直前に測位された位置情報121により特定される位置を最終の車両位置、すなわち到着位置として情報配信装置30に送信することができる。
この場合、出発位置を表す位置情報121であることを示す起動情報や、到着位置を表す位置情報121であることを示す停止情報を、位置情報121に追加してから、情報配信装置30に送信するようにする。例えば、起動情報であることを示すフラグを1にして送信したり、停止情報であることを示すフラグを1にして送信したりするとよい。なお、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)される直前に測位された位置情報121(すなわち、到着位置)については、その後イグニッションスイッチが再度オン(エンジンを起動)にされ、車載ナビゲーション装置10が再度起動した際に送信されてもよい。
また、バースト送信を行う場合であっても、経路案内部111により車両50aが目的地(例えば、或る施設)に到着したと判断された場合には、移動体情報送信部112は、リアルタイムに送信を行うように切り替えるとよい。このようにすれば、或る施設に到着後、到着位置の位置情報121が送信される前に、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)されてしまい、施設等の目的地の位置情報121が情報配信装置30に対して送信されない、という事態を防止することができる。
また、移動体情報送信部112は、通信部13を利用した無線通信により、上述した位置情報121及び移動体ID122に加えて、経路案内部111に設定された目的地の情報も情報配信装置30に対して送信するようにしてもよい。例えば、ユーザが経路案内部111に目的地を設定した場合に、この目的地の位置情報(緯度及び経度)や、この目的地に対応する施設の施設IDを、目的地の情報として情報配信装置30に対して送信する。これにより、後述の情報配信装置30における滞在施設推定部312は、車両50が訪問しようとしている施設を特定することができる。
<携帯端末20が備える機能ブロック>
次に、携帯端末20が備える機能ブロックについて図3のブロック図を参照して説明をする。
ここで、上述した車載ナビゲーション装置10は、車両50aから電源の供給を受けていたが、携帯端末20は自身が備えるバッテリ(図示を省略する。)から電源の供給を受ける。ただし、バッテリを充電するために携帯端末20が車両50bのシガーソケット等から電源の供給を受けるようにしてもよい。
図2に示すように、携帯端末20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、センサ部24と、表示部25と、入力部26と、近距離通信部27とを含んで構成される。
ここで、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、センサ部24と、表示部25と、入力部26は、上述した車載ナビゲーション装置10が含む同名の部分と同等の機能を有している。
また、記憶部22は、位置情報221と、移動体ID222と、地図情報223を記憶している。これらの情報は、上述した車載ナビゲーション装置10の記憶部22が記憶する同名の情報と同等の情報である。
つまり、上述した車載ナビゲーション装置10の説明における「車載ナビゲーション装置10」の文言を「携帯端末20」を置き換え、「車両50a」の文言を「車両50b」と置き換えることにより、携帯端末20の各機能ブロックの説明となるので、重複する再度の説明は省略する。
一方で、携帯端末20は、近距離通信部27を含んでいる点等で、車載ナビゲーション装置10と相違するので、この相違点について、以下説明をする。
近距離通信部27は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)といった規格に準拠した非接触の近距離通信、又はUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等を介した有線による近距離通信を行うための部分である。
これに対して、車両50bは、近距離通信部27と通信を行うための近距離通信部を備える。例えば車両50bのECU(Electronic Control Unit)が近距離通信部を備える。
そして、携帯端末20がECUと近距離通信により通信することができる場合とは、すなわち、携帯端末20が車両50bの車内に存在する場合である。この場合、携帯端末20のセンサ部24が測位する位置情報は、車両50bの位置情報に相当することになる。携帯端末20の記憶する移動体ID222は、車両50bの識別情報に相当することになる。
そこで、携帯端末20は、近距離通信部27を介してECUと近距離通信できる間は、移動体情報送信部212を起動させる。そして、起動した移動体情報送信部212が、車載ナビゲーション装置10の移動体情報送信部112と同様にして、センサ部24が測位した車両50bの移動経路を特定するための位置情報221と、移動体ID222とを、情報配信装置30に対して送信する。
例えば、ユーザが携帯端末20を所持して車両50bに乗車し、イグニッションスイッチ等の車両50bの起動スイッチをオンにすると、車両50bと携帯端末20とが接続(ペアリング)され、携帯端末20で測位した位置情報221及び移動体ID222が携帯端末20から情報配信装置30に送信される。この場合、車両50bと携帯端末20とのペアリング直後に測位された位置情報121により特定される位置を最初の車両位置、すなわち出発位置として情報配信装置30に送信することができる。
更に、イグニッションスイッチ等の車両50bの起動スイッチがオフにされると、車両50bと携帯端末20とのペアリングが解除される。この場合、解除された直前に測位された位置情報121により特定される位置を最終の車両位置、すなわち到着位置として情報配信装置30に送信することができる。
この場合に、位置情報221に測位を行った測位時刻を示す情報も含まれる点や、リアルタイムで送信してもよく、バースト送信してもよい点や、到着位置に到着したと判断された場合には、バースト送信をリアルタイムの送信に切り替えても良い点や、出発位置又は到着位置であることを示す起動情報や停止情報を追加しても良い点や、再起動時に到着位置を送信しても良い点や、目的地の情報も送信するようにしても良い点も移動体情報送信部112と同様である。
なお、車両50bが位置情報を測位する機能を有している場合には、センサ部24が測位する位置情報ではなく、車両50bが測位する位置情報を位置情報221として情報配信装置30に送信するようにしてもよい。この場合、携帯端末20から、センサ部24を省略するようにしてもよい。
<情報配信装置30が備える機能ブロック>
次に、情報配信装置30が備える機能ブロックについて図4のブロック図を参照して説明をする。
図4に示すように、情報配信装置30は、制御部31と、記憶部32と、通信部33と表示部34と、入力部35と、を含んで構成される。
制御部31は、マイクロプロセッサ等の演算処理装置から構成され、情報配信装置30を構成する各部の制御を行う。制御部31の詳細については、後述する。
記憶部32は、半導体メモリ等で構成されており、ファームウェアやオペレーティングシステムと呼ばれる制御用のプログラムや、施設情報の配信を実行する処理を行うためのプログラムといった各プログラム、更にその他、地図情報等の種々の情報が記憶される。図中には、記憶部32が記憶する情報として、位置情報の分析処理に特に関する情報である、地図情報321、及び移動履歴データベース322を図示する。
地図情報321は、上述した地図情報123や地図情報223と同等の情報である。
地図情報321は、地図情報123や地図情報223と同様に、予め記憶部32に記憶される構成としてもよいし、通信網60に接続されたサーバ装置(図示を省略する。)等から必要に応じて適宜ダウンロードされる構成としてもよい。更に、地図情報321は、情報配信装置30を管理する管理者の入力等に応じて適宜修正されてもよい。
移動履歴データベース322は、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから受信した位置情報121及び位置情報221と移動体ID122及び移動体ID222とに基づいて構築されたデータベースである。移動履歴データベース322は、後述の移動履歴更新部311により構築される。移動履歴データベース322の詳細については、移動履歴更新部311の説明の際に図5を参照して後述する。なお、以下の説明では、位置情報121及び位置情報221を区別することなく説明する際は、符号を省略して「位置情報」と呼ぶ。また、同様に移動体ID122及び移動体ID222を区別することなく説明する際は、符号を省略して「移動体ID」と呼ぶ。
通信部33は、DSP(Digital Signal Processor)等を有し、3G(3rd Generation)LTE(Long Term Evolution)やWi−Fi(登録商標)といった規格に準拠した無線接続や有線LAN等の有線接続にて、通信網60を介して通信網60を介した他の装置との間の通信を実現する。通信部33は、例えば、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから送信される位置情報及び移動体ID等の情報を受信するために利用される。また、他にも、通信部33は、例えば、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20に対して施設情報を送信するために利用される。更に、他にも、通信部33は、例えば、施設端末40のそれぞれから送信される情報配信要求を受信するために利用される。更に、他にも、通信部33は、例えば、施設端末40に対して配信実績情報を送信するために利用される。
ただし、通信部33と他の装置との間で送受信されるデータに特に制限はなく、これらの情報以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
表示部34は、液晶ディスプレイ、又は有機エレクトロルミネッセンスパネル等の表示デバイスにより構成される。表示部15は、制御部11からの指示を受けて画像を表示する。表示部15が表示する情報としては、例えば、地図情報321から読み出された地図情報や、移動履歴データベース322から読み出された移動履歴データベース内の各情報、各種のユーザインタフェース等が挙げられる。
入力部35は、キーボードやマウス等の入力装置(図示を省略する。)等で構成される。入力部16からの操作入力に基づいて、例えば、地図情報321や移動履歴データベース322の修正や、各種の設定等を行うことが可能となる。これらの操作は、例えば、情報配信装置30を管理する管理者により行われる。
次に、制御部31の詳細について説明をする。制御部31はCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random access memory)、ROM(Read Only Memory)、及びI/O(Input / output)等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部32から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部32から情報を読み出し、RAM及び記憶部32に対して情報の書き込みを行い、通信部33、表示部34、及び入力部35と信号の授受を行う。そして、このようにして、ハードウェアとソフトウェア(プログラム)が協働することにより本実施形態における処理は実現される。
制御部31は、機能ブロックとして、移動履歴更新部311、滞在施設推定部312、移動相関算出部313、配信要求受付部314、配信対象決定部315、及び送信管理部316を備える。
移動履歴更新部311は、移動履歴データベース322を構築すると共に、移動履歴データベース322を適宜更新する部分である。移動履歴データベース322のデータ構造の一例について、図5を参照して説明する。
図5に示すように、移動履歴データベース322には、移動履歴ID、出発時刻、出発施設ID、到着時刻、及び到着施設IDといった情報が紐付けて格納される。
移動履歴更新部311は、1回のドライブ単位でこれらの情報を紐付けて格納する。すなわち、車両50のイグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)されて位置情報の送信が開始されてから、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)されて位置情報の送信が終了するまでの間に受信した移動体IDや位置情報に基づいた情報を1つの単位として紐付けて格納する。また、移動履歴更新部311は、新たなドライブが行われる都度、新たなドライブの情報を時系列順に格納する。このように、移動履歴データベース322は、車両50を利用するユーザの回遊行動を示すデータベースとして構築される。
また、移動履歴更新部311は、このようなデータベースを移動体それぞれについて作成する。つまり、移動履歴更新部311は、位置情報の送信元である車載ナビゲーション装置10や携帯端末20を識別するための「移動体ID」それぞれについて作成する。
ここで、移動履歴データベース322内の「移動履歴ID」は、移動履歴それぞれを識別するための識別情報である。なお、上述したように、移動履歴更新部311は、1回のドライブ単位で各情報を紐付けて格納する。
移動履歴データベース322内の「出発時刻」は、車両50のイグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)されて位置情報の送信が開始された時刻である。出発時刻は、位置情報に含まれる時刻情報と、位置情報に含まれるイグニッションスイッチがオンになったことを示す起動情報に基づいて特定される。
移動履歴データベース322内の「出発施設ID」は、車両50のイグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)されて位置情報の送信が開始された出発時点での位置情報(すなわち、ドライブにおいて最初に送信された位置情報)に対応する施設のIDである。移動履歴更新部311は、位置情報の送信が開始された出発時点での位置情報と、地図情報321に含まれる施設情報とを照らし合わせることにより、出発施設IDを特定することができる。
なお、出発した位置が、例えば個人の自宅駐車場等の施設IDを割り当てられていない場所の場合には、出発時点での位置情報と施設情報とを照らし合わせたとしても施設IDは特定されない。この場合は、移動履歴更新部311は、例えば、図中の移動履歴ID「20171015_1」の出発施設IDに「−」と記載するように、出発施設IDは特定できない旨の情報を格納する。
移動履歴データベース322内の「到着時刻」は、車両50のイグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)されて位置情報の送信が終了した時刻である。到着時刻は、位置情報に含まれる時刻情報と、位置情報に含まれるイグニッションスイッチがオフになったことを示す停止情報に基づいて特定される。
移動履歴データベース322内の「到着施設ID」は、車両50のイグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)されて位置情報の送信が終了した到着時点での位置情報(すなわち、ドライブにおいて最後に送信された位置情報)に対応する施設のIDである。移動履歴更新部311は、出発施設IDと同様に、位置情報の送信が終了した到着時点での位置情報と、地図情報321に含まれる施設情報とを照らし合わせることにより、到着施設IDを特定することができる。なお、到着した位置が、例えば個人の自宅駐車場等の施設IDを割り当てられていない場所の場合には、移動履歴更新部311は、到着施設IDは特定できない旨の情報を格納する点も、出発施設IDと同様である。
なお、図5に図示している情報以外の情報が更に移動履歴データベース322内に含まれていてもよい。例えば、位置情報の送信が開始されて終了するまでの間に受信した全ての位置情報が含まれていてもよい。これらの位置情報は、車両50の移動に伴い時間離散的に変化する、車両50の移動経路を表す情報であり、実際に施設間を利用する際に用いた移動経路の特定や分析等の用途に活用することができる。また他にも、例えば、これらの位置情報により特定される車両50の進行方向等の情報が含まれていてもよい。
移動履歴更新部311は、何れかの車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20から位置情報及び移動体IDの送信が一度開始されてから終了する都度、受信した位置情報及び移動体IDに基づいて新たなフィールドに、上述した各情報を格納することにより移動履歴データベース322を更新する。
次に、滞在施設推定部312について説明をする。滞在施設推定部312は、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20といった移動体それぞれの滞在施設(すなわち、移動体を利用するユーザの滞在施設)を推定する。
滞在施設の推定方法としては、例えば、2つの方法が考えられる。
まず、第1の方法として、推定対象とした移動体から受信した位置情報に基づいて、推定対象とした移動体が現在滞在している施設を推定する方法が考えられる。この方法の場合、滞在施設推定部312は、推定対象とした移動体から受信した現在位置を示す位置情報と、地図情報321に含まれる施設情報とを照らし合わせることにより、推定対象とした移動体が現在滞在している施設を滞在施設として推定することができる。
また、第2の方法として、推定対象とした移動体から受信した位置情報に基づいて、推定対象とした移動体が最後に滞在している施設を推定する方法が考えられる。この方法の場合、滞在施設推定部312は、推定対象とした移動体から受信した位置情報の履歴から特定される移動体の直近の到着位置と、地図情報321に含まれる施設情報とを照らし合わせることにより、推定対象とした移動体が最後に滞在した施設を滞在施設として推定することができる。
これらの方法で推定を行う場合に、例えば滞在施設推定部312は、移動履歴データベース322を参照して、過去に受信した現在位置を示す位置情報等を考慮して推定を行うようにしてもよい。
滞在施設推定部312は、各移動体それぞれを推定対象として滞在施設を推定し、推定した各移動体それぞれの滞在施設を配信対象決定部315に対して出力する。
滞在施設推定部312は、移動履歴データベース322に格納された移動履歴に基づいて、各施設間の移動相関を算出する。滞在施設推定部312による移動相関の算出方法の一例について、図5に示す「移動体ID:XX1」の移動履歴を例にとって説明をする。
この移動履歴を参照すると、「移動体ID:XX1」の移動体は、不明な施設(例えば自宅駐車場)から出発して、「施設ID:aaa」の施設、「施設ID:bbb」の施設、「施設ID:ccc」の施設、「施設ID:ddd」の施設の順で移動し、不明な施設(例えば自宅駐車場)に到着している。これにより、滞在施設推定部312は、例えば「施設ID:aaa」の施設に移動相関が高いのは、次に移動している「施設ID:bbb」の施設であると算出できる。同様にして、滞在施設推定部312は、例えば「施設ID:bbb」の施設に移動相関が高いのは、次に移動している「施設ID:ccc」の施設であると算出できる。
滞在施設推定部312は、このようにして各移動体の各移動履歴それぞれについて移動相関を算出し、算出した移動相関を積算することにより、各施設間の移動相関を特定することができる。
ただし、全ての移動履歴を用いると、適切に移動相関が算出できない場合もあり得る。例えば、施設情報を配信するために移動相関を算出するという観点において、目的としている施設に向かう途中で一時的に立ち寄るコンビニエンスストアやガソリンスタンド等は、移動相関の算出に用いない方がよい場合もあり得る。一般的に、コンビニエンスストアやガソリンスタンド等は、簡単な買い物やガソリンの補給等の理由があって、一時的に立ち寄る施設であり、観光や旅行といったレジャーの目的地となるような施設ではないからである。
そこで、滞在施設推定部312は、例えば、或る施設への到着時刻と、この或る施設から出発時刻との差分を、この或る施設への滞在時間として算出する。そして、この滞在時間が短い場合(例えば20分以下の場合)、この或る施設は、目的としている施設に向かう途中で一時的に立ち寄るコンビニエンスストアやガソリンスタンド等であると判断して、移動相関の算出に用いないようにしてもよい。
例えば、「移動履歴ID20171015_4」における「施設ID:ccc」の施設への到着時刻と、「移動履歴ID20171015_5」における「施設ID:ccc」の施設からの出発時刻との差分は5分のみである。そのため、「施設ID:ccc」の施設については、5分しか滞在しておらず、一時的に立ち寄った施設に過ぎないとして、移動相関の算出に用いないようにする。その結果、「施設ID:bbb」の施設と移動相関が高いのは、「施設ID:ccc」の施設ではなく、「施設ID:ddd」の施設であると算出できる。
なお、このように一時的に立ち寄る場所であるコンビニエンスストアやガソリンスタンド等であるか否かを、滞在時間に基づいて判断するのではなく、地図情報321に含まれる施設情報に基づいて判断するようにしてもよい。そして、施設情報に基づいて、一時的に立ち寄る場所であると判断できた施設については、移動相関の算出に用いないようにしてもよい。
移動相関算出部313は、このようにして算出した、各施設間の移動相関を示す値を配信対象決定部315に対して出力する。
なお、移動相関算出部313は、上記の例では、仮に施設A、施設B、施設C、施設Dの順で移動した場合に、施設Bと移動相関が高いのは、次に移動した施設である施設Cとして算出していた。移動相関算出部313は、これを変形してもよい。例えば、移動相関算出部313は、施設Bと移動相関が高いのは、1つ前の移動元の施設である施設Aとして算出してもよい。また、移動相関算出部313は、施設Bと移動相関が高いのは、施設Aと施設Cの双方であると算出してもよい。この場合に、移動相関算出部313は、重み付けをして、例えば、施設Bについては、施設Cと最も移動相関が高く、次に施設Aと移動相関が高く、次に施設Dと移動相関が高い、というように算出してもよい。
配信要求受付部314は、通信部33が施設端末40から受信した、情報配信要求を受け付ける。ここで、施設端末40からの情報配信要求には、要求元の施設端末40に対応する施設の施設情報と、配信元の施設端末40に対応する施設を識別するための施設IDが含まれる。
配信要求受付部314は、情報配信要求を受け付けると、受け付けた情報配信要求に含まれる施設情報や施設IDを、配信対象決定部315や送信管理部316に対して出力する。
配信対象決定部315は、情報配信要求を配信要求受付部314から入力されると、この情報配信要求の要求元の施設情報を配信する対象とする移動体を決定する。例えば、配信対象決定部315は、滞在施設推定部312が推定した各移動体それぞれの滞在施設と、移動相関算出部313が算出した各施設間の移動相関を示す値とに基づいて施設情報を配信する対象とする移動体を決定する。
例えば、情報配信要求の配信元の施設端末40が、施設Aに対応する施設端末40であったとする。この場合、配信対象決定部315は、施設Aとの移動相関を示す値が所定値以上の施設を抽出する。そして、配信対象決定部315は、この抽出した施設を滞在施設とした移動体を特定する。そして、配信対象決定部315は、この特定した移動体を、施設Aの施設情報の配信対象として決定する。このようにすれば、施設Aと移動相関が高い施設に滞在したユーザに対して、施設Aの施設情報を配信することができる。従って、施設Aに立ち寄る可能性の高いユーザに対して、効率的に施設情報を配信することができる。
あるいは、配信対象決定部315は、例えば、施設Aではなく、施設Aの近傍の施設である施設Bと移動相関を示す値が所定値以上の施設を抽出するようにしてもよい。この場合も、配信対象決定部315は、この施設Bを滞在施設とした移動体を特定する。そして、配信対象決定部315は、この特定した移動体を、施設Aの施設情報の配信対象として決定する。このようにすれば、施設Bに立ち寄った後、又は、施設Bに立ち寄る前に、施設Aに立ち寄る可能性の高いユーザに対して、効率的に施設情報を配信することができる。例えば、施設Aが飲食店であり、施設Aの近傍にショッピングセンターである施設Bが存在する場合に、施設Bと移動相関が高い施設に滞在したユーザに対して、施設Aの施設情報を配信することができる。
配信対象決定部315は、このようにして配信対象と決定した移動体を識別するための移動体IDを送信管理部316に対して出力する。
送信管理部316は、配信要求受付部314から入力された、情報配信要求の要求元の施設端末40が配信を希望する施設情報を、配信対象決定部315から入力された配信対象と決定した移動体に対して配信する。
このように、情報配信装置30によれば、施設側の要求があったことを契機として情報を配信することから、施設側がお客様に来て欲しい希望のタイミングで、施設間の相関が高い移動体に対して効率的に施設情報を配信することができる。
また、送信管理部316は、この配信を行った実績を示す配信実績情報を生成する。配信実績情報には、例えば、施設情報を配信した対象の移動体の数が含まれる。そして、送信管理部316は、生成した配信実績情報を、施設情報の送信元の施設端末40に対して送信する。
<施設端末40が備える機能ブロック>
次に、施設端末40が備える機能ブロックについて図6のブロック図を参照して説明をする。
図6に示すように、施設端末40は、制御部41と、記憶部42と、通信部43と、表示部44と、入力部45と、を含んで構成される。
ここで、これら通信部43と表示部44と、入力部45とは、上述した情報配信装置30が含む同名の部分と同等の機能を有している。従って、ここでは、重複する説明を省略する。
一方で、制御部41は、マイクロプロセッサ等の演算処理装置から構成され、情報配信装置30を構成する各部の制御を行う点で制御部31と同等である。また、記憶部42は、半導体メモリ等で構成されており、種々の情報が記憶される点で記憶部32と同等である。しかしながら、制御部41が備える機能ブロックと、記憶部42が記憶する情報は、情報配信装置30の、制御部31が備える機能ブロックと、記憶部32が記憶する情報とは異なるので、この点について以下詳細に説明をする。
記憶部42は、ファームウェアやオペレーティングシステムと呼ばれる制御用のプログラムや施設情報の配信要求を行う処理を行うためのプログラムといった各プログラム、更にその他の情報を記憶する。図中では、施設情報の配信要求を行う処理の説明に特に関連する、施設情報421と、施設ID422を図示する。
施設情報421は、施設端末40に対応する施設情報である。また、施設ID422は、施設端末40に対応する施設を識別するために、施設に一意に割り当てられた識別情報により実現される。
次に、施設情報421に含まれる情報の一例について説明をする。なお、以下に説明する情報はあくまで説明のための一例であり、施設情報421に含まれる情報を制限する趣旨ではない。
施設情報421には、例えば、施設名称、施設詳細情報、施設位置情報、駐車場位置情報、クーポン情報及び施設カテゴリが含まれる。
ここで、施設情報421に含まれる「施設名称」は、各施設の名称である。例えば、施設が店舗である場合には、その店舗名である。
また、施設情報421に含まれる「施設位置情報」は、施設が存在する位置を示す位置情報(例えば、緯度及び経度)である。また、施設情報421に含まれる「駐車場位置情報」は、施設に付帯する駐車場の位置を示す位置情報(例えば、緯度及び経度)である。
また、施設情報421に含まれる「施設詳細情報」は、施設の営業時間や、施設の連絡先の電話番号や、施設の決済方法の説明や、施設の紹介文や、施設で提供する役務や商品の内容や、施設に関する画像データや、施設の現在の混雑度等を含む情報である。
また、施設情報421に含まれる「クーポン情報」は、施設を訪れたユーザに付与する特典等を示す情報である。
また、施設情報421に含まれる「施設カテゴリ」は、施設の属性として、例えば施設の種類を示す情報である。例えば、「飲食店」、「ショッピングセンター」、「博物館」、「映画館」、「温泉施設」といった施設の種類を示す情報である。
次に、制御部31について詳細に説明をする。制御部31は、機能ブロックとして、施設情報更新部411と、配信要求部412と、配信実績情報取得部413とを備える。
施設情報更新部411は、施設情報421に含まれる上述した各情報を更新する。施設情報更新部411は、例えば、施設運営者による、入力部45を利用した入力に基づき施設情報421を更新する。例えば、施設運営者は、施設で提供する役務や商品等が変更された場合に、施設情報421の該当する情報を変更後の情報に更新する。また、施設運営者は、例えば、施設情報421に含まれる混雑度等を、適宜最新の情報に更新する。また、施設運営者は、例えば、ユーザのニーズ等を考慮してクーポン情報を適切なものに更新する。
配信要求部412は、情報配信装置30に対して情報配信要求を送信する部分である。ここで、配信要求部412が送信する情報配信要求には、施設情報421と施設ID422が含まれる。
配信要求部412は、例えば、施設運営者の入力部45を利用した送信指示があったことを契機として情報配信要求を送信する。あるいは、配信要求部412は、他の条件が満たされたことを契機として情報配信要求を送信するようにしてもよい。例えば、配信要求部412は、施設情報421に含まれる混雑度が、所定の混雑度以下であることを契機として送信するようにしてもよい。
このように、配信要求部412は、常に情報配信要求を送信するのではなく、施設運営者の指示等を契機として情報配信要求を送信する。すなわち、配信要求部412は、施設の状況を考慮して情報配信要求を送信することができる。
配信実績情報取得部413は、情報配信装置30から受信した配信実績情報を取得し、取得した配信実績情報を、表示部44に表示する等して施設運営者に対して通知する。ここで、配信実績情報には、例えば、施設情報421の配信対象とした移動体の数が含まれる。これにより、施設側にて、どの程度の数の施設情報が配信されたのかを把握することが可能となる。従って、施設にて、施設に訪問するユーザの人数を想定することが可能となる。
そのため、この情報配信装置によれば、「どの程度の人数が来店するか否か分からない」という、一般的な技術が有していた課題を解決することができる。また、この想定に基づいて、施設にて、施設に訪問するユーザに対する準備をすることが可能となる。
<施設情報の表示例>
次に、配信対象とされた移動体にて受信した施設情報421の表示例について、図7を参照して説明をする。
上述したように、車載ナビゲーション装置10の経路案内部111や、携帯端末20の経路案内部211は、情報配信装置30から受信した施設情報421を、表示部15や表示部25に表示したり、図示を省略したスピーカから出力したりすることによりユーザに通知する。
図7に、施設情報421の表示例として施設情報表示100を図示する。施設情報表示100には、施設情報421に含まれる、施設の名称や、施設の連絡先の電話番号や、施設の決済方法の説明や、施設の紹介文や、施設の現在の混雑度等の表示が含まれる。また、施設情報表示100には、例えば、施設情報421を受信した経路案内部111や経路案内部211が、施設情報421に含まれる施設位置と、移動体の現在位置と、地図情報123や地図情報213とに、基づいて算出した、現在位置から施設までの到着予想時間や、現在位置から施設までの距離等の表示が含まれていてもよい。
更に、施設情報表示100には、例えば、施設までの経路案内を開始するための操作をユーザから受け付けるための操作用ボタン101や、施設への来訪を促すためのクーポン情報102や、施設に関する画像データから生成された画像情報103の表示が含まれていてもよい。
移動体のユーザは、このような施設情報表示100を参照することにより、現在又は最後に滞在していた施設と移動相関の高い施設のお勧め(リコメンド)を受けることができる。すなわち、移動体のユーザは、自身の行動と関連しない施設ではなく、どのような施設を回遊しているかという自身の行動と関連する有益な情報のお勧め(リコメンド)を受けることができる。
<本実施形態の動作>
次に、本実施形態の具体的な処理について、図8のフローチャート及び図9のフローチャートを参照して説明をする。
まず、図8のフローチャートを参照して情報配信装置30が行う配信実行処理時の動作について説明をする。
ステップS11において、移動履歴更新部311は、何れかの車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20から位置情報及び移動体ID等の情報を、通信部33にて受信したか否かを判定する。何れかの車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20から位置情報及び移動体ID等の情報を受信した場合には、ステップS11においてYesと判定され、処理はステップS12に進む。一方で、何れの車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20からも位置情報及び移動体ID等の情報を受信していない場合には、ステップS11においてNoと判定され、処理はステップS13に進む。
ステップS12において、移動履歴更新部311は、ステップS12において受信した位置情報等に基づいて、移動履歴データベース322を更新する。
ステップS13において、配信要求受付部314は、施設端末40から、情報配信要求を受け付けたか否かを判定する。施設端末40から、情報配信要求を受け付けた場合は、ステップS13においてYesと判定され、処理はステップS14に進む。一方で、施設端末40から、情報配信要求を受け付けていない場合は、ステップS13においてNoと判定され、処理はステップS11に戻り、上述した処理が繰り返される。
ステップS14において、滞在施設推定部312は、各移動体それぞれの滞在施設を推定する。
ステップS15において、移動相関算出部313は、各施設間の移動相関を示す値を算出する。なお、ステップS14及びステップS15は、ステップS12において移動履歴データベース322の更新がなされた都度行われるようにしてもよい。
ステップS16において、配信対象決定部315は、ステップS14にて滞在施設推定部312が推定した各移動体それぞれの滞在施設と、ステップS15にて移動相関算出部313が算出した各施設間の移動相関を示す値とに基づいて情報配信要求の要求元の施設情報を配信する対象とする移動体を決定する。配信対象決定部315は、配信対象と決定した移動体を識別するための移動体IDを送信管理部316に対して出力する。
ステップS17において、送信管理部316は、情報配信要求の要求元の施設情報を、ステップS16にて配信対象決定部315が配信対象と決定した移動体に対して配信する。そして、施設情報を配信された移動体は、配信された施設情報を、自身が備える表示部15や表示部25に図7を参照して上述したように表示する等してユーザに対して通知する。
ステップS18において、送信管理部316は、ステップS17での配信を行った実績を示す配信実績情報を生成する。そして、送信管理部316は、生成した配信実績情報を、施設情報の送信元の施設端末40に対して送信する。そして、施設端末40は、受信した配信実績情報を取得し、取得した配信実績情報を、表示部44に表示する等して施設運営者に対して通知する。
これにより、本処理は終了する。
次に、図9のフローチャートを参照して、施設端末40が行う配信要求処理時の動作について説明をする。
ステップS21において、施設情報更新部411は、施設情報421に含まれる各情報を更新するか否かを判定する。例えば、施設運営者による入力部45を利用した、施設情報421を更新するための入力があった場合には、ステップS21においてYesと判定され、処理はステップS22に進む。一方で、例えば、施設運営者の入力部45を利用した、施設情報421を更新するための入力がない場合には、ステップS21においてNoと判定され、処理はステップS23に進む。
ステップS22において、施設情報更新部411は、施設情報421に含まれる上述した各情報を施設運営者の入力部45を利用した、施設情報421を更新するための入力等に基づいて更新する。
ステップS23において、配信要求部412は、情報配信装置30に対して情報配信要求を送信するか否かを判定する。例えば、例えば、施設運営者の入力部45を利用した送信指示があった場合には、ステップS23においてYesと判定され、処理はステップS24に進む。一方で、例えば、例えば、施設運営者の入力部45を利用した送信指示がない場合には、ステップS23においてNoと判定され、処理はステップS21に戻り、上述した処理が繰り返される。
ステップS24において、配信要求部412は、情報配信装置30に対して情報配信要求を送信する部分である。ここで、配信要求部412が送信する情報配信要求には、施設情報421と施設ID422が含まれる。
ステップS25において、配信実績情報取得部413は、情報配信装置30から受信した配信実績情報を取得する。
ステップS26において、配信実績情報取得部413は、ステップS25において取得した配信実績情報を、表示部44に表示する等して施設運営者に対して通知する。
以上説明した処理により、施設側の要求があったことを契機として情報を配信することから、施設側がお客様に来て欲しい希望のタイミングで、施設間の相関が高い移動体に対して効率的に施設情報を配信することができる。
また、以上説明した処理により、移動体の現在又は直近の滞在施設に基づいて、情報の配信対象を決定することから、適切な移動体を配信の対象として施設情報を配信することができる。
従って、以上説明した処理により、移動体に対して、より適切に情報を配信することができる可能となる。例えば、施設への集客を見込んで効率的に施設情報を配信することができる。
<ハードウェア及びソフトウェアについて>
なお、上記の情報配信システムに含まれる各機器のそれぞれは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記の情報配信システムに含まれる各機器のそれぞれが協働することにより行なわれる情報配信方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
<変形例>
上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
<第1の変形例>
上述した実施形態では、配信対象決定部315は、滞在施設推定部312が推定した各移動体それぞれの滞在施設と、移動相関算出部313が算出した各施設間の移動相関を示す値とに基づいて施設情報421を配信する対象の施設を決定していた。これに加えて、更に他の情報を加味して施設情報421を配信する対象の移動体を決定するようにしてもよい。
例えば、配信対象決定部315は、上述したように、滞在施設と移動相関とに基づいて、施設情報421を配信する対象の移動体を絞り込む。
そして、絞り込んだ移動体であって、現在移動していない移動体は、要求元の施設の施設情報421を配信する対象の移動体と決定する。
一方で、配信対象決定部315は、絞り込んだ移動体が移動中の場合には、移動履歴データベース322に格納されている位置情報の履歴や、移動体のセンサ部14やセンサ部24により実現される電子コンパスが測定した移動体の進行方向等に基づいて、この移動体が情報配信要求の要求元の施設に近づいているか否かを判定し、近づいていると判定した場合に、この移動体を、要求元の施設の施設情報421を配信する対象の移動体と決定する。
本変形例によれば、施設に訪れる可能性の高い、施設に近づく方向に移動する移動体を施設情報の配信対象とする一方で、施設に訪れる可能性の低い、施設から離れる方向に移動する移動体を、施設情報を配信対象外とすることで、より効率よく集客することを見込むことができる。
<第2の変形例>
また、配信対象決定部315は、更に他の情報を加味して施設情報421を配信する対象の移動体を決定するようにしてもよい。
例えば、温泉施設を訪問したユーザが、次に他の温泉施設を訪問することや、映画館を訪問したユーザが、次に他の映画館を訪問する場面は少ない。
そこで、配信対象決定部315は、施設情報421や地図情報321に含まれる施設情報の「施設カテゴリ」に基づいて、例えば、同じ施設カテゴリの施設が連続しないように施設情報421を配信する対象の移動体を決定するようにしてもよい。
例えば、配信対象決定部315は、情報配信要求の配信元の施設の施設カテゴリが温泉施設の場合には、滞在施設の施設カテゴリが温泉施設の移動体については、施設情報421を配信する対象外とする。
本変形によれば、このように食事施設や温泉施設といったカテゴリを加味するので、食事施設に訪れているユーザに再度食事施設についての施設情報を配信したり、温泉施設に訪れているユーザに再度温泉施設についての施設情報を配信したりすることを防止できる。従って、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
<第3の変形例>
また、配信対象決定部315は、更に他の情報を加味して施設情報421を配信する対象の移動体を決定するようにしてもよい。
例えば、移動体に乗車している同行者人数も加味して施設情報421を配信する対象の移動体を決定するようにしてもよい。
この場合、移動体の移動体情報送信部112や移動体情報送信部212は、自身に対応する車両50に乗車している同行者人数を測定する。例えば、移動体の移動体情報送信部112や移動体情報送信部212は、センサ部14やセンサ部24による検知結果に基づいて、同行者人数を測定する。
例えば、センサ部14やセンサ部24に、公知の重量センサ(圧力センサ)、ドア開閉スイッチ、ドア開閉検知センサを含ませる。そして、これらのセンサにより、車両50におけるシートベルトの着脱状態、車両50におけるドアの開閉動作の有無、車両50の各座席における着座状態等の車内状態を検知することができる。
また、車内カメラを例えばサンバイザーの上方等に設置することで、車両50の各座席における着座状態を撮影し、画像認識を行うことで、各座席における同行者の着座状態等の車内状態を検知することもできる。
移動体の移動体情報送信部112や移動体情報送信部212は、これらの検知結果に基づいて、車両50の同行者人数を測定する。なお、同行者人数の測定は、例えば、車両50の出発時や、車両50の運転中の経路において停車して新たに誰かを同乗させた場合に測定するようにするとよい。一方で、車両50の走行中に車内の状態に変更はないと推定されることから、車両50の走行中には、同行者人数の測定を行わないようにしてもよい。
移動体の移動体情報送信部112や移動体情報送信部212は、情報配信装置30に対して位置情報を送信する際に、このようにして測定した同行者人数も送信するようにする。
一方で、配信対象決定部315は、まず、上述したように、滞在施設と移動相関とに基づいて、施設情報421を配信する対象の移動体を絞り込む。
そして、配信対象決定部315は、絞り込んだ移動体であって、情報配信要求の要求元の施設の施設カテゴリに設定されている同行者人数と、同行者人数の数が合致する移動体を要求元の施設の施設情報421を配信する対象の移動体と決定する。
例えば、情報配信要求の要求元の施設の施設カテゴリが遊園地である場合に、この施設カテゴリに対応する同行者人数を「複数人」と設定しておく。そして、配信対象決定部315は、遊園地に訪れる可能性の高い、複数人が乗車する移動体を遊園地の施設情報を配信対象とする一方で、遊園地に訪れる可能性の低い、単独乗車の移動体に対して遊園地を遊園地の施設情報を配信対象外とすることができる。
従って、本変形によれば、より効率よく集客することを見込むことができる。
<第4の変形例>
上述した、移動体に乗車している人数も加味して施設情報421を配信する対象の移動体を決定する変形例である第3の変形例を、更に変形するようにしてもよい。
この場合、施設端末40の配信要求部412は、情報配信要求に、施設運営者等により入力部44から入力された、同行者人数に関する指定情報を含ませる。同行者人数に関する指定情報は、例えば、人数の指定であってもよく、「複数」、「家族連れ」といった指定であってもよい。なお、家族連れ等の指定を含ませる場合には、移動体の移動体情報送信部112や移動体情報送信部212は、画像認識やユーザの登録情報等に基づいて家族連れであるか否かを判断し、その判断結果を同行者人数と共に情報配信装置30に対して送信するようにする。
一方で、配信対象決定部315は、まず、上述したように、滞在施設と移動相関とに基づいて、施設情報421を配信する対象の移動体を絞り込む。
そして、配信対象決定部315は、絞り込んだ移動体であって、情報配信要求の要求元の施設から指定された同行者人数(又は指定された家族連れ等の条件)に、合致する移動体を要求元の施設の施設情報421を配信する対象の移動体と決定する。例えば、例えば指定された人数が複数人であれば、同行者人数が複数人である移動体を、施設情報421を配信する対象の移動体と決定する。
本変形は、このように、施設側から、配信対象とする車両の同行者の人数の指定を可能にする。従って、本変形によれば、施設の運営者等は、自施設に適した人数のグループに対してのみ施設情報を配信することが可能となる。
<第5の変形例>
上述したように、情報配信装置30の送信管理部316は、配信実績情報を生成して、情報配信要求の要求元の施設端末40に対して、配信実績情報を送信している。この配信実績情報には、上述したように、例えば、施設情報421を配信した対象の移動体の数である配信数が含まれる。
この配信実績情報に、更に他の情報を含ませるようにしてもよい。例えば、移動体のユーザが配信された施設情報421を開封したことを示す情報である開封情報を含ませるようにしてもよい。この場合、移動体の経路案内部111や経路案内部211は、施設情報421を参照した移動体のユーザから、入力部16や入力部26を介して、施設情報421を開封したことを示す操作を受け付けた場合に、移動体のユーザが配信された施設情報421を開封したと判断することができる。
この施設情報421を開封したことを示す操作は、例えば、施設情報421を参照するための操作(例えば、経路案内用の画像を参照する画面から施設情報421を参照するための画面に表示を切り替える操作)や、図7に示す操作用ボタン101を押下して施設情報421に対応する施設までの経路案内を開始させる操作や、図7に示すクーポン情報102の詳細を確認するための操作である。
移動体の経路案内部111や経路案内部211は、これらの操作があった場合に、施設情報421が開封された旨を情報配信装置30の送信管理部316に対して通知する。送信管理部316は、この通知に基づいて、配信実績情報に開封情報を含ませることができる。
本変形によれば、配信実績情報に含まれる配信数に加えて、この開封情報を参照することにより、どの程度の数の施設情報が配信されたのかを、より正確に把握することが可能となる。
<第6の変形例>
上述した実施形態では、携帯端末40が、情報配信要求に含ませた施設情報421を移動体に対して配信していた。これを変形して、携帯端末40が、情報配信要求に、施設情報421の一部又は全部は含ませず、施設ID422を含ませるようにしてもよい。
そして、情報配信用要求を受信した情報配信装置30、又は、配信を受ける移動体(車載ナビゲーション装置10や携帯端末20)が、自身の備える地図情報から、受信した施設IDに対応する施設の情報を読み出して、この読み出した施設情報をユーザに対して通知するようにしてもよい。
<他の変形例>
図2、図3、図4及び図6の機能的構成は例示に過ぎず、本実施形態の機能的構成を限定するものではない。すなわち、本発明の情報分析機能に関する一連の処理を全体として実行できる機能が各機器に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図2、図3、図4及び図6の例に限定されない。
また、更に他の変形例として、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20を、経路案内機能を有さない他の装置により実現してもよい。すなわち、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20による経路案内機能は、必須の構成ではない。この場合に、情報配信装置30が更に経路案内機能を備えており、情報配信装置30が、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20と通信を行うことにより経路案内を行うようにしてもよい。
更に、更に他の変形例として、上述の実施形態では、情報配信装置30を1つのサーバ装置等により実現すると説明したが、情報配信装置30の各機能を、適宜複数のサーバ装置に分散する、分散処理システムとしてもよい。また、クラウド上で仮想サーバ機能等を利用して、情報配信装置30の各機能を実現してもよい。
1 情報配信システム
10 車載ナビゲーション装置
11、21、31、41 制御部
111、211 経路案内部
112、212 移動体情報送信部
12、22、32、42 記憶部
121、221 位置情報
122、222 移動体ID
123、223 地図情報
13、23、33、43 通信部
14、24 センサ部
15、25、34、44 表示部
16、26、35、45 入力部
20 携帯端末
27 近距離通信部
30 情報配信装置
311 移動履歴更新部
312 滞在施設推定部
313 移動相関算出部
314 配信要求受付部
315 配信対象決定部
316 送信管理部
321 地図情報
322 移動履歴データベース
40 施設端末
411 施設情報更新部
412 配信要求部
413 配信実績情報取得部
421 施設情報
422 施設ID
50a、50b 車両
60 通信網

Claims (8)

  1. 複数の移動体の現在位置を受信する受信部と、
    道路地図情報と複数の施設情報とが保存される地図部と、
    前記複数の移動体それぞれの現在位置に基づいて、前記移動体のそれぞれの現在滞在している施設、又は、前記移動体のそれぞれの最後に滞在していた施設を推定する滞在施設推定部と、
    前記複数の移動体の過去の前記複数の施設間の移動履歴に基づいて、施設間の移動相関を算出する移動相関算出部と、
    前記施設情報に対応する施設から、情報配信要求を受け付ける配信要求受付部と、
    前記推定した、前記移動体のそれぞれが現在滞在している施設、又は、前記移動体のそれぞれが最後に滞在していた施設と、前記算出した施設間の移動相関とに基づいて、前記受け付けた情報配信要求の要求元の施設に関する情報を配信する対象の移動体を決定する配信対象決定部と、
    を備えることを特徴とする情報配信装置。
  2. 前記配信対象決定部は、前記移動体が移動中の場合に、前記移動体が前記要求元の施設に近づいているか否かを判定し、近づいていると判定した移動体を、前記要求元の施設に関する情報を配信する対象の移動体と決定することを特徴とする請求項1記載の情報配信装置。
  3. 前記地図部には、さらに、前記複数の施設情報に施設種別の情報が保存されており、
    前記配信対象決定部は、前記推定した、前記移動体のそれぞれが現在滞在している施設の種別情報、又は、前記移動体のそれぞれが最後に滞在していた施設の種別情報をさらに加味し、前記要求元の施設に関する情報を配信する対象の移動体を決定することを特徴とする請求項1又は2記載の情報配信装置。
  4. 前記受信部は、さらに、前記移動体で行動を共にする同行者人数を受信し、
    前記地図部には、さらに、前記複数の施設情報に施設種別の情報が保存されており、
    前記配信対象決定部は、前記同行者人数と、要求元の施設の施設種別とを加味し、前記要求元の施設に関する情報を配信する対象の移動体を決定することを特徴とする請求項1又は2記載の情報配信装置。
  5. 前記受信部は、さらに、前記移動体で行動を共にする同行者人数を受信し、
    前記情報配信要求には、同行者人数に関する指定が含まれ、
    前記配信対象決定部は、前記同行者人数と、前記同行者人数に関する指定とを加味し、前記要求元の施設に関する情報を配信する対象の移動体を決定することを特徴とする請求項1又は2記載の情報配信装置。
  6. さらに、送信部を備え、
    前記送信部は、前記配信対象決定部が決定した、前記要求元の施設に関する情報を配信する対象の移動体の数が含まれる配信数情報を、前記要求元の施設に送信することを特徴とする請求項1乃至5記載の情報配信装置。
  7. 前記受信部はさらに、配信された前記要求元の施設に関する情報が移動体のユーザによって開封されたことを示す開封情報を受信し、
    前記送信部はさらに、前記開封情報を、前記要求元の施設に送信することを特徴とする請求項6に記載の情報配信装置。
  8. 複数の移動体の現在位置を受信する受信ステップと、
    道路地図情報と複数の施設情報とが保存される地図ステップと、
    前記複数の移動体それぞれの現在位置に基づいて、前記移動体のそれぞれの現在滞在している施設、又は、前記移動体のそれぞれの最後に滞在していた施設を推定する滞在施設推定ステップと、
    前記複数の移動体の過去の前記複数の施設間の移動履歴に基づいて、施設間の移動相関を算出する移動相関算出ステップと、
    前記施設情報に対応する施設から、情報配信要求を受け付ける情報配信要求受付ステップと、
    前記推定した、前記移動体のそれぞれが現在滞在している施設、又は、前記移動体のそれぞれが最後に滞在していた施設と、前記算出した施設間の移動相関とに基づいて、前記受け付けた情報配信要求の要求元の施設に関する情報を配信する対象の移動体を決定する配信対象決定ステップと、
    を備えることを特徴とする情報配信方法。
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