JPWO2019088107A1 - 燃焼器および燃焼方法 - Google Patents

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Abstract

窒素酸化物の生成を抑制することが可能な燃焼器および燃焼方法を提供する。燃焼室(12)を形成する第1の壁(13A)と、燃焼器の入口(10A)に設けられ、窒素を含む燃料(F)を燃焼室(12)に噴射する燃料噴射ノズル(11)であって、燃料(F)が燃焼室の中心軸(12C)に対して第1の壁(13A)の向かう方向に噴射されるように構成される、燃料噴射ノズル(11)と、燃焼器の入口(10A)に設けられ、燃焼室(12)に空気(A1)を導入する空気導入口(14)であって、空気(A1)が第1の壁(13A)に沿って流れるように構成される、空気導入口(14)と、を備え、燃焼室(12)に導入される燃料および空気が、空気に対する燃料の当量比が1.0以上となるように構成される、燃焼器(10)。

Description

本発明は、燃焼器および燃焼方法に関する。
本出願は、2017年10月31日に日本に出願された特願2017−210672号に基づき、優先権を主張し、その内容をここに援用する。
近年、アンモニア等の窒素元素(N)を含む含窒素化合物を燃料として利用する研究が進められている。アンモニアは、水素元素(H)の割合が多く、炭素元素を含まず、燃焼時の主な生成物が水と窒素(N)であることから、再生可能エネルギーにより生成した水素(H)のキャリアとして、また、二酸化炭素の排出削減が可能な燃料としての応用が期待されている。
特許文献1には、アンモニア含有ガスおよび硫化水素含有ガスを燃焼処理する際、硫化水素含有ガスを燃焼させる工程の前に窒素酸化物の還元工程を設ける処理方法が開示されている。特許文献2には、クラッキングを用いたアンモニアのガスタービン燃焼方法が開示されている。特許文献3には、アンモニアを燃料として廃棄通路内にNOx選択還元触媒が配置されたエンジンが開示されている。特許文献4には、一次燃焼域と二次燃焼域との間に絞り部が設けられ、一次燃焼域の周囲に冷却通路が設けられたガスタービン燃焼器が開示されている。
米国特許出願公開第2006/141414号明細書 米国特許第3313103号明細書 欧州特許第2378096号明細書 日本国特開平9−145057号公報
高温で含窒素化合物が燃焼すると、窒素酸化物(NOx)が生成することから、窒素酸化物の排出削減が可能な技術が求められている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、窒素酸化物の生成を抑制することが可能な燃焼器および燃焼方法を提供することを課題とする。
本発明に係る実施態様は、次の燃焼器を提供する。
(1)燃焼器であって、
燃焼室を形成する第1の壁と、
前記燃焼器の入口に設けられ、窒素を含む燃料を前記燃焼室に噴射する燃料噴射ノズルであって、前記燃料が前記燃焼室の中心軸に対して前記第1の壁の向かう方向に噴射されるように構成されてなる、前記燃料噴射ノズルと、
前記燃焼器の入口に設けられ、前記燃焼室に空気を導入する空気導入口であって、前記空気が前記第1の壁に沿って流れるように構成されてなる、前記空気導入口と、を備え、
前記燃焼室に導入される前記燃料および前記空気が、前記空気に対する前記燃料の当量比が1.0以上となるように構成されてなる、前記燃焼器。
(2)前記当量比が1.0〜1.2である、(1)記載の燃焼器。
(3)前記燃料噴射ノズルは、前記燃焼室の中心軸に対して径方向に30°〜80°をなす角度に前記燃料を噴射するように構成されてなる、(1)または(2)記載の燃焼器。
(3A)前記燃料噴射ノズルは、前記燃焼室の少なくとも中心軸方向に前記燃料を噴射するように構成されてなり、
前記燃料の噴射方向に、前記燃料噴射ノズルと離隔して、前記燃料の流れ方向を前記燃焼器の第1の壁方向に変更する部材をさらに備えてなる、(1)または(2)記載の燃焼器。
(4)前記空気導入口に、前記燃焼室で前記空気の旋回流を形成するスワラをさらに備えてなる、(1)〜(3)および(3A)のうちいずれか一項記載の燃焼器。
(5)前記空気導入口は、前記燃料噴射ノズルに対して前記燃焼器の中心軸から離れる方向に配置されてなる、(1)〜(4)および(3A)のうちいずれか一項記載の燃焼器。
(6)前記第1の壁を囲む第2の壁であって、前記第1の壁と第2の壁との間に前記第1の壁の冷却用空気が流通可能な流路を有する、前記第2の壁をさらに備え、
前記流路は、前記冷却用空気の入口が前記燃焼器の入口側に設けられ、その出口が前記燃焼器の出口側に前記燃焼室に前記燃焼器の出口に向けて開口されてなる、(1)〜(5)および(3A)のうちいずれか一項記載の燃焼器。
(7)前記第1の壁の外面に設けられた、少なくとも一つの放熱部材をさらに備えてなる、(1)〜(6)および(3A)のうちいずれか一項記載の燃焼器。
(8)前記第1の壁および前記少なくとも一つの放熱部材を囲む第3の壁であって、前記第1の壁と第3の壁との間に冷却用空気が流通可能な流路を有し、
前記流路は前記冷却用空気の入口が前記燃焼器の出口側に設けられると共に前記空気導入口に連通し、前記冷却用空気が前記流路内で加熱されるように構成されてなる、(7)記載の燃焼器。
(9)前記燃焼室に、燃焼するガスが前記第1の壁寄りを前記燃焼器の入口側から出口側へ流れ、さらに反転して燃焼室の中心軸に沿って前記入口側に戻る再循環流を含む燃焼領域が形成され、
前記燃焼器の入口から前記燃焼するガスの流れが反転する位置まで、前記第1の壁は外部から燃焼室へ前記冷却用空気が流入しないように閉塞されてなる、(1)〜(8)および(3A)のうちいずれか一項記載の燃焼器。
(10)前記燃焼するガスの流れが反転する位置よりも前記燃焼器の出口側に、前記第1の壁に他の空気導入口をさらに備え、
前記燃焼領域の前記燃焼器の出口側に他の燃焼領域が形成され、前記他の空気導入口から供給される空気によって、前記燃焼室からの燃焼ガスが燃焼および冷却されるように構成されてなる、(9)記載の燃焼器。
(11)前記他の空気導入口から前記燃焼器の出口までの長さが、前記燃焼器の入口から前記他の空気導入口までの長さよりも短い、(10)記載の燃焼器。
(12)前記燃料がアンモニアを含む、(1)〜(11)および(3A)のうちいずれか一項記載の燃焼器。
(12A)前記第1の壁は前記燃焼器のライナである、(1)〜(12)および(3A)のうちいずれか一項記載の燃焼器。
本発明に係る実施態様は、次の燃焼方法を提供する。
(13)燃焼器における燃焼方法であって、
前記燃焼器の入口において窒素を含む燃料を燃焼室に噴射するとともに空気を導入して燃焼する第1のステップであって、前記燃料が前記燃焼室の中心軸に対して前記燃焼室を囲む第1の壁に向かう方向に噴射されるとともに前記空気が第1の壁の内側に沿って流れ、前記燃焼室に導入される前記燃料および前記空気が、前記空気に対する前記燃料の当量比が1.0以上で、前記燃焼室の燃焼するガスの流れが前記第1の壁寄りを前記燃焼器の入口側から出口側へ流れ、さらに反転して燃焼室の中心軸に沿って前記入口側に戻る再循環流を含む第1の燃焼領域が形成される、前記第1のステップと、
前記燃焼するガスの流れが反転する位置よりも前記燃焼器の出口側の位置で、前記第1の壁から空気を導入して前記第1の燃焼領域において燃焼したガスを第2の燃焼領域においてさらに燃焼し冷却する第2のステップと、を含む前記燃焼方法。
(14)前記第1のステップにおいて、前記第1の壁に沿って冷却用空気を導入する工程をさらに備え、前記第1の壁から冷却用の空気が第1の燃焼領域に導入されないようにする、(13)記載の燃焼方法。
(15)前記第2のステップにおいて前記第2の燃焼領域における燃焼するガスの滞留時間は、前記第1のステップにおいて前記第1の燃焼領域における燃焼するガスの滞留時間よりも短い、(13)または(14)記載の燃焼方法。
本発明によれば、窒素酸化物の生成を抑制することが可能な燃焼器および燃焼方法を提供することができる。
第1実施形態の燃焼器を示す断面図である。 第2実施形態の燃焼器を示す断面図である。 燃焼方法の第1実施形態を示すフローチャートである。 第3実施形態の燃焼器における燃料噴射ノズルを示す断面図である。 燃焼器における排出ガスの組成を例示するグラフである。 燃焼器における低位発熱量とNO濃度との関係を例示するグラフである。
以下、好適な実施形態に基づき、図面を参照して本実施形態を説明する。
図1は、第1実施形態の燃焼器10を示す断面図である。図1を参照するに、第1実施形態の燃焼器10は、概略として、燃焼室12に向けて燃料を噴射する燃料噴射ノズル11と、燃焼室12を形成するライナ13とを含む。本実施形態の場合、ライナ13は、燃焼室12を形成する第1の壁13Aと、第1の壁13Aを囲む第2の壁13Bを有する。
燃焼器10は、燃焼器の入口10Aと、燃焼器の出口10Bとを有する。燃料噴射ノズル11は、燃焼器の入口10Aに設けられている。燃焼室12には、後に詳述するように、燃焼器の入口10A側には、第1の燃焼領域C1が構成され、燃焼器の出口10B側には、第2の燃焼領域C2が形成される。
燃焼器10に導入される燃料Fは、窒素を含む。窒素を含む燃料として、例えばアンモニア等、窒素元素(N)を含む含窒素化合物が挙げられる。含窒素化合物として、窒素元素(N)と水素元素(H)との化合物、窒素元素(N)と水素元素(H)と炭素元素(C)との化合物、および、窒素元素(N)と水素元素(H)と酸素元素(O)との化合物等を含む群のいずれかから選択される、1種または2種以上が挙げられる。
燃料Fはアンモニアを含む場合、実質的にアンモニアのみであってもよく、アンモニアにメタン、天然ガス、又は灯油等を混合したものでもよい。燃料Fは、窒素を含む燃料に加えて、窒素を含まない燃料を含んでもよい。窒素を含まない燃料として、水素、炭素等の無機物、炭化水素若しくはアルコール類等の有機化合物、又は、石炭若しくは石油等の化石燃料等が挙げられる。
燃焼器の入口10A側の燃焼室12には、燃料リッチとなる条件で燃料および空気が導入される。燃料リッチ条件とは、具体的には、空気に対する燃料の当量比が1.0以上である。好ましくは、空気に対する燃料の当量比が1.0〜1.2である。これにより、窒素を含む燃料Fを燃焼させる場合に、含窒素化合物の非酸化的熱分解が促進され、含窒素化合物の酸化的燃焼による窒素酸化物の発生が抑制される。例えば、燃料Fに含まれる含窒素化合物がアンモニアである場合、アンモニアが窒素と水素に分解する割合を増加させることができる。
燃焼室12には、燃焼ガスG1が第1の壁13A寄りを、燃焼器の入口10A側から出口10B側へ流れ、さらに反転して燃焼室の中心軸12Cに沿って入口10A側に戻る再循環流を含む燃焼領域C1(以下、「第1の燃焼領域C1」と称する。)が形成される。
これにより、燃料リッチで酸素不足となる条件でも、窒素を含む燃料の燃焼をより安定化することができる。
燃料噴射ノズル11は、窒素を含む燃料Fを燃焼室12に噴射する。本実施形態の場合、燃料噴射ノズル11は、燃料Fが燃焼室12の中心軸12Cに対して第1の壁13Aに向かう方向F1に噴射されるように構成されている。これにより、燃焼室12に導入される燃料Fの流れが、第1の燃焼領域C1における燃焼ガスG1の再循環流を妨げにくくなる。なお、本実施形態では、燃料噴射ノズル11から燃料Fを向かわせる先の第1の壁13Aは、燃焼器10のライナ13であるが、例えばライナ13の内側に、別に第1の壁13Aを設けることも可能である。
図1に示す例では、燃料噴射ノズル11の内部には、燃焼室の中心軸12C上に、または中心軸12Cに平行に配置された第1の燃料流路11Aと、それに連通する中心軸12Cに対して斜めに配置された第2の燃料流路11Bが形成されている。この場合、燃料噴射ノズル11から噴射された燃料の流れ方向F1は、燃焼室の中心軸12Cと第2の燃料流路11Bとがなす角度θにより調整することができる。燃料噴射ノズル11から噴出される燃料Fは、第2の燃料流路11Bの延長線上に噴射される。燃料噴射ノズル11が、燃焼室の中心軸12Cに対して径方向に30°〜80°をなす角度に燃料Fを噴射するように構成されることが好ましい。
本実施形態の場合、第1の燃料流路11Aは、燃焼室12の中心軸12C上に配置されている。また、第2の燃料流路11Bは、燃焼室12の中心軸12Cから径方向に離れた位置に開口されている。1本の第1の燃料流路11Aから、複数本の第2の燃料流路11Bが分岐してもよい。第2の燃料流路11Bの本数は、特に限定されないが、例えば2〜20本、またはそれ以上でもよい。
燃焼器の入口10Aには、燃焼室12に空気を導入する第1の空気導入口14が設けられている。燃焼器10は、第1の空気導入口14から導入された空気A1が、第1の壁13Aに沿って流れるように構成されている。これにより、第1の燃焼領域C1の再循環流が促進され、第1の燃焼領域C1における燃焼ガスG1の滞留時間がより長くなり、燃焼が安定化する。第1の燃焼領域C1における再循環流をより促進するため、第1の空気導入口14には、燃焼室12で空気の旋回流を形成するスワラ14Sを備えてもよい。なお、図1に示す燃焼器10は、旋回流燃焼器にスワラを設けた態様であるが、同様の再循環流はブラフボディーなどでも実現できるので、本実施形態は旋回流燃焼器に限定されるものではない。
本実施形態の場合、燃料噴射ノズル11から導入された燃料Fと、第1の空気導入口14から導入される空気A1とを燃焼室12内で拡散しながら混合する。第1の空気導入口14は、燃料噴射ノズル11に対して燃焼器の中心軸12Cから離れる方向に配置されることが好ましい。これにより、燃料噴射ノズル11から第1の壁13Aに向かう方向に噴射された燃料Fが、第1の空気導入口14から導入された空気A1と混合しやすくなる。
なお、燃焼室12に燃料と空気を導入する手法としては、予混合気として燃料噴射ノズル11から燃焼室12に燃料と空気を導入することも可能である。
燃料と空気とが混合されて燃焼すると、燃焼室12内が高温となる。高温では空気中に含まれる窒素と酸素が窒素酸化物に変換される割合が増加し、また、ライナ13の耐熱性にも影響するため、燃焼室12内の冷却を行うことが好ましい。本実施形態では、ライナ13は、第1の壁13Aを囲む第2の壁13Bを有し、第1の壁13Aと第2の壁13Bとの間に、第1の壁13A又は第2の壁13Bに沿って冷却用空気Aが流通可能な第1の空気流路15を有する。第1の空気流路15における冷却用空気Aの入口15Aが燃焼器の入口10A側に設けられ、第1の空気流路15における冷却用空気Aの出口15Bが燃焼器の出口10B側に設けられている。第1の空気流路の出口15Bは、燃焼室12に対し、燃焼器の出口10Bに向けて開口している。これにより、第1の空気流路15から燃焼室12内に流入する空気Aが第1の燃焼領域C1に流入しにくくなり、燃料リッチ条件での燃焼を維持しやすくなる。第1の空気流路の入口15Aは、燃焼器の入口10A側に向けて開口している。これにより、第1の空気流路15における冷却用空気Aが燃焼器の入口10A側から燃焼器の出口10B側に向かう方向に流れ、再循環流に流入しにくくなる。
図1に示す例では、第2の壁13Bの周囲には、燃焼器の外壁16から構成される第3の壁16Aが設けられている。第2の壁13Bと第3の壁16Aとの間には、第1の空気流路の入口15Aに向けて空気が流れる第2の空気流路17が設けられている。第2の空気流路17の入口17Aは、第1の空気流路の入口15Aよりも燃焼器の出口10B側に設けられている。燃料噴射ノズル11は、燃焼器の外壁16に固定されている。
燃焼器の入口10A側から燃焼ガスG1の流れが反転する位置まで、第1の壁13Aは外部から燃焼室12へ冷却用空気Aが流入しないように閉塞されている。これにより、第1の空気流路15から燃焼室12内に流入する空気Aが第1の燃焼領域C1における燃料を希釈しにくくなり、燃料リッチ条件での燃焼を維持しやすくなる。
第1の燃焼領域C1における燃焼ガスG1の流れが反転する位置よりも燃焼器の出口10B側に、ライナ13は第2の空気導入口18を備えている。また、第1の燃焼領域C1よりも燃焼器の出口10B側には、さらに燃焼領域C2(以下、「第2の燃焼領域C2」と称する。)が形成されている。第2の空気導入口18から供給される空気A2によって、燃焼室12からの燃焼ガスG2が燃焼および冷却される。
第2の空気導入口18から供給される空気A2は、空気に対する燃料の当量比を下げるため、第2の燃焼領域C2の燃焼ガスG2に混合されることが好ましい。また、燃焼ガスG2の過度な温度上昇を抑制するため、第2の空気導入口18から供給される空気A2が、燃焼ガスG2の冷却に利用されてもよい。第2の空気導入口18が設けられ、第2の燃焼領域C2を囲む第1の壁13Aは、第1の空気流路15を囲む第2の壁13Bから連続するように構成されてもよい。
第2の空気導入口18から燃焼器の出口10Bまでの長さL2は、燃焼器の入口10Aから第2の空気導入口18までの長さL1よりも短い。このように、第2の燃焼領域C2の長さが相対的に短くされていることにより、第2の燃焼領域C2における燃焼ガスG2の滞留時間が短くなり、燃焼ガスG2が高温で燃焼されても、窒素酸化物の生成を抑制することができる。L1とL2との合計に対するL1の比〔L1/(L1+L2)〕は、例えば、1/2を超え、2/3以下またはそれ以上であってもよい。
第2の燃焼領域C2においては、燃料リーンとなる条件で燃料および空気が混合されることが好ましい。燃料リーン条件とは、具体的には、空気に対する燃料の当量比が1.0未満である。これにより、燃料の完全燃焼が促進される。第2の燃焼領域C2で発生した燃焼ガスG2は、燃焼室12の中心軸12Cに沿って燃焼器の出口10Bから放出される。燃焼器10がガスタービン用燃焼器である場合には、燃焼器の出口10Bから放出された燃焼ガスG2の運動エネルギーが、タービンの回転に利用される。燃焼器から排出されるガス中の窒素酸化物の程度に応じて、排ガスを脱硝触媒で処理することも可能である。
燃焼器から排出されるガス中の窒素酸化物濃度が低いほど、脱硝触媒の利用規模を縮小することができ、好ましい。
次に、第2実施形態の燃焼器について説明する。図2は、第2実施形態の燃焼器20を示す断面図である。第2実施形態の燃焼器20は、概略として、燃焼室22に向けて燃料を噴射する燃料噴射ノズル21と、燃焼室22を形成するライナ23とを含み、ライナ23は、燃焼室22を形成する第1の壁23Aを有する。
第1実施形態の燃焼器10は、燃焼室12を冷却する機構として、ライナ13に第1の空気流路15を有するが、第2実施形態の燃焼器20は、燃焼室22を冷却する機構として、第1の壁23Aの外面に設けられた、少なくとも一つの放熱部材25を備える。
なお、第2実施形態における燃焼器20の入口20A、出口20B、燃料噴射ノズル21、第1の空気導入口24、スワラ24S、および第2の空気導入口28の構成は、それぞれ第1実施形態における燃焼器10の入口10A、出口10B、燃料噴射ノズル11、第1の空気導入口14、スワラ14S、および第2の空気導入口18に対応するので、重複する説明を省略する。
放熱部材25は、例えばライナ23の外面に一体化された放熱フィンである。放熱部材25から放出される熱は、例えば輻射熱として燃焼器20の外部に排出されてもよい。第1の壁23Aに放熱部材25が形成された領域には、第1実施形態の第1の空気流路15と同様に、冷却用空気A1を燃焼室22内に導入するための第1の空気流路を設けることもできる。
図2に示す例の場合、第1の壁23Aに放熱部材25が形成された領域には、外部から燃焼室22へ冷却用空気が流入しないように閉塞されている。例えば、燃焼室の中心軸22Cに沿った方向で、入口20A側の第1の空気導入口24と、出口20B側の第2の空気導入口28との間に空気の流入口がない構成である。これにより、冷却用空気が第1の燃焼領域C1における燃料を希釈しにくくなり、第1の燃焼領域C1における燃料リッチ条件での燃焼を維持する観点で有利である。
図2に示す例では、放熱部材25の周囲には、燃焼器の外壁26から構成される第3の壁26Aが設けられている。第3の壁26Aは、第1の壁23Aおよび少なくとも一つの放熱部材25を囲むように配置されている。第1の壁23Aおよび放熱部材25と第3の壁26Aとの間には、第1の空気導入口24に連通した第2の空気流路27が設けられている。第2の空気流路27の入口27Aは、少なくとも一つの放熱部材25よりも燃焼器の出口10B側に設けられている。第2の空気流路27は、冷却用空気が流通可能な流路である。第2の空気流路27を通じて供給される冷却用空気は、放熱部材25から放出される熱により、第2の空気流路27内で加熱されてもよい。この場合、放熱部材25から放出される熱の少なくとも一部が燃焼室22内に戻ってくることになるが、燃焼室22内の高温領域の偏在を抑制することができる。
図3は、燃焼方法の第1実施形態を示すフローチャートである。上記実施形態の燃焼器10,20における燃焼方法について、図1〜3を参照して説明する。
第1のステップS1は、燃焼器の入口10A,20Aにおいて窒素を含む燃料Fを燃焼室12,22に噴射するとともに空気A1を導入して燃料Fを燃焼するステップである。
第1のステップS1においては、燃料Fが燃焼室の中心軸12C,22Cに対して燃焼室12,22を囲む第1の壁13A,23Aに向かう方向に噴射されるとともに空気A1が第1の壁13A,23Aの内側に沿って流れる。また、燃焼室12,22に導入される燃料および空気が、空気に対する前記燃料の当量比が1.0以上となるように構成される。また、燃焼室12,22内で燃焼する燃焼ガスG1の流れが第1の壁13A,23A寄りを燃焼器の入口10A,20A側から出口10B,20B側へ流れ、さらに反転して燃焼室の中心軸12C,22Cに沿って燃焼器の入口10A,20A側に戻る再循環流を含む第1の燃焼領域C1が形成される。
第2のステップS2は、第1の燃焼領域C1において燃焼ガスG1の流れが反転する位置よりも燃焼器の出口10B,20B側の位置で、第1の壁13A,23Aから空気A2を導入して第1の燃焼領域C1において燃焼した燃焼ガスG1を第2の燃焼領域C2においてさらに燃焼し冷却する。
この燃焼方法によれば、第1の燃焼領域C1において、燃料リッチ条件で窒素を含む燃料を燃焼させ、冷却用空気の流入を抑制して高温で燃焼ガスの燃焼と燃焼ガスの再循環流を促進し、窒素酸化物の生成を抑制することができる。また、第2の燃焼領域C2において、第1の燃焼領域C1における燃焼ガスG1中の未燃分をさらに燃焼し、得られた燃焼ガスG2を燃焼器の出口10B,20Bから排出することができる。
第1のステップS1において、第1の壁13A,23Aから冷却用の空気が第1の燃焼領域C1に導入されないようにすることが好ましい。これにより、燃料リッチ条件で再循環する燃焼ガスG1への影響を抑制して、第1の燃焼領域C1における窒素酸化物の生成を抑制することができる。
第2のステップS2において燃焼するガスの滞留時間は、第1のステップS1において燃焼するガスの滞留時間よりも短いことが好ましい。これにより、第2の燃焼領域C2における窒素酸化物の生成を抑制することができる。
次に、燃料噴射ノズルにおいて、燃料の流れ方向を燃焼室の中心軸方向から変更する構成について説明する。上記実施形態の燃焼器10,20の場合、燃料噴射ノズル11,21は、燃焼室の中心軸12C,22Cから傾斜した方向に設けられた第2の燃料流路11B,21Bにより、燃料Fの流れ方向を第1の壁13A,23Aに向かう方向F1としている。これに対して、第3実施形態において、窒素を含む燃料Fを燃料噴射ノズルから噴射した後で、燃料の流れ方向を変更することも可能である。
図4は、第3実施形態の燃焼器における燃料噴射ノズルを示す断面図である。図4を参照するに、第3実施形態の燃焼器の場合、燃料噴射ノズル31は、燃焼室32の少なくとも中心軸32Cの方向に燃料Fを噴射するように構成されている。燃料噴射ノズル31の内部には、燃焼室の中心軸32C上に、または中心軸32Cに平行に配置された燃料流路31Aが形成されている。燃料Fの噴射方向には、燃料噴射ノズル31と離隔して、燃料の流れ方向F2を第1の壁33Aに向かう方向に変更する方向変更部材31Bが配置されている。
これにより、第1または第2実施形態と同様に、燃焼室32に導入される燃料Fの流れが、第1の燃焼領域C1における燃焼ガスG1の再循環流を妨げにくくなる。燃料噴射ノズル31から噴出される燃料Fの流れ方向は、燃焼室の中心軸32Cに対して径方向に30°〜80°をなす角度であることが好ましい。方向変更部材31Bのうち燃料噴射ノズル31に対向する面は、燃焼室の中心軸32Cに垂直な平面でもよく、円錐面、又は球面等の曲面であってもよい。
なお、第3実施形態における燃焼器の入口30A、燃焼室32、ライナ33、第1の壁33A、第1の空気導入口34、スワラ34S、および外壁36の構成は、それぞれ第1または第2実施形態における燃焼器10,20の入口10A,20A、燃焼室12,22、ライナ13,23、第1の壁13A,23A、第1の空気導入口14,24、スワラ14S,24S、および外壁16,26にそれぞれ対応するので、重複する説明を省略する。
また、図4に図示されていない構成要素も、それぞれ、図1または図2における燃焼器10,20の出口10B,20B、第1の空気流路15または放熱部材25、第2の空気流路17,27,第2の空気導入口18,28等と同様に構成することができる。
以上、本実施形態を好適な実施形態に基づいて説明してきたが、本実施形態は上述の実施形態に限定されず、本実施形態の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。改変としては、各実施形態における構成要素の追加、置換、省略、又はその他の変更が挙げられる。また、2以上の実施形態に用いられた構成要素を適宜組み合わせることも可能である。
以下、実施例をもって本実施形態を具体的に説明する。なお、本実施形態は、これらの実施例のみに限定されるものではない。
本実施例では、アンモニアの専焼およびアンモニアとメタンとの混焼が可能な燃焼器を試作した。以下、メタンとアンモニアとの混合割合は、メタンとアンモニアとを混合した燃料全体の単位時間当たり低位発熱量に占めるアンモニアの単位時間当たり低位発熱量の比として表し、ここでは「NH比」と略称する。
アンモニアの低位発熱量は約18.8MJ/kg、メタンの低位発熱量は約50.0MJ/kgである。標準状態(0℃、1atm)における密度は、アンモニアが約0.77kg/m、メタンが約0.72kg/mである。単位質量当たり低位発熱量(MJ/kg)と密度(kg/m)と体積流量(L/min)との積の60分の1として、単位時間当たり低位発熱量(kW)が得られる。上記のとおり、単位質量当たり低位発熱量および標準状態における密度は物質ごとに固有の定数であるから、低位発熱量に基づくNH比は、アンモニアの流量比と1対1に対応する。
本実施例の燃焼器は、標準状態(0℃、1atm)に換算したアンモニアの流量が最大で1000L/minであり、この場合、単位時間当たり低位発熱量は約236kWである。なお、1atmは、101325Paに等しい。本実施例の燃焼器は、概ね図1に示す燃焼器10と同様の構造であり、また必要に応じて燃料噴射ノズル11を図4に示す燃料噴射ノズル31に交換することが可能である。
図5は、NH比を1.0としたアンモニア専焼状態における排出ガスの成分の分析結果の一例を示すグラフである。横軸の流量の単位Nl/分は、標準状態における流量(リットル毎分)を意味する。図5を参照するに、排出される窒素酸化物(NOx)の大部分が一酸化窒素(NO)であることが分かる。なお、図5には、NOの濃度について、酸素濃度が16%である場合の換算値(16%O換算)を併せて示す。この換算値は、排出ガス中の窒素酸化物またはそのうち特定の成分の濃度をCs、酸素濃度をOsとし、清浄な空気中の酸素濃度を21%とし、酸素濃度の基準値Onを16%としたとき、C=Cs×(21−On)/(21−Os)で算出される濃度である。
図6は、種々の条件において、燃料の単位時間当たり低位発熱量(kW)と、16%O換算によるNO濃度(ppm)との関係を測定した結果の一例を示すグラフである。
例1は、NH比が0.5〜1.0の範囲内で、燃料を燃料噴射ノズルから燃焼室の中心軸に沿って噴射した場合である。この場合は、図1の燃料噴射ノズル11において第2の燃料流路11Bを省略した場合、あるいは図4の燃料噴射ノズル31から方向変更部材31Bを省略した場合に相当する。
例2は、図1において、燃焼室の中心軸12Cと第2の燃料流路11Bとがなす角度θが30°であり、NH比が0.5〜0.7の範囲内とした場合である。
例3は、図1において、燃焼室の中心軸12Cと第2の燃料流路11Bとがなす角度θが60°であり、NH比が0.6〜1.0の範囲内とした場合である。
例4は、図4において、燃焼室の中心軸32Cと燃料の流れ方向F2とがなす角度θが約80°であり、NH比が0.4〜1.0の範囲内とした場合である。
例5は、図4において、燃焼室の中心軸32Cと燃料の流れ方向F2とがなす角度θが約80°であり、NH比が0.4〜0.7の範囲内とした場合である。
図6を参照するに、例1に比べて、例2〜5はNOの排出量をほぼ半減することができたことが分かる。なお、図6において、Q1の線は、タービンの回転数を75000rpmとして41.8kWの発電を行うのに必要なアンモニア流量に相当する。また、Q2の線は、50kWの発電を行うのに必要なアンモニア流量の目安に相当する。つまり、燃料の低位発熱量がQ1以上またはQ2以上となる実用的な領域において、NOの排出量を低減する効果が期待できる。
本実施形態の燃焼器または燃焼方法は、ガスタービン、バーナー、燃料電池−ガスタービンハイブリッドシステム、又はコージェネレーションシステム等への応用が期待できる。
A,A1,A2・・・空気
C1・・・第1の燃焼領域
C2・・・第2の燃焼領域
F・・・燃料
10,20・・・燃焼器
10A,20A,30A・・・燃焼器の入口
10B,20B・・・燃焼器の出口
11,21,31・・・燃料噴射ノズル
11A,11B,21A,21B,31A・・・燃料流路
12,22,32・・・燃焼室
12C,22C,32C・・・燃焼室の中心軸
13,23,33・・・ライナ
13A,23A、33A・・・第1の壁
13B・・・第2の壁
14,24,34・・・第1の空気導入口
14S,24S,34S・・・スワラ
15・・・第1の空気流路
16A,26A・・・第3の壁
17,27・・・第2の空気流路
18,28・・・第2の空気導入口
25・・・放熱部材

Claims (15)

  1. 燃焼器であって、
    燃焼室を形成する第1の壁と、
    前記燃焼器の入口に設けられ、窒素を含む燃料を前記燃焼室に噴射する燃料噴射ノズルであって、前記燃料が前記燃焼室の中心軸に対して前記第1の壁の向かう方向に噴射されるように構成されてなる、前記燃料噴射ノズルと、
    前記燃焼器の入口に設けられ、前記燃焼室に空気を導入する空気導入口であって、前記空気が前記第1の壁に沿って流れるように構成されてなる、前記空気導入口と、を備え、
    前記燃焼室に導入される前記燃料および前記空気が、前記空気に対する前記燃料の当量比が1.0以上となるように構成されてなる、前記燃焼器。
  2. 前記当量比が1.0〜1.2である、請求項1記載の燃焼器。
  3. 前記燃料噴射ノズルは、前記燃焼室の中心軸に対して径方向に30°〜80°をなす角度に前記燃料を噴射するように構成されてなる、請求項1または2記載の燃焼器。
  4. 前記空気導入口に、前記燃焼室で前記空気の旋回流を形成するスワラをさらに備えてなる、請求項1〜3のうちいずれか一項記載の燃焼器。
  5. 前記空気導入口は、前記燃料噴射ノズルに対して前記燃焼器の中心軸から離れる方向に配置されてなる、請求項1〜4のうちいずれか一項記載の燃焼器。
  6. 前記第1の壁を囲む第2の壁であって、前記第1の壁と第2の壁との間に前記第1の壁の冷却用空気が流通可能な流路を有する、前記第2の壁をさらに備え、
    前記流路は、前記冷却用空気の入口が前記燃焼器の入口側に設けられ、その出口が前記燃焼器の出口側に前記燃焼室に前記燃焼器の出口に向けて開口されてなる、請求項1〜5のうちいずれか一項記載の燃焼器。
  7. 前記第1の壁の外面に設けられた、少なくとも一つの放熱部材をさらに備えてなる、請求項1〜6のうちいずれか一項記載の燃焼器。
  8. 前記第1の壁および前記少なくとも一つの放熱部材を囲む第3の壁であって、前記第1の壁と第3の壁との間に冷却用空気が流通可能な流路を有し、
    前記流路は前記冷却用空気の入口が前記燃焼器の出口側に設けられると共に前記空気導入口に連通し、前記冷却用空気が前記流路内で加熱されるように構成されてなる、請求項7記載の燃焼器。
  9. 前記燃焼室に、燃焼するガスが前記第1の壁寄りを前記燃焼器の入口側から出口側へ流れ、さらに反転して燃焼室の中心軸に沿って前記入口側に戻る再循環流を含む燃焼領域が形成され、
    前記燃焼器の入口から前記燃焼するガスの流れが反転する位置まで、前記第1の壁は外部から燃焼室へ前記冷却用空気が流入しないように閉塞されてなる、請求項6又は8に記載の燃焼器。
  10. 前記燃焼するガスの流れが反転する位置よりも前記燃焼器の出口側に、前記第1の壁に他の空気導入口をさらに備え、
    前記燃焼領域の前記燃焼器の出口側に他の燃焼領域が形成され、前記他の空気導入口から供給される空気によって、前記燃焼室からの燃焼ガスが燃焼および冷却されるように構成されてなる、請求項9記載の燃焼器。
  11. 前記他の空気導入口から前記燃焼器の出口までの長さが、前記燃焼器の入口から前記他の空気導入口までの長さよりも短い、請求項10記載の燃焼器。
  12. 前記燃料がアンモニアを含む、請求項1〜11のうちいずれか一項記載の燃焼器。
  13. 燃焼器における燃焼方法であって、
    前記燃焼器の入口において窒素を含む燃料を燃焼室に噴射するとともに空気を導入して燃焼する第1のステップであって、前記燃料が前記燃焼室の中心軸に対して前記燃焼室を囲む第1の壁に向かう方向に噴射されるとともに前記空気が第1の壁の内側に沿って流れ、前記燃焼室に導入される前記燃料および前記空気が、前記空気に対する前記燃料の当量比が1.0以上で、前記燃焼室の燃焼するガスの流れが前記第1の壁寄りを前記燃焼器の入口側から出口側へ流れ、さらに反転して燃焼室の中心軸に沿って前記入口側に戻る再循環流を含む第1の燃焼領域が形成される、前記第1のステップと、
    前記燃焼するガスの流れが反転する位置よりも前記燃焼器の出口側の位置で、前記第1の壁から空気を導入して前記第1の燃焼領域において燃焼したガスを第2の燃焼領域においてさらに燃焼し冷却する第2のステップと、を含む前記燃焼方法。
  14. 前記第1のステップにおいて、前記第1の壁に沿って冷却用空気を導入する工程をさらに備え、
    前記第1の壁から前記冷却用空気が第1の燃焼領域に導入されないようにする、請求項13記載の燃焼方法。
  15. 前記第2のステップにおいて前記第2の燃焼領域における燃焼するガスの滞留時間は、前記第1のステップにおいて前記第1の燃焼領域における燃焼するガスの滞留時間よりも短い、請求項13または14記載の燃焼方法。
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