JPWO2019087576A1 - 導光板、及び映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、導光板を介して見える外界と、導光板の内部の部分反射面で反射される映像の明るさと色の均一性を両立することを目的とする。。本発明の導光板(1)は、映像光が入射する入射面(11)と、前記入射面(11)から入射した前記映像光を全反射しながら伝搬する略平行な第1及び第2の内面反射面(13,14)と、前記第1及び第2の内部反射面(13,14)が全反射して伝搬する前記映像光の一部を反射して前記第1の内面反射面(13)から前記導光板(1)の外部に出力光として出力させるとともに、入射された前記映像光の一部を透過させる、前記導光板(1)の内部に略平行に配置された複数Nの部分反射面(17)と、を備え、第k(kは1以上N以下の整数)の部分反射面(17)で反射した出力光の強度Ikは、前記入射面(11)から離れる方向に前記第kの部分反射面(17)に隣接して配置された第(k+1)の部分反射面(17)で反射した出力光の強度I(k+1)以上であることを特徴とする。

Description

本発明は、導光板、及び映像表示装置に関する。本発明は2017年10月30日に出願された日本国特許の出願番号2017-209393の優先権を主張し、文献の参照による織り込みが認められる指定国については、その出願に記載された内容は参照により本出願に織り込まれる。
例えば、特許文献1には、「光を透過させる基板20、内部反射全体によって基板中へ光を連結させるための光学手段、及び基板に所有される複数の部分反射面22を含み、部分反射面が、互いに平行であると共に基板のどの縁に対しても平行ではないことを特徴とする」光学デバイスが開示されている。
米国特許出願公開第2003/0165017号
特許文献1に記載の基板(導光板に相当する)では、映像の明るさの均一性を確保するため、基板の内部に配置する複数の部分反射面の反射率を変えている。このため、ユーザが基板を介して外界(実空間)を見た場合、外界の明るさの均一性が損なわれてしまうことになる。また、この場合、基板に濃淡がついてしまうので、デザインの観点でも望ましくない。
さらに、特許文献1に記載の基板では、基板の内部の部分反射面における多重反射により、本来表示したい映像とは異なるゴースト映像の発生を防ぐため、各部分反射面の反射率は、入射角に応じて大きく異なるようになされている。このため、ユーザが基板を介して外界を見た場合、見る方向によって外界における同一の色が異なる色に見えてしまうこと、すなわち、外界の色の均一性が損なわれてしまうことがある。
上述したように、外界の明るさや色の均一性が低いと、基板を介して見える外界に対して映像を重畳表示させてユーザに見せる拡張現実(AR:Augmented Reality)を実行した場合の臨場感が低下してしまう。
またさらに、基板の内部の各部分反射面の反射率を変えることは、製造工程の増加とコスト高を生じさせることになる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、導光板を介して見える外界と、導光板の内部の部分反射面で反射される映像との、明るさと色の均一性を両立できるようにすることを目的とする。
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。上記課題を解決すべく、本発明の一態様に係る導光板は、映像光が入射する入射面と、前記入射面から入射した前記映像光を全反射しながら伝搬する略平行な第1及び第2の内面反射面と、前記第1及び第2の内部反射面が全反射して伝搬する前記映像光の一部を反射して前記第1の内面反射面から前記導光板の外部に出力光として出力させるとともに、入射された前記映像光の一部を透過させる、前記導光板の内部に略平行に配置された複数Nの部分反射面と、を備え、第k(kは1以上(N−1)以下の整数)の部分反射面で反射した出力光の強度Ikは、前記入射面から離れる方向に前記第kの部分反射面に隣接して配置された第(k+1)の部分反射面で反射した出力光の強度I(k+1)以上であることを特徴とする。
本発明によれば、導光板を介して見える外界と、導光板の内部の部分反射面で反射される映像との、明るさと色の均一性を両立することが可能となる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明に係る第1の実施の形態である映像表示装置の構成例を示す図である。 図1の映像生成部の構成例を示すブロック図である。 図1の導光板の第1の構成例を示す図である。 導光板の第1の構成例に遮光部を追加した場合の構成例を示す図である。 複数の部分反射面の面間隔を説明するための図である。 ゴースト映像抑止に最適な部分反射面の反射率を説明するための図である。 導光板の第1の構成例における具体的なサイズの一例を示す図である。 複数の部分反射面の反射率と外光の透過率との関係の一例を示す図である。 導光板の第1の構成例の変形例を示す図である。 導光板の第1の構成例に保護部を追加した場合の構成例を示す図である。 導光板の第2の構成例を示す図である。 導光板の第3の構成例を示す図である。 導光板の第4の構成例を示す図である。 導光板の第4の構成例に対応する映像生成部の配置の一例を示す図である。 導光板の第5の構成例を示す図である。 導光板の第6の構成例を示す図である。 本発明に係る第2の実施の形態である映像表示装置の構成例を示す図である。 本発明に係る第3の実施の形態である映像表示装置の構成例を示す図である。 図18の第1及び第2の導光板の構成例を示す図である。 映像表示装置の適用例を示す図である。
以下、本発明に係る複数の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、「Aからなる」、「Aよりなる」、「Aを有する」、「Aを含む」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除するものでないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。
<本発明に係る第1の実施の形態である映像表示装置の構成例について>
図1は、本発明に係る第1の実施の形態である映像表示装置の構成例を示している。第1の実施の形態である映像表示装置20は、導光板1と、映像生成部21と、カップリングプリズム22とを有する。
導光板1は、入射される映像光をユーザに向けて反射することにより、ユーザに映像を視認させる。映像生成部21は、ユーザに見せるための映像光を生成してカップリングプリズム22に出射する。カップリングプリズム22は、映像生成部21と導光板1とを結合する役割を果たし、映像生成部21が生成、出射した映像光を導光板1に導く。すなわち、カップリングプリズム22は、第1の面と第2の面を有し、第1の面から入射した映像生成部21からの映像光を、第2の面から出射して、導光板1の入射面11に入射する。
なお、映像生成部21とカップリングプリズム22の間と、カップリングプリズム22と導光板1の入射面11の間との少なくとも一方には、周囲が遮光された開口を設けてもよい。該開口は、映像生成部21が出力した映像光が、カップリングプリズム22の第1の面以外からカップリングプリズム22に入射することや、カップリングプリズム22の第2の面から出射した光が、導光板1の入射面11以外から導光板1に入射することを遮光できるように、そのサイズと位置が決められている。これにより、映像とは関係ない光がユーザの目23に入ることを抑止することができる。
導光板1は、導光板1の筐体を成し、互いに略平行な第1の内面反射面13と第2の内面反射面14とを備え、第1の内面反射面13と第2の内面反射面14とによる全反射により、カップリングプリズム22から入射面11に入射された映像光をx方向に伝搬する。また、導光板1は、その内部に配置された複数Nの部分反射面17により、x方向に導光された映像光の一部を反射して進行方向を変え、第1の内面反射面13を透過して導光板1の外部に出射させる。導光板1の外部に出射された映像光の一部はユーザの目23に入射する。これにより、ユーザは目23に入射した映像光を知覚することで、映像表示装置20が表示する映像を視認できる。
入射面11に略平行な終端面12は、第2の内面反射面14と直交しないように形成されている。終端面12は、砂面(すりガラス面)ではなく、研磨面とすることが好ましい。これにより、映像光が全反射により導光板1の内部を伝搬して、複数Nの部分反射面17を全て透過した光が終端面12を透過し易くなり、迷光が発生しにくくなる。
なお、導光板1の終端面12の外側には、終端面12を透過した光を遮光するための遮光壁、遮光ブロック、遮光シート等から成る遮光部51を設けるようにしてもよい。遮光部51を設けることにより、ユーザが視認する迷光を低減することが可能となる。さらに、遮光部51が吸収した光のエネルギーにより導光板1の内部の温度が上昇することを防ぐために、映像表示装置20には、遮光部51の近傍に、熱を逃がすための空気穴を形成するようにしてもよい。
<映像生成部21の構成例について>
次に、図2は、映像生成部21の構成例を示している。この映像生成部21は、光源部110と、パネル部120と、投影光学部130とを有する。
光源部110は、映像生成部21が映像を生成するための光を放出してパネル部120に入射させる。
光源部110は、例えば、赤色用の光源111R及び集光レンズ114Rと、緑色用の光源111G及び集光レンズ114Gと、青色用の光源111B及び集光レンズ114Bと、クロスプリズム115と、マイクロレンズアレイ116と、レンズ117とを有する。
光源111Rは、赤色の発散光を出射する。集光レンズ114Rは、光源111Rからの発散光を略平行光に収束させる。光源111G、111Bと集光レンズ114G、114Bについても同様である。
なお、集光レンズ114R乃至114Bは、それぞれ1枚のレンズで構成してもよいし、複数枚のレンズで構成してもよい。集光レンズ114R、114G、114Bからそれぞれ出射される略平行光は、それぞれがクロスプリズム115の第1乃至第3の面に入射されて、クロスプリズム115の第4の面から出射される。すなわち、クロスプリズム115により、赤色と緑色と青色の光が合成されて出射される。
クロスプリズム115から出射された光は、マイクロレンズアレイ116及びレンズ117を透過する。マイクロレンズアレイ116及びレンズ117は、マイクロレンズアレイ116の各入射セルを物体として、パネル部120のパネル121上で該物体が結像し、結像した像の大きさがパネル121内における光を変調する領域の大きさと略等しくなるように、設計されて配置されている。これにより、光源部110は、パネル部120のパネル121を略均一な照度分布で照明することができる。
なお、レンズ117は、1枚のレンズで構成してもよし、複数枚のレンズで構成してもよい。
また、光源111Rと光源111Gと光源111Bは別々のパッケージに収められているものを採用してよいし、例えば、光源111Rと光源111Bとが1つに収められたパッケージと、光源111Gが収められたパッケージとを採用してもよい。この場合、例えばダイクロイックミラーを利用することで、赤色と緑色と青色の光を合成可能となる。
また、光源111Rと光源111Gと光源111Bが1つに収められたパッケージを採用してもよい。この場合、例えばライトトンネルやインテグレータ等を利用することで、赤色と緑色と青色の光を合成可能となる。
パネル部120は、映像信号に基づいて映像を表示するパネル121を備え、光源部110から入射された光をパネル121によって変調して投影光学部130に入射する。パネル12としては、例えば透過型または反射型の液晶パネルや、ミラー付きのMEMS(Micro−Electro Mechanical Systems)がアレイ上に並んだ素子を採用できる。また、パネル部120が備えるパネル121に応じて、映像生成部21の構成を変えてもよい。
投影光学部130は、1枚または複数のレンズからなる投影レンズ131を備えており、投影レンズ131は、パネル部120から入射された光を後段に投影する。これにより、映像生成部21から映像光がカップリングプリズム22に出射される。
投影レンズ131の射出瞳の位置は、投影レンズ131の最終面(光源部110から最も遠い面)の位置に略等しいか、または投影レンズ131の最終面の位置より、導光板1側に位置していることが好ましい。さらに、投影レンズ131の最終面から投影レンズ131の射出瞳までの距離は、投影レンズ131の軸上を通過した光線において、投影レンズ131の最終面から、導光板1の内部を伝搬して、ユーザの目23に到達するまでの光学換算距離にほぼ等しいことが望ましい。
これにより、導光板1は、映像生成部21が生成した映像光をユーザの目23に効率よく伝搬することが可能となる。また、映像の一部分の光がユーザの目23に到達せず映像が欠けてしまうことを防ぐことが可能となる。
映像生成部21においては、光源部110と、パネル部120とが同期して駆動されることにより映像光が生成される。また、光源部110として、光源111R、光源111G、光源111Bを利用し、フィールドシーケンシャル方式により光源部110及びパネル部120を駆動することで、フルカラーの映像光が生成される。
なお、光源部110が備える光源は、赤色と緑色と青色以外の色の光を放出するものであってもよい。これにより、映像生成部21が表示可能な色再現範囲を増やすことが可能となる。また、表示可能な色再現範囲を限定して、2種類の色の光を放出する光源や、1種類の色の光を放出する光源を備えているとしてもよい。これにより、映像生成部21を小型化したり、低コストで製造したりすることが可能となる。
<導光板1の第1の構成例について>
次に、図3は、導光板1の第1の構成例を示している。同図の(A)は導光板1の正面図、同図の(B)は導光板1の平面図(xy平面での断面図)、同図の(C)は導光板1の側面図である。
同図に示されるように導光板1の正面の外形は長方形であり、平面の外形は平行四辺形であり、側面の外形は長方形である。すなわち、導光板1の外形は、xy平面に平行な向かい合う2面が平行四辺形で、xz平面に平行な向かい合う2面と、xy平面に垂直でyz平面となす角が鋭角である向かい合う2面の合計4面が長方形である平行六面体の形状を備える。
なお、長方形のうち、4辺の長さが全て等しいものを特に正方形と称するが、本明細書の説明では、長方形は正方形を包含しているものとする。例えば、導光板1の正面の外形は上述したように長方形であるが、導光板1の正面の外形は正方形であってもよいことを意味している。
平行六面体の導光板1は、入射面11と、終端面12と、第1の内面反射面13と、第2の内面反射面14と、上面15と、下面16との6面を有する。
この6面のうち、入射面11と終端面12とが互いに略平行であり、第1の内面反射面13と第2の内面反射面14とが互いに略平行であり、上面15と下面16とが互いに略平行である。
同図の(B)等に示されるように、導光板1の内部には、複数N(本実施の形態ではN=6)の部分反射面17が配置されている。複数Nの部分反射面17は、互いに略平行である。また、複数Nの部分反射面17は、入射面11に略平行である。以下、複数Nの部分反射面17のうち、入射面11に近いものから順に第1の部分反射面17、第2の部分反射面17、…、第Nの部分反射面17と称する。
導光板1は、透明度が高い媒質で形成されており、カップリングプリズム22から入射面11に入射した映像光が導光板1の内部の媒質を伝搬する。導光板1の媒質としては、例えばガラスや樹脂を採用できる。媒質の屈折率は、入射面11から入射した映像光が、第2の内面反射面14で、屈折率の差を利用した全反射が起こるような値が好ましい。また、映像光が多重に表示されてゴースト映像となることを防ぐため、導光板1の媒質は複屈折性を備えていないか、少ない方が好ましい。
導光板1の第1の内面反射面13と第2の内面反射面14は、入射面11から入射した映像光を全反射することより、導光板1の内部をx方向に伝搬させる。導光板1の内部をx方向に伝搬された映像光は、複数Nの部分反射面17に入射される。各部分反射面17は、入射した光の一部を第1の内面反射面13側に反射する。第1の内面反射面13は、複数Nの部分反射面17から反射された映像光を透過することで導光板1の外部に映像光を伝搬させるとともに、その他の光(第2の内面反射面14を介して入射した外界の光)を透過させる。
導光板1の外部に出力された光の一部は、ユーザの目23に入射する。ユーザはユーザの目23に入射した光を知覚することで、前記映像表示装置20が表示する映像を視認することができる。
ところで、導光板1の入射面11から入射した映像光が上面15または下面16で正反射し、ユーザの目23に入射すると、ユーザは映像表示装置20が表示する本来の映像とは別に、反転した映像光を迷光として視認してしまうことがある。これを抑止するためには、上面15と下面16の間隔、すなわち、導光板1のz方向の長さを、入射面11から入射した映像光が上面15及び下面16に到達しないような長さすることが好ましい。また、上面15及び下面16を、光を正反射しない砂面とすることが好ましい。
また、導光板1の正面の外形は、上面15または下面16に到達して反射や散乱した光が、ユーザの目23またはアイボックス24(図1)の外部を通過するような最小形状に、略等しいか、それよりも大きくすることが好ましい。ここで、アイボックス24とは、第1の内面反射面13から所定の距離ERだけ離れた位置に存在する所定のサイズの領域であり、ユーザの目23がその範囲EHに存在する場合に映像表示装置20が表示する映像をユーザが視認可能な領域を指す。これにより、ユーザが視認する映像とは関係ない迷光を低減することが可能となる。
<導光板1の第1の構成例に遮光部を追加した場合の構成例について>
導光板1の入射面11から入射した映像光が上面15または下面16で反射または散乱し、ユーザの目23に入射することを抑止するための構成として、第1の内面反射面13とユーザの目23との間に遮光部を設けるようにしてもよい。
図4は、導光板1の第1の構成例に遮光部を追加した場合の構成例を示している。該遮光部45、46は、導光板1の入射面11から入射した映像光が上面15または下面16で反射または散乱した光を遮光する遮光壁、遮光ブロック、遮光シート等から成る。
同図において、上面15と第2の内面反射面14の交点を点43、下面16と第2の内面反射面14の交点を点44、下面16と第1の内面反射面13の交点を点45、上面15と第1の内面反射面13の交点を点46、ユーザの目23の瞳の上端を点47、ユーザの目23の瞳の下端を点48とする。
この場合、遮光部41は、点43と点48を結ぶ線分と第1の内面反射面13との交点から、点46までを少なくとも遮光する。遮光部42は、点44と点47を結ぶ線分と第1の内面反射面13との交点から、点45までを少なくとも遮光する。これにより、ユーザが視認する迷光をさらに低減することが可能となる。
図1に戻り、導光板1は、映像生成部21によって生成された映像光の映像をユーザが所定の方向に視認できるように構成される。すなわち、第1の部分反射面17と第2の内面反射面14とがなす角のうち鋭角な角の角度をθとした場合、角度θは、該所定の方向に生成される映像を構成する全ての進行方向の光が、導光板1の内部で全反射可能な角度の範囲の値となる。
例えば、図1において、映像を構成する光の導光板1からの符号付の出射角をθout、導光板1の媒質の屈折率をnとする。このとき、映像を構成する全ての光のθoutに対して、角度θは、次式(1)を満たす範囲の値となる。
n×sin(2θ―arcsin(sin(θout)÷n))>1
・・・(1)
<複数Nの部分反射面17の面間隔について>
次に、複数Nの部分反射面17の面間隔について説明する。
導光板1の内部に配置される複数Nの部分反射面17の面間隔は、等間隔でもよいし、等間隔でなくてもよい。ここで面間隔とは、ある部分反射面17からその隣の他の部分反射面17に下ろした垂線の長さを指す。
図5は、複数Nの部分反射面17の面間隔の条件を示している。同図の(A)に示されるように、第1の内面反射面13と第2の内面反射面14との間隔をTとした場合、複数Nの部分反射面17の面間隔SDは、次式(2)を満たすことが望ましい。
SD≦T×cosθ ・・・(2)
換言すれば、複数Nの部分反射面17と第2の内面反射面14との交点の間隔PHは、次式(3)を満たすことが望ましい。
PH≦T÷tanθ ・・・(3)
このように、複数Nの部分反射面17の面間隔SDを設けることにより、複数Nの部分反射面17を第1の内面反射面13に対して垂直に射影したときに各部分反射面17の射影どうしが重なりを持つことになる。これにより、ユーザは映像生成部21からの映像光による映像を欠けることなく視認することが可能となる。
なお、複数Nの部分反射面17の面間隔SDが式(2)を満たしていても、同図の(B)に示される光線31のように、導光板1に入射された映像光は複数Nの部分反射面17で複数回反射して、導光板1から出射する割合が高くなることがある。これにより、複数Nの部分反射面17の面精度に起因して映像の解像度が低下したり、黒浮きが発生したりすることがある。また、この場合、部分反射面17の枚数を増やすことになるので、コスト高となる。従って、複数Nの部分反射面17の面間隔SDは、次式(4)も満たすことが望ましい。
SD≧T×cosθ÷2 ・・・(4)
なお、複数Nの部分反射面17の面間隔については以下のように設定してもよい。すなわち、図1に示されるように、ユーザの目23の瞳の中心を点P、kを1≦k≦Nの整数とし、第kの部分反射面17と第2の内面反射面14との交点を点T(2,k)、第kの部分反射面17と第1の内面反射面13との交点を点T(1,k)とする。そして、1以上N−1以下の全ての整数kにおいて、複数Nの部分反射面17の面間隔SDは、点T(1,k)が点Pと点T(2,k+1)を通る直線に対して入射面11と反対側に存在するか、または、点T(1,k)が該直線上に略存在するように設定することが望ましい。このように面間隔SDを設定することによっても、ユーザは映像生成部21からの映像光による映像を欠けることなく視認することが可能となる。
<導光板1の内部に配置する部分反射面17の枚数Nについて>
次に、導光板1の内部に配置された部分反射面17の枚数Nについて説明する。
図1に示されたように、ユーザの目23の瞳の中心の点Pと第1の内面反射面13との距離をER(アイリリーフ、Eye Relief)、点T(2,1)と点T(1,N)のxy平面におけるX方向の距離をWH、アイボックス24のxy平面におけるX方向の長さをEHとする。また、ユーザが映像を見たときの映像のサイズ(画角)の、xy平面におけるX方向の画角全幅をFHとする。
この場合、距離WH、長さEH、画角全幅FHは次式(5)のとおりとなる。
WH≧2×ER×tan(FH÷2)+EH ・・・(5)
部分反射面17の枚数Nは、式(5)を満たす最小のN以上の値である。特に、N枚の部分反射面17と第2の内面反射面14との交点の間隔PH=T÷tanθである場合、WH=N×PHである。よって、式(5)から次式(6)が導出される。
N≧tanθ÷T×(2×ER×tan(FH÷2)+EH)
・・・(6)
式(6)を満たす最小の整数をNminとした場合、導光板1は、Nmin枚以上の部分反射面17を備えればよいことになる。すなわち、つまり、N≧Nminである。
これにより、ユーザの目23がアイボックス24のどの位置にあっても、ユーザは映像を視認することが可能となる。
なお、N枚の部分反射面17の面間隔SDは、互いに異なっていてもよいが、全て等しいことが好ましい。これにより、後述する導光板1の製造過程などにおいて、用意する基材の種類を少なくすることができ、コスト低減が可能となる。
また、入射面11と第1の部分反射面17との距離と、第Nの部分反射面17と終端面12との距離は、互いに異なっていてもよいが、等しくすることが望ましい。これにより、後述する導光板1の製造過程などにおいて、用意する基材の種類を少なくすることができ、コスト低減が可能となる。
<複数Nの部分反射面17からの反射光の強度について>
次に、複数Nの部分反射面17からの反射光の強度について説明する。
kを1以上N以下の整数として、第kの部分反射面17で反射して第1の内面反射面13を透過して導光板1の外部に出力される出力光の強度をIkとする。導光板1は、1以上N−1以下のkに対し、第kの部分反射面17で反射した出力光の強度Ikは、第kの部分反射面17の終端面12側に配置されている第(k+1)の部分反射面17 k+1)で反射した出力光の強度I(k+1)よりも大きいか、または略等しいようになされている。
これにより、ユーザが見る映像の輝度は画角によらず略均一であるか、または徐々に変化することになる。よって、ユーザは映像の輝度の変化をあまり認識できず、映像の画角内の輝度の均一性を確保することができる。
また、ユーザが導光板1を介して見る外界の輝度は、方向によらず略均一であるか、または徐々に変化することになる。よって、ユーザは外界の輝度の変化をあまり認識できず、外界の輝度の均一性を確保することができる。
さらに、ユーザの目23がアイボックス24内で移動した場合でも映像及び外界の輝度が単調に変化するようになるので、アイボックス24内の輝度の均一性を確保することでき、ユーザが感じ得る違和感を低減させることが可能となる。
またさらに、導光板1では、終端面12側の第Nの部分反射面17と第1の部分反射面17で反射した出力光の強度の比であるIN÷I1が0.5以上となるようになされている。これにより、ユーザが映像を見たときに画角による輝度差をほとんど認識できないため、映像の画角内の輝度の均一性を向上できる。また、ユーザが導光板1越しに外界を見たときに、方向による輝度差をほとんど認識できないため、外界の輝度の均一性を向上できる。さらに、アイボックス24内でユーザの目23が移動した際に映像の輝度変化をほとんど認識できないため、ユーザに対してほとんど違和感を与えないようにすることができる。
なお、出力光の強度比IN÷I1については、0.8以上が望ましく、0.9以上がより望ましい。
さらに、複数Nの部分反射面17の反射率は、全てが略等しいことが好ましい。仮に、複数Nの部分反射面17の反射率を変える場合には、各部分反射面17の反射率に関わるコーティングの設計や実装等を部分反射面17毎に必要がある。これに対して、N枚の部分反射面17の反射率を統一すれば、コーティングの設計や実装等が1種類で済むので、設計工程や製造工程を減らすことができる。よって、導光板1のコストを抑えることができる。
例えば、N枚の部分反射面17が統一された反射率Rを備えており、出力光の強度比IN÷I1がRa以上であるとする。この場合、出力光の強度比IN÷I1は、次式(7)のとおりとなる。
IN÷I1=(1−R)^(N−1) ・・・(7)
ここで、反射率R0を次式(8)に示すように定義すれば、N枚の部分反射面17の統一された反射率Rは反射率R0以下であればよいことになる。
R0=1−Ra^(1÷(N−1)) ・・・(8)
<入射される映像光の偏光について>
一般に、光が入射する入射面に対して偏光を定義した場合、S偏光よりP偏光の方が低反射率になる。よって、導光板1の複数Nの部分反射面17に入射する映像光の偏光の主成分は、反射率が低い方のP偏光であることが好ましい。換言すれば、導光板1の入射面11に入射する映像光の偏光の主成分は、入射面11と第1の内面反射面13と第2の内面反射面14とに垂直なxy平面内に偏光方向を持つことが好ましい。これにより、N枚の部分反射面17の反射率Rを抑えることができるので、内面反射面13の反射利率を多層膜コーティングで実現する場合の膜数を減らすことができ、コストを抑えることが可能となる。
また、上述したように、N枚の部分反射面17の統一された反射率RはR0以下であるので、外光の透過率は高くなる。そのため、外光の入射角が変わったときの透過スペクトルの変化が少なくなり、ユーザが導光板1を介して外界を見たときの色の均一性も確保できる。
N枚の部分反射面17の統一された反射率Rは、可視光の波長域において、波長依存性が少ない方が好ましい。例えば、可視光域における最小反射率と最大反射率の比が50%以上であれば、ユーザは映像及び外界の不均一性をあまり認識しなくなり、80%以上であれば、ユーザは映像及び外界の不均一性をほとんど認識できなくなる。これにより、ユーザが視認する映像の色の均一性と外界の色の均一性を確保することができる。
<導光板1に発生し得るゴースト映像について>
次に、導光板1に発生し得るゴースト映像について説明する。複数Nの部分反射面17が配置された導光板1では、部分反射面17により複数回反射して導光板1から出射することによって、本来ユーザに見せたい映像とは異なる映像であるゴースト映像が発生してしまうことがある。
図6は、導光板1におけるゴースト映像の発生を説明するための図である。同図の(A)に示されるように、導光板1においては、光線141のように、入射面11から入射した光が部分反射面17で反射すると、第1の内面反射面13を透過して導光板1の外部に光を出射するようになされている。しかしながら、光線142のように、部分反射面17を透過し、部分反射面17(k+1)で初めに反射する際の反射角143が大きいと、部分反射面17(k+1)においても反射し、光線142の第1の内面反射面13からの出射角度が、光線141の第1の内面反射面13からの出射角度と異なる角度で出射することがある。これがゴースト映像としてユーザに視認される。
次に、ゴースト映像のシミュレーション結果について説明する。同図の(B)は、映像生成部21が映像光として出力する画像の一例である。なお、画像の向きについては、図示する座標軸のとおりとする。すなわち、同図の(B)に示された、下半分が黒色の縦長の画像は、図3の(A)に示される導光板1の正面に、右半分が黒色の横長の映像として表示される。また、導光板1のN枚の部分反射面17は全て同じ反射率Rであり、反射率Rを変化させながらユーザが視認する映像をシミュレーションする。
同図の(C)は、上述したシミュレーションの結果を示している。同図の(C)に示されるように、導光板1に表示される映像は、ゴースト映像の発生により、部分反射面17の反射率Rが高いほど、本来、黒色(輝度が0)であるべき下半分の輝度が増加して表示されている。
ここで、ゴースト映像輝度比を(ゴースト映像ではない同図の(C)の画像の上半分の輝度の平均)÷(ゴースト映像である同図の(C)の画像の下半分の輝度の平均)と定義すると、部分反射面17の反射率Rが高いほどゴースト映像輝度比が大きくなることがわかる。
同図の(D)は、部分反射面17の反射率Rとゴースト映像輝度比との関係をグラフ化したものであり、横軸が反射率R、縦軸がゴースト映像輝度比を示している。
ユーザは、映像表示装置20の導光板1に表示される映像を外界に重畳して視認するため、ゴースト映像輝度比が5%以下であれば、外界の明るさに対するゴースト映像の相対的な明るさは略視認できないほど暗くなる。従って、ゴースト映像輝度比が略5%以下となるように、部分反射面17の反射率Rは25%以下にすることが好ましい。
また、映像表示装置20が表示する映像の階調数が例えば256階調である場合、最低階調と最大階調の輝度比は1÷256=0.4%である。従って、ゴースト映像輝度比が略0.4%以下となるように、前記反射率を2%以下にすることがさらに好ましい。これにより、ゴースト映像輝度比を最低階調と最大階調の輝度比程度以下まで抑えることができ、外界が暗い環境においても、ユーザにゴースト映像を視認させないようにすることが可能となる。
なお、同図の(A)における反射角143が80度よりも大きいと部分反射面17における反射率が高くなり易く、85度よりも大きいと反射率が高いか、または部分反射面17において全反射を起こし易くなる。さらに、88度より大きいと多くの場合において全反射を起こす。これにより、ゴースト映像が発生し易くなるので、入射面11から入射する全ての光線に対して、反射角143は88度以下となるようにし、望ましくは85度以下となるようにし、より望ましくは80度以下となるようにするとよい。
<カップリングプリズム22について>
カップリングプリズム22は、映像生成部21が生成した映像の画角と、映像表示装置20が表示する映像の画角とが略同一となるように形成、配置されている。例えば、カップリングプリズム22の第1の面に垂直に入射した光が第1の内面反射面13から略垂直に出射するように形成、配置されている。具体的には、例えば、映像生成部21からの光がカップリングプリズム22に入射する第1の面と第2の内面反射面14とがなす角が略2θ、すなわち、第1の部分反射面17と第2の内面反射面14とがなす角の角度θの略2倍となるように、カップリングプリズム22は形成、配置されている。
より具体的には、カップリングプリズム22が角度略θである頂角22Aを備え、カップリングプリズム22の映像光を出射する第2の面と入射面11とが略平行となるように、カップリングプリズム22は形成、配置されている。
また、カップリングプリズム22と導光板1とは、同一の媒質であるか、または屈折率が略等しい媒質から形成するとよい。これにより、カップリングプリズム22に入射する光の入射角と、第1の内面反射面13から出射する光の出射角とを略等しくすることが可能となり、映像生成部21が生成した映像の画角と前記映像表示装置20が表示する映像の画角を略同一にすることが可能となる。
さらに、映像生成部21が表示する映像の画角中央の主光線がカップリングプリズム22に略垂直に入射するように映像生成部21とカップリングプリズム22とを配置することで、映像生成部21が表示する映像の画角中央の主光線が第1の内面反射面13から略垂直に出射することが可能となる。
なお、映像生成部21が表示する映像の画角中央の主光線が、記導光板1の第1の内面反射面13から垂直でない角度で出射するようにしてもよい。これは例えば、映像生成部21が表示する映像の画角中央の主光線が、カップリングプリズム22に垂直でない角度で入射するように構成することで実現できる。
また、カップリングプリズム22は、頂角22Aの角度がθと異なっていてもよい。この場合、ビーム圧縮またはビーム拡大の効果により、映像生成部21が生成した映像の画角と、映像表示装置20が表示する映像の画角とを異なるものにすることができる。さらに、カップリングプリズム22を省略し、映像生成部21の出射光を、導光板1の入射面11に直接入力してもよい。これにより、映像表示装置20の部品点数を減らすことができ、コストの低減、質量の低減、サイズの低減を行うことが可能となる。
<導光板1の具体的サイズについて>
次に、導光板1の具体的サイズについて説明する。
図7は、図1に示された映像表示装置20における各部の具体的なサイズの一例を記載したものである。
同図の場合、第1の内面反射面13と第2の内面反射面14の間隔Tは1.5mm、部分反射面17と第1の内面反射面13とがなす角のうち鋭角な角の角度θは25度である。
N枚の部分反射面17の面間隔SDは全て1.36mmとすることで、映像表示装置20が表示する映像を欠けることなくユーザが視認可能としている。アイリリーフERは20mm、映像表示装置20が表示する映像のxy平面x方向の画角FHは20度、アイボックス24のxy平面x方向の長さEHは10mmである。この場合、式(5)からNminが6となるので、部分反射面17の枚数Nを6とすることで、ユーザの目23がアイボックス24の如何なる位置にあってもユーザが映像を視認可能となる。
次に、図8は、導光板1に配置されたN(=6)枚の部分反射面17の反射率と、第kの部分反射面17を反射した映像光の強度Ikと、各面の外光の透過率の一例を示している。
同図の場合、1以上(N−1)以下の全ての整数kに対して、第kの部分反射面17を反射した映像光の強度Ikが、終端面12側の第(k+1)の部分反射面17k+1を反射した映像光の強度I(k+1)よりも大きくなるようになされている。これにより、映像の画角内の輝度の均一性や、外界の輝度の均一性を確保できる。
また、同図の場合、出力光の強度比IN÷I1は0.5以上であるため、映像の画角内の輝度の均一性や、外界の輝度の均一性がとても高い。さらに、N枚の部分反射面17の反射率は12%に統一されているため、設計工程及び製造工程を減らすことができ、コストを抑えることができる。
また、N枚の部分反射面17の反射率が12%に統一されているので、外光の透過率も88%と高い値に統一される。さらに、この場合、ゴースト映像輝度比は3%以下となるので、映像表示装置20が表示する映像を外界に重畳して視認するに際し、ユーザがゴースト映像を視認できない程度に抑えることができる。
ゴースト映像輝度比をさらに低下させるには、例えばN枚の部分反射面17の反射率を全て2%とし、ゴースト映像輝度比を0.4%程度にまで抑えると良い。この場合、出力光の強度比IN÷I1は0.9以上となるため、映像の画角内の輝度の均一性や、外界の輝度の均一性をさらに高めることが可能となる。
<導光板1の製造方法について>
次に、N枚の部分反射面17を備える導光板1の第1の製造方法について説明する。
はじめに、N+1枚の平面プレートである基材を用意する。第1の基材の厚さは、入射面11と第1の部分反射面17の面間隔に等しい。kを1以上N−1以下の整数として、第(k+1)の基材の厚さは、第kの部分反射面17と第(k+1)の部分反射面17(k+1)の面間隔SDに等しく、第(N+1)の基材の厚さは、第Nの部分反射面17と終端面12の面間隔に等しいものとする。なお、第1から第(N+1)の基材としての平面プレートの2面(以下、上下面と称する)は、それぞれ研磨されているものとする。
次に、第1から第Nの基材の上下面の一方に、反射率が所定の値のコーティングを施す。次に、第1の基材の上下面のうちのコーティングが施されていない面にAR(Anti
Reflection)コートを施し、第(N+1)の基材の上下面の一方と、第Nの基材の上下面のうちのコーティングが施されている面を接着する。
次に、kを2以上N−1以下の整数として、第kの基材の上下面のうちのコーティングが施されている面と第(k+1)の基材の上下面のうちのコーティングが施されていない面を接着する。さらに、第1の基材の上下面のうちの反射率が前記所定の値であるコーティングが施されている面と第2の基材の上下面のうちのコーティングされていない面を接着する。
次に、第1の基材の上下面と所定の角度をなし、間隔が所定の間隔である複数の第1切断平面で、前記第1から第(N+1)の基材を接着した光学部品を切断する。複数の第1切断平面での切断により、導光板1の第1の内面反射面13と第2の内面反射面14が形成される。
次に、複数の第1切断平面で切断した光学部品を、第1の基材の上下面と垂直で、且つ複数の第2切断平面と垂直で、且つ間隔が所定の間隔である複数の第2切断平面で切断する。複数の第2切断平面での切断により、導光板1の上面15と下面16が形成される。
最後に、複数の第2切断平面で切断した光学部品のうち、複数の第1切断平面で切断した面を研磨する。以上の工程によって、導光板1が製造される。
なお、導光板1は、入射面11と終端面12とN枚の部分反射面17が全て略平行である。また、導光板1の外形を成す6面のうち、第1の内面反射面13と第2の内面反射面14と上面15と下面16の4面は、複数の第1切断平面での切断と複数の第2切断平面での切断とによって形成される。残りの入射面11と終端面12は、それぞれ第1の基材と第(N+1)の基材の接着されていない面に相当する。従って、入射面11と終端面12を形成するために、切断、研磨、コーティング等を行う必要がなく、製造工程が少なくなり、コストを抑えることが可能となる。
なお、上述した第1の製造工程では、第1から第Nの基材の上下面の一方に、反射率が所定の値となるコーティングを施すようにしたが、該コーティングを施す代わりに、kを1以上N以下の整数として、第kと第(k+1)の基材の間が隙間なく接着剤で埋まるように接着し、基材と接着剤の屈折率差によるフレネル反射により、N枚の部分反射面17を構成するようにしてもよい。または、第kと第(k+1)の基材の間に空気層ができるように接着し、基材と空気の屈折率差によるフレネル反射により、N枚の部分反射面17を構成するようにしてもよい。さらには、N枚の基材の媒質を交互に分けるなどし、第kと第(k+1)の基材で屈折率が異なるように構成し、基材の屈折率差によるフレネル反射により、N枚の部分反射面17を構成するようにしてもよい。また、接着剤を利用することなく、精密研磨された基材を密着させるオプティカルコンタクトにより、基材を接合してもよい。
上述した第1の製造工程では、N+1枚の平面プレートを貼り合わせることで導光板1を形成するようにしたが、以下に説明する第2の製造工程を採用してもよい。
第2の製造工程は、例えば、所定の反射率のコーティングを施したN枚の透明な基材と、該N枚の透明な基材を所定の間隔で平行に保持可能な冶具と、空洞を備える所定の型とを準備する。そして、該冶具を利用してN枚の透明な基材を該所定の型の空洞の内部で所定の位置に固定し、溶解した光学媒質を該所定の型に流し込んだ後、光学媒質を凝固させて所定の面を切断、所定の面を研磨、所定の面をコーティングする一体成型によって導光板1を製造する。
図9は、上述した第2の製造工程により製造した導光板1の構成例を示している。同図の(A)は導光板1の正面図、同図の(B)は導光板1の平面図(xy平面での断面図)、同図の(C)は導光板1の側面図である。
同図の(B)から明らかなように、第2の製造工程により製造した導光板1は、N枚の部分反射面17が、第1の内面反射面13及び第2の内面反射面14と交点を有していない点が特徴である。
該第2の製造工程によれば、後述する図11の導光板1A、図12の導光板12A等のように、外形が平行六面体ではない様々な外形の導光板を低コストで製造することが可能となる。
なお、上述した第1及び第2の製造工程は、それぞれ一例であって、その一部の工程を追加したり、変更したり、省略したり、置換したりすることができる。
<導光板1の変形例について>
次に、図10は、導光板1の変形例として、導光板1の剛性を補強したり、傷等の発生を抑止したりする保護部を追加した例を示している。
同図の(A)は、第1の内面反射面13と第2の内面反射面14の全体に、透明な媒質によるハードコートまたはARコートからなる保護部61を施したものである。なお、保護部61は、第1の内面反射面13と第2の内面反射面14の一部に施すようにしてもよい。
同図の(B)は、第1の内面反射面13と第2の内面反射面14の全体に、透明な媒質による保護プレートからなる保護部62を貼付したものである。なお、保護部62は、第1の内面反射面13と第2の内面反射面14の一部に貼付するようにしてもよい。
導光板1に対して保護部61または62を設けることにより、第1の内面反射面13と第2の内面反射面14の剛性、耐候性、耐摩耗性を向上させることができる。
なお、導光板1の辺や頂点の一部または全部において、C面取り、R面取り、糸面取り等の面取り加工を行ってもよい。面取り加工を行うことにより、導光板1の破損を防止することができる。
上述した導光板1の第1の構成例によれば、映像と外界の輝度と色の均一性を低コストで実現できる。
<導光板1の第2の構成例について>
次に、図11は、導光板1の第2の構成例を示している。以下、導光板1の第2の構成例を、導光板1Aと称する。
同図の(A)は導光板1Aの正面図、同図の(B)は導光板1Aの平面図(xy平面での断面図)、同図の(C)は導光板1Aの側面図である。
導光板1Aは、入射面11と複数Nの部分反射面17は互いに略平行であるが、終端面12と入射面11が平行でない点が、導光板1の第1の構成例(図3)と異なる。導光板1Aを採用すれば、導光板の形状(デザイン等)の自由度を高めることが可能となる。
導光板1Aによれば、映像と外界の輝度と色の均一性を低コストで実現できる。
<導光板1の第3の構成例について>
次に、図12は、導光板1の第3の構成例を示している。以下、導光板1の第3の構成例を、導光板1Bと称する。
同図の(A)は導光板1Bの正面図、同図の(B)は導光板1Bの平面図(xy平面での断面図)、同図の(C)は導光板1Bの側面図である。
導光板1Bは、同図の(A)に示されたように、その正面の外形が八角形である点が、導光板1の第1の構成例(図3)と異なる。
導光板1Bの正面の外形は、入射面11から入射した光線の軌跡が、導光板1Bの正面の外形と交点を有さないか、または、交点を有したとしても該交点で反射または散乱した光がユーザの目23、またはアイボックス24の外部を通過するような最小形状以上の大きさにすることが好ましい。これにより、導光板1Bは、ユーザが視認する映像とは関係ない迷光を低減することが可能となる。
なお、図12に示された導光板1Bの正面の外形は八角形としたが、その形状は、例えば多角形の形状、楕円の形状、閉じた自由曲線の形状、直線と曲線を組み合わせた閉じた形状等であってもよい。
導光板1Bを採用すれば、映像と外界の輝度と色の均一性を低コストで実現でき、且つ、導光板の形状(デザイン等)の自由度を高めることが可能となる。
<導光板1の第4の構成例について>
次に、図13は、導光板1の第4の構成例を示している。以下、導光板1の第4の構成例を、導光板1Cと称する。
同図の(A)は導光板1Cの正面図、同図の(B)は導光板1Cの平面図(xy平面での断面図)、同図の(C)は導光板1Cの側面図である。
導光板1Cは、同図の(B)に示されたように、入射面11が複数Nの部分反射面17及び終端面12と略平行ではない点が、導光板1の第1の構成例(図3)と異なる。
<導光板1Cを採用した場合の映像生成部21の配置の一例について>
図14は、導光板1Cを採用した映像表示装置20における映像生成部21の配置の一例を示している。
映像表示装置20に導光板1Cを採用した場合、映像生成部21及びカップリングプリズム22の配置を、図1に示された配置と変えることができる。これにより、映像生成部21及びカップリングプリズム22の配置の自由度を向上させることができる。特に、図13及び図14に示されるように、入射面11と第2の内面反射面14がなす角αを鋭角にすることにより、映像生成部21及びカップリングプリズム22を、ユーザの目23から離れる方向に移動させることができる。
なお、導光板1Cの外形は図13の例に限らず、入射面11と複数Nの部分反射面17が平行ではなく、入射面11と第1の内面反射面13がなす角αが鈍角であってもよい。
導光板1Cを採用すれば、映像と外界の輝度と色の均一性を低コストで実現でき、且つ、映像表示装置20の形状(デザイン等)の自由度を高めることが可能となる。
<導光板1の第5の構成例について>
次に、図15は、導光板1の第5の構成例を示している。以下、導光板1の第5の構成例を、導光板1Dと称する。
同図の(A)は導光板1Dの平面図(xy平面での断面図)、同図の(B)は導光板1Dの正面図、同図の(C)は導光板1Dの変形例の平面図、同図の(D)は導光板1Dの他の変形例の平面図を示している。
導光板1Dは、第1の内面反射面13の一部に、映像の明るさを略均一化する透過率分布を有するコーティング部201(本発明の第1のコーティング部に相当する)が施されている点が、導光板1の第1の構成例(図3)と異なる。
同図の(B)に示す正面図においては、第1の部分反射面17と第2の内面反射面14とが交わる線分を第1の内面反射面13に垂直に射影した線分と、下面16とが交わる点を原点O(0,0)とし、第Nの部分反射面17と下面16が交わる点の座標を(ND,0)、上面15と下面16の間の距離をULとする。
第1の内面反射面13のコーティング部201が施されている領域は、全ての部分反射面17乃至17を第1の内面反射面13に垂直に射影した領域を少なくとも含む領域であることが好ましい。換言すれば、第1の内面反射面13のコーティング部201が施されている領域は、同図の(B)に示されるように、0≦x≦ND且つ0≦y≦ULである領域S1を少なくとも含む領域であることが好ましい。
コーティング部201は、入射面11から入射し、N枚の部分反射面17で反射して第1の内面反射面13を透過して導光板1Dの外部に出力された光の強度分布が、略均一となるような透過率分布を備える。
例えば、導光板1Dが備えるN枚の部分反射面17は統一された反射率Rを有するとする。xとyを0≦x≦ND且つ0≦y≦ULとした場合、導光板1Dの正面図上において座標が(x,y)である位置におけるコーティング部201の透過率fは次式(9)のとおりである。
f≒x÷ND×(1−(1−R)^(N−1))+(1−R)^(N−1)
・・・(9)
これにより、導光板1Dの外部に出力された光の強度分布を略均一にすることが可能となる。また、コーティング部201の透過率分布はxに関する1次関数であり、yに依存しないため、難易度の低いコーティングで実現することが可能となる。
なお、コーティング部201の透過率fは、次式(10)に示されるように、x軸方向に指数関数的に変化するようにしてもよい。
f=(1−R)^((1−x÷ND)×(N−1))
・・・(10)
これにより、導光板1Dの外部に出力された光の強度の均一度をさらに向上することが可能となる。
なお、導光板1Dの第1の内面反射面13に施すコーティング部201は、第1の内面反射面13の一部ではなく、同図の(C)に示されるように、第1の内面反射面13の全面に施すようにしてもよい。
なお、第1の内面反射面13の全面にコーティング部201を施した場合のコーティング部201のx<0における透過率fは、x=0における透過率fと略等しいか、または、x=0において透過率fが連続的に変化していることが好ましい。さらに、ND<xにおけるコーティング部201の透過率fは、x=NDにおける透過率fと略等しいか、x=NDにおいて透過率fが連続的に変化していることが好ましい。これにより、ユーザが導光板1Dを介して外界を見た場合において、外光の透過率が連続的に変化するようになるため、ユーザが違和感を覚えにくくすることが可能となる。
なお、コーティング部201のx<0とND<xにおける透過率fは、略100%であってもよい。これにより、ユーザが導光板1Dを介して外界を見た場合において、コーティング部201のx<0とND<xの領域を透過する外光の透過率が高くなるため、導光板1Dのシースルー性を向上することが可能となる。
なお、第1の内面反射面13にコーティング部201を施す代わりに、同図の(D)に示されるように、第1の内面反射面13とユーザの目23との間に、映像の明るさを略均一化する透過率分布を有する透明プレート211を配置するようにしてもよい。透明プレート211は、コーティング部201と同様に、第1の内面反射面13の一部を覆うように配置してもよいし、全面を覆うように配置してもよい。
導光板1Dによれば、シースルー性を向上させ、且つ、見る方向を変えたときの映像及び外界の均一性を向上することができる。
<導光板1の第6の構成例について>
次に、図16は、導光板1の第6の構成例を示している。以下、導光板1の第6の構成例を、導光板1Eと称する。
図11の(A)は導光板1Eの平面図(xy平面での断面図)、同図の(B)は導光板1Eの変形例の平面図、同図の(C)は導光板1Eの他の変形例の平面図を示している。
導光板1Eは、導光板1D(図15)に対して、第2の内面反射面14の一部にコーティング部202(本発明の第2のコーティング部に相当する)を追加したものである。
第2の内面反射面14の一部に施されるコーティング部202の領域は、全ての部分反射面17乃至17を第2の内面反射面14に垂直に射影した領域を少なくとも含んでいることが好ましい。換言すれば、図15の(B)と同様に座標を定義した場合、コーティング部202の領域は、0≦x≦ND且つ0≦y≦ULである領域を少なくとも含む第2の内面反射面14の領域であることが好ましい。
なお、コーティング部202は、第2の内面反射面14の外側から均一な強度分布の光が入射された場合、第1の内面反射面13から出射する光の強度分布が略均一となるような透過率分布を備える。
例えば、導光板1Eに配置されたN枚の部分反射面17が統一された反射率Rを有し、N枚の部分反射面17を第2の内面反射面14に垂直に射影したとき、kを1≦k≦N−1の整数として、第kの部分反射面17と第(k+1)の部分反射面17(k+1)は略重複及び隙間なく配置しているとする。また、xとyを0≦x≦ND且つ0≦y≦ULとした場合、導光板1Eの正面図上において座標が(x,y)である位置におけるコーティング部201の透過率fはf(x,y)であるとする。このとき、導光板1Eの正面上において座標が(x,y)である位置におけるコーティング部202の透過率は、定数gを利用して、g÷f(x,y)に略等しい。これにより、ユーザが導光板1Eを介して外界を見た場合において、外光の透過率が略一様になるため、シースルー性を向上することが可能となる。
なお、導光板1Eの第2の内面反射面14に施すコーティング部202は、第2の内面反射面14の一部ではなく、同図の(B)に示されるように、第2の内面反射面14の全面に施すようにしてもよい。この場合においても、ユーザが導光板1Eを介して外界を見た場合において、外光の透過率が略一様にすることができ、シースルー性を向上することが可能となる。
なお、第2の内面反射面14にコーティング部202を施す代わりに、同図の(C)に示されるように、第2の内面反射面14の外側に、外光の透過率を略均一にできる透過率分布を有する透明プレート212を配置してもよい。なお、透明プレート212は、導光板1Dにおける透明プレート211と同様、第2の内面反射面13の一部を覆うように配置してもよいし、全面を覆うように配置してもよい。
導光板1Eによれば、シースルー性を向上させ、且つ、見る方向を変えたときの映像及び外界の均一性を向上することができる。
<本発明に係る第2の実施の形態である映像表示装置の構成例について>
次に、図17は、本発明に係る第2の実施の形態である映像表示装置の構成例を示している。上述した第1の実施の形態である映像表示装置20は、ユーザの一方の目23に対して映像を見せることができるように構成されていた。該第2の実施の形態である映像表示装置20Aは、ユーザの左目23Lと右目23Rに対して映像を見せることができるように構成されている。
第2の実施の形態である映像表示装置20Aは、映像表示装置20における導光板1を、導光板1Fに置換したものであり、その他の構成要素について、映像表示装置20と同一の符号を付して、その説明を省略する。
導光板1Fは、映像表示装置20における、複数Nの部分反射面17が配置された導光板1に対して、複数Mの部分反射面18を追加した構成を有する。ここで、Mは2以上の整数である。また、MはNに等しくてもよいし、異なっていてもよい。
複数Mの部分反射面18は、互いに略平行であり、N枚の部分反射面17にも略平行である。以下では、前記複数Mの部分反射面18を、入射面11に近い側から順に第1の部分反射面18、第2の部分反射面18、…、第Mの部分反射面18と称する。
導光板1Fにおいて、入射面11から入射し、N枚の部分反射面17を全て透過した光は、導光板1Fの内部で全反射しながら伝搬され、複数Mの部分反射面18に入射する。複数Mの部分反射面18は、それぞれ入射した光の一部を反射して、第1の内面反射面13を透過させることで導光板1Fの外部に光を伝搬させるとともに、その他の光を透過させる役割を果たす。
N枚の部分反射面17から導光板1Fの外部に出力された光の一部は、それぞれ、ユーザの左目23Lに入射する。複数Mの部分反射面18から導光板1Fの外部に出力された光の一部は、それぞれ、ユーザの右目23Rに入射する。これにより、ユーザは、左目23Lと右目23Rに入射した光を知覚することで、映像表示装置20Aが表示する映像を視認することができる。
導光板1Fが出力する光の強度について説明する。ここで、kを1以上N以下の整数として、第kの部分反射面17で反射して第1の内面反射面13を透過して導光板1Fの外部に出力される出力光の強度をIkとする。また、kを1以上M以下の整数として、第kの部分反射面18で反射して第1の内面反射面13を透過して導光板1Fの外部に出力される出力光の強度をJkとする。
このとき、出力光の強度Ikは強度I(k+1)より大きいか、または略等しい。また、出力光の強度Jkは強度J(k+1)より大きいか、または略等しい。これにより、映像や外界の輝度均一性を確保することができる。
なお、強度I1と強度J1は略等しく、強度INと強度JMは略等しいように構成することが好ましい。これにより映像表示装置20Aが表示する映像をユーザが視認したとき、ユーザの左目23Lと右目23Rのそれぞれで知覚する映像の明るさが略同じになり、違和感を覚えにくくすることができる。
なお、第Mの内部反射面18から反射された光の強度JMと第1の内部反射面17から反射された光の強度I1の比であるJM÷I1は、0.5以上であることが好ましい。すなわち、ユーザの右目23Rで知覚する映像の明るさと、ユーザの左目23Lで知覚する映像の明るさとの比が0.5以上であれば、ユーザはその明るさの差異をほとんど認識できないため、ユーザに違和感を覚えにくくすることができる。
また、N枚の部分反射面17と複数Mの部分反射面18は、全てが略同じ反射率を備えていることが好ましい。このようにすれば、導光板1Fの設計工程及び製造工程を減らすことができるため、コストを抑えることが可能となる。
また、導光板1Fの変形例として、導光板1FをN枚の部分反射面17を備える第1の導光板1F1と、複数Mの部分反射面18を備える第2の導光板1F2と分割し、導光板1F1と第2の導光板1F2との間にカップリングプリズムを設けるようにしてもよい。該カップリングプリズムは、第1の導光板1F1を透過した光の少なくとも一部が第2の導光板1F2に入射されるように、形成、配置するようにする。
なお、上述した説明では、映像表示装置20Aは、N枚の部分反射面17にて反射して導光板1Fの外部に出力された光の一部がユーザの左目23Lに入射し、複数Mの部分反射面18にて反射して導光板1Fの外部に出力された光の一部がユーザの右目23Rに入射するとした。これとは反対に、N枚の部分反射面17にて反射して導光板1Fの外部に出力された光の一部がユーザの右目23Rに入射し、複数Mの部分反射面18にて反射して導光板1Fの外部に出力された光の一部がユーザの左目23Lに入射するように映像表示装置20Aを構成してもよい。
映像表示装置20Aによれば、ユーザが左目23Lと右目23Rにて同一の光を知覚し、映像表示装置20Aが表示する同一の映像を視認することができる。
なお、映像表示装置20Aは、比較的小型且つ低コストで製造することができる。
<本発明に係る第3の実施の形態である映像表示装置の構成例について>
次に、図18は、本発明に係る第3の実施の形態である映像表示装置の構成例を示している。
本発明に係る第3の実施の形態である映像表示装置20Bは、映像表示装置20における導光板1を、導光板1Kと導光板1Lに置換したものであり、その他の構成要素について、映像表示装置20と同一の符号を付して、その説明を省略する。
図19は、導光板1Kと導光板1Lの構成例を示している。同図の(A)は導光板1Kの平面図(xy平面での断面図)と導光板1Lの正面図である。同図の(B)は導光板1Kの側面図と、導光板1Lの平面図(xy平面での断面図)である。同図の(C)は導光板1Kの側面図である。
映像表示装置20Bにおいて、映像生成部21が生成した映像光は、カップリングプリズム22を介して、入射面11Kから導光板1Kに入射する。導光板1Kは、N枚の部分反射面17Kを備えており、N枚の部分反射面17Kで反射した光は、導光板1Kの第1の内面反射面13Kを透過して、導光板1Lの入射面11Lに入射される。
導光板1Lは、M枚の部分反射面17Lを備えている。導光板1Lの入射面11Lに入射された光は、M枚の部分反射面17Lで反射され、導光板1Lの第1の内面反射面13LEを透過して、導光板1Lの外部に出力される。導光板1Lの外部に出力された光の一部は、ユーザの目(不図示)に入射する。ユーザは、目に入射した光を知覚することで、映像表示装置20Bが表示する映像を視認する。
導光板1KのN枚の部分反射面17Kと、導光板1LのM枚の部分反射面17Lとは、互いに平行にならないように配置されている。例えば、映像表示装置20Bでは、入射面11Kから導光板1Kに入射した光は、導光板1Kの内部を−z軸方向に進行する過程でN枚の部分反射面17Kで反射されてx軸方向に進行するようになされている。このとき、N枚の部分反射面17Kのどれで反射するかによってx軸方向に進行する光がN本に分割される。
一方、入射面11Lから導光板1Lに入射した光は、導光板1Lの内部をx軸方向に進行する過程でM枚の部分反射面17Lで反射されて−y軸方向に進行するようになされている。このとき、M枚の部分反射面17Lのどれで反射するかによって−y軸方向に進行する光がM本に分割される。従って、導光板1Kから導光板1Lに入射した光が第1の内面反射面13Lから出力されるときには、z軸方向にはN本に、x軸方向にはM本に分割されていることになる。
上述した映像表示装置20や映像表示装置20Aでは、1方向にだけ光線を分割する導光板1等を採用しているので、映像生成部21が生成する映像の画角が大きくなると、映像の一部の画角を形成する光がアイボックス24まで届かなくなることが起こり得る。例えば、映像表示装置20を用いた実験では、表示する映像の画角が30度以上になると、ユーザが視認する映像の一部が欠けてしまうことがあった。
これに対し、映像表示装置20Bは、導光板1Kと導光板1Lとにより光線を2方向に分割することになるので、映像生成部21が生成する映像が広画角であっても、その映像光がアイボックス24まで届かせることができる。よって、映像表示装置20Bによれば、広画角な映像の一部を欠けることなく、ユーザに視認させることが可能となる。
<映像表示装置20等の適用例について>
次に、図20は、本発明に係る第1乃至第3の実施の形態である映像表示装置20,20A、20Bの適用例を示している。
同図の(A)は、映像表示装置20等をヘッドマウントディスプレイに適用した場合の一例を示している。該ヘッドマウントディスプレイは、例えばユーザ300の頭部に装着され、ユーザ300の視線方向に導光板1(不図示)が配置される。
該ヘッドマウントディスプレイにおいて、導光板1の入射面11(不図示)は、ユーザの目の横方向に配置されていてもよいし、ユーザの目の縦方向に配置されていてもよい。
ユーザ300は、該ヘッドマウントディスプレイが表示する映像を、例えば虚像として視認することができる。
同図の(B)は、映像表示装置20等をヘッドアップディスプレイに適用した場合の一例を示している。該ヘッドアップディスプレイは、例えば、所定の位置に固定して配置される。ユーザ300は、該ヘッドアップディスプレイの近傍に近づくことにより、該ヘッドアップディスプレイに表示される映像を例えば虚像として視認することができる。
該ヘッドアップディスプレイは、例えば、車の運転手用のアシスト機能や、デジタルサイネージ等に適用できる。
<まとめ>
以上説明したように、本発明によれば、導光板を介して見える外界と、導光板の内部の部分反射面で反射される映像の明るさと色の均一性を両立できるので、例えば、該導光板を用いた映像表示装置により拡張現実(AR)の映像を表示した場合の臨場感の低下を抑えることができる。また、導光板の内部の部分反射面の反射率を統一したので、製造工程の増加とコスト高を抑えることができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した各実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、本発明が、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を、他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に、他の実施形態の構成を加えることも可能となる。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能となる。
1・・・導光板、11・・・入射面、12・・・終端面、13・・・第1の内面反射面、14・・・第2の内面反射面、15・・・上面、16・・・下面、17・・・部分反射面、20・・・映像表示装置、21・・・映像生成部、22・・・カップリングプリズム、22A・・・頂角、23・・・目、24・・・アイボックス、31・・・光線、41・・・遮光部、42・・・遮光部、45・・・遮光部、46・・・遮光部、51・・・遮光部、61・・・保護部、62・・・保護部、110・・・光源部、114B・・・集光レンズ、114G・・・集光レンズ、114R・・・集光レンズ、115・・・クロスプリズム、116・・・マイクロレンズアレイ、117・・・レンズ、120・・・パネル部、121・・・パネル、130・・・投影光学部、131・・・投影レンズ、201・・・コーティング部、202・・・コーティング部、211・・・透明プレート、212・・・透明プレート、300・・・ユーザ

Claims (16)

  1. 映像光が入射する入射面と、
    前記入射面から入射した前記映像光を全反射しながら伝搬する略平行な第1及び第2の内面反射面と、
    前記第1及び第2の内部反射面が全反射して伝搬する前記映像光の一部を反射して前記第1の内面反射面から前記導光板の外部に出力光として出力させるとともに、入射された前記映像光の一部を透過させる、前記導光板の内部に略平行に配置された複数Nの部分反射面と、
    を備え、
    第k(kは1以上(N−1)以下の整数)の部分反射面で反射した出力光の強度Ikは、前記第kの部分反射面の前記入射面から離れる方向に隣接して配置された第(k+1)の部分反射面で反射した出力光の強度I(k+1)以上である
    ことを特徴とする導光板。
  2. 請求項1に記載の導光板であって、
    前記複数Nの部分反射面のうち、前記入射面の最も近くに配置された第1の部分反射面で反射した出力光の強度I1に対する、前記入射面の最も遠くに配置された第Nの部分反射面で反射した出力光の強度INの割合は、0.5以上である
    ことを特徴とする導光板。
  3. 請求項1に記載の導光板であって、
    前記複数Nの部分反射面は、反射率が略等しい
    ことを特徴とする導光板。
  4. 請求項3に記載の導光板であって、
    前記複数Nの部分反射面の反射率Rは、次式を満たす
    R≦1−0.5^(1÷(N−1))
    ことを特徴とする導光板。
  5. 請求項1に記載の導光板であって、
    前記複数Nの部分反射面は、前記入射面と略平行である
    ことを特徴とする導光板。
  6. 請求項1に記載の導光板であって、
    前記第1の内面反射面と前記第2の内面反射面との間隔Tと、前記部分反射面と前記第1または第2の内面反射面とが成す角θと、前記複数の部分反射面の面間隔SDは、次式を満たす
    SD≦T×cosθ
    ことを特徴とする導光板。
  7. 請求項6に記載の導光板であって、
    前記面間隔SDは、次式を満たす
    SD≧T×cosθ÷2
    ことを特徴とする導光板。
  8. 請求項1に記載の導光板であって、
    前記第1の内面反射面から距離ERだけ離れた位置に、前記出力光による映像を人が視認できる範囲であるアイボックス面の幅をEH、前記入射面と前記第1及び第2の内面反射面とに垂直な面内における、前記出力光による映像の画角をFHとした場合、前記複数の部分反射面の数Nは、次式を満たす最小の整数Nmin以上である
    Nmin≧tanθ÷T×(2×ER×tan(FH÷2)+EH)
    ことを特徴とする導光板。
  9. 請求項1に記載の導光板であって、
    前記入射面に入射する前記映像光は、前記入射面と前記第1及び第2の内面反射面とに垂直な面内に偏光方向を持つ
    ことを特徴とする導光板。
  10. 請求項1に記載の導光板であって、
    前記導光板の外形を成す面のうち、前記複数の部分反射面を挟んで前記入射面と反対側に存在する終端面は、前記入射面と略平行である
    ことを特徴とする導光板。
  11. 請求項1に記載の導光板であって、
    前記導光板の外形を成す面としての前記第1の内面反射面の外側の少なくとも一部分に、前記出力光の強度分布を略均一にする透過率分布を有する第1のコーディング部と、
    を備えることを特徴とする導光板。
  12. 請求項11に記載の導光板であって、
    前記導光板の外形を成す面としての前記第2の内面反射面の外側の少なくとも一部分に、前記第2の内面反射面の筐体外側から入射した均一の強度分布の光が、前記第2の内面反射面及び前記第1の内面反射面を透過し、前記第1の内面反射面から略均一の強度分布の光として出射する透過率分布を有する第2のコーディング部と、
    を備えることを特徴とする導光板。
  13. 映像光を生成する映像生成部と、カップリングプリズムと、導光板とを備える映像表示装置であって、
    前記導光板は、
    映像光が入射する入射面と、
    前記入射面から入射した前記映像光を全反射しながら伝搬する略平行な第1及び第2の内面反射面と、
    前記第1及び第2の内部反射面が全反射して伝搬する前記映像光の一部を反射して前記第1の内面反射面から前記導光板の外部に出力光として出力させるとともに、入射された前記映像光の一部を透過させる、前記導光板の内部に略平行に配置された複数Nの部分反射面と、を備え、
    第k(kは1以上N以下の整数)の部分反射面で反射した出力光の強度Ikは、前記入射面から離れる方向に前記第kの部分反射面に隣接して配置された第(k+1)の部分反射面で反射した出力光の強度I(k+1)以上である
    ことを特徴とする映像表示装置。
  14. 請求項13に記載の映像表示装置であって、
    前記カップリングプリズムは、前記映像生成部が生成した前記映像光が入射する第1の面と、入射した前記映像光を前記導光板の前記入射面に出射する第2の面を有し、
    前記部分反射面と前記第2の内面反射面とが成す角の角度をθとした場合、前記第1の内面反射面と前記第1の面とが成す角の角度は略2θであり、
    前記入射面と前記第2の面とは略平行である
    ことを特徴とする映像表示装置。
  15. 請求項13に記載の映像表示装置であって、
    前記カップリングプリズムは、媒質の屈折率が前記導光板の媒質の屈折率と略同一である
    ことを特徴とする映像表示装置。
  16. 請求項13に記載の映像表示装置であって、
    前記映像生成部は、前記映像光を投射する投影レンズを備え、
    前記投影レンズの射出瞳は、前記投影レンズの最終面と略等しい位置に存在するか、または、前記投影レンズの最終面より前記導光板側に存在する
    ことを特徴とする映像表示装置。
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