JPWO2019054468A1 - 細胞含有試料からの細胞の遊離方法 - Google Patents

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Abstract

脂肪組織等の細胞含有試料から酵素処理により有核細胞を遊離させる。本発明は、細胞含有試料を酵素処理して細胞含有試料から細胞を遊離させる方法であって、細胞含有試料と酵素とを含む反応混合液201及び気相202を、反応混合液201と気相202との合計体積に対して気相202の体積が7体積%以上となる割合で収容し閉鎖した袋状容器1を振盪させる工程を含むことを特徴とする。

Description

本発明は、生体組織等の細胞含有試料を酵素処理することで、細胞含有試料が細胞を遊離させる方法に関する。
脂肪組織に含まれる有核細胞の少なくとも一部は生体組織幹細胞であり、それらは成熟脂肪細胞、骨細胞、軟骨細胞、筋芽細胞、血管内皮細胞等、様々な細胞へと分化可能であることが知られている。このような多分化能を有する脂肪由来生体組織幹細胞を効率良く分離・採取する方法は、再生医療発展の見地から極めて重要である。
脂肪組織等の、有用細胞を含む生体組織から、有用細胞を取得する方法として、消化酵素で生体組織を分解して有用細胞を遊離させ、その後に遠心分離、濾過等の分離工程を経て有用細胞を回収する方法が知られている。
例えば特許文献1の実施例1では、50mL容の遠心チューブに、脂肪組織とコラゲナーゼ液とを収容し、37℃、120回/minの条件で1時間振盪させて酵素反応を行い、その後にフィルターろ過及び遠心分離を行い、沈渣として沈降細胞集団(SVF画分)を取得することが記載されている。
特許文献2には、脂肪組織試料から非脂肪細胞を分離するための装置として、第1シートの物質と、前記第1シートの物質に結合された第2シートの物質と、前記第1シートの物質と前記第2シートの物質との間で画成された複数のチャンバとを備える装置が開示されている。そして、複数のチャンバの1つである第1チャンバ内で、脂肪組織試料を、コラゲナーゼ等の酵素を含む解離溶液により処理して、脂肪組織試料を解離することが開示されている。
国際公開第2008/018450号 特表2015−500031号公報
生体組織等の、細胞を含む細胞含有試料から、細胞を遊離させるために、細胞含有試料を酵素処理する方法が従来から行われている。
しかし、目的とする細胞の回収量と、細胞含有試料から細胞を遊離させるための酵素処理時の容器、振盪方法等の条件との関係はこれまで十分に検討されているとは言えない。
本発明者らは、驚くべきことに、特許文献1のように細胞含有試料の酵素処理を柔軟性のない通常の遠沈管内で振盪させながら行った場合に、十分な数の有核細胞が取得できないことを見出した。本発明者らはまた、驚くべきことに、柔軟性を有する袋状容器内に細胞含有試料と酵素液とを通常の方法で空気を含まないように充填し、振盪させながら酵素処理を行った場合にも、十分な数の有核細胞が取得できないことを見出した。そして本発明者らは鋭意検討した結果、次の方法を完成するに至った。
(1)細胞含有試料を酵素処理して、細胞含有試料から細胞を遊離させる方法であって、
細胞含有試料と酵素とを含む反応混合液及び気相を、反応混合液と気相との合計体積に対して気相の体積が7体積%以上となる割合で収容し閉鎖した袋状容器を振盪させる工程を含むことを特徴とする方法。
(2)細胞含有試料が脂肪組織である、(1)に記載の方法
(3)袋状容器の反応混合液及び気相を収容する収容部の、平面視での、短手方向幅をAとし長手方向幅をBとしたとき、A/Bが0.1以上1以下である、(1)又は(2)に記載の方法。
本明細書は本願の優先権の基礎となる日本国特許出願番号2017−178267の開示内容を包含する。
本発明の方法によれば、脂肪組織等の細胞含有試料から有核細胞の状態で遊離する細胞の量を高めることができる。
細胞含有試料の酵素処理を行うための酵素処理用バッグ(袋状容器)の一例を示す。 酵素処理用バッグ内での、細胞含有試料と酵素とを含む反応混合液及び気相の状態を説明するための断面模式図である。 細胞含有試料と酵素とを含む反応混合液及び気相(収容物)を加えた図1に示す酵素処理用バッグをクランプにより封止して、酵素処理用バッグの収容部のうち、収容物を収容する部分の体積を、収容物の体積と一致するように調節したことを説明するための模式図である。 細胞含有試料の酵素処理を行うための酵素処理用バッグ(袋状容器)の別の一例を示す。 細胞含有試料の酵素処理を行うための酵素処理用バッグ(袋状容器)の別の一例を示す。 細胞含有試料の酵素処理を行うための酵素処理用バッグ(袋状容器)の別の一例を示す。
以下、本発明を詳細に説明する。
<用語、材料>
細胞含有試料としては生体組織、in vitroで調製した細胞培養物等が例示できる。生体組織は典型的には動物より採取した生体組織であり、例えば、脂肪、皮膚、血管、角膜、口腔、腎臓、肝臓、膵臓、心臓、神経、筋肉、前立腺、腸、羊膜、胎盤、臍帯などに由来する生体組織が挙げられる。本明細書で開示する方法は特に脂肪組織から間質血管画分(SVF)細胞を取り出すのに有用である。
脂肪組織とは典型的には哺乳動物の脂肪組織であり、例えば、ヒト由来の皮下脂肪、内臓脂肪、白色脂肪、褐色脂肪である。脂肪組織は、任意の形状であってよく、例えば、脂肪組織をハサミ等の鋭利な器具を用いて破砕したもの、濾し器等を用いてミンチ状にしたもの、脂肪吸引法を用いて分解したものであってよい。ここで脂肪吸引法とは、一般的な美容成形外科で行なわれている吸引法であれば特に限定されず、例えば、超音波脂肪吸引、カニューレ等を用いたパワードリポサクション、シリンジ吸引等による方法である。
有核細胞とは、細胞内に核を有する細胞である。
本発明において遊離される細胞としては、生体組織幹細胞、白血球、単球、顆粒球、リンパ球、血管内皮細胞、血管内皮前駆細胞、周細胞等、細胞治療や実験等の目的で採取が必要とされる有核細胞が例示できる。生体組織幹細胞は、好ましくは、脂肪由来間葉系幹細胞、脂肪由来間質幹細胞であり、より好ましくは細胞表面のCD34、73、90、105、106、133、166から選ばれる少なくとも一つを発現している脂肪由来間葉系細胞、脂肪由来間質幹細胞である。
細胞含有試料から細胞を遊離させるための酵素としては、コラゲナーゼ、メタロプロテアーゼ、ディスパーゼ、トリプシン、ヒアルロニダーゼ、キモトリプシン、ペプシン、アミノペプチダーゼ、リパーゼ、アミラーゼ及びそれらのリコンビナントから選ばれる少なくとも1種の分解酵素が使用できる。細胞含有試料として生体組織、特に脂肪組織を用いる場合には、酵素としては、短時間に、かつ低侵襲で分解するという観点から、コラゲナーゼ、メタロプロテアーゼ、ディスパーゼ、トリプシン及びヒアルロニダーゼから選択される少なくとも1種の分解酵素が好ましい。
<袋状容器>
本発明で用いる袋状容器は、柔軟性(可撓性ともいう)を有する材料により形成された袋状の容器である。袋状容器は、少なくとも一部を透明または半透明の材料からなるものとすると、内部の細胞懸濁液の様子を目視で観察できるため好ましい。
袋状容器を形成する柔軟性を有する材料の具体例としては、軟質塩化ビニル、塩化ビニル、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンやポリプロピレンのようなポリオレフィン、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体又はその水添物及びスチレン−イソプレン−スチレン共重合体またはその水添物等の熱可塑性エラストマー、ならびに、熱可塑性エラストマーとポリオレフィン及びエチレン−エチルアクリレート等の軟化剤との混合物等の、柔軟性を有する樹脂が挙げられる。
袋状容器が樹脂シートにより形成される実施形態では、樹脂シートの厚さは特に限定されないが、例えば0.2mm〜0.6mmであることができる。
袋状容器は、好ましくは、柔軟性を有する樹脂のシートにより壁面が形成された容器であり、特に好ましくは、柔軟性を有する樹脂シートを2枚重対向配置し、周縁部を熱融着又は接着剤により接合して袋状に形成した容器である。
2枚の柔軟性を有する樹脂シートにより形成される袋状容器の具体的な実施形態を、図1を参照して説明する。
本実施形態の容器1は、容器本体10、第1入口ポート21、第2入口ポート22、第3入口ポート23、第1出口ポート31、第2出口ポート32を備える。
第1入口ポート21は、液体の流路を形成する管部211と、管部211の入口を連通可能に封鎖するメスルアーロック212と、メスルアーロック212を保護する着脱自在の蓋部213と、管部211を通る液体を濾過するフィルター部214とを備える。
第2入口ポート22は、液体の流路を形成する管部221と、管部221の入口を連通可能に封鎖するニードルレスポート222と、ニードルレスポート222を保護する着脱自在の蓋部223とを備える。
第3入口ポート23は、液体の流路を形成する管部231と、管部231の入口を連通可能に封鎖するニードルレスポート232と、ニードルレスポート232を保護する着脱自在の蓋部233とを備える。
第1出口ポート31は、液体の流路を形成する管部311と、管部311の出口を連通可能に封鎖するニードルレスポート312と、ニードルレスポート312を保護する着脱自在の蓋部313とを備える。
第2出口ポート32は、液体の流路を形成する管部321と、管部321の出口を連通可能に封鎖するニードルレスポート322と、ニードルレスポート322を保護する着脱自在の蓋部323とを備える。
容器本体10は、概ね長方形の第1樹脂シート11と第2樹脂シート12とを対向配置し、周縁部を熱融着により接合して袋体としたものである。第1樹脂シート11と第2樹脂シート12が熱融着により接合した部分を融着部13とする。容器本体10には、第1樹脂シート11と第2樹脂シート12との間に収容部14が形成されている。収容部14において後述する酵素処理が行われる。第1入口ポート21の管部211、第2入口ポート22の管部221及び第3入口ポート23の管部231は、それらのメスルアーロック212、ニードルレスポート222、232が配置されていない側の端部が、容器本体10の長手方向の一端の辺上の、第1樹脂シート11と第2樹脂シート12との間に配置され、その周りの第1樹脂シート11と第2樹脂シート12が熱融着により接合されて、容器本体10と一体化されている。同様に、第1出口ポート31の管部311及び第2出口ポート32の管部321は、それらのニードルレスポート312、322が配置されていない側の端部が、容器本体10の長手方向の他端の辺上の、第1樹脂シート11と第2樹脂シート12との間に配置され、その周りの第1樹脂シート11と第2樹脂シート12が熱融着により接合されて、容器本体10と一体化されている。第1入口ポート21の管部211、第2入口ポート22の管部221、第3入口ポート23の管部231、第1出口ポート31の管部311及び第2出口ポート32の管部321は、それぞれ、容器本体10の収容部14と容器本体10の外側とを連通する流路であり、メスルアーロック212、ニードルレスポート222、232、312、322を介して他の流路と連通可能である。
本実施形態では容器本体10の第1〜第3入口ポート21、22、23が配置される側の辺の両端の、融着部13よりも外側の部分に、貫通孔15、15が形成されている。貫通孔15は容器1をフックなどに掛けるために用いることができる。
2枚の柔軟性を有する樹脂シートにより形成される袋状容器の別の実施形態を、図4に示す。
本実施形態の容器1は、容器本体10、入口ポート41及び出口ポート51を備える。
入口ポート41は、液体の流路を形成する管部411と、管部411の入口を連通可能に封鎖するメスルアーロック412と、メスルアーロック412を保護する着脱自在の蓋部413を備える。
出口ポート51は、液体の流路を形成する管部521と、管部521の入口を連通可能に封鎖するニードルレスポート522と、ニードルレスポート522を保護する着脱自在の蓋部523とを備える。
容器本体10は、概ね正方形の第1樹脂シート11と第2樹脂シート12とを対向配置し、周縁部を熱融着により接合して袋体としたものである。第1樹脂シート11と第2樹脂シート12が熱融着により接合した部分を融着部13とする。図4に示す実施形態における、容器本体10、入口ポート41及び出口ポート51の構造及び機能は、図1に示す実施形態と同様であり説明を省略する。
2枚の柔軟性を有する樹脂シートにより形成される袋状容器の別の実施形態を、図5に示す。
本実施形態の容器1は、容器本体10及び入口ポート兼出口ポート61を備える。
入口ポート兼出口ポート61は、液体の流路を形成する管部611と、管部611の入口を連通可能に封鎖するメスルアーロック612と、メスルアーロック612を保護する着脱自在の蓋部613を備える。
容器本体10は、概ね長方形の第1樹脂シート11と第2樹脂シート12とを対向配置し、周縁部を熱融着により接合して袋体としたものである。第1樹脂シート11と第2樹脂シート12が熱融着により接合した部分を融着部13とする。図5に示す実施形態における、容器本体10及び入口ポート兼出口ポート61の構造及び機能は、図1に示す実施形態と同様であり説明を省略する。
2枚の柔軟性を有する樹脂シートにより形成される袋状容器の別の実施形態を、図6に示す。
本実施形態の容器1は、容器本体10及び入口ポート兼出口ポート61を備える。
容器本体10は、概ね長方形の第1樹脂シート11と第2樹脂シート12とを対向配置し、周縁部を熱融着により接合して袋体としたものである。第1樹脂シート11と第2樹脂シート12が熱融着により接合した部分を融着部13とする。図5に示す実施形態における、容器本体10及び入口ポート兼出口ポート61の構造及び機能は、図1に示す実施形態と同様であり説明を省略する。図6に示す実施形態における、入口ポート兼出口ポート61の構造及び機能は、図5に示す実施形態と同様であり説明を省略する。
本発明で用いる袋状容器は、好ましくは、平面視での、反応混合液及び気相を収容する収容部の短手方向幅をAとし長手方向幅をBとしたとき、A/Bが好ましくは0.1以上1以下、より好ましくは0.2以上1以下、より好ましくは0.3以上1以下、特に好ましくは0.5以上1以下である。A/Bがこの範囲の袋状容器を用いることにより、細胞含有試料から有核細胞の状態で遊離する細胞の量が顕著に増大するという驚くべき効果を奏する。その原因は必ずしも明らかではないが、振盪時に反応混合液が撹拌され易いことによると考えられる。
ここで袋状容器の収容部の平面視とは、空の状態の袋状容器を、最も面積が広くなるように平面上に広げた状態での平面視である。特に、図1に示す袋状容器1のように、2枚のシートを対向配置し周囲を接合して形成した袋状容器においてA/Bが上記範囲であることが好ましい。袋状容器の収容部の平面視形状は、図1に示すような概ね四角形には限定されず、概ね円形、楕円形、三角形、五角形以上の多角形等の任意の形状であってよい。図1〜6に、収容部14の平面視形状が概ね四角形の袋状容器1において、収容部14の全体を収容部として用いる場合の短手方向幅A、長手方向幅Bを示す。
<酵素処理の方法>
本発明は、
細胞含有試料を酵素処理して細胞含有試料から細胞を遊離させる方法であって、
細胞含有試料と酵素とを含む反応混合液及び気相を、反応混合液と気相との合計体積に対して気相の体積が7体積%以上となる割合で収容し閉鎖した袋状容器を振盪させる工程を含むことを特徴とする。
この方法によると、柔軟性のない通常の遠沈管内で振盪させながら細胞含有試料の酵素処理を行う場合や、柔軟性を有する袋状容器内に細胞含有試料と酵素液とを通常の方法で空気を含まないように充填し、振盪させながら酵素処理を行う場合と比較して、細胞含有試料から有核細胞の状態で遊離する細胞の量が顕著に増大するという驚くべき効果を奏する。その原因は必ずしも明らかではないが、袋状容器の壁面は柔軟性を有するため、振盪中に遊離細胞が袋状容器の壁面に衝突しても衝撃が小さく損傷を受けにくいこと、容器内に気相が多く含まれるため振盪の際に反応混合液が気相により撹拌され易いこと等の原因によると推定される。
本方法において、反応混合液は、細胞含有試料と酵素とを少なくとも含むものであればよいが、通常は、適当な水系媒体を更に含む。水系媒体としては、水、生理食塩水、リン酸緩衝液、ブドウ糖液、リンゲル液、ハンクス液、注射溶液、培地、等張液等が例示できる。
水系媒体を含む酵素処理開始時の反応混合液中では、酵素は、酵素が水系媒体中に溶解又は懸濁した液として存在する。この液を「酵素液」とする。酵素液は、予め酵素と水系媒体とを全量混合して酵素液としてから容器に投入したものに限らず、酵素、水系媒体を別々に容器に投入し、容器内で酵素液を形成したものも指す。酵素液の体積は、細胞含有試料の酵素処理を行うために容器内に投入された酵素、酵素液及び水系媒体の体積を合計して算出することができる。そして、袋状容器内に収容される反応混合液における、細胞含有試料と酵素液との割合は、生体組織等の細胞含有試料の体積に対して、酵素液の体積が、好ましくは50%〜500%、より好ましくは60%〜200%、より好ましくは70%〜100%である。
気相は空気、窒素、酸素、不活性ガス等の気体の相であればよいが、好ましくは、空気の相である。
反応混合液と気相との合計体積に対する気相の体積の割合は7体積%以上であり、好ましくは9体積%以上、より好ましくは15体積%以上、より好ましくは20体積%以上であり、上限は特に限定されないが、好ましくは80体積%以下、より好ましくは70体積%以下、より好ましくは65体積%以下である。
図2は、図1に示す袋状容器1の収容部14に、反応混合液201及び気相202を収容し、第1入口ポート21、第2入口ポート22、第3入口ポート23の側を鉛直方向上方に向けて配置した状態を示す。図示しないが、反応混合液201と気相202とを収容した袋状容器1を振盪する際には、第1入口ポート21、第2入口ポート22、第3入口ポート23、第1出口ポート31、第2出口ポート32は、それぞれメスルアーロック212、ニードルレスポート222、ニードルレスポート232、ニードルレスポート312、ニードルレスポート322により封鎖されている。細胞含有試料、酵素、水系媒体、空気等は、第1入口ポート21、第2入口ポート22、第3入口ポート23のいずれかから収容部14に供給すればよい。
反応混合液201と気相202とからなる収容物の体積が、袋状容器1の収容部14の内容積(収容部14が収容できる収容物の最大体積)と比較して大幅に小さい場合(例えば体積比で50%以下の場合)は、図3に示すように、袋状容器1をクランプ300により封止して、袋状容器1の収容部14のうち、収容物を収容する部分14Aの内容積を、収容物の体積と近くなるように調節してもよい。なお、図3は、反応混合液201と気相202を収容しクランプ300で封止した袋状容器1を水平面上に置き、平面視した図である。図3に示すように、袋状容器の収容部の全体を用いず、一部分のみに反応混合液及び気相を収容する場合は、上記の短手方向幅A及び長手方向幅Bは、反応混合液及び気相を収容する部分を平面視したときの短手方向幅及び長手方向幅を指す。具体的には、図3に示すように、袋状容器1をクランプ300により封止して形成される収容部14の部分14Aのみに反応混合液及び気相を収容する場合は、収容部14の部分14Aの短手方向幅をA、長手方向幅をBとする。
上記割合で反応混合液及び気相を収容し閉塞した袋状容器を振盪する方法としては、袋状容器を、水平面又は水平面と交差する面(特に水平面に対し略垂直な面)上で、直線往復動、閉じた軌道に沿った旋回動、及び/又は、回動させる方法が挙げられる。これらの振盪方法により、細胞を生きた細胞の状態で細胞含有試料から遊離させることが可能である。ここで水平面に対して略垂直な面とは、水平面との間で成す角が例えば70°〜90°の平面を指す。図1に示す袋状容器1のように、2枚のシートを対向配置し周囲を接合して形成した袋状容器を振盪させる場合には、前記水平面又は水平面と交差する面と、2枚のシートが対向する方向とが垂直になるように、袋状容器を配置し、前記水平面又は水平面と交差する面上で袋状容器を振盪することが好ましい。
袋状容器を振盪させる工程の時間、温度は、細胞含有試料及び酵素の種類や濃度に応じて適宜設定すればよく、例えば10〜40分間、25〜40℃が例示できる。
反応混合液と所定量の気相とを含む袋状容器を振盪させる工程により、袋状容器内で、細胞含有試料が酵素処理され、生きた状態で細胞が遊離する。遊離した細胞は、フィルター濾過、遠心分離等の方法で反応混合液から分離し、必要に応じて洗浄して回収することができる。
5名の人(ドナー1、ドナー2、ドナー3、ドナー4、ドナー5)からの脂肪組織を、コラゲナーゼにより処理し、細胞懸濁液を調製する工程を異なる条件で行った。
下記の第1の酵素処理用バッグ及び第2の酵素処理用バッグは共に図1に示す袋状容器1の具体例である。
第1の酵素処理用バッグ(袋状容器1)として、厚さ0.4mmの軟質ポリ塩化ビニルの概ね長方形の柔軟なシート11、12を2枚対向配置し、長手方向の一端の辺上に第1入口ポート21、第2入口ポート22、第3入口ポート23を設け、他端の辺上に第1出口ポート31、第2出口ポート32を設け、周縁部を熱融着により融着して融着部13を形成することで、前記2枚のシート11、12に挟まれた、空の状態で内寸が幅114mm、長さ196mmの概ね長方形の収容部14が形成されたバッグを用いた。第1の酵素処理用バッグの収容部14の内容積(収容部14が収容できる収容物の最大体積)は約600mLである。
第2の酵素処理用バッグ(袋状容器1)として、厚さ0.4mmの軟質ポリ塩化ビニルの概ね長方形の柔軟なシート11、12を2枚対向配置し、長手方向の一端の辺上に第1入口ポート21、第2入口ポート22、第3入口ポート23を設け、他端の辺上に第1出口ポート31、第2出口ポート32を設け、周縁部を熱融着により融着して融着部13を形成することで、前記2枚のシート11、12に挟まれた、空の状態で内寸が幅67mm、長さ116mmの概ね長方形の収容部14が形成されたバッグを用いた。第2の酵素処理用バッグの収容部14の内容量は約120mLである。
第3の酵素処理用バッグ(袋状容器1)を図4に、第4の酵素処理用バッグ(袋状容器1)を図5に、第5の酵素処理用バッグ(袋状容器1)を図6に、それぞれ示す。
図4に示す第3の酵素処理用バッグ(袋状容器1)は、厚さ0.4mmの軟質ポリ塩化ビニルの概ね正方形の柔軟なシート11、12を2枚対向配置し、1つの辺上に入口ポート41、出口ポート51を設け、周縁部を熱融着により融着して融着部13を形成することで、前記2枚のシート11、12に挟まれた、空の状態で内寸が幅58mm、長さ58mmの概ね正方形の収容部14が形成されたバッグである。第3の酵素処理用バッグの収容部14の内容量は約43mLである。
図5に示す第4の酵素処理用バッグ(袋状容器1)は、厚さ0.4mmの軟質ポリ塩化ビニルの概ね長方形の柔軟なシート11、12を2枚対向配置し、長手方向の一端の辺上に入口ポート兼出口ポート61を設け、周縁部を熱融着により融着して融着部13を形成することで、前記2枚のシート11、12に挟まれた、空の状態で内寸が幅1323mm、長さ252mmの概ね長方形の収容部14が形成されたバッグである。第4の酵素処理用バッグの収容部14の内容量は約33mLである。
図6に示す第5の酵素処理用バッグ(袋状容器1)は、厚さ0.4mmの軟質ポリ塩化ビニルの概ね長方形の柔軟なシート11、12を2枚対向配置し、長手方向の一端の辺上に入口ポート兼出口ポート61を設け、周縁部を熱融着により融着して融着部13を形成することで、前記2枚のシート11、12に挟まれた、空の状態で内寸が幅18mm、長さ187.7mmの概ね長方形の収容部14が形成されたバッグである。第5の酵素処理用バッグの収容部14の内容量は約22mLである。
遠沈管として、ポリプロピレン製の内容量が50mLの遠沈管を用いた。
第1又は第2の酵素処理用バッグ1の第1出口ポート31及び第2出口ポート32を蓋313、323で封鎖し、収容部14内に、10〜50mLの脂肪組織と、10〜50mLのコラゲナーゼ液(コラゲナーゼ濃度0.1w/v%となるようにコラゲナーゼを生理食塩液で溶解して調製)とを、脂肪組織とコラゲナーゼ液との体積比が1:1〜1:3となるように収容して反応混合液201とし、収容部14内の空気相202の体積が、収容部14の体積(すなわち反応混合液201と空気相202との合計体積)に対して表1に示す所定の割合(%)となるように空気を加えて、第1又は第2の酵素処理用バッグ1の第1入口ポート21、第2入口ポート22、第3入口ポート24を蓋213、223、233で封鎖して密封した。
同様に、第3の酵素処理用バッグ1の出口ポート51を蓋313で封鎖し、収容部14内に、20mLの脂肪組織と、20mLのコラゲナーゼ液とを収容して反応混合液201とし、収容部14内の空気相202の体積が収容部14の体積に対して7%となるように3mLの空気を加え、第3の酵素処理用バッグ1の入口ポート41を蓋413で封鎖して密封した。
同様に、第4の酵素処理用バッグ1の収容部14内に、15mLの脂肪組織と、15mLのコラゲナーゼ液とを収容して反応混合液201とし、収容部14内の空気相202の体積が収容部14の体積に対して7%となるように2.2mLの空気を加え、第4の酵素処理用バッグ1の入口ポート兼出口ポート61を蓋613で封鎖して密封した。
同様に、第5の酵素処理用バッグ1の収容部14内に、10mLの脂肪組織と、10mLのコラゲナーゼ液とを収容して反応混合液201とし、収容部14内の空気相202の体積が収容部14の体積に対して7%となるように1.5mLの空気を加え、第5の酵素処理用バッグ1の入口ポート兼出口ポート61を蓋613で封鎖して密封した。
ここで、ドナー1、ドナー2又はドナー3からの脂肪組織を用いた試験では、酵素処理用バッグとして第1の酵素処理用バッグを用いた。ドナー4からの脂肪組織を用いた試験では、酵素処理用バッグとして第2の酵素処理用バッグを用いた。ドナー5からの脂肪組織を用いた試験では、酵素処理用バッグとして第3〜第5の酵素処理用バッグを用いた。
第1の酵素処理用バッグの収容部の内容積は600mLであるのに対して、脂肪組織とコラゲナーゼ液とを含む反応混合液と気相とからなる収容物は最大でも100mLであり内容量と比較して体積が小さい。このため、第1の酵素処理用バッグを用いる試験では、収容部に反応混合液と気相とを収容した第1の酵素処理用バッグを、図3に示すようにクランプ300により一部を封止して、第1の酵素処理用バッグ1の収容部14のうち、収容物(反応混合液と気相)を収容する部分14Aの、図3中「A」で示す短手方向幅を、表1に示すように100mm又は75mmとなるように調節した。
収容部の内容量が約120mL、約43mL、約33mL及び約22mLである第2、第3、第4及び第5の酵素処理用バッグを用いる場合は、そのような調節は行わなかった。
前記遠沈管を用いる試験では、前記遠沈管に、10〜23.3mLの脂肪組織と、20〜30mLのコラゲナーゼ液(コラゲナーゼ濃度0.1w/v%となるように生理食塩液で溶解して調製した)とを、脂肪組織とコラゲナーゼ液との体積比が1:1〜1:3となるように収容し蓋を閉じて密閉した。このとき、前記遠沈管内の気相の体積は、遠沈管内体積(脂肪組織とコラゲナーゼ液と気相との合計体積)に対して20%又は7%であった。
脂肪組織、コラゲナーゼ液及び気相を収容した第1〜第5の酵素処理用バッグ或いは遠沈管を37℃、30分間、60rpm(ドナー1、2の脂肪組織試料を用いる場合は200rpm)の条件でシェーカーにより振盪させ酵素反応を行った。第1〜第5の酵素処理用バッグを振盪する場合、シェーカーの振盪台の設置面に、前記バッグを構成する2枚のシート11、12の一方の側が接するように前記バッグを固定し、振盪台をその設置面に沿った方向に振盪させることで前記バッグを振盪させた。
30分の酵素反応後に、第1〜第5の酵素処理用バッグ或いは遠沈管を静置して反応混合液を水層(下層)と脂肪を含む油層(上層)とに分離し、水層を回収し、水層中の有核細胞数及び脂肪由来幹細胞数をフローサイトメーターおよびBD TrucountTubesを用いて測定した。有核細胞数は、CD34陽性細胞数とCD45陽性細胞数の和から算出した。同様に、脂肪由来幹細胞数は、CD34陽性/CD45陰性/CD31陰性の細胞数から算出した。
結果を表1に示す。
Figure 2019054468
Figure 2019054468
本明細書で引用した全ての刊行物、特許及び特許出願はそのまま引用により本明細書に組み入れられるものとする。

Claims (3)

  1. 細胞含有試料を酵素処理して、細胞含有試料から細胞を遊離させる方法であって、
    細胞含有試料と酵素とを含む反応混合液及び気相を、反応混合液と気相との合計体積に対して気相の体積が7体積%以上となる割合で収容し閉鎖した袋状容器を振盪させる工程を含むことを特徴とする方法。
  2. 細胞含有試料が脂肪組織である、請求項1に記載の方法。
  3. 袋状容器の反応混合液及び気相を収容する収容部の、平面視での、短手方向幅をAとし長手方向幅をBとしたとき、A/Bが0.1以上1以下である、請求項1又は2に記載の方法。
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