JPWO2019053824A1 - ソーラ発電所用の電力調整装置、発電システム及びソーラ発電所用の電力調整方法 - Google Patents

ソーラ発電所用の電力調整装置、発電システム及びソーラ発電所用の電力調整方法 Download PDF

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Abstract

ソーラ発電所用の電力調整装置は、蓄電池と、パワーコンディショナに対応して設けられて1以上の太陽電池セルを各々が含む複数の発電部の各々が接続される入力端子、前記パワーコンディショナに接続される第1出力端子、および、前記蓄電池に接続される第2出力端子を有するスイッチ要素を複数含むスイッチャーと、を備え、前記スイッチャーは、各々の前記スイッチ要素の操作により、各々の前記発電部の接続先を前記パワーコンディショナ又は前記蓄電池の何れか一方に切り替え可能に構成される。

Description

本開示は、ソーラ発電所用の電力調整装置、発電システム及びソーラ発電所用の電力調整方法に関する。
近年、太陽光により太陽電池で発電を行うソーラ発電所が各地で稼働している。ソーラ発電所では、発電した電力を電力系統に供給するが、電力会社と契約した契約電力を超えて電力系統に電力を供給することができない。
太陽電池による発電量は日射量に左右されるため、朝方や夕方に減少するほか、天候の影響を受けやすい。そのため、一日のうちで、できるだけ長時間、多くの電力を発電するため、ソーラ発電所では、一般的に、契約電力を超えた発電容量の太陽電池が設置される。
そのため、例えば好天の昼間などには、太陽電池で発電する電力が契約電力を超えることとなる。そこで、契約電力を超えた余剰電力を蓄電池で蓄電し、蓄電した電力を夜間などに放電することで、余剰電力を有効に利用することが行われている(例えば特許文献1参照)。
特開2017−60375号公報
例えば特許文献1に記載の電力供給システムでは、太陽光発電装置の発電電力が規定電力を上回る場合、送電制御装置は、太陽光発電装置の発電電力を分配して、規定電力に相当する電力を送電網を介して電力会社向けに送電し、同時に規定電力を上回る余剰電力を蓄電池に蓄電する。
また、例えば特許文献1に記載の電力供給システムでは、太陽光発電装置の発電電力が規定電力を下回る場合、送電制御装置は、太陽光発電装置の発電電力と蓄電池からの電力とを合成して送電網を介して電力会社向けに給電する。
このように、特許文献1の記載の電力供給システムでは、送電制御装置が電力の分配や合成を行うため、送電制御装置の構成が複雑になりがちである。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、簡単な回路構成で余剰電力を有効に利用できるソーラ発電所用の電力調整装置、発電システム及びソーラ発電所用の電力調整方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るソーラ発電所用の電力調整装置は、
蓄電池と、
パワーコンディショナに対応して設けられて1以上の太陽電池セルを各々が含む複数の発電部の各々が接続される入力端子、前記パワーコンディショナに接続される第1出力端子、および、前記蓄電池に接続される第2出力端子を有するスイッチ要素を複数含むスイッチャーと、を備え、
前記スイッチャーは、各々の前記スイッチ要素の操作により、各々の前記発電部の接続先を前記パワーコンディショナ又は前記蓄電池の何れか一方に切り替え可能に構成される。
上記(1)の構成では、スイッチャーのスイッチ要素の操作により各々の発電部の接続先を切り替えることができるので、各々の発電部で発電された電力の供給先の切り替えや各々の発電部で発電された電力の分配を簡単な回路構成によって実現できる。したがって、スイッチャーのスイッチ要素の操作により、例えば各々の発電部で発電された電力の一部をパワーコンディショナに供給し、余剰分を蓄電池に蓄電させることもできる。これにより、回路構成が複雑になりがちな電力の分配や合成を行うための回路を用いなくてもよいので、簡単な回路構成で余剰電力を有効に利用できる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記第1出力端子と前記パワーコンディショナとの間に設けられる出力回路と、
前記蓄電池と前記パワーコンディショナとの間に設けられる放電回路と、を備え、
前記放電回路は、前記複数の発電部からの電力と前記蓄電池からの電力とを合成する合成回路を経ずに直接前記出力回路に接続される。
上記(2)の構成では、蓄電池からの電力は、複数の発電部からの電力と蓄電池からの電力とを合成する合成回路を経ずに直接出力回路に出力されてパワーコンディショナに供給される。これにより、複数の発電部からの電力と蓄電池からの電力とを合成する合成回路を設ける必要がないので、ソーラ発電所用の電力調整装置における回路構成を簡素化できる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、
前記蓄電池から前記パワーコンディショナへの電力の出力を許可又は禁止する出力許可部を備え、
前記スイッチャーは、前記出力許可部が前記蓄電池から前記パワーコンディショナへの電力の出力を禁止している場合にのみ、少なくとも1つの前記スイッチ要素の操作により、前記発電部の接続先を前記パワーコンディショナに切り替えるように構成され、
前記出力許可部は、前記スイッチャーにおいて、前記スイッチ要素の操作により、全ての前記発電部の接続先が前記蓄電池に切り替えられている場合にのみ、前記蓄電池から前記パワーコンディショナへの電力の出力を許可するように構成される。
上記(3)の構成では、スイッチャーと出力許可部とによって、複数の発電部からの電力と蓄電池からの電力とが択一的にパワーコンディショナに入力される。これにより、複数の発電部からの電力と蓄電池からの電力とを合成する合成回路を設ける必要がないので、ソーラ発電所用の電力調整装置における回路構成を簡素化できる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れかの構成において、前記スイッチャーは、前記スイッチ要素の操作により、前記複数の発電部の発電電力に応じて各々の前記発電部の接続先を前記パワーコンディショナ又は前記蓄電池の何れか一方に切り替えるように構成される。
上記(4)の構成では、複数の発電部の発電電力に応じて各々の発電部の接続先が切り替えられるので、例えば発電部からパワーコンディショナに供給される電力が大きくなった時に一部の発電部の接続先を蓄電池に切り替えて蓄電池に蓄電させることも可能となる。これにより、簡単な回路構成で余剰電力を有効に利用できる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(4)の何れかの構成において、前記スイッチャーは、前記複数の発電部から前記パワーコンディショナに供給される電力が第1規定値を超える場合に少なくとも1つの前記スイッチ要素の操作により、前記発電部の接続先を前記蓄電池に切り替えるように構成される。
上記(5)の構成では、複数の発電部からパワーコンディショナに供給される電力が第1規定値を超える場合に少なくとも1つの発電部の接続先が蓄電池に切り替わるので、第1規定値を超えた分の余剰電力を蓄電池に蓄電させるなどして、有効に利用できる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(5)の何れかの構成において、前記スイッチャーは、前記複数の発電部から前記パワーコンディショナに供給される電力が第1規定値を超えないように、前記発電部の接続先を前記蓄電池に切り替えるように操作する前記スイッチ要素の数を変更するように構成される。
例えば第1規定値が電力会社と契約した契約電力量に相当する値である場合等、パワーコンディショナから第1規定値を超えて電力を出力できない場合には、第1規定値を超える電力が発電部からパワーコンディショナに供給されても、第1規定値を超えた分の余剰電力がパワーコンディショナで熱となって放出されることとなり、余剰電力を有効利用できない。
これに対して、上記(6)の構成では、複数の発電部からパワーコンディショナに供給される電力が第1規定値を超えないように接続先が蓄電池となる発電部の数が変更されるので、余剰電力をパワーコンディショナで熱として放出するのではなく蓄電池に蓄電できる。これにより、余剰電力を有効利用できる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(6)の何れかの構成において、前記スイッチャーは、前記複数の発電部から前記パワーコンディショナに供給される電力が第1規定値を超えない範囲内で最も多くなるように、前記発電部の接続先を前記蓄電池に切り替えるように操作する前記スイッチ要素の数を変更するように構成される。
上記(7)の構成では、パワーコンディショナに供給される電力が第1規定値を超えない範囲内で多くなるので、電力系統へ出力する電力の低下を抑制できる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(7)の何れかの構成において、前記スイッチャーは、前記複数の発電部から前記パワーコンディショナに供給される電力が第1規定値を超える場合に少なくとも1つの前記スイッチ要素の操作により、前記発電部の接続先を前記蓄電池に切り替えた後、前記複数の発電部から前記パワーコンディショナに供給される電力が第2規定値を下回ると、少なくとも1つの前記スイッチ要素の操作により、前記接続先が前記蓄電池である前記発電部の接続先を前記パワーコンディショナに切り替えるように構成される。
上記(8)の構成では、複数の発電部からパワーコンディショナに供給される電力が第2規定値を下回ると、少なくとも1つのスイッチ要素の操作により、接続先が蓄電池である発電部の接続先をパワーコンディショナに切り替えるので、パワーコンディショナに供給される電力を増やすことができる。これにより、電力系統へ出力する電力を増やすことができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(8)の何れかの構成において、前記スイッチャーは、前記複数の発電部から前記パワーコンディショナに供給される電力の電圧が前記パワーコンディショナの最低起動電圧を下回ると、前記スイッチ要素の操作により、全ての前記発電部の接続先を前記蓄電池に切り替えるように構成される。
複数の発電部からパワーコンディショナに供給される電力の電圧がパワーコンディショナの最低起動電圧を下回った場合であっても、蓄電池に蓄電可能な場合がある。このような場合に、上記(9)の構成によれば、全ての発電部の接続先が蓄電池に切り替えられるので、発電部からの電力で蓄電池に蓄電できる。これにより、発電部で発電された電力を有効に利用できる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(9)の何れかの構成において、前記スイッチャーは、前記複数の発電部から前記パワーコンディショナに供給される電力の電圧が前記パワーコンディショナの最低起動電圧を下回ると、前記スイッチ要素の操作により、全ての前記発電部の接続先を前記蓄電池に切り替え、その後、前記複数の発電部から前記蓄電池に供給される電力の電圧が前記パワーコンディショナの最低起動電圧を上回ると、前記スイッチ要素の操作により、全ての前記発電部の接続先を前記パワーコンディショナに切り替えるように構成される。
例えば天候の悪化などにより日射量が減少して、複数の発電部からパワーコンディショナに供給される電力の電圧がパワーコンディショナの最低起動電圧を下回った場合等では、天候の回復によって日射量が増加すると、複数の発電部からパワーコンディショナに供給される電力の電圧がパワーコンディショナの最低起動電圧を再び上回る。
このような場合に、上記(10)の構成によれば、複数の発電部から蓄電池に供給される電力の電圧がパワーコンディショナの最低起動電圧を上回ると、スイッチ要素の操作により、全ての発電部の接続先が蓄電池からパワーコンディショナに切り替えられる。これにより、パワーコンディショナに供給される電力量を増やすことができ、電力系統へ出力する電力量を増やすことができる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(10)の何れかの構成において、
前記蓄電池は、蓄電池セルが複数接続された蓄電池セル群を有し、
前記蓄電池セル群の出力電圧は、前記パワーコンディショナの入力側の対応可能電圧の範囲内である。
上記(11)の構成では、蓄電池セル群の出力電圧がパワーコンディショナの入力側の対応可能電圧の範囲内であるので、蓄電池セル群の出力電圧をパワーコンディショナの入力側の対応可能電圧の範囲内に変更するDC−DCコンバータを不要とすることができる。これにより、装置構成を簡素化できる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(11)の何れかの構成において、前記蓄電池は、1つであり、複数の前記パワーコンディショナに電力を供給可能に構成される。
上記(12)の構成では、蓄電池の数を抑制してコスト増を抑制できる。
(13)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(11)の何れかの構成において、前記蓄電池は、複数の前記パワーコンディショナに対応して複数設けられる。
上記(13)の構成では、複数のパワーコンディショナに対応して蓄電池が複数設けられるとともに、上記(1)で述べたように、スイッチャーがパワーコンディショナに対応して設けられる。したがって、上記(13)の構成によるソーラ発電所用の電力調整装置では、回路構成が単純な電力調整装置をパワーコンディショナの設置数に合わせて複数設置すればよいので、パワーコンディショナが複数設置される場合であっても、簡単な回路構成で余剰電力を有効に利用できる。
(14)本発明の少なくとも一実施形態に係る発電システムは、
パワーコンディショナと、
前記パワーコンディショナに対応して設けられ、1以上の太陽電池セルを各々が含む複数の発電部と、
上記(1)乃至(13)の何れかのソーラ発電所用の電力調整装置と、
を備える。
上記(14)の構成では、上記(1)の構成のソーラ発電所用の電力調整装置を含むので、上記(1)で述べたように、スイッチャーのスイッチ要素の操作により、例えば各々の発電部で発電された電力の一部をパワーコンディショナに供給し、余剰分を蓄電池に蓄電させることもできるので、簡単な回路構成で余剰電力を有効に利用できる。
(15)本発明の少なくとも一実施形態に係るソーラ発電所用の電力調整方法は、パワーコンディショナに対応して設けられて1以上の太陽電池セルを各々が含む複数の発電部の各々が接続される入力端子、前記パワーコンディショナに接続される第1出力端子、および、蓄電池に接続される第2出力端子を有するスイッチ要素を複数含むスイッチャーについて、各々の前記スイッチ要素の操作により、各々の前記発電部の接続先を前記パワーコンディショナ又は前記蓄電池の何れか一方に切り替える切替ステップを備える。
上記(15)の方法では、各々のスイッチ要素の操作により、各々の発電部の接続先をパワーコンディショナ又は蓄電池の何れか一方に切り替える切替ステップを備えるので、スイッチ要素の切り替え制御といった簡単な制御内容によって余剰電力を有効に利用できる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、簡単な回路構成で余剰電力を有効に利用できる。また、本発明の少なくとも一実施形態によれば、簡単な制御内容によって余剰電力を有効に利用できる。
幾つかの実施形態に係るソーラ発電所の全体構成を表す図である。 一実施形態に係るソーラ発電所において、図1に示した発電システムが複数設置された場合について説明する図である。 スイッチャーにおける1つのスイッチ要素の入力端子が第2出力端子と接続された状態を示す図である。 他の実施形態に係るソーラ発電所の全体構成を表す図である。 ソーラ発電所の外部からの指示によって第1規定値や第2規定値を変更可能に構成した実施形態の例を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明によるソーラ発電所用の電力調整装置、発電システム及びソーラ発電所用の電力調整方法の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、幾つかの実施形態に係るソーラ発電所の全体構成を表す図である。
幾つかの実施形態に係るソーラ発電所の発電システム1は、パワーコンディショナ10と、太陽電池群20と、電力調整装置100とを備える。
パワーコンディショナ10は、太陽電池群20で発電された直流電力を交流電力に変換して電力系統に出力する装置である。太陽電池群20は、少なくとも1つの太陽電池セルを含む複数の太陽電池モジュール21が接続された発電部22を複数有する。以下の説明では、発電部22をストリング22とも呼ぶ。
電力調整装置100は、発電システム1、すなわちソーラ発電所用の電力調整装置であり、蓄電池110と、スイッチャー120と、を備える。電力調整装置100は、スイッチャー120の後述する第1出力端子121とパワーコンディショナ10との間に設けられる出力回路131と、蓄電池110とパワーコンディショナ10との間に設けられる放電回路132と、放電回路132に設けられる出力許可部133とを備える。電力調整装置100は、制御回路141と、電圧センサ142と、電流センサ143とを備える。
蓄電池110は、蓄電池セル111が複数接続された蓄電池セル群112と、蓄電池セル群112を充電するための充電装置113と、蓄電池セル群112で蓄電した電力を外部に出力するための出力装置114とを有する。
蓄電池110は、各発電部22で発電された電力を蓄電池セル群112で蓄電し、蓄電した電力をパワーコンディショナ10に出力する。
充電装置113は、入力された電力の電圧を蓄電池セル群112の充電に適した電圧に変換する不図示のDC−DCコンバータと、蓄電池セル群112への充電の制御を行う不図示の充電コントローラとを有する。充電コントローラは、例えば、制御回路141の制御信号に基づいて、蓄電池セル群112への充電を開始及び停止するよう充電装置113の各部を制御する。また、充電コントローラは、例えば、充電中の蓄電池セル群112の充電残量を監視し、蓄電池セル群112が満充電となったと判断すると蓄電池セル群112への充電を停止するよう充電装置113の各部を制御する。
出力装置114は、蓄電池セル群112で蓄電した電力の電圧をパワーコンディショナ10への出力に適した電圧に変換する不図示のDC−DCコンバータと、蓄電池セル群112で蓄電した電力の出力を制御する不図示の放電コントローラとを有する。放電コントローラは、例えば、制御回路141の制御信号に基づいて、蓄電池セル群112に蓄電された電力の外部への放電を開始及び停止するよう出力装置114の各部を制御する。また、放電コントローラは、例えば、蓄電池セル群112が過放電状態とならないように蓄電池セル群112の充電残量を監視し、充電残量が所定の充電残量まで低下したと判断すると、蓄電池セル群112からの放電を停止するよう出力装置114の各部を制御する。
なお、蓄電池セル群112の出力電圧がパワーコンディショナ10の入力側の対応可能電圧の範囲内であれば、出力装置114にDC−DCコンバータを設けなくてもよいので、装置構成を簡素化でき、コストダウンを図れる。
スイッチャー120は、各発電部22の接続先をパワーコンディショナ10又は蓄電池110の何れか一方に切り替える装置であり、第1出力端子121、第2出力端子122、及び入力端子123を有するスイッチ要素124を複数含む。各スイッチ要素124は、後述する制御回路141からの制御信号によって、入力端子123と第1出力端子121とを接続するか、入力端子123と第2出力端子122とを接続するかを個別に切り替え可能に構成されている。なお、スイッチャー120の各スイッチ要素124は、機械的な接点を有する機械的なスイッチやリレーであってもよく、半導体スイッチであってもよく、正常動作時の負荷電流を開閉して接続先の切り替えができるものであればよい。
各第1出力端子121は、それぞれ出力回路131を介してパワーコンディショナ10の入力側に接続される。第2出力端子122は、それぞれ蓄電池110の充電装置113に接続される。各入力端子123には、複数の発電部22の各々が接続される。
放電回路132の一端は蓄電池110の出力装置114に接続され、他端は出力回路131に接続されている。
すなわち、幾つかの実施形態では、第1出力端子121とパワーコンディショナ10との間に設けられる出力回路131と、蓄電池110とパワーコンディショナ10との間に設けられる放電回路132とを備える。放電回路132は、複数の発電部22からの電力と蓄電池110からの電力とを合成する合成回路を経ずに直接出力回路131に接続されている。
したがって、蓄電池110からの電力は、複数の発電部22からの電力と蓄電池110からの電力とを合成する合成回路を経ずに直接出力回路131に出力されてパワーコンディショナ10に供給される。これにより、複数の発電部22からの電力と蓄電池110からの電力とを合成する合成回路を設ける必要がないので、電力調整装置100における回路構成を簡素化できる。
出力許可部133は、例えば、放電回路132に設けられて放電回路132を開閉する開閉器、又は断路器であり、後述する制御回路141からの制御信号によって、放電回路132を開閉することで、蓄電池110からパワーコンディショナ10への電力の出力を許可又は禁止する。
制御回路141は、電力調整装置100の各部を制御する制御回路である。制御回路141の制御内容については、後で説明する。
電圧センサ142及び電流センサ143は、パワーコンディショナ10へ供給される電力の電圧及び電流を検出するセンサであり、出力回路131に設けられている。
このように構成される発電システム1では、発電部22で発電された電力がスイッチャー120を介してパワーコンディショナ10に供給されると、パワーコンディショナ10から電力系統に電力が出力される。
なお、幾つかの実施形態では、ソーラ発電所から電力系統に出力する電力の大きさは、電力会社と契約した契約電力が上限となる。この契約電力は、例えば、電圧系統と低圧連係されるソーラ発電所では、例えば49.5kwである。
例えば、ソーラ発電所において、図1に示す発電システム1の設置数nが1である場合には、パワーコンディショナ10から電力系統に出力できる電力の上限値Wout−maxは、契約電力Wcvの値となる。また、例えば、ソーラ発電所において、図2に示すように、発電システム1の設置数nが複数である場合には、各パワーコンディショナ10から電力系統に出力できる電力の上限値Wout−maxは、契約電力Wcvを発電システム1の設置数nで除した値(Wcv/n)となる。
そこで、幾つかの実施形態では、上記上限値Wout−maxに対してパワーコンディショナ10における変換損失分を考慮した電力値Win−maxをパワーコンディショナ10に供給する直流電力の最大値とする。以下の説明では、当該最大値を第1規定値Sv1と呼ぶ。
なお、図2は、一実施形態に係るソーラ発電所において、図1に示した発電システム1が複数設置された場合について説明する図である。図2では、太陽電池群20、蓄電池110及びスイッチャー120の構成の記載を省略しているが、図2における太陽電池群20、蓄電池110及びスイッチャー120の構成は、図1における太陽電池群20、蓄電池110及びスイッチャー120の構成と同じである。
太陽電池による発電量は日射量に左右されるため、朝方や夕方に減少するほか、天候の影響を受けやすい。そのため、一日のうちで、できるだけ長時間、多くの電力を発電するため、一般的にソーラ発電所では、契約電力量を超えた発電容量の太陽電池が設置される。
同様に、幾つかの実施形態に係る発電システム1においても、パワーコンディショナ10に対応して設けられた太陽電池群20における発電容量は、上述した第1規定値を超えている。そのため、例えば好天の昼間などには、太陽電池群20で発電する電力が第1規定値Sv1を超えることとなる。
そこで、幾つかの実施形態では、太陽電池群20で発電する電力が第1規定値Sv1を超える場合、スイッチャー120の少なくとも1つのスイッチ要素124の操作により、発電部22の接続先をパワーコンディショナ10から蓄電池110に切り替えることで、余剰電力を蓄電池110で蓄電する。また、幾つかの実施形態では、夜間など太陽光による発電が期待できない場合に、蓄電池110に蓄電された電力をパワーコンディショナ10に供することで、電力系統へ電力を供給する。
以下、幾つかの実施形態における発電システム1での電力調整方法について説明する。なお、ソーラ発電所において、図1に示すように発電システム1が1つ設置されている場合であっても、図2に示すように発電システム1が複数設置されている場合であっても、それぞれの発電システム1における電力調整方法は同じである。そこで、以下の説明では、図1及び後述する図3を主に参照して説明する。
幾つかの実施形態係る電力調整方法は、スイッチャー120の各々のスイッチ要素124の操作により、各々の発電部22の接続先をパワーコンディショナ10又は蓄電池110の何れか一方に切り替える切替ステップを備える。この切替ステップの詳細は、以下のとおりである。
幾つかの実施形態では、制御回路141が電力調整装置100の各部を次のように制御する。以下、制御回路141が行う制御内容について、時間を追って説明する。
(夜明け前)
夜明け前の時間帯では、日射量がゼロか、ゼロに近い状態であるため、各発電部22における発電電力の電圧はパワーコンディショナ10の最低起動電圧を下回っている。このような時間帯では、制御回路141は、内蔵する時計機能から得られる時刻の情報に基づいて、予め定められた時刻t1になるまで、全ての発電部22の接続先が蓄電池110となるようにスイッチ要素124を操作する制御信号をスイッチャー120に出力する。これにより、スイッチャー120では、入力端子123のそれぞれが第2出力端子122のそれぞれと接続される。したがって、全ての発電部22の接続先が蓄電池110とされる。
なお、時刻t1は、例えば太陽光による発電電力の電力系統への出力を開始することが期待できる時刻である。
上記時刻t1の情報は、例えば、ソーラ発電所の所在地の緯度経度が考慮された時刻の情報であり、制御回路141の不図示の記憶部に記憶されている。この時刻t1の情報は、季節に応じて設定された複数の時刻の情報を含む。制御回路141は、内蔵するカレンダー機能から得られる月日の情報に基づいて、複数の時刻t1の情報の中から適した時刻t1の情報を選択して取得する。
(時刻t1)
上記時刻t1になると、制御回路141は、全ての発電部22の接続先をパワーコンディショナ10に切り替えるようにスイッチ要素124を操作する制御信号をスイッチャー120に出力する。これにより、スイッチャー120では、入力端子123のそれぞれが第1出力端子121のそれぞれと接続される。したがって、全ての発電部22の接続先がパワーコンディショナ10とされる。
なお、後述するように、夜間に蓄電池110からの電力がパワーコンディショナ10に供給されており、時刻t1の時点でも蓄電池110からの電力がパワーコンディショナ10に供給されていた場合、制御回路141は、当該制御信号をスイッチャー120に出力するのに先立って、蓄電池110からの電力供給を停止させる制御信号を蓄電池110の出力装置114に出力するとともに、放電回路132を開くように出力許可部133に制御信号を出力する。これにより、出力装置114は蓄電池110からパワーコンディショナ10への電力供給を停止させ、出力許可部133は、蓄電池110と出力回路131との接続を断つ。
このように、制御回路141は、複数の発電部22からの電力と蓄電池110からの電力とが択一的にパワーコンディショナ10に入力されるように、スイッチャー120のスイッチ要素124の操作と、出力許可部133の開閉状態を制御する。
すなわち、幾つかの実施形態では、スイッチャー120は、出力許可部133が蓄電池110からパワーコンディショナ10への電力の出力を禁止している場合にのみ、少なくとも1つのスイッチ要素124の操作により、発電部22の接続先をパワーコンディショナ10に切り替えるように構成されている。
なお、時刻t1になったか否かに関わらず、明け方のある時刻t0以降に各発電部22における発電電力の電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を上回ったことが検出されると、制御回路141が全ての発電部22の接続先をパワーコンディショナ10に切り替えるようにスイッチ要素124を操作する制御信号をスイッチャー120に出力するようにしてもよい。なお、時刻t0は、上記時刻t1と同様に、ソーラ発電所の所在地の緯度経度を考慮した上で季節に応じて設定された複数の時刻の情報として制御回路141の不図示の記憶部に記憶されていてもよい。
ここで、幾つかの実施形態では、蓄電池110の充電装置113が備える入力電圧の検出機能により、複数の発電部22から蓄電池110に供給される電力の電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を上回ったことを検出することができる。すなわち、充電装置113は、入力電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を上回ったことを検出すると、入力電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を上回ったことを報知する信号を制御回路141に出力する。そして、制御回路141は、当該信号を受信すると、全ての発電部22の接続先をパワーコンディショナ10に切り替えるようにスイッチ要素124を操作する制御信号をスイッチャー120に出力する。
なお、各発電部22における発電電力の電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を上回ったことを検出するための電圧センサを別途設けてもよい。
以下の説明では、時刻t1になったときに、制御回路141が全ての発電部22の接続先をパワーコンディショナ10に切り替えるようにスイッチ要素124を操作する制御信号をスイッチャー120に出力したことを前提として説明する。
(時刻t1から時刻t2まで)
時刻t1から、夕方以降の予め定められた時刻t2までの間、制御回路141は、次のような制御を行う。なお、時刻t2は、例えば太陽光による発電電力を電力系統に出力することが期待できなくなる時刻である。時刻t2は、例えば上記時刻t1と同様に、ソーラ発電所の所在地の緯度経度を考慮した上で季節に応じて設定された複数の時刻の情報として制御回路141の不図示の記憶部に記憶されている。
制御回路141は、電圧センサ142及び電流センサ143で検出した電圧及び電流に基づいて、太陽電池群20からパワーコンディショナ10へ供給される電力の電圧や電力の大きさを監視する。
(パワーコンディショナ10へ供給される電力が第1規定値Sv1を超えるまで)
時刻t1から、太陽電池群20からパワーコンディショナ10へ供給される電力が上述した第1規定値Sv1を超えるまでは、制御回路141は、全ての発電部22の接続先がパワーコンディショナ10となるようにスイッチ要素124を操作する制御信号をスイッチャー120に出力する。
(パワーコンディショナ10へ供給される電力が第1規定値Sv1を超える場合)
日射量が増加して、太陽電池群20からパワーコンディショナ10へ供給される電力が上述した第1規定値Sv1を超えたと判断されると、制御回路141は、1つの発電部22の接続先を蓄電池110に切り替えるようにスイッチ要素124を操作する制御信号をスイッチャー120に出力する。また、制御回路141は、蓄電池セル群112への充電を開始するよう充電装置113に制御信号を出力する。
これにより、図3に示すように、スイッチャー120では、1つのスイッチ要素124の入力端子123が第2出力端子122と接続される。したがって、太陽電池群20の1つの発電部22で発電された電力が蓄電池110に供給され、残りの発電部22で発電された電力がパワーコンディショナ10に供給される。また、蓄電池110では、発電部22で発電された電力による蓄電池セル群112への充電が開始される。なお、図3は、スイッチャー120における1つのスイッチ要素124の入力端子123が第2出力端子122と接続された状態を示す図である。
なお、スイッチ要素124の過剰な切り替えや、蓄電池110において過剰な充電開始と充電停止との繰り返しを抑制するため、太陽電池群20からパワーコンディショナ10へ供給される電力が第1規定値Sv1を超えた状態が予め定めた規定時間を超えて継続した場合に、制御回路141が上記の制御信号を出力するようにしてもよい。これ以外の場合であっても、スイッチ要素124における接続先を切り替える制御信号を出力する場合や、蓄電池110の充電装置113や出力装置114に対する充放電の開始と停止を切り替える制御信号を出力する場合についても、同様である。
このように、幾つかの実施形態では、スイッチャー120は、複数の発電部22からパワーコンディショナ10に供給される電力が第1規定値Sv1を超える場合に少なくとも1つのスイッチ要素124の操作により、発電部22の接続先を蓄電池110に切り替えるように構成されている。これにより、第1規定値Sv1を超えた分の余剰電力を蓄電池に蓄電させることで有効に利用できる。
上述したように、1つの発電部22の接続先を蓄電池110に切り替えた後、再び、太陽電池群20からパワーコンディショナ10へ供給される電力が第1規定値Sv1を超えていると判断されると、制御回路141は、さらにもう1つの発電部22の接続先を蓄電池110に切り替えるようにスイッチ要素124を操作する制御信号をスイッチャー120に出力する。これにより、スイッチャー120では、さらにもう1つのスイッチ要素124の入力端子123が第2出力端子122と接続される。
制御回路141は、太陽電池群20からパワーコンディショナ10へ供給される電力が第1規定値Sv1を下回るまで、発電部22の接続先を順次蓄電池110に切り替える制御を実施する。このような制御回路141の制御によって、パワーコンディショナ10に供給される電力が第1規定値Sv1を超えない範囲内で最も多くなるように、発電部22の接続先が蓄電池110に切り替えられる。
仮に、第1規定値Sv1を超える電力が発電部22からパワーコンディショナ10に供給されても、第1規定値Sv1を超えた分の余剰電力がパワーコンディショナ10で熱となって放出されることとなり、余剰電力を有効利用できない。
これに対して、幾つかの実施形態では、スイッチャー120は、複数の発電部22からパワーコンディショナ10に供給される電力が第1規定値Sv1を超えないように、発電部22の接続先を蓄電池110に切り替えるように操作するスイッチ要素124の数を変更するように構成されている。これにより、余剰電力をパワーコンディショナ10で熱として放出するのではなく蓄電池110に蓄電できるので、余剰電力を有効利用できる。
また、幾つかの実施形態では、スイッチャー120は、複数の発電部22からパワーコンディショナ10に供給される電力が第1規定値Sv1を超えない範囲内で最も多くなるように、発電部22の接続先を蓄電池110に切り替えるように操作するスイッチ要素124の数を変更するように構成されている。
これにより、パワーコンディショナ10に供給される電力が第1規定値Sv1を超えない範囲内で多くなるので、電力系統へ出力する電力の低下を抑制できる。
(太陽電池群20の発電電力が低下した場合)
上述したように、少なくとも1つの発電部22の接続先が蓄電池110に切り替えられた後、日射量が低下して、パワーコンディショナ10へ供給される電力が第2規定値Sv2を下回ると判断されると、制御回路141は、1つの発電部22の接続先をパワーコンディショナ10に切り替えるようにスイッチ要素124を操作する制御信号をスイッチャー120に出力する。これにより、スイッチャー120では、入力端子123が第1出力端子121と接続されるスイッチ要素124が1つ増える。したがって、パワーコンディショナ10に発電電力を供給する発電部22が1つ増える。
なお、上記第2規定値Sv2は、例えば、上述した電力値Win−max、すなわちパワーコンディショナ10に供給する直流電力の最大値を太陽電池群20における発電部22の設置数αで除した値(Win−max/α)を第1規定値Sv1から減じた値(Sv1−(Win−max/α))とする。
上述したように、1つの発電部22の接続先をパワーコンディショナ10に切り替えた後、再び、太陽電池群20からパワーコンディショナ10へ供給される電力が第2規定値Sv2を下回ると判断されると、制御回路141は、さらにもう1つの発電部22の接続先をパワーコンディショナ10に切り替えるようにスイッチ要素124を操作する制御信号をスイッチャー120に出力する。これにより、スイッチャー120では、さらにもう1つのスイッチ要素124の入力端子123が第1出力端子121と接続される。
制御回路141は、太陽電池群20からパワーコンディショナ10へ供給される電力が第2規定値Sv2を上回るまで、発電部22の接続先を順次パワーコンディショナ10に切り替える制御を繰り返す。このような制御回路141の制御によって、パワーコンディショナ10に供給される電力が第1規定値Sv1を超えない範囲内で最も多くなるように、発電部22の接続先がパワーコンディショナ10に切り替えられる。
このように、幾つかの実施形態では、スイッチャー120は、複数の発電部22からパワーコンディショナ10に供給される電力が第1規定値Sv1を超える場合に少なくとも1つのスイッチ要素124の操作により、発電部22の接続先を蓄電池110に切り替えた後、複数の発電部22からパワーコンディショナ10に供給される電力が第2規定値Sv2を下回ると、少なくとも1つのスイッチ要素124の操作により、接続先が蓄電池110である発電部22の接続先をパワーコンディショナ10に切り替えるように構成されている。
これにより、パワーコンディショナ10に供給される電力を増やすことができるので、電力系統へ出力する電力を増やすことができる。
(パワーコンディショナ10の最低起動電圧を下回る場合)
日射量がさらに低下して、太陽電池群20で発電された電力の電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を下回る場合も考えられる。ここで、太陽電池群20で発電された電力の電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を下回る場合としては、例えば天候の悪化や太陽高度の低下により日射量が低下する場合を挙げることができる。
太陽電池群20で発電された電力の電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を下回る場合には、太陽電池群20で発電された電力をパワーコンディショナ10から電力系統へ出力できない。しかし、このような場合であっても、太陽電池群20で発電された電力によって蓄電池110を充電することができる場合もある。
そこで、幾つかの実施形態では、太陽電池群20で発電された電力の電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を下回ると判断される場合、制御回路141は、全ての発電部22の接続先を蓄電池110に切り替えるようにスイッチ要素124を操作する制御信号をスイッチャー120に出力する。また、制御回路141は、蓄電池セル群112への充電を開始するよう充電装置113に制御信号を出力する。
これにより、スイッチャー120では、全てのスイッチ要素124の入力端子123が第2出力端子122と接続される。したがって、全ての発電部22で発電された電力が蓄電池110に供給される。また、蓄電池110では、発電部22で発電された電力によって蓄電池セル群112への充電が可能な場合、蓄電池セル群112への充電が開始される。
このように、幾つかの実施形態では、スイッチャー120は、複数の発電部22からパワーコンディショナ10に供給される電力の電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を下回ると、スイッチ要素124の操作により、全ての発電部22の接続先を蓄電池110に切り替えるように構成されている。
これにより、複数の発電部22からパワーコンディショナ10に供給される電力の電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を下回った場合であっても、発電部22からの電力で蓄電池110に蓄電できる。これにより、発電部22で発電された電力を有効に利用できる。
なお、その後、例えば天候が回復するなどして日射量が増加し、複数の発電部22から蓄電池110に供給される電力の電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を上回ると、制御回路141は、全ての発電部22の接続先をパワーコンディショナ10に切り替えるようにスイッチ要素124を操作する制御信号をスイッチャー120に出力する。また、制御回路141は、蓄電池セル群112への充電を停止するよう充電装置113に制御信号を出力する。
なお、幾つかの実施形態では、上述したように、充電装置113が備える入力電圧の検出機能により、複数の発電部22から蓄電池110に供給される電力の電圧、すなわち太陽電池群20で発電された電力の電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を上回ったことを検出することができる。
上述したように、充電装置113は、入力電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を上回ったことを検出すると、入力電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を上回ったことを報知する信号を制御回路141に出力する。そして、制御回路141は、当該信号を受信すると、全ての発電部22の接続先をパワーコンディショナ10に切り替えるようにスイッチ要素124を操作する制御信号をスイッチャー120に出力する。
これにより、スイッチャー120では、全てのスイッチ要素124の入力端子123が第1出力端子121と接続される。したがって、全ての発電部22で発電された電力がパワーコンディショナ10に供給される。また、蓄電池110では、蓄電池セル群112への充電が停止される。
このように、幾つかの実施形態では、スイッチャー120は、複数の発電部22からパワーコンディショナ10に供給される電力の電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を下回ると、スイッチ要素124の操作により、全ての発電部22の接続先を蓄電池110に切り替え、その後、複数の発電部22から蓄電池110に供給される電力の電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を上回ると、スイッチ要素124の操作により、全ての発電部22の接続先をパワーコンディショナ10に切り替えるように構成されている。
これにより、パワーコンディショナ10に供給される電力量を増やすことができ、電力系統へ出力する電力量を増やすことができる。
また、幾つかの実施形態では、上述したように、スイッチャー120は、スイッチ要素124の操作により、複数の発電部22の発電電力に応じて各々の発電部22の接続先をパワーコンディショナ10又は蓄電池110の何れか一方に切り替えるように構成されている。
これにより、複数の発電部22の発電電力に応じて各々の発電部22の接続先が切り替えられるので、例えば発電部22からパワーコンディショナ10に供給される電力が大きくなった時に一部の発電部22の接続先を蓄電池110に切り替えて蓄電池110に蓄電させることが可能となる。これにより、簡単な回路構成で余剰電力を有効に利用できる。
(時刻t2以降、翌日の時刻t1まで)
時刻t2になると、制御回路141は、全ての発電部22の接続先を蓄電池110に切り替えるようにスイッチ要素124を操作する制御信号をスイッチャー120に出力する。これにより、スイッチャー120では、入力端子123のそれぞれが第2出力端子122のそれぞれと接続される。したがって、全ての発電部22の接続先が蓄電池110とされる。
また、制御回路141は、蓄電池110からの放電を開始させる制御信号を蓄電池110の出力装置114に出力するとともに、放電回路132を閉じるように出力許可部133に制御信号を出力する。これにより、出力装置114は蓄電池110からパワーコンディショナ10への電力供給を開始させ、出力許可部133は、蓄電池110と出力回路131とを接続する。これにより、蓄電池110で蓄電された電力がパワーコンディショナ10に供給される。パワーコンディショナ10は、蓄電池110からの直流電力を交流電力に変換して電力系統に出力する。
このように、制御回路141は、複数の発電部22からの電力と蓄電池110からの電力とが択一的にパワーコンディショナ10に入力されるように、スイッチャー120のスイッチ要素124の操作と、出力許可部133の開閉状態を制御する。
すなわち、幾つかの実施形態では、出力許可部133は、スイッチャー120において、スイッチ要素124の操作により、全ての発電部22の接続先が蓄電池110に切り替えられている場合にのみ、蓄電池110からパワーコンディショナ10への電力の出力を許可するように構成される。
このように幾つかの実施形態では、スイッチャー120と出力許可部133とによって、複数の発電部22からの電力と蓄電池110からの電力とが択一的にパワーコンディショナ10に入力される。これにより、複数の発電部22からの電力と蓄電池110からの電力とを合成する合成回路を設ける必要がないので、電力調整装置100における回路構成を簡素化できる。
蓄電池110からの放電は、蓄電池110(蓄電池セル群112)の充電残量が所定の充電残量に到達するまで、又は、時刻t1になるまで継続される。
すなわち、蓄電池110の出力装置114は、蓄電池セル群112からの放電中、蓄電池セル群112の充電残量を監視する。そして、充電残量が所定の充電残量まで低下したと判断すると、出力装置114は、蓄電池セル群112からの放電を停止させる。また、出力装置114は、蓄電池セル群112からの放電を停止させたことを報知する信号を制御回路141へ出力する。制御回路141は、当該信号を受信すると、放電回路132を開くように出力許可部133に制御信号を出力する。これにより、出力許可部133は、蓄電池110と出力回路131との接続を断つ。
蓄電池セル群112の充電残量が所定の充電残量まで低下する前に時刻t1になった場合、制御回路141は、蓄電池110からの放電を停止させる制御信号を蓄電池110の出力装置114に出力するとともに、放電回路132を開くように出力許可部133に制御信号を出力する。これにより、出力装置114は、蓄電池セル群112からの放電を停止させ、出力許可部133は、蓄電池110と出力回路131との接続を断つ。
以上に述べたように、幾つかの実施形態係る電力調整装置100は、蓄電池110と、スイッチャー120とを備える。スイッチャー120は、パワーコンディショナ10に対応して設けられて1以上の太陽電池セルを各々が含む複数の発電部22の各々が接続される入力端子123、パワーコンディショナに接続される第1出力端子121、および、蓄電池110に接続される第2出力端子122を有するスイッチ要素124を複数含む。
スイッチャー120は、各々のスイッチ要素124の操作により、各々の発電部22の接続先をパワーコンディショナ10又は蓄電池110の何れか一方に切り替え可能に構成される。
また、幾つかの実施形態に係る発電システム1は、パワーコンディショナ10と、パワーコンディショナ10に対応して設けられ、1以上の太陽電池セルを各々が含む複数の発電部22と、電力調整装置100とを備える。
これにより、スイッチャー120のスイッチ要素124の操作により各々の発電部22の接続先を切り替えることができるので、各々の発電部22で発電された電力の供給先の切り替えや各々の発電部22で発電された電力の分配を簡単な回路構成によって実現できる。したがって、スイッチャー120のスイッチ要素124の操作により、例えば各々の発電部22で発電された電力の一部をパワーコンディショナ10に供給し、余剰分を蓄電池110に蓄電させることもできる。これにより、回路構成が複雑になりがちな電力の分配や合成を行うための回路を用いなくてもよいので、簡単な回路構成で余剰電力を有効に利用できる。
また、幾つかの実施形態係る電力調整方法は、パワーコンディショナ10に対応して設けられて1以上の太陽電池セルを各々が含む複数の発電部22の各々が接続される入力端子123、パワーコンディショナ10に接続される第1出力端子121、および、蓄電池110に接続される第2出力端子122を有するスイッチ要素124を複数含むスイッチャー120について、各々のスイッチ要素124の操作により、各々の発電部22の接続先をパワーコンディショナ10又は蓄電池110の何れか一方に切り替える切替ステップを備える。
これにより、スイッチ要素124の切り替え制御といった簡単な制御内容によって余剰電力を有効に利用できる。
なお、図2に示すように、ソーラ発電所において、パワーコンディショナ10が複数設置されている場合には、蓄電池110は、複数のパワーコンディショナ10に対応して複数設けられる。そして、スイッチャー120もパワーコンディショナ10に対応して設けられる。このように、ソーラ発電所において、パワーコンディショナ10が複数設置される場合には、回路構成が単純な電力調整装置100をパワーコンディショナ10の設置数に合わせて複数設置すればよいので、パワーコンディショナ10が複数設置される場合であっても、簡単な回路構成で余剰電力を有効に利用できる。
上述した幾つかの実施形態に係る電力調整装置100は、既存のソーラ発電所用に対して後付けによって適用することができる。具体的には、例えば、既存のソーラ発電所用におけるパワーコンディショナ10と太陽電池群20との間にスイッチャー120を介在させる。すなわち、太陽電池群20の各発電部22をスイッチャー120の入力端子123のそれぞれと接続する。そして、スイッチャー120の各第1出力端子121を、それぞれ出力回路131を介してパワーコンディショナ10の入力側に接続する。
また、スイッチャー120の第2出力端子122を、それぞれ蓄電池110の充電装置113に接続する。そして、出力許可部133が設けられた放電回路132の一端を蓄電池110の出力装置114に接続し、他端を出力回路131に接続する。電圧センサ142及び電流センサ143は、出力回路131に設置する。なお、電圧センサ142及び電流センサ143を設置する代わりに、パワーコンディショナ10への入力電力の電圧と電流の情報をパワーコンディショナ10から取得するようにしてもよい。
なお、幾つかの実施形態において、ソーラ発電所の外部からの指示により、第1規定値Sv1や第2規定値Sv2を変更できるように構成してもよい。図5は、ソーラ発電所の外部からの指示によって第1規定値Sv1や第2規定値Sv2を変更可能に構成した実施形態の例を示す図である。
図5において、ソーラ発電所の外部には、サーバ90が設置されている。サーバ90は、第1規定値Sv1や第2規定値Sv2を変更する変更命令を出力可能に構成されている。当該変更命令は、少なくとも、変更後の第1規定値Sv1や第2規定値Sv2の値の情報を含む。なお、当該変更命令は、第1規定値Sv1や第2規定値Sv2の値を変更する月日及び時刻の情報や、変更後に第1規定値Sv1や第2規定値Sv2の値を元の値に戻す月日及び時刻の情報等を含んでいてもよい。
電力調整装置100の制御回路141とサーバ90との間の情報転送は、例えば電話回線やインターネット等からなる通信ネットワーク91等を介して行われる。
制御回路141は、受信した変更命令に基づいて第1規定値Sv1や第2規定値Sv2を変更可能に構成されている。
制御回路141は、サーバ90が出力した変更命令を受信すると、受信した変更命令に基づいて、第1規定値Sv1や第2規定値Sv2の値を変更命令に含まれている変更後の第1規定値Sv1や第2規定値Sv2の値に更新する。なお、変更命令に第1規定値Sv1や第2規定値Sv2の値を変更する月日及び時刻の情報や、変更後に第1規定値Sv1や第2規定値Sv2の値を元の値に戻す月日及び時刻の情報を含んでいる場合、制御回路141は、それらの情報に基づいて、第1規定値Sv1や第2規定値Sv2の値を変更したり、元の値に戻したりする。
幾つかの実施形態では、上述したようにソーラ発電所の外部からの指示により、第1規定値Sv1や第2規定値Sv2を変更できるように構成することで、容易に電力系統に出力する電力を抑制したり、抑制を解除したりすることができる。
これにより、例えば、電力系統を管理する電力会社から、ソーラ発電所からの発電電力の抑制を依頼されるようなことがあっても、サーバ90による遠隔操作によって対応可能である。そして、このように電力系統に出力する電力を抑制せざるを得ない場合であっても、余剰電力を蓄電池110に蓄電できるので、余剰電力を有効に利用できる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、図2に示した一実施形態に係るソーラ発電所では、発電システム1の設置数nが複数であり、それぞれの発電システム1に蓄電池110がそれぞれ設けられている。しかし、図4に示した他の実施形態に係るソーラ発電所のように、発電システム1Aの設置数nが複数であるが、蓄電池110の設置数が1つであってもよい。図4は、他の実施形態に係るソーラ発電所の全体構成を表す図である。
すなわち、図4に示した他の実施形態では、蓄電池110は、1つであり、複数のパワーコンディショナ10に電力を供給可能に構成されている。図4に示した他の実施形態の構成では、蓄電池110の数を抑制してコスト増を抑制できる。
なお、図4に示した他の実施形態に係るソーラ発電所の発電システム1Aは、複数の発電システム1Aに対して1つの蓄電池110が設置されていることを除き、上述した幾つかの実施形態に係る発電システム1と同様の構成を有する。
図示はしないが、発電システム1Aの設置数nが複数であり、蓄電池110の設置数が発電システム1Aの設置数n未満の複数であってもよい。
上述した幾つかの実施形態では、発電部22は直列に接続された複数の太陽電池モジュール21を含んでいる。しかし、発電部22に含まれる太陽電池モジュール21は、1つであってもよい。
上述した幾つかの実施形態では、電圧センサ142及び電流センサ143は、出力回路131に設けられている。しかし、電圧センサ142及び電流センサ143の少なくとも一方は、パワーコンディショナ10に設けられていてパワーコンディショナ10へ供給される電力の電圧や電流を検出する不図示のセンサであってもよい。
1 発電システム
10 パワーコンディショナ
20 太陽電池群
22 発電部(ストリング)
100 電力調整装置
110 蓄電池
111 蓄電池セル
112 蓄電池セル群
120 スイッチャー
121 第1出力端子
122 第2出力端子
123 入力端子
124 スイッチ要素
131 出力回路
132 放電回路
133 出力許可部
141 制御回路
142 電圧センサ
143 電流センサ

Claims (15)

  1. 蓄電池と、
    パワーコンディショナに対応して設けられて1以上の太陽電池セルを各々が含む複数の発電部の各々が接続される入力端子、前記パワーコンディショナに接続される第1出力端子、および、前記蓄電池に接続される第2出力端子を有するスイッチ要素を複数含むスイッチャーと、を備え、
    前記スイッチャーは、各々の前記スイッチ要素の操作により、各々の前記発電部の接続先を前記パワーコンディショナ又は前記蓄電池の何れか一方に切り替え可能に構成された
    ソーラ発電所用の電力調整装置。
  2. 前記第1出力端子と前記パワーコンディショナとの間に設けられる出力回路と、
    前記蓄電池と前記パワーコンディショナとの間に設けられる放電回路と、を備え、
    前記放電回路は、前記複数の発電部からの電力と前記蓄電池からの電力とを合成する合成回路を経ずに直接前記出力回路に接続された、請求項1に記載のソーラ発電所用の電力調整装置。
  3. 前記蓄電池から前記パワーコンディショナへの電力の出力を許可又は禁止する出力許可部を備え、
    前記スイッチャーは、前記出力許可部が前記蓄電池から前記パワーコンディショナへの電力の出力を禁止している場合にのみ、少なくとも1つの前記スイッチ要素の操作により、前記発電部の接続先を前記パワーコンディショナに切り替えるように構成され、
    前記出力許可部は、前記スイッチャーにおいて、前記スイッチ要素の操作により、全ての前記発電部の接続先が前記蓄電池に切り替えられている場合にのみ、前記蓄電池から前記パワーコンディショナへの電力の出力を許可するように構成された、請求項1又は2に記載のソーラ発電所用の電力調整装置。
  4. 前記スイッチャーは、前記スイッチ要素の操作により、前記複数の発電部の発電電力に応じて各々の前記発電部の接続先を前記パワーコンディショナ又は前記蓄電池の何れか一方に切り替えるように構成された、請求項1乃至3の何れか一項に記載のソーラ発電所用の電力調整装置。
  5. 前記スイッチャーは、前記複数の発電部から前記パワーコンディショナに供給される電力が第1規定値を超える場合に少なくとも1つの前記スイッチ要素の操作により、前記発電部の接続先を前記蓄電池に切り替えるように構成された、請求項1乃至4の何れか一項に記載のソーラ発電所用の電力調整装置。
  6. 前記スイッチャーは、前記複数の発電部から前記パワーコンディショナに供給される電力が第1規定値を超えないように、前記発電部の接続先を前記蓄電池に切り替えるように操作する前記スイッチ要素の数を変更するように構成された、請求項1乃至5の何れか一項に記載のソーラ発電所用の電力調整装置。
  7. 前記スイッチャーは、前記複数の発電部から前記パワーコンディショナに供給される電力が第1規定値を超えない範囲内で最も多くなるように、前記発電部の接続先を前記蓄電池に切り替えるように操作する前記スイッチ要素の数を変更するように構成された、請求項1乃至6の何れか一項に記載のソーラ発電所用の電力調整装置。
  8. 前記スイッチャーは、前記複数の発電部から前記パワーコンディショナに供給される電力が第1規定値を超える場合に少なくとも1つの前記スイッチ要素の操作により、前記発電部の接続先を前記蓄電池に切り替えた後、前記複数の発電部から前記パワーコンディショナに供給される電力が第2規定値を下回ると、少なくとも1つの前記スイッチ要素の操作により、前記接続先が前記蓄電池である前記発電部の接続先を前記パワーコンディショナに切り替えるように構成された、請求項1乃至7の何れか一項に記載のソーラ発電所用の電力調整装置。
  9. 前記スイッチャーは、前記複数の発電部から前記パワーコンディショナに供給される電力の電圧が前記パワーコンディショナの最低起動電圧を下回ると、前記スイッチ要素の操作により、全ての前記発電部の接続先を前記蓄電池に切り替えるように構成された、請求項1乃至8の何れか一項に記載のソーラ発電所用の電力調整装置。
  10. 前記スイッチャーは、前記複数の発電部から前記パワーコンディショナに供給される電力の電圧が前記パワーコンディショナの最低起動電圧を下回ると、前記スイッチ要素の操作により、全ての前記発電部の接続先を前記蓄電池に切り替え、その後、前記複数の発電部から前記蓄電池に供給される電力の電圧が前記パワーコンディショナの最低起動電圧を上回ると、前記スイッチ要素の操作により、全ての前記発電部の接続先を前記パワーコンディショナに切り替えるように構成された、請求項1乃至9の何れか一項に記載のソーラ発電所用の電力調整装置。
  11. 前記蓄電池は、蓄電池セルが複数接続された蓄電池セル群を有し、
    前記蓄電池セル群の出力電圧は、前記パワーコンディショナの入力側の対応可能電圧の範囲内である、請求項1乃至10の何れか一項に記載のソーラ発電所用の電力調整装置。
  12. 前記蓄電池は、1つであり、複数の前記パワーコンディショナに電力を供給可能に構成された、請求項1乃至11の何れか一項に記載のソーラ発電所用の電力調整装置。
  13. 前記蓄電池は、複数の前記パワーコンディショナに対応して複数設けられる、請求項1乃至11の何れか一項に記載のソーラ発電所用の電力調整装置。
  14. パワーコンディショナと、
    前記パワーコンディショナに対応して設けられ、1以上の太陽電池セルを各々が含む複数の発電部と、
    請求項1乃至13の何れか一項に記載のソーラ発電所用の電力調整装置と、
    を備える発電システム。
  15. パワーコンディショナに対応して設けられて1以上の太陽電池セルを各々が含む複数の発電部の各々が接続される入力端子、前記パワーコンディショナに接続される第1出力端子、および、蓄電池に接続される第2出力端子を有するスイッチ要素を複数含むスイッチャーについて、各々の前記スイッチ要素の操作により、各々の前記発電部の接続先を前記パワーコンディショナ又は前記蓄電池の何れか一方に切り替える切替ステップを備える
    ソーラ発電所用の電力調整方法。
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