JPWO2019053824A1 - ソーラ発電所用の電力調整装置、発電システム及びソーラ発電所用の電力調整方法 - Google Patents
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Abstract
Description
太陽電池による発電量は日射量に左右されるため、朝方や夕方に減少するほか、天候の影響を受けやすい。そのため、一日のうちで、できるだけ長時間、多くの電力を発電するため、ソーラ発電所では、一般的に、契約電力を超えた発電容量の太陽電池が設置される。
そのため、例えば好天の昼間などには、太陽電池で発電する電力が契約電力を超えることとなる。そこで、契約電力を超えた余剰電力を蓄電池で蓄電し、蓄電した電力を夜間などに放電することで、余剰電力を有効に利用することが行われている(例えば特許文献1参照)。
また、例えば特許文献1に記載の電力供給システムでは、太陽光発電装置の発電電力が規定電力を下回る場合、送電制御装置は、太陽光発電装置の発電電力と蓄電池からの電力とを合成して送電網を介して電力会社向けに給電する。
このように、特許文献1の記載の電力供給システムでは、送電制御装置が電力の分配や合成を行うため、送電制御装置の構成が複雑になりがちである。
蓄電池と、
パワーコンディショナに対応して設けられて1以上の太陽電池セルを各々が含む複数の発電部の各々が接続される入力端子、前記パワーコンディショナに接続される第1出力端子、および、前記蓄電池に接続される第2出力端子を有するスイッチ要素を複数含むスイッチャーと、を備え、
前記スイッチャーは、各々の前記スイッチ要素の操作により、各々の前記発電部の接続先を前記パワーコンディショナ又は前記蓄電池の何れか一方に切り替え可能に構成される。
前記第1出力端子と前記パワーコンディショナとの間に設けられる出力回路と、
前記蓄電池と前記パワーコンディショナとの間に設けられる放電回路と、を備え、
前記放電回路は、前記複数の発電部からの電力と前記蓄電池からの電力とを合成する合成回路を経ずに直接前記出力回路に接続される。
前記蓄電池から前記パワーコンディショナへの電力の出力を許可又は禁止する出力許可部を備え、
前記スイッチャーは、前記出力許可部が前記蓄電池から前記パワーコンディショナへの電力の出力を禁止している場合にのみ、少なくとも1つの前記スイッチ要素の操作により、前記発電部の接続先を前記パワーコンディショナに切り替えるように構成され、
前記出力許可部は、前記スイッチャーにおいて、前記スイッチ要素の操作により、全ての前記発電部の接続先が前記蓄電池に切り替えられている場合にのみ、前記蓄電池から前記パワーコンディショナへの電力の出力を許可するように構成される。
これに対して、上記(6)の構成では、複数の発電部からパワーコンディショナに供給される電力が第1規定値を超えないように接続先が蓄電池となる発電部の数が変更されるので、余剰電力をパワーコンディショナで熱として放出するのではなく蓄電池に蓄電できる。これにより、余剰電力を有効利用できる。
このような場合に、上記(10)の構成によれば、複数の発電部から蓄電池に供給される電力の電圧がパワーコンディショナの最低起動電圧を上回ると、スイッチ要素の操作により、全ての発電部の接続先が蓄電池からパワーコンディショナに切り替えられる。これにより、パワーコンディショナに供給される電力量を増やすことができ、電力系統へ出力する電力量を増やすことができる。
前記蓄電池は、蓄電池セルが複数接続された蓄電池セル群を有し、
前記蓄電池セル群の出力電圧は、前記パワーコンディショナの入力側の対応可能電圧の範囲内である。
パワーコンディショナと、
前記パワーコンディショナに対応して設けられ、1以上の太陽電池セルを各々が含む複数の発電部と、
上記(1)乃至(13)の何れかのソーラ発電所用の電力調整装置と、
を備える。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
幾つかの実施形態に係るソーラ発電所の発電システム1は、パワーコンディショナ10と、太陽電池群20と、電力調整装置100とを備える。
パワーコンディショナ10は、太陽電池群20で発電された直流電力を交流電力に変換して電力系統に出力する装置である。太陽電池群20は、少なくとも1つの太陽電池セルを含む複数の太陽電池モジュール21が接続された発電部22を複数有する。以下の説明では、発電部22をストリング22とも呼ぶ。
蓄電池110は、各発電部22で発電された電力を蓄電池セル群112で蓄電し、蓄電した電力をパワーコンディショナ10に出力する。
なお、蓄電池セル群112の出力電圧がパワーコンディショナ10の入力側の対応可能電圧の範囲内であれば、出力装置114にDC−DCコンバータを設けなくてもよいので、装置構成を簡素化でき、コストダウンを図れる。
すなわち、幾つかの実施形態では、第1出力端子121とパワーコンディショナ10との間に設けられる出力回路131と、蓄電池110とパワーコンディショナ10との間に設けられる放電回路132とを備える。放電回路132は、複数の発電部22からの電力と蓄電池110からの電力とを合成する合成回路を経ずに直接出力回路131に接続されている。
したがって、蓄電池110からの電力は、複数の発電部22からの電力と蓄電池110からの電力とを合成する合成回路を経ずに直接出力回路131に出力されてパワーコンディショナ10に供給される。これにより、複数の発電部22からの電力と蓄電池110からの電力とを合成する合成回路を設ける必要がないので、電力調整装置100における回路構成を簡素化できる。
電圧センサ142及び電流センサ143は、パワーコンディショナ10へ供給される電力の電圧及び電流を検出するセンサであり、出力回路131に設けられている。
例えば、ソーラ発電所において、図1に示す発電システム1の設置数nが1である場合には、パワーコンディショナ10から電力系統に出力できる電力の上限値Wout−maxは、契約電力Wcvの値となる。また、例えば、ソーラ発電所において、図2に示すように、発電システム1の設置数nが複数である場合には、各パワーコンディショナ10から電力系統に出力できる電力の上限値Wout−maxは、契約電力Wcvを発電システム1の設置数nで除した値(Wcv/n)となる。
なお、図2は、一実施形態に係るソーラ発電所において、図1に示した発電システム1が複数設置された場合について説明する図である。図2では、太陽電池群20、蓄電池110及びスイッチャー120の構成の記載を省略しているが、図2における太陽電池群20、蓄電池110及びスイッチャー120の構成は、図1における太陽電池群20、蓄電池110及びスイッチャー120の構成と同じである。
同様に、幾つかの実施形態に係る発電システム1においても、パワーコンディショナ10に対応して設けられた太陽電池群20における発電容量は、上述した第1規定値を超えている。そのため、例えば好天の昼間などには、太陽電池群20で発電する電力が第1規定値Sv1を超えることとなる。
夜明け前の時間帯では、日射量がゼロか、ゼロに近い状態であるため、各発電部22における発電電力の電圧はパワーコンディショナ10の最低起動電圧を下回っている。このような時間帯では、制御回路141は、内蔵する時計機能から得られる時刻の情報に基づいて、予め定められた時刻t1になるまで、全ての発電部22の接続先が蓄電池110となるようにスイッチ要素124を操作する制御信号をスイッチャー120に出力する。これにより、スイッチャー120では、入力端子123のそれぞれが第2出力端子122のそれぞれと接続される。したがって、全ての発電部22の接続先が蓄電池110とされる。
上記時刻t1の情報は、例えば、ソーラ発電所の所在地の緯度経度が考慮された時刻の情報であり、制御回路141の不図示の記憶部に記憶されている。この時刻t1の情報は、季節に応じて設定された複数の時刻の情報を含む。制御回路141は、内蔵するカレンダー機能から得られる月日の情報に基づいて、複数の時刻t1の情報の中から適した時刻t1の情報を選択して取得する。
上記時刻t1になると、制御回路141は、全ての発電部22の接続先をパワーコンディショナ10に切り替えるようにスイッチ要素124を操作する制御信号をスイッチャー120に出力する。これにより、スイッチャー120では、入力端子123のそれぞれが第1出力端子121のそれぞれと接続される。したがって、全ての発電部22の接続先がパワーコンディショナ10とされる。
なお、後述するように、夜間に蓄電池110からの電力がパワーコンディショナ10に供給されており、時刻t1の時点でも蓄電池110からの電力がパワーコンディショナ10に供給されていた場合、制御回路141は、当該制御信号をスイッチャー120に出力するのに先立って、蓄電池110からの電力供給を停止させる制御信号を蓄電池110の出力装置114に出力するとともに、放電回路132を開くように出力許可部133に制御信号を出力する。これにより、出力装置114は蓄電池110からパワーコンディショナ10への電力供給を停止させ、出力許可部133は、蓄電池110と出力回路131との接続を断つ。
すなわち、幾つかの実施形態では、スイッチャー120は、出力許可部133が蓄電池110からパワーコンディショナ10への電力の出力を禁止している場合にのみ、少なくとも1つのスイッチ要素124の操作により、発電部22の接続先をパワーコンディショナ10に切り替えるように構成されている。
ここで、幾つかの実施形態では、蓄電池110の充電装置113が備える入力電圧の検出機能により、複数の発電部22から蓄電池110に供給される電力の電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を上回ったことを検出することができる。すなわち、充電装置113は、入力電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を上回ったことを検出すると、入力電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を上回ったことを報知する信号を制御回路141に出力する。そして、制御回路141は、当該信号を受信すると、全ての発電部22の接続先をパワーコンディショナ10に切り替えるようにスイッチ要素124を操作する制御信号をスイッチャー120に出力する。
なお、各発電部22における発電電力の電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を上回ったことを検出するための電圧センサを別途設けてもよい。
時刻t1から、夕方以降の予め定められた時刻t2までの間、制御回路141は、次のような制御を行う。なお、時刻t2は、例えば太陽光による発電電力を電力系統に出力することが期待できなくなる時刻である。時刻t2は、例えば上記時刻t1と同様に、ソーラ発電所の所在地の緯度経度を考慮した上で季節に応じて設定された複数の時刻の情報として制御回路141の不図示の記憶部に記憶されている。
制御回路141は、電圧センサ142及び電流センサ143で検出した電圧及び電流に基づいて、太陽電池群20からパワーコンディショナ10へ供給される電力の電圧や電力の大きさを監視する。
時刻t1から、太陽電池群20からパワーコンディショナ10へ供給される電力が上述した第1規定値Sv1を超えるまでは、制御回路141は、全ての発電部22の接続先がパワーコンディショナ10となるようにスイッチ要素124を操作する制御信号をスイッチャー120に出力する。
日射量が増加して、太陽電池群20からパワーコンディショナ10へ供給される電力が上述した第1規定値Sv1を超えたと判断されると、制御回路141は、1つの発電部22の接続先を蓄電池110に切り替えるようにスイッチ要素124を操作する制御信号をスイッチャー120に出力する。また、制御回路141は、蓄電池セル群112への充電を開始するよう充電装置113に制御信号を出力する。
これに対して、幾つかの実施形態では、スイッチャー120は、複数の発電部22からパワーコンディショナ10に供給される電力が第1規定値Sv1を超えないように、発電部22の接続先を蓄電池110に切り替えるように操作するスイッチ要素124の数を変更するように構成されている。これにより、余剰電力をパワーコンディショナ10で熱として放出するのではなく蓄電池110に蓄電できるので、余剰電力を有効利用できる。
これにより、パワーコンディショナ10に供給される電力が第1規定値Sv1を超えない範囲内で多くなるので、電力系統へ出力する電力の低下を抑制できる。
上述したように、少なくとも1つの発電部22の接続先が蓄電池110に切り替えられた後、日射量が低下して、パワーコンディショナ10へ供給される電力が第2規定値Sv2を下回ると判断されると、制御回路141は、1つの発電部22の接続先をパワーコンディショナ10に切り替えるようにスイッチ要素124を操作する制御信号をスイッチャー120に出力する。これにより、スイッチャー120では、入力端子123が第1出力端子121と接続されるスイッチ要素124が1つ増える。したがって、パワーコンディショナ10に発電電力を供給する発電部22が1つ増える。
なお、上記第2規定値Sv2は、例えば、上述した電力値Win−max、すなわちパワーコンディショナ10に供給する直流電力の最大値を太陽電池群20における発電部22の設置数αで除した値(Win−max/α)を第1規定値Sv1から減じた値(Sv1−(Win−max/α))とする。
これにより、パワーコンディショナ10に供給される電力を増やすことができるので、電力系統へ出力する電力を増やすことができる。
日射量がさらに低下して、太陽電池群20で発電された電力の電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を下回る場合も考えられる。ここで、太陽電池群20で発電された電力の電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を下回る場合としては、例えば天候の悪化や太陽高度の低下により日射量が低下する場合を挙げることができる。
これにより、複数の発電部22からパワーコンディショナ10に供給される電力の電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を下回った場合であっても、発電部22からの電力で蓄電池110に蓄電できる。これにより、発電部22で発電された電力を有効に利用できる。
上述したように、充電装置113は、入力電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を上回ったことを検出すると、入力電圧がパワーコンディショナ10の最低起動電圧を上回ったことを報知する信号を制御回路141に出力する。そして、制御回路141は、当該信号を受信すると、全ての発電部22の接続先をパワーコンディショナ10に切り替えるようにスイッチ要素124を操作する制御信号をスイッチャー120に出力する。
これにより、パワーコンディショナ10に供給される電力量を増やすことができ、電力系統へ出力する電力量を増やすことができる。
これにより、複数の発電部22の発電電力に応じて各々の発電部22の接続先が切り替えられるので、例えば発電部22からパワーコンディショナ10に供給される電力が大きくなった時に一部の発電部22の接続先を蓄電池110に切り替えて蓄電池110に蓄電させることが可能となる。これにより、簡単な回路構成で余剰電力を有効に利用できる。
時刻t2になると、制御回路141は、全ての発電部22の接続先を蓄電池110に切り替えるようにスイッチ要素124を操作する制御信号をスイッチャー120に出力する。これにより、スイッチャー120では、入力端子123のそれぞれが第2出力端子122のそれぞれと接続される。したがって、全ての発電部22の接続先が蓄電池110とされる。
また、制御回路141は、蓄電池110からの放電を開始させる制御信号を蓄電池110の出力装置114に出力するとともに、放電回路132を閉じるように出力許可部133に制御信号を出力する。これにより、出力装置114は蓄電池110からパワーコンディショナ10への電力供給を開始させ、出力許可部133は、蓄電池110と出力回路131とを接続する。これにより、蓄電池110で蓄電された電力がパワーコンディショナ10に供給される。パワーコンディショナ10は、蓄電池110からの直流電力を交流電力に変換して電力系統に出力する。
すなわち、幾つかの実施形態では、出力許可部133は、スイッチャー120において、スイッチ要素124の操作により、全ての発電部22の接続先が蓄電池110に切り替えられている場合にのみ、蓄電池110からパワーコンディショナ10への電力の出力を許可するように構成される。
すなわち、蓄電池110の出力装置114は、蓄電池セル群112からの放電中、蓄電池セル群112の充電残量を監視する。そして、充電残量が所定の充電残量まで低下したと判断すると、出力装置114は、蓄電池セル群112からの放電を停止させる。また、出力装置114は、蓄電池セル群112からの放電を停止させたことを報知する信号を制御回路141へ出力する。制御回路141は、当該信号を受信すると、放電回路132を開くように出力許可部133に制御信号を出力する。これにより、出力許可部133は、蓄電池110と出力回路131との接続を断つ。
蓄電池セル群112の充電残量が所定の充電残量まで低下する前に時刻t1になった場合、制御回路141は、蓄電池110からの放電を停止させる制御信号を蓄電池110の出力装置114に出力するとともに、放電回路132を開くように出力許可部133に制御信号を出力する。これにより、出力装置114は、蓄電池セル群112からの放電を停止させ、出力許可部133は、蓄電池110と出力回路131との接続を断つ。
スイッチャー120は、各々のスイッチ要素124の操作により、各々の発電部22の接続先をパワーコンディショナ10又は蓄電池110の何れか一方に切り替え可能に構成される。
また、幾つかの実施形態に係る発電システム1は、パワーコンディショナ10と、パワーコンディショナ10に対応して設けられ、1以上の太陽電池セルを各々が含む複数の発電部22と、電力調整装置100とを備える。
これにより、スイッチ要素124の切り替え制御といった簡単な制御内容によって余剰電力を有効に利用できる。
また、スイッチャー120の第2出力端子122を、それぞれ蓄電池110の充電装置113に接続する。そして、出力許可部133が設けられた放電回路132の一端を蓄電池110の出力装置114に接続し、他端を出力回路131に接続する。電圧センサ142及び電流センサ143は、出力回路131に設置する。なお、電圧センサ142及び電流センサ143を設置する代わりに、パワーコンディショナ10への入力電力の電圧と電流の情報をパワーコンディショナ10から取得するようにしてもよい。
図5において、ソーラ発電所の外部には、サーバ90が設置されている。サーバ90は、第1規定値Sv1や第2規定値Sv2を変更する変更命令を出力可能に構成されている。当該変更命令は、少なくとも、変更後の第1規定値Sv1や第2規定値Sv2の値の情報を含む。なお、当該変更命令は、第1規定値Sv1や第2規定値Sv2の値を変更する月日及び時刻の情報や、変更後に第1規定値Sv1や第2規定値Sv2の値を元の値に戻す月日及び時刻の情報等を含んでいてもよい。
制御回路141は、受信した変更命令に基づいて第1規定値Sv1や第2規定値Sv2を変更可能に構成されている。
これにより、例えば、電力系統を管理する電力会社から、ソーラ発電所からの発電電力の抑制を依頼されるようなことがあっても、サーバ90による遠隔操作によって対応可能である。そして、このように電力系統に出力する電力を抑制せざるを得ない場合であっても、余剰電力を蓄電池110に蓄電できるので、余剰電力を有効に利用できる。
例えば、図2に示した一実施形態に係るソーラ発電所では、発電システム1の設置数nが複数であり、それぞれの発電システム1に蓄電池110がそれぞれ設けられている。しかし、図4に示した他の実施形態に係るソーラ発電所のように、発電システム1Aの設置数nが複数であるが、蓄電池110の設置数が1つであってもよい。図4は、他の実施形態に係るソーラ発電所の全体構成を表す図である。
すなわち、図4に示した他の実施形態では、蓄電池110は、1つであり、複数のパワーコンディショナ10に電力を供給可能に構成されている。図4に示した他の実施形態の構成では、蓄電池110の数を抑制してコスト増を抑制できる。
なお、図4に示した他の実施形態に係るソーラ発電所の発電システム1Aは、複数の発電システム1Aに対して1つの蓄電池110が設置されていることを除き、上述した幾つかの実施形態に係る発電システム1と同様の構成を有する。
図示はしないが、発電システム1Aの設置数nが複数であり、蓄電池110の設置数が発電システム1Aの設置数n未満の複数であってもよい。
10 パワーコンディショナ
20 太陽電池群
22 発電部(ストリング)
100 電力調整装置
110 蓄電池
111 蓄電池セル
112 蓄電池セル群
120 スイッチャー
121 第1出力端子
122 第2出力端子
123 入力端子
124 スイッチ要素
131 出力回路
132 放電回路
133 出力許可部
141 制御回路
142 電圧センサ
143 電流センサ
Claims (15)
- 蓄電池と、
パワーコンディショナに対応して設けられて1以上の太陽電池セルを各々が含む複数の発電部の各々が接続される入力端子、前記パワーコンディショナに接続される第1出力端子、および、前記蓄電池に接続される第2出力端子を有するスイッチ要素を複数含むスイッチャーと、を備え、
前記スイッチャーは、各々の前記スイッチ要素の操作により、各々の前記発電部の接続先を前記パワーコンディショナ又は前記蓄電池の何れか一方に切り替え可能に構成された
ソーラ発電所用の電力調整装置。 - 前記第1出力端子と前記パワーコンディショナとの間に設けられる出力回路と、
前記蓄電池と前記パワーコンディショナとの間に設けられる放電回路と、を備え、
前記放電回路は、前記複数の発電部からの電力と前記蓄電池からの電力とを合成する合成回路を経ずに直接前記出力回路に接続された、請求項1に記載のソーラ発電所用の電力調整装置。 - 前記蓄電池から前記パワーコンディショナへの電力の出力を許可又は禁止する出力許可部を備え、
前記スイッチャーは、前記出力許可部が前記蓄電池から前記パワーコンディショナへの電力の出力を禁止している場合にのみ、少なくとも1つの前記スイッチ要素の操作により、前記発電部の接続先を前記パワーコンディショナに切り替えるように構成され、
前記出力許可部は、前記スイッチャーにおいて、前記スイッチ要素の操作により、全ての前記発電部の接続先が前記蓄電池に切り替えられている場合にのみ、前記蓄電池から前記パワーコンディショナへの電力の出力を許可するように構成された、請求項1又は2に記載のソーラ発電所用の電力調整装置。 - 前記スイッチャーは、前記スイッチ要素の操作により、前記複数の発電部の発電電力に応じて各々の前記発電部の接続先を前記パワーコンディショナ又は前記蓄電池の何れか一方に切り替えるように構成された、請求項1乃至3の何れか一項に記載のソーラ発電所用の電力調整装置。
- 前記スイッチャーは、前記複数の発電部から前記パワーコンディショナに供給される電力が第1規定値を超える場合に少なくとも1つの前記スイッチ要素の操作により、前記発電部の接続先を前記蓄電池に切り替えるように構成された、請求項1乃至4の何れか一項に記載のソーラ発電所用の電力調整装置。
- 前記スイッチャーは、前記複数の発電部から前記パワーコンディショナに供給される電力が第1規定値を超えないように、前記発電部の接続先を前記蓄電池に切り替えるように操作する前記スイッチ要素の数を変更するように構成された、請求項1乃至5の何れか一項に記載のソーラ発電所用の電力調整装置。
- 前記スイッチャーは、前記複数の発電部から前記パワーコンディショナに供給される電力が第1規定値を超えない範囲内で最も多くなるように、前記発電部の接続先を前記蓄電池に切り替えるように操作する前記スイッチ要素の数を変更するように構成された、請求項1乃至6の何れか一項に記載のソーラ発電所用の電力調整装置。
- 前記スイッチャーは、前記複数の発電部から前記パワーコンディショナに供給される電力が第1規定値を超える場合に少なくとも1つの前記スイッチ要素の操作により、前記発電部の接続先を前記蓄電池に切り替えた後、前記複数の発電部から前記パワーコンディショナに供給される電力が第2規定値を下回ると、少なくとも1つの前記スイッチ要素の操作により、前記接続先が前記蓄電池である前記発電部の接続先を前記パワーコンディショナに切り替えるように構成された、請求項1乃至7の何れか一項に記載のソーラ発電所用の電力調整装置。
- 前記スイッチャーは、前記複数の発電部から前記パワーコンディショナに供給される電力の電圧が前記パワーコンディショナの最低起動電圧を下回ると、前記スイッチ要素の操作により、全ての前記発電部の接続先を前記蓄電池に切り替えるように構成された、請求項1乃至8の何れか一項に記載のソーラ発電所用の電力調整装置。
- 前記スイッチャーは、前記複数の発電部から前記パワーコンディショナに供給される電力の電圧が前記パワーコンディショナの最低起動電圧を下回ると、前記スイッチ要素の操作により、全ての前記発電部の接続先を前記蓄電池に切り替え、その後、前記複数の発電部から前記蓄電池に供給される電力の電圧が前記パワーコンディショナの最低起動電圧を上回ると、前記スイッチ要素の操作により、全ての前記発電部の接続先を前記パワーコンディショナに切り替えるように構成された、請求項1乃至9の何れか一項に記載のソーラ発電所用の電力調整装置。
- 前記蓄電池は、蓄電池セルが複数接続された蓄電池セル群を有し、
前記蓄電池セル群の出力電圧は、前記パワーコンディショナの入力側の対応可能電圧の範囲内である、請求項1乃至10の何れか一項に記載のソーラ発電所用の電力調整装置。 - 前記蓄電池は、1つであり、複数の前記パワーコンディショナに電力を供給可能に構成された、請求項1乃至11の何れか一項に記載のソーラ発電所用の電力調整装置。
- 前記蓄電池は、複数の前記パワーコンディショナに対応して複数設けられる、請求項1乃至11の何れか一項に記載のソーラ発電所用の電力調整装置。
- パワーコンディショナと、
前記パワーコンディショナに対応して設けられ、1以上の太陽電池セルを各々が含む複数の発電部と、
請求項1乃至13の何れか一項に記載のソーラ発電所用の電力調整装置と、
を備える発電システム。 - パワーコンディショナに対応して設けられて1以上の太陽電池セルを各々が含む複数の発電部の各々が接続される入力端子、前記パワーコンディショナに接続される第1出力端子、および、蓄電池に接続される第2出力端子を有するスイッチ要素を複数含むスイッチャーについて、各々の前記スイッチ要素の操作により、各々の前記発電部の接続先を前記パワーコンディショナ又は前記蓄電池の何れか一方に切り替える切替ステップを備える
ソーラ発電所用の電力調整方法。
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