JP2003289630A - 蓄電装置の電圧均等化装置及び該装置を備えた電力貯蔵システム - Google Patents

蓄電装置の電圧均等化装置及び該装置を備えた電力貯蔵システム

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JP2003289630A JP2002088103A JP2002088103A JP2003289630A JP 2003289630 A JP2003289630 A JP 2003289630A JP 2002088103 A JP2002088103 A JP 2002088103A JP 2002088103 A JP2002088103 A JP 2002088103A JP 2003289630 A JP2003289630 A JP 2003289630A
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な回路構成によって二次電池の電圧のバ
ラツキを解消するとともに、多数の二次電池を直列に接
続して構成される高圧系の蓄電装置に適用可能な電圧均
等化装置を提供する。 【解決手段】 直列接続された複数のセルを1以上のセ
ルからなるモジュール電池6に分割し、該モジュール電
池6を1単位として電池回路11を設ける。電池回路1
1は、対応するモジュール電池6を構成する全てのセル
Bの電池電圧を検出し、この電池電圧情報をユニット監
視回路13へ出力する。ユニット監視回路13は、各電
池回路11から取得した電池電圧情報に基づいて、各セ
ルに対応して設けられているバイパス回路を作動させる
セルを決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウムイオン電
池等の二次電池を直列接続してなる蓄電装置に係り、特
に、二次電池の電圧のバラツキを均等化する蓄電装置の
電圧均等化装置及び該装置を備えた電力貯蔵システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、夜間と昼間の電力需要の差は増大
を続けており、特に夏期における昼間の電力需要は全発
電能力の上限に近づきつつある。発電能力は、最大電力
需要にあわせて構成されているが、電力需要が落ち込む
期間は、発電設備の稼働率の低下がみられ、著しく効率
性を欠いているため、電力需要の平準化が求められてい
る。一方、電力系統との連系を有しない分散型の発電機
においては、出力の変動が小さいほうが効率的であると
ともに、電力の余剰や不足を発生させないことが求めら
れている。これらの要求に対応するため、近年では電力
貯蔵システムが開発されている。この電力貯蔵システム
は、発電機の余剰電力や、電気料金が低額である夜間電
力を大型の蓄電装置に蓄え、この蓄電した電力を電力需
要が大きいときに使用するものであり、効率よく電力を
使用することができる。
【0003】電力貯蔵システムに用いられる蓄電装置に
は、リチウムイオン電池やニッケルカドニウム電池等の
二次電池(セル)が使用され、電力供給時に要求される
50kWや100kWといった比較的大きな電力量を供
給するために、二次電池を直列に接続したモジュールを
複数並列接続した構成を有している。
【0004】従来、上述した蓄電装置の充放電を効率よ
く行うために、セルの電圧のバラツキを均等化させる手
法が種々提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の均等化方法は、いずれも低電圧用の蓄電装置を
対象としたものであり、多数の二次電池を直列に接続し
てなる高圧系の大型蓄電装置に適用する手法は提案され
ていない。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、簡単な回路構成によって二次電池の電圧のバラ
ツキを解消するとともに、多数の二次電池を直列に接続
して構成される高圧系の蓄電装置に適用可能な電圧均等
化装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、直列接続された複数の二次電池を1以上
の二次電池からなるブロックに分割し、該ブロックを1
単位として二次電池の充電状態を管理する蓄電装置の電
圧均等化装置であって、前記二次電池の各々に対応して
設けられるバイパス回路と、前記ブロック毎に設けら
れ、対応するブロックを構成する全ての二次電池の電池
電圧を検出し、該検出結果を出力する電池回路と、前記
電池回路から前記検出結果を取得し、該検出結果に基づ
いて、前記バイパス回路を作動させる二次電池を決定す
るユニット監視回路とを具備することを特徴とする蓄電
装置の電圧均等化装置を提供する。
【0008】このように、蓄電装置を構成する多数の二
次電池を1以上の二次電池からなるブロックに分割し、
そのブロックを1単位として電池回路を設けるため、各
電池回路当たりの管理電圧を低く抑えることができる。
これにより、電池回路として高圧系仕様の特別な回路や
素子を用いることなく、一般的な回路構成により、高電
圧系の蓄電装置にも適用可能な電圧均等化装置を実現す
ることができる。なお、前記ブロックを構成する二次電
池の数は、前記ブロックを構成する全ての二次電池を満
充電状態としたときの前記ブロックの電池電圧が前記電
池回路の許容電圧以内となるように制限されていること
を前提とする。
【0009】また、本発明は、直列接続された複数の二
次電池を1以上の二次電池からなるブロックに分割し、
該ブロックを1単位として二次電池の充電状態を管理す
る蓄電装置の電圧均等化装置であって、前記二次電池の
各々に対応して設けられるバイパス回路と、前記ブロッ
ク毎に設けられ、対応するブロックを構成する全ての二
次電池の電池電圧を検出し、該検出結果を出力する電池
回路とを備え、一の電池回路が、他の全ての電池回路か
ら前記検出結果を取得し、取得した該検出結果と自己の
検出結果とに基づいて、前記バイパス回路を作動させる
二次電池を決定することを特徴とする蓄電装置の電圧均
等化装置を提供する。
【0010】このように、蓄電装置を構成する多数の二
次電池を1以上の二次電池からなるブロックに分割し、
そのブロックを1単位として電池回路を設けるため、各
電池回路当たりの管理電圧を低く抑えることができる。
これにより、電池回路として高圧系仕様の特別な回路や
素子を用いることなく、一般的な回路構成により、高電
圧系の蓄電装置にも適用可能な電圧均等化装置を実現す
ることができる。
【0011】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は請求項2に記載の蓄電装置の電圧均等化装置におい
て、前記ユニット監視回路又は前記一の電池回路は、基
準電圧と電池電圧との差が所定電圧値以上である二次電
池のバイパス回路を作動させることを特徴とする。
【0012】このように、基準電圧との差が所定電圧値
以上の二次電池については、バイパス回路を作動させる
ことにより、充電を一定期間停止させ、一方、バイパス
回路が作動されなかった二次電池については充電を引き
続き行う。このようにして、電池電圧の低い二次電池に
おいては、引き続き充電を行うことにより徐々に電池電
圧が上昇し、徐々にバイパス回路が作動した二次電池の
電池電圧に近づくことになるため、蓄電装置を構成する
二次電池の電池電圧のバラツキを小さくすることができ
る。また、このような構成によれば、電圧のバラツキを
均等化させながら、充電を行うことができるので、非常
に効率よく蓄電装置の充電を実施することが可能とな
る。なお、上記基準電圧としては、最低電池電圧を採用
しても良いし、それ以外の比較的電池電圧の低いものを
採用するようにしてもよい。
【0013】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載の蓄電装置の電圧均等化装置において、前記バイ
パス回路を作動させる二次電池の数が、予め設定した所
定数を上回った場合には、電池電圧が高い二次電池のバ
イパス回路を優先させて作動させることを特徴とする。
【0014】例えば、基準電圧との電圧差が所定値以上
となった二次電池については、全てバイパス回路を作動
させるようにした場合、この所定値を小さく設定してし
まうと、バイパス回路を作動させる二次電池の数が非常
に多くなってしまう虞がある。この場合、充電が効率よ
く行われず、満充電状態になるまでに長時間要すること
となり、好ましくない。このような場合に備えて、バイ
パス回路を作動させる二次電池の数を予め設定し、バイ
パス回路を作動させる二次電池の数を制限することによ
り、二次電池の電圧の均等化を行いながらも、充電を効
率よく実施することができる。
【0015】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
又は請求項2に記載の蓄電装置の電圧均等化装置におい
て、前記ユニット監視回路又は前記一の電池回路は、満
充電電圧に達した二次電池を、バイパス回路を作動させ
る二次電池として決定することを特徴とする。
【0016】このように、満充電状態となった二次電池
においてはバイパス回路を作動させることにより、充電
を停止させ、一方、満充電状態に至っていない二次電池
については、充電を継続して行うため、非常に効率よく
二次電池を充電することが可能となる。
【0017】また、本発明は、複数の二次電池を少なく
とも1つの二次電池からなるブロックに分割し、該ブロ
ックを1単位として二次電池の充電状態を管理する蓄電
装置の電圧均等化装置を備える電力貯蔵システムであっ
て、前記電圧均等化装置は、前記二次電池の各々に対応
して設けられるバイパス回路と、前記ブロック毎に設け
られ、対応するブロックを構成する全ての二次電池の電
圧を検出し、該検出結果を出力する電池回路と、前記電
池回路から前記検出結果を取得し、該検出結果に基づい
て、前記バイパス回路を作動させる二次電池を決定する
ユニット監視回路とを備えることを特徴とする電力貯蔵
システムを提供する。
【0018】また、本発明は、複数の二次電池を少なく
とも1つの二次電池からなるブロックに分割し、該ブロ
ックを1単位として二次電池の充電状態を管理する蓄電
装置の電圧均等化装置を備える電力貯蔵システムであっ
て、前記電圧均等化装置は、前記二次電池の各々に対応
して設けられるバイパス回路と、前記ブロック毎に設け
られ、対応するブロックを構成する全ての二次電池の電
池電圧を検出し、該検出結果を出力する電池回路とを備
え、一の電池回路が、他の全ての電池回路から前記検出
結果を取得し、取得した該検出結果と自己の検出結果と
に基づいて、前記バイパス回路を作動させる二次電池を
決定することを特徴とする電力貯蔵システムを提供す
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の一
実施形態について説明する。ここでは、本発明の一実施
形態として本発明の蓄電装置の電圧均等化装置を電力貯
蔵システムに適用した場合について説明する。
【0020】図1は本発明の一実施形態に係る電力貯蔵
システム150の概略構成を示す図である。図1に示す
電力貯蔵システム150において、蓄電装置1は、複数
のセルBが直列に接続されたモジュール電池6が、複数
直列に接続されて構成される。なお、本実施形態では、
1つのモジュール電池6は、4つのセルBにより構成さ
れているものとする。また、上記セルBとしては、リチ
ウムイオン電池、ニッケルカドニウム電池、ニッケル水
素電池が使用される。
【0021】上記各モジュール電池には、電池回路11
がそれぞれ設けられている。電池回路11は、対応する
モジュール電池6を構成する全てのセルBの電池電圧を
検出し、検出結果をユニット監視回路13へ通知する。
また、各電池回路11とユニット監視回路13とは、信
号線12によって互いに接続され、情報を送受すること
ができる。なお、信号線12は、有線、無線に拘わら
ず、情報を伝達できる手段であれば、どのようなもので
も良い。
【0022】更に、直列電池ユニット5は、上記電池回
路11の他、蓄電装置1の信頼性、安全性を高めるため
に、セルの過充電保護、過放電保護、過電流保護、過昇
温保護等を行うそれぞれの保護回路(図示略)を備えて
いる。また、直列電池ユニット5内には、モジュール電
池6を構成する各セル電圧を検出する電圧センサ、蓄電
装置1の端子間電圧、即ち蓄電装置1全体の電池電圧を
検出する電圧センサ、蓄電装置1に流れる電流を計測す
る電流センサ、蓄電装置の温度を検出する温度センサ等
が備えられており、これら各種センサによって、所定の
タイミングで電池電圧等が検出され、検出結果が充放電
制御装置3へ通知される。
【0023】電力変換装置2は、電力系統から供給され
る交流電力から直流電力を生成し、蓄電装置1へ出力す
るとともに、蓄電装置1から供給される直流電力から交
流電力を生成し、負荷系統又は電力系統へ供給する機能
を備える、いわゆる双方向インバータである。この電力
変換装置2は、複数のスイッチング素子(例えば、サイ
リスタ、IGBT、パワーMOS FET等)から構成
されており、このスイッチング素子を充放電制御装置3
が所定のタイミングでスイッチング駆動することによ
り、蓄電装置1の充電時には、電力系統からの交流電力
を整流して蓄電装置1へ供給する整流器として機能し、
放電時には蓄電装置1からの電力を交流変換して負荷系
統等へ出力するインバータとして機能する。また、この
スイッチングのオンオフのデューティ比を代えることに
より、一定期間における出力電力量を増減させることが
できる。
【0024】また、上記電力系統とは、一般の商用電源
の他、図2に示すように、風力発電50、燃料電池5
1、MGT(μガスタービン)52、太陽光発電53、
発電所54等の分散電源をも含む。これら各分散電源
と、電力貯蔵システム150とはそれぞれ信号線100
で結ばれており、この信号線100を経由して、各分散
電源の電力の貯蔵状態や消費状態等の情報が電力貯蔵シ
ステム150に通知される構成となっている。なお、信
号線100は、有線、無線に拘わらず、情報を伝達でき
る手段であれば、どのようなものでもよく、特に限定さ
れない。
【0025】次に、本発明の一実施形態に係る蓄電装置
の電圧均等化装置について説明する。図3は、本発明の
一実施形態に係る蓄電装置の電圧均等化装置の内部構成
を示す図である。なお、ここでは、図1に示したモジュ
ール電池6のうちの1つを例に挙げて説明する。
【0026】同図に示すように、電圧均等化装置は、各
セルBa〜Bdに対応して設けられるバイパス回路14
a〜14dと、モジュール電池6に1つ設けられ、モジ
ュール電池6を構成する全てのセルBa〜Bdの電池電
圧を検出し、検出結果をユニット監視回路13へ出力す
る電池回路11aとを備えている。上記電池回路11a
は、セル毎に対応して設けられ、各セルの電池電圧をそ
れぞれ計測する電圧計測器15a〜15dと、各電池計
測器15a〜15dからの計測結果を取得し、計測結果
をA/D変換してユニット監視回路6へ出力するCPU
16aとから構成されている。
【0027】次に、上記構成からなる電圧均等化装置の
動作について説明する。まず、電圧計測器15a〜15
dは、所定のタイミングで対応するセルBa〜Bdの電
池電圧を計測し、計測結果をCPU16aへ出力する。
CPU16aは、各セルの電池電圧を受信すると、この
電池電圧情報をA/D変換して、図1に示す信号線12
を介してユニット監視回路13へ出力する。上述したよ
うな処理を、図1に示した蓄電装置1を構成する各モジ
ュール電池に対応して設けられている各電池回路11が
行うことにより、ユニット監視回路13には、蓄電装置
1を構成する全てのセルの電池電圧情報が収集される。
【0028】ユニット監視回路13は、取得した全ての
電池電圧情報の中から、最も低い電池電圧(最低電池電
圧)を抽出し、この最低電池電圧よりも所定電圧値以上
高い電池電圧を示しているセルを抽出する。例えば、
今、最低電池電圧が3.8Vであり、所定電圧値として
0.3mVが設定されていた場合、ユニット監視回路1
3は、3.83V以上の電池電圧を示しているセルを抽
出する。そして、抽出したセルが属するモジュール電池
6に対応する電池回路11に対して、当該セルのバイパ
ス回路を作動させる旨の指令を出力する。これにより、
信号線12を介して、該当する電池回路11のCPU1
6に、バイパス回路を作動させるセルの情報が送信され
る。
【0029】係る指令を受けた電池回路11のCPU1
6は、指令を受けたセルのバイパス回路14のトランジ
スタをオンさせることにより、バイパス回路を作動さ
せ、該セルに流れていた充電電流をバイパスさせる。こ
れにより、基準電圧(ここでは、最低電池電圧を基準電
圧とした)よりも所定電圧値以上高い電池電圧が計測さ
れたセルの充電を停止させる。一方、バイパス回路14
が作動されていないセルについては、引き続き充電が行
われる。これにより、電池電圧が低いセルについては、
電池電圧が徐々に上昇するので、電池電圧が高くバイパ
ス回路が作動されたセルと、電池電圧が低くバイパス回
路が作動されなかったセルとの電池電圧の差を縮めるこ
とができる。これにより、蓄電装置を構成する全体のセ
ルの電圧が均等化される。
【0030】なお、上記基準電圧は、最低電池電圧に限
らず、他の電池電圧、例えば、平均電池電圧等を採用す
るようにしてもよく、設計変更により適宜設定すること
ができるものとする。
【0031】また、上述した実施形態において、バイパ
ス回路を作動させる二次電池の数が非常に多くなってし
まった場合、充電が効率よく行われず、満充電状態にな
るまでに長時間要することとなる。このような場合に備
えて、バイパス回路を作動させる二次電池の数を予め設
定し、バイパス回路を作動させる二次電池の数を制限す
る。例えば、バイパス回路を作動させるセルの数として
10セルが設定されていた場合には、電池電圧が高い上
位10セルを、バイパス回路を作動させるセルとして決
定する。これにより、二次電池の電圧の均等化を行いな
がらも、充電を効率よく実施することができる。
【0032】また、上記実施形態に代わって、ユニット
監視回路13が、満充電電圧に達した二次電池を、バイ
パス回路を作動させる二次電池として決定するようにし
てもよい。
【0033】また、上述した実施形態においては、各電
池回路から出力される電池電圧を一元的に管理するユニ
ット監視回路13を備えたが、このユニット監視回路1
3が行う機能をいずれかの電池回路に付加してもよい。
即ち、いずれかの電池回路11が、他の全ての電池回路
11から電池電圧情報を取得し、取得した電池電圧情報
と自己の電池電圧情報とに基づいて、所定の条件によっ
てバイパス回路を作動させるセルを決定するような構成
にしてもよい。このような構成にすることで、ユニット
監視回路13を省略することができ、システム全体の小
型化やコスト低下を図ることが可能となる。
【0034】以上、この発明の実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計等も含まれる。例えば、バイパス回路は、図3に示
した回路構成に限られず、セルに流れる充電電流をバイ
パスさせるような手段であれば、どのような回路構成を
有していてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の蓄電装置
の電圧均等化装置によれば、蓄電装置を構成する多数の
二次電池を1以上の二次電池からなるブロックに分割
し、そのブロックを1単位として電池回路を設けるた
め、各電池回路当たりの管理電圧を低く抑えることがで
きる。これにより、電池回路として高圧系仕様の特別な
回路や素子を用いることなく、一般的な回路構成によ
り、高電圧系の蓄電装置にも適用可能な電圧均等化装置
を実現することができる。
【0036】また、本発明の蓄電装置の電圧均等化装置
によれば、基準電圧との差が所定電圧値以上の二次電池
については、バイパス回路を作動させることにより、充
電を一定期間停止させ、一方、バイパス回路が作動され
なかったセルについては充電が継続して行わせる。これ
により、充電を継続して行っているセルの電池電圧は徐
々に上昇し、バイパス回路が作動されなかったセルの電
池電圧に徐々に近づくこととなるため、蓄電装置を構成
するセルの電池電圧のバラツキを所定範囲内に抑えるこ
とができる。更に、電圧のバラツキを均等化させなが
ら、充電を行うことができる。
【0037】また、本発明の蓄電装置の電圧均等化装置
によれば、バイパス回路を作動させる二次電池の数を予
め設定し、バイパス回路を作動させる二次電池の数を制
限することにより、電圧の均等化処理ばかりに重点が置
かれることなく、程良く電圧の均等化処理を行いながら
も、本来の目的である二次電池の充電を効率よく実施す
ることができる。
【0038】また、本発明の蓄電装置の電圧均等化装置
によれば、満充電状態となった二次電池においてはバイ
パス回路を作動させることにより、充電を停止させ、一
方、満充電状態に至っていない二次電池については、充
電を継続して行うため、非常に効率よく二次電池を充電
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の蓄電装置の電圧均等化装置が適用さ
れる電力貯蔵システムの一構成例を示すブロック図であ
る。
【図2】 同実施形態における電力系統を構成する分散
電源の一例について説明するための系統図である。
【図3】 本発明の一実施形態に係る蓄電装置の電圧均
等化装置の回路構成を示す図である。
【符号の説明】
6 モジュール電池 11、11a 電池回路 12 信号線 13 ユニット監視回路 14a、14b、14c、14d バイパス回路 15a、15b、15c、15d 電圧計測器 16a CPU 150 電力貯蔵システム B、Ba、Bb、Bc、Bd…セル(二次電池)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田島 英彦 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 Fターム(参考) 5G003 AA01 BA03 CA11 CC02 DA07 GC05 5H030 AA03 AA06 AS01 BB01 FF43

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列接続された複数の二次電池を1以上
    の二次電池からなるブロックに分割し、該ブロックを1
    単位として二次電池の充電状態を管理する蓄電装置の電
    圧均等化装置であって、 前記二次電池の各々に対応して設けられるバイパス回路
    と、 前記ブロック毎に設けられ、対応するブロックを構成す
    る全ての二次電池の電池電圧を検出し、該検出結果を出
    力する電池回路と、 前記電池回路から前記検出結果を取得し、該検出結果に
    基づいて、前記バイパス回路を作動させる二次電池を決
    定するユニット監視回路とを具備することを特徴とする
    蓄電装置の電圧均等化装置。
  2. 【請求項2】 直列接続された複数の二次電池を1以上
    の二次電池からなるブロックに分割し、該ブロックを1
    単位として二次電池の充電状態を管理する蓄電装置の電
    圧均等化装置であって、 前記二次電池の各々に対応して設けられるバイパス回路
    と、 前記ブロック毎に設けられ、対応するブロックを構成す
    る全ての二次電池の電池電圧を検出し、該検出結果を出
    力する電池回路とを備え、 一の電池回路が、他の全ての電池回路から前記検出結果
    を取得し、取得した該検出結果と自己の検出結果とに基
    づいて、前記バイパス回路を作動させる二次電池を決定
    することを特徴とする蓄電装置の電圧均等化装置。
  3. 【請求項3】 前記ユニット監視回路又は前記一の電池
    回路は、基準電圧と電池電圧との差が所定電圧値以上で
    ある二次電池のバイパス回路を作動させることを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置の電圧均等
    化装置。
  4. 【請求項4】 前記バイパス回路を作動させる二次電池
    の数が、予め設定した所定数を上回った場合には、電池
    電圧が高い二次電池のバイパス回路を優先させて作動さ
    せることを特徴とする請求項3に記載の蓄電装置の電圧
    均等化装置。
  5. 【請求項5】 前記ユニット監視回路又は前記一の電池
    回路は、満充電電圧に達した二次電池を、バイパス回路
    を作動させる二次電池として決定することを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置の電圧均等化装
    置。
  6. 【請求項6】 複数の二次電池を少なくとも1つの二次
    電池からなるブロックに分割し、該ブロックを1単位と
    して二次電池の充電状態を管理する蓄電装置の電圧均等
    化装置を備える電力貯蔵システムであって、 前記電圧均等化装置は、 前記二次電池の各々に対応して設けられるバイパス回路
    と、 前記ブロック毎に設けられ、対応するブロックを構成す
    る全ての二次電池の電圧を検出し、該検出結果を出力す
    る電池回路と、 前記電池回路から前記検出結果を取得し、該検出結果に
    基づいて、前記バイパス回路を作動させる二次電池を決
    定するユニット監視回路とを備えることを特徴とする電
    力貯蔵システム。
  7. 【請求項7】 複数の二次電池を少なくとも1つの二次
    電池からなるブロックに分割し、該ブロックを1単位と
    して二次電池の充電状態を管理する蓄電装置の電圧均等
    化装置を備える電力貯蔵システムであって、 前記電圧均等化装置は、 前記二次電池の各々に対応して設けられるバイパス回路
    と、 前記ブロック毎に設けられ、対応するブロックを構成す
    る全ての二次電池の電池電圧を検出し、該検出結果を出
    力する電池回路とを備え、 一の電池回路が、他の全ての電池回路から前記検出結果
    を取得し、取得した該検出結果と自己の検出結果とに基
    づいて、前記バイパス回路を作動させる二次電池を決定
    することを特徴とする電力貯蔵システム。
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