JPWO2019049304A1 - 衝撃試験装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、一実施形態に係る衝撃試験装置の正面図である。図2(A)は、図1に示す衝撃試験装置の平面図であり、(B)はスプリングガイドの平面図である。図1に示すように、この実施形態の衝撃試験装置1は、設置位置に固定されるベース板10の上方にベース部11が設けられている。ベース部11は、前後位置に設けられた空気ばね12でベース板10に支持されている。ベース部11を空気ばね12で支持することにより、衝撃試験時の衝撃がベース板10に伝わるのを抑制している。ベース部11の上部には、衝突部13が設けられている。衝突部13の上方には、この衝突部13に向けて上方から落下させる衝撃テーブル部20が設けられている。
図3(A)、(B)は、図1に示す衝撃試験装置1のスプリング部材50の取付部分を示す断面図である。図4は、図1に示す衝撃テーブル部20の保持部40を示す断面図である。図5は、図1に示す衝突部13の部分を示す正面図である。
図6は、図1に示す衝撃試験装置1の試験途中における正面図である。図7は、図6に示す試験途中の衝撃試験装置1の側面図である。図8は、図6に示す状態から衝撃試験直前の状態となった衝撃試験装置1の正面図である。上記衝撃試験装置1による衝撃試験の動作を以下に説明する。
以上のように、上記した衝撃試験装置1によれば、試験対象物80を載せた衝撃テーブル部20をガイド部30に沿って昇降部35で所定高さまで持ち上げて油圧ブレーキ41で保持することで、衝撃テーブル部20をベース部11に備えられたスプリング部材50によって下向きに付勢された状態で適切に保持することができる。すなわち、衝撃テーブル部20の定位位置保持を油圧ブレーキ41としているため、所定高さまで上昇させた衝撃テーブル部20にスプリング部材50の下向きの付勢力が作用した状態でも、油圧によって衝撃テーブル部20を保持した状態を適切に保つことができる。
上記した実施形態では、衝撃テーブル部20を2本のガイドシャフト31によってガイドする例を説明したが、ガイド部30の構成は上記した実施形態に限定されるものではない。例えば、衝撃テーブル部20を4本のガイドシャフト31によってガイドする構成の衝撃試験装置でも同様に実施可能である。
13 衝突部
16 スプリング固定部
20 衝撃テーブル部
21 載置部
22 ガイドブロック
24 スプリング取付部
26 センサ
30 ガイド部
31 ガイドシャフト
35 昇降部
36 エアシリンダ
40 保持部
41 油圧ブレーキ
50 スプリング部材
55 スプリングガイド
60 カバー部
70 制御部
80 試験対象物
S 隙間
[0010]
この目的を達成するために、本発明は、試験対象物を落下させたときの衝撃を試験する衝撃試験装置であって、前記試験対象物を載せて落下させる衝撃テーブル部と、前記衝撃テーブル部を上下方向に案内するガイド部と、前記衝撃テーブル部を前記ガイド部に沿って所定高さまで持ち上げる昇降部と、前記衝撃テーブル部を前記ガイド部の所定高さで保持する保持部と、前記衝撃テーブル部の落下部分に配置された衝突部を有するベース部と、前記衝撃テーブル部が前記衝突部に衝突したときの衝撃を検出するセンサと、前記保持部で保持した前記衝撃テーブル部を落下させる制御部と、を備え、前記ガイド部は、前記衝撃テーブル部の対向する位置をガイドするように対向配置され、前記ベース部は、前記衝撃テーブル部の上昇時に該衝撃テーブル部を下向きに付勢して該衝撃テーブル部の落下速度を増加させるスプリング部材と、前記スプリング部材の中央部分が横方向にばたつくのを抑制するスプリングガイドと、を前記衝突部の側方の前記ガイド部に近接した位置にさらに備えており、前記スプリングガイドは、樹脂材料で形成され、前記スプリング部材を挿通させるスプリング挿通穴を有し、前記スプリング挿通穴は、前記スプリング部材が挿通された状態で該スプリング部材との間に所定の隙間が形成され、前記スプリング部材のばたつきを抑制するように構成されている。
[0011]
この構成により、試験対象物を載せた衝撃テーブル部をガイド部に沿って昇降部で所定高さまで持ち上げて保持部で保持することで、衝撃テーブル部はベース部のガイド部に近接した位置に備えられたスプリング部材によって下向きに付勢された状態で保持される。そして、保持部を開放することで、衝撃テーブル部には重力とスプリング部材による初期加速とによって実際の高さ以上の高さから落下させたときと同じ落下速度が与えられて衝撃試験を行うことができる。この時の衝撃は、センサで検出することができる。これにより、実際の高さ以上の高さから衝撃試験が行える衝撃試験装置を、高さと占有面積を抑えてコンパクトに形成することができる。その上、スプリング部材により、衝撃波形の再現性が高い衝撃試験を行うことができる。
[0012]
また、ベース部がスプリングガイドを衝突部の側方のガイド部に近接した位置にさらに備えている。そして、スプリングガイドは、スプリング部材が挿通された状態でスプリング部材との間に所定の隙間が形成されるスプリング挿通穴を有しているので、上下方向に延びるスプリング部材の中央部分が衝突部の側方でばたつくことをスプリングガイドで抑制できる。これにより、衝撃テーブル部の落下時にスプリング部材を安定して縮ませることができる。
[0013]
また、スプリングガイドが樹脂材料で形成され、スプリング部材がスプリング挿通穴に挿通されているので、スプリング部材が縮むときに樹脂材料のスプリングガイドに当接しても騒音を抑えてばたつきも抑制することができる。
[0014]
また、前記スプリング部材は、それぞれ複数本が配置されていてもよい。このように構成すれば、複数本のスプリング部材の力により、衝撃テーブル部を低い高さから落下させても大きな落下速度を得ることができる。しかも、複数本のスプリング部材とすることで配置スペースを小さくできる。その上、スプリング部材の本数を調節することで衝撃テーブル部の落下速度を変化させることができる。
[0015]
また、前記保持部は、前記衝撃テーブル部を所定高さで前記ガイド部に保持する油圧保持部で構成されていてもよい。このように構成すれば、所定高さまで上昇させた衝撃テーブル部にスプリング部材の下向きの付勢力が作用していても、油圧ブレーキなどの油圧保持部によって衝撃テーブル部をガイド部に保持した状態を適切に保つことができる。
[0016]
また、前記スプリング部材の側方を覆うカバー部をさらに備えていてもよい。このように構成すれば、スプリング部材において生じる騒音が周囲に漏れるのを抑制することができる。
発明の効果
[0017]
本発明によれば、衝撃テーブル部の落下速度をスプリング部材で増加させることができるので、衝撃試験装置の高さを抑えてコンパクト化を図ることが可能となる。また、スプリング部材によって衝撃波形の再現性が高い衝撃試験を行うことが可能となる。
図面の簡単な説明
[0018]
[図1]図1は、本発明の一実施形態に係る衝撃試験装置の正面図である。
[図2]図2(A)は、図1に示す衝撃試験装置の平面図であり、(B)はスプリングガイドの平面図である。
[図3]図3(A)、(B)は、図1に示す衝撃試験装置のスプリング部材の取
Claims (6)
- 試験対象物を落下させたときの衝撃を試験する衝撃試験装置であって、
前記試験対象物を載せて落下させる衝撃テーブル部と、
前記衝撃テーブル部を上下方向に案内するガイド部と、
前記衝撃テーブル部を前記ガイド部に沿って所定高さまで持ち上げる昇降部と、
前記衝撃テーブル部を前記ガイド部の所定高さで保持する保持部と、
前記衝撃テーブル部の落下部分に配置された衝突部を有するベース部と、
前記衝撃テーブル部が前記衝突部に衝突したときの衝撃を検出するセンサと、
前記保持部で保持した前記衝撃テーブル部を落下させる制御部と、
を備え、
前記ベース部は、前記衝撃テーブル部の上昇時に該衝撃テーブル部を下向きに付勢して該衝撃テーブル部の落下速度を増加させるスプリング部材をさらに備えている、
ことを特徴とする衝撃試験装置。 - 前記ガイド部は、前記衝撃テーブル部の対向する位置をガイドするように対向配置され、
前記スプリング部材は、前記ガイド部に近接した位置にそれぞれ複数本が配置されている、
請求項1に記載の衝撃試験装置。 - 前記ベース部は、前記スプリング部材の中央部分が横方向にばたつくのを抑制するスプリングガイドを前記衝突部の側方にさらに備えている、
請求項1又は2に記載の衝撃試験装置。 - 前記スプリングガイドは、樹脂材料で形成され、前記スプリング部材を挿通させるスプリング挿通穴を有している、
請求項3に記載の衝撃試験装置。 - 前記保持部は、前記衝撃テーブル部を所定高さで前記ガイド部に保持する油圧保持部で構成されている、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の衝撃試験装置。 - 前記スプリング部材の側方を覆うカバー部をさらに備えている、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の衝撃試験装置。
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