以下に、図面を参照して、実施形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成要素は単なる例示であり、本実施形態の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[第1実施形態]
第1実施形態としての入退場管理システム100について、図1を用いて説明する。入退場管理システム100は、来場者の入退場を管理するシステムである。
図1に示すように、入退場管理システム100は、登録部101と、撮像部102と、照合部103と、制御部104と、を含む。登録部101は、来場者151の入場証となる物体152に筆記具で記載された点153から抽出した点識別子111を登録する。撮像部102は、点153を撮像する。照合部103は、撮像部102で撮像された点153から抽出した点識別子121と、登録部101に登録された点識別子111とを照合する。制御部104は、照合部103の照合結果に基づいて、来場者151の入退場を制御する。
本実施形態によれば、物体に付与され筆記具で記載された点から抽出した点識別子を用いて入退場管理をするので、入退場管理の費用や手間を削減することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る入退場管理システムについて説明する。本実施形態に係る入退場管理システムは、会場への入退場を、来場者の所有物に筆記具で記載された点に基づいて管理する。会場としては、例えば、ビルやビル内の会社、あるいは、催し物の会場などを含む。本実施形態では、会場受付において所有物に入場証機能を付加する場合を説明する。なお、本実施形態において、点を記載する物体は、来場者の所有物として来場者の「名刺」を代表させて説明するが、筆記具で点が記載できる物体であれば「名刺」に限定されるものではない。なお、来場者の所有物に限られるものではなく、来場者が所持する物(所持物)であってもよい。
《入退場管理システム》
図2A〜図3Cを参照して、本実施形態に係る入退場管理システムの構成および動作について説明する。
(概要)
図2Aは、本実施形態に係る入退場管理システム200の概要を示す図である。
入退場管理システム200は、ネットワーク240を介して接続された、登録装置210と、情報処理装置としての入退場管理サーバ220と、開閉装置230と、を備える。登録装置210は、撮像部212を有するあるいは撮像部212を接続可能な端末211を有し、入退場管理サーバ220における点識別子の照合のため、名刺を含む物体252に筆記具で記載された点253を撮像する。そして、点253を撮像した点画像から抽出された点識別子を、入退場管理サーバ220が有する入退場管理データベース221に登録する。入退場管理サーバ220は、入退場管理データベース221に登録された点識別子と開閉装置230が撮像した点の点識別子とを照合して、照合結果を開閉装置230に通知する。開閉装置230は、撮像部232を有するあるいは撮像部232を接続可能な制御部231を有し、入退場管理サーバ220における点識別子の照合のため、名刺を含む物体252に筆記具で記載された点253を撮像する。そして、開閉装置230は、入退場管理サーバ220から、登録した点識別子と撮像した点の点識別子との一致が通知された場合は、施設254のドア255(あるいは錠)を開いて入場許可する。一方、入退場管理サーバ220から、登録した点識別子と撮像した点の点識別子とが不一致であると通知された場合は、施設254のドア255(あるいは錠)を閉じて入場を拒否する。なお、入退場管理対象の会場への来場者の入場許可、あるいは、実際の入退場口からの入場により来場者を記憶し、一方、会場からの来場者の退場許可、あるいは、実際の入退場口からの退場により来場者を削除することにより、会場内の来場者の状況を把握できる。
(点識別子抽出方法)
図2Bは、本実施形態に係る点識別子となる点特徴量を抽出可能な点の生成方法を示す図である。
図2Bの上図は、本実施形態において物体(所有物)上に筆記具で点を記載する状態の模式図である。なお、各要素の寸法関係は正確でない。物体(所有物)は、名刺を含む物体252とする。名刺を含む物体252の任意の表面位置に、筆記具260により微小の粒256を含む点253を記載する。筆記具260には、微小の粒256を含むインク261が充填されている。なお、点の記載媒体はインクに限定されない。固体の鉛筆芯や墨などであってもよい。
名刺を含む物体252の任意の表面位置に記載した点253は、微小な粒256をランダムな位置に含有している。微小な粒256としては、金属粉やガラス粉などの微粒子や、タガン卜などが使用できる。微小な粒256は、点253を構成する材料(微小な粒256を除く)と反射特性が異なる粒であることが望ましい。また、微小な粒256は、点253に不均一に含有していることが望ましい。即ち、点253における微小な粒256の分布は、不均一であることが望ましい。また、点253の平面形状は不定形状である。点253の平面形状とは、点253の真上から見た形状のことである。このような点253は、例えば、微小な粒256を混入した印刷インク、塗料などを、ペンなどの筆記具260を使用して物体の表面に1滴だけ滴下させて、固化させることにより形成することができる。ただし、点253の形成方法は、そのような方法に限定されず、微小な粒256を混入した印刷インク、塗料などを刷毛などにより塗布する等、他の任意の方法を使用してよい。
図2Bの下図は、本実施形態において物体(所有物)上に筆記具で、点識別子を抽出可能な点の記載方法と、点識別子の抽出方法の例を示す図である。なお、点識別子を抽出可能な点の記載方法は図2Bに限定されない。
点の記載材料271としては、微小粒を含む材料、表面反射や色模様に特徴がある材料、媒体(紙)の模様が透過する材料、媒体(紙)上のにじみが出る材料、などがある。それぞれの、点の記載媒体272の制限や点の撮像方法273の相違、点識別子としての点画像の特徴量抽出方法274は図示のようになる。以下、本実施形態では、広範囲の媒体に点識別子を抽出可能な点を記載でき、撮像部が携帯可能で撮像画像が安定し、かつ、識別可能な点識別子が容易に抽出可能な材料として、微小粒を含む材料を使用する。しかしながら、点の材料や点の記載方法、点の撮像方法、点識別子の抽出方法はこれに限定されず、図2Bに記載のものであっても、その他のものであってもよい。
(動作シーケンス)
図3Aは、本実施形態に係る入退場管理システム200の動作手順を示すシーケンス図である。図3Aは、点識別子を入退場管理サーバ220が抽出する入退場管理システム200の動作シーケンスである。なお、既に、来場者が受付に自分の名刺を提示し、名刺上に筆記具で点が記載されているものとする。
点識別子の登録動作について説明する。登録装置210の撮像部(カメラ)212は、ステップS311において、名刺上の点画像を撮像する。登録装置210の端末211は、ステップS313において、撮像部(カメラ)212が名刺上から撮像した点画像を、入退場管理サーバ220に送信する。入退場管理サーバ220は、ステップS315において、登録装置210から取得した点画像から点識別子を抽出する。そして、入退場管理サーバ220は、ステップS317において、抽出した点識別子を入退場管理データベース221に登録する。また、入退場管理サーバ220は、ステップS317において、点識別子の登録完了を登録装置210に送信する。登録装置210の端末211は、ステップS319において、点識別子の登録完了を通知する。
来場時の開閉制御動作について説明する。開閉装置230の撮像部(カメラ)232は、ステップS321において、名刺上の点画像を撮像する。開閉装置230の制御部231は、ステップS323において、撮像部(カメラ)232が名刺上から撮像した点画像を、入退場管理サーバ220に送信する。入退場管理サーバ220は、ステップS325において、開閉装置230から取得した点画像から点識別子を抽出する。そして、入退場管理サーバ220は、ステップS327において、入退場管理データベース221に既に登録された点識別子を読み出す。入退場管理サーバ220は、ステップS329において、抽出した点識別子が登録された点識別子中にあるか否かを照合する。そして、入退場管理サーバ220は、照合結果を開閉装置230の制御部231に通知する。開閉装置230の制御部231は、ステップS331において、開閉制御を実施する。すなわち、抽出した点識別子が登録された点識別子中にある場合は来場者の入場を許可し、抽出した点識別子が登録された点識別子中にない場合は来場者の入場を不許可とする。
点識別子の削除動作について説明する。開閉装置230の撮像部(カメラ)232は、ステップS341において、名刺上の点画像を撮像する。開閉装置230の制御部231は、ステップS343において、撮像部(カメラ)232が名刺上から撮像した点画像を、入退場管理サーバ220に送信する。あるいは、登録装置210の撮像部(カメラ)212は、ステップS345において、名刺上の点画像を撮像する。登録装置210の端末211は、ステップS347において、撮像部(カメラ)212が名刺上から撮像した点画像を、入退場管理サーバ220に送信する。入退場管理サーバ220は、ステップS349において、開閉装置230または登録装置210から取得した点画像から点識別子を抽出する。そして、入退場管理サーバ220は、ステップS351において、入退場管理データベース221に一致する点識別子が登録されていれば削除する。なお、この削除動作は必須ではなく、他の種々のタイミングで入退場管理データベース221から点識別子を削除することで、来場者の入場は許可から不許可に変更される。
図3Bは、本実施形態に係る入退場管理システム200の他の動作手順を示すシーケンス図である。図3Bは、点識別子を登録装置210および開閉装置230が抽出する入退場管理システム200の動作シーケンスである。なお、既に、来場者が受付に自分の名刺を提示し、名刺上に筆記具で点が記載されているものとする。また、図3Bにおいて、図3Aと同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
点識別子の登録動作について説明する。登録装置210の端末211は、ステップS361において、撮像部(カメラ)212が名刺上から撮像した点画像から点識別子を抽出する。そして、登録装置210の端末211は、ステップS363において、抽出した点識別子を入退場管理サーバ220に送信する。
来場時の開閉制御動作について説明する。開閉装置230の制御部231は、ステップS371において、撮像部(カメラ)232が名刺上から撮像した点画像から点識別子を抽出する。そして、開閉装置230の制御部231は、ステップS373において、抽出した点識別子を入退場管理サーバ220に送信する。
点識別子の削除動作について説明する。開閉装置230の制御部231は、ステップS381において、撮像部(カメラ)232が名刺上から撮像した点画像から点識別子を抽出する。そして、開閉装置230の制御部231は、ステップS383において、抽出した点識別子を入退場管理サーバ220に送信する。あるいは、登録装置210の撮像部(カメラ)212は、ステップS385において、撮像部(カメラ)212が名刺上から撮像した点画像から点識別子を抽出する。そして、登録装置210の撮像部(カメラ)212は、ステップS387において、抽出した点識別子を入退場管理サーバ220に送信する。なお、この削除動作は必須ではなく、他の種々のタイミングで入退場管理データベース221から点識別子を削除することで、来場者の入場は許可から不許可に変更される。
図3Cは、本実施形態に係る入退場管理システム200のさらに他の動作手順を示すシーケンス図である。図3Cは、開閉装置230が自機で点識別子の照合を行なう入退場管理システム200の動作シーケンスである。なお、既に、来場者が受付に自分の名刺を提示し、名刺上に筆記具で点が記載されているものとする。また、図3Cにおいて、図3Aおよび図3Bと同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
点識別子の登録動作について説明する。入退場管理サーバ220は、ステップS391において、抽出した点識別子を開閉装置230に設定する。また、入退場管理サーバ220は、ステップS391において、点識別子の登録完了を登録装置210に送信する。開閉装置230の制御部231は、ステップS393において、設定された点識別子を格納する。
来場時の開閉制御動作について説明する。開閉装置230の制御部231は、ステップS395において、抽出した点識別子が格納された点識別子中にあるか否かを照合する。そして、開閉装置230の制御部231は、ステップS331において、開閉制御を実施する。
点識別子の削除動作について説明する。開閉装置230の制御部231は、ステップS397において、抽出された点識別子に一致する点識別子が格納されていれば削除する。なお、この削除動作は必須ではなく、他の種々のタイミングで開閉装置230の制御部231から点識別子を削除することで、来場者の入場は許可から不許可に変更される。
なお、図3Aから図3Cの動作シーケンスでは、入退場場所(会場)や入退場日時は予め設定されているものとした。入退場場所を登録時に設定する場合は、入退場場所の入力および登録を行なう。また、来場者識別子(ID)による管理をする場合は、来場者識別子(ID)の入力および登録を行なう。かかる来場者識別子(ID)の入力は、オペレータによる操作入力、あるいは、名刺の撮像画像から文字認識して、入退場管理データベース221に登録してもよい。さらに、名刺の記載内容を点識別子に対応付けて入退場管理データベース221に登録してもよい。
《入退場管理サーバ》
図4は、本実施形態に係る情報処理装置としての入退場管理サーバ220の機能構成を示すブロック図である。
入退場管理サーバ220は、通信制御部401と、点識別子取得部402と、点識別子登録部403と、入退場管理データベース221と、点識別子登録通知部404と、点識別子照合部405と、入退場制御指示部406と、点識別子削除部407と、を備える。
通信制御部401は、ネットワーク240を介した登録装置210および開閉装置230との通信を制御する。点識別子取得部402は、点画像取得部421と、点識別子抽出部422と、点識別子受信部423と、を有する。そして、登録装置210または開閉装置230から点画像が送信された場合は、点画像取得部421で点画像を受信して点識別子抽出部422で点画像から点識別子を抽出する。一方、登録装置210または開閉装置230から点識別子が送信された場合は、点識別子受信部423で点識別子を受信する。なお、点識別子取得部402は、点画像取得部421および点識別子抽出部422、あるいは、点識別子受信部423のいずれかで一方のみあってもよい。点識別子登録部403は、点識別子抽出部422が抽出した点識別子または点識別子受信部423が受信した点識別子を入退場管理データベース221に登録する。点識別子登録通知部404は、入退場管理データベース221への点識別子の登録完了を登録装置210に通知する。
点識別子照合部405は、点識別子取得部402が開閉装置230から取得した点識別子と、入退場管理データベース221に登録された点識別子とが一致するか否かを照合する。なお、点識別子の一致は照合結果の差が所定閾値以内であれば一致と判断してもよい。入退場制御指示部406は、点識別子照合部405の照合結果に基づいて、開閉装置230に入退場制御を指示する。オプションである点識別子削除部407は、登録装置210または開閉装置230からの点識別子と同じ入退場管理データベース221に登録された点識別子を削除する。
なお、図4には図示しないが、来場者識別子(ID)による管理をする場合、入退場管理サーバ220が名刺の撮像画像から文字認識して、登録処理時には来場者識別子(ID)を入退場管理データベース221に登録し、開閉制御時に来場者識別子(ID)を照合してもよい。また、入場により来場者を記憶し、退場により来場者を削除する処理をするための来場者記憶部は、入退場管理データベース221内に設けても、別途に設けてもよい。
(入退場管理データベース)
図5は、本実施形態に係る入退場管理データベース221の構成を示す図である。入退場管理データベース221は、来場者の点識別子を登録して入退場の管理に使用される。
入退場管理データベース221には、構成510、構成520、構成530、などが登録される。構成510は、登録済点識別子511を記憶する。なお、登録済点識別子512など、複数の点識別子を登録することも可能である。この場合には、例えば、名刺を含む物体252に複数の点が記載されることになる。そして、1つの点の点識別子がビルの入館、他の点の点識別子がビル内の部屋への入室を制御することも可能となる。あるいは、複数の点の点識別子が一致する場合に、よりセキュアな入退場を許可する制御も可能となる。
構成520は、登録済点識別子521と来場者識別子(ID)522と招待者識別子(ID)523とを対応付けて記憶する。構成530は、異なる点識別子抽出方式と点識別子とを対応付けて記憶する。
構成510を使用する場合、本実施形態の入場証を持っている来場者は入退場許可とする最も単純な来場者の認証となる。構成520を使用する場合、入退場時に来場者や招待者を確認したり、来場者や招待者への来場通知処理したりなどが可能となる。さらに、退場者や非退場者の確認も可能となる。
なお、入退場管理データベース221の構成は、図5に限定されず点識別子を他の付加情報と対応付けて登録しても、用途に応じてこれらを組み合わせて登録してもよい。また、入退場管理データベース221に含まれる情報は図5に限定されない。他の入退場管理の確実性を高める、あるいは、入退場管理をより効率的に実現する、あるいは、宣伝効果などの他の効果を奏する、ために有用な情報が加えられてもよい。
《登録装置の機能構成》
図6は、本実施形態に係る登録装置210の機能構成を示すブロック図である。
登録装置210は、端末211と、撮像部(カメラ)212と、表示部621と、操作部622と、を備える。端末211は、通信制御部601と、入出力インタフェース602と、点画像処理部603と、オプションの来場者識別子(ID)送信部604と、点識別子登録完了受信部605と、登録完了処理部606と、を備える。そして、撮像部(カメラ)212と、表示部621と、操作部622とは、端末211の入出力インタフェース602に接続されている。
通信制御部601は、ネットワーク240を介した入退場管理サーバ220との通信を制御する。入出力インタフェース602は、入出力機器とのインタフェースを行なう。点画像処理部603は、点画像取得部631と、点画像送信部632と、点識別子抽出部633と、点識別子送信部634と、を有する。そして、入退場管理サーバ220に点画像を送信する場合は、点画像取得部631で取得した点画像を点画像送信部632から送信する。一方、入退場管理サーバ220に点識別子を送信する場合は、点画像取得部631で取得した点画像から点識別子抽出部633で点識別子を抽出し、点識別子送信部634から送信する。オプションの来場者識別子(ID)送信部604は、例えば、来場者識別子(ID)による認証も行なう場合に、操作部622から入力された来場者識別子(ID)を送信する。点識別子登録完了受信部605は、入退場管理サーバ220から点識別子の入退場管理データベース221への登録完了通知を受信する。そして、登録完了処理部606は、表示部621への登録完了報知などの登録完了処理を行なう。
なお、図6には図示しないが、来場者識別子(ID)による管理をする場合、登録装置210が名刺の撮像画像から文字認識して、来場者識別子(ID)を入退場管理サーバ220に送信し、入退場管理データベース221に登録してもよい。
《開閉装置の機能構成》
図7は、本実施形態に係る開閉装置230の機能構成を示すブロック図である。
開閉装置230は、制御部231と、撮像部(カメラ)232と、開閉機構721と、必要であれば表示部/操作部722と、を備える。制御部231は、通信制御部701と、入出力インタフェース702と、点画像処理部703と、オプションの点識別子格納部704と、オプションの点識別子照合部705と、入退場制御指示受信部706と、入退場制御処理部707と、を備える。そして、撮像部(カメラ)232と、開閉機構721と、表示部/操作部722と、制御部231の入出力インタフェース702に接続されている。
通信制御部701は、ネットワーク240を介した入退場管理サーバ220との通信を制御する。入出力インタフェース702は、入出力機器とのインタフェースを行なう。点画像処理部703は、点画像取得部731と、点画像送信部732と、点識別子抽出部733と、点識別子送信部734と、を有する。そして、入退場管理サーバ220に点画像を送信する場合は、点画像取得部731で取得した点画像を点画像送信部732から送信する。一方、入退場管理サーバ220に点識別子を送信する場合は、点画像取得部731で取得した点画像から点識別子抽出部733で点識別子を抽出し、点識別子送信部734から送信する。オプションの点識別子格納部704は、制御部231で点識別子の照合を行なう場合に、入退場管理サーバ220から送信された点識別子を格納する。そして、オプションの点識別子照合部705は、点識別子抽出部733で抽出された点識別子と、点識別子格納部704に格納された点識別子とを照合する。入退場制御指示受信部706は、入退場管理サーバ220からの点識別子の照合に基づく入退場制御の指示を受信する。入退場制御処理部707は、入退場制御指示受信部706が受信した入退場制御の指示、または、点識別子照合部705の照合結果に基づく入退場制御の指示に対応して、開閉機構721に対する入退場制御の処理を行なう。
なお、図7には図示しないが、来場者識別子(ID)による管理をする場合、開閉装置230が名刺の撮像画像から文字認識して、来場者識別子(ID)を入退場管理サーバ220に送信し、入退場管理データベース221に登録された来場者識別子(ID)と照合してもよい。
《点識別子抽出部の一例》
図8Aは、本実施形態に係る点識別子抽出部422、633、733の機能構成の一例を示すブロック図である。図8Aには、点識別子抽出部422、633、733を含む入退場管理サーバ220、登録装置210、開閉装置230の一部を示している。図8Aを参照すると、本実施形態に係る点識別子抽出部422、633、733は、物体252の点識別子を抽出する機能を有する。
図8Aにおいて、物体としての物体252、その面上に形成されている筆記具で記載された点253、この点253に含まれる微小な粒256は、図2Bを参照して説明した物体252、点253、微小な粒256と同じである。
撮像部(カメラ)212、232は、物体252上の点253の画像を光学的に取得する機能、即ち撮像機能を有する。撮像部(カメラ)212、232は、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide)イメージセンサを使用したカメラを使用することができる。
点画像取得部421、631、731は、入退場管理サーバ220の場合はネットワーク240を介して、登録装置210、開閉装置230の場合は撮像部(カメラ)212、232から、点画像を取得する。点画像取得部631、731は、撮像部(カメラ)212、232を使用して物体252の点253の画像を取得し、画像記憶部832に保存する機能を有する。点画像取得部421、631、731は、物体252上の点253の平面形状が写っている画像を取得する。また、点画像取得部421、631、731は、点253に存在する粒256の分布に依存する特徴量を抽出できる品質の画像を取得する。
点識別子抽出部422、633、733は、点画像から点識別子を抽出する機能を有する。点識別子抽出部422、633、733は、主な機能部として、画像記憶部832、座標系決定部833、正規化画像生成部834、正規化画像記憶部835、固定領域決定部836、および特徴量抽出部837を有する。
なお、点識別子抽出部422、633、733は、例えば、1以上のマイク口プロセッサ等の演算処理部と、画像記憶部832および正規化画像記憶部835等として用いるメモリやハードディスク等の記憶部とを有する情報処理部と、プログラムとで実現されてよい。プログラムは、情報処理部の立ち上げ時等に外部のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリに読み込まれ、演算処理部の動作を制御することにより、演算処理部上に、座標系決定部833、正規化画像生成部834、固定領域決定部836、および特徴量抽出部837といった機能構成部を実現する。
座標系決定部833は、画像記憶部832に記憶されている点253の画像の全体から、点253の画像に固有の座標系を決定する機能を有する。点253の画像に固有の座標系は、原点の位置、軸の方向、スケールの3つのパラメータによって定義される。点253の画像に固有の座標系は、点253の画像の全体から決定されるため、点253の平面形状に依存するものとなる。
正規化画像生成部834は、画像記憶部832に記憶されている点253の画像を、正規化座標系に正規化し、正規化した画像を正規化画像記憶部835に保存する機能を有する。正規化座標系は、原点の位置、軸の方向、スケールの3つのパラメータによって定義されている。
固定領域決定部836は、正規化画像記憶部835に記憶された点253の正規化画像におけるあらかじめ定められた領域を、特徴量抽出領域に定める機能を有する。あらかじめ定められた領域は、固定領域であれば、その形状、サイズ、領域の個数は任意である。上述したように、点253の画像に固有の座標系は、点253の平面形状に依存するため、正規化画像およびその中の固定領域である特徴量抽出領域は、点253の平面形状に依存する領域となる。
ここで、座標系決定部833、正規化画像生成部834、および固定領域決定部836は、点253の画像から、層の平面形状に依存する領域を決定する領域決定部838を構成している。
特徴量抽出部837は、正規化画像記憶部835に記憶された点253の正規化画像中の上記特徴量抽出領域における粒256の分布に依存する特徴量を点識別子として抽出し、出力する機能を有する。
(点識別子抽出処理)
図8Bは、本実施形態に係る点識別子抽出処理の一例の手順を示すフローチャートである。以下、図8Aおよび図8Bを参照して点識別子抽出部422、633、733の動作を説明する。点識別子抽出部422、633、733の構成および動作は同様なので、以下、点識別子抽出部633を代表させて説明する。
点画像取得部631が、撮像部(カメラ)212、232を用いて物体252上の点253の画像を取得し、点識別子抽出部633は点画像を画像記憶部832に保存する(ステップS801)。
次に、点識別子抽出部633の座標系決定部833は、画像記憶部832から点253の画像を入力して解析し、点253の画像に固有の座標系を決定し、固有の座標系の原点の位置、軸の方向、スケールを正規化画像生成部834に伝達する(ステップS802)。
次に、点識別子抽出部633の正規化画像生成部834は、座標系決定部833で決定された点253の画像に固有の座標系と正規化座標系とに基づいて、画像記憶部832に記憶されている点253の画像を正規化し、正規化した画像を正規化画像記憶部835に保存する(ステップS803)。
次に、点識別子抽出部633の固定領域決定部836は、正規化画像記憶部835に記憶された正規化画像中のあらかじめ定められた固定領域を特徴量抽出領域に決定し、特徴量抽出部837に伝達する(ステップS804)。
次に、点識別子抽出部633の特徴量抽出部837は、正規化画像記憶部835に記憶された点253の正規化画像中の上記特徴量抽出領域における粒256の分布に依存する特徴量を点識別子として抽出し、出力する(ステップS805)。
(座標系決定部の一例)
図9Aは、本実施形態に係る座標系決定部833の機能構成の一例を示すブロック図である。
本例の座標系決定部833は、低解像度化部951、低解像度画像記憶部952、キーポイン卜・スケール検出部953、方向検出部954、および統計処理部955を有する。
低解像度化部951は、画像記憶部832に記憶された点253の画像をあらかじめ定められた基準で低解像度化し、低解像度画像記憶部952に保存する機能を有する。点253に粒256が不均一に含有されており、粒256の反射特性が点253の他の材料と相違する場合、点253の画像を低解像度化すると、粒256の密度に応じた濃淡パターンが出現する。低解像度化部951は、点253の画像から、粒256の密度に応じた濃淡パターンを生成するための機能構成部である。
キーポイン卜・スケール検出部953は、低解像度画像記憶部952に記憶された濃淡パターンを有する画像から、キーポイン卜とスケールとを検出する機能を有する。ここで、キーポイン卜は、スケールが変わっても画像上に特徴的に現れる点や領域を意味し、検出するスケールはスケール変化に最も強い最適なスケールを意味する。キーポイン卜・スケール検出部953によるキーポイン卜とスケールとの検出は、SIFT(Scale-Invariant Feature Transform)記述子を生成する過程で行われるキーポイン卜とスケールとの検出に相当する。一般にSIFTは、微小な粒256が点在する画像には不向きであるが、上述のように低解像度化して生成した濃淡パターンからはキーポイン卜とスケールとを安定して抽出することが可能である。
方向検出部954は、キーポイン卜・スケール検出部953によって検出されたキーポイン卜ごとに、そのキーポイン卜を特徴付ける“方向"を決定する機能を有する。方向検出部954による方向の検出は、SIFT記述子を生成する過程で行われるオリエンテーションの検出に相当する。
統計処理部955は、キーポイン卜・スケール検出部953で検出されたキーポイン卜とスケール、および方向検出部954で検出されたキーポイン卜毎の方向に基づいて、固有の座標系の原点、軸、およびスケールを決定する機能を有する。例えば、統計処理部955は、複数のキーポイン卜の分布に基づいて固有の座標系の原点を決定する。具体的には、統計処理部955は、検出された複数のキーポイン卜の重心を固有の座標系の原点とする。また、統計処理部955は、複数のキーポイン卜のスケール、方向の分布に基づいて固有の座標系のスケール、軸を決定する。具体的には、統計処理部955は、複数のキーポイン卜のスケール、方向の分布の中心を、固有の座標系のスケール、軸とする。即ち、複数のキーポイン卜のスケールの分布の中心を固有の座標系のスケールとし、複数のキーポイン卜の方向の分布の中心を固有の座標系の軸とする。分布の中心としては、例えば最頻値を使用してよい。ただし、最頻値に限定されず、平均値や中央値を使用してもよい。
図9Bは、本実施形態に係る座標系決定部833の動作を説明するための模式図である。 図9Bにおいて、画像G911は、画像記憶部832に記憶されている点253の画像を示している。低解像度化部951は、画像G911から、画像G912に示すような、点253における粒256の密度に依存する濃淡パターンを有する画像を生成する。図9Bでは、便宜上、濃淡の相違をハッチングの種別の相違で表現している。次に、キーポイン卜・スケール検出部953は、画像G912から、キーポイン卜とスケールとを検出する。画像G912上に描かれている円はスケール、円の中心がキーポイン卜である。次に、方向検出部954は、キーポイン卜ごとに方向を検出する。画像G912上に描かれた円内の線分が方向を示している。
次に、統計処理部955は、検出されたキーポイン卜のスケール、方向の分布に基づいて固有の座標系のスケール、軸を決定するために、ヒストグラムG913に示すような、横軸がスケール、縦軸が頻度であるヒストグラムと、ヒストグラムG914に示すような、横軸が方向、縦軸が頻度であるヒストグラムを作成する。次に、統計処理部955は、ヒストグラムG913から最頻値のスケールを求め、これを固有の座標系のスケールとする。また、統計処理部955は、ヒストグラムG914から最頻値の方向を求め、この方向を固有の座標系の軸の方向とする。さらに、統計処理部955は、検出されたキーポイン卜の重心を求め、これを固有の座標系の原点とする。図9Bにおいて、画像G915に描かれている円は固有の座標系のスケール、円の中心が固有の座標系の原点、円内の矢印が固有の座標系の軸の方向をそれぞれ示している。
図9Bには、画像G911と比較して点の平面形状、点内の粒の分布が相違する他の画像G921と、その画像G921から生成された低解像度な画像G922、検出されたキーポイン卜とスケール、生成されたヒストグラムG923、G924、決定された固有の座標系を描いた画像G925が記載されている。このように、固有の座標系は、層の平面形状、層内の粒の分布が相違すると、多くの場合、異なるものとなる。
(座標系決定部の他例)
図9Cは、本実施形態に係る座標系決定部833の機能構成の他例を示すブロック図である。
本例の座標系決定部833は、2値化部961、2値化画像記憶部962、塗りつぶし画像生成部963、塗りつぶし画像記憶部964、および形状処理部965を有する。
2値化部961は、画像記憶部832に記憶された点253の画像を2値化し、2値化画像記憶部962に保存する機能を有する。これにより、背景領域のほとんどの画素が白画素(値0)、点253の領域は粒256の分布に応じて白画素(値0)と黒画素(値1)とが混在する2値化画像が得られる。
塗りつぶし画像生成部963は、2値化画像記憶部962に記憶された2値化画像から、点253の平面形状と同一の形状を有し、内部が全て黒画素で埋め尽くされた画像(塗りつぶし画像)を生成し、塗りつぶし画像記憶部964に保存する機能を有する。2値化画像から塗りつぶし画像を生成する方法は任意である。例えば、塗りつぶし画像生成部963は、2値化画像記憶部962に記憶された2値化画像に対して、モルフォ口ジー演算を行うことにより、塗りつぶし画像を生成してよい。また、塗りつぶし画像生成部963は、あらかじめ定められた画素長をnとし、n画素の膨張処理とn画素の収縮処理を実行することにより、2値化画像から塗りつぶし画像を生成してよい。ここで、n画素の膨張処理とは、注目中の画素の値が“1”である場合、注目画素からn画素長以内に存在する全ての画素の値を“1”にする操作を、2値化画像の全面素に注目して行う処理を意味する。また、n画素の収縮処理とはn画素の膨張処理を施した後の2値画像に対して、注目中の画素の値が“0”である場合、注目画素からn画素長以内に存在する全ての画素の値を“0”にする操作を、2値化画像の全面素に注目して行う処理を意味する。
形状処理部965は、塗りつぶし画像記憶部964に記憶された塗りつぶし画像の特徴から、固有の座標系を決定する機能を有する。例えば、形状処理部965は、塗りつぶし画像の重心を固有の座標系の原点に決定する。また、形状処理部965は、例えば、上記重心を通り画像面に平行な軸であって、軸の周りの2次モーメン卜が最小または最大となる軸を固有の座標系の軸に決定する。さらに、形状処理部965は、例えば、上記塗りつぶし画像の面積を固有の座標系のスケールに決定する。
図9Dは、本実施形態に係る座標系決定部の動作を説明するための模式図である。
図9Dにおいて、画像G931は、画像記憶部832に記憶されている点253の画像を示している。2値化部961は、画像G931から、2値化画像G932を生成する。図9Dでは、便宜上、黒画素はハッチングで示し、白画素は白丸で示している。次に、塗りつぶし画像生成部963は、2値化画像G932から、黒画素で塗りつぶした塗りつぶし画像G933を生成する。次に、形状処理部965は、塗りつぶし画像G933の重心、モーメン卜、面積を抽出し、それらを固有の座標系の原点、軸、スケールとする。
(正規化画像生成部)
正規化画像生成部834は、座標系決定部833により決定された点253の画像に固有の座標系の原点を、正規化座標系の原点とみなす。また、正規化画像生成部834は、固有の座標系の軸が正規化座標系の軸と一致するように、点253の画像を、原点を中心に回転させる。さらに、正規化画像生成部834は、固有の座標系のスケールが正規化座標系のスケールと一致するように、点253の画像を拡大あるいは縮小する。換言すれば、正規化画像生成部834は、固有の座標系を変換前の座標系、正規化座標系を変換後の座標系とする座標変換を点253の画像に施して、正規化された画像を生成する。
図10Aは、本実施形態に係る正規化画像生成部834の動作を説明するための模式図である。図10Aにおいて、画像G1016、G1026は、図9Bに示した画像G911、G921に固有の座標系を描いた画像である。即ち、画像G1016、G1026に実線で描かれている円は固有の座標系のスケール、その円の中心が固有の座標系の原点、円内の矢印が固有の座標系の軸をそれぞれ示している。
正規化画像生成部834は、固有の座標系の軸が正規化座標系の軸に一致し、かつ、固有の座標系のスケールが正規化座標系のスケールと一致するように、画像G1016、G1026を、原点を中心に回転させ、また拡大あるいは縮小することにより正規化画像を生成する。図10Aにおいて、画像G1017、G1027は、そのようにして生成された画像G1016、G1026の正規化画像を示している。画像G1017、G1027に描かれた円は正規化座標系のスケール、円内の矢印が正規化座標系の軸をそれぞれ示している。
(固定領域決定部)
固定領域決定部836は、正規化座標系を使用して、正規化画像中に固定領域を定義する。例えば、固定領域決定部836は、正規化座標系の原点を重心とし、正規化座標系のスケールを辺のサイズとし、正規化座標系の軸に平行な2辺を有する正方形を、固定領域とする。勿論、固定領域の形状は正方形に限定されず、長方形などの他の形状であってもよい。また辺のサイズは正規化座標系のスケールに一致させる必要はなく、固定値であれば任意でよい。
図10Bは、本実施形態に係る固定領域決定部836の動作を説明するための模式図である。図10Bにおいて、画像G1018、G1028は、図10Aに示した画像G1017、G1027に特徴量抽出領域を付記した画像の例である。即ち、画像G1018、G1028に描かれている円は正規化座標系のスケール、その円の中心が正規化座標系の原点、円内の矢印が正規化座標系の軸をそれぞれ示している。そして、画像G1018、G1028に実線で描かれている正方形が、特徴量を抽出する領域となる固定領域である。
(特徴量抽出部)
特徴量抽出部837は、正規化画像記憶部835に記憶された点253の正規化画像中の上記特徴量抽出領域における粒256の分布に依存する特徴量を点識別子として抽出し、出力する機能を有する。
特徴量抽出部837が抽出する特徴量としては、例えば以下のような固定次元数のベクトルが考えられる。
特徴量の例1:特徴量抽出部837は、点253の正規化画像中の特徴量抽出領域を正規化座標系の軸に平行な方向にn等分し、その軸に垂直な方向にm等分することにより、特徴量抽出領域を(n×m)個のブロックに分割する。次に、特徴量抽出部837は、各ブロックの輝度を抽出する。次に、特徴量抽出部837は、各ブロックの輝度を閾値と比較し、輝度が閾値以上であれば例えば値1、そうでなければ値0とすることにより、各ブロックの輝度を2値に量子化する。そして、特徴量抽出部837は、各ブロックの量子化値を所定の順序に並べたビット列を、点識別子を構成する(n×m)次元の特徴量として出力する。
特徴量の例2:特徴量抽出部837は、点253の正規化画像中の特徴量抽出領域から固定ビット長のBRIEF(Binary Robust Independent Elementary Features)を抽出し、個体識別子を構成する固定次元数の特徴量として出力する。
ただし、特徴量抽出部837が抽出する特徴量は上記の例に限定されない。例えば、特徴量抽出部837は、点253の正規化画像中の特徴量抽出領域からSIFT特徴量を点識別子として抽出してもよい。この場合、特徴量抽出領域の画像から直接にSIFT特徴量を抽出すると、粒256の1つが最小スケールになって方向が出ず、ディスクリプタが不安定になる。そのため、特徴量抽出領域の画像を所定の基準で低解像度化して濃淡パターンを有する画像を生成し、上記濃淡パターンを有する画像からSIFT特徴量を抽出することが望ましい。しかし、識別力および識別照合の高速化の観点からは、SIFT特徴量よりも上述した固定次元数の特徴量を抽出する方が好ましい。
《点識別子抽出部の他例》
図11Aは、本実施形態に係る点識別子抽出部422、633、733の機能構成の他例を示すブロック図である。図11Aには、点識別子抽出部422、633、733を含む入退場管理サーバ220、登録装置210、開閉装置230の一部を示している。図11Aを参照すると、本実施形態に係る点識別子抽出部422、633、733は、物体252の点識別子を抽出する機能を有する。なお、図11Aにおいて、図8Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
点識別子抽出部422、633、733は、点画像から点識別子を抽出する機能を有する。本例の点識別子抽出部422、633、733は、主な機能部として、点領域決定部1133、および特徴量抽出部1134を有する。点識別子抽出部422、633、733のプログラムは、情報処理部の立ち上げ時等に外部のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリに読み込まれ、演算処理部の動作を制御することにより、演算処理部上に、点領域決定部1133、および特徴量抽出部1134といった機能構成部を実現する。
点領域決定部1133は、画像記憶部832に記憶されている点253の平面形状の全体を、特徴量抽出領域として決定する機能を有する。
特徴量抽出部1134は、画像記憶部832に記憶されている点253の画像中の上記特徴量抽出領域から、粒256の分布に依存する特徴量を抽出し、点識別子として出力する機能を有する。
図11Bは、本実施形態に係る点識別子抽出処理の他例の手順を示すフローチャートである。以下、図11Aおよび図11Bを参照して点識別子抽出部422、633、733の動作を、点識別子抽出部633の動作を代表させて説明する。なお、図11Bにおいて、図8Bと同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明は省略する。
点識別子抽出部633の点領域決定部1133は、点253の平面形状の全体を、特徴量抽出領域として決定する(ステップS1102)。点領域決定部1133は、点253の平面形状の全体は、例えば、点253の画像を2値化し、この2値化画像に対してモルフォ口ジー演算を行うことにより抽出することができる。
次に、点識別子抽出部633の特徴量抽出部1134は、画像記憶部832に記憶されている点253の画像中の上記特徴量抽出領域から、粒256の分布に依存する特徴量を抽出し、点識別子として出力する(ステップS1103)。
本実施形態では、座標系の正規化を行わないため、特徴量抽出部1134は画像の回転等に頑健な特徴量、例えばSIFT特徴量を抽出する。ただし、特徴量抽出部1134が抽出する特徴量はSIFT特徴量に限定されない。また、画像から直接にSIFT特徴量を抽出すると、粒256の1つが最小スケールになって方向が出ず、ディスクリプタが不安定になり、インライア比率が小さくなって、マッチングが困難になる。そこで、本例では、以下のようにしてSIFT特徴量を抽出する。
特徴量抽出部1134は、まず、点253の特徴量抽出領域の画像を所定の基準で低解像度化する。これにより、点253における粒256の密度に依存する濃淡パターンを有する画像が生成される。次に、特徴量抽出部1134は、上記濃淡パターンを有する画像からSIFT特徴量を抽出する。
《点識別子抽出部のさらに他例》
図12Aは、本実施形態に係る点識別子抽出部422、633、733の機能構成のさらに他例を示すブロック図である。図12Aには、点識別子抽出部422、633、733を含む入退場管理サーバ220、登録装置210、開閉装置230の一部を示している。図12Aを参照すると、本実施形態に係る点識別子抽出部422、633、733は、物体252の点識別子を抽出する機能を有する。なお、図12Aにおいて、図8Aまたは図11Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
点識別子抽出部422、633、733は、点画像から点識別子を抽出する機能を有する。本例の点識別子抽出部422、633、733は、主な機能部として、画像記憶部832、第1の特徴量抽出部1233、第2の特徴量抽出部1234、および特徴量統合部1235を有する。点識別子抽出部422、633、733のプログラムは、情報処理部の立ち上げ時等に外部のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリに読み込まれ、演算処理部の動作を制御することにより、演算処理部上に、第1の特徴量抽出部1233、第2の特徴量抽出部1234、および特徴量統合部1235といった機能構成部を実現する。
第1の特徴量抽出部1233は、点253の画像から、点253の平面形状および粒256の分布に依存する特徴量を第1の特徴量として抽出する機能を有する。第1の特徴量抽出部1233は、例えば、図8Aを参照して説明した座標系決定部833、正規化画像生成部834、正規化画像記憶部835、固定領域決定部836、および特徴量抽出部837によって実現することができる。あるいは第1の特徴量抽出部1233は、例えば、図11Aを参照して説明した点領域決定部1133、および特徴量抽出部1134によって実現することができる。
第2の特徴量抽出部1234は、点253の画像から、点253の平面形状に依存する特徴量を第2の特徴量として抽出する機能を有する。例えば、第2の特徴量抽出部1234は、点253の画像から、点253の平面形状に依存するが、粒256の分布に依存しない特徴量を第2の特徴量として抽出する機能を有する。第2の特徴量抽出部1234が抽出する特徴量としては、例えば、図9Cを参照して説明した座標系決定部833が固有の座標系の軸を決定する過程で算出した最小または最大の2次モーメン卜を使用することができる。ただし、第2の特徴量抽出部1234が抽出する特徴量は、上記に限定されず、点253の平面形状の面積、周囲長など、他の特徴量を使用してもよい。
特徴量統合部1235は、第1の特徴量抽出部1233によって抽出された第1の特徴量と第2の特徴量抽出部1234によって抽出された第2の特徴量とから点識別子を生成する機能を有する。例えば、特徴量統合部1235は、第1の特徴量と第2の特徴量とを連結した特徴量を点識別子とする。
図12Bは、本実施形態に係る点識別子抽出処理のさらに他例の手順を示すフローチャートである。以下、図12Aおよび図12Bを参照して点識別子抽出部422、633、733の動作を、点識別子抽出部633の動作を代表させて説明する。なお、図12Bにおいて、図8B、図11Bと同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明は省略する。
点識別子抽出部633の第1の特徴量抽出部1233は、点253の画像から、点253の平面形状および粒256の分布に依存する第1の特徴量を抽出する(ステップS1202)。
次に、点識別子抽出部633の第2の特徴量抽出部1234は、点253の画像から、点253の平面形状に依存する第2の特徴量を抽出する(ステップS1203)。
次に、点識別子抽出部633の特徴量統合部1235は、第1の特徴量と第2の特徴量とを統合することにより点識別子を生成し、出力する(ステップS1204)。
このように本例では、点識別子は、第1の特徴量と第2の特徴量とを有する。このため、本例で抽出された点識別子を使用する照合識別では、点識別子どうしの比較は、第1の特徴量どうしの比較、第2の特徴量どうしの比較、第1の特徴量と第2の特徴量とをあわせた全体どうしの比較という3パターンのいずれか1つあるいは2つあるいは3つ全ての組み合わせで実施することができる。そのため、例えば、最初に第2の特徴量どうしを比較して、同一または類似しない候補を除外し、残りの候補について第1の特徴量どうしを比較して最終的に識別照合するといった形態が可能になる。
《入退場管理サーバのハードウェア構成》
図13は、本実施形態に係る情報処理装置としての入退場管理サーバ220のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、図13において、来場者識別子(ID)を考慮するため、名刺の撮像画像から来場者識別子(ID)を文字認識する機能構成などは省略している。
図13で、CPU(Central Processing Unit)1310は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図4の機能構成部を実現する。CPU1310は1つであっても複数であってもよい。ROM(Read Only Memory)1320は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。ネットワークインタフェース1330は、ネットワークを介して、登録装置210や開閉装置230との通信を制御する。
RAM(Random Access Memory)1340は、CPU1310が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM1340には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。点画像データ1341は、登録装置210や開閉装置230から受信した点画像のデータである。抽出された点識別子1342は、登録装置210や開閉装置230から受信した点識別子のデータ、あるいは、点画像データ1341から抽出された点識別子のデータである。登録済点識別子1343は、入退場管理データベース221から読み出された登録済点識別子のデータである。点識別子照合結果1344は、抽出された点識別子1342と登録済点識別子1343との照合結果を示すデータである。入退場制御指示命令1345は、点識別子照合結果1344に基づいて開閉装置230に指示する入退場制御命令のデータである。送受信データ1346は、ネットワークを介して送受信されるデータを記憶し、本例では点画像、点識別子、入退場制御命令などを含む。
ストレージ1350は、CPU1310が使用する、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。入退場管理データベース221は、図5に示したように、点識別子を含むデータを登録する。点識別子抽出アルゴリズム1351は、使用される点識別子抽出のアルゴリズムである。ストレージ1350には、以下のプログラムが格納される。入退場管理サーバプログラム1352は、本入退場管理サーバ220の全体を制御するプログラムである。点画像/点識別子管理モジュール1353は、登録装置210や開閉装置230から受信した点画像や点識別子、あるいは、入退場管理サーバプログラム1352が抽出した点識別子を管理するモジュールである。点識別子抽出モジュール1354は、点画像から点識別子を抽出するモジュールである。点識別子照合モジュール1355は、入退場管理データベース221から読み出された登録済点識別子と、新たに点画像から抽出された点識別子とを照合するモジュールである。入退場制御指示モジュール1356は、点識別子照合モジュール1355の照合結果に基づいて開閉装置230に入退場制御を指示するモジュールである。
なお、図13のRAM1340やストレージ1350には、入退場管理サーバ220が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
《入退場管理サーバの処理手順》
図14は、本実施形態に係る情報処理装置としての入退場管理サーバ220の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図13のCPU1310がRAM1340を使用して実行し、図4の機能構成部を実現する。なお、図14のフローチャートは、入退場管理サーバが点識別子を抽出する図3Aの動作シーケンスに対応する。また、図14における「点画像から点識別子抽出」の処理は、図2Bや図8A〜図12Bに提示された点識別子抽出処理から選択され、例えば、図8B、図11B、図12Bのフローチャートに従った処理を実行する。また、図14において、来場者識別子(ID)を考慮するため、名刺の撮像画像から来場者識別子(ID)を文字認識する処理などは省略している。
入退場管理サーバ220は、ステップS1411において、点識別子の登録処理であるか否かを判定する。例えば、登録装置210からの点画像や点識別子の受信、あるいは、登録指示命令により、点識別子の登録処理と判定する。点識別子の登録処理と判定すると、入退場管理サーバ220は、ステップS1413において、登録装置210から点画像を受信する。入退場管理サーバ220は、ステップS1415において、受信した点画像から点識別子を抽出する。そして、入退場管理サーバ220は、ステップS1417において、抽出した点識別子を入退場管理データベース221に登録する。
点識別子の登録処理でないと判定した場合、入退場管理サーバ220は、ステップS1421において、入退場制御の処理であるか否かを判定する。例えば、開閉装置230からの点画像や点識別子の受信、あるいは、入退場制御指示命令により、入退場制御の処理と判定する。入退場制御の処理であると判定すると、入退場管理サーバ220は、ステップS1423において、開閉装置230から点画像を受信する。入退場管理サーバ220は、ステップS1425において、受信した点画像から点識別子を抽出する。そして、入退場管理サーバ220は、ステップS1427において、入退場管理データベース221から登録済みの点識別子を読み出して、受信した点画像から抽出した点識別子と照合する。
入退場管理サーバ220は、ステップS1429において、点識別子の照合が一致するか否かを判定する。なお、点識別子の照合が一致するか否かの判定は、照合結果の差が所定閾値以内の場合に一致と判定してもよい。点識別子が一致すると判定した場合、入退場管理サーバ220は、ステップS1431において、入退場の許可を開閉装置230に通知する。一方、点識別子が一致しないと判定した場合、入退場管理サーバ220は、ステップS1433において、入退場管理データベース221に登録済みで照合すべき点識別子の照合が完了したか否かを判定する。例えば、登録済み点識別子から来場者の来場日時などの付加情報により照合すべき点識別子が選択されてもよい。照合が完了したと判定した場合、入退場管理サーバ220は、ステップS1435において、入退場の不許可を開閉装置230に通知する。一方、照合が完了してないと判定した場合、入退場管理サーバ220は、ステップS1427から、他の点識別子との照合を継続する。
点識別子の登録処理でなく、入退場制御の処理でないと判定した場合、入退場管理サーバ220は、ステップS1441において、点識別子の削除であるか否かを判定する。例えば、登録装置210や開閉装置230からの削除要請、あるいは、所定登録時間や来場日時を過ぎた場合などにより、点識別子を削除してよい。あるいは、受付のオペレータによる削除指示が行なわれてもよい。以下、登録装置210や開閉装置230からの削除要請の場合の手順を説明する。点識別子の削除処理と判定すると、入退場管理サーバ220は、ステップS1443において、登録装置210や開閉装置230から点画像を受信する。入退場管理サーバ220は、ステップS1445において、受信した点画像から点識別子を抽出する。そして、抽出した点識別子が入退場管理データベース221に登録されていれば、入退場管理サーバ220は、ステップS1447において、これを削除する。なお、点識別子のみでなく付加情報を参照して削除を決めてもよい。
《登録装置のハードウェア構成》
図15は、本実施形態に係る登録装置210のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、図15において、来場者識別子(ID)を考慮するため、名刺の撮像画像から来場者識別子(ID)を文字認識する機能構成などは省略している。
図15で、CPU1510は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図6の機能構成部を実現する。CPU1510は1つであっても複数であってもよい。ROM1520は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。ネットワークインタフェース1530は、ネットワークを介して、入退場管理サーバ220との通信を制御する。
RAM1540は、CPU1510が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM1540には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。撮像データ1541は、撮像部(カメラ)212が撮像した物体252上に記載された点253を含む画像データである。点画像データ1542は、撮像データ1541から抽出した点画像のデータである。なお、撮像部(カメラ)212が点画像の抽出機能を有する場合は、撮像部(カメラ)212から受信した点画像のデータである。点識別子1543は、登録装置210が点画像から点識別子を抽出する機能を有する場合に、点画像データ1542から抽出された点識別子のデータである。入退場対象情報1544は、点識別子の照合の他に認証のための付加情報を用いる場合に付加する、来場者識別子(ID)や来場日時などの情報である。点識別子管理情報1545は、点識別子の入退場管理データベース221への登録通知、あるいは、登録装置210から点識別子の入退場管理データベース221からの削除指示などの場合に使用する、点識別子管理の情報である。送受信データ1546は、ネットワークを介して送受信されるデータを記憶し、本例では点画像、点識別子、登録完了通知などを含む。入出力データ1547は、入出力インタフェース602を介した入出力機器と入出力するデータである。
ストレージ1550は、CPU1510が使用する、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。点識別子抽出アルゴリズム1551は、登録装置210が点識別子抽出機能を有する場合、使用される点識別子抽出のアルゴリズムである。ストレージ1550には、以下のプログラムが格納される。登録装置制御プログラム1552は、本登録装置210の全体を制御するプログラムである。登録装置用入退場管理アプリケーション1553は、登録装置210として入退場管理を行なうためのアプリケーションプログラムである。点画像取得モジュール1554は、撮像部(カメラ)212が撮像した画像から点画像を取得する点画像の拡大などを含むモジュールである。点識別子抽出モジュール1555は、登録装置210が点識別子抽出機能を有する場合、点画像から点識別子を抽出するモジュールである。点識別子管理通知モジュール1556は、点識別子の入退場管理データベース221への登録通知、あるいは、登録装置210から点識別子の入退場管理データベース221からの削除指示などを管理するモジュールである。
入出力インタフェース602は、入出力デバイスとのデータ入出力を制御するためのインタフェースを行なう。本実施形態においては、入出力インタフェース602には、図6に示したように、撮像部(カメラ)212、表示部621、操作部622、などが接続される。
なお、図15のRAM1540やストレージ1550には、登録装置210が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
《登録装置の処理手順》
図16は、本実施形態に係る登録装置210の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図15のCPU1510がRAM1540を使用して実行し、図6の機能構成部を実現する。なお、図16における「点画像から点識別子抽出」の処理は、図2Bや図8A〜図12Bに提示された点識別子抽出処理から選択され、例えば、図8B、図11B、図12Bのフローチャートに従った処理を実行する。また、図16において、来場者識別子(ID)を考慮するため、名刺の撮像画像から来場者識別子(ID)を文字認識する処理などは省略している。
登録装置210は、ステップS1611において、点識別子の登録処理であるか否かを判定する。例えば、登録装置210における点画像や点識別子の取得、あるいは、登録指示命令により、点識別子の登録処理と判定する。点識別子の登録処理と判定すると、登録装置210は、ステップS1613において、撮像部(カメラ)212により点画像を撮像する。
ここで、登録装置210が点識別子抽出機能を有しない場合、登録装置210は、ステップS1615において、撮像した点画像を入退場管理サーバ220に送信する。一方、登録装置210が点識別子抽出機能を有する場合、登録装置210は、ステップS1625において、撮像した点画像から点識別子を抽出する。そして、登録装置210は、ステップS1626において、抽出した点識別子を入退場管理サーバ220に送信する。
次に、登録装置210は、ステップS1617において、入退場管理サーバ220からの点識別子登録済みの通知を待つ。点識別子登録済みの通知があれば、登録装置210は、ステップS1619において、点識別子登録済みを表示などで通知する。
点識別子の登録処理でないと判定した場合、登録装置210は、ステップS1631において、点識別子の削除処理か否かを判定する。なお、登録装置210における点識別子の削除処理は必須でなくオプションである。例えば、登録装置210で登録済みの点識別子が再度、抽出される場合に来場者の退場と判断して、点識別子を削除してよい。あるいは、受付のオペレータによる削除処理が行なわれてもよい。点識別子の削除処理と判定すると、登録装置210は、ステップS1633において、撮像部(カメラ)212により点画像を撮像する。
ここで、登録装置210が点識別子抽出機能を有しない場合、登録装置210は、ステップS1635において、撮像した点画像を入退場管理サーバ220に送信する。一方、登録装置210が点識別子抽出機能を有する場合、登録装置210は、ステップS1645において、撮像した点画像から点識別子を抽出する。そして、登録装置210は、ステップS1646において、抽出した点識別子を入退場管理サーバ220に送信する。
次に、登録装置210は、ステップS1637において、入退場管理サーバ220からの点識別子削除済みの通知を待つ。点識別子登録済みの通知があれば、登録装置210は、ステップS1639において、点識別子削除済みを表示などで通知する。
《開閉装置のハードウェア構成》
図17は、本実施形態に係る開閉装置230のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、図17において、来場者識別子(ID)を考慮するため、名刺の撮像画像から来場者識別子(ID)を文字認識する機能構成などは省略している。
図17で、CPU1710は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図7の機能構成部を実現する。CPU1710は1つであっても複数であってもよい。ROM1720は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。ネットワークインタフェース1730は、ネットワークを介して、入退場管理サーバ220との通信を制御する。
RAM1740は、CPU1710が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM1740には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。撮像データ1741は、撮像部(カメラ)232が撮像した物体252上に記載された点253を含む画像データである。点画像データ1742は、撮像データ1741から抽出した点画像のデータである。なお、撮像部(カメラ)232が点画像の抽出機能を有する場合は、撮像部(カメラ)232から受信した点画像のデータである。点識別子1743は、開閉装置230が点画像から点識別子を抽出する機能を有する場合に、点画像データ1742から抽出された点識別子のデータである。格納済点識別子1744は、開閉装置230が点識別子の照合処理機能を有する場合、点識別子格納部704から読み出された点識別子のデータである。点識別子照合結果1745は、開閉装置230が点識別子の照合処理機能を有する場合、抽出された点識別子1743と、点識別子格納部704から読み出された格納済点識別子1744との照合結果のデータである。開閉機構制御情報1746は、点識別子の照合結果に基づいて開閉機構721の開閉制御を指示する情報である。送受信データ1747は、ネットワークを介して送受信されるデータを記憶し、本例では点画像、抽出された点識別子、格納指示点識別子などを含む。入出力データ1748は、入出力インタフェース602を介した入出力機器と入出力するデータである。
ストレージ1750は、CPU1710が使用する、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。点識別子格納部704は、開閉装置230が点識別子の照合処理機能を有する場合、入退場管理サーバ220から送信された点識別子を、開閉装置230での照合処理のために格納する。点識別子抽出アルゴリズム1751は、開閉装置230が点識別子抽出機能を有する場合、使用される点識別子抽出のアルゴリズムである。ストレージ1750には、以下のプログラムが格納される。開閉装置プログラム1752は、本開閉装置230の全体を制御するプログラムである。開閉装置用入退場管理アプリケーション1753は、開閉装置230として入退場管理を行なうためのアプリケーションプログラムである。点画像取得モジュール1754は、撮像部(カメラ)232が撮像した画像から点画像を取得する点画像の拡大などを含むモジュールである。点識別子抽出モジュール1755は、開閉装置230が点識別子抽出機能を有する場合、点画像から点識別子を抽出するモジュールである。点識別子照合モジュール1756は、開閉装置230が点識別子の照合処理機能を有する場合、抽出された点識別子1743と、点識別子格納部704から読み出された格納済点識別子1744との照合を行なうモジュールである。開閉機構制御モジュール1757は、入退場管理サーバ220からの開閉制御指示、あるいは、点識別子の照合結果に基づいて、開閉機構721の開閉制御を指示するモジュールである。
入出力インタフェース702は、入出力デバイスとのデータ入出力を制御するためのインタフェースを行なう。本実施形態においては、入出力インタフェース702には、図7に示したように、撮像部(カメラ)232、開閉機構721、表示部/操作部722、などが接続される。
なお、図17のRAM1740やストレージ1750には、開閉装置230が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
《開閉装置の処理手順》
図18Aは、本実施形態に係る開閉装置230の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図17のCPU1710がRAM1740を使用して実行し、図7の機能構成部を実現する。図18Aのフローチャートは、開閉装置230が点識別子照合機能を有しない場合のフローチャートである。なお、図18Aにおける「点画像から点識別子抽出」の処理は、図2Bや図8A〜図12Bに提示された点識別子抽出処理から選択され、例えば、図8B、図11B、図12Bのフローチャートに従った処理を実行する。また、図18Aにおいて、来場者識別子(ID)を考慮するため、名刺の撮像画像から来場者識別子(ID)を文字認識する処理などは省略している。
開閉装置230は、ステップS1811において、入退場の制御処理であるか否かを判定する。例えば、開閉装置230における点画像や点識別子の取得、あるいは、開閉制御指示命令により、入退場の制御処理と判定する。入退場の制御処理と判定すると、開閉装置230は、ステップS1813において、撮像部(カメラ)232により点画像を撮像する。
ここで、開閉装置230が点識別子抽出機能を有しない場合、開閉装置230は、ステップS1815において、撮像した点画像を入退場管理サーバ220に送信する。一方、開閉装置230が点識別子抽出機能を有する場合、開閉装置230は、ステップS1823において、撮像した点画像から点識別子を抽出する。そして、開閉装置230は、ステップS1825において、抽出した点識別子を入退場管理サーバ220に送信する。
次に、開閉装置230は、ステップS1817において、入退場管理サーバ220からの入退場許可か否かの通知を待つ。入退場許可の通知があれば、開閉装置230は、ステップS1819において、開閉機構721の開指示あるいは入退場許可の指示をする。一方、入退場不許可の通知があれば、開閉装置230は、ステップS1821において、開閉機構721の閉指示あるいは入退場不許可の指示をする。
入退場の制御処理でないと判定した場合、開閉装置230は、ステップS1831において、点識別子の削除処理か否かを判定する。なお、開閉装置230における点識別子の削除処理は必須でなくオプションである。例えば、開閉装置230で登録済みの点識別子が再度、抽出される場合に、開閉装置230が設置された場所からの来場者の退場と判断して、かかる場所への入退場許可を示す点識別子を削除してよい。点識別子の削除処理と判定すると、開閉装置230は、ステップS1833において、撮像部(カメラ)232により点画像を撮像する。
ここで、開閉装置230が点識別子抽出機能を有しない場合、開閉装置230は、ステップS1835において、撮像した点画像を開閉装置230が設置された場所情報と共に入退場管理サーバ220に送信する。一方、開閉装置230が点識別子抽出機能を有する場合、開閉装置230は、ステップS1837において、撮像した点画像から点識別子を抽出する。そして、開閉装置230は、ステップS1839において、抽出した点識別子を開閉装置230が設置された場所情報と共に入退場管理サーバ220に送信する。
《開閉装置の他の処理手順》
図18Bは、本実施形態に係る開閉装置230の他の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図17のCPU1710がRAM1740を使用して実行し、図7の機能構成部を実現する。図18Bのフローチャートは、開閉装置230が点識別子照合機能を有する場合のフローチャートである。なお、図18Bにおける「点画像から点識別子抽出」の処理は、図2Bや図8A〜図12Bに提示された点識別子抽出処理から選択され、例えば、図8B、図11B、図12Bのフローチャートに従った処理を実行する。また、図18Bにおいて、来場者識別子(ID)を考慮するため、名刺の撮像画像から来場者識別子(ID)を文字認識する処理などは省略している。
開閉装置230は、ステップS1841において、入退場管理サーバ220から送信された本開閉装置230に関連する点識別子の格納指示であるか否かを判定する。点識別子の格納指示であると判定すると、開閉装置230は、ステップS1843において、入退場管理サーバ220から点識別子を受信する。そして、開閉装置230は、ステップS1845において、受信した点識別子を点識別子格納部704に格納する。
点識別子の格納指示でないと判定した場合、開閉装置230は、ステップS1851において、入退場の制御処理であるか否かを判定する。入退場の制御処理と判定すると、開閉装置230は、ステップS1853において、撮像部(カメラ)232により点画像を撮像する。開閉装置230は、ステップS1855において、撮像した点画像から点識別子を抽出する。そして、開閉装置230は、ステップS1857において、点識別子格納部704から格納済みの点識別子を読み出して、撮像した点画像から抽出した点識別子と照合する。
開閉装置230は、ステップS1859において、点識別子の照合が一致するか否かを判定する。なお、点識別子の照合が一致するか否かの判定は、照合結果の差が所定閾値以内の場合に一致と判定してもよい。点識別子が一致すると判定した場合、開閉装置230は、ステップS1861において、入退場の許可を開閉機構721に通知する。一方、点識別子が一致しないと判定した場合、開閉装置230は、ステップS1863において、点識別子格納部704に格納済みで照合すべき点識別子の照合が完了したか否かを判定する。例えば、格納済み点識別子から来場者の来場日時などの付加情報により照合すべき点識別子が選択されてもよい。照合が完了したと判定した場合、開閉装置230は、ステップS1865において、入退場の不許可を開閉機構721に通知する。一方、照合が完了してないと判定した場合、開閉装置230は、ステップS1857から、他の点識別子との照合を継続する。
点識別子の格納処理でなく、入退場の制御処理でないと判定した場合、開閉装置230は、ステップS1871において、点識別子の削除処理か否かを判定する。例えば、開閉装置230で格納済みの点識別子が再度、抽出される場合に、開閉装置230が設置された場所からの来場者の退場と判断して、かかる場所への入退場許可を示す点識別子を削除してよい。点識別子の削除処理と判定すると、開閉装置230は、ステップS1873において、撮像部(カメラ)232により点画像を撮像する。開閉装置230は、ステップS1875において、撮像した点画像から点識別子を抽出する。そして、抽出した点識別子が点識別子格納部704に格納されていれば、これを削除する。なお、点識別子のみでなく付加情報を参照して削除を決めてもよい。
本実施形態によれば、物体に付与され筆記具で記載された点から抽出した点識別子を用いて入退場管理をするので、入退場管理の費用や手間を削減することができる。例えば、受付において、所有物に点によって入場証機能を付加するので、ICカードなどの入場証を新たに発行する費用や手間を削減することができる。また、バーコードなどを印刷する場合の印刷装置などが必要なく、複写などによる捏造も起こらない。また、他人には物体が入場証であると認識できないので、盗難や他人の使用を防ぐことができる。さらに、点画像および点識別子には個人情報に関わる情報が一切含まれていないので、顔認証などで必要とする個人情報の保護も完璧である。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る入退場管理システムについて説明する。本実施形態に係る入退場管理システムは、上記第2実施形態と比べると、会場受付における入場証機能の付加ではなく、任意の日時に任意の場所において所有物に入場証機能を付加できる点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
《入退場管理システム》
図19および図20を参照して、本実施形態の入退場管理システム1900の構成および動作を説明する。
(概要)
図19は、本実施形態に係る入退場管理システム1900の概要を示す図である。なお、図2Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
入退場管理システム1900は、ネットワーク240を介して接続された、登録端末1910、スマートフォン1912と、情報処理装置としての入退場管理サーバ1920と、開閉装置230と、を備える。登録端末1910は、撮像部212を接続可能なスマートフォン1911を有し、入退場管理サーバ1920における点識別子の照合のため、例えば、招待者1951の名刺1952に筆記具で記載された点1953を撮像して、入退場管理データベース1921に登録する。なお、招待者1951の名刺1952に筆記具で記載された点1953を撮像して登録する場合は、現場で登録せずに、あらかじめ、招待者1951が名刺1952に筆記具で点1953を記載して入退場管理データベース1921に登録しておいてもよい。
また、スマートフォン1912は、高解像度のカメラを内蔵するスマートフォンであり、入退場管理サーバ1920における点識別子の照合のため、例えば、来場者251の名刺を含む物体252に筆記具で記載された点253を撮像して、入退場管理データベース1921に登録する。スマートフォン1911、1912が点画像から点識別子を抽出する機能を有する場合は、スマートフォン1911、1912から入退場管理サーバ1920に点識別子が送信される。
入退場管理サーバ1920は、入退場管理データベース1921を有し、登録した点識別子と開閉装置230が撮像した点の点識別子とを照合して、照合結果を開閉装置230に通知する。
(動作シーケンス)
図20は、本実施形態に係る入退場管理システム1900の動作手順を示すシーケンス図である。なお、図20において、スマートフォン1911や1912は点画像から点識別子を抽出する機能を有するとして説明する。また、図3Aと同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。さらに、点識別子の削除動作については省略する。
ステップS2010において、登録端末1910のスマートフォン1911や、高解像度カメラ付きスマートフォン1912が入退場管理サーバ1920から登録端末用の入退場管理アプリケーションをダウンロードして、起動する。なお、ダウンロードと起動とは同時ではなく、ダウンロードした登録端末用の入退場管理アプリケーションを必要な時に起動すればよい。以下、登録端末1910で代表させて説明する。
点識別子の登録動作について説明する。既に、来場者の名刺上、あるいは、招待者の名刺上に筆記具で点が記載されているものとする。登録端末1910の撮像部(カメラ)212は、ステップS2011において、任意の日時および場所で名刺上の点画像を撮像する。登録端末1910のスマートフォン1911は、ステップS2013において、撮像部(カメラ)212が名刺上から撮像した点画像から点識別子を抽出する。つぎに、必要であればオプションとして、登録端末1910のスマートフォン1911は、ステップS2015において、付加情報を取得する。なお、付加情報にはGPS(Global Positioning System)による現在位置情報やタイマからの現在日時情報、あるいは、来場者識別子や招待者識別子などが含まれてもよい。登録端末1910のスマートフォン1911は、ステップS2017において、抽出された点識別子と必要であれば付加情報とを入退場管理サーバ1920に送信する。入退場管理サーバ1920は、ステップS2019において、受信した点識別子と必要であれば付加情報とを入退場管理データベース1921に登録する。なお、一致する点識別子が既に登録されていれば、登録せずに別の点画像による登録を促すようにする。さらに、登録が完了すれば、入退場管理サーバ1920は、ステップS2019において、点識別子の登録完了を通知する。登録端末1910のスマートフォン1911は、ステップS2021において、登録完了を通知する。
なお、図20の動作シーケンスでは、入退場場所(会場)や入退場日時は予め設定されているものとした。入退場場所や入退場日時を登録時に設定する場合は、入退場場所や入退場日時の入力および登録を行なう。また、来場者識別子(ID)や招待者識別子(ID)による管理をする場合は、来場者識別子(ID)や招待者識別子(ID)の入力および登録を行なう。かかる来場者識別子(ID)や招待者識別子(ID)の入力は、招待者による操作入力、あるいは、名刺の撮像画像から文字認識して、入退場管理データベース221に登録してもよい。
《スマートフォンの機能構成》
図21は、本実施形態に係る登録端末1910としてのスマートフォン1911の機能構成を示すブロック図である。
スマートフォン1911は、通信制御部2101と、入出力インタフェース2102と、入退場管理アプリケーション2103と、撮像部(カメラ)2120と、表示部2121と、操作部2122と、GPS位置算出部2123と、を備える。そして、撮像部(カメラ)2120と、表示部2121と、操作部2122とGPS位置算出部2123とは、入出力インタフェース2102に接続されている。また、外部の撮像部(カメラ)212も入出力インタフェース2102に接続されている。
通信制御部2101は、ネットワークを介した入退場管理サーバ1920との通信を制御する。入出力インタフェース2102は、入出力機器とのインタフェースを行なう。入退場管理アプリケーション2103は、点画像処理部2130と、付加情報取得部2140と、付加情報送信部2150と、点識別子登録完了受信部2160と、登録完了処理部2170と、を有する。
ここで、点画像処理部2130は、点画像取得部2131と、点画像送信部2132と、点識別子抽出部2133と、点識別子送信部2134と、を有する。そして、入退場管理サーバ1920に点識別子を送信する場合は、点画像取得部2131で取得した点画像から点識別子抽出部2133で点識別子を抽出し、点識別子送信部2134から送信する。一方、入退場管理サーバ1920に点画像を送信する場合は、点画像取得部2131で取得した点画像を点画像送信部2132から送信する。
オプションの付加情報取得部2140は、例えば、GPS位置算出部2123からの現在位置情報やタイマ(不図示)からの現在日時情報、あるいは、来場者識別子や招待者識別子を操作部2122や撮像部(カメラ)212、2120から取得する。点識別子登録完了受信部2160は、入退場管理サーバ1920から点識別子の入退場管理データベース1921への登録完了通知を受信する。そして、登録完了処理部2170は、表示部2121への登録完了報知などの登録完了処理を行なう。
なお、図21には図示しないが、来場者識別子(ID)や招待者識別子(ID)による管理をする場合、スマートフォン1911が名刺の撮像画像から文字認識して、登録処理時には来場者識別子(ID)や招待者識別子(ID)を入退場管理データベース1921に登録し、開閉制御時に来場者識別子(ID)や招待者識別子(ID)を照合してもよい。また、入退場場所(会場)や入退場日時は予め設定されているものとしたが、入退場場所や入退場日時を登録時に設定する場合は、入退場場所や入退場日時の招待者による入力および登録を行なう。
《スマートフォンのハードウェア構成》
図22は、本実施形態に係る登録端末1910のスマートフォン1911のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、図22において、来場者識別子(ID)や招待者識別子(ID)を考慮するため、名刺の撮像画像から来場者識別子(ID)を文字認識する機能構成などは省略している。また、入退場場所や入退場日時を登録する場合の機能構成なども省略している。
図22で、CPU2210は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図21の機能構成部を実現する。CPU2210は1つであっても複数であってもよい。ROM2220は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。ネットワークインタフェース2230は、ネットワークを介して、入退場管理サーバ1920との通信を制御する。
RAM2240は、CPU2210が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM2240には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。撮像データ2241は、撮像部(カメラ)212が撮像した物体252上に記載された点253を含む画像データである。点画像データ2242は、撮像データ2241から抽出した点画像のデータである。なお、撮像部(カメラ)212が点画像の抽出機能を有する場合は、撮像部(カメラ)212から受信した点画像のデータである。点識別子2243は、スマートフォン1911が点画像から点識別子を抽出する機能を有する場合に、点画像データ2242から抽出された点識別子のデータである。付加情報2244は、点識別子の照合の他に認証のための付加情報を用いる場合に付加する、登録場所・日時や来場者識別子などの情報である。点識別子管理情報2245は、点識別子の入退場管理データベース1921への登録通知、あるいは、スマートフォン1911から点識別子の入退場管理データベース1921からの削除指示などの場合に使用する、点識別子管理の情報である。送受信データ2246は、ネットワーク240を介して送受信されるデータを記憶し、本例では点画像、点識別子、登録完了通知などを含む。入出力データ2247は、入出力インタフェース2102を介した入出力機器と入出力するデータである。
ストレージ2250は、CPU2210が使用する、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。点識別子抽出アルゴリズム2251は、スマートフォン1911が点識別子抽出機能を有する場合、使用される点識別子抽出のアルゴリズムである。ストレージ2250には、以下のプログラムが格納される。スマホ制御プログラム2252は、本スマートフォン1911の全体を制御するプログラムである。スマホ用入退場管理アプリケーション2253は、登録端末1910として入退場管理を行なうためのアプリケーションプログラムである。点画像取得モジュール2254は、撮像部(カメラ)212が撮像した画像から点画像を取得する点画像の拡大などを含むモジュールである。点識別子抽出モジュール2255は、スマートフォン1911が点識別子抽出機能を有する場合、点画像から点識別子を抽出するモジュールである。付加情報取得モジュール2256は、入出力インタフェース2102に接続された入力機器から付加情報を取得するモジュールである。点識別子管理通知モジュール2257は、点識別子の入退場管理データベース1921への登録通知、あるいは、スマートフォン1911から点識別子の入退場管理データベース1921からの削除指示などを管理するモジュールである。
入出力インタフェース2102は、入出力デバイスとのデータ入出力を制御するためのインタフェースを行なう。本実施形態においては、入出力インタフェース2102には、図21に示したように、撮像部(カメラ)212、撮像部(カメラ)2120、表示部2121、操作部2122、GPS位置算出部2123、などが接続される。
なお、図22のRAM2240やストレージ2250には、スマートフォン1911が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
《スマートフォンの処理手順》
図23は、本実施形態に係る登録端末1910としてのスマートフォン1911の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図22のCPU2210がRAM2240を使用して実行し、図21の機能構成部を実現する。なお、図23における「点画像から点識別子抽出」の処理は、図2Bや図8A〜図12Bに提示された点識別子抽出処理から選択され、例えば、図8B、図11B、図12Bのフローチャートに従った処理を実行する。また、図23において、来場者識別子(ID)や招待者識別子(ID)を考慮するため、名刺の撮像画像から来場者識別子(ID)を文字認識する処理などは省略している。また、入退場場所や入退場日時を登録する場合の処理なども省略している。
スマートフォン1911は、ステップS2311において、スマホ用の入退場管理アプリケーションプログラムの起動であるか否かを判定する。スマホ用の入退場管理アプリケーションプログラムの起動であると判定すると、スマートフォン1911は、ステップS2313において、撮像部(カメラ)212により物体252、1952に記載した点253、1953の点画像を撮像する。スマートフォン1911は、ステップS2315において、点画像から点識別子を抽出する。そして、必要であれば、スマートフォン1911は、ステップS2317において、点識別子に付加する付加情報を取得する。
スマートフォン1911は、ステップS2319において、抽出した点識別子と必要であれば付加情報とを入退場管理サーバ1920に送信する。そして、スマートフォン1911は、ステップS2321において、入退場管理サーバ1920からの点識別子の登録済みの通知を待つ。入退場管理サーバ1920から点識別子の登録済みの通知があれば、スマートフォン1911は、ステップS2323において、点識別子の登録済みを表示部2121などから通知する。
スマホ用の入退場管理アプリケーションプログラムの起動でないと判定すると、スマートフォン1911は、ステップS2331において、他の処理であるか否かを判定する。
他の処理であると判定すると、スマートフォン1911は、ステップS2333において、他の処理を行なう。
なお、図23においては、スマホ用の入退場管理アプリケーションプログラムとして、点識別子の登録処理のみを示したが、例えば、点識別子の削除処理などが含まれてもよい。
本実施形態によれば、上記実施形態の効果に加えて、任意の時間に任意の場所で簡単に所有物に入場証機能を付加できるので、入退場管理の費用や手間を削減することができる。例えば、任意の時間に任意の場所で携帯端末に高解像度のカメラを接続して所有物に記載した点画像を撮像すれば、所有物に入場証機能を付加できる。したがって、バーコードなどを印刷する印刷装置を必要としない。なお、携帯端末のカメラの解像度が点画像の撮像、あるいは、点識別子抽出に対して十分であれば、別途にカメラを必要とせず、携帯端末のカメラによる点画像撮像のみで所有物に入場証機能を付加できる。さらに、点画像および点識別子には個人情報に関わる情報が一切含まれていないので、顔認証などで必要とする個人情報の保護も完璧である。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態に係る入退場管理システムについて説明する。本実施形態に係る入退場管理システムは、上記第2実施形態および第3実施形態と比べると、点を記載する所有物の情報も用いて入退場管理を実施する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態または第3実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
《入退場管理システムの概要》
図24は、本実施形態に係る入退場管理システムの概要を示す図である。
図24の入退場管理システムは、登録装置2411〜2413と、情報処理装置としての入退場管理サーバ2420と、種々の会場に設置された開閉装置2431〜2433と、を備える。
登録装置2411は、来場者251の所有物である口紅を物体2452とし、この口紅である物体2452に招待者2451が記載した点2453を撮像して、点識別子を所有物の情報(口紅)と共に、入退場管理サーバ2420の入退場管理データベース2421に登録する。かかる口紅である物体2452に記載された点2453により開閉管理される開閉装置2431は、○○化粧品ビルへの入退場、あるいは、○○化粧品ビル内の所定場所への入退場を管理している。このように、○○化粧品ビルへの入退場、あるいは、○○化粧品ビル内の所定場所への入退場の管理を、点識別子のみでなく点を記載した所有物(口紅)をも考慮することによって、より確実な入退場管理が可能になる。また、○○化粧品ビルへの入退場、あるいは、○○化粧品ビル内の所定場所への入退場の管理を口紅である物体2452に記載した点で行なうことにより、間違った入場証を提示することが少なくなる。さらに、○○化粧品ビルへの入退場、あるいは、○○化粧品ビル内の所定場所への入退場の管理を口紅である物体2452に記載した点2453で行なうことにより、化粧品への宣伝効果もある。特に、招待者2451が○○化粧品の口紅に点を記載して来場者に渡すならば、その宣伝効果は抜群である。
なお、登録時の所有物(口紅)の情報は、登録装置2411から入力されても、カメラの撮像画像から認識してもよい。点を撮像するカメラと所有物を撮像するカメラとは同じであることが望ましいが、別途に接続してもよい。あるいは、所有物の撮像は監視カメラで代用してもよい。また、カメラの撮像画像から認識する場合、登録装置2411で認識処理をしても入退場管理サーバ2420で認識処理してもよい。また、照合時の所有物(口紅)の情報も、開閉装置2431から入力されても、カメラの撮像画像から認識してもよい。あるいは、受付者が在席する場合は、受付者の目視によっても確認できる。
登録装置2412は、来場者の手の爪を物体2452とし、この爪である物体2452に記載した点2453を撮像して、点識別子を所有物の情報(爪)と共に、入退場管理サーバ2420の入退場管理データベース2421に登録する。かかる爪である物体2452に記載された点2453により開閉管理される開閉装置2432は、△△サッカー場への入退場、あるいは、△△サッカー場内の所定ゲートからの入退場を管理している。このように、△△サッカー場への入退場、あるいは、△△サッカー場内の所定ゲートからの入退場の管理を、点識別子のみでなく点を記載した所有物(爪)をも考慮することによって、より確実な入退場管理が可能になる。△△サッカー場への入退場、あるいは、△△サッカー場内の所定ゲートからの入退場の管理を爪である物体2452に記載した点2453で行なうことにより、間違った入場証を提示することが少なくなる。さらに、△△サッカー場への入退場、あるいは、△△サッカー場内の所定ゲートからの入退場の管理をユニホームやペナントに記載した点で行なうことにより、チームへの応援効果となる。特に、招待者がユニホームやペナントに点を記載して来場者に渡すならば、その宣伝効果も抜群である。
登録装置2413は、来場者が所有するイヤホンを物体2452とし、このイヤホンである物体2452に記載した点2453を撮像して、点識別子を所有物の情報(イヤホン)と共に、入退場管理サーバ2420の入退場管理データベース2421に登録する。かかるイヤホンである物体2452に記載された点2453により開閉管理される開閉装置2433は、オーディオ・フェア会場への入退場、あるいは、オーディオ・フェア会場内の所定ブースへの入退場を管理している。このように、オーディオ・フェア会場への入退場、あるいは、オーディオ・フェア会場内の所定ブースへの入退場の管理を、点識別子のみでなく点を記載した所有物(イヤホン)をも考慮することによって、より確実な入退場管理が可能になる。オーディオ・フェア会場への入退場、あるいは、オーディオ・フェア会場内の所定ブースへの入退場の管理をイヤホンである物体2452に記載した点2453で行なうことにより、間違った入場証を提示することが少なくなる。さらに、オーディオ・フェア会場への入退場、あるいは、オーディオ・フェア会場内の所定ブースへの入退場の管理をイヤホンである物体2452に記載した点2453で行なうことにより、オーディオ・フェアへの宣伝効果もある。特に、招待者の所属会社製のイヤホンに点を記載して来場者に渡すならば、その宣伝効果は抜群である。
なお、図24には、点を記載する所有物として3つの例を示したが、これらに限定されない。入退場管理をより確実に行なうため、あるいは、誘導効果や宣伝効果を高めるための、種々の所有物に点を記載し入場証機能を付与してもよい。
(入退場管理データベース)
図25は、本実施形態に係る入退場管理データベース2421の構成を示す図である。入退場管理データベース2421は、点識別子に加えて、点を記載した種々の物体(所有物)の情報を考慮した入退場管理を行なうために使用される。
入退場管理データベース2421は、物体(所有物)2501に対応付けて複数の点識別子2502を登録する。また、図24に関連付けると、口紅に記載された点の点識別子群2511と、爪に記載された点の点識別子群2512と、イヤホンに記載された点の点識別子群2513と、を含む。
なお、入退場管理データベース2421の構成は図25に限定されず、図5に示したように、点識別子のみでなく他の付加情報を登録してもよい。また、入退場管理データベース2421に含まれる情報は図25に限定されない。他の入退場管理の確実性を高める、あるいは、入退場管理をより効率的に実現する、あるいは、宣伝効果などの他の効果を奏する、ために有用な情報が加えられてもよい。
《入退場管理サーバの処理手順》
図26は、本実施形態に係る情報処理装置としての入退場管理サーバ2420の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図13のCPU1310がRAM1340を使用して実行し、入退場管理サーバ2420の機能構成部を実現する。なお、図26のフローチャートは、入退場管理サーバが点識別子を抽出する図3Aの動作シーケンスに対応する。また、図26における「点画像から点識別子抽出」の処理は、図2Bや図8A〜図12Bに提示された点識別子抽出処理から選択され、例えば、図8B、図11B、図12Bのフローチャートに従った処理を実行する。また、図26において、所有物(口紅)の情報をカメラの撮像画像から認識する処理などは省略している。また、入退場場所や入退場日時を登録するための処理、来場者識別子(ID)や招待者識別子(ID)を考慮するための処理なども省略している。
入退場管理サーバ2420は、ステップS2611において、点識別子の登録処理であるか否かを判定する。例えば、登録装置2411〜2413からの点画像や点識別子の受信、あるいは、登録指示命令により、点識別子の登録処理と判定する。点識別子の登録処理と判定すると、入退場管理サーバ2420は、ステップS2613において、登録装置2411〜2413から点画像と所有物情報とを受信する。入退場管理サーバ2420は、ステップS2615において、受信した点画像から点識別子を抽出する。そして、入退場管理サーバ2420は、ステップS2617において、所有物情報と抽出した点識別子とを対応付けて入退場管理データベース2421に登録する。
点識別子の登録処理でないと判定した場合、入退場管理サーバ2420は、ステップS2621において、入退場制御の処理であるか否かを判定する。例えば、開閉装置2431〜2433からの点画像や点識別子の受信、あるいは、入退場制御指示命令により、入退場制御の処理と判定する。入退場制御の処理であると判定すると、入退場管理サーバ2420は、ステップS2623において、開閉装置2431〜2433から点画像を受信する。入退場管理サーバ2420は、ステップS2625において、受信した点画像から点識別子を抽出する。そして、入退場管理サーバ2420は、ステップS2627において、入退場管理データベース2421から登録済みの所有物情報と点識別子とを読み出して、受信した所有物情報および抽出した点識別子と照合する。
入退場管理サーバ2420は、ステップS2629において、所有物情報および点識別子の照合が一致するか否かを判定する。なお、点識別子の照合が一致するか否かの判定は、照合結果の差が所定閾値以内の場合に一致と判定してもよい。所有物情報および点識別子が一致すると判定した場合、入退場管理サーバ2420は、ステップS2631において、入退場の許可を一致した開閉装置2431〜2433に通知する。一方、点識別子が一致しないと判定した場合、入退場管理サーバ2420は、ステップS2633において、入退場管理データベース2421に登録済みで照合すべき点識別子の照合が完了したか否かを判定する。例えば、登録済み点識別子から所有者情報により照合すべき点識別子が選択される。照合が完了したと判定した場合、入退場管理サーバ2420は、ステップS2635において、入退場の不許可を一致しなかった開閉装置2431〜2433に通知する。一方、照合が完了してないと判定した場合、入退場管理サーバ2420は、ステップS2627から、所有者情報の他の点識別子との照合を継続する。
点識別子の登録処理でなく、入退場制御の処理でないと判定した場合、入退場管理サーバ2420は、ステップS2641において、点識別子の削除であるか否かを判定する。例えば、登録装置2411〜2413や開閉装置2431〜2433からの削除要請、あるいは、所定登録時間や来場日時を過ぎた場合などにより、点識別子を削除してよい。あるいは、システムのオペレータによる削除指示が行なわれてもよい。以下、登録装置2411〜2413や開閉装置2431〜2433からの削除要請の場合の手順を説明する。点識別子の削除処理と判定すると、入退場管理サーバ2420は、ステップS2643において、登録装置2411〜2413や開閉装置2431〜2433から点画像(または点画像および所有物情報)を受信する。入退場管理サーバ2420は、ステップS2645において、受信した点画像から点識別子を抽出する。そして、抽出した点識別子が入退場管理データベース2421に登録されていれば、入退場管理サーバ2420は、ステップS2647において、これを削除する。なお、点識別子のみでなく所有物情報を参照して削除を決めてもよい。
本実施形態によれば、上記実施形態の効果に加えて、点を記載する所有物の情報も用いて入退場管理を実施することにより、より確実な入退場管理を費用や手間を削減することにより実現することができる。さらに、点を記載する所有物を会場の属性と関連付けることにより、入退場時の間違いを減らし、かつ、宣伝効果を奏することができる。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態に係る入退場管理システムについて説明する。本実施形態に係る入退場管理システムは、上記第2実施形態から第4実施形態と比べると、所有物に入場証機能を付加した任意の登録日時や任意の登録場所の情報も用いて入退場管理を実施する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態から第4実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
《入退場管理システムの概要》
図27は、本実施形態に係る入退場管理システムの概要を示す図である。なお、図27は、登録位置の情報を用いた入退場管理システムを示す。
図27の入退場管理システムは、ネットワーク240を介して接続された、登録装置2711〜2713と、情報処理装置としての入退場管理サーバ2720と、開閉装置2731〜2734と、を備える。情報処理装置としての入退場管理サーバ2720は、点識別子と登録位置(あるいは登録日時)とを対応付けて登録する入退場管理データベース2721を有する。ここで、登録位置は、登録装置2711〜2713が有するGPS機能を使用して取得できる。また、登録日時、登録装置2711〜2713が有するタイマ機能を使用して取得できる。
ここで、図27の上図にある、登録装置2711と、開閉装置2731〜2733との組は、東京23区内に配置されている。登録装置2711は、任意の時間に任意の位置から点識別子の登録が可能である。一方、開閉装置2731〜2733は特定の位置に配置される。そして、登録装置2711が点識別子を入退場管理データベース2721に登録した位置および/または日時が、開閉装置2731〜2733の開閉制御に関連する。例えば、登録した位置および/または日時が開閉装置2731〜2733における許可/不許可の判定に点識別子と共に考慮される。開閉装置2731〜2733に対して来場者が入力してもよいし、開閉装置2731〜2733を管理する受付オペレータが登録した位置および/または日時を確認してもよい。あるいは、登録した位置から所定範囲内や登録した区内の開閉装置のみを入退場管理対象としたり、登録した日時から所定日時経過内や登録した日時から所定日時後の所定期間内に開閉装置を入退場管理対象としたりしてもよい。
また、図27の下図にある、登録装置2712、2713と、開閉装置2734との組は、世界の各国内に配置されている。登録装置2712、2713は、任意の時間に任意の位置から点識別子の登録が可能である。一方、開閉装置2734は日本の税関やオリンピックの競技場ゲートに配置される。そして、登録装置2712がアメリカで点識別子を入退場管理データベース2721に登録した場合、開閉装置2734による開閉制御の点識別子以外のパタメータは少ない。一方、登録装置2712が中国で点識別子を入退場管理データベース2721に登録した場合、開閉装置2734による開閉制御の点識別子以外のパタメータはより多くする。あるいは、登録した日時によって開閉装置2734による開閉制御の点識別子以外のパタメータの中身や数を調整したり、登録した日時から所定日時経過内や登録した日時から所定日時後の所定期間内に開閉装置を入退場管理対象としたりしてもよい。
(入退場管理データベース)
図28は、本実施形態に係る入退場管理データベース2721の構成を示す図である。入退場管理データベース2721は、点識別子に加えて、点識別子を登録した位置情報や日時情報を考慮した入退場管理を行なうために使用される。
図28の入退場管理データベース2721は、図27の上図で使用されるデータベース2810と、図27の下図で使用されるデータベース2820と、を示す。
データベース2810は、点識別子2811と、登録位置情報2812と、登録日時情報2813と、を記憶する。ここで、登録位置情報2812は、日本内の地方、県、市/郡/区、町、緯度/経度、などを含む。
また、データベース2820は、点識別子2821と、登録位置情報2822と、登録日時情報2823と、を記憶する。ここで、登録位置情報2822は、世界の国、国交の有無、などを含む。
なお、入退場管理データベース2721の構成は図28に限定されず、図5に示したように、点識別子のみでなく他の付加情報を登録してもよい。また、入退場管理データベース2721に含まれる情報は図28に限定されない。他の入退場管理の確実性を高める、あるいは、入退場管理をより効率的に実現する、あるいは、宣伝効果などの他の効果を奏する、ために有用な情報が加えられてもよい。
《入退場管理サーバの処理手順》
図29Aおよび図29Bは、本実施形態に係る情報処理装置としての入退場管理サーバ2720の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図13のCPU1310がRAM1340を使用して実行し、入退場管理サーバ2720の機能構成部を実現する。なお、図29Aおよび図29Bのフローチャートは、入退場管理サーバが点識別子を抽出する図3Aの動作シーケンスに対応する。また、図29Aおよび図29Bにおける「点画像から点識別子抽出」の処理は、図2Bや図8A〜図12Bに提示された点識別子抽出処理から選択され、例えば、図8B、図11B、図12Bのフローチャートに従った処理を実行する。
図29Aは、点識別子を登録した位置を考慮するフローチャートである。
入退場管理サーバ2720は、ステップS2911において、点識別子の登録処理であるか否かを判定する。例えば、登録装置2711〜2713からの点画像や点識別子の受信、あるいは、登録指示命令により、点識別子の登録処理と判定する。点識別子の登録処理と判定すると、入退場管理サーバ2720は、ステップS2913において、登録装置2711〜2713から点画像と現在位置とを受信する。入退場管理サーバ2720は、ステップS2915において、受信した点画像から点識別子を抽出する。そして、入退場管理サーバ2720は、ステップS2917において登録位置情報と抽出した点識別子とを対応付けて入退場管理データベース2721に登録する。
点識別子の登録処理でないと判定した場合、入退場管理サーバ2720は、ステップS2921において、入退場制御の処理であるか否かを判定する。例えば、開閉装置2731〜2734からの点画像や点識別子の受信、あるいは、入退場制御指示命令により、入退場制御の処理と判定する。入退場制御の処理であると判定すると、入退場管理サーバ2720は、ステップS2923において、開閉装置2731〜2734から点画像を受信する。入退場管理サーバ2720は、ステップS2925において、受信した点画像から点識別子を抽出する。そして、入退場管理サーバ2720は、ステップS2927において、入退場管理データベース2421から登録済みの登録位置情報と点識別子とを読み出して、抽出した点識別子と照合する。
入退場管理サーバ2720は、ステップS2929において、点識別子の照合が一致するか否かを判定する。なお、点識別子の照合が一致するか否かの判定は、照合結果の差が所定閾値以内の場合に一致と判定してもよい。点識別子が一致すると判定した場合、入退場管理サーバ2720は、ステップS2930において、登録位置情報が承認できるか否かを判定する。登録位置情報が承認できると判定した場合、入退場管理サーバ2720は、ステップS2931において、入退場の許可を承認した開閉装置2731〜2734に通知する。一方、点識別子が一致しないと判定した場合、または、登録位置情報が承認できないと判定した場合、入退場管理サーバ2420は、ステップS2933において、入退場管理データベース2721に登録済みで照合すべき点識別子の照合が完了したか否かを判定する。例えば、登録済み点識別子から登録位置情報により照合すべき点識別子が選択されてもよい。照合が完了したと判定した場合、入退場管理サーバ2720は、ステップS2935において、入退場の不許可を承認しなかった開閉装置2731〜2734に通知する。一方、照合が完了してないと判定した場合、入退場管理サーバ2720は、ステップS2927から、他の点識別子との照合を継続する。
点識別子の登録処理でなく、入退場制御の処理でないと判定した場合、入退場管理サーバ2720は、ステップS2941において、点識別子の削除であるか否かを判定する。例えば、登録装置2711〜2713や開閉装置2731〜2734からの削除要請、あるいは、所定登録時間や来場日時を過ぎた場合などにより、点識別子を削除してよい。あるいは、システムのオペレータによる削除指示が行なわれてもよい。以下、登録装置2711〜2713や開閉装置2731〜2734からの削除要請の場合の手順を説明する。点識別子の削除処理と判定すると、入退場管理サーバ2720は、ステップS2943において、登録装置2711〜2713や開閉装置2731〜2734から点画像を受信する。入退場管理サーバ2720は、ステップS2945において、受信した点画像から点識別子を抽出する。そして、抽出した点識別子が入退場管理データベース2721に登録されていれば、入退場管理サーバ2720は、ステップS2947において、これを削除する。なお、点識別子のみでなく登録位置情報を参照して削除を決めてもよい。
図29Bは、点識別子を登録した日時を考慮するフローチャートである。なお、図29Bにおいて、図29Aと同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
入退場管理サーバ2720は、ステップS2953において、登録装置2711〜2713から点画像と現在日時とを受信する。そして、入退場管理サーバ2720は、ステップS2957において登録日時情報と抽出した点識別子とを対応付けて入退場管理データベース2721に登録する。
入退場制御の処理で、入退場管理サーバ2720は、ステップS2967において、入退場管理データベース2721から登録済みの登録日時情報と点識別子とを読み出して、受信した抽出した点識別子と照合する。そして、点識別子が一致すると判定した場合、入退場管理サーバ2720は、ステップS2970において、登録日時情報が承認できるか否かを判定する。登録日時情報が承認できると判定した場合、入退場管理サーバ2720は、ステップS2931において、入退場の許可を承認した開閉装置2731〜2734に通知する。一方、点識別子が一致しないと判定した場合、または、登録日時情報が承認できないと判定した場合、入退場管理サーバ2420は、ステップS2933において、入退場管理データベース2721に登録済みで照合すべき点識別子の照合が完了したか否かを判定する。例えば、登録済み点識別子から登録日時情報により照合すべき点識別子が選択されてもよい。
なお、点識別子の削除処置において、点識別子のみでなく登録日時情報を参照して削除を決めてもよい。
本実施形態によれば、上記実施形態の効果に加えて、所有物に入場証機能を付加した任意の登録日時や任意の登録場所の情報も用いて退場管理を実施することにより、より確実な入退場管理を費用や手間を削減することにより実現できる。さらに、点を記載した登録日時や登録場所を会場の属性と関連付けることにより、入退場時の間違いを減らし、かつ、入退場管理の効率化を奏することができる。
[第6実施形態]
次に、第6実施形態に係る入退場管理システムについて説明する。本実施形態に係る入退場管理システムは、上記第2実施形態から第5実施形態と比べると、入場証機能を付加した所有物による入場日時や入場場所の情報も用いて入退場管理を実施する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態から第5実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
《入退場管理システムの概要》
図30は、本実施形態に係る入退場管理システムの概要を示す図である。
図30の入退場管理システム3000は、ネットワークを介して接続された、高解像度の撮像部(カメラ)を内蔵する登録端末3010と、情報処理装置としての入退場管理サーバ3020と、開閉装置3031、3032と、を備える。入退場管理サーバ3020は、所有物に記載された点から抽出された点識別子と、来場日時および/または来場場所とを対応付けて登録する入退場管理データベース3021を有する。
図30において、登録端末3010の表示画面は上から下に変化する。最上図の登録端末3010の表示画面3011には、“所有物に点を記載して撮影して下さい”とのメッセージが表示され、名刺3052に記載された点3053を撮像部(カメラ)で撮像している。中段の登録端末3010の表示画面3012には、“来場日時・来場場所を入力して下さい”とのメッセージが表示され、操作部から来場日時・来場場所が入力される。なお、撮像した所有物(名刺)から来場日時・来場場所が取得されてもよい。最下図の登録端末3010の表示画面3013には、“登録ボタン”が表示され、プッシュすると名刺3052上に記載された点3053の点画像から抽出された点識別子と、来場日時・来場場所とが入退場管理サーバ3020に送信される。
入退場管理サーバ3020は、受信した点識別子と、来場日時・来場場所とを対応付けて入退場管理データベース3021に登録する。そして、登録処理が完了すると、最下図の登録端末3010の表示画面3013には、“登録が完了しました”とのメッセージが表示される。
図30においては、入退場管理データベース3021に登録された点識別子と、来場日時・来場場所とに基づいて、ビル3030への入退館が開閉装置3031により制御され、ビル3030の部屋3040への入退室が開閉装置3032により制御される。
(入退場管理データベース)
図31は、本実施形態に係る入退場管理データベース3021の構成を示す図である。入退場管理データベース3021は、点識別子に加えて、来場日時情報や位置情報を考慮した入退場管理を行なうために使用される。
図31の入退場管理データベース3021には、構成3110、構成3120、構成3130、などが登録される。構成3110は、点識別子3111と、来場日時3112とを対応付けて記憶する。構成3120は、点識別子3121と、来場日時3122と、来場場所3123とを対応付けて記憶する。構成3130は、点識別子3131と、来場日時3132と、来場場所3133と、登録日時/位置3134と、を記憶する。
なお、入退場管理データベース3021の構成は図31に限定されず、図5に示したように、点識別子のみでなく他の付加情報を登録してもよい。また、入退場管理データベース3021に含まれる情報は図31に限定されない。他の入退場管理の確実性を高める、あるいは、入退場管理をより効率的に実現する、あるいは、宣伝効果などの他の効果を奏する、ために有用な情報が加えられてもよい。
《入退場管理サーバの処理手順》
図32は、本実施形態に係る情報処理装置としての入退場管理サーバ3020の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図13のCPU1310がRAM1340を使用して実行し、入退場管理サーバ3020の機能構成部を実現する。なお、図32のフローチャートは、入退場管理サーバが点識別子を抽出する図3Aの動作シーケンスに対応する。また、図32における「点画像から点識別子抽出」の処理は、図2Bや図8A〜図12Bに提示された点識別子抽出処理から選択され、例えば、図8B、図11B、図12Bのフローチャートに従った処理を実行する。
図32は、来場日時を考慮するフローチャートである。なお、来場場所を考慮する処理手順は、来場日時を考慮するフローチャートと類似であるので、省略する。
入退場管理サーバ3020は、ステップS3211において、点識別子の登録処理であるか否かを判定する。例えば、登録端末3010からの点画像や点識別子の受信、あるいは、登録指示命令により、点識別子の登録処理と判定する。点識別子の登録処理と判定すると、入退場管理サーバ3020は、ステップS3213において、登録端末3010から点画像と来場日時情報とを受信する。入退場管理サーバ3020は、ステップS3215において、受信した点画像から点識別子を抽出する。そして、入退場管理サーバ3020は、ステップS3217において来場日時情報と抽出した点識別子とを対応付けて入退場管理データベース3021に登録する。
点識別子の登録処理でないと判定した場合、入退場管理サーバ3020は、ステップS3221において、入退場制御の処理であるか否かを判定する。例えば、開閉装置3031、3032からの点画像や点識別子の受信、あるいは、入退場制御指示命令により、入退場制御の処理と判定する。入退場制御の処理であると判定すると、入退場管理サーバ3020は、ステップS3223において、開閉装置3031や3032から点画像を受信する。入退場管理サーバ3020は、ステップS3225において、受信した点画像から点識別子を抽出する。そして、入退場管理サーバ3020は、ステップS3227において、入退場管理データベース3021から登録済みの来場日時情報と点識別子とを読み出して、抽出した点識別子と照合する。
入退場管理サーバ3020は、ステップS3229において、点識別子の照合が一致するか否かを判定する。なお、点識別子の照合が一致するか否かの判定は、照合結果の差が所定閾値以内の場合に一致と判定してもよい。点識別子が一致すると判定した場合、入退場管理サーバ3020は、ステップS3230において、来場日時情報が承認できるか否かを判定する。来場日時情報が承認できると判定した場合、入退場管理サーバ3020は、ステップS3231において、入退場の許可を承認した開閉装置3031、3032に通知する。一方、点識別子が一致しないと判定した場合、または、来場日時情報が承認できないと判定した場合、入退場管理サーバ3020は、ステップS3233において、入退場管理データベース3021に登録済みで照合すべき点識別子の照合が完了したか否かを判定する。例えば、登録済み点識別子から来場日時情報により照合すべき点識別子が選択されてもよい。照合が完了したと判定した場合、入退場管理サーバ3020は、ステップS3235において、入退場の不許可を承認しなかった開閉装置3031、3032に通知する。一方、照合が完了してないと判定した場合、入退場管理サーバ3020は、ステップS3227から、他の点識別子との照合を継続する。
点識別子の登録処理でなく、入退場制御の処理でないと判定した場合、入退場管理サーバ3020は、ステップS3241において、点識別子の削除であるか否かを判定する。例えば、登録端末3010や開閉装置3031、3032からの削除要請、あるいは、所定登録時間や来場日時を過ぎた場合などにより、点識別子を削除してよい。あるいは、システムのオペレータによる削除指示が行なわれてもよい。以下、登録端末3010や開閉装置3031、3032からの削除要請の場合の手順を説明する。点識別子の削除処理と判定すると、入退場管理サーバ3020は、ステップS3243において、登録端末3010や開閉装置3031、3032から点画像と日時情報を受信する。入退場管理サーバ3020は、ステップS3245において、受信した点画像から点識別子を抽出する。そして、抽出した点識別子が入退場管理データベース3021に登録されていれば、入退場管理サーバ3020は、ステップS3247において、これを削除する。なお、点識別子のみでなく来場日時情報を参照して削除を決めてもよい。
本実施形態によれば、上記実施形態の効果に加えて、入場証機能を付加した所有物による入場日時や入場場所の情報も用いて入退場管理を実施することにより、より確実な入退場管理を費用や手間を削減することにより実現できる。さらに、入場証機能を付加した所有物による入場日時や入場場所を会場の属性と関連付けることにより、入退場時の間違いを減らし、かつ、入退場管理の効率化を奏することができる。
[第7実施形態]
次に、第7実施形態に係る入退場管理システムについて説明する。本実施形態に係る入退場管理システムは、上記第2実施形態から第6実施形態と比べると、点識別子の種類や付加情報の適切な組合せに基づいて入退場管理を実施する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態から第6実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
《入退場管理システムの概要》
図33は、本実施形態に係る入退場管理システム3300の概要を示す図である。
入退場管理システム3300は、ネットワーク240を介して接続された、登録装置3311〜331m、3341〜334n、3351と、情報処理装置としての入退場管理サーバ3320と、開閉装置3331〜3334と、を備える。登録装置3311〜331m、3341〜334n、3351は、撮像部(カメラ)を有するあるいは撮像部(カメラ)を接続可能な各種端末であり、入場証となる物体に筆記具で記載された点を撮像する。登録装置3311〜331m、3341〜334n、3351は、点画像から点識別子を抽出する点識別子抽出部を有するのが望ましい。
入退場管理サーバ3320は、入退場管理データベース3321を有し、登録した点識別子と開閉装置3331〜3334が撮像した点の点識別子とを照合して、照合結果を開閉装置3331〜3334に通知する。開閉装置3331〜3334は、入退場管理サーバ3320から登録した点識別子と撮像した点の点識別子とが一致が通知された場合は各施設のドア(あるいは錠)を開いて入場許可する。一方、入退場管理サーバ3320から登録した点識別子と撮像した点の点識別子とが不一致であると通知された場合は各施設のドア(あるいは錠)を閉じて入場を拒否する。
なお、本実施形態においては、登録装置3311〜331m、3341〜334n、3351の点識別子抽出部が、種々の物体に筆記具で記載された点の材料や、材料に対応した点識別子抽出方法を有しており、対応する開閉装置3331〜3334が撮像した点の点識別子抽出方法とそれぞれ対応付けられているとする。また、複数の点識別子の組み合わせの一致が照合される。
(入退場管理データベース)
図34は、本実施形態に係る入退場管理データベース3321の構成を示す図である。入退場管理データベース3321は、本実施形態の点識別子の照合のために使用される。
入退場管理データベース3321は、点識別子情報3401と、付加情報3402と、入退場対象情報3403と、を記憶する。点識別子情報3401は、点識別子と、点材料と点識別子の生成方法との、複数の組を含む。また、付加情報3402は、点記載の物体、点登録の日時や場所、天気などを含む点登録の環境、来場者と招待者との間で交わしたパスワードや合い言葉、などを含む。また、入退場対象情報3403は、入退場管理をする会場、会場内の区画(例えば、ビル内の階数や部屋番号など)、来場予定日時、などを含む。
なお、入退場管理データベース3321に含まれる情報は図34に限定されない。他の入退場管理の確実性を高める、あるいは、入退場管理をより効率的に実現する、あるいは、宣伝効果などの他の効果を奏する、ために有用な情報が加えられてもよい。
本実施形態によれば、上記実施形態の効果に加えて、点識別子の種類や付加情報の適切な組合せに基づいて入退場管理を実施することにより、より適切で確実な入退場管理を費用や手間を削減することにより実現できる。さらに、点識別子の種類や付加情報の適切な組合せを会場の属性と関連付けることにより、入退場時の間違いを減らし、かつ、入退場管理のさらなる効率化を奏することができる。
[他の実施形態]
以上、実施形態を参照して説明したが、上記実施形態に限定されるものではない。実施形態の構成や詳細には、当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本実施形態の範疇に含まれる。
また、本実施形態は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合でも適用できる。したがって、本実施形態の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、実施の範疇に含まれる。特に、少なくとも、上述した実施形態に含まれる処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本実施形態の範疇に含まれる。
[実施形態の他の表現]
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
来場者の入場証となる物体に筆記具で記載された点から抽出した点識別子を登録する登録手段と、
前記点を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段で撮像された点から抽出した点識別子と、前記登録手段に登録された点識別子とを照合する照合手段と、
前記照合手段の照合結果に基づいて、前記来場者の入退場を制御する制御手段と、
を備える入退場管理システム。
(付記2)
前記来場者の入場証となる物体は、前記来場者の所持物あるいは前記来場者に前記物体を渡した招待者の所持物である付記1に記載の入退場管理システム。
(付記3)
前記所持物は名刺を含む付記2に記載の入退場管理システム。
(付記4)
前記登録手段は、さらに、前記名刺の記載内容を前記点識別子に対応付けて登録する付記3に記載の入退場管理システム。
(付記5)
前記登録手段は、さらに、前記来場者の所持物あるいは前記来場者に前記物体を渡した招待者の所持物である前記物体の情報を前記点識別子に対応付けて登録し、
前記照合手段は、さらに、前記撮像手段で撮像された物体の情報と前記登録手段に登録された物体の情報とを照合する付記2に記載の入退場管理システム。
(付記6)
前記登録手段は、さらに、前記来場者の所持物あるいは前記来場者に前記物体を渡した招待者の所持物である前記物体の情報と、前記物体の情報に対応した前記物体の情報に関連付けられた入退場場所とを登録し、
前記照合手段は、前記撮像手段で撮像された点から抽出した点識別子と、前記登録手段に登録された前記物体の情報に対応する点識別子とを照合する付記2に記載の入退場管理システム。
(付記7)
前記登録手段は、さらに、前記物体に筆記具で記載された点の点識別子が登録された日時の情報および位置の情報の少なくともいずれかを前記点識別子に対応付けて登録し、
前記照合手段は、さらに、前記来場者が有する点識別子が登録された日時の情報および位置の情報の少なくともいずれかと、前記登録手段に登録された日時の情報および位置の情報の少なくともいずれかとをそれぞれ照合する付記1から6のいずれか1項に記載の入退場管理システム。
(付記8)
前記登録手段は、さらに、前記来場者あるいは招待者の情報を前記点識別子に対応付けて登録し、
前記照合手段は、さらに、来場時に取得された前記来場者あるいは招待者の情報と前記登録手段に登録された前記来場者あるいは招待者の情報とを照合する付記1から7のいずれか1項に記載の入退場管理システム。
(付記9)
前記登録手段は、さらに、前記来場者の来場場所あるいは来場日時の情報を前記点識別子に対応付けて登録し、
前記照合手段は、さらに、来場時に取得された前記来場場所あるいは来場日時の情報と前記登録手段に登録された前記来場者の来場場所あるいは来場日時の情報とを照合する付記1から8のいずれか1項に記載の入退場管理システム。
(付記10)
前記登録手段は、複数の点から抽出された複数の点識別子を対応付けて登録し、
前記照合手段は、前記複数の点識別子の少なくとも1つを照合する付記1から9のいずれか1項に記載の入退場管理システム。
(付記11)
前記制御手段は、付記3から10のいずれか1項に記載の前記照合手段の照合結果に基づいて、前記来場者による所定場所への入退場をさらに制限する付記3から10のいずれか1項に記載の入退場管理システム。
(付記12)
前記制御手段は、前記照合手段の照合結果が一致を示す場合に前記来場者による入退場を許可し、前記照合手段の照合結果が不一致を示す場合に前記来場者による入退場を不許可にする付記1から11のいずれか1項に記載の入退場管理システム。
(付記13)
前記制御手段が入退場を許可した前記来場者の情報を記憶する記憶手段をさらに備える付記12に記載の入退場管理システム。
(付記14)
前記点識別子は、前記点に含まれる微小粒の分布を示す付記1から13のいずれか1項に記載の民泊管理システム。
(付記15)
来場者の入場証となる物体に付与された、筆記具で記載された点から抽出された点識別子を登録手段に登録する登録ステップと、
前記点を撮像する撮像ステップと、
前記撮像ステップにおいて撮像された点から抽出された点識別子と、前記登録手段に登録された点識別子とを照合する照合ステップと、
前記照合ステップにおける照合結果に基づいて、前記来場者の入退場を制御する制御ステップと、
を含む入退場管理方法。
(付記16)
来場者の入場証となる物体に筆記具で記載された点から抽出した点識別子を登録する登録手段と、
前記点の撮像画像から抽出した点識別子を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得された点識別子と、前記登録手段に登録された点識別子とを照合する照合手段と、
前記照合手段の照合結果に基づいて、前記来場者の入退場の制御を指示する指示手段と、
を備える情報処理装置。
(付記17)
来場者の入場証となる物体に筆記具で記載された点から抽出した点識別子を登録手段に登録する登録ステップと、
前記点の撮像画像から抽出した点識別子を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにおいて取得された点識別子と、前記登録手段に登録された点識別子とを照合する照合ステップと、
前記照合ステップにおける照合結果に基づいて、前記来場者の入退場の制御を指示する指示ステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
(付記18)
来場者の入場証となる物体に筆記具で記載された点から抽出した点識別子を格納する格納手段と、
前記点を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段で撮像された点から抽出した点識別子と、前記格納手段に格納された点識別子とを照合する照合手段と、
前記照合手段の照合結果に基づいて、前記来場者の入退場を制御する制御手段と、
を備える開閉装置。
(付記19)
来場者の入場証となる物体に筆記具で記載された点から抽出した点識別子を格納手段に格納する格納ステップと、
前記点を撮像する撮像ステップと、
前記撮像ステップにおいて撮像された点から抽出した点識別子と、前記格納手段に格納された点識別子とを照合する照合手段と、
前記照合ステップにおける照合結果に基づいて、前記来場者の入退場を制御する制御ステップと、
をコンピュータに実行させる開閉装置の処理プログラム。
(付記20)
来場者の入場証となる物体に筆記具で記載された点を撮像する撮像手段と、
前記点を撮像した日時および位置の少なくともいずれかを取得する取得手段と、
前記点から抽出した点識別子と、前記日時および位置の少なくとも一方とを登録する登録手段を有する情報処理装置に送信する送信手段と、
を備える登録装置。
(付記21)
来場者の入場証となる物体に筆記具で記載された点を撮像する撮像ステップと、
前記点を撮像した日時および位置の少なくともいずれかを取得する取得ステップと、
前記点から抽出した点識別子と、前記日時および位置の少なくとも一方とを登録する登録手段を有する情報処理装置に送信する送信ステップと、
をコンピュータに実行させる登録装置の処理プログラム。
この出願は、2017年9月1日に出願された日本出願特願2017−168897を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
点識別子の削除動作について説明する。開閉装置230の制御部231は、ステップS381において、撮像部(カメラ)232が名刺上から撮像した点画像から点識別子を抽出する。そして、開閉装置230の制御部231は、ステップS383において、抽出した点識別子を入退場管理サーバ220に送信する。あるいは、登録装置210の端末211は、ステップS385において、撮像部(カメラ)212が名刺上から撮像した点画像から点識別子を抽出する。そして、登録装置210の端末211は、ステップS387において、抽出した点識別子を入退場管理サーバ220に送信する。なお、この削除動作は必須ではなく、他の種々のタイミングで入退場管理データベース221から点識別子を削除することで、来場者の入場は許可から不許可に変更される。
開閉装置230は、制御部231と、撮像部(カメラ)232と、開閉機構721と、必要であれば表示部/操作部722と、を備える。制御部231は、通信制御部701と、入出力インタフェース702と、点画像処理部703と、オプションの点識別子格納部704と、オプションの点識別子照合部705と、入退場制御指示受信部706と、入退場制御処理部707と、を備える。そして、撮像部(カメラ)232と、開閉機構721と、表示部/操作部722は、制御部231の入出力インタフェース702に接続されている。
塗りつぶし画像生成部963は、2値化画像記憶部962に記憶された2値化画像から、点253の平面形状と同一の形状を有し、内部が全て黒画素で埋め尽くされた画像(塗りつぶし画像)を生成し、塗りつぶし画像記憶部964に保存する機能を有する。2値化画像から塗りつぶし画像を生成する方法は任意である。例えば、塗りつぶし画像生成部963は、2値化画像記憶部962に記憶された2値化画像に対して、モルフォ口ジー演算を行うことにより、塗りつぶし画像を生成してよい。また、塗りつぶし画像生成部963は、あらかじめ定められた画素長をnとし、n画素の膨張処理とn画素の収縮処理を実行することにより、2値化画像から塗りつぶし画像を生成してよい。ここで、n画素の膨張処理とは、注目中の画素の値が“1”である場合、注目画素からn画素長以内に存在する全ての画素の値を“1”にする操作を、2値化画像の全画素に注目して行う処理を意味する。また、n画素の収縮処理とはn画素の膨張処理を施した後の2値化画像に対して、注目中の画素の値が“0”である場合、注目画素からn画素長以内に存在する全ての画素の値を“0”にする操作を、2値化画像の全画素に注目して行う処理を意味する。
RAM1740は、CPU1710が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM1740には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。撮像データ1741は、撮像部(カメラ)232が撮像した物体252上に記載された点253を含む画像データである。点画像データ1742は、撮像データ1741から抽出した点画像のデータである。なお、撮像部(カメラ)232が点画像の抽出機能を有する場合は、撮像部(カメラ)232から受信した点画像のデータである。点識別子1743は、開閉装置230が点画像から点識別子を抽出する機能を有する場合に、点画像データ1742から抽出された点識別子のデータである。格納済点識別子1744は、開閉装置230が点識別子の照合処理機能を有する場合、点識別子格納部704から読み出された点識別子のデータである。点識別子照合結果1745は、開閉装置230が点識別子の照合処理機能を有する場合、抽出された点識別子1743と、点識別子格納部704から読み出された格納済点識別子1744との照合結果のデータである。開閉機構制御情報1746は、点識別子の照合結果に基づいて開閉機構721の開閉制御を指示する情報である。送受信データ1747は、ネットワークを介して送受信されるデータを記憶し、本例では点画像、抽出された点識別子、格納指示などを含む。入出力データ1748は、入出力インタフェース602を介した入出力機器と入出力するデータである。
図27の入退場管理システムは、ネットワーク240を介して接続された、登録装置2711〜2713と、情報処理装置としての入退場管理サーバ2720と、開閉装置2731〜2734と、を備える。情報処理装置としての入退場管理サーバ2720は、点識別子と登録位置(あるいは登録日時)とを対応付けて登録する入退場管理データベース2721を有する。ここで、登録位置は、登録装置2711〜2713が有するGPS機能を使用して取得できる。また、登録日時は、登録装置2711〜2713が有するタイマ機能を使用して取得できる。
また、図27の下図にある、登録装置2712、2713と、開閉装置2734との組は、世界の各国内に配置されている。登録装置2712、2713は、任意の時間に任意の位置から点識別子の登録が可能である。一方、開閉装置2734は日本の税関やオリンピックの競技場ゲートに配置される。そして、登録装置2712がアメリカで点識別子を入退場管理データベース2721に登録した場合、開閉装置2734による開閉制御の点識別子以外のパラメータは少ない。一方、登録装置2712が中国で点識別子を入退場管理データベース2721に登録した場合、開閉装置2734による開閉制御の点識別子以外のパラメータはより多くする。あるいは、登録した日時によって開閉装置2734による開閉制御の点識別子以外のパラメータの中身や数を調整したり、登録した日時から所定日時経過内や登録した日時から所定日時後の所定期間内に開閉装置を入退場管理対象としたりしてもよい。