JP7115494B2 - 物体管理システム、物体管理方法および物体管理プログラム - Google Patents

物体管理システム、物体管理方法および物体管理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、物体を管理する技術等に関する。
上記技術分野において、特許文献1には、会員の持ち物に固有の会員番号を有するシールを貼り付けて共催情報センターに登録し、拾得物に付加されたシールの会員番号と照合することで、遺失物の発見をする技術が開示されている。また特許文献2には、所有物にタグを取り付けて、所有者の電子メールアドレスと対応付けて管理サーバに登録し、遺失物のタグ番号に対応して所有者に遺失物の保管場所を連絡する技術が開示されている。
特開2004-272886号公報 特開2008-210197号公報
しかしながら、上記文献に記載の技術では、シールの貼り付け操作やタグの取り付け操作に煩雑な作業を必要とし、シールやタグに個人情報が含まれる恐れがあった。
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る物体管理システムは、物体に筆記具で記載された点から抽出した点識別子と前記物体の所有情報とを対応付けて登録する登録手段と、前記点を撮像する撮像手段と、前記撮像手段で撮像された点から抽出した点識別子と、前記登録手段に登録された点識別子とを照合する照合手段と、前記点識別子が合致した場合に、前記物体の所有情報に基づいて前記物体の流通を管理する流通管理手段と、を備える。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る物体管理方法は、物体に筆記具で記載された点から抽出した点識別子と前記物体の所有情報とを対応付けてメモリに登録し、前記点を撮像装置で撮像する撮像ステップと、前記撮像装置で撮像された点から抽出した点識別子と、前記メモリに登録された点識別子とを照合し、前記点識別子が合致した場合に、前記物体の所有情報に基づいて前記物体の流通を管理する。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る物体管理プログラムは、物体に筆記具で記載された点から抽出した点識別子と前記物体の所有情報とを対応付けてメモリに登録する登録処理と、撮像手段で撮像された点から抽出した点識別子と、前記メモリに登録された点識別子とを照合する照合処理と、前記点識別子が合致した場合に、前記物体の所有情報に基づいて前記物体の流通を管理する流通管理処理と、をコンピュータに実行させる。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る情報処理装置は、物体に筆記具で記載された点から抽出した点識別子と前記物体の所有情報とを対応付けて登録する登録手段と、撮像手段で撮像された点から抽出した点識別子を受信する第1受信手段と、前記受信された点識別子と、前記登録された点識別子とを照合する照合手段と、前記点識別子が合致した場合に、前記物体の所有情報に基づいて前記物体の流通を管理する流通管理手段と、を備える。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る情報処理方法は、物体に筆記具で記載された点から抽出した点識別子と前記物体の所有情報とを対応付けて登録手段に登録し、撮像手段で撮像された点から抽出した点識別子を受信し、前記受信された点識別子と、前記登録された点識別子とを照合し、前記点識別子が合致した場合に、前記物体の所有情報に基づいて前記物体の流通を管理する。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る情報処理プログラムは、物体に筆記具で記載された点から抽出した点識別子と前記物体の所有情報とを対応付けて登録手段に登録する登録処理と、撮像手段で撮像された点から抽出した点識別子を受信する第1受信処理と、前記受信された点識別子と、前記登録された点識別子とを照合する照合処理と、前記点識別子が合致した場合に、前記物体の所有情報に基づいて前記物体の流通を管理する流通管理処理と、をコンピュータに実行させる。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る通信端末は、物体に筆記具で記載された点から抽出した第1点識別子を取得する点識別子取得手段と、前記第1点識別子を情報処理装置に送信する点識別子送信手段と、前記情報処理装置の登録手段に前記第1点識別子と一致する第2点識別子が登録されている場合に前記情報処理装置から通知される、前記第2点識別子に対応付けられた前記物体の所有に関する所有情報を受信する所有情報受信手段と、受信した前記所有情報に基づいて、前記物体の届け先を通知する通知手段と、を備える。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る通信端末制御方法は、物体に筆記具で記載された点から抽出した第1点識別子を取得し、前記第1点識別子を情報処理装置に送信し、前記情報処理装置の登録手段に前記第1点識別子と一致する第2点識別子が登録されている場合に前記情報処理装置から通知される、前記第2点識別子に対応付けられた前記物体の所有に関する所有情報を受信し、受信した前記所有情報に基づいて、前記物体の届け先を通知する。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る通信端末のアプリケーションプログラムは、物体に筆記具で記載された点から抽出した第1点識別子を取得する点識別子取得処理と、前記第1点識別子を情報処理装置に送信する点識別子送信処理と、前記情報処理装置の登録手段に前記第1点識別子と一致する第2点識別子が登録されている場合に前記情報処理装置から通知される、前記第2点識別子に対応付けられた前記物体の所有に関する所有情報を受信する所有情報受信処理と、受信した前記所有情報に基づいて、前記物体の届け先を通知する通知処理と、をコンピュータに実行させる。
本発明の一態様は、上述の、物体管理プログラム、情報処理プログラム、又は、通信端末のアプリケーションプログラムを記憶する記憶媒体によっても実現される。
本発明によれば、個人情報を含まずに物体の所有を簡単な操作で特定することができる。
本発明の第1実施形態に係る物体管理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る物体管理システムを用いた社会モデルを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る物体管理システムの所有情報登録の概要を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る物体管理システムの所有情報通知の概要を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る物体管理システムで使用される、点識別子となる点特徴量を抽出可能な点の生成方法を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る物体管理システムの所有情報登録動作の手順を示すシーケンス図である。 本発明の第2実施形態に係る物体管理システムの所有情報通知動作の手順を示すシーケンス図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置としての物体管理サーバの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る物体管理サーバにおける点識別子取得部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る物体管理データベースの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る販売管理装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る販売管理装置における点識別子取得部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る拾得物管理装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る点識別子抽出部の機能構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る点識別子抽出処理の一例の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る座標決定部の機能構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る座標決定部の動作を説明するための模式図である。 本発明の第2実施形態に係る座標決定部の機能構成の他例を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る座標決定部の動作を説明するための模式図である。 本発明の第2実施形態に係る正規化画像生成部の動作を説明するための模式図である。 本発明の第2実施形態に係る固定領域決定部の動作を説明するための模式図である。 本発明の第2実施形態に係る点識別子抽出部の機能構成の他例を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る点識別子抽出処理の他例の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る点識別子抽出部の機能構成のさらに他例を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る点識別子抽出処理のさらに他例の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置としての物体管理サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置としての物体管理サーバの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る販売管理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る販売管理装置の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る拾得物管理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る拾得物管理装置の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る物体管理システムの所有情報通知動作の手順を示すシーケンス図である。 本発明の第4実施形態に係る物体管理システムを用いた社会モデルを示す図である。 本発明の第4実施形態に係る物体管理システムの概要を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る物体管理システムの所有情報登録動作の手順を示すシーケンス図である。 本発明の第4実施形態に係る物体管理システムの所有情報更新動作の手順を示すシーケンス図である。 本発明の第4実施形態に係る物体管理システムの所有情報通知動作の手順を示すシーケンス図である。 本発明の第4実施形態に係る携帯端末としてのスマートフォンの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態に係る携帯端末としてのスマートフォンのハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態に係る携帯端末としてのスマートフォンの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第5実施形態に係る物体管理システムを用いた社会モデルを示す図である。 本発明の第5実施形態に係る物体管理システムのポイント管理動作の手順を示すシーケンス図である。 本発明の第5実施形態に係る情報処理装置としての物体管理サーバの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態に係るポイント管理データベースの構成を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る情報処理装置としての物体管理サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態に係る情報処理装置としての物体管理サーバのポイント管理処理の手順を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素は単なる例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての物体管理システム100について、図1を用いて説明する。物体管理システム100は、物体の流通を管理するシステムである。
図1に示すように、物体管理システム100は、登録部101と、撮像部102と、照合部103と、流通管理部104と、を含む。登録部101は、物体120に筆記具で記載された点121から抽出した点識別子111と物体120の所有情報112とを対応付けて登録する。撮像部102は、点121を撮像する。照合部103は、撮像部102で撮像された点121から抽出した点識別子と、登録部101に登録された点識別子111とを照合する。流通管理部104は、点識別子が合致した場合に、物体120の所有情報141に基づいて物体120の流通を管理する。
本実施形態によれば、個人情報を含まずに物体の所有を簡単な操作で特定することができるので、物体の流通を効率的に管理することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る物体管理システムについて説明する。本実施形態に係る物体管理システムは、物体の販売時に、販売された物体を購入した所有者の所有情報を、物体に筆記具で記載された点識別子に対応付けて物体管理サーバの物体管理データベースに登録する。なお、所有情報には、所有者の情報や、物体を遺失した場合の届け先情報や、物体を遺失した場合に物体の所有権が放棄されることを示す所有情報などが含まれる。そして、拾得者が拾得した拾得物の物体に記載された点の点識別子を取得して、物体管理データベースに登録された点識別子と照合する。拾得物の点識別子と購入者が登録した点識別子とが一致すれば、拾得された物体は、所有者に戻されるか、届け先に届けられるか、所有権が放棄されていれば、拾得者あるいは拾得物を取り扱う取扱者は拾得物を自分の判断で処分する。なお、点識別子としては、本実施形態においては点の微小粒分布が用いられるが、これに限定されない。また、点識別子は、その差が所定閾値以内であれば一致と判定してもよい。
《物体管理システム》
図2A~図3Bを参照して、本実施形態に係る物体管理システムの構成および動作について説明する。
(社会モデル)
図2Aは、本実施形態に係る物体管理システム200を用いた社会モデルを示す図である。なお、図2Aにおいて、流通が管理される物体として傘や自転車を例に説明するが、これらに限定されるものではない。
物体管理システム200においては、商品としての物体201が物体販売店210(販売拠点)で販売されて所有者の所有物となる。この時に、販売された物体201に予め筆記具で記載されている点202、あるいは、販売時に筆記具で記載された点202、を拡大可能な撮像部(カメラ)で撮像して、その点画像から各物体に固有の点識別子を抽出する。そして、抽出した点識別子に対応付けて、販売された物体201の所有に関する所有情報を登録する。所有情報には、連絡先などを含む所有者を特定する情報、物体が拾得された場合の届け先を特定する情報、所有者が物体を遺失した場合に所有権を放棄するか否かの情報、などが含まれる。また、届け先を特定する情報においては、寄付先、公共施設、製造元や販売元、リサイクル業者やレンタル業者、などが特定される。
所有者が物体201を遺失して、拾得者290が拾得した場合、拾得物は拾得物取扱所230に持ち込まれる。拾得物取扱所230では、拾得物に記載された点を拡大可能な撮像部(カメラ)で撮像して、その点画像から各拾得物に固有の点識別子を抽出する。そして、拾得物から抽出した点識別子と、販売時に登録された点識別子とが照合されて、点識別子が合致すれば、拾得物に対応する所有情報が通知される。拾得物取扱所230では、通知された拾得物の所有情報に対応して、以降の拾得物の流通処理を決定する。例えば、拾得物の届け先250として、所有権が放棄されない場合は所有者を特定する情報に基づき所有者251に届けられ、所有権が放棄され届け先が特定されている場合は届け先(例えば寄付先252~リサイクル業者やレンタル業者255などのいずれか)に届けられる。また、所有権が放棄され届け先が特定されていない場合は拾得者の使用が認められ(256)、所有権は放棄されないが所有者や届け先が特定されてない場合、あるいは、点識別子が抽出できない場合は拾得物保管所240で保管される。そして、拾得物保管所240の保管期間が過ぎると、拾得者に渡されるか廃棄される(260)。
さらに、届け先250に渡った物体は、再度、遺失された場合に、拾得者290の拾得以降の物体の循環が、点識別子による物体の効率的な流通として実現される。すなわち、拾得物保管所240での保管による遅延の無い物の循環により、少ない資源を有効利用可能なシェア(共有)社会に結び付けることができる。また、再度拾得された物体に対して、異なる移管先を設定することで変化に富んだ循環も可能である。このように、個人情報を含まずに物体の所有を簡単な操作で特定することができるので、物体の流通を効率的に管理することができる。
(概要)
図2Bは、本実施形態に係る物体管理システム200の所有情報登録の概要を示す図である。なお、図2Bにおいては、1つの販売拠点での処理を説明するが、物体管理システム200の複数の販売拠点で同様の処理が実行される。また、販売された物体としては、筆記具で点が記載された折り畳み傘を例に説明する。
所有情報登録時の物体管理システム200は、販売拠点にある販売管理装置210と、情報処理装置としての物体管理サーバ220と、を備える。なお、販売管理装置210の参照番号には、説明を簡略化するため物体販売店210(販売拠点)と同じ参照番号を付してある。そして、販売管理装置210としては、販売管理端末211と高解像度カメラや顕微鏡カメラである点画像撮像部212とを含む。
販売管理端末211においては、販売された物体である折り畳み傘201に記載された点202を高解像度カメラや顕微鏡カメラである点画像撮像部212で読み取る。そして、点画像から抽出した点識別子に対応付けて、これらの販売された物体の所有に関わる所有情報が設定され、物体管理サーバ220の物体管理データベース221に登録される。
例えば、所有情報として、販売管理端末211の画面213から、遺失して拾得された場合の所有権放棄の有無が入力され登録される。そして、所有権維持が設定された場合、所有情報として、画面214からは所有者の連絡先データが入力され登録される。また、所有権放棄が設定された場合、所有情報として、画面215からは届け先が指定され登録される。
なお、これらの所有情報の入力は、所有者(購入者)が保持する決済用のIC(Integrated Circuit)カードなどから読み込まれて登録されるのが、操作の簡略化や個人情報の秘匿の面で望ましい。
図2Cは、本実施形態に係る物体管理システム200の所有情報通知の概要を示す図である。なお、図2Cにおいては、1つの拾得物取扱所での処理を説明するが、物体管理システム200の複数の拾得物取扱所で同様の処理が実行される。また、拾得された物体としては、図2Bと同様の筆記具で点が記載された折り畳み傘を例に説明する。
所有情報通知時の物体管理システム200は、拾得物取扱所にある拾得物管理装置230と、情報処理装置としての物体管理サーバ220と、を備える。なお、拾得物管理装置230の参照番号には、説明を簡略化するため拾得物取扱所230と同じ参照番号を付してある。そして、拾得物管理装置230としては、拾得物管理端末231と高解像度カメラや顕微鏡カメラである点画像撮像部232とを含む。
拾得物管理端末231においては、拾得物である折り畳み傘201に記載された点202を高解像度カメラや顕微鏡カメラである点画像撮像部232で読み取って、点画像から抽出した点識別子に対応付けて、この点識別子を物体管理サーバ220に送信する。物体管理サーバ220では、拾得物管理端末231から受信された点識別子と、物体管理データベース221に登録された点識別子とを照合する。そして、受信された点識別子と登録された点識別子とが合致していれば、物体管理データベース221に点識別子に対応付けて登録されている所有情報を読み出して、拾得物管理端末231に送信する。
例えば、拾得物管理端末231の画面233には、点識別子が合致した物体の名称や種類が表示されて、照合結果を確認する。そして、拾得物に対応付けられた所有情報に基づいて、所有権維持で連絡先がある場合は画面234に所有者の連絡先が表示され、所有権維持で連絡先がない場合は画面233に保管先として拾得物保管所が表示され、遺失者の発見を待つ。一方、所有権放棄で届け先がある場合は画面236に届け先が表示され、所有権放棄で届け先がない場合は画面237に拾得者が使用して良い旨が表示される。
なお、図2Cの表示例は数例であって、物体に対応付けて登録された所有情報に基づいた流通処理はこれに限らない。また、拾得物管理端末231の画面に表示される個人情報は秘匿されることが望ましい。
(点識別子抽出方法)
図2Dは、本実施形態に係る物体管理システム200で使用される、点識別子となる点特徴量を抽出可能な点の生成方法を示す図である。
図2Dの上図は、本実施形態において物体(所有物)上に筆記具で点を記載する状態の模式図である。なお、各要素の寸法関係は正確でない。物体(所有物)は、折り畳み傘201とする。折り畳み傘201の任意の表面位置に、筆記具260により微小の粒203を含む点202を記載する。筆記具260には、微小の粒203を含むインク261が充填されている。なお、点の記載媒体はインクに限定されない。固体の鉛筆芯や墨などであってもよい。
折り畳み傘201の任意の表面位置に記載した点202は、微小な粒203をランダムな位置に含有している。微小な粒203としては、金属粉やガラス粉などの微粒子や、タガン卜などが使用できる。微小な粒203は、点202を構成する材料(微小な粒203を除く)と反射特性が異なる粒であることが望ましい。また、微小な粒203は、点202に不均一に含有していることが望ましい。即ち、点202における微小な粒203の分布は、不均一であることが望ましい。また、点202の平面形状は不定形状である。点202の平面形状とは、点202の真上から見た形状のことである。このような点202は、例えば、微小な粒203を混入した印刷インク、塗料などを、ペンなどの筆記具260を使用して物体の表面に1滴だけ滴下させて、固化させることにより形成することができる。ただし、点202の形成方法は、そのような方法に限定されず、微小な粒203を混入した印刷インク、塗料などを刷毛などにより塗布する等、他の任意の方法を使用してよい。
図2Dの下図は、本実施形態において物体(所有物)上に筆記具で、点識別子を抽出可能な点の記載方法と、点識別子の抽出方法の例を示す図である。なお、点識別子を抽出可能な点の記載方法は図2Dに限定されない。
点の記載材料271としては、微小粒を含む材料、表面反射や色模様に特徴がある材料、媒体(紙)の模様が透過する材料、媒体(紙)上のにじみが出る材料、などがある。それぞれの、点の記載媒体272の制限や点の撮像方法273の相違、点識別子としての点画像の特徴量抽出方法274は図示のようになる。以下、本実施形態では、広範囲の媒体に点識別子を抽出可能な点を記載でき、撮像部が携帯可能で撮像画像が安定し、かつ、識別可能な点識別子が容易に抽出可能な材料として、微小粒を含む材料を使用する。しかしながら、点の材料や点の記載方法、点の撮像方法、点識別子の抽出方法はこれに限定されず、図2Bに記載のものであっても、その他のものであってもよい。
(動作シーケンス)
図3Aは、本実施形態に係る物体管理システム200の所有情報登録動作の手順を示すシーケンス図である。図3Aは、物体の販売以前に、物体の製造所(製造工場)や流通における配送場所で点識別子を抽出可能な点を付与する、あるいは、物体の販売時に点識別子を抽出可能な点を付与する、物体管理システム200の動作シーケンスである。
物体管理システム200の動作準備として、ステップS301において、物体に点識別子を抽出可能な点の付与を行なう。そして、ステップS303において、点識別子を抽出可能な点が付与された物体が商品として出荷される。
販売時の所有情報の登録について説明する。販売管理装置210に含まれる販売管理端末としてのPOS(point of sale system)端末211は、ステップS311において、点識別子を抽出可能な点が付与された物体の精算処理を行なう。そして、接続された点画像撮像部212としてのカメラにより、ステップS313において、点識別子抽出用の点画像を取得する。POS端末211は、ステップS315において、取得した点画像から点識別子を抽出する。そして、POS端末211は、ステップS317において、所有者(購入者)への問い合わせに対する応答として、販売された物体の所有情報を取得する。POS端末211は、ステップS319において、生成した点識別子と所有情報とを対応付けて物体管理サーバ220に送信する。物体管理サーバ220は、ステップS321において、受信した点識別子と所有情報とを対応付けて物体管理データベース221に登録する。そして、物体管理サーバ220からの登録完了の通知を受けて、POS端末211は、ステップS323において、所有情報の登録完了を報告する。
なお、販売時に物体への点の記載をする場合、ステップS310において、物体に点識別子を抽出可能な点の付与が行なわれる。また、POS端末211が点画像から点識別子を抽出する機能を有しない場合、物体管理サーバ220が、ステップS325において、POS端末211から受信した点画像より点識別子を抽出する。
図3Bは、本実施形態に係る物体管理システム200の所有情報通知動作の手順を示すシーケンス図である。図3Bは、遺失物が拾得されて拾得物取扱所に届けられた場合の拾得物に対応付いた所有情報を通知する、物体管理システム200の動作シーケンスである。
拾得物管理装置230に含まれる拾得物管理端末231は、ステップS341において、接続された点画像撮像部232としてのカメラにより、点識別子抽出用の点画像を取得する。拾得物管理端末231は、ステップS343において、取得した点画像から点識別子を抽出する。そして、拾得物管理端末231は、ステップS345において、生成した点識別子を物体管理サーバ220に送信する。物体管理サーバ220は、ステップS347において、物体管理データベース221を参照して点識別子の照合を行ない、一致する点識別子があれば対応して登録された所有情報を物体管理データベース221から取得する。なお、点識別子は、その差が所定閾値以内であれば一致と判定してもよい。物体管理サーバ220は、ステップS349において、所有情報を拾得物管理装置230に含まれる拾得物管理端末231に送信する。拾得物管理端末231は、ステップS351において、所有情報を拾得物取扱所の取扱者に通知する。物体管理サーバ220は、ステップS353において、拾得物管理端末231からの拾得物の取扱指示完了の通知を受けて、物体管理データベース221を更新する。例えば、登録された点識別子の削除、あるいは、点識別子に対応付いた所有情報の更新などを行う。
なお、販売管理装置210や拾得物管理装置230の負荷を低減する場合、物体管理サーバ220が点識別子を抽出する構成でもよく、その場合、物体管理サーバ220は、ステップS355において、拾得物管理端末231から送信された点画像より点識別子が抽出される。
このように、拾得物取扱所の取扱者あるいは拾得者は、例えば、所有者(購入者)の所有権が放棄されない拾得物を所有者に届けたり、あるいは、所有権が放棄された拾得物を拾得物保管所に保管することなく指定先に届けたり、自分で処分を決定することができる。
《物体管理サーバ》
図4Aは、本実施形態に係る情報処理装置としての物体管理サーバ220の機能構成を示すブロック図である。
物体管理サーバ220は、通信制御部401と、販売情報受信部402と、販売情報登録部403と、物体管理データベース221と、拾得情報受信部404と、点識別子照合部405と、所有情報取得部406と、所有情報送信部407と、を備える。
通信制御部401は、ネットワークを介した販売管理装置210および拾得物管理装置230との通信を制御する。販売情報受信部402は、販売管理装置210から販売時に送信されてくる点識別子を取得する点識別子取得部421と、販売管理装置210から販売時に送信されてくる物体に対応する所有情報を取得する所有情報取得部422とを有する。販売情報登録部403は、販売情報受信部402が受信した点識別子と所有情報とを対応付けて物体管理データベース221に登録する。物体管理データベース221は、点識別子と所有情報とを対応付けて登録し、登録データが拾得物の所有情報の取得のために使用される。
拾得情報受信部404は点識別子取得部441を有し、拾得物管理装置230から拾得物管理時に送信されてくる点識別子を受信する。点識別子照合部405は、拾得情報受信部404が受信した点識別子と、物体管理データベース221に登録された点識別子とを照合する。そして、所有情報取得部406は、点識別子照合部405の照合結果から一致する点識別子があれば、拾得物管理装置230から送信された点識別子を有する物体に対応付いた所有情報を取得する。なお、点識別子は、その差が所定閾値以内であれば一致と判定してもよい。所有情報送信部407は、拾得物管理装置230から送信された点識別子を有する物体に対応付いた所有情報を、拾得物管理装置230に送信する。
(点識別子取得部)
図4Bは、本実施形態に係る物体管理サーバ220における点識別子取得部421、441の機能構成を示すブロック図である。
点識別子取得部421、441は、物体管理サーバ220が点識別子を抽出する場合、通信制御部401を介して点画像を取得する点画像取得部451と、点画像から点識別子を抽出する点識別子抽出部452と、を有する。また、点識別子取得部421、441は、物体管理サーバ220が点識別子を受信する場合、通信制御部401を介して点識別子を受信する点識別子受信部453を有する。
(物体管理データベース)
図5は、本実施形態に係る物体管理データベース221の構成を示す図である。物体管理データベース221は、販売された物体の点識別子と物体の所有情報とを登録して、物体の流通の管理に使用される。
物体管理データベース221は、点識別子511に対応付けて、所有情報512を記憶する。所有情報512としては、物体名や種類などの所有物体情報、住所や連絡先などの所有者情報、所有者の所有権放棄か維持かの情報、遺失して拾得された時の届け先の情報、などを含む。
《販売管理装置の機能構成》
図6Aは、本実施形態に係る販売管理装置210の機能構成を示すブロック図である。
販売管理装置210は、販売管理端末としてのPOS端末211と、点識別子の元となる点画像が入力される点画像撮像部212と、表示部622と、操作部623と、を備える。ここで、点画像撮像部212は、点識別子の元となる点画像を撮像する顕微鏡カメラなどの高解像度カメラを含む。POS端末211は、通信制御部601と、入出力インタフェース602と、販売情報取得部603と、販売情報送信部604と、所有情報登録完了受信部606と、所有情報登録完了処理部607と、を備える。そして、点画像撮像部212と、表示部622と、操作部623とは、POS端末211の入出力インタフェース602に接続されている。
通信制御部601は、ネットワークを介した物体管理サーバ220との通信を制御する。入出力インタフェース602は、入出力機器とのインタフェースを行なう。販売情報取得部603は、販売された物体を識別する点識別子を取得する点識別子取得部631と、物体に対応する所有情報を取得する所有情報取得部632とを有する。販売情報送信部604は、点識別子送信部641と所有情報送信部642とを有し、販売された物体の点識別子と所有情報とを対応付けて物体管理サーバ220に送信する。所有情報登録完了受信部606は、物体管理サーバ220から物体管理データベース221に点識別子と所有情報とが対応付けて登録された旨を受信する。所有情報登録完了処理部607は、表示部622への所有情報登録の完了報知などの処理を行なう。
なお、POS端末211において、販売情報取得部603と、販売情報送信部604と、所有情報登録完了受信部606と、所有情報登録完了処理部607とは、物体管理アプリケーション611に含まれてもよい。
(点識別子取得部)
図6Bは、本実施形態に係る販売管理装置210における点識別子取得部631の機能構成を示すブロック図である。
点識別子取得部631は、点画像を点画像撮像部212から取得する点画像取得部651を有する。そして、販売管理装置210が点識別子を抽出して送信する場合、点識別子取得部631は、点画像から点識別子を抽出する点識別子抽出部652を有する。一方、販売管理装置210が点画像を送信して物体管理サーバ220が点識別子を抽出する場合、点識別子取得部631は、通信制御部601を介して点画像を送信する点画像受信部653を有する。
《拾得物管理装置の機能構成》
図7は、本実施形態に係る拾得物管理装置230の機能構成を示すブロック図である。
拾得物管理装置230は、拾得物管理端末231と、点識別子の元となる点画像が入力される点画像撮像部232と、表示部722と、操作部723と、を備える。ここで、点画像撮像部232は、点識別子が抽出される点画像を撮像する顕微鏡カメラなどの高解像度カメラを含む。拾得物管理端末231は、通信制御部701と、入出力インタフェース702と、拾得情報取得部703と、拾得情報送信部704と、所有情報受信部706と、所有情報通知部707と、を備える。そして、点画像撮像部232と、表示部722と、操作部723とは、拾得物管理端末231の入出力インタフェース702に接続されている。
通信制御部701は、ネットワークを介した物体管理サーバ220との通信を制御する。入出力インタフェース702は、入出力機器とのインタフェースを行なう。拾得情報取得部703は点識別子取得部731を有し、拾得された物体の点識別子を取得する。拾得情報送信部704は点識別子送信部741を有し、拾得した物体の点識別子を物体管理サーバ220に送信する。所有情報受信部706は、物体管理サーバ220から拾得物に対応付く所有情報を受信する。所有情報通知部707は、表示部722への所有情報に対応した物体の流通先の報知などの処理を行なう。
なお、拾得物管理端末231において、拾得情報取得部703と、拾得情報送信部704と、所有情報受信部706と、所有情報通知部707とは、拾得物管理アプリケーション711に含まれてもよい。
(点識別子取得部)
図7における点識別子取得部731の機能構成は、図6Bの点識別子取得部631と同様であるので、重複する図示および説明を省略する。
《点識別子抽出部の一例》
図8Aは、本実施形態に係る点識別子抽出部452、652の機能構成の一例を示すブロック図である。上述の説明から明らかなように、物体管理サーバ220、販売管理装置210、拾得物管理装置230の各々は、図8Aに機能構成が示されている点識別子抽出部452、652のいずれかを含む。図8Aを参照すると、本実施形態に係る点識別子抽出部452、652は、物体201の点識別子を抽出する機能を有する。
図8Aにおいて、物体としての物体201、その面上に形成されている筆記具で記載された点202、この点202に含まれる微小な粒203は、図2Dを参照して説明した物体201、点202、微小な粒203と同じである。
点画像撮像部212、232(カメラ)は、物体201上の点202の画像を光学的に取得する機能、即ち撮像機能を有する。点画像撮像部212、232(カメラ)は、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを使用したカメラを使用することができる。
点画像取得部451、651は、物体管理サーバ220の場合はネットワークを介して、販売管理装置210、拾得物管理装置230の場合は点画像撮像部212、232(カメラ)から、点画像を取得する。点画像取得部451、651は、点画像撮像部212、232(カメラ)を使用して物体201の点202の画像を取得し、画像記憶部832に保存する機能を有する。点画像取得部451、651は、物体201上の点202の平面形状が写っている画像を取得する。また、点画像取得部451、651は、点202に存在する粒203の分布に依存する特徴量を抽出できる品質の画像を取得する。
点識別子抽出部452、652は、点画像から点識別子を抽出する機能を有する。点識別子抽出部452、652は、主な機能部として、画像記憶部832、座標系決定部833、正規化画像生成部834、正規化画像記憶部835、固定領域決定部836、および特徴量抽出部837を有する。
なお、点識別子抽出部452、652は、例えば、1以上のマイク口プロセッサ等の演算処理部と、画像記憶部832および正規化画像記憶部835等として用いるメモリやハードディスク等の記憶部とを有する情報処理部と、プログラムとで実現されてよい。プログラムは、情報処理部の立ち上げ時等に外部のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリに読み込まれ、演算処理部の動作を制御することにより、演算処理部上に、座標系決定部833、正規化画像生成部834、固定領域決定部836、および特徴量抽出部837といった機能構成部を実現する。
座標系決定部833は、画像記憶部832に記憶されている点202の画像の全体から、点202の画像に固有の座標系を決定する機能を有する。点202の画像に固有の座標系は、原点の位置、軸の方向、スケールの3つのパラメータによって定義される。点202の画像に固有の座標系は、点202の画像の全体から決定されるため、点202の平面形状に依存するものとなる。
正規化画像生成部834は、画像記憶部832に記憶されている点202の画像を、正規化座標系に正規化し、正規化した画像を正規化画像記憶部835に保存する機能を有する。正規化座標系は、原点の位置、軸の方向、スケールの3つのパラメータによって定義されている。
固定領域決定部836は、正規化画像記憶部835に記憶された点202の正規化画像におけるあらかじめ定められた領域を、特徴量抽出領域に定める機能を有する。あらかじめ定められた領域は、固定領域であれば、その形状、サイズ、領域の個数は任意である。上述したように、点202の画像に固有の座標系は、点202の平面形状に依存するため、正規化画像およびその中の固定領域である特徴量抽出領域は、点202の平面形状に依存する領域となる。
ここで、座標系決定部833、正規化画像生成部834、および固定領域決定部836は、点202の画像から、層の平面形状に依存する領域を決定する領域決定部838を構成している。
特徴量抽出部837は、正規化画像記憶部835に記憶された点202の正規化画像中の上記特徴量抽出領域における粒203の分布に依存する特徴量を点識別子として抽出し、出力する機能を有する。
(点識別子抽出処理)
図8Bは、本実施形態に係る点識別子抽出処理の一例の手順を示すフローチャートである。以下、図8Aおよび図8Bを参照して点識別子抽出部452、652の動作を説明する。点識別子抽出部452、652の構成および動作は同様なので、以下、点識別子抽出部652を代表させて説明する。
点画像取得部651が、撮像部(カメラ)(例えば、点画像撮像部212、232)を用いて物体201上の点202の画像を取得し、点識別子抽出部652は点画像を画像記憶部832に保存する(ステップS801)。
次に、点識別子抽出部652の座標系決定部833は、画像記憶部832から点202の画像を入力して解析し、点202の画像に固有の座標系を決定し、固有の座標系の原点の位置、軸の方向、スケールを正規化画像生成部834に伝達する(ステップS802)。
次に、点識別子抽出部652の正規化画像生成部834は、座標系決定部833で決定された点202の画像に固有の座標系と正規化座標系とに基づいて、画像記憶部832に記憶されている点202の画像を正規化し、正規化した画像を正規化画像記憶部835に保存する(ステップS803)。
次に、点識別子抽出部652の固定領域決定部836は、正規化画像記憶部835に記憶された正規化画像中のあらかじめ定められた固定領域を特徴量抽出領域に決定し、特徴量抽出部837に伝達する(ステップS804)。
次に、点識別子抽出部652の特徴量抽出部837は、正規化画像記憶部835に記憶された点202の正規化画像中の上記特徴量抽出領域における粒203の分布に依存する特徴量を点識別子として抽出し、出力する(ステップS805)。
(座標決定部の一例)
図9Aは、本実施形態に係る座標系決定部833の機能構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態の座標系決定部833は、低解像度化部951、低解像度画像記憶部952、キーポイン卜・スケール検出部953、方向検出部954、および統計処理部955を有する。
低解像度化部951は、画像記憶部832に記憶された点202の画像をあらかじめ定められた基準で低解像度化し、低解像度画像記憶部952に保存する機能を有する。点202に粒203が不均一に含有されており、粒203の反射特性が点202他の材料と相違する場合、点202の画像を低解像度化すると、粒203の密度に応じた濃淡パターンが出現する。低解像度化部951は、点202の画像から、粒203の密度に応じた濃淡パターンを生成するための機能構成部である。
キーポイン卜・スケール検出部953は、低解像度画像記憶部952に記憶された濃淡パターンを有する画像から、キーポイン卜とスケールとを検出する機能を有する。ここで、キーポイン卜は、スケールが変わっても画像上に特徴的に現れる点や領域を意味し、検出するスケールはスケール変化に最も強い最適なスケールを意味する。キーポイン卜・スケール検出部953によるキーポイン卜とスケールとの検出は、SIFT(Scale-Invariant Feature Transform)記述子を生成する過程で行われるキーポイン卜とスケールとの検出に相当する。一般にSIFTは、微小な粒203が点在する画像には不向きであるが、上述のように低解像度化して生成した濃淡パターンからはキーポイン卜とスケールとを安定して抽出することが可能である。
方向検出部954は、キーポイン卜・スケール検出部953によって検出されたキーポイン卜ごとに、そのキーポイン卜を特徴付ける“方向"を決定する機能を有する。方向検出部954による方向の検出は、SIFT記述子を生成する過程で行われるオリエンテーションの検出に相当する。
統計処理部955は、キーポイン卜・スケール検出部953で検出されたキーポイン卜とスケール、および方向検出部954で検出されたキーポイン卜毎の方向に基づいて、固有の座標系の原点、軸、およびスケールを決定する機能を有する。例えば、統計処理部955は、複数のキーポイン卜の分布に基づいて固有の座標系の原点を決定する。具体的には、統計処理部955は、検出された複数のキーポイン卜の重心を固有の座標系の原点とする。また、統計処理部955は、複数のキーポイン卜のスケール、方向の分布に基づいて固有の座標系のスケール、軸を決定する。具体的には、統計処理部955は、複数のキーポイン卜のスケール、方向の分布の中心を、固有の座標系のスケール、軸とする。即ち、複数のキーポイン卜のスケールの分布の中心を固有の座標系のスケールとし、複数のキーポイン卜の方向の分布の中心を固有の座標系の軸とする。分布の中心としては、例えば最頻値を使用してよい。ただし、最頻値に限定されず、平均値や中央値を使用してもよい。
図9Bは、本実施形態に係る座標系決定部833の動作を説明するための模式図である。
図9Bにおいて、画像G911は、画像記憶部832に記憶されている点202の画像を示している。低解像度化部951は、画像G911から、画像G912に示すような、点202における粒203の密度に依存する濃淡パターンを有する画像を生成する。図9Bでは、便宜上、濃淡の相違をハッチングの種別の相違で表現している。次に、キーポイン卜・スケール検出部953は、画像G912から、キーポイン卜とスケールとを検出する。画像G912上に描かれている円はスケール、円の中心がキーポイン卜である。次に、方向検出部954は、キーポイン卜ごとに方向を検出する。画像G912上に描かれた円内の線分が方向を示している。
次に、統計処理部955は、検出されたキーポイン卜のスケール、方向の分布に基づいて固有の座標系のスケール、軸を決定するために、ヒストグラムG913に示すような、横軸がスケール、縦軸が頻度であるヒストグラムと、ヒストグラムG914に示すような、横軸が方向、縦軸が頻度であるヒストグラムを作成する。次に、統計処理部955は、ヒストグラムG913から最頻値のスケールを求め、これを固有の座標系のスケールとする。また、統計処理部955は、ヒストグラムG914から最頻値の方向を求め、この方向を固有の座標系の軸の方向とする。さらに、統計処理部955は、検出されたキーポイン卜の重心を求め、これを固有の座標系の原点とする。図9Bにおいて、画像G915に描かれている円は固有の座標系のスケール、円の中心が固有の座標系の原点、円内の矢印が固有の座標系の軸の方向をそれぞれ示している。
図9Bには、画像G911と比較して点の平面形状、点内の粒の分布が相違する他の画像G921と、その画像G921から生成された低解像度な画像G922、検出されたキーポイン卜とスケール、生成されたヒストグラムG923、G924、決定された固有の座標系を描いた画像G925が記載されている。このように、固有の座標系は、層の平面形状、層内の粒の分布が相違すると、多くの場合、異なるものとなる。
(座標決定部の他例)
図9Cは、本実施形態に係る座標系決定部833の機能構成の他例を示すブロック図である。
本実施形態の座標系決定部833は、二値化部961、二値化画像記憶部962、塗りつぶし画像生成部963、塗りつぶし画像記憶部964、および形状処理部965を有する。
二値化部961は、画像記憶部832に記憶された点202の画像を二値化し、二値化画像記憶部962に保存する機能を有する。これにより、背景領域のほとんどの画素が白画素(値0)、点202の領域は粒203の分布に応じて白画素(値0)と黒画素(値1)とが混在する二値化画像が得られる。
塗りつぶし画像生成部963は、二値化画像記憶部962に記憶された二値化画像から、点202の平面形状と同一の形状を有し、内部が全て黒画素で埋め尽くされた画像(塗りつぶし画像)を生成し、塗りつぶし画像記憶部964に保存する機能を有する。二値化画像から塗りつぶし画像を生成する方法は任意である。例えば、塗りつぶし画像生成部963は、二値化画像記憶部962に記憶された二値化画像に対して、モルフォ口ジー演算を行うことにより、塗りつぶし画像を生成してよい。また、塗りつぶし画像生成部963は、あらかじめ定められた画素長をnとし、n画素の膨張処理とn画素の収縮処理を実行することにより、二値化画像から塗りつぶし画像を生成してよい。ここで、n画素の膨張処理とは、注目中の画素の値が“1”である場合、注目画素からn画素長以内に存在する全ての画素の値を“1”にする操作を、二値化画像の全面素に注目して行う処理を意味する。また、n画素の収縮処理とはn画素の膨張処理を施した後の2値画像に対して、注目中の画素の値が“0”である場合、注目画素からn画素長以内に存在する全ての画素の値を“0”にする操作を、二値化画像の全面素に注目して行う処理を意味する。
形状処理部965は、塗りつぶし画像記憶部964に記憶された塗りつぶし画像の特徴から、固有の座標系を決定する機能を有する。例えば、形状処理部965は、塗りつぶし画像の重心を固有の座標系の原点に決定する。また、形状処理部965は、例えば、上記重心を通り画像面に平行な軸であって、軸の周りの2次モーメン卜が最小または最大となる軸を固有の座標系の軸に決定する。さらに、形状処理部965は、例えば、上記塗りつぶし画像の面積を固有の座標系のスケールに決定する。
図9Dは、本実施形態に係る座標決定部の動作を説明するための模式図である。
図9Dにおいて、画像G931は、画像記憶部832に記憶されている点202の画像を示している。二値化部961は、画像G931から、二値化画像G932を生成する。図9Dでは、便宜上、黒画素はハッチングで示し、白画素は白丸で示している。次に、塗りつぶし画像生成部963は、二値化画像G932から、黒画素で塗りつぶした塗りつぶし画像G933を生成する。次に、形状処理部965は、塗りつぶし画像G933の重心、モーメン卜、面積を抽出し、それらを固有の座標系の原点、軸、スケールとする。
(正規化画像生成部)
正規化画像生成部834は、座標系決定部833により決定された点202の画像に固有の座標系の原点を、正規化座標系の原点とみなす。また、正規化画像生成部834は、固有の座標系の軸が正規化座標系の軸と一致するように、点202の画像を、原点を中心に回転させる。さらに、正規化画像生成部834は、固有の座標系のスケールが正規化座標系のスケールと一致するように、点202の画像を拡大あるいは縮小する。換言すれば、正規化画像生成部834は、固有の座標系を変換前の座標系、正規化座標系を変換後の座標系とする座標変換を点202の画像に施して、正規化された画像を生成する。
図10Aは、本実施形態に係る正規化画像生成部834の動作を説明するための模式図である。図10Aにおいて、画像G1016、G1026は、図9Bに示した画像G911、G921に固有の座標系を描いた画像である。即ち、画像G1016、G1026に実線で描かれている円は固有の座標系のスケール、その円の中心が固有の座標系の原点、円内の矢印が固有の座標系の軸をそれぞれ示している。
正規化画像生成部834は、固有の座標系の軸が正規化座標系の軸に一致し、かつ、固有の座標系のスケールが正規化座標系のスケールと一致するように、画像G1016、G1026を、原点を中心に回転させ、また拡大あるいは縮小することにより正規化画像を生成する。図10Aにおいて、画像G1017、G1027は、そのようにして生成された画像G1016、G1026の正規化画像を示している。画像G1017、G1027に描かれた円は正規化座標系のスケール、円内の矢印が正規化座標系の軸をそれぞれ示している。
(固定領域決定部)
固定領域決定部836は、正規化座標系を使用して、正規化画像中に固定領域を定義する。例えば、固定領域決定部836は、正規化座標系の原点を重心とし、正規化座標系のスケールを辺のサイズとし、正規化座標系の軸に平行な2辺を有する正方形を、固定領域とする。勿論、固定領域の形状は正方形に限定されず、長方形などの他の形状であってもよい。また辺のサイズは正規化座標系のスケールに一致させる必要はなく、固定値であれば任意でよい。
図10Bは、本実施形態に係る固定領域決定部836の動作を説明するための模式図である。図10Bにおいて、画像G1018、G1028は、図10Aに示した画像G1017、G1027に特徴量抽出領域を付記した画像の例である。即ち、画像G1018、G1028に描かれている円は正規化座標系のスケール、その円の中心が正規化座標系の原点、円内の矢印が正規化座標系の軸をそれぞれ示している。そして、画像G1018、G1028に実線で描かれている正方形が、特徴量を抽出する領域となる固定領域である。
(特徴量抽出部)
特徴量抽出部837は、正規化画像記憶部835に記憶された点202の正規化画像中の上記特徴量抽出領域における粒203の分布に依存する特徴量を点識別子として抽出し、出力する機能を有する。
特徴量抽出部837が抽出する特徴量としては、例えば以下のような固定次元数のベクトルが考えられる。
特徴量の例1:特徴量抽出部837は、点202の正規化画像中の特徴量抽出領域を正規化座標系の軸に平行な方向にn等分し、その軸に垂直な方向にm等分することにより、特徴量抽出領域を(n×m)個のブロックに分割する。次に、特徴量抽出部837は、各ブロックの輝度を抽出する。次に、特徴量抽出部837は、各ブロックの輝度を闇値と比較し、輝度が闇値以上であれば例えば値1、そうでなければ値0とすることにより、各ブロックの輝度を2値に量子化する。そして、特徴量抽出部837は、各ブロックの量子化値を所定の順序に並べたビット列を、点識別子を構成する(n×m)次元の特徴量として出力する。
特徴量の例2:特徴量抽出部837は、点202の正規化画像中の特徴量抽出領域から固定ビット長のBRIEF(Binary Robust Independent Elementary Features)を抽出し、個体識別子を構成する固定次元数の特徴量として出力する。
ただし、特徴量抽出部837が抽出する特徴量は上記の例に限定されない。例えば、特徴量抽出部837は、点202の正規化画像中の特徴量抽出領域からSIFT特徴量を点識別子として抽出してもよい。この場合、特徴量抽出領域の画像から直接にSIFT特徴量を抽出すると、粒203の1つが最小スケールになって方向が出ず、ディスクリプタが不安定になる。そのため、特徴量抽出領域の画像を所定の基準で低解像度化して濃淡パターンを有する画像を生成し、上記濃淡パターンを有する画像からSIFT特徴量を抽出することが望ましい。しかし、識別力および識別照合の高速化の観点からは、SIFT特徴量よりも上述した固定次元数の特徴量を抽出する方が好ましい。
《点識別子抽出部の他例》
図11Aは、本実施形態に係る点識別子抽出部452、652の機能構成の他例を示すブロック図である。上述の説明から明らかなように、物体管理サーバ220、販売管理装置210、拾得物管理装置230の各々は、図11Aに機能構成を示す点識別子抽出部452、652のいずれかを含む。図11Aを参照すると、本実施形態に係る点識別子抽出部452、652は、物体201の点識別子を抽出する機能を有する。なお、図11Aにおいて、図8Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
点識別子抽出部452、652は、点画像から点識別子を抽出する機能を有する。本例の点識別子抽出部452、652は、主な機能部として、点領域決定部1133、および特徴量抽出部1134を有する。点識別子抽出部452、652のプログラムは、情報処理部の立ち上げ時等に外部のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリに読み込まれ、演算処理部の動作を制御することにより、演算処理部上に、点領域決定部1133、および特徴量抽出部1134といった機能構成部を実現する。
点領域決定部1133は、画像記憶部832に記憶されている点202の平面形状の全体を、特徴量抽出領域として決定する機能を有する。
特徴量抽出部1134は、画像記憶部832に記憶されている点202の画像中の上記特徴量抽出領域から、粒203の分布に依存する特徴量を抽出し、点識別子として出力する機能を有する。
図11Bは、本実施形態に係る点識別子抽出処理の他例の手順を示すフローチャートである。以下、図11Aおよび図11Bを参照して点識別子抽出部452、652の動作を、点識別子抽出部652の動作を代表させて説明する。なお、図11Bにおいて、図8Bと同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明は省略する。
点識別子抽出部652の点領域決定部1133は、点202の平面形状の全体を、特徴量抽出領域として決定する(ステップS1102)。点領域決定部1133は、点202の平面形状の全体は、例えば、点202の画像を二値化し、この二値化画像に対してモルフォ口ジー演算を行うことにより抽出することができる。
次に、点識別子抽出部652の特徴量抽出部1134は、画像記憶部832に記憶されている点202の画像中の上記特徴量抽出領域から、粒203の分布に依存する特徴量を抽出し、点識別子として出力する(ステップS1103)。
本実施形態では、座標系の正規化を行わないため、特徴量抽出部1134は画像の回転等に頑健な特徴量、例えばSIFT特徴量を抽出する。ただし、特徴量抽出部1134が抽出する特徴量はSIFT特徴量に限定されない。また、画像から直接にSIFT特徴量を抽出すると、粒203の1つが最小スケールになって方向が出ず、ディスクリプタが不安定になり、インライア比率が小さくなって、マッチングが困難になる。そこで、本例では、以下のようにしてSIFT特徴量を抽出する。
特徴量抽出部1134は、まず、点202の特徴量抽出領域の画像を所定の基準で低解像度化する。これにより、点202における粒203の密度に依存する濃淡パターンを有する画像が生成される。次に、特徴量抽出部1134は、上記濃淡パターンを有する画像からSIFT特徴量を抽出する。
《点識別子抽出部のさらに他例》
図12Aは、本実施形態に係る点識別子抽出部452、652の機能構成のさらに他例を示すブロック図である。上述の説明から明らかなように、物体管理サーバ220、販売管理装置210、拾得物管理装置230の各々は、図12Aに機能構成を示す点識別子抽出部452、652のいずれかを含む。図12Aを参照すると、本実施形態に係る点識別子抽出部452、652は、物体201の点識別子を抽出する機能を有する。なお、図12Aにおいて、図8Aまたは図11Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
点識別子抽出部452、652は、点画像から点識別子を抽出する機能を有する。本実施形態の点識別子抽出部452、652は、主な機能部として、画像記憶部832、第1の特徴量抽出部1233、第2の特徴量抽出部1234、および特徴量統合部1235を有する。点識別子抽出部452、652のプログラムは、情報処理部の立ち上げ時等に外部のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリに読み込まれ、演算処理部の動作を制御することにより、演算処理部上に、第1の特徴量抽出部1233、第2の特徴量抽出部1234、および特徴量統合部1235といった機能構成部を実現する。
第1の特徴量抽出部1233は、点202の画像から、点202の平面形状および粒203の分布に依存する特徴量を第1の特徴量として抽出する機能を有する。第1の特徴量抽出部1233は、例えば、図8Aを参照して説明した座標系決定部833、正規化画像生成部834、正規化画像記憶部835、固定領域決定部836、および特徴量抽出部837によって実現することができる。あるいは第1の特徴量抽出部1233は、例えば、図11Aを参照して説明した点領域決定部1133、および特徴量抽出部1134によって実現することができる。
第2の特徴量抽出部1234は、点202の画像から、点202の平面形状に依存する特徴量を第2の特徴量として抽出する機能を有する。例えば、第2の特徴量抽出部1234は、点202の画像から、点202の平面形状に依存するが、粒203の分布に依存しない特徴量を第2の特徴量として抽出する機能を有する。第2の特徴量抽出部1234が抽出する特徴量としては、例えば、図9Cを参照して説明した座標系決定部833が固有の座標系の軸を決定する過程で算出した最小または最大の2次モーメン卜を使用することができる。ただし、第2の特徴量抽出部1234が抽出する特徴量は、上記に限定されず、点202の平面形状の面積、周囲長など、他の特徴量を使用してもよい。
特徴量統合部1235は、第1の特徴量抽出部1233によって抽出された第1の特徴量と第2の特徴量抽出部1234によって抽出された第2の特徴量とから点識別子を抽出する機能を有する。例えば、特徴量統合部1235は、第1の特徴量と第2の特徴量とを連結した特徴量を点識別子とする。
図12Bは、本実施形態に係る点識別子抽出処理のさらに他例の手順を示すフローチャートである。以下、図12Aおよび図12Bを参照して点識別子抽出部452、652の動作を、点識別子抽出部652の動作を代表させて説明する。なお、図12Bにおいて、図8B、図11Bと同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明は省略する。
点識別子抽出部652の第1の特徴量抽出部1233は、点202の画像から、点202の平面形状および粒203の分布に依存する第1の特徴量を抽出する(ステップS1202)。
次に、点識別子抽出部652の第2の特徴量抽出部1234は、点202の画像から、点202の平面形状に依存する第2の特徴量を抽出する(ステップS1203)。
次に、点識別子抽出部652の特徴量統合部1235は、第1の特徴量と第2の特徴量とを統合することにより点識別子を抽出し、出力する(ステップS1204)。
このように本実施形態では、点識別子は、第1の特徴量と第2の特徴量とを有する。このため、本実施形態で抽出された点識別子を使用する照合識別では、点識別子どうしの比較は、第1の特徴量どうしの比較、第2の特徴量どうしの比較、第1の特徴量と第2の特徴量とをあわせた全体どうしの比較という3パターンのいずれか1つあるいは2つあるいは3つ全ての組み合わせで実施することができる。そのため、例えば、最初に第2の特徴量どうしを比較して、同一または類似しない候補を除外し、残りの候補について第1の特徴量どうしを比較して最終的に識別照合するといった形態が可能になる。
《物体管理サーバのハードウェア構成》
図13は、本実施形態に係る情報処理装置としての物体管理サーバ220のハードウェア構成を示すブロック図である。
図13で、CPU(Central Processing Unit)1310は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図4Aおよび図4Bの機能構成部を実現する。CPU1310は1つであっても複数であってもよい。ROM(Read Only Memory)1320は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。ネットワークインタフェース1330は、ネットワークを介して、販売管理装置210や拾得物管理装置230との通信を制御する。
RAM(Random Access Memory)1340は、CPU1310が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM1340には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。販売物体の点識別子1341は、販売管理装置210から送信された販売物体の点識別子データである。販売物体の所有情報1342は、販売管理装置210から送信された点識別子1341に対応付けられた所有情報のデータである。拾得物体の点識別子1343は、拾得物管理装置230から送信された拾得物の点識別子のデータである。物体管理データベースから読み出した点識別子1344は、物体管理データベース221に登録されて読み出された販売物体の点識別子のデータである。点識別子の照合結果1345は、拾得物体の点識別子1343と、物体管理データベース221から読み出した点識別子1344との照合結果のデータであり、一致した点識別子があったか否かを示す。点識別子に対応する所有情報1346は、一致した点識別子があった場合の点識別子に対応付けられた所有情報のデータである。送受信データ1347は、ネットワークインタフェース1330を介して送受信されるデータであり、本例では点識別子、所有情報などを含む。なお、物体管理サーバ220で一括して点識別子を抽出する場合は、販売管理装置210や拾得物管理装置230から点識別子を抽出するための点画像を受信して、点画像から点識別子を抽出する構成となる。
ストレージ1350は、CPU1310が使用する、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。物体管理データベース221は、図5に示したように、点識別子と所有情報とを対応付けたデータを登録する。ストレージ1350には、以下のプログラムが格納される。物体管理サーバ制御プログラム1351は、物体管理サーバ220の全体を制御するプログラムである。販売情報取得モジュール1352は、点識別子取得モジュールおよび所有情報取得モジュールを含み、販売管理装置210から販売時の物体に関連する所有情報を取得して、物体管理データベース221に登録するモジュールである。拾得情報取得モジュール1353は点識別子取得モジュールを含み、拾得物管理装置230から拾得物管理時の物体に関連する所有情報を取得するモジュールである。点識別子照合モジュール1354は、拾得物管理装置230から拾得した点識別子と、物体管理データベース221に登録された点識別子とを照合するモジュールである。所有情報通知モジュール1355は、照合結果で一致する点識別子があれば、物体管理データベース221に点識別子に対応付けて登録されている所有情報を読出して、拾得物管理装置230に通知するモジュールである。
なお、物体管理サーバ220が点識別子を抽出する場合には、ストレージ1350に、点識別子抽出アルゴリズムや点識別子抽出モジュールが格納される。また、図13のRAM1340やストレージ1350には、物体管理サーバ220が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
《物体管理サーバの処理手順》
図14は、本実施形態に係る情報処理装置としての物体管理サーバ220の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図13のCPU1310がRAM1340を使用して実行し、図4Aおよび図4Bの機能構成部を実現する。
物体管理サーバ220は、ステップS1411において、販売管理装置210からの販売情報の受信であるか否かを判定する。販売情報の受信と判定すると、物体管理サーバ220は、ステップS1413において、販売管理装置210から送信された販売情報から販売物の点識別子を取得する。物体管理サーバ220は、ステップS1415において、販売管理装置210から送信された販売情報から点識別子に対応付けられた所有情報を取得する。そして、物体管理サーバ220は、ステップS1417において、取得した点識別子と所有情報とを対応付けて物体管理データベース221に登録する。なお、購入した物体を遺失して拾得された場合の所有権の放棄を含む設定をした購入者に対して、物体管理サーバ220は、ステップS1419において、ポイントを付与するなどの特典情報送信を行なうのが望ましい。
販売情報の受信でないと判定すると、物体管理サーバ220は、ステップS1421において、拾得物管理装置230からの拾得情報の受信であるか否かを判定する。拾得情報の受信と判定すると、物体管理サーバ220は、ステップS1423において、拾得物管理装置230から送信された拾得情報から拾得物の点識別子を取得する。ここで、拾得者に対して、物体管理サーバ220は、ステップS1425において、ポイントを付与するなどの特典情報送信を行なうのが望ましい。物体管理サーバ220は、ステップS1427において、物体管理データベース221に登録された点識別子を読み出す。そして、物体管理サーバ220は、ステップS1429において、拾得物管理装置230からの拾得物の点識別子と、物体管理データベース221から読み出した点識別子とを照合する。物体管理サーバ220は、ステップS1431において、照合結果から点識別子が一致したか否かを判定する。なお、点識別子は、その差が所定閾値以内の場合に一致と判定してもよい。点識別子が一致した場合、物体管理サーバ220は、ステップS1433において、物体管理データベース221から一致した点識別子に対応する所有情報を取得して、拾得物管理装置230に所有情報を通知する。一方、点識別子が一致しない場合、物体管理サーバ220は、ステップS1435において、点識別子の照合が完了したか否かを判定する。点識別子の照合が完了してないと判定した場合、物体管理サーバ220は、ステップS1427に戻って、物体管理データベース221から次の点識別子を読み出して照合する。点識別子の照合が完了したと判定した場合、物体管理サーバ220は、ステップS1437において、拾得物の所有情報無しの旨を、拾得物管理装置230に通知する。
《販売管理装置のハードウェア構成》
図15は、本実施形態に係る販売管理装置210のハードウェア構成を示すブロック図である。
図15で、CPU1510は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図6Aおよび図6Bの機能構成部を実現する。CPU1510は1つであっても複数であってもよい。ROM1520は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。ネットワークインタフェース1530は、ネットワークを介して、物体管理サーバ220との通信を制御する。
RAM1540は、CPU1510が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM1540には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。販売物体の精算結果1541は、販売管理装置210による販売物体の精算を示すデータである。販売物体の点画像1542は、点画像撮像部212により撮像された販売物体上の点画像のデータである。販売物体の点識別子1543は、点画像1542から抽出された点識別子のデータである。販売物体の所有情報1544は、販売物体の点識別子1543に対応付けて設定された所有情報のデータである。所有情報設定完了情報1545は、物体管理サーバ220から通知された物体管理データベース221への所有情報の登録済みを示すデータである。送受信データ1546は、ネットワークを介して送受信されるデータを記憶し、本例では点識別子、所有情報、所有情報設定完了情報などを含む。入出力データ1547は、入出力インタフェース602を介した入出力機器と入出力するデータである。
ストレージ1550は、CPU1510が使用する、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。点識別子抽出アルゴリズム1551は、販売管理装置210が点識別子抽出機能を果たすために、使用される点識別子抽出のアルゴリズムである。ストレージ1550には、以下のプログラムが格納される。販売管理装置制御プログラム1552は、販売管理装置210の全体を制御するプログラムである。販売管理装置用の物体管理アプリケーション611は、販売管理装置210として拾得物管理を行なうためのアプリケーションプログラムであり、販売情報生成モジュール1553を含む。販売情報生成モジュール1553は、販売物体から取得した識別情報から点識別子を抽出する点識別子抽出モジュールと、点識別子に対応する所有情報を取得する所有情報取得モジュールとを含む。
入出力インタフェース602は、入出力デバイスとのデータ入出力を制御するためのインタフェースを行なう。本実施形態においては、入出力インタフェース602には、図6Aに示したように、カメラなどの点画像撮像部212、表示部622、操作部623、などが接続される。
なお、図15のRAM1540やストレージ1550には、販売管理装置210が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
《販売管理装置の処理手順》
図16は、本実施形態に係る販売管理装置210の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図15のCPU1510がRAM1540を使用して実行し、図6Aおよび図6Bの機能構成部を実現する。
販売管理装置210は、ステップS1601において、販売物体の精算処理を行なう。販売管理装置210は、ステップS1603において、点識別子を抽出するための点画像を販売物体から取得する。そして、販売管理装置210は、ステップS1605において、点画像から点識別子を抽出する。
続いて、販売管理装置210は、ステップS1607において、販売物体の購入者に対して、販売物体を遺失して拾得された場合に販売物体の所有権を放棄するか否かを含む所有情報を問い合わせて、所有情報の設定の有無を判定する。所有情報の設定があれば、販売管理装置210は、ステップS1609において、所有情報を取得する。販売管理装置210は、ステップS1611において、物体管理サーバ220に点識別子と所有情報とを対応付けて送信する。そして、販売管理装置210は、ステップS1613において、物体管理サーバ220からの所有情報登録完了通知を待つ。
物体管理サーバ220からの所有情報登録完了通知を受信したら、販売管理装置210は、ステップS1615において、所有情報の登録済を表示などで通知する。そして、販売管理装置210は、ステップS1617において、販売物体の所有権放棄を含む所有情報を設定した購入者に対してポイントなどの特典を与える。
一方、ステップS1607において所有情報の設定が無ければ、処理を終了する。
ここで、販売管理装置210が点識別子抽出機能を有しない場合、販売管理装置210は、ステップS1605における点識別子の抽出をせずに、ステップS1611において点識別子ではなく、点識別子を抽出可能な点画像を所有情報と共に物体管理サーバ220に送信する。
《拾得物管理装置のハードウェア構成》
図17は、本実施形態に係る拾得物管理装置230のハードウェア構成を示すブロック図である。
図17で、CPU1710は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図7の機能構成部を実現する。CPU1710は1つであっても複数であってもよい。ROM1720は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。ネットワークインタフェース1730は、ネットワークを介して、物体管理サーバ220との通信を制御する。
RAM1740は、CPU1710が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM1740には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。拾得物体の点画像1741は、点画像撮像部232により撮像された拾得物体上の点画像のデータである。拾得物体の点識別子1742は、点画像1741から抽出された点識別子のデータである。拾得物体の所有情報1743は、拾得物体の点識別子1742と一致した販売物体の点識別子に対応付けて、物体管理サーバ220の物体管理データベース221に登録された所有情報のデータである。送受信データ1744は、ネットワークを介して送受信されるデータを記憶し、本例では点識別子、所有情報などを含む。入出力データ1745は、入出力インタフェース602を介した入出力機器と入出力するデータである。
ストレージ1750は、CPU1710が使用する、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。点識別子抽出アルゴリズム1751は、拾得物管理装置230が点識別子抽出機能を果たすために、使用される点識別子抽出のアルゴリズムである。ストレージ1750には、以下のプログラムが格納される。拾得物管理装置制御プログラム1752は、拾得物管理装置230の全体を制御するプログラムである。拾得物管理装置用の拾得物管理アプリケーション711は、拾得物管理装置230として拾得物管理を行なうためのアプリケーションプログラムであり、拾得物情報生成モジュール1753と所有情報通知モジュール1754とを含む。拾得物情報生成モジュール1753は、拾得物体から取得した識別情報から点識別子を抽出する点識別子抽出モジュールを含む。所有情報通知モジュール1754は、点識別子抽出モジュールが生成した点識別子に一致する点識別子に対応付けて物体管理データベース221に登録されている所有情報を受信して通知するモジュールである。
入出力インタフェース702は、入出力デバイスとのデータ入出力を制御するためのインタフェースを行なう。本実施形態においては、入出力インタフェース702には、図7に示したように、カメラなどの点画像撮像部232、表示部722、操作部723、などが接続される。
なお、図17のRAM1740やストレージ1750には、拾得物管理装置230が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
《拾得物管理装置の処理手順》
図18は、本実施形態に係る拾得物管理装置230の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図17のCPU1710がRAM1740を使用して実行し、図7の機能構成部を実現する。
拾得物管理装置230は、ステップS1801において、点識別子を抽出するための点画像を拾得物体から取得する。拾得物管理装置230は、ステップS1803において、点画像から点識別子を抽出する。そして、拾得物管理装置230は、ステップS1805において、抽出した点識別子を物体管理サーバ220に送信する。
続いて、拾得物管理装置230は、ステップS1807において、物体管理サーバ220から拾得物の点識別子に一致する点識別子に対応付けて登録された所有情報を待つ。拾得物に対して登録された所有情報の受信があれば、拾得物管理装置230は、ステップS1809において、拾得物に対して購入者が設定した所有情報を通知する。一方、一致する点識別子が登録されていない、または、拾得物に対して購入者が所有情報を設定していない旨の受信があれば、拾得物管理装置230は、ステップS1811において、拾得物に対する所有情報がない旨を通知する。
そして、拾得物管理装置230は、ステップS1813において、拾得者にポイントなどの特典を与えるのが望ましい。
本実施形態によれば、物体に筆記具で点を記載することで、個人情報を含まずに物体の所有を簡単な操作で特定できるので、物体の流通を効率的に管理することができる。
例えば、遺失した所有者の情報が通知される場合、容易に拾得物を返却できる。また、遺失した物体が拾得された場合、その届け先が通知されるので、容易に届けることができる。また、販売された物体を購入者が遺失した場合に販売された物体の所有権が放棄されることを示す所有情報を販売時に設定しておけば、拾得物を管理する時間や費用を削減することができる。すなわち、拾得物取扱所などにおいて拾得物の処分が容易となり、物体の効率的な循環が実現できる。そのため、持ち込まれた拾得物を所有者に返還するため、所有者を見付けるための時間や費用、あるいは、所有者が見付かるまでの拾得物の保管のための時間や費用を削減することができる。さらに、拾得物が用いられないまま拾得物保管所に所定期間保管されることによる資源の浪費をなくすことができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る物体管理システムについて説明する。本実施形態に係る物体管理システムは、上記第2実施形態と比べると、拾得物について所有者の遺失物であることを承認する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
《所有情報通知動作シーケンス》
図19は、本実施形態に係る物体管理システム1900の所有情報通知動作の手順を示すシーケンス図である。なお、図19において、図3Bと同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明は省略する。
物体管理サーバ1920は、ステップS1917において、物体管理データベース221に登録された所有者情報に基づいて所有者の端末1950に拾得物の情報を送信して、拾得物の確認や所有情報の確認/設定/変更などを問い合わせる。この問い合わせに対して、所有者の端末1950からステップS1918において、拾得物の確認や所有情報の確認/設定/変更などの応答があった場合に、以降の所有情報の拾得物管理装置230への送信に進む。拾得物の確認や所有情報の確認/設定/変更などの応答が無ければ、所有情報は拾得物管理装置230へ送信されない。
本実施形態によれば、拾得物の返却先の個人情報について、所有者の了解なしに拾得物管理装置で公表されないので、個人情報の秘匿性が保たれる。また、拾得物についての所有者の確認が得られるので、盗品か否かを容易に判定できる。さらに、拾得時に拾得物の処理を柔軟に変更することができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る物体管理システムについて説明する。本実施形態に係る物体管理システムは、上記第2実施形態および第3実施形態と比べると、物体の所有情報をスマートフォンなどの携帯端末あるいは通信端末により所有者が登録し、拾得者が拾得物を処理できる点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態または第3実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
《物体管理システム》
図20A~図21Cを参照して、本実施形態に係る物体管理システムの構成および動作について説明する。
(社会モデル)
図20Aは、本実施形態に係る物体管理システム200を用いた社会モデルを示す図である。なお、図20Aにおいて、図2Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
図20Aにおいては、所有する物体の点識別子と所有情報とを所有者251が任意の時間に任意の場所で携帯端末(スマートフォンなど)を用いて登録する。また、遺失された物体を拾得した拾得者2090は、任意の時間に任意の場所で携帯端末(スマートフォンなど)を用いて、拾得物の処理を決定する。したがって、拾得者2090は、拾得物に記載された点の点識別子と、所有者251が登録した所有物に記載された点の点識別子が一致すれば、対応付いた所有情報に基づいて、所有者251への返却や拾得者の使用256を含む届け先250へ拾得物を届けることができる。そして、所有権が放棄されてなく所有者情報や届け先情報が登録されてない場合に、拾得物取扱所230に届けることになる。
(概要)
図20Bは、本実施形態に係る物体管理システム2000の概要を示す図である。なお、図20Bにおいて、図2Bまたは図2Cと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
所有情報登録時には、所有者251の携帯端末2011により所有物201に記載された点202の点識別子と所有情報とが対応付けて、物体管理サーバ2020の物体管理データベース221に登録される。携帯端末2011の画面2012は、所有情報登録時の画面の例を示している。また、所有情報更新時には、所有者の携帯端末2011により所有物201に記載された点202の点識別子に対応付けて、更新所有情報が、物体管理サーバ2020の物体管理データベース221に登録される。携帯端末2011の画面2013は、所有情報更新時の画面の例を示している。
一方、物体を拾得した所有情報通知時には、拾得者2090の携帯端末2091により拾得物201に記載された点202の点識別子が物体管理サーバ2020に送信されて、一致する点識別子に対応して登録された所有情報を取得する。携帯端末2091の画面2093は、所有情報問い合わせ時の画面の例を示している。続いて、拾得者の携帯端末2091は、点識別子に対応する所有情報を取得すると、例えば、所有権放棄で届け先が無い場合、画面2094に遷移し、拾得者が自由に使えることを通知する。また、所有権維持で所有者情報が有る場合、または、所有権放棄で届け先が有る場合、画面2095に遷移し、届け先に届けることを通知する。また、所有権維持で届け先が無い場合、画面2096に遷移し、拾得物取扱所に届けることを通知する。所有情報に基づく通知情報は、上記例に限定されない。
なお、拾得者の携帯端末2091、あるいは、届け先の装置により、新たな点を記載して新たな点識別子と所有情報とを登録したり、点識別子に対応付いた所有情報を変更したりすることも可能である。
(動作シーケンス)
図21Aは、本実施形態に係る物体管理システム2000の所有情報登録動作の手順を示すシーケンス図である。なお、図21Aにおいて、図3Aと同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明は省略する。
物体管理システム2000の動作準備として、ステップS2001において、物体に点識別子を抽出可能な点の付与を行なう。そして、携帯端末2011は、ステップS2013において、点識別子抽出用の点画像を撮像する。携帯端末2011は、ステップS2015において、取得した点画像から点識別子を抽出する。そして、携帯端末2011は、ステップS2017において、所有者への問い合わせに対する応答として、登録する物体の所有情報を取得する。携帯端末2011は、ステップS2019において、抽出した点識別子と所有情報とを対応付けて物体管理サーバ2020に送信する。そして、物体管理サーバ2020からの登録完了の通知を受けて、携帯端末2011は、ステップS2023において、所有情報の登録完了を報告する。
図21Bは、本実施形態に係る物体管理システム2000の所有情報更新動作の手順を示すシーケンス図である。
携帯端末2011は、ステップS2121において、点識別子抽出用の点画像を撮像する。携帯端末2011は、ステップS2123において、取得した点画像から点識別子を抽出して、物体管理サーバ2020に送信する。物体管理サーバ2020は、ステップS2125において、受信した点識別子が物体管理データベース221に登録済みか否かを判定して、判定結果を携帯端末2011に返送する。
携帯端末2011は、ステップS2127において、所有者への問い合わせに対する応答として、更新する物体の所有情報を取得する。携帯端末2011は、ステップS2129において、抽出した点識別子と更新所有情報とを対応付けて物体管理サーバ2020に送信する。物体管理サーバ2020は、ステップS2131において、点識別子に対応する所有情報を更新する。例えば、所有権維持と設定されていた所有情報を、所定期間使用したため所有権放棄に更新してもよい。そして、物体管理サーバ2020からの更新完了の通知を受けて、携帯端末2011は、ステップS2133において、所有情報の更新完了を報告する。
なお、携帯端末2011が点画像から点識別子を抽出する機能を有しない場合、物体管理サーバ2020は、ステップS2135において、携帯端末2011から受信した点画像から点識別子を抽出する。
図21Cは、本実施形態に係る物体管理システム2000の所有情報通知動作の手順を示すシーケンス図である。なお、図21Cにおいて、図3Bと同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
携帯端末2091は、ステップS2141において、点識別子抽出用の点画像を取得する。携帯端末2091は、ステップS2143において、取得した点画像から点識別子を抽出する。そして、携帯端末2091は、ステップS2145において、抽出した点識別子を物体管理サーバ2020に送信する。
そして、携帯端末2091は、送信した点識別子に対応する所有情報を受信すると、ステップS2151において、所有情報を拾得者に通知して、通知完了を物体管理サーバ2020に通知する。
なお、携帯端末2091の負荷を低減する場合、物体管理サーバ2020が点識別子を抽出する構成でもよく、その場合、物体管理サーバ2020は、ステップS2155において、携帯端末2091から送信された点画像より点識別子が抽出される。
このように、拾得者は、例えば、所有者(購入者)の所有権が放棄されない拾得物を所有者に届けたり、あるいは、所有権が放棄された拾得物を指定先に届けたり、自分で処分を決定することができる。
《スマートフォンの機能構成》
図22は、本実施形態に係る携帯端末2011としてのスマートフォンの機能構成を示すブロック図である。なお、図22において、図6Aまたは図7と同じ名称を付した機能構成部は、同様の機能を果たす。
携帯端末2011は、通信制御部2201と、物体管理アプリケーション2202と、点識別子の元となる点画像が入力される点画像撮像部2203と、表示部2205と、操作部2204と、を備える。
通信制御部2201は、ネットワークを介した物体管理サーバ2020との通信を制御する。点画像撮像部2203は、点識別子の元となる点画像を撮像する顕微鏡カメラなどの高解像度カメラを含む。
物体管理アプリケーション2202は、物体を識別する点識別子を取得する点識別子取得部2221と、点識別子を物体管理サーバ2020に送信する点識別子送信部2222と、を備える。また、物体に対応する所有情報を取得する所有情報取得部2223と、所有情報を点識別子に対応付けて物体管理サーバ2020に送信する所有情報送信部2224と、を備える。物体管理アプリケーション2202は、さらに、物体管理サーバ2020から物体管理データベース221に点識別子と所有情報とが対応付けて登録完了された旨、あるいは、更新完了された旨を受信する所有情報登録(更新)完了受信部2225を備える。また、登録完了あるいは更新完了の処理をする所有情報登録(更新)完了処理部2226を備える。
また、物体管理アプリケーション2202は、物体管理サーバ2020から拾得物の点識別子に対応付く所有情報を受信する所有情報受信部2227と、表示部722への所有情報に対応した物体の流通先の報知などの処理を行なう所有情報通知部2228と、を備える。
(点識別子取得部)
図22における、点識別子取得部2221の機能構成は、図6Bと同様の構成であるので、重複する図示および説明は省略する。
《スマートフォンのハードウェア構成》
図23は、本実施形態に係る携帯端末2011としてのスマートフォンのハードウェア構成を示すブロック図である。
図23で、CPU2310は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図22および図6Bの機能構成部を実現する。CPU2310は1つであっても複数であってもよい。ROM2320は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。ネットワークインタフェース2330は、ネットワークを介して、物体管理サーバ2020との通信を制御する。
RAM2340は、CPU2310が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM2340には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。物体の登録情報2341は、物体に記載された点画像から抽出された点識別子と対応する所有情報とを登録するために使用するデータである。物体の登録情報2341は、物体の点画像と、物体の点識別子と、物体の所有情報とを含む。登録完了情報2342は、物体の点識別子と所有情報とを対応付けた登録処理が完了したことを示すデータである。拾得物の管理情報2343は、拾得物に対応する所有情報を取得するために使用するデータである。拾得物の管理情報2343は、拾得物に記載された点画像から抽出された点識別子と、点識別子に対応付けて取得された所有情報と、を含む。物体の流通管理情報2344は、物体をどこに届けるかを示すデータである。物体の流通管理情報2344は、所有者情報と、物体届け先情報と、所有権放棄フラグと、を含む。
ストレージ2350は、CPU2310が使用する、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。点識別子抽出アルゴリズム2351は、携帯端末2011が点識別子抽出機能を果たすために、使用される点識別子抽出のアルゴリズムである。ストレージ2350には、以下のプログラムが格納される。携帯端末制御プログラム2352は、携帯端末2011の全体を制御するプログラムである。物体管理アプリケーション2202は、携帯端末2011として物体登録および拾得物管理を行なうためのプログラムである。物体管理アプリケーション2202は、点画像から点識別子を抽出する点識別子抽出モジュールと、所有情報を物体管理データベース221に登録するための所有情報登録モジュールと、を含む。また、物体管理アプリケーション2202は、拾得物の所有情報を取得するための所有情報取得モジュールと、取得された所有情報に基づいて物体の流通を管理するための物体流通管理モジュールと、を含む。
入出力インタフェース2360は、入出力デバイスとのデータ入出力を制御するためのインタフェースを行なう。本実施形態においては、入出力インタフェース2360には、図22に示したように、カメラなどの点画像撮像部2203、表示部2205、操作部2204、などが接続される。
なお、図23のRAM2340やストレージ2350には、携帯端末2011が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
《スマートフォンの処理手順》
図24は、本実施形態に係る携帯端末2011としてのスマートフォンの処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図23のCPU2310がRAM2340を使用して実行し、図22の機能構成部を実現する。
携帯端末2011は、ステップS2411において、所有情報の登録処理か否かを判定する。所有情報の登録処理と判定されれば、携帯端末2011は、ステップS2413において、物体に記載された点画像を撮像する。携帯端末2011は、ステップS2415において、点画像から点識別子を抽出する。携帯端末2011は、ステップS2417において、物体に対応する所有情報を取得する。そして、携帯端末2011は、ステップS2419において、点識別子に対応付けて所有情報を物体管理サーバ2020に送信する。
携帯端末2011は、ステップS2421において、登録完了を待って、登録が完了すると、ステップS2423において、登録完了を通知する。
所有情報の登録処理でないと判定されると、携帯端末2011は、ステップS2431において、所有情報の通知処理か否かを判定する。所有情報の通知処理と判定されると、携帯端末2011は、ステップS2433において、物体(拾得物)に記載された点画像を撮像する。携帯端末2011は、ステップS2435において、点画像から点識別子を抽出する。携帯端末2011は、ステップS2437において、点識別子を物体管理サーバ2020に送信する。
携帯端末2011は、ステップS2439およびS2441において、点識別子に対応する所有情報の受信を待つ。点識別子に対応する所有情報が受信されれば、携帯端末2011は、ステップS2443において、受信した所有情報に基づいて所定の流通管理メッセージを生成して通知する。点識別子に対応する所有情報が受信されなければ、携帯端末2011は、ステップS2441において、タイムアウトを判定する。点識別子に対応する所有情報が受信されずにタイムアウトすると、携帯端末2011は、ステップS2445において、点識別子あるいは所有情報の登録なしを通知する。
なお、図24において、所有情報の更新処理は、基本的に所有情報の登録処理と類似であるので、煩雑となる図示および説明は省略する。
本実施形態によれば、物体の販売場所や拾得物取扱所などの決められた場所の、決められた時間に制限されることなく、任意の場所で任意の時間にユーザが簡単な操作で個人情報の漏洩なしに所有情報の登録/更新/通知を実行することができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係る物体管理システムについて説明する。本実施形態に係る物体管理システムは、上記第2実施形態乃至第4実施形態と比べると、物体の循環する流通に従って、効率的にポイント管理をする点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態から第4実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
《物体管理システム》
図25および図26を参照して、本実施形態の物体管理システムの構成および動作について説明する。
(社会モデル)
図25は、本実施形態に係る物体管理システム2500を用いた社会モデルを示す図である。なお、図25において、図2Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
図25を構成する要素は、図2Aと同様である。ただし、各構成要素の処理において、ユーザに対してポイントを付与することで、処理に対するインセンティブを高め、結果的に物体が循環して使用されることで、資源が利用されずに放置される時間を短縮できるようになる。
例えば、物体販売店210においては、物体の購入ポイントの他に、所有権放棄を設定した場合のポイントや、提供先を設定した場合に提供先に対応したポイントなどが加算される。一方、貯まったポイントは、物体購入費として減算される。なお、図25には煩雑になるため明示されていないが、製造元や販売元254やリサイクル業者やレンタル業者255も、物体販売店210として機能することができ、価格が低下した物体がさらに循環することになる。
遺失物の拾得者290においては、携帯端末による所有情報の取得と届け先へ届けることで、拾得ポイントや拾得物送達ポイントが加算される。また、遺失物の拾得者290が、取得物を拾得物取扱所230に届けると、拾得ポイントが加算される。
図25では、限られたポイントの加算/減算しか示されていないが、物体が利用されずに留まることのないように、ポイントの加算を好適に管理することができる。
(動作シーケンス)
図26は、本実施形態に係る物体管理システム2500のポイント管理動作の手順を示すシーケンス図である。なお、図26の動作シーケンスは、図3Aや図3Bなどの動作シーケンスと連動しながら、あるいは、独立に処理されて、図25に示した物体の循環処理に対するインセンティブを高める。なお、図26において、ステップ番号の同じ動作はそれぞれ関連する動作である。また、図26においては、携帯端末2011、あるいは、ユーザカードにポイントが記憶されるポイント管理と、物体管理サーバ2620がユーザIDによりポイントの一括管理との両方を示したが、一方のみのポイント管理であってもよい。
ステップS2601において、販売管理装置210により物体購入価格が減算される。ステップS2603において、販売管理装置210により物体購入ポイントが加算される。ステップS2605において、販売管理装置210により所有情報の登録に対応してポイントが加算される。例えば、遺失して拾得された場合の所有権放棄を登録すると、ポイントが加算される。
また、ステップS2611において、携帯端末2091、あるいは、拾得物管理装置230から、点識別子による拾得物の所有情報の問い合わせがあれば、ポイントが加算される。また、ステップS2613において、携帯端末2091、あるいは、拾得物届先管理装置2650から、拾得物を届けた報告があれば、ポイントが加算される。
また、ステップS2621において、販売管理装置210により例えばリサイクル物体が購入されると、購入価格が減算される。ステップS2623において、購入したリサイクル物体に対して所有情報が新たに登録されれば、ポイントが加算される。
《物体管理サーバの機能構成》
図27は、本実施形態に係る情報処理装置としての物体管理サーバ2620の機能構成を示すブロック図である。図27において、図4Aと同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
物体管理サーバ2620は、物体購入時にポイントを加算あるいは減算する物体購入時ポイント加算/減算部2708と、物体拾得時にポイントを加算あるいは減算する物体拾得時ポイント加算/減算部2709と、を備える。また、リサイクル物体販売時にポイントを加算あるいは減算するリサイクル物体販売時ポイント加算/減算部2710を備える。そして、物体管理サーバ2620は、各ユーザIDに対応付けてポイントを管理するためのポイント管理データベース2711を備える。
(ポイント管理データベース)
図28は、本実施形態に係るポイント管理データベース2711の構成を示す図である。ポイント管理データベース2711は、ユーザに提供するポイント数を設定するポイント数設定テーブル2810と、各ユーザのポイントを記憶するポイント記憶テーブル2820とを含む。
ポイント数設定テーブル2810は、物体ID2811に対応付けて、各物体の購入ポイント数2812と、所有権放棄ポイント数2813と、物体拾得ポイント数2814と、物体送達ポイント数2815と、を記憶する。
ポイント記憶テーブル2820は、ユーザID2821に対応付けて、現在のポイント数2822を記憶する。
《物体管理サーバのハードウェア構成》
図29は、本実施形態に係る情報処理装置としての物体管理サーバ2620のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、図29において、図13と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
RAM2940には、ポイント管理データ2948が記憶される。ポイント管理データ2948は、ユーザIDと、加算/減算ポイント数とを含む。
ストレージ2950には、ポイント管理データベース2711と、ポイント管理モジュール2956とが記憶される。
(ポイント管理処理の手順)
図30は、本実施形態に係る情報処理装置としての物体管理サーバ2620のポイント管理処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図29のCPU1310がRAM2940を使用して実行し、図27の機能構成部を実現する。
物体管理サーバ2620は、ステップS3001において、ポイント管理か否かを判定する。ポイント管理であれば、物体管理サーバ2620は、ステップS3003において、物体IDとユーザIDとを取得する。
物体管理サーバ2620は、ステップS3011において、物体購入時か否かを判定する。物体購入時であれば、物体管理サーバ2620は、ステップS3013において、物体IDに対応するポイント数を取得する。そして、物体管理サーバ2620は、ステップS3015において、取得した物体購入ポイントをユーザIDのポイントに加算する。また、物体管理サーバ2620は、ステップS3017において、取得した所有情報に対応するポイントをユーザIDのポイントに加算する。
物体購入時でなければ、物体管理サーバ2620は、ステップS3021において、物体の拾得時か否かを判定する。物体の拾得時であれば、物体管理サーバ2620は、ステップS3023において、物体IDに対応するポイント数を取得する。そして、物体管理サーバ2620は、ステップS3025において、取得した物体取得ポイントをユーザIDのポイントに加算する。
物体購入時でなく物体拾得時でなければ、物体管理サーバ2620は、ステップS3031において、物体の届け先への送達時か否かを判定する。物体の送達時であれば、物体管理サーバ2620は、ステップS3033において、物体IDに対応するポイント数を取得する。そして、物体管理サーバ2620は、ステップS3035において、取得した物体送達ポイントをユーザIDのポイントに加算する。
本実施形態によれば、ユーザに対してポイントが付与することで、物体の循環に対するインセンティブを高め、結果的に、資源が利用されずに放置される時間を短縮でき、資源の有効利用を簡単な操作で実現できるようになる。
[他の実施形態]
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。特に、少なくとも、上述した実施形態に含まれる処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本発明の範疇に含まれる。
[実施形態の他の表現]
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
物体に筆記具で記載された点から抽出した点識別子と前記物体の所有情報とを対応付けて登録する登録手段と、
前記点を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段で撮像された点から抽出した点識別子と、前記登録手段に登録された点識別子とを照合する照合手段と、
前記点識別子が合致した場合に、前記物体の所有情報に基づいて前記物体の流通を管理する流通管理手段と、
を備える物体管理システム。
(付記2)
前記物体へ点が記載される場所は、前記物体が製造された場所、前記物体が配送された場所、前記物体が販売された場所、または、前記物体に対応付けた前記点識別子を登録すべき任意の場所である
付記1に記載の物体管理システム。
(付記3)
前記登録手段に前記点識別子を登録する場所は、前記物体の販売場所、または、前記物体に対応付けた前記点識別子を登録すべき任意の場所である
付記1に記載の物体管理システム。
(付記4)
前記照合手段により点識別子を照合する場所は、前記物体が拾得された場所、または、拾得物を管理する場所である
付記1に記載の物体管理システム。
(付記5)
前記物体へ点が記載される場所は、前記物体が製造された場所、前記物体が配送された場所、前記物体が販売された場所、または、前記物体に対応付けた前記点識別子を登録すべき任意の場所であり、
前記登録手段に前記点識別子を登録する場所は、前記物体が販売された場所、または、前記物体に対応付けた前記点識別子を登録すべき任意の場所であり、
前記照合手段により点識別子を照合する場所は、前記物体が拾得された場所、または、拾得物を管理する場所である
付記1に記載の物体管理システム。
(付記6)
物体に筆記具で記載された点から抽出した点識別子と前記物体の所有情報とを対応付けてメモリに登録し、
前記点を撮像装置で撮像する撮像ステップと、
前記撮像装置で撮像された点から抽出した点識別子と、前記メモリに登録された点識別子とを照合し、
前記点識別子が合致した場合に、前記物体の所有情報に基づいて前記物体の流通を管理する、
物体管理方法。
(付記7)
前記物体へ点が記載される場所は、前記物体が製造された場所、前記物体が配送された場所、前記物体が販売された場所、または、前記物体に対応付けた前記点識別子を登録すべき任意の場所である
付記6に記載の物体管理方法。
(付記8)
前記メモリに前記点識別子を登録する場所は、前記物体の販売場所、または、前記物体に対応付けた前記点識別子を登録すべき任意の場所である
付記6に記載の物体管理方法。
(付記9)
点識別子を照合する場所は、前記物体が拾得された場所、または、拾得物を管理する場所である
付記6に記載の物体管理方法。
(付記10)
前記物体へ点が記載される場所は、前記物体が製造された場所、前記物体が配送された場所、前記物体が販売された場所、または、前記物体に対応付けた前記点識別子を登録すべき任意の場所であり、
前記メモリに前記点識別子を登録する場所は、前記物体が販売された場所、または、前記物体に対応付けた前記点識別子を登録すべき任意の場所であり、
点識別子を照合する場所は、前記物体が拾得された場所、または、拾得物を管理する場所である
付記6に記載の物体管理方法。
(付記11)
物体に筆記具で記載された点から抽出した点識別子と前記物体の所有情報とを対応付けてメモリに登録する登録処理と、
撮像手段で撮像された点から抽出した点識別子と、前記メモリに登録された点識別子とを照合する照合処理と、
前記点識別子が合致した場合に、前記物体の所有情報に基づいて前記物体の流通を管理する流通管理処理と、
をコンピュータに実行させる物体管理プログラムを記憶する記憶媒体。
(付記12)
前記物体へ点が記載される場所は、前記物体が製造された場所、前記物体が配送された場所、前記物体が販売された場所、または、前記物体に対応付けた前記点識別子を登録すべき任意の場所である
付記11に記載の記憶媒体。
(付記13)
前記メモリに前記点識別子を登録する場所は、前記物体の販売場所、または、前記物体に対応付けた前記点識別子を登録すべき任意の場所である
付記11に記載の記憶媒体。
(付記14)
点識別子を照合する場所は、前記物体が拾得された場所、または、拾得物を管理する場所である
付記11に記載の記憶媒体。
(付記15)
前記物体へ点が記載される場所は、前記物体が製造された場所、前記物体が配送された場所、前記物体が販売された場所、または、前記物体に対応付けた前記点識別子を登録すべき任意の場所であり、
前記メモリに前記点識別子を登録する場所は、前記物体が販売された場所、または、前記物体に対応付けた前記点識別子を登録すべき任意の場所であり、
点識別子を照合する場所は、前記物体が拾得された場所、または、拾得物を管理する場所である
付記11に記載の記憶媒体。
(付記16)
物体に筆記具で記載された点から抽出した点識別子と前記物体の所有情報とを対応付けてメモリに登録する登録手段と、
撮像手段で撮像された点から抽出した点識別子を受信する第1受信手段と、
前記受信された点識別子と、前記登録された点識別子とを照合する照合手段と、
前記点識別子が合致した場合に、前記物体の所有情報に基づいて前記物体の流通を管理する流通管理手段と、
を備える情報処理装置。
(付記17)
前記物体の所有情報は、前記物体の所有者を特定する情報であり、
前記流通管理手段は、前記物体を前記所有者に届けるように指示する
付記16に記載の情報処理装置。
(付記18)
前記物体の所有情報は、前記物体の届け先を特定する情報であり、
前記流通管理手段は、前記物体を前記届け先に届けるように指示する
付記16または17に記載の情報処理装置。
(付記19)
前記物体の所有情報は、前記物体の所有者が所有権を放棄することを示す情報であり、
前記流通管理手段は、前記物体を前記所有者の所有権が放棄されたとして管理する
付記16乃至18のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記20)
前記第1受信手段が受信した点識別子と同じ点識別子が前記登録手段に登録されている場合に、前記登録手段に登録されている前記物体の所有情報を更新する更新手段
をさらに備える付記16乃至19のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記21)
前記点識別子と前記物体の所有情報とを対応付けて受信する第2受信手段をさらに備え、
前記登録手段は、前記受信した前記点識別子と前記物体の所有情報とを対応付けて登録する
付記16乃至20のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記22)
前記第1受信手段および前記第2受信手段は、前記点の点画像を受信し、
前記情報処理装置は、さらに、前記受信した点画像から前記点識別子を抽出する抽出手段
を備える付記21に記載の情報処理装置。
(付記23)
少なくとも、前記メモリに前記物体の所有情報が登録された場合と、前記照合手段による照合により点識別子が合致した場合と、前記物体の所有情報に基づいて前記物体が届け先に送達した場合とに、ユーザにポイントを付与する付与手段
をさらに備える付記16乃至22のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記24)
物体に筆記具で記載された点から抽出した点識別子と前記物体の所有情報とを対応付けてメモリに登録し、
撮像装置で撮像された点から抽出した点識別子を受信し、
前記受信された点識別子と、前記登録された点識別子とを照合し、
前記点識別子が合致した場合に、前記物体の所有情報に基づいて前記物体の流通を管理する、
情報処理方法。
(付記25)
前記物体の所有情報は、前記物体の所有者を特定する情報であり、
前記物体を前記所有者に届けるように指示する
付記24に記載の情報処理方法。
(付記26)
前記物体の所有情報は、前記物体の届け先を特定する情報であり、
前記物体を前記届け先に届けるように指示する
付記24または25に記載の情報処理方法。
(付記27)
前記物体の所有情報は、前記物体の所有者が所有権を放棄することを示す情報であり、
前記物体を前記所有者の所有権が放棄されたとして管理する
付記24乃至26のいずれか1項に記載の情報処理方法。
(付記28)
受信した点識別子と同じ点識別子が前記メモリに登録されている場合に、前記メモリに登録されている前記物体の所有情報を更新する
付記24乃至27のいずれか1項に記載の情報処理方法。
(付記29)
前記点識別子と前記物体の所有情報とを対応付けて受信し、
前記受信した前記点識別子と前記物体の所有情報とを対応付けて登録する
付記24乃至28のいずれか1項に記載の情報処理方法。
(付記30)
前記点の点画像を受信し、
前記受信した点画像から前記点識別子を抽出する
付記29に記載の情報処理方法。
(付記31)
少なくとも、前記メモリに前記物体の所有情報が登録された場合と、照合により点識別子が合致した場合と、前記物体の所有情報に基づいて前記物体が届け先に送達した場合とに、ユーザにポイントを付与する
付記24乃至30のいずれか1項に記載の情報処理方法。
(付記32)
物体に筆記具で記載された点から抽出した点識別子と前記物体の所有情報とを対応付けてメモリに登録する登録処理と、
撮像装置で撮像された点から抽出した点識別子を受信する第1受信処理と、
前記受信された点識別子と、前記登録された点識別子とを照合する照合処理と、
前記点識別子が合致した場合に、前記物体の所有情報に基づいて前記物体の流通を管理する流通管理処理と、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラムを記憶する記憶媒体。
(付記33)
前記物体の所有情報は、前記物体の所有者を特定する情報であり、
前記流通管理処理は、前記物体を前記所有者に届けるように指示する
付記32に記載の記憶媒体。
(付記34)
前記物体の所有情報は、前記物体の届け先を特定する情報であり、
前記流通管理処理は、前記物体を前記届け先に届けるように指示する
付記32または33に記載の記憶媒体。
(付記35)
前記物体の所有情報は、前記物体の所有者が所有権を放棄することを示す情報であり、
前記流通管理処理は、前記物体を前記所有者の所有権が放棄されたとして管理する
付記32乃至34のいずれか1項に記載の記憶媒体。
(付記36)
前記第1受信処理が受信した点識別子と同じ点識別子が前記メモリに登録されている場合に、前記メモリに登録されている前記物体の所有情報を更新する更新処理
をさらに備える付記32乃至35のいずれか1項に記載の記憶媒体。
(付記37)
前記情報処理プログラムは、前記点識別子と前記物体の所有情報とを対応付けて受信する第2受信処理をさらにコンピュータに実行させ、
前記登録処理は、前記受信した前記点識別子と前記物体の所有情報とを対応付けて登録する
付記32乃至36のいずれか1項に記載の記憶媒体。
(付記38)
前記第1受信処理および前記第2受信処理は、前記点の点画像を受信し、
前記情報処理プログラムは、前記受信した点画像から前記点識別子を抽出する抽出処理をさらにコンピュータに実行させる
付記37に記載の記憶媒体。
(付記39)
少なくとも、前記メモリに前記物体の所有情報が登録された場合と、前記照合処理による照合により点識別子が合致した場合と、前記物体の所有情報に基づいて前記物体が届け先に送達した場合とに、ユーザにポイントを付与する付与処理
をさらにコンピュータに実行させる付記32乃至38のいずれか1項に記載の記憶媒体。
(付記40)
物体に筆記具で記載された点から抽出した第1点識別子を取得する点識別子取得手段と、
前記第1点識別子を情報処理装置に送信する点識別子送信手段と、
前記情報処理装置の登録手段に前記第1点識別子と一致する第2点識別子が登録されている場合に前記情報処理装置から通知される、前記第2点識別子に対応付けられた前記物体の所有に関する所有情報を受信する所有情報受信手段と、
受信した前記所有情報に基づいて、前記物体の届け先を通知する通知手段と、
を備える通信端末。
(付記41)
前記所有情報は、前記物体の所有者を特定する情報と、前記物体の届け先を特定する情報と、前記物体の所有者が所有権を放棄することを示す情報と、の少なくとも1つを含む
付記40に記載の通信端末。
(付記42)
物体に筆記具で記載された点から抽出した第1点識別子を取得し、
前記第1点識別子を情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置のメモリに前記第1点識別子と一致する第2点識別子が登録されている場合に前記情報処理装置から通知される、前記第2点識別子に対応付けられた前記物体の所有に関する所有情報を受信し、
受信した前記所有情報に基づいて、前記物体の届け先を通知する、
通信端末制御方法。
(付記43)
前記所有情報は、前記物体の所有者を特定する情報と、前記物体の届け先を特定する情報と、前記物体の所有者が所有権を放棄することを示す情報と、の少なくとも1つを含む
付記42に記載の通信端末制御方法。
(付記44)
物体に筆記具で記載された点から抽出した第1点識別子を取得する点識別子取得処理と、
前記第1点識別子を情報処理装置に送信する点識別子送信処理と、
前記情報処理装置のメモリに前記第1点識別子と一致する第2点識別子が登録されている場合に前記情報処理装置から通知される、前記第2点識別子に対応付けられた前記物体の所有に関する所有情報を受信する所有情報受信処理と、
受信した前記所有情報に基づいて、前記物体の届け先を通知する通知処理と、
をコンピュータに実行させる通信端末のアプリケーションプログラムを記憶する記憶媒体。
(付記45)
前記所有情報は、前記物体の所有者を特定する情報と、前記物体の届け先を特定する情報と、前記物体の所有者が所有権を放棄することを示す情報と、の少なくとも1つを含む
付記44に記載の記憶媒体。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2017年12月4日に出願された日本出願特願2017-232793を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
100 物体管理システム
101 登録部
102 撮像部
103 照合部
104 流通管理部
111 点識別子
112 所有情報
120 物体
121 点
141 所有情報
200 物体管理システム
201 物体、拾得物、所有物、傘
202 点
203 粒
210 販売管理装置、物体販売店
211 販売管理端末、POS端末
212 点画像撮像部
213 画面
214 画面
215 画面
220 物体管理サーバ
221 物体管理データベース
230 拾得物管理装置、拾得物取扱所
231 拾得物管理端末
232 点画像撮像部
233 画面
234 画面
236 画面
237 画面
240 拾得物保管所
250 届け先
251 所有者
252 寄付先
254 製造元/販売元
255 レンタル業者
256 使用
260 筆記具
261 インク
271 記載材料
272 記載媒体
273 撮像方法
274 特徴量抽出方法
290 拾得者
401 通信制御部
402 販売情報受信部
403 販売情報登録部
404 拾得情報受信部
405 点識別子照合部
406 所有情報取得部
407 所有情報送信部
421 点識別子取得部
422 所有情報取得部
441 点識別子取得部
451 点画像取得部
452 点識別子抽出部
453 点識別子受信部
511 点識別子
512 所有情報
601 通信制御部
602 入出力インタフェース
603 販売情報取得部
604 販売情報送信部
606 所有情報登録完了受信部
607 所有情報登録完了処理部
611 物体管理アプリケーション
622 表示部
623 操作部
631 点識別子取得部
632 所有情報取得部
641 点識別子送信部
642 所有情報送信部
651 点画像取得部
652 点識別子抽出部
653 点画像受信部
701 通信制御部
702 入出力インタフェース
703 拾得情報取得部
704 拾得情報送信部
706 所有情報受信部
707 所有情報通知部
711 拾得物管理アプリケーション
722 表示部
723 操作部
731 点識別子取得部
741 点識別子送信部
832 画像記憶部
833 座標系決定部
834 正規化画像生成部
835 正規化画像記憶部
836 固定領域決定部
837 特徴量抽出部
838 領域決定部
951 低解像度化部
952 低解像度画像記憶部
953 キーポイン卜・スケール検出部
954 方向検出部
955 統計処理部
961 二値化部
962 二値化画像記憶部
963 画像生成部
964 画像記憶部
965 形状処理部
1053 販売情報生成モジュール
1133 点領域決定部
1134 特徴量抽出部
1233 第1の特徴量抽出部
1234 第2の特徴量抽出部
1235 特徴量統合部
1330 ネットワークインタフェース
1341 点識別子
1342 所有情報
1343 点識別子
1344 点識別子
1345 照合結果
1346 所有情報
1347 送受信データ
1350 ストレージ
1351 物体管理サーバ制御プログラム
1352 販売情報取得モジュール
1353 拾得情報取得モジュール
1354 点識別子照合モジュール
1355 所有情報通知モジュール
1530 ネットワークインタフェース
1541 精算結果
1542 点画像
1543 点識別子
1544 所有情報
1545 所有情報設定完了情報
1546 送受信データ
1547 入出力データ
1550 ストレージ
1551 点識別子抽出アルゴリズム
1552 販売管理装置制御プログラム
1730 ネットワークインタフェース
1741 点画像
1742 点識別子
1743 所有情報
1744 送受信データ
1745 入出力データ
1750 ストレージ
1751 点識別子抽出アルゴリズム
1752 拾得物管理装置制御プログラム
1753 拾得情報生成モジュール
1754 所有情報通知モジュール
1900 物体管理システム
1920 物体管理サーバ
1950 端末
2000 物体管理システム
2011 携帯端末
2012 画面
2013 画面
2020 物体管理サーバ
2090 拾得者
2091 携帯端末
2093 画面
2094 画面
2095 画面
2096 画面
2201 通信制御部
2202 物体管理アプリケーション
2203 点画像撮像部
2204 操作部
2205 表示部
2221 点識別子取得部
2222 点識別子送信部
2223 所有情報取得部
2224 所有情報送信部
2225 所有情報登録(更新)完了受信部
2226 所有情報登録(更新)完了処理部
2227 所有情報受信部
2228 所有情報通知部
2330 ネットワークインタフェース
2341 登録情報
2342 登録完了情報
2343 管理情報
2344 流通管理情報
2350 ストレージ
2351 点識別子抽出アルゴリズム
2352 携帯端末制御プログラム
2360 入出力インタフェース
2500 物体管理システム
2620 物体管理サーバ
2650 拾得物届先管理装置
2708 物体購入時ポイント加算/減算部
2709 物体拾得時ポイント加算/減算部
2710 リサイクル物体販売時ポイント加算/減算部
2711 ポイント管理データベース
2810 ポイント数設定テーブル
2820 ポイント記憶テーブル
2948 ポイント管理データ
2950 ストレージ
2956 ポイント管理モジュール

Claims (7)

  1. 物体の所有者が所持する第1の端末装置から取得する、物体に筆記具で記載された点から抽出した点識別子と前記物体の所有権の放棄の有無の情報を含む所有情報とを対応付けて登録する登録手段と、
    前記点を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段で撮像された点から抽出した点識別子と、前記登録手段に登録された点識別子とを照合する照合手段と、
    前記点識別子が合致した場合に、前記物体の所有情報に基づき、前記物体の所有者による前記物体に対する所有権の放棄の有無に応じた情報を前記物体の拾得者が所持する第2の端末装置に出力する流通管理手段と、
    を備える物体管理システム。
  2. 前記物体へ点が記載される場所は、前記物体が製造された場所、前記物体が配送された場所、前記物体が販売された場所、または、前記物体に対応付けた前記点識別子を登録すべき任意の場所である
    請求項1に記載の物体管理システム。
  3. 前記照合手段により点識別子を照合する場所は、前記物体が拾得された場所、または、拾得物を管理する場所である
    請求項1に記載の物体管理システム。
  4. 物体の所有者が所持する第1の端末装置から取得する、物体に筆記具で記載された点から抽出した点識別子と前記物体の所有権の放棄の有無の情報を含む所有情報とを対応付けて登録手段に登録し、
    前記点を撮像手段で撮像し、
    前記撮像手段で撮像された点から抽出した点識別子と、前記登録手段に登録された点識別子とを照合し、
    前記点識別子が合致した場合に、前記物体の所有情報に基づき、前記物体の所有者による前記物体に対する所有権の放棄の有無に応じた情報を前記物体の拾得者が所持する第2の端末装置に出力する、
    物体管理方法。
  5. 前記物体へ点が記載される場所は、前記物体が製造された場所、前記物体が配送された場所、前記物体が販売された場所、または、前記物体に対応付けた前記点識別子を登録すべき任意の場所である
    請求項に記載の物体管理方法。
  6. 点識別子を照合する場所は、前記物体が拾得された場所、または、拾得物を管理する場所である
    請求項に記載の物体管理方法。
  7. 物体の所有者が所持する第1の端末装置から取得する、物体に筆記具で記載された点から抽出した点識別子と前記物体の所有権の放棄の有無の情報を含む所有情報とを対応付けて登録手段に登録する登録処理と、
    撮像手段で撮像された点から抽出した点識別子と、前記登録手段に登録された点識別子とを照合する照合処理と、
    前記点識別子が合致した場合に、前記物体の所有情報に基づき、前記物体の所有者による前記物体に対する所有権の放棄の有無に応じた情報を前記物体の拾得者が所持する第2の端末装置に出力する流通管理処理と、
    をコンピュータに実行させる物体管理プログラム。
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