JPWO2019039600A1 - 空中像表示装置 - Google Patents

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Abstract

少なくとも一個の光源(1)と、前記光源(1)の実像を結像させる光学系とを備え、該光学系は、表面側に配置されたハーフミラー(2)と、前記ハーフミラー(2)に対置されて、裏面側に配置された再帰反射部材(4)とを有し、前記ハーフミラー(2)の外方に、前記実像を結像させる、空中像表示装置(100)であって、前記実像に前記光源(1)とは異なる光学的特性を付与するか、または前記光源(1)の虚像の生成を防止する、空中像強調手段を備えた空中像表示装置。

Description

関連出願
本願は、日本国で2017年8月25日に出願した特願2017−162084の優先権を主張するものであり、その全体を参照により本出願の一部をなすものとして引用する。
本発明は、光源の実像を空中に表示する空中像表示装置および、これを用いた車両の照明装置に関する。
ドアトリム、ルーフライニング、インストルメントパネル、スカッフプレート等の車両の内装部材は、操作用や装飾用の目的で、照明装置を備えている。特に、ドアトリム、ルーフライニング、スカッフプレート等においては、意匠性を向上する上で各種の工夫が施されている。
車両の内装品をユーザに視認させる手段の一つとして、被観察物の実像を空中に結像する、空中像表示装置の使用が検討されている。例えば特許文献1には、乗り物の内装部材に取り付けられる表示装置に関し、2面コーナーリフレクタアレイを含む結像光学系、またはハーフミラーとレトロリフレクタアレイ(再帰反射板)を含む結像光学系を用い、ダッシュボードなどの被観察物に表示される情報を、実像として結像させる表示装置が開示されている。
空中像の輝度を向上する技術も検討されている。特許文献2は、画像表示、ハーフミラー、再帰性反射材を有する空中像表示装置に関し、ハーフミラーを反射型偏光板とし、ハーフミラーと再帰性反射材の間にλ/4板を配置し、再帰性反射材の偏光維持度を50%以上とすることにより、空中像の輝度を向上する構成を記載している。
光源の実像を複数の箇所に結像させる空中像表示装置も検討されている。特許文献3は、空中像表示装置に関して複数の実施形態を開示しており、その一つ(第九実施形態)において、光源をはさんで第一光分岐部と第二光分岐部を対向させ、第二光分岐部の裏面側に再帰反射部を設けて、複数の空中像と、複数の虚像を表示する装置を開示している。
ユーザに空中像を視認させる方向や用途も検討されている。特許文献4には、自動車の計器盤等の表示装置の前面に空中像を結像させる技術が記載されている。特許文献5には、乗客コンベア(エスカレータ)の乗降口において、逆進入を防止するために立体映像を結像させる技術が開示されている。
特開2010−190960号公報 国際公開WO2016/088683号 特開2017−107165号公報 特許第5392612号公報 特開2011−20757号公報
車両の内装品における照明手段において、空中像表示手段を用いる場合、空中像を主として視認させるためには、光源、また場合によっては虚像に対し、空中像の視認性を強調することが望まれるが、これまで検討されているのは、立体的配置によって、光源を観察者から隠す方法であり、配置スペースに制約がある場合には、適用が困難である。
特許文献1や特許文献2に記載された装置では、光学系の最表面(最外面)を構成するハーフミラーや2面コーナーリフレクタアレイを対称面として、光源と面対象となる位置に実像(空中像)を結像させており、特許文献3にも、光源と面対象位置に実像を結像させる実施形態が記載されている。このような構成の装置では、光学系の外面から離れた位置に実像を表示するためには、光学系自体に一定の厚みを必要とする。空中像表示装置を車両の内装用照明装置として利用する場合において、ルーフやフロアなど、深さ方向の設置スペースの限られる場所では、上記のような装置構成では、光学系の表面から十分離れた位置に実像を表示することはできない。
特許文献3には、上記のように、光源の実像を光学系に対して離間する方向に複数結像させる技術が開示されているが、特許文献3に記載の構成では、実像に加え、光源からの直接光、および虚像も視認されるようになっており、これらに対し、空中像を強調する手段は提示されていない。
特許文献4は、観察者が視認する表示部の前面に空中像を結像することを記載しているが、空中像は、ユーザの目に近い高さでなく、例えば、建物の階段や自動車の乗降口などにおいて、足元に見下ろす形で利用する場合も考慮される。特許文献5は、段差状の構造の手前に逆進防止用に立体映像を表示することは記載しているが、結像の方法については公知の方法を用いるとしか記載していない。また段差状の構造においては、足元の照明も行われることが好ましい。
本発明は、配置スペースに制約がある場合にも、光源または虚像に対し、実像の視認性を強調し得る手段を備えた空中像表示装置、およびこのような装置を備えた車両用照明装置を提供することを目的とする。
さらに本発明は、配置スペースに制約がある場合にも、光学系の最外面から離れた箇所に実像を結像することができ、光源または虚像に対し、実像の視認性を強調し得る手段を備えた空中像表示装置、およびこのような装置を備えた車両用照明装置を提供することを目的とする。
さらに本発明は、上記空中像表示装置を段差状の構造で使用する場合において、視認性の良好な空中像を結像するとともに、間接照明の機能も提供し得る空中像表示装置を提供することを目的とする。
少なくとも一個の光源と、前記光源の実像を結像させる光学系とを備え、該光学系は、表面側に配置されたハーフミラーと、前記ハーフミラーに対置されて、裏面側に配置された再帰反射部材とを有し、前記ハーフミラーの外方に、前記実像を結像させる、空中像表示装置であって、前記実像に前記光源とは異なる光学的特性を付与するか、または前記光源の虚像の生成を防止する、空中像強調手段を備えた空中像表示装置である。
上記構成の空中像表示装置によれば、ハーフミラーと再帰反射部材により実像を結像させる空中像表示装置において、空中像強調手段により、空中像の視認性を高めることができる。
上記空中像表示装置は、前記空中像強調手段として、前記光源および前記虚像の視認を防ぐ遮光板を備える装置であってもよい。上記構成の空中像表示装置によれば、光源と虚像の視認を防ぎ、空中像のみを観察者に視認させることができる。
上記空中像表示装置は、前記ハーフミラーが前記空中像強調手段を形成するダイクロイックミラーを備え、前記実像に、前記光源から発光される光とは異なる色調を付与してもよい。この構成によれば、実像と光源の色調を異ならせることにより、視覚上、実像を光源から明瞭に区別し得るとともに、光学系で発生する迷光に対しても、実像を高いコントラストで際立たせることができる。
上記空中像表示装置は、例えば、光源上に配置され、前記光源から発光された光を直線偏光に変換する光源側偏光板と、前記ハーフミラーと、前記再帰反射部材との間に配置された1/4波長板とを備え、前記ハーフミラーは、反射型の偏光板からなるものであってもよい。ここで、前記光源側偏光板と、前記1/4波長板と、前記反射型の偏光板とが、前記空中像強調手段を構成する。前記反射型の偏光板は、光源側偏光板を透過した後、表面側のハーフミラーで反射されて1/4波長板に入射し、これを透過して、再帰反射部材で反射され、再度1/4波長板を透過して入射方向に戻る光は、透過するよう配置されていてもよい。
上記空中像表示装置によれば、光学系の表面側のハーフミラーを透過した偏光が実像を形成する一方、光源は、光学的に視認されないか、視認性が低下する状態におくことができ、実像の視覚効果を強調することができる。なお、上記構成において、前記光源側偏光板の透過軸と、前記反射型偏光板の透過軸は、直交してもよく。あるいは、0度〜360度の範囲で可変であってもよい。
上記空中像表示装置は、前記光学系表面側のハーフミラー(第1のハーフミラー)と、前記再帰反射部材との間に配置される、裏面側のハーフミラー(第2のハーフミラー)をさらに備え、一つの光源に対して複数の実像を結像する、空中像表示装置であってもよい。この構成においては、裏面側のハーフミラーは、表面側のハーフミラーに対置されて合わせ鏡構造を構成し、前記再帰反射部材は、裏面側のハーフミラーの背面に配置される。1/4波長板を備えた構成では、1/4波長板は、裏面側ハーフミラーと、再帰反射部材との間に配置されることが好ましい。
上記構成の空中像表示装置によれば、二枚のハーフミラーと再帰反射部材とが構成する合わせ鏡構造によって、複数の実像を結像させることができ、ハーフミラーを対称面とする光源の面対象位置から離れた場所にも、実像を結像させることができ、さらに空中像強調手段により、空中像の視認性を高めることができる。そのため、光学系の配置スペースに制約がある条件下でも、空中像による照明効果が大きい。また表面側ハーフミラーがダイクロイックミラーを備える場合には、空中に結像される複数の実像の色調も相互に変化させ、グラデーション的な視覚効果を実現することができる。
上記空中像表示装置は、透光性の基体と、前記基体の両面上に設けられたハーフミラー層とを備え、一方のハーフミラー層が前記表面側のハーフミラーを構成し、他方のハーフミラー層が前記裏面側のハーフミラーを構成していてもよい。この構成によれば、両面ハーフミラー板などを用いることにより、光学系の組み付け作業を簡略化できる。また、基体を用いない場合に、前記第1のハーフミラーおよび第2のハーフミラーのミラーコートされていない面で生じるフレネル反射が生成する意図しない空中像の発生をなくすことができる。さらに、前記第1のハーフミラーおよび第2のハーフミラーの間が空間として空いている構造に比べ、光学系の強度を増すことができる。
上記空中像表示装置において、前記光源を、前記再帰反射部材の外側に配置し、前記再帰反射部材および、前記再帰反射部材と前記表面側のハーフミラーの間で、該表面側のハーフミラーに対置される光学部材に開口領域を設けてもよい。すなわち、前記再帰反射部材と前記裏面側のハーフミラーに開口領域を設け、さらに1/4波長板が配される場合には、1/4波長板にも開口領域を設けてもよい。このような構成によれば、空中像表示装置の結像光学系を、より薄型のものとすることができる。
本発明に係る車両用照明装置は、上述の本発明に係る空中像表示装置と、筐体底面、筐体開口部および側壁を有し、前記空中像表示装置を収納する筐体とを備え、前記光源は、前記表面側のハーフミラーと、前記裏面側のハーフミラーの間の位置において、前記筐体の側壁近傍に配置されており、前記筐体開口部の外側に、前記光源の前記実像が結像される車両用照明装置である。この車両照明装置によれば、各光源から複数の実像を高い視認性で車室内に結像させることができ、意匠性にすぐれた照明装置を提供することができる。
上記車両用照明装置において、前記筐体の長手方向に沿って、複数の光源を配置し、各光源の近傍において、前記表面側のハーフミラー側に、前記側壁に沿った底辺を有する、略半円形状の遮光板が配置されている構成としてもよい。この構成によれば、照明を観察する場合において、各光源から結像される複数の空中像がなすパターンが、視線の角度によって変化することを防止することができる。
あるいは、上記本発明の空中像表示装置は、上向きに空中像を結像するとともに、下方を照明する空中像表示装置であってもよい。このような空中像表示装置を例えば、ステップ状の構造に配置することにより、空中像表示機能と、足元の照明機能の両方の機能を利用することができる。この空中像表示装置では、光学系を収納する収納体の上面を遮光部材とすることにより、一定の条件で、光源および虚像の視認を防止することができる。さらに、上述のダイクロイックミラーの使用や、偏光板と1/4波長板の使用と組み合わせて空中像を強調してもよい。
上記空中像表示装置は、前記再帰反射部材が、前記表面側ハーフミラーに対し、所定の角度で傾いたものであってもよい。前記再帰反射部材が、前記表面側ハーフミラーに平行な第1の面と、前記表面側ハーフミラーに垂直な第2の面とを有する断面L字状の形状を有し、前記表面側ハーフミラーを鉛直に配置し、前記再帰性反射部材の第2の面を水平に配置した際、上向きに空中像を結像するとともに、下方を照明する空中像表示装置であってもよい。この空中像表示装置は、前記再帰反射部材が、前記第1の面と、前記第2の面をつなぐ曲面状の第3の面を有する空中像表示装置であってもよい。
上記空中像表示装置は、空中像の形態および/または色彩の切り替え機能を有するものであってもよい。このような空中像表示装置は、例えば光源に、青色LEDと赤色LEDなど、異なる色の発光体を組み合わせることにより実現できる。あるいは、LED表示装置または液晶表示装置などのディスプレイを前記光源として用いてもよい。
上記空中像表示装置において、前記再帰反射部材の表面側に、透過光を着色するカラーフィルムが配設されていてもよい。これにより、極めて簡便な構成で空中像と照明光の色調を異ならせることができる。
上記空中像表示装置は、前記再帰反射部材に対置される反射面を有する全反射ミラーをさらに備え、前記光源の発光面は、前記全反射ミラーの反射面に対向配置されており、該光源より出光して前記全反射ミラーで反射された光により、空中像の結像が行われる、空中像表示装置であってもよい。ここで全反射ミラーの鏡像を光源として用いることにより、コンパクトな構成で、比較的高い位置に空中像を結像させることができる。
上記空中像表示装置において、前記ハーフミラーを鉛直に配置したとき、前記全反射ミラーは水平に配置されてもよいが、水平面から0〜45度、前記ハーフミラー側に傾斜していることが好ましい。これにより低角で視認した場合にも光源が視野に入ることを防止できる。
上述の断面L字状の再帰反射部材を含む空中像表示装置は車両用照明装置に用いることができる。この車両用照明装置は、第1のステップと、第2のステップと、前記第1のステップと第2のステップの間の段差部とを備え、前記空中像表示装置の光学系が前記第2のステップの下に配置され、前記表面側ハーフミラーが、前記段差部に嵌め込まれており、上向きに空中像を表示するとともに、前記第1のステップの照明を行う、車両用照明装置であってもよい。このような照明装置を例えば、車両の乗降口に配することにより、ロゴマークや情報の表示機能と足元の照明機能の両方を利用することができる。
本発明の第2の構成にかかる空中像表示装置は、光源と、第1のハーフミラーと、前記第1のハーフミラーに対向する反射面を有する全反射ミラーと、前記第1のハーフミラーを透過した光が照射される位置に配置された第3のハーフミラーと、前記第3のハーフミラーに対向する反射面を有する再帰反射部材と、前記光源の虚像の生成を防止する空中像強調手段とを備え、前記再帰反射部材で反射された後、前記第3のハーフミラーを透過する光が、該第3のハーフミラーの外側に実像を結像するように構成されており、前記空中像強調手段が、前記第1のハーフミラーと、前記全反射ミラーと、前記光源とを、前記実像を視認する位置から視認されない位置に支持する手段である、空中像表示装置である。
上記構成の空中像表示装置においても、ハーフミラーと全反射ミラーとが構成する合わせ鏡構造から、空中像結像系光学系に光を投影することにより、比較的小さな装置構成で、装置表面から離れた位置まで、複数の実像を結像させることができる。
あるいは、本発明の第3の構成にかかる空中像表示装置は、光源と、第1のハーフミラーと、前記第1のハーフミラーに対向する反射面を有する全反射ミラーと、2面コーナーリフレクタアレイと、前記光源の虚像の生成を防止する空中像強調手段とを備え、前記第1のハーフミラーを透過し、前記2面コーナーリフレクタアレイで反射された光が、前記光源の実像を結像するように構成されており、前記空中像強調手段が、前記第1のハーフミラーと、前記全反射ミラーと、前記光源とを、前記実像を視認する位置から視認されない位置に支持する手段である。
上記構成の空中像表示装置においても、ハーフミラーと全反射ミラーとが構成する合わせ鏡構造から、空中像結像系光学系に光を投影することにより、比較的小さな装置構成で、装置表面から離れた位置まで、複数の実像を結像させることができる。
本発明の空中像表示装置によれば、空中像強調手段により、光源の像と区別の容易な空中像表示装置を提供することができる。さらに、二枚のハーフミラーまたはハーフミラーと全反射ミラーが合わせ鏡構造をとる実施形態では、スペース上の制約が大きい条件下で使用する際においても、光学系の表面から離間した位置に、視認性にすぐれた空中像を結像させることができる。この空中像表示装置を備える車両用照明装置によれば、例えばルーフライニング、スカッフプレートなど、深さ方向の設置スペースが限られる内装部材にも、空中像表示機能を持つ照明装置を組み込むことができ、意匠性に優れた内装品を提供することができる。
なお、請求の範囲および/または明細書に開示された少なくとも2つの構成要素のどのような組み合わせも、本発明に含まれる。特に、請求の範囲に記載された請求項の2つ以上のどのような組み合わせも本発明に含まれる。
空中像(実像)の結像プロセスを示す、模式断面図である。 複数の空中像の結像と、虚像の形成プロセスを示す模式断面図である。 本発明の第1の構成にかかる空中像表示装置の第1実施形態を示す模式断面図である。 本発明の第1の構成にかかる空中像表示装置の第2実施形態を示す模式断面図である。 図4Aに示す空中像表示装置の一変形例を示す模式断面図である。 本発明の第1の構成にかかる空中像表示装置の第3実施形態を示す模式断面図である。 本発明の第1の構成にかかる空中像表示装置の第4実施形態を示す模式断面図である。 図3に示した空中像表示装置の変形例を示す模式断面図である。 図5に示した空中像表示装置の変形例を示す模式断面図である。 本発明の第2の構成にかかる空中像表示装置の発光部を示す模式断面図である。 本発明の第2の構成にかかる空中像表示装置の第5実施形態を示す模式断面図である。 本発明の第3の構成にかかる空中像表示装置の第6実施形態を示す模式断面図である。 本発明の空中像表示装置の第7実施形態における、空中像の結像と、ステップの照明を示す模式断面図である。 第7実施形態における、再帰反射部材の形態の変形例を示す模式断面図である。 第7実施形態における、再帰反射部材の形態の別の変形例を示す模式断面図である。 第7実施形態の光学部材の組み合わせの変形例を示す模式断面図である。 第7実施形態の光学部材の組み合わせの他の変形例を示す模式断面図である。 本発明の空中像表示装置の第8の実施形態における、結像光学系を示す図である。 第8実施形態における、結像光学系の変形例を示す図である。 第8実施形態の空中像表示装置の配置形態の一例を示す模式断面図である。 第8実施形態の空中像表示装置の配置形態の別の例を示す模式断面図である。 本発明の空中像表示装置を備える車両量照明装置の一実施形態を示す斜視図である。 図14Aに示した車両用照明装置の模式断面図である。 図14Aに示した車両用照明装置において、発光体と遮光部材の対置関係を示す平面図である。 図14Aに示した車両用照明装置において、発光体と別の構成の遮光部材の対置関係を示す平面図である 図14Aの車量照明装置の変形例を示す模式断面図である。 図14Aの車量照明装置の他の変形例を示す模式断面図である。 自動車のルーフに、本発明の車両用照明装置を用いた場合の照明の様子を模式的に示す図である。 自動車のスカッフプレートに、本発明の車両用照明装置を用いた場合の照明の様子を模式的に示す図である。 本発明の空中像表示装置を用い、自動車の乗降口におけるステップの照明と空中像表示を行う構成を模式的に示す図である。 車両のドアを開ける途中で待機信号が表示される状態を模式的に示す斜視図である。 車両のドアを開き終わった状態で、ロゴマークが表示される状態を模式的に示す図である。 実施例で用いた2種類のダイクロイックミラーの光透過率の波長依存性を示すグラフである。
以下、発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
本発明の空中像表示装置の第1の構成は、少なくとも一個の光源と、前記光源の実像を結像させる光学系とを備え、該光学系は、表面側に配置されたハーフミラーと、前記ハーフミラーに対置されて裏面側に配置された再帰反射部材とを有し、前記ハーフミラーの外方(光学系の外側)に、前記実像を結像させる、空中像表示装置であって、前記実像に前記光源とは異なる光学的特性を付与するか、または前記光源の虚像の生成を防止する、空中像強調手段を備えた空中像表示装置である。
前記空中像強調手段は、例えば、遮光部材であってもよく、光の位相変換機能を備えた光学部材を有するものであってもよく、光の波長特性変換機構を備えた光学部材を有するものであってもよい。空中像表示装置が備える空中像強調手段は、一種類でもよく、二種以上であってもよい。
図1は、上記の光学系により、空中像が結像されるプロセスを説明するための概略図である。観察者は、図の左上の位置から空中像を見るものとする(図2〜図9でも同じ)。
支持体(図示せず)に設置された光源(発光体)1が、光学系の表面側に設置されたハーフミラー2と、再帰反射部材4の間に配置されている。光源1の発光部位PLから上側の矢印に示される方向に出た光L1は、表面側ハーフミラー2の反射面2m上の部位P1で一部反射されて再帰反射部材4に入射し、再帰反射部材4の部位P2で入射方向に反射される。この再帰反射された光の一部は、ハーフミラー2を透過して外方に発光する。他方、発光部位PLから下の矢印で示される方向に発光した光L2は、ハーフミラー2の反射面2m上の部位P3で一部反射されて再帰反射部材4に入射し、再帰反射部材4の部位P4で入射方向に(入射光と逆向きに進む光として)反射され、一部はハーフミラー2を透過して外方に発光する。二方向に発光した光は、空中の一箇所PRで交わる。同様のプロセスにより、発光部位PLからハーフミラー2の方向に出た各方向の光は、空気中の部位PRで交わり、PRに発光部位PLの実像が形成される。このようなプロセスにより、光源1の第1の実像Sが、反射面2mに対して面対称に形成される。
なお、図1および以下の説明において、図面の寸法比は実際の寸法比を示すものではなく、ハーフミラー、再帰反射部材等の板状(シート状)光学部材の厚みは、説明のため強調されている。また、例えば、図1では部位P1でハーフミラー2を透過する光など、説明内容に関係しない光の光路は、図示を省略する。また、図示と説明の簡略化のため、光学部材の界面における屈折は図示していない。
上記空中像表示装置は、前記表面側に配置されたハーフミラーを第1のハーフミラーとして備えるとともに、光学系の裏面側(内側)に第2のハーフミラーをさらに備え、前記再帰反射部材は、該第2のハーフミラーの背面(外側)に配置されたものであってもよい。ここで第1のハーフミラーと第2のハーフミラーは、その反射面が互いに対向し、あわせ鏡のような構造をとる。第1のハーフミラーと、第2のハーフミラーの反射面は、互いに平行であってもよいが、0〜45度、好ましくは10〜30度の範囲で所定の角度をなすものであってもよい。再帰反射部材(再帰反射板)の反射面は、第2のハーフミラーと平行または略平行で、第2のハーフミラーと同じ方向に面している。
図2は、二枚のハーフミラーが合わせ鏡構造をとる光学系の機能を説明するための図である。図1と同じ構成については、同一の符号を付して説明を省略する(以下同様)。図示される構成では、光学系表面側の第1のハーフミラー2に、第2のハーフミラー3が対置され、その反射面3mは、第1のハーフミラー2の反射面2mに対向している。再帰反射部材4は、第2のハーフミラー3の背面(裏面)に配されている。光源1から矢印A1の方向に発光した光は、図1で説明したように、一部反射され(矢印A2)、一部は第2のハーフミラー3を透過して再帰反射部材4で入射方向に反射され(矢印A3)、第1再帰反射光RR1として発光し、実像S1を結像する。他方、第2のハーフミラー3の反射面3mで一回反射した光は、一部矢印A4、A5で示される光路をとって再帰反射部材4に入光し、矢印A6で示される方向に再帰反射して第2再帰反射光RR2として発光し、実像S3を結像する。他方、光源2から第2のハーフミラーの方向に出光した光は、図に破線で示すような光路を取って実像S2を結像する。ここでは図示しないが、同様のプロセスにより、実像S4〜Snが結像する。
他方、光源1から矢印A7の方向に発光した光は、一部第2のハーフミラー3の反射面3mで反射して矢印A8の方向にすすみ、その一部は第1のハーフミラーを透過して第1反射光RL1として出光する。すると、図の左上から観察する観察者には、第1反射光が示す光源1の像は、見かけ上RL2を逆方向にたどった延長線(破線で示す)上の位置(反射面3mに対する面対象位置)に形成された虚像F1として観察される。他方、第1のハーフミラー2で反射した光は、矢印A9、A10で示す光路をたどって、第2反射光Rとして出光し、その延長線上逆方向の位置に形成された第3の虚像F3として視認される。また破線で示すように、第1のハーフミラー側へ出光した光は、破線で示す光路により、第2の虚像F2を形成する。図示しないが、同様にして、第2のハーフミラー3の反射面3mからの反射光により、第2のハーフミラーから光学系の外方に離間する位置に配列する虚像F4〜FNが見かけ上、形成される。なお、形成される実像の個数n、虚像の個数Nは、図2からも理解し得るように、光源1の配置や光学系の寸法設計に依存して定まる。
[第1実施形態]
図3は、本発明の空中像結像装置100の一実施形態を説明するための図である。この装置では、光源1の近傍(図では左側)に、遮光体5が設置されており、光源1から左側へ発光する光は、遮光体5によって遮蔽される。遮光体5は、光吸収性の部材で形成されているか、またはその表面に光吸収性の被膜を有することが好ましい。図2と図3を対比すると理解されるように、図の左上方向から観察する観察者には、光源の左側で反射された光が虚像F1〜FNとして視認されるので、図3のように遮光体5を配した場合、虚像は形成されない。またこの例では、光源からの直接光の視認も避けることができる。すなわち、この実施形態では、遮光体5が、空中像強調手段の役割を果たしている。
[第2実施形態]
図4Aは、本発明の空中像結像装置100の第2の実施形態を説明するための図である。
光源1を再帰反射部材4に設けた開口OPに設置している以外、光学系の基本的な構成は、図1に示したものと同じである。従って、図1で説明したプロセスによって、実像S1が結像されるが、本実施形態では、表面側のハーフミラー2Dが、ダイクロイックミラーの特性を有している。
ダイクロイックミラーは、特定範囲の波長の光は反射し、他の波長の光は透過させる特性を有するが、透過光強度の波長依存性は、ステップ状ではなく、極大値を持つ連続した曲線状のグラフを示す(図21参照)。本実施形態では、ハーフミラー2Dが、ダイクロイックミラーの特性を有しているため、表面側のハーフミラー2Dで一回反射されると、反射光の波長分布(波長別強度分布)が変化するので、光源1から直接出光してハーフミラー2Dを透過した光DLが示す光源1の像と、一度ハーフミラー2Dで反射された後、再帰反射されてハーフミラー2Dを透過した再帰反射光RRLが形成する実像S1とは、色調が異なることとなる。本実施形態では、表面側のハーフミラー2Dが、空中像強調手段の役割を持つ。なお、ハーフミラー2Dと再帰反射部材の反射面は互いに平行であってもよいが、0〜45度、好ましくは10〜30度の範囲で所定の角度をなすものであってもよい。
空中像表示装置は、空中像結像機能に加え、間接照明の機能を備えたものであってもよい。図4Bは、上記第2の実施形態にかかる空中像表示装置の変形例を模式的に示す図である。表面側のハーフミラー(ダイクロイックミラー)2Dと、これに対向する再帰反射部材4は、所定角θ(例えば、0〜45度)をなして配置されており、光源1はハーフミラー2Dと、再帰反射部材4の間に配置されている。この例の空中像表示装置100は、空中像結像光学系の外側(ハーフミラー2Dの外側)に配置された拡散反射板8をさらに備えている。図1について説明したように、光源1から各方向に発光された光(実線、破線、一点鎖線で示す)は、一部は、ハーフミラー2Dで反射された後、再帰反射部材4で反射され、再帰反射光RRLとして実像S1を結像する。他方、光源1から発光してハーフミラー2Dを透過した光は、拡散反射部材8に入射し、表面で拡散反射される。
この例でもハーフミラー2Dとしてダイクロイックミラーを用いているので、ダイクロイックミラー2Dを透過した光TLと、再帰反射光RRLでは、光の波長別強度分布は変化しており、拡散反射板8からの反射光と、空中像S1では色調が異なる。例えば、光源1を白色光源(例えば白色LED)とし、青色光を透過し、赤色光を反射するダイクロイックミラー2Dを使用した場合、拡散反射板8で反射される透過光TLは青色であり、再帰反射光RRLが結像する実像S1は赤みがかった色となる。そのため、観察者VEは、背景となる間接照明光と、空中像とを明瞭に識別することができる。なお、図4Bでは光源1から透過した光TLの被照射物を拡散反射板8とする構成を例示したが、間接照明として機能するものであれば何でもよく、特に限定はされない。
[第3実施形態]
図4Cは、本発明の空中像結像装置100の第3の実施形態を説明するための図である。光学系の基本的な構成は、図2に示したものと同じであり、図2で説明したプロセスによって、実像S1〜Snが結像され、虚像F1〜FNが形成されるが、本実施形態では、第1のハーフミラー2Dが、ダイクロイックミラーの特性を有している。
上述のダイクロイックミラーの特性により、第1のハーフミラー2Dで一回反射される毎に、反射光の波長分布(波長別強度分布)が変化する。図4Cで見ると、光源1から直接出光する光DLと第1の虚像F1を形成する第1反射光R1は、第1のハーフミラー2Dで反射されずに透過した光であるが、第1の実像S1を結像する第1再帰反射光RR1は、図2について説明したように、一端第1のハーフミラー2Dで反射された後に、再帰反射して出光した光であるので、第1のハーフミラー2Dに入射する時の波長分布は、直接光DL、第1反射光R1とは異なっており、そのため、第1の実像S1は、光源および第1の虚像F1とは異なる色調を示す。図示された例では、第2の実像S2は、下側へ出光した光が1回再帰反射したものであるので、第1の実像S1と同様の色調を示すが、第2再帰反射光RR2が結像する第3の実像S3の色調は、第1の実像S1、第2の実像S2とは異なるものとなる。このようにして実像の色調は、S1からSnまで段階的に変化する。虚像の側でも、第1のハーフミラー2Dで一回反射した光が形成する虚像F2、F3の色調は、光源および虚像F1の色調とは異なり、虚像の色調は、F1からFNまで段階的に変化する。上記に説明したように、本実施形態では、第1のハーフミラー2Dが、空中像強調手段の役割を持つ。
本実施形態によれば、空中像(実像)S1.....Snと光源1との色調が異なるので、空中像を明確に視認し得る。さらに、装置内で発生する迷光とも色調が異なるので、迷光が背景となって空中像の視認性が阻害されることも避けることができる。なお、本実施形態および上述の第2実施形態で用いるハーフミラー2Dは、ダイクロイックミラー単層からなるものでもよく、ダイクロイックミラーと他のハーフミラーの積層体であってもよい。なお、図4Cでは、第1のハーフミラーをダイクロイックミラー2Dとする構成を示しているが、第2のハーフミラー3をダイクロイックミラーとしてもよい。
[第4実施形態]
図5は、第4の実施形態にかかる空中像表示装置100の構成を説明するための図である。この装置は、光源1、第1のハーフミラー2P、第2のハーフミラー3、再帰反射部材4に加え、偏光板6および1/4波長板7を備えている。ここで第1のハーフミラー2Pは反射型の偏光板の特性を有し、1/4波長板7は、第2のハーフミラー3と、再帰反射部材4の間に配置されている。第2のハーフミラー3、1/4波長板7および再帰反射部材4には開口OPが設けられ、開口OPの下、再帰反射部材4の外側(裏側)にあたる位置に光源側偏光板6が配置され、光源1は、光源側偏光板6の下に設置されている。
ここで、光源側偏光板6は、光源1から発光した光を直線偏光に変換するものである。偏光板6は、吸収型偏光板であっても、反射型偏光板であってもよい。第1のハーフミラー2Pは、反射型偏光板(例えばワイヤーグリッド)であり、偏光板6から出光した直線偏光に対し、振動方向が平行な光は反射し、振動方向が垂直な光は透過する配置(第1配置)に、配置可能な構成を有する。例えば、光源側偏光板6からS偏光が出光する場合、第1のハーフミラー2Pは、上記の配置では、S偏光を反射し、P偏光を透過する。光源側偏光板6からP偏光が出光する場合、第1のハーフミラー2Pは、上記の配置では、P偏光を反射し、S偏光を透過する。
図5で見ると、光源1からの光は光源側偏光板6により、例えばS偏光に変換される。この光は、上述のように配置された第1のハーフミラー2Pにより反射され、一部は第2のハーフミラー3を透過して1/4波長板7に入光する。S偏光は、1/4波長板7を透過する際、円偏光に変換されるが、再帰反射して再度1/4波長板7を透過する際、P偏光に変換される。そのため、第1再帰反射光RR1は、第1のハーフミラー2Pを透過して、第1の実像S1を結像する。同様にして、第2〜第nの実像が結像される。他方、図の左側で、第2のハーフミラー3により反射される光は、S偏光のままである。そのため、光源側偏光板6と第1のハーフミラー2Pの偏光軸が直交する条件で観察すると、完全に遮光され、光軸がずれる斜め方向から観察した場合にも、通常のハーフミラーを使用した場合に比べて虚像は暗くなり、実像の視認性を向上することができる。本実施形態では、偏光板6、第1のハーフミラー2Pおよび1/4波長板7を含む光学系が空中像強調手段となる。
なお、反射型偏光板2Pの配置は、上の配置には限定されない。
(1)上記の配置においては、光源1の前(上)に配置した偏光板6の透過軸と、第1のハーフミラーとして機能する反射型の偏光板2Pの透過軸は直交している。この構成では、光源1から発する光は第1のハーフミラー2Pにおいて反射されるため、観察者には光源1は見えず、空中像S1.....Snをより明確に認識できる。
(2)他方、光源側偏光板6の透過軸と、第1のハーフミラー(反射型偏光板)2Pの透過軸を直交させず、直交角以外の適切な角度(例えば5〜45度程度の角度)をとる構成としてもよい。この構成では、光源側偏光板6の透過軸と、第1のハーフミラー2Pの透過軸がなす角度を変化させることにより、第1のハーフミラー2Pが透過する光と、反射する光の割合(強度比)を変化させることができる。その結果、第1のハーフミラー2Pを透過する光は光源の実像として認識され、一旦反射される光は空中像を形成するため、光源像と空中像の明るさを調整することができ、例えば、光源像を、空中像の浮遊高さを強調する手段として利用することができる。
(3)また、空中像表示装置100が、(図示しないが)第1のハーフミラー(反射型偏光板)2P、もしくは光源側偏光板6の偏光軸を回転する機構を備えていてもよい。これにより、光源1の前に配置した光源側偏光板6の透過軸と、反射型の偏光板2Pの透過軸のなす角度が可変となり、光源1の像と、空中像の明るさの比を切り替えたり、連続的に変化させることが可能となる。
上記の構成の空中像表示装置において、透光性の基体の両面にハーフミラー層を設けた両面ハーフミラーを用いてもよい。例えば、図6Aに示す空中像表示装置100は、図3に示した第1実施形態の変形例として、透光性の基体23aと、基体の片面に形成された第1のハーフミラー層23bと、基体の他面に形成された第2のハーフミラー層23cとを有する両面ハーフミラー23を備える装置である。再帰反射部材4は、第2のハーフミラー層23cの背面に設置され、第2のハーフミラー層23cと、再帰反射部材4に設けられた開口OPに光源1が配置されている。空中像強調手段としては、光源の左側、第1のハーフミラー層23b上に、遮光部材5が設けられており、観察者VEが左上から観察した場合、遮光部材5によって光源1の下方の虚像が見えなくなる。なお、第3実施形態の変形例の場合には、図6Aで、第1のハーフミラー層23bおよび/または第2のハーフミラー層23cをダイクロイックミラーとすればよい。その場合には、遮光部材5を設けなくてもよい。
図6Bに示す空中像表示装置100は、図5に示した実施形態の変形例として、両面ハーフミラー23の、第2のハーフミラー層23cの外側に、1/4波長板、および再帰反射部材4を配置し、第2のハーフミラー層23c、1/4波長板、および再帰反射部材4に設けた開口の下に偏光板6を介して光源1を配置している。図6Bの実施形態では、第1のハーフミラー層23bは、反射型の偏光板としての特性を有し、観察者VEが左上から観察した場合、図5で説明したものと同様のプロセスにより、空中像の視認性が強調される。いずれの変形例においても、両面ハーフミラー23を用いた場合の実像の結像プロセスは、各実施形態について説明したものと、ほぼ同様であるが、両面ハーフミラー23を使用する場合、以下の利点がある。
ハーフミラーが一定の厚みを有する場合、ハーフミラー面の反対面によるフレネル反射によって意図しない空中像が結像される。ハーフミラーを薄型化することによりその影響を抑制することはできるが、その場合、フィルム強度が低下し、所定の平面特性を安定して維持できない場合がある。両面ハーフミラー23では、ハーフミラー層23b、23cを薄く形成した場合にも、基体23aにより構造は安定するので、フレネル反射の影響を低減する上で有効である。さらに、表示装置に荷重がかかるような箇所(たとえば後述するスカッフプレートなど)に配置をした場合、前記第1のハーフミラーおよび第2のハーフミラーの間が空間として空いている構造では強度的に弱くなるが、基体23aを用いることにより、強度を増すことができる。ここでハーフミラー層は、基体の表面に積層貼着されたフィルムであってもよいが、金属蒸着などにより、基体の表面加工を行って形成された層であってもよい。
本発明の空中像表示装置の第2の構成は、光源と、第1のハーフミラーと、前記第1のハーフミラーに対向する反射面を有する全反射ミラーからなる発光部と、前記発光部から発光された光源の実像を空中に結像する結像光学系とを備え、前記発光部を観察者から視認されない位置に支持する支持手段とを備えた空中像表示装置である。この構成では、前記支持手段が、空中像強調手段の役割を持つ。
図7は、発光部10の構成の一例を示す図である。ここでは、第1のハーフミラー20と、全反射ミラー9が対向配置され、全反射ミラー上に光源1が設置されている。光源からの光DLに加え、全反射ミラー9で一回〜N回反射された光が出光する。
[第5実施形態]
図8は、上記第2の構成の空中像表示装置100に係る第5の実施形態を示す図である。発光部を構成する第1のハーフミラー20、光源1および全反射ミラー9は、支持体11に収納され、観察者には見えない配置となっている。この例では、この支持体11が空中像強調手段の役割を果たす。第2のハーフミラー21は、上側に配置され、これに所定角度で再帰反射部材40が対置され、両者の間に直接光DL、第1〜第N反射光が入光する。すると、図1Aで説明したものとほぼ同様のプロセスで、実像S0、S1〜SNとして結像される。
[第6実施形態]
本発明の空中像表示装置の第3の構成は、合わせ鏡構造をとる発光部と、前記発光部を観察者から視認されない位置に支持する支持手段とを備える点は、上記第2の構成(図7,8)と同じであるが、結像光学系に2面コーナーリフレクタアレイを用いている。図9は、この第3の構成の空中像表示装置100に係る第6の実施形態を示す図である。発光部を構成する第1のハーフミラー20、光源1、および全反射ミラー9は、第5実施形態と同様、支持体11に収納され、観察者には見えない配置となっている。第1のハーフミラー20から出光した直接光DL、第1〜第N反射光は、2面コーナーリフレクタアレイ12に入光する。2面コーナーリフレクタアレイ12は、直交する鏡面からなるリフレクタを、その一対の鏡面の交線に直交する平面(交線が法線となる平面)に沿って、同じ向きに複数配列した構造を有し、光源の実像を上記平面に対する面対象位置に結像するものである。上記の構成によっても、直接光DL、第1〜第N反射光を、実像S0、S1〜SNとして結像することができる。
[第7実施形態]
本発明の空中像表示装置100の第1の構成を、階段、車両のスカッフ等のステップ状の構造の照明装置として用いてもよい。図10Aは、このような照明の基本原理を示す図である。観察者は、図の右上の位置から空中像を見るものとする(図10B〜図13B、図19でも同じ)。段差状の構造では、人の足が乗る第1ステップ部ST1と、ステップ部ST1から直立して立ち上がる段差部Dと、段差部上の第2ステップ部ST2を備える。その際、光源1は、段差部Dの背後で第2ステップ部ST2の下部に配置されており、再帰反射部材4も段差部の背後に配置され、段差部Dのウィンドウには、ハーフミラー2が設置されている。図10Aの形態では、ハーフミラー2は鉛直面に平行に配置され、再帰反射部材4は鉛直面に対し、所定の角度をなして配置されている。
光源1から発散した光は、図1について説明したようにして、実像Sを結像するが、一部はハーフミラー2を透過し、発散した状態で第1ステップST1に照射される。図で符号P及び破線で示したのは、光源から第1ステップST1への投影領域で、この領域およびその周囲が照明される。このようにして、本実施形態では、光源からの光が空中像Sを結像するとともに、第1ステップST1の広い範囲に照射され、足元の照明としての機能も備える。光源1の上には遮光性部材からなる第2ステップ部ST2が張り出していることから、低角で観察しないかぎり、光源1は観察されず、また光学系の配置により、虚像の観察も避けることができる。従って、ここでは、第2ステップ部ST2が主に空中像強調手段の役割を果たす。
図10Bは、図10Aに示す実施形態の変形例を示す図であり、再帰反射部材4は、ハーフミラー2に平行な面(鉛直面)4aと、垂直な面(水平面)4bとを含むL字状の断面を有しており、図の実施形態では、さらにこの二つの面4a、4bをつなぐ曲面4cを有する。図10Aに示すように、平板状の再帰反射部材4をハーフミラー2に対して傾斜させて配置した場合、再帰反射部材4と空中像S1の距離を近くできるため、明るくボケの少ない空中像を観察できる。但し、再帰反射部材4を正視するような角度で視認すると、フレネル反射による虚像が観察される。これに対し、再帰反射部材4を面4a、4bを直角でつないだ断面L字状形態とした場合(後述の図12A参照)には、低角で視認した場合にも、虚像の観察を避けることができる。但し、再帰反射部材4の面4aからの再帰反射光と面4bからの再帰反射光では、入射角度の違いから再帰反射の反射率が異なるため、コーナーを視認する角度では、空中像Sの面4aに重なる部分と面4bに重なる部分で明るさが異なり、再帰反射部材4の両面4aおよび4bの境界線が明確に視認され、表示品位が低下する。そのため、図10Bの実施形態では、コーナー部4cを湾曲面として再帰反射部材を連続させることにより空中像の境界線をなくし、表示品位の低下を防いでいる。
図10Cは、図10Aに示す実施形態の別の変形例を示す図である。この変形例では、再帰反射部材4は、湾曲した断面形状を有する。この変形例では、視認角度によって虚像が観察されるが、図10Aに示す実施形態に比べ、虚像を暗くでき、かつぼやけさせることができる。再帰反射部材4の形状を平板状、断面L字状、湾曲面状のいずれとするかについて、また平板状とする際の傾斜角度については、光学系を配置する部分の寸法設計や、通常の使用時における視認角度に応じて適宜選択される。
空中像Sの輝度と、ステップ照明の輝度はハーフミラー2の透過率を調整することにより、調整することができる。例えば、ハーフミラー2の透過率を上げると、第1ステップを照射する照射光の輝度が増加し、空中像の輝度は低下する。ハーフミラー2の透過率の調整は、例えば基板上に蒸着される金属膜の厚さの調整などによって行うことができる。
図11A,11Bは、上記第7実施形態の光学部材の組み合わせの変形例を示す模式断面図である。図11Aに示す第1変形例では、光源1が発光色の切り替え機能を有している。たとえば、光源1に青色LEDと赤色LEDを配置して赤青の発光色を切り替えてもよい。光源1の前面には、発光色により透過部分が切り替わるシート15が配置されており、第1の発光色では、第1の透過部T1を透過した光が第1の空中像S1を形成し、第2の発光色では、第2の透過部T2を透過した光が第2の空中像S2を形成する。
第2の変形例として、図10A〜Cに示す構成において、光源1Dが画像や文字を発光表示するディスプレイからなり、画像・文字の切り替えをディスプレイの表示により行うこととしてもよい。必要に応じ、ディスプレイには画像や文字を動画として表示してもよい。光源1Dには、例えばLEDディスプレイや、液晶ディスプレイを用いることができる。後者の場合、空中像Sは鮮明となるが、第1ステップの照明は弱くなる。
第3の変形例として、図10A〜Cに示す構成において、再帰反射部材4の前面に図10Aで二点鎖線で示すカラーフィルム16を配設してもよい。例えば、光源1を白色光源とすると、ハーフミラー2を透過して第1ステップに照射される光は白色光であるが、空中像Sはカラーフィルム16を透過した光が結像するため着色される。
第4の変形例として、図10A〜Cに示す構成において、ハーフミラー2Dとしてダイクロイックミラーを配設してもよい。ハーフミラー2Dを一回透過して第1ステップに照射される照射光と、ハーフミラー2Dで1回反射されて再帰反射した後、ハーフミラー2Dを透過して結像される空中像Sでは色調が異なるものとなる。第3変形例のカラーフィルム16、第4変形例のダイクロイックミラー2Dは、空中像強調手段としての機能も備えることとなる。
図11Bに示す第5変形例では、再帰反射部材4の前面に1/4波長板7が設置され、光源の前面にはP波のみ透過する偏光板17が配置され、偏光板17には、空中像Sとして表示すべき文字またはパターンに対応する切り抜きが設けられている。ハーフミラー2Pは、偏光反射ハーフミラー(反射型偏光板)からなり、P波を透過し、S波を反射するよう構成されている。この構成では、光源1の全面から出た光のP波成分がハーフミラー2Pを透過して第1ステップに照射される。ここで、偏光板17を透過した光LPはS波成分がないのでハーフミラー2Pで反射されず、空中像Sの結像には寄与しない一方、偏光板17の切り抜き部を透過したS波成分を含む光Lは、ハーフミラー2PでS波成分が反射され、再帰反射部材4に入射し、再帰反射される過程で、1/4波長板を2回透過してP波に変換され、ハーフミラー2Pを透過して空中像Sを結像する。
なお、図10A,11A,11Bでは、ハーフミラー2に対し傾斜した再帰反射部材4が示されているが、図10Bに示す断面L字状の再帰反射部材4や、図10Cに示す湾曲した再帰反射部材4を用いる場合にも、上記の構成は適用できる。上記の説明において、ハーフミラー2が段差部Dに配置され、光学系が第2ステップST2の下に配置され、第1ステップST1の照明を行う構成について説明したが、光学系を配置する収納体の構成については適宜変更が可能である。また、階段等の多段構造において、各段ごとに上記光学系を配置してもよく、段差部が横長の場合には、横方向に複数の光学系を並べて配置してもよい。
[第8実施形態]
上記第7実施形態のさらなる変形例として、第2のステップ部の下に全反射ミラーを配置し、光源からの光を全反射ミラーで反射し、これを光源としてハーフミラーを透過した光で下のステップを照射し、ハーフミラーで反射し、再帰反射した光によって、空中像を結像してもよい。この場合、空中像が形成される高さは、全反射ミラーによる鏡像(虚像)の(見かけの)高さと同じとなるので、コンパクトな装置構成で、高い位置に空中像を形成することができる。
図12A〜12Bは、第8実施形態の空中像表示装置の光学系100aの結像原理を説明するための概略的な断面図である。図12Aで、全反射ミラー9は水平に設置され、水平の発光面1aを有する光源1が対置されている。光源1の鏡像(虚像)FIは、全反射ミラー9の反射面に対して面対称となる位置に見かけ上存在する。全反射ミラー9に対し垂直にハーフミラー2が設置されており、ハーフミラー2に平行な面4aと垂直な面4bを有する、断面L字状に配置された再帰反射部材4がハーフミラー2に対置されている。全反射ミラー9からの反射光は、一部ハーフミラー2を透過して下方(ステップ面:図示せず)に照射されるが、ハーフミラー2で反射された光は、再帰反射部材4で再帰反射され、ハーフミラー2を透過して空中像Sを形成する。
上記の構成の光学系100aによれば、例えば文字情報などを空中像として表示する場合に、水平に空中像が表示され、これを見下ろす観察者にとって、浮き上がり感がより顕著になる。但し、空中像表示装置を図12Aに示す構成とした場合、観察者VEが水平面に対し高角度で見下ろす場合、全反射ミラー9からの反射光が光源1自体に遮られ、空中像Sの観察に支障をきたす場合がある。
図12Bに示す変形例の光学系100aにおいては、全反射ミラー9は、水平面Hから所定の角度θだけ、ハーフミラー側に傾いており、ハーフミラー2側が、再帰反射部材側よりも低くなっている。図でφ、εはそれぞれ空中像が途切れずに視認される小角側および広角側の限界角であり、ηは実光源が視認されない限界角である(φ、ε、ηのいずれも、直上から見下ろした場合を0度とする、鉛直方向からの角度である)。全反射ミラー9を傾けた場合、ハーフミラー2を設置し得る高さは低くなるので、空中像が途切れずに視認できる限界の角度εは小さくなるが、実光源が視認されない限界角ηを大きくすることができる。ηとεには、η=ε+2×θの関係が成り立つ。光源1の発光面1aは、全反射ミラー9の反射面9aに対し水平ではなく、所定の角度ω傾けて設置されている。ここで空中像が水平面となす角度をδとすると、ω=δ+θがなりたつ。この構成で、角θと角ωを適切に調整することによって、(水平面に対し)高角度で見た場合も、光源1で視認を妨げられることがなく、低角度で見た場合にも光源1の視認を避けることができ、視認範囲の自由度が大きくなる。
上記の角θは0〜45度であることが好ましく、0〜20度であることがより好ましい。空中像が水平面となす角度δは、0〜45度であることが好ましく、0〜20度であることがより好ましい。小角側の視認限度φは10〜25度程度が好ましく、広角側の視認限度εは40度以上であることが好ましい。実光源が見えない角度η=ε+θ×2は60度以上あることが望ましい。これらの角度は、空中像表示装置のサイズや使用形態によって、適宜調整できる。
図13A、Bは、上記の光学系を有する空中像表示装置100の配置形態の一例を示す図である。図13Aの配置では、第7実施形態で示したものと同様、ハーフミラー2を第1ステップ面から立ち上がる段差部Dに配置して、空中像Sの結像とステップST1の照明に用いている。あるいは、図13Bの配置に示すように、空中像表示装置100は第11ステップST1より上に張り出したスペースに配置してもよい。本実施形態では、全反射ミラー9に映る虚像(FI)を光源とするため、コンパクトなスペースに空中像表示装置100を配置することが可能である。
なお、上記の第7実施形態について述べた各変形例は第8実施形態に適用することができる。図12A〜12Bでは、簡略化のため、再帰反射部材4は断面で直角状のコーナーを有するものとしているが、図10Bで示したものと同様、曲面状のコーナーを有するものとしてもよい。
以下、本発明の空中像表示装置に使用される各部材について説明する。
[光源]
ここで使用される光源は特に限定されず、電球の利用も妨げないが、設置スペースが限られる条件下では、発光ダイオード(LED)が好適に利用できる。例えば、複数の発光体が所定間隔で配置された光源としては、市販のLEDテープを用いてもよい。例えば(株)ルーチ製フラットフレックスや、林テレンプ製LED−ASSYを使用することができる。青色LEDと赤色LED等、発光色の異なるLED光源を組み合わせて用いてもよい。また、液晶表示装置やLED表示装置等の画像表示装置を光源としてもよい。
[ハーフミラー]
通常のハーフミラーとしては、無機ガラスやアクリル等の有機ガラスの表面に、錫、銀等の金属薄膜を蒸着したものを使用することができ、市販品を用いてもよい。両面ハーフミラーの場合、所望の厚みの透明基材の両面に、金属薄膜を蒸着した物を用いてもよい。
[ダイクロイックミラー]
ダイクロイックミラーは、ガラス等の透明基板の表面に、誘電体多層膜を形成することにより得られるものであり、所望の色調に応じて市販品を用いることができる。例えば菱晃製 増反射ミラーを用いることができる。
[反射型偏光板]
反射型偏光板としては、P偏光とS偏光の直線偏光を分離する偏光板が用いられ、一軸延伸誘電体多層板やワイヤーグリッド偏光板を用いることができる。例えば、3M社製DBEF、旭化成(株)製WGFなどを用いることができる。
[吸収型偏光板]
光源の光を直線偏光に変換する偏光板としても、反射型偏光板を用いてもよいが、吸収型偏光板を用いてもよい。吸収型偏光板としては、延伸したポリビニルアルコール(PVA)フィルムを染色したものや、これに補強フィルムを加えたものなどが各種市販されている。例えば(株)サンリッツ製HLC2を用いてもよい。
[1/4波長板]
1/4波長板も、特に限定されず、各種市販品を用いることができる。例えば帝人(株)製ピュアエースを用いてもよい。
[再帰反射部材]
再帰反射部材(再帰性反射部材)は、入射光をほぼその光路に沿った方向に反射するものである。再帰反射部材としては、プリズム型の再帰反射部材や、マイクロビーズ型の再帰反射部材のシートが各種市販されており、例えば日本カーバイド工業(株)製RF−AN、日本カーバイド工業(株)製ニッカライトEGなどを用いることができる。
[カラーフィルム]
再帰性反射部材の前に配するカラーフィルムとしては、各種市販の着色フィルムを用いることができる。カラーフィルムはプラスチック膜であってもよく、あるいは薄板状の着色ガラスであってもよい。
車両用照明装置
本発明の空中像表示装置は、車両用照明装置として利用することができる。例えば、上述の本発明に係る空中像表示装置を筐体に収納し、筐体の開口部から、空中像を投影させる構成としてもよい。
図14A、14Bは、車両用照明装置200の一実施形態を示す斜視図および断面図である。なお、図14Bおよび、以下の図15〜16では、観察者は右下から実像を視認するものとする。
図14A、14Bに示す例では、空中像表示装置200は、長手方向に延びる筐体13に収納されている。筐体13は、底面13aと、該底面13aの両側の側壁13bと、該底面13aに対向する開口部13cを有する(図では、開口部13cを下にして置かれた状態を示している)。筐体の側壁13bには、長手方向に複数の発光体が配置された光源(例えばLEDテープ)1が配置されており、電源(図示せず)に接続されている。この光源1をはさむ形で、開口側には第1のハーフミラー2が、底面側には、第2のハーフミラー3が配置され、該第2のハーフミラー3と、底面13aとの間に再帰反射部材4が配置されている。光源が配置された側の側壁近傍において、第1のハーフミラー2の内側には、遮光部材(黒色紙、カーボンテープなど)5が、配置されており、側壁13bからの反射を避けるため、光源1に対向する側壁13bにも、遮光部材50が配置されている。図のように、第1のハーフミラーの外側にカバー部材14を設置してもよい。この車両用照明装置によれば、図2で説明したプロセスにより、各光源より、開口から離間する方向に配列した複数の実像S1〜S4が空中に結像される。
図14C、14Dは、上記の車両用照明装置で使用される遮光部材5の構成について説明するための図であり、開口部側から見た光源1に対する遮光部材5の配置を示している。
遮光部材5は、図14Cのように、幅一定のテープ状であってもよいが、その場合、観察方向によって、遮光される範囲が異なるために、一部の実像の視認も阻害される場合がある。そのため、図14Dに示されるように、各光源1の位置において、側壁13bに沿った底辺を有する略半円形の遮光部材5を設けてもよい。
図15は、上記の車両用照明装置200の構成の変形例を示す模式断面図である。この例では、開口側の第1のハーフミラー層23bと、底面側の第2のハーフミラー層23cとを有する両面ハーフミラー23が用いられ、遮光板5はカバー部材14の内側に配置されている。この図では、光路の図示は省略するが、図14Bと同様に、実像S1〜S4が結像される。
図16は、車両用照明装置200の構成の別の変形例を示す模式断面図である。この構成では、第2のハーフミラーをダイクロイックミラー3Dとしている。図4Cで説明したことと同様に、ダイクロイックミラー3Dで反射が行われる毎に、光の波長別強度分布は変化するので、S1からS4にかけて、色調が段階的に変化する実像を結像させることができる。
図17は、上記の実施形態の照明装置200を自動車のルーフライニングRFに配置した場合の効果を模式的に示す図である。図のように、天井RFから下方へ(場合によっては色調を変化させながら)配列する複数の実像Sを長手方向に複数列形成することができ、車内装飾の意匠性向上の効果が高い。
図18は、本発明の車両用照明装置を乗降口下部のサイドシルを覆うスカッフプレートSPに用いた場合の効果を模式的に示す図である。
図18に示したように、光源を再帰性反射部材の外側に配置する場合(例えば図5、6)において、文字状のパターン(例えば自動車のロゴのパターン)を光源に付与した場合、空中に文字TSを結像させることができ、スカッフプレートの意匠性を向上することができる。同様に、空中に任意の画像パターンを結像させることもできる。その際、上述の各実施形態における空中像強調手段を用いて、虚像は視認されないものとするか、実像TSと虚像TFを明瞭に区別し得るものとすることができる。
図19は第7実施形態で記載した空中像表示装置100を車両用照明装置として、乗降口に用いる例を示す概念図である。ここでは、乗降口のステップ(第1ステップ)ST1とフロア(第2ステップ)ST2をつなぐ段差部Dにハーフミラー2が設置され、その背後のスペースに光源や再帰反射部材が収納されている。搭乗者PAがドア18を開けると、空中像が表示されるとともに、ステップST1が照明される。このような装置を用いると、図20A、20Bに示すように、ドア開閉時に表示切り替えを行うことができる。
図20Aは、ドア18を開ける途中の状態を示し、ハーフミラー2を透過した光がステップST1の被照明部位(破線で示す)を照らすとともに、待機を要求する表示が、赤色の空中像S(WAIT)として表示される。ドアを開き終わると光源の表示が切り替わり、青色の空中像Sでロゴマークが表示される(図20B)。この構成では、足元のステップST1を照明する照明装置としての機能と、ロゴマーク等を表示するプレートの機能を空中像表示装置が併せ持つとともに、表示の切り替え機能を備えたものとすることができる。
本発明の空中像表示装置、およびこれを用いる車両用照明装置については、上記の説明で記載したもの以外にも、各種の変形例を実施可能である。例えば、空中像強調手段は、それぞれ一個に限定されるわけではなく、車両用照明装置について図示したように、複数の手段を組み合わせて用いてもよい。車両用照明装置の用途は、ルーフやスカッフプレートには限定されず、ドアトリムの加飾部材等に用いてもよい。また空中像表示装置の用途は、車両の照明に限定されるものではなく、航空機や船舶、室内や屋外施設における照明などに利用可能である。たとえば、第7、第8実施形態で説明したステップ照明と、空中像表示の機能を併せ持つ装置は、屋内や屋外の階段、映画館や劇場、スタジアムの客席、その他、段差状の構造を有する部分において適宜利用可能である。
[素材]
以下の実施例1〜4において、ハーフミラーシートとしては、(株)菱晃社製アクリミラー、厚さ1.5mm、および(株)菱晃社製PCミラー0.5mm、再帰反射シートとしては日本カーバイド工業(株)製RF−ANを、1/4波長板としては帝人(株)社製ピュアエースを、反射型偏光板としてはワイヤーグリッドからなる3M社製DBEFを、光源側偏光板としては旭化成製WGFを用いた。ダイクロイックミラーとしては、1種類目として水色の光(波長400〜600nmの光)を反射し、2種類目として橙色の光(波長570〜800nmの光)を反射する(株)菱晃製増反射ミラーを使用した。図21に2種類のダイクロイックミラーの光透過率の波長依存性を示すグラフを示す。光源として実施例1、2、4では、白色光を発するLEDを所定間隔約18mmで配置したLEDテープ林テレンプ製LED−ASSYを使用し、実施例3では林テレンプ製5.7インチバックライトユニットを使用した。
[実施例1]
再帰反射シート上に、ハーフミラーシートを載置し、その上に光源としてLEDテープを載置し、テープに沿って片側に、黒色紙を設置した。スペーサを置いて、下部のハーフミラーシートに反射面を対向させたハーフミラーシートを設置し、LEDテープに通電して観察を行ったところ、遮光部材を設置した側からは、ハーフミラーシートから立ち上がる空中像の列のみが観察された。
[実施例2]
実施例1で用いた構成に対し、上部ハーフミラー上にダイクロイックミラーを設置して観察を行った。ダイクロイックミラーから離間するにつれて、1種類目のダイクロイックミラー1を用いた場合には濃い青色、2種類目のダイクロイックミラー2を用いた場合には、濃い橙色に色調が変化する実像が観察された。
[実施例3]
LED製発光体の表面に遮光板の切り抜きによる文字パターンを設け、その上に、偏光板を設置し、発光をS偏光とした。この上に、開口(図5のOP)を設けた再帰反射シート、1/4波長板、ハーフミラーシートを設置し、スペーサにより間隔5〜20mmを設けて、ワイヤーグリッドからなる反射型偏光板を設置した。反射型偏光板を回転させながら観察したところ、所定位置において、光源および虚像が消光し、実像のみが観察された。
[実施例4]
厚み2mmのアルミニウム板を使用し、底面の幅30mm、側面の高さ15mmの長手の筐体(図11Bの13)を作製した。筐体の底面に沿って、厚さ0.3mmの再帰反射シートを配し、その上に厚さ1.5mmのハーフミラーシートを設置した。このハーフミラー近傍において、筐体の側面に沿ってLEDテープを配置した。ついで、筐体の開口に厚さ0.5mmのハーフミラーシートを設置し、厚さ1.5mmのスモーク板をカバー部材として設置し、車両用照明装置とした。開口側のハーフミラーの内側には、幅3〜5mmの黒色テープを、光源の直視を避ける遮光部材として配置した。この照明装置を筐体の底面を上にして車両の天井に設置し、観察を行ったところ、下方へ向けて複数の実像が連なる空中像の列が、長手方向に沿って複数列配列したパターンが観察された。
本発明の空中像表示装置によれば、配置スペースに制約のある条件でも光学系から離れた空中の位置に実像を結像することができ、また光源や虚像に対する実像の視認性を強調することができる。そのため、車両用照明装置などにおいて、意匠性を向上することができ、その他の乗り物、屋内、屋外の施設において、新たな照明デザインを可能とすることができる。
1 光源
1a 発光面
2、2D、2P 第1のハーフミラー
3、3D 第2のハーフミラー
4、40 再帰反射部材
5、50 遮光部材
6 光源側偏光板
7 1/4波長板
8 拡散反射板
9 全反射ミラー
9a 反射面
10 発光部
11 支持体
12 2面コーナーリフレクタアレイ
13 筐体
14 カバー部材
15 選択的透光シート
16 カラーフィルム
17 偏光板
20 第1のハーフミラー(第2の構成)
21 第2のハーフミラー(第2の構成)
23 両面ハーフミラー
23a 基体
23b 第1のハーフミラー層
23c 第2のハーフミラー層
100 空中像表示装置
150 照明構造
200 車両用照明装置
S0、S1、S2、S3、Sn、SN、S、S、S 空中像
F1、F2、FN、FI 虚像

Claims (18)

  1. 少なくとも一個の光源と、
    前記光源の実像を結像させる光学系とを備え、
    該光学系は、表面側に配置されたハーフミラーと、
    前記ハーフミラーに対置されて、裏面側に配置された再帰反射部材とを有し、
    前記ハーフミラーの外方に、前記実像を結像させる、空中像表示装置であって、
    前記実像に前記光源とは異なる光学的特性を付与するか、または前記光源の虚像の生成を防止する、
    空中像強調手段を備えた空中像表示装置。
  2. 請求項1に記載の空中像表示装置において、前記空中像強調手段として、前記光源および前記虚像の視認を防ぐ遮光板を備える装置。
  3. 請求項1または2に記載の空中像表示装置において、前記ハーフミラーが前記空中像強調手段を形成するダイクロイックミラーを備え、前記実像に、前記光源から発光される光とは異なる色調を付与する、空中像表示装置。
  4. 請求項1または2に記載の空中像表示装置において、
    さらに前記光源上に配置され、前記光源から発光された光を直線偏光に変換する光源側偏光板と、
    前記ハーフミラーと前記再帰反射部材との間に配置された1/4波長板とを備え、
    前記ハーフミラーは、反射型の偏光板からなり、
    前記光源側偏光板と、前記1/4波長板と、前記反射型の偏光板とが、前記空中像強調手段を構成し、
    前記反射型の偏光板は、前記光源側偏光板を透過した後、該反射型の偏光板で反射されて前記1/4波長板に入射し、これを透過して、再帰反射部材で反射され、再度1/4波長板を透過して入射方向に戻る光は、透過するよう配置されている空中像表示装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の空中像表示装置において、前記光学系表面側のハーフミラーと、前記再帰反射部材との間に配置される、裏面側のハーフミラーをさらに備え、一つの光源に対して複数の実像を結像する、空中像表示装置。
  6. 請求項5に記載の空中像表示装置において、透光性の基体と、前記基体の両面上に設けられたハーフミラー層とを備え、一方のハーフミラー層が前記表面側のハーフミラーを構成し、他方のハーフミラー層が前記裏面側のハーフミラーを構成する、空中像表示装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の空中像表示装置において、前記光源が、前記再帰反射部材の外側に配置されており、前記再帰反射部材および、前記再帰反射部材と前記表面側のハーフミラーの間で該表面側のハーフミラーに対置される光学部材に開口領域が設けられている空中像表示装置。
  8. 請求項1から4のいずれか一項に記載の空中像表示装置であって、
    前記表面側ハーフミラーを鉛直に配置し、前記再帰性反射部材の第2の面を水平に配置した際、上向きに空中像を結像するとともに、下方を照明する空中像表示装置。
  9. 請求項8に記載の空中像表示装置であって、前記再帰反射部材が、前記表面側ハーフミラーに平行な第1の面と、前記表面側ハーフミラーに垂直な第2の面と、前記第1の面と第2の面をつなぐ曲面状の第3の面を有する空中像表示装置。
  10. 請求項8または9に記載の空中像表示装置であって、空中像の形態および/または色彩の切り替え機能を有する空中像表示装置。
  11. 請求項8から10のいずれか一項に記載の空中像表示装置であって。前記再帰反射部材の表面側に、透過光を着色するカラーフィルムが配設されている空中像表示装置。
  12. 請求項8から11のいずれか一項に記載の空中像表示装置であって、前記再帰反射部材に対置される反射面を有する全反射ミラーをさらに備え、前記光源の発光面は、前記全反射ミラーの反射面に対向配置されており、該光源より出光して前記全反射ミラーで反射された光により、空中像の結像が行われる、空中像表示装置。
  13. 請求項12に記載の空中像表示装置であって、前記ハーフミラーを鉛直に配置したとき、前記全反射ミラーが水平面から0〜45度、前記ハーフミラー側に傾斜している、空中像表示装置。
  14. 車両用照明装置であって、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の空中像表示装置と
    筐体底面、筐体開口部、および側壁を有し、前記空中像表示装置を収納する筐体とを備え、
    前記光源は、前記表面側のハーフミラーと、前記再帰反射部材の間の位置において、前記筐体の側壁近傍に配置されており、
    前記筐体開口部の外側に、前記光源の前記実像が結像される車両用照明装置。
  15. 請求項14に記載の車両用照明装置であって、
    前記筐体の長手方向に沿って、複数の前記光源が配置されており、
    各光源の近傍において、前記表面側ハーフミラー側に、前記側壁に沿った底辺を有する、略半円形状の遮光板が配置されている車両用照明装置。
  16. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の空中像表示装置を含む
    車両用照明装置であって、
    第1のステップと、第2のステップと、前記第1のステップと第2のステップの間の段差部とを備え、
    前記空中像表示装置の光学系が前記第2のステップの下に配置され、前記表面側ハーフミラーが、前記段差部に嵌め込まれており、上向きに空中像を表示するとともに、前記第1のステップの照明を行う、車両用照明装置。
  17. 光源と、
    第1のハーフミラーと、前記第1のハーフミラーに対向する反射面を有する全反射ミラーと、
    前記第1のハーフミラーを透過した光が照射される位置に配置された第3のハーフミラーと、
    前記第3のハーフミラーに対向する反射面を有する再帰反射部材と、
    前記光源の虚像の生成を防止する空中像強調手段とを備え、
    前記再帰反射部材で反射された後、前記第3のハーフミラーを透過する光が、該第3のハーフミラーの外側に実像を結像するように構成されており、
    前記空中像強調手段が、前記第1のハーフミラーと、前記全反射ミラーと、前記光源とを、前記実像を視認する位置から視認されない位置に支持する手段である、空中像表示装置。
  18. 光源と、
    第1のハーフミラーと、前記第1のハーフミラーに対向する反射面を有する全反射ミラーと、2面コーナーリフレクタアレイと、
    前記光源の虚像の生成を防止する空中像強調手段とを備え、
    前記第1のハーフミラーを透過し、前記2面コーナーリフレクタアレイで反射された光が、前記光源の実像を結像するように構成されており、
    前記空中像強調手段が、前記第1のハーフミラーと、前記全反射ミラーと、前記光源とを、前記実像を視認する位置から視認されない位置に支持する手段である、空中像表示装置。
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