JPWO2019026130A1 - 作業支援装置、作業支援方法、プログラム - Google Patents

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Abstract

目視対象を撮影して得た画像中の所定の小領域のうち目視対象を視認するユーザの視線に対応する画像中の注視領域を特定する。特定された注視領域の時間推移に基づいて作業支援情報を特定する。

Description

本発明は、作業支援装置、作業支援方法、プログラムに関する。
労働者等のユーザの作業を支援するためにユーザが目視している画像中の視点位置付近の関連情報を表示させる技術が特許文献1に開示されている。
特開2017−16506号公報
上述のような技術においてユーザの作業の労力をさらに軽減できる技術が求められている。
特に、確認対象が表示された画面やウィンドウと、確認のために参照すべき他の情報が表示された画面やウィンドウとの間で視線を移動させる身体的負荷と時間や、これらのウィンドウが同一画面中で重なって表示されている場合にこれらを切り替え操作する身体的負荷と時間や、参照すべき他の情報の中から、確認のために必要なレコードや部分を探す(目で探す、または検索機能を実行するための操作をする)身体的負荷と時間がかかっており、上述の関連技術の技術者は、これらの身体的負荷や時間を削減することが課題だった。
また同じ確認対象であっても、ユーザにおける確認目的は1つではない。したがって、ある領域を一定時間以上注視していることに基づいて、一義的に支援情報を提示する関連技術では、ユーザの意図している確認目的に沿った支援情報の提示が困難である。同じ確認対象であっても、ユーザの意図に合わせた支援情報を提示することが課題だった。
そこでこの発明は、上述の課題を解決することのできる作業支援装置、作業支援方法、プログラムを提供することを目的としている。
本発明の第1の態様によれば、作業支援装置は、目視対象を撮影して得た画像中の所定の小領域のうち前記目視対象を視認するユーザの視線に対応する前記画像中の注視領域を特定する注視領域特定部と、特定された前記注視領域の時間推移に基づいて作業支援情報を特定する支援情報特定部と、を備えることを特徴とする。
また本発明の第2の態様によれば、作業支援方法は、目視対象を撮影して得た画像中の所定の小領域のうち前記目視対象を視認するユーザの視線に対応する前記画像中の注視領域を特定し、特定された前記注視領域の時間推移に基づいて作業支援情報を特定することを特徴とする。
また本発明の第3の態様によれば、プログラムは、作業支援装置のコンピュータを、目視対象を撮影して得た画像中の所定の小領域のうち前記目視対象を視認するユーザの視線に対応する前記画像中の注視領域を特定する注視領域特定手段、特定された前記注視領域の時間推移に基づいて作業支援情報を特定する支援情報特定手段、として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザの作業の労力をさらに軽減することができる。
また本発明は、確認対象が表示された画面やウィンドウと、確認のために参照すべき他の情報が表示された画面やウィンドウとの間で視線を移動させる身体的負荷と時間や、これらのウィンドウが同一画面中で重なって表示されている場合にこれらを切り替え操作する身体的負荷と時間や、参照すべき他の情報の中から、確認のために必要なレコードや部分を探す(目で探す、または検索機能を実行するための操作をする)身体的負荷と時間を削減することができる。
また本発明は、同じ確認対象であっても、ユーザの意図に合わせた支援情報を提示することができる。
作業支援装置を含む作業支援システムの構成を示す第一の図である。 作業支援装置のハードウェア構成を示す図である。 作業支援装置の機能ブロック図である。 作業支援装置の処理フローを示す図である。 画像に映る電子メーラにおけるユーザの注視状態を示す第一の図である。 作業支援情報の生成ルールのデータテーブルを示す図である。 作業支援情報を示す第一の例である。 画像に映る電子メーラにおけるユーザの注視状態を示す第二の図である。 作業支援情報を示す第二の例である。 他の実施形態による作業支援システムの構成を示す第一の図である。 作業支援装置の最小構成を示す図である。
以下、本発明の一実施形態による作業支援装置を図面を参照して説明する。
図1は同実施形態による作業支援装置を含む作業支援システムの構成を示す第一の図である。
図1に示すように作業支援システム100は作業支援装置1、視線検出装置2を備えて構成される。作業支援装置1は視線検出装置2に通信接続されている。視線検出装置2は本実施形態においては眼鏡に設けられている。視線検出装置2は眼鏡をかけているユーザの前方の映像を撮影するカメラと、作業支援情報5を眼鏡に設けられたレンズの内側に表示するモニタと、眼鏡をかけているユーザの眼球の動きや瞳孔の位置に基づいて映像を構成する画像4中の注視位置を検出する検出機能とを備える。視線検出装置2は、例えば、レンズの内側のモニタの一部領域に高輝度の画素で構成された作業支援情報5を表示し、他の領域にはユーザの目視対象から反射した光を透過するように輝度ゼロの画素を表示する。視線検出装置2にはこのようなユーザの視認する背景に重ねて作業支援情報5が表示できる透過型のモニタが設けられてよい。これによりユーザは目視対象とモニタの表示の両方を認識することができる。またはレンズの内側に設けられたモニタは非透過型のモニタであってもよい。非透過型のモニタは、例えばスマートフォンの画面のようにモニタ自体は背面からの光を透過せず、スマートフォンの筐体の背面に設けられたカメラがユーザの前方の視界の映像を撮影し、それをモニタに表示する。この場合、非透過型のモニタは、画像4と作業支援情報5を重ねてモニタに表示する。ユーザはコンピュータ3の画面方向に顔を向ける。そうすることにより、映像を構成する画像4にはコンピュータ3の画面が映っている。作業支援装置1はユーザの注視位置などに基づいてユーザの作業を軽減するための支援情報を画像中に表示するよう視線検出装置2に通知する。視線検出装置2はレンズの内側のモニタに表示した画像中に作業支援情報5を表示する。なお視線検出装置2は公知の視線検出技術を利用する。本実施形態において視線検出装置2は、視線検出と画像4におけるユーザの注視位置を検出するものである。視線検出装置2は、一例としては瞳孔の位置を検出しその瞳孔の位置に応じた画像中の位置を、瞳孔の位置、眼球の範囲、眼鏡と眼球の相対位置関係などに基づいて所定の算出式などにより求めるものであってよい。
図2は作業支援装置のハードウェア構成を示す図である。
作業支援装置1は図2で示すように、CPU(Central Processing Unit)11、IF(Interface)12、通信モジュール13、ROM(Read Only Memory)14、RAM(Random Access Memory)15、HDD(Hard Disk Drive)16などの構成を備えたコンピュータである。通信モジュール13は視線検出装置2との間で無線通信を行うものであってもよいし、有線通信を行うものであってもよく、それら2つの機能を有していてもよい。なお作業支援装置1にはHDD16は設けられなくともよい。
図3は作業支援装置の機能ブロック図である。
作業支援装置1のCPU11は記憶するプログラムを実行することにより、画像入力部101、注視座標入力部102、目視対象特定部103、注視領域特定部104、注視状態特定部105、支援情報特定部106、支援情報出力部107の機能を備える。その他、作業支援装置1にはRAM15などの内部に注視状態記憶部108、生成ルール記憶部109、参照情報記憶部110を設ける。
画像入力部101は、視線検出装置2に設けられたカメラから得た映像の1コマ1コマの画像4を入力する。
注視座標入力部102は、視線検出装置2が検出した映像を構成する各画像4上のユーザの注視座標を入力する。
目視対象特定部103は、画像入力部101から入力した画像において所定の目視対象を検出し、またその目視対象の領域に映る目視対象種別と、目視対象における所定の小領域を検出する。例えば、一例として目視対象はコンピュータの画面に映るアプリケーション画面であり、目視対象種別はそのアプリケーションの種別であり、所定の小領域はそのアプリケーションにおいて設定された所定の領域である。例えばアプリケーションが電子メーラである場合には所定の小領域は電子メールに設けられたメールの属性を示す各欄の領域である。メールの属性は例えば、電子メールの受信日、送信元(from)、宛先(to)、件名(subject)などである。
注視領域特定部104は、目視対象を撮影して得た画像中の所定の小領域のうち目視対象を視認するユーザの注視位置に対応する小領域を示す注視領域を特定する。
注視状態特定部105は、目視対象における注視領域の時間推移に基づいてユーザの注視状態を示す情報を特定する。
支援情報特定部106は、特定された注視状態に基づいて画像中の注視領域から検索キーを抽出し、当該検索キーと支援情報出力条件とに基づいて作業支援情報を特定する。
支援情報出力部107は、支援情報特定部106の特定した作業支援情報を視線検出装置2へ出力する。当該作業支援情報は視線検出装置2のレンズ内側のモニタに表示される。
注視状態記憶部108は、ユーザの目視対象における注視領域の時間推移に対応して特定した注視状態に対応する識別子の情報を記憶する。
生成ルール記憶部109は、目視対象種別と注視状態の識別子とに対応した作業支援情報の生成ルールを記憶する。
参照情報記憶部110は、作業支援情報を出力するために参照すべき各種情報を記憶する。
このような機能を備えた作業支援装置1は、目視対象の撮影により得られた画像中の所定の小領域のうち目視対象を視認するユーザの視線に対応する画像中の注視領域を特定する。作業支援装置は、その特定された注視領域の時間推移に基づいて作業支援情報を特定してユーザが目視対象と共にその作業支援情報を同時に視認できるように表示部(視線検出装置2のレンズ内側のモニタ)に表示する。
これにより作業支援装置1は、目視対象を見ながら行うユーザの作業の労力を、作業支援情報を表示することによって軽減させる。
図4は作業支援装置の処理フローを示す図である。
図5は画像に映る電子メーラにおけるユーザの注視状態を示す第一の図である。
次に作業支援装置の処理フローについて順を追って説明する。
まずユーザは視線検出装置2が備わる眼鏡をかけコンピュータ3を操作してメーラを立ち上げる。一例としてユーザはコンピュータセキュリティエンジニアである。本実施形態は、コンピュータ3においてユーザが起動させた電子メーラにおいて不正なメールが届いていないかのチェック作業をそのユーザが行う際の作業支援において作業支援装置1が利用される場合の処理について説明する。
ユーザはコンピュータ3で起動された電子メーラを目視する。すると視線検出装置2のユーザ視認方向を撮影するよう眼鏡に取り付けられたカメラがコンピュータ3を映す映像を生成し、その映像を作業支援装置1へ出力する。作業支援装置1の画像入力部101は映像を構成する各画像を順次入力する(ステップS401)。目視対象特定部103は画像入力部101から画像を取得する。目視対象特定部103は画像に映る電子メーラの表示領域Aを特定する(ステップS402)。本実施形態において電子メーラが目視対象である。電子メーラ全体の画像パターンは既知であり、作業支援装置1はメモリ等にこの画像パターンのデータを記憶しておく。目視対象特定部103はこの電子メーラの記憶する画像パターンデータと新たに取得した画像に映る物体とをパターンマッチングにより比較して、画像4中の電子メーラ全体の表示領域Aの座標を特定する。目視対象特定部103は目視対象である電子メーラの画像4中の表示領域Aの座標をメモリ等に一時記録する。
また目視対象特定部103は画像4中の電子メーラの表示領域Aに映る電子メーラの識別子(目視対象種別)を検出する(ステップS403)。電子メーラの識別子は、画像4中の電子メーラの表示領域Aに映る、電子メーラのアプリケーション名の文字列などである。目視対象特定部103はアプリケーション名をメモリ等に一時記録する。
また目視対象特定部103は画像4中の電子メーラの表示領域Aにおける複数の小領域の座標を検出する(ステップS404)。本実施形態において小領域は電子メーラの表示領域Aにおける電子メールの属性を示す各欄の領域であり、電子メールの受信日(date)表示領域a1、送信元(from)表示領域a2、宛先(to)表示領域a3、件名(subject)表示領域a4、1件1件のメールの表示領域b1、b2、・・・である。目視対象特定部103はこれら小領域の座標を検出してメモリ等に一時記録する。小領域の座標は本実施形態のように例えば小領域が矩形である場合には、電子メールの表示領域Aの左上の頂点を原点とする、当該矩形の左上、右上、左下、右下の各頂点の相対座標である。目視対象特定部103は電子メーラの表示領域Aの座標、電子メーラの識別子、表示領域Aにおける各小領域の座標を検出すると、注視領域特定部104に処理開始を指示する。目視対象特定部103は、当該表示領域Aの座標、電子メーラの識別子、表示領域Aにおける各小領域の座標、の各検出処理を、画像4が入力される毎に繰り返し行う。画像4を入力して順次処理する各時刻Tは、時間の経過に沿ってT01、T02、T03、・・・と呼ぶこととする。
注視座標入力部102は画像入力部101から取得された入力画像におけるユーザの注視座標を視線検出装置2から入力する。注視座標入力部102はその注視座標を注視領域特定部104へ出力する。注視領域特定部104は時刻TがT01、T02、T03、・・・と進むごとに注視座標を入力する。注視領域特定部104は時刻T01に入力した注視座標と、その時刻T01において目視対象特定部103が検出した各小領域の表示領域Aの原点を基準とする相対座標を用いて、時刻T01に入力した画像4においてユーザが注視した小領域(注視領域)を特定する(ステップS405)。注視領域は電子メールの受信日(date)、送信元(from)、宛先(to)、件名(subject)などの属性を表示しているため、属性表示領域とも定義することができる。
例えば、時刻T01に入力した画像4においてユーザの注視座標が、小領域a2を示す複数の座標で囲まれる領域内にあって、さらに小領域b5を示す複数の座標で囲まれる領域内にあるとする。この場合、注視領域特定部104は注視領域情報E1(時刻T01、小領域a2、小領域b5)を注視状態特定部105へ出力する(ステップS406)。なお注視領域情報E1(時刻T01、小領域a2、小領域b5)は、ユーザが、時刻T01において5行目に表示されている受信メール(小領域b5)の、送信元(from)表示領域(小領域a2)を注視していることを意味する。そして注視領域特定部104は時刻T01以降の各時刻それぞれにおいて同様に注視領域情報を生成する。注視領域特定部104は生成した注視領域情報を順次、注視状態特定部105へ出力する。
注視状態特定部105は注視領域特定部104から各時刻における注視領域情報Eを順次入力する。注視状態特定部105は各時刻における注視領域情報Eを解析する。この解析において注視状態特定部105は、1つまたは複数の注視領域情報が注視状態記憶部108から取得した1つの注視状態条件Cまたは複数の注視状態条件Cの何れかに合致するかを判定する(ステップS407)。例えば注視状態条件Cには期間、その期間内における各時刻の小領域の識別子を特定する条件式等が格納される。例えば期間として「2秒」、注視領域として「小領域a(列方向の小領域)≧3箇所、小領域b(行方向の小領域)=1箇所」に合致するかを識別するための条件式の情報が注視状態条件C1に格納されているとする。
図5の例で説明すると、注視状態特定部105は時刻T01において注視領域情報E1(時刻T01、小領域a2(2列目)、小領域b5(5行目))を入力する。
また注視状態特定部105は時刻T02において注視領域情報E2(時刻T02、小領域a3(3列目)、小領域b5(5行目))を入力する。
また注視状態特定部105は時刻T03において注視領域情報E3(時刻T03、小領域a3(3列目)、小領域b5(5行目))を入力する。
また注視状態特定部105は時刻T04において注視領域情報E4(時刻T04、小領域a3(3列目)、小領域b5(5行目))を入力する。
また注視状態特定部105は時刻T05において注視領域情報E5(時刻T05、小領域a4(4列目)、小領域b5(5行目))を入力する。
また注視状態特定部105は時刻T06において注視領域情報E6(時刻T06、小領域a5(5列目)、小領域b5(5行目))を入力する。
また注視状態特定部105は時刻T07において注視領域情報E7(時刻T07、小領域a5(5列目)、小領域b5(5行目))を入力する。
また注視状態特定部105は時刻T08において注視領域情報E8(時刻T08、小領域a5(5列目)、小領域b5(5行目))を入力する。
また注視状態特定部105は時刻T09において注視領域情報E9(時刻T09、小領域a4(4列目)、小領域b5(5行目))を入力する。
また注視状態特定部105は時刻T10において注視領域情報E10(時刻T10、小領域a3(3列目)、小領域b5(5行目))を入力する。
また注視状態特定部105は時刻T11において注視領域情報E11(時刻T11、小領域a4(4列目)、小領域b5(5行目))を入力する。
また注視状態特定部105は時刻T12において注視領域情報E12(時刻T12、小領域a3(3列目)、小領域b5(5行目))を入力する。
注視状態特定部105は、期間「2秒」を示す情報と、注視領域としての小領域の識別情報が「小領域a(列方向の小領域)≧3箇所、小領域b(行方向の小領域)=1箇所」に合致するかを判定するための条件式を示す情報とを含む注視状態条件C1を取得する。そして注視状態特定部105はその注視状態条件C1と、上記注視領域情報E1〜E12とを比較する。注視状態特定部105はこの比較によって、注視領域情報E1〜E12により示される注視領域が、2秒間、小領域a(列方向の小領域)の3箇所以上に亘っており、それと同時に当該注視領域が、小領域b(行方向の小領域)の1箇所のみであることを検出する。これにより注視状態特定部105は、ユーザが、2秒間、小領域a(列方向の小領域)を3箇所以上に亘って、それと同時に小領域b(行方向の小領域)を1箇所のみを注視していたことを検出する。2秒間、小領域a(列方向の小領域)を3箇所以上に亘って、それと同時に小領域b(行方向の小領域)を1箇所のみ注視していたことは、ユーザが電子メールを「調査」している状態にあったと言える。
ユーザがコンピュータセキュリティエンジニアであり、コンピュータ3において起動させた電子メーラにおいて不正なメールが届いていないかのチェック作業においては、ユーザは各電子メールを1行ずつチェックする。そしてユーザが不審な電子メールを見付けた場合には、その電子メールに注視する。例えば2秒間の間その電子メールを注視して、電子メールの受信日(date)表示領域a1、送信元(from)表示領域a2、宛先(to)表示領域a3、件名(subject)表示領域a4などを確認する事となる。このような場合には、注視状態特定部105は、注視領域情報Eと、注視状態記憶部108から取得した注視状態条件Cとが合致したと判定する。
注視状態特定部105は注視領域情報Eと、注視状態記憶部108から取得した注視状態条件Cとが合致した場合、注視状態条件Cに合致した注視領域情報Eに含まれる小領域(小領域b5)と、その注視状態条件Cと、電子メーラの識別子、表示領域A内の各小領域の座標を含む注視状態特定結果を生成する(ステップS408)。注視状態特定部105は注視状態特定結果を支援情報特定部106へ出力する。
図6は作業支援情報の生成ルールのデータテーブルを示す図である。
支援情報特定部106は生成ルール記憶部109から作業支援情報の生成ルールを取得する。作業支援情報の生成ルールは、目視対象種別、検索キー、注視状態条件C、参照先のデータテーブルを識別する情報、マッチング条件式、支援情報出力種別が対応付けられて記録されるデータテーブルである。注視状態条件は、調査(investigating)、やフィルタリング(filtering)などを示す。図6によれば、当該作業支援情報の生成ルールは、作業支援情報を出力すると判定されるべき電子メーラの識別子(目視対象種別)と注視状態条件C(注視状態の識別子に相当)の組み合わせを含む。なお参照先である攻撃メールリスト、グループドメインリスト、不審ドメインリストは参照情報記憶部110に記録されている。
支援情報特定部106は注視状態特定結果に含まれる電子メーラの識別子(目視対象種別)と注視状態条件C(注視状態の識別子)の組み合わせが、生成ルール記憶部109から取得した作業支援情報の生成ルールの何れかに合致するかを判定する(ステップS409)。支援情報特定部106は、注視状態特定結果に含まれる電子メーラの識別子(目視対象種別)と注視状態条件C(注視状態の識別子)の組み合わせが、生成ルール記憶部109から取得した作業支援情報の生成ルールの何れかに合致する場合、作業支援情報を生成すると判定する。
支援情報特定部106は作業支援情報を生成する場合、電子メーラの識別子(目視対象種別)と注視状態条件C(注視状態の識別子)の組み合わせに対応付けて記憶する検索キーを作業支援情報の生成ルールから取得する(ステップS410)。例えば具体的に上述の例においては、電子メーラの識別子(目視対象種別)と注視状態条件C1(注視状態の識別子)の組み合わせに対応付けて検索キーK1、K2が作業支援情報の生成ルールに含まれる。支援情報特定部106は検索キーK1、K2を作業支援情報の生成ルールのテーブルから取得する。例えば検索キーK1は「送信元(from)表示領域a2」、検索キーK2は「件名(subject)表示領域a4」とする。送信元を確認することにより不審な電子メールと同じ送信元からの電子メールが過去に受信されており不審な送信元として登録されているかどうかの確認にこの検索キーK1が利用される。または件名を確認することにより不審な電子メールと同じ件名の電子メールが過去に受信されており不審な件名として登録されているかどうかの確認に検索キーK2が利用される。
支援情報特定部106は検索キーを取得すると、注視状態特定結果から注視状態条件Cに合致した注視領域情報E内の小領域(小領域b5の電子メールの属性が示されている5行目の領域)を特定する。支援情報特定部106は、その特定した注視領域情報E内の小領域において検索キーK1「送信元(from)表示領域a2」、検索キーK2「件名(subject)表示領域a4」の各小領域に含まれる文字列を抽出する(ステップS411)。例えば検索キーK1に基づいて抽出した文字列は送信元(from)表示領域a2に表示されている送信元の電子メールアドレス、検索キーK2に基づいて抽出した文字列は件名(subject)表示領域a4に表示されている電子メールの件名である。
支援情報特定部106は次に、目視対象種別である電子メーラの識別子と、注視状態を表す注視状態条件Cの組み合わせに応じた参照先とマッチング条件式を作業支援情報の生成ルールから取得する(ステップS412)。支援情報特定部106は検索キーに基づいて抽出した情報である、送信元の電子メールアドレスや電子メールの件名が、このマッチング条件式に当てはまるかどうかを判定する(ステップS413)。目視対象種別である電子メーラの識別子と、注視状態を表す注視状態条件C1の組み合わせに応じたマッチング条件式は、送信元の電子メールアドレスと参照情報記憶部110に記録され参照先によって指定される攻撃メールリストにおける何れかのエントリに含まれる送信元の電子メールのアドレスとが一致するかどうかを示す条件式と、電子メールの件名と参照情報記憶部110に記録され参照先によって指定される攻撃メールリストにおける何れかのエントリに含まれる電子メールの件名とが一致するかどうかを示す条件式である。
支援情報特定部106は参照情報記憶部110に記録され参照先によって指定される攻撃メールリストを検索して送信元の電子メールアドレスが一致するエントリが存在するかを判定する。また支援情報特定部106は参照情報記憶部110に記録される攻撃メールリストを検索して件名が一致するエントリが存在するかを判定する。つまり、支援情報特定部106は参照情報記憶部110に記録され参照先によって指定される各種情報を検索して検索キーに基づいて抽出した情報に合致する情報を含むエントリがあるかを判定する。支援情報特定部106は参照情報記憶部110に記録され参照先によって指定される各種情報に、検索キーに基づいて抽出した情報に合致する情報を含むエントリが存在しない場合には作業支援情報の表示を行わないと決定する。支援情報特定部106は参照情報記憶部110に記録され参照先によって指定される各種情報に、検索キーに基づいて抽出した情報に合致する情報を含むエントリが存在する場合には作業支援情報の表示を行うと決定する。一例としては、支援情報特定部106は参照情報記憶部110に記録され参照先によって指定される攻撃メールリストに送信元の電子メールアドレスと一致する電子メールアドレスを含むエントリが存在しない場合には作業情報支援情報の表示を行わないと決定する。支援情報特定部106は参照情報記憶部110に記録され参照先によって指定される攻撃メールリストに送信元の電子メールアドレスと一致する電子メールアドレスを含むエントリが存在する場合には作業情報支援情報の表示を行うと決定する。
支援情報特定部106は作業支援情報の表示を行うと決定した場合、目視対象種別である電子メーラの識別子と、注視状態を表す注視状態条件Cの組み合わせに応じた支援情報出力種別を作業支援情報の生成ルールから取得する。支援情報特定部106は支援情報種別に基づく作業支援情報を生成する(ステップS414)。例えば支援情報種別に応じた作業支援情報のテンプレート画像が予め生成ルール記憶部109に記録されている。
参照情報記憶部110に記憶されている攻撃メールリストには、ケース番号と電子メールアドレスと受信日時と感染事例数が含まれているとする(図示せず)。支援情報特定部106は、検索キーをもとに抽出した情報(送信元メールアドレスや件名)と合致する電子メールの情報(メールアドレスや件名)を有するレコードを参照情報記憶部110における攻撃メールリストから検索する。支援情報特定部106は、検索の結果、レコードを見つけた場合は、当該レコードのケース番号と受信日時と感染事例数をテンプレート画像に埋め込む。これにより、支援情報特定部106は、作業支援情報を生成する。
支援情報特定部106は作業支援情報の表示位置を決定してもよい。例えば電子メーラの識別子と、注視状態を表す注視状態条件Cの組み合わせに基づく支援情報出力種別に基づいて、注視領域情報E内の小領域である「送信元(from)表示領域a2」に表示するという表示位置特定ルールが規定されているとする。つまり支援情報出力種別は支援情報を出力する動作の態様を特定する情報である。この場合、支援情報特定部106は、この表示位置特定ルールを作業支援情報生成ルールなどから読み取って作業支援情報の表示位置を決定してもよい。
支援情報特定部106は生成した作業支援情報と表示位置とを支援情報出力部107へ出力する。支援情報出力部107は作業支援情報と、注視領域情報Eの内の小領域(小領域b5)の情報と、表示位置とを含む表示要求を視線検出装置2へ送信する。なお支援情報特定部106は支援情報出力種別に基づいて複数の作業支援情報を出力すると決定してもよい。この場合、支援情報特定部106はそれぞれ作業支援情報の表示位置を決定する。支援情報特定部106は処理を終了するかを判定する(ステップS415)。処理を終了しない場合にはステップS401からの処理を繰り返す。
視線検出装置2は表示要求に含まれる作業支援情報と、注視領域情報Eの内の小領域(小領域b5)と、表示位置との情報を読み取る。視線検出装置2は視線検出装置2のレンズ内側のモニタに表示されている画像4中において、注視領域情報Eの内の小領域(小領域b5)が示す電子メーラ5行目の表示位置「送信元(from)表示領域a2」を特定する。視線検出装置2は特定した「送信元(from)表示領域a2」の上に作業支援情報を重ねて表示する。
このような処理により作業支援装置1は、電子メーラの識別子と、ユーザの注視領域における注視状態を表す注視状態条件とに基づいて、ユーザの作業を支援するための情報をユーザが作業しながら確認している画像中に表示することができる。
またこのような作業支援装置1の処理によれば、作業支援装置1は、ユーザの目視対象に対する注視状態に応じた作業支援情報を出力することができる。これにより作業支援装置1は、目視対象に対するユーザの注視状態に応じた適切な作業支援を行うことができる。上述の例では、作業支援装置1は、電子メーラの5行目を注視しているというユーザの注視状態に基づいて、攻撃メールとしてその電子メールアドレスが過去に攻撃メールリストに記録されている電子メールアドレスかをユーザにただちに認識させる作業支援情報を出力することができる。これにより作業支援装置1は、大量の電子メールの中からコンピュータセキュリティエンジニアであるユーザが不審な電子メールを検索する場合の作業を軽減することができる。
また、作業支援装置1は、確認対象が表示された画面やウィンドウと、確認のために参照すべき他の情報が表示された画面やウィンドウとの間で視線を移動させるユーザの身体的負荷と時間や、これらのウィンドウが同一画面中で重なって表示されている場合にこれらを切り替え操作するユーザの身体的負荷と時間や、参照すべき他の情報の中から、確認のために必要なレコードや部分を探す(目で探す、または検索機能を実行するための操作をする)ユーザの身体的負荷と時間を削減することができる。
また作業支援装置1は、同じ確認対象であっても、ユーザの意図に合わせた支援情報を提示することができる。
図7は作業支援情報を示す第一の例である。
上述の処理により電子メーラが表示している電子メールの中に攻撃メールとして過去に受信した電子メールアドレスと同一の電子メールアドレスが送信元となる電子メールを受信した場合、作業支援装置1は、図7に示すような作業支援情報を画像4において表示する。
図7に示す作業支援情報M1は、注視領域情報Eの内の小領域(小領域b5)が示す電子メーラ5行目の表示位置「送信元(from)表示領域a2」に表示され、過去に同じ電子メールアドレスから攻撃メールがあったことを知らせる画像である。
また図7に示す作業支援情報M2は、注視領域情報Eの内の小領域(小領域b5)が示す電子メーラ5行目の表示位置「宛先(to)表示領域a3」に表示され、宛先のユーザの氏名、役職、所属、内線番号などの属性情報を知らせる画像である。
また図7に示す作業支援情報M3は、注視領域情報Eの内の小領域(小領域b5)が示す電子メーラ5行目の表示位置「件名(subject)表示領域a4」に表示され、過去に同じ件名での攻撃メールがあったことおよび、その攻撃メールのケース番号、被害発生日などを知らせる画像である。
図8は画像に映る電子メーラにおけるユーザの注視状態を示す第二の図である。
図8に示す電子メーラにおける注視状態に基づいて作業支援装置1が作業支援情報を出力する場合の処理について図4を用いながら以下に説明する。ステップS401〜ステップS404の処理は上述の処理と同様である。
注視領域特定部104は時刻T01に入力した注視座標と、その時刻T01において目視対象特定部103が検出した各小領域の表示領域Aの原点を基準とする相対座標を用いて、時刻T01に入力した画像4においてユーザが注視した小領域(注視領域)を特定する(ステップS405)。
例えば、時刻T01に入力した画像4においてユーザの注視座標が、小領域a2を示す複数の座標で囲まれる領域内にあって、さらに小領域b1を示す複数の座標で囲まれる領域内にあるとする。この場合、注視領域特定部104は注視領域情報E21(時刻T01、小領域a2、小領域b1)を注視状態特定部105へ出力する(ステップS406)。なお注視領域情報E21(時刻T01、小領域a2、小領域b1)は、ユーザが、時刻T01において1行目に表示されている受信メール(小領域b1)の、送信元(from)表示領域(小領域a2)を注視していることを意味する。そして注視領域特定部104は時刻T01以降の時刻にそれぞれにおいて同様に注視領域情報を生成する。注視領域特定部104は生成した注視領域情報を順次、注視状態特定部105へ出力する。
注視状態特定部105は注視領域特定部104から各時刻における注視領域情報Eを順次入力する。注視状態特定部105は各時刻における注視領域情報Eを解析する。この解析において注視状態特定部105は、1つまたは複数の注視領域情報が注視状態記憶部108から取得した1つの注視状態条件Cまたは複数の注視状態条件Cの何れかに合致するかを判定する(ステップS407)。例えば注視状態条件Cには期間、その期間内における各時刻の小領域の識別子を特定する条件式等が格納される。例えば期間として「2秒」、注視領域として「小領域a(列方向の小領域)=1箇所、小領域b(行方向の小領域)≧3箇所、ただし小領域bは上の行から下の行に一方向に変化している」に合致するかを識別するための条件式の情報が注視状態条件C2に格納されているとする。
図8の例で説明すると、注視状態特定部105は時刻T01において注視領域情報E21(時刻T01、小領域a2(2列目)、小領域b1(1行目))を入力する。
また注視状態特定部105は時刻T02において注視領域情報E22(時刻T02、小領域a2(2列目)、小領域b2(2行目))を入力する。
また注視状態特定部105は時刻T03において注視領域情報E23(時刻T03、小領域a2(2列目)、小領域b3(3行目))を入力する。
また注視状態特定部105は時刻T04において注視領域情報E24(時刻T04、小領域a2(2列目)、小領域b4(4行目))を入力する。
また注視状態特定部105は時刻T05において注視領域情報E25(時刻T05、小領域a2(2列目)、小領域b5(5行目))を入力する。
また注視状態特定部105は時刻T06において注視領域情報E26(時刻T06、小領域a2(2列目)、小領域b6(6行目))を入力する。
また注視状態特定部105は時刻T07において注視領域情報E27(時刻T07、小領域a2(2列目)、小領域b7(7行目))を入力する。
注視状態特定部105は、期間として「2秒」を示す情報と、注視領域としての小領域の識別情報として「小領域a(列方向の小領域)=1箇所、小領域b(行方向の小領域)≧3箇所、ただし小領域bは上の行から下の行に一方向に変化している」を示す情報である注視状態条件C2と、上記注視領域情報E21〜E27とを比較する。注視状態特定部105は注視領域情報E21〜E27により示される注視領域が、2秒間、小領域a(列方向の小領域)の1箇所のみであり、それと同時に小領域b(行方向の小領域)が3箇所以上に亘っており、それと同時に、注視領域が小領域bにおける上の行から下の行に一方向に変化していることを検出する。ユーザが、2秒間、小領域a(列方向の小領域)の1箇所のみを注視し、それと同時に、小領域b(行方向の小領域)を3箇所以上に亘って注視しており、それと同時に、ユーザが注視する小領域bが上の行から下の行に一方向に変化していることは電子メールを「フィルタリング」している状態にあったと言える。
注視状態特定部105は注視領域情報Eと、注視状態記憶部108から取得した注視状態条件Cとが合致した場合、注視状態条件Cに合致した注視領域情報Eに含まれる小領域a2(2列目)と、その注視状態条件Cと、電子メーラの識別子、表示領域A内の各小領域の座標を含む注視状態特定結果を生成する(ステップS408)。注視状態特定部105は注視状態特定結果を支援情報特定部106へ出力する。
支援情報特定部106は注視状態特定結果に含まれる電子メーラの識別子(目視対象種別)と注視状態条件C(注視状態の識別子)の組み合わせが、生成ルール記憶部109から取得した作業支援情報の生成ルールの何れかに合致するかを判定する(ステップS409)。支援情報特定部106は、注視状態特定結果に含まれる電子メーラの識別子(目視対象種別)と注視状態条件C(注視状態の識別子)の組み合わせが、生成ルール記憶部109から取得した作業支援情報の生成ルールの何れかに合致する場合、作業支援情報を生成すると判定する。
支援情報特定部106は作業支援情報を生成する場合、電子メーラの識別子(目視対象種別)と注視状態条件C(注視状態の識別子)の組み合わせに対応付けて記憶する検索キーを作業支援情報の生成ルールから取得する(ステップS410)。例えば具体的に上述の例においては、電子メーラの識別子(目視対象種別)と注視状態条件C2(注視状態の識別子)の組み合わせに対応付けて検索キーK1が作業支援情報の生成ルールに含まれる。支援情報特定部106は検索キーK1を作業支援情報の生成ルールのテーブルから取得する。例えば検索キーK1は「送信元(from)表示領域a2」とする。検索キーK1は、メールの送信元が安全であるかどうかの確認や、メールの送信元が不審であるかどうかの確認に利用される。
支援情報特定部106は検索キーを取得すると、注視状態特定結果から注視状態条件C2に合致した注視領域情報E内の小領域(小領域a2)を特定する。支援情報特定部106は、その特定した小領域a2の全てにおいて文字列を抽出する(ステップS411)。
支援情報特定部106は次に、目視対象種別である電子メーラの識別子と、注視状態を表す注視状態条件Cの組み合わせに応じた参照先とマッチング条件式を作業支援情報の生成ルールから取得する(ステップS412)。支援情報特定部106は検索キーに基づいて抽出した送信元の電子メールアドレスが、このマッチング条件式に当てはまるかどうかを判定する(ステップS413)。目視対象種別である電子メーラの識別子と、注視状態を表す注視状態条件C2の組み合わせに応じたマッチング条件式は、送信元の電子メールアドレスのドメインと参照情報記憶部110に記録され参照先によって指定されるグループドメインリストにおける何れかのエントリに含まれるドメインとが一致するかどうかを示す条件式と、送信元の電子メールアドレスのドメインと参照情報記憶部110に記録され参照先によって指定される不審ドメインリストにおける何れかのエントリに含まれるドメインとが一致するかどうかを示す条件式である。
支援情報特定部106は参照情報記憶部110に記録され参照先によって指定されるグループドメインリストや不審ドメインリストを検索して送信元の電子メールアドレスのドメインが一致するエントリが存在するかを判定する。支援情報特定部106は参照情報記憶部110に記録され参照先によって指定されるグループドメインリストや不審ドメインリストに送信元の電子メールアドレスのドメインと一致するドメインを含むエントリが存在しない場合には作業支援情報の表示を行わないと決定する。支援情報特定部106は参照情報記憶部110に記録され参照先によって指定されるグループドメインリストや不審ドメインリストに送信元の電子メールアドレスのドメインと一致するドメインを含むエントリが存在する場合には作業支援情報の表示を行うと決定する。
支援情報特定部106は作業支援情報の表示を行うと決定した場合、目視対象種別である電子メーラの識別子と、注視状態を表す注視状態条件Cの組み合わせに応じた支援情報出力種別を作業支援情報の生成ルールから取得する。支援情報特定部106は支援情報種別に基づく作業支援情報を生成する(ステップS414)。
図9は作業支援情報を示す第二の例である。
当該処理により電子メーラが表示している電子メールの中にグループドメインリストに記述されているドメインと同じドメインから送信された電子メールアドレスがある場合には、作業支援装置1は、図9に示すような作業支援情報を画像4において表示する。グループドメインリストは、例えば、既知で安全性が確認された取引先のドメインを列挙したリストである。グループドメインリストを基にした作業支援情報はユーザにこのメールの送信元が安全である旨を知らせるものとなる。
図9に示す作業支援情報M11は、注視領域情報Eの内の小領域(小領域a2)に一部が表示されている電子メールのうち2行目の電子メールがグループドメインリストに記述されたドメインと同じドメインから送信されたものであるため、当該電子メールが表示されている行の2列目の表示位置「送信元(from)表示領域a2」に丸印のマークを指標として表示する、ユーザに安全であることを知らせる画像である。
図9に示す作業支援情報M12は、注視領域情報Eの内の小領域(小領域a2)に一部が表示されている電子メールのうち4行目の電子メールがグループドメインリストに記述されたドメインと同じドメインから送信されたものであるため、当該電子メールが表示されている行の2列目の表示位置「送信元(from)表示領域a2」に丸印のマークを指標として表示する、ユーザに安全であることを知らせる画像である。
図9に示す作業支援情報M13は、注視領域情報Eの内の小領域(小領域a2)に一部が表示されている電子メールのうち7行目の電子メールがグループドメインリストに記述されたドメインと同じドメインから送信されたものであるため、当該電子メールの2列目の表示位置「送信元(from)表示領域a2」に丸印のマークを指標として表示する、ユーザに安全であることを知らせる画像である。
同様に図9に示す画像には8行目と10行目の各電子メールの2列目の表示位置「送信元(from)表示領域a2」に丸印のマークが指標として表示される。
不審ドメインリストは、例えば、過去にそのドメインから発信されたメールが攻撃メールであることが確認されたドメインを列挙したリストである。不審ドメインリストを基にした作業支援情報はユーザにこのメールの送信元が危険である旨を知らせるものとなる。
注視領域情報Eの内の小領域(小領域a2)に一部が表示されている電子メールのうち不審ドメインリストに記述されたドメインと同じドメインから送信されたものが存在する場合は、上記とは別のマークが指標として表示され、ユーザに危険であることを知らせる(図示しない)。
図10は他の実施形態による作業支援システムの例を示している。
この例では視線検出装置2に作業支援装置1が含まれる。視線検出装置2は眼鏡型の構造であってよい。視線検出装置2はカメラ21、注視座標検出部22、モニタ23と、作業支援装置1を備える。この作業支援装置1には目視対象特定部103、注視領域特定部104、注視状態特定部105、支援情報特定部106の各機能部が備わる。これら各機能の処理は上述の実施形態の処理と同様である。そして、図10で示す作業支援システムでは管理サーバ9を備え、管理サーバ9が注視状態記憶部91、生成ルール記憶部92、参照情報記憶部93を備える。視線検出装置2と管理サーバ9とは通信接続される。このような態様により、上述と同様の処理が行われてもよい。
なお上述の処理においては目視対象がコンピュータ3を撮影した画像4に映る電子メーラの領域である場合の処理について説明したが、目視対象は他の物体であってもよい。例えば、航空機のパイロットが操作するコックピット内の操作パネルや、車の運転手が運転時に確認する計器類であってもよい。この場合小領域は、画像中の操作パネルや計器類の全体の目視対象のうちの個々の計器類等の小領域である。作業支援装置1は目視対象となる操作パネル等のうちの計器類等の小領域を視認するユーザの視線に対応する小領域を示す注視領域を画像中から検出する。作業支援装置1はパイロットの注視領域に応じた作業支援情報や、パイロットの注視状態に応じた計器類の操作の為の作業支援情報を出力してよい。
図11は作業支援装置の最小構成を示す図である。
作業支援装置1は少なくとも、注視領域特定部104と、支援情報特定部106とを備えるものであってよい。または更に、注視状態特定部105を備えるものであってよい。
上述の各装置は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、各装置に上述した各処理を行わせるためのプログラムは、当該各装置のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムを各装置のコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、上記プログラムは、前述した各処理部の機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1・・・作業支援装置
2・・・視線検出装置
3・・・コンピュータ
4・・・画像
101・・・画像入力部
102・・・注視座標入力部
103・・・目視対象特定部
104・・・注視領域特定部
105・・・注視状態特定部
106・・・支援情報特定部
107・・・支援情報出力部
108・・・注視状態記憶部
109・・・生成ルール記憶部
110・・・参照情報記憶部

Claims (6)

  1. 目視対象を撮影して得た画像中の所定の小領域のうち前記目視対象を視認するユーザの視線に対応する前記画像中の注視領域を特定する注視領域特定部と、
    特定された前記注視領域の時間推移に基づいて作業支援情報を特定する支援情報特定部と、
    を備える作業支援装置。
  2. 前記目視対象における前記注視領域の時間推移に基づいてユーザの注視状態を特定する注視状態特定部と、を備え、
    前記支援情報特定部は、特定された前記注視状態に基づいて前記画像中の前記注視領域から検索キーを抽出し、当該検索キーと支援情報出力条件とに基づいて作業支援情報を特定する
    請求項1に記載の作業支援装置。
  3. 前記目視対象はコンピュータ画面に表示された画像であり、
    前記小領域および前記注視領域は前記画像中に設けられた領域である
    請求項2に記載の作業支援装置。
  4. 前記画像は電子メーラの画像であり、
    前記小領域および前記注視領域は前記電子メーラの画像中に設けられた電子メールの属性を表示する属性表示領域であり、
    前記支援情報特定部は、前記属性表示領域に含まれる前記検索キーを抽出する
    請求項3に記載の作業支援装置。
  5. 目視対象を撮影して得た画像中の所定の小領域のうち前記目視対象を視認するユーザの視線に対応する前記画像中の注視領域を特定し、
    特定された前記注視領域の時間推移に基づいて作業支援情報を特定する
    作業支援方法。
  6. 作業支援装置のコンピュータを、
    目視対象を撮影して得た画像中の所定の小領域のうち前記目視対象を視認するユーザの視線に対応する前記画像中の注視領域を特定する注視領域特定手段、
    特定された前記注視領域の時間推移に基づいて作業支援情報を特定する支援情報特定手段、
    として機能させるプログラム。
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