JPWO2019022255A1 - リーマの電動式往復動発生具およびリーマ付きの電動式往復動発生具 - Google Patents

リーマの電動式往復動発生具およびリーマ付きの電動式往復動発生具 Download PDF

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Abstract

歯の根管の切削や神経を抜く作業が容易に行い得るようにすることにより、歯科医師の疲労を少なくして集中力が持続できるような治療用具を提供する。ハンドル側筐体10の先に振動側筐体14を取り付け、ここに回転軸20に板カム21が取り付けたモータ2を納める。振動側筐体14の先端部に振動筒装着口15を開口し、ここに振動筒16を装着する。この振動筒16を振動側筐体14に対してバネ18を以て板カム21の方向に付勢させつつ前後方向に振動可能に設ける。振動筒16はその後端部のコロ19を以て板カム21に接触するようにする。振動筒16の先にリーマ装着口17を開口し、リーマ3の挿着部30を受け入れてきつく保持し得るようにする。この屈曲性を有する針部31を備えたリーマ3は振動側筐体12に対して着脱が可能である。

Description

この発明は、電気的に往復運動を発生させリーマを鋸のように駆動して、リーマの細かい突起で虫歯となっている部分を綺麗に処置するための、電動式往復運動発生具に関するものである。なおこの発明で言う所のリーマはリーミングのためのリーマとファイリングのためのファイルとを含む用語であるが、この発明ではこれらに類似する切削用具を包含している。
歯科医師が患者の虫歯の根の壁面をこそぎ取ったり、根の先に詰まっている膿の塊や、以前の治療の跡である充填材を取り去ったり、神経を抜いたりするなどの根管等の治療を行うに当たっては、リーマと呼ばれる切削用具を用いるのが一般的である。これには上述したようにリーマとファイルとが含まれ、リーマはリーミング(ねじる)から、ファイルはファイリング(上下運動)から名付けられたものである。これ等は用途やサイズによって柄に色分けが為されたり記号や数字が記載されたりしている。なおこのような根管治療には根管長測定器が併用されることが多い。
しかしながら、リーミングのためのリーマを操作したりファイリングのためのファイルを操作して、死んだ歯髄を抜いたりするに際しては、小さな柄に細い金属針が設けられたリーマやファイルでは指先だけで扱うにはサイズが小さくまた指先の動きの繊細さが要求され、長時間の治療はとても疲れるものとなっている。殊にファイリングでは、リーマを根尖まで送るべく上下に細かく動かす必要があり、細いリーマを指先で把持し続けるにはある種の苦痛を伴うのが現実である。従って仮に指先があまり器用でなかったり、そうでなくとも疲労が増してきたりすると、不覚にもリーマの先を折ってしまったりそれを根管に残してしまったりするような問題を生ずるケースもある。
一方、矯正歯科などにあっては歯間エナメル質を削るIPR処置を行うため、コントラアングルにオートストリッパを組み合わせた器具が用いられている。このものは内蔵する電動モータの回転軸の回転をクランクなどの運動変換機構を介して往復運動に変換して、オートストリッパを往復動させると言うものである。当発明者はこの矯正歯科のコントラアングルを一般歯科の根管治療に用いることは出来ないものかと思考した。
この発明の目的は上述したような問題点を解決して、歯の根管を拡大して綺麗にしたり神経を抜く作業が容易に行い得るようにすることにより、歯科医師の疲労を少なくして、集中力が持続できるような、そうした歯科用具を提供すること、矯正歯科で便利に用いられているコントラアングルを一般歯科の根管治療に活かすこと、の何れか一の目的をまたは双方の目的を達成することにある。
上記課題は、針状部と支軸とから成る歯科用のリーマのための電動式往復動発生具であって、筐体と該筐体内に収められた往復動発生部と、前記往復動発生部に設けられた前記リーマの着脱部とから成り、前記リーマに前記針状部が柔軟に屈曲するものを予め準備しておいて用いる、リーマの電動式往復動発生具とすることにより達成される。根管治療に電動式往復運動を取り入れたのである。
往復動発生部として、例えば電動モータの回転軸にクランクを設けて、リーマの着脱部をクランクに係合させたものでは、電動モータを回転駆動させるとクランクが回転して、クランクで回転運動が往復運動に変換されてリーマの着脱部に伝達される。従って歯科医師は自己の指だけでリーマを根管の根尖まで送るのではなく、電動モータの往復動の助けを得ることが出来るようになるため、施術に無理をしなくて済むようになり、疲労が少なく集中力を持続させて作業することが可能となる。これはより良い歯科治療のための大きな助けとなる。なおここに上述のコントラアングルを利用出来ることが分かる。なお電動モータとしてはリニアモータを利用することも可能である。
電動モータの回転軸の回転運動を往復運動に変換するには、上述したクランク部を有する回転軸の他にも、電動モータの回転軸に取り付けた回転盤の外周部の一箇所に往復杆を回動ピンで止めたものや(これもクランクの一種と言って良い)、電動モータの回転軸のカムに往復杆の先端部のコロを接触させたものや、ラックギヤとピニオンギヤとの噛合に付いてラックギヤを正回転・逆回転させるモータ制御を行うものなど、任意の変換機構を用いて良い。
このような往復動発生部は筐体に納められており、歯科医師は筐体を手に持って施術を行う。上述のように往復動発生部では電動モータの回転軸の回転運動が往復運動に変換され、この往復運動がリーマに伝えられてリーマが往復運動を行う。従って歯科医師はこのリーマの針状部の先端部を根管の治療したい箇所に宛がうようにすれば良い。
ところで根管の形状は患者個々人によって、また同一患者であっても個々の歯によって異なるものである。根管は一般的に直線状ではなくて先方が曲がっていたりする。このためリーマの針状部が硬くて曲がらないものであると、針状部は根管の根尖まで至ることがなく、根管の曲がっている箇所の壁面に対して往復運動による打撃を加え続けることになる。逆に何かのは弾みで針状部が先に進めたり、無理矢理に根管の曲がっている箇所から先に針状部を侵入させたような場合では、今度は針状部を引き出すのが難しくなることもままある。これは従来のハンドファイルなどで起こっていたことである。こうなると針状部が曲がったり傷付いたりして、次の使用が出来なくなったり、悪くすると針状部が欠けて根管の根尖に残ってしまい、取り出せないまま根管を閉じるようなことが実際に起こっていたのである。これでは根管治療は難しいままである。
ところがこの発明によれば、往復動発生部の力を借りてより楽に治療が行えるのに加えて、針状部に弾力性があり針状部が柔軟に屈曲するものであるため、根管の曲がっている箇所で上手く曲がって根尖まで至ることが可能である。これに対して針状部に弾力性がなく硬直的な場合では、根管に沿って進むことが行われにくく、根管の曲がっている箇所で行き当たり、健全な部位に繰り返し衝撃を与える結果となってしまう。このようなことが当発明者の鋭意研究によって明らかになったのである。
また上記課題は、針状部と支軸とから成る歯科用のリーマのための電動式往復動発生具であって、筐体と、該筐体に収められた往復動発生部と、前記往復動発生部に設けられた前記リーマの着脱部とから成り、前記リーマの着脱部は前記筐体に対して、前記リーマの長手方向を軸として受動的に回動自在であるリーマの電動式往復動発生具とすることにより達成される。リーマの着脱部が回動自在であるとは、針状部が回動自在であると言うことである。
ここで言う回動とは、電動モータなどの駆動力を加えて能動的に回動させるのではなくて、回動運動が受動的でフリーであることを言う。上記では様々な形状の根管に対して、針状部が柔軟に屈曲するものであることが重要である旨を説明した。ここでは更にリーマの着脱部が筐体に対して、リーマの長手方向を軸として回動自在であるものとしている。上述したように根管の形状が複雑であるために、針状部が根管の曲がっている箇所に対応することが出来て、上手く根尖にまで至ることが可能ではあるものの、根管の複雑な形状や虫歯の状況などにより、針状部が捻られるなどして進退動作が重くなることがある。これは針状部が回動しようとする方向に抵抗を受けているからである。なお仮に駆動力によって回動運動を起させようとするならば、同様に針状部が回動しようとする方向に抵抗を受けてしまう。
そこでリーマの着脱部が前記筐体に対して、前記リーマの長手方向を軸として回動自在であると、上記抵抗を受けても自然に回動してしまってそれに抗うことがないため、進退動作が重くなりにくいのである。しかもファイリング(上下運動)を行うファイルのみならず、リーミング(ねじる)を行うリーマに付いてもこの作用は有効である。このようなことが当発明者の鋭意研究によって明らかにされたのである。なおフリーな回動が起こると、詰め物を避けて侵入したり、詰め物を巻き付けながら後退して古い詰め物を取り出したりする現象が見られることもままある。
ところでこの発明と同じように往復動発生部を備えて往復動を行う所の従来のコントラアングルであるが、その用途は異なりオートストリッパを付けてIPR処置を行うものであるため、往復動の距離範囲に付いては0.3mm程度とされている。しかしながらこの発明の使用目的である根管治療に於いては、実際は、リーマを根管の根尖まで送るためには、前記往復動発生部は、リーマを0.5mmから2.0mmの幅の内で任意の距離を往復動させ得るように設計することが好ましいことを当発明者は突き止めることが出来た。従って設計者はこの範囲を無段階で調節し得る手段を採用したり、所定の数段階を選択し得る手段を採用するなどして設計を行えば良い。もちろん固定範囲であっても良い。
なお針状部の往復動の範囲が0.5mmから2.0mmの幅の内では、0.3mm程度の場合とは異なって明らかに感じられる作用効果がある。歯科医師が筐体を手で持って、針状部をそれが現在入っている根管の箇所に軽く宛がうようにしていると、針状部が撓りつつすっと更に先に入って行く様子が感じられるのである。すると次はそこから先へ同じようにして入って行くことが出来る。また例えば針状部の往復動の範囲が1.3mmであるとするならば、針状部の撓りも比較的に大きいために、虫歯となっている部分に対する突破力とでも言うものが0.3mm程度の場合とは異なって明らかに感じられる作用効果もある。
なお往復動発生部が発生する往復動の速度に付いても、電動モータを制御することによって可変とすることが出来る。すると例えば個人差のある根管の曲がり具合に対応させてリーマの往復動を調節するような施術が可能になる。より詳しくは曲りの程度が大きい所ではリーマをゆっくりと往復動させると言った具合である。
この根管治療用のリーマは着脱部により交換可能となっているため、治療の種類や虫歯部分の大きさなどに応じて適宜付け替えることが出来る。なお一般のリーマにこの発明に適合するものがあるかも知れない。中にはリーマの支軸の方が着脱部よりも小さい場合があるかも知れないが、両者の間に介在させるアダプタを用意すれば良い。
この着脱部に付いて、着脱部がリーマを締め付けて止めるための脱落防止部を備えているものとしても良い。上述したようにリーマはその長手方向への往復運動を受けている。そのことが脱落防止と言う観点から重要になるのであれば、例えば螺子止めなどによって脱落しにくくなるように工夫すれば良い。
次に前記着脱部が前記筐体に対して回動自在(角度調節自在)であるものとすることが出来る。歯科医師は筐体を握った時に、リーマが都合良く根管に入り込むように指先で着脱部の筐体に対する角度を調節することが出来る。なお前記筐体を、前記着脱部を備える側(振動側筐体)と歯科医師が手で握り持つ側(ハンドル側筐体)とに分けて構成した場合には、着脱部は振動側筐体に属しておりこの着脱部に対する前記筐体はハンドル側筐体のことであると見ることが出来る。なお前記筐体が歯を照らすための照明部を備えているものとしても良い。根管長測定器などと共に治療の精度を高めることに寄与する。
次にこの発明のリーマ用の電動式往復動発生具は、更に該筐体内にリーマを振動させるための電動式振動発生部を備えているものとすることが出来る。この電動式振動発生部として、例えば電動モータの回転軸に重錘を偏心状態で取り付けたもの(偏心重錘)では、電動モータを回転駆動させると振動が発生して電動ータを収めた筐体が振動する。すると上記リーマは着脱部により筐体に設けられているため、電動モータの振動はリーマに伝えられる。従ってリーマの往復動のみならず、電動モータの振動の助けを得ることが出来るようになるため、より効率的な施術が可能となる。これはより良い歯科治療のための大きな助けとなる。なお一つの電動モータに往復動の発生と振動の発生との2種の役割を担わせる構成も可能である。例えば偏心重錘の軸を、ギヤ列を介して電動モータの回転軸に着脱自在とする設計を上げる。この電動モータの回転軸は往復動発生のための例えばクランク機構が構成されている回転軸である。
次に前記着脱部が、リーマを後側から挿着してリーマの先(針状部)を前側から出すように構成されていると共に、挿着したリーマを止めるための固定手段を前記着脱部の後部に備えているものとすることが出来る。リーマの取り付けには、着脱部の前側に、リーマの針状部と支軸とから成るリーマのその支軸を前側から装着するための装着口を備えている構成の他に、この請求項のような構成がある。リーマを挿着した後に固定手段でリーマを止めることにより、リーマは電動式往復動発生具にしっかりと固定される。
前者の構成でも問題はないのであるが、リーマの針状部を歯科医師に向けるような形でリーマの支軸を前側から装着したり脱着したりすることに抵抗があると言うような場合には、着脱部の後側からリーマの針状部を歯科医師から離れるような形でリーマの支軸ごと挿着したり脱着したりし得るように構成することが好ましい。またこの挿着脱着方式の方が使い勝手が比較的に良い。
この他、前記着脱部がリーマを着脱部の側面に装着するような構成も可能である。すなわち着脱部の側面にリーマの支軸を受け入れるための溝部を設けるのである。この溝部は着脱部の先端部に至るまで設けられているため、リーマの針状部は着脱部の先端部に突出することになる。あるいは着脱部の側面にリーマの支軸と針状部とを受け入れるための溝部を設けると共に、針状部のための溝部分のみ着脱部の先端部に至るように設ける設計もまた可能である。
なおリーマを電動式往復動発生具に固定するための前記固定手段に錘の役割を持たせるようにしても良い。この場合にはリーマの往復動に錘の重量が加わると言う意味での突貫力を高めることが出来る。さらに重量の異なる複数種類の固定手段を用意しておき、歯科医師が自分の好みやその時々の治療の状況などに応じて自由に付け替える得るようにしても良い。なお錘は前記固定手段とは別に設けるようにすることも可能である。
次に前記リーマの着脱部が前記筐体に対して前記リーマの長手方向を軸として回動自在であるものに付いて、前記着脱部が、リーマを後側から挿着してリーマの先を前側から出すように構成されており、挿着したリーマを止めるための固定手段を前記着脱部の後部に備えていると共に、前記着脱部の先端部が指で触れることが出来るように、前記筐体から突出しているものとすることが出来る。
リーマの着脱部が前記筐体に対して回動自在であると言うことは、回動角度が360度未満であればそれほど問題は生じないのであるが、回動角度が360度を超えて自由になると生じてくる問題がある。すなわち着脱部に挿着したリーマを止めるための固定手段が着脱部の後部にあるわけであるが、固定手段がネジのように捻るタイプのものであると、このネジを捻った時に着脱部を回転させてしまうことになる。回動角度が360度未満であれば着脱部はそれを越えて回動することが出来なくなる時が来るので、それ以降はネジを締めることが出来るようになる。しかしながら回動角度が360度以上であると、ネジが閉まる拠り所がないのである。そこで着脱部の先端部を、指で触れることが出来るように前記筐体から突出させてあれば、そこに指を当てて回動しないようにしつつネジを締めることが出来る。なおこの仕組みは、回動角度が360度未満のものに適用した場合でも有効である。
次に前記着脱部の側壁部に、軽量化のための肉薄部または孔部が設けられているものとすることが出来る。一見すると上述した錘の重量の問題に反するように思われるかも知れないが、これとは別の問題であり電動式往復動発生具の全体の重量に関わる問題である。すなわち電動式往復動発生具の全体の重量がより軽い方が歯科医師にとっては取り回しが楽になるので良いと言う場合がある。本請求項による着脱部はこのような場合に好適なものとなっている。
さて上記何れの請求項のリーマの電動式駆動具に関しても、針状部と支軸とから成り、前記針状部が柔軟に屈曲する歯科用のリーマを備えているものとすることが出来る。すなわち上述したような電動式駆動具に針状部が柔軟に屈曲するリーマが備わっているものである。
この発明によれば、針状部と支軸とから成る歯科用のリーマのための電動式往復動発生具であって、筐体と該筐体内に収められた往復動発生部と、前記往復動発生部に設けられた前記リーマの着脱部とから成り、前記リーマに前記針状部が柔軟に屈曲するものを予め準備しておいて用いる、リーマの電動式往復動発生具を提供することによって、歯科医師は自己の指だけでリーマを根管の根尖まで送るのではなく、電動モータの往復動の助けと針状部の屈曲性・弾力性による円滑な往復動の助けとを得ることが出来るようになることから、施術に無理をしなくても済むようになり、作業時間が従来に比して短かいものとなり、疲労が少なく集中力を持続させて作業することが可能となる効果を奏する。
図1は実施例1の一部を切欠して表した説明図。
図2は回路部分を模式的に表した説明図。
図3(A)(B)(C)はカム21に代わる機構の説明図。
図4は実施例2の説明図。
図5は実施例3の説明図。
図6は実施例4の説明図。
図7は実施例5の一部を切欠して表した説明図。
図8は実施例6の説明図。
図9は実施例7の説明図。
図10は実施例8の説明図。
図11は実施例9の説明図。
図12は動作状態の説明図。
図13は実施例10の説明図。
図14は動作状態の説明図。
以下ではこの発明の実施例を図面に基づいて説明するが、この発明はこれ等に限定されるものではない。なお以下の実施例で言うリーマは、上掲の定義に基づくファイリングのためのファイルのことであるが、リーミングのためのリーマやこれらに類似する切削用具を用いるようにも設計可能である。
図1及び図2で表したこの実施例のリーマ3用の往復動発生具1は、電源スイッチ22を押下すると、ハンドル側筐体10の内部に収められた二次電池24(図1では示さず)からの電力の供給を受けたモータ2が駆動されるようにシンプルに構成されている。ハンドル側筐体10は回動軸13によって角度調節自在となる支持部12に、その回動軸13を以て接続されており、支持部12に振動側筐体14が取り付けられており、振動側筐体14にモータ2が納められている。なおリーマ3は挿着部30と針部31とから成っており、針部31は弾力性があって柔軟に曲がるものである。この実施例はリーマ3とセットの往復動発生具1として開発したものである。
モータ2の回転軸20には板カム21が取り付けられており、この板カム21は後述するコロ19に接触されている。図中の符号23はモータ2に二次電池24と電源スイッチ22とを結ぶリード線を繋ぐ入力端子を指す。電源スイッチ22が1回押下される毎に、二次電池24から電力の供給を受けたモータ2がON/OFFを順次繰り返すように構成されている。
一方、振動側筐体14の先端部には振動筒装着口15が開口されており、ここに振動筒16が装着されている。この振動筒16は振動側筐体14に対して、バネ18を以て上記板カム21の方向に付勢されつつ前後方向に振動可能に設けられている。また振動筒16はその後端部のコロ19を以て上記板カム21に接触するように設けられている。
また上記振動筒16の先端部にはリーマ装着口17が開口されており、上記リーマ3の挿着部30を受け入れてきつく保持することが可能である。このようにリーマ装着口17はリーマ3を着脱することが自在ではあるものの、板カム21による前後方向の往復振動くらいでは外れることが難しい程度にきつく挿着されるようになっている。なお上記電源スイッチ22はハンドル側筐体10の底部に設けられており、両側には上記二次電池24の充電のための充電端子11が取り付けられている。
モータ2の板カム21が回転すると、これに接触するコロ19は板カム21に押されたり、押されていない時にはバネ18に引かれたりして、コロ19が設けられている振動筒16に往復振動を起こさせる。従って振動筒16に挿着されたリーマ3が往復振動を行って、リーマ3の針部31を根管に挿入することにより、針部31を容易に根管の根尖まで送ることが出来るのである。なお振動側筐体14はハンドル側筐体10に対して、回動軸13を以て角度調節自在であるため、施術の際に歯科医師はリーマ3をちょうど良い角度に調節することが出来る。またモータ2に付いては任意の制御手段を設けてモータの回転速度の可変制御を可能にしても良い。するとリーマ3の往復動の速さを調節出来るようになる。またモータ2の電源を充電可能な二次電池24としたが、これを一次電池に代える構成も可能である。これ等は任意設計事項である。
なおこの実施例では、モータ2の回転運動を振動筒16の往復振動に変換するために、板カム21を用いている。コロ19は板カム21の振動筒16への接触を円滑にするためのものである。図中符号Sは往復運動のストローク長を表す。矢線Fはリーマ3の針部がフレキシブルであることを表す。この発明では上記運動変換のためには、板カム21以外にも任意の機構を採用して良い。ここでは理解のために図3(A)(B)(C)にて3種の運動変換機構の例を上げておくことにする。
図3(A)はモータ2の回転軸20に取り付けた回転版26に、回転軸20から離れた部位にピン27を設け、このピン27を、往復動杆4の側壁部に開けられたピン穴40の中に位置させて成る運動変換機構である。回転版26が回転運動を行ってピン27が回転すると、このピン27が係合する往復動杆4のこの部位が振られつつも往復動杆4そのものは往復運動を行うようになる。そのストローク長はピン27の振幅に相当する。そしてこの往復動杆4にリーマ3が取り付けられる(図示せず)。
図3(B)はモータ2の回転軸20に取り付けた回転版28に、回転軸20から離れた部位にピン29を設け、このピン29を、一側を回動軸53により回動自在に止められたリンク杆50の他側の側面にその長手方向に設けた摺動溝51の中に位置させると共に、往復動杆5をリンク杆50の他側に連結軸52を以て回動自在に連結させて成る運動変換機構である。回転版28が回転運動を行ってピン29が回転すると、このピン29が係合するリンク杆50が回動軸53を中心として振られて、この結果往復動杆5が往復運動を行うようになる。そのストローク長はピン29の振幅に相当する。そしてこの往復動杆5にリーマ3が取り付けられる(図示せず)。
図3(C)はモータ2の回転軸20に取り付けたクランク軸61に、一側に挿通孔60を穿孔した往復動杆6を、その挿通孔60にクランク軸61を通して成る運動変換機構である。クランク軸61が回転運動を行うと、このクランク軸61に係合する往復動杆6が往復運動を行うようになる。そのストローク長はクランク軸61の振幅に相当する。そしてこの往復動杆6にリーマ3が取り付けられる(図示せず)。
図4で表したものはこの実施例の往復動発生具の多段板カム7である。このものは一段目カム70と二段目カム71と三段目カム72とを一体に設けたものであり、面一となる部位とその180度反対側の段々となる部位とから成る。この多段板カム7にコロ73を弾接させると共に、コロ73を左右に移動させるための二股状の切替杆75でコロ73に係合させて成る。なおこの多段板カム7はモータ2の回転軸20に取り付けられており、コロ73は回転軸74によって回転自在である。
モータ2の回転軸20を回転させた状態では、コロ73を一段目カム70と二段目カム71と三段目カム72との何れに接触させるかで、コロ73の回転軸74のストローク長が異なってくる。この実施例は一段目カム70の場合が一番短い0.5mmのストローク長S1、二段目カム71の場合が中位の1.0mmのストローク長S2、また三段目カム72の場合が一番長い2.0mmのストローク長S3と設定したものである。コロ73をどのカムに接触させるかの調節は、手動で切替杆75を左右に操作することで行う。切替杆75に横方向の力を加えることによって、コロ73の上記面一となる部位で横方向への移動が為される。なおストローク長を多段階ではなく無段階で調節し得る従来技術を採用した設計も可能であるが、ここでは煩雑とならないように詳しい説明を省略する。
図5で表したものはこの実施例の往復動発生具の振動側筐体8に係る。モータ2の回転軸20には板カム21が取り付けられており、この板カム21は後述するコロ84に接触されている。振動側筐体8の先端部には振動筒装着口80が開口されており、ここに振動筒81が装着されている。この振動筒81は振動側筐体8に対して、バネ83を以て上記板カム21の方向に付勢されつつ前後方向に振動可能に設けられている。また振動筒81はその後端部のコロ84を以て上記板カム21に接触するように設けられている。
また振動筒81にはリーマ3の挿着部30のリーマ装着口82が設けられており、このリーマ装着口82の内部には押圧バネ85により付勢されたボール86が突出している。従ってリーマ装着口82からリーマ3の挿着部30が挿入されると、挿着部30はボール86に押し付けられるようになり、きつく装着されるようになっている。このためリーマ3は振動筒81に対して着脱自在ではあるものの、板カム21による前後方向の往復振動くらいでは外れることが難しい。
更にこの実施例では、モータ2の回転軸20に偏心重錘87を取り付けている。モータ2を駆動すると偏心重錘87が回転して振動を発生して、モータ2を収めた筐体すなわち振動側筐体8が振動する。リーマ3は振動筒81に設けられているため、モータ2の振動はリーマ3に伝えられる。従ってリーマ3の往復動のみならず偏心重錘87の振動の助けを得ることが出来るようになっている。矢線Fはリーマ3の針部がフレキシブルであることを表している。なお偏心重錘87の振動によっても、リーマ3が振動筒81を外れることが難しい。
図6で表したものはこの実施例の往復動発生具の振動筒88と、この振動筒88に着脱自在に装着するアダプタ9に係る。リーマ32は挿着部33と針部34とから成り、この用意したリーマ32の挿着部33の太さと振動筒88のリーマ装着口の太さとが合わないと言うような場合には、上記アダプタ9を用いれば良い。
モータ2の回転軸20の取り付けられた板カム21は振動筒88のコロ84に接触している。振動筒88の先端部にはアダプタ装着口89が開口されており、ここにアダプタ9を着脱自在に装着することが出来る。この振動筒88は振動側筐体8に対して、バネ83を以て上記板カム21の方向に付勢されつつ前後方向に振動可能に設けられている。また振動筒88はその後端部のコロ84を以て板カム21に接触するように設けられている。
この振動筒88に付いて、アダプタ装着口89に着脱自在に装着するアダプタ9は中空のゴム筒90であり、その先端部はリーマ装着口91となっている。ゴム筒90の内径はここに装着されるリーマ32の挿着部33の径よりも僅かに細く、またゴム筒90の外径は振動筒88のアダプタ装着口89よりも僅かに太い。従ってこのアダプタ9は、サイズが合わないリーマ32を着脱自在に装着することが出来る上、板カム21による前後方向の往復振動くらいでは外れることが難しいものとなっている。
図7で表したこの実施例の往復動発生具100は、図1で表した実施例1の往復動発生具1と次の点で異なっている。すなわち往復動発生具1では施術の際に歯科医師がリーマ3を適宜の角度に調節し得るように、振動側筐体14をハンドル側筐体10に回動軸13を以て角度調節自在に構成していた。これに対して実施例5の往復動発生具100では、振動側筐体102をハンドル側筐体101に固定している。振動側筐体102とハンドル側筐体101との間で角度調節を行うことは出来ないがこれでも良いのである。
ハンドル側筐体101内には図示しないマイクロモータが収められており、この実施例5ではチェアーユニット電源からの電力によって回転駆動されるように構成されている。マイクロモータの回転軸は、ハンドル側筐体101の内に設けられた図示しないギヤードボックスに連結されており、このギヤードボックスの出力端は回転軸200に接続され、この回転軸200の先端部にピン201が偏心させて設けられており、このピン201が振動筒104の側面部に設けられたピン穴105に掛合している。ピン201は円形であり、ピン穴105はピン201よりも僅かに大きい穴である。なおこの実施例で使用されるリーマ3は挿着部30(摘み部である)と針部31とから成っており、針部31が柔軟に屈曲するものである。
次に振動側筐体102の先端部には振動筒装着口103が開口されており、ここに振動筒104が装着されている。この振動筒104は振動側筐体102の内側にあって前後方向(図7の上下方向)に振動可能に設けられている。また振動筒104の側面部より突出するガイドピン108が振動側筐体102の内側に前後方向(リーマ3が往復動する方向である)に設けられたガイド溝109に挿入されている。
また上記振動筒16の後端部にはリーマ装着口107が開口されており、上記リーマ3をここから装着すると、その針部31が振動筒104の針通し孔106から抜け出して、挿着部30の先端部が上記針通し孔106の内側に接触するまで押し込むことが出来るように構成されている。なお上記リーマ装着口107にはネジ蓋300を捻じ込むことで、リーマ3を固定することが出来る。従ってリーマ3の交換はこのネジ蓋300を着脱することによって行う。
この実施例の特徴は、リーマ3を振動筒16の先端部側からではなく後端部側から着脱し得るように構成されているため、リーマ3の装着がより使い勝手が良いものとなっている点にある。なお回転軸200のピン201が振動筒104の側壁部のピン穴105に横方向から嵌め込まれているため、回転軸200の回転は振動筒104を前後方向に振動させるだけで、振動筒104をリーマ3の針部31周りに強制的に回転させるようには作用しない点も特徴である。但し、僅かながらの回動振動が生ずることを良しとしない場合を考慮して、上述したようなガイドピン108とガイド溝10との構成を設けているのである。なお矢線Sはストロークの方向を表し、また矢線Fはリーマ3の針部がフレキシブルであることを表している。
図8で表したこの実施例の往復動発生具400は上述の実施例5の往復動発生具100に次のような構成を採用したものである。すなわちネジ蓋300(D)よりも僅かに重量のあるネジ蓋301(E)と、更に僅かに重量のあるネジ蓋302(F)とを用意しておき、重量の異なるネジ蓋を歯科医の好みによって選択出来るようにしている。
各々のネジ蓋は素材が同じであることから、摘みの部分の大きさに応じて重量が異なるものとなっているが、そうではなくて素材を異なるものとすることにより、同じ大きさのネジ蓋であっても異なる重量とすることが出来る。この辺りのことは自由に設計して良いものである。
図9で表したこの実施例は上述した実施例5に次のような構成を採用したものである。すなわち振動筒403の側壁部に切欠部407を設けることにより、振動筒403の重量をより軽いものとした。従って往復動発生具400の全体重量も、より小さなものとなっている。
なお図中符号401は振動側筐体を、符号402は振動筒装着口を、符号404はピン穴を、符号405は針通し孔を、符号406はリーマ装着口を、符号408はガイドピンを、符号409はガイド溝を指している。切欠部407の形状や個数や設ける位置などは任意設計事項である。切欠部として孔が開いていることが好ましくないのであれば、軽い素材で切欠部を埋めるような工夫をしても良い。
図10で表したこの実施例の往復動発生具500では、リーマ3を振動側筐体501の側壁部側から着脱し得るように構成した点に特徴を有する。
すなわち振動側筐体501の先端部には振動筒装着口502が開口されており、ここに振動筒503が装着されている。この振動筒503は振動側筐体501の内側にあって、前後方向(図10の上下方向)に振動可能に設けられている。また振動筒503は後端部に設けたピン穴504に、実施例5で説明したピン201が嵌め込まれている。また振動筒503の後端部より突出するガイドピン508が、振動側筐体501の内側に前後方向に設けられたガイド溝509に挿入されている。
また振動筒503の側壁部には後端部側に至るリーマ装着口506が開口されており、このリーマ装着口506の位置に合わせて振動側筐体501の側壁部にも、図示されていないリーマ装着口が開口されている。そして振動筒503の内壁にはリーマ3の受けゴム507が取り付けられている。なお図中符号505はリーマ3の針通し孔を指す。
この実施例の特徴は、リーマ3を振動筒503の先端部側からではなく、後端部側からでもなく、側壁部側から着脱し得るように構成されている点にある。振動側筐体501のリーマ装着口と振動筒503のリーマ装着口506とは位置的に一致しており、リーマ3がリーマ装着口506から振動筒503の中に押し込まれると、振動筒503の内壁にある受けゴム507によってきつく保持されることになる。なおリーマ3を振動筒503から取り出すには、振動筒503の後端部から外に出ているリーマ3の挿着部30(摘み部である)に指先を掛けるようにすれば良い。このように振動筒503の側壁部側から行うリーマ3の着脱も容易で便利である。
ところで振動筒503には、その後端部に設けたピン穴504に、実施例5で説明したピン201が嵌め込まれる。図示はしないがハンドル側筐体の内部にはマイクロモータが収められており、この実施例8では、チェアーユニット電源からの電力によって回転駆動されるように構成されている。マイクロモータの回転軸は、ハンドル側筐体の先端部分に設けられたギヤードボックスに連結されており、このギヤードボックスの出力端は回転軸200に接続され、この回転軸200に上記ピン201が設けられてピン穴504に掛合されている。
図11および図12で表したこの実施例の往復動発生具600は、その構成を上述した実施例5に於ける往復動発生具100に倣うものであるが、ガイド溝109とガイドピン108とによる構成を備えていない。そしてこの往復動発生具600では特徴的に、振動筒603の外周部に360度に亘ってピン202を挿入するためのピン穴604が刻設されている。モータの回転軸はギヤードボックスを介して回転軸に接続され、この回転軸にピン202が設けられており、このピン202がピン穴604に掛合されている。
図示しないハンドル側筐体の内部にはマイクロモータが収められており、この実施例9では、チェアーユニット電源からの電力によって回転駆動されるように構成されている。マイクロモータの回転軸は、ハンドル側筐体の先端部分に設けられたギヤードボックスに連結されており、このギヤードボックスの出力端は回転軸200に接続され、この回転軸200に上記ピン201が設けられてピン穴504に掛合されている。
また往復動発生具600の振動側筐体601の先端部には振動筒装着口602が開口されており、ここに上記の振動筒603が装着されている。この振動筒603は振動側筐体601の内側にあって前後方向(図11の上下方向)に振動可能に設けられている。また上記振動筒603の後端部にはリーマ装着口606が開口されており、上記リーマ3をここから装着すると、その針部31が振動筒603の針通し孔605から抜け出して、挿着部30の先端部が上記針通し孔605の内側に接触するまで押し込むことが出来るように構成されている。なお上記リーマ装着口606にはネジ蓋300を捻じ込むことでリーマ3を固定することが出来る。従ってリーマ3の交換はこのネジ蓋300を着脱することによって行う。このリーマ3は挿着部30(摘み部である)と針部31とから成っており、針部31が柔軟に屈曲するものである。
なお振動側筐体601に振動筒603が装着されているが、振動筒装着口602からは振動筒603の先端露出部607が指で触れることが出来るように突出している。モータの回転軸側のピン202はピン穴604に掛合されているが、このピン穴604は振動筒603の外周部に360度に亘って刻設されている。このように構成した理由は後述するが、振動筒603にリーマ3を後側から挿着して、リーマ装着口606にネジ蓋300を捻じ込もうとすると、振動筒603は振動側筐体601に対して360度を超えて自由に回動してしまうため、ネジ蓋300を締めることが難しいのである。ところが先端露出部607に指先を押し付けるようにすると、振動筒603の回転を抑えることが可能となって、ネジ蓋300を締め付けることが出来るのである。
さて、この発明のリーマの電動式往復動発生具は、リーマの柔軟に屈曲する針状部分を往復駆動させることを旨として開発されたものである。それと言うのも根管の曲りの形状が患者個々人により、また同一患者であっても個々の歯によって異なるものであること、無理矢理に根管の曲がっている箇所から先に針状部を侵入させたような場合では、針状部を引き出すのが難しくなる場合があり、また針状部が曲がったり傷付いたり、悪くすると針状部が欠けて根管の根尖に残ってしまうような問題点があったからである。
この発明によって上述したような問題点は大分改善されたわけであるが、鋭意研究開発を行った結果、振動筒603を自由回動させるようにすると更に良いと言う知見を得ることが出来たのである。この自由回動とは、駆動力によって強制的に回転・回動させることではなく、ただ固定しないようにしておいて、左右のどちら方向へも、外力に抗うことなく自由に動けることを言う。このように構成したことで、リーマの往復運動に対する抵抗があっても、或いは根管に喰い込みそうになることがあったとしても、それを避けることが出来て、針状部の捩じれや曲がりが起こりにくく円滑に往復運動を継続することが出来るようになったのである。図12は動作状態を表した模式図であるが、ピン穴604にはほぼ同じような径のピン202が挿入されているため、モータの回転軸に偏心状態で繋がるピン202が回転すると(図13ではピン202は鎖線で表した位置から実線で表した位置へと移動した瞬間が表されている)、この回転運動は振動筒603の、図13の前後方向の往復運動に変換される。その一方でピン穴604が振動筒603の外周部に360度に亘って刻設されているため、振動筒603は矢線の方向に自由に回動運動を行うことが出来る。正にこのことがリーマの針状部を捩じれにくくしているのである。
この実施例のピン穴604とピン202とには、上述のような重要な作用効果がある。さらに円滑に繰り返される往復運動と、リーマの針状部の柔軟に屈曲する性質との相乗効果もあって、根管の曲がっている箇所でも都合良く入り込む瞬間が何度も何度も訪れ、結果的に短時間の内に虫歯の処置を終えることが出来るようになった。なおフリーな回動が可能になると、詰め物を避けて侵入し、逆に詰め物を巻き付けながら後退して古い詰め物を取り出したりする現象も観測されるようになった。これは当発明者にも予想外の現象であった。
図13および図14で表したこの実施例の往復動発生具700は、その構成を上述した実施例9に於ける往復動発生具600に倣うものであるが、振動筒701に設けられているピン穴702は、実施例9のピン穴604が振動筒603の外周部に360度に亘って刻設されているのとは異なり、実施例10のピン穴702は振動筒701の外周部に大凡27度分だけ刻設されているものである点に特徴を有する。
図14は動作状態を表した模式図であるが、ピン穴702にはほぼ同じような径のピン203が挿入されているため、モータの回転軸に偏心状態で繋がるピン203が回転すると、この回転運動は振動筒701の、図の前後方向の往復運動に変換される。その一方でピン穴702が振動筒701の外周部に27度分だけ刻設されているため、例えば図13及び図14で表した瞬間のピン203の位置に於いて、ピン穴702の遊びの分だけ振動筒701は自由に回動運動を行うことが出来る。実施例9のピン穴604ほどではないにせよこの遊びの存在は重要であって、一時的にリーマの針状部を、すなわち振動筒701を捩ろうとする外力が加わったとしても、振動筒701にはこの外力をかわす余裕が出来ることになる。これもまた振動筒701は回動自在であると言って良い。これだけのことであってもリーマの針状部は捩じれにくくなっており、円滑な往復運動を継続することが出来るのである。この実施例のピン穴702とピン203とには、このような重要な作用効果がある。なおピン穴702の刻設角度は任意である。また刻設角度が360度にならない内は、実施例9の先端露出部607のような部位があっても無くても良いことは明白である。
従って、振動筒701を強制的に回動させることなく且つ振動筒701が回動自在であるための、振動筒701の外周部でのピン穴702の刻設角度は、ピン203の回転直径以上全周以下であると定義することも可能であるし、実施例9でネジ蓋300を締めることが出来るように設けた先端露出部607のような構成を不要としたいのであれば、ピン穴702の刻設角度は、ピン203の回転直径以上全周未満であると定義することも可能である。なお実施例9ではピン穴604を振動筒603の外周部に360度に亘って刻設しているが、こうしておいてピン穴604の内部に障害物的な凸部を設けるなどしてこれにピン202が当接し得るように構成することでも、先端露出部607を不要とすることが可能である。
この実施例でも実施例9と同様に、円滑に繰り返される往復運動と、リーマの針状部の柔軟に屈曲する性質との相乗効果が見られる。すなわち根管の曲がっている箇所でも針状部が都合良くかつ繰り返して入り込むので、治療の効率がとても良くなる。また詰め物に関しても実施例9と同様に易々と取り出される現象が見られる。
この発明によって歯科医師の負担を減らし治療の技術向上させ、以て産業の発達に寄与することが出来るようになった。なおこの発明は上述した実施例にのみ限定されるものではない。例えば往復動発生部には上述のモータとその回転軸に偏心状態で取り付けられたカムとからなるもの以外にも、磁石の吸引反発力を利用するリニア振動発生装置や、ゼンマイの捲き戻りを利用する機械的振動発生装置などを組み込むようにすることが可能である。
1:往復動発生具 10:ハンドル側筐体 11:充電端子 12:支持部
13:回動軸 14:振動側筐体 15:振動筒装着口 16:振動筒
17:リーマ装着口 18:バネ 19:コロ
2:モータ 20:回転軸 21:板カム 22:スイッチ 23:入力端子
24:二次電池 26:回転版 27:ピン 28:回転版 29:ピン
3:リーマ 30:挿着部 31:針部 32:リーマ 33:挿着部 34:針部
4:往復動杆 40:ピン穴
5:往復動杆 50:リンク杆 51:摺動溝 52:連結軸 53:回動軸
6:往復動杆 60:挿通孔 61:クランク軸
7:多段板カム 70:一段目カム 71:二段目カム 72:三段目カム
73 :コロ 74:回転軸 75:切替杆
8:振動側筐体 80:振動筒装着口 81:振動筒 82:リーマ装着口
83:バネ 84:コロ 85:押圧バネ 86:ボール 87:偏心重錘
88:振動筒 89:アダプタ装着口
9:アダプタ 90:ゴム筒 91:リーマ装着口
100:往復動発生具 101:ハンドル側筐体 102:振動側筐体
103:振動筒装着口 104:振動筒 105:ピン穴 106:針通し孔
107:リーマ装着口 108:ガイドピン 109:ガイド溝
200:回転軸 201:ピン 202:ピン 203:ピン
300:ネジ蓋 301:ネジ蓋 302:ネジ蓋
400:往復動発生具 401:振動側筐体 402:振動筒装着口 403:振動筒
404:ピン穴 405:針通し孔 406:リーマ装着口 407:切欠部
408:ガイドピン 409:ガイド溝
500:往復動発生具 501:振動側筐体 502:振動筒装着口 503:振動筒
504:ピン穴 505:針通し孔 506:リーマ装着口 507:受けゴム
508:ガイドピン 509:ガイド溝
600:往復動発生具 601:振動側筐体 602:振動筒装着口 603:振動筒
604:ピン穴 605:針通し孔 606:リーマ装着口 607:先端露出部
700:往復動発生具 701:振動筒 702:ピン穴
この発明は、電気的に往復運動を発生させリーマを鋸のように駆動して、リーマの細かい突起で虫歯となっている部分を綺麗に処置するための、電動式往復運動発生具に関するものである。なおこの発明で言う所のリーマはリーミングのためのリーマとファイリングのためのファイルとを含む用語であるが、この発明ではこれらに類似する切削用具を包含している。
歯科医師が患者の虫歯の根の壁面をこそぎ取ったり、根の先に詰まっている膿の塊や、以前の治療の跡である充填材を取り去ったり、神経を抜いたりするなどの根管等の治療を行うに当たっては、リーマと呼ばれる切削用具を用いるのが一般的である。これには上述したようにリーマとファイルとが含まれ、リーマはリーミング(ねじる)から、ファイルはファイリング(上下運動)から名付けられたものである。これ等は用途やサイズによって柄に色分けが為されたり記号や数字が記載されたりしている。なおこのような根管治療には根管長測定器が併用されることが多い。
しかしながら、リーミングのためのリーマを操作したりファイリングのためのファイルを操作して、死んだ歯髄を抜いたりするに際しては、小さな柄に細い金属針が設けられたリーマやファイルでは指先だけで扱うにはサイズが小さくまた指先の動きの繊細さが要求され、長時間の治療はとても疲れるものとなっている。殊にファイリングでは、リーマを根尖まで送るべく上下に細かく動かす必要があり、細いリーマを指先で把持し続けるにはある種の苦痛を伴うのが現実である。従って仮に指先があまり器用でなかったり、そうでなくとも疲労が増してきたりすると、不覚にもリーマの先を折ってしまったりそれを根管に残してしまったりするような問題を生ずるケースもある。
一方、矯正歯科などにあっては歯間エナメル質を削るIPR処置を行うため、コントラアングルにオートストリッパを組み合わせた器具が用いられている。このものは内蔵する電動モータの回転軸の回転をクランクなどの運動変換機構を介して往復運動に変換して、オートストリッパを往復動させると言うものである。当発明者はこの矯正歯科のコントラアングルを一般歯科の根管治療に用いることは出来ないものかと思考した。
この発明の目的は上述したような問題点を解決して、歯の根管を拡大して綺麗にしたり神経を抜く作業が容易に行い得るようにすることにより、歯科医師の疲労を少なくして、集中力が持続できるような、そうした歯科用具を提供すること、矯正歯科で便利に用いられているコントラアングルを一般歯科の根管治療に活かすこと、の何れか一の目的をまたは双方の目的を達成することにある。
上記課題は、針状部と支軸とから成る歯科用のリーマのための電動式往復動発生具であって、筐体と該筐体内に収められた往復動発生部と、前記往復動発生部に設けられた前記リーマの着脱部とから成り、前記リーマに前記針状部が柔軟に屈曲するものを予め準備しておいて用いる、リーマの電動式往復動発生具とすることにより達成される。根管治療に電動式往復運動を取り入れたのである。
往復動発生部として、例えば電動モータの回転軸にクランクを設けて、リーマの着脱部をクランクに係合させたものでは、電動モータを回転駆動させるとクランクが回転して、クランクで回転運動が往復運動に変換されてリーマの着脱部に伝達される。従って歯科医師は自己の指だけでリーマを根管の根尖まで送るのではなく、電動モータの往復動の助けを得ることが出来るようになるため、施術に無理をしなくて済むようになり、疲労が少なく集中力を持続させて作業することが可能となる。これはより良い歯科治療のための大きな助けとなる。なおここに上述のコントラアングルを利用出来ることが分かる。なお電動モータとしてはリニアモータを利用することも可能である。
電動モータの回転軸の回転運動を往復運動に変換するには、上述したクランク部を有する回転軸の他にも、電動モータの回転軸に取り付けた回転盤の外周部の一箇所に往復杆を回動ピンで止めたものや(これもクランクの一種と言って良い)、電動モータの回転軸のカムに往復杆の先端部のコロを接触させたものや、ラックギヤとピニオンギヤとの噛合に付いてラックギヤを正回転・逆回転させるモータ制御を行うものなど、任意の変換機構を用いて良い。
このような往復動発生部は筐体に納められており、歯科医師は筐体を手に持って施術を行う。上述のように往復動発生部では電動モータの回転軸の回転運動が往復運動に変換され、この往復運動がリーマに伝えられてリーマが往復運動を行う。従って歯科医師はこのリーマの針状部の先端部を根管の治療したい箇所に宛がうようにすれば良い。
ところで根管の形状は患者個々人によって、また同一患者であっても個々の歯によって異なるものである。根管は一般的に直線状ではなくて先方が曲がっていたりする。このためリーマの針状部が硬くて曲がらないものであると、針状部は根管の根尖まで至ることがなく、根管の曲がっている箇所の壁面に対して往復運動による打撃を加え続けることになる。逆に何かのは弾みで針状部が先に進めたり、無理矢理に根管の曲がっている箇所から先に針状部を侵入させたような場合では、今度は針状部を引き出すのが難しくなることもままある。これは従来のハンドファイルなどで起こっていたことである。こうなると針状部が曲がったり傷付いたりして、次の使用が出来なくなったり、悪くすると針状部が欠けて根管の根尖に残ってしまい、取り出せないまま根管を閉じるようなことが実際に起こっていたのである。これでは根管治療は難しいままである。
ところがこの発明によれば、往復動発生部の力を借りてより楽に治療が行えるのに加えて、針状部に弾力性があり針状部が柔軟に屈曲するものであるため、根管の曲がっている箇所で上手く曲がって根尖まで至ることが可能である。これに対して針状部に弾力性がなく硬直的な場合では、根管に沿って進むことが行われにくく、根管の曲がっている箇所で行き当たり、健全な部位に繰り返し衝撃を与える結果となってしまう。このようなことが当発明者の鋭意研究によって明らかになったのである。
また上記課題は、針状部と支軸とから成る歯科用のリーマのための電動式往復動発生具であって、筐体と、該筐体に収められた往復動発生部と、前記往復動発生部に設けられた前記リーマの着脱部とから成り、前記リーマの着脱部は前記筐体に対して、前記リーマの長手方向を軸として受動的に回動自在であるリーマの電動式往復動発生具とすることにより達成される。リーマの着脱部が回動自在であるとは、針状部が回動自在であると言うことである。
ここで言う回動とは、電動モータなどの駆動力を加えて能動的に回動させるのではなくて、回動運動が受動的でフリーであることを言う。上記では様々な形状の根管に対して、針状部が柔軟に屈曲するものであることが重要である旨を説明した。ここでは更にリーマの着脱部が筐体に対して、リーマの長手方向を軸として回動自在であるものとしている。上述したように根管の形状が複雑であるために、針状部が根管の曲がっている箇所に対応することが出来て、上手く根尖にまで至ることが可能ではあるものの、根管の複雑な形状や虫歯の状況などにより、針状部が捻られるなどして進退動作が重くなることがある。これは針状部が回動しようとする方向に抵抗を受けているからである。なお仮に駆動力によって回動運動を起させようとするならば、同様に針状部が回動しようとする方向に抵抗を受けてしまう。
そこでリーマの着脱部が前記筐体に対して、前記リーマの長手方向を軸として回動自在であると、上記抵抗を受けても自然に回動してしまってそれに抗うことがないため、進退動作が重くなりにくいのである。しかもファイリング(上下運動)を行うファイルのみならず、リーミング(ねじる)を行うリーマに付いてもこの作用は有効である。このようなことが当発明者の鋭意研究によって明らかにされたのである。なおフリーな回動が起こると、詰め物を避けて侵入したり、詰め物を巻き付けながら後退して古い詰め物を取り出したりする現象が見られることもままある。
ところでこの発明と同じように往復動発生部を備えて往復動を行う所の従来のコントラアングルであるが、その用途は異なりオートストリッパを付けてIPR処置を行うものであるため、往復動の距離範囲に付いては0.3mm程度とされている。しかしながらこの発明の使用目的である根管治療に於いては、実際は、リーマを根管の根尖まで送るためには、前記往復動発生部は、リーマを0.5mmから2.0mmの幅の内で任意の距離を往復動させ得るように設計することが好ましいことを当発明者は突き止めることが出来た。従って設計者はこの範囲を無段階で調節し得る手段を採用したり、所定の数段階を選択し得る手段を採用するなどして設計を行えば良い。もちろん固定範囲であっても良い。
なお針状部の往復動の範囲が0.5mmから2.0mmの幅の内では、0.3mm程度の場合とは異なって明らかに感じられる作用効果がある。歯科医師が筐体を手で持って、針状部をそれが現在入っている根管の箇所に軽く宛がうようにしていると、針状部が撓りつつすっと更に先に入って行く様子が感じられるのである。すると次はそこから先へ同じようにして入って行くことが出来る。また例えば針状部の往復動の範囲が1.3mmであるとするならば、針状部の撓りも比較的に大きいために、虫歯となっている部分に対する突破力とでも言うものが0.3mm程度の場合とは異なって明らかに感じられる作用効果もある。
なお往復動発生部が発生する往復動の速度に付いても、電動モータを制御することによって可変とすることが出来る。すると例えば個人差のある根管の曲がり具合に対応させてリーマの往復動を調節するような施術が可能になる。より詳しくは曲りの程度が大きい所ではリーマをゆっくりと往復動させると言った具合である。
この根管治療用のリーマは着脱部により交換可能となっているため、治療の種類や虫歯部分の大きさなどに応じて適宜付け替えることが出来る。なお一般のリーマにこの発明に適合するものがあるかも知れない。中にはリーマの支軸の方が着脱部よりも小さい場合があるかも知れないが、両者の間に介在させるアダプタを用意すれば良い。
この着脱部に付いて、着脱部がリーマを締め付けて止めるための脱落防止部を備えているものとしても良い。上述したようにリーマはその長手方向への往復運動を受けている。そのことが脱落防止と言う観点から重要になるのであれば、例えば螺子止めなどによって脱落しにくくなるように工夫すれば良い。
次に前記着脱部が前記筐体に対して回動自在(角度調節自在)であるものとすることが出来る。歯科医師は筐体を握った時に、リーマが都合良く根管に入り込むように指先で着脱部の筐体に対する角度を調節することが出来る。なお前記筐体を、前記着脱部を備える側(振動側筐体)と歯科医師が手で握り持つ側(ハンドル側筐体)とに分けて構成した場合には、着脱部は振動側筐体に属しておりこの着脱部に対する前記筐体はハンドル側筐体のことであると見ることが出来る。なお前記筐体が歯を照らすための照明部を備えているものとしても良い。根管長測定器などと共に治療の精度を高めることに寄与する。
次にこの発明のリーマ用の電動式往復動発生具は、更に該筐体内にリーマを振動させるための電動式振動発生部を備えているものとすることが出来る。この電動式振動発生部として、例えば電動モータの回転軸に重錘を偏心状態で取り付けたもの(偏心重錘)では、電動モータを回転駆動させると振動が発生して電動ータを収めた筐体が振動する。すると上記リーマは着脱部により筐体に設けられているため、電動モータの振動はリーマに伝えられる。従ってリーマの往復動のみならず、電動モータの振動の助けを得ることが出来るようになるため、より効率的な施術が可能となる。これはより良い歯科治療のための大きな助けとなる。なお一つの電動モータに往復動の発生と振動の発生との2種の役割を担わせる構成も可能である。例えば偏心重錘の軸を、ギヤ列を介して電動モータの回転軸に着脱自在とする設計を上げる。この電動モータの回転軸は往復動発生のための例えばクランク機構が構成されている回転軸である。
次に前記着脱部が、リーマを後側から挿着してリーマの先(針状部)を前側から出すように構成されていると共に、挿着したリーマを止めるための固定手段を前記着脱部の後部に備えているものとすることが出来る。リーマの取り付けには、着脱部の前側に、リーマの針状部と支軸とから成るリーマのその支軸を前側から装着するための装着口を備えている構成の他に、この請求項のような構成がある。リーマを挿着した後に固定手段でリーマを止めることにより、リーマは電動式往復動発生具にしっかりと固定される。
前者の構成でも問題はないのであるが、リーマの針状部を歯科医師に向けるような形でリーマの支軸を前側から装着したり脱着したりすることに抵抗があると言うような場合には、着脱部の後側からリーマの針状部を歯科医師から離れるような形でリーマの支軸ごと挿着したり脱着したりし得るように構成することが好ましい。またこの挿着脱着方式の方が使い勝手が比較的に良い。
この他、前記着脱部がリーマを着脱部の側面に装着するような構成も可能である。すなわち着脱部の側面にリーマの支軸を受け入れるための溝部を設けるのである。この溝部は着脱部の先端部に至るまで設けられているため、リーマの針状部は着脱部の先端部に突出することになる。あるいは着脱部の側面にリーマの支軸と針状部とを受け入れるための溝部を設けると共に、針状部のための溝部分のみ着脱部の先端部に至るように設ける設計もまた可能である。
なおリーマを電動式往復動発生具に固定するための前記固定手段に錘の役割を持たせるようにしても良い。この場合にはリーマの往復動に錘の重量が加わると言う意味での突貫力を高めることが出来る。さらに重量の異なる複数種類の固定手段を用意しておき、歯科医師が自分の好みやその時々の治療の状況などに応じて自由に付け替える得るようにしても良い。なお錘は前記固定手段とは別に設けるようにすることも可能である。
次に前記リーマの着脱部が前記筐体に対して前記リーマの長手方向を軸として回動自在であるものに付いて、前記着脱部が、リーマを後側から挿着してリーマの先を前側から出すように構成されており、挿着したリーマを止めるための固定手段を前記着脱部の後部に備えていると共に、前記着脱部の先端部が指で触れることが出来るように、前記筐体から突出しているものとすることが出来る。
リーマの着脱部が前記筐体に対して回動自在であると言うことは、回動角度が360度未満であればそれほど問題は生じないのであるが、回動角度が360度を超えて自由になると生じてくる問題がある。すなわち着脱部に挿着したリーマを止めるための固定手段が着脱部の後部にあるわけであるが、固定手段がネジのように捻るタイプのものであると、このネジを捻った時に着脱部を回転させてしまうことになる。回動角度が360度未満であれば着脱部はそれを越えて回動することが出来なくなる時が来るので、それ以降はネジを締めることが出来るようになる。しかしながら回動角度が360度以上であると、ネジが閉まる拠り所がないのである。そこで着脱部の先端部を、指で触れることが出来るように前記筐体から突出させてあれば、そこに指を当てて回動しないようにしつつネジを締めることが出来る。なおこの仕組みは、回動角度が360度未満のものに適用した場合でも有効である。
次に前記着脱部の側壁部に、軽量化のための肉薄部または孔部が設けられているものとすることが出来る。一見すると上述した錘の重量の問題に反するように思われるかも知れないが、これとは別の問題であり電動式往復動発生具の全体の重量に関わる問題である。すなわち電動式往復動発生具の全体の重量がより軽い方が歯科医師にとっては取り回しが楽になるので良いと言う場合がある。本請求項による着脱部はこのような場合に好適なものとなっている。
さて上記何れの請求項のリーマの電動式駆動具に関しても、針状部と支軸とから成り、前記針状部が柔軟に屈曲する歯科用のリーマを備えているものとすることが出来る。すなわち上述したような電動式駆動具に針状部が柔軟に屈曲するリーマが備わっているものである。
この発明によれば、針状部と支軸とから成る歯科用のリーマのための電動式往復動発生具であって、筐体と該筐体内に収められた往復動発生部と、前記往復動発生部に設けられた前記リーマの着脱部とから成り、前記リーマに前記針状部が柔軟に屈曲するものを予め準備しておいて用いる、リーマの電動式往復動発生具を提供することによって、歯科医師は自己の指だけでリーマを根管の根尖まで送るのではなく、電動モータの往復動の助けと針状部の屈曲性・弾力性による円滑な往復動の助けとを得ることが出来るようになることから、施術に無理をしなくても済むようになり、作業時間が従来に比して短かいものとなり、疲労が少なく集中力を持続させて作業することが可能となる効果を奏する。
実施例1の一部を切欠して表した説明図。 回路部分を模式的に表した説明図。 (A)(B)(C)はカム21に代わる機構の説明図。 実施例2の説明図。 実施例3の説明図。 実施例4の説明図。 実施例5の一部を切欠して表した説明図。 実施例6の説明図。 実施例7の説明図。 実施例8の説明図。 実施例9の説明図。 動作状態の説明図。 実施例10の説明図。 動作状態の説明図。
以下ではこの発明の実施例を図面に基づいて説明するが、この発明はこれ等に限定されるものではない。なお以下の実施例で言うリーマは、上掲の定義に基づくファイリングのためのファイルのことであるが、リーミングのためのリーマやこれらに類似する切削用具を用いるようにも設計可能である。
図1及び図2で表したこの実施例のリーマ3用の往復動発生具1は、電源スイッチ22を押下すると、ハンドル側筐体10の内部に収められた二次電池24(図1では示さず)からの電力の供給を受けたモータ2が駆動されるようにシンプルに構成されている。ハンドル側筐体10は回動軸13によって角度調節自在となる支持部12に、その回動軸13を以て接続されており、支持部12に振動側筐体14が取り付けられており、振動側筐体14にモータ2が納められている。なおリーマ3は挿着部30と針部31とから成っており、針部31は弾力性があって柔軟に曲がるものである。この実施例はリーマ3とセットの往復動発生具1として開発したものである。
モータ2の回転軸20には板カム21が取り付けられており、この板カム21は後述するコロ19に接触されている。図中の符号23はモータ2に二次電池24と電源スイッチ22とを結ぶリード線を繋ぐ入力端子を指す。電源スイッチ22が1回押下される毎に、二次電池24から電力の供給を受けたモータ2がON/OFFを順次繰り返すように構成されている。
一方、振動側筐体14の先端部には振動筒装着口15が開口されており、ここに振動筒16が装着されている。この振動筒16は振動側筐体14に対して、バネ18を以て上記板カム21の方向に付勢されつつ前後方向に振動可能に設けられている。また振動筒16はその後端部のコロ19を以て上記板カム21に接触するように設けられている。
また上記振動筒16の先端部にはリーマ装着口17が開口されており、上記リーマ3の挿着部30を受け入れてきつく保持することが可能である。このようにリーマ装着口17はリーマ3を着脱することが自在ではあるものの、板カム21による前後方向の往復振動くらいでは外れることが難しい程度にきつく挿着されるようになっている。なお上記電源スイッチ22はハンドル側筐体10の底部に設けられており、両側には上記二次電池24の充電のための充電端子11が取り付けられている。
モータ2の板カム21が回転すると、これに接触するコロ19は板カム21に押されたり、押されていない時にはバネ18に引かれたりして、コロ19が設けられている振動筒16に往復振動を起こさせる。従って振動筒16に挿着されたリーマ3が往復振動を行って、リーマ3の針部31を根管に挿入することにより、針部31を容易に根管の根尖まで送ることが出来るのである。なお振動側筐体14はハンドル側筐体10に対して、回動軸13を以て角度調節自在であるため、施術の際に歯科医師はリーマ3をちょうど良い角度に調節することが出来る。またモータ2に付いては任意の制御手段を設けてモータの回転速度の可変制御を可能にしても良い。するとリーマ3の往復動の速さを調節出来るようになる。またモータ2の電源を充電可能な二次電池24としたが、これを一次電池に代える構成も可能である。これ等は任意設計事項である。
なおこの実施例では、モータ2の回転運動を振動筒16の往復振動に変換するために、板カム21を用いている。コロ19は板カム21の振動筒16への接触を円滑にするためのものである。図中符号Sは往復運動のストローク長を表す。矢線Fはリーマ3の針部がフレキシブルであることを表す。この発明では上記運動変換のためには、板カム21以外にも任意の機構を採用して良い。ここでは理解のために図3(A)(B)(C)にて3種の運動変換機構の例を上げておくことにする。
図3(A)はモータ2の回転軸20に取り付けた回転版26に、回転軸20から離れた部位にピン27を設け、このピン27を、往復動杆4の側壁部に開けられたピン穴40の中に位置させて成る運動変換機構である。回転版26が回転運動を行ってピン27が回転すると、このピン27が係合する往復動杆4のこの部位が振られつつも往復動杆4そのものは往復運動を行うようになる。そのストローク長はピン27の振幅に相当する。そしてこの往復動杆4にリーマ3が取り付けられる(図示せず)。
図3(B)はモータ2の回転軸20に取り付けた回転版28に、回転軸20から離れた部位にピン29を設け、このピン29を、一側を回動軸53により回動自在に止められたリンク杆50の他側の側面にその長手方向に設けた摺動溝51の中に位置させると共に、往復動杆5をリンク杆50の他側に連結軸52を以て回動自在に連結させて成る運動変換機構である。回転版28が回転運動を行ってピン29が回転すると、このピン29が係合するリンク杆50が回動軸53を中心として振られて、この結果往復動杆5が往復運動を行うようになる。そのストローク長はピン29の振幅に相当する。そしてこの往復動杆5にリーマ3が取り付けられる(図示せず)。
図3(C)はモータ2の回転軸20に取り付けたクランク軸61に、一側に挿通孔60を穿孔した往復動杆6を、その挿通孔60にクランク軸61を通して成る運動変換機構である。クランク軸61が回転運動を行うと、このクランク軸61に係合する往復動杆6が往復運動を行うようになる。そのストローク長はクランク軸61の振幅に相当する。そしてこの往復動杆6にリーマ3が取り付けられる(図示せず)。
図4で表したものはこの実施例の往復動発生具の多段板カム7である。このものは一段目カム70と二段目カム71と三段目カム72とを一体に設けたものであり、面一となる部位とその180度反対側の段々となる部位とから成る。この多段板カム7にコロ73を弾接させると共に、コロ73を左右に移動させるための二股状の切替杆75でコロ73に係合させて成る。なおこの多段板カム7はモータ2の回転軸20に取り付けられており、コロ73は回転軸74によって回転自在である。
モータ2の回転軸20を回転させた状態では、コロ73を一段目カム70と二段目カム71と三段目カム72との何れに接触させるかで、コロ73の回転軸74のストローク長が異なってくる。この実施例は一段目カム70の場合が一番短い0.5mmのストローク長S1、二段目カム71の場合が中位の1.0mmのストローク長S2、また三段目カム72の場合が一番長い2.0mmのストローク長S3と設定したものである。コロ73をどのカムに接触させるかの調節は、手動で切替杆75を左右に操作することで行う。切替杆75に横方向の力を加えることによって、コロ73の上記面一となる部位で横方向への移動が為される。なおストローク長を多段階ではなく無段階で調節し得る従来技術を採用した設計も可能であるが、ここでは煩雑とならないように詳しい説明を省略する。
図5で表したものはこの実施例の往復動発生具の振動側筐体8に係る。モータ2の回転軸20には板カム21が取り付けられており、この板カム21は後述するコロ84に接触されている。振動側筐体8の先端部には振動筒装着口80が開口されており、ここに振動筒81が装着されている。この振動筒81は振動側筐体8に対して、バネ83を以て上記板カム21の方向に付勢されつつ前後方向に振動可能に設けられている。また振動筒81はその後端部のコロ84を以て上記板カム21に接触するように設けられている。
また振動筒81にはリーマ3の挿着部30のリーマ装着口82が設けられており、このリーマ装着口82の内部には押圧バネ85により付勢されたボール86が突出している。従ってリーマ装着口82からリーマ3の挿着部30が挿入されると、挿着部30はボール86に押し付けられるようになり、きつく装着されるようになっている。このためリーマ3は振動筒81に対して着脱自在ではあるものの、板カム21による前後方向の往復振動くらいでは外れることが難しい。
更にこの実施例では、モータ2の回転軸20に偏心重錘87を取り付けている。モータ2を駆動すると偏心重錘87が回転して振動を発生して、モータ2を収めた筐体すなわち振動側筐体8が振動する。リーマ3は振動筒81に設けられているため、モータ2の振動はリーマ3に伝えられる。従ってリーマ3の往復動のみならず偏心重錘87の振動の助けを得ることが出来るようになっている。矢線Fはリーマ3の針部がフレキシブルであることを表している。なお偏心重錘87の振動によっても、リーマ3が振動筒81を外れることが難しい。
図6で表したものはこの実施例の往復動発生具の振動筒88と、この振動筒88に着脱自在に装着するアダプタ9に係る。リーマ32は挿着部33と針部34とから成り、この用意したリーマ32の挿着部33の太さと振動筒88のリーマ装着口の太さとが合わないと言うような場合には、上記アダプタ9を用いれば良い。
モータ2の回転軸20の取り付けられた板カム21は振動筒88のコロ84に接触している。振動筒88の先端部にはアダプタ装着口89が開口されており、ここにアダプタ9を着脱自在に装着することが出来る。この振動筒88は振動側筐体8に対して、バネ83を以て上記板カム21の方向に付勢されつつ前後方向に振動可能に設けられている。また振動筒88はその後端部のコロ84を以て板カム21に接触するように設けられている。
この振動筒88に付いて、アダプタ装着口89に着脱自在に装着するアダプタ9は中空のゴム筒90であり、その先端部はリーマ装着口91となっている。ゴム筒90の内径はここに装着されるリーマ32の挿着部33の径よりも僅かに細く、またゴム筒90の外径は振動筒88のアダプタ装着口89よりも僅かに太い。従ってこのアダプタ9は、サイズが合わないリーマ32を着脱自在に装着することが出来る上、板カム21による前後方向の往復振動くらいでは外れることが難しいものとなっている。
図7で表したこの実施例の往復動発生具100は、図1で表した実施例1の往復動発生具1と次の点で異なっている。すなわち往復動発生具1では施術の際に歯科医師がリーマ3を適宜の角度に調節し得るように、振動側筐体14をハンドル側筐体10に回動軸13を以て角度調節自在に構成していた。これに対して実施例5の往復動発生具100では、振動側筐体102をハンドル側筐体101に固定している。振動側筐体102とハンドル側筐体101との間で角度調節を行うことは出来ないがこれでも良いのである。
ハンドル側筐体101内には図示しないマイクロモータが収められており、この実施例5ではチェアーユニット電源からの電力によって回転駆動されるように構成されている。マイクロモータの回転軸は、ハンドル側筐体101の内に設けられた図示しないギヤードボックスに連結されており、このギヤードボックスの出力端は回転軸200に接続され、この回転軸200の先端部にピン201が偏心させて設けられており、このピン201が振動筒104の側面部に設けられたピン穴105に掛合している。ピン201は円形であり、ピン穴105はピン201よりも僅かに大きい穴である。なおこの実施例で使用されるリーマ3は挿着部30(摘み部である)と針部31とから成っており、針部31が柔軟に屈曲するものである。
次に振動側筐体102の先端部には振動筒装着口103が開口されており、ここに振動筒104が装着されている。この振動筒104は振動側筐体102の内側にあって前後方向(図7の上下方向)に振動可能に設けられている。また振動筒104の側面部より突出するガイドピン108が振動側筐体102の内側に前後方向(リーマ3が往復動する方向である)に設けられたガイド溝109に挿入されている。
また上記振動筒16の後端部にはリーマ装着口107が開口されており、上記リーマ3をここから装着すると、その針部31が振動筒104の針通し孔106から抜け出して、挿着部30の先端部が上記針通し孔106の内側に接触するまで押し込むことが出来るように構成されている。なお上記リーマ装着口107にはネジ蓋300を捻じ込むことで、リーマ3を固定することが出来る。従ってリーマ3の交換はこのネジ蓋300を着脱することによって行う。
この実施例の特徴は、リーマ3を振動筒16の先端部側からではなく後端部側から着脱し得るように構成されているため、リーマ3の装着がより使い勝手が良いものとなっている点にある。なお回転軸200のピン201が振動筒104の側壁部のピン穴105に横方向から嵌め込まれているため、回転軸200の回転は振動筒104を前後方向に振動させるだけで、振動筒104をリーマ3の針部31周りに強制的に回転させるようには作用しない点も特徴である。但し、僅かながらの回動振動が生ずることを良しとしない場合を考慮して、上述したようなガイドピン108とガイド溝10との構成を設けているのである。なお矢線Sはストロークの方向を表し、また矢線Fはリーマ3の針部がフレキシブルであることを表している。
図8で表したこの実施例の往復動発生具400は上述の実施例5の往復動発生具100に次のような構成を採用したものである。すなわちネジ蓋300(D)よりも僅かに重量のあるネジ蓋301(E)と、更に僅かに重量のあるネジ蓋302(F)とを用意しておき、重量の異なるネジ蓋を歯科医の好みによって選択出来るようにしている。
各々のネジ蓋は素材が同じであることから、摘みの部分の大きさに応じて重量が異なるものとなっているが、そうではなくて素材を異なるものとすることにより、同じ大きさのネジ蓋であっても異なる重量とすることが出来る。この辺りのことは自由に設計して良いものである。
図9で表したこの実施例は上述した実施例5に次のような構成を採用したものである。すなわち振動筒401の側壁部に切欠部405を設けることにより、振動筒401の重量をより軽いものとした。従って往復動発生具400の全体重量も、より小さなものとなっている。
なお図中符号102は振動側筐体を、符号103は振動筒装着口を、符号402はピン穴を、符号403は針通し孔を、符号404はリーマ装着口を、符号108はガイドピンを、符号109はガイド溝を指している。切欠部405の形状や個数や設ける位置などは任意設計事項である。切欠部として孔が開いていることが好ましくないのであれば、軽い素材で切欠部を埋めるような工夫をしても良い。
図10で表したこの実施例の往復動発生具500では、リーマ3を振動側筐体501の側壁部側から着脱し得るように構成した点に特徴を有する。
すなわち振動側筐体501の先端部には振動筒装着口502が開口されており、ここに振動筒503が装着されている。この振動筒503は振動側筐体501の内側にあって、前後方向(図10の上下方向)に振動可能に設けられている。また振動筒503は後端部に設けたピン穴504に、実施例5で説明したピン201が嵌め込まれている。また振動筒503の後端部より突出するガイドピン508が、振動側筐体501の内側に前後方向に設けられたガイド溝509に挿入されている。
また振動筒503の側壁部には後端部側に至るリーマ装着口506が開口されており、このリーマ装着口506の位置に合わせて振動側筐体501の側壁部にも、図示されていないリーマ装着口が開口されている。そして振動筒503の内壁にはリーマ3の受けゴム507が取り付けられている。なお図中符号505はリーマ3の針通し孔を指す。
この実施例の特徴は、リーマ3を振動筒503の先端部側からではなく、後端部側からでもなく、側壁部側から着脱し得るように構成されている点にある。振動側筐体501のリーマ装着口と振動筒503のリーマ装着口506とは位置的に一致しており、リーマ3がリーマ装着口506から振動筒503の中に押し込まれると、振動筒503の内壁にある受けゴム507によってきつく保持されることになる。なおリーマ3を振動筒503から取り出すには、振動筒503の後端部から外に出ているリーマ3の挿着部30(摘み部である)に指先を掛けるようにすれば良い。このように振動筒503の側壁部側から行うリーマ3の着脱も容易で便利である。
ところで振動筒503には、その後端部に設けたピン穴504に、実施例5で説明したピン201が嵌め込まれる。図示はしないがハンドル側筐体の内部にはマイクロモータが収められており、この実施例8では、チェアーユニット電源からの電力によって回転駆動されるように構成されている。マイクロモータの回転軸は、ハンドル側筐体の先端部分に設けられたギヤードボックスに連結されており、このギヤードボックスの出力端は回転軸200に接続され、この回転軸200に上記ピン201が設けられてピン穴504に掛合されている。
図11および図12で表したこの実施例の往復動発生具600は、その構成を上述した実施例5に於ける往復動発生具100に倣うものであるが、ガイド溝109とガイドピン108とによる構成を備えていない。そしてこの往復動発生具600では特徴的に、振動筒603の外周部に360度に亘ってピン202を挿入するためのピン穴604が刻設されている。モータの回転軸はギヤードボックスを介して回転軸に接続され、この回転軸にピン202が設けられており、このピン202がピン穴604に掛合されている。
図示しないハンドル側筐体の内部にはマイクロモータが収められており、この実施例9では、チェアーユニット電源からの電力によって回転駆動されるように構成されている。マイクロモータの回転軸は、ハンドル側筐体の先端部分に設けられたギヤードボックスに連結されており、このギヤードボックスの出力端は回転軸200に接続され、この回転軸200に上記ピン201が設けられてピン穴604に掛合されている。
また往復動発生具600の振動側筐体601の先端部には振動筒装着口602が開口されており、ここに上記の振動筒603が装着されている。この振動筒603は振動側筐体601の内側にあって前後方向(図11の上下方向)に振動可能に設けられている。また上記振動筒603の後端部にはリーマ装着口606が開口されており、上記リーマ3をここから装着すると、その針部31が振動筒603の針通し孔605から抜け出して、挿着部30の先端部が上記針通し孔605の内側に接触するまで押し込むことが出来るように構成されている。なお上記リーマ装着口606にはネジ蓋300を捻じ込むことでリーマ3を固定することが出来る。従ってリーマ3の交換はこのネジ蓋300を着脱することによって行う。このリーマ3は挿着部30(摘み部である)と針部31とから成っており、針部31が柔軟に屈曲するものである。
なお振動側筐体601に振動筒603が装着されているが、振動筒装着口602からは振動筒603の先端露出部607が指で触れることが出来るように突出している。モータの回転軸側のピン202はピン穴604に掛合されているが、このピン穴604は振動筒603の外周部に360度に亘って刻設されている。このように構成した理由は後述するが、振動筒603にリーマ3を後側から挿着して、リーマ装着口606にネジ蓋300を捻じ込もうとすると、振動筒603は振動側筐体601に対して360度を超えて自由に回動してしまうため、ネジ蓋300を締めることが難しいのである。ところが先端露出部607に指先を押し付けるようにすると、振動筒603の回転を抑えることが可能となって、ネジ蓋300を締め付けることが出来るのである。
さて、この発明のリーマの電動式往復動発生具は、リーマの柔軟に屈曲する針状部分を往復駆動させることを旨として開発されたものである。それと言うのも根管の曲りの形状が患者個々人により、また同一患者であっても個々の歯によって異なるものであること、無理矢理に根管の曲がっている箇所から先に針状部を侵入させたような場合では、針状部を引き出すのが難しくなる場合があり、また針状部が曲がったり傷付いたり、悪くすると針状部が欠けて根管の根尖に残ってしまうような問題点があったからである。
この発明によって上述したような問題点は大分改善されたわけであるが、鋭意研究開発を行った結果、振動筒603を自由回動させるようにすると更に良いと言う知見を得ることが出来たのである。この自由回動とは、駆動力によって強制的に回転・回動させることではなく、ただ固定しないようにしておいて、左右のどちら方向へも、外力に抗うことなく自由に動けることを言う。このように構成したことで、リーマの往復運動に対する抵抗があっても、或いは根管に喰い込みそうになることがあったとしても、それを避けることが出来て、針状部の捩じれや曲がりが起こりにくく円滑に往復運動を継続することが出来るようになったのである。図12は動作状態を表した模式図であるが、ピン穴604にはほぼ同じような径のピン202が挿入されているため、モータの回転軸に偏心状態で繋がるピン202が回転すると(図12ではピン202は鎖線で表した位置から実線で表した位置へと移動した瞬間が表されている)、この回転運動は振動筒603の、図12の前後方向の往復運動に変換される。その一方でピン穴604が振動筒603の外周部に360度に亘って刻設されているため、振動筒603は矢線の方向に自由に回動運動を行うことが出来る。正にこのことがリーマの針状部を捩じれにくくしているのである。
この実施例のピン穴604とピン202とには、上述のような重要な作用効果がある。さらに円滑に繰り返される往復運動と、リーマの針状部の柔軟に屈曲する性質との相乗効果もあって、根管の曲がっている箇所でも都合良く入り込む瞬間が何度も何度も訪れ、結果的に短時間の内に虫歯の処置を終えることが出来るようになった。なおフリーな回動が可能になると、詰め物を避けて侵入し、逆に詰め物を巻き付けながら後退して古い詰め物を取り出したりする現象も観測されるようになった。これは当発明者にも予想外の現象であった。
図13および図14で表したこの実施例の往復動発生具700は、その構成を上述した実施例9に於ける往復動発生具600に倣うものであるが、振動筒701に設けられているピン穴702は、実施例9のピン穴604が振動筒603の外周部に360度に亘って刻設されているのとは異なり、実施例10のピン穴702は振動筒701の外周部に大凡27度分だけ刻設されているものである点に特徴を有する。
図14は動作状態を表した模式図であるが、ピン穴702にはほぼ同じような径のピン203が挿入されているため、モータの回転軸に偏心状態で繋がるピン203が回転すると、この回転運動は振動筒701の、図の前後方向の往復運動に変換される。その一方でピン穴702が振動筒701の外周部に27度分だけ刻設されているため、例えば図13及び図14で表した瞬間のピン203の位置に於いて、ピン穴702の遊びの分だけ振動筒701は自由に回動運動を行うことが出来る。実施例9のピン穴604ほどではないにせよこの遊びの存在は重要であって、一時的にリーマの針状部を、すなわち振動筒701を捩ろうとする外力が加わったとしても、振動筒701にはこの外力をかわす余裕が出来ることになる。これもまた振動筒701は回動自在であると言って良い。これだけのことであってもリーマの針状部は捩じれにくくなっており、円滑な往復運動を継続することが出来るのである。この実施例のピン穴702とピン203とには、このような重要な作用効果がある。なおピン穴702の刻設角度は任意である。また刻設角度が360度にならない内は、実施例9の先端露出部607のような部位があっても無くても良いことは明白である。
従って、振動筒701を強制的に回動させることなく且つ振動筒701が回動自在であるための、振動筒701の外周部でのピン穴702の刻設角度は、ピン203の回転直径以上全周以下であると定義することも可能であるし、実施例9でネジ蓋300を締めることが出来るように設けた先端露出部607のような構成を不要としたいのであれば、ピン穴702の刻設角度は、ピン203の回転直径以上全周未満であると定義することも可能である。なお実施例9ではピン穴604を振動筒603の外周部に360度に亘って刻設しているが、こうしておいてピン穴604の内部に障害物的な凸部を設けるなどしてこれにピン202が当接し得るように構成することでも、先端露出部607を不要とすることが可能である。
この実施例でも実施例9と同様に、円滑に繰り返される往復運動と、リーマの針状部の柔軟に屈曲する性質との相乗効果が見られる。すなわち根管の曲がっている箇所でも針状部が都合良くかつ繰り返して入り込むので、治療の効率がとても良くなる。また詰め物に関しても実施例9と同様に易々と取り出される現象が見られる。
この発明によって歯科医師の負担を減らし治療の技術向上させ、以て産業の発達に寄与することが出来るようになった。なおこの発明は上述した実施例にのみ限定されるものではない。例えば往復動発生部には上述のモータとその回転軸に偏心状態で取り付けられたカムとからなるもの以外にも、磁石の吸引反発力を利用するリニア振動発生装置や、ゼンマイの捲き戻りを利用する機械的振動発生装置などを組み込むようにすることが可能である。
1:往復動発生具 10:ハンドル側筐体 11:充電端子 12:支持部
13:回動軸 14:振動側筐体 15:振動筒装着口 16:振動筒
17:リーマ装着口 18:バネ 19:コロ
2:モータ 20:回転軸 21:板カム 22:スイッチ 23:入力端子
24:二次電池 26:回転版 27:ピン 28:回転版 29:ピン
3:リーマ 30:挿着部 31:針部 32:リーマ 33:挿着部 34:針部
4:往復動杆 40:ピン穴
5:往復動杆 50:リンク杆 51:摺動溝 52:連結軸 53:回動軸
6:往復動杆 60:挿通孔 61:クランク軸
7:多段板カム 70:一段目カム 71:二段目カム 72:三段目カム
73 :コロ 74:回転軸 75:切替杆
8:振動側筐体 80:振動筒装着口 81:振動筒 82:リーマ装着口
83:バネ 84:コロ 85:押圧バネ 86:ボール 87:偏心重錘
88:振動筒 89:アダプタ装着口
9:アダプタ 90:ゴム筒 91:リーマ装着口
100:往復動発生具 101:ハンドル側筐体 102:振動側筐体
103:振動筒装着口 104:振動筒 105:ピン穴 106:針通し孔
107:リーマ装着口 108:ガイドピン 109:ガイド溝
200:回転軸 201:ピン 202:ピン 203:ピン
300:ネジ蓋 301:ネジ蓋 302:ネジ蓋
400:往復動発生具 401:振動筒 402:ピン穴 403:針通し孔
404:リーマ装着口 405:切欠部 408:ガイドピン 409:ガイド溝
500:往復動発生具 501:振動側筐体 502:振動筒装着口 503:振動筒
504:ピン穴 505:針通し孔 506:リーマ装着口 507:受けゴム
508:ガイドピン 509:ガイド溝
600:往復動発生具 601:振動側筐体 602:振動筒装着口 603:振動筒
604:ピン穴 605:針通し孔 606:リーマ装着口 607:先端露出部
700:往復動発生具 701:振動筒 702:ピン穴

Claims (12)

  1. 針状部と支軸とから成る歯科用のリーマのための電動式往復動発生具であって、筐体と該筐体内に収められた往復動発生部と、前記往復動発生部に設けられた前記リーマの着脱部とから成り、前記リーマに前記針状部が柔軟に屈曲するものを予め準備しておいて用いる、リーマの電動式往復動発生具。
  2. 針状部と支軸とから成る歯科用のリーマのための電動式往復動発生具であって、筐体と該筐体に収められた往復動発生部と、前記往復動発生部に設けられた前記リーマの着脱部とから成り、前記リーマの着脱部は前記筐体に対して、前記リーマの長手方向を軸として受動的に回動自在である、リーマの電動式往復動発生具。
  3. 前記往復動発生部は、リーマを0.5mmから2.0mmの幅の内で任意の距離を往復動させ得るように設計されている、請求項1または請求項2に記載のリーマの電動式往復動発生具。
  4. 前記着脱部がリーマを締め付けて止めるための脱落防止部を備えている、請求項1または請求項2に記載のリーマの電動式往復動発生具。
  5. 前記着脱部が前記筐体に対して回動自在である、請求項1または請求項2に記載のリーマの電動式往復動発生具。
  6. 更に該筐体内にリーマを振動させるための電動式振動発生部を備えている、請求項1または請求項2に記載のリーマの電動式往復動発生具。
  7. 前記着脱部が、リーマを後側から挿着してリーマの先を前側から出すように構成されていると共に、挿着したリーマを止めるための固定手段を前記着脱部の後部に備えている、請求項1または請求項2に記載のリーマの電動式往復動発生具。
  8. 前記固定手段が錘である、請求項7に記載のリーマの電動式往復動発生具。
  9. 前記着脱部の側壁部に、軽量化のための肉薄部または孔部が設けられている、請求項1または請求項2に記載のリーマの電動式往復動発生具。
  10. モータの回転軸の先端部に偏心させて設けられたピンが、振動筒の側面部に設けられたピン穴に掛合することで前記往復動発生部が構成されており、前記ピン穴が前記振動筒の外周部に沿い前記ピンの回転直径以上全周未満の範囲に設けられていることにより、前記振動筒に設けられた前記着脱部が前記リーマの長手方向を軸として回動自在である、請求項2に記載のリーマの電動式往復動発生具。
  11. モータの回転軸の先端部に偏心させて設けられたピンが、振動筒の側面部に設けられたピン穴に掛合することで前記往復動発生部が構成されており、前記ピン穴が前記振動筒の外周部の全周に亘って設けられていることにより、前記振動筒に設けられた前記着脱部が前記リーマの長手方向を軸として回動自在であり、前記着脱部がその後側からリーマを挿着してリーマの先を前側から出すように構成されており、挿着したリーマを止めるための固定手段を前記着脱部の後部に備えており、前記着脱部の先端部が指で触れることが出来るように前記筐体から突出している、請求項2に記載のリーマの電動式往復動発生具。
  12. 請求項1から請求項11の何れか一に記載のリーマの電動式往復動発生具が、針状部と支軸とから成り前記針状部が柔軟に屈曲する歯科用のリーマを備えている、リーマ付きの電動式往復動発生具。
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