JPWO2019012840A1 - かつらキット及びそれを用いるかつらの作製方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、1以上の実施形態において、かつらベースキャップと、一つ以上の毛髪部材を含むかつらキットであって、前記かつらベースキャップには、一つ以上の第1留め具が備えられ、前記毛髪部材には、第1留め具に対して接着性を有する第2留め具が備えられており、第2留め具が第1留め具に剥離可能に接着することで、前記毛髪部材が前記かつらベースキャップに固定されるかつらキットに関する。これにより、簡便にかつ短時間でかつらを作製することができ、毛髪部材が外れにくいかつらを得ることができるかつらキット及びそれを用いるかつらの作製方法を提供する。

Description

本発明は、かつらベースキャップと、一つ以上の毛髪部材を含むかつらキット及びそれを用いるかつらの作製方法に関する。
全頭かつら等の作製には、一般的に、かつらベースキャップに蓑毛状等の毛髪部材を糸で縫いつけたり、編み込んだりして固定する方法が採用される。また、全頭かつら等の作製方法として、かつらベースキャップに直接接着剤を塗布して蓑毛状等の毛髪部材を接着させる方法も行われている。最近では、ボタン状の固定部材を用いてかつらベースキャップに、蓑毛状等の毛髪部材を固定することが提案されている(特許文献1)。
米国特許公開2016/0135531号明細書
しかし、かつらベースキャップに毛髪部材を糸や接着剤で固定する場合は、熟練した技術が必要であるとともに、全頭かつらを作製するのに長時間を要するという問題があった。また、特許文献1に記載のボタン状の固定部材を用いてかつらベースキャップに毛髪部材を固定する場合は、かつらベースキャップから毛髪部材が外れやすい問題があった。
本発明は、前記従来の問題を解決するため、簡便にかつ短時間でかつらを作製することができ、毛髪部材が外れにくいかつらを得ることができるかつらキット及びそれを用いるかつらの作製方法を提供する。
本発明は、1以上の実施形態において、かつらベースキャップと、一つ以上の毛髪部材を含むかつらキットであって、前記かつらベースキャップには、一つ以上の第1留め具が備えられ、前記毛髪部材には、第1留め具に対して接着性を有する第2留め具が備えられており、第2留め具が第1留め具に剥離可能に接着することで、前記毛髪部材が前記かつらベースキャップに固定されることを特徴とするかつらキットに関する。
本発明の1以上の実施形態において、第1留め具及び第2留め具の一方又は両方の表面には、自着性接着剤が配置されており、第2留め具と第1留め具は、自着性接着剤によって接着することが好ましい。本発明の1以上の実施形態において、第1留め具及び第2留め具の少なくとも一方はテープ状であることが好ましい。
本発明の1以上の実施形態において、第1留め具は、折り目を有してもよい。本発明の1以上の実施形態において、第1留め具の折り目の箇所のみがかつらベースキャップに固定されていてもよい。
本発明の1以上の実施形態において、前記かつらベースキャップと前記毛髪部材の間の剥離強度は、20〜50N/cmであることが好ましい。本発明の1以上の実施形態において、第2留め具と第1留め具間の接着強度は、1〜9N/cmであることが好ましい。
本発明の1以上の実施形態において、前記毛髪部材は、繊維が互いに連結されている根元部分を有する繊維束で構成された蓑毛を含み、前記根元部分に第2留め具が配置されていてもよい。
本発明の1以上の実施形態において、前記毛髪部材は、ベース部分と、前記ベース部分の中央部に植毛された繊維で構成されたヘアピースを含み、前記ベース部分の周縁部に第2留め具が配置されていてもよい。
本発明は、1以上の実施形態において、前記のかつらキットを用いるかつらの作製方法であって、前記かつらキットは、かつらベースキャップと、一つ以上の毛髪部材を含み、前記かつらベースキャップには、一つ以上の第1留め具が備えられ、前記毛髪部材には、第1留め具に対して接着性を有する第2留め具が備えられており、第2留め具を第1留め具に剥離可能に接着させて、前記毛髪部材を前記かつらベースキャップに固定することを特徴とするかつらの作製方法に関する。
本発明の1以上の実施形態において、第1留め具と第2留め具を片面で接着させてもよい。本発明の1以上の実施形態において、第1留め具にて第2留め具を挟むように第1留め具と第2留め具を接着させてもよい。
本発明の1以上の実施形態のかつらキットによれば、簡便にかつ短時間でかつらを作製することができ、毛髪部材が外れにくいかつらを得ることができる。また、本発明の1以上の実施形態のかつらの作製方法によれば、毛髪部材が外れにくいかつらを簡便にかつ短時間でかつらを作製することができる。
図1は、本発明の1以上の実施形態におけるかつらベースキャップのマネキンヘッドに装着された状態を真上から観察した模式的平面図である。 図2は、本発明の1以上の実施形態におけるかつらベースキャップのマネキンヘッドに装着された状態を真上から観察した模式的平面図である。 図3は、本発明の1以上の実施形態におけるかつらベースキャップのマネキンヘッドに装着された状態を真上から観察した模式的平面図である。 図4は、本発明の1以上の実施形態におけるかつらベースキャップのマネキンヘッドに装着された状態を真上から観察した模式的平面図である。 図5A〜Cは、本発明の1以上の実施形態において、かつらベースキャップにおける第1留め具の配置を説明する模式的側面図である。 図6は、本発明の1以上の実施形態において用いる1例の蓑毛の模式的説明図である。 図7は、本発明の1以上の実施形態において、蓑毛における第2留め具の配置を説明する模式的説明図である。 図8は、本発明の1以上の実施形態において、蓑毛における第2留め具の配置を説明する模式的説明図である。 図9は、本発明の1以上の実施形態において、蓑毛における第2留め具の配置を説明する模式的説明図である。 図10Aは、本発明の1以上の実施形態において用いる1例のヘアピースの模式的正面図であり、図10Bは同模式的裏面図である。 図11A〜Eは、本発明の1以上の実施形態において、ヘアピースに用いるベース部分の形状を例示した模式的平面図である。 図12A〜Bは、本発明の1以上の実施形態において、第1留め具及び第2留め具に用いる留め具用基材の模式的断面図である。 図13Aは、本発明の1以上の実施形態において、かつらベースキャップの第1留め具の配置位置を説明する模式的背面図であり、図13Bは同模式的側面図であり、図13Cは、同模式的平面図である。 図14A〜Bは、本発明の1以上の実施形態において、かつらベースキャップに毛髪部材を固定する方法を説明する模式的側面図である。 図15A〜Bは、本発明の1以上の実施形態において、かつらベースキャップに毛髪部材を固定する方法を説明する模式的側面図である。 図16は、本発明の1以上の実施形態において、かつらキットを用いて作製したかつらの模式的側面図である。 図17は、比較例4のかつらキットを用いて作製したかつらの模式的側面図である。 図18はかつらベースキャップと毛髪部材間の剥離強度を測定するのに用いた一例の測定試料を説明する写真である。 図19は第1留め具と第2留め具間の接着強度を測定のに用いた一例の測定試料を説明する写真である。
本発明の発明者は、前記従来の問題を解決するため鋭意検討した。その結果、かつらベースキャップに一つ以上の第1留め具を設けるとともに、前記毛髪部材に第1留め具に対して接着性を有する第2留め具を設け、第2留め具を第1留め具に剥離可能に接着させて、前記毛髪部材を前記かつらベースキャップに固定することで、毛髪部材が外れにくいかつらを簡便にかつ短時間で作製できることを見出し、本発明に至った。
本発明の1以上の実施形態において、かつらキットは、かつらベースキャップと、一つ以上の毛髪部材を含む。かつらベースキャップは、頭部に装着されるキャップ状のものであればよく、特に限定されない。本発明の1以上の実施形態において、かつらベースキャップとして、例えば、人工皮膚ベース(スキンベースとも称される。)を用いてもよい。前記人工皮膚ベースとしては、特に限定されないが、例えば、ポリウレタン樹脂のフィルム又はシートで使用者の頭形に沿ってなだらかに凸状に湾曲して成形されたものを好適に用いることができる。
本発明の1以上の実施形態において、特に限定されないが、通気性を高め、装着時の快適性を高める観点から、少なくとも一部がネット布で構成されたネットベースを用いることが好ましく、全部がネット布で構成されたネットベースを用いることがより好ましい。本発明の1以上の実施形態において、特に限定されないが、前記ネット布は、例えば、網目状に織られた布や貫通孔が形成された布等を用いることができる。前記ネット布の素材は特に限定されるものはなく、例えば、化学繊維や天然繊維等が挙げられる。本発明の1以上の実施形態において、使用者の頭部の形状にフィットしやすい観点から、ネットベースは伸縮性を有することが好ましい。前記ネットベースとしては、例えば、市販のかつら用キャップ等を用いてもよい。
本発明の1以上の実施形態において、特に限定されないが、かつらベースキャップの前頭部を覆う領域には開口部が設けられてもよい。開口部からは自毛を引き出すことができる。或いは、開口部には、後述するような分け目を有する毛髪部材を固定することで、より自然なかつらを得ることができる。
本発明の1以上の実施形態において、毛髪部材に用いる繊維は、特に限定されず、天然繊維、化学繊維などの人工毛髪用繊維を用いることができる。天然繊維としては、例えば、人毛やヤク毛等が挙げられ、化学繊維としては、例えば、ポリエステル系繊維、アクリル系繊維、塩化ビニル繊維、ボリアミド繊維等の合成繊維やコラーゲン繊維等の人工タンパク質繊維等が挙げられる。
本発明の1以上の実施形態において、前記毛髪部材は、繊維が互いに連結されている根元部分を有する繊維束で構成された蓑毛を含んでいてもよい。前記蓑毛(ウエフトとも称される。)は、一般的に、所定の長さの繊維束の一方の端部をかつら用のミシンで縫製して、腰ミノ状に加工したものである。前記蓑毛において、縫製部が根元部分となる。本発明の1以上の実施形態において、第2留め具は通常毛髪部材の一方の端部に設けられ、例えば毛髪部材が蓑毛の場合は、通常、第2留め具は、蓑毛の根元部分に設けられる。
本発明の1以上の実施形態において、前記毛髪部材は、ベース部分と、前記ベース部分の中央部に植毛された繊維で構成されたヘアピースを含んでいてもよい。本発明の1以上の実施形態において、特に限定されないが、通常、第2留め具は、ヘアピースのベース部分の周縁部にに設けられる。本発明の1以上の実施形態において、前記ヘアピースは、分け目を有してもよい。本発明の1以上の実施形態において、分け目を有するヘアピースは、かつらベースキャップの前頭部を覆う領域に固定することが好ましく、かつらベースキャップの前頭部を覆う領域に配置された開口部に固定してもよい。本発明の1以上の実施形態において、前記ヘアピースのベース部分は、特に限定されないが、例えば、かつらベースキャップと同様、人工皮膚ベースを用いてもよく、ネットベースを用いてもよい。
本発明の1以上の実施形態において、前記かつらベースキャップには、一つ以上の第1留め具が備えられ、前記毛髪部材には、第1留め具に対して接着性を有する第2留め具が備えられている。第2留め具が第1留め具に対して接着性を有することで、簡便に第2留め具を第1留め具に剥離可能に接着させることができる。本発明の1以上の実施形態において、「第2留め具が第1留め具に対して接着性を有する」とは、第1留め具と第2留め具が圧力及び/又は熱等の外的処理により剥離可能に接着することを意味する。本発明の1以上の実施形態において、「第2留め具と第1留め具が剥離可能に接着する」とは、第2留め具と第1留め具間の接着強度が9N/cm以下であることを意味する。第2留め具と第1留め具間の接着強度は、特に限定されないが、0.5N/cm以上であることが好ましく、1N/cm以上であることがより好ましい。本発明の1以上の実施形態において、第2留め具と第1留め具間の接着強度は、後述するとおりに測定する。
本発明の1以上の実施形態において、第2留め具と第1留め具が剥離可能に接着することで、一つのかつらキットで様々なデザインのかつらを作製することができる。
本発明の1以上の実施形態において、特に限定されないが、頭部への装着時にフィット性を高める観点から、第1留め具及び第2留め具の少なくとも一方は伸縮性を有することが好ましく、第1留め具及び第2留め具のいずれも伸縮性を有することがより好ましい。
本発明の1以上の実施形態において、特に限定されないが、第1留め具は、テープ状であることが好ましい。本発明の1以上の実施形態において、特に限定されないが、第1留め具の厚さは0.2〜0.6mmであってもよく、0.3〜0.5mmであってもよい。本発明の1以上の実施形態において、特に限定されないが、第1留め具の幅は、かつらベースキャップに毛髪部材として蓑毛を固定する場合は、蓑毛の根元部分の幅より広いことが望ましく、例えば、蓑毛の根元部分の幅の1.5倍以上にしてもよく、2倍以上にしてもよい。
本発明の1以上の実施形態において、かつらベースキャップへの第1留め具の配置方法は特に限定されないが、例えば、作業性の観点から、第1留め具の長さ方向がかつらベースキャップの横方向(頭部の周囲方向)に沿うように配列することが望ましく、隣接する第1留め具の配置位置間の間隔は、第1留め具の幅より大きいことが好ましい。本発明の1以上の実施形態において、かつらベースキャップへの第1留め具の固定方法は、特に限定されないが、例えば、第1留め具が固定箇所以外は動くように固定することが望ましい。本発明の1以上の実施形態において、例えば、第1留め具はかつらベースキャップに縫着されてもよく、第1留め具に折り目を設け、該折り目に沿って第1留め具をかつらベースキャップに縫着してもよい。また、本発明の1以上の実施形態において、特に限定されないが、例えば、第1留め具はかつらベースキャップにボンド等の接着剤で固定されてもよく、第1留め具に折り目を設け、該折り目に沿って第1留め具をかつらベースキャップにボンド等の接着剤で固定してもよい。通気性を高め、装着時の快適性を高めることと第1留め具と第2留め具の剥離を容易にする観点から、第1留め具の折り目の箇所のみがかつらベースキャップに固定されていることが好ましい。
本発明の1以上の実施形態において、特に限定されないが、第2留め具は、テープ状であることが好ましい。本発明の1以上の実施形態において、特に限定されないが、第2留め具の厚さは0.2〜0.6mmであってもよく、0.3〜0.5mmであってもよい。本発明の1以上の実施形態において、特に限定されないが、第2留め具の幅は、毛髪部材が蓑毛の場合は、蓑毛の根元部分の幅より大きいことが望ましく、例えば、蓑毛の根元部分の幅の1.5倍以上にしてもよく、2倍以上にしてもよい。本発明の1以上の実施形態において、特に限定されないが、第2留め具の幅は、毛髪部材がヘアピースの場合は、ヘアピースの周縁部の幅より大きいことが望ましく、例えば、ヘアピースの周縁部の幅の1.5倍以上にしてもよく、2倍以上にしてもよい。或いは、本発明の1以上の実施形態において、特に限定されないが、ヘアピースのベース部分の全体を覆うように第2留め具を設けてもよい。
本発明の1以上の実施形態において、第1留め具の一方又は両方の表面及び第2留め具の一方又は両方の表面には、自着性接着剤が配置されていることが好ましい。自着性接着剤によって、第2留め具と第1留め具は剥離可能に接着することができる。本発明の1以上の実施形態において、「自着性接着剤」とは、同種の接着剤でのみ接着し、他の物質に対しては実質的に接着しない性質を有する接着剤を意味する。第1留め具の一方又は両方の表面及び第2留め具の一方又は両方の表面に自着性接着剤が配置されていることにより、第1留め具及び第2留め具のみ互いに接着性を有することになる。
本発明の1以上の実施形態において、頭部形状へのフィット性を高める観点から、前記自着性接着剤は、固化した後に、柔軟性を有することが好ましい。本発明の1以上の実施形態において、自着性接着剤は、特に限定されないが、例えば、天然ゴム、天然ゴムに不飽和モノマーをグラフト化した天然ゴム誘導体、合成ゴム等からなる群から選ばれる一種以上の接着性成分を含む接着剤組成物を用いることができ、自着性に優れる観点から、天然ゴム及び天然ゴムに不飽和モノマーをグラフト化した天然ゴム誘導体からなる群から選ばれる一種以上の接着性成分を含む接着剤組成物を用いることが好ましい。本発明の1以上の実施形態において、天然ゴムにグラフト化する不飽和モノマーとしては、特に限定されないが、例えばメタクリル酸メチル、スチレン、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、無水マレイン酸、アクリルアミド、ビニルピロリドン、ジメチルアクリルアミド、メタクリル酸グリシジル等が挙げられる。これらの中でも、グラフト化反応が確実に進行する観点から、メタクリル酸メチル、スチレン、アクリロニトリルを使用することが一般的である。合成ゴムとしては、例えば、アクリロニトリル−イソプレン共重合体ゴム(NIR)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム(NBR)、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、ブタジエンゴム、イソプレンゴム等が挙げられる。接着成分として、天然ゴム及び/又は天然ゴム誘導体と、合成ゴムを併用してもよく、毛髪部材とかつらベースキャップ間の剥離強度を高める観点から、天然ゴム及び/又は天然ゴム誘導体と、合成ゴムの合計量を100質量%とした場合、天然ゴム及び/又は天然ゴム誘導体の含有量は30質量%以上であることが好ましい。前記接着剤組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲内で、老化防止剤等の添加剤を適宜含んでも良い。老化防止剤としては、例えば、ヒンダードフェノール系酸化防止剤等の酸化防止剤を用いることができる。ヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、例えば、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、3,9−ビス[2−{3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン等が挙げられる。本発明の1以上の実施形態において、自着性接着剤は、特に限定されないが、市販のものを用いることができる。例えば、天然ゴム、天然ゴムにメタクリル酸メチルをグラフト重合させた天然ゴム誘導体、合成ゴム等を接着性成分とするムサシケミカル株式会社のコアテックス(登録商標)シリーズのラテックス系接着剤を用いることができる。第1留め具及び第2留め具において、自着性接着剤は固化状態であることが好ましい。
本発明の1以上の実施形態において、特に限定されないが、第1留め具及び第2留め具は、いずれも、伸縮性生地の一方又は両方の表面に自着性接着剤が配置された留め具用基材で構成されてもよく、伸縮性生地に自着性接着剤が含浸された留め具用基材で構成されてもよい。本発明の1以上の実施形態において、特に限定されないが、頭部への装着時のフィット性を高める観点から、前記留め具用基材は、JIS L 1096定速伸長法に準じて測定した、14.7N荷重時の長さ方向での伸長率が130%以上であることが好ましく、150%以上であることがより好ましい。本発明の1以上の実施形態において、特に限定されないが、第1留め具及び第2留め具は、いずれも、自着性接着剤そのもので構成されてもよい。前記伸縮性生地の素材は特に限定されず、例えば、ポリウレタン繊維、ナイロン繊維等を含む生地を用いてもよい。
本発明の1以上の実施形態において、前記自着性接着剤が圧力で接着する感圧性接着剤の場合は、第1留め具と第2留め具を接触させた後、例えば、接触部分を手で押すことで、簡便に第1留め具と第2留め具を剥離可能に接着させることができる。例えば、天然ゴム、天然ゴムに不飽和モノマーをグラフト化した天然ゴム誘導体、合成ゴム等の接着性成分を含む接着剤組成物の内、感圧性接着剤を用いた場合は、第1留め具と第2留め具を接触させた後、接触部分を手で押すことで、第1留め具と第2留め具を剥離可能に接着させることができる。
本発明の1以上の実施形態において、特に限定されないが、例えば、毛髪部材をかつらベースキャップへ強固に固定するとともに、スタイル変更を容易にする観点から、前記かつらベースキャップと前記毛髪部材の間の剥離強度は、20〜50N/cmであることが好ましく、30〜40N/cmであることがより好ましい。本発明の1以上の実施形態において、かつらベースキャップと毛髪部材の間の剥離強度は、後述するとおりに測定する。
以下、図面を用いて本発明の1以上の実施形態のかつらキット及びそれを用いたかつらの作製方法を説明する。しかし、本発明は、下記図面で示したものに限定されない。
図1〜4は、本発明の1以上の実施形態におけるかつらベースキャップのマネキンヘッドに装着された状態を真上から観察した模式的平面図である。図1〜4において、かつらベースキャップ10は、マネキンヘッド1に装着されており、かつらベースキャップ10の前頭部を覆う領域には開口部11が設けられている。開口部11からは自毛を引き出すことができる。図2に示しているように、開口部11の淵には、部分的に第1留め具12を配置してもよい。図3に示しているように、開口部11の淵の全体を覆うように、第1留め具13を配置してもよい。図4に示しているように、開口部11の全体を覆うように第1留め具14を配置してもよい。第1留め具12、13及び14は、自着性接着剤を塗布して固化させることで形成してもよく、一方又は両方の表面に自着性接着剤が配置されたテープ状の伸縮性生地で構成されてもよく、自着性接着剤が含浸されたテープ状の伸縮性生地で形成してもよい。
図5A〜Cは、本発明の1以上の実施形態において、かつらベースキャップにおける第1留め具の配置を説明する模式的側面図である。図5Aに示されているように、該実施形態において、第1留め具15は、その幅方向の中心線に沿った折り目21を有しており、第1留め具15を折り目21に沿ってかつらベースキャップ10の所定の位置に縫い付けられている。図5Bに示されているように、該実施形態において、第1留め具16は、その幅方向の一方の端部に近い部分に折り目22を有しており、第1留め具16を折り目22に沿って、幅が広い部分が上側になるようにかつらベースキャップ10の所定の位置に縫い付けられている。図5Cに示されているように、該実施形態において、第1留め具17は、その幅方向の他方の端部に近い部分に折り目23を有しており、第1留め具17を折り目23に沿って、幅が広い部分が下側になるようにかつらベースキャップ10の所定の位置に縫い付けられている。
図6は、本発明の1以上の実施形態において用いる1例の蓑毛の模式的説明図である。図6に示されているように、蓑毛30は、所定の長さの繊維束31の一方の端部をかつら用のミシンで縫製した、腰ミノ状の毛髪部材であり、縫製部が根元部分32となる。
図7〜9は、本発明の1以上の実施形態において、蓑毛における第2留め具の配置を説明する模式的説明図である。図7に示されているように、該実施形態においては、蓑毛30の根元部分に自着性接着剤を直接塗布して固化させて形成したテープ状の第2留め具40が設けられている。図8に示されているように、該実施形態においては、蓑毛30の根元部分32を覆うようにして留め具用基材で構成されたテープ状の第2留め具50が縫い付けられている。図8において、24は縫製線である。図9に示されているように、該実施形態においては、蓑毛30の根元部分32の片面と接するように留め具用基材で構成されたテープ状の第2留め具50が縫い付けられている。図9において、25は縫製線である。
図10Aは、本発明の1以上の実施形態において用いる1例のヘアピースの模式的正面図であり、図10Bは同模式的裏面図である。図10A〜Bに示されているように、これらの実施形態のヘアピース60は、ベース部分62と、ベース部分62に植毛された繊維61で構成されており、ベース部分62の周縁部に第2留め部63が設けられ、分け目64を有する。
図11A〜Eは、本発明の1以上の実施形態において、ヘアピースに用いるベース部分の形状を例示した模式的平面図である。本発明の1以上の実施形態において、ヘアピースに用いるベース部分の形状はこれらに限定されない。
図12は、本発明の1以上の実施形態において、第1留め具及び第2留め具に用いる留め具用基材の模式的断面図である。図12Aに示されているように、留め具用基材70は、伸縮性生地71と、伸縮性生地71の両方の表面に配置されている自着性接着剤72、73で構成されている。本発明の1以上の実施形態において、留め具用基材は、伸縮性生地と、伸縮性生地の一方の表面に配置されている自着性接着剤で構成されていてもよい。図12Bに示されているように、留め具用基材80は、伸縮性生地81と、伸縮性生地81の両方の表面に配置されている自着性接着剤82、83と、自着性接着剤82、83のそれぞれの表面に配置されている保護層84、85で構成されている。保護層84、85の素材及び厚み等は、特に限定されず、適宜調整すればよい。本発明の1以上の実施形態において、保護層84、85の素材としては、例えば、ストレッチフィルム等を用いてもよい。本発明の1以上の実施形態において、保護層84、85の厚みは、例えば、10μm〜30μmであってもよい。本発明の1以上の実施形態において、留め具用基材において、自着性接着剤は、伸縮性生地に含浸されてもよい。
図13Aは、本発明の1以上の実施形態において、かつらベースキャップの第1留め具の配置位置を説明する模式的背面図であり、図13Bは同模式的側面図であり、図13Cは、同模式的平面図である。図13A〜13Cに示されているように、これらの実施形態において、かつらベースキャップ100には、横方向(頭部の周囲方向)に沿うように第1留め具を配置するガイド線101が描かれている。
図14A〜Bは、本発明の1以上の実施形態において、かつらベースキャップに毛髪部材を固定する方法を説明する模式的側面図である。図14A〜Bに示されているように、該実施形態において、かつらベースキャップ100のガイド線101に沿って、第1留め具102の幅方向の中心線に位置する折り目103がかつらベースキャップ100に縫着されており、毛髪部材(蓑毛)200の根元部分の片面に接するように留め具用基材で構成された第2留め具201が毛髪部材(蓑毛)200に縫い付けられている(縫製線202)。かつらベースキャップ100に備えられた第1留め具102で、毛髪部材(蓑毛)200に設けられた第2留め具201を覆うようにして手で押して剥離可能に接着させることで、かつらベースキャップ100に毛髪部材(蓑毛)200を固定する。図示はないが、かつらベースキャップ100のガイド線に沿って配置された複数の第1留め具と、毛髪部材に設けられた第2留め具と剥離可能に接着させて、かつらベースキャップに複数の毛髪部材を固定することで、かつらを作製することができる。本発明の1以上の実施形態において、かつらベースキャップの頭頂部を覆う領域には、開口部を設けて自毛を引き出すようにしてもよく、前記開口部に第1留め具を配置し、開口部の第1留め具と、ヘアピースに設けられた第2留め具に剥離可能に接着させて、ヘアピースをかつらベースキャップの頭頂部を覆う領域に固定してもよい。
図15A〜Bは、本発明の1以上の実施形態において、かつらベースキャップに毛髪部材を固定する方法を説明する模式的側面図である。図15A〜Bに示されているように、該実施形態において、かつらベースキャップ100のガイド線101に沿って、第1留め具102の幅方向の一方の端部に近いところに位置する折り目104がかつらベースキャップ100に縫着されており、毛髪部材(蓑毛)200の根元部分の片面に接するように留め具用基材で構成された第2留め具201が毛髪部材(蓑毛)200に縫い付けられている。かつらベースキャップ100に備えられた第1留め具102と、毛髪部材(蓑毛)200に設けられた第2留め具201の片面を接触させた後に手で押して剥離可能に接着させることで、かつらベースキャップ100に毛髪部材(蓑毛)200を固定する。図示はないが、かつらベースキャップ100のガイド線に沿って配置された複数の第1留め具と、毛髪部材に設けられた第2留め具と剥離可能に接着させて、かつらベースキャップに複数の毛髪部材を固定することで、かつらを作製することができる。本発明の1以上の実施形態において、かつらベースキャップの頭頂部を覆う領域には、開口部を設けて自毛を引き出すようにしてもよく、前記開口部に第1留め具を配置し、開口部の第1留め具と、ヘアピースに設けられた第2留め具に剥離可能に接着させて、ヘアピースをかつらベースキャップの頭頂部を覆う領域に固定してもよい。
図16は、本発明の1以上の実施形態において、かつらキットを用いて作製したかつらの模式的側面図である。該実施形態において、かつらベースキャップの頭頂部を覆う領域以外には、蓑毛が固定されてかつら300を構成している。かつら300を装着する場合は、かつらベースキャップの頭頂部を覆う領域に設けた開口部から自毛を引き出すようにしてもよく、開口部に第1留め具が配置されている場合には、開口部の第1留め具に、ヘアピースに設けられた第2留め具を剥離可能に接着させて、ヘアピースをかつらベースキャップの頭頂部を覆う領域に固定してもよい。
図18は、かつらベースキャップと毛髪部材間の剥離強度を測定するのに用いた一例の測定試料を説明する写真である。具体的には、図18Aは、かつらベースキャップと毛髪部材の固定箇所が縦方向の中心になるようにし、かつらベースキャップ部分を縦方向の長さが4cm、横方向の長さが2cmになるようにカットし、毛髪部材(蓑毛)は、根元からの繊維の長さが3cmになるようにカットした一例の測定サンプルの写真である。図18Bは、同測定サンプルにおいて、かつらベースキャップを二つ折りし、端から1cmのところを下側の取り付け側治具に固定し、蓑毛の根元から1cmの部分を上側の取り付け側治具に固定した状態を説明する写真である。
図19は第1留め具と第2留め具間の接着強度を測定のに用いた一例の測定試料を説明する写真である。具体的には、図19Aは、かつらベースキャップと毛髪部材の固定箇所が縦方向の中心になるようにし、かつらベースキャップ部分を縦方向の長さが4cm、横方向の長さが3cmになるようにカットした試料Iの写真である。図19B〜Cは、試料Iから、第1留め具と第2留め具の接着部分のみを切り出す状態を説明する写真である。図19Dは、試料Iから、第1留め具と第2留め具の接着部分のみを切り出し、得られた所定の縦方向の長さを有し、横方向の長さが3cmである試料IIの写真である。図19Eは、試料IIにおいて、第1留め具と第2留め具を横方向の一方の端部から2cmまで剥がして得られた試料IIIの写真である。図19Fは、試料IIIにおいて、剥がれている第1留め具の端から1cmのところを上側の取り付け治具に固定し、剥がれている第2留め具の端から1cmのところを下側の取り付け治具に固定した状態を説明する写真である。
以下実施例を示し本発明の1以上の実施態様を説明する。但し、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
ポリエステル系繊維(カネカ社製「Futura」)を用い、図6に示すように蓑毛30を作製し、図9に示すように蓑毛30の根元部分32に留め具用基材で構成されたテープ状第2留め具50を縫いつけて毛髪部材を得た。具体的には、前記留め具用基材は、伸縮性生地(モリクロス社製「パワーネット」、ポリウレタン83質量%/ナイロン17質量%、厚み0.31〜0.33mm)に、自着性接着剤として天然ゴム系自着性接着剤(ムサシノケミカル社製「コアテックス(登録商標)AD−60」;天然ゴム約60重量%の天然ゴムラテックス)を厚みが0.33〜0.35mmになるように均一に塗布し、室温で4時間乾燥させて作製した。前記留め具用基材のJIS L 1096定速伸長法に準じて測定した、14.7N荷重時の長さ方向の伸長率は約140%であった。前記留め具用基材を、長さ45cm、幅1.5cmにカットして、テープ状の第2留め具50とした。蓑毛30への縫いつけは、テープ状の第2留め具50の幅5mm部分と蓑毛30の根元部分の中心線を、図9に示すよう縫いつけて第2留め具を備えた毛髪部材を作製した。
次に、かつらベースキャップとして編み目が細かいかつらベースキャップ(Dream World社製「Deluxe WIG CAP」)を使用し、図13に示すように、マネキンヘッド(クラッセ社製「加工専用マネキンヘッド」)1にかつらベースキャップ100を被せ、かつらベースキャップ100に第1留め具を配置するためのガイド線101を描いた。ガイド線は、具体的には、下記のように描いた。かつらベースキャップのフロンの中央(鼻から垂直に上がった部分)からネープ部分の中央まで真っ直ぐに第1線を引き、第1線(中央線)にネープ部分から2cm部分に点をうち、そこを中心に半径2cmの円を描く様にコンパスで第2線を引いた。第2線を基準に2cm間隔で第3線から第7線までを描いた。続いて、フロン側の第1線を中心に左右3.5cmの場所に点をうち、その点から7cm頭頂部に向かって真っ直ぐに線を引いた。そこから3.5cm横に点をうち、その点を中心にコンパスで半径3.5cmの線を引き、トンネルの形状の様な第8線を引いた。その第8線を基準に2cm間隔で3本の線を描き、かつらベースキャップにテープ状留め具を固定するガイド線を合計11本引いた。留め具用基材としては、上述したのと同様のものを用いた。前記留め具用基材を、長さ45cm、幅2cmにカットして、幅の中心線に沿って折り目を付けてテープ状の第1留め具102を作製した。図14Aに示すように、かつらベースキャップ100の11本のガイド線101に沿って、テープ状の第1留め具102の折り目の箇所を縫い付けて、第1留め具を備えたかつらベースキャップを作製した。第1留め具の長さ方向がガイド線に沿うようになる。
次に、図14A〜Bに示されているように、かつらベースキャップ100の第1留め具102の下側に、蓑毛200の第2留め具201の片面を接触させて、手で押して剥離可能に接着させた。その後、さらに、第1留め具102の上側を折り、蓑毛200の第2留め具201の他方の面と接触させて、手で押して剥離可能に接着させた。第1留め具102が、第2留め具201を覆うようになっている。かつらベースキャップの設けられた11本の第1留め具102のそれぞれと、11本の蓑毛200の第2留め具を剥離可能に接着させて、かつらベースキャップ100に蓑毛200を固定させて、図16に示すようなかつら300を得た。
(実施例2)
実施例1と同様にして、第2留め具が設けられた蓑毛を作製した。かつらベースキャップとして、実施例1と同様のかつらベースキャップを使用した。実施例1と同様の留め具用基材を長さ45cm、幅1.5cmにカットし、一方の端から5mm幅離れた箇所に長さ方向に沿って折り目を付けてテープ状の第1留め具を作製した。かつらベースキャップに第1留め具を配置するガイド線は、実施例1と同様に描き、図15Aに示されているように、そのガイド線101に沿って第1留め具102の折り目104の箇所を幅が広い部分が下側になるように縫いつけて、第1留め具を備えたかつらベースキャップを作製した。次に、図15A〜Bに示されているように、かつらベースキャップ100の第1留め具102の下側に、蓑毛200の第2留め具201の片面を接触させて、手で押して剥離可能に接着させた以外は、実施例1と同様にして、図16に示すようなかつら300を得た。
(実施例3)
かつらベースキャップとし、実施例1で用いたかつらベースキャップより編み目が粗いかつらベースキャップ(Annie International社製「Mesh WEAVING CAP #4472」)を使用した以外は、実施例1と同様にして、図16に示すようなかつら300を得た。
(実施例4)
かつらベースキャップとし、実施例2で用いたかつらベースキャップより編み目が粗いかつらベースキャップ(Annie International社製「Mesh WEAVING CAP #4472」)を使用した以外は、実施例2と同様にして、図16に示すようなかつら300を得た。
(実施例5)
伸縮性生地(モリクロス社製「パワーネット」、ポリウレタン83質量%/ナイロン17質量%、厚み0.31〜0.33mm)に、厚みが0.37mm〜0.39mmになるようにに均一に自着性接着剤を塗った以外は、実施例1と同様ににして、図16に示すようなかつら300を得た。
(実施例6)
伸縮性生地(モリクロス社製「パワーネット」、ポリウレタン83質量%/ナイロン17質量%、厚み0.31〜0.33mm)に、厚みが0.37mm〜0.39mmになるように均一に自着性接着剤を塗った以外は、実施例2と同様ににして、図16に示すようなかつら300を得た。
(実施例7)
自着性接着剤として、合成イソプレン系接着剤(ムサシノケミカル社製「コアテックス(登録商標)IR−60」、合成イソプレンゴム約60重量%のイソプレンゴムラテックス)を使用した以外は、実施例1と同様の方法で作製した。
(実施例8)
自着性接着剤として、天然ゴム系接着剤(ムサシノケミカル社製「天然ゴム接着剤:コアテックスAD−60」)30重量%と合成イソプレン系接着剤(ムサシノケミカル社製「コアテックス(登録商標)IR−60」)70重量%を混合したものを使用した以外は、実施例1と同様の方法で作製した。
(実施例9)
自着性接着剤として、天然ゴム系接着剤(ムサシノケミカル社製「天然ゴム接着剤:コアテックスAD−60」)50重量%と合成イソプレン系接着剤(ムサシノケミカル社製「コアテックス(登録商標)IR−60」)50重量%を混合したものを使用した以外は、実施例1と同様の方法で作製した。
(比較例1)
ポリエステル系繊維(カネカ社製「Futura」)を用い、図6に示すように蓑毛30を作製した。かつらベースキャップとして実施例1と同様のかつらベースキャップを使用し、実施例1の方法と同じ様に蓑毛を縫い付けるためのガイド線を描いた。次に、かつらベースキャップに描いたガイド線に沿って、蓑毛の根元を市販のWeaving縫い付け糸(Annie International社製「Premium Weaving Set」)を用いて縫いつけて、かつらを作製した。
(比較例2)
ポリエステル系繊維(カネカ社製「Futura」)を用い、図6に示すように蓑毛30を作製した。かつらベースキャップとして実施例1と同様のかつらベースキャップを使用し、実施例1の方法と同じ様に蓑毛を縫い付けるためのガイド線を描いた。次に、かつらベースキャップに描いたガイド線に沿って、蓑毛の根元を市販のWeavingボンド(Universal Beauty Products社製「SALON PRO 30 SECOND SUPER HAIR BOND GLUE」)で固定し、かつらを作製した。
(比較例3)
Weavingボンド(Universal Beauty Products社製「SALON PRO HAIR BOND GLUE」)を使用した以外は、比較例2と同様にしてかつらを作製した。
(比較例4)
ポリエステル系繊維(カネカ社製「Futura」)を用い、図6に示すように蓑毛30を作製した。かつらベースキャップとして実施例3と同様のかつらベースキャップを使用し、実施例1の方法と同じ様に蓑毛を縫い付けるためのガイド線を描いた。次に、かつらベースキャップに描いたガイド線に沿って、蓑毛の根元を市販のWeavingボンド(Universal Beauty Products社製「SALON PRO 30 SECOND SUPER HAIR BOND GLUE」)で固定し、かつらを作製した。
(比較例5)
市販されている商品(Snap Weave「Virgin Brazilian Hair 4B Curl Collection U-Part Cap Included」)を使用した。図17に示されているように、かつらベースキャップのボタン状の固定部401に毛髪部材のボタン状の固定部402を固定し、かつら400を作製した。
実施例及び比較例のかつらにおけるかつらベースキャップと毛髪部材間の剥離強度を下記のように測定し、その結果を下記表1に示した。また、実施例のかつらにおける第1留め具と第2留め具間の接着強度を下記のように測定し、その結果を下記表1に示した。また、実施例及び比較例のかつらにおけるかつらの作製時間を下記のように測定評価し、その結果を下記表1に示した。実施例1〜9のかつらにおけるスタイル変更容易性をかつらベースキャップと毛髪部材間の剥がし易さで評価し、下記表1に示した。
(かつらベースキャップと毛髪部材間の剥離強度)
<測定条件>
小型卓上試験装置(日本電産シンポ社製「FGS−1000TV−FGP−5」)を使用し、下記試験条件にてかつらベースキャップと毛髪部材が剥がれる時の最大荷重(N)を測定した。
試験条件は、下記のとおりであった。
試験種類:剥離試験
試験速度:700mm/min
動作方向:PULL
試料取り付け治具:上(フォースゲージ取り付け側)=GC−2−5
下(スタンド取り付け側)=GT−30−1
<測定方法>
(1)ランダムに5箇所を選択し、かつらベースキャップと毛髪部材の固定箇所が縦方向の中心になるようにし、かつらベースキャップ部分を縦方向の長さが4cm、横方向の長さが2cmになるようにカットし、毛髪部材(蓑毛)は、根元からの繊維の長さが3cmになるようにカットして、測定サンプルとして用いた。
(2)測定サンプルにおいて、かつらベースキャップを縦方向の中心で二つ折りし、端から1cmのところを下側の取り付け側治具に固定した。
(3)蓑毛の根元から1cmの部分を上側の取り付け側治具に固定した。
(4)上述した測定条件にて測定を実施した。
<剥離強度>
下記式に基づいて、上記のように測定した最大荷重(N)をかつらベースキャップと毛髪部材の固定部分間の幅(横方向の長さに対応する)で割った値を剥離強度(N/cm)とし、5箇所の平均値をかつらベースキャップと毛髪部材間の剥離強度とした。
かつらベースキャップと毛髪部材間の剥離強度(N/cm)=最大荷重(N)÷2cm
(第1留め具と第2留め具間の接着強度)
<測定条件>
測定条件はかつらベースキャップと毛髪部材間の剥離強度の測定条件と同一であった。
<測定方法>
(1)ランダムに5箇所を選択し、かつらベースキャップと毛髪部材の固定箇所が縦方向の中心になるようにし、かつらベースキャップ部分を縦方向の長さが4cm、横方向の長さが3cmになるようにカットし、試料Iとした。
(2)試料Iから、第1留め具と第2留め具の接着部分のみを切り出し、縦方向の長さが1cm、横方向の長さが3cmの試料IIを得た。
(3)試料IIにおいて、第1留め具と第2留め具を横方向の一方の端部から2cmまで剥がして、試料IIIを得た。
(4)試料IIIにおいて、剥がれている第1留め具の端から1cmのところを上側の取り付け治具に固定した。
(5)試料IIIにおいて、剥がれている第2留め具の端から1cmのところを下側の取り付け治具に固定した。
(6)上述した測定条件にて測定を実施した。
<接着強度>
下記式に基づいて、上記のように測定した最大荷重(N)を第2留め具と第1留め具間の接着部分の幅(縦方向の長さに相当する)で割ることで接着強度(N/cm)を算出し、5箇所の平均値を第1留め具と第2留め具間の接着強度の接着強度とした。
第1留め具と第2留め具間の接着強度(N/cm)=最大荷重(N)÷1cm
(かつらの作製時間)
実施例1〜9では、第1留め具を設置済みのかつらベースキャップをマネキンヘッドに装着させた後、第2留め具を有する毛髪部材(蓑毛)を用い、かつらベースキャップの全ての第1留め具に蓑毛の第2留め具をを剥離可能に接着させて、かつらが完成するまでの時間を測定した。比較例1〜4では、かつらベースキャップをマネキンヘッドに装着させた後、ガイド線を描く時からかつらが完成するまでの時間を測定した。比較例5では、かつらベースキャップをマネキンヘッドに装着させた後、かつらベースキャップのボタン状の固定部に毛髪部材のボタン状の固定部を固定し、かつらが完成するまでの時間を測定した。実施例1〜6及び比較例1〜5はいずれもそれぞれ5回作製して、その平均値をかつら作製時間とした。なお、毎回の作製時間の測定結果の場合は秒はすべて切り捨てた。
(スタイル変更容易性)
実施例1〜9のかつらの作製時間を測定後、かつらベースキャップの全ての第1留め具から蓑毛の第2留め具の取り外す時間(以下において、毛髪部材の剥がし時間と記す。)を測定した。毛髪部材の剥がし時間を4回測定し、その平均値に基づいて下記の基準でスタイル変更容易性を評価した。
1:取り外しに掛かった時間が30分以上であり、スタイル変更容易性がやや劣る。
2:取り外しに掛かった時間が20分以上30分未満であり、スタイル変更容易性が良好である。
3:取り外しに掛かった時間が20分未満であり、スタイル変更容易性がかなり良好である。
前記表1の結果から分かるように、実施例のかつらキットを用いた場合、簡便にかつ短時間でかつらを作製することができ、毛髪部材が外れにくいかつらを得ることができた。
1 マネキンヘッド
10、100 かつらベースキャップ
11 開口部
12、13、14、15、16、17、102 第1留め具
21、22、23、103、104 折り目
24、25、202 縫製線
30、200 蓑毛
31 繊維束
32 根元部分
40、50、63、201 第2留め具
60 ヘアピース
61 植毛された繊維
62 ベース部分
64 分け目
70、80 留め具用基材
71、81 伸縮性生地
72、73、82、83 自着性接着剤
84、85 保護層
101 ガイド線
300、400 かつら
401、402 ボタン状の固定部

Claims (12)

  1. かつらベースキャップと、一つ以上の毛髪部材を含むかつらキットであって、
    前記かつらベースキャップには、一つ以上の第1留め具が備えられ、前記毛髪部材には、第1留め具に対して接着性を有する第2留め具が備えられており、
    第2留め具が第1留め具に剥離可能に接着することで、前記毛髪部材が前記かつらベースキャップに固定されることを特徴とするかつらキット。
  2. 第1留め具及び第2留め具の一方又は両方の表面には、自着性接着剤が配置されており、第2留め具と第1留め具は、自着性接着剤によって接着する請求項1に記載のかつらキット。
  3. 第1留め具及び第2留め具の少なくとも一方はテープ状である請求項1又は2に記載のかつらキット。
  4. 第1留め具は、折り目を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載のかつらキット。
  5. 第1留め具の折り目の箇所のみがかつらベースキャップに固定されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のかつらキット。
  6. 前記かつらベースキャップと前記毛髪部材の間の剥離強度は、20〜50N/cmである請求項1〜5のいずれか1項に記載のかつらキット。
  7. 前記毛髪部材は、繊維が互いに連結されている根元部分を有する繊維束で構成された蓑毛を含み、前記根元部分に第2留め具が配置されている請求項1〜6のいずれか1項に記載のかつらキット。
  8. 前記毛髪部材は、ベース部分と、前記ベース部分に植毛された繊維で構成されたヘアピースを含み、前記ベース部分の周縁部に第2留め具が配置されている請求項1〜7のいずれか1項に記載のかつらキット。
  9. 第2留め具と第1留め具間の接着強度は、1〜9N/cmである請求項1〜8のいずれか1項に記載のかつらキット。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のかつらキットを用いるかつらの作製方法であって、前記かつらキットは、かつらベースキャップと、一つ以上の毛髪部材を含み、前記かつらベースキャップには、一つ以上の第1留め具が備えられ、前記毛髪部材には、第1留め具に対して接着性を有する第2留め具が備えられており、第2留め具を第1留め具に剥離可能に接着させて、前記毛髪部材を前記かつらベースキャップに固定することを特徴とするかつらの作製方法。
  11. 第1留め具と第2留め具を片面で接着させる請求項10に記載のかつらの作製方法。
  12. 第1留め具にて第2留め具を挟むように第1留め具と第2留め具を接着させる請求項10に記載のかつらの作製方法。
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