JPWO2018207283A1 - スマートメーターおよび電力供給制御プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
大規模な地震が発生した際の行動として、電気器具の電源をオフにする又は屋内のブレーカーを落とす等の電源操作が呼びかけられているが、実際に大規模な地震が発生したときには避難が最優先となるため、電源操作を行うことが困難である。
また、特許文献1には、「切」の状態になった開閉器が電気メーターに付けられた復旧ボタンを操作することによって「接」の状態になることが記載されている。
また、特許文献2には次の事項が記載されている。スマートメーターにコントローラが接続され、電力供給を継続するか停止するかコントローラに表示される。電力供給の継続を希望するユーザはコントローラを操作し、スマートメーターはスマートメーターネットワーク経由で電力供給の継続を応答する。電力会社は、電力供給の継続を応答しなかったスマートメーターに対して、スマートメーターネットワーク経由で、スマートメーターの開閉器を「切」の状態にする操作を行う。開閉器が「切」の状態である場合、ユーザはコントローラを操作し、スマートメーターはスマートメーターネットワーク経由で電力供給の再開を要求する。電力会社は、電力供給の再開を要求したスマートメーターに対して、スマートメーターネットワーク経由で、スマートメーターの開閉器を「接」の状態にする操作を行う。これにより、電力の供給が再開される。
また、特許文献1には復旧ボタンの操作に対する制約が記載されていない。つまり、いたずら又は悪意で復旧ボタンが操作されることによって、開閉器が「切」の状態から「接」の状態に変更されてしまう。例えば、空き家および空き室において、いたずら又は悪意で開閉器が「切」の状態から「接」の状態に変更されてしまう。
大規模な地震では、最初の地震が発生した後も大きな余震が続くため、長時間の停電および断続的な停電が発生する。そのため、2回目以降の緊急地震速報を受信することができない可能性がある。また、感震センサーが動作しない可能性がある。その結果、通電火災が発生する可能性がある。
しかし、初期段階では、地震に関する情報を得るためにテレビ等が必要になる。また、夜中に地震が発生した場合には、照明が使えるほうが安全である。そのような事情があるため、スマートメーターの開閉器に対する制御を実施して電力の供給を停止することが、必ずしもユーザの安全につながるとは限らない。
最初の緊急地震速報が受信されてから地震が到達するまでの間にはある程度の時間がある。そのため、電化製品を使用している場合には、電化製品の電源をオフにすることが可能である。しかし、電化製品の電源をオフにする前に、開閉器に対する制御によって電力の供給が止まった場合、または、停電によって電力の供給が止まった場合、ユーザが、電化製品の電源をオフにせずに、屋外に避難することが想定される。その結果、電力の供給が再開されたときに通電火災が発生する可能性がある。
地震通知を受信する受信部と、
地震通知が受信された場合に地震通知の受信を記憶する記憶部と、
地震通知が受信された場合に、電路を閉じることよって、電化製品に対する電力供給を停止する第1停止部と、
停電後の復電時に、地震通知の受信が記憶されていて、且つ、前記電路が開いている場合に、前記電路を閉じることによって、前記電化製品に対する電力供給を停止する第2停止部とを備える。
地震発生時の通電火災を防ぐための形態について、図1から図5に基づいて説明する。
図1に基づいて、スマートメーターシステム100の構成を説明する。
スマートメーターシステム100は、電力会社から各ユーザ宅へ電力を供給するためのシステムである。
電力会社は、電力の供給元である。
ユーザ宅は、ユーザの住宅であって、電力の供給先である。
複数のスマートメーター(200A〜200H)のそれぞれをスマートメーター200という。
例えば、ネットワーク101は、電力会社のネットワーク、携帯事業者のネットワークまたは他のネットワークである。
コンセントレータ121は、920メガヘルツ帯を利用する特定小電力無線通信に対応したコンセントレータである。コンセントレータ121は、スマートメーター200Aとスマートメーター200Bとスマートメーター200Cとのそれぞれの通信経路を管理する。
コンセントレータ122は、電力線搬送通信(PLC:Power Line Communication)に対応したコンセントレータである。電力線搬送通信は、電力線を伝送媒体とする通信である。コンセントレータ122は、スマートメーター200Dとスマートメーター200Eとスマートメーター200Fとのそれぞれの通信経路を管理する。
基地局123は、携帯電話事業者の基地局であり、携帯電話通信に対応している。携帯電話通信は、携帯電話事業者が提供する無線回線を用いた通信である。LTE(Long Term Evolution)等は、携帯電話事業者が提供する無線回線の一例である。
スマートメーター200D、スマートメーター200Eおよびスマートメーター200Fは、コンセントレータ122を介して、電力システム110と通信を行う。具体的には、それぞれのスマートメーター(200D、200Eおよび200F)は、電力線搬送通信を用いてマルチホップ通信でコンセントレータ122と通信を行う。コンセントレータ122は、それぞれのスマートメーター(200D、200E、200F)と電力システム110との通信を中継する。
スマートメーター200Gおよびスマートメーター200Hは、基地局123を介して、電力システム110と通信を行う。具体的には、それぞれのスマートメーター(200Gおよび200H)は、無線回線を用いて基地局123と通信を行う。基地局123は、それぞれのスマートメーター(200Gおよび200H)と電力システム110との通信を中継する。
電力システム110は、それぞれのスマートメーター200を遠隔で操作する。具体的には、電力システム110はそれぞれのスマートメーター200に制御指令を送信する。それぞれのスマートメーター200は制御指令を受信し、制御結果を応答する。制御指令は命令された制御を示し、制御応答は制御の結果を示す。
スマートメーター200はコンピュータである。
スマートメーター200は、プロセッサ901とメモリ902と補助記憶装置903と通信装置904と表示装置905と時計906といったハードウェアを備える。さらに、スマートメーター200は、計測装置201と開閉器202と検知器203と再開ボタン204といったハードウェアを備える。これらのハードウェアは、信号線を介して互いに接続されている。
メモリ902は揮発性の記憶装置である。メモリ902は、主記憶装置またはメインメモリとも呼ばれる。例えば、メモリ902はRAM(Random Access Memory)である。メモリ902に記憶されたデータは必要に応じて補助記憶装置903に保存される。
補助記憶装置903は不揮発性の記憶装置である。例えば、補助記憶装置903は、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、またはフラッシュメモリである。補助記憶装置903に記憶されたデータは必要に応じてメモリ902にロードされる。
表示装置905は電力使用量などを表示する装置である。例えば、表示装置905は液晶ディスプレイである。表示装置905は、通信状態を点灯、消灯または点滅で示すLED(Light Emitting Diode)を有する。
時計906は日時を示す装置である。
開閉器202は電路102を開閉する装置である。電路102は電気を通す通路である。電路102には、ユーザ宅で使用される複数の電化製品(130Aおよび130B)が接続される。複数の電化製品のそれぞれを電化製品130という。
検知器203は停電および復電を検知する装置である。
再開ボタン204は、再開操作用のボタンである。再開操作は、電化製品130に対する電力供給が停止された後に電化製品130に対する電力供給を再開するための操作である。具体的には、再開操作は再開ボタン204の押下である。
電力会社からユーザ宅へ電力が供給されている場合、電路102が開いていると電化製品130に電力が供給される。しかし、電力会社からユーザ宅へ電力が供給されていても、電路102が閉じていると電化製品130に電力が供給されない。
さらに、補助記憶装置903にはOS(Operating System)が記憶されている。OSの少なくとも一部は、メモリ902にロードされて、プロセッサ901によって実行される。
つまり、プロセッサ901は、OSを実行しながら、電力供給制御プログラムを実行する。
電力供給制御プログラムを実行して得られるデータは、メモリ902、補助記憶装置903、プロセッサ901内のレジスタまたはプロセッサ901内のキャッシュメモリといった記憶装置に記憶される。
通信装置904はデータを通信する通信部として機能する。特に、通信装置904はデータを受信する受信部292として機能する。
表示装置905は画像等を表示する表示部として機能する。
時計906は日時を示す時計部として機能する。
開閉器202は電路102を開閉する開閉部として機能する。
検知器203は停電および復電を検知する検知部として機能する。
再開ボタン204は再開操作を受け付ける受付部として機能する。
スマートメーター200の動作は電力供給制御方法に相当する。また、電力供給制御方法の手順は電力供給制御プログラムの手順に相当する。
第1停止処理は、スマートメーター200に地震通知が到達したときの処理である。
地震通知は、地震の発生を知らせる通知である。具体的には、地震通知は緊急地震速報である。
電力システム110は、気象庁が発令する緊急地震速報を受信すると、緊急地震速報の内容に基づいて通知対象エリアを特定する。そして、電力システム110は、通知対象エリア内のスマートメーター200へ緊急地震速報を送信する。
具体的には、制御部240は、第1対象期間中の通知受信が記憶部291に記憶されているか判定する。第1対象期間は、今回の通知受信の直前の期間であり、予め決められた期間長を有する。例えば、第1対象期間の長さは1ヶ月である。
通知受信が記憶部291に記憶されている場合、処理はステップS114に進む。
通知受信が記憶部291に記憶されていない場合、処理はステップS113に進む。
具体的には、制御部240は、地震通知の受信タイミングを記憶部291に記憶する。受信タイミングは日時で表される。日時は時計906から得られる。
具体的には、第1停止部210は、開閉器202を制御することによって、電路102を閉じる。
ステップS114により、電化製品130に対する電力供給が停止される。
再開処理は、再開操作時の処理である。
再開操作は、電化製品130に対する電力供給を再開するための操作である。具体的には、再開操作は、再開ボタン204の押下である。
ユーザは、電化製品130に対する電力供給を再開させたい場合に再開ボタン204を押下する。
具体的には、再開部220は、開閉器202から電路102の状態情報を得る。そして、再開部220は、電路102の状態情報を参照することによって、電路102の状態が開状態と閉状態とのいずれであるか判定する。電路102の状態情報は、電路102の状態を示す情報である。
開状態は、電路102が開いている状態である。電路102が開状態である場合、電化製品130に対する電力供給が行われている。
閉状態は、電路102が閉じている状態である。電路102が閉状態である場合、電化製品130に対する電力供給が停止している。
電路102が開状態である場合、再開処理は終了する。
電路102が閉状態である場合、処理はステップS123に進む。
具体的には、再開部220は、開閉器202を制御することによって、電路102を開く。
ステップS123により、電化製品130に対する電力供給が再開される。
第2停止処理は、停電後の復電時に行われる処理である。
具体的には、第2停止部230は、第2対象期間中の通知受信が記憶部291に記憶されているか判定する。第2対象期間は、復電検知の直前の期間であり、予め決められた期間長を有する。例えば、第2対象期間の長さは1ヶ月である。
通知受信が記憶部291に記憶されている場合、処理はステップS133に進む。
通知受信が記憶部291に記憶されていない場合、第2停止処理は終了する。
具体的には、第2停止部230は、開閉器202から電路102の状態情報を得る。そして、第2停止部230は、電路102の状態情報を参照することによって、電路102の状態が開状態と閉状態とのいずれであるか判定する。
電路102が開状態である場合、処理はステップS134に進む。
電路102が閉状態である場合、第2停止処理は終了する。
具体的には、第2停止部230は、開閉器202を制御することによって、電路102を閉じる。
ステップS134により、電化製品130に対する電力供給の再開が停止される。
スマートメーター200は、緊急地震速報が発動されるような大地震の発生時に第1停止処理でユーザ宅内への電力の供給を停止することによって、大地震の発生時における通電火災を防ぐことができる。
スマートメーター200は、大地震後に継続する余震などによって長期的および断続的に発生する停電からの復旧時に、第2停止処理でユーザ宅内への電力の供給を停止することによって、停電からの復旧時における通電火災を防ぐことができる。
スマートメーター200は、再開ボタン204の押下時に再開処理でユーザ宅内への電力の供給を再開することによって、電力システム110との通信ができない状況においてもユーザ宅内への電力の供給を再開することができる。
スマートメーター200は、特定小電力無線通信と電力線搬送通信と携帯電話通信とのいずれとも異なる方式で通信を行ってもよい。
コンセントレータ(121および122)が配下のスマートメーター(200Aから200F)に地震通知を送信することにより、電力システム110の負荷を軽減することができる。つまり、電力システム110において、配信先抽出時間および通知配信時間を短縮することができる。配信先抽出時間は、地震通知の配信先となるスマートメーター200を抽出するための時間である。通知配信時間は、抽出されたスマートメーター200に地震通知を配信するための時間である。
ユーザの要求に応じて電化製品130に対する電力供給を停止または継続する形態について、主に実施の形態1と異なる点を図6に基づいて説明する。
スマートメーターシステム100の構成は、実施の形態1における構成(図1参照)と同じである。
スマートメーター200の構成は、実施の形態1における構成(図2参照)と同じである。
制御情報は、供給停止または供給継続を示す情報である。
供給停止は、電化製品130に対する電力供給の停止を意味する。
供給継続は、電化製品130に対する電力供給の継続を意味する。
図6に基づいて、第1停止処理を説明する。
ステップS211からステップS213は、実施の形態1(図3参照)におけるステップS111からステップS113と同じである。
制御情報が供給停止を示す場合、処理はステップS215に進む。
制御情報が供給継続を示す場合、電化製品130に対する電力供給が停止されずに、第1停止処理は終了する。
具体的には、第1停止部210は、開閉器202を制御することによって、電路102を閉じる。
ステップS215により、電化製品130に対する電力供給が停止される。
緊急地震速報が受信された段階では、地震による揺れが発生するまでに一定の時間があるため、ユーザが電化製品130の電源を切ることが可能である。また、最初の地震が発生したときには、テレビ等からできるだけ情報を収集したいという要求がある。また、地震が夜中に発生した場合には、安全に対処するために照明を利用したいという要求がある。このように、地震が発生した場合であっても、電化製品130に対する電力の供給を停止しない方が良い場合がある。
スマートメーター200は、電化製品130に対する電力供給の停止または継続を制御情報に基づいて選択する。つまり、スマートメーター200は、地震の発生時に、通電火災の防止と電力供給の維持とのいずれを優先するか選択することができる。
地震通知を受信した日時または地震通知を受信したときの電力使用量に基づいて電化製品130に対する電力供給を停止または継続する形態について、主に実施の形態1と異なる点を図7に基づいて説明する。
スマートメーターシステム100の構成は、実施の形態1における構成(図1参照)と同じである。
スマートメーター200の構成は、実施の形態1における構成(図2参照)と同じである。
停止条件は、電化製品130に対する電力供給を停止する条件である。
図7に基づいて、第1停止処理を説明する。
ステップS311からステップS313は、実施の形態1(図3参照)におけるステップS111からステップS113と同じである。
停止条件を満たす場合、処理はステップS315に進む。
停止条件を満たさない場合、電化製品130に対する電力供給が停止されずに、第1停止処理は終了する。
具体的には、第1停止部210は、開閉器202を制御することによって、電路102を閉じる。
ステップS315により、電化製品130に対する電力供給が停止される。
ステップS314において、第1停止部210は、停止条件を満たすか否かを地震通知の受信タイミングに基づいて判定する。つまり、第1停止部210は、地震通知の受信タイミングに基づいて、電力供給を停止するか判定する。電力供給を停止すると判定した場合、第1停止部210は電路102を閉じる(S315)。
停止条件は、電化製品130に対する電力供給を停止した方が良い季節である。例えば、電気ストーブは通電火災の原因となる。そのため、電気ストーブが使用される季節(例えば、12月から3月)が停止条件となる。
具体的には、第1停止部210は、受信タイミングが属する季節である受信季節を判定する。そして、第1停止部210は、受信季節が停止条件を満たすか判定する。つまり、第1停止部210は、受信季節に基づいて電力供給を停止するか判定する。
ステップS314において、第1停止部210は、停止条件を満たすか否かを地震通知の受信タイミングに基づいて判定する。つまり、第1停止部210は、地震通知の受信タイミングに基づいて、電力供給を停止するか判定する。電力供給を停止すると判定した場合、第1停止部210は電路102を閉じる(S315)。
停止条件は、電化製品130に対する電力供給を停止した方が良い時間帯である。例えば、夜は照明が必要であるが、日中は照明が不要である。そのため、日中の時間帯(例えば、6時から18時)が停止条件となる。
具体的には、第1停止部210は、受信タイミングが属する時間帯である受信時間帯を判定する。そして、第1停止部210は、受信時間帯が停止条件を満たすか判定する。つまり、第1停止部210は、受信時間帯に基づいて電力供給を停止するか判定する。
ステップS314において、第1停止部210は、停止条件を満たすか否かを地震通知の受信タイミングに基づいて判定する。つまり、第1停止部210は、地震通知の受信タイミングに基づいて、電力供給を停止するか判定する。電力供給を停止すると判定した場合、第1停止部210は電路102を閉じる(S315)。
停止条件は、第1実施例で説明した季節と第2実施例で説明した時間帯とを含んだ条件である。例えば、停止条件は、冬場または日中である、という条件である。
ステップS314において、第1停止部210は、停止条件を満たすか否かを地震通知の受信時の電力使用量に基づいて判定する。つまり、第1停止部210は、地震通知の受信時の電力使用量に基づいて、電力供給を停止するか判定する。電力供給を停止すると判定した場合、第1停止部210は電路102を閉じる(S315)。
停止条件は、電化製品130に対する電力供給を停止した方が良い電力使用量である。例えば、多くの電化製品130が使用されている状態で停電が発生した場合、復電時に通電火災が発生する可能性が高い。そのため、電力使用量の閾値が停止条件となる。
具体的には、第1停止部210は、通知受信時の電力使用量を得て、通知受信時の電力使用量が電力閾値を超えているか判定する。電力閾値は電力使用量の閾値である。
計測装置201は定期的に電力使用量を計測し、制御部240は電力使用量が計測される毎に電力使用量と計測時刻とを記憶部291に記憶する。
通知受信時の電力使用量を得るとき、第1停止部210は、現在の電力使用量を計測装置201から得て、前回の電力使用量を記憶部291から得て、現在の電力使用量と前回の電力使用量との差分を算出する。算出された差分を電力差分という。
さらに、第1停止部210は、現在時刻を時計906から得て、前回の計測時刻を記憶部291から得て、前回の計測時刻から現在時刻までの時間を算出する。算出された時間を経過時間という。
そして、第1停止部210は、電力差分を経過時間で割ることによって、単位時間当たりの電力使用量を算出する。この単位時間当たりの電力使用量が通知受信時の電力使用量である。
ステップS314において、第1停止部210は、停止条件を満たすか否かを地震通知の受信タイミングと地震通知の受信時の電力使用量とに基づいて判定する。つまり、第1停止部210は、地震通知の受信タイミングと地震通知の受信時の電力使用量とに基づいて、電力供給を停止するか判定する。電力供給を停止すると判定した場合、第1停止部210は電路102を閉じる(S315)。
停止条件は、第1実施例で説明した季節と第2実施例で説明した時間帯との少なくとも一方と第4実施例で説明した電力閾値とを含んだ条件である。例えば、停止条件は、冬場である、または、日中で且つ電力使用量が電力閾値より高い、といった条件である。
スマートメーター200は、電化製品130に対する電力供給の停止または継続を受信タイミングまたは電力使用量に基づいて選択する。つまり、スマートメーター200は、地震の発生時に、通電火災の防止と電力供給の維持とのいずれを優先するか選択することができる。
停止条件の代わりに継続条件が用いられてもよい。
継続条件は、電化製品130に対する電力供給を継続する条件である。
第1停止部210は、継続条件を満たさない場合に電路102を閉じる。
いたずら又は悪意による電力供給の再開を防ぐ形態について、主に実施の形態1と異なる点を図8に基づいて説明する。
スマートメーターシステム100の構成は、実施の形態1における構成(図1参照)と同じである。
スマートメーター200の構成は、実施の形態1における構成(図2参照)と同じである。
図8に基づいて、再開処理を説明する。
ステップS421において、再開ボタン204が押下されると、制御部240は再開ボタン204の押下、つまり、再開操作を検知する。
具体的には、再開部220は、第3対象期間中の通知受信が記憶部291に記憶されているか判定する。第3対象期間は、再開操作検知の直前の期間であり、予め決められた期間長を有する。例えば、第3対象期間の長さは1ヶ月である。
通知受信が記憶部291に記憶されている場合、処理はステップS423に進む。
通知受信が記憶部291に記憶されていない場合、電化製品130に対する電力供給は再開されずに、再開処理は終了する。
電路102が開状態である場合、再開処理は終了する。
電路102が閉状態である場合、処理はステップS424に進む。
具体的には、再開部220は、開閉器202を制御することによって、電路102を開く。
ステップS424により、電化製品130に対する電力供給が再開される。
震災時以外の通常状態において、いたずら又は悪意による再開操作された場合に、電化製品130に対する電力供給の再開を防止することができる。
図9に基づいて、スマートメーター200のハードウェア構成を説明する。
スマートメーター200は処理回路990を備える。
処理回路990は、第1停止部210と再開部220と第2停止部230と制御部240との機能を実現するハードウェアである。
処理回路990は、専用のハードウェアであってもよいし、メモリ902に格納されるプログラムを実行するプロセッサ901であってもよい。
ASICはApplication Specific Integrated Circuitの略称であり、FPGAはField Programmable Gate Arrayの略称である。
スマートメーター200は、処理回路990を代替する複数の処理回路を備えてもよい。複数の処理回路は、処理回路990の役割を分担する。
Claims (11)
- 地震通知を受信する受信部と、
地震通知が受信された場合に地震通知の受信を記憶する記憶部と、
地震通知が受信された場合に、電路を閉じることよって、電化製品に対する電力供給を停止する第1停止部と、
停電後の復電時に、地震通知の受信が記憶されていて、且つ、前記電路が開いている場合に、前記電路を閉じることによって、前記電化製品に対する電力供給を停止する第2停止部と
を備えるスマートメーター。 - 前記記憶部は、供給停止または供給継続を示す制御情報を記憶し、
前記第1停止部は、地震通知が受信された場合に前記制御情報が供給停止と供給継続とのいずれを示すか判定し、前記制御情報が供給停止を示す場合に前記電路を閉じる
請求項1記載のスマートメーター。 - 前記第1停止部は、地震通知が受信された場合に、地震通知の受信タイミングに基づいて、電力供給を停止するか判定し、電力供給を停止すると判定した場合に前記電路を閉じる
請求項1に記載のスマートメーター。 - 前記第1停止部は、前記受信タイミングが属する季節である受信季節を判定し、前記受信季節に基づいて電力供給を停止するか判定する
請求項3に記載のスマートメーター。 - 前記第1停止部は、前記受信タイミングが属する時間帯である受信時間帯を判定し、前記受信時間帯に基づいて電力供給を停止するか判定する
請求項3に記載のスマートメーター。 - 前記第1停止部は、前記受信タイミングが属する季節である受信季節と前記受信タイミングが属する時間帯である受信時間帯とを判定し、前記受信季節と前記受信時間帯とに基づいて電力供給を停止するか判定する
請求項3に記載のスマートメーター。 - 前記第1停止部は、地震通知が受信された場合に地震通知の受信時の電力使用量に基づいて電力供給を停止するか判定し、電力供給を停止すると判定した場合に前記電路を閉じる
請求項1に記載のスマートメーター。 - 前記第1停止部は、地震通知が受信された場合に地震通知の受信タイミングと地震通知の受信時の電力使用量とに基づいて電力供給を停止するか判定し、電力供給を停止すると判定した場合に前記電路を閉じる
請求項1に記載のスマートメーター。 - 再開操作が行われたときに、地震通知の受信が記憶されていて、且つ、前記電路が閉じている場合に、前記電路を開くことによって、前記電化製品に対する電力供給を再開する再開部を備える
請求項1に記載のスマートメーター。 - スマートメーターを有し、
前記スマートメーターは、
地震通知を受信する受信部と、
地震通知が受信された場合に地震通知の受信を記憶する記憶部と、
地震通知が受信された場合に、電路を閉じることよって、電化製品に対する電力供給を停止する第1停止部と、
停電後の復電時に、地震通知の受信が記憶されていて、且つ、前記電路が開いている場合に、前記電路を閉じることによって、前記電化製品に対する電力供給を停止する第2停止部とを備える
スマートメーターシステム。 - 地震通知を受信する受信処理と、
地震通知が受信された場合に地震通知の受信を記憶する記憶処理と、
地震通知が受信された場合に、電路を閉じることよって、電化製品に対する電力供給を停止する第1停止処理と、
停電後の復電時に、地震通知の受信が記憶されていて、且つ、前記電路が開いている場合に、前記電路を閉じることによって、前記電化製品に対する電力供給を停止する第2停止処理と
をコンピュータに実行させるための電力供給制御プログラム。
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