JPWO2018193560A1 - 電力変換装置及び電力変換方法 - Google Patents

電力変換装置及び電力変換方法 Download PDF

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Abstract

通電信号に従って回転電機の電機子巻線及び界磁巻線に電圧を印加し、前記回転電機を、前記電機子巻線に電圧印加するインバータ発電モードと、前記回転電機の回転中に前記界磁巻線に電圧印加するオルタネータ発電モードで発電動作させる通電装置と、前記回転電機の出力を定める回転電機出力指令に基づく電機子電圧指令と界磁電圧指令と、任意に前記発電モードを選択する第1選択方式と、最大出力の差が設定値以上の場合に最大出力が大きい方の発電モードを選択する第2選択方式との切替に基き前記発電モードを切り替えるための発電切替信号に従って、前記通電信号を生成する通電信号生成部と、前記回転電機出力指令が第1切替閾値以下となった場合に前記第1選択方式に切り替え、前記第1切替閾値より大きい第2切替閾値以上となった場合に前記第2の選択方式に切り替えて前記発電切替信号を生成する発電切替信号生成部と、含む電力変換装置。

Description

この発明は巻線界磁式の回転電機を制御する電力変換装置及び電力変換方法に関する。
近年、自動車の燃費規制が進んでおり、自動車機能の一部または全部を電動化した電動化車両が増加している。この電動化車両においては、回転電機の力行トルクを自動車の駆動力の一部または全部とするとともに、減速時のブレーキトルクを電気エネルギーに変換する発電動作も行う。
電機子巻線と界磁巻線を備えた巻線界磁式の回転電機では、インバータ発電モードとオルタネータ発電モードの2種類の発電モードによる発電動作が可能である。
インバータ発電モードは、電力変換装置によって電機子巻線と界磁巻線の両方に通電して各々電流を流すことで発電動作させる発電モードである。
オルタネータ発電モードは、回転電機の回転中に、界磁巻線に通電して電流を流した時に、電機子巻線に発生する誘起電圧の振幅、より詳細には線間振幅が電力変換装置の直流電圧の値を超えることで電機子巻線に電流が流れて発電動作可能となる発電モードである。
オルタネータ発電モードは回転速度が一定以上でなければ発電電力が得られないため、オルタネータ発電モードで発電電力が得られない低回転動作時に発電させる必要がある場合には、インバータ発電モードによって発電動作させることとなる。
また、インバータ発電モードとオルタネータ発電モードの両方で発電が可能な回転速度であっても、インバータ発電モードの発電トルク(電気負荷に相応する)の最大値がオルタネータ発電モードの発電トルクの最大値を上回る場合、オルタネータ発電モードの発電トルクの最大値まではオルタネータ発電モード、それ以上の発電トルクはインバータ発電モードで出力するということが考えられる。また、各々の発電モードの効率を考慮し、効率が高い方の発電モードを選択するということも考えられる。
このように、種々の条件に応じてインバータ発電モードとオルタネータ発電モードとを切り替えるための技術が下記特許文献1及び特許文献2に記載されている。
特許文献1では、インバータ発電モードからオルタネータ発電モードへ切り替える回転速度と、オルタネータ発電モードからインバータ発電モードへ切り替える回転速度(切替回転速度)との間に差を持たせる(ヒステリシス幅を設ける)ことで、発電モードの切替頻度を抑制して動作の安定化を図っており、さらに各々の切替回転速度を電気負荷に応じて変化させることにより、上述のような、オルタネータ発電モードで発電電力が得られない低回転動作時にはインバータ発電モードによって発電動作させる、というような切替動作を可能としている。
また、特許文献2では、インバータ発電モードとオルタネータ発電モードのうち、高効率となる発電モードを選択するように発電切替を行うことにより、効率の面で最適な運転を可能としている。また、効率に応じて発電モードを選択する際にヒステリシス幅を設けることにより、発電モードの切替頻度を抑制して動作の安定化を図っている。
特開2004−015847号公報 特開2016−185026号公報
しかし、特許文献1では、2種類の発電モードを回転速度と電気負荷によってのみ切り替えるため、効率の面で必ずしも最適な切替が行えない。
特許文献2では、効率の面では最適な切替が行われるものの、
効率に応じて発電モードを選択する選択方式と、
各発電モードの発電トルクの最大値に応じて発電モードを選択する選択方式と、
を切り替える際のヒステリシス幅を設けていないため、2種類の選択方式の切替が頻発することで、結果としてインバータ発電モードとオルタネータ発電モードの切替が頻発する可能性がある。
一般的にインバータ発電モードとオルタネータ発電モードとでは、電機子巻線にかかる電圧の大きさや位相、電機子巻線に流れる電流の大きさや位相が異なり、発電モードの切替が頻発すると、その期間電流の変動が生じ、その結果として発電トルクや発電電力の変動が生じ、発電動作の安定性を損なう可能性がある。
この発明は、上記のような課題を解決し、高安定性、高効率、高出力を同時に可能にした発電動作が可能な電力変換装置及び電力変換方法を得ることを目的とする。
この発明は、通電信号に従って回転電機の電機子巻線及び界磁巻線に電圧を印加し、発電モードの動作として前記電機子巻線に電圧を印加することで前記回転電機を発電動作させるインバータ発電モードと、前記回転電機の回転中に、前記界磁巻線に電圧を印加して電流を流すことで前記電機子巻線に発生する誘起電圧により前記回転電機を発電動作させるオルタネータ発電モードを有する通電装置と、前記インバータ発電モードと前記オルタネータ発電モードとを任意に選択する第1の選択方式と、前記インバータ発電モード時の最大出力と前記オルタネータ発電モード時の最大出力をそれぞれ算出し、前記最大出力の差の大きさが設定値以上である場合に、前記最大出力が大きい方の前記発電モードを選択する第2の選択方式との切替に基づいて、前記インバータ発電モードと前記オルタネータ発電モードとを切り替えるための発電切替信号を生成する発電切替信号生成部と、
前記回転電機の出力を定める回転電機出力指令に基づいて、前記電機子巻線に印加する電圧を定める電機子電圧指令と前記界磁巻線に印加する電圧を定める界磁電圧指令を生成する電圧指令生成部と、前記電機子電圧指令、前記界磁電圧指令、前記発電切替信号及び前記通電装置の直流電圧値に基づいて、前記電機子巻線と前記界磁巻線それぞれに対応する前記通電信号を生成する通電信号生成部と、を備え、前記発電切替信号生成部は、前記回転電機出力指令が第1の切替閾値以下となった場合に前記第1の選択方式に切り替えて前記発電切替信号を生成し、前記回転電機出力指令が前記第1の切替閾値より大きい第2の切替閾値以上となった場合に前記第2の選択方式に切り替えて前記発電切替信号を生成する、電力変換装置等にある。
この発明では、高安定性、高効率、高出力を同時に可能にした発電動作が可能な電力変換装置及び電力変換方法を提供できる。
この発明の一実施の形態に係る電力変換装置の一例の概略構成を電機子巻線及び界磁巻線が含まれる回転電機とともに示す図である。 図1の通電装置の電機子巻線側通電部の一例の概略構成を電機子巻線とともに示す図である。 図1の通電装置の界磁巻線側通電部の一例の概略構成を界磁巻線とともに示す図である。 この発明の一実施の形態に係るPWM動作を説明するための図である。 図1の電圧指令生成部12の内部構成の一例を示す図である。 この発明の一実施の形態に係る電力変換装置における発電モードを選択する際の動作の一例を示す動作フローチャートである。 この発明を適用しない場合の発電切替の動作を説明するための図である。 この発明の一実施の形態に係る発電切替を適用した場合の動作の一例を説明するための図である。 この発明に係る電力変換装置の制御部分のハードウェア構成の一例を示す図である。
この発明の電力変換装置によれば、例えばインバータ発電モードとオルタネータ発電モードの両方で発電可能な動作領域では高効率となる発電モードを選択し、一方の発電モードの最大出力を上回る動作領域では他方の発電モードを選択するように、
発電モードの選択方式を切り替える場合でも、発電モードの切替の頻度を抑制できるため、高安定性、高効率、高出力を同時に可能にした発電動作が可能となる。
以下、この発明による電力変換装置及び電力変換方法を実施の形態に従って図面を用いて説明する。なお、各図において、同一もしくは相当部分は同一符号で示し、また重複する説明は省略する。
実施の形態1.
図1は、この発明の一実施の形態に係る電力変換装置の一例の概略構成を回転電機とともに示す図である。
図1において、電力変換装置1は回転電機出力指令MOCに基づいて回転電機2を制御する。回転電機2は界磁の方式が巻線界磁式である3相の同期発電電動機であり、固定子の電機子巻線21、回転子の界磁巻線22を有している。電機子巻線21の結線は3相Y結線であるとする。また、電力変換装置1は、回転速度算出部11と、電圧指令生成部12と、発電切替信号生成部13と、通電信号生成部14と、通電装置15とを有する。通電装置15には通電素子が含まれる。
回転速度算出部11は回転電機2の回転速度を算出してその値を回転速度信号RSSとして出力する。回転速度を算出する方法としては、例えば回転電機2に、図示は省略されているが、レゾルバ等の回転位置を検出する回転角度センサを取り付けておき、回転角度センサからの回転子位置信号RPSから回転速度を求める方法が挙げられる。
なお、後述する通電装置15にも各種ファクタをそれぞれ検出する検出器を含む検出部15Dが設けられている。
電圧指令生成部12は、電機子巻線21に印加する電圧を定める電機子電圧指令AVC、界磁巻線22に印加する電圧を定める界磁電圧指令FVCを生成して出力する。なお、電機子電圧指令AVCを使用するのはインバータ発電モードのときのみである。電圧指令生成部12の詳細な説明については後述する。
発電切替信号生成部13は、インバータ発電モードとオルタネータ発電モードを切り替えるための発電切替信号GESを生成して出力する。発電切替信号生成部13の詳細な説明については後述する。
<通電装置15>
通電装置15は、通電信号ENSに基づいて電機子巻線21と界磁巻線22に電圧を印加して通電、あるいは電圧を印加せずに通電を停止する。図2,図3に通電装置15の内部構成を示す。
図2に、通電装置15の構成のうち電機子巻線21に関わる電機子巻線側通電部15aの一例を電機子巻線21とともに示す。図2において電機子巻線側通電部15aはU、V、W相ごとに、直列に接続された上アームと下アームを有するブリッジ回路からなる。ここで上アームとは、図2の152、154,156であり、それぞれU相上アーム152、V相上アーム154、W相上アーム156と呼ぶ。また下アームとは、図2の153,155、157であり、それぞれU相下アーム153、V相下アーム155、W相下アーム157と呼ぶ。また、各アームは通電素子と還流ダイオードが逆並列に接続された構成となっている。
すなわちU相上アーム152ではU相上アーム通電素子152aとU相上アーム還流ダイオード152bが逆並列接続され、
U相下アーム153では、U相下アーム通電素子153aとU相下アーム還流ダイオード153bが逆並列接続され、
V相上アーム154では、V相上アーム通電素子154aとV相上アーム還流ダイオード154bが逆並列接続され、
V相下アーム155では、V相下アーム通電素子155aとV相下アーム還流ダイオード155bが逆並列接続され、
W相上アーム156では、W相上アーム通電素子156aとW相上アーム還流ダイオード156bが逆並列接続され、
W相下アーム157では、W相下アーム通電素子157aとW相下アーム還流ダイオード157bが逆並列接続されている。
なお、以降で、あるアームの通電素子がオンになることを単に「アームがオンになる」、オフになることを単に「アームがオフになる」というように表現することもある。なお、直流電源151両端の電圧の値(直流電圧値)はVdcである。
図3に、通電装置15の構成のうち界磁巻線22に関わる界磁巻線側通電部15bの一例を界磁巻線22とともに示す。図3において界磁巻線側通電部15bは通電素子158a、159aとダイオード158b、159bを有する。なお、ここで直流電源151は図2に示したものと同じものを使用するとして同一符号を付しているが、電機子巻線21と界磁巻線22の通電は独立して行うので、異なる直流電源を使用してもよい。
図3では、界磁巻線22と通電素子158aの直列回路にダイオード158bが逆並列接続され、界磁巻線22と通電素子159aの直列回路にダイオード159bが逆並列接続されている。
通電素子158a、159aをともにオンすることで、界磁巻線22に電圧Vdcが印加される。通電素子158a、159aのどちらか一方のみオンすることで界磁巻線22に電圧0が印加される。通電信号ENSによって、通電素子158a、159aの一方を後述するDuty指令に基づいてスイッチング(オン、オフの繰り返し)させ、他方を常時オンとすることで、界磁巻線22に印加される平均電圧をDuty指令に基づいて制御することができる。
<通電信号生成部14>
通電信号生成部14は、通電装置15の各通電素子に与える通電信号ENSを生成して出力する。なお、界磁巻線22に対応する通電信号ENSに関しては、インバータ発電モードとオルタネータ発電モードの違いによる通電信号ENSの生成パターンの違いはないが、電機子巻線21に対応する通電信号ENSに関しては、インバータ発電モードとオルタネータ発電モードとで生成パターンが異なるため、インバータ発電モードとオルタネータ発電モードとを切り替えるための発電切替信号GESによって生成パターンを切り替える。
<インバータ発電モード>
まず、界磁巻線22に対応する通電信号ENS及び、インバータ発電モードの場合における電機子巻線21に対応する通電信号ENSの生成手順について説明する。まず、電機子電圧指令AVC、界磁電圧指令FVC、通電装置15の直流電圧値Vcdを示す直流電圧値信号Vcdから電機子巻線21、界磁巻線22に対応するDuty指令をそれぞれ生成する。
通電装置15は、直流電源151の直流電圧値Vdc、通電制御における電機子巻線21の電機子電流及び界磁巻線22の界磁電流等をそれぞれ検出する検出器等を含む検出部15Dを備え、例えば直流電圧値信号Vdc、電機子電流信号AIS、界磁電流信号FIS等を出力する。
界磁巻線22に対応するDuty指令は、界磁電圧指令FVCを直流電圧値Vdcで除して、値の範囲を0から1に規格化したものである。
電機子巻線21に対応するDuty指令は、後述するように電機子電圧指令AVCが0を中心として正負に変化する3相交流の値であるため、電機子電圧指令AVCを直流電圧値Vdcで除して、0.5を加算することで値の範囲を0から1に規格化する。
なお、以下でDuty指令の値を百分率で表す場合もある。次に、これらのDuty指令からパルス幅変調(PWM)信号である通電信号ENSを生成する。
Duty指令から通電信号ENSを生成する手順について説明する。Duty指令と搬送波の比較により通電信号を生成して出力する。搬送波は値の範囲が0から1である三角波、通電信号ENSはPWM信号である。
図4はこのときのPWM動作を示す図である。図4において、Carrは搬送波、DutyUはU相のDuty指令、UH、ULはそれぞれU相上アーム、U相下アームの通電信号である。UH、ULのオン、オフが切り替わる際には、上下アーム短絡防止のため、両方をオフにするデッドタイムを設ける。図4において搬送波周期はTc、デッドタイムはTdで示されている。
図4では代表的に電機子巻線21のU相の場合についてのみ示しているが、電機子巻線21の他の相や界磁巻線22の場合についても、Duty指令と搬送波の比較により通電信号ENSを生成する点では同様である。ただし、前述したように、界磁巻線22への通電でスイッチングが必要なのは1つの通電素子のみであるため、通電信号ENSの生成は通電素子1つ分のみでよい。また、界磁巻線22に通電するための通電素子の接続は、通電素子のオン、オフの切替時に直流電源151が短絡することのない構成になっているため、デッドタイムは不要である。また、搬送波周期Tcについては電機子巻線21に対応する通電信号ENSと界磁巻線22に対応する通電信号ENSとで異なっていてもよい。
<オルタネータ発電モード>
次に、オルタネータ発電モードの場合における、電機子巻線21に対応する通電信号ENSの生成手順について説明する。オルタネータ発電モードでの発電動作は、電機子巻線21への通電を行わず、回転電機2を回転させた状態で界磁巻線22に電流を流すことで電機子巻線21に発生する3相交流の誘起電圧の振幅、より詳細には線間振幅が直流電圧値Vdcを超えたときに可能となる。このとき、図2の還流ダイオード152b−157bを通って、電機子巻線21側から直流電源151側へ発電電流が流れる。
<ダイオード整流モードと同期整流モード>
なお、オルタネータ発電モードには、このように図2の還流ダイオードを用いて3相全波整流動作させるダイオード整流モードと、3相全波整流動作中の電流を通電素子へ一部転流して同様の発電動作を行う同期整流モードの2種類のモードがある。同期整流モードの発電動作を同期整流発電制御と称する。
一般に還流ダイオード152b−157b等のダイオードの導通損失よりもMOSFET等からなる通電素子152a−157aの導通損失の方が小さいため、通電素子に電流を一部転流する同期整流モードの方が高効率で発電動作が可能である。ダイオード整流モードで動作させる場合は、電機子巻線21に対応する通電信号ENSは全相全アームをオフ、同期整流モードで動作させる場合は、電流が流れているダイオードに対応する通電素子をオンするように通電信号パターンを生成する。
<電圧指令生成部12>
電圧指令生成部12の詳細な機能について、図5を参照しながら説明する。電圧指令生成部12は、電機子電流指令生成部121、界磁電流指令生成部122、電機子電圧指令生成部123、界磁電圧指令生成部124から構成される。なお、図1で電圧指令生成部12へ入力している電流信号については、電機子巻線21の電機子電流を示す電機子電流信号AISと界磁巻線22の界磁電流を示す界磁電流信号FISとがあり、それぞれ電機子電圧指令AVCと界磁電圧指令FVCの生成に用いられる電流信号であるため、図5では分けて記載している。
電機子電流指令生成部121は、外部からの回転電機出力指令MOC、回転速度演算部11からの回転電機2の回転速度を示す回転速度信号RSS、通電装置15からの通電装置15の直流電源151の直流電圧を示す直流電圧値信号Vdcに基づいて、電機子巻線21に流れる電流を定める電機子電流指令AICを生成して出力する。ここでの電機子電流指令AICは、回転子(22)の磁極位置の方向にd軸、これに直交する向きにq軸を定義した場合の、dq軸上の値であるとする。電機子電流指令AICを生成する方法としては、例えば、回転電機出力指令MOC、回転電機2の回転速度信号RSS、通電装置15の直流電圧値信号Vdcを引数としてdq軸上の電機子電流指令AICを出力するマップを用いて算出する方法が挙げられる。
なお、前述の通り、電機子電圧指令AVCはインバータ発電モードでのみ使用するため、電機子電圧指令AVCの生成に用いる電機子電流指令AICもインバータ発電モードでのみ使用する。
界磁電流指令生成部122は、上述の回転電機出力指令MOC、回転電機2の回転速度信号RSS、通電装置15の直流電圧値信号Vdcに基づいて、界磁巻線22に流れる電流を定める界磁電流指令FICを生成して出力する。その方法としては、例えば、回転電機出力指令MOC、回転電機2の回転速度信号RSS、通電装置15の直流電圧値信号Vdcを引数として界磁電流指令FICを出力するマップを用いて算出する方法が挙げられる。
なお、界磁電圧指令FVCはインバータ発電モード、オルタネータ発電モード双方で必要であるため、界磁電流指令FICもインバータ発電モード、オルタネータ発電モード双方で必要である。従って、前述のマップを用いて算出する場合には、インバータ発電モード、オルタネータ発電モード双方のマップが必要である。
電機子電圧指令生成部123は、電機子巻線21に印加する電圧を定める電機子電圧指令AVCとして、界磁電流指令FIC、通電装置15からの電機子電流を示す電機子電流信号AIS、回転電機2からの回転子(22)の回転子位置を示す回転子位置信号RPSに基づいて、0を中心として正負に変化する3相交流の電機子電圧指令AVCを生成して出力する。3相交流の電機子電圧指令AVCを生成する前に、dq軸上の電機子電圧指令avcを生成する。
その方法としては、例えばdq軸上の電機子電流指令aic(dq電流指令)とdq軸上の電流(dq電流)の偏差に基づくPI制御を用いる方法が挙げられる。なお、電機子電流は通電装置15に電流検出用シャント抵抗等の電流センサを取り付けておくことで検出可能となるが、電流センサで検出する電機子電流は3相交流の値であり、dq軸上の値ではない。
そこで、回転子位置を示す回転子位置信号RPSと3相交流の電流を示す電機子電流信号AISからdq電流を生成する。回転子位置と3相交流の電流からdq電流を生成する際には、一般的な3相−dq変換を用いる。続いて回転子位置とdq電圧指令から3相交流の電圧指令を生成して電機子電圧指令AVCとして出力する。回転子位置とdq電圧指令から3相交流の電圧指令を生成する際には、一般的なdq−3相変換を用いる。
界磁電圧指令生成部124は、界磁電流指令生成部122からの界磁電流指令FICと、通電装置15からの界磁電流信号FISに基づいて、界磁巻線22に印加する電圧を定める界磁電圧指令FVCを生成して出力する。その方法としては、界磁電流指令FICと界磁電流(FIS)の偏差に基づくPI制御を用いる方法が挙げられる。なお、界磁電流は通電装置15に電流検出用のシャント抵抗等の電流センサを取り付けておくことで検出可能となる。
<発電切替信号生成部13>
発電切替信号生成部13の詳細な機能について説明する。発電切替信号生成部13は、インバータ発電モードとオルタネータ発電モードを選択する選択方式として、第1の選択方式と第2の選択方式を、第1の切替閾値、第2の切替閾値に基づいて切り替えて、インバータ発電モードとオルタネータ発電モードの切替を行うように発電切替信号GESを生成して出力する。
第1の選択方式
第1の選択方式は、インバータ発電モード、オルタネータ発電モードともに発電可能な場合に、インバータ発電モード、オルタネータ発電モードのうち、任意の発電モードを選択する選択方式である。ここでは、インバータ発電モード時の効率とオルタネータ発電モード時の効率の差の大きさが、予め定められた設定値以上である場合に、効率が高い方の発電モードを選択する選択方式であるものとする。
インバータ発電モード時、オルタネータ発電モード時それぞれの効率は、回転電機出力指令MOC、回転電機2の回転速度を示す回転速度信号RSS、通電装置15の直流電圧値信号Vdcに基づいて算出する。効率には、回転電機2の効率、電力変換装置1の効率の他、回転電機2の機械パワーから電力変換装置1の発電電力に変換されるまでのエネルギー変換効率である総合効率があるが、ここでは総合効率とする。効率を算出する方法としては、例えば回転電機出力指令MOC、回転電機2の回転速度(RSS)、通電装置15の直流電圧値(Vdc)を引数として、インバータ発電モード、オルタネータ発電モードそれぞれの効率を出力するマップを用いて算出する方法が挙げられる。
第2の選択方式
第2の選択方式は、インバータ発電モード時の最大出力とオルタネータ発電モード時の最大出力の差の大きさが、予め定められた設定値以上である場合に、最大出力が大きい方の発電モードを選択する選択方式である。
インバータ発電モード時、オルタネータ発電モード時それぞれの最大出力(Mmaxinv,Mmaxalt)は、回転速度(RSS)、直流電圧値(Vdc)に基づいて算出する。最大出力を算出する方法としては、例えば回転速度(RSS)と直流電圧値(Vdc)を引数として、インバータ発電モード時、オルタネータ発電モード時それぞれの最大出力を出力するマップを用いて算出する方法が挙げられる。
<発電切替信号生成部13での発電モードの選択動作>
図6に発電切替信号生成部13において発電モードを選択する際の一例の動作フローチャートを示す。電力変換装置1の発電動作中、このフローチャートのSTARTからENDまでの処理を繰り返し行うものとする。なお、図6のSTART時点である初期状態における発電モードの選択方式と発電モードを定めておく必要があるが、ここでは初期状態で選択方式が第1の選択方式、発電モードがインバータ発電モードに定められているとする。
ステップS1では、回転電機出力指令Mref(MOC)が第1の切替閾値Jsw1よりも大きく、かつ、第2の切替閾値Jsw2(Jsw1<Jsw2)よりも小さいかどうかを判定する。YESであればステップS2に進み、NOであればステップS5に進む。ステップS5の説明については後述する。
ステップS2では、現在の選択方式が第1の選択方式であるかどうかを判定する。YESであればステップS3に進み、NOであればステップS7に進む。ステップS7の説明については後述する。
ステップS3では、前のステップS2で現在の選択方式が第1の選択方式(効率が高い方の発電モードを選択する選択方式)と判定されているため、インバータ発電モード時の効率とオルタネータ発電モード時の効率の差の大きさηdiffが設定値ε1以上であるかどうかを判定する。YESであればステップS4に進み、NOであればそのまま手順を終了する。
ステップS4では、前のステップS3でインバータ発電モード時の効率とオルタネータ発電モード時の効率の差の大きさηdiffが設定値ε1以上と判定されたため、インバータ発電モードとオルタネータ発電モードのうち、効率が高い方の発電モードを選択する。
ステップS2でNOと判定された場合、つまり現在の選択方式が第2の選択方式(最大出力が大きい方の発電モードを選択する選択方式)となっている場合に実行されるステップS7では、インバータ発電モード時の最大出力とオルタネータ発電モード時の最大出力の差の大きさMmaxdiffが設定値ε2以上であるかどうかを判定する。YESであればステップS8に進み、NOであればそのまま手順を終了する。
ステップS8では、前のステップS7でインバータ発電モード時の最大出力とオルタネータ発電モード時の最大出力の差の大きさMmaxdiffが設定値ε2以上であると判定されたため、インバータ発電モードとオルタネータ発電モードのうち、最大出力が大きい方の発電モードを選択する。
ステップS1でNOと判定された場合に実行されるステップS5では、回転電機出力指令Mrefが第1の切替閾値Jsw1以下であるかどうかを判定する。YESであればステップS6に進み、NOであればステップS9に進む。
ステップS6では、前のステップS5で回転電機出力指令Mrefが第1の切替閾値Jsw1以下であると判定されたため、発電モードの選択方式を第1の選択方式に切り替えてステップS2に進む。
ステップS9は、ステップS1、ステップS5の判定条件で全てNOとなった場合、すなわち回転電機出力指令Mrefが第2の切替閾値Jsw2以上の場合に実行されるため、発電モードの選択方式を第2の選択方式に切り替えてステップS2に進む。
続いて、A.この発明を適用しない場合、B.この発明を適用した場合、とで、回転電機出力指令Mrefの変化に対して、選択方式や発電モードがどのように切り替わるのかについて説明する。
ここでは、A、Bいずれの場合も第1の選択方式が使用される動作点において、オルタネータ発電モード時の効率とインバータ発電モード時の効率の差ηdiffが設定値ε1以上であり、効率が高い発電モードが選択されるものとする。さらに、ここではオルタネータ発電モード時の効率がインバータ発電モード時の効率よりも高く、第1の選択方式においてはオルタネータ発電モードが選択されるものとする。
また、ここではインバータ発電モード時の最大出力Mmaxinvがオルタネータ発電モード時の最大出力Mmaxaltを上回っている状態、かつ、各々の最大出力の差Mmaxdiffが設定値ε2以上であるとし、従って第2の選択方式においてはインバータ発電モードが選択されるものとする。なお、回転電機出力指令Mref(MOC)は、
回転電機2の発電トルクGT2を定める発電トルク指令GTC、
回転電機2の出力に対応する電力変換装置1の発電電力GW1を定める発電電力指令GWC、
回転電機2の出力に対応する電力変換装置1の発電電流GI1を定める発電電流指令GIC、
のいずれかで定義されるが、ここでは発電トルク指令GTCで定義されることとし、インバータ発電モード、オルタネータ発電モード各々の最大出力は発電トルクで定義されるものとする。
(A.この発明を適用しない場合)
図7に、第1の選択方式(効率が高い方の発電モードを選択する選択方式)と第2の選択方式(最大出力が大きい方の発電モードを選択する選択方式)の切替にこの発明を適用しない場合の発電モード切替の動作の例について示す。横軸は時間であり、(a)の縦軸は発電トルク、(b)の縦軸は選択方式、(c)の縦軸は発電モードを示している。図7では第1の選択方式と第2の選択方式とを切り替える切替閾値Jswは発電トルクで定義され、オルタネータ発電モード時の最大出力Mmaxaltと等しく設定されているものとする。
以上に述べた条件下で、時間に応じて変化する回転電機出力指令(ここでは発電トルク指令)Mrefに対して、選択方式や発電モードがどのように切り替わるかを説明する。
(時刻t0からt1) (a)に示すように回転電機出力指令MrefがMmaxalt(=Jsw)未満となっている間は、(b)に示すように第1の選択方式が選択され、(c)に示すように発電モードはオルタネータ発電モードが選択されている。時刻t1で回転電機出力指令MrefがMmaxalt(=Jsw)に達するまでこの状態を継続する。
(時刻t1) (a)に示すように回転電機出力指令MrefがMmaxalt(=Jsw)に達したところで、(b)に示すように第2の選択方式が選択され、(c)に示すように発電モードはインバータ発電モードに切り替わる。
(時刻t2) (a)に示すように回転電機出力指令Mrefが減少し、Mmaxalt(=Jsw)未満となったところで、(b)に示すように第1の選択方式が選択され、(c)に示すように発電モードは再びオルタネータ発電モードに切り替わる。
(時刻t2からt3) (a)に示すように回転電機出力指令MrefがMmaxalt(=Jsw)をまたいで繰り返し変動することで、(b)に示すように選択方式の切替が頻発し、その結果として(c)に示すように発電モードの切替も頻発する。
このように、この発明を適用せず、第1の選択方式と第2の選択方式との切替にヒステリシス幅を設けていない場合、結果的に発電モードの切替が頻発する場合がある。
(B.この発明を適用した場合)
図8に、第1の選択方式(効率が高い方の発電モードを選択する選択方式)と第2の選択方式(最大出力が大きい方の発電モードを選択する選択方式)の切替にこの発明を適用した場合の発電モード切替の動作の例について示す。図7と同様、横軸は時間であり、(a)の縦軸は発電トルク、(b)の縦軸は選択方式、(c)の縦軸は発電モードを示している。
第1の切替閾値Jsw1は、第2の選択方式から第1の選択方式に切り替える点、
第2の切替閾値Jsw2は、第1の選択方式から第2の選択方式に切り替える点
である。
第1の切替閾値Jsw1、第2の切替閾値Jsw2のいずれも回転電機出力指令Mrefと比較される値であり、ここでは発電トルクで定義されるものとする。
第2の切替閾値Jsw2は、インバータ発電モード時の最大出力Mmaxinvとオルタネータ発電モード時の最大出力Mmaxaltのうちの小さい方の値に対応する回転電機出力指令Mrefの値以下に設定する。
前述の通り、
回転電機出力指令Mrefは発電トルク指令で定義され、
第1の切替閾値Jsw1、第2の切替閾値Jsw2、最大出力(Mmaxinv,Mmaxalt)は全て発電トルクで定義されており、
またオルタネータ発電モード時の最大出力Mmaxaltがインバータ発電モード時の最大出力Mmaxinvの方よりも小さいため、第2の切替閾値Jsw2をオルタネータ発電モード時の最大出力Mmaxalt以下に設定する。
ここでは図8のように、第1の選択方式から第2の選択方式に切り替える点である第2の切替閾値Jsw2が、オルタネータ発電モード時の最大出力Mmaxaltと等しく設定されているものとする。
なお、図8の通り第1の切替閾値Jsw1は前述で定めた第2の切替閾値Jsw2よりも小さな値に設定する。
以上に述べた条件下で、時間に応じて変化する回転電機出力指令Mrefに対して、選択方式や発電モードがどのように切り替わるかを説明する。
(時刻t0〜t1) (a)に示すように回転電機出力指令MrefがMmaxalt(=Jsw2)未満となっている間は、(b)に示すように第1の選択方式が選択され、(c)に示すように発電モードとしてはオルタネータ発電モードが選択されている。時刻t1で回転電機出力指令MrefがMmaxalt(=Jsw2)に達するまでこの状態を継続する。
(時刻t1) (a)に示すように回転電機出力指令MrefがMmaxalt(=Jsw2)に達したところで、(b)に示すように第2の選択方式が選択され、(c)に示すように発電モードはインバータ発電モードに切り替わる。
(時刻t2) (a)に示すように回転電機出力指令Mrefが減少し、Mmaxalt(=Jsw2)未満となっても、回転電機出力指令Mrefが第2の選択方式から第1の選択方式に切り替える点である第1の切替閾値Jsw1以上であるため、(b)に示すように選択方式の切替は発生せず、(c)に示すように発電モードの切替も発生しない。
(時刻t2〜t3) (a)に示すように回転電機出力指令MrefがMmaxalt(=Jsw2)をまたいで繰り返し変動しても、(b)に示すように選択方式の切替が頻発することはなく、(c)に示すように発電モードの切替も頻発することはない。
(時刻t3) (a)に示すように回転電機出力指令Mrefが第1の切替閾値Jsw1未満になった時点で、(b)に示すように選択方式が第1の選択方式に切り替わり、その結果として(c)に示すように発電モードがオルタネータ発電モードに切り替わる。
このように、この発明を適用した場合には、回転電機出力指令Mrefが変動しても、選択方式の切替が頻発することはなく、その結果として発電モードの切替が頻発することもない。
ただし、第1の切替閾値Jsw1と第2の切替閾値Jsw2の間の差の大きさが、回転電機出力指令Mrefの変動幅よりも小さいと、選択方式の切替が頻発する可能性があるため、回転電機出力指令Mrefの変動幅と変動周期を把握し、許容できる予め設定された切替頻度となるように、第1の切替閾値Jsw1と第2の切替閾値Jsw2の間の差を設定する。
回転電機出力指令Mrefの変動幅と変動周期を把握する方法としては、例えば事前に実用の条件での測定を実施しておく方法が挙げられる。
これまでの説明では、インバータ発電モード時の最大出力Mmaxinv、オルタネータ発電モード時の最大出力Mmaxaltが一定であるとして説明したが、これらの値は回転電機2や電力変換装置1の特性上、回転電機2の回転速度(RSS)や通電装置15の直流電圧値(Vdc)によって変化することが一般的である。そのような場合には、第2の選択方式における処理に用いるインバータ発電モード時の最大出力Mmaxinv、オルタネータ発電モード時の最大出力Mmaxaltを、回転電機2の回転速度(RSS)、通電装置15の直流電圧値(Vdc)に応じて変化させることで、回転電機2の回転速度(RSS)、通電装置15の直流電圧値(Vdc)が変化しても、図8で説明したような発電切替の動作が可能となる。
また、第2の切替閾値Jsw2は、オルタネータ発電モード時の最大出力Mmaxalt以下に設定し、第1の切替閾値Jsw1は、第2の切替閾値Jsw2よりも小さな値に設定する。
オルタネータ発電モード時の最大出力Mmaxaltが回転電機2の回転速度(RSS)、通電装置15の直流電圧値(Vdc)に応じて変化する場合、第1の切替閾値Jsw1や第2の切替閾値Jsw2も回転電機2の回転速度(RSS)、通電装置15の直流電圧値(Vdc)に応じて変化させることで、回転電機2の回転速度(RSS)、通電装置15の直流電圧値(Vdc)が変化しても図8で説明したような発電切替の動作が可能となる。
なお、これまで最大出力を回転電機2の発電トルク(GT2)として説明したが、回転電機出力指令Mref(MOC)の定義に合わせて、電力変換装置1の発電電力(GW1)、電力変換装置1の発電電流(GI1)としてもよい。例えば、回転電機出力指令Mref(MOC)が発電電力指令(GWC)であれば、最大出力の定義を発電電力(GW)、回転電機出力指令Mref(MOC)が発電電流指令(GIC)であれば、最大出力の定義を発電電流(GI)とすることができる。
また、回転電機出力指令Mref(MOC)の定義によらず、最大出力の定義を、回転電機2の発電トルク(GT2)、電力変換装置1の発電電力(GW1)、電力変換装置1の発電電流(GI1)とすることもできる。
電力変換装置1や回転電機2の特性によっては、オルタネータ発電モード時よりもインバータ発電モード時の方が回転電機2の発電トルク(GT2)の最大値は大きいが、電力変換装置1の発電電力(GW1)や発電電流(GI1)の最大値は、オルタネータ発電モード時の方がインバータ発電モード時よりも大きい場合がある。
このような場合には、最大出力の定義を発電トルク(GT)、発電電力(GW)、発電電流(GI)のいずれにするかによって、インバータ発電モード時の最大出力Mmaxinvとオルタネータ発電モード時の最大出力Mmaxaltの関係が異なる。発電電力(GW)や発電電流(GI)の最大値に応じて発電切替を行う必要がある場合は、回転電機出力指令Mref(MOC)の定義によらず、最大出力の定義を電力変換装置1の発電電力(GW1)や電力変換装置1の発電電流(GI1)に変更することで、その必要を満たすことができる。
さらに制御目的上、
回転電機2の発電トルク(GT2)、
電力変換装置1の発電電力(GW1)、
電力変換装置1の発電電流(GI1)
のいずれの最大値も考慮して発電切替を行う必要がある場合、回転電機出力指令Mref(MOC)の定義によらず、
最大出力の定義を回転電機2の発電トルク(GT2)の最大値、
電力変換装置1の発電電力(GW1)の最大値、
電力変換装置1の発電電流(GI1)の最大値
の線形和とすることで、
回転電機2の発電トルク(GT2)の最大値、
電力変換装置1の発電電力(GW1)の最大値、
電力変換装置1の発電電流(GI1)の最大値
を全て考慮して、第2の選択方式による発電モードの切替を行うこともできる。
回転電機2の発電トルク(GT2)の最大値、電力変換装置1の発電電力(GW1)の最大値、電力変換装置1の発電電流(GI1)の最大値のそれぞれに対する考慮の重みは、
回転電機2の発電トルク(GT2)の最大値の項に対応する係数である発電トルク係数(GTCO)、
回転電機2の発電電力(GW2)の最大値の項に対応する係数である電力係数(GWCO)、回転電機2の発電電流(GI2)の最大値の項に対応する係数である発電電流係数(GICO)をそれぞれ設定することで定めることができる。
また、制御目的上、回転電機2の回転速度(RSS)や通電装置15の直流電圧値(Vdc)によって、回転電機2の発電トルク(GT2)、電力変換装置1の発電電力(GW1)、電力変換装置1の発電電流(GI1)のそれぞれに対する考慮の重みを変化させる必要がある場合には、発電トルク係数(GTCO)、発電電力係数(GWCO)、発電電流係数(GICO)それぞれを、回転電機2の回転速度(RSS)や通電装置15の直流電圧値(Vdc)に応じて変化させることで、その必要を満たすことができる。
前述の通り、第1の切替閾値(Jsw1)、第2の切替閾値(Jsw2)については回転電機出力指令Mref(MOC)の定義に合わせて定義し、第2の切替閾値(Jsw2)はインバータ発電モード時の最大出力Mmaxinvとオルタネータ発電モード時の最大出力Mmaxaltのうちの小さい方の値に対応する回転電機出力指令Mref(MOC)の値以下に設定する。
回転電機出力指令Mref(MOC)と最大出力の物理量定義が同じである
(すなわち、回転電機出力指令Mref(MOC)が発電トルク指令(GTC)で最大出力が発電トルク(GT)、
回転電機出力指令Mref(MOC)が発電電力指令(GWC)で最大出力が発電電力(GW)、
回転電機出力指令Mref(MOC)が発電電流指令(GIC)で最大出力が発電電流(GI)、
のいずれかである)
場合は、第2の切替閾値(Jsw2)≦最大出力として第2の切替閾値(Jsw2)を設定すればよいが、回転電機出力指令Mref(MOC)と最大出力の物理量定義が異なる場合、最大出力に対応する回転電機出力指令Mref(MOC)を算出し、第2の切替閾値(Jsw2)≦最大出力に対応する回転電機出力指令Mref(MOC)として第2の切替閾値(Jsw2)を設定する必要がある。例えば、回転電機出力指令Mref(MOC)が発電トルク指令(GTC)で最大出力が発電電力(GW)で定義されている場合、発電電力(GW)に対応する発電トルク(GT)を算出し、第2の切替閾値(Jsw2)≦最大出力(発電電力)に対応する発電トルク(GT)として第2の切替閾値(Jsw2)を設定する必要がある。
なお、これまで第1の選択方式は効率が高い方の発電モードの選択を行う選択方式として説明したが、第1の選択方式において発電モードを選択する方法はこれに限定されず、例えばトルクリップルや騒音の小さい方の発電モードを選択する等の別の方法が挙げられる。
以上のように、実施の形態1に係る電力変換装置によれば、効率等に応じて発電モードを選択する選択方式(第1の選択方式)と、最大出力に応じて発電モードを選択する選択方式(第2の選択方式)との切替の頻度を抑えることができるので、安定的に発電モードを切り替えつつ高出力動作を行うことが可能となる。
なお、本実施の形態では、回転子(22)の界磁の方式を巻線界磁方式としていたが、巻線界磁と永久磁石界磁を併用する方式であってもよい。永久磁石界磁を併用していても、界磁巻線に流す電流に応じて回転電機2の出力を変化させることができる。
また、本実施の形態では、回転電機2の電機子巻線21の結線を3相Y結線としていたが、相数、結線方式はこれに限定されない。
また、本実施の形態では、回転電機2の回転子位置を参照していたが、回転子位置を参照せず、交流位相を内部で生成して通電する方式であってもよい。
また、本実施の形態では、電機子電圧指令AVCや界磁電圧指令FVCをPI制御に基づいて生成していたが、電機子電圧指令AVCや界磁電圧指令FVCの生成方法はこれに限定されない。P制御、I制御に基づいて生成してもよい。また、電流をフィードバックせずに、電流指令(IC)からマップ等によって電圧指令(VC)を生成してもよい。
また、本実施の形態では、3相−dq変換、dq−3相変換を用いて制御していたが、交流を直接制御してもよい。
また、本実施の形態では、インバータ発電モード時にPWMに基づいて通電信号ENSを生成していたが、インバータ発電モード時における通電信号ENSの生成方法はこれに限定されない。例えば電流指令(IC)に対する実電流の誤差が一定の幅内に収まるように通電素子をスイッチングするヒステリシス制御等に基づいて通電信号を生成してもよい。
なお、図1の電力変換装置1の通電装置15以外の部分からなる制御部分は、別々の制御回路で構成してもよく、また1つの制御回路でまとめて構成してもよい。
この点に関し、これらの機能を実現する処理回路は、専用のハードウェアであっても、メモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSPともいう)であっても構成可能である。
図9の(a)はこれらの機能をハードウェアで構成した場合、(b)はソフトウェアで構成した場合の、ハードウェア構成を概略的に示す。
上記各部の機能を図9の(a)に示すハードウェアで構成した場合、処理回路1000は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。上記各部の機能それぞれを処理回路で実現してもよいし、各部の機能をまとめて処理回路で実現してもよい。
上記各部の機能を図9の(b)に示すCPUで構成した場合、上記各部の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアやファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ2100に格納される。処理回路であるプロセッサ2000は、メモリ2100に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。これらのプログラムは、上記各部の手順や方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリ2100とは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリや、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等が該当する。
なお、上記各部の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
また処理に必要な各種マップ等を含む各種情報は、ハードウェア構成の場合は回路に予め設定され、またソフトウェア構成の場合にはメモリに予め記憶させておく。
以上、この発明を一実施の形態に関して説明したが、この発明はこの実施の形態のみに限られるものではなく、この発明の範囲内においては他に種々の実施の形態が可能であることは当業者にとって明らかである。
産業上の利用の可能性
この発明は、多くの分野の電力変換装置及び電力変換方法に適用することができる。
1 電力変換装置、2 回転電機、11 回転速度算出部、12 電圧指令生成部、13 発電切替信号生成部、14 通電信号生成部、15 通電装置、15a 電機子巻線側通電部、15b 界磁巻線側通電部、15D 検出部、21 電機子巻線、22 界磁巻線、121 電機子電流指令生成部、122 界磁電流指令生成部、123 電機子電圧指令生成部、124 界磁電圧指令生成部、151 直流電源、152 U相上アーム、152a U相上アーム通電素子、152b U相上アーム還流ダイオード、153 U相下アーム、153a U相下アーム通電素子、153b U相下アーム還流ダイオード、154 相上アーム、154a 相上アーム通電素子、154b 相上アーム還流ダイオード、155 相下アーム、155a 相下アーム通電素子、155b 相下アーム還流ダイオード、156 相上アーム、156a 相上アーム通電素子、156b 相上アーム還流ダイオード、157 相下アーム、157a 相下アーム通電素子、157b 相下アーム還流ダイオード、158a 通電素子、158b ダイオード、159a 通電素子、159b ダイオード、1000 処理回路、2000 プロセッサ、2100 メモリ。

Claims (20)

  1. 通電信号に従って回転電機の電機子巻線及び界磁巻線に電圧を印加し、発電モードの動作として前記電機子巻線に電圧を印加することで前記回転電機を発電動作させるインバータ発電モードと、前記回転電機の回転中に、前記界磁巻線に電圧を印加して電流を流すことで前記電機子巻線に発生する誘起電圧により前記回転電機を発電動作させるオルタネータ発電モードを有する通電装置と、
    前記インバータ発電モードと前記オルタネータ発電モードとを任意に選択する第1の選択方式と、前記インバータ発電モード時の最大出力と前記オルタネータ発電モード時の最大出力をそれぞれ算出し、前記最大出力の差の大きさが設定値以上である場合に、前記最大出力が大きい方の前記発電モードを選択する第2の選択方式との切替に基づいて、前記インバータ発電モードと前記オルタネータ発電モードとを切り替えるための発電切替信号を生成する発電切替信号生成部と、
    前記回転電機の出力を定める回転電機出力指令に基づいて、前記電機子巻線に印加する電圧を定める電機子電圧指令と前記界磁巻線に印加する電圧を定める界磁電圧指令を生成する電圧指令生成部と、
    前記電機子電圧指令、前記界磁電圧指令、前記発電切替信号及び前記通電装置の直流電圧値に基づいて、前記電機子巻線と前記界磁巻線それぞれに対応する前記通電信号を生成する通電信号生成部と、
    を備え、
    前記発電切替信号生成部は、前記回転電機出力指令が第1の切替閾値以下となった場合に前記第1の選択方式に切り替えて前記発電切替信号を生成し、前記回転電機出力指令が前記第1の切替閾値より大きい第2の切替閾値以上となった場合に前記第2の選択方式に切り替えて前記発電切替信号を生成する、
    電力変換装置。
  2. 前記第1の切替閾値及び前記第2の切替閾値の差が、前記回転電機出力指令の変動幅及び変動周期に応じて設定される、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記第2の切替閾値は、前記インバータ発電モード時の最大出力と前記オルタネータ発電モード時の最大出力のうちの小さい方の値に対応する前記回転電機出力指令(Mref)の値以下に設定される、請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記回転電機出力指令は、
    前記回転電機の発電トルクを定める発電トルク指令、
    前記回転電機の前記出力に対応する前記電力変換装置の発電電力を定める発電電力指令、
    前記回転電機の前記出力に対応する前記電力変換装置の発電電流を定める発電電流指令
    のいずれかである、請求項1から3までのいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 前記電圧指令生成部は、前記回転電機出力指令に基づいて、前記電機子巻線の電流を定める電機子電流指令を生成し、前記電機子電流指令に基づいて前記電機子電圧指令を生成する、請求項1から4までのいずれか1項に記載の電力変換装置。
  6. 前記電圧指令生成部は、前記電機子電流指令と前記電機子巻線の電機子電流に基づいて前記電機子電圧指令を生成する、請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 前記電圧指令生成部は、前記回転電機出力指令に基づいて、前記界磁巻線の電流を定める界磁電流指令を生成し、前記界磁電流指令に基づいて前記界磁電圧指令を生成する、請求項1から6に記載の電力変換装置。
  8. 前記電圧指令生成部は、前記界磁電流指令と前記界磁巻線の界磁電流に基づいて前記界磁電圧指令を生成する、請求項7に記載の電力変換装置。
  9. 前記最大出力は、
    前記回転電機の前記発電トルクの最大値、
    前記電力変換装置の前記発電電力の最大値及び
    前記電力変換装置の前記発電電流の最大値
    の少なくとも1つを含む、請求項1から8までのいずれか1項に記載の電力変換装置。
  10. 前記最大出力は、
    前記回転電機の前記発電トルクの最大値、
    前記電力変換装置の前記発電電力の最大値、
    前記電力変換装置の前記発電電流の最大値
    の線形和であって、
    前記回転電機の前記発電トルクの最大値に対応する項の係数である発電トルク係数、
    前記電力変換装置の前記発電電力の最大値に対応する項の係数である発電電力係数、
    前記電力変換装置の前記発電電流の最大値に対応する項の係数である発電電流係数
    はそれぞれ任意に設定される、請求項9に記載の電力変換装置。
  11. 前記最大出力、前記第1の切替閾値及び前記第2の切替閾値の少なくとも1つが、前記通電装置の直流電圧値に基づいて算出される、請求項1から10までのいずれか1項に記載の電力変換装置。
  12. 前記発電切替信号生成部は、前記回転電機出力指令に基づいて、前記インバータ発電モード時の効率と前記オルタネータ発電モード時の効率をそれぞれ算出し、
    前記第1の選択方式は、前記インバータ発電モード時の効率と前記オルタネータ発電モード時の効率に基づいて、前記インバータ発電モードと前記オルタネータ発電モードのいずれかを選択する、請求項1から11までのいずれか1項に記載の電力変換装置。
  13. 前記第1の選択方式は、前記インバータ発電モード時の効率と前記オルタネータ発電モード時の効率の差の大きさが設定値以上である場合に、前記効率が高い方の前記発電モードを選択する、請求項12に記載の電力変換装置。
  14. 前記インバータ発電モード時の効率及び前記オルタネータ発電モード時の効率の少なくとも一方を、前記通電装置の直流電圧値に基づいて算出する、請求項12または13に記載の電力変換装置。
  15. 前記回転電機の回転速度を求める回転速度算出部を備え、前記インバータ発電モード時の効率及び前記オルタネータ発電モード時の効率の少なくとも一方を、前記回転電機の回転速度に基づいて算出する、請求項12から14までのいずれか1項に記載の電力変換装置。
  16. 前記最大出力、前記第1の切替閾値及び前記第2の切替閾値の少なくとも1つが、前記回転電機の回転速度に基づいて算出される、請求項15に記載の電力変換装置。
  17. 前記回転電機の回転速度を求める回転速度算出部を備え、前記最大出力、前記第1の切替閾値及び前記第2の切替閾値の少なくとも1つが、前記回転電機の回転速度に基づいて算出される、請求項1から14までのいずれか1項に記載の電力変換装置。
  18. 前記オルタネータ発電モードは同期整流発電制御を行う請求項1から17までのいずれか1項に記載の電力変換装置。
  19. 通電信号に従って回転電機の電機子巻線及び界磁巻線に電圧を印加し、前記回転電機を、前記電機子巻線に電圧印加するインバータ発電モードと、前記回転電機の回転中に前記界磁巻線に電圧印加するオルタネータ発電モードで発電動作させる通電装置と、
    前記回転電機の出力を定める回転電機出力指令に基づく電機子電圧指令と界磁電圧指令と、任意に前記発電モードを選択する第1の選択方式と、最大出力の差が設定値以上である場合に最大出力が大きい方の発電モードを選択する第2の選択方式との切替に基づいて前記発電モードを切り替えるための発電切替信号に従って、前記通電信号を生成する通電信号生成部と、
    前記回転電機出力指令が第1の切替閾値以下となった場合に前記第1の選択方式に切り替え、前記第1の切替閾値より大きい第2の切替閾値以上となった場合に前記第2の選択方式に切り替えて前記発電切替信号を生成する発電切替信号生成部と、
    を備えた、電力変換装置。
  20. 通電信号に従って回転電機の電機子巻線及び界磁巻線に電圧を印加し、前記回転電機を、前記電機子巻線に電圧印加するインバータ発電モードと、前記回転電機の回転中に前記界磁巻線に電圧印加するオルタネータ発電モードで発電動作させ、
    前記回転電機の出力を定める回転電機出力指令に基づく電機子電圧指令と界磁電圧指令と、任意に前記発電モードを選択する第1の選択方式と、最大出力の差が設定値以上である場合に最大出力が大きい方の発電モードを選択する第2の選択方式との切替に基づいて前記発電モードを切り替えるための発電切替信号に従って、前記通電信号を生成し、
    前記回転電機出力指令が第1の切替閾値以下となった場合に前記第1の選択方式に切り替え、前記第1の切替閾値より大きい第2の切替閾値以上となった場合に前記第2の選択方式に切り替えて前記発電切替信号を生成する、
    ことを備えた、電力変換方法。
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