JPWO2018181228A1 - シール装置 - Google Patents

シール装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2018181228A1
JPWO2018181228A1 JP2019509839A JP2019509839A JPWO2018181228A1 JP WO2018181228 A1 JPWO2018181228 A1 JP WO2018181228A1 JP 2019509839 A JP2019509839 A JP 2019509839A JP 2019509839 A JP2019509839 A JP 2019509839A JP WO2018181228 A1 JPWO2018181228 A1 JP WO2018181228A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
floating ring
magnetic
seal
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019509839A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7016591B2 (ja
Inventor
雄一郎 徳永
雄一郎 徳永
井上 秀行
秀行 井上
航 木村
航 木村
井口 徹哉
徹哉 井口
英俊 笠原
英俊 笠原
純 弘松
純 弘松
康洋 黒木
康洋 黒木
菊池 竜
竜 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eagle Industry Co Ltd
Original Assignee
Eagle Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eagle Industry Co Ltd filed Critical Eagle Industry Co Ltd
Publication of JPWO2018181228A1 publication Critical patent/JPWO2018181228A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7016591B2 publication Critical patent/JP7016591B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/44Free-space packings
    • F16J15/441Free-space packings with floating ring
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/04Shafts or bearings, or assemblies thereof
    • F04D29/046Bearings
    • F04D29/048Bearings magnetic; electromagnetic
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/08Sealings
    • F04D29/10Shaft sealings
    • F04D29/12Shaft sealings using sealing-rings
    • F04D29/126Shaft sealings using sealing-rings especially adapted for liquid pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/54Other sealings for rotating shafts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2260/00Function
    • F05D2260/30Retaining components in desired mutual position
    • F05D2260/32Retaining components in desired mutual position by means of magnetic or electromagnetic forces

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
  • Sealing Devices (AREA)

Abstract

【課題】フローティングリングが回転軸の動きに追従してシール作用を発揮でき、回転軸の振動を低減できるシール装置を提供する。【解決手段】ハウジング11と該ハウジング11を貫通する回転軸20との間を封止するシール装置10であって、回転軸20に対して間隙hを介して配設されるフローティングリング15と、フローティングリング15の一方の端面がハウジング11と接触してなるシール部と、フローティングリング15とハウジング11との間に空隙部jと、を具備し、空隙部jを介して非接触でフローティングリング15をシール部へ付勢する付勢手段を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ハウジングと該ハウジングを貫通する回転軸との間を封止するシール装置に関し、特に、ポンプ等の流体機械の回転軸に使用されるフローティングリングを備えたシール装置に関する。
従来、ポンプ等の回転流体機械においては、流体をシールするため、フローティングリングを備えたシール装置が使用され、例えば、図12に示すものが知られている(以下、「従来技術」という。例えば、特許文献1参照。)。この従来技術は、回転軸62が貫通する部材61のリング溝63内に高圧流体側と低圧流体側を仕切るシールリング64(フローティングリング)を備えたシール装置において、該シールリング64の低圧側端面に外周側から内周側へ向かって設けられた切欠き66と、シールリング64の高圧側端面を押圧する予圧バネ67と、を備え、シールリング64の高圧側端面と低圧側端面に作用する流体の圧力差により発生する流体圧と予圧バネ67の押圧力によって、シールリング64は部材61に押し付けられ流体をシールしている。この従来技術においては、シールリング64の低圧側端面に設けられた切欠き66の大きさを調整することによって、シールリング64に作用する流体圧を低減し、シールリング64とリング溝63との摩擦力を低減している。このように摩擦力を調整することでシールリング64はリング溝63内を容易に移動できるようになり、回転軸62の回転によるシールリング64と回転軸62との間に発生するくさび効果(くさび部に発生する動圧の効果)と、ロマキン効果(シール差圧が生じた際、シールリングと軸との表面間の流入損失による調心効果)によって、回転軸62の回転中においても、シールリング64は回転軸62との接触を防止でき、径方向隙間hを保ちながら流体をシールすることができる。
特開平11−325260号公報
しかしながら、従来技術にあっては、予圧バネ67はシールリング64の高圧側端面と相対変位しながら押圧しているので、長時間運転するとシールリング64は摩耗してへこみが生じてしまい、シールリング64はへこみにはまり込んだ予圧バネ67に拘束され、シールリング64はリング溝63内を自由に移動できなくなる虞がある。この結果、回転軸62が大きく振れ回ると、シールリング64は回転軸62の動きに追従することができず、シールリング64は回転軸62と頻繁に接触して摩耗し、径方向隙間hが最適値より大きくなって適正なシール作用が得られない虞があった。
また、シールリング64がリング溝63内を正常に移動できる状態であっても、従来技術のシール装置おいては振動低減効果が小さいため、回転軸62が大きく振れ回ると、それに追随してシールリング64も大きく振れ回り、シールリング64は回転軸62と接触して摩耗し、径方向隙間hが最適値より大きくなって適正なシール作用が得られないという問題もあった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、フローティングリングが回転軸の動きに追従してシール作用を発揮でき、回転軸の振動を低減できるシール装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のシール装置は、
ハウジングと該ハウジングを貫通する回転軸との間を封止するシール装置であって、
前記回転軸に対して間隙を介して配設されるフローティングリングと、
前記フローティングリングの一方の端面が前記ハウジングと接触してなるシール部と、
前記フローティングリングと前記ハウジングとの間に空隙部と、を具備し、
前記空隙部を介して非接触で前記フローティングリングを前記シール部へ付勢する付勢手段を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、フローティングリングは非接触で付勢されるので、フローティングリングは付勢手段によってその動きを拘束されることなく、回転軸の動きに追従でき、付勢手段の付勢力と流体の圧力を利用して流体の漏れを制限することができる。
前記付勢手段は、前記フローティングリングまたは前記ハウジングの少なくとも一方に設けられた磁石を備え、前記フローティングリングは前記磁石の吸引力によりシール部側へ付勢されることを特徴としている。
この特徴によれば、フローティングリングは、磁石の磁気吸引力によって非接触で軸方向へ付勢されるので、フローティングリングは付勢手段によって動きを拘束されることがない。
前記付勢手段は、前記フローティングリング及び前記ハウジングに設けられた磁石を備え、前記フローティングリングは前記磁石の反発力により前記シール部側へ付勢されることを特徴としている。
この特徴によれば、フローティングリングは、磁石の反発力によって非接触で軸方向へ付勢されるので、フローティングリングは付勢手段によって動きを拘束されることがない。
前記磁石は、少なくとも一方の磁極面を覆う磁性部材を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、磁石の磁束をフローティングリングまたはハウジングへ効率よく伝達することができる。
前記空隙部は前記シール部反対側よりも前記シール部側が狭いことを特徴としている。
この特徴によれば、付勢手段の磁石の吸引力を利用してフローティングリングを安定してシール部へ付勢することができる。
前記ハウジングのシール部側内壁部には少なくとも一つの溝部を備え、前記溝部は前記フローティングリングに設けられた前記磁石の径方向外側または径方向内側の少なくとも一方に配設されることを特徴としている。
この特徴によれば、磁束は隙間の小さいところに多く、隙間の大きい溝部にはほとんど流れないので、回転軸の振れ回り伴いフローティングリングが振れ回ったときにフローティングリングに取り付けられた磁石の磁力は隙間の狭い第2軸方向隙間にとどまるように作用するので、フローティングリングの触れ回りが低減し、延いては回転軸の振動を低減することができる。
前記フローティングリングまたは前記ハウジングの少なくとも一方は、磁性材料からなることを特徴とする。
この特徴によれば、付勢手段は高圧流体側から低圧流体側へフローティングリングを安定して付勢することができる。
本発明のシール装置の第1実施例の正面断面図である。 図1のA−A矢視において、フローティングリングに取り付けられた磁石の周方向の配列を示す図で、(a)は磁極面が軸方向に向くように配列するとともに周方向に隣接する磁石の磁極が同極となるように配列した場合、(b)は磁極面が軸方向に向くように配列するとともに周方向に隣接する磁石の磁極が異極となるように配列した場合、(c)は磁極面が周方向に向くように配列した場合を示す図である。 フローティングに作用する磁力による径方向復元力を説明する図で、(a)は磁石の低圧側端面とハウジングの内壁部との径方向位置がほぼ一致している場合、(b)は低圧側端面とハウジングの内壁部との径方向位置にずれが生じた場合を示す図である。 図1のB−B矢視図でシール装置の振動低減作用を説明する図である。 本発明のシール装置の第2実施例の正面断面図である。 磁石に取り付けられたヨークの作用を説明する図である。 フローティングに作用する磁力による復帰効果を説明する図で、(a)は磁石の低圧側端面とハウジングの内壁部との径方向位置がほぼ一致している場合、(b)は低圧側端面とハウジングの内壁部との径方向位置にずれが生じた場合を示す図である。 本発明のシール装置の第3実施例の正面断面図である。 図8のC−C矢視において、ハウジングに取り付けられた磁石の周方向の配列を示す図で、(a)は磁極面が軸方向に向くように配列するとともに周方向に隣接する磁石の磁極が同極となるように配列した場合、(b)は磁極面が周方向に向くように配列し、周方向に隣接する磁石の磁極が同極となるように配列した場合、(c)は磁極面にヨークを取り付けるとともに磁極面が周方向に向くように配列した場合を示す図である。ある。 本発明のシール装置の第4実施例の正面断面図である。 図10のD−D矢視において、フローティングリングとハウジングに取り付けられた磁石の周方向配列を示す図である。 従来のシール装置を示す図である。
本発明に係るシール装置を実施するための形態を図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加えうるものである。
本発明の実施の形態に係るシール装置10を図1から図4を参照して説明する。ケーシング21を貫通するようにして流体機械の回転軸20が配設されており、左側が高圧流体側、右側が低圧流体側である。シール装置10は、回転軸の外周に対し径方向隙間hをもって配設されたフローティングリング15とフローティングリング15を収容するハウジング11とから主に構成され、高圧流体側から低圧流体側への流体の漏れを制限するものである。
ハウジング11は、ホルダ11aとフランジ11bとから主に形成される。ホルダ11aは締結手段22によってケーシング21に固定される。ホルダ11aは、円筒状に形成された内周壁11d、内周壁11dの低圧流体側の端部から径方向内側に向かって延設される低圧側内壁部11e(シール部側内壁部)、低圧側内壁部11eから径方向内側に向かって連接されるホルダシール面11cによって囲まれる内部空間を有する。そして、内部空間の高圧流体側をフランジ11bによって囲むことにより収納部Pが形成される。なお、低圧側内壁部11eは回転軸20に対し略垂直に仕上げられている。ホルダシール面11cは低圧側内壁部11eに対し高圧流体側に向かって軸方向にわずかに飛び出し、回転軸20に対し略垂直に仕上げられている。また、低圧側内壁部11eの外周部には低圧流体側に向かって軸方向にへこんだ外側環状溝部11f(本発明に係る溝部)が磁石12の外周に略沿って形成され、低圧側内壁部11eの内周部には低圧流体側に向かって軸方向にへこんだ内側環状溝部11g(本発明に係る溝部)が磁石12の内周に略沿って形成されている。低圧側内壁部11eの径方向幅は磁石12の磁極面12bの径方向幅とほぼ同じである。
フローティングリング15は、シールリング13、シールリング13の外周に設けられた磁石12から主に構成され、フローティングリング15はハウジング11の収納部Pに収納される。フローティングリング15はハウジング11の収納部Pに収納された状態で、回転軸20に対し径方向隙間h、ハウジングの内周壁11dに対し外側径方向隙間gを有している。なお、図示されていないが、フローティングリング15は周方向規制部材によってハウジング11に対し周方向の移動を規制されている。周方向規制部材はハウジング11に設けられたピンでもよいし、磁石の磁気反発力を利用したものであってもよい。
シールリング13は、断面略矩形の円環状の部材で、カーボンなどの摺動性の良い材料から構成される。シールリング13の内周面13aは、回転軸20の外周面20aに対し微小な径方向隙間hを有する円筒面に構成され、シールリング13の内周面13aと回転軸20の外周面20aとによりクリアランスシール部が構成される。また、シールリング13の低圧流体側の端面にはシールリングシール面13cが形成されている。
磁石12(本発明に係る付勢手段)は軸方向に着磁され、シールリング13の外周に取付けられている。磁石12の外周面はハウジング11の内周壁11dに対し径方向隙間gを有する円筒面に構成されている。フローティングリング15の磁石12はハウジング11の低圧側内壁部11eとの間に第2軸方向空隙j(シール部側空隙j)を有し、磁石12の磁力によってフローティングリング15は第2軸方向空隙jを介して非接触でシールリングシール面13c(シール部14)へ向かって付勢され、シールリングシール面13cとホルダシール面11cとが密着してシールリング13とハウジング11間はシールされる。シールリングシール面13cとホルダシール面11cによりシール部14が構成される。
磁石12は永久磁石であり、フェライト磁石、ネオジム磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、プラセオジム磁石等からなり、使用される温度条件、要求される磁力によって選択される。また、図2に示すように、磁石12の配列は種々のパターンで構成することができる。
図2(a)は、図1のA−A矢視にてフローティングリング15に取り付けられた磁石12の周方向の配列を示す図である。図2(a)の磁石配列は、フローティングリング15の外周に磁石12の磁極面12a、12bが軸方向に向くように複数個、配設され、周方向に隣接する磁石12はすべて同じ磁極となるように配列される。具体的には、フランジ11b側はすべてN磁極面12a、ホルダ11a側はすべてS磁極面12bが配列される。なお、フランジ11b側にすべてS磁極面12b、ホルダ11a側にすべてN磁極面12aを配列してもよい。なお、磁極面12a、12bは、磁石12の着磁方向に垂直な磁石表面である。
図2(a)において、複数の磁石12の間には中間部材15aが配設され、磁石12の間隔は一定に保たれ、磁石12の外径と中間部材15aの外径は同一寸法を有し、フローティングリング15は磁石12、中間部材15a、シールリング13とともに軸方向視、環状の部材に一体に形成されている。
また、中間部材15aは、非磁性体、磁性体のいずれから構成してもよい。非磁性体としては、オーステナイトステンレスの非磁性鋼、アルミニウム、銅、黄銅、チタン等の非鉄金属、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等のプラスチック、ガラス繊維等で補強したFRP等を使用することができる。また、磁性体としては、軟鋼、硬鋼、鋳鋼、鋳鉄、電磁鋼板等の鉄鋼材料を使用することができる。
図2(a)において、フローティングリング15のシール部側端面(フローティングリングの低圧流体側端面)と対向するハウジング11の低圧側内壁部11eとの第2軸方向空隙jは、フローティングリング15のシール部反対側端面(フローティングリングの高圧流体側端面)と対向するフランジ内壁部11hとの間の第1軸方向空隙k(シール部反対側空隙k)よりも小さく形成されている。これにより、磁石12のS極磁束mgによる磁気吸引力は隙間の狭い低圧側内壁部11e側に強く作用し、フローティングリング15は低圧側内壁部11eへ効率良く押し付けられる。なお、ホルダ11a及びフランジ11bを磁性材料で構成してもよいが、低圧流体側のホルダ11aを磁性材料で構成し、高圧流体側のフランジ11bを非磁性材料で構成することで、高圧流体側への磁気吸引力をさらに弱めることができるので、フローティングリング15を低圧側内壁部11eへ押し付けることができる。また、ホルダ11a及びフランジ11bを非磁性材料で構成し、軟鋼等の強磁性体からなる低圧側内壁部11eを別体で形成したものをホルダ11aに取り付け、フローティングリング15を低圧側内壁部11e側へ吸引させてもよい。
つぎに図2(b)の磁石配列について説明する。図2(b)の磁石配列は、フローティングリング15の外周に磁石12の磁極面12a、12bが軸方向に向くように複数個、配設される点は、図2(a)の磁石配列と同じであるが、周方向に隣接する磁石12はすべて異なる磁極となる点で図2(a)の磁石配列と異なる。具体的には、フランジ11b側には複数の磁石12のN磁極面12a側と、S磁極面12b側が交互に配列される。また、図2(b)は、図2(a)と磁石配列が異なるのみで、他の構成は図2(a)と同じであり、付勢手段としての機能も同じである。
つぎに図2(c)の磁石配列について説明する。図2(c)の磁石配列は、フローティングリング15の外周に磁石12の磁極面が周方向に向くように複数個、配設される点で、図2(a)、(b)の磁石配列と異なる。また、N極からS極への磁束mgの短絡を防止するため、周方向に隣接する磁石12は同じ磁極となるように配列される。隣接する磁石12は同じ磁極が配列されることで、たとえば、N磁極同志は反発してのN極磁束mgは軸方向に流れるので軸方向に磁気吸引力が作用する。逆に、隣接する磁石12の磁極を異なる磁極となるように配列すると、隣接するN極、S極間で磁束mgが短絡してしまい、軸方向に磁気吸引力はほとんど発生しない。また、図2(c)は、図2(a)、(b)と磁石配列が異なるのみで、他の構成は図2(a)、(b)と同じであり、付勢手段としての機能も同じである。
つぎに、磁石12の径方向位置復元力について説明する。図3に示すように、磁石12の磁極面12bと第2軸方向空隙jを介して対向する低圧側内壁部11eには、磁石12の外周面に対向して外側環状溝部11f及び磁石12の内周面に対向して内側環状溝部11gが設けられている。これにより、フローティングリング15と低圧側内壁部11eとの間には非接触で径方向位置を保とうとする磁石12の磁気吸引力を高めることができる。磁石12の磁極面12bと低圧側内壁部11eとの間の第2軸方向空隙jに対し、磁石12の磁極面12bと外側環状溝部11fの底部及び内側環状溝部11gの底部との間の第3軸方向間隙qは大きくなるので、隙間の小さい第2軸方向空隙jは磁気抵抗が小さく、隙間の大きい第3軸方向間隙qは磁気抵抗が大きくなる。そして、図3(a)に示すように、磁石12の磁束mgのほとんどは磁気抵抗の小さい第2軸方向空隙jを流れ、磁気抵抗の大きい外側環状溝部11f及び内側環状溝部11gに流れることがないため、磁石12の磁気吸引力は低圧側内壁部11eと対向した位置を保つように働く。そして、図3(b)のように磁石12の径方向位置がずれても、磁石12の磁束mgは磁気抵抗の小さい第2軸方向空隙jを流れるので、磁石12と低圧側内壁部11eとの間に磁気吸引力により磁石12は低圧側内壁部11eと対向する位置に引き戻される。このように低圧側内壁部11eに設けられた外側環状溝部11f及び内側環状溝部11gは大きな磁気抵抗を有するため、磁石12に対し非接触のストッパーとして作用する。
さらに、上記した磁石12の径方向位置復元力に加え、フローティングリング15は、流体の圧力及び磁石12の磁力によってホルダシール面11cに押し付けられることによって発生する摩擦力による位置決め効果も作用するので、フローティングリング15の位置決め効果はさらに高くなる。従来技術のように予圧バネの押圧力によってフローティングリング15の位置決め効果を得る場合には、位置決め効果を高めるために押圧力を高める必要がある。押圧力を高めすぎると長期運転により2次シール面の面荒れにより摩擦力が変化してフローティングリング15の動きが拘束され、フローティングリング15が回転軸20と頻繁に接触しシールリング13が摩耗してしまう虞がある。これに対し、磁石12の径方向位置復元力はシール面の接触面圧を高めることなく位置決め効果を得られるので、シール面の面荒れによる摩擦力が変化を低減でき、延いてはリーク量の増加を抑えることができる。さらに、本発明に係るシール装置は、バネを使用しないでフローティングリング15をホルダシール面11cに押し付けることができるので、バネとフローティングリングの質量からなる共振を防ぐこともできる。
つぎに、フローティングリング15による回転軸20の振動低減効果を説明する。図4に示すように、回転軸20が振れ回ると、回転軸20とフローティングリング15との間にはくさび効果による正圧が発生し、この正圧によりフローティングリング15は径方向外側へ移動する。しかし、フローティングリング15には流体の圧力及び磁石12の磁力によって発生するシール面の摩擦力による位置決め効果に加え、磁石12による径方向位置復元力も作用するので、フローティングリング15は回転軸20の動きに対して抵抗を加えることができ、回転軸20の振動を減衰させることができる。
つぎに、実施例2に係るシール装置30につき、図5から図7を参照して説明する。実施例2のシール装置30はフローティングリング35がヨーク34(本発明に係る磁性部材)を備える点で実施例1のシール装置と相違する。なお、前記実施例と同一構成については同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図5に示すように、実施例2のシール装置30のフローティングリング35は、シールリング13、シールリング13の外周に設けられた磁石32及び磁石32に設けられたヨーク34から主に構成される。たとえば、実施例1の図2(a)において、磁石12のS極磁束mgはホルダ11aの低圧流体側へ、N極磁束mgは高圧流体側のフランジ11b側へ流れるため、磁石12のN極磁束mgを有効に低圧流体側のホルダ11a側へ作用させることができず、必要な磁力を得るために磁石量が増加してしまう場合がある。そこで、磁石32にヨーク34を設けることによって、所望の場所へ磁束を導き少ない磁石でも大きな磁力を得るものである。
ヨーク34は、不純物の少ない鉄、低炭素鋼、電磁鋼板、マルテンサイト系のステンレス等の強磁性体からなる。強磁性体で構成されたヨークは磁石32から出る磁束をよく通す性質を有する。磁束の通りやすさを示す指標としての透磁率が用いられるが、空気の透磁率を1とすると、前述の強磁性体の透磁率は100から1000程度の値を有する。すなわち、強磁性体は空気の100から1000倍磁束を通しやすく、磁束を通しやすいヨークを利用することで、磁束を所望の場所へ導くことができる。
図6に示すように、ヨーク34の一方の端面34aは磁石32のN磁極面32aを覆い、端面34aの端部から軸方向に延設される周壁部34bはN磁極とS磁極が隣接する磁極隣接面32cを覆うように配設され、周壁部34bの端部34cはS磁極面32bとともに低圧側内壁部11eに対向配置される。これにより、低圧側内壁部11eには、磁気抵抗の小さいヨーク34内を流れるN磁極の磁束mgとS磁極の磁束mgとが作用するので、フローティングリング15は強力に低圧側内壁部11eに向かって軸方向に非接触で吸引される。
なお、ヨーク34は、周方向に複数、分割して配置された磁石32を周方向に一体に覆う環状部材でもよいし、分割配置された複数の磁石32部のみを覆う複数のヨーク片であってもよい。また、環状部材からなるヨーク34により覆われた磁石32を温度変化が大きい環境使用する場合には、熱膨張差による磁石32の破損を防ぐため、ヨーク34にスリットを設けたC字状に形成することもできる。
また、図7に示すように、ヨーク34を取り付けたフローティングリング35は、径方向位置復元力も大きくすることができる。すなわち、図3のようにヨークを有しない磁石12の場合には、低圧側内壁部11eにS磁極の磁束mgが作用するのに対し、図7に示すようにヨークを有する磁石32の場合には、低圧側内壁部11eに対しN極及びS磁極の両極から磁束mgが作用するので磁力を大きくすることができる。これにより、図7(a)に示すように、磁石32と低圧側内壁部11eとの距離が一番短くなる安定状態から、図7(b)のように磁石12の径方向位置がずれても、磁石32はN極とS極の両方の磁束mgによって安定状態に引き戻すための径方向位置の復元力が作用し、フローティングリング35は低圧側内壁部11eと対向する位置に引き戻される。
このように磁石32にヨーク34を設けることで、磁石32のN磁極面32aから出る磁束mgを低圧側内壁部11e側へ導くことができるので、フローティングリング35を低圧側内壁部11e側へ強く付勢することができるとともに、径方向位置復元力も大きくすることができる。これにより、フローティングリング35は、流体の圧力及び磁石32の磁力によって発生する摩擦力及び径方向位置復元力はさらに大きくなるので、フローティングリング35は回転軸20の振れ回りに対して大きな抵抗を与えることができ、回転軸20の振動を減衰させる効果を高めることができる。また、回転軸20の振動が低減する結果、フローティングリング35と回転軸20の接触も減少するので、フローティングリング35と回転軸20との径方向隙間hを適正に保つことができ、流体の漏れを低減することができる。さらに、磁石32から出る磁束mgを有効に利用することができるので、磁石量を低減することができる。
つぎに、実施例3に係るシール装置40につき、図8及び図9を参照して説明する。実施例1及び2のシール装置10、30は、フローティングリング15,35が磁石12、32を備えていたのに対し、実施例3のシール装置40はホルダ41aに磁石42が設けられている点で相違する。なお、前記実施例と同一構成については同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図8に示すように、実施例3のシール装置40のフローティングリング45は、シールリング13、シールリング13の外周に設けられたリテーナ44から主に構成される。また、ハウジング41は、ホルダ41aとフランジ11bから構成され、ホルダ41aの低圧側内壁部41eに磁石42が埋め込まれている。
フローティングリング45の外周に設けられるリテーナ44は環状の部材で、磁石42によって吸引されるように磁性材料から構成される。磁性材料として、不純物の少ない鉄、低炭素鋼、電磁鋼板、マルテンサイト系のステンレス等が使用される。
磁石42はホルダ41aの低圧側内壁部41eにおいて、リテーナ44の低圧流体側端面44aに対向する位置に取り付けられる。フローティングリング15のリテーナ44は、磁石42の磁力によって非接触で低圧流体側(シール部14)に向かって軸方向に付勢されるとともに、高圧流体側から低圧流体側へ向かって作用する流体の圧力によって、シールリングシール面13cとホルダシール面41cとが密着してシールリング13とホルダ41a間はシールされる。シールリングシール面13cとホルダシール面41cによりシール部14が構成される。なお、後述するようにホルダ41aは磁性体であっても、非磁性体であってもよい。
磁石42は永久磁石であり、フェライト磁石、ネオジム磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、プラセオジム磁石等からなり、使用される温度条件、要求される磁力によって選択される。磁石42はホルダ41aに取り付けられるので、フローティングリング45が交換部品の対象となってもコスト高とならない。また、図9に示すように、磁石42の配列は種々のパターンで構成することができる。
図9(a)は、図8のC−C矢視にてフローティングリング45に取り付けられた磁石の周方向の配列を示す図である。図9(a)の磁石配列は、磁性体のホルダ41aに磁石42の磁極面42a、42bが軸方向に向くように複数個、配設され、周方向に隣接する磁石12はすべて同じ磁極となるように配列される。具体的には、ホルダ41aの低圧側内壁部41e側にはすべてS磁極面42bが配列される。なお、ホルダ41aの低圧側内壁部41e側にはすべてN磁極面42aが配列されてもよい。このように隣接する磁石42は同じ磁極となるように配列することで、隣接するN極、S極の磁束はたがいに反発して軸方向に流れ、リテーナ44に作用させることができる。なお、ホルダ41aは磁性材料から構成することで、ホルダ41aをヨークとして機能させることができ、磁気吸引力を高めることができる。また、磁気吸引力は弱まるが、ホルダ41aは非磁性材料から構成してもよい。
つぎに図9(b)の磁石配列について説明する。図9(b)の磁石配列は、磁性体のホルダ41aの低圧側内壁部41eに対し磁石42の磁極面が周方向に向くように複数個、配設される点で、図9(a)の磁石配列と異なる。また、N極からS極への磁束の短絡を防止するため、周方向に隣接する磁石12は同じ磁極となるように配列される。隣接する磁石12は同じ磁極が配列されることで、たとえば、同じ極同志の磁束は反発して軸方向に流れるので、リテーナ44に対し磁気吸引力が作用する。逆に、隣接する磁石42の磁極を異なる磁極となるように配列すると、隣接するN極、S極間で磁束が短絡してしまい、リテーナ44を吸引する力はほとんど発生しない。なお、ホルダ41aは磁性材料から構成することで、ホルダ41aをヨークとして機能させることができ、磁気吸引力を高めることができる。また、ホルダ41aは非磁性材料から構成してもよい。
つぎに図9(c)の磁石配列について説明する。図9(c)の磁石配列は、非磁性体のホルダ41aの低圧側内壁部41eに対し磁石42の磁極面が周方向に向くように複数個、配設し、N磁極面、S磁極面にヨーク46を配設した点で、図9(a)、(b)の磁石配列と異なる。N磁極面、S磁極面に配置してヨーク46によって、N磁極の磁束mgとS磁極の磁束mgとをリテーナ44の低圧流体側端面44aに作用させることができるので、ホルダ41aを非磁性体で構成してもリテーナ44を吸引する力は低下しない。また、図9(b)と異なり、隣接する磁石42の磁極を異なる磁極としても、N磁極面及びS磁極面を覆うヨーク46によって、隣接するN極、S極間で磁束が短絡することを防ぐことができる。
つぎに、実施例4に係るシール装置50につき、図10及び図11を参照して説明する。実施例1から実施例3のシール装置10、30、40は、磁石12、32、42の磁気吸引力を利用して、フローティングリング15、35、45をホルダ11aの低圧流体側へ付勢していたのに対し、実施例4のシール装置50はフローティングリング55の外周に設けられた磁石52とフランジ51bに設けられた磁石56の磁気反発力によって、フローティングリング55をホルダ11aの低圧流体側へ付勢する点で相違する。なお、前記実施例と同一構成については同一符号を付し、重複する説明は省略する。
フローティングリング55は、シールリング13、シールリング13の外周に設けられたリテーナ54、リテーナ54に埋め込まれた磁石52から主に構成される。
リテーナ54は環状の部材で、シールリング13の外周に嵌合される。また、リテーナはヨークとして機能するように磁性材料から構成される。磁性材料として、不純物の少ない鉄、低炭素鋼、電磁鋼板、マルテンサイト系のステンレス等が使用される。
磁石52は同じ極がフランジ51bに対向するように複数埋め込まれる。一方、磁石56は、磁石52の同極性の磁極が対向するようにフランジ内壁部51cに複数埋め込まれる。そして磁石52と磁石56の磁気反発力によりフローティングリング55は低圧流体側(シール部14)に向かって軸方向に付勢される。そして、フローティングリング55は、流体の圧力及び磁石52の磁力によって付勢され、シールリングシール面13cとホルダシール面11cとが密着してシールリング13とホルダ11a間はシールされる。シールリングシール面13cとホルダシール面11cによりシール部14が構成される。
図11は、図10のD−D矢視にてフローティングリング55及びフランジ51bに取り付けられた磁石の周方向の配列を示す図である。図11の磁石配列は、磁性体のリテーナ54の高圧流体側端面54cに対し磁石52の磁極面52aが露出するように複数個、配設される。一方、フランジ内壁部51cには磁石56が複数個埋め込まれ、磁石52の磁極面52aと同じ極性を有する磁極面56aがリテーナ54に向かって配設される。ここで、リテーナ54は磁性体で形成されることで、高圧流体側端面54cは周方向全周にわたってN極に磁化し、低圧流体側端面54aは全周にわたってS極に磁化することができる。同じく、フランジ内壁部51cも全周にわたってN極に磁化することができる。これにより、磁石52の磁極面52aと磁石56の磁極面56aとの位置がずれても、磁気反発力は変化することなく、安定してフローティングリング55を低圧流体側に向かって付勢することができる。また、リテーナ54とフランジ51bを磁性体で構成することで、磁束がシール装置50の外部に漏れるのを防ぐ効果を得ることもできる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例において、フローティングリング15は環状一体に構成したが、これに限らず周方向に分割して構成したものを環状に一体に組み立ててもよい。
上記実施例において、付勢手段は永久磁石によって構成されていたが、これに限らない。たとえば、ホルダ、フランジには永久磁石に換えて電磁石を取付けて構成してもよい。
また、ポンプの作動流体が液体ヘリウムのような超低温の流体の場合には永久磁石に換えて超電導磁石としてもよい。超電導磁石はピン止め効果を有するため、回転軸の振れ回りを抑える効果も得られる。
また、本発明はシール装置を主目的として用いるが、軸の振動を減衰する減衰装置として用いてもよい。
10 シール装置
11 ハウジング
11a ホルダ
11b フランジ
11e 低圧側内壁部(シール部側内壁部)
11f 外側環状溝部(溝部)
11h フランジ内壁部
11g 内側環状溝部(溝部)
12 磁石(付勢手段)
12a 磁極面(フローティングリングの高圧流体側端面)
12b 磁極面(フローティングリングの低圧流体側端面)
13 シールリング
15 フローティングリング
20 回転軸
21 ケーシング
22 締結手段
30 シール装置
32 磁石(付勢手段)
32b 磁極面(フローティングリングの低圧流体側端面)
34 ヨーク(磁性部材)
34a 端面(フローティングリングの高圧流体側端面)
34c 端部(フローティングリングの低圧流体側端面)
35 フローティングリング
40 シール装置
41a ホルダ
41e 低圧側内壁部(ハウジングの内壁部)
42 磁石(付勢手段)
44 リテーナ
44a 低圧流体側端面(フローティングリングの低圧流体側端面)
45 フローティングリング
46 ヨーク(磁性部材)
50 シール装置
51c フランジ内壁部
52 磁石(付勢手段)
55 フローティングリング
56 磁石(付勢手段)
P 空間
h 径方向隙間
k 第1軸方向空隙(シール部反対側空隙)
j 第2軸方向空隙(シール部側空隙)

Claims (7)

  1. ハウジングと該ハウジングを貫通する回転軸との間を封止するシール装置であって、
    前記回転軸に対して間隙を介して配設されるフローティングリングと、
    前記フローティングリングの一方の端面が前記ハウジングと接触してなるシール部と、
    前記フローティングリングと前記ハウジングとの間に空隙部と、を具備し、
    前記空隙部を介して非接触で前記フローティングリングを前記シール部へ付勢する付勢手段を備えることを特徴とするシール装置。
  2. 前記付勢手段は、前記フローティングリングまたは前記ハウジングの少なくとも一方に設けられた磁石を備え、前記フローティングリングは前記磁石の吸引力によりシール部側へ付勢されることを特徴とする請求項1に記載のシール装置。
  3. 前記付勢手段は、前記フローティングリング及び前記ハウジングに設けられた磁石を備え、前記フローティングリングは前記磁石の反発力により前記シール部側へ付勢されることを特徴とする請求項1に記載のシール装置。
  4. 前記磁石は、少なくとも一方の磁極面を覆う磁性部材を備えることを特徴とする請求項2または3に記載のシール装置。
  5. 前記空隙部は前記シール部反対側よりも前記シール部側が狭いことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のシール装置。
  6. 前記ハウジングのシール部側内壁部には少なくとも一つの溝部を備え、前記溝部は前記フローティングリングに設けられた前記磁石の径方向外側または径方向内側の少なくとも一方に配設されることを特徴とする請求項5に記載のシール装置。
  7. 前記フローティングリングまたは前記ハウジングの少なくとも一方は、磁性材料からなることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のシール装置。
JP2019509839A 2017-03-30 2018-03-27 シール装置 Active JP7016591B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017066480 2017-03-30
JP2017066480 2017-03-30
PCT/JP2018/012251 WO2018181228A1 (ja) 2017-03-30 2018-03-27 シール装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018181228A1 true JPWO2018181228A1 (ja) 2020-02-06
JP7016591B2 JP7016591B2 (ja) 2022-02-07

Family

ID=63675920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019509839A Active JP7016591B2 (ja) 2017-03-30 2018-03-27 シール装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11428324B2 (ja)
EP (1) EP3604870B1 (ja)
JP (1) JP7016591B2 (ja)
WO (1) WO2018181228A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110219992B (zh) * 2019-07-09 2024-06-14 大连保税区华鸿工业技术有限公司 防止密封面损伤的密封装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50144156U (ja) * 1974-05-20 1975-11-28
US5137286A (en) * 1991-08-23 1992-08-11 General Electric Company Permanent magnet floating shaft seal
JPH11325260A (ja) * 1998-05-15 1999-11-26 Mitsubishi Heavy Ind Ltd シールリング

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2974981A (en) 1956-07-14 1961-03-14 Philips Corp Arrester for iron particles
US2883212A (en) * 1956-08-23 1959-04-21 City Nat Bank And Trust Compan Labyrinth type magnetic rotary seal
JPS50144156A (ja) 1974-05-08 1975-11-19
US3964753A (en) 1975-01-09 1976-06-22 Avco Corporation Controlled aperture seal
US3991588A (en) 1975-04-30 1976-11-16 General Electric Company Cryogenic fluid transfer joint employing a stepped bayonet relative-motion gap
JPS52129866A (en) 1976-04-24 1977-10-31 Ebara Corp Sealing device
JPS57154562A (en) 1981-03-13 1982-09-24 Hitachi Ltd Floating seal
SU1357646A1 (ru) * 1986-05-16 1987-12-07 Всесоюзный научно-исследовательский и конструкторско-технологический институт компрессорного машиностроения Плавающее уплотнение
US4795168A (en) * 1987-09-10 1989-01-03 Durametallic Corporation Magnetic seal assembly
WO1997013084A1 (en) 1995-10-02 1997-04-10 A.W. Chesterton Co. Rotary seal and/or bearing
GB2372298B (en) 1998-04-17 2002-09-25 Rolls Royce Plc A seal arrangement
ATE288042T1 (de) 1999-08-27 2005-02-15 Eskom Dichtungsanordnung
DE10044106C2 (de) * 1999-09-30 2002-02-28 Prec Motors Deutsche Minebea G Spindelmotor mit Magnetfluiddichtung
US7722050B2 (en) * 2002-07-08 2010-05-25 Aes Engineering Limited Mechanical seal bearing protector
US20060033287A1 (en) 2004-08-11 2006-02-16 Giuseppe Rago Controlled gap carbon seal
RU2361140C2 (ru) 2004-10-22 2009-07-10 Буркхардт Компрешн Аг Работающая без смазки система уплотнения штока и способ уплотнения штока с помощью работающей без смазки системы уплотнения штока
US7175388B2 (en) 2005-04-21 2007-02-13 Pratt & Whitney Canada Corp. Integrated labyrinth and carbon seal
US8474826B2 (en) * 2005-04-29 2013-07-02 Eaton Corporation Hydrodynamic magnetic seal
CN2818934Y (zh) * 2005-08-17 2006-09-20 艾志(南京)机械工业技术有限公司 使用磁力的轴承保护密封装置
US8038155B2 (en) * 2006-07-10 2011-10-18 Eaton Corporation Magnetically-controlled rotary seal
US8186945B2 (en) 2009-05-26 2012-05-29 General Electric Company System and method for clearance control
US9447886B2 (en) 2011-03-23 2016-09-20 Eagle Industry Co., Ltd. Sealing device
US9771821B1 (en) 2015-06-15 2017-09-26 Florida Turbine Technologies, Inc. Turbine interstage seal with self-balancing capability
CN107588199B (zh) 2016-07-07 2024-04-16 哈尔滨盛迪电力设备有限公司 可调式磁浮动油雾密封装置
EP3587870B1 (en) * 2017-02-22 2023-04-12 Eagle Industry Co., Ltd. Seal device

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50144156U (ja) * 1974-05-20 1975-11-28
US5137286A (en) * 1991-08-23 1992-08-11 General Electric Company Permanent magnet floating shaft seal
JPH11325260A (ja) * 1998-05-15 1999-11-26 Mitsubishi Heavy Ind Ltd シールリング

Also Published As

Publication number Publication date
EP3604870C0 (en) 2024-08-21
EP3604870A1 (en) 2020-02-05
WO2018181228A1 (ja) 2018-10-04
EP3604870B1 (en) 2024-08-21
EP3604870A4 (en) 2020-12-23
US20210054936A1 (en) 2021-02-25
US11428324B2 (en) 2022-08-30
JP7016591B2 (ja) 2022-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070024139A1 (en) Magnetic bearing assembly using repulsive magnetic forces
JP7123899B2 (ja) シール装置
JP6469325B1 (ja) 電磁アクチュエータおよび油圧調整機構
KR102338654B1 (ko) 자성 유체 시일이 구비된 베어링 및 그 베어링을 구비하는 낚시용 릴
US6770995B1 (en) Passive radial magnetic bearing
EP3290730B1 (en) Magnet fluid sealed bearing unit and drive motor having the bearing unit
JP7016591B2 (ja) シール装置
WO2018155462A1 (ja) シール装置
GB2058953A (en) A magnetic fluid bearing
JPS62297535A (ja) ベアリング装置
JP2008135590A (ja) ソレノイド
JP3541325B2 (ja) 動圧軸受装置
US10520034B2 (en) Magnetic fluid sealed bearing
JP2017045950A (ja) アクチュエータ
JP6126641B2 (ja) 磁性流体シール付き軸受
JPS61294218A (ja) 流体軸受装置
JP2012247041A (ja) 磁性流体シール付き軸受
JP2007047281A (ja) 光量調整装置
KR20230145605A (ko) 와전류식 댐퍼
JP2016031114A (ja) 磁性流体シール付き軸受
PL430125A1 (pl) Hybrydowe uszczelnienie ochronne łożyska tocznego
JP2016103507A (ja) 双安定移動装置
PL435545A1 (pl) Hybrydowe uszczelnienie ochronne dla łożyska tocznego
JPS63163029A (ja) 密封装置
JP2021514048A (ja) ティルティングパッド軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210921

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20211117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220110

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20220117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220125

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220125