JP7123899B2 - シール装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ハウジングと該ハウジングを貫通する回転軸との間を封止するシール装置に関し、特に、ポンプ等の流体機械の回転軸に使用されるフローティングリングを備えたシール装置に関する。
従来、ポンプ等の回転流体機械においては、流体をシールするため、フローティングシールが使用され、例えば、図4に示すものが知られている(以下、「従来技術1」という。例えば、特許文献1参照。)。この従来技術は、流体機械の回転軸45と、該回転軸45の外周に取付けられ回転軸と一体に回転するスリーブ44と、スリーブ44とクリアランスを有して遊嵌されたシールリング41と、該シールリング41の外周の4箇所に設けられた板バネ46と、シールリング41を収納するリテーナ42と、を備え、板バネ46の突起46Aがリテーナ42に設けた溝42Aに係合された状態でシールリング41は板バネ46によって支持されている。そして、シールリング41の内周面と回転軸45のスリーブ44との間に発生するくさび効果(くさび部に発生する動圧の効果)と、ロマキン効果(シール差圧が生じた際、シールリングと軸との表面間の流体の流動損失による調心効果)とにより、シールリング41の内周面と回転軸45との間の隙間を一定に保つとともに、シールリング41は高圧流体側からリテーナ42側へ軸方向に押し付けられ、シールリング41とリテーナ42は密封されている。
特開昭57-154562号公報
しかしながら、従来技術1にあっては、シールリング41の外周と板バネ46は常に相対変位しながら接触しているため、長時間運転するとシールリング41の外周と板バネとの接触部Xには面荒れが生じて、シールリング41と板バネが固着してしまい、シールリング41が回転軸45の動きに追従できなくなる場合がある。また、板バネ46の突起46Aはリテーナ42の溝42A内で摩耗や、変形が生じたりする場合もある。この結果、板バネ46、シールリング41は回転軸45の動きに追従することができず、自動調心作用が失われ、回転軸とシールリングとが接触して損傷したり、クリアランスが最適値より大きくなって適正なシール作用が得られない虞がある。
さらに、従来技術1にあっては組立に手間を要していた。すなわち、板バネ46をリテーナ42に設け、その後リテーナ42内にシールリング41を挿入する場合に、一旦、板バネ46を圧縮してシールリング41を挿入するための隙間を確保しなければならない。逆に、先にリテーナ42内にシールリング41を配置した後に板バネ46をリテーナ42に設ける場合には、板バネ46を圧縮して、リテーナ42とシールリング41との間に隙間を確保して配置しなければならず、組立に手間がかかっていた。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、長時間運転してもシールリングの自動調心作用が維持され、回転軸とシールリングのクリアランスを適正に保つことができ、シールリングによるシール作用と振動減衰機能を発揮でき、組立が容易なシール装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のシール装置は、
ハウジングと、該ハウジングを貫通する回転軸との間を封止するシール装置であって、
前記ハウジングの内周部と前記回転軸との間に配設され、軸方向の一方の端面が前記ハウジングに接触するフローティングリングと、
前記ハウジングに設けられる第1磁石及び前記フローティングリングに設けられる第2磁石によって、前記ハウジングの前記内周部に対し非接触で前記フローティングリングの位置を調心する調心手段と、を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、ハウジングに設けられる第1磁石及びフローティングリングに設けられる第2磁石を備える調心手段によって、ハウジングの内周部に対し非接触でフローティングリングの位置は調心されるので、フローティングリングはハウジングに拘束されることがなく、長時間運転してもフローティングリングの自動調心作用が維持される。これにより、回転軸とフローティングリングのクリアランス適正に保たれフローティングリングの一方の端面とハウジングとの接触によるシール作用を発揮できる。また、ハウジングとフローティングリングとは非接触なので、フローティングリングをハウジング内部に挿入するだけで容易にハウジング内部に配置できる。
本発明のシール装置は、
前記第1磁石は前記ハウジングの前記内周部に、前記第2磁石はフローティングリングの外周部に配設され、前記第1磁石及び前記第2磁石は、それぞれN磁極面及びS磁極面が径方向に向くように、かつ、前記第1磁石と前記第2磁石とは同極同士が対向するように配設されることを特徴としている。
この特徴によれば、フローティングリングは磁石の磁気反発力によって押さえ付けられるので、回転軸はフローティングリングを介して動きが制限されるので、回転軸の振動を低減することができる。
本発明のシール装置は、
前記第1磁石及び前記第2磁石は、N極とS極とが隣接する磁極隣接面が非磁性材料によって囲まれることを特徴としている。
この特徴によれば、永久磁石の漏れ磁束を低減できるので効率よく磁力を利用することができる。
本発明の実施の形態に係るシール装置の正面断面図である。 図1のA-A断面図(側断面図)である。 実施例2に係るシール装置の側断面図である。 従来のシール装置の側断面図である。
本発明に係るシール装置を実施するための形態を図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加えうるものである。
本発明の実施例1の形態に係るシール装置10を図1及び図2を参照して説明する。ケーシング21を貫通するようにして流体機械の回転軸20が配設されており、左側が高圧側、右側が低圧側である。シール装置10は、フローティングリング15と、該フローティングリング15を収納するハウジング11から主に構成される。
ハウジング11は、ホルダ11aとフランジ11bとから主に形成される。ホルダ11aは締結手段22によってケーシング21に固定される。ホルダ11a及びフランジ11bは、それぞれ回転軸20と所定の隙間を有し、回転軸20が貫通する孔を有する。ホルダ11a、フランジ11b及びハウジング11を貫通する回転軸20によって囲まれた空間Sにフローティングリング15が収納される。フランジ11bの内周部に永久磁石14(本発明の第1磁石)が周方向に離間して複数(本実施例では4個)設けられている。複数の永久磁石14の間には非磁性材料からなるスペーサ16が配置され、永久磁石14とスぺ―サ16は互いの周方向位置を保持している。また、永久磁石14とスぺ―サ16の内周面は同一内径寸法を有する円筒面に形成され、永久磁石14とスぺ―サ16の内周面がフランジ11bの内周面を構成する。フローティングリング15はバネなど付勢手段19によって付勢され、シールリング13の端面13cとホルダ11aの端面11cとが密着してシールリング13とホルダ11aは密封される。以下、シールリング13の端面13cとホルダ11aの端面11cとの密着による密封手段を二次シールと記す。
フローティングリング15は、シールリング13、シールリング13の外周に嵌合されるリテーナ12、リテーナ12の外周に配設された永久磁石17(本発明の第2磁石)から主に構成される。
シールリング13は、断面略矩形の円環状の部材で、カーボンなどの摺動性の良い材料から構成される。シールリング13の内周面13aは、回転軸20の外周面20aに対し微小な径方向の間隙h(内側間隙)を有する円筒面に形成されている。
リテーナ12はオーステナイト系ステンレス、プラスチック等の非磁性材料からなる環状部材である。リテーナ12はカーボン等からなるシールリング13の外周にしまり嵌めされることによって、シールリング13に圧縮力を付加している。これにより、シールリング13をカーボンのような脆い材料から構成しても、回転軸20と接触等によるシールリング13の破損を防止することができる。リテーナ12の外周には複数の溝部12aが周方向に離間して設けられ、該溝部12aは永久磁石14と対向する位置に複数設けられ、該溝部12aには永久磁石17(本発明の第2磁石)が固定される。リテーナ12の外周面と永久磁石17の外周面は同一寸法を有する円筒面に形成され、リテーナ12の外周面と永久磁石17の外周面がフローティングリング15の外周面を構成する。なお、永久磁石17は、リテーナ12の外周にスぺーサを設けて永久磁石14を取り付けてもよい。同じく、永久磁石14は、永久磁石17のようにフランジ11bの内周に設けた溝に取り付けてもよい。
永久磁石17を配設したリテーナ12と、永久磁石14を配設したハウジング11とによって本発明の調心手段18が構成される。永久磁石14と永久磁石17は、フェライト磁石、ネオジム磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、プラセオジム磁石等からなり、使用される温度条件、要求される磁力によって選択される。永久磁石14、永久磁石17はそれぞれ径方向に磁束が流れるように着磁される。永久磁石14はフランジ11bの内周部に取付けられ、永久磁石17はリテーナ12の外周部にそれぞれ取付けられ、同じ磁極面同士が径方向に対向するように複数取付けられる。たとえば、図2に示すように、永久磁石14のS磁極面14Sが径方向内側に向くように、永久磁石17のS磁極面17Sが径方向外側に向くように取付け、S磁極面14SとS磁極面17Sが対面するように配置される。又は、永久磁石14のN磁極面14Nが径方向内側に向くように、永久磁石17のN磁極面17Nが径方向外側に向くように取付け、N磁極面14NとN磁極面17Nが対面するように配置してもよい。
ハウジング11を貫通する回転軸20の外周に遊嵌されたフローティングリング15は、ハウジング11の空間Sに配置される。これにより、フローティングリング15の永久磁石17とフランジ11bの内周部の永久磁石14とは、磁気反発力によって所定の間隙g(外側間隙)を維持した状態で取付けられるとともに、フローティングリング15の内周面13aは回転軸20の外周面20aと間隙h(内側間隙)を有した状態で取付けられ、ハウジング11の空間S内に収納される。これにより、調心手段18は、永久磁石17と永久磁石14の磁気反発力によって、フローティングリング15の外周面とハウジング11のフランジ11bの内周面とは全周に亘って間隙gを保つことができるとともに、フローティングリング15の内周面13aと回転軸20の外周面20aとは全周に亘って間隙hを保ち、フローティングリング15はハウジング11と径方向に非接触で径方向位置を自立的に調心する。また、間隙hと間隙gは、0.5≦g/h≦2の範囲に形成される。これにより、調心手段18の磁気反発力による調心作用に加え、間隙h、gを出入りする流体による調芯効果、減衰効果により、回転軸20の振動を一層低減することができる。なお、フローティングリング15には、図示しない周方向の位置決め手段が設けられている。
永久磁石14及び永久磁石17において、異なる磁極が隣接する磁極隣接面14a、14b、17a、17bは、オーステナイトステンレス、プラスチック、空気などの非磁性材料によって覆われている。永久磁石14及び永久磁石17の磁極隣接面14a、14b、17a、17bは、N極とS極が近接しているため、磁束がN極からS極へ短絡して流れる漏れ磁束が大きい。このため、永久磁石14及び永久磁石17の磁極隣接面14a、14b、17a、17bを磁気抵抗の高い非磁性材料によって覆うことにより漏れ磁束を減少でき、永久磁石14と永久磁石17との磁気反発力を高めることができる。なお、オーステナイトステンレスよりもプラスチック、空気の方が漏れ磁束を低減する効果は大きい。
次に前述のような構成のシール装置10の作用を説明する。回転流体機械の停止中において、調心手段18は、ハウジング11のフランジ11bの永久磁石14とフローティングリング15の永久磁石17の磁気反発力によって、フローティングリング15とハウジング11のフランジ11bは間隙gを保つように径方向に自動的に調心するとともに、フローティングリング15のシールリング13の内周面13aと回転軸20の外周面20aとは間隙hを保つように径方向に調心する。このようにフローティングリング15と回転軸20との間にくさび効果が発生しない停止中であっても、フローティングリング15の内周面13aと回転軸20の外周面20aは微小な間隙hが保たれるので、回転流体機械の起動時におけるシールリング13の摩耗を防ぐことができる。また、シールリング13の端面13cとホルダ11aの端面11cとが密着による二次シールは、停止中においても健全に機能する。
運転中においても、調心手段18は、ハウジング11のフランジ11bの永久磁石14とフローティングリング15の永久磁石17の磁気反発力によって間隙gを保つように調心し、さらにフローティングリング15と回転軸20とはくさび効果による動圧により間隙hを保つように調心される。このように、外周側と内周側とを保持されるフローティングリング15は、回転軸20の外周面20aとの間隙hを全円周に亘ってほぼ一様にすることができ、良好なシール状態が得られる。
また、運転中においては、フローティングリング15は、付勢手段19の押圧力に加えて、高圧流体側から低圧流体側への圧力によって、シールリング13の端面13cとホルダ11aの端面11cとがさらに密着するので、二次シールのシール効果はさらに高まる。
また、運転中に回転軸20が振動によって大きく振れ回っても、フローティングリング15と回転軸20との間に芯ずれが発生して、フローティングリング15の外周側の間隙gと内周側の間隙hが不均一になる。しかし、偏心によって間隙hが小さくなっても、フローティングリング15の内周面13aと回転軸20の外周面20aとの間にはくさび効果による動圧によって、シールリング13と回転軸20との間の芯ずれを解消する力が作用し、フローティングリング15の径方向位置は調心される。さらに、フローティングリング15の外周側には、調心手段18の磁気反発力も作用するのでフローティングリング15は径方向位置が自動的に調心される。このように、回転軸20が大きく振れ回り、フローティングリング15が振動しても、フローティングリング15の内周側にはくさび効果による動圧が作用し、フローティングリング15の外周側には磁気反発力が作用して、フローティングリング15の振動は低減され、延いてはフローティングリング15を介して回転軸20の振動も低減される。
本発明は、以下のような優れた効果を奏する。
フローティングリング15は、その外周側から調心手段18の磁気反発力によって非接触でクリアランスgを保つように径方向に調心され、さらに、その内周側からくさび効果による動圧によって微小なクリアランスhを保つように保持されるので、停止中及び運転中において良好なシール状態が得ることができ、延いてはシールリング13の摩耗を防ぐことができる。
ハウジング11の内径側に配置されるフローティングリング15は、ハウジング11に対して隙間を有し、非接触であるため、取付のための治具等が必要なく、ハウジング11内部に挿入するだけで、簡単にハウジング内部に配置することができる。
フローティングリング15は、その外周側を調心手段18の磁気反発力によって保持されるとともに、その内周側をくさび効果による動圧によって保持される。すなわち、外周側と内周側とから動きを保持されるフローティングリング15によって、回転軸20の振動の規制され、振動を低減することができる。
調心手段18の磁気反発力によって、フローティングリング15はハウジング11に対し非接触で自動調心されるので、調心手段18はフローティングリング15及びハウジング11に固着することなく、長期にわたってその機能を発揮することができる。
永久磁石14の異なる磁極が隣接する磁極隣接面14a、14b及び永久磁石17の軸方向の磁極隣接面17a、17bは非磁性材料によって覆われているので、漏れ磁束を低減して効率良く永久磁石14と永久磁石17との反発力を高めることができる。
シールリング13は、カーボン等の自己潤滑性、摺動性に優れた材料から構成されるので、運転中にホルダ11aの端面11cと常に相対変位しても、摩耗、面荒れ等を防止でき、長期間に亘って二次シールの機能を維持することができる。
次に、実施例2に係るシール装置につき、図3を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成を省略する。実施例2に係るシール装置30は、調心手段の永久磁石34、37を環状に形成した点で、実施例1のシール装置10と主に相違するが、その他の基本構成は実施例1と同じであり、同じ部材には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
図3に示すように、調心手段38は、リテーナ12の外周部に取付けられた円環状の永久磁石37とハウジング11のフランジ11bの内周部に配設された円環状の永久磁石34とによって構成される。永久磁石34と永久磁石37は、フェライト磁石や希土類磁石を環状に形成したものや、フェライト磁石や希土類磁石の粉末をゴムやプラスチックに混ぜて成形したプラスチック磁石からなる。プラスチック磁石は、樹脂を混合しているので、複雑な形状、肉薄の形状に成形することができ、仕上げ加工をしなくても高い寸法精度が得られる。円環状に成形された永久磁石34、永久磁石37はそれぞれ径方向に磁束が流れるように着磁される。そして、フランジ11bの内周部に配設される永久磁石34と、リテーナ12の外周部に配設される永久磁石37とは、間隙gを介して同極同士が対向するように取付けられる。これにより、永久磁石34と永久磁石37は全周に亘って均一な磁気反発力を得ることができるので、リテーナ12の外周部に取付けられた円環状の永久磁石37の外周面と、ハウジング11のフランジ11bの内周部に取付けられた円環状の永久磁石34の内周面とは全周に亘って間隙gを有し、シールリング13の内周面13aと回転軸20との間に全周に亘って間隙hを有した状態で取付けられ取付けられる。なお、永久磁石34と永久磁石37は一体で円環状に形成してもよいし、周方向に分割して構成したものをハウジング11のフランジ11bの内周部やリテーナ12の外周部に取付けて円環状に構成してもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例において、フローティングリング15は環状一体に構成したが、これに限らず周方向に分割して構成したものを環状に一体に組み立ててもよい。
上記実施例において、フローティングリング15は付勢手段19によって付勢されていたが、付勢手段19を使用しないで、高圧流体側から低圧流体側への圧力によって、シールリング13の端面13cとホルダ11aの端面11cとがさらに密着させて、二次シールを構成してもよい。
上記実施例において、調心手段18はリテーナ12の外周部に取付けられた永久磁石17とハウジング11のフランジ11bの内周部に取付けられた永久磁石14とによって構成されていたが、これに限らない。たとえば、リテーナ12の外周部に永久磁石を取付け、ハウジング11のフランジ11bの内周部に電磁石を取付けて構成してもよい。
また、ポンプの作動流体が液体ヘリウムのような超低温の流体の場合には永久磁石に換えて超電導磁石としてもよい。超電導磁石はピン止め効果を有するため、フローティングリングの回り止めが不要となる効果も得られる。
また、本発明はシール装置を主目的として用いるが、軸の振動を減衰する減衰装置として用いてもよい。
10 シール装置
11 ハウジング
11a ホルダ
11b フランジ
12 リテーナ
13 シールリング
14 永久磁石(第1磁石)
15 フローティングリング
17 永久磁石(第2磁石)
18 調心手段
19 付勢手段
20 回転軸
21 ケーシング
22 締結手段
30 シール装置
34 永久磁石(第1磁石)
37 永久磁石(第2磁石)
38 調心手段
S 空間
g 間隙(外側間隙)
h 間隙(内側間隙)

Claims (3)

  1. ハウジングと、該ハウジングを貫通する回転軸との間を封止するシール装置であって、
    前記ハウジングの内周部と前記回転軸との間に配設され、軸方向の一方の端面が前記ハウジングに接触するフローティングリングと、
    前記ハウジングに設けられる第1磁石及び前記フローティングリングに設けられる第2磁石によって、前記ハウジングの前記内周部に対し非接触で前記フローティングリングの位置を調心する調心手段と、を備えることを特徴とするシール装置。
  2. 前記第1磁石は前記ハウジングの前記内周部に、前記第2磁石はフローティングリングの外周部に配設され、前記第1磁石及び前記第2磁石は、それぞれN磁極面及びS磁極面が径方向に向くように、かつ、前記第1磁石と前記第2磁石とは同極同士が対向するように配設されることを特徴とする請求項1に記載のシール装置。
  3. 前記第1磁石及び前記第2磁石は、N極とS極が隣接する磁極隣接面が非磁性材料によって囲まれることを特徴とする請求項2に記載のシール装置。
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