JP2008135590A - ソレノイド - Google Patents

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Abstract

【課題】可動鉄芯のような可動芯が移動して突出しそして復帰する際に騒音が発生するのを防ぎ、寿命の低下を防いで小型化を図ることができるソレノイドを提供する。
【解決手段】第1コイル31は、フレーム10内において第1マグネット21の周囲に配置され駆動電流が通電されると磁界を発生して、第1マグネット21のS極とN極の位置を反転させて第1マグネット21と第3マグネット23との間で可動芯50を原点位置から移動位置側に向けて磁気的な反発力を発生させ、第2コイル32は、フレーム10内の第2ボビン12に配置されて可動芯50の第3マグネット23の周囲に位置されて、第1コイル31とともに駆動電流200が通電されると、可動芯50の第3マグネット23との間で磁気的な力を生じて可動芯50を原点位置から移動位置に移動させ、第2ボビン12の貫通孔66には可動芯50が隙間をあけて非接触状態で配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ソレノイドに関し、特に小型で低騒音で高寿命なソレノイドに関する。
ソレノイドは、コイルが発生する電磁力によって可動鉄芯(プランジャー)を移動させるアクチュエータであり、電気的エネルギーを機械的エネルギーに変換して、可動鉄芯を一定の距離移動させるようになっている。
この種のソレノイドは、ボビンに巻かれたコイルと、ヨークと、ボビンの中空胴内を移動可能な可動鉄芯を備えている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2001−178104号公報
ところが、特許文献1に開示されたソレノイドでは、可動鉄芯が一定の距離だけ移動して突出して、可動鉄芯がその移動後に元の位置に復帰する際に、可動鉄芯の外周面がボビンの中空胴の内面に当たってしまうので、騒音が発生してしまうおそれがある。特にソレノイドが静粛性の要求される精密機器に設定される場合には、可動鉄芯が移動して突出して移動後に元の位置に復帰する際の騒音を抑制する必要がある。
また、可動鉄芯の外周面がボビンの中空胴の内面に当たってしまうことから、可動鉄芯とボビンの両方に摩耗が生じるので、ソレノイドの使用できる寿命が短くなってしまう。
そこで、本発明は上記課題を解消するために、可動鉄芯のような可動芯が移動して突出しそして復帰する際に騒音が発生するのを防ぎ、寿命の低下を防いで小型化を図ることができるソレノイドを提供することを目的とする。
上記課題を解消するために、本発明のソレノイドは、通電することにより可動芯を移動させるソレノイドにおいて、
フレームと、
前記フレーム内に配置される第1マグネットと、
前記フレーム内において前記可動芯の周囲に配置される第2マグネットと、
前記可動芯に配置されて前記第1マグネットにより磁気的に吸引される第3マグネットと、
前記フレーム内において前記第1マグネットの周囲に配置されて、駆動電流が通電されると磁界を発生して、前記第1マグネットのS極とN極の位置を反転させて前記第1マグネットと第3マグネットとの間で前記可動芯を原点位置から移動位置側に向けて磁気的な反発力を発生させるための第1コイルと、
前記フレーム内のボビンに配置され前記可動芯の前記第3マグネットの周囲に位置されて、前記第1コイルとともに前記駆動電流が通電されると、前記可動芯の前記第3マグネットとの間で磁気的な力を生じて前記可動芯を原点位置から移動位置に移動させる第2コイルと、を備え、
前記ボビンは貫通孔を有しており、前記貫通孔には前記可動芯が隙間をあけて非接触状態で配置されていることを特徴とする。
本発明のソレノイドは、好ましくは前記第1コイルは、前記駆動電流とは逆バイアスの駆動電流が通電されると磁界を発生して、前記第1マグネットのS極とN極の位置をさらに反転させて前記第1マグネットと第3マグネットとの間で前記可動芯を移動位置から原点位置側に向けて磁気的な吸引力を発生させるとともに、
前記第2コイルは、前記第1コイルとともに前記駆動電流とは前記逆バイアスの駆動電流が通電されると、前記可動芯の前記第3マグネットとの間で磁気的な力を生じることで、前記可動芯を前記移動位置から前記原点位置に復帰させることを特徴とする。
本発明のソレノイドは、好ましくは前記第2マグネットは、前記ボビンにおいて前記第2コイルと並べて配置されていることを特徴とする。
本発明のソレノイドは、好ましくは前記可動芯が前記原点位置に位置されている際には、前記第1マグネットと前記第3マグネットが隙間を空けて磁気的に吸引されており、前記第2コイルの中心位置と前記第3マグネットの前記S極と前記N極の境界である中心位置とが一致していることを特徴とする。
本発明のソレノイドは、好ましくは前記可動芯が前記移動位置に位置されている際には、前記第2コイルの中心位置と前記第3マグネットの前記S極と前記N極の境界である中心位置とがずれており、前記第3マグネットの前記S極の中心位置と前記第2マグネットのN極の中心位置が一致していることを特徴とする。
本発明のソレノイドは、好ましくは前記可動芯は、棒状部分を有しており、前記棒状部分には円筒状の前記第3マグネットが固定されており、前記可動芯の最も大きい外径は、前記第3マグネットの外径と同じであることを特徴とする。
本発明のソレノイドは、好ましくは前記第1コイルは、前記フレーム内の別のボビンに配置されており、前記別のボビンの中には前記第1マグネットが配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、可動鉄芯のような可動芯が移動して突出しそして復帰する際に騒音が発生するのを防ぎ、寿命の低下を防いで小型化を図ることができる。
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明のソレノイドの好ましい実施形態を示す断面図である。図2は、図1のG方向から見たソレノイドの側面図であり、図3は、図1のF方向から見たソレノイドの側面図である。
図1に示すソレノイド1は、フレーム10と、第1ボビン11と、第2ボビン12と、第1マグネット21と、第2マグネット22と、第3マグネット23と、第1コイル31と、第2コイル32と、可動鉄芯50を有している。可動鉄芯50は可動芯の一例である。
図1に示すソレノイド1は、電流が第1コイル31と第2コイル32には流れていない動作停止状態であり、可動鉄芯50は、第2ボビン12の貫通孔66内に収容された状態、すなわち原点A位置にある。
図1のフレーム10は、中空部60を有しており、この中空部60内には、第1ボビン11と第2ボビン12と第1マグネット21と第2マグネット22と第1コイル31と第2コイル32が収容されている。
第1コイル31と第2コイル32対して駆動電流を流した際に、フレーム10は、第1コイル31と第2コイル32により発生する磁気を効率よく通す磁気回路を構成するために、強磁性体により形成されている。
フレーム10の第1端部61には、取り付け部63が形成されており、フレーム10の第2端部62には、取り付け部64が形成されている。これらの取り付け部63,64は、例えば電子機器の筐体に対してソレノイド1を取り付ける際に用いられる。
まず、図1を参照して、第1ボビン11と第2ボビン12について説明する。
第1ボビン11は、フレーム10の中空部60においてフレーム10の第1端部61側に配置されている。第2ボビン12は、フレーム10の中空部60において第1ボビン11からフレーム10の第2端部62側に渡って配置されている。第1ボビン11と第2ボビン12は、共にプラスチックのような非磁性体により形成されている。
図1に示す第1ボビン11は、ソレノイド1の中心軸CLに沿って貫通孔65を有しており、第2ボビン12は、ソレノイド1の中心軸CLに沿って貫通孔66を有している。貫通孔65の内径は、貫通孔66の内径よりも小さく設定されている。
第1ボビン11は、第1コイル31を巻いて保持するために断面U字型のコイル溝部67を有しており、第2ボビン11は、第2コイル32を巻いて保持するために断面U字型のコイル溝部68を有している。
さらに、第2ボビン11は、第2マグネット22を配置して保持するために第2マグネットの断面U字型の保持部70を有している。コイル溝部67の内底部の内径D1は、コイル溝部68の内底部の内径D2よりも小さく設定されている。
次に、図1を参照して、第1コイル31と第2コイル32について説明する。
第1コイル31と第2コイル32は、例えば電気絶縁膜を有する銅線をリング状に巻くことで作られており、駆動電流を流すことで磁気をそれぞれ発生する。第1コイル31は、第1ボビン11のコイル溝部67内に例えば接着剤を用いて固定されている。第2コイル32は、第2ボビン12のコイル溝部68内に例えば接着剤を用いて固定されている。第1コイル31の中心軸CL方向の長さW1は、第2コイル32の中心軸CL方向の長さW2に比べて小さく設定されている。
次に、図1を参照して、第1マグネット21と第2マグネット22と第3マグネット23について説明する。
図1に示す第1マグネット21は、例えば円柱状の永久磁石であり、第1ボビン11の貫通孔65内に例えば接着剤を用いて固定されている。第1マグネット21では中心軸CLに沿って、すなわち第1マグネット21の軸方向に沿ってN極81とS極82が着磁されており、N極81は第1ボビン11の外側に面しており、S極82が貫通孔60に面する。第1マグネット21の中心軸CL方向の長さL1は、第1ボビン11の中心軸CL方向の長さと同じである。
この第1マグネット21のN極81とS極82の位置は、第1コイル31に駆動電流を通電することで、位置を反転する機能を有する。
一方、図1に示す第2マグネット22は、例えばリング状の永久磁石であり、第2ボビン12の保持部70内に例えば接着剤を用いて保持されている。第2マグネット22では、N極91とS極92が中心軸CLとは直交するT方向に沿って着磁されている。つまり、第2マグネット22の内側がN極91であり、第2マグネット22の外側がS極92である。
この第2マグネット22は、可動鉄芯50が突出して一定の距離移動した状態を磁気的に位置決めして保持する機能を有する。
図1に示すように、可動鉄芯50は棒状の部材であり、可動鉄芯50はプランジャーとも呼ぶ。可動鉄芯50の第1端部51は、第2ボビン12の貫通孔66から突出しており、可動鉄芯50の第1端部51は、図1では図示していない外部機構部に対して機械的な動作を与える部分である。可動鉄芯50は、その途中部分から第2端部52にかけて細い棒状部分53を有している。この棒状部分53は、可動鉄芯50の中心位置において突出して形成されている。
図1に示すように、棒状部分53の外周面には、円筒状の第3マグネット23が例えば接着剤を用いて固定されている。第3マグネット23には、中心軸CLに沿ってN極101とS極102が着磁されており、第3マグネット23の中心軸CL方向の長さL2は、第2コイル32の中心軸CL方向の長さW2よりも大きい。図1のソレノイド1の停止状態では、第2コイル32の中心位置C2は、第3マグネット32の中心位置C4と一致している。中心位置C4は、N極101とS極102の境界面である。棒状部分53には円筒状の第3マグネット32が固定されているが、可動鉄芯50の最も大きい外径は、第3マグネット32の外径と同じである
図1に示すように、N極101の中心位置C1は、第2コイル32の中心位置C2に比べて、第1マグネット21側に位置されており、S極102の中心位置C3は、第2コイル32の中心位置C2に比べて、第2マグネット22側に位置されている。S極102の端面111は、第2マグネット22の中心位置C5と一致している。N極101の端面112は、第1マグネット21のS極82の端面113と対面している。N極101の端面112と第1マグネット21のS極82の端面113の間には、わずかな隙間を有している。
従って、図1に示す可動鉄芯50が、第2ボビン12の貫通孔66内に収容された状態、すなわち原点A位置に配置された状態では、第1マグネット21のS極82と第3マグネット23のN極101とが磁気的に吸引しており、可動鉄芯50は、第2ボビン12の貫通孔66からは出ないようにして固定された状態にある。
しかも、可動鉄芯50の外周面と第3マグネット23の外周面は、第2ボビン12の貫通孔66の内周面に対して間隔を離して浮遊しており、可動鉄芯50と第3マグネット23が貫通孔66の内周面には接触していない。
次に、図4を参照して、第1コイル31と第2コイル32の電気的な配線例を説明する。
図4に示すように、第1コイル31と第2コイル32は、駆動電源100に対して直列に接続されている。駆動電源100の駆動電圧は、例えば直流の5Vであり、駆動電流は例えば100mAである。
図5は、駆動電源100が第1コイル31と第2コイル32に対して駆動電流を与える通電パターンの例を示している。
図1に示す可動鉄芯50が原点A位置にある場合には、第1コイル31と第2コイル32に対して与えられる駆動電流はゼロであるが、図1の可動鉄芯50が原点A位置にある状態から、図4に示す駆動電源100が第1コイル31と第2コイル32に対して駆動電流200を与えると、可動鉄芯50は図6に示すように移動B位置に移動する。その後、駆動電源100が第1コイル31と第2コイル32に対して逆バイアスの駆動電流201を与えると、図7に示すように可動鉄芯50が原点A位置に復帰するようになっている。駆動電流200と逆バイアスの駆動電流201は、例えば100mAである。
次に、図1と図6と図7を参照して、上述したソレノイド1の可動鉄芯50の伸長動作と収縮動作について説明する。
図6は、可動鉄芯50が図1の原点A位置から移動B位置に移動した状態を示しており、図7は、可動鉄芯50が移動B位置から元の原点A位置に復帰した状態を示している。
図1に示すように、可動鉄芯50が、原点A位置に配置された状態では、第1マグネット21のS極82と第3マグネット23のN極101とが磁気的に吸引しており、可動鉄芯50の外周面と第3マグネット23の外周面は、第2ボビン12の貫通孔66の内周面に対して間隔を離して浮遊しており、可動鉄芯50と第3マグネット23が貫通孔66の内周面には接触していない。可動鉄芯50は、第2ボビン12の貫通孔66からはこれ以上出ないようにして固定された状態にある。
図4の駆動電源100が、図5に示すように駆動電流200を第1コイル31と第2コイル32に通電をすると、図6に示すように可動鉄芯50が、原点A位置に配置された状態からS1方向に所定の移動距離(ストローク)Mだけ移動して位置決めされる。
駆動電流200を第1コイル31に通電することで、第1コイル31が発生する磁界により、図6に示すように第1マグネット21のN極81とS極82の位置が強制的に反転されて、S極82に代えてN極81が、可動鉄芯50の第3マグネット23のN極101と対面する。このことから、N極81とN極101とは磁気的な反発を発生するので、可動鉄芯50はS1方向に磁気的に押される。
しかも、駆動電流200を第2コイル32に通電することで、第2コイル32が磁界を発生して第2コイル32の中心位置C2にS極が生じる。このため、第2コイル32のS極と第3マグネット23のS極102が磁気的に反発するとともに、第2コイル32のS極と第3マグネット23のN極101が磁気的に吸引するので、可動鉄芯50はS1方向に押される。
このようにして、可動鉄芯50は磁気的な力によりS1方向に押されて可動鉄芯50はS1方向に移動して、第2マグネット22のN極91と第3マグネット23のS極102が磁気的に吸引して、第2マグネット22のN極91の中心位置C5と第3マグネット23のS極102の中心位置C3が一致する位置で可動鉄芯50の移動が停止する。
このように可動鉄芯50が停止する場合には、N極101の中心位置C1と第2コイル32の中心位置C2が一致している。
図4の駆動電源100が、図5に示すように駆動電流200を第1コイル31と第2コイル32に通電をすると、図6に示すように可動鉄芯50が、原点A位置に配置された状態からS1方向に所定の移動距離(ストローク)Mだけ移動して移動B位置に位置決めできる。
図6に示すように可動鉄芯50がS1方向に移動する際には、第2コイル32のS極と第3マグネット23との間に生じる磁気力と、第2マグネット22と第3マグネット23のS極102との間で生じる磁気力が、可動鉄芯50の外周面と第3マグネット23の外周面を第2ボビン12の貫通孔66の内周面に対して浮かすことができる磁気的な軸受けを構成している。このため、可動鉄芯50は磁気的な力によりS1方向に押されて移動距離M移動する際に、双方の接触による騒音の発生を防ぐことができる。しかも、可動鉄芯50の外周面と第3マグネット23の外周面と第2ボビン12の貫通孔66の内周面が摩耗するのを防ぐことができ、ソレノイド1の長寿命化を図ることができる。
次に、図4の駆動電源100が、図5に示すように逆バイアスの駆動電流201を第1コイル31と第2コイル32に通電をすると、図6に示す可動鉄芯50が、図7に示すようにS2方向に移動して、原点A位置に復帰する。
この場合には、逆バイアスの駆動電流201が第1コイル31に通電されることで、図7に示すように、第1コイル31が発生する磁界により第1マグネット21のN極81とS極82の位置が元に戻される。これにより、第1マグネット21のS極82と第3マグネット23のN極101とが対面でき、第1マグネット21のS極82と第3マグネット23のN極101が磁気的に吸引を行うことで、可動鉄芯50がS2方向に移動される。
同時に、逆バイアスの駆動電流201が第2コイル32に通電されると、第2コイル32の中心位置C2はN極となり、第2コイル32のN極と第3マグネット23のN極101が磁気的に反発をする。これにより、可動鉄芯50がS2方向に移動される。
このようにして、可動鉄芯50は、図6に示す移動B位置から原点A位置に復帰できるのである。
図7に示すように可動鉄芯50がS2方向に移動する際には、第2コイル32のN極と第3マグネット23との間に生じる磁気力と、第2マグネット22と第3マグネット23のS極102との間で生じる磁気力が、可動鉄芯50の外周面と第3マグネット23の外周面を第2ボビン12の貫通孔66の内周面に対して浮かすことができる磁気的な軸受けを構成している。このため、可動鉄芯50は磁気的な力によりS2方向に押されて移動距離M移動する際に、双方の接触による騒音の発生を防ぐことができる。しかも、可動鉄芯50の外周面と第3マグネット23の外周面と第2ボビン12の貫通孔66の内周面が摩耗するのを防ぐことができ、ソレノイド1の長寿命化を図ることができる。
本発明の実施形態のソレノイド1では、可動鉄芯50のような可動芯が移動して突出して、復帰する際に騒音が発生するのを防ぐことができる。可動鉄芯50と第2ボビン12の貫通孔66の内周面の摩耗が生じるのを極力防ぐことができる。これにより、ソレノイド1の寿命の低下を防ぐことができる。
しかも、ソレノイド1のフレーム10は、第1ボビン11と、第2ボビン12と、第1マグネット21と、第2マグネット22と、第3マグネット23と、第1コイル31と、第2コイル32とを収容している構造なので、ソレノイドの小型化を図ることができる。
ところで、第2コイル32の構成例を図6と図7に示している。
第2コイル32は、鉄芯400と、この鉄芯400に巻かれているコイル部分401,402を有している。コイル部分401のコイル巻き始め部403は、鉄芯400の一端部から鉄芯400に対して巻き始めて、中心位置C2の付近まで巻かれて形成されている。コイル部分402は、コイル部分401に連続しているが、鉄芯400の他端部からコイル部分401とは逆の巻き方で、中心位置C2付近までコイル巻き終わり部404まで巻かれている。
これにより、図6の移動B位置に移行する際には、通電することにより、S極が中心位置C2に形成され、鉄芯400の一端部と他端部にはN極がそれぞれ形成されるようになっている。これにより、中心位置C2にはN極が形成できる。
また、図7の原点A位置に復帰する際には、第2コイル32に通電することにより、N極が中心位置C2に形成され、鉄芯400の一端部と他端部にはそれぞれS極が形成されるようになっている。これにより、中心位置C2にはS極が形成できる。
次に、図8と図9を参照して、上述したソレノイド1の適用例を説明する。
図8は、ソレノイド1が回転ディスク400の停止位置決め装置として適用された例を示し、図9は、図8の状態から可動鉄芯50が移動B位置に移動して可動鉄芯50が回転ディスク400の凹部403にはまり込んだ状態を示している。
図8と図9には、外部機構部の一例として、電子機器の筐体内に配置された回転ディスク400が示されている。この回転ディスク400は、モータ401によりR方向に中心402を中心として連続回転する。回転ディスク400は凹部403を有しており、この凹部403は回転ディスク400の外周縁部404において半径方向に沿って形成されている。
ソレノイド1は、回転ディスク400の外周縁部404の外側に離れて配置されており、可動鉄芯50は、S1方向に所定距離移動することで、凹部403に嵌まり込むようになっている。
従って、回転ディスク400が回転していて可動鉄芯50がS1方向に所定距離移動することで、凹部403に嵌まり込むことから、回転ディスク400の回転を一定位置に位置決めして停止させることができる。
本発明の実施形態のソレノイド1では、フレーム10と、フレーム10内に配置される第1マグネット21と、フレーム10内において可動芯50の周囲に配置される第2マグネット22と、可動芯50に配置されて第1マグネット21により磁気的に吸引される第3マグネット23と、第1コイル31と第2コイル32を有している。
第1コイル31は、フレーム10内において第1マグネット21の周囲に配置されて、駆動電流が通電されると磁界を発生して、第1マグネット21のS極とN極の位置を反転させて第1マグネット21と第3マグネット23との間で可動芯50を原点位置から移動位置側に向けて磁気的な反発力を発生させる。
第2コイル32は、フレーム10内の第2ボビン12に配置され可動芯50の第3マグネット23の周囲に位置されて、第1コイル31とともに駆動電流200が通電されると、可動芯50の第3マグネット23との間で磁気的な力を生じて可動芯50を原点位置から移動位置に移動させる。第2ボビン12は貫通孔66を有しており、貫通孔66には可動芯50が隙間をあけて非接触状態で配置されている。
これにより、可動鉄芯のような可動芯が移動して第2ボビン12の貫通孔66から突出する際に、第2コイル32の磁界と第2マグネット22の磁界と、第3マグネット23の磁界とにより生じる磁気軸受けにより、可動芯50は、第2ボビン12は貫通孔66に内面に対して非接触で原点位置から移動位置側に向けて移動することができるので、騒音が発生するのを防ぐことができる。
本発明の実施形態のソレノイド1では、第1コイル31は、駆動電流とは逆バイアスの駆動電流201が通電されると磁界を発生して、第1マグネット21のS極とN極の位置をさらに反転させて第1マグネット21と第3マグネット23との間で可動芯50を移動位置から原点位置側に向けて磁気的な吸引力を発生させる。第2コイル32は、第1コイル31とともに駆動電流とは逆バイアスの駆動電流201が通電されると、可動芯50の第3マグネット23との間で磁気的な力を生じることで、可動芯50を移動位置から原点位置に復帰させる。これにより、可動芯50を移動位置から原点位置に復帰させる際にも、可動芯50は、第2ボビン12は貫通孔66に内面に対して非接触で移動位置から原点位置側に向けて移動することができるので、騒音が発生するのを防ぐことができる。
本発明の実施形態のソレノイド1では、第2マグネット22は、第2ボビン12において第2コイル32と並べて配置されている。これにより、第2マグネット22と第2コイル32は、1つの第2ボビン12により保持することができ、別々にボビンを用意するのに比べて部品点数を減少でき、ソレノイドの小型化が図れる。
本発明の実施形態のソレノイド1では、可動芯50が原点位置に位置されている際には、第1マグネット21と第3マグネット23が磁気的に吸引されており、第2コイル32の中心位置C2と第3マグネット23のS極102とN極101の境界である中心位置C4とが一致している。これにより、可動芯50は、第2ボビン12の貫通孔66内において、磁気的に吸引することで、安定して保持できる。
本発明の実施形態のソレノイド1では、可動芯50が移動位置に位置されている際には、第2コイル32の中心位置C2と第3マグネット23のS極102とN極101の境界である中心位置C4とがずれており、第3マグネット23のS極102の中心位置C3と第2マグネット22のN極91の中心位置C5が一致している。これにより、第2コイル32の中心位置C2と第3マグネット23のS極102とN極101の境界である中心位置C4とがずれており、第3マグネット23のS極102の中心位置C3と第2マグネット22のN極91の中心位置C5が一致しているので、第3マグネット23は可動芯50を磁気的に移動位置において位置決めすることができる。
本発明の実施形態のソレノイド1では、可動芯50は、棒状部分53を有しており、棒状部分53には円筒状の第3マグネット23が固定されており、可動芯50の最も大きい外径は、第3マグネット23の外径と同じである。これにより、可動芯50と第3マグネット23は同じ外径を有していることから、可動芯50と第3マグネット23が第2ボビン12の貫通孔66の内周面に突き当たる突起物が存在せず、可動芯50は騒音を発生せずに原点位置と移動位置の間で移動することができる。
本発明の実施形態のソレノイド1では、第1コイル31は、フレーム10内の別の第1ボビン11に配置されており、別の第1ボビン11の中には第1マグネット21が配置されている。これにより、第1マグネット21と第1コイル31は、1つの第1ボビン11により保持することができ、別々のボビンを用意するのに比べて部品点数を減少でき、ソレノイドの小型化が図れる。
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されず種々の変形例を採用できる。
例えば、可動鉄芯50は、可動芯(プランジャー)の一例であるが、可動鉄芯50は、鉄材により作られているが、鉄材に代えて磁気を通す材料、例えばステンレス(SUS430)や、磁粉を混ぜたプラスチックのようなソフトフェライトなどを用いても良い。
本発明のソレノイドの好ましい実施形態を示す断面図である。 図1のG方向から見たソレノイドの側面図である。 図1のF方向から見たソレノイドの側面図である。 第1コイルと第2コイルの電気的な配線例を示す図である。 駆動電源が第1コイルと第2コイルに対して駆動電圧を与える通電パターンの例を示す図である。 可動鉄芯が移動B位置に移動した状態を示す図である。 可動鉄芯が移動B位置から元の原点A位置に復帰した状態を示す図である。 本発明のソレノイドの実施形態が適用された例を示し、可動鉄芯が原点A位置にある状態を示す図である。 図8の状態から可動鉄芯が移動B位置に移動して可動鉄芯が回転ディスクの凹部にはまり込んだ状態を示す図である。
符号の説明
1 ソレノイド
10 フレーム
11 第1ボビン
12 第2ボビン
21 第1マグネット
22 第2マグネット
23 第3マグネット
31 第1コイル
32 第2コイル
50 可動鉄芯(可動芯の一例)
400 回転ディスク(外部機構部の一例)
403 回転ディスクの凹部

Claims (7)

  1. 通電することにより可動芯を移動させるソレノイドにおいて、
    フレームと、
    前記フレーム内に配置される第1マグネットと、
    前記フレーム内において前記可動芯の周囲に配置される第2マグネットと、
    前記可動芯に配置されて前記第1マグネットにより磁気的に吸引される第3マグネットと、
    前記フレーム内において前記第1マグネットの周囲に配置されて、駆動電流が通電されると磁界を発生して、前記第1マグネットのS極とN極の位置を反転させて前記第1マグネットと第3マグネットとの間で前記可動芯を原点位置から移動位置側に向けて磁気的な反発力を発生させるための第1コイルと、
    前記フレーム内のボビンに配置され前記可動芯の前記第3マグネットの周囲に位置されて、前記第1コイルとともに前記駆動電流が通電されると、前記可動芯の前記第3マグネットとの間で磁気的な力を生じて前記可動芯を原点位置から移動位置に移動させる第2コイルと、を備え、
    前記ボビンは貫通孔を有しており、前記貫通孔には前記可動芯が隙間をあけて非接触状態で配置されていることを特徴とするソレノイド。
  2. 前記第1コイルは、前記駆動電流とは逆バイアスの駆動電流が通電されると磁界を発生して、前記第1マグネットのS極とN極の位置をさらに反転させて前記第1マグネットと第3マグネットとの間で前記可動芯を移動位置から原点位置側に向けて磁気的な吸引力を発生させるとともに、
    前記第2コイルは、前記第1コイルとともに前記駆動電流とは前記逆バイアスの駆動電流が通電されると、前記可動芯の前記第3マグネットとの間で磁気的な力を生じることで、前記可動芯を前記移動位置から前記原点位置に復帰させることを特徴とする請求項1に記載のソレノイド。
  3. 前記第2マグネットは、前記ボビンにおいて前記第2コイルと並べて配置されていることを特徴とする請求項2に記載のソレノイド。
  4. 前記可動芯が前記原点位置に位置されている際には、前記第1マグネットと前記第3マグネットが隙間を空けて磁気的に吸引されており、前記第2コイルの中心位置と前記第3マグネットの前記S極と前記N極の境界である中心位置とが一致していることを特徴とする請求項3に記載のソレノイド。
  5. 前記可動芯が前記移動位置に位置されている際には、前記第2コイルの中心位置と前記第3マグネットの前記S極と前記N極の境界である中心位置とがずれており、前記第3マグネットの前記S極の中心位置と前記第2マグネットのN極の中心位置が一致していることを特徴とする請求項4に記載のソレノイド。
  6. 前記可動芯は、棒状部分を有しており、前記棒状部分には円筒状の前記第3マグネットが固定されており、前記可動芯の最も大きい外径は、前記第3マグネットの外径と同じであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のソレノイド。
  7. 前記第1コイルは、前記フレーム内の別のボビンに配置されており、前記別のボビンの中には前記第1マグネットが配置されていることを特徴とする請求項7に記載のソレノイド。
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