JPWO2018180928A1 - 電波吸収体及び電波吸収体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

支持体と、支持体の面上に配置され、電波吸収材料とバインダーとを含む平板状の第1電波吸収層と、第1電波吸収層の表面に立設され、電波吸収材料とバインダーとを含み、底面の外周部が互いに接触する円錐体状の凸部であり、隣接する円錐体状の凸部の頂部間の距離は、吸収する電波の波長をλとしたとき、0.5mm以上λmm以下である第2電波吸収層と、を備える電波吸収体及び電波吸収体の製造方法。

Description

本開示は、電波吸収体及び電波吸収体の製造方法材に関する。
通常、通信機器、レーダー等の電波を発生する装置又は機器(以下、電子機器と総称することがある)においては、装置又は機器の周辺に、誤動作を起こす恐れのある不要な電磁波を吸収する電波吸収材を備えることがしばしば行われる。より具体的には、放射ノイズの外部漏洩を防止する方法として、金属板、シールド材等を用いて、ノイズ発生源である装置を囲む方法が知られている。
電波吸収体は、電子機器から放射される電波の放射ノイズを外部に漏洩するのを防止する目的等で用いられる。
一般に、電子機器から放射される電波の放射ノイズを遮断するために用いられる電波遮蔽材料、例えば、金属板、金属粒子を含むシールド材等は、表面で電波の放射ノイズが乱反射され、反射された電磁波により、電子機器内部で誤動作を起こすことがある。
このため、電子機器から放射されるノイズの漏洩防止に、電波遮蔽材に代え、電波吸収材料を含む電波吸収体を用いる方法が試みられている。
電波吸収体としては、例えば、廃フェライトおよび廃合成樹脂材を混合、溶融し、所望の形状に成型することができる電波吸収体が提案されている(特開2006−351693号公報参照)。この電波吸収体によれば、製造コストが安価となり、例えば、設置面積が所望の領域に、簡易に電波吸収体を形成し得るとされている。また、電波吸収体の電波を吸収する側の面に種々の凹凸を設けた態様が記載されている。
しかし、特開2006−351693号公報に記載の電波吸収体は、廃フェライトを用いているため、品質が一定しない、廃合成樹脂の溶融設備、成形型が必要であり、例えば、表面に凹凸を有する形状の電波吸収体を製造しようとする場合、製造工程が煩雑になるという問題がある。
また、本発明者らの検討によれば、廃フェライトを電波吸収材料として用いた場合、電波吸収体における表面形状によっては、充分な電波吸収能等が得られない場合があることがわかった。
電波吸収体の電波吸収能を向上させるため、バインダーに対する電波吸収材料の含有量を多くすると、成形がさらに困難となり、製造上の問題も大きくなる。
本発明の一実施形態が解決しようとする課題は、電波吸収体表面の凹凸構造による電波の乱反射が抑制された、電波吸収能に優れた電波吸収体を提供することである。
本発明の別の実施形態が解決しようとする課題は、電波吸収能に優れた電波吸収体を簡易に製造し得る電波吸収体の製造方法を提供することである。
上記の課題を解決する手段は、以下の実施形態を含む。
<1> 支持体と、支持体の面上に配置され、電波吸収材料とバインダーとを含む平板状の第1電波吸収層と、第1電波吸収層の表面に立設され、電波吸収材料とバインダーとを含み、底面の外周部が互いに接触する円錐体状の凸部であり、隣接する円錐体状の凸部の頂部間の距離は、吸収する電波の波長をλとしたとき、0.5mm以上λmm以下である第2電波吸収層と、を備える電波吸収体
<2> 第2電波吸収層における円錐体状の凸部の高さは、吸収する電波の波長をλとしたとき、0.5λmm〜9λ mmである<1>に記載の電波吸収体。
<3> 第2電波吸収層は、電波吸収材料とバインダーとを含む単一の電波吸収層形成用組成物からなる<1>又は<2>に記載の電波吸収体。
<4> 電波吸収材料が、磁性材料である<1>〜<3>のいずれか1つに記載の電波吸収体。
<5> 支持体の面上に、電波吸収材料を含む電波吸収層形成用組成物を用いて平板状の第1電波吸収層を形成する工程と、第1電波吸収層の面上に、電波吸収材料、バインダー、及び溶媒を含む第2電波吸収層形成用組成物をノズルから吐出し、ノズルを第1電波吸収層の表面から離間する方向に移動させることで、円錐体状の第2電波吸収層を形成する工程と、を含む電波吸収体の製造方法。
本発明の一実施形態によれば、電波の入射角の影響による電波の乱反射が抑制された、電波吸収能に優れた電波吸収体を提供することができる。
また、本発明の別の実施形態によれば、電波吸収能に優れた電波吸収体を簡易に製造し得る電波吸収体の製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態である電波吸収体の斜視図である。 本発明の一実施形態である電波吸収体の平面図である。 本発明の一実施形態である電波吸収体の概略断面図である。 本発明の別の実施形態である電波吸収体の斜視図である。 本発明の別の実施形態である電波吸収体の平面図である。 本発明の別の実施形態である電波吸収体の概略断面図である。 本開示の電波吸収体の製造方法におけるノズルの動きの一例を解説した概略図であり、第2電波吸収層形成用組成物の吐出開始時の態様を示す。 本開示の電波吸収体の製造方法におけるノズルの動きの一例を解説した概略図であり、ノズルを第1電波吸収層から離間させた態様を示す。
以下、本開示における実施形態の例について詳細に説明するが、以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、これらの内容に特定はされない。その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
なお、本明細書において「〜」を用いて示された数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。
本明細書において組成物中の各成分の量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。
本開示に段階的に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本開示に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本明細書において、好ましい態様の組み合わせは、より好ましい態様である。
本開示において「アクリル樹脂」とは、(メタ)アクリロイル基を有するアクリルモノマーに由来の構造単位を含む樹脂を意味する。「(メタ)アクリロイル基」とは、メタクリロイル基及びアクリロイル基を包含する概念である。
本開示において、「工程」との語は、独立した工程だけでなく、他の工程と明確に区別できない場合であっても工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。
<電波吸収体>
本開示の電波吸収体は、支持体と、支持体の面上に配置され、電波吸収材料とバインダーとを含む平板状の第1電波吸収層と、第1電波吸収層の表面に立設され、電波吸収材料とバインダーとを含み、底面の外周部が互いに接触する円錐体状である第2電波吸収層と、を備える電波吸収体である。
本開示の電波吸収体がこのような効果を奏し得る理由については明らかではないが、本発明者は、以下のように推測している。
本開示の電波吸収体は、支持体上に、平板状の第1電波吸収層と、円錐体状の第2電波吸収層を備える。平板状吸収体層のみの場合、空気と吸収体の界面に屈折率の差を生じるため、吸収体表面において反射を生じ、電波吸収特性が低下する。一方、平板状吸収層の上に円錐体状の吸収層を設けることにより、空気と吸収体界面において屈折率が徐々に変化し、入射した電波の表面反射が抑制される。このため、円錐体状の吸収層を設けることにより、高い反射減衰が得られる。
円錐体状の吸収層を設ける場合、円錐体状の凸部の頂部間の距離を電波の波長よりも小さくすることにより回折光が生じ難くなる。従って、入射した電波は、電波吸収体の表面で反射せず、電波吸収体内部に入射し、電波吸収体内部により効率よく吸収され、高い反射減衰量が得られる。他方、円錐体状の吸収層の凸部の頂部間の距離が電波の波長よりも大きいと、回折光を生じ易くなるため、電波吸収体に入射した電波の減衰が不十分となる。
このため、第1電波吸収層と第2電波吸収層とを有する本開示の電波吸収体は、電波の入射角に影響され難く、電波の入射角の広い範囲において、電波吸収能が良好であると考えられる。
なお、本開示は、上記の推定機構に何ら制限されない。
本開示において、「電波吸収性」は、自由空間法にて、入射角30°であり、かつ、所定の周波数(GHz)の範囲における反射減衰量(dB)を測定することによって評価される。
反射減衰量は、数値が高いほど、電波吸収性に優れることを示し、20.0dB以上であることが好ましい。
以下、図面を参照して本開示の電波吸収体について説明する。図面は本開示の電波吸収体の一実施形態を示し、本開示は以下に例示される実施形態に制限されない。
図1Aは、本発明の一実施形態である電波吸収体の斜視図であり、図1Bは、その平面図であり、図1Cは、その概略断面図である。
図1Aに示すように、電波吸収体10は、支持体12と、支持体12の面上に平板状の第1電波吸収層14とを備える。第1電波吸収層の面上には、さらに、第1電波吸収層の表面に立設され、電波吸収材料とバインダーとを含み、底面の外周部が互いに接触する円錐体状である第2電波吸収層16を備える。
図1Aに示す電波吸収体10では、円錐体状の凸部は、長手方向、幅方向に並列に設けられている。
なお、図1A〜図3Bにおいて、同一の符号を用いて示される構成要素は、同一の構成要素であることを意味する。
図2Aは、本発明の別の実施形態である電波吸収体の斜視図であり、図2Bは、その平面図であり、図2Cは、その概略断面図である。
図2Aに示す電波吸収体20は、支持体12と、支持体12の面上に平板状の第1電波吸収層14とは、図1に示す電波吸収体10と同じである。
図2Aに示す電波吸収体20は、第1電波吸収層の面上に立設された第2電波吸収層22における円錐体状の凸部の形成位置が、図1Aに示す態様と異なり、円錐体状の凸部は、幅方向には並列に設けられ、長手方向には、円錐体状の凸部底面の外周部の直径の1/2の長さ分ずれて形成されている。
〔平板状の第1電波吸収層〕
本開示の電波吸収体は、後述の支持体の少なくとも片方の面上に配置された平板状の第1電波吸収層を有する。
(電波吸収材料)
第1電波吸収層は、電波吸収材料を含む。
第1電波吸収層は、電波吸収材料とバインダーとを含む電波吸収層形成用組成物を用いて得ることができる。
第1電波吸収層に含まれる電波吸収材料としては、電波を吸収することができれば、特に制限はない。
電波吸収材料の例としては、磁性材料、誘電材料、導電材料等が挙げられる。
電波吸収材料として用い得る磁性材料には、特に制限はない。磁性材料としては、Fe、Co、Ni等の金属、これらの金属を含む合金(所謂、磁性合金)、これらの金属を含む化合物〔酸化物(所謂、磁性酸化物)、窒化物(所謂、磁性窒化物)、炭化物(所謂、磁性炭化物)等〕の粉末などが挙げられる。
これらの中でも、磁性材料としては、耐腐食性等の観点から、磁性酸化物が好ましく、Feを主成分とする磁性酸化物がより好ましい。ここで、「主成分」とは、磁性酸化物の構成比率で50質量%以上含む成分を意味する。
Feを主成分とする磁性酸化物としては、六方晶フェライト(バリウムフェライト、ストロンチウムフェライト等)、マグネタイト、γ−フェライトなどが挙げられる。
磁性材料は、Fe、Co、Ni等の金属以外に、Al、Si、S、Sc、Ti、V、Cu、Y、Mo、Rh、Pd、Ag、Sn、Sb、Te、Ba、Ta、W、Re、Au、Bi、La、Ce、Pr、Nd、P、Zn、Sr、B等の元素を含んでいてもよい。
電波吸収材料として用い得る誘電材料としては、粉末状のチタン酸バリウム、粉末状の酸化チタン、各種樹脂繊維(ポリエチレン系繊維等)などが挙げられる。
電波吸収材料として用い得る導電材料としては、炭素繊維、粉末状の導電性カーボン、各種金属粉(粉末状のニッケル、銅、スズ等)、各種金属繊維(繊維状のニッケル、銅、スズ等)などが挙げられる。
これらの中でも、電波吸収材料としては、磁性材料が好ましい。電波吸収材料として磁性材料を用いることにより、所望の周波数の電波の吸収を効率良く高めることができる。
第1電波吸収層における電波吸収材料の含有率は、特に制限されず、例えば、良好な吸収特性を確保し得るという観点から、吸収体の全固形分量に対して、5質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましく、50質量%以上が更に好ましい。
また、第1電波吸収層における電波吸収材料の含有率は、例えば、製造適性、耐久性等の観点から、吸収体の全固形分量に対して、98質量%以下が好ましく、95質量%以下がより好ましく、92質量%以下が更に好ましい。
第1電波吸収層に含まれる電波吸収材料の種類、及び含有量を調製することで、用途に応じて、吸収する電波の周波数帯を選択することができる。
(バインダー)
第1電波吸収層は、バインダーを含む。
本明細書において、第1電波吸収層における「バインダー」とは、電波吸収材料を分散させた状態に保ち、かつ、第1電波吸収層及び後述の第2電波吸収層の形態を形成し得る物質の総称である。
バインダーは、電波吸収材料を分散することができ、かつ、第1電波吸収層及び後述の第2電波吸収層の形態を形成できれば、特に制限されない。
バインダーとしては、電波吸収材料との混合性や密着性、耐衝撃性、長期間保存時の耐久性、耐候性がより良好となるという観点から、アクリル酸エステル(アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等のアクリル酸エステル)と他のモノマーとの共重合で得られるアクリルゴム;エチレンとプロピレンとを触媒にて反応させて得られるエチレン−プロピレンゴム;イソブチレンとイソプレンとの共重合で得られるブチルゴム;ブタジエンとスチレンとの共重合で得られるスチレンブタジエンゴム;アクリロニトリルとブタジエンとの共重合で得られるアクリロニトリルブタジエンゴム;シリコーンゴム等の合成ゴムが好ましい。
第1電波吸収層は、バインダーを1種のみ含んでいてもよく、2種以上含んでいてもよい。
第1電波吸収層におけるバインダーの含有率は、特に制限されず、例えば、電波吸収材料の分散性、電波吸収材料同士の結合力等を制御しやすいという観点から、第1電波吸収層の全固形分量に対して、2質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましく、10質量%以上が更に好ましい。
また、第1電波吸収層におけるバインダーの含有率は、例えば、良好な電波吸収性能確保等の観点から、第1電波吸収層の全固形分量に対して、90質量%以下が好ましく、70質量%以下がより好ましく、50質量%以下が更に好ましい。
第1電波吸収層は、必要に応じて、電波吸収材料及びバインダー以外の成分(所謂、他の成分)を含んでいてもよい。
第1電波吸収層が含んでいてもよい他の成分としては、硬化剤、架橋剤、反応開始剤、可塑剤、分散剤等が挙げられる。
第1電波吸収層の厚さとしては、特に制限はなく、例えば、取り扱いやすさ、設置スペース確保などの観点から、0.1mm以上500mm以下が好ましく、0.5mm以上100mm以下がより好ましく、1mm以上30mm以下が更に好ましい。
〔支持体〕
本開示の電波吸収体は、支持体を有する。
本開示の電波吸収体において、支持体は、吸収体の形態保持に寄与する。
支持体としては、特に制限はなく、公知の支持体を用いることができる。
支持体を構成する材料としては、例えば、金属板(アルミニウム、亜鉛、銅等の金属の板)、プラスチックシート〔ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート等)、ポリエチレン(直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等)、ポリプロピレン、ポリスチレ、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリスルホン、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリル、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリビニルアセタール、アクリル樹脂等のシート〕、上述した金属がラミネートされ又は蒸着されたプラスチックシートなどが挙げられる。
なお、支持体がプラスチックシートの場合、支持体としては、例えば、上記材料の少なくとも1種を用いて、公知の成膜法(Tダイ法、インフレーション法等)によって成膜したシートを用いてもよいし、上市されている市販品を用いてもよい。
上記の中でも、支持体を構成する材料としては、耐久性及び吸収体の形態保持性の観点から、金属板が好ましく、アルミニウムの板がより好ましい。
なお、支持体として、金属板を用いる場合、平板状の第1電波吸収層から進入した電波が反射し、反射した電波と進入した電波が打ち消し合い、電波の吸収性がより向上するという利点をも有する。
後述する第2電波吸収層では、形状に起因して高さに対する直径が徐々に変化することで、電波が認識する空気と物質の界面が明確でなくなり、このため、吸収体表面における反射が生じ難く、吸収された電波は円錐体状の形状内で減衰する。従って、吸収体表面における反射を打ち消す手段が特に必要とされないため、支持体は必ずしも金属である必要はない。
支持体の形状、構造、大きさ等については、目的に応じて適宜選択することができる。
支持体の形状としては、例えば、平板状が挙げられる。
支持体の構造としては、単層構造であってもよいし、2層以上の積層構造であってもよい。
支持体の大きさ、即ち、支持体の法線方向から観察した大きさは、用途に応じた電波吸収体の所望の大きさ等に応じて、適宜選択することができる。
支持体の厚みは、特に限定されず、通常は0.01mm〜10mm程度であり、例えば、取り扱い性の観点から、0.02mm〜3mmであることが好ましく、0.05mm〜1mmであることがより好ましい。
なお、支持体が、例えば、金属板、平板状の樹脂板など剛直な板状物の場合には、支持体自体により、電波吸収能を有する電波吸収体としての筺体、電波遮蔽板などを形成することができる。
また、支持体が、例えば、可撓性を有するプラスチックシート、金属ラミネートしたプラスチックシート等の場合には、電波吸収体を任意の領域、例えば、曲面などの領域に形成し易くなる。
〔円錐体状である第2電波吸収層〕
本開示の電波吸収体は、既述の第1電波吸収層の面上に立設され、電波吸収材料とバインダーとを含み、底面の外周部が互いに接触する円錐体状である第2電波吸収層を有する。
第2電波吸収層は、図1A、図1B、図2A及び図2Bに示すように、隣接する底面の外周部同士が互いに接触する円錐体状の凸部からなる。隣接する円錐体状の凸部の頂部間の距離は、吸収する電波の波長をλとしたとき、0.5mm以上λmm以下であることにより、電波吸収能が良好となる。隣接する円錐体状の凸部の頂部間の距離は、図1Cで示す断面図において、aで表される距離である。
図1C及び図2Cに示す如く、凸部の頂部の間隔aは、円錐体状の頂部の底面の直径と同じである。
第2電波吸収層である円錐体状の凸部の頂部間の距離は、0.5mm以上λ mm以下であり、0.2λmm以上0.8λ mm以下の範囲が好ましく、0.3λmm以上0.5λ mm以下の範囲であることがより好ましい。
第2電波吸収層では、円錐体状の凸部において、形状に起因して内部における反射率は、高さに対する直径の変化により変動し、吸収された電波が円錐体状の形状内で減衰するという利点を有するのは既述の通りである。なかでも、隣接する円錐体状の凸部の頂部間の距離を上記範囲とすることにより、その効果が著しくなると考えられる。
なお、通常、電波の特性は周波数で表される。周波数と、当該周波数の電波の波長、即ち、1周波の長さとの関係は以下の式で表される。
λ=C/F 〔式〕
上記式中、λは波長(mm)を表し、Cは光速〔3×1011〕(mm)を表し、Fは周波数(GHz)を表す。
円錐体状の凸部の高さは、一般には、高さが高いほど電波吸収能が高くなるといわれているが、凸部の高さを高くすると電波吸収体の厚みが大きくなり、取り扱い性が低下したり、設置する場所が制限されたりする。
本開示の電波吸収体では、隣接する円錐体状の凸部間の距離を上記の適切な範囲とすることにより、良好な電波吸収能が得られる。従って、表面に凹凸を有する公知の電波吸収体における凸部の高さよりも、第2電波吸収層における凸部の高さが低い場合においても、本開示の優れた効果を奏することができる。
より具体的には、例えば、吸収する電波の波長をλとしたとき、第2電波吸収層における円錐体状の凸部の高さを、0.5λmm〜9λ mmの範囲とすることで、より良好な電波吸収能を得ることができる。円錐体状の凸部の高さは、0.5λ mm〜9λmmの範囲が好ましく、1.0λ mm〜4.0λ mmの範囲がより好ましく、1.0λ mm〜1.5λmmの範囲がより好ましい。
例えば、既述の特開2006−351693号公報においては、電波の周波数、波長と、円錐体状の凸部の高さの関係は、周波数:110GHz(波長2.73mm)の場合、高さ25mm〜90mmで充分な電波の減衰効果があると記載されている。即ち、波長の9.17倍〜33.0倍である。他方、後述の本開示の実施例によれば、周波数:40GHz(波長7.5mm)の場合、及び、周波数:50GHz(波長6.0mm)の場合、高さ7mmで充分な電波の減衰効果があることが確認できた。即ち、波長の0.93倍〜1.16倍である。このことから、第2電波吸収層における円錐体状の凸部高さを低くしても、本開示の電波吸収体は、実用上充分な電波吸収能を示すことが確認できる。なお、凸部高さがより高い場合には、さらに良好な電波吸収能を示す。
第2電波吸収層は、電波吸収材料とバインダーとを含む単一の電波吸収層形成用組成物からなることが好ましい。
第2電波吸収層における円錐体状の凸部が、電波吸収材料とバインダーとを含む単一の電波吸収層形成用組成物からなる、即ち、空隙を有しない中実構造であることで、円錐体状の凸部の内部に、電波吸収材料を含む電波吸収層形成用組成物が密に充填されている。従って、本開示における第2電波吸収層は、内部に空隙を有したり、内部に異種素材を含んだりする電波吸収層に比較して、円錐体状の凸部の内部における吸収された電波の減衰効果がより高まるという利点を有する。
第2電波吸収層は、電波吸収材料及びバインダーを含む。
(電波吸収材料)
第2電波吸収層に含まれる電波吸収材料としては、特に制限はなく、既述の第1電波吸収層に含まれる電波吸収体と同様のものが挙げられる。
第2電波吸収層に含まれる電波吸収材料は、第1電波吸収層に含まれる電波吸収材料と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
製造適性の観点からは、同じであることが好ましい。
第2電波吸収層における電波吸収材料の含有率は、特に制限されない。第2電波吸収層における電波吸収材料の含有率は、第1電波吸収層における電波吸収材料の含有率と同様とすることができ好ましい範囲も同様である。
(バインダー)
第2電波吸収層に含まれるバインダーは、電波吸収材料を分散することができ、かつ、電波吸収材料をバインダーに分散させた状態で、任意の厚みの吸収層を形成することがでれば、特に制限はない。
バインダーとしては、既述の第1電波吸収層においてバインダーとして挙げた材料を同様に挙げることができ、好ましい例も同様である。
第2電波吸収層は、バインダーを1種のみ含んでいてもよく、2種以上含んでいてもよい。
第2電波吸収層に含まれるバインダーは、既述の第1電波吸収層に含まれるバインダーと同じであっても、異なっていてもよい。
第2電波吸収層中におけるバインダーの含有率は、特に制限されない。例えば、第2電波吸収層中におけるバインダーの含有率は、第1電波吸収層におけるのと同様の含有率とすることができ、好ましい含有率の範囲も同様である。
<電波吸収体の製造方法>
本開示の電波吸収体を製造する際の製造方法には特に制限はない。
なかでも、以下に記載する本開示の電波吸収体の製造方法を、既述の本開示の電波吸収体の製造に適用することが好ましい。
本開示の電波吸収体の製造方法(以下、「本開示の製造方法」ともいう。)は、支持体の面上に、電波吸収材料を含む電波吸収層形成用組成物を用いて平板状の第1電波吸収層を形成する工程(工程(A))と、第1電波吸収層の面上に、電波吸収材料、バインダー、及び溶媒を含む第2電波吸収層形成用組成物をノズルから吐出し、ノズルを第1電波吸収層の表面から離間する方向に移動させることで、円錐体状の第2電波吸収層を形成する工程(工程(B))と、を含む。
本開示の製造方法は、必要に応じ、その他の工程を有していてもよい。
その他の工程としては、例えば、工程(A)で形成した第1電波吸収層を乾燥する工程(工程(C))、工程(B)にて吐出した第2電波吸収層を乾燥する工程(工程(D))などが挙げられる。
以下、本開示の製造方法における工程について詳細に説明する。
なお、各工程で用いる成分の具体例、及び好ましい態様については、既述の電波吸収体の項に記載したとおりであるため、ここでは説明を省略する。
(支持体の面上に、電波吸収材料を含む電波吸収層形成用組成物を用いて平板状の第1電波吸収層を形成する工程:工程(A))
工程(A)は、支持体の面上に、平板状の第1電波吸収層を形成する工程である。
第1電波吸収層を形成する方法の一例としては、支持体上に、電波吸収材料とバインダーとを含み、必要に応じてさらに溶剤などの他の成分を含む電波吸収層形成用組成物を付与する方法、予め電波吸収材料とバインダーとを含む電波吸収層形成用組成物により形成されたシート状の第1電波吸収層を、支持体上に転写する方法などが挙げられる。
電波吸収層形成用組成物は、電波吸収材料、バインダー、及び溶剤以外に、必要に応じて、硬化剤、架橋剤、反応開始剤、可塑剤、分散剤等の他の成分を含んでいてもよい。
電波吸収層形成用組成物における溶剤としては、特に制限はなく、水、有機溶媒、水と有機溶媒との混合溶媒等が挙げられる。
有機溶媒としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、メトキシプロパノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサン等のケトン類、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、酢酸エチル、トルエンなどが挙げられる。
これらの中でも、溶媒としては、沸点が比較的低く、乾燥させやすいとの観点から、メチルエチルケトンが好ましい。
電波吸収層形成用組成物は、例えば、電波吸収材料、バインダー、及び溶剤、並びに、必要に応じて、硬化剤、架橋剤、反応開始剤、可塑剤、分散剤等の他の成分を混合することにより調製することができる。
電波吸収層形成用組成物中における電波吸収材料及びバインダーの含有率は、最終的に形成される吸収体中における電波吸収材料及びバインダーの含有率が、既述の電波吸収体の項に記載の含有率となる範囲に、それぞれ調整すればよい。
電波吸収層形成用組成物中における溶剤の含有率としては、特に制限はなく、例えば、電波吸収層形成用組成物に配合される成分の種類、量等の条件により、適宜選択される。
電波吸収層形成用組成物中において、電波吸収材料とバインダーと溶剤とは、単に混合されていればよい。
電波吸収層形成用組成物の調製に際しては、電波吸収材料とバインダーと溶剤とは、一度に混合してもよく、或いは、1つの成分に別の成分を、分割して添加しながら混合してもよい。
電波吸収材料とバインダーと溶剤とを混合する方法としては、特に制限はなく、例えば、撹拌により混合する方法が挙げられる。
撹拌手段は、特に制限されず、一般的な撹拌装置を用いることができる。
撹拌装置としては、パドルミキサー、インペラーミキサー等のミキサーが挙げられる。
撹拌時間は、特に制限されず、例えば、撹拌装置の種類、吸収体形成用組成物の組成等に応じて、適宜設定することができる。
(平板状の第1電波吸収層を乾燥する工程:工程(C))
形成した電波吸収層形成用組成物からなる層を、必要に応じて、乾燥させることにより第1電波吸収層を形成することができる。
即ち、本開示の製造方法は、第1電波吸収層を乾燥する工程(工程(C))をさらに含んでもよい。
第1電波吸収層を乾燥する方法としては、自然乾燥、加熱乾燥、減圧乾燥等の公知の方法を、単独で、又は複数組み合わせて適用することができる。
第1電波吸収層を乾燥する方法としては、例えば、電波吸収層形成用組成物を支持体上に付与し、数時間〜24時間放置し、その後、真空オーブンを用いて、設定温度50℃〜100℃にて、0.5時間〜3時間乾燥させる方法などが挙げられる。
(第1電波吸収層の面上に、第2電波吸収層形成用組成物をノズルから吐出し、ノズルを第1電波吸収層の表面から離間する方向に移動させることで、円錐体状の第2電波吸収層を形成する工程:工程(B))
工程(B)では、第2電波吸収層形成用組成物をノズルから第1電波吸収層の面上に吐出する。
まず、ノズルを第1電波吸収層の面上に、接触又は非接触で配置し、ノズルから第2電波吸収層形成用組成物を吐出する。吐出された第2電波吸収層形成用組成物が、第1電波吸収層の面上に接触した後、ノズルを第1電波吸収層の表面から離間する方向に移動させることで、第1電波吸収層の面上に、第2電波吸収層形成用組成物により円錐体状の凸部が形成される。
図3A及び図3Bは、本開示の電波吸収体の製造方法におけるノズルの動きの一例を解説した概略図であり、図3Aは、ノズル24を第1電波吸収層14の表面上に配置し、ノズル24から第2電波吸収層形成用組成物26の吐出を開始した時点における態様を示し、図3Bは、ノズル24を第1電波吸収層14から離間させ、第2電波吸収層形成用組成物26により円錐体状の凸部を形成した態様を示す。
吐出に用いるノズルにおけるノズル径(内径)、ノズルの素材、ノズルから吐出する第2電波吸収層形成用組成物の量、第2電波吸収層形成用組成物の組成等を調整することにより、形成される円錐体状の凸部のサイズを適宜選択することができる。
(吐出した第2電波吸収層形成用組成物を乾燥する工程:工程(C))
本開示の電波吸収体の製造方法は、さらに、第2電波吸収層形成用組成物が吐出されて形成された円錐体状の第2電波吸収層を乾燥する工程を含んでいてもよい。
工程(C)における乾燥方法には特に制限はない。乾燥方法としては、例えば、支持体側からヒーター等で加熱する接触加熱による乾燥、温風を吹き付けたり、加熱ゾーン内を搬送したりする非接触加熱による乾燥等が挙げられる。
加熱条件としては、吸収体形成用組成物における溶剤が揮発する条件であり、形成された円錐体状の凸部の形状を保持する条件で行われれば特に制限はない。
乾燥方法の一例を挙げれば、吐出した第2電波吸収層を40℃〜250℃で、1時間〜48時間、加熱し、乾燥する方法を挙げることができる。
第2電波吸収層を乾燥する工程(工程(D))において、第2電波吸収層に加え、第2電波吸収層が立設される第1電波吸収層を乾燥してもよい。この場合には、既述の任意の工程である工程(C)を省略することができる。
本開示の製造方法により、既述の本開示の電波吸収体を簡易に製造することができる。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその主旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
[電波吸収体の作製]
<電波吸収体1>
下記の「第1電波吸収層形成用組成物の組成」に示した成分を、撹拌装置〔製品名:あわとり練太郎 ARE−310、シンキー(株)〕を用い、回転数2000rpm(rotations per minute ;以下同じ。)にて10分間撹拌し、混合することにより、第1電波吸収層形成用組成物を調製した。
−第1電波吸収層形成用組成物の組成−
・バリウムフェライト〔型番:BMXF−5、BGRIMM(Beljing General
Research Institute of Mining & Metallurgy)、磁性材料〕
100.0質量部
・アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)〔グレード:JSR N215SL、JSR(株)、バインダー〕
11.7質量部
・シクロへキサノン(溶剤) 134.1質量部
エチレンプロピレンジエンゴム(EPDMゴム、厚さ:2mm)を、長さ75mm、幅10mmに切断した。次に、支持体としてのアルミニウム板(厚さ:0.1mm)の上に、切断したEPDMゴムを、両面テープを用いて、支持体の法線方向から観察した場合、正方形を形成する位置に4枚を貼り付け、吸収層形成用の型となる正方形の枠(内側の型枠内部が65mm×65mm)を作製した。
次いで、作製した型に第1電波吸収層形成用組成物を注ぎ入れ、ステンレス製のヘラを用いて、吸収層形成用組成物の液面が、型の高さと同じ高さになる状態に表面をならした後、一昼夜放置した。放置後、真空オーブンを用いて、設定温度80℃にて1時間乾燥させた。
次いで、EPDMゴムで作製した型を取り除くことで、支持体であるアルミニウム板の上に、支持体の法線方向から観察した場合の形状が65mm×65mmの正方形であり、厚さが約0.7mmの吸収層(第1電波吸収層)を形成した。
下記の「第2電波吸収層形成用組成物の組成」に示した成分を、撹拌装置〔製品名:あわとり練太郎 ARE−310、シンキー(株)〕を用い、回転数2000rpmにて10分間撹拌し、混合することにより、第2電波吸収層形成用組成物を調製した。
−第2電波吸収層形成用組成物の組成−
・バリウムフェライト(型番:BMXF−5、BGRIMM、磁性材料)
100.0質量部
・アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)〔グレード:JSR N215SL、JSR(株)、バインダー〕
11.7質量部
・メチルエチルケトン(溶剤) 34.8質量部
調製した第2電波吸収層形成用組成物を、吐出ノズルの内径が0.5mmのシリンジに装填した。次に、装填した第2電波吸収層形成用組成物を、上記にて形成した第1電波吸収層の面上で、ノズル先端を第1電波吸収層の面上に近接した状態で吐出を開始、ノズル先端を第1電波吸収層の面上から離間する方向に移動させ、途中で第2電波吸収層形成用組成物の吐出を停止することで、高さ7.5mmの円錐体状の凸部を形成した。円錐体状の凸部を間隔3mmで縦横に配置して、第2電波吸収層を形成した。
形成後は、一昼夜放置した。放置後、真空オーブンを用いて、設定温度80℃にて1時間乾燥させ、電波吸収体1を得た。
<電波吸収体2>
吐出ノズルの内径を1.0mm、円錐体状の凸部の間隔を6mmとした以外は実施例1と同様にして、電波吸収体2を作製した。
<電波吸収体3>
吐出ノズルの内径を1.8mm、円錐体状の凸部の間隔を8mmとした以外は実施例1と同様にして、電波吸収体3を作製した。
<電波吸収体4>
吐出ノズルの内径を3.0mm、円錐体状の凸部の間隔を10mmとした以外は実施例1と同様にして、電波吸収体4の電波吸収体を作製した。
<電波吸収体5>
実施例1において、第1電波吸収層を形成し、その後、第2電波吸収層を形成せず、支持体上に、平板状の第1電波吸収層のみを有する電波吸収体5を得た。
[反射減衰量の測定]
電波吸収体1〜電波吸収体5の反射減衰量(dB)を測定した。
電波吸収体の反射減衰量(dB)は、測定装置として、アンリツ(株)のベクトルネットワークアナライザ(製品名:MS4647B)及びキーコム(株)のホーンアンテナ(製品名:RH19R)を用い、自由空間法にて、入射角30°及び周波数40GHz〜50GHzにおける反射減衰量(dB)を測定した。反射減衰量は、数値が高いほど、電波吸収性に優れることを示し、電波吸収性の特性に鑑みて、20.0dBを超えることが好ましい。周波数40GHz〜50GHzにおいて、電波吸収体における反射減衰量が20dBを超える帯域幅を下記表1に示す。
凸部間の間隔が3mmである電波吸収体1及び、凸部間の間隔が6mmである電波吸収体2は、周波数40GHz(電波の波長λ:7.5mm)〜周波数50GHz(電波の波長λ:6.0mm)の範囲では、本開示における実施例である。
表1より明らかなように、凸部間の間隔が3mm及び6mmであり、周波数50GHzの電波の波長6.0mm以下である第2電波吸収層を有する電波吸収体1及び電波吸収体2によれば、反射減衰量20dBを超える帯域幅が10GHz、即ち、周波数40GHz〜50GHz波長範囲に全域において、20dBを超える高い反射減衰量が得られ、円錐体状の第2電波吸収層により吸収体表面における反射が抑制され、良好な電波吸収性を有する電波吸収体であることが推察される。
一方、50GHzの電波の波長6mmよりも凸部間の間隔が長い第2電波吸収層を有する電波吸収体3及び4は、電波吸収体1及び2と比較して、反射減衰量20dBを超える帯域幅が小さい値を示した。このことから、凸部の間隔が電波の波長よりも大きい電波吸収体3及び4では、電波吸収体1及び2において得られた如き吸収体表面での反射抑制効果が十分に得られていないことを示している。また、実施例1における縁板状の第1電波吸収層に相当する吸収層のみを有し、円錐体状の第2電波吸収層を有しない電波吸収体5もまた、電波吸収体1及び2と比較して反射減衰量20dBを超える帯域幅が小さい値を示した。
10、20 電波吸収体
12 支持体
14 第1電波吸収層(平板状の第1電波吸収層)
16、22 第2電波吸収層(円錐体状の第2電波吸収層)
24 ノズル
26 第2電波吸収層形成用組成物
a 隣接する円錐体状の凸部の頂部間の距離(第2電波吸収層における隣接する円錐体状の凸部の頂部間の距離)
2017年3月30日に出願された日本国特許出願2017−068887の開示は参照により本明細書に取り込まれる。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願、及び技術規格は、個々の文献、特許出願、及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。

Claims (5)

  1. 支持体と、
    前記支持体の面上に配置され、電波吸収材料とバインダーとを含む平板状の第1電波吸収層と、
    前記第1電波吸収層の表面に立設され、電波吸収材料とバインダーとを含み、底面の外周部が互いに接触する円錐体状の凸部であり、隣接する円錐体状の凸部の頂部間の距離は、吸収する電波の波長をλmmとしたとき、0.5mm以上λmm以下である第2電波吸収層と、を備える電波吸収体。
  2. 前記第2電波吸収層における円錐体状の凸部の高さは、吸収する電波の波長をλmmとしたとき、0.5λmm以上9λ mm以下である請求項1に記載の電波吸収体。
  3. 前記第2電波吸収層は、電波吸収材料とバインダーとを含む単一の電波吸収層形成用組成物からなる請求項1又は請求項2に記載の電波吸収体。
  4. 前記電波吸収材料が、磁性材料である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電波吸収体。
  5. 支持体の面上に、電波吸収材料を含む電波吸収層形成用組成物を用いて平板状の第1電波吸収層を形成する工程と、
    前記第1電波吸収層の面上に、電波吸収材、バインダー、及び溶媒を含む第2電波吸収層形成用組成物をノズルから吐出し、ノズルを第1電波吸収層の表面から離間する方向に移動させることで、円錐体状の第2電波吸収層を形成する工程と、
    を含む電波吸収体の製造方法。
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