JPWO2018180158A1 - クレープ用被膜調整剤 - Google Patents

クレープ用被膜調整剤 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2018180158A1
JPWO2018180158A1 JP2018511514A JP2018511514A JPWO2018180158A1 JP WO2018180158 A1 JPWO2018180158 A1 JP WO2018180158A1 JP 2018511514 A JP2018511514 A JP 2018511514A JP 2018511514 A JP2018511514 A JP 2018511514A JP WO2018180158 A1 JPWO2018180158 A1 JP WO2018180158A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
thermosetting resin
crepe
oil
agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018511514A
Other languages
English (en)
Inventor
関谷 宏
宏 関谷
遼 稲松
遼 稲松
拓 澤田
拓 澤田
孝倫 辻
孝倫 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maintech Co Ltd
Original Assignee
Maintech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maintech Co Ltd filed Critical Maintech Co Ltd
Publication of JPWO2018180158A1 publication Critical patent/JPWO2018180158A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J11/00Features of adhesives not provided for in group C09J9/00, e.g. additives
    • C09J11/02Non-macromolecular additives
    • C09J11/06Non-macromolecular additives organic
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J133/00Adhesives based on homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides, or nitriles thereof; Adhesives based on derivatives of such polymers
    • C09J133/24Homopolymers or copolymers of amides or imides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J163/00Adhesives based on epoxy resins; Adhesives based on derivatives of epoxy resins
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J177/00Adhesives based on polyamides obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain; Adhesives based on derivatives of such polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J179/00Adhesives based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing nitrogen, with or without oxygen, or carbon only, not provided for in groups C09J161/00 - C09J177/00
    • C09J179/02Polyamines
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J201/00Adhesives based on unspecified macromolecular compounds
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F5/00Dryer section of machines for making continuous webs of paper
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H27/00Special paper not otherwise provided for, e.g. made by multi-step processes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Polyamides (AREA)

Abstract

【課題】クレープ用接着剤と共に用いることにより、湿紙に対し、微細なシワを均一に形成することができるクレープ用被膜調整剤を提供すること。
【解決手段】本発明は、熱硬化性樹脂を含むクレープ用接着剤と共に用いられるクレープ用被膜調整剤であって、熱硬化性樹脂が硬化した熱硬化性樹脂膜Rを被覆するための油剤と、油剤を乳化するための乳化剤と、熱硬化性樹脂膜を軟化させるための軟化剤と、水とからなり、軟化剤が、カルボン酸化合物、ジオール化合物及びトリオール化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の有機物、若しくは、無機酸及び無機塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の無機物であるクレープ用被膜調整剤である。
【選択図】図1

Description

本発明は、クレープ用被膜調整剤に関し、更に詳しくは、抄紙機によるクレープ紙の製造において、クレープ紙をドライヤーに接着させるクレープ用接着剤と共に用いられるクレープ用被膜調整剤に関する。
抄紙機において、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、ペーパータオル等のシワを有する薄紙(以下「クレープ紙」という。)は、一般に、クレープを付与する工程(以下単に「クレーピング」という。)を経ることにより製造される。
クレーピングにおいては、まず、回転シリンダ式の大型乾燥機であるヤンキードライヤーに、クレープ用接着剤を付与することにより被膜が形成され、これに湿紙を接着させる。そして、ヤンキードライヤー表面において、湿紙を被膜と共にドクターブレードで掻き取り、湿紙をヤンキードライヤーから剥離させることより、湿紙にシワが付与されたクレープ紙が得られる。なお、この操作はヤンキードライヤーの回転毎に繰り返し行われる。
従来のクレーピングにおいては、クレープ用接着剤をヤンキードライヤーに付与したとしても、湿紙から持ち込まれる水分により接着成分が溶出し、被膜が形成されない部分が生じるという問題があった。
このため、近年のクレーピングにおいては、クレープ用接着剤の被膜形成性を向上させるため、比較的硬い被膜を形成する材料が使用されている。
同時に、クレーピング条件においても、ヤンキードライヤーの蒸気圧も上げる傾向にあり、被膜を形成し易い環境としている。
ところで、クレーピングにおいて、被膜に接着した湿紙の剥離性をコントロールするために、クレープ用接着剤と同時に、クレープ用剥離剤が用いられる。なお、クレープ用接着剤と、クレープ用剥離剤とは、混合してヤンキードライヤーに付与してもよく、別々にヤンキードライヤーに付与してもよい。
かかるクレープ用剥離剤としては、例えば、油類50〜94質量%、アルキル基及び/又はアルケニル基の炭素数が4〜20である官能基を有する化合物を含有する乳化剤5〜49質量%、及び、水1〜20質量%を含有するスプレー用クレープ用離型剤が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、接着成分を含むクレープ用剥離剤としては、アルキル基及び/又はアルケニル基の炭素数が8〜24のモノカルボン酸類とポリアルキレンポリアミン類との反応で得られるアミド系化合物と、エピハロヒドリンとを反応させて得られるエピハロヒドリン変性物、油類、水、アルキル基及び/又はアルケニル基の炭素数が6〜24である官能基を有するアルキレンオキサイド付加物を含有する乳化剤を含有するクレープ用剥離剤が知られている(例えば、特許文献2参照)
特許第4973040号公報 特許第5326909号公報
しかしながら、クレーピングにおいては、クレープ用接着剤に上記特許文献1記載のスプレー用クレープ用離型剤を付与した場合、これに含まれる油成分により、接着性を低下させる、すなわち、剥離性を向上させることができるものの、湿紙に対し微細なシワを均一に形成することはできない。
同様に、上記特許文献2記載のクレープ用剥離剤を付与した場合も、これに含まれる油成分により剥離性を向上させることができるものの、湿紙に対し微細なシワを均一に形成することはできない。
ここで、図3の(a)〜(c)を用いて、シワのサイズについて説明する。
図3の(a)は、クレーピングにより得られるクレープ紙C(トイレットペーパー)の写真である。具体的には、クレープ紙Cは、軸芯に巻かれた状態となっており、その軸芯方向とは垂直な面で切断した断面の写真である。
図3の(b)は、図3の(a)のクレープ紙Cの部分P1を拡大した写真である。図3の(b)に示すように、部分P1は、凹凸が連続する波状となっている。すなわち、この凸部又は凹部がシワを形成することになる。
図3の(c)は、図3の(b)のクレープ紙Cの部分P2を更に拡大した写真である。図3の(c)に示すように、シワのサイズは、凸部の幅Xによって判断できる。
すなわち、従来のクレープ紙のシワは、幅Xが0.10〜0.15mmであるのに対し、本明細書でいう微細なシワは、幅Xが0.05〜0.09mmである。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、クレープ用接着剤と共に用いることにより、湿紙がヤンキードライヤーから剥がれる際に、当該湿紙に微細なシワを均一に形成することができるクレープ用被膜調整剤を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、微細なシワが均一に形成できない原因は、湿紙の熱硬化性樹脂膜への接着状態が適切ではないためではないかと考えた。
そして、熱硬化性樹脂膜に軟化剤を付与して熱硬化性樹脂膜を積極的に軟化させることにより、熱硬化性樹脂膜の被膜形成性を阻害することなく、湿紙を熱硬化性樹脂膜に対して柔軟に接着させることができることを見出した。
更に、湿紙の熱硬化性樹脂膜の剥離性と、熱硬化性樹脂膜の軟化の程度と、を両立するため、油成分と軟化剤とを混合したものを開発することにより、本発明を完成させるに至った。
本発明は、(1)熱硬化性樹脂を含むクレープ用接着剤と共に用いられるクレープ用被膜調整剤であって、熱硬化性樹脂が硬化した熱硬化性樹脂膜を被覆するための油剤と、油剤を乳化するための乳化剤と、熱硬化性樹脂膜を軟化させるための軟化剤と、水とからなり、軟化剤が、カルボン酸化合物、ジオール化合物及びトリオール化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の有機物、若しくは、無機酸及び無機塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の無機物であるクレープ用被膜調整剤に存する。
本発明は、(2)軟化剤が、カルボン酸化合物、ジオール化合物及びトリオール化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の有機物であり、付与される割合が、熱硬化性樹脂1質量部に対して、有機物が、0.01〜5質量部である上記(1)記載のクレープ用被膜調整剤に存する。
本発明は、(3)軟化剤が、無機酸及び無機塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の無機物であり、付与される割合が、熱硬化性樹脂1質量部に対して、無機物が、0.002〜2質量部である上記(1)記載のクレープ用被膜調整剤に存する。
本発明は、(4)付与される割合が、熱硬化性樹脂1質量部に対して、油剤が、0.1〜40質量部である上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載のクレープ用被膜調整剤に存する。
本発明は、(5)乳化剤がノニオン性界面活性剤又はカチオン性界面活性剤である上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載のクレープ用被膜調整剤に存する。
本発明は、(6)熱硬化性樹脂が、ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン、ポリアミンエピクロロヒドリン、シリル結合ポリアミドポリアミン、ポリビニルアミン、ポリエチレンイミン、ポリアクリルアミド及びポリメタクリルアミドからなる群より選ばれる少なくとも1種である上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載のクレープ用被膜調整剤に存する。
本発明のクレープ用被膜調整剤は、油剤が含まれているので、クレーピングにおいて、クレープ用接着剤と共に用いることにより、湿紙の剥離性を向上させることができる。
また、熱硬化性樹脂に対する油剤の付与される割合を上記範囲内とすることにより、湿紙の熱硬化性樹脂膜からの剥離性に優れると共に、油剤が熱硬化性樹脂膜を十分に被覆するので、熱硬化性樹脂膜が、湿紙から持ち込まれる水分により溶出することを防止することができる。
本発明のクレープ用被膜調整剤は、軟化剤が熱硬化性樹脂膜を軟化させることにより、湿紙の熱硬化性樹脂膜に対する接着状態を柔軟なものに改善することができる。これにより、ヤンキードライヤー表面から湿紙を熱硬化性樹脂膜と共にドクターブレードで掻き取ることにより、湿紙に対し微細なシワを均一に形成することが可能となる。
また、クレープ用被膜調整剤は、軟化剤が熱硬化性樹脂膜を軟化させるので、ドクターブレードによる掻き取り性も向上し、ドクターブレード自体の摩耗も抑制することができる。
本発明のクレープ用被膜調整剤は、クレープ用接着剤とは別物となっているので、油剤及び軟化剤の付与量を、クレーピングの条件や湿紙の含水量等に応じて調整することができる。例えば、ヤンキードライヤーの蒸気圧が高いほど、また、湿紙の含水量が多いほど、クレープ用接着剤に対するクレープ用被膜調整剤の付与量を多くすることが好ましい。
本発明のクレープ用被膜調整剤において、軟化剤は、カルボン酸化合物、ジオール化合物及びトリオール化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の有機物、若しくは、無機酸及び無機塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の無機物である場合に、上述した軟化効果を効果的に発揮することができる。
また、熱硬化性樹脂に対する軟化剤(有機物又は無機物)の付与される割合を上記範囲内とすることにより、熱硬化性樹脂の被膜形成性を完全に阻害することはなく、軟化効果をより効果的に発揮することができる。
軟化効果を発揮できる理由については定かではないが、カルボン酸化合物、ジオール化合物及びトリオール化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の有機物は、熱硬化性樹脂が被膜化するのを遅らせる機能を発揮し、無機酸及び無機塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の無機物は、熱硬化性樹脂が被膜化するのを部分的に阻害する機能を発揮するためと考えられる。なお、理由はこれに限定されない。
本発明のクレープ用被膜調整剤においては、乳化剤をノニオン性界面活性剤又はカチオン性界面活性剤とすることにより、使用時に、クレープ用被膜調整剤を一部取り出して、水で希釈した場合であっても、油剤の水に対する分散安定性が向上する。
本発明のクレープ用被膜調整剤においては、熱硬化性樹脂を、ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン、ポリアミンエピクロロヒドリン、シリル結合ポリアミドポリアミン、ポリビニルアミン、ポリエチレンイミン、ポリアクリルアミド及びポリメタクリルアミドからなる群より選ばれる少なくとも1種とすることにより、被膜形成性が優れるので、湿紙から持ち込まれる水分により溶出してしまうことを抑制することができる。
図1は、本実施形態に係るクレープ用被膜調整剤を用いた場合のクレーピングの状態を示す側面概略図である。 図2は、本実施形態に係るクレープ用被膜調整剤を用いた場合のクレーピングの状態を説明するための説明図である。 図3の(a)〜(c)は、シワのサイズを説明するための写真である。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。また、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
本実施形態に係るクレープ用被膜調整剤は、熱硬化性樹脂膜を被覆するための油剤と、油剤を乳化するための乳化剤と、熱硬化性樹脂膜を軟化させるための軟化剤と、水とからなる。すなわち、クレープ用被膜調整剤は、油剤、軟化剤及び水を乳化剤で乳化させたエマルジョン状となっている。
クレープ用被膜調整剤によれば、クレーピングにおいて、クレープ用接着剤と共に用いることにより、湿紙の剥離性を調整することができる。
クレープ用被膜調整剤は、抄紙機でクレープ紙を製造する際に用いられる。具体的には、クレーピングの際に、ヤンキードライヤーに対して、熱硬化性樹脂を含むクレープ用接着剤と共に付与して用いられる。なお、クレープ用被膜調整剤は、原液のまま用いてもよく、水等の媒体で希釈して用いてもよい。
このように、クレープ用被膜調整剤は、クレープ用接着剤とは別物となっているため、油剤及び軟化剤の付与量を、クレーピングの条件や湿紙の含水量等に応じて調整することができる。
クレープ用被膜調整剤において、油剤としては、ギアー油、シリンダ油、タービン油、マシン油、軸受油、スピンドル油等の鉱物油、ヤシ油、アマニ油、ヒマシ油、ナタネ油、コーン油、パーム油、大豆油、オリーブ油、サフラワー油、ごま油、向日葵油、落花生油等の植物油、流動パラフィン、イソパラフィン等のパラフィン類、ポリイソブチレン、ポリブテン、マレイン化ポリブテン、エステル油等の合成油、ポリエチレンワックス、マイクロワックス等のワックス、12−ヒドロキシステアリン酸等が用いられる。なお、これらは、単独で用いてもよく、複数を混合して用いてもよい。
これらの中でも、油剤は、汎用性の観点から、タービン油、若しくは、タービン油を主成分として用いることが好ましい。
クレープ用被膜調整剤においては、上記油剤が含まれているため、熱硬化性樹脂膜の表面に油膜が形成される。なお、油性であるため、水を含む熱硬化性樹脂膜の表面側に油膜が形成される。これにより、湿紙の熱硬化性樹脂膜からの剥離性を向上させることができる。
また、油剤は、熱硬化性樹脂膜を被覆するように油膜を形成するので、ヤンキードライヤー等に熱硬化性樹脂膜が形成された後に、接触する湿紙から持ち込まれる水分が熱硬化性樹脂を溶出してしまうことを防止することができる。
クレープ用被膜調整剤において、ヤンキードライヤーに付与される割合は、熱硬化性樹脂1質量部に対して、油剤が、0.1〜40質量部であることが好ましい。
熱硬化性樹脂1質量部に対する油剤の付与割合が0.1質量部未満であると、油剤の付与割合が上記範囲内にある場合と比較して、湿紙の剥離性が不十分になると共に、油剤が熱硬化性樹脂膜を十分に被覆することができず、熱硬化性樹脂が湿紙から持ち込まれる水分により溶出してしまう恐れがあり、油剤の付与割合が40質量部を超えると、油剤の付与割合が上記範囲内にある場合と比較して、湿紙の熱硬化性樹脂膜への接着性が低下するため、シワの形成が不十分となる恐れがある。
乳化剤は、油剤と水との混合液を乳化させる機能を発揮する。
かかる乳化剤としては、公知のノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が用いられる。
ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、脂肪酸ソルビタンエステル、アルキルポリグルコシド、脂肪酸ジエタノールアミド、アルキルモノグリセリルエーテル等が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、脂肪酸ナトリウム、モノアルキル硫酸塩、アルキルポリオキシエチレン硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、モノアルキルリン酸塩等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルベンジルジメチルアンモニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アルキルジメチルアミンオキシド、アルキルカルボキシベタイン等が挙げられる。
なお、これらは、単独で用いてもよく、複数を混合して用いてもよい。
これらの中でも、乳化剤は、分散安定性の観点から、ノニオン性界面活性剤又はカチオン性界面活性剤であることが好ましい。この場合、クレープ用被膜調整剤を一部取り出して、水で希釈した場合であっても、油剤の水に対する分散安定性が向上する。
乳化剤のHLBは、4〜12であることが好ましい。HLBが4未満であると、HLBが上記範囲内にある場合と比較して、クレープ用被膜調整剤を水で希釈した場合、油剤の分散安定性が不十分となる恐れがあり、HLBが12を超えると、HLBが上記範囲内にある場合と比較して、クレープ用被膜調整剤を油で希釈した場合、水の分散安定性が不十分となる恐れがある。
クレープ用被膜調整剤において、油剤1質量部に対する乳化剤の配合割合は、5〜20質量部であることが好ましい。
油剤1質量部に対する乳化剤の配合割合が5質量部未満であると、配合割合が上記範囲内にある場合と比較して、油剤が十分に分散されず、また、分散安定性が不十分となる恐れがあり、配合割合が20質量部を超えると、分散効果が向上しないため、コスト高となる。
軟化剤は、熱硬化性樹脂膜を軟化させるために用いられる。
クレープ用被膜調整剤においては、軟化剤が熱硬化性樹脂膜を軟化させることにより、湿紙の熱硬化性樹脂膜に対する接着性を向上させることができる。これにより、湿紙に対し微細なシワを均一に形成することが可能となる。
かかる軟化剤としては、カルボン酸化合物、ジオール化合物及びトリオール化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の有機物、若しくは、無機酸及び無機塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の無機物が採用される。
軟化剤が有機物である場合、これが熱硬化性樹脂の被膜化を遅らせるため、結果として、熱硬化性樹脂膜を軟化させることができる。
ここで、カルボン酸化合物としては、酢酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、カプリル酸、ラウリル酸、ステアリン酸等が挙げられる。これらの中でも、カルボン酸化合物は、炭素数が1〜6であることが好ましく、汎用性の観点から、乳酸であることがより好ましい。
ジオール化合物としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ジエチレングリコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール等が挙げられる。これらの中でも、ジオール化合物としては、常温で液状のポリエチレングリコールであることが好ましい。
トリオール化合物としては、グリセロール(グリセリン)、ブタントリオール、ベンゼントリオール等が挙げられる。これらの中でも、トリオール化合物としては、グリセロールであることが好ましい。
クレープ用被膜調整剤において、油剤1質量部に対する有機物(軟化剤)の配合割合が、0.01〜0.15質量部であることが好ましい。
油剤1質量部に対する有機物の配合割合が0.01質量部未満であると、配合割合が上記範囲内にある場合と比較して、軟化効果が十分に発揮されない傾向にあり、配合割合が0.15質量部を超えると、配合割合が上記範囲内にある場合と比較して、軟化効果が向上しなくなるため、コスト高となる欠点がある。
クレープ用被膜調整剤において、ヤンキードライヤーに付与される割合が熱硬化性樹脂1質量部に対して、有機物が、0.01〜5質量部であることが好ましい。
熱硬化性樹脂1質量部に対する有機物の付与割合が0.01質量部未満であると、有機物の付与割合が上記範囲内にある場合と比較して、熱硬化性樹脂膜を十分に軟化できない場合があり、有機物の付与割合が5質量部を超えると、有機物の付与割合が上記範囲内にある場合と比較して、湿紙の熱硬化性樹脂膜からの剥離性が低下する恐れがある。
軟化剤が無機物である場合、これが熱硬化性樹脂の被膜化を部分的に阻害するため、結果として、熱硬化性樹脂膜を軟化させることができる。
ここで、無機酸としては、硫酸、塩酸、硝酸、フッ酸、リン酸、ホウ酸、炭酸等が挙げられる。これらの中でも、作業安全性の観点から、無機酸は、リン酸又はホウ酸であることが好ましい。
無機塩としては、塩化アンモニウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、臭化カリウム、臭化ナトリウム、硝酸アンモニウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、硫酸アンモニウム、硫酸カリウム、硫酸カルシウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、リン酸アンモニウム、リン酸ナトリウム等が挙げられる。これらの中でも、汎用性の観点から、無機塩は、硝酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム又はリン酸アンモニウムであることが好ましい。
クレープ用被膜調整剤において、油剤1質量部に対する無機物(軟化剤)の配合割合が、0.005〜0.05質量部であることが好ましい。
油剤1質量部に対する無機物の配合割合が0.005質量部未満であると、配合割合が上記範囲内にある場合と比較して、無機物の効果が十分に発揮されない傾向にあり、配合割合が0.05質量部を超えると、配合割合が上記範囲内にある場合と比較して、軟化効果が向上しなくなるため、コスト高となる欠点がある。
クレープ用被膜調整剤において、ヤンキードライヤーに付与される割合が熱硬化性樹脂1質量部に対して、無機物が、0.002〜2質量部であることが好ましい。
熱硬化性樹脂1質量部に対する無機物の付与割合が0.002質量部未満であると、無機物の付与割合割合が上記範囲内にある場合と比較して、熱硬化性樹脂膜を十分に軟化できない場合があり、無機物の付与割合が2質量部を超えると、無機物の付与割合が上記範囲内にある場合と比較して、クレープ用被膜調整剤の保存安定性が低下する恐れがある。
クレープ用被膜調整剤においては、キレート剤、防腐剤、分散剤、粘度調整剤、固体潤滑剤、湿潤剤、ダスティング防止剤、表面修正剤、洗浄剤、紙力増強剤、サイズ剤、歩留向上剤、防滑剤、柔軟剤等の添加剤が含まれていてもよい。
クレープ用被膜調整剤の製造方法は、油剤、乳化剤、軟化剤及び水を撹拌混合することにより得られる。
かかる撹拌混合は、ハンドミキサー、ホモジナイザー等が好適に用いられる。なお、サンドミル、ビーズミル、ボールミル等の分散機で分散させてもよい。
クレープ用被膜調整剤と共に用いられるクレープ用接着剤としては、接着性を有する熱硬化性樹脂膜を形成する熱硬化性樹脂が含まれているものが用いられる。
かかる熱硬化性樹脂としては、例えば、ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン、ポリアミンエピクロロヒドリン、シリル結合ポリアミドポリアミン、ポリビニルアミン、ポリエチレンイミン、ポリアクリルアミド及びポリメタクリルアミドからなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
これらは、被膜形成性が優れるので、湿紙から持ち込まれる水分により溶出してしまうことを極力抑制することができる。
図1は、本実施形態に係るクレープ用被膜調整剤を用いた場合のクレーピングの状態を示す側面概略図であり、図2は、それを説明するための説明図である。なお、図2は、円柱状のヤンキードライヤーの円周における表面を便宜的に直線状に示したものである。
図1に示すように、クレーピングにおいては、湿紙Pを乾燥するためのヤンキードライヤーYDと、ヤンキードライヤーYDに当接され湿紙Pを案内するためのタッチロールTRと、湿紙PをヤンキードライヤーYDから掻き取るためのドクターブレードDと、ヤンキードライヤーYDにクレープ用接着剤及びクレープ用被膜調整剤を吹き付けるためのノズル装置Nとを備える。
ヤンキードライヤーYD及びタッチロールTRは、湿紙を搬送するために回転している。
また、ヤンキードライヤーYDは、湿紙Pを乾燥させるために、表面が高温となっている。なお、ヤンキードライヤーYDの表面の温度は、その内部における蒸気圧を変化させることにより調整可能となっている。
クレープ用被膜調整剤は、クレープ用接着剤と共に、公知のノズル装置NからヤンキードライヤーYDに付与される。
そうすると、図2に示すように、クレープ用接着剤及びクレープ用被膜調整剤は、ヤンキードライヤーYDの表面で加熱されることにより、水の一部が蒸発し、クレープ用接着剤の熱硬化性樹脂が固体状の熱硬化性樹脂膜Rとなり、クレープ用被膜調整剤が油剤により液状の油膜Lが形成される。
そして、ヤンキードライヤーYDが回動すると、タッチロールTRから湿紙Pが案内され、湿紙Pが油膜Lに接触する。このとき、湿紙により水分が持ち込まれるが、油膜Lが水分の熱硬化性樹脂膜Rへの浸透を阻害している。すなわち、これにより、熱硬化性樹脂膜Rの溶出を防止している。
次に、ヤンキードライヤーYDが回動すると、湿紙Pは、固定されたドクターブレードDにより、ヤンキードライヤー表面から熱硬化性樹脂膜と共に掻き取られ、湿紙Pが剥離した際にシワが形成される。こうして、クレープ紙が得られる。
なお、この操作はヤンキードライヤーYDの回転毎に繰り返し行われる。すなわち、ヤンキードライヤーYDの表面に熱硬化性樹脂膜の一部が残存した状態で、再び、クレープ用接着剤及びクレープ用被膜調整剤がノズル装置NからヤンキードライヤーYDに付与される。
上記クレーピングにおいては、クレープ用接着剤と共に、本実施形態に係るクレープ用被膜調整剤を用いるので、湿紙から持ち込まれる水分により熱硬化性樹脂膜が溶出することを防止することができる。
また、熱硬化性樹脂膜を軟化させることにより、湿紙の熱硬化性樹脂膜に対する接着状態を柔軟なものに改善することができ、その結果、湿紙に対し微細なシワを均一に形成することができる。
さらには、熱硬化性樹脂膜を軟化させるので、ドクターブレードDによる掻き取り性も向上し、ドクターブレードD自体の摩耗も抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、本実施形態に係るクレープ用被膜調整剤は、クレープ用接着剤と共に、ヤンキードライヤーYDに付与して用いられているが、別々にヤンキードライヤーに付与して用いてもよい。
また、本実施形態に係るクレープ用被膜調整剤は、クレープ用接着剤と共に用いているが、接着性を必要とせず、剥離性のみを必要とする場合は、単独で用いることも可能である。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
ビーカーに、タービン油(油剤)80質量部と、ポリオキシエチレンエチルエーテル(乳化剤)15質量部と、酢酸(有機物(軟化剤))1質量部と、水2質量部を混合し、撹拌することで、サンプルを得た。
(実施例2)
酢酸1質量部の代わりにグリセロール(有機物(軟化剤))1質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例3)
水を3質量部とし、酢酸1質量部の代わりにグリセロール1質量部及び乳酸(有機物(軟化剤))1質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例4)
酢酸1質量部の代わりに、乳酸1質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例5)
酢酸1質量部の代わりに、リンゴ酸(有機物(軟化剤))1質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例6)
酢酸1質量部の代わりに、クエン酸(有機物(軟化剤))1質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例7)
酢酸1質量部の代わりに、カプリル酸(有機物(軟化剤))1質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例8)
酢酸1質量部の代わりに、ラウリル酸(有機物(軟化剤))1質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例9)
酢酸1質量部の代わりに、ステアリン酸(有機物(軟化剤))1質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例10)
タービン油を70質量部とし、水を3質量部とし、酢酸1質量部の代わりにグリセロール10質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例11)
タービン油を70質量部とし、水を3質量部とし、酢酸1質量部の代わりに乳酸10質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例12)
タービン油を70質量部とし、水を3質量部とし、酢酸1質量部の代わりにグリセロール5質量部及び乳酸5質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例13)
タービン油を70質量部とし、水を1質量部とし、酢酸1質量部の代わりにグリセロール11質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例14)
タービン油を70質量部とし、水を1質量部とし、酢酸1質量部の代わりに乳酸11質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例15)
タービン油を70質量部とし、水を1質量部とし、酢酸1質量部の代わりにグリセロール6質量部及び乳酸6質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例16)
水を3質量部とし、酢酸1質量部の代わりにポリエチレングリコール(分子量200)1質量部及び乳酸1質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例17)
水を3質量部とし、酢酸1質量部の代わりにポリエチレングリコール(分子量400)1質量部及び乳酸1質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例18)
酢酸1質量部の代わりに、塩化カルシウム(無機物(軟化剤))0.4質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例19)
酢酸1質量部の代わりに、リン酸(無機物(軟化剤))0.4質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例20)
水を3質量部とし、酢酸1質量部の代わりに、リン酸0.4質量部及び塩化ナトリウム(無機物(軟化剤))0.4質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例21)
酢酸1質量部の代わりに、塩化ナトリウム0.4質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例22)
酢酸1質量部の代わりに、硫酸ナトリウム(無機物(軟化剤))0.4質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例23)
酢酸1質量部の代わりに、硝酸ナトリウム(無機物(軟化剤))0.4質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例24)
酢酸1質量部の代わりに、リン酸ナトリウム(無機物(軟化剤))0.4質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例25)
酢酸1質量部の代わりに、リン酸アンモニウム(無機物(軟化剤))0.4質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例26)
酢酸1質量部の代わりに、炭酸カルシウム(無機物(軟化剤))0.4質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例27)
タービン油を70質量部とし、水を3質量部とし、酢酸1質量部の代わりにリン酸4質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例28)
タービン油を70質量部とし、水を3質量部とし、酢酸1質量部の代わりに塩化ナトリウム4質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例29)
タービン油を70質量部とし、水を3質量部とし、酢酸1質量部の代わりにリン酸2質量部及び塩化ナトリウム2質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例30)
タービン油を70質量部とし、水を1質量部とし、酢酸1質量部の代わりにリン酸5質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例31)
タービン油を70質量部とし、水を1質量部とし、酢酸1質量部の代わりに塩化ナトリウム5質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例32)
タービン油を70質量部とし、水を1質量部とし、酢酸1質量部の代わりにリン酸3質量部及び塩化ナトリウム3質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例33)
水を3質量部とし、酢酸1質量部の代わりに硫酸(無機物(軟化剤))0.4質量部及び塩化ナトリウム0.4質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(実施例34)
水を3質量部とし、酢酸1質量部の代わりに塩酸(無機物(軟化剤))1質量部及び塩化ナトリウム1質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(比較例1)
水を3質量部とし、酢酸1質量部を用いないこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(比較例2)
タービン油を70質量部とし、水を3質量部とし、酢酸1質量部を用いないこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
(評価1)
まず、実施例1〜34及び比較例1〜2のサンプルについて被膜軟化性の試験を行った。
ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリンを主成分とするクレープ用接着剤(ソフタックMP218、株式会社メンテック製)10質量部と、実施例1〜34及び比較例1〜2の各サンプル2質量部とを混合し、これを100℃に加熱したSUS板に塗布し、SUS板表面に被膜を形成させた。
次に、湿紙(水分率40〜60%)を被膜に10秒間押し付けた後、当該湿紙を剥がした。そして、SUS板に残存する被膜に対し、一定の角度で鉛筆を当接させ、当該鉛筆に一定の荷重を付与することにより、被膜の削れ易さを目視にて評価した。
当該評価の結果は、0〜10の11段階で示す。なお、「0」は全く削れない状態、「10」が極めて良く削れる状態、「5」はその中間を意味する。また、少なくとも「1」以上であれば、本発明の効果を得ることができる。
得られた結果を表1に示す。
(評価2)
次に、実施例1〜34及び比較例1〜2のサンプルについて保存安定性の試験を行った。
実施例1〜34及び比較例1〜2のサンプルを、1週間冷暗所に放置した後、サンプルの状態について目視にて評価した。
当該評価の結果は、「〇」、「△」、「×」の3段階で示す。なお、「〇」は分散された状態が保たれている状態、「×」は油層と水層とが分離している状態、「△」はわずかに分離が認められるが、振ると簡単に分散状態に戻る状態を意味する。また、少なくとも「△」以上であれば、本発明のクレープ用被膜調整剤として使用できる。
得られた結果を表2に示す。
(表1)
表1の結果より、本発明である実施例1〜34のサンプルは、何れも被膜軟化性に優れることがわかった。
一方、本発明ではない比較例1及び2のサンプルは、被膜軟化性に劣るものであった。
これらのことから、本発明に係るクレープ用被膜調整剤を用いることにより、湿紙の接着性が向上すると共に、ドクターブレードの摩耗防止性等も向上することが見込まれる。
また、本発明に係るクレープ用被膜調整剤は、保存安定性にも優れていることがわかった。
(実施例35)
ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン(熱硬化性樹脂)を主成分とするクレープ用接着剤を準備した。
そして、付与される割合が、クレープ用接着剤のポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン(熱硬化性樹脂)1質量部に対して、油剤が0.4質量部となるように実施例3のサンプルを準備した。なお、このときの熱硬化性樹脂に対する軟化剤の付与割合は0.01質量部である。
(実施例36)
ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリンを主成分とするクレープ用接着剤を準備した。
そして、付与される割合が、クレープ用接着剤のポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン1質量部に対して、油剤が0.25質量部となるように実施例3のサンプルを準備した。なお、このときの熱硬化性樹脂に対する軟化剤の付与割合は0.005質量部である。
(実施例37)
ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリンを主成分とするクレープ用接着剤を準備した。
そして、付与される割合が、クレープ用接着剤のポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン1質量部に対して、油剤が35質量部となるように実施例12のサンプルを準備した。なお、このときの熱硬化性樹脂に対する軟化剤の付与割合は5質量部である。
(実施例38)
ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリンを主成分とするクレープ用接着剤を準備した。
そして、付与される割合が、クレープ用接着剤のポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン1質量部に対して、油剤が42質量部となるように実施例12のサンプルを準備した。なお、このときの熱硬化性樹脂に対する軟化剤の付与割合は6質量部である。
(実施例39)
ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリンを主成分とするクレープ用接着剤を準備した。
そして、付与される割合が、クレープ用接着剤のポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン1質量部に対して、油剤が0.4質量部となるように実施例20のサンプルを準備した。なお、このときの熱硬化性樹脂に対する軟化剤の付与割合は0.002質量部である。
(実施例40)
ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリンを主成分とするクレープ用接着剤を準備した。
そして、付与される割合が、クレープ用接着剤のポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン1質量部に対して、油剤が0.25質量部となるように実施例20のサンプルを準備した。なお、このときの熱硬化性樹脂に対する軟化剤の付与割合は0.001質量部である。
(実施例41)
ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリンを主成分とするクレープ用接着剤を準備した。
そして、付与される割合が、クレープ用接着剤のポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン1質量部に対して、油剤が35質量部となるように実施例29のサンプルを準備した。なお、このときの熱硬化性樹脂に対する軟化剤の付与割合は2質量部である。
(実施例42)
ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリンを主成分とするクレープ用接着剤を準備した。
そして、付与される割合が、クレープ用接着剤のポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン1質量部に対して、油剤が42質量部となるように実施例29のサンプルを準備した。なお、このときの熱硬化性樹脂に対する軟化剤の付与割合は3質量部である。
(比較例3)
ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリンを主成分とするクレープ用接着剤を準備した。
そして、付与される割合が、クレープ用接着剤のポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン1質量部に対して、油剤が0.4質量部となるように比較例1のサンプルを準備した。
(評価3)
次に、図1に示すような実機を用い、実施例35〜42及び比較例3のサンプルについて試験を行った。
1.湿紙の熱硬化性樹脂膜の接着性
一般に、接着性が優れると、湿紙が乾燥し易くなることから、湿紙の乾燥の程度を目視にて評価した。
当該評価の結果は、「〇」、「△」、「×」の3段階で示す。なお、「〇」は湿紙が乾燥しており、接着性が明らかに優れている状態、「×」は湿紙が従来同様又は十分に乾燥しておらず、接着性が劣る状態、「△」は湿紙の乾燥がわずかに向上しており、接着性に改善が認められる状態を意味する。また、少なくとも「△」以上であれば、本発明のクレープ用被膜調整剤として使用できる。
2.湿紙の熱硬化性樹脂膜からの剥離性
一般に、剥離性が悪いと、ヤンキードライヤー上に白いカス巻が発生し、被膜の過剰蓄積となることから、カス巻の量を目視にて評価した。
当該評価の結果は、「〇」、「△」、「×」の3段階で示す。なお、「〇」はカス巻の蓄積が認められず、剥離性が優れている状態、「×」はカス巻が従来同様又は増加し、剥離性が劣る状態、「△」はカス巻が減少しており、剥離性に改善が認められる状態を意味する。また、少なくとも「△」以上であれば、本発明のクレープ用被膜調整剤として使用できる。
3.ドクターブレードによる掻き取り性
一般に、掻き取り性が悪いと、湿紙に穴が形成されることから、穴の量を目視にて評価した。
当該評価の結果は、「〇」、「△」、「×」の3段階で示す。なお、「〇」は穴が認められず、掻き取り性が優れている状態、「×」は穴が従来同様又は増加し、掻き取り性が劣る状態、「△」は穴が減少しており、掻き取り性に改善が認められる状態を意味する。また、少なくとも「△」以上であれば、本発明のクレープ用被膜調整剤として使用できる。
4.クレープ均一性
クレープが均一に形成されているかを目視にて評価した。
当該評価の結果は、「〇」、「△」、「×」の3段階で示す。なお、「〇」はクレープが均一に形成された状態、「×」はクレープ形成にムラがある状態、「△」はクレープ形成の均一性が従来のものより向上した状態を意味する。また、少なくとも「△」以上であれば、本発明のクレープ用被膜調整剤として使用できる。
得られた結果を表2に示す。
(表2)
表2の結果より、本発明である実施例35〜42のサンプルは、接着性、剥離性、掻き取り性、均一性に共に優れるものであった。特に、実施例35、実施例37、実施例39及び実施例41のサンプルは、全ての評価において、極めて優れるものであった。
一方、本発明ではない比較例3のサンプルは、剥離性は優れるものの、接着性、掻き取り性、均一性が不十分であった。
これらのことから、本発明のクレープ用被膜調整剤によれば、接着性と剥離性のバランスに優れることから、湿紙に対し、微細なシワを均一に形成することができると考えられる。
本発明のクレープ用被膜調整剤は、クレープ紙を製造するためのクレーピングの際に、クレープ用接着剤と共に用いられる。
本発明のクレープ用被膜調整剤によれば、湿紙に対し、微細なシワを均一に形成することができる。
C・・・クレープ紙
D・・・ドクターブレード
L・・・油膜
N・・・ノズル装置
P・・・湿紙
P1,P2・・・部分
R・・・熱硬化性樹脂膜
TR・・・タッチロール
X・・・幅
YD・・・ヤンキードライヤー
本発明は、(1)クレープ紙を製造するためのクレーピングで熱硬化性樹脂を含むクレープ用接着剤と共に用いられるクレープ用被膜調整剤であって、熱硬化性樹脂が硬化した熱硬化性樹脂膜を被覆するための油剤と、油剤を乳化するための乳化剤と、熱硬化性樹脂膜を軟化させるための軟化剤と、水とを含み、軟化剤が、炭素数1〜6のカルボン酸化合物からなる有機物であり、乳化剤がHLB4〜12のノニオン性界面活性剤又はカチオン性界面活性剤であり、熱硬化性樹脂が、ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン、ポリアミンエピクロロヒドリン、シリル結合ポリアミドポリアミン、ポリビニルアミン、ポリエチレンイミン、ポリアクリルアミド及びポリメタクリルアミドからなる群より選ばれる少なくとも1種であり、付与される割合が、熱硬化性樹脂1質量部に対して有機物が、0.01〜5質量部であり、熱硬化性樹脂1質量部に対して油剤が、0.1〜40質量部であるクレープ用被膜調整剤に存する。
本発明は、(2)クレープ紙を製造するためのクレーピングで熱硬化性樹脂を含むクレープ用接着剤と共に用いられるクレープ用被膜調整剤であって、熱硬化性樹脂が硬化した熱硬化性樹脂膜を被覆するための油剤と、油剤を乳化するための乳化剤と、熱硬化性樹脂膜を軟化させるための軟化剤と、水とを含み、軟化剤が、乳酸、常温で液状のポリエチレングリコール及びグリセロールからなる群より選ばれる少なくとも1種の有機物であり、乳化剤がHLB4〜12のノニオン性界面活性剤又はカチオン性界面活性剤であり、熱硬化性樹脂が、ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン、ポリアミンエピクロロヒドリン、シリル結合ポリアミドポリアミン、ポリビニルアミン、ポリエチレンイミン、ポリアクリルアミド及びポリメタクリルアミドからなる群より選ばれる少なくとも1種であり、付与される割合が、熱硬化性樹脂1質量部に対して有機物が、0.01〜5質量部であり、熱硬化性樹脂1質量部に対して油剤が、0.1〜40質量部であるクレープ用被膜調整剤に存する。
本発明は、(3)クレープ紙を製造するためのクレーピングで熱硬化性樹脂を含むクレープ用接着剤と共に用いられるクレープ用被膜調整剤であって、熱硬化性樹脂が硬化した熱硬化性樹脂膜を被覆するための油剤と、油剤を乳化するための乳化剤と、熱硬化性樹脂膜を軟化させるための軟化剤と、水とを含み、軟化剤が、リン酸又はホウ酸からなる無機物であり、乳化剤がHLB4〜12のノニオン性界面活性剤又はカチオン性界面活性剤であり、熱硬化性樹脂が、ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン、ポリアミンエピクロロヒドリン、シリル結合ポリアミドポリアミン、ポリビニルアミン、ポリエチレンイミン、ポリアクリルアミド及びポリメタクリルアミドからなる群より選ばれる少なくとも1種であり、付与される割合が、熱硬化性樹脂1質量部に対して無機物が、0.002〜2質量部であり、熱硬化性樹脂1質量部に対して油剤が、0.1〜40質量部であるクレープ用被膜調整剤に存する。
本発明は、(4)クレープ紙を製造するためのクレーピングで熱硬化性樹脂を含むクレープ用接着剤と共に用いられるクレープ用被膜調整剤であって、熱硬化性樹脂が硬化した熱硬化性樹脂膜を被覆するための油剤と、油剤を乳化するための乳化剤と、熱硬化性樹脂膜を軟化させるための軟化剤と、水とを含み、軟化剤が、硝酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム又はリン酸アンモニウムと、リン酸又はホウ酸と、からなる無機物であり、乳化剤がHLB4〜12のノニオン性界面活性剤又はカチオン性界面活性剤であり、熱硬化性樹脂が、ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン、ポリアミンエピクロロヒドリン、シリル結合ポリアミドポリアミン、ポリビニルアミン、ポリエチレンイミン、ポリアクリルアミド及びポリメタクリルアミドからなる群より選ばれる少なくとも1種であり、付与される割合が、熱硬化性樹脂1質量部に対して無機物が、0.002〜2質量部であり、熱硬化性樹脂1質量部に対して油剤が、0.1〜40質量部であるレープ用被膜調整剤に存する。
本発明は、(5)油剤がタービン油である上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載のクレープ用被膜調整剤に存する。
本発明は、(6)クレープ紙が幅0.05〜0.09mmのシワを有する上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載のクレープ用被膜調整剤に存する。

Claims (6)

  1. 熱硬化性樹脂を含むクレープ用接着剤と共に用いられるクレープ用被膜調整剤であって、
    前記熱硬化性樹脂が硬化した熱硬化性樹脂膜を被覆するための油剤と、
    前記油剤を乳化するための乳化剤と、
    前記熱硬化性樹脂膜を軟化させるための軟化剤と、
    水とからなり、
    前記軟化剤が、カルボン酸化合物、ジオール化合物及びトリオール化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の有機物、若しくは、無機酸及び無機塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の無機物であるクレープ用被膜調整剤。
  2. 前記軟化剤が、カルボン酸化合物、ジオール化合物及びトリオール化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の有機物であり、
    付与される割合が、前記熱硬化性樹脂1質量部に対して、前記有機物が、0.01〜5質量部である請求項1記載のクレープ用被膜調整剤。
  3. 前記軟化剤が、無機酸及び無機塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の無機物であり、
    付与される割合が、前記熱硬化性樹脂1質量部に対して、前記無機物が、0.002〜2質量部である請求項1記載のクレープ用被膜調整剤。
  4. 付与される割合が、前記熱硬化性樹脂1質量部に対して、前記油剤が、0.1〜40質量部である請求項1〜3のいずれか1項に記載のクレープ用被膜調整剤。
  5. 前記乳化剤がノニオン性界面活性剤又はカチオン性界面活性剤である請求項1〜4のいずれか1項に記載のクレープ用被膜調整剤。
  6. 前記熱硬化性樹脂が、ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン、ポリアミンエピクロロヒドリン、シリル結合ポリアミドポリアミン、ポリビニルアミン、ポリエチレンイミン、ポリアクリルアミド及びポリメタクリルアミドからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1〜5のいずれか1項に記載のクレープ用被膜調整剤。
JP2018511514A 2017-03-29 2018-02-28 クレープ用被膜調整剤 Pending JPWO2018180158A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017066139 2017-03-29
JP2017066139 2017-03-29
PCT/JP2018/007597 WO2018180158A1 (ja) 2017-03-29 2018-02-28 クレープ用被膜調整剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2018180158A1 true JPWO2018180158A1 (ja) 2019-04-04

Family

ID=63677578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018511514A Pending JPWO2018180158A1 (ja) 2017-03-29 2018-02-28 クレープ用被膜調整剤

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPWO2018180158A1 (ja)
WO (1) WO2018180158A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113047077B (zh) * 2021-03-17 2022-07-12 济宁南天农科化工有限公司 端环氧基有机硅在制备粘缸剂中的应用

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008019525A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Seiko Pmc Corp クレープ用離型剤
JP2010163717A (ja) * 2009-01-15 2010-07-29 Seiko Pmc Corp クレーピング用接着剤をドライヤーに塗布する製紙方法
JP2011032586A (ja) * 2009-07-29 2011-02-17 Seiko Pmc Corp クレープ用剥離剤、紙の製造方法及びクレープ紙
JP2012158588A (ja) * 2011-01-12 2012-08-23 Kao Corp 発泡性入浴剤組成物の製造方法
JP2013516554A (ja) * 2010-01-05 2013-05-13 ナルコ カンパニー ヤンキー・コーティングのための改善された変性剤
JP2014504666A (ja) * 2011-01-05 2014-02-24 ジョージア パシフィック コンスーマー プロダクツ エルピー クレーピング接着剤組成物および本組成物の使用法
JP2014531475A (ja) * 2011-08-22 2014-11-27 バックマン・ラボラトリーズ・インターナショナル・インコーポレーテッドBuckman Laboratories International Incorporated 油性クレーピング剥離補助製剤
JP2016222793A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 日本パーカライジング株式会社 含水潤滑膜剤、表面処理金属材料、及び、金属材料の含水潤滑膜形成方法
JP2017504681A (ja) * 2013-12-10 2017-02-09 バックマン・ラボラトリーズ・インターナショナル・インコーポレーテッドBuckman Laboratories International Incorporated 接着剤製剤及びそれを用いたクレープ加工方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008019525A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Seiko Pmc Corp クレープ用離型剤
JP2010163717A (ja) * 2009-01-15 2010-07-29 Seiko Pmc Corp クレーピング用接着剤をドライヤーに塗布する製紙方法
JP2011032586A (ja) * 2009-07-29 2011-02-17 Seiko Pmc Corp クレープ用剥離剤、紙の製造方法及びクレープ紙
JP2013516554A (ja) * 2010-01-05 2013-05-13 ナルコ カンパニー ヤンキー・コーティングのための改善された変性剤
JP2014504666A (ja) * 2011-01-05 2014-02-24 ジョージア パシフィック コンスーマー プロダクツ エルピー クレーピング接着剤組成物および本組成物の使用法
JP2012158588A (ja) * 2011-01-12 2012-08-23 Kao Corp 発泡性入浴剤組成物の製造方法
JP2014531475A (ja) * 2011-08-22 2014-11-27 バックマン・ラボラトリーズ・インターナショナル・インコーポレーテッドBuckman Laboratories International Incorporated 油性クレーピング剥離補助製剤
JP2017504681A (ja) * 2013-12-10 2017-02-09 バックマン・ラボラトリーズ・インターナショナル・インコーポレーテッドBuckman Laboratories International Incorporated 接着剤製剤及びそれを用いたクレープ加工方法
JP2016222793A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 日本パーカライジング株式会社 含水潤滑膜剤、表面処理金属材料、及び、金属材料の含水潤滑膜形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018180158A1 (ja) 2018-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4868629B1 (ja) 汚染防止剤組成物
KR102574848B1 (ko) 크레이핑 종이의 제조 방법 및 그의 크레이핑 종이
KR101849804B1 (ko) 롤 릴리스 개선을 위한 제지 첨가제
JP4911800B2 (ja) クレープ剤組成物及びクレープ紙の製造方法
KR101226982B1 (ko) 오염 방지제 조성물
CN1703554A (zh) 薄页纸软化组合物和包含该组合物的薄页纸
WO2013028648A2 (en) Oil-based creping release aid formulation
JP2001519237A (ja) シート材料への添加剤組成物の噴霧適用
EP1753914B1 (de) Verfahren zur herstellung von gekrepptem papier
JPWO2018180158A1 (ja) クレープ用被膜調整剤
USRE23637E (en) Method of coating paper
JP6782291B2 (ja) 未加硫ゴム用防着剤および未加硫ゴム用防着剤水分散液
AU2016425095B2 (en) Contamination-preventing agent composition and contamination preventing method
JPH0737193B2 (ja) 印刷工程用滑剤とその使用方法
JP7518504B1 (ja) アスファルト乳剤分解剤、及びアスファルト乳剤を分解してアスファルト層を形成する方法
US1997366A (en) Sized paper and process of manufacturing the same
JP3304158B2 (ja) 印刷機用洗浄液
GB2047124A (en) Coating both sides of a paper web
WO2019098171A1 (ja) 未加硫ゴム用防着剤および未加硫ゴム用防着剤水分散液
JP2020165066A (ja) 汚染防止剤組成物
JP2002060702A (ja) ワックス製品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180403

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180403

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180417

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180501

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180510