JP2014531475A - 油性クレーピング剥離補助製剤 - Google Patents

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Abstract

クレーピング剥離補助製剤又はヤンキードライヤーコーティング組成物として有用な油性製剤を記載する。また、該油性製剤を用いてクレープ加工する方法も記載する。【選択図】図1

Description

本発明は、製剤、とりわけ油性製剤、例えば、油性クレーピング剥離補助製剤又はヤンキードライヤーコーティング組成物に関する。さらに、本発明は、かかる製剤を含む、クレープ加工する方法、及びクレープ加工品に剥離特性及び/又は剥離性をもたらす方法に関する。
本願は、2011年8月22日に出願された先行する米国仮特許出願第61/526,091号の米国特許法第119条(e)項に基づく利益を主張するものであり、この出願の全体は引用することにより本明細書の一部をなすものとする。
剥離剤の性質に関するレシチンの使用は、特許文献1(その内容全体は引用することにより本明細書の一部をなすものとする)に記載されているもの等の特定の製剤について知られている。特許文献1に記載される特定のレシチン系剥離組成物は、カップリング剤として機能するとともに凍結融解能をもたらすアルコール成分も使用する水性組成物であった。特許文献1は更に、該組成物を脂肪酸又は脂肪油を含有すると記載しており、C〜C20脂肪酸、例えば、オレイン酸、リノール酸又はトール油脂肪酸等の例が挙げられている。水性製剤は更に、水中油型エマルジョンの生成を確実なものとするように、好ましくは45wt%〜50wt%の量の水を含有している。この製剤は剥離特性を有するものの、比較データを提示する実施例に更に示されるように、望ましい剥離特性をヤンキードライヤー又はクレーピングプロセスにもたらす上であまり有効とはいえなかった。
水性である特許文献1における製剤は、所望のものよりも有効でないことが判明しているため、ヤンキードライヤーコーティング用途及びクレーピング剥離用途に合わせて特別に設計される改良された製剤、好ましくは、実際のクレープ加工品に剥離特性だけでなく、好ましくは1つ又は複数の特質をもたらす製剤、例えば、限定するものではないが、より良好な剥離特性をもたらす(例えば、塗膜から物体を剥離するのに必要とされる力の量の測定値であり、ヤンキードライヤー又はローラ上における剥離特性に対するシミュレーションである接着力がより弱い)製剤が要求されている。
米国特許第5,658,374号
それ故、改良されたヤンキードライヤーコーティング組成物又はクレーピング剥離補助製剤に対する要求及び要望が存在している。
本発明の特徴は油性製剤を提供することである。
本発明の更なる特徴は、油性クレーピング剥離補助製剤を提供することである。
本発明の付加的な特徴は、所望の剥離特性を有するヤンキードライヤーコーティング組成物である。
本発明の更なる特徴は、1つ又は複数の接着剤の存在下で、ヤンキードライヤー上においてティッシュ製品の所望の剥離特性をもたらすことによって、クレープ加工によりクレープ加工品を形成する、油性クレーピング剥離補助製剤を提供することである。
本発明の更なる特徴及び利点は、以下の明細書で一部説明され、本明細書から一部明らかとなるか、又は本発明の実施により認識することができる。本発明の目的及び他の利点は、本明細書及び添付の特許請求の範囲において具体的に指摘された要素及び組合せを用いて実現及び達成される。
上述の特徴は、少なくとも1つの植物油と、少なくとも1つのレシチンと、少なくとも1つの分散剤/乳化剤と、水とを含有する油性製剤を提供することによって本発明により達成される。油性製剤中に存在する水は任意のものであり、存在する場合、存在する全成分中で最小の量(重量基準)とすることができる。植物油(複数の場合もある)は、製剤中に存在する最大重量パーセントの成分とすることができる。1つの選択肢として、少なくとも2つの分散剤/乳化剤が存在していてもよく、又は少なくとも3つの分散剤/乳化剤が存在していてもよい。1つの選択肢として、アルコール又は脂肪アルコール等の少なくとも1つの溶剤が存在していてもよい。1つの選択肢として、トール油脂肪酸等の少なくとも1つの脂肪酸が存在していてもよい。
本発明において、油性製剤及びその中の成分は、食品グレード及び/又は無毒性のものとすることができ、及び/又は再生可能資源に完全若しくは主に(50wt%超、75wt%超、90wt%超)由来するものであってもよい。
さらに、本発明は、本発明の油性製剤の使用を含む、クレープ加工する方法に関する。例えば、この使用は、クレープ加工されるか又はクレーピングにかけられる紙製品の適用前、適用中又は適用後におけるヤンキードライヤー又は同様のローラ上への(例えば、水で希釈して濃度を下げた)油性製剤の塗布であるか、又は該塗布を含むものであってもよい。本発明の油性製剤は、紙産業又は他の産業における他の剥離用途に使用することができる。
以上の一般的な記載及び以下の詳細な記載はいずれも、例示的かつ説明的なものに過ぎず、特許請求の範囲に係る本発明の更なる説明を与えることを意図するものであることが理解される。
本願に組み込むことによりその一部をなすものとする添付の図面は、本発明の特徴の一部を示すものであり、本明細書とともに本発明の原理を説明するのに役立つ。
本発明による方法を示すフローチャートである。 本発明の製剤、対照及び比較製剤について経時的な接着力をプロットしたグラフである。 本発明の製剤、対照及び第2の比較製剤について経時的な接着力をプロットしたグラフである。
本発明は、油性製剤、例えば、繊維ウェブがヤンキードライヤー又は乾燥機表面上にあるときに剥離特性を繊維ウェブにもたらす、油性クレーピング剥離補助製剤又はヤンキードライヤーコーティング組成物又はTAD(Through Air Drying)織物剥離助剤に関する。本発明の製剤は、TAD織物剥離助剤としても有用なものとすることができる。
油性製剤は、少なくとも1つの植物油等の少なくとも1つの天然油と、少なくとも1つのレシチンと、少なくとも1つの分散剤/乳化剤と、任意に水とを含有する。
高濃度形態では、植物油(複数の場合もある)(重量パーセント基準)が、油性製剤中に存在する最大重量パーセントの成分であってもよい。油性製剤を生成する全ての成分の中では、水が、油性製剤中に存在する最小(重量パーセント基準)の成分であってもよい。
少なくとも1つの天然油は、1種類の植物油、2種類、3種類、4種類以上の異なる植物油の組合せであってもよく又はそれらを含んでいてもよい。油性製剤中に存在する天然油の量は、油性製剤の総重量ベースで50重量%超、例えば、50wt%〜75wt%、55wt%〜75wt%、60wt%〜75wt%、65wt%〜75wt%、70wt%〜75wt%、55wt%〜65wt%、又はこれらの範囲内の他の量であってもよい。天然油の例としては、植物油、例えば、大豆油、キャノーラ油、トウモロコシ油、パーム核油(palm kerneloil)、ヤシ油、菜種油、ヒマワリ油(ヒマワリ種子油)、落花生油、オリーブ油、トリグリセリド(再生可能資源由来のもの等)、又はそれらの任意の組合せが挙げられるが、これらに限定されない。
レシチンは、天然のものであってもよく、又はヒドロキシル化若しくはアセチル化によって改質されるか若しくは別の方法で改質されたものであってもよい。レシチンはSolaeにより市販されている。Solec HRレシチンを使用することができる。レシチンは、大豆レシチン若しくはヒマワリレシチン、又はそれらの任意の組合せであってもよく又はそれらを含んでいてもよい。レシチンは、2種類以上の異なるレシチンの組合せであってもよい。レシチンは、(油性製剤の総重量パーセントベースで)10wt%〜30wt%、15wt%〜30wt%、20wt%〜30wt%、25wt%〜30wt%、15wt%〜25wt%の量、又はこれらの範囲内の他の量で油性製剤中に存在することができる。
分散剤/乳化剤に関しては、少なくとも1つの分散剤/乳化剤、例えば、少なくとも2つの分散剤/乳化剤又は少なくとも3つの分散剤/乳化剤が存在する。分散剤/乳化剤は、アルコキシル化ヒマシ油エステル、1つ又は複数のポリソルベート(オレイン酸ソルビタン又はモノラウリン酸ソルビタン等)、エトキシル化アルコール等のアルコキシル化アルコール(例えば、Air Products製のTOMADOLアルコキシル化アルコール、例えば、TOMADOL 1−5、1−7、1−73B、1−9若しくは25−3、又はHarcros製のもの)であってもよく又はそれらを含んでいてもよい。エトキシル化アルコール等のアルコキシル化アルコールに関しては、分子量(平均)を、例えば、約300MW〜約1000MW、例えば、400MW〜750MW、400MW〜600MW等とすることができる。アルコキシル化アルコールは直鎖又は分岐鎖であってもよい。EO基(平均)は、3〜12又は3〜11、例えば3〜9とすることができる。EO含有量(重量パーセント)は、30wt%〜75wt%、例えば、40wt%〜70wt%、50wt%〜70wt%とすることができる。HLBは、7〜15、例えば、8〜14又は10〜14とすることができる。アルコキシル化アルコールは、3モル〜6モルの酸化エチレン及び/又は3個〜12個の炭素原子を有していてもよい。
アルコキシル化ヒマシ油エステルは、エトキシル化ヒマシ油エステル、例えば、Harcrosから入手可能なT−Det C−40であってもよい。エトキシル化ヒマシ油エステル等のアルコキシル化ヒマシ油は、20モル〜60モル、例えば、30モル〜50モル又は40モル〜50モル等のEOを有していてもよい。エトキシル化ヒマシ油エステル等のアルコキシル化ヒマシ油エステルは、10〜20、12〜18又は15〜16等の脂肪酸端炭素数を有していてもよい。
ポリソルベートは、少なくとも1つのポリソルベート、少なくとも2つ又は少なくとも3つのポリソルベートであってもよい。ポリソルベートは、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60及び/又はポリソルベート80であってもよい。ポリソルベートは、分子中に20のオキシエチレン基を有していてもよい。より具体的な例を以下に示す。
オレイン酸ソルビタン(モノオレイン酸ソルビタンとも称する)に関しては、例えばSPAN 80とすることができる。オレイン酸ソルビタンは、ソルビタン(Z)−モノ−9−オクタデセノエートであってもよい。オレイン酸ソルビタンはSPAN 20、SPAN 40、SPAN 60及び/又はSPAN 80であってもよい。
モノラウリン酸ソルビタンに関しては、商業的供給元としてIvanhoe及びLambentが挙げられる。
分散剤/乳化剤に関しては、2つ以上の分散剤/乳化剤が存在する場合には、合計量を(油性製剤の総重量ベースで)5wt%〜35wt%とすることができる。他の例としては、10wt%〜35wt%、15wt%〜35wt%、20wt%〜35wt%、25wt%〜35wt%、30wt%〜35wt%、10wt%〜20wt%、又はこれらの範囲内の他の量の重量パーセントが挙げられる。2つ以上の分散剤/乳化剤が存在する場合には、各分散剤/乳化剤間の比率を、1:1重量比、2:1重量比、3:1重量比、4:1重量比、5:1重量比、又は1:20〜20:1の範囲の任意の重量比とすることができる。3つの分散剤/乳化剤が存在する場合、重量比は、1:1:1に基づいて等分割してもよく、又は1:1:15〜15:1:1〜1:15:1等の様々な他の比率若しくはこれらの重量比範囲のいずれかの間の任意の比率で存在するものであってもよい。2つ以上の分散剤/乳化剤が存在する場合、各自の重量パーセントは、互いの±1wt%、±5wt%、±10wt%、±15wt%、±20wt%、±25wt%、±30wt%の範囲内とすることができる。一例として、1つの又は各分散剤/乳化剤は、油性製剤の重量パーセントベースで、1wt%〜5wt%以上、例えば2wt%〜4wt%の量で存在していてもよい。
1つの選択肢として、少なくとも1つの溶剤が本発明の油性製剤中に存在していてもよい。溶剤は、1種類の溶剤、2種類の溶剤、3種類の溶剤、又は4種類以上の溶剤であってもよい。溶剤は、油性製剤の重量パーセントベースで、約0.1wt%〜5wt%、例えば、約0.1wt%〜約3wt%、又は約0.5wt%〜約4wt%等の任意の量で存在することができる。溶剤は、脂肪アルコール類を含み得るアルコール(複数の場合もある)であってもよい。本発明に使用することができるアルコールの一例は、第一級アルコールである。例えば、第一級アルコールが、1種類又は複数種類の炭素鎖異性体を含有していてもよい。例えば、アルコールは、1つ又は複数のC〜C14炭素鎖異性体、例えば、C10〜C13炭素鎖異性体を含有していてもよい。より詳細な例は、C12炭素鎖異性体とC13炭素鎖異性体とを含有するアルコールである。例えば、アルコールは、異性体C〜C14第一級アルコール、異性体C10〜C13第一級アルコール、異性体C12〜C13第一級アルコール等とみなすことができる。商業的供給元は、製品名をSAFOL 23アルコール等のSAFOLアルコールとするSasolとすることができる。本発明に使用することができるアルコールは、様々な比率の直鎖異性体及び(and)モノメチル分岐鎖異性体等の直鎖異性体及び分岐鎖異性体であっても又はそれらからなっていてもよい。例えば、アルコールは、約30%〜75%の直鎖異性体(例えば50%〜60%の直鎖異性体)と、10%〜50%の分岐鎖異性体(例えば25%〜35%の分岐鎖異性体)とを含有するものとすることができる。アルコールは、油性製剤の総重量ベースで、約0.1wt%〜約3wt%、例えば、約0.1wt%〜約2wt%、0.1wt%〜約1.5wt%、0.5wt%〜約1wt%の量で存在していてもよい。本発明の目的で、アルコールは、例えば、8個〜36個の炭素原子又は8個〜22個の炭素原子の鎖等を含有し得る脂肪族アルコールとみなすことができる脂肪アルコールであってもよい。
1つの選択肢として、少なくとも1つの脂肪酸が存在し得る。脂肪酸は、溶剤、補助溶剤、及び/又は分散剤として作用し得る。本発明中では1つ又は複数の脂肪酸を任意に使用することができる。好適な脂肪酸の一例はトール油脂肪酸である。本発明中で使用される脂肪酸は、モノマー酸、例えば、トール油脂肪酸を作製する製造法で得られるものであってもよい。脂肪酸の他の例としては、オレイン脂肪酸、リノール脂肪酸、ステアリン脂肪酸、イソステアリン脂肪酸、ラウリン脂肪酸、又はトウモロコシ油、若しくは大豆、ベニバナ、菜種等の他の農産物の油に由来する他の脂肪酸が挙げられるが、これらに限定されない。任意に脂肪酸(複数の場合もある)が存在する場合には、脂肪酸が、本発明の油性製剤の総重量ベースで、0.5wt%〜約5wt%、例えば、約0.5wt%〜約4wt%、約1wt%〜約2wt%等の量で存在し得る。本発明の目的で、脂肪酸は、上述の油に由来する液体脂肪酸又は上述の油の誘導体を含み得る。それ故、本発明の目的で、脂肪酸は、脂肪酸誘導体、又はエトキシル化若しくはアルコキシル化された油とみなすことができる。
高濃度製剤中に存在する場合、水は、0wt%〜10wt%、0.1wt%〜10wt%、0.5wt%〜10wt%、1wt%〜10wt%、1.5wt%〜10wt%、2wt%〜10wt%、5wt%〜10wt%、1wt%〜5wt%、2wt%〜5wt%の量、又はこれらの範囲内の任意の量で存在することができ、重量パーセントは油性製剤の総重量パーセントベースである。
油性製剤は、油性製剤を調製する際に成分のそれぞれを混合するか又は別の方法で合わせて製剤を生成することができる配合物とみなすことができる。撹拌器を備える槽等の従来の混合機、又はスタティックミキサーを用いたインライン混合を使用して、成分を混ぜ合わせることができる。製剤を調製する際、様々な成分の任意の添加順序を用いて製剤を生成することができる。
油性製剤は、水で希釈することができる油性クレーピング剥離補助製剤とみなすことができる。本発明の油性製剤は、水で希釈することができるヤンキードライヤーコーティング組成物又はヤンキードライヤー剥離コーティング組成物とみなすことができる。油性製剤は、希釈することができるTAD剥離補助製剤とみなすことができる。油性製剤が、希釈製剤の総重量ベースで、1wt%〜20wt%、1wt%〜15wt%、1wt%〜10wt%、1wt%〜7.5wt%、1wt%〜5wt%又は1wt%〜2.5wt%の量で存在するような様々な有効量パーセントを形成するように、油性製剤を希釈してもよい。
1つの選択肢として、油性製剤には増粘剤が存在していなくてもよく、及び/又は安定化剤が存在していなくてもよい。1つの選択肢として、油性製剤中にはグリコール成分が存在しない。
油性製剤(例えば、上記の希釈形態)を、クレーピングプロセスに使用される回転するヤンキードライヤー又は他の円筒状の乾燥機上に塗布してもよい。油性製剤は、回転前、回転中又はその両方で、連続的に、半連続的に、断続的に、又は一回限りで、円筒状の乾燥機表面に塗布してもよい。本発明の油性製剤は、円筒状の乾燥機の表面に、円筒状の乾燥機表面上に塗布する前に繊維ウェブに、又は繊維ウェブの適用中に円筒状の乾燥機表面上に、及び/又は繊維ウェブの適用後に円筒状の乾燥機表面に塗布してもよい。本発明の油性製剤は、1つ若しくは複数のクレーピング接着剤と併せて塗布してもよく、又は、クレーピング接着剤(複数の場合もある)の塗布前及び/又は塗布中及び/又は塗布後に塗布してもよい。本発明の油性製剤は、1つ又は複数の接着剤(例えばクレーピング接着剤(複数の場合もある))と混合して、繊維ウェブを表面に接触させる前、又は繊維ウェブを円筒状の乾燥機表面に接触させた後、又はその両方で円筒状の乾燥機表面上に塗布することができる製剤を生成することができる。油性製剤は、2つの異なるスプレーノズルの使用により接着剤と別々に塗布してもよく、又は、図示されるように、両方を含有する製剤を単一のスプレーノズル若しくは複数のスプレーノズルを通じて噴霧させてもよい。単独の、又は接着剤及び/又は他の成分と組み合わされる油性製剤の塗布量又は使用量は、乾燥機表面1m当たり0.1mg〜乾燥機表面1m当たり20mg、例えば、表面1m当たり1mg〜5mg又は乾燥機表面1m当たり1mg〜2.5mgとすることができる。本発明では、使用量を大幅に低減するにもかかわらず、同程度の剥離性を実現することが可能である。例えば、接着剤及び剥離補助製剤は1m当たり5mg〜10mgの量で塗布することが一般的であるにもかかわらず、本発明では、1m当たり1mg〜2.5mgの量を塗布して、同程度の剥離性を実現することができる。通気乾燥では、選択肢として更に多くの量を使用することができる。通気乾燥では、乾燥機表面1m当たり0.1mg〜1m当たり100mg、例えば、乾燥機表面1m当たり10mg〜1m当たり80mg、又は乾燥機表面1m当たり20mg〜1m当たり70mgの範囲をとることができる。
クレーピング接着剤の例としては、ポリアミドアミンエピクロロヒドリン重合体が挙げられるが、これに限定されない。好適な接着剤の他の例としては、Buckman(Memphis, Tenn)製のBUBOND 2624又はBUBOND 2620等が挙げられる。
本発明の油性製剤に加えて調整剤を使用してもよい。調整剤は、軟化剤とみなすことができ、接着剤により作られる塗膜を軟化させるいずれの成分であってもよい。例としては、グリセリン、陽イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、グリコール等が挙げられるが、これらに限定されない。油性製剤、接着剤及び調整剤(総量)の重量パーセントベースで、0wt%〜50wt%、例えば5wt%〜25wt%の調整剤が存在し得る。
接着剤が(接着剤、希釈された油性製剤及び任意の調整剤の総量ベースで)0.5wt%〜10wt%、例えば1wt%〜5wt%存在する。
本発明は、柔軟な吸水性ティッシュペーパーウェブを含むクレープ加工紙の製造、とりわけ、運転上の諸問題を最小限に抑えつつウェブに十分な柔軟性及び接着特性を与える、かかるウェブのクレープ加工方式に関する。クレープ加工されるペーパーウェブは、未加工(virgin)パルプ原料及び/又は混合オフィス廃棄物等の再生原料から得ることができる。本発明は、混合オフィス廃棄物再生原料から形成されるか若しくはこれを含むペーパーウェブ、又は選別された事務用紙を用いる場合に特に有用である。
水と繊維とのスラリーから薄いペーパーウェブを形成し、その湿潤ウェブを脱水し、次にその脱水したウェブを少なくとも部分的に乾燥させることが当該技術分野において知られている。その後、当該技術分野においてヤンキードライヤーと呼ばれる大型蒸気加熱回転式ドラムまでウェブを織物に載せて運搬又は輸送する。ウェブは一般に、ドラムからのウェブ脱離帯域から乾燥機の周りの主要部をなす乾燥機の円周位置で乾燥機に入る。その脱離帯域には、それ自体を後方に押すことで既知のティッシュクレープ紙構造を得るように、ウェブと接しているクレーピング刃が備えられている。
クレーピング作用は、ウェブが乾燥機に十分に接着して一貫した一様なクレーピング作用をもたらす、例えば、クレーピング刃の近くの出口帯域の前又は出口帯域で乾燥機からのウェブの広がり(flaring)を防ぐことを必要とする。場合によっては、ウェブが、典型的に約60%とかなりの高含水量で乾燥機に送られる。したがって、かかるウェブは、乾燥機との接触時点において約40%の繊維濃度を有する。ウェブ表面及びヤンキードライヤー表面の条件に応じて変わる含水量によっては、回転するドラムの乾燥作用全体を通じてウェブが乾燥機に強く接着する傾向をとることがある。このような状況では、通常、補助的な接着剤を使用する必要がなく、場合によっては、乾燥機への接着が強すぎるため、剥離剤を乾燥機とウェブとの間に塗布して接着の程度を制限する。
通風乾燥(通気乾燥又はTADとしても知られている)と一般に称される一部の操作方式では、ウェブと乾燥機表面との接触が制限される。通風乾燥操作では、水と繊維とのスラリーから形成されるウェブが、湿潤ウェブにほとんど圧力をかけることなく脱水される。その後、熱風噴射における乾燥作用を行う。次に、得られるウェブを、ナックルが形成された(knuckled)織物を用いてヤンキードライヤーに押し付けて、ウェブを近接した空間帯域で乾燥機に接着させつつ、帯域間にウェブの嵩高をもたらす。1平方インチ当たり4900以上もの細孔を有する織物(Fabrics having as fine a count as 4,900 openings per square inch andabove)が目的に適するであろう。乾燥機に運ばれる場合、このようなウェブの繊維濃度は約30%〜約90%の繊維であろう。より大きい繊維濃度のウェブは一般に、乾燥作用及びクレーピング作用の両方を完全なものとするためにウェブを乾燥機に適切に固定する接着剤を必要とする。
本発明によれば、柔軟な吸水性ティッシュペーパーウェブを含むクレープ紙を製造する方法、とりわけ、運転上の諸問題を最小限に抑えつつ十分な柔軟性及び接着特性を与える、かかるウェブのクレープ加工方式に関する。本発明によれば、従来のウェブ形成技法を用いて、水と繊維とのスラリーから薄いペーパーウェブが形成される。次に、ウェブを脱水して、好ましくは少なくとも部分的に乾燥させる。その後、ウェブを、本明細書中等でヤンキードライヤーと称される大型の好ましくは蒸気加熱回転式ドラム乾燥機に織物に載せて運搬、例えば輸送する。ウェブは一般に、ドラムからのウェブ脱離帯域に対して円筒状の乾燥機の好ましくは裏側少なくとも約半周、より好ましくは少なくとも約75%をなす、乾燥機の円周位置で乾燥機に入る。その脱離帯域には、それ自体を後方に押すことで既知のティッシュクレープ紙構造を得るように、ウェブと接しているクレーピング刃が備えられている。図1を参照すると、参照符号1で示されるベルトが、形成、脱水及び部分乾燥したウェブ2を、旋回するロール3の周りを通って、加圧ロール4とヤンキードライヤー5との間隙に輸送する。ウェブをサンドイッチ方式で輸送するために、Sで示される補助的な低位の運搬体を使用してもよく、これはより高いウェブ乾燥度の条件下で特に有用となり得る。織物、ウェブ及び乾燥機は、矢印で示す方向に動く。乾燥機へのウェブの導入は、クレーピング刃6からロールの周りで良好であり、図示されるように、クレーピング刃6は、7で示されるように乾燥機から運ばれるウェブをクレープ加工する。乾燥機から出てくるクレープ加工されたウェブ7は、ガイド8及びテンションローラ9を通り過ぎ、柔軟なクレープ加工されたティッシュロール10に巻き取られる。
乾燥機へと入る比較的乾燥したウェブ2(例えば、80%の繊維濃度)を乾燥機の表面に接着させるために、本発明のスプレー11を、加圧ロール4とヤンキードライヤー5との間の間隙の手前の表面に塗布してもよい。このスプレーは、運ばれるウェブ2に直接塗布してもよいが、ウェブによる接着剤の付着を制限し、また接着剤がウェブを通じて輸送用織物へ浸透することを制限するために、乾燥機上に直接噴霧することが好ましい。
クレーピング作用は、ウェブが乾燥機に十分に接着して一貫した一様なクレーピング作用をもたらす、例えば、クレーピング刃の近くの出口帯域の前又は出口帯域で乾燥機からのウェブの広がりを防ぐことを確実にすることによって促され得る。場合によっては、ウェブが、ウェブの重量ベースで最大約90重量%のかなりの含水量で乾燥機に送られる。約10重量%〜約90重量%、より詳細には約40重量%〜約60重量%の含水量を有するウェブは、本発明の方法に従って加工処理することができる。したがって、このようなウェブは、ウェブの更なる重量%を占める繊維含有量を有すると考えられる。ウェブ表面及びヤンキードライヤー表面の条件に応じて変わる含水量によっては、回転するドラムの乾燥作用全体を通じてウェブが乾燥機に強く接着する傾向をとることがある。
クレーピングシステム、方法及び接着剤は、以下の米国特許(その内容全体は引用することにより本明細書の一部をなすものとする)に記載されている:米国特許第3,640,841号、同第4,304,625号、同第4,440,898号、同第4,788,243号、同第4,994,146号、同第5,025,046号、同第5,187,219号、同第5,326,434号、同第5,246,544号、同第5,370,773号、同第5,487,813号、同第5,490,903号、同第5,633,309号、同第5,660,687号、同第5,846,380号、同第4,300,981号、同第4,063,995号、同第4,501,640号、同第4,528,316号、同第4,886,579号、同第5,179,150号、同第5,234,547号、同第5,374,334号、同第5,382,323号、同第5,468,796号、同第5,902,862号、同第5,942,085号、同第5,944,954号、同第3,879,257号、同第4,684,439号、同第3,926,716号、同第4,883,564号及び同第5,437,766号。
本発明の油性製剤を使用すれば、乾燥機の表面からの繊維ウェブの優れた剥離性を実現することができる。石油系剥離剤よりも少ない使用量で同程度の又はより良好な剥離性を得ることができる。本発明は、乾燥機表面に塗布する製剤を製造するために水で希釈する前には、水性エマルジョンでなく油性製剤である。
本発明の油性製剤は、円筒状の乾燥機上に噴霧される他の材料の入った混合ポット又はライン内におけるクレーピング位置の部分等で希釈することができる高濃度製品とみなすことができる。
理想的には、単独の、又は、1つ若しくは複数の接着剤、及び/又は1つ若しくは複数の調整剤/軟化剤と組み合わせた、本発明の希釈した油性製剤を、湿潤繊維ウェブを円筒状の乾燥機表面上に付す前に部分乾燥させてもよい。次に、繊維ウェブを円筒状の乾燥機表面上に加圧した後、しわ及び/又はクレープパターンを繊維ウェブ又はシートに押し込むクレーピング刃を用いて、円筒状の乾燥機表面からクレープ加工することができる。本発明の方法は、特に本発明の油性製剤を鑑み、改良されたクレーピングパターン、シートへのより柔軟な感触、(シートを最終ティッシュ製品へと変える性能を改善させる)伸縮の増大、又は嵩高い柔軟なシートを提供するものである。
米国特許第6,991,707号に記載されるクレーピングプロセス及び詳細は、本発明の油性製剤を用いて本発明に適用することができ、この特許の全体は引用することにより本明細書の一部をなすものとする。
本発明の油性製剤は、紙産業又は他の産業における他の剥離用途に使用することができる。例えば、本製剤は、例えば、限定するものではないが、紙皿、エッグカートン、フルーツトレイ等の紙物品を形成するモールド又はプレス用の剥離助剤として使用することができる。本製剤は、平判用抄紙機における剥離助剤として、及び/又は機械内で使用する任意のロール、ローラ若しくは乾燥機における剥離助剤として有用とすることができる。
本発明の油性製剤は、生分解性及び/又は無毒性とみなすことができ、及び/又は1つ若しくは複数の食品グレード成分を含有する。
本発明の油性製剤は貯蔵安定性であり、これは、油性製剤を形成する成分が、経時的に分離又は沈殿しないことを意味する。例えば、本発明の油性製剤の貯蔵安定性は、0℃〜50℃の貯蔵温度で少なくとも20日、少なくとも30日、又は少なくとも45日とすることができる。この期間中、油性製剤を形成する構成成分は、それ程分離又は沈殿しないと考えられる(例えば、この期間中(油性製剤の総重量ベースで)5wt%未満、1wt%未満しか分離又は沈殿しないと考えられ、好ましくは、この期間中0.1wt%〜0wt%しか分離又は沈殿しないと考えられる)。
以下の実施例によって本発明を更に明確にするが、本実施例は本発明を例示するものであることが意図される。
実施例1
本実施例では、本発明の製剤と、特許文献1による製剤との比較を行った。具体的には、特許文献1における実施例1を(可能な限り)再現し、次にこの製剤を、剥離特性をシミュレートする試験に使用した。
本発明の油性製剤は、以下の構成成分を混ぜ合わせて配合物を生成することによって調製した。
Figure 2014531475
比較として、以下の成分を混ぜ合わせることによって水中油型エマルジョンを調製した:
水(66wt%)
Veegum−ケイ酸アルミニウムマグネシウム(0.22wt%)
プロピレングリコール(2.2wt%)
Toximul 8320−酸化エチレンと酸化プロピレンとのブトキシブロックコポリマー(1.1wt%)
キサンタンガム(0.11wt%)
Industrene 106−オレイン酸(24wt%)
Centrophase HR−レシチン(6wt%)。
各製剤中、使用する接着剤はBuckman社のBUBOND 2620とした。接着剤は、2.5wt%の固形分含有量(有効成分含有量)を得るように脱イオン水で希釈した。
本発明の剥離剤及び特許文献1の実施例1による製剤をそれぞれ、希釈した接着剤と混合して、各希釈製剤において0.25wt%の濃度の剥離剤を得た。
これらの2つの製剤を次に、粘着力テスターとして知られる擬似ローラ試験にかけた。
具体的には、本発明の剥離剤/接着剤を合わせた混合物及び特許文献1によるものを、探針を受ける少なくとも1つの穴を金属プレートに有する2つの別個の金属プレートに塗布した。探針の先端は綿布で覆った。試験において、1m当たり5mgの量の混合物を、プレート上に塗布し、プレートを140℃の温度に10分間付して、本発明及び特許文献1の接着剤/剥離製剤を硬化させた。次に、プレートの温度を170℃に上げ、綿布を有する探針を金属プレートの穴に200gの力で5秒間挿入した後、取り出し、探針を金属プレートから5cm/分の速度で1/2cmの距離取り出す力の量を出した。この試験を30秒毎に9回繰り返した。よって、10個の測定値が得られた。
特許文献1の製剤と比較した本発明の製剤に関する剥離特性についての結果を、図2に記載する。加えて、本試験の一環として、剥離製剤を含まず同量の接着剤のみを含有する対照を更に粘着力テスターによって処理した。図2に示されるように、接着力は対照に関して最大となり、これは、対照が接着剤を含有し剥離剤を含まないため、予想されるものであった。特許文献1の実施例1についての接着力は、対照よりも良好な剥離特性を有していたが、本発明の製剤により実現される剥離と比較して略50%大きい粘着性/接着性を有していた。言い換えれば、本発明の製剤の剥離特性は、(より小さい接着力を伴って図2に示されるように)特許文献1の製剤と比較して極めて良好であった。本試験から、ウェブを円筒状の乾燥機上に維持するためには十分な接着が存在するが、この接着力は、クレーピング刃により接触した適切な時点で繊維ウェブが円筒状の乾燥機から剥離するのに十分な剥離性とバランスを保っているため、本発明の製剤の剥離特性はクレーピングプロセスにおいてより良好に発揮すると考えられることが示される。
実施例2
実施例1で使用されるような本発明の油性製剤を、原油をベースとした製剤と、また剥離製剤を含有していない対照と更に比較した。原油をベースとした剥離製剤は、Buckman製の市販品、すなわちBUSPERSE 2032とした。この剥離製剤は軽質原油と界面活性剤とを主に含有し、クレーピング産業で現在使用されている非常に代表的な剥離剤とされるものである。
剥離助剤濃度を(0.25wt%の代わりに)0.1wt%とし、試験を10回ではなく12回行った以外は、実施例1で行ったものと同様の希釈率及び接着剤との組合せを実施例2で繰り返した。図3により示される結果から再度見ることができるように、剥離剤を含有していない対照接着剤は、経時的に最も大きい粘着力を有し、接着剤/原油製剤は本発明の接着剤/剥離製剤と比較して略50%大きい粘着力を有しており、これより、本発明が所望の剥離特性を実現するものの、クレーピングプロセスにおける使用目的に十分な粘着力を維持したことが再度示された。
実施例3
本実施例では、以下の構成成分を混ぜ合わせて配合物を生成することによって調製した本発明の別の油性製剤を使用した。
Figure 2014531475
この製剤を、原油をベースとした製剤と、また剥離製剤を含有していない対照と更に比較した。原油をベースとした剥離製剤は、Buckman製の市販品、すなわちBUSPERSE 2032とした。この剥離製剤は軽質原油と界面活性剤とを主に含有し、クレーピング産業で現在使用されている非常に代表的な剥離剤とされるものである。
剥離助剤濃度を(0.25wt%の代わりに)0.1wt%とした以外は、実施例1で行ったものと同様の希釈率及び接着剤との組合せを実施例3で繰り返し、試験は10回行った。剥離剤を含有していない対照接着剤は、経時的に最も大きい粘着力(粘着度約220g)を有し、接着剤/原油製剤は本発明の接着剤/剥離製剤(粘着度約60g)と比較して略25%大きい粘着力(粘着度約90g〜95g)を有しており、これより、本発明が所望の剥離特性を実現するものの、クレーピングプロセスにおける使用目的に十分な粘着力を維持したことが再度示された。
本発明は以下の態様/実施形態/特徴を任意の順序及び/又は任意の組合せで包含する:
1. 本発明は、油性製剤であって、
a)少なくとも1つの植物油と、
b)少なくとも1つのレシチンと、
c)少なくとも1つの分散剤/乳化剤と、任意に、
d)水と、
を含み、上記少なくとも植物油が、該油性製剤中において最大重量パーセントで存在し、存在する場合、上記水が、最小重量パーセントで存在する、油性製剤に関する。
2. 少なくとも1つの溶剤を更に含む、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の油性製剤。
3. 少なくとも1つのアルコールを更に含む、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の油性製剤。
4. 少なくとも1つの脂肪酸を更に含む、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の油性製剤。
5. 少なくとも1つのアルコールと、少なくとも1つの脂肪酸とを更に含む、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の油性製剤。
6. 上記アルコールが、C〜C14炭素鎖異性体を含有する第一級アルコールである、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の油性製剤。
7. 上記アルコールが、C〜C14炭素鎖異性体を含有する第一級アルコールであり、上記脂肪酸がトール油脂肪酸である、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の油性製剤。
8. 上記アルコールが、C10〜C13炭素鎖異性体を含有する第一級アルコールである、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の油性製剤。
9. 上記少なくとも1つの植物油が50wt%〜75wt%の量で存在し、上記少なくとも1つのレシチンが10wt%〜30wt%の量で存在し、上記少なくとも1つの分散剤/乳化剤が5wt%〜35wt%の量で存在し、上記水が0wt%〜10wt%の量で存在し、該重量パーセントが上記油性製剤の総重量パーセントベースである、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の油性製剤。
10. 上記少なくとも1つの植物油が50wt%〜75wt%の量で存在し、上記少なくとも1つのレシチンが10wt%〜30wt%の量で存在し、上記少なくとも1つの分散剤/乳化剤が5wt%〜35wt%の量で存在し、上記水が0wt%〜5wt%の量で存在し、上記アルコールが0.1wt%〜3wt%の量で存在し、上記脂肪酸が0.5wt%〜約4wt%の量で存在する、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の油性製剤。
11. 上記少なくとも1つの分散剤/乳化剤が少なくとも1つのポリソルベートを含む、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の油性製剤。
12. 上記少なくとも1つの植物油が、大豆油、キャノーラ油、トウモロコシ油、パーム核油、ヤシ油、菜種油、ヒマワリ油、落花生油、オリーブ油、又はそれらの任意の組合せであり、上記少なくとも1つの分散剤/乳化剤が、少なくとも1つのポリソルベートと、少なくとも1つのアルコキシル化アルコールとを含む、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の油性製剤。
13. 上記少なくとも1つの植物油が、大豆油、キャノーラ油、トウモロコシ油、パーム核油、ヤシ油、菜種油、ヒマワリ油、落花生油、オリーブ油、又はそれらの任意の組合せである、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の油性製剤。
14. 上記レシチンが天然レシチンである、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の油性製剤。
15. 少なくとも1つの分散剤/乳化剤が少なくとも2つの分散剤/乳化剤である、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の油性製剤。
16. 少なくとも1つの分散剤/乳化剤が少なくとも3つの分散剤/乳化剤である、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の油性製剤。
17. 上記少なくとも1つの分散剤/乳化剤が、アルコキシル化ヒマシ油エステル、オレイン酸ソルビタン、アルコキシル化アルコール、又はそれらの任意の組合せである、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の油性製剤。
18. 上記少なくとも1つの分散剤/乳化剤が、アルコキシル化ヒマシ油エステルと、オレイン酸ソルビタンと、アルコキシル化アルコールとの組合せである、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の油性製剤。
19. 上記少なくとも1つの植物油がキャノーラ油又は大豆油であり、上記少なくとも1つの分散剤/乳化剤が、エトキシル化ヒマシ油エステルと、オレイン酸ソルビタンと、エトキシル化アルコールとの組合せである、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の油性製剤。
20. 上記油性製剤の総重量パーセントベースで、上記少なくとも1つの植物油が、50wt%〜75wt%の量のキャノーラ油又は大豆油であり、上記レシチンが10wt%〜30wt%の量で存在し、上記少なくとも1つの分散剤/乳化剤が、5wt%〜35wt%の合計量の、アルコキシル化ヒマシ油エステルと、オレイン酸ソルビタンと、エトキシル化アルコールとの組合せであり、水が0wt%〜5wt%の量である、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の油性製剤。
21. 繊維ウェブをクレープ加工する方法であって、
乾燥機表面を備える回転する円筒状の乾燥機を準備することと、
上記乾燥機表面に前項1の油性製剤を含む製剤を塗布することと、
上記乾燥機表面に繊維ウェブを運搬することと、
乾燥した繊維ウェブを形成するように、上記乾燥機表面上で上記繊維ウェブを乾燥させることと、
上記乾燥機表面から上記乾燥した繊維ウェブをクレープ加工することと、
を含む、繊維ウェブをクレープ加工する方法。
22. 少なくとも1つの接着剤、及び任意に少なくとも1つの調整剤又は軟化剤を、上記製剤と併せて塗布する、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の方法。
23. 上記製剤が、上記油性製剤と、10wt%〜30wt%の量で存在する水とを含む、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の方法。
24. 上記接着剤がPAEを含む、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の方法。
25. 上記繊維ウェブが、再生混合オフィス廃棄物から得られるパルプを含む、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の方法。
26. 上記製剤が、少なくとも1つの接着剤と、上記油性製剤と、任意に少なくとも1つの調整剤とを含む、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の方法。
27. 上記製剤が、約0.5wt%〜3wt%の量の少なくとも1つのクレーピング接着剤と、約0.5wt%〜5wt%の量の上記油性製剤とを含み、残りが水であり、重量パーセントが全て上記製剤の総重量ベースである、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の方法。
28. 上記製剤を、乾燥機表面1m当たり約0.5mg〜乾燥機表面1m当たり5mgの量で塗布する、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の方法。
29. 上記製剤を、乾燥機表面1m当たり約1mg〜乾燥機表面1m当たり2.5mgの量で塗布する、任意の上記又は下記の実施形態/特徴/態様の方法。
本発明は文及び/又は段落に記載される上記及び/又は下記のこれらの様々な特徴又は実施形態の任意の組合せを包含し得る。本明細書に開示される特徴の任意の組合せが本発明の一部であるとみなされ、組み合わせることができる特徴に関しては何ら限定を意図しない。
出願人らはこの開示における全ての引用文献の全内容を具体的に援用する。さらに、量、濃度又は他の値若しくはパラメータが範囲、好ましい範囲、又は好ましい上限値と好ましい下限値とのリストのいずれかとして与えられる場合、これは範囲が別々に開示されているかに関わらず、任意の範囲上限又は好ましい値と任意の範囲下限又は好ましい値との任意の対からなる全ての範囲を具体的に開示するものと理解される。数値の範囲が本明細書で言及されている場合、特に指定のない限り、範囲はその端点、並びに範囲内の全ての整数及び少数を含むことが意図される。本発明の範囲は、範囲を規定する場合に言及された特定の値に限定されることは意図されない。
本発明の他の実施形態は、本明細書の考察及び本明細書に開示される本発明の実施から当業者にとって明らかであろう。本明細書及び本実施例は単なる例示とみなされ、本発明の真の範囲及び趣旨は添付の特許請求の範囲及びその均等物により示されることが意図される。

Claims (29)

  1. 油性製剤であって、
    a)少なくとも1つの植物油と、
    b)少なくとも1つのレシチンと、
    c)少なくとも1つの分散剤/乳化剤と、任意に、
    d)水と、
    を含み、前記少なくとも1つの植物油が、該油性製剤中において最大重量パーセントで存在し、存在する場合、前記水が、最小重量パーセントで存在する、油性製剤。
  2. 少なくとも1つの溶剤を更に含む、請求項1に記載の油性製剤。
  3. 少なくとも1つのアルコールを更に含む、請求項1に記載の油性製剤。
  4. 少なくとも1つの脂肪酸を更に含む、請求項1に記載の油性製剤。
  5. 少なくとも1つのアルコールと、少なくとも1つの脂肪酸とを更に含む、請求項1に記載の油性製剤。
  6. 前記アルコールが、C〜C14炭素鎖異性体を含有する第一級アルコールである、請求項5に記載の油性製剤。
  7. 前記アルコールが、C〜C14炭素鎖異性体を含有する第一級アルコールであり、前記脂肪酸がトール油脂肪酸である、請求項5に記載の油性製剤。
  8. 前記アルコールが、C10〜C13炭素鎖異性体を含有する第一級アルコールである、請求項5に記載の油性製剤。
  9. 前記少なくとも1つの植物油が50wt%〜75wt%の量で存在し、前記少なくとも1つのレシチンが10wt%〜30wt%の量で存在し、前記少なくとも1つの分散剤/乳化剤が5wt%〜35wt%の量で存在し、前記水が0wt%〜10wt%の量で存在し、該重量パーセントが前記油性製剤の総重量パーセントベースである、請求項1に記載の油性製剤。
  10. 前記少なくとも1つの植物油が50wt%〜75wt%の量で存在し、前記少なくとも1つのレシチンが10wt%〜30wt%の量で存在し、前記少なくとも1つの分散剤/乳化剤が5wt%〜35wt%の量で存在し、前記水が0wt%〜5wt%の量で存在し、前記アルコールが0.1wt%〜3wt%の量で存在し、前記脂肪酸が0.5wt%〜約4wt%の量で存在する、請求項5に記載の油性製剤。
  11. 前記少なくとも1つの分散剤/乳化剤が少なくとも1つのポリソルベートを含む、請求項1に記載の油性製剤。
  12. 前記少なくとも1つの植物油が、大豆油、キャノーラ油、トウモロコシ油、パーム核油、ヤシ油、菜種油、ヒマワリ油、落花生油、オリーブ油、又はそれらの任意の組合せであり、前記少なくとも1つの分散剤/乳化剤が、少なくとも1つのポリソルベートと、少なくとも1つのアルコキシル化アルコールとを含む、請求項1に記載の油性製剤。
  13. 前記少なくとも1つの植物油が、大豆油、キャノーラ油、トウモロコシ油、パーム核油、ヤシ油、菜種油、ヒマワリ油、落花生油、オリーブ油、又はそれらの任意の組合せである、請求項1に記載の油性製剤。
  14. 前記レシチンが天然レシチンである、請求項1に記載の油性製剤。
  15. 前記少なくとも1つの分散剤/乳化剤が少なくとも2つの分散剤/乳化剤である、請求項1に記載の油性製剤。
  16. 前記少なくとも1つの分散剤/乳化剤が少なくとも3つの分散剤/乳化剤である、請求項1に記載の油性製剤。
  17. 前記少なくとも1つの分散剤/乳化剤が、アルコキシル化ヒマシ油エステル、オレイン酸ソルビタン、アルコキシル化アルコール、又はそれらの任意の組合せである、請求項1に記載の油性製剤。
  18. 前記少なくとも1つの分散剤/乳化剤が、アルコキシル化ヒマシ油エステルと、オレイン酸ソルビタンと、アルコキシル化アルコールとの組合せである、請求項1に記載の油性製剤。
  19. 前記少なくとも1つの植物油がキャノーラ油又は大豆油であり、前記少なくとも1つの分散剤/乳化剤が、エトキシル化ヒマシ油エステルと、オレイン酸ソルビタンと、エトキシル化アルコールとの組合せである、請求項1に記載の油性製剤。
  20. 前記油性製剤の総重量パーセントベースで、前記少なくとも1つの植物油が、50wt%〜75wt%の量のキャノーラ油又は大豆油であり、前記レシチンが10wt%〜30wt%の量で存在し、前記少なくとも1つの分散剤/乳化剤が、5wt%〜35wt%の合計量の、アルコキシル化ヒマシ油エステルと、オレイン酸ソルビタンと、エトキシル化アルコールとの組合せであり、水が0wt%〜5wt%の量である、請求項1に記載の油性製剤。
  21. 繊維ウェブをクレープ加工する方法であって、
    乾燥機表面を備える回転する円筒状の乾燥機を準備することと、
    前記乾燥機表面に請求項1に記載の油性製剤を含む製剤を塗布することと、
    前記乾燥機表面に繊維ウェブを運搬することと、
    乾燥した繊維ウェブを形成するように、前記乾燥機表面上で前記繊維ウェブを乾燥させることと、
    前記乾燥機表面から前記乾燥した繊維ウェブをクレープ加工することと、
    を含む、繊維ウェブをクレープ加工する方法。
  22. 少なくとも1つの接着剤、及び任意に少なくとも1つの調整剤又は軟化剤を、前記製剤と併せて塗布する、請求項21に記載の方法。
  23. 前記製剤が、前記油性製剤と、10wt%〜30wt%の量で存在する水とを含む、請求項21に記載の方法。
  24. 前記接着剤がPAEを含む、請求項22に記載の方法。
  25. 前記繊維ウェブが、再生混合オフィス廃棄物から得られるパルプを含む、請求項21に記載の方法。
  26. 前記製剤が、少なくとも1つの接着剤と、前記油性製剤と、任意に少なくとも1つの調整剤とを含む、請求項21に記載の方法。
  27. 前記製剤が、約0.5wt%〜3wt%の量の少なくとも1つのクレーピング接着剤と、約0.5wt%〜5wt%の量の前記油性製剤とを含み、残りが水であり、重量パーセントが全て前記製剤の総重量ベースである、請求項21に記載の方法。
  28. 前記製剤を、乾燥機表面1m当たり約0.5mg〜乾燥機表面1m当たり5mgの量で塗布する、請求項21に記載の方法。
  29. 前記製剤を、乾燥機表面1m当たり約1mg〜乾燥機表面1m当たり2.5mgの量で塗布する、請求項21に記載の方法。
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