JPWO2018174050A1 - 混合補助具及びシリンジシステム - Google Patents

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Abstract

混合補助具(14)は、シリンジキット(12)の一方の押し子基端部(30A)が装着可能な第1装着部(54A)と、シリンジキット(12)の他方の押し子基端部(30B)が装着可能な第2装着部(54B)と、第1装着部(54A)と第2装着部(54B)を連結する棒状の連結部(58)とを備える。連結部(58)の幅は、フィンガグリップ(26A、26B)の長軸に沿った長さよりも小さい。第1装着部(54A)と第2装着部(54B)に一方及び他方の押し子基端部(30A、30B)がそれぞれ装着されている状態で、フィンガグリップ(26A、26B)が連結部(58)よりも外側に突出する。

Description

本発明は、2つのシリンジ内の薬剤を混合する際に用いられる混合補助具及びシリンジシステムに関する。
従来、2つのシリンジ内の薬剤を混合するための二薬混合用のシリンジキットは公知である(例えば、特開2013−132349号公報参照)。この種のシリンジキットの使用においては、2つのシリンジ内の薬剤を混合するために、2つのシリンジのバレル同士を接続し、一方のシリンジの押し子を押すことで、当該一方のシリンジのバレル内の薬剤を他方のシリンジのバレルに移行させる。
従来の二薬混合用のシリンジキットでは、一方のバレルから他方のバレルへと薬剤を移行させる際、他方のバレル内のガスケットの抵抗を受けて薬剤が移行できないか、あるいは移行に時間がかかることがある。特に、シリンジ内に空気が多い粉剤の場合、空気の圧縮によるバッファが大きく、移行に時間がかかる。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、シリンジキットを用いた薬剤の混合時間を短縮することが可能な混合補助具及びシリンジシステムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、薬剤を混合するために先端部同士が互いに接続可能な2つのシリンジを備えたシリンジキットに装着可能な混合補助具であって、前記2つのシリンジの各々は、基端に径方向外側に突出したフィンガグリップを有するバレルと、バレル内に摺動可能に配置されたガスケットと、前記ガスケットに接続されるとともに基端に押し子基端部を有し前記バレルの基端開口から基端方向に突出した押し子とを備え、前記フィンガグリップは、短軸と長軸を有する非円形形状に形成され、前記混合補助具は、前記2つのシリンジが互いに接続された接続状態の前記シリンジキットの一方の前記押し子基端部が装着可能な第1装着部と、前記接続状態の前記シリンジキットの他方の前記押し子基端部が装着可能な第2装着部と、前記第1装着部と前記第2装着部とを連結する棒状の連結部と、を備え、前記連結部の、前記混合補助具の長手方向と垂直な方向の幅は、前記フィンガグリップの前記長軸に沿った長さよりも小さく、前記第1装着部と前記第2装着部に一方及び他方の前記押し子基端部がそれぞれ装着されている状態で、前記フィンガグリップが前記連結部よりも外側に突出することを特徴とする。
上記の構成を備えた混合補助具によれば、2つのシリンジの押し子同士が混合補助具により連結されているため、一方の押し子を先端方向に押す操作を行うと、同時に他方の押し子が基端方向に引っ張られる操作が生じる。これにより、薬剤の移行がスムーズに行われ、混合時間を短縮することが可能となる。また、シリンジ内に空気が入っている場合でも、混合時に空気の圧縮が起こらず、スムーズに混合することが可能となる。さらに、混合補助具を用いない場合と同様に押し子を押すような操作で混合が行えるため、同様の操作感覚で混合を行うことが可能である。
連結部は、互いに対向して延在する2つの連結部材を有し、前記2つの連結部材の各々の一端側は、前記第1装着部に連結されており、前記2つの連結部材の各々の他端側は、前記第2装着部に連結されており、前記接続状態の前記シリンジキットが前記混合補助具に装着された状態で、前記シリンジキットは、前記2つの連結部材の間に配置されてもよい。
この構成により、混合操作時の連結部の変形が抑制されるため、薬剤の移行を一層スムーズに行うことができる。
前記第1装着部及び前記第2装着部は、前記押し子基端部の基端面を支持するとともに指で押圧される指当部を有し、前記指当部の、前記混合補助具の長手方向と垂直な方向の幅は、前記押し子基端部の直径よりも大きく、且つ前記フィンガグリップの前記長軸に沿った長さよりも小さくてもよい。
この構成により、指当部が適度な大きさを有するため、混合操作を行う際に、指当部に指を当てて押し子を押しやすい。
前記混合補助具は、接続状態の前記シリンジキットを装着可能な第1形態と、前記第1形態よりも全長が短くなった第2形態とに変形可能であってもよい。
この構成により、混合補助具の使用前には第2形態にしてコンパクトに保管しておくことができる。また、使用後には第1形態から第2形態に変形させてコンパクトに廃棄することができる。
前記連結部は、前記第1装着部を有する第1部材と、前記第2装着部を有する第2部材とを有し、前記第1部材と前記第2部材とはヒンジ部を介して互いに回動可能に連結されていてもよい。
これにより、簡易且つ経済的な構成で、第1形態と第2形態とに変形可能な混合補助具を実現することができる。
また、本発明は、薬剤を混合するために先端部同士が互いに接続可能な2つのシリンジを備えたシリンジキットと、前記2つのシリンジが互いに接続された接続状態の前記シリンジキットが装着可能な混合補助具と、を備えたシリンジシステムであって、前記2つのシリンジの各々は、基端にフィンガグリップを有するバレルと、バレル内に摺動可能に配置されたガスケットと、前記ガスケットに接続されるとともに基端に押し子基端部を有し前記バレルの基端開口から基端方向に突出した押し子とを備え、前記フィンガグリップは、短軸と長軸を有する非円形形状に形成され、前記混合補助具は、前記接続状態の前記シリンジキットの一方の前記押し子基端部が装着可能な第1装着部と、前記接続状態の前記シリンジキットの他方の前記押し子基端部が装着可能な第2装着部と、前記第1装着部と前記第2装着部とを連結する棒状の連結部と、を備え、前記連結部の、前記混合補助具の長手方向と垂直な方向の幅は、前記押し子基端部の前記長軸に沿った長さよりも小さく、前記第1装着部と前記第2装着部に一方及び他方の前記押し子基端部が装着されている状態で、前記フィンガグリップが前記連結部よりも外側に突出することを特徴とする。
上記シリンジシステムにおいて、連結部は、互いに対向して延在する2つの連結部材を有し、前記2つの連結部材の各々の一端側は、前記第1装着部に連結されており、前記2つの連結部材の各々の他端側は、前記第2装着部に連結されており、前記接続状態の前記シリンジキットが前記混合補助具に装着された状態で、前記シリンジキットは、前記2つの連結部材の間に配置されてもよい。
この構成により、混合操作時の連結部の変形が抑制されるため、薬剤の移行を一層スムーズに行うことができる。
上記シリンジシステムにおいて、前記第1装着部及び前記第2装着部は、前記押し子基端部の基端面を支持するとともに指で押圧される指当部を有し、前記指当部の、前記混合補助具の長手方向と垂直な方向の幅は、前記押し子基端部の直径よりも大きく、且つ前記フィンガグリップの前記長軸に沿った長さよりも小さくてもよい。
この構成により、指当部が適度な大きさを有するため、混合操作を行う際に、指当部に指を当てて押し子を押しやすい。
上記シリンジシステムにおいて、前記混合補助具は、接続状態の前記シリンジキットを装着可能な第1形態と、前記第1形態よりも全長が短くなった第2形態とに変形可能であってもよい。
この構成により、混合補助具の使用前には第2形態にしてコンパクトに保管しておくことができる。また、使用後には第1形態から第2形態に変形させてコンパクトに廃棄することができる。
上記シリンジシステムにおいて、前記連結部は、前記第1装着部を有する第1部材と、前記第2装着部を有する第2部材とを有し、前記第1部材と前記第2部材とはヒンジ部を介して互いに回動可能に連結されていてもよい。
これにより、簡易且つ経済的な構成で、第1形態と第2形態とに変形可能な混合補助具を実現することができる。
上記シリンジシステムにおいて、前記シリンジキットの初期状態で、前記2つのシリンジの少なくとも一方の前記バレル内の前記ガスケットよりも先端側に形成された充填空間には空気が入っていてもよい。
この構成により、2つのシリンジが互いに接続された状態のシリンジキットの全長と、第1装着部と第2装着部との間の長さとが異なる場合でも、空気の分だけ押し子を軸方向に移動させることができるため、連結部を無理に変形させることなくシリンジキットを混合補助具に装着することが可能である。
上記シリンジシステムにおいて、前記2つのシリンジの前記バレルの先端部には、互いに螺合可能な螺合用突起部が設けられており、前記バレルの基端には、径方向外側に突出したフランジ部が設けられ、前記フィンガグリップは、前記バレルの軸を中心に回転可能に前記フランジ部に装着されたグリップ部材であってもよい。
この構成により、螺合用突起部の螺合状態によらずに、連結部の外側にフィンガグリップを容易且つ確実に突出させることができる。
本発明の混合補助具及びシリンジシステムによれば、シリンジキットを用いた薬剤の混合時間を短縮することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るシリンジシステムの斜視図である。 シリンジキット(接続前)の斜視図である。 図1に示したシリンジシステムの平面図である。 図3におけるIV−IV線に沿った断面図である。 シリンジキット(接続後)の斜視図である。 シリンジキットと混合補助具の長さが異なる場合の説明図である。 本発明の第2実施形態に係るシリンジシステムの斜視図である。 図7に示したシリンジシステムの混合補助具を折り曲げた状態の斜視図である。
以下、本発明に係る混合補助具及びシリンジシステムについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一又は同様な要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
[第1実施形態]
図1に示す第1実施形態に係るシリンジシステム10は、一方のバレル内の充填物と他方のバレル内の充填物とを混合するためのデバイスである。このシリンジシステム10は、薬剤Mを混合するために先端部同士が互いに接続可能な2つのシリンジを備えたシリンジキット12と、2つのシリンジが互いに接続された接続状態のシリンジキット12が装着可能な混合補助具14とを備える。図1では、シリンジキット12が混合補助具14に装着された状態を示している。
シリンジキット12は、互いに螺合接続可能なオスシリンジ16とメスシリンジ18とを備える。オスシリンジ16とメスシリンジ18は、ともに薬剤等の内容物が予め充填されたプレフィルドシリンジとして構成されている。
なお、以下の説明では、オスシリンジ16について、メスシリンジ18と接続される側あるいはその方向を「先端部」あるいは「先端方向」と呼び、その逆側あるいは逆方向を「基端部」あるいは「基端方向」と呼ぶ。また、メスシリンジ18について、オスシリンジ16と接続される側あるいはその方向を「先端部」あるいは「先端方向」と呼び、その逆側あるいは逆方向を「基端部」あるいは「基端方向」と呼ぶ。
図2及び図4に示すように、オスシリンジ16は、中空体からなるオスシリンジ用バレル20と、オスシリンジ用バレル20内に摺動可能に挿入されたガスケット22と、ガスケット22に連結された押し子24Aと、オスシリンジ用バレル20とガスケット22とにより形成される充填空間21に充填された薬剤Mとを備える。以下、「オスシリンジ用バレル20」を「オスバレル20」と略称する。
オスバレル20は、略円筒形状をなすとともに基端に基端開口部が形成されたバレル胴部20aと、バレル胴部20aの先端に設けられたノズル20bと、ノズル20bの外側に設けられたロックアダプタ20cと、バレル胴部20aの基端から径方向外側に突出したフランジ部20fと、バレル胴部20aの基端部に設けられたフィンガグリップ26Aとを有する。バレル胴部20a、ノズル20b、ロックアダプタ20c及びフランジ部20fは一体成形されている。バレル胴部20a、ノズル20b、ロックアダプタ20c及びフランジ部20fにより、オスバレル本体が構成されている。
ノズル20bは、バレル胴部20aの先端中心部からバレル胴部20aに対して縮径して先端方向に延出している。ノズル20bは、軸方向に貫通するとともにバレル胴部20aの内腔(充填空間21)と連通した通路20g(図4参照)を有する。
ノズル20bは、横断面外形が円形状であって、先端方向に向かって外径が減少するテーパ状外周面20bsを有するオスルアーとして構成されている。ノズル20bは、メスシリンジ18の後述する筒部40b(メスルアー)に嵌合可能である。
図2に示すように、ロックアダプタ20cは、バレル胴部20aの先端から先端方向に延出し且つノズル20bを同心状に囲む略中空円筒状に構成されている。ロックアダプタ20cの内周面にはネジ20eが形成されている。
フランジ部20fは、円形の外周部の互いに反対側の部分を直線状にカットした非円形形状を有する。
ガスケット22は、バレル胴部20aの基端で開口する基端開口部を介してバレル胴部20a内に挿入されている。ガスケット22によってバレル胴部20aの基端側が液密に封止されている。ガスケット22は、例えばゴム材等の弾性材料により構成されている。ガスケット22は、その外周部がバレル胴部20aの内周面に液密に接するとともに、バレル胴部20a内に摺動可能に配置されている。
押し子24Aの先端部に、ガスケット22が連結されている。具体的に、押し子24Aは、先端部がガスケット22に連結された軸部28Aと、軸部28Aの基端に設けられた押し子基端部30Aとを有する。押し子基端部30Aは、軸部28Aの基端から径方向外方に突出したフランジ状に形成されている。ユーザが押し子24Aを軸方向(先端方向又は基端方向)に押圧することにより、ガスケット22がバレル胴部20a内を軸方向に摺動する。なお、押し子24Aは、オスシリンジ16を使用する際に、ガスケット22に連結されてもよい。
フィンガグリップ26Aは、オスバレル20の軸を中心に回転可能にフランジ部20fに装着されたグリップ部材27Aである。グリップ部材27Aは、オスバレル20の基端部に装着されるベース部32と、互いに反対方向に突出した一対の指掛け部34とを有しており、オスバレル20の軸方向から見て、短軸と長軸を有する非円形形状に形成されている。フィンガグリップ26Aは、U字状のフランジ装着溝36を有する。当該フランジ装着溝36にフランジ部20fが挿入(嵌合)されることで、オスバレル20とグリップ部材27Aとが軸方向に相対移動不可能に固定されている。
薬剤Mは、メスシリンジ18内に充填された医療用液体ML(具体的には、生理食塩水等の溶解液)によって溶解・希釈・混合されるものであれば、粉末状薬剤、凍結乾燥薬剤、固形状薬剤、液状薬剤等、どのようなものであってもよい。このような薬剤Mとしては、例えば、タンパク製剤、ペプチド製剤、抗腫瘍剤、ビタミン剤(総合ビタミン剤)、各種アミノ酸、ヘパリンのような抗血栓剤、インシュリン、抗生物質、鎮痛剤、強心剤、静注麻酔剤、医療用麻薬、抗パーキンソン剤、潰瘍治療剤、副腎皮質ホルモン剤、不整脈用剤等が挙げられる。
なお、オスシリンジ16の初期状態で、ノズル20bには図示しないキャップが装着されており、このキャップによってノズル20bの先端開口部20b1が封止されている。このキャップは、オスシリンジ16の使用時(シリンジキット12の使用時)にノズル20bから取り外される。
メスシリンジ18は、中空体からなるメスシリンジ用バレル40と、メスシリンジ用バレル40内に摺動可能に挿入されたガスケット42と、ガスケット42に連結された押し子24Bと、メスシリンジ用バレル40とガスケット42とにより形成される充填空間43に充填された医療用液体MLとを備える。以下、「メスシリンジ用バレル40」を「メスバレル40」と略称する。
メスバレル40は、略円筒形状をなすとともに基端に基端開口部が形成されたバレル胴部40aと、バレル胴部40aの先端から先端方向に突出した筒部40bと、バレル胴部40aの基端から径方向外側に突出形成されたフランジ部40fと、バレル胴部40aの基端部に装着されたフィンガグリップ26Bとを有する。バレル胴部40a、筒部40b及びフランジ部40fにより、メスバレル本体が構成されている。
筒部40bは、バレル胴部40aの先端から先端方向に延出している。筒部40bは、軸方向に貫通するとともにバレル胴部40aの内腔(充填空間43)と連通した通路を有する。筒部40bは、先端方向に向かって外径が増大するテーパ状内周面40bs(図4も参照)を有するメスルアーとして構成されている。
筒部40bの先端外周部には、筒部40bの軸線(中心線)を基準に互いに反対の外方(径方向外方)に突出した2つの突起40dが設けられている。2つの突起40dは、オスバレル20のロックアダプタ20cに設けられたネジ20eと螺合可能である。
フランジ部40fは、円形の外周部の互いに反対側の部分を直線状にカットした非円形形状を有する。
図2において、ガスケット42は、バレル胴部40aの基端で開口する基端開口部を介してバレル胴部40a内に挿入されている。ガスケット42によってバレル胴部40aの基端側が液密に封止されている。ガスケット42は、例えばゴム材等の弾性材料により構成されている。ガスケット42は、その外周部がバレル胴部40aの内周面に液密に接するとともに、バレル胴部40a内に摺動可能に配置されている。
押し子24Bの先端部に、ガスケット42が連結されている。具体的に、押し子24Bは、先端部がガスケット42に連結された軸部28Bと、軸部28Bの基端に設けられた押し子基端部30Bとを有する。押し子基端部30Bは、軸部28Bの基端から径方向外方に突出したフランジ状に形成されている。ユーザが押し子24Bを軸方向(先端方向又は基端方向)に押圧することにより、ガスケット42がバレル胴部40a内を軸方向に摺動する。なお、押し子24Bは、メスシリンジ18を使用する際に、ガスケット42に連結されてもよい。
フィンガグリップ26Bは、メスバレル40の軸を中心に回転可能にフランジ部40fに装着されたグリップ部材27Bである。グリップ部材27Bは、メスバレル40の基端部に装着されるベース部46と、ベース部46から互いに反対方向に突出した一対の指掛け部48とを有しており、メスバレル40の軸方向から見て、短軸と長軸を有する非円形形状に形成されている。フィンガグリップ26Aは、U字状のフランジ装着溝50を有する。当該フランジ装着溝50にフランジ部40fが挿入(嵌合)されることで、メスバレル40とグリップ部材27Bとが軸方向に相対移動不可能に固定されている。
メスシリンジ18の初期状態で、筒部40bには図示しないキャップが装着されており、このキャップによって筒部40bの先端開口部が封止されている。このキャップは、メスシリンジ18の使用時(シリンジキット12の使用時)に筒部40bから取り外される。
医療用液体MLは、オスシリンジ16内の薬剤Mの溶解、希釈又は混合が可能な液体である。このような医療用液体MLとしては、生理食塩水等の薬剤溶解液、薬剤希釈液、薬剤混合液、あるいは薬剤(例えば、ビタミン剤、ミネラル類)を含有する薬液でもあってもよい。なお、医療用液体MLは、本実施形態のように予めメスシリンジ18に充填されたものでなく、バイアル等から必要に応じて空のメスシリンジ18内に必要量吸引されたものでもよい。
オスバレル20及びメスバレル40は、透明性を有する硬質材料により構成されている。オスバレル20及びメスバレル40の構成材料としては、例えば、環状ポリオレフィン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等が挙げられる。
シリンジキット12の初期状態において、オスシリンジ16及びメスシリンジ18のうち少なくとも一方のバレル内のガスケットよりも先端側に形成された充填空間には空気が入っている。
図1、図3及び図4に示すように、混合補助具14は、接続状態のシリンジキット12の一方の押し子基端部30Aが装着可能な第1装着部54Aと、接続状態のシリンジキット12の他方の押し子基端部30Bが装着可能な第2装着部54Bと、第1装着部54Aと第2装着部54Bとを連結する棒状の連結部58とを備える。連結部58は、互いに対向して延在する2つの連結部材60を有する。第1装着部54Aと、第2装着部54Bと、連結部58とは、例えば射出成形等により一体成形されている。
図1、図3及び図4では、オスシリンジ16の押し子基端部30Aが第1装着部54Aに装着され、メスシリンジ18の押し子基端部30Bが第2装着部54Bに装着された状態が示されている。なお、オスシリンジ16の押し子基端部30Aが第2装着部54Bに装着され、メスシリンジ18の押し子基端部30Bが第1装着部54Aに装着されてもよい。
第1装着部54A及び第2装着部54Bは、混合補助具14の長手方向に間隔を置いて互いに対向している。第1装着部54A及び第2装着部54Bは、同一形状に構成されているため、以下では代表的に第1装着部54Aの構成について説明する。
図1及び図4に示すように、第1装着部54Aは、押し子基端部30Aの基端面を支持するとともに指で押圧される指当部62と、指当部62との間で押し子基端部30Aを挟持する挟持部64とを有する。指当部62には、押し子基端部30Aの基端面に当接するフランジ当接面62aと、フランジ当接面62aとは反対側に形成されるとともに指で押圧される指当面62bとが設けられている。
第1実施形態において、指当部62は円形板状に形成されている。図3に示すように、指当部62の、混合補助具14の長手方向と垂直な方向の幅Wfは、押し子基端部30Aの直径D(図2参照)よりも大きく、且つフィンガグリップ26Aの長軸に沿った長さLaよりも小さい。
図1及び図4に示すように、挟持部64は、連結部58から互いに対向して突出した一対の係合突起64aを有する。一対の係合突起64a間にはスリット64b(隙間)が形成されている。シリンジキット12が混合補助具14に装着された状態では、当該スリット64bに押し子24Aの軸部28Aが配置(挿入)されている。挟持部64の幅は、指当部62の幅Wfよりも小さい。
図1及び図3に示すように、指当部62の指当面62bには、押し子基端部30Aの外周部に係合可能な係止突起68が設けられている。第1装着部54Aに押し子24のフランジを装着する際には、係止突起68が設けられた側とは反対側から押し子基端部30Aが指当部62と挟持部64との間に挿入される。その際、係止突起68により、第1装着部54Aに対する押し子24の位置が適正位置に位置決めされる。
連結部58を構成する2つの連結部材60は、第1装着部54Aと第2装着部54Bとの間を互いに平行に且つ直線状に延在している。2つの連結部材60の各々の一端側は、第1装着部54Aに連結されている。2つの連結部材60の各々の他端側は、第2装着部54Bに連結されている。
接続状態のシリンジキット12が混合補助具14に装着された状態では、シリンジキット12は、2つの連結部材60の間に配置される。すなわち、混合補助具14は、2つの連結部材60、第1装着部54A及び第2装着部54Bにより、長方形の枠形状の形態を有し、枠形状の内側にシリンジキット12が配置されように構成されている。
図3に示すように、連結部58の、混合補助具14の長手方向と垂直な方向の幅Wは、フィンガグリップ26A、26Bの長軸に沿った長さLa、Lbよりも小さい。これにより、第1装着部54Aと第2装着部54Bに一方及び他方の押し子基端部30A、30Bが装着されている状態で、フィンガグリップ26A、26Bが連結部58よりも外側に突出する。
混合補助具14は、硬質材料により構成されている。混合補助具14の構成材料としては、例えば、環状ポリオレフィン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等が挙げられる。混合補助具14は、金属材料により構成されてもよい。
次に、上記のように構成されたシリンジシステム10の使用方法について説明する。
まず、図2に示すオスシリンジ16及びメスシリンジ18において、オスバレル20のノズル20bとメスバレル40の筒部40bからそれぞれ図示しないキャップを取り外す(開栓する)。
次に、図5のように、オスバレル20とメスバレル40とを互いに接続する。具体的には、ロックアダプタ20cのネジ20e(図2)とメスバレル40の筒部40bに設けられた突起40d(図2)とを螺合させる。この螺合に伴い、オスバレル20のノズル20b(オスルアー)がメスバレル40の筒部40b(メスルアー)に挿入される。これにより、ノズル20bのテーパ状外周面20bs(図2)が、筒部40bのテーパ状内周面40bs(図2)に液密に嵌合する。
次に、図1のように、オスシリンジ16とメスシリンジ18とを互いに接続した状態のシリンジキット12を、混合補助具14に装着する。具体的には、オスシリンジ16及びメスシリンジ18の押し子基端部30A、30Bを、それぞれ第1装着部54A及び第2装着部54Bに挿入し、装着する。これにより、連結部58を構成する2つの連結部材60の間にシリンジキット12が配置されるとともに、2つの連結部材60間から一対の指掛け部34及び一対の指掛け部48が連結部58よりも外側にそれぞれ突出する状態となる。
次に、オスシリンジ16の押し子24Aとメスシリンジ18の押し子24Bとを用いて、ポンピング操作を行うことにより、医療用液体MLと薬剤Mとを混合する。
具体的には、メスシリンジ18のグリップ部材27Bに指(例えば、人差し指及び中指)を掛けながら、それと同じ手の他の指(例えば、親指)で第2装着部54Bの指当部62を第1装着部54A側に向かって押すことにより、第2装着部54Bを介して、メスシリンジ18の押し子24Bをメスシリンジ18の先端方向に押圧する。これにより、メスバレル40内からオスバレル20内へと医療用液体MLを注入し、オスバレル20内で医療用液体MLと薬剤Mとを混合する。
第2装着部54Bを押圧する際、押圧に基づく移動力(操作力)は、連結部58を介して第1装着部54Aへと伝達される。このため、第2装着部54Bを押圧するのと同時に、第1装着部54Aに装着されたオスシリンジ16の押し子24Aが引っ張られる作用が生じる。
次に、オスシリンジ16のグリップ部材27Aに指(例えば、人差し指及び中指)を掛けながら、それと同じ手の他の指(例えば、親指)で第1装着部54Aの指当部62を第2装着部54B側に向かって押すことにより、第1装着部54Aを介して、オスシリンジ16の押し子24Aをオスシリンジ16の先端方向に押圧する。これにより、オスバレル20内からメスバレル40内へと混合液(医療用液体MLと薬剤Mとが混ざったもの)を注入する。そして、オスバレル20とメスバレル40との間でこのような混合液の移動を何度か繰り返し行うことにより、薬剤Mの溶解、希釈又は混合が促進され、所望の薬液が調整される。
第1装着部54Aを押圧する際、押圧に基づく移動力(操作力)は、連結部58を介して第2装着部54Bへと伝達される。このため、第1装着部54Aを押圧するのと同時に、第2装着部54Bに装着されたメスシリンジ18の押し子24が引っ張られる作用が生じる。
この場合、第1実施形態に係るシリンジシステム10は、以下の効果を奏する。
シリンジシステム10によれば、2つのシリンジ16、18の押し子24A、24B同士が混合補助具14により連結されているため、一方の押し子を先端方向に押す操作を行うと、同時に他方の押し子が基端方向に引っ張られる操作が生じる。これにより、薬剤の移行がスムーズに行われ、混合時間を短縮することが可能となる。また、シリンジ内に空気が入っている場合でも、混合時に空気の圧縮が起こらず、スムーズに混合することが可能となる。さらに、混合補助具14を用いない場合と同様に押し子24A、24Bを押すような操作で混合が行えるため、従来と同様の操作感覚で混合を行うことが可能である。
連結部58は、互いに対向して延在する2つの連結部材60を有する。2つの連結部材60の各々の一端側は、第1装着部54Aに連結されている。2つの連結部材60の各々の他端側は、第2装着部54Bに連結されている。そして、接続状態のシリンジキット12が混合補助具14に装着された状態で、シリンジキット12は、2つの連結部材60の間に配置される。この構成により、混合操作時の連結部58の変形が抑制されるため、薬剤の移行を一層スムーズに行うことができる。
第1装着部54A及び第2装着部54Bの各々は、押し子基端部30Aの基端面を支持するとともに指で押圧される指当部62を有する。指当部62の幅Wは、押し子基端部30A、30Bの直径Dよりも大きく、且つフィンガグリップ26A、26Bの長軸に沿った長さLa、Lbよりも小さい。この構成により、指当部62が適度な大きさを有するため、混合操作を行う際に、指当部62に指を当てて押し子24を押しやすい。
フィンガグリップ26A、26Bは、バレルの軸を中心に回転可能にフランジ部26d、40fに装着されたグリップ部材27A、27Bである。この構成により、螺合用突起部(ネジ20e及び突起40d)の螺合状態によらずに、連結部58の外側にグリップ部材27A、27Bを容易且つ確実に突出させることができる。
すなわち、オスバレル20及びメスバレル40のフランジ部26d、40fは長軸と短軸を有する非円形形状であり、ネジ20e及び突起40dの螺合完了状態で、オスバレル20のフランジ部26dと、メスバレル40のフランジ部40fとは、回転方向の向きが異なる場合がある。そのような場合でも、グリップ部材27A、27Bはオスバレル20及びメスバレル40に対してそれぞれ回転可能であるため、グリップ部材27A、27Bの回転方向の向きを調整してからシリンジキット12を混合補助具14に装着することで、連結部58よりも外側にグリップ部材27A、27Bを確実に突出させることができる。これにより、グリップ部材27A、27Bに確実に指を掛けることができ、混合操作をスムーズに遂行することができる。
図6に示すように、オスシリンジ16及びメスシリンジ18が互いに接続された状態のシリンジキット12の全長L1と、第1装着部54Aと第2装着部54Bとの間の長さL2とが異なる場合がある。図6では、L1がL2よりも長い場合を示しているが、逆に、L1がL2よりも短い場合もあり得る。一方、シリンジキット12の初期状態で、オスシリンジ16及びメスシリンジ18の少なくとも一方のバレル内のガスケットよりも先端側に形成された充填空間には空気が入っている。このため、上記L1とL2とが異なる場合でも、充填空間に存在する空気の圧縮もしくは膨張により、ある程度、押し子(押し子24A又は押し子24B)を軸方向に移動させることができる。従って、連結部58を無理に変形させることなくシリンジキット12を混合補助具14に装着することが可能である。
[第2実施形態]
図7及び図8に示す第2実施形態に係るシリンジシステム10aの混合補助具14aは、接続状態のシリンジキット12を装着可能な第1形態(図7)と、第1形態よりも全長が短くなった第2形態(図8)とに変形可能である。この構成により、混合補助具14のa使用前には混合補助具14aを第2形態にしてコンパクトに保管しておくことができる。また、使用後には混合補助具14aを第1形態から第2形態に変形させてコンパクトに廃棄することができる。
混合補助具14aの連結部58は、第1装着部54Aを有する第1部材70と、第2装着部54Bを有する第2部材72とを有する。第1部材70と第2部材72とはヒンジ部74を介して互いに回動可能に連結されている。これにより、簡易且つ経済的な構成で、第1形態と第2形態とに変形可能な混合補助具14aを実現することができる。
具体的に、第1部材70の第1装着部54Aが設けられた側とは反対側の端部70aと、第2部材72の第2装着部54Bが設けられた側とは反対側の端部72aとが、混合補助具14の長手方向の軸に対して垂直な軸aを中心に回動可能に連結されている。これにより、図8に示すように、混合補助具14aは、連結部58の中間部で折れる形状で折り畳み可能に構成されている。
第2実施形態において、第2部材72は、第1部材70よりも短く構成されている。これにより、図8に示すように、混合補助具14aが折り畳まれた状態では、第1装着部54Aと第2装着部54Bとが、混合補助具14aの長手方向にずれて配置されるとともに、第2装着部54Bの一部が、第1部材70側の連結部材60間に挿入される。このため、折り畳み状態での混合補助具14aの幅をより小さくすることができ、一層のコンパクト化が図られる。
なお、第2実施形態のうち、第1実施形態と共通する部分については、第1実施形態と同一又は同様の作用及び効果が得られる。
上述した実施形態において、押し子基端部30A、30Bは、フランジ形状でなくてもよい。例えば、押し子24Aの軸部28Aと押し子基端部30Aとを一体の円筒状に形成してもよい(押し子24Bについても同様である)。この場合、例えば、各押し子基端部30A、30Bの外周面に切欠部が設けられるとともに、当該切欠部に挿入可能な突出部が第1装着部54A及び第2装着部54Bとして混合補助具14に設けられる。もしくは、各押し子基端部30A、30Bの基端面に挿入開口部が設けられ、当該挿入開口部に挿入可能な挿入突出部が第1装着部54A及び第2装着部54Bとして混合補助具14に設けられる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。

Claims (12)

  1. 薬剤を混合するために先端部同士が互いに接続可能な2つのシリンジ(16、18)を備えたシリンジキット(12)に装着可能な混合補助具(14、14a)であって、
    前記2つのシリンジ(16、18)の各々は、基端に径方向外側に突出したフィンガグリップ(26A、26B)を有するバレル(20、40)と、バレル(20、40)内に摺動可能に配置されたガスケット(22、42)と、前記ガスケット(22、42)に接続されるとともに基端に押し子基端部(30A、30B)を有し前記バレル(20、40)の基端開口から基端方向に突出した押し子(24A、24B)とを備え、前記フィンガグリップ(26A、26B)は、短軸と長軸を有する非円形形状に形成され、
    前記混合補助具(14、14a)は、
    前記2つのシリンジ(16、18)が互いに接続された接続状態の前記シリンジキット(12)の一方の前記押し子基端部(30A)が装着可能な第1装着部(54A)と、
    前記接続状態の前記シリンジキット(12)の他方の前記押し子基端部(30B)が装着可能な第2装着部(54B)と、
    前記第1装着部(54A)と前記第2装着部(54B)とを連結する棒状の連結部(58)と、を備え、
    前記連結部(58)の、前記混合補助具(14、14a)の長手方向と垂直な方向の幅(W)は、前記フィンガグリップ(26A、26B)の前記長軸に沿った長さ(La、Lb)よりも小さく、
    前記第1装着部(54A)と前記第2装着部(54B)に一方及び他方の前記押し子基端部(30A、30B)がそれぞれ装着されている状態で、前記フィンガグリップ(26A、26B)が前記連結部(58)よりも外側に突出する、
    ことを特徴とする混合補助具(14、14a)。
  2. 請求項1記載の混合補助具(14、14a)において、
    連結部(58)は、互いに対向して延在する2つの連結部材(60)を有し、
    前記2つの連結部材(60)の各々の一端側は、前記第1装着部(54A)に連結されており、
    前記2つの連結部材(60)の各々の他端側は、前記第2装着部(54B)に連結されており、
    前記接続状態の前記シリンジキット(12)が前記混合補助具(14、14a)に装着された状態で、前記シリンジキット(12)は、前記2つの連結部材(60)の間に配置される、
    ことを特徴とする混合補助具(14、14a)。
  3. 請求項1又は2記載の混合補助具(14、14a)において、
    前記第1装着部(54A)及び前記第2装着部(54B)は、前記押し子基端部(30A、30B)の基端面を支持するとともに指で押圧される指当部(62)を有し、
    前記指当部(62)の、前記混合補助具(14、14a)の長手方向と垂直な方向の幅は、前記押し子基端部(30A、30B)の直径(D)よりも大きく、且つ前記フィンガグリップ(26A、26B)の前記長軸に沿った長さ(La、Lb)よりも小さい、
    ことを特徴とする混合補助具(14、14a)。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の混合補助具(14、14a)において、
    前記混合補助具(14、14a)は、接続状態の前記シリンジキット(12)を装着可能な第1形態と、前記第1形態よりも全長が短くなった第2形態とに変形可能である、
    ことを特徴とする混合補助具(14、14a)。
  5. 請求項4記載の混合補助具(14a)において、
    前記連結部(58)は、前記第1装着部(54A)を有する第1部材(70)と、前記第2装着部(54B)を有する第2部材(72)とを有し、前記第1部材(70)と前記第2部材(72)とはヒンジ部(74)を介して互いに回動可能に連結されている、
    ことを特徴とする混合補助具(14a)。
  6. 薬剤を混合するために先端部同士が互いに接続可能な2つのシリンジ(16、18)を備えたシリンジキット(12)と、
    前記2つのシリンジ(16、18)が互いに接続された接続状態の前記シリンジキット(12)が装着可能な混合補助具(14、14a)と、
    を備えたシリンジシステム(10、10a)であって、
    前記2つのシリンジ(16、18)の各々は、基端にフィンガグリップ(26A、26B)を有するバレル(20、40)と、バレル(20、40)内に摺動可能に配置されたガスケット(22、42)と、前記ガスケット(22、42)に接続されるとともに基端に押し子基端部(30A、30B)を有し前記バレル(20、40)の基端開口から基端方向に突出した押し子(24A、24B)とを備え、前記フィンガグリップ(26A、26B)は、短軸と長軸を有する非円形形状に形成され、
    前記混合補助具(14、14a)は、
    前記接続状態の前記シリンジキット(12)の一方の前記押し子基端部(30A)が装着可能な第1装着部(54A)と、
    前記接続状態の前記シリンジキット(12)の他方の前記押し子基端部(30B)が装着可能な第2装着部(54B)と、
    前記第1装着部(54A)と前記第2装着部(54B)とを連結する棒状の連結部(58)と、を備え、
    前記連結部(58)の、前記混合補助具(14、14a)の長手方向と垂直な方向の幅(W)は、前記押し子基端部(30A、30B)の前記長軸に沿った長さ(La、Lb)よりも小さく、
    前記第1装着部(54A)と前記第2装着部(54B)に一方及び他方の前記押し子基端部(30A、30B)が装着されている状態で、前記フィンガグリップ(26A、26B)が前記連結部(58)よりも外側に突出する、
    ことを特徴とするシリンジシステム(10、10a)。
  7. 請求項6記載のシリンジシステム(10、10a)において、
    連結部(58)は、互いに対向して延在する2つの連結部材(60)を有し、
    前記2つの連結部材(60)の各々の一端側は、前記第1装着部(54A)に連結されており、
    前記2つの連結部材(60)の各々の他端側は、前記第2装着部(54B)に連結されており、
    前記接続状態の前記シリンジキット(12)が前記混合補助具(14、14a)に装着された状態で、前記シリンジキット(12)は、前記2つの連結部材(60)の間に配置される、
    ことを特徴とするシリンジシステム(10、10a)。
  8. 請求項6又は7記載のシリンジシステム(10、10a)において、
    前記第1装着部(54A)及び前記第2装着部(54B)は、前記押し子基端部(30A、30B)の基端面を支持するとともに指で押圧される指当部(62)を有し、
    前記指当部(62)の、前記混合補助具(14、14a)の長手方向と垂直な方向の幅は、前記押し子基端部(30A、30B)の直径(D)よりも大きく、且つ前記フィンガグリップ(26A、26B)の前記長軸に沿った長さ(La、Lb)よりも小さい、
    ことを特徴とするシリンジシステム(10、10a)。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載のシリンジシステム(10、10a)において、
    前記混合補助具(14、14a)は、接続状態の前記シリンジキット(12)を装着可能な第1形態と、前記第1形態よりも全長が短くなった第2形態とに変形可能である、
    ことを特徴とするシリンジシステム(10、10a)。
  10. 請求項9記載のシリンジシステム(10a)において、
    前記連結部(58)は、前記第1装着部(54A)を有する第1部材(70)と、前記第2装着部(54B)を有する第2部材(72)とを有し、前記第1部材(70)と前記第2部材(72)とはヒンジ部(74)を介して互いに回動可能に連結されている、
    ことを特徴とするシリンジシステム(10a)。
  11. 請求項6〜10のいずれか1項に記載のシリンジシステム(10、10a)において、
    前記シリンジキット(12)の初期状態で、前記2つのシリンジ(16、18)の少なくとも一方の前記バレル(20、40)内の前記ガスケット(22、42)よりも先端側に形成された充填空間には空気が入っている、
    ことを特徴とするシリンジシステム(10、10a)。
  12. 請求項6〜11のいずれか1項に記載のシリンジシステム(10、10a)において、
    前記2つのシリンジ(16、18)の前記バレル(20、40)の先端部には、互いに螺合可能な螺合用突起部が設けられており、
    前記バレル(20、40)の基端には、径方向外側に突出したフランジ部(26d、40f)が設けられ、
    前記フィンガグリップ(26A、26B)は、前記バレル(20、40)の軸を中心に回転可能に前記フランジ部(26d、40f)に装着されたグリップ部材(27A、27B)である、
    ことを特徴とするシリンジシステム(10、10a)。
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