JPH08126701A - 外筒用装着具、プランジャー用装着具、シリンジ用装着具およびシリンジ - Google Patents
外筒用装着具、プランジャー用装着具、シリンジ用装着具およびシリンジInfo
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- JPH08126701A JPH08126701A JP6293845A JP29384594A JPH08126701A JP H08126701 A JPH08126701 A JP H08126701A JP 6293845 A JP6293845 A JP 6293845A JP 29384594 A JP29384594 A JP 29384594A JP H08126701 A JPH08126701 A JP H08126701A
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- A61M5/00—Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
- A61M5/178—Syringes
- A61M5/31—Details
- A61M5/3129—Syringe barrels
- A61M5/3137—Specially designed finger grip means, e.g. for easy manipulation of the syringe rod
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高抵抗状態での薬剤の注入を容易かつ、作業
者に苦痛を与えることが少ない外筒用装着具、プランジ
ャー用装着具およびそれらを装着した医療用シリンジを
提供することにある。 【構成】 医療用シリンジ１は、先端部にガスケット２
を有するプランジャー３と、プランジャー３を収納する
外筒４とを有し、外筒用装着具５と、プランジャー用装
着具６とを備えている。外筒用装着具５は、拡張フラン
ジ部８を有し、プランジャー用装着具６は、拡張押圧部
１２を有している
者に苦痛を与えることが少ない外筒用装着具、プランジ
ャー用装着具およびそれらを装着した医療用シリンジを
提供することにある。 【構成】 医療用シリンジ１は、先端部にガスケット２
を有するプランジャー３と、プランジャー３を収納する
外筒４とを有し、外筒用装着具５と、プランジャー用装
着具６とを備えている。外筒用装着具５は、拡張フラン
ジ部８を有し、プランジャー用装着具６は、拡張押圧部
１２を有している
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンジの外筒に取り
付けて使用する外筒用装着具、プランジャーに取り付け
て使用するプランジャー用装着具およびそれらを備えた
医療用シリンジに関する。
付けて使用する外筒用装着具、プランジャーに取り付け
て使用するプランジャー用装着具およびそれらを備えた
医療用シリンジに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、患者へ薬剤投与するために医
療用シリンジが使用されている。医療用シリンジは、先
端部にガスケットを有するプランジャーと、このプラン
ジャーを摺動可能に収納し、先端に注射針やカテーテル
を取り付けるためのラウンドチップを有する外筒とから
なるものが一般的である。このようなシリンジを用いて
高粘度の薬剤を注入しようとする場合、またシリンジの
先端に内径の細い注射針やカテーテルを装着して薬液な
ど注入しようとする場合、注入抵抗が高いことまたシリ
ンジの把持が容易でないことなどより注入作業が困難な
場合がある。
療用シリンジが使用されている。医療用シリンジは、先
端部にガスケットを有するプランジャーと、このプラン
ジャーを摺動可能に収納し、先端に注射針やカテーテル
を取り付けるためのラウンドチップを有する外筒とから
なるものが一般的である。このようなシリンジを用いて
高粘度の薬剤を注入しようとする場合、またシリンジの
先端に内径の細い注射針やカテーテルを装着して薬液な
ど注入しようとする場合、注入抵抗が高いことまたシリ
ンジの把持が容易でないことなどより注入作業が困難な
場合がある。
【０００３】具体的には、心臓血管治療または肝臓癌の
治療などにおける血管造影の際の造影剤（粘度：４．０
ｃｐｓ以上）または抗癌剤の注入時では、高粘度の薬液
または造影剤を注入するため注入抵抗が高く、マイクロ
カテーテルを使用した脳血管内治療における血管塞栓用
薬剤［ＩＢＣＡ（イソブチルシアノアクリレート、ＮＢ
ＣＡ（ノルマルブチルシアノアクリレート）、ポリビニ
ルアルコール粉末、ゼラチンスポンジ粉末等］の注入時
または血管造影剤の注入時では、高粘度の薬剤をマイク
ロカテーテルのような細径のチューブ内に注入させなけ
ればならず、注入抵抗が高い。このような場合、従来で
は、市販のロック付きシリンジを用いて行っていた。
治療などにおける血管造影の際の造影剤（粘度：４．０
ｃｐｓ以上）または抗癌剤の注入時では、高粘度の薬液
または造影剤を注入するため注入抵抗が高く、マイクロ
カテーテルを使用した脳血管内治療における血管塞栓用
薬剤［ＩＢＣＡ（イソブチルシアノアクリレート、ＮＢ
ＣＡ（ノルマルブチルシアノアクリレート）、ポリビニ
ルアルコール粉末、ゼラチンスポンジ粉末等］の注入時
または血管造影剤の注入時では、高粘度の薬剤をマイク
ロカテーテルのような細径のチューブ内に注入させなけ
ればならず、注入抵抗が高い。このような場合、従来で
は、市販のロック付きシリンジを用いて行っていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、市販のロック
付きシリンジは、上述のような高抵抗状態での薬剤等を
注入を考えて作成されたものでなく、薬剤の注入作業が
困難で作業者に苦痛を訴えることがあった。そこで、本
発明の目的は、高抵抗状態での薬剤等の注入を容易か
つ、作業者に苦痛を与えることが少ない外筒用装着具、
プランジャー用装着具およびそれらを装着した医療用シ
リンジを提供することにある。
付きシリンジは、上述のような高抵抗状態での薬剤等を
注入を考えて作成されたものでなく、薬剤の注入作業が
困難で作業者に苦痛を訴えることがあった。そこで、本
発明の目的は、高抵抗状態での薬剤等の注入を容易か
つ、作業者に苦痛を与えることが少ない外筒用装着具、
プランジャー用装着具およびそれらを装着した医療用シ
リンジを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
は、フランジを有する外筒とプランジャーとを備えるシ
リンジに取り付けられる外筒用装着具であって、該外筒
用装着具は、前記外筒に装着するための外筒装着部と、
前記外筒のフランジの前方面より広い面積の前方面を有
する拡張フランジ部と、前記外筒のフランジの前方面に
当接するフランジ当接部とを有している外筒用装着具で
ある。
は、フランジを有する外筒とプランジャーとを備えるシ
リンジに取り付けられる外筒用装着具であって、該外筒
用装着具は、前記外筒に装着するための外筒装着部と、
前記外筒のフランジの前方面より広い面積の前方面を有
する拡張フランジ部と、前記外筒のフランジの前方面に
当接するフランジ当接部とを有している外筒用装着具で
ある。
【０００６】また、上記目的を達成するものは、外筒と
後端部に設けられた押圧部を有するプランジャーとを備
えるシリンジに取り付けられるプランジャー用装着具で
あって、該プランジャー用装着具は、前記プランジャー
に装着するためにプランジャー装着部と、前記プランジ
ャーの押圧部の後方面より広い面積の後方面を有する拡
張押圧部と、前記プランジャーの押圧部の後方面に当接
する押圧部当接部とを有しているプランジャー用装着具
である。
後端部に設けられた押圧部を有するプランジャーとを備
えるシリンジに取り付けられるプランジャー用装着具で
あって、該プランジャー用装着具は、前記プランジャー
に装着するためにプランジャー装着部と、前記プランジ
ャーの押圧部の後方面より広い面積の後方面を有する拡
張押圧部と、前記プランジャーの押圧部の後方面に当接
する押圧部当接部とを有しているプランジャー用装着具
である。
【０００７】また、上記目的を達成するものは、上記の
外筒用装着具および上記のプランジャー用装着具を備え
るシリンジ用装着具である。また、上記目的を達成する
ものは、フランジを有する外筒と、後端部に設けられた
押圧部を有するプランジャーと、上記の外筒用装着具
と、上記のプランジャー用装着具とを備えるシリンジで
ある。
外筒用装着具および上記のプランジャー用装着具を備え
るシリンジ用装着具である。また、上記目的を達成する
ものは、フランジを有する外筒と、後端部に設けられた
押圧部を有するプランジャーと、上記の外筒用装着具
と、上記のプランジャー用装着具とを備えるシリンジで
ある。
【０００８】そして、前記外筒装着部は、前記外筒の筒
状部もしくはフランジと係合するものであることが好ま
しい。前記外筒と前記外筒装着部は、着脱自在に係合す
ることが好ましい。前記外筒装着部は外筒係止部を有し
ていることが好ましい。前記外筒装着部は、前記外筒の
前記筒状部を挿入するための外筒挿入部を有しているこ
とが好ましい。前記外筒装着部は、前記外筒の筒状部の
外形に対応する内面形状を有する凹部を有していること
が好ましい。前記拡張フランジ部は、前記外筒装着部の
軸方向に対して垂直方向に延びる平板状の延出部である
ことが好ましい。前記拡張フランジ部は、前記外筒装着
部の基端付近に設けられていることが好ましい。
状部もしくはフランジと係合するものであることが好ま
しい。前記外筒と前記外筒装着部は、着脱自在に係合す
ることが好ましい。前記外筒装着部は外筒係止部を有し
ていることが好ましい。前記外筒装着部は、前記外筒の
前記筒状部を挿入するための外筒挿入部を有しているこ
とが好ましい。前記外筒装着部は、前記外筒の筒状部の
外形に対応する内面形状を有する凹部を有していること
が好ましい。前記拡張フランジ部は、前記外筒装着部の
軸方向に対して垂直方向に延びる平板状の延出部である
ことが好ましい。前記拡張フランジ部は、前記外筒装着
部の基端付近に設けられていることが好ましい。
【０００９】前記拡張フランジ部の長さは、前記外筒の
軸方向に直交する方向における前記フランジの長さの２
倍以上の長さを有することが好ましい。前記拡張フラン
ジ部の前方面の面積は、前記外筒のフランジの前方面の
面積の２倍以上であることが好ましい。前記拡張フラン
ジ部は、前記延出部の端部に、前記外筒装着部の先端方
向に延びる屈曲部を有していることが好ましい。前記拡
張フランジ部は、フランジ収納用凹部を有していること
が好ましい。前記拡張フランジ部の後端面は、前記フラ
ンジの前方面に当接する当接部を形成していることが好
ましい。前記拡張フランジ部の後端面には、該拡張フラ
ンジ部より後方に突出し、前記フランジの前方面に当接
する当接部を有していてもよい。前記外筒装着部は、外
筒後端挿入部（フランジ挿入部）と、外筒後端係止部
（フランジ係止部）と、外筒後端収納部（フランジ収納
部）とを有していることが好ましい。
軸方向に直交する方向における前記フランジの長さの２
倍以上の長さを有することが好ましい。前記拡張フラン
ジ部の前方面の面積は、前記外筒のフランジの前方面の
面積の２倍以上であることが好ましい。前記拡張フラン
ジ部は、前記延出部の端部に、前記外筒装着部の先端方
向に延びる屈曲部を有していることが好ましい。前記拡
張フランジ部は、フランジ収納用凹部を有していること
が好ましい。前記拡張フランジ部の後端面は、前記フラ
ンジの前方面に当接する当接部を形成していることが好
ましい。前記拡張フランジ部の後端面には、該拡張フラ
ンジ部より後方に突出し、前記フランジの前方面に当接
する当接部を有していてもよい。前記外筒装着部は、外
筒後端挿入部（フランジ挿入部）と、外筒後端係止部
（フランジ係止部）と、外筒後端収納部（フランジ収納
部）とを有していることが好ましい。
【００１０】前記プランジャー用装着具の前記プランジ
ャー装着部は、前記プランジャーの押圧部と係合するも
のであることが好ましい。前記プランジャー装着部は、
前記プランジャーに着脱自在に係合することが好まし
い。前記プランジャー装着部は、プランジャー後端挿入
部（押圧部挿入部）と、プランジャー後端係止部（押圧
部係止部）と、プランジャー後端収納部（押圧部収納
部）とを有していることが好ましい。前記プランジャー
用装着具の前記拡張押圧部の面積は、前記プランジャー
の前記押圧部の後端面の面積の３倍以上であることが好
ましい。前記拡張押圧部は、親指挿入用リングを有して
いることが好ましい。
ャー装着部は、前記プランジャーの押圧部と係合するも
のであることが好ましい。前記プランジャー装着部は、
前記プランジャーに着脱自在に係合することが好まし
い。前記プランジャー装着部は、プランジャー後端挿入
部（押圧部挿入部）と、プランジャー後端係止部（押圧
部係止部）と、プランジャー後端収納部（押圧部収納
部）とを有していることが好ましい。前記プランジャー
用装着具の前記拡張押圧部の面積は、前記プランジャー
の前記押圧部の後端面の面積の３倍以上であることが好
ましい。前記拡張押圧部は、親指挿入用リングを有して
いることが好ましい。
【００１１】
【作用】本発明の外筒用装着具は、シリンジの外筒用装
着具であり、外筒に装着するための外筒装着部と、外筒
のフランジの前方面より広い面積の前方面を有する拡張
フランジ部と、外筒のフランジの前方面に当接するフラ
ンジ当接部とを有しているので、シリンジ内に収納した
薬液等を注入する際に指を引っかける部分であるフラン
ジがシリンジが持つフランジより広くなり、シリンジの
把持性が向上し、薬液等の注入作業が容易となり、作業
者に与える苦痛を減少できる。また、本発明のプランジ
ャー用装着具は、シリンジのプランジャー用装着具であ
り、プランジャーに装着するためにプランジャー装着部
と、プランジャーの押圧部の後方面より広い面積の後方
面を有する拡張押圧部と、プランジャーの押圧部の後方
面に当接する押圧部当接部とを有しているので、シリン
ジ内に収納した薬液等を注入する際の押圧部がシリンジ
が持つ押圧部より広くなり、プランジャーの押圧が容易
であり薬液等の注入作業が容易となり、作業者に与える
苦痛を減少できる。また、本発明のシリンジ用装着具お
よびシリンジは、上記の外筒用押圧部と上記のプランジ
ャー用押圧部の両者を備えるものであるので、シリンジ
内に収納した薬液等を注入する際に指を引っかける部分
であるフランジがシリンジが持つフランジより広くな
り、シリンジの把持性が向上し、薬液等を注入する際の
押圧部もシリンジが持つ押圧部より広くなり、プランジ
ャーの押圧が容易であり薬液等の注入作業がより容易と
なり、作業者に与える苦痛を減少できる。
着具であり、外筒に装着するための外筒装着部と、外筒
のフランジの前方面より広い面積の前方面を有する拡張
フランジ部と、外筒のフランジの前方面に当接するフラ
ンジ当接部とを有しているので、シリンジ内に収納した
薬液等を注入する際に指を引っかける部分であるフラン
ジがシリンジが持つフランジより広くなり、シリンジの
把持性が向上し、薬液等の注入作業が容易となり、作業
者に与える苦痛を減少できる。また、本発明のプランジ
ャー用装着具は、シリンジのプランジャー用装着具であ
り、プランジャーに装着するためにプランジャー装着部
と、プランジャーの押圧部の後方面より広い面積の後方
面を有する拡張押圧部と、プランジャーの押圧部の後方
面に当接する押圧部当接部とを有しているので、シリン
ジ内に収納した薬液等を注入する際の押圧部がシリンジ
が持つ押圧部より広くなり、プランジャーの押圧が容易
であり薬液等の注入作業が容易となり、作業者に与える
苦痛を減少できる。また、本発明のシリンジ用装着具お
よびシリンジは、上記の外筒用押圧部と上記のプランジ
ャー用押圧部の両者を備えるものであるので、シリンジ
内に収納した薬液等を注入する際に指を引っかける部分
であるフランジがシリンジが持つフランジより広くな
り、シリンジの把持性が向上し、薬液等を注入する際の
押圧部もシリンジが持つ押圧部より広くなり、プランジ
ャーの押圧が容易であり薬液等の注入作業がより容易と
なり、作業者に与える苦痛を減少できる。
【００１２】そこで、本発明の医療用シリンジ１を図面
に示した実施例を用いて説明する。図１は、本発明の医
療用シリンジの一実施例の平面図であり、図２は、本発
明の外筒用装着具の一実施例の正面図であり、図３は、
図２のＡ−Ａ線断面図であり、図４は、本発明のプラン
ジャー用装着具の一実施例の正面図であり、図５は、本
発明のプランジャー用装着具の一実施例の背面図であ
り、図６は、図５のＢ−Ｂ線断面図である。
に示した実施例を用いて説明する。図１は、本発明の医
療用シリンジの一実施例の平面図であり、図２は、本発
明の外筒用装着具の一実施例の正面図であり、図３は、
図２のＡ−Ａ線断面図であり、図４は、本発明のプラン
ジャー用装着具の一実施例の正面図であり、図５は、本
発明のプランジャー用装着具の一実施例の背面図であ
り、図６は、図５のＢ−Ｂ線断面図である。
【００１３】この実施例の医療用シリンジ１は、先端部
にガスケット２を有するプランジャー３と、プランジャ
ー３を摺動可能に収納する外筒４と、外筒用装着具５
と、プランジャー用装着具６とを備えている。外筒用装
着具５は、外筒４に装着するための外筒装着部７と、外
筒４のフランジ４ｂの前方面より広い面積の前方面を有
する拡張フランジ部８と、外筒４のフランジ４ｂの前方
面に当接するフランジ当接部１０とを有している。プラ
ンジャー用装着具６は、プランジャー３に装着するため
にプランジャー装着部１１と、プランジャー３の押圧部
３ａの後方面より広い面積の後方面１２ａを有する拡張
押圧部１２と、プランジャー３の押圧部３ａの後方面３
ｂに当接する押圧部当接部１２ｂとを有している。
にガスケット２を有するプランジャー３と、プランジャ
ー３を摺動可能に収納する外筒４と、外筒用装着具５
と、プランジャー用装着具６とを備えている。外筒用装
着具５は、外筒４に装着するための外筒装着部７と、外
筒４のフランジ４ｂの前方面より広い面積の前方面を有
する拡張フランジ部８と、外筒４のフランジ４ｂの前方
面に当接するフランジ当接部１０とを有している。プラ
ンジャー用装着具６は、プランジャー３に装着するため
にプランジャー装着部１１と、プランジャー３の押圧部
３ａの後方面より広い面積の後方面１２ａを有する拡張
押圧部１２と、プランジャー３の押圧部３ａの後方面３
ｂに当接する押圧部当接部１２ｂとを有している。
【００１４】プランジャー３は、外筒４内部に液密にか
つ軸方向に摺動可能に収納されている。使用時にはこの
プランジャー３を軸方向に移動させることにより、薬剤
等の吸引、注入を行うことができる。この実施例のプラ
ンジャー３は、図１に示すように、先端部に外筒４内を
液密性を保持した状態で摺動するガスケット２を有して
おり、後端部に薬剤注入時に押圧する部位である後端押
圧部３ａを有している。
つ軸方向に摺動可能に収納されている。使用時にはこの
プランジャー３を軸方向に移動させることにより、薬剤
等の吸引、注入を行うことができる。この実施例のプラ
ンジャー３は、図１に示すように、先端部に外筒４内を
液密性を保持した状態で摺動するガスケット２を有して
おり、後端部に薬剤注入時に押圧する部位である後端押
圧部３ａを有している。
【００１５】ガスケット２は、外筒４の内面に摺動可能
で、かつ液密性を保持した状態で当接している。ガスケ
ット２を形成する材料としては、例えばラテックスゴ
ム、シリコンゴム、イソプレンゴムなどのゴム材料、Ｓ
ＢＳ、ＳＥＢＳ、ポリウレタンなどのエラストマーなど
が使用される。後端押圧部３ａは、プランジャー３の後
端に設けられた平板状部３ｂの後端面で形成されてい
る。
で、かつ液密性を保持した状態で当接している。ガスケ
ット２を形成する材料としては、例えばラテックスゴ
ム、シリコンゴム、イソプレンゴムなどのゴム材料、Ｓ
ＢＳ、ＳＥＢＳ、ポリウレタンなどのエラストマーなど
が使用される。後端押圧部３ａは、プランジャー３の後
端に設けられた平板状部３ｂの後端面で形成されてい
る。
【００１６】外筒４は、使用時に薬剤等を収納するもの
であり、この実施例の外筒４は、図１に示すように、内
部に薬剤収納部を形成する筒状部４ａと、フランジ４ｂ
と、プランジャーを挿入するための後端開口部４ｃと、
穿刺針またはカテーテルなどを装着するための先端部１
３とを有している。
であり、この実施例の外筒４は、図１に示すように、内
部に薬剤収納部を形成する筒状部４ａと、フランジ４ｂ
と、プランジャーを挿入するための後端開口部４ｃと、
穿刺針またはカテーテルなどを装着するための先端部１
３とを有している。
【００１７】筒状部４ａは、円筒状に形成されており、
外面には薬剤残量を表示する目盛が設けられている。筒
状部４ａの後端外面には、外筒４の軸方向に直交する方
向に延びる平板状のフランジ４ｂが設けられている。筒
状部４ａの後端は開口しており、後端開口部４ｃを形成
している。筒状部４ａの先端には先端部１３を形成する
小径部１３ａとハブ挿入部１３ｂが設けられている。小
径部１３ａの内面には、穿刺針ハブまたはカテーテルハ
ブの後端に設けられた凸部と螺合するための螺合部１３
ｃが形成されている。ハブ挿入部１３ｂは小径部１３ａ
の先端より突出し、内部に薬剤等の流通部を有すると共
に、先端に流通口を有している。そして、例えばマイク
ロカテーテル１４は、図１に示すように、後端開口１４
ａにハブ挿入部１３ｂを挿入し、凸部１４ｂを小径部１
３ａの螺合部１３ｃに螺合させることにより、使用時に
医療用シリンジ１の先端部に装着される。
外面には薬剤残量を表示する目盛が設けられている。筒
状部４ａの後端外面には、外筒４の軸方向に直交する方
向に延びる平板状のフランジ４ｂが設けられている。筒
状部４ａの後端は開口しており、後端開口部４ｃを形成
している。筒状部４ａの先端には先端部１３を形成する
小径部１３ａとハブ挿入部１３ｂが設けられている。小
径部１３ａの内面には、穿刺針ハブまたはカテーテルハ
ブの後端に設けられた凸部と螺合するための螺合部１３
ｃが形成されている。ハブ挿入部１３ｂは小径部１３ａ
の先端より突出し、内部に薬剤等の流通部を有すると共
に、先端に流通口を有している。そして、例えばマイク
ロカテーテル１４は、図１に示すように、後端開口１４
ａにハブ挿入部１３ｂを挿入し、凸部１４ｂを小径部１
３ａの螺合部１３ｃに螺合させることにより、使用時に
医療用シリンジ１の先端部に装着される。
【００１８】なお、プランジャー３および外筒４の形成
材料としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカ
ーボネート、ポリスチレンなどの熱可塑性合成樹脂が使
用できる。また、外筒５は、上記の樹脂であってかつあ
る程度の透明性を有するものが好適である。
材料としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカ
ーボネート、ポリスチレンなどの熱可塑性合成樹脂が使
用できる。また、外筒５は、上記の樹脂であってかつあ
る程度の透明性を有するものが好適である。
【００１９】外筒用装着具５は、図２または図３に示す
ように、外筒４と係合するための外筒装着部７と、拡張
フランジ部８と、当接部１０を有している。拡張フラン
ジ部８は、外筒４の後端に設けられたフランジ４ｂの有
する機能、特に把持性を向上（拡張）させるためのもの
である。拡張フランジ部８の前方面は、薬液を注入する
際のシリンジの把持部を形成している。
ように、外筒４と係合するための外筒装着部７と、拡張
フランジ部８と、当接部１０を有している。拡張フラン
ジ部８は、外筒４の後端に設けられたフランジ４ｂの有
する機能、特に把持性を向上（拡張）させるためのもの
である。拡張フランジ部８の前方面は、薬液を注入する
際のシリンジの把持部を形成している。
【００２０】この実施例の外筒装着部７は、外筒４の筒
状部４ａと着脱自在に係合する。具体的には、外筒装着
部７は、図２に示すように、筒状部４ａの外形に対応す
る形状（内面形状）を有する凹部７ａと、筒状部４ａを
その側面側より挿入するための外筒挿入部７ｂと、外筒
係止部７ｃとを有している。この実施例の凹部７ａは、
筒状部４ａの円形の外形に対応して、断面が略半円形に
形成されている。外筒係止部７ｃは、外筒装着部７に外
筒を係合させた後、係止するためのものであり、この実
施例では、図２に示すように、凹部７ａの両端部を若干
内側に湾曲させることにより形成している。言い換えれ
ば、凹部７ａが形成する円弧を半円より若干大きいもの
することにより外筒係止部７ｃを形成している。このよ
うな外筒係止部７ｃを形成することにより外筒４が作業
中などに容易に外筒装着部７より離脱してしまうことを
防止できる。
状部４ａと着脱自在に係合する。具体的には、外筒装着
部７は、図２に示すように、筒状部４ａの外形に対応す
る形状（内面形状）を有する凹部７ａと、筒状部４ａを
その側面側より挿入するための外筒挿入部７ｂと、外筒
係止部７ｃとを有している。この実施例の凹部７ａは、
筒状部４ａの円形の外形に対応して、断面が略半円形に
形成されている。外筒係止部７ｃは、外筒装着部７に外
筒を係合させた後、係止するためのものであり、この実
施例では、図２に示すように、凹部７ａの両端部を若干
内側に湾曲させることにより形成している。言い換えれ
ば、凹部７ａが形成する円弧を半円より若干大きいもの
することにより外筒係止部７ｃを形成している。このよ
うな外筒係止部７ｃを形成することにより外筒４が作業
中などに容易に外筒装着部７より離脱してしまうことを
防止できる。
【００２１】拡張フランジ部８は、外筒装着部７の基端
部より外筒装着部７の軸方向に対して垂直方向に延びる
平板状の延出部で形成されている。そして、この延出部
は、外筒４のフランジ４ｂよりさらに外方（軸方向に対
して垂直方向）に突出し、フランジ４ｂの前方面（先端
側面）より広い面積の前方面９を有している。前方面９
の面積としては、少なくともフランジ４ｂの前方面の面
積の２倍以上であることが好ましく、特に、３倍以上が
好ましい。この実施例では、拡張フランジ部８は、フラ
ンジ４ｂの外筒４の軸方向に直交する方向の長さの２倍
以上の長さを有している。そして、図２中、拡張フラン
ジ部８の前方面９は把持部を形成し、後面側（背面側）
は図３に示すようにフランジに当接する当接部１０を形
成している。このように、本発明の外筒用装着具５は、
拡張された把持部９を有しているので把持が容易で、薬
剤の注入作業を容易なものとすることができる。なお、
当接部は拡張フランジ部８の後方面にリブを設け、この
リブにより形成してもよい。
部より外筒装着部７の軸方向に対して垂直方向に延びる
平板状の延出部で形成されている。そして、この延出部
は、外筒４のフランジ４ｂよりさらに外方（軸方向に対
して垂直方向）に突出し、フランジ４ｂの前方面（先端
側面）より広い面積の前方面９を有している。前方面９
の面積としては、少なくともフランジ４ｂの前方面の面
積の２倍以上であることが好ましく、特に、３倍以上が
好ましい。この実施例では、拡張フランジ部８は、フラ
ンジ４ｂの外筒４の軸方向に直交する方向の長さの２倍
以上の長さを有している。そして、図２中、拡張フラン
ジ部８の前方面９は把持部を形成し、後面側（背面側）
は図３に示すようにフランジに当接する当接部１０を形
成している。このように、本発明の外筒用装着具５は、
拡張された把持部９を有しているので把持が容易で、薬
剤の注入作業を容易なものとすることができる。なお、
当接部は拡張フランジ部８の後方面にリブを設け、この
リブにより形成してもよい。
【００２２】さらに、この実施例の拡張フランジ部８
は、その端部に外筒装着部７の軸方向先端方向に延びる
屈曲部８ａ，８ｂを有している。このような屈曲部８
ａ，８ｂを形成することにより、拡張フランジ部８を安
定して把持できる。さらに、拡張フランジ部８の中央付
近には、切り欠き部８ｃが設けられている。このような
切り欠き部８ｃを形成することにより、外筒用装着具５
を外筒４を側部からスライド挿入することができ、外筒
用装着具５を外筒４に容易に装着できる。
は、その端部に外筒装着部７の軸方向先端方向に延びる
屈曲部８ａ，８ｂを有している。このような屈曲部８
ａ，８ｂを形成することにより、拡張フランジ部８を安
定して把持できる。さらに、拡張フランジ部８の中央付
近には、切り欠き部８ｃが設けられている。このような
切り欠き部８ｃを形成することにより、外筒用装着具５
を外筒４を側部からスライド挿入することができ、外筒
用装着具５を外筒４に容易に装着できる。
【００２３】プランジャー用装着具６は、図４ないし図
６に示すように、プランジャー３と係合するためのプラ
ンジャー装着部１１と、プランジャーの押圧部３ａの後
方面３ｂより広い面積の後方面１２ａを有する平板状の
拡張押圧部１２と、プランジャーの押圧部３ａの後方面
３ｂに当接する押圧部当接部１２ｂとを有している。後
方面１２ａの面積としては、少なくともプランジャーの
押圧部３ａの後方面３ｂの面積の２倍以上であることが
好ましく、特に３倍以上が好ましい。
６に示すように、プランジャー３と係合するためのプラ
ンジャー装着部１１と、プランジャーの押圧部３ａの後
方面３ｂより広い面積の後方面１２ａを有する平板状の
拡張押圧部１２と、プランジャーの押圧部３ａの後方面
３ｂに当接する押圧部当接部１２ｂとを有している。後
方面１２ａの面積としては、少なくともプランジャーの
押圧部３ａの後方面３ｂの面積の２倍以上であることが
好ましく、特に３倍以上が好ましい。
【００２４】プランジャー装着部１１は、プランジャー
３の後端（つまり、押圧部）に着脱自在に係合する部位
であり、プランジャー後端挿入部１１ａと、プランジャ
ー後端係止部１１ｂと、プランジャー後端収納部１１ｃ
とを有している。この実施例のプランジャー後端挿入部
１１ａは、図５に示すように拡張押圧部１２の周縁部に
設けられている。これにより、プランジャー用装着具６
を、プランジャー３の後端の側部からスライド挿入する
ことができ、プランジャー３の後端への装着を容易に行
うことができる。プランジャー後端係止部１１ｂは、図
６に示すように、内側に突出する凸部１１ｄ，１１ｅで
形成されており、この凸部１１ｄ，１１ｅの間隔は、プ
ランジャー３のシャフト部の後端付近の太さ（幅）に対
応している。これにより、プランジャー３は、プランジ
ャー用装着具６より軸方向に容易に離脱しないように構
成されている。プランジャー後端収納部１１ｃは、プラ
ンジャー３の後端に設けられた押圧部３ａを収納する部
位であり、プランジャー用装着具６の中央付近で、押圧
部３ａの外形に対応する内面形状を備えた空間に形成さ
れている。また、収納部１１ｃの前方面１２ｂは、プラ
ンジャーの押圧部に当接する。
３の後端（つまり、押圧部）に着脱自在に係合する部位
であり、プランジャー後端挿入部１１ａと、プランジャ
ー後端係止部１１ｂと、プランジャー後端収納部１１ｃ
とを有している。この実施例のプランジャー後端挿入部
１１ａは、図５に示すように拡張押圧部１２の周縁部に
設けられている。これにより、プランジャー用装着具６
を、プランジャー３の後端の側部からスライド挿入する
ことができ、プランジャー３の後端への装着を容易に行
うことができる。プランジャー後端係止部１１ｂは、図
６に示すように、内側に突出する凸部１１ｄ，１１ｅで
形成されており、この凸部１１ｄ，１１ｅの間隔は、プ
ランジャー３のシャフト部の後端付近の太さ（幅）に対
応している。これにより、プランジャー３は、プランジ
ャー用装着具６より軸方向に容易に離脱しないように構
成されている。プランジャー後端収納部１１ｃは、プラ
ンジャー３の後端に設けられた押圧部３ａを収納する部
位であり、プランジャー用装着具６の中央付近で、押圧
部３ａの外形に対応する内面形状を備えた空間に形成さ
れている。また、収納部１１ｃの前方面１２ｂは、プラ
ンジャーの押圧部に当接する。
【００２５】拡張押圧部１２は、プランジャー３の押圧
部３ａの有する機能、特に押圧性を向上（拡張）するも
のであり、この実施例の拡張押圧部１２は、プランジャ
ー３の後端をプランジャー３の軸方向に直交する後方面
の面積を拡張するものとして形成されており、プランジ
ャー３の後端に設けられた拡径部３ｂよりさらに外方に
突出する。このように押圧部が拡張されることにより、
作業者の指或は手の平に当接する部分が拡大し、薬剤注
入の際、作業者の苦痛を緩和させることができる。な
お、この実施例の拡張押圧部１２は、図４に示すように
円形に形成されているが、これに限定されるものではな
く、例えば多角形状であってもよく、手の平に適合しや
すい形状、例えば指或は手の平との当接面を湾曲面で形
成したものであってもよい。
部３ａの有する機能、特に押圧性を向上（拡張）するも
のであり、この実施例の拡張押圧部１２は、プランジャ
ー３の後端をプランジャー３の軸方向に直交する後方面
の面積を拡張するものとして形成されており、プランジ
ャー３の後端に設けられた拡径部３ｂよりさらに外方に
突出する。このように押圧部が拡張されることにより、
作業者の指或は手の平に当接する部分が拡大し、薬剤注
入の際、作業者の苦痛を緩和させることができる。な
お、この実施例の拡張押圧部１２は、図４に示すように
円形に形成されているが、これに限定されるものではな
く、例えば多角形状であってもよく、手の平に適合しや
すい形状、例えば指或は手の平との当接面を湾曲面で形
成したものであってもよい。
【００２６】外筒用装着具５およびプランジャー用装着
具６を形成する材料としては、プラスチックエラストマ
ー、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネー
ト、ポリスチレンなどの各種合成樹脂、各種金属などが
使用できるが、好ましくは、作業時の感触をより良好な
ものとするため、ある程度の可撓性を備えた軟質合成樹
脂が好適である。具体的には、ポリエチレンエラストマ
ー、ポリプロピレンエラストマーなどのエラストマーが
好適である。また、外筒用装着具としては、上述のよう
な外筒へのスライド装着を可能とする切欠部８ｃを有す
るものに限られず、装着部を完全な筒状に形成し、外筒
を先端側より挿入するものであったもよい。
具６を形成する材料としては、プラスチックエラストマ
ー、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネー
ト、ポリスチレンなどの各種合成樹脂、各種金属などが
使用できるが、好ましくは、作業時の感触をより良好な
ものとするため、ある程度の可撓性を備えた軟質合成樹
脂が好適である。具体的には、ポリエチレンエラストマ
ー、ポリプロピレンエラストマーなどのエラストマーが
好適である。また、外筒用装着具としては、上述のよう
な外筒へのスライド装着を可能とする切欠部８ｃを有す
るものに限られず、装着部を完全な筒状に形成し、外筒
を先端側より挿入するものであったもよい。
【００２７】（実施例１）容量２５ｍｌのロック付きシ
リンジ用の外筒装着具を作成した。シリンジの外筒の外
径は１０．５ｍｍであり、外筒のフランジの前方面の面
積は、２８ｃｍ2、フランジは楕円状であり短径は１３
ｍｍ、長径は２５ｍｍ、フランジのシリンジの筒状部か
らの突出長さ（軸に直交する方向の長さ）は約７ｍｍで
あった。ポリプロピレンを使用して、射出成形により、
図２および図３に示した形状を有する外筒用装着具を形
成した。この外筒用装着具の拡張フランジ部の前方面の
面積は、５．８ｃｍ2であり、拡張フランジ部はほぼ楕
円形であり短径は１５ｍｍ、長径は３９ｍｍであり、外
筒装着部の基端部より軸方向に直交する方向に突出する
長さは、約１４ｍｍであった。また、図２に示す装着部
の開口距離Ｘは１２ｍｍであり、装着部の半筒状部分の
軸方向の長さは、１２ｍｍであった。さらに、外筒係止
部を形成する、内側に突出する２つの突起部の長さは、
０．５ｍｍである。この外筒装着具は、外筒への装着が
容易であり、かつ、拡張フランジ部のシリンジのフラン
ジに比べて十分に広い面積を有しており。液体注入にお
ける拡張フランジ部の把持が容易であり、薬剤注入が容
易に行うことができた。
リンジ用の外筒装着具を作成した。シリンジの外筒の外
径は１０．５ｍｍであり、外筒のフランジの前方面の面
積は、２８ｃｍ2、フランジは楕円状であり短径は１３
ｍｍ、長径は２５ｍｍ、フランジのシリンジの筒状部か
らの突出長さ（軸に直交する方向の長さ）は約７ｍｍで
あった。ポリプロピレンを使用して、射出成形により、
図２および図３に示した形状を有する外筒用装着具を形
成した。この外筒用装着具の拡張フランジ部の前方面の
面積は、５．８ｃｍ2であり、拡張フランジ部はほぼ楕
円形であり短径は１５ｍｍ、長径は３９ｍｍであり、外
筒装着部の基端部より軸方向に直交する方向に突出する
長さは、約１４ｍｍであった。また、図２に示す装着部
の開口距離Ｘは１２ｍｍであり、装着部の半筒状部分の
軸方向の長さは、１２ｍｍであった。さらに、外筒係止
部を形成する、内側に突出する２つの突起部の長さは、
０．５ｍｍである。この外筒装着具は、外筒への装着が
容易であり、かつ、拡張フランジ部のシリンジのフラン
ジに比べて十分に広い面積を有しており。液体注入にお
ける拡張フランジ部の把持が容易であり、薬剤注入が容
易に行うことができた。
【００２８】（実施例２）容量２５ｍｌのロック付きシ
リンジ用のプランジャー装着具を作成した。プランジャ
ーの押圧部はほぼ円形であり直径は１２ｍｍ、後方面の
面積は１１ｃｍ2、厚さは１．６ｍｍであり、プランジ
ャーのシャフト部の後端（押圧部との接続部）の幅は、
５ｍｍであった。ポリプロピレンを使用して、射出成形
により、図４ないし図６に示した形状を有するプランジ
ャー用装着具を形成した。このプランジャー用装着具は
ほぼ円形をしており、直径は２０．２ｍｍ、拡張押圧部
の後方面の面積は３．２０ｃｍ２であった。このプラン
ジャー装着具は、プランジャーへの装着が容易であり、
かつプランジャーの押圧部に比べて十分に広い面積を有
しており。液体注入における押圧部の押圧が容易であ
り、薬剤注入が容易に行うことができた。特に、作業者
の指や手の平に与える苦痛を減少させることができた。
リンジ用のプランジャー装着具を作成した。プランジャ
ーの押圧部はほぼ円形であり直径は１２ｍｍ、後方面の
面積は１１ｃｍ2、厚さは１．６ｍｍであり、プランジ
ャーのシャフト部の後端（押圧部との接続部）の幅は、
５ｍｍであった。ポリプロピレンを使用して、射出成形
により、図４ないし図６に示した形状を有するプランジ
ャー用装着具を形成した。このプランジャー用装着具は
ほぼ円形をしており、直径は２０．２ｍｍ、拡張押圧部
の後方面の面積は３．２０ｃｍ２であった。このプラン
ジャー装着具は、プランジャーへの装着が容易であり、
かつプランジャーの押圧部に比べて十分に広い面積を有
しており。液体注入における押圧部の押圧が容易であ
り、薬剤注入が容易に行うことができた。特に、作業者
の指や手の平に与える苦痛を減少させることができた。
【００２９】（実施例３）容量２５ｍｌのロック付きシ
リンジに、実施例１の外筒用装着具および実施例２のプ
ランジャー用装着具を取り付けたものを作成した。この
外筒装着具は、外筒への装着が容易であり、液体注入に
おける拡張フランジ部の把持が容易であり、さらに、液
体注入における押圧部の押圧も容易であり、作業者の指
や手の平にあまり苦痛を与える事なく、かつ、薬剤注入
も容易であった。
リンジに、実施例１の外筒用装着具および実施例２のプ
ランジャー用装着具を取り付けたものを作成した。この
外筒装着具は、外筒への装着が容易であり、液体注入に
おける拡張フランジ部の把持が容易であり、さらに、液
体注入における押圧部の押圧も容易であり、作業者の指
や手の平にあまり苦痛を与える事なく、かつ、薬剤注入
も容易であった。
【００３０】つぎに、本発明の外筒用装着具の他の実施
例を図７および図８を用いて説明する。なお、同一部分
には同一符号を付す。この実施例の外筒用装着具１５
と、前述した外筒用装着具５との相違は、外筒用装着具
１５の拡張フランジ部８が、図７中背面部にフランジ収
納用凹部１６を有している点のみであり他は同じであ
る。このようなフランジ収納用凹部１６を形成すること
により、外筒用装着具１５とフランジ４ｂが係合し、装
着具の回転を抑制できる。このため、外筒用装着具１５
の外筒４への装着状態がより安定したものとなり、薬剤
の注入作業もより安定し容易なものとなる。
例を図７および図８を用いて説明する。なお、同一部分
には同一符号を付す。この実施例の外筒用装着具１５
と、前述した外筒用装着具５との相違は、外筒用装着具
１５の拡張フランジ部８が、図７中背面部にフランジ収
納用凹部１６を有している点のみであり他は同じであ
る。このようなフランジ収納用凹部１６を形成すること
により、外筒用装着具１５とフランジ４ｂが係合し、装
着具の回転を抑制できる。このため、外筒用装着具１５
の外筒４への装着状態がより安定したものとなり、薬剤
の注入作業もより安定し容易なものとなる。
【００３１】さらに、本発明の外筒用装着具の他の実施
例を図９および図１０を用いて説明する。この実施例の
外筒用装着具１７と、前述した外筒用装着具５との相違
は、外筒用装着具１７の拡張フランジ部８が、図９中背
面部にフランジ収納用凹部１６を有していることに加
え、外筒４のフランジ４ｂを係止するためのフランジ係
止部１８ａ，１８ｂを有している点である。このような
フランジ係止部１８ａ，１８ｂを形成することにより、
外筒用装着具１７が外筒４の先端方向への移動を防止す
る。このため、外筒用装着具１７の外筒４への装着状態
がより安定したものとなり、薬剤の注入作業もより安定
し容易なものとなる。
例を図９および図１０を用いて説明する。この実施例の
外筒用装着具１７と、前述した外筒用装着具５との相違
は、外筒用装着具１７の拡張フランジ部８が、図９中背
面部にフランジ収納用凹部１６を有していることに加
え、外筒４のフランジ４ｂを係止するためのフランジ係
止部１８ａ，１８ｂを有している点である。このような
フランジ係止部１８ａ，１８ｂを形成することにより、
外筒用装着具１７が外筒４の先端方向への移動を防止す
る。このため、外筒用装着具１７の外筒４への装着状態
がより安定したものとなり、薬剤の注入作業もより安定
し容易なものとなる。
【００３２】さらに、本発明のプランジャー用装着具の
他の実施例を図１１ないし図１３を用いて説明する。こ
の実施例のプランジャー用装着具２０と、前述したプラ
ンジャー用装着具６との相違は、プランジャー装着部１
１の形状と、拡張押圧部１２が、図１２中背面部に親指
挿入用リング２１を有している点のみであり他は同じで
ある。
他の実施例を図１１ないし図１３を用いて説明する。こ
の実施例のプランジャー用装着具２０と、前述したプラ
ンジャー用装着具６との相違は、プランジャー装着部１
１の形状と、拡張押圧部１２が、図１２中背面部に親指
挿入用リング２１を有している点のみであり他は同じで
ある。
【００３３】この実施例のプランジャー装着部１１は、
図１２に示すように、プランジャー３の後端付近の側部
からスライド挿入するものでなく、押圧部３ａ側から被
嵌するタイプのものである。具体的には、プランジャー
後端挿入部１１ａは、プランジャー用装着具２０の中央
付近に形成された円形の開口部として形成されており、
プランジャー後端係止部１１ｂは、図１３に示すよう
に、内部に向かって若干突出する環状凸部に形成されて
いる。プランジャー装着部１１をこのような形状に形成
することにより、キャップを被嵌する要領で、プランジ
ャー用装着具２０をプランジャー３の後端に容易に装着
することができる。
図１２に示すように、プランジャー３の後端付近の側部
からスライド挿入するものでなく、押圧部３ａ側から被
嵌するタイプのものである。具体的には、プランジャー
後端挿入部１１ａは、プランジャー用装着具２０の中央
付近に形成された円形の開口部として形成されており、
プランジャー後端係止部１１ｂは、図１３に示すよう
に、内部に向かって若干突出する環状凸部に形成されて
いる。プランジャー装着部１１をこのような形状に形成
することにより、キャップを被嵌する要領で、プランジ
ャー用装着具２０をプランジャー３の後端に容易に装着
することができる。
【００３４】また、この実施例のプランジャー用装着具
２０は、拡張押圧部１２の背面部に、図１１または図１
３に示すような環状部材で形成した親指挿入用リング２
１を有しているので、薬剤注入時には、このリング２１
に親指を挿入して押圧することができ、親指による拡張
押圧部１２の押圧がより安定したものとなる。
２０は、拡張押圧部１２の背面部に、図１１または図１
３に示すような環状部材で形成した親指挿入用リング２
１を有しているので、薬剤注入時には、このリング２１
に親指を挿入して押圧することができ、親指による拡張
押圧部１２の押圧がより安定したものとなる。
【００３５】つぎに、本発明の医療用シリンジ１の使用
方法を図１を参照して説明する。本発明の医療用シリン
ジ１を使用するには、プランジャー用装着具６の拡張押
圧部１２を把持して軸方向後端方向に引張し、ハブ挿入
部１３ｂの流通口より薬剤を外筒４内に吸入する。薬剤
の吸入が終了したら、先端部１３にマイクロカテーテル
１４を装着する。つぎにマイクロカテーテル１４の先端
部を患者の血管内に留置した後、プランジャー３を軸方
向先端方向に移動させて薬剤の投与を行う。このプラン
ジャー３の移動は、外筒用装着具５の把持部９を把持
し、プランジャー用装着具６の拡張押圧部１２を押圧す
ることにより行う。このように、本発明の医療用シリン
ジ１は、把持部および押圧部が拡張されているため高抵
抗状態での薬剤の注入作業を容易かつ作業者に与える苦
痛も少ない。
方法を図１を参照して説明する。本発明の医療用シリン
ジ１を使用するには、プランジャー用装着具６の拡張押
圧部１２を把持して軸方向後端方向に引張し、ハブ挿入
部１３ｂの流通口より薬剤を外筒４内に吸入する。薬剤
の吸入が終了したら、先端部１３にマイクロカテーテル
１４を装着する。つぎにマイクロカテーテル１４の先端
部を患者の血管内に留置した後、プランジャー３を軸方
向先端方向に移動させて薬剤の投与を行う。このプラン
ジャー３の移動は、外筒用装着具５の把持部９を把持
し、プランジャー用装着具６の拡張押圧部１２を押圧す
ることにより行う。このように、本発明の医療用シリン
ジ１は、把持部および押圧部が拡張されているため高抵
抗状態での薬剤の注入作業を容易かつ作業者に与える苦
痛も少ない。
【００３６】
【発明の効果】本発明の外筒用装着具は、フランジを有
する外筒とプランジャーとを備えるシリンジに取り付け
られる外筒用装着具であって、該外筒用装着具は、前記
外筒に装着するための外筒装着部と、前記外筒のフラン
ジの前方面より広い面積の前方面を有する拡張フランジ
部と、前記外筒のフランジの前方面に当接するフランジ
当接部とを有しており、シリンジ内に収納した薬液等を
注入する際に指を引っかける部分であるフランジがシリ
ンジが持つフランジより広くなり、シリンジの把持性が
向上し、薬液等の注入作業が容易となり、作業者に与え
る苦痛を減少できる。
する外筒とプランジャーとを備えるシリンジに取り付け
られる外筒用装着具であって、該外筒用装着具は、前記
外筒に装着するための外筒装着部と、前記外筒のフラン
ジの前方面より広い面積の前方面を有する拡張フランジ
部と、前記外筒のフランジの前方面に当接するフランジ
当接部とを有しており、シリンジ内に収納した薬液等を
注入する際に指を引っかける部分であるフランジがシリ
ンジが持つフランジより広くなり、シリンジの把持性が
向上し、薬液等の注入作業が容易となり、作業者に与え
る苦痛を減少できる。
【００３７】また、本発明のプランジャー用装着具は、
シリンジのプランジャー用装着具であり、プランジャー
に装着するためにプランジャー装着部と、プランジャー
の押圧部の後方面より広い面積の後方面を有する拡張押
圧部と、プランジャーの押圧部の後方面に当接する押圧
部当接部とを有しているので、シリンジ内に収納した薬
液等を注入する際の押圧部がシリンジが持つ押圧部より
広くなり、プランジャーの押圧が容易であり薬液等の注
入作業が容易となり、作業者に与える苦痛を減少でき
る。
シリンジのプランジャー用装着具であり、プランジャー
に装着するためにプランジャー装着部と、プランジャー
の押圧部の後方面より広い面積の後方面を有する拡張押
圧部と、プランジャーの押圧部の後方面に当接する押圧
部当接部とを有しているので、シリンジ内に収納した薬
液等を注入する際の押圧部がシリンジが持つ押圧部より
広くなり、プランジャーの押圧が容易であり薬液等の注
入作業が容易となり、作業者に与える苦痛を減少でき
る。
【００３８】また、本発明のシリンジ用装着具およびシ
リンジは、上記の外筒用押圧部と上記のプランジャー用
押圧部の両者を備えるものであるので、シリンジ内に収
納した薬液等を注入する際に指を引っかける部分である
フランジがシリンジが持つフランジより広くなり、シリ
ンジの把持性が向上し、薬液等を注入する際の押圧部も
シリンジが持つ押圧部より広くなり、プランジャーの押
圧が容易であり薬液等の注入作業がより容易となり、作
業者に与える苦痛を減少できる。
リンジは、上記の外筒用押圧部と上記のプランジャー用
押圧部の両者を備えるものであるので、シリンジ内に収
納した薬液等を注入する際に指を引っかける部分である
フランジがシリンジが持つフランジより広くなり、シリ
ンジの把持性が向上し、薬液等を注入する際の押圧部も
シリンジが持つ押圧部より広くなり、プランジャーの押
圧が容易であり薬液等の注入作業がより容易となり、作
業者に与える苦痛を減少できる。
【図１】図１は、本発明の医療用シリンジの一実施例の
平面図である。
平面図である。
【図２】図２は、本発明の外筒用装着具の一実施例の正
面図である。
面図である。
【図３】図３は、図２のＡ−Ａ線断面図である。
【図４】図４は、本発明のプランジャー用装着具の一実
施例の正面図である。
施例の正面図である。
【図５】図５は、本発明のプランジャー用装着具の一実
施例の背面図である。
施例の背面図である。
【図６】図６は、図５のＢ−Ｂ線断面図である。
【図７】図７は、本発明の外筒用装着具の他の実施例の
正面図である。
正面図である。
【図８】図８は、図８のＣ−Ｃ線断面図である。
【図９】図９は、本発明の外筒用装着具の他の実施例の
正面図である。
正面図である。
【図１０】図１０は、図１０のＤ−Ｄ線断面図である。
【図１１】図１１は、本発明のプランジャー用装着具の
他の実施例の正面図である。
他の実施例の正面図である。
【図１２】図１２は、本発明のプランジャー用装着具の
他の実施例の背面図である。
他の実施例の背面図である。
【図１３】図１３は、図１２のＥ−Ｅ線断面図である。
１ 医療用シリンジ ２ ガスケット ３ プランジャー ３ａ 後端 ４ 外筒 ４ａ 筒状部 ４ｂ フランジ ５ 外筒用装着具 ６ プランジャー用装着具 ７ 外筒装着部 ８ 拡張フランジ部 ９ 把持部 １０ フランジ当接部 １１ プランジャー装着部 １２ 拡張押圧部
Claims (4)
- 【請求項１】 フランジを有する外筒とプランジャーと
を備えるシリンジに取り付けられる外筒用装着具であっ
て、該外筒用装着具は、前記外筒に装着するための外筒
装着部と、前記外筒のフランジの前方面より広い面積の
前方面を有する拡張フランジ部と、前記外筒のフランジ
の前方面に当接するフランジ当接部とを有していること
を特徴とする外筒用装着具。 - 【請求項２】 外筒と後端部に設けられた押圧部を有す
るプランジャーとを備えるシリンジに取り付けられるプ
ランジャー用装着具であって、該プランジャー用装着具
は、前記プランジャーに装着するためにプランジャー装
着部と、前記プランジャーの押圧部の後方面より広い面
積の後方面を有する拡張押圧部と、前記プランジャーの
押圧部の後方面に当接する押圧部当接部とを有している
ことを特徴とするプランジャー用装着具。 - 【請求項３】 前記請求項１の外筒用装着具および請求
項２のプランジャー用装着具を備えることを特徴とする
シリンジ用装着具。 - 【請求項４】 フランジを有する外筒と、後端部に設け
られた押圧部を有するプランジャーと、前記外筒に装着
された請求項１の外筒用装着具と、前記プランジャーに
装着された請求項２のプランジャー用装着具とを備える
ことを特徴とするシリンジ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6293845A JPH08126701A (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 外筒用装着具、プランジャー用装着具、シリンジ用装着具およびシリンジ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6293845A JPH08126701A (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 外筒用装着具、プランジャー用装着具、シリンジ用装着具およびシリンジ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08126701A true JPH08126701A (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=17799907
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6293845A Pending JPH08126701A (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 外筒用装着具、プランジャー用装着具、シリンジ用装着具およびシリンジ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08126701A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1994
- 1994-11-01 JP JP6293845A patent/JPH08126701A/ja active Pending
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| KR102421934B1 (ko) * | 2021-08-17 | 2022-07-15 | 천영준 | 주사기 보조기구 |
| KR102421848B1 (ko) * | 2021-08-17 | 2022-07-19 | 김명배 | 주사기 보조기구 |
| KR102427993B1 (ko) * | 2021-08-17 | 2022-08-02 | 양종혁 | 주사기 보조기구 |
| KR102427992B1 (ko) * | 2021-08-17 | 2022-08-02 | 양종혁 | 주사기 보조기구 |
| KR102450083B1 (ko) * | 2021-08-17 | 2022-10-12 | 김현석 | 주사기 보조기구 |
| KR102465174B1 (ko) * | 2021-08-17 | 2022-11-10 | 양종혁 | 주사기 보조기구 |
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