JPWO2018163499A1 - 医療画像表示制御装置、医療画像表示装置、医療情報処理システム、及び医療画像表示制御方法 - Google Patents

医療画像表示制御装置、医療画像表示装置、医療情報処理システム、及び医療画像表示制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2018163499A1
JPWO2018163499A1 JP2019504311A JP2019504311A JPWO2018163499A1 JP WO2018163499 A1 JPWO2018163499 A1 JP WO2018163499A1 JP 2019504311 A JP2019504311 A JP 2019504311A JP 2019504311 A JP2019504311 A JP 2019504311A JP WO2018163499 A1 JPWO2018163499 A1 JP WO2018163499A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
unit
medical
eye image
eye
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019504311A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7086929B2 (ja
Inventor
勝木 信二
信二 勝木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Olympus Medical Solutions Inc
Original Assignee
Sony Olympus Medical Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Olympus Medical Solutions Inc filed Critical Sony Olympus Medical Solutions Inc
Publication of JPWO2018163499A1 publication Critical patent/JPWO2018163499A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7086929B2 publication Critical patent/JP7086929B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N13/00Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
    • H04N13/30Image reproducers
    • H04N13/332Displays for viewing with the aid of special glasses or head-mounted displays [HMD]
    • H04N13/341Displays for viewing with the aid of special glasses or head-mounted displays [HMD] using temporal multiplexing
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N13/00Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
    • H04N13/30Image reproducers
    • H04N13/398Synchronisation thereof; Control thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B90/00Instruments, implements or accessories specially adapted for surgery or diagnosis and not covered by any of the groups A61B1/00 - A61B50/00, e.g. for luxation treatment or for protecting wound edges
    • A61B90/36Image-producing devices or illumination devices not otherwise provided for
    • A61B90/37Surgical systems with images on a monitor during operation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N13/00Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
    • H04N13/30Image reproducers
    • H04N13/385Image reproducers alternating rapidly the location of the left-right image components on the display screens
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B90/00Instruments, implements or accessories specially adapted for surgery or diagnosis and not covered by any of the groups A61B1/00 - A61B50/00, e.g. for luxation treatment or for protecting wound edges
    • A61B90/36Image-producing devices or illumination devices not otherwise provided for
    • A61B90/37Surgical systems with images on a monitor during operation
    • A61B2090/372Details of monitor hardware

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Gynecology & Obstetrics (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

【課題】複数の装置間における医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像の表示タイミングの同期と、所定の視聴者への画像提示に係る遅延の抑制とを両立する。【解決手段】スレーブ側表示部への医療画像の表示を制御する表示制御部と、前記スレーブ側表示部とは異なるマスタ側表示部を備えた他の装置が当該マスタ側表示部に左眼用画像及び右眼用画像の表示するタイミングに応じた同期信号を、当該他の装置から取得する取得部と、を備え、前記表示制御部は、取得された前記同期信号に基づき左眼用画像及び右眼用画像が前記スレーブ側表示部に時分割で表示されるように制御する、医療画像表示制御装置。【選択図】図3

Description

本開示は、医療画像表示制御装置、医療画像表示装置、医療情報処理システム、及び医療画像表示制御方法に関する。
近年では、手術手法、手術器具の発達により、手術用顕微鏡や内視鏡等のような医療用観察装置により患部を観察しながら、各種処置を施す手術(所謂、マイクロサージャリー)が頻繁に行われるようになってきている。また、このような医療用観察装置の中には、患部を光学的に観察可能とする装置に限らず、撮像部(カメラ)等により撮像された患部の画像を、ディスプレイなどの表示装置に電子画像として表示させる装置もある。
また、観察装置の撮像部により撮像された患部の画像(以降では、「医療画像」とも称する)を表示装置に表示させる場合には、当該画像を平面的な2次元(2D)画像として表示されることが多い。しかしながら、2D画像は遠近感がつかみにくく、患部と処置具との相対的な距離が把握しにくいため、近年では、撮像された患部の画像を立体的な3次元(3D)画像として表示させる技術も開発されている。
このように、撮像された患部の画像を立体的な3次元(3D)画像として表示させる観察装置(以降では、「立体観察装置」と称する場合がある)では、例えば、左右の眼に互いに異なる視点画像を観測させることで、ユーザに患部の画像を立体的な3次元画像として観測させる。なお、本開示では、便宜上、左眼に観測させる視点画像を「左眼用画像」とも称し、右眼に観測させる視点画像を「右眼用画像」とも称する。
特に、近年では、表示装置の高解像度化(高精細化)に伴い、3次元画像の観測を実現するための方式として、シャッターグラス方式が注目されている。シャッターグラス方式は、表示装置に左眼用画像及び右眼用画像を時分割で表示し、シャッターグラスにより、当該左眼用画像及び右眼用画像を個別に観測させることで、3次元画像の観測を実現する方式である。
特開2014−116942号公報
ところで、上述した医療用観察装置が使用されるような医療の現場においては、複数のディスプレイ(即ち、表示装置)を使用して各種情報を提示し、術者を含め、複数人の視聴者が各表示装置に提示される情報(画像)を視聴するような状況が想定され得る。このような状況下でシャッターグラス方式に基づき3次元画像を観測可能とする場合には、複数の表示装置間の同期や、当該表示装置と各視聴者が装着するシャッターグラスとの間の同期をとる必要が生じる。例えば、特許文献1には、複数の表示装置と複数のシャッターグラスとの間で同期をとるための技術の一例が開示されている。
リアルタイムで上記同期を実現する方法としては、例えば、各表示装置への画像の表示タイミングを遅延させることで当該同期が行う方法が知られている。しかしながら、術者が術部の画像を確認しながら各種手技を行うような状況下においては、当該術者のような所定の視聴者に対して術部(患部)の画像を提示する場合に、遅延を最小限に抑えることがより重要となる場合がある。
そこで、本開示では、複数の装置間における医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像の表示タイミングの同期と、所定の視聴者への画像の提示に係る遅延の抑制とを両立することが可能な技術について提案する。
本開示によれば、スレーブ側表示部への医療画像の表示を制御する表示制御部と、前記スレーブ側表示部とは異なるマスタ側表示部を備えた他の装置が当該マスタ側表示部に医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像の表示するタイミングに応じた同期信号を、当該他の装置から取得する取得部と、を備え、前記表示制御部は、取得された前記同期信号に基づき医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が前記スレーブ側表示部に時分割で表示されるように制御する、医療画像表示制御装置が提供される。
また、本開示によれば、表示部と、前記表示部に医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が時分割で表示されるように制御する表示制御部と、前記表示部への医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像の表示タイミングに応じた同期信号を送信する送信部と、を備える、医療画像表示装置が提供される。
また、本開示によれば、複数の装置を含み、前記複数の装置のうちいずれかの装置がマスタ装置として動作し、当該マスタ装置とは異なる他の装置がスレーブ装置として動作し、前記マスタ装置は、マスタ側表示部に医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が時分割で表示されるように制御し、当該左眼用画像及び当該右眼用画像の表示タイミングに応じた同期信号を送信し、前記スレーブ装置は、前記同期信号を取得し、当該同期信号に基づき医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が、前記マスタ側表示部とは異なるスレーブ側表示部に時分割で表示されるように制御する、医療情報処理システムが提供される。
また、本開示によれば、コンピュータが、スレーブ側表示部への医療画像の表示を制御することと、前記スレーブ側表示部とは異なるマスタ側表示部を備えた他の装置が当該マスタ側表示部に医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像の表示するタイミングに応じた同期信号を、当該他の装置から取得することと、を含み、取得された前記同期信号に基づき医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が前記スレーブ側表示部に時分割で表示される、医療画像表示制御方法が提供される。
また、本開示によれば、コンピュータが、所定の表示部に医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が時分割で表示されるように制御することと、前記表示部への医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像の表示タイミングに応じた同期信号を送信することと、を含む、医療画像表示制御方法が提供される。
以上説明したように本開示によれば、複数の装置間における左眼用画像及び右眼用画像の表示タイミングの同期と、所定の視聴者への画像の提示に係る遅延の抑制とを両立することが可能な技術が提供される。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の一実施形態に係る医療用立体観察装置の概略的な構成の一例について説明するための説明図である。 パッシブ方式を適用した場合におけるディスプレイの高精細化に伴う影響について説明するための説明図である。 同実施形態に係る医療情報処理システムの概略的なシステム構成の一例について説明するための説明図である。 同実施形態に係る医療情報処理システムの機能構成の一例を示したブロック図である。 同実施形態に係る医療情報処理システムの一連の処理の流れの一例について示したフローチャートである。 同実施形態に係る医療情報処理システムの一連の処理の流れの一例について示したフローチャートである。 変形例1に係るスレーブ表示装置の構成の一例について説明するための説明図である。 変形例2に係る医療情報処理システムの機能構成の一例を示したブロック図である。 変形例2に係る医療情報処理システムの動作の一態様について説明するための説明図である。 変形例2に係る医療情報処理システムの動作の一態様について説明するための説明図である。 同実施形態に係る医療情報処理システムに適用される医療用立体観察装置の一例について説明するための説明図である。 同実施形態に係る医療情報処理システムに適用される医療用立体観察装置の一例について説明するための説明図である。 同実施形態に係る医療情報処理システムに適用される医療用立体観察装置の他の一例について説明するための説明図である。 本開示の一実施形態に係る医療情報処理システムを構成する情報処理装置のハードウェア構成の一構成例を示す機能ブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.医療用立体観察装置の概略構成
2.3次元画像の提示に関する検討
3.技術的特徴
3.1.概略構成
3.2.機能構成
3.3.処理
3.4.変形例
4.適用例
4.1.第1の適用例:硬性内視鏡装置
4.2.第2の適用例:軟性内視鏡装置
5.ハードウェア構成
6.むすび
<<1.医療用立体観察装置の概略構成>>
まず、本開示をより明確なものとするために、本開示の一実施形態に係る医療用立体観察装置の概略的な構成の一例について説明する。
例えば、図1は、本開示の一実施形態に係る医療用立体観察装置の概略的な構成の一例について説明するための説明図である。図1には、本開示の一実施形態に係る医療用立体観察装置が用いられる場合の一適用例において、当該医療用立体観察装置として、アームを備えた手術用ビデオ顕微鏡装置が用いられる場合の一例について示されている。
例えば、図1は、本実施形態に係る手術用ビデオ顕微鏡装置を用いた施術の様子を模式的に表している。具体的には、図1を参照すると、施術者(ユーザ)620である医師が、例えばメス、鑷子、鉗子等の手術用の器具621を使用して、施術台630上の施術対象(患者)640に対して手術を行っている様子が図示されている。なお、以下の説明においては、施術とは、手術や検査等、ユーザ620である医師が施術対象640である患者に対して行う各種の医療的な処置の総称であるものとする。また、図1に示す例では、施術の一例として手術の様子を図示しているが、手術用ビデオ顕微鏡装置610が用いられる施術は手術に限定されず、他の各種の施術、例えば内視鏡を用いた検査等であってもよい。
施術台630の脇には本実施形態に係る手術用ビデオ顕微鏡装置610が設けられる。手術用ビデオ顕微鏡装置610は、基台であるベース部611と、ベース部611から延伸するアーム部612と、アーム部612の先端に先端ユニットとして接続される撮像ユニット615とを備える。アーム部612は、複数の関節部613a、613b、613cと、関節部613a、613bによって連結される複数のリンク614a、614bと、アーム部612の先端に設けられる撮像ユニット615を有する。図1に示す例では、簡単のため、アーム部612は3つの関節部613a〜613c及び2つのリンク614a、614bを有しているが、実際には、アーム部612及び撮像ユニット615の位置及び姿勢の自由度を考慮して、所望の自由度を実現するように関節部613a〜613c及びリンク614a、614bの数や形状、関節部613a〜613cの駆動軸の方向等が適宜設定されてもよい。
関節部613a〜613cは、リンク614a、614bを互いに回動可能に連結する機能を有し、関節部613a〜613cの回転が駆動されることにより、アーム部612の駆動が制御される。ここで、以下の説明においては、手術用ビデオ顕微鏡装置610の各構成部材の位置とは、駆動制御のために規定している空間における位置(座標)を意味し、各構成部材の姿勢とは、駆動制御のために規定している空間における任意の軸に対する向き(角度)を意味する。また、以下の説明では、アーム部612の駆動(又は駆動制御)とは、関節部613a〜613cの駆動(又は駆動制御)、及び、関節部613a〜613cの駆動(又は駆動制御)を行うことによりアーム部612の各構成部材の位置及び姿勢が変化される(変化が制御される)ことをいう。
アーム部612の先端には、先端ユニットとして撮像ユニット615が接続されている。撮像ユニット615は、撮像対象の画像(即ち、医療画像)を取得するユニットであり、例えば動画や静止画を撮像できるカメラ等である。図1に示すように、アーム部612の先端に設けられた撮像ユニット615が施術対象640の施術部位の様子を撮像するように、手術用ビデオ顕微鏡装置610によってアーム部612及び撮像ユニット615の姿勢や位置が制御される。なお、アーム部612の先端に先端ユニットとして接続される撮像ユニット615の構成は特に限定されず、例えば、撮像ユニット615は、内視鏡や顕微鏡として構成されていてもよい。また、撮像ユニット615は、当該アーム部612に対して着脱可能に構成されていてもよい。このような構成により、例えば、利用用途に応じた撮像ユニット615が、アーム部612の先端に先端ユニットとして適宜接続されてもよい。なお、本説明では、先端ユニットとして撮像ユニット615が適用されている場合に着目して説明するが、アーム部612の先端に接続される先端ユニットは、必ずしも撮像ユニット615に限定されないことは言うまでもない。
また、ユーザ620と対向する位置には、モニタやディスプレイ等の表示装置650が設置される。撮像ユニット615によって撮像された施術部位の画像は、表示装置650の表示画面に電子画像として表示される。ユーザ620は、表示装置650の表示画面に表示される施術部位の電子画像を見ながら各種の処置を行う。
このように、本実施形態においては、医療分野において、手術用ビデオ顕微鏡装置610によって施術部位の撮像を行いながら手術を行うことが提案される。
特に、本開示の一実施形態に係る手術用ビデオ顕微鏡装置610(即ち、医療用立体観察装置)は、撮像対象を3次元画像(3D画像)として表示するための画像データを取得可能に構成されている。
具体的な一例として、手術用ビデオ顕微鏡装置610は、撮像ユニット615として、2系統の撮像部(例えば、カメラユニット)を有するステレオカメラを設けることで、各撮像部を介して、異なる複数の視点からの画像(即ち、視点画像)を取得する。
撮像ユニット615により取得された複数の視点画像(即ち、医療画像を構成する視点画像)のそれぞれは、例えば、手術用ビデオ顕微鏡装置610に内蔵または外付けされた画像処理装置により、各種画像処理が施されたうえで、表示装置650上に左眼用画像及び右眼用画像(即ち、医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像)として表示される。なお、本説明において、右眼用画像は、ユーザに3D画像を観測させるために、当該ユーザの右眼に相当する視点に観測させるための視差が設定された所謂視差画像を示している。同様に、左眼用画像は、ユーザに3D画像を観測させるために、当該ユーザの左眼に相当する視点に観測させるための視差が設定された視差画像を示している。
なお、表示装置650上に左眼用画像及び右眼用画像として表示された画像を、ユーザ620に3次元画像として観測させるための仕組みとしては多様な方式が提案されている。具体的な一例として、シャッターグラスと呼ばれる専用の眼鏡を用いることで、左右の眼に互いに異なる画像(即ち、左眼用画像及び右眼用画像)を時分割で観測させるシャッターグラス方式が挙げられる。例えば、図1に示す例では、ユーザ620は、シャッターグラス660を介して表示装置650上に表示された施術部位の電子画像を視聴することにより、当該施術部位の3次元画像を観測することが可能となる。
また、上記に説明したような医療用の観察装置が使用される状況としては、患部の画像を含め、各種情報の確認を要する場合もあり、このような状況下では、複数の表示部それぞれに画像を表示させたり、表示部中に複数の画像を表示させる等の使用形態が想定され得る。具体的な一例として、一部の表示部には、患部の全体像を表示させ、他の表示部には、患部の拡大画像を表示させる場合が想定される。また、他の一例として、一部の表示部に、患部の画像を表示させ、他の表示部には、CT(Computed Tomography)画像や、MRI(Magnetic Resonance Imaging)画像等のような、他の撮像装置により撮像された画像を表示させる場合も想定され得る。そのため、表示装置650が複数設けられている場合もある。
以上、図1を参照して、本開示の一実施形態に係る医療用立体観察装置が用いられる場合の一適用例として、当該医療用立体観察装置として、アームを備えた手術用ビデオ顕微鏡装置が用いられる場合の一例について説明した。
<<2.3次元画像の提示に関する検討>>
続いて、ディスプレイの高精細化に伴う3次元画像の観測を実現するための各種方式への影響について説明したうえで、本開示の一実施形態に係る医療情報処理システム及び医療用立体観察装置の課題について整理する。
まず、3次元画像の観測を実現するための方式の一例について概要を説明する。3次元画像の観測を実現するための方式としては、例えば、パッシブ方式とアクティブシャッター方式とが挙げられる。パッシブ方式及びアクティブシャッター方式は、左右の眼各々に対して対応する画像(即ち、左眼用画像及び右眼用画像)を観測させることで、ユーザに立体的な3次元画像を観測させる方式であり、一方で、パッシブ方式とアクティブシャッター方式とは、3次元画像を観測させるための仕組み、即ち、左右の眼各々に対して対応する画像を観測させるための仕組みが異なる。具体的には、パッシブ方式は、表示装置の画面上に右眼用画像及び左眼用画像の双方を表示し、偏光フィルタや色フィルタ等により当該右眼用画像及び左眼用画像を分離して、左右の眼各々に対応する画像を観測させる方式である。また、シャッターグラス方式は、表示装置の画面上に左眼用画像及び右眼用画像を時分割で表示し、シャッターグラスに設けられた左眼用シャッターと右眼用シャッターとを各画像の表示タイミングに同期して開閉させることで、左右の眼各々に対応する画像を観測させる方式である。
上述した医療用立体観察装置が使用されるような医療の現場においては、従来は、3次元画像の観測を実現する方式として、主にパッシブ方式が利用されてきた。その一方で、近年では、ディスプレイ等の表示装置の高解像度化に伴い、パッシブ方式を採用することが困難となってきている。例えば、図2は、パッシブ方式を適用した場合におけるディスプレイの高解像度化に伴う影響について説明するための説明図であり、パッシブ方式に基づき3次元画像を観測させるための概略的な構造の一例を示している。具体的には、図2は、表示装置の表示パネルを、水平面と当該表示パネルの表示面との双方に垂直な面で切断し、当該切断面を当該表示装置の側面側から見た場合における、当該表示パネルの概略的な構造の一例を示している。なお、図2の上下方向が、表示装置の表示パネルにおける上下方向(鉛直方向)に相当し、図2の奥行き方向が、当該表示パネルの左右方向(水平方向)に相当する。即ち、図2の左右方向は、当該表示パネルと対向した場合における前後方向に相当する。また、図2において、上側の図は、解像度がFHD(1920×1080ピクセル)の場合の一例を示している。また、下側の図は、解像度が4K(3840×2160)の場合の一例を示している。
パッシブ方式を採用する場合には、表示パネルの前面にパターンリターダ等のような偏向特性を有する光学部材を配置することで、当該表示パネルに表示された左眼用画像及び右眼用画像を分離する。例えば、図2において、ビームスプリッタ及び偏光フィルタが、上記パターンリターダ等の光学部材に相当する。具体的には、図2に示すように、各画素からの光は、当該画素の前方に位置するビームスプリッタを通過した後に偏光フィルタにより偏光される。これにより、各画素からの光が個々に分離される。そのため、左眼用画像の表示に利用される画素からの光と、右眼用画像の表示に利用される画素からの光とを分離し、各々を対応する眼に観測させることが可能となる(即ち、3次元画像を観測させることが可能となる)。
一方で、パッシブ方式が採用される場合には、表示装置に対する視聴者の位置(以下、「視聴位置」とも称する)に応じて、左右の眼それぞれに対応する画像とは異なる画像が観測される(即ち、左眼により右眼用画像が観測され、右眼により左眼用画像が観測される)、所謂クロストークと呼ばれる現象が発生する場合がある。
具体的には、図2に示すように、ある画素の前方に位置するビームスプリッタから、当該画素からの光に加えて、当該画素に隣接する他の画素からの光が漏れ出る場合がある。そのため、例えば、図2において参照符号θで示した垂直視野角の外部においては、左右の眼に観測されるべき映像とは逆の映像が観測されることとなり、輪郭のぼやけた映像や、立体感の損なわれた映像が観測される場合がある。
このような構成から、図2に示したFHD及び4kそれぞれの場合を比較するとわかるように、表示パネルのガラス厚を変えずに画素ピッチを変更すると、画素ピッチが狭くなるほど垂直視野角θがより狭くなる。そのため、今後さらに表示パネルの高解像度化(高精細化)が進むと、ガラス厚がより薄くなるように調整することなく、垂直視野角θを確保することが実質的に困難となる場合が想定され得る。また、表示パネルの高解像度化に伴い、当該表示パネルに対してパターンリターダ等の光学部材を貼り付ける際に要求される精度の条件もさらに厳しくなる。また、パッシブ方式を採用する場合には、表示パネルに対してパターンリターダ等の光学部材を貼り付ける必要があるため、専用の表示装置を使用する必要がある。
これに対して、シャッターグラス方式では、上述したように、左眼用画像及び右眼用画像を時分割で表示させることで3次元画像の観測を実現する。このような特性上、シャッターグラス方式では、パッシブ方式のように専用の表示装置を使用せずとも、ソフトウェア制御により左眼用画像及び右眼用画像の表示(ひいては、3次元画像の観測)を実現することが可能となる。また、上述したような特性から、パッシブ方式のような、表示パネルと当該表示パネルに貼り付けられる光学部材との構成に起因したクロストークが生じ得ないため、パッシブ方式のような上記視野角θの制約を考慮する必要が無い。このような特性から、表示装置の高解像度化に伴い、3次元画像の観測を実現するための方式として、シャッターグラス方式が注目されている。
一方で、シャッターグラス方式では、表示装置への左眼用画像及び右眼用画像の表示タイミングに同期して、左眼用シャッター及び右眼用シャッターそれぞれの開閉を制御する必要がある。
特に、図1を参照して説明したような医療用立体観察装置が使用されるような医療の現場においては、複数の表示装置を使用して、各種医療画像(例えば、患部の画像、術野の画像、他モーダルの画像等)を提示する場合がある。即ち、ある視聴者(例えば、術者)が、複数の表示装置それぞれに表示された画像を視聴するような状況が想定され、この場合には、複数の表示装置間における左眼用画像及び右眼用画像の表示タイミングの同期を考慮する必要がある。
また、医療の現場においては、各表示装置に表示される各種医療画像を視聴する視聴者は、必ずしも手技を行う術者一人に限られず、例えば、助手、麻酔科医、看護師等を含め複数人の視聴者が各表示装置に表示された医療画像を視聴する状況も想定され得る。即ち、ある表示装置に表示された医療画像を、複数人の視聴者が視聴する状況も想定され、この場合には、当該表示装置による左眼用画像及び右眼用画像の表示タイミングと、各視聴者が装着したシャッターグラスのシャッターの開閉タイミングとの同期を考慮する必要がある。もちろん、複数人の視聴者のそれぞれが、複数の表示装置それぞれに表示された医療画像を視聴するような状況も想定され得る。
ここで、複数の表示装置間における当該表示装置それぞれへの画像の表示についてリアルタイムでの同期を想定した場合に、例えば、各表示装置への画像の表示タイミングを遅延させることで当該同期が行う方法が知られている。しかしながら、上述した医療用立体観察装置を使用して、術者が術部の画像を確認しながら各種手技を行うような状況下においては、当該術者のような所定の視聴者に対して術部(患部)の画像(即ち、医療画像)を提示する場合に、遅延を最小限に抑えることがより重要となる場合がある。
このような状況を鑑み、本開示では、複数の表示装置間における左眼用画像及び右眼用画像の表示タイミングの同期と、術者等の所定の視聴者への画像(即ち、医療画像)の提示に係る遅延の抑制とを両立することが可能な技術の一例について提案する。そこで以降では、本開示の一実施形態に係る医療情報処理システムについて、技術的特徴に着目してより詳細に説明する。
<<3.技術的特徴>>
続いて、本開示の一実施形態に係る医療情報処理システムとして、前述した医療用立体観察装置を利用して患部の画像を術者等の視聴者に提示するシステムの一例について、特に、当該システムの技術的特徴に着目して説明する。
<3.1.概略構成>
まず、図3を参照して、本実施形態に係る医療情報処理システムの概略的なシステム構成の一例について説明する。図3は、本実施形態に係る医療情報処理システムの概略的なシステム構成の一例について説明するための説明図である。
図3は、手術用顕微鏡、内視鏡、術野カメラ、手術カメラ等のような撮像装置290(即ち、医療用撮像装置、または医療用撮像ユニット)を利用して、患者の術部(患部)の映像を確認しながら、術者が各種手技を行う場合を想定したシステム構成の一例を示している。例えば、参照符号290a及び290bは、上記撮像装置290の一例を示している。換言すると、撮像装置290a及び290bのうち少なくともいずれかとして、図1を参照して説明した医療用立体観察装置を適用し得る。
また、図3において、参照符号100は、術者が手技を行うために術部の映像を確認するために使用されるメインの表示装置を示している。また、参照符号200a及び200bは、表示装置100とは異なる他の表示装置を示している。表示装置200a及び200bは、表示装置100に表示された医療画像とは異なる医療画像(例えば、CT(Computed Tomography)やMRI(Magnetic Resonance Imaging)等の他モーダルの画像等)の表示に利用され得る。また、他の一例として、表示装置200a及び200bは、術者以外の他の視聴者(例えば、助手、麻酔科医、看護師等)が術部を確認するために、当該術部の映像の表示に利用され得る。なお、以降の説明では、表示装置100を、「マスタ表示装置100」とも称し、表示装置200a及び200bのそれぞれを、「スレーブ表示装置200」とも称する。
また、本実施形態に係る医療情報処理システム1は、シャッターグラス方式に基づき、術者、助手、麻酔科医、及び看護師等の各視聴者に対して、表示対象となる医療画像(例えば、撮像部290により撮像された術部の画像等)を3次元画像として観測させる。図3において、参照符号300a〜300cは、シャッターグラス方式に基づき3次元画像を観測させるためのシャッターグラスをそれぞれ示している。なお、以降の説明では、シャッターグラス300a〜300bを特に区別しない場合には、単に「シャッターグラス300」とも称する。また、本説明では、便宜上、シャッターグラス300aは、各種手技を行う術者が装着するシャッターグラス300を示すものとし、他のシャッターグラス300b及び300cは、助手、麻酔科医、または看護師等のように当該術者以外の視聴者が装着するシャッターグラス300を示すものとする。
以上のような構成に基づき、本実施形態に係る医療情報処理システム1では、複数の表示装置のうち、メインの視聴者となる術者が手技を行うために術部の確認に利用するマスタ表示装置100への画像(即ち、左眼用画像及び右眼用画像)の表示に係る遅延を最小限に抑える。このような前提の基で、当該医療情報処理システム1では、表示装置100、200a、及び200b間における第1の同期と、表示装置100、200a、及び200bとシャッターグラス300a〜300bとの間の第2の同期とを実現する。なお、第1の同期とは、当該表示装置100、200a、及び200bそれぞれによる左眼用画像及び右眼用画像の表示タイミングの同期を示している。また、第2の同期とは、表示装置100、200a、及び200bによる左眼用画像及び右眼用画像の表示タイミングと、シャッターグラス300a〜300bそれぞれのシャッター制御との間の同期を示している。
具体的な一例として、図3に示す例の場合には、マスタ表示装置100は、撮像装置290aによる撮像結果に応じた左眼用画像及び右眼用画像を、自身で生成した同期信号に基づき時分割で表示部(例えば、表示パネル)に表示させる。このような制御により、撮像装置290aによる撮像された術部の画像(即ち、医療画像)がマスタ表示装置100の表示部に表示されるまでの遅延を最小限に抑えることが可能となる。
また、マスタ表示装置100は、当該左眼用画像及び当該右眼用画像の表示タイミングに応じた同期信号(即ち、自身で生成した同期信号)を、スレーブ表示装置200a及び200bのそれぞれと、シャッターグラス300a〜300cのそれぞれとに送信する。なお、当該同期信号の送信方法は特に限定されない。具体的な一例として、マスタ表示装置100は、所定のネットワークを介した通信に基づき、スレーブ表示装置200a及び200のそれぞれと、シャッターグラス300a〜300cのそれぞれとに同期信号を送信してもよい。このとき、マスタ表示装置100は、送信先を明示的に指定して当該同期信号を送信してもよいし、所謂ブロードキャストやマルチキャストように、送信先を明示的に指定せずに周囲の装置に対して当該同期信号を配信してもよい。また、他の一例として、マスタ表示装置100は、赤外線信号等を利用して同期信号を送信してもよい。この場合には、スレーブ表示装置200a及び200のそれぞれと、シャッターグラス300a〜300cのそれぞれとには、当該赤外線信号等を受信するための受光部が設けられていてもよい。
スレーブ表示装置200a及び200bのそれぞれは、マスタ表示装置100から送信される同期信号に基づき、左眼用画像及び右眼用画像の表示タイミングを遅延させることで、当該同期信号に同期して当該左眼用画像及び当該右眼用画像を表示部に表示させる。このような制御により、マスタ表示装置100に左眼用画像及び右眼用画像それぞれが表示されるタイミングに対して、スレーブ表示装置200a及び200bのそれぞれに左眼用画像及び右眼用画像それぞれが表示されるタイミングが同期する。
シャッターグラス300a〜300cのそれぞれは、マスタ表示装置100から送信される同期信号に基づき、左眼用シャッター及び右眼用シャッターの開閉を制御する。このような制御により、マスタ表示装置100に左眼用画像及び右眼用画像それぞれが表示されるタイミングに対して、シャッターグラス300a〜300cそれぞれにおける左眼用シャッター及び右眼用シャッターの開閉タイミングが同期する。また、前述したように、マスタ表示装置100とスレーブ表示装置200a及び200bそれぞれとの間では、左眼用画像及び右眼用画像の表示タイミングが同期している。そのため、スレーブ表示装置200a及び200bのそれぞれに左眼用画像及び右眼用画像それぞれが表示されるタイミングと、シャッターグラス300a〜300cそれぞれにおける左眼用シャッター及び右眼用シャッターの開閉タイミングとについても同期することとなる。
以上のような構成により、ある視聴者が、自身が装着するシャッターグラス300を介して、マスタ表示装置100や各スレーブ表示装置200に表示された各画像を視聴するような状況下においても、当該視聴者は、3次元画像を破綻なく視聴することが可能となる。また、複数人の視聴者が、各自が装着するシャッターグラス300を介して、マスタ表示装置100や各スレーブ表示装置200に表示された画像を視聴するような状況下においても、各視聴者は、3次元画像を破綻なく視聴することが可能となる。
なお、上述した医療情報処理システム1の構成はあくまで一例であり、マスタ表示装置100からの同期信号に基づき、スレーブ表示装置200及びシャッターグラス300のそれぞれが同期して動作すれば、当該医療情報処理システム1の構成は図3に示す例には限定されない。例えば、マスタ表示装置100及びスレーブ表示装置200に表示される医療画像は、各種撮像装置290により撮像された画像のみには限定されない。例えば、CTやMRI等の他モーダルによりあらかじめ取得されて所定の記憶装置に保持された医療画像等が、マスタ表示装置100や各スレーブ表示装置200に表示されてもよい。このような場合には、情報書システム1に撮像装置290が含まれていなくてもよい。
以上、図3を参照して、本実施形態に係る医療情報処理システムの概略的なシステム構成の一例について説明した。
<3.2.機能構成>
続いて、図4を参照して、本実施形態に係る医療情報処理システム1の機能構成の一例について説明する。図4は、本実施形態に係る医療情報処理システム1の機能構成の一例を示したブロック図である。なお、本説明では、図3を参照して説明した医療情報処理システム1の各構成のうち、特に、マスタ表示装置100、スレーブ表示装置200、及びシャッターグラス300の構成について説明する。なお、図3に示す例では、シャッターグラス300として、シャッターグラス300a及び300bが示されている。
(マスタ表示装置100)
まず、マスタ表示装置100の構成について説明する。図4に示すように、マスタ表示装置100は、画像入力部101と、同期信号生成部103と、同期信号送信部105と、表示制御部107と、表示部109とを含む。
表示部109は、マスタ表示装置100の表示パネルに相当する。表示部109には、後述する表示制御部107による制御に基づき、表示対象となる画像が表示される。なお、表示部109が、「マスタ側表示部」の一例に相当する。
画像入力部101は、表示対象となる画像の画像データを入力するための入力インタフェースに相当する。例えば、図3に示す各撮像装置290による撮像結果に基づく画像データは、画像入力部101を介してマスタ表示装置100に入力される。なお、以降では、画像入力部101を介して入力される画像データを、「入力画像データ」とも称する。
同期信号生成部103は、入力画像データに応じた左眼用画像及び右眼用画像を時分割で表示するための同期信号(即ち、左眼用画像及び右眼用画像それぞれの表示タイミングに応じた同期信号)を生成する。同期信号生成部103は、生成した同期信号を表示制御部107及び同期信号送信部105のそれぞれに供給する。
同期信号送信部105は、同期信号生成部103から供給される同期信号を、スレーブ表示装置200及びシャッターグラス300に送信する。なお、前述したように、同期信号の送信方法は特に限定されない。そのため、同期信号送信部105の構成は、同期信号の送信方法に応じて適宜変更されてもよい。例えば、無線の通信経路を介して同期信号が送信される場合には、同期信号送信部105は、ベースバンドプロセッサやRF(Radio Frequency)回路等を含んでもよい。
表示制御部107は、画像入力部101を介して入力された入力画像データに応じた左眼用画像及び右眼用画像を、同期信号生成部103から供給される同期信号に基づき時分割で表示部109に表示させる。なお、表示制御部107が、「マスタ側表示制御部」の一例に相当する。
なお、左眼用画像及び右眼用画像の生成元は特に限定されない。具体的な一例として、所謂ステレオカメラ等のような複数の撮像部を備える撮像装置290により複数の視点から撮像された各画像を左眼用画像及び右眼用画像として、当該左眼用画像及び当該右眼用画像の画像データが当該撮像装置290から出力されてもよい。また、他の一例として、所謂単眼カメラ等の撮像装置290による撮像結果に応じた画像データに基づき、表示制御部107が、左眼用画像及び右眼用画像を生成してもよい。また、このとき表示制御部107は、測距センサ等による画像中に撮像された被写体までの距離の測定結果を利用することで、当該画像に対応する画像データに基づき左眼用画像及び右眼用画像を生成してもよい。
(スレーブ表示装置200)
次いで、スレーブ表示装置200の構成について説明する。図4に示すように、スレーブ表示装置200は、画像入力部201と、同期信号取得部203と、表示制御部205と、表示部207とを含む。なお、画像入力部201及び表示部207は、マスタ表示装置100における画像入力部101及び表示部109と実質的に同様の構成となるため、詳細な説明は省略する。
同期信号取得部203は、マスタ表示装置100から送信される同期信号を取得する。なお、同期信号取得部203の構成は、当該同期信号の送信方法に応じて適宜変更されてもよい。そして、同期信号取得部203は、取得した当該同期信号を表示制御部205に供給する。
表示制御部205は、画像入力部201を介して入力された入力画像データに応じた左眼用画像及び右眼用画像を、同期信号取得部203から供給される同期信号に基づき、当該同期信号が示すタイミングに同期するように時分割で表示部207に表示させる。このとき表示制御部205は、左眼用画像及び右眼用画像を表示部207に表示させるタイミングを遅延させることで、当該左眼用画像及び当該右眼用画像の表示タイミングを、当該同期信号が示すタイミングに同期させてもよい。なお、表示部207が、「スレーブ側表示部」の一例に相当する。また、表示制御部205が、「スレーブ側表示制御部」の一例に相当する。
(シャッターグラス300)
次いで、シャッターグラス300の構成について説明する。図4に示すように、シャッターグラス300は、左眼用シャッター301及び右眼用シャッター303と、同期信号取得部305と、シャッター制御部307とを含む。
左眼用シャッター301は、シャッターグラス300が視聴者に装着された場合に、当該視聴者の左眼の眼前に保持され、後述するシャッター制御部307により開閉が制御される。同様に、右眼用シャッター303は、シャッターグラス300が視聴者に装着された場合に、当該視聴者の右眼の眼前に保持され、後述するシャッター制御部307により開閉が制御される。
同期信号取得部305は、マスタ表示装置100から送信される同期信号を取得する。なお、同期信号取得部305の構成は、当該同期信号の送信方法に応じて適宜変更されてもよい。そして、同期信号取得部305は、取得した当該同期信号をシャッター制御部307に供給する。
シャッター制御部307は、同期信号取得部305から供給される同期信号に基づき、当該同期信号が示すタイミングに同期するように左眼用シャッター301及び右眼用シャッター303それぞれの開閉を制御する。このような制御により、例えば、マスタ表示装置100の表示部109に左眼用画像が表示されているタイミングで左眼用シャッター301が開かれ、右眼用シャッター303が閉じられる。同様に、マスタ表示装置100の表示部109に右眼用画像が表示されているタイミングで右眼用シャッター303が開かれ、左眼用シャッター301が閉じられる。即ち、表示部109に左眼用画像が表示されているタイミングでは、視聴者の左眼に当該左眼用画像が観測され、表示部109に右眼用画像が表示されているタイミングでは、当該視聴者の右眼に当該右眼用画像が観測されることとなる。
以上、図4を参照して、本実施形態に係る医療情報処理システム1の機能構成の一例について説明した。
<3.3.処理>
続いて、本実施形態に係る医療情報処理システム1の一連の処理の流れの一例について、特に、マスタ表示装置100及びスレーブ表示装置200の処理に着目して説明する。
(マスタ表示装置100)
まず、図5を参照して、マスタ表示装置100の一連の処理の流れについて説明する。図5は、本実施形態に係る医療情報処理システム1の一連の処理の流れの一例について示したフローチャートであり、マスタ表示装置100の処理の流れを示している。
マスタ表示装置100(同期信号生成部103)は、入力画像データに応じた左眼用画像及び右眼用画像を時分割で表示するための同期信号を生成する(S101)。
また、所定の入力インタフェース(画像入力部101)を介して、表示対象となる画像の画像データがマスタ表示装置100に入力される。これにより、マスタ表示装置100は、当該画像データを取得する(S103)。
マスタ表示装置100(表示制御部107)は、生成した同期信号に基づき、入力画像データに応じた左眼用画像及び右眼用画像を時分割で表示パネル(表示部109)に表示させる(S105)。
また、マスタ表示装置100(同期信号送信部105)は、生成した同期信号を、スレーブ表示装置200及びシャッターグラス300に送信する(S107)。
(スレーブ表示装置200)
次いで、図6を参照して、マスタ表示装置100の一連の処理の流れについて説明する。図6は、本実施形態に係る医療情報処理システム1の一連の処理の流れの一例について示したフローチャートであり、スレーブ表示装置200の処理の流れを示している。
スレーブ表示装置200(同期信号取得部203)は、マスタ表示装置100から送信される同期信号を取得する(S201)。
また、所定の入力インタフェース(画像入力部201)を介して、表示対象となる画像の画像データがスレーブ表示装置200に入力される。これにより、スレーブ表示装置200は、当該画像データを取得する(S203)。
スレーブ表示装置200(表示制御部205)は、マスタ表示装置100から取得した同期信号に基づき、入力画像データに応じた左眼用画像及び右眼用画像を、当該同期信号が示すタイミングに同期するように時分割で表示パネル(表示部207)に表示させる。このときスレーブ表示装置200は、左眼用画像及び右眼用画像を表示パネルに表示させるタイミングを遅延させることで、当該左眼用画像及び当該右眼用画像の表示タイミングを、当該同期信号が示すタイミングに同期させてもよい(S205)。
以上、図5及び図6を参照して、本実施形態に係る医療情報処理システム1の一連の処理の流れの一例について、特に、マスタ表示装置100及びスレーブ表示装置200の処理に着目して説明した。
<3.4.変形例>
続いて、本実施形態に係る医療情報処理システムの変形例について説明する。
(変形例1:スレーブ表示装置の構成の一例)
まず、変形例1として、スレーブ表示装置200の構成の一例について説明する。前述したように、スレーブ表示装置200は、マスタ表示装置100から送信される同期信号を取得し、当該同期信号が示すタイミングに同期するように、入力画像データに応じた左眼用画像及び右眼用画像を時分割で表示パネル(表示部207)に表示させる。変形例1では、上述したスレーブ表示装置200の各構成のうち、同期制御に係る部分を外付けの装置として構成した場合の一例について説明する。
例えば、図7は、変形例1に係るスレーブ表示装置200の構成の一例について説明するための説明図である。図7に示すように、変形例1に係るスレーブ表示装置200は、表示装置240に対して同期制御装置220が外付けされて構成される。
表示装置240は、図4に示す表示部207に相当する表示パネルを備え、同期制御装置220からの制御に基づく表示タイミングで、入力画像データに応じた左眼用画像及び右眼用画像を時分割で表示させる。
同期制御装置220は、図4に示す同期信号取得部203に相当する構成を含み、マスタ表示装置100から送信される同期信号を取得する。そして、同期制御装置220は、取得した同期信号に基づき、表示装置240が表示パネルに左眼用画像及び右眼用画像それぞれを表示するタイミングを制御する。
なお、同期制御装置220が取得した同期信号に基づき、表示装置240が表示パネルに左眼用画像及び右眼用画像それぞれを表示するタイミングが制御されれば、構成や方法は特に限定されない。
具体的な一例として、同期制御装置220は、取得した同期信号を表示装置240に供給することで、当該表示装置240が表示パネルに左眼用画像及び右眼用画像それぞれを表示するタイミングを制御してもよい。この場合には、表示装置240は、所定の入力インタフェースを介して入力される入力画像データに応じた左眼用画像及び右眼用画像それぞれの表示タイミングを、同期制御装置220から供給される同期信号に基づき制御すればよい。
また、他の一例として、同期制御装置220が、表示装置240の表示パネルに表示される左眼用画像及び右眼用画像それぞれの表示タイミングを制御してもよい。この場合には、同期制御装置220は、所定の入力インタフェースを介して入力される入力画像データに応じた左眼用画像及び右眼用画像それぞれを、取得した同期信号に同期するように時分割で表示装置240に供給する。また、表示装置240は、同期制御装置220から時分割で供給される左眼用画像及び右眼用画像を表示パネルに表示させればよい。
また、複数のスレーブ表示装置200を動作させる場合においては、必ずしも全てのスレーブ表示装置200が、本変形例のように、表示装置240に対して同期制御装置220を外付けするような構成とはならなくてもよい。例えば、複数のスレーブ表示装置200として、前述した実施形態に係るスレーブ表示装置200と、本変形例に係るスレーブ表示装置200(即ち、同期制御装置220が外付けされた表示装置240)とが混在してもよい。
以上のような構成により、例えば、既存の表示装置に対して変形例1に係る同期制御装置220を外付けすることで、本開示に係るスレーブ表示装置200として動作させることも可能となる。なお、同期制御装置220が「医療画像表示制御装置」の一例に相当する。
以上、変形例1として、図7を参照して、スレーブ表示装置200の構成の一例について説明した。
(変形例2:システム構成の一例)
続いて、変形例2として、本開示の一実施形態に係る医療情報処理システムのシステム構成の他の一例について説明する。なお、以降の説明では、本変形例に係る医療情報処理システムを、前述した実施形態に係る医療情報処理システム1と区別するために、「医療情報処理システム2」と称する場合がある。
前述した実施形態では、マスタ表示装置100とスレーブ表示装置200とを明示的に区別し、マスタ表示装置100を固定的に設定する場合の一例について説明した。これに対して、本変形例では、複数の表示装置のうち、前述したマスタ表示装置100に相当する装置として動作する表示装置を、選択的に切り替え可能に構成された医療情報処理システムの一例について説明する。なお、以降の説明では、前述したマスタ表示装置100に相当する装置を「マスタ装置」とも称し、スレーブ表示装置200に相当する装置を「スレーブ装置」とも称する。
例えば、図8は、変形例2に係る医療情報処理システム2の機能構成の一例を示したブロック図である。図8に示すように、本変形例に係る医療情報処理システム2は、複数の表示装置250と、複数のシャッターグラス300とを含む。なお、図8に示す例では、表示装置250a及び250bが、複数の表示装置250のそれぞれに相当する。また、図8に示すように、表示装置250a及び250bは、双方ともに同様の構成を有する。また、シャッターグラス300の構成については、前述した実施形態に係るシャッターグラス300(図4参照)と同様のため、詳細な説明は省略する。
なお、変形例2に係る医療情報処理システム2においては、複数の表示装置250それぞれは、所定のネットワークを介して相互に情報を送受信可能に構成される。また、複数の表示装置250のうちいずれかがマスタ装置として動作し、各シャッターグラス300は、マスタ装置として動作する当該表示装置250から送信される同期信号を取得可能に構成されている。なお、上述した条件を満たせば、複数の表示装置250間における通信方法は特に限定されず、マスタ装置として動作する表示装置250から各シャッターグラス300への同期信号の送信方法も限定されない。例えば、図8に示す例では、複数の表示装置250それぞれと複数のシャッターグラス300それぞれとは、所定のネットワークN1を介して通信可能に構成されている。
次いで、表示装置250の構成について説明する。図8に示すように、表示装置250は、画像入力部251と、表示制御部252と、表示部253と、同期信号生成部254と、通信部255と、同期制御部256とを含む。なお、画像入力部251及び表示部253は、前述した実施形態に係るマスタ表示装置100における画像入力部101及び表示部109や、スレーブ表示装置200における画像入力部201及び表示部207と実質的に同様の構成となるため、詳細な説明は省略する。
表示制御部252は、画像入力部251を介して入力された入力画像データに応じた左眼用画像及び右眼用画像を、後述する同期制御部256から供給される同期信号に基づき時分割で表示部253に表示させる。
通信部255は、表示装置250が、所定のネットワークN1を介して他の表示装置250やシャッターグラス300との間で各種情報を送受信するための通信インタフェースである。なお、以降の説明では、表示装置250内の構成が他の装置(例えば、他の表示装置250やシャッターグラス300)との間で情報の送受信を行う場合には、特に説明が無い限りは、当該通信部255を介して情報の送受信が行われるものとする。
同期信号生成部254は、表示装置250がマスタ装置として動作する場合に、入力画像データに応じた左眼用画像及び右眼用画像を時分割で表示するための同期信号(即ち、左眼用画像及び右眼用画像それぞれの表示タイミングに応じた同期信号)を生成する。同期信号生成部254は、生成した同期信号を同期制御部256に出力する。
同期制御部256は、表示装置250が、マスタ装置として動作する動作モード(以降では、「マスタモード」とも称する)と、スレーブ装置として動作する動作モード(以降では、「スレーブモード」とも称する)と、のいずれの動作モードで動作するかを管理する。そして、同期制御部256は、動作モードに応じた同期信号を表示制御部252に供給することで、入力画像データに応じた左眼用画像及び右眼用画像それぞれが時分割で表示部253に表示されるタイミングを制御する。以下、同期制御部256の動作についてさらに詳しく説明する。
まず、同期制御部256によるモード管理に係る動作について説明する。同期制御部256は、所定の条件に基づき、表示装置250の動作モードを、マスタモードとスレーブモードとの間で選択的に切り替える。具体的な一例として、同期制御部256は、所定の入力部(図示を省略する)を介して所定のユーザ(例えば、手技を行う術者)からマスタ装置としての動作の指示を受けると、対応する表示装置250の動作モードをマスタモードに切り替える。また、他の一例として、同期制御部256は、各種センサ等の検知部(図示を省略する)による所定の状態の検知結果に応じて、対応する表示装置250の動作モードをマスタモードに動的に切り替えてもよい。なお、マスタ装置として動作する表示装置250を動的に切り替える方法の具体例については別途後述する。
また、同期制御部256は、表示装置250の動作モードをマスタモードに切り替えた場合には、動作モードをマスタモードに切り替えた旨を、ネットワークN1を介して他の表示装置250に通知する。具体的な一例として、表示装置250aの動作モードがマスタモードに切り替えられた場合には、当該表示装置250aの同期制御部256から、他の表示装置250(例えば、表示装置250b)に、当該動作モードの切り替えが通知される。
また、同期制御部256は、他の表示装置250からの通知に基づき、当該他の表示装置250の動作モードがマスタモードに切り替えられたことを認識する。具体的な一例として、表示装置250bの動作モードがマスタモードに切り替えられると、表示装置250aの同期制御部256は、表示装置250bからの通知に基づき、当該表示装置250bの動作モードがマスタモードに切り替えられたことを認識する。この場合には、表示装置250aの同期制御部256は、当該表示装置250aの動作モードをスレーブモードに切り替える。以上のような構成により、複数の表示装置250のうち、いずれか1つの表示装置250のみがマスタ装置として動作し、他の表示装置250がスレーブ装置として動作するように排他制御される。
続いて、同期制御部256による入力画像データに応じた左眼用画像及び右眼用画像それぞれが時分割で表示部253に表示されるタイミングの制御に係る動作について説明する。なお、同期制御部256の同動作については、マスタモードで動作する場合と、スレーブモードで動作する場合とで異なる。そこで、以降では、同期制御部256の同動作について、マスタモードで動作する場合と、スレーブモードで動作する場合と、に分けてそれぞれ説明する。
まず、マスタモードで動作する場合について説明する。この場合には、同期制御部256は、同期信号生成部254から出力される同期信号を表示制御部252に供給することで、入力画像データに応じた左眼用画像及び右眼用画像それぞれが時分割で表示部253に表示されるタイミングを制御する。また、同期制御部256は、当該同期信号を、ネットワークN1を介して他の表示装置250及び各シャッターグラス300に送信する。
次いで、スレーブモードで動作する場合について説明する。この場合には、同期制御部256は、マスタモードで動作する他の表示装置250から送信される同期信号を、ネットワークN1を介して当該他の表示装置250から取得する。そして、同期制御部256は、取得した当該同期信号を表示制御部252に供給する。このとき表示制御部252は、当該同期信号に基づき、左眼用画像及び右眼用画像の表示タイミングを遅延させることで、当該同期信号に同期して当該左眼用画像及び当該右眼用画像を表示部253に表示させてもよい。
なお、同期制御部256及び表示制御部252は、動作モードが切り替わった場合に、左眼用画像及び右眼用画像を時分割で表示するタイミングを、当該切り替え後の動作モードに対応する同期信号に応じて再度制御(即ち、再同期)してもよい。
なお、上述した表示装置250の構成はあくまで一例であり、必ずしも上述した構成には限定されない。例えば、表示装置250のうち少なくとも一部が、外付けの外部装置として構成されていてもよい。より具体的な一例として、表示装置250は、図8に示す各構成のうち、一部の構成(例えば、同期信号生成部254、同期制御部256、及び通信部255)が、図7を参照して同期制御装置220に相当する装置として外付けされていてもよい。
以上、図8を参照して、変形例2に係る医療情報処理システム2の機能構成の一例について説明した。
次いで、図9及び図10を参照して、マスタ装置として動作する表示装置250を動的に切り替える方法の具体的な一例について説明する。図9及び図10は、変形例2に係る医療情報処理システムの動作の一態様について説明するための説明図である。
具体的には、図9及び図10は、例えば、手技を行う術者等のような所定の視聴者が視聴する画像の出力元となる表示装置250がマスタ装置として動作するように、マスタ装置として動作する表示装置250を動的に切り替える場合の一例を示している。図9及び図10において、参照符号300aは、術者等の所定の視聴者が装着するシャッターグラス300を示しており、参照符号300bは、助手、麻酔科医、看護師等のように術者(即ち、所定の視聴者)以外の他の視聴者が装着するシャッターグラス300を示している。
まず、図9に示す例について説明する。図9に示す例では、シャッターグラス300aを装着する視聴者(例えば、術者)が表示装置250aに表示された画像を視聴しており、シャッターグラス300bを装着する他の視聴者が表示装置250bに表示された画像を視聴している状況を示している。この場合には、表示装置250aがマスタ装置として動作し、表示装置250bと、シャッターグラス300a及び300bとのそれぞれに同期信号を送信する。即ち、表示装置250aが左眼用画像及び右眼用画像を時分割で表示するタイミングに同期して、表示装置250bと、シャッターグラス300a及び300bのそれぞれとが動作することとなる。
次いで、図10に示す例のように、シャッターグラス300aを装着する視聴者が、表示装置250b側に眼を向けて、当該表示装置250bに表示された画像に注目したものとする。この場合には、表示装置250bは、シャッターグラス300aを装着する視聴者が注目していることを認識し、認識結果に応じて自身の動作モードをマスタモードに切り替える。また、表示装置250bは、表示装置250aに対して動作モードをマスタモードに切り替えたことを通知する。この通知を受けて、表示装置250aは、動作モードをスレーブモードに切り替える。これにより、表示装置250bがマスタ装置として動作し、表示装置250aがスレーブ装置として動作することとなる。なお、図10に示す例の場合には、表示装置250bが、表示装置250aと、シャッターグラス300a及び300bのそれぞれとに同期信号を送信する。即ち、表示装置250bが左眼用画像及び右眼用画像を時分割で表示するタイミングに同期して、表示装置250aと、シャッターグラス300a及び300bのそれぞれとが動作することとなる。
以上、変形例2として、図8〜図10を参照して、本開示の一実施形態に係る医療情報処理システムのシステム構成の他の一例について説明した。
<<4.適用例>>
続いて、本開示の一実施形態に係る医療情報処理システムの適用例について説明する。上記では、本開示の一実施形態に係る医療情報処理システムにおける医療用立体観察装置として、手術用ビデオ顕微鏡装置に適用した場合の一例について説明した。一方で、本実施形態に医療情報処理システムにおいて、医療用立体観察装置として適用される装置は、必ずしも手術用ビデオ顕微鏡装置のみには限定されない。そこで、本実施形態に係る医療情報処理システムにおいて、医療用立体観察装置として適用され得る装置の一例について以下に説明する。
<4.1.第1の適用例:硬性内視鏡装置>
まず、図11及び図12を参照して、本実施形態の第1の適用例について説明する。本適用例では、本実施形態に係る医療情報処理システムにおける医療用立体観察装置として、所謂硬性内視鏡装置を適用した場合の一例について説明する。例えば、図11は、本実施形態に係る医療情報処理システムに適用される医療用立体観察装置の一例について説明するための説明図であり、硬性内視鏡装置の概略的な構成の一例について示している。内視鏡装置700は、医療分野において用いられ、人等の観察対象物の内部(生体内)の被写体を観察する装置である。この内視鏡装置700は、図11に示すように、内視鏡720と、撮像装置730(医療用撮像装置)と、表示装置740と、制御装置750(画像処理装置)と、光源装置760とを備え、撮像装置730と制御装置750とで、医療用画像取得システムを構成している。なお、本適用例では、内視鏡720と撮像装置730とで、硬性鏡を用いた内視鏡装置を構成している。
光源装置760は、ライトガイド770の一端が内視鏡720に接続され、当該ライトガイド770の一端に生体内を照明するための白色の照明光を供給する。ライトガイド770は、一端が光源装置760に着脱自在に接続されるとともに、他端が内視鏡720に着脱自在に接続される。そして、ライトガイド770は、光源装置760から供給された光を一端から他端に伝達し、内視鏡720に供給する。
撮像装置730は、内視鏡720からの被写体像を撮像して当該撮像結果を出力する。この撮像装置730は、図11に示すように、信号伝送部である伝送ケーブル780と、カメラヘッド790とを備える。本実施の形態1では、伝送ケーブル780とカメラヘッド790とにより医療用撮像装置が構成される。
内視鏡720は、硬質で細長形状を有し、生体内に挿入される。この内視鏡720の内部には、1または複数のレンズを用いて構成され、被写体像を集光する光学系が設けられている。内視鏡720は、ライトガイド770を介して供給された光を先端から出射し、生体内に照射する。そして、生体内に照射された光(被写体像)は、内視鏡720内の光学系(レンズユニット791)により集光される。
カメラヘッド790は、内視鏡720の基端に着脱自在に接続される。そして、カメラヘッド790は、制御装置750による制御の下、内視鏡720にて集光された被写体像を撮像し、当該撮像による撮像信号を出力する。
伝送ケーブル780は、一端がコネクタを介して制御装置750に着脱自在に接続されるとともに、他端がコネクタを介してカメラヘッド790に着脱自在に接続される。具体的に、伝送ケーブル780は、最外層である外被の内側に複数の電気配線(図示略)が配設されたケーブルである。当該複数の電気配線は、カメラヘッド790から出力される撮像信号、制御装置750から出力される制御信号、同期信号、クロック、及び電力をカメラヘッド790にそれぞれ伝送するための電気配線である。
表示装置740は、制御装置750による制御のもと、制御装置750により生成された画像(即ち、医療画像)を表示する。表示装置740は、観察時の没入感を得やすくするために、表示部が55インチ以上を有するものが好ましいが、これに限らない。
制御装置750は、カメラヘッド790から伝送ケーブル780を経由して入力された撮像信号を処理し、表示装置740へ画像信号を出力するとともに、カメラヘッド790及び表示装置740の動作を統括的に制御する。なお、制御装置750の詳細な構成については、後述する。
次に、撮像装置730及び制御装置750の構成について説明する。図12は、本実施形態に係る医療情報処理システムに適用される医療用立体観察装置の一例について説明するための説明図であり、撮像装置730及び制御装置750の構成を示すブロック図である。なお、図12では、カメラヘッド790及び伝送ケーブル780同士を着脱可能とするコネクタの図示を省略している。
以下、制御装置750の構成、及びカメラヘッド790の構成の順に説明する。なお、以下では、制御装置750の構成として、本開示に係る要部を主に説明する。制御装置750は、図12に示すように、信号処理部751と、画像生成部752と、通信モジュール753と、入力部754と、制御部755と、メモリ756とを備える。なお、制御装置750には、制御装置750及びカメラヘッド790を駆動するための電源電圧を生成し、制御装置750の各部にそれぞれ供給するとともに、伝送ケーブル780を介してカメラヘッド790に供給する電源部(図示略)などが設けられていてもよい。
信号処理部751は、カメラヘッド790が出力した撮像信号に対してノイズ除去や、必要に応じてA/D変換等の信号処理を行うことによって、デジタル化された撮像信号(パルス信号)を画像生成部752に出力する。
また、信号処理部751は、撮像装置730及び制御装置750の同期信号、及びクロックを生成する。撮像装置730への同期信号(例えば、カメラヘッド790の撮像タイミングを指示する同期信号等)やクロック(例えばシリアル通信用のクロック)は、図示しないラインで撮像装置730に送られ、この同期信号やクロックを基に、撮像装置730は駆動する。
画像生成部752は、信号処理部751から入力される撮像信号をもとに、表示装置740が表示する表示用の画像信号を生成する。画像生成部752は、撮像信号に対して、所定の信号処理を実行して被写体画像を含む表示用の画像信号を生成する。ここで、画像処理としては、補間処理や、色補正処理、色強調処理、及び輪郭強調処理等の各種画像処理等が挙げられる。画像生成部752は、生成した画像信号を表示装置740に出力する。
通信モジュール753は、制御部755から送信された後述する制御信号を含む制御装置750からの信号を撮像装置730に出力する。また、撮像装置730からの信号を制御装置750に出力する。つまり通信モジュール753は、撮像装置730へ出力する制御装置750の各部からの信号を、例えばパラレルシリアル変換等によりまとめ出力し、また撮像装置730から入力される信号を、例えばシリアルパラレル変換等により振り分け制御装置750の各部に出力する、中継デバイスである。
入力部754は、キーボード、マウス、タッチパネル等のユーザインタフェースを用いて実現され、各種情報の入力を受け付ける。
制御部755は、制御装置750及びカメラヘッド790を含む各構成部の駆動制御、および各構成部に対する情報の入出力制御などを行う。制御部755は、メモリ756に記録されている通信情報データ(例えば、通信用フォーマット情報など)を参照して制御信号を生成し、該生成した制御信号を、通信モジュール753を介して撮像装置730へ送信する。また、制御部755は、伝送ケーブル780を介して、カメラヘッド790に対して制御信号を出力する。
メモリ756は、フラッシュメモリやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の半導体メモリを用いて実現され、通信情報データ(例えば、通信用フォーマット情報など)が記録されている。なお、メモリ756は、制御部755が実行する各種プログラム等が記録されていてもよい。
なお、信号処理部751が、入力されたフレームの撮像信号を基に、各フレームの所定のAF用評価値を出力するAF処理部、及び、AF処理部からの各フレームのAF用評価値から、最も合焦位置として適したフレームまたはフォーカスレンズ位置等を選択するようなAF演算処理を行うAF演算部を有していてもよい。
なお、上述した信号処理部751、画像生成部752、通信モジュール753および制御部755は、プログラムが記録された内部メモリ(図示略)を有するCPU(Central Processing Unit)等の汎用プロセッサやASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の機能を実行する各種演算回路等の専用プロセッサを用いて実現される。また、プログラマブル集積回路の一種であるFPGA(Field Programmable Gate Array:図示略)を用いて構成するようにしてもよい。なおFPGAにより構成される場合は、コンフィグレーションデータを記憶するメモリを設け、メモリから読み出したコンフィグレーションデータにより、プログラマブル集積回路であるFPGAをコンフィグレーションしてもよい。
次に、カメラヘッド790の構成として、本発明の要部を主に説明する。カメラヘッド790は、図12に示すように、レンズユニット791と、撮像部792と、駆動部793と、通信モジュール794と、カメラヘッド制御部795とを備える。
レンズユニット791は、1または複数のレンズを用いて構成され、内視鏡720にて集光された被写体像を、撮像部792を構成する撮像素子の撮像面に結像する。当該1または複数のレンズは、光軸に沿って移動可能に構成されている。そして、レンズユニット791には、当該1または複数のレンズを移動させて、画角を変化させる光学ズーム機構(図示略)や焦点を変化させるフォーカス機構が設けられている。なお、レンズユニット791は、光学ズーム機構およびフォーカス機構のほか、絞り機構や、光軸上に挿脱自在な光学フィルタ(例えば赤外光をカットするフィルタ)が設けられていてもよい。
撮像部792は、カメラヘッド制御部795による制御の下、被写体を撮像する。この撮像部792は、レンズユニット791が結像した被写体像を受光して電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の二つの撮像素子と、観察光を分光して、分光した光を二つの撮像素子にそれぞれ入射させるプリズムと、を用いて構成されている。CCDの場合は、例えば、当該撮像素子からの電気信号(アナログ信号)に対して信号処理(A/D変換等)を行って撮像信号を出力する信号処理部(図示略)がセンサチップなどに実装される。CMOSの場合は、例えば、光から電気信号に変換された電気信号(アナログ)に対して信号処理(A/D変換等)を行って撮像信号を出力する信号処理部が撮像素子に含まれる。撮像部792の構成については、後述する。
駆動部793は、カメラヘッド制御部795による制御の下、光学ズーム機構やフォーカス機構を動作させ、レンズユニット791の画角や焦点位置を変化させるドライバを有する。
通信モジュール794は、制御装置750から送信された信号をカメラヘッド制御部795等のカメラヘッド790内の各部に出力する。また、通信モジュール794は、カメラヘッド790の現在の状態に関する情報などを予め決められた伝送方式に応じた信号形式に変換し、伝送ケーブル780を介して当該変換した信号を制御装置750に出力する。つまり通信モジュール794は、制御装置750や伝送ケーブル780から入力される信号を、例えばシリアルパラレル変換等により振り分けカメラヘッド790の各部に出力し、また制御装置750や伝送ケーブル780へ出力するカメラヘッド790の各部からの信号を、例えばパラレルシリアル変換等によりまとめ出力する、中継デバイスである。
カメラヘッド制御部795は、伝送ケーブル780を介して入力した駆動信号や、カメラヘッド790の外面に露出して設けられたスイッチ等の操作部へのユーザ操作により操作部から出力される指示信号等に応じて、カメラヘッド790全体の動作を制御する。また、カメラヘッド制御部795は、伝送ケーブル780を介して、カメラヘッド790の現在の状態に関する情報を制御装置750に出力する。
なお、上述した駆動部793、通信モジュール794およびカメラヘッド制御部795は、プログラムが記録された内部メモリ(図示略)を有するCPU(Central Processing Unit)等の汎用プロセッサやASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の機能を実行する各種演算回路等の専用プロセッサを用いて実現される。また、プログラマブル集積回路の一種であるFPGAを用いて構成するようにしてもよい。なお、FPGAにより構成される場合は、コンフィグレーションデータを記憶するメモリを設け、メモリから読み出したコンフィグレーションデータにより、プログラマブル集積回路であるFPGAをコンフィグレーションしてもよい。
なお、カメラヘッド790や伝送ケーブル780に、通信モジュール794や撮像部792により生成された撮像信号に対して信号処理を施す信号処理部を構成するようにしてもよい。また、カメラヘッド790内部に設けられた発振器(図示略)で生成された基準クロックに基づいて、撮像部792を駆動するための撮像用クロック、及び駆動部793を駆動するための駆動用クロックを生成し、撮像部792及び駆動部793にそれぞれ出力するようにしてもよいし、伝送ケーブル780を介して制御装置750から入力した同期信号に基づいて、撮像部792、駆動部793、及びカメラヘッド制御部795における各種処理のタイミング信号を生成し、撮像部792、駆動部793、及びカメラヘッド制御部795にそれぞれ出力するようにしてもよい。また、カメラヘッド制御部795をカメラヘッド790ではなく伝送ケーブル780や制御装置750に設けてもよい。
なお、上述したレンズユニット791、撮像部792、及び駆動部793を含む構成が、図3を参照して説明した撮像装置290aや撮像装置290bに相当し得る。また、表示装置740が、図3を参照して前述したマスタ表示装置100やスレーブ表示装置200に相当し得る。
以上、図11及び図12を参照して、本実施形態に係る医療情報処理システムにおける医療用立体観察装置として、所謂硬性内視鏡装置を適用した場合の一例について説明した。
<4.2.第2の適用例:軟性内視鏡装置>
続いて、図13を参照して、本実施形態の第2の適用例について説明する。本適用例では、本実施形態に係る医療情報処理システムにおける医療用立体観察装置として、所謂軟性内視鏡装置を適用した場合の一例について説明する。図13は、本実施形態に係る医療情報処理システムに適用される医療用立体観察装置の他の一例について説明するための説明図であり、軟性内視鏡装置の概略的な構成の一例について示している。
上述した第1の適用例では、内視鏡720として、硬性鏡を用いた内視鏡装置700を説明したが、これに限られず、内視鏡720に軟性鏡を用いた内視鏡装置としても構わない。本実施形態の第2の適用例では、軟性の内視鏡の挿入部の先端に撮像部を設ける場合の例を説明する。
内視鏡装置800は、被検体内に挿入部811を挿入することによって観察部位の体内画像を撮像して電気信号を生成する内視鏡810と、内視鏡810の先端から出射する照明光を発生する光源装置820と、内視鏡810が取得した電気信号に所定の画像処理を施すとともに、内視鏡装置800全体の動作を統括的に制御する制御装置830と、プロセッサ部が画像処理を施した体内画像を表示する表示装置840と、を備える。内視鏡装置800は、患者等の被検体内に、挿入部811を挿入して被検体内の体内画像を取得する。
内視鏡810は、可撓性を有する細長形状をなす挿入部811と、挿入部811の基端側に接続され、各種の操作信号の入力を受け付ける操作部812と、操作部812から挿入部811が延びる方向と異なる方向に延び、光源装置820および制御装置830に接続する各種ケーブルを内蔵するユニバーサルコード813と、を備える。
挿入部811は、本適用例にかかる撮像部を内蔵した先端部814と、複数の湾曲駒によって構成された湾曲自在な湾曲部815と、湾曲部815の基端側に接続され、可撓性を有する長尺状の可撓管部816と、を有する。
なお、先端部814に設けられた撮像部が、例えば、図3を参照して説明した撮像装置290aや撮像装置290bに相当し得る。また、表示装置840が、例えば、図3を参照して前述したマスタ表示装置100やスレーブ表示装置200に相当し得る。
以上、図13を参照して、本実施形態に係る医療情報処理システムにおける医療用立体観察装置として、所謂軟性内視鏡装置を適用した場合の一例について説明した。
なお、上述した第1及び第2の適用例は、あくまで本実施形態に係る医療用立体観察装置の位置適用例に過ぎず、当該医療用立体観察装置の適用先を限定するものではないことは言うまでもない。
<<5.ハードウェア構成>>
次に、図14を参照しながら、本実施形態に係る医療情報処理システムを構成する情報処理装置900のハードウェア構成について、詳細に説明する。図14は、本開示の一実施形態に係る医療情報処理システムを構成する情報処理装置900のハードウェア構成の一構成例を示す機能ブロック図である。
本実施形態に係る医療用立体観察システムを構成する情報処理装置900は、主に、CPU901と、ROM903と、RAM905と、を備える。また、情報処理装置900は、更に、ホストバス907と、ブリッジ909と、外部バス911と、インタフェース913と、入力装置915と、出力装置917と、ストレージ装置919と、ドライブ921と、接続ポート923と、通信装置925とを備える。
CPU901は、演算処理装置及び制御装置として機能し、ROM903、RAM905、ストレージ装置919又はリムーバブル記録媒体927に記録された各種プログラムに従って、情報処理装置900内の動作全般又はその一部を制御する。ROM903は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM905は、CPU901が使用するプログラムや、プログラムの実行において適宜変化するパラメータ等を一次記憶する。これらはCPUバス等の内部バスにより構成されるホストバス907により相互に接続されている。なお、図4を参照して前述した表示制御部107や表示制御部205は、CPU901により実現され得る。
ホストバス907は、ブリッジ909を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス911に接続されている。また、外部バス911には、インタフェース913を介して、入力装置915、出力装置917、ストレージ装置919、ドライブ921、接続ポート923及び通信装置925が接続される。
入力装置915は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、レバー及びペダル等、ユーザが操作する操作手段である。また、入力装置915は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール手段(いわゆる、リモコン)であってもよいし、情報処理装置900の操作に対応した携帯電話やPDA等の外部接続機器929であってもよい。さらに、入力装置915は、例えば、上記の操作手段を用いてユーザにより入力された情報に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路などから構成されている。情報処理装置900のユーザは、この入力装置915を操作することにより、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
出力装置917は、取得した情報をユーザに対して視覚的又は聴覚的に通知することが可能な装置で構成される。このような装置として、CRTディスプレイ装置、液晶ディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置、ELディスプレイ装置及びランプ等の表示装置や、スピーカ及びヘッドホン等の音声出力装置や、プリンタ装置等がある。出力装置917は、例えば、情報処理装置900が行った各種処理により得られた結果を出力する。具体的には、表示装置は、情報処理装置900が行った各種処理により得られた結果を、テキスト又はイメージで表示する。他方、音声出力装置は、再生された音声データや音響データ等からなるオーディオ信号をアナログ信号に変換して出力する。例えば、図4を参照して前述した表示部109や表示部207は、出力装置917により実現され得る。
ストレージ装置919は、情報処理装置900の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置919は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気記憶部デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス又は光磁気記憶デバイス等により構成される。このストレージ装置919は、CPU901が実行するプログラムや各種データ等を格納する。
ドライブ921は、記録媒体用リーダライタであり、情報処理装置900に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ921は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体927に記録されている情報を読み出して、RAM905に出力する。また、ドライブ921は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体927に記録を書き込むことも可能である。リムーバブル記録媒体927は、例えば、DVDメディア、HD−DVDメディア又はBlu−ray(登録商標)メディア等である。また、リムーバブル記録媒体927は、コンパクトフラッシュ(登録商標)(CF:CompactFlash)、フラッシュメモリ又はSDメモリカード(Secure Digital memory card)等であってもよい。また、リムーバブル記録媒体927は、例えば、非接触型ICチップを搭載したICカード(Integrated Circuit card)又は電子機器等であってもよい。
接続ポート923は、情報処理装置900に直接接続するためのポートである。接続ポート923の一例として、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポート等がある。接続ポート923の別の例として、RS−232Cポート、光オーディオ端子、HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)ポート等がある。この接続ポート923に外部接続機器929を接続することで、情報処理装置900は、外部接続機器929から直接各種のデータを取得したり、外部接続機器929に各種のデータを提供したりする。例えば、図4を参照して前述した画像入力部101や画像入力部201は、接続ポート923により実現され得る。
通信装置925は、例えば、通信網(ネットワーク)931に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。通信装置925は、例えば、有線若しくは無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)又はWUSB(Wireless USB)用の通信カード等である。また、通信装置925は、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ又は各種通信用のモデム等であってもよい。この通信装置925は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、例えばTCP/IP等の所定のプロトコルに則して信号等を送受信することができる。また、通信装置925に接続される通信網931は、有線又は無線によって接続されたネットワーク等により構成され、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、ラジオ波通信又は衛星通信等であってもよい。例えば、図4を参照して前述した同期信号送信部105や同期信号取得部203は、通信装置925により実現され得る。
以上、本開示の実施形態に係る医療情報処理システムを構成する情報処理装置900の機能を実現可能なハードウェア構成の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用するハードウェア構成を変更することが可能である。なお、図14では図示しないが、医療情報処理システムを構成する情報処理装置900(即ち、手術用ビデオ顕微鏡装置や画像処理装置)に対応する各種の構成を当然備える。
なお、上述のような本実施形態に係る医療情報処理システムを構成する情報処理装置900の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作製し、パーソナルコンピュータ等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリなどである。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信してもよい。また、当該コンピュータプログラムを実行させるコンピュータの数は特に限定されない。例えば、当該コンピュータプログラムを、複数のコンピュータ(例えば、複数のサーバ等)が互いに連携して実行してもよい。
<<6.むすび>>
以上説明したように、本実施形態に係る医療情報処理システムは、マスタ表示装置100、スレーブ表示装置200、及び表示装置250として説明したような複数の装置を含み、当該複数の装置のうちいずれかの装置がマスタ装置として動作し、他の装置がスレーブ装置として動作する。このような構成の基で、マスタ装置は、対応する表示部に左眼用画像及び右眼用画像が時分割で表示されるように制御し、当該左眼用画像及び当該右眼用画像の表示タイミングに応じた同期信号を送信する。また、スレーブ装置は、マスタ装置により送信された同期信号を取得し、取得した当該同期信号に基づき、左眼用画像及び右眼用画像が対応する表示部に表示されるように制御する。
なお、マスタ装置により送信された同期信号がスレーブ装置に取得されれば、当該同期信号の種別や当該同期信号の送信方法は特に限定されない。例えば、マスタ装置は、送信先を指定せずに、周囲のスレーブ装置に対して無線の通信経路を介して同期信号を配信してもよい。また、マスタ装置は、送信先としてスレーブ装置を指定し、当該スレーブ装置宛てに無線の通信経路を介して同期信号を送信してもよい。また、他の一例として、マスタ装置は、赤外線信号等を利用して同期信号を送信してもよい。
以上のような構成により、本実施形態に係る医療情報処理システムに依れば、マスタ装置として動作する表示装置への画像の表示に係る遅延を最小限に抑えることが可能となる。また、このような前提の基で、本実施形態に係る医療情報処理システムにおいては、スレーブ装置として動作する表示装置と、各視聴者が使用するシャッターグラスと、のそれぞれの動作を、マスタ装置として動作する表示装置の動作に同期させることが可能となる。そのため、ある視聴者が、自身が装着するシャッターグラスを介して複数の表示装置それぞれに表示された各画像を視聴するような状況下においても、当該視聴者は、3次元画像を破綻なく視聴することが可能となる。また、複数人の視聴者が、各自が装着するシャッターグラスを介して各表示装置に表示された画像を視聴するような状況下においても、各視聴者は、3次元画像を破綻なく視聴することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
スレーブ側表示部への医療画像の表示を制御する表示制御部と、
前記スレーブ側表示部とは異なるマスタ側表示部を備えた他の装置が当該マスタ側表示部に医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像の表示するタイミングに応じた同期信号を、当該他の装置から取得する取得部と、
を備え、
前記表示制御部は、取得された前記同期信号に基づき医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が前記スレーブ側表示部に時分割で表示されるように制御する、
医療画像表示制御装置。
(2)
前記表示制御部は、前記同期信号に基づき、前記スレーブ側表示部への医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像への表示を遅延させることで、当該左眼用画像及び当該右眼用画像それぞれが表示させるタイミングを、前記他の装置が前記マスタ側表示部に医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像を表示させるタイミングに同期させる、前記(1)に記載の医療画像表示制御装置。
(3)
前記スレーブ側表示部を備える、前記(1)または(2)に記載の医療画像表示制御装置。
(4)
前記表示制御部は、取得された前記同期信号を、前記スレーブ側表示部を備えた装置に供給することで、当該同期信号に基づき医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が前記スレーブ側表示部に時分割で表示されるように制御する、前記(1)または(2)に記載の医療画像表示制御装置。
(5)
前記スレーブ側表示部に医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が時分割で表示されるタイミングに応じた同期信号を、所定の条件に応じて他の装置に送信する送信部を備える、前記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の医療画像表示制御装置。
(6)
表示部と、
前記表示部に医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が時分割で表示されるように制御する表示制御部と、
前記表示部への医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像の表示タイミングに応じた同期信号を送信する送信部と、
を備える、医療画像表示装置。
(7)
複数の装置を含み、
前記複数の装置のうちいずれかの装置がマスタ装置として動作し、当該マスタ装置とは異なる他の装置がスレーブ装置として動作し、
前記マスタ装置は、
マスタ側表示部に医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が時分割で表示されるように制御し、
当該左眼用画像及び当該右眼用画像の表示タイミングに応じた同期信号を送信し、
前記スレーブ装置は、
前記同期信号を取得し、当該同期信号に基づき医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が、前記マスタ側表示部とは異なるスレーブ側表示部に時分割で表示されるように制御する、
医療情報処理システム。
(8)
前記マスタ装置は、
前記マスタ側表示部と、
前記マスタ側表示部に医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が時分割で表示されるように制御するマスタ側表示制御部と、
前記同期信号を送信する送信部と、
を備え、
前記スレーブ装置は、
前記同期信号を取得する取得部と、
取得された前記同期信号に基づき、医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が前記スレーブ側表示部に時分割で表示されるように制御するスレーブ側表示制御部と、
を備える、
前記(7)に記載の医療情報処理システム。
(9)
前記マスタ装置は、所定の条件に応じて前記複数の装置のうちのいずれかの装置に選択的に切り替えられる、前記(7)に記載の医療情報処理システム。
(10)
前記マスタ装置は、所定の視聴者が視聴する医療画像の出力元となる表示部に応じて動的に切り替えられる、前記(9)に記載の医療情報処理システム。
(11)
前記スレーブ装置として動作する装置が、前記マスタ装置として動作するように切り替えられた場合に、
前記切り替え前に前記マスタ装置として動作した装置は、当該切り替え後にスレーブ装置として動作する、
前記(9)または(10)に記載の医療情報処理システム。
(12)
左眼用シャッター及び右眼用シャッターを備えるシャッターグラスを含み、
前記シャッターグラスは、前記同期信号に基づき、前記左眼用シャッター及び前記右眼用シャッターそれぞれの開閉を制御する、
前記(7)〜(11)のいずれか一項に記載の医療情報処理システム。
(13)
所定の撮像部により患部の画像を撮像する医療用撮像ユニットを含み、
前記マスタ装置は、前記撮像部による前記患部の撮像結果に応じた医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像を前記マスタ側表示部に時分割で表示させる、
前記(7)〜(12)のいずれか一項に記載の医療情報処理システム。
(14)
コンピュータが、
スレーブ側表示部への医療画像の表示を制御することと、
前記スレーブ側表示部とは異なるマスタ側表示部を備えた他の装置が当該マスタ側表示部に医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像の表示するタイミングに応じた同期信号を、当該他の装置から取得することと、
を含み、
取得された前記同期信号に基づき医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が前記スレーブ側表示部に時分割で表示される、
医療画像表示制御方法。
(15)
コンピュータが、
所定の表示部に医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が時分割で表示されるように制御することと、
前記表示部への医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像の表示タイミングに応じた同期信号を送信することと、
を含む、医療画像表示制御方法。
1 医療情報処理システム
100 マスタ表示装置
101 画像入力部
103 同期信号生成部
105 同期信号送信部
107 表示制御部
109 表示部
200 スレーブ表示装置
201 画像入力部
203 同期信号取得部
205 表示制御部
207 表示部
220 同期制御装置
290 撮像装置
300 シャッターグラス
301 左眼用シャッター
303 右眼用シャッター
305 同期信号取得部
307 シャッター制御部
2 医療情報処理システム
250 表示装置
251 画像入力部
252 表示制御部
253 表示部
254 同期信号生成部
255 通信部
256 同期制御部

Claims (15)

  1. スレーブ側表示部への医療画像の表示を制御する表示制御部と、
    前記スレーブ側表示部とは異なるマスタ側表示部を備えた他の装置が当該マスタ側表示部に医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像の表示するタイミングに応じた同期信号を、当該他の装置から取得する取得部と、
    を備え、
    前記表示制御部は、取得された前記同期信号に基づき医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が前記スレーブ側表示部に時分割で表示されるように制御する、
    医療画像表示制御装置。
  2. 前記表示制御部は、前記同期信号に基づき、前記スレーブ側表示部への医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像への表示を遅延させることで、当該左眼用画像及び当該右眼用画像それぞれが表示させるタイミングを、前記他の装置が前記マスタ側表示部に医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像を表示させるタイミングに同期させる、請求項1に記載の医療画像表示制御装置。
  3. 前記スレーブ側表示部を備える、請求項1に記載の医療画像表示制御装置。
  4. 前記表示制御部は、取得された前記同期信号を、前記スレーブ側表示部を備えた装置に供給することで、当該同期信号に基づき医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が前記スレーブ側表示部に時分割で表示されるように制御する、請求項1に記載の医療画像表示制御装置。
  5. 前記スレーブ側表示部に医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が時分割で表示されるタイミングに応じた同期信号を、所定の条件に応じて他の装置に送信する送信部を備える、請求項1に記載の医療画像表示制御装置。
  6. 表示部と、
    前記表示部に医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が時分割で表示されるように制御する表示制御部と、
    前記表示部への医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像の表示タイミングに応じた同期信号を送信する送信部と、
    を備える、医療画像表示装置。
  7. 複数の装置を含み、
    前記複数の装置のうちいずれかの装置がマスタ装置として動作し、当該マスタ装置とは異なる他の装置がスレーブ装置として動作し、
    前記マスタ装置は、
    マスタ側表示部に医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が時分割で表示されるように制御し、
    当該左眼用画像及び当該右眼用画像の表示タイミングに応じた同期信号を送信し、
    前記スレーブ装置は、
    前記同期信号を取得し、当該同期信号に基づき医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が、前記マスタ側表示部とは異なるスレーブ側表示部に時分割で表示されるように制御する、
    医療情報処理システム。
  8. 前記マスタ装置は、
    前記マスタ側表示部と、
    前記マスタ側表示部に医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が時分割で表示されるように制御するマスタ側表示制御部と、
    前記同期信号を送信する送信部と、
    を備え、
    前記スレーブ装置は、
    前記同期信号を取得する取得部と、
    取得された前記同期信号に基づき、医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が前記スレーブ側表示部に時分割で表示されるように制御するスレーブ側表示制御部と、
    を備える、
    請求項7に記載の医療情報処理システム。
  9. 前記マスタ装置は、所定の条件に応じて前記複数の装置のうちのいずれかの装置に選択的に切り替えられる、請求項7に記載の医療情報処理システム。
  10. 前記マスタ装置は、所定の視聴者が視聴する医療画像の出力元となる表示部に応じて動的に切り替えられる、請求項9に記載の医療情報処理システム。
  11. 前記スレーブ装置として動作する装置が、前記マスタ装置として動作するように切り替えられた場合に、
    前記切り替え前に前記マスタ装置として動作した装置は、当該切り替え後にスレーブ装置として動作する、
    請求項9に記載の医療情報処理システム。
  12. 左眼用シャッター及び右眼用シャッターを備えるシャッターグラスを含み、
    前記シャッターグラスは、前記同期信号に基づき、前記左眼用シャッター及び前記右眼用シャッターそれぞれの開閉を制御する、
    請求項7に記載の医療情報処理システム。
  13. 所定の撮像部により患部の画像を撮像する医療用撮像ユニットを含み、
    前記マスタ装置は、前記撮像部による前記患部の撮像結果に応じた医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像を前記マスタ側表示部に時分割で表示させる、
    請求項7に記載の医療情報処理システム。
  14. コンピュータが、
    スレーブ側表示部への医療画像の表示を制御することと、
    前記スレーブ側表示部とは異なるマスタ側表示部を備えた他の装置が当該マスタ側表示部に医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像の表示するタイミングに応じた同期信号を、当該他の装置から取得することと、
    を含み、
    取得された前記同期信号に基づき医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が前記スレーブ側表示部に時分割で表示される、
    医療画像表示制御方法。
  15. コンピュータが、
    所定の表示部に医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像が時分割で表示されるように制御することと、
    前記表示部への医療画像を構成する左眼用画像及び右眼用画像の表示タイミングに応じた同期信号を送信することと、
    を含む、医療画像表示制御方法。
JP2019504311A 2017-03-10 2017-10-27 医療情報処理システム Active JP7086929B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017046099 2017-03-10
JP2017046099 2017-03-10
PCT/JP2017/038920 WO2018163499A1 (ja) 2017-03-10 2017-10-27 医療画像表示制御装置、医療画像表示装置、医療情報処理システム、及び医療画像表示制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018163499A1 true JPWO2018163499A1 (ja) 2020-01-16
JP7086929B2 JP7086929B2 (ja) 2022-06-20

Family

ID=63448371

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019504311A Active JP7086929B2 (ja) 2017-03-10 2017-10-27 医療情報処理システム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10855980B2 (ja)
EP (1) EP3595299A4 (ja)
JP (1) JP7086929B2 (ja)
WO (1) WO2018163499A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3629340A1 (de) * 2018-09-28 2020-04-01 Siemens Healthcare GmbH Medizinische bildgebungsvorrichtung mit einer medizinischen scannereinheit und zumindest einem display sowie ein verfahren zu einem ansteuern zumindest eines displays einer medizinischen bildgebungsvorrichtung
JP7484922B2 (ja) 2019-08-05 2024-05-16 ソニーグループ株式会社 手術撮像システム、信号処理装置、及び、信号処理方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0876027A (ja) * 1994-09-06 1996-03-22 Olympus Optical Co Ltd 立体内視鏡撮像装置
JP2000236455A (ja) * 1999-02-16 2000-08-29 Sony Corp 信号処理回路および信号処理システム
JP2011188232A (ja) * 2010-03-09 2011-09-22 Sony Corp 画像表示装置および画像表示方法
JP2012227678A (ja) * 2011-04-19 2012-11-15 Panasonic Corp 表示装置及び映像システム

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6122000A (en) * 1997-06-03 2000-09-19 Hewlett Packard Company Synchronization of left/right channel display and vertical refresh in multi-display stereoscopic computer graphics systems
US7804995B2 (en) * 2002-07-02 2010-09-28 Reald Inc. Stereoscopic format converter
US9547902B2 (en) * 2008-09-18 2017-01-17 Siemens Healthcare Gmbh Method and system for physiological image registration and fusion
GB0917154D0 (en) * 2009-09-30 2009-11-11 Imp Innovations Ltd Method and apparatus for processing medical images
EP2323101A3 (en) * 2009-10-11 2011-06-22 Axs Ingenierie Method for 3D spine and full 3D trunk imaging fusion in standing position
US20110149052A1 (en) 2009-12-22 2011-06-23 Samsung Electronics Co., Ltd. 3d image synchronization apparatus and 3d image providing system
US8711207B2 (en) * 2009-12-28 2014-04-29 A&B Software Llc Method and system for presenting live video from video capture devices on a computer monitor
JP2011223558A (ja) * 2010-03-26 2011-11-04 Panasonic Corp 映像信号処理装置およびアクティブシャッターメガネ
KR101598926B1 (ko) * 2010-04-16 2016-03-02 삼성전자 주식회사 셔터 안경
DE112011102392B4 (de) 2010-07-21 2019-01-10 Sony Corporation Synchronisation von Shutter-Signalen für mehrere 3D-Wiedergabegeräte/Vorrichtungen
EP2627092B1 (en) * 2010-10-08 2018-02-28 LG Electronics Inc. Three-dimensional glasses, three-dimensional image display apparatus, and method for driving the three-dimensional glasses and the three-dimensional image display apparatus
US20120169852A1 (en) * 2011-01-04 2012-07-05 Samsung Electronics Co., Ltd. Display apparatus and system
JP5889536B2 (ja) * 2011-03-08 2016-03-22 ローム株式会社 制御システム、制御装置、映像システム、眼鏡、および映像表示装置
US9824302B2 (en) * 2011-03-09 2017-11-21 Siemens Healthcare Gmbh Method and system for model-based fusion of multi-modal volumetric images
US9292917B2 (en) * 2011-11-23 2016-03-22 Siemens Aktiengesellschaft Method and system for model-based fusion of computed tomography and non-contrasted C-arm computed tomography
GB2497092A (en) * 2011-11-29 2013-06-05 John Sharpe Ward Stereoscopic microscope with two separate adjustment means in the path of left and right sub-beams
JP6266217B2 (ja) * 2012-04-02 2018-01-24 東芝メディカルシステムズ株式会社 医用画像処理システム、方法及びプログラム
JP6241086B2 (ja) * 2012-09-20 2017-12-06 カシオ計算機株式会社 表示装置、投影装置、表示補助装置及びシステム
US9942541B2 (en) 2012-12-05 2018-04-10 Sony Network Entertainment International Llc Method and apparatus for synchronizing of 3-D display devices

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0876027A (ja) * 1994-09-06 1996-03-22 Olympus Optical Co Ltd 立体内視鏡撮像装置
JP2000236455A (ja) * 1999-02-16 2000-08-29 Sony Corp 信号処理回路および信号処理システム
JP2011188232A (ja) * 2010-03-09 2011-09-22 Sony Corp 画像表示装置および画像表示方法
JP2012227678A (ja) * 2011-04-19 2012-11-15 Panasonic Corp 表示装置及び映像システム

Also Published As

Publication number Publication date
EP3595299A4 (en) 2020-03-11
WO2018163499A1 (ja) 2018-09-13
EP3595299A1 (en) 2020-01-15
US10855980B2 (en) 2020-12-01
JP7086929B2 (ja) 2022-06-20
US20190394454A1 (en) 2019-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107710756B (zh) 医用立体观察装置、医用立体观察方法以及程序
JP6950707B2 (ja) 情報処理装置および方法、並びにプログラム
JP7211364B2 (ja) 撮像装置、画像生成方法、プログラム
JP2015531271A (ja) 外科用画像処理システム、外科用画像処理方法、プログラム、コンピュータ可読記録媒体、医用画像処理装置、および画像処理検査装置
JP2012075507A (ja) 手術用カメラ
JP6485899B2 (ja) 医療用立体観察装置、医療用立体観察方法、及びプログラム
CN109565565B (zh) 信息处理装置、信息处理方法和非暂态计算机可读介质
US20200113413A1 (en) Surgical system and surgical imaging device
JP7086929B2 (ja) 医療情報処理システム
US10924724B2 (en) Medical stereoscopic observation device, medical stereoscopic observation method, program, and medical stereoscopic observation system
US10330945B2 (en) Medical image display apparatus, medical information processing system, and medical image display control method
CN108885335B (zh) 医用立体观察装置、医用立体观察方法以及程序
US11883120B2 (en) Medical observation system, medical signal processing device, and medical signal processing device driving method
WO2020054595A1 (ja) 手術支援システム、表示制御装置、および表示制御方法
JP7405136B2 (ja) ケーブル、報知方法
EP3648421A1 (en) Communication system and transmitting device
WO2018043205A1 (ja) 医療用画像処理装置、医療用画像処理方法、プログラム
JP7230923B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
WO2021230001A1 (ja) 情報処理装置及び情報処理方法
US11394759B2 (en) Communication system and control apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201019

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220517

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220608

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7086929

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151