JPWO2018159489A1 - シールドフラットケーブル - Google Patents

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Abstract

シールドフラットケーブルは、並列された複数本の平角導体と、複数本の平角導体の並列面の両面から複数本の平角導体を挟み込み、平角導体の長さ方向の端部以外の部分を覆っている一対の樹脂絶縁層と、一対の樹脂絶縁層のうち少なくとも一方の樹脂絶縁層の外面に接触しているシールド層と、一対の樹脂絶縁層またはシールド層の外面を覆っている接着剤付きの一対の第一樹脂フィルムと、を備えている。一対の樹脂絶縁層のうちシールド層が接触している樹脂絶縁層の10GHzにおける誘電正接が0.001以下であり、接着剤または一対の第一樹脂フィルムが難燃材料からなる。

Description

本発明は、シールドフラットケーブルに関する。
本出願は、2017年2月28日出願の日本出願第2017−035817号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
特許文献1は、複数本の並列された導体を配し、その上下から絶縁樹脂フィルムを貼り合わせ、少なくとも一方のケーブル端に電気コネクタと接続される接続端末を備えたフラットケーブルを開示している。絶縁樹脂フィルム上には、シールド用の金属箔フィルムが、その金属面が外側になるように配され、該金属箔フィルムは、グランド接続するグランド接続部を除いて保護樹脂フィルムにより覆われている。
日本国特開2011−198687号公報
上記の目的を達成するために、本発明のシールドフラットケーブルは、
並列された複数本の平角導体と、
前記複数本の平角導体の並列面の両面から前記複数本の平角導体を挟み込み、前記複数本の平角導体の長さ方向の端部以外の部分を覆っている一対の樹脂絶縁層と、
前記一対の樹脂絶縁層のうち少なくとも一方の樹脂絶縁層の外面に接触しているシールド層と、
前記一対の樹脂絶縁層または前記シールド層の外面を覆っている接着剤付きの一対の第一樹脂フィルムと、
を備え、
前記一対の樹脂絶縁層のうち前記シールド層が接触している樹脂絶縁層の10GHzにおける誘電正接が0.001以下であり、
前記接着剤または前記一対の第一樹脂フィルムが難燃材料からなる。
本実施形態に係るフラットケーブルの長手方向に垂直な面における断面図(横断面図)である。 図1のフラットケーブルのA−A線断面図(縦断面図)である。 図1のフラットケーブルの製造方法を示す模式図である。 図1のフラットケーブルの製造方法を示す模式図である。 図4に示す方法により作成された長尺ケーブルを示す図である。 変形例1に係るフラットケーブルの横断面方向の分解図である。 図6に示すフラットケーブルの横断面図である。 変形例2に係るフラットケーブルの横断面図である。 変形例3に係るフラットケーブルの横断面図である。 変形例4に係るフラットケーブルの横断面図である。 変形例4の別の例に係るフラットケーブルの横断面図である。 変形例5に係るフラットケーブルの縦断面図である。 変形例5の別の例に係るフラットケーブルの縦断面図である。 変形例6に係るフラットケーブルの縦断面図である。 本発明の信号減衰評価において用いたフラットケーブルを示す横断面図である。 本発明の信号減衰評価において用いた従来構成に係るフラットケーブルを示す横断面図である。 図15に示すフラットケーブルと図16に示すフラットケーブルとについて、信号減衰量の周波数特性を示すグラフである。 図15のフラットケーブルの図16のフラットケーブルに対する信号減衰量の改善率を示す表である。 第二実施形態に係るフラットケーブルの横断面図である。 図19に示すフラットケーブルの長さ方向の端部を示す縦断面図である。 変形例7に係るフラットケーブルの横断面図である。 変形例7の別の例に係るフラットケーブルの横断面図である。 変形例8に係るフラットケーブルの長さ方向の端部を示す縦断面図である。 変形例9に係るフラットケーブルの長さ方向の端部を示す縦断面図である。 変形例10に係るフラットケーブルの長さ方向の端部を示す縦断面図である。 変形例10の別の例に係るフラットケーブルの長さ方向の端部を示す斜視図である。 変形例4のさらに別の例に係るフラットケーブルの横断面図である。
[発明が解決しようとする課題]
本発明は、伝送特性を向上可能なシールドフラットケーブルを提供することを目的とする。
[発明の効果]
本発明によれば、伝送特性を向上可能なシールドフラットケーブルを提供することができる。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本願発明の実施形態に係るシールドフラットケーブルは、
(1)並列された複数本の平角導体と、
前記複数本の平角導体の並列面の両面から前記複数本の平角導体を挟み込み、前記複数本の平角導体の長さ方向の端部以外の部分を覆っている一対の樹脂絶縁層と、
前記一対の樹脂絶縁層のうち少なくとも一方の樹脂絶縁層の外面に接触しているシールド層と、
前記一対の樹脂絶縁層または前記シールド層の外面を覆っている接着剤付きの一対の第一樹脂フィルムと、
を備え、
前記一対の樹脂絶縁層のうち前記シールド層が接触している樹脂絶縁層の10GHzにおける誘電正接が0.001以下であり、
前記接着剤または前記一対の第一樹脂フィルムが難燃材料からなる。
この構成によれば、従来のフラットケーブルよりも誘電正接が低いため、伝送特性を向上させることができる。また、シールド層の外にある接着剤または第一樹脂フィルムが難燃材料からできているので、シールドフラットケーブルの難燃性を維持することができる。
(2)前記複数本の平角導体の並列方向において、前記シールド層の端部が、前記複数本の平角導体のうち最外端の平角導体の端部よりも、前記最外端の平角導体の幅寸法の1/2以上、外側に出ており、
前記シールド層の前記並列方向の端部が、前記樹脂絶縁層で覆われていても良い。
(3)前記複数本の平角導体の並列方向において、前記シールド層の端部が、前記複数本の平角導体のうち最外端の平角導体の端部よりも、前記最外端の平角導体の幅寸法の1/2以上、外側に出ており、
前記シールド層の前記並列方向の端部が、前記第一樹脂フィルムで覆われていても良い。
上記の(2)および(3)の構成によれば、平角導体の端部よりもシールド層が外側に出ていることにより、フラットケーブルのノイズ耐性や高周波特性を良好に維持できるとともに、シールド層の導体並列方向の端部が露出することがないため、ケーブル化後の耐電圧試験時の不具合(スパーク発生等)を防止することができる。
(4)前記長さ方向の端部に取り付けられる接地部材を、さらに備え、
前記シールド層の一部が前記第一樹脂フィルムから露出され、当該露出部分において前記シールド層に前記接地部材が接触していても良い。
この構成によれば、接地部材を設けることで、シールドフラットケーブルの接地を確実に行うことができる。
(5)前記長さ方向の端部において、前記シールド層が露出されていても良い。
この構成によれば、接地部材を使用せずにシールド層により接地を行うことができ、生産コストの削減や薄型化を実現することができる。
(6)前記長さ方向の端部において、前記複数本の平角導体のそれぞれが、前記樹脂絶縁層から完全に露出されていても良い。
(7)前記長さ方向の端部で前記シールド層の外面に接触して重ねられる接地部材を、さらに備え、
前記第一樹脂フィルムにより、前記シールド層および前記接地部材が覆われていても良い。
(8)前記接地部材の一部が前記第一樹脂フィルムから突出しており、当該突出部分が前記複数本の平角導体と並列されていても良い。
この構成によれば、平角導体と接地部材が基板等に取り付けられる長さ方向の位置を同等にすることで、接地端子を信号端子と同時に基板等に接続出来る。また、回路配置の構成も簡易なものとなる。さらに、基板に実装した際、接地部材等の厚みを調整することで、インピーダンスを調整できる。
(9)前記第一樹脂フィルムを覆う第二樹脂フィルムを、さらに備え、
前記第二樹脂フィルムは、前記複数本の平角導体の露出部分の少なくとも一部に貼り合されていても良い。
(10)前記複数本の平角導体の露出部分の少なくとも一部に貼り合されている第三樹脂フィルムを、さらに備え、
前記第三樹脂フィルムの外面に前記シールド層が貼り合されていても良い。
(11)前記長さ方向における端部において、前記樹脂絶縁層に前記第三樹脂フィルムが貼り合されていても良い。
上記の(9)から(11)の構成によれば、平角導体の露出部分を第二樹脂フィルムまたは第三樹脂フィルムにより補強することができる。
(12)前記長さ方向の端部において、前記複数本の平角導体の露出部分と、前記シールド層とに貼り合わされている第三樹脂フィルムと、
前記シールド層の外面に接触して重ねられ、且つ、前記第三樹脂フィルムに貼り合わされている接地部材と、
をさらに備えていても良い。
この構成によれば、平角導体の露出部分とともに接地部材を、第三樹脂フィルムにより補強することができる。
(13)前記平角導体の並列方向における前記樹脂絶縁層の端部の少なくとも一部が、前記第一樹脂フィルムで覆われていても良い。
この構成によれば、シールド層の幅方向の端部の少なくとも一部が露出されないため、難燃性がさらに向上される。
(14)前記樹脂絶縁層の前記端部の全面が、前記第一樹脂フィルムで覆われていても良い。
この構成によれば、難燃性がさらに向上されるとともに、ケーブル化後の耐電圧試験時の不具合を防止することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、本発明に係るシールドフラットケーブルの実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1は第一実施形態に係るシールドフラットケーブル(以下、フラットケーブルと称する)1の長さ方向に垂直な方向の断面図(横断面図)である。本実施形態に係るフラットケーブル1は、機器を電気的に接続するため、もしくは機器内配線のために用いられるケーブルである。
図1に示すように、フラットケーブル1は、複数本(ここでは、4本)の平角導体10と、一対の樹脂絶縁層20と、一対のシールド層30と、一対の樹脂フィルム40(第一樹脂フィルムの一例)と、を備えている。
複数本の平角導体10は、平面状に配列されている。各平角導体10は、例えば錫メッキ銅導体から構成されている。この平角導体10は、断面において、略扁平な矩形状に形成されている。本実施形態においては、4本の平角導体10によりフラットケーブル1が構成されているが、平角導体10の数は任意である。
一対の樹脂絶縁層20は、フラットケーブル1の耐圧や高周波特性を確保するための層であって、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、あるいはポリフェニレンサルファイド等の樹脂から形成されている。
樹脂絶縁層20は、複数本の平角導体10間を電気的に絶縁するとともに、高周波領域での使用に対しては、平角導体10間およびシールド層30との間に介在して、静電結合を形成するコンデンサとして機能する。このため、樹脂絶縁層20は誘電体とも言われ、樹脂絶縁層20を構成する樹脂材料の誘電正接(tanδ)は、フラットケーブル1の伝送特性を左右するパラメータとなる。この誘電正接は、誘電損失(挿入損失)を少なくするという点から小さい方が望ましい。
本実施形態においては、例えば、樹脂絶縁層20を構成する樹脂材料には難燃剤を含有させないものとする。難燃剤が配合されていない樹脂材料(例えばポリプロピレン)は、10GHzにおける誘電正接が0.0002程度であり、難燃剤が配合された樹脂材料の誘電正接(例えば、10GHzにおける誘電正接が0.0023程度である)よりも小さくなる。したがって、樹脂絶縁層20が、難燃剤を含まない樹脂材料により形成されたものであると、誘電正接が小さくなる結果、特に高周波信号の誘電損失が小さくなり、好ましい。なお、ポリイミドの10GHzにおける誘電正接が0.001程度であるため、本実施形態における樹脂絶縁層20の誘電正接は0.001以下であることが好ましい。
一対の樹脂絶縁層20は、平面状に配列された複数本の平角導体10をその並列面の両側から挟み込んだ状態で、互いに貼り合わされている。これにより、複数本の平角導体10が一対の樹脂絶縁層20により覆われている。
一対のシールド層30は、フラットケーブル1のノイズ対策や高周波特性確保のためのシールド機能を備えた層であって、例えば銅箔やアルミ箔の金属箔から形成される。各樹脂絶縁層20と各シールド層30との間には、樹脂絶縁層20とシールド層30とを接着するための接着剤層35(以下、アンカーコート層35と称する)が設けられている。アンカーコート層35としては、任意の材料を使用することができるが、例えば主剤であるポリウレタンにイソシアネート系の硬化剤を混合したウレタン系のアンカーコート材料を用いることができる。
一対のシールド層30は、一対の樹脂絶縁層20の外面(平角導体10との接着面とは反対の面)に、アンカーコート層35が接触するようにそれぞれ配置されている。一対のシールド層30のそれぞれは、複数本の平角導体10の並列方向(以下、導体並列方向と称する。)における両端部が、樹脂絶縁層20の導体並列方向の両端部と略一致するように樹脂絶縁層20に貼り合されている。すなわち、一対のシールド層30のそれぞれは、導体並列方向の両端部が、複数本の平角導体10のうち最外端の平角導体10Aの外側の端部よりも導体並列方向の外側に出るように配置されている。具体的には、導体並列方向における平角導体10Aの外側の端部とシールド層30の端部との距離L1が平角導体10Aの幅寸法L2の1/2以上となるように、平角導体10の並列ピッチやシールド層30の幅寸法が設定されている。これにより、フラットケーブル1のノイズ耐性や高周波特性を良好に維持することができる。
一対の樹脂フィルム40は、基材層42と、難燃絶縁層44と、接着剤層46(以下、アンカーコート層46と称する。)とから構成されている。基材層42は、フラットケーブル1の耐圧を確保するための層であって、例えばポリエチレンテレフタレートから構成されている。難燃絶縁層44は、フラットケーブル1の難燃性や耐圧性、劣化耐性等を確保しつつ、樹脂絶縁層20あるいはシールド層30と基材層42とを接着させるための層であって、例えば、熱可塑性の樹脂材料から構成されている。この難燃絶縁層44としては、例えば、熱可塑性のポリエステル樹脂にリン系難燃剤や窒素系難燃剤が含有されたものを用いることができる。基材層42と難燃絶縁層44との間には、基材層42と難燃絶縁層44とを接着させるためのアンカーコート層46が設けられている。アンカーコート層46としては、任意の材料を使用することができるが、例えば、シールド層30のアンカーコート層35と同一の材料を用いることが好ましい。
一対の樹脂フィルム40は、シールド層30、およびシールド層30が貼り付けられていない部分の樹脂絶縁層20の外面を覆っている。また、各樹脂フィルム40は、その導体並列方向に沿った幅寸法が、樹脂絶縁層20およびシールド層30の幅寸法よりも広くなっている。すなわち、導体並列方向における樹脂フィルム40の両端部(以下、両側端部とも称する。)が樹脂絶縁層20やシールド層30の両側端部よりも外側に延出している。そして、樹脂絶縁層20およびシールド層30の両側端部の全面は、この延出した一対の樹脂フィルム40で覆われている。さらに、一対の樹脂フィルム40の基材層42の両側端部は、難燃絶縁層44および接着剤層46を介して互いに貼り合されている。このように、一対の樹脂フィルム40同士が導体並列方向の両側端部で貼り合されているため、樹脂フィルム40の両側端部が剥がれてしまうことを防止することができる。
図2は、フラットケーブル1のA−A線縦断面図である。
図2に示すように、フラットケーブル1の長さ方向(以下、ケーブル長さ方向と称する。)における両端部において、その一面(図2の上面)では、樹脂絶縁層20およびシールド層30が所定長さ除去されており、平角導体10が露出されている。一対の樹脂フィルム40は、ケーブル長さ方向の両端部における平角導体10の露出部分の一部を覆うようにして、一対のシールド層30の外面に貼り合されている。すなわち、フラットケーブル1においては、長さ方向の両端部において、その一面側では平角導体10が露出されているとともに、他面ではシールド層30が露出されている。このように構成されたフラットケーブル1のケーブル長さ方向の端部は、不図示の接続部材に直接挿入して接続される。
次に、図3〜図5を用いて、本実施形態に係るフラットケーブル1の製造方法について説明する。なお、フラットケーブル1の製造方法の基本的概念は、後述する変形例や第二実施形態でも同様である。
図3に示すように、樹脂絶縁層20とシールド層30とは、アンカーコート層35を介して予め貼り合せておくことが好ましい。図4に示すように、互いに対向して押圧し合う一対のラミネートローラR1,R1の間に複数本の平角導体10を所定の間隔で並列して供給する。各平角導体10は不図示のボビンから繰り出される。次に、一対のラミネートローラR1,R1の間に、シールド層30が貼り合された樹脂絶縁層20を、平角導体10の並列面の両側に供給する。ここで、図4の上面側では、シールド層30付き樹脂絶縁層20をケーブル長さ方向において所定の間隔を空けて一対のラミネートローラR1,R1へ供給する一方で、図4の下面側ではシールド層30付き樹脂絶縁層20を連続して一対のラミネートローラR1,R1へ供給する。そして、一対のラミネートローラR1,R1によって、平角導体10を所定の間隔を空けて挟み込んだ一対のシールド層30付き樹脂絶縁層20を押圧し、樹脂絶縁層20を互いに貼り合わせる。
次に、互いに対向して押圧し合う一対のラミネートローラR2,R2の間に、樹脂フィルム40を、ケーブル長さ方向において所定の間隔を空けて、上下のシールド層30の両外側に供給する。そして、一対のラミネートローラR2,R2によって、シールド層30を挟み込んだ一対の樹脂フィルム40を押圧し、樹脂フィルム40を互いに貼り合わせ、長尺ケーブル101を作成する。最後に、このように作成された長尺ケーブル101を、図5に示すように、樹脂フィルム40から平角導体10が露出している部分で切断し、フラットケーブル1が得られる(図1および図2参照)。このように、図4の上面側においてラミネートローラR1,R1に供給されるシールド層30付き樹脂絶縁層20の長さをフラットケーブル1の所望の長さに対応させておくことで、所望の長さのフラットケーブル1を簡便に作成することができる。
以上説明したように、本実施形態においては、フラットケーブル1は、並列された複数本の平角導体10と、複数本の平角導体10の並列面の両面から平角導体10を挟み込み、平角導体10の長さ方向の端部以外の部分を覆っている一対の樹脂絶縁層20と、一対の樹脂絶縁層20の外面にそれぞれ接触している一対のシールド層30と、一対の樹脂絶縁層20または一対のシールド層30の外面を覆っている一対の樹脂フィルム40と、を備えている。そして、一対の樹脂絶縁層20の10GHzにおける誘電正接が0.001以下であるとともに、樹脂フィルム40を構成する難燃絶縁層44が難燃材料からなる(難燃剤が含まれている)。この構成によれば、従来のフラットケーブルよりも樹脂絶縁層20の誘電正接が低いため、フラットケーブル1の伝送特性を向上させることができる。また、樹脂フィルム40が難燃材料からなるため、フラットケーブル1の難燃性を維持することができる。
ところで、シールド層の導体並列方向の端部が露出していると、フラットケーブル製造後の耐電圧試験時にそのシールド層を構成する金属の露出部分がスパークして耐電圧試験を行うことができない場合がある。これに対して、本実施形態のフラットケーブル1では、シールド層30の導体並列方向の端部(側端部)が樹脂フィルム40で覆われており、フラットケーブル1の側端部において金属部分が露出することがないため、ケーブル化後の耐電圧試験時のスパーク発生等の不具合を防止することができる。
また、フラットケーブル1においては、長さ方向の両端部において、その片面側ではシールド層30が露出されている。これにより、後述の接地部材を使用せずともシールド層30により直接に接地を行うことも可能である。そのため、フラットケーブル1の生産コストの削減や薄型化を実現することができる。
図6は、変形例1に係るフラットケーブル1Aの横断面方向の分解図であり、図7は、フラットケーブル1Aの横断面図である。
上記の第一実施形態のフラットケーブル1の製造方法では、樹脂絶縁層20とシールド層30とがアンカーコート層35を介して予め貼り合わされており、シールド層30付き樹脂絶縁層20の対を並列された複数本の平角導体10を挟み込むようにして貼り合せているが、この例に限られない。図6に示すフラットケーブル1Aのように、樹脂絶縁層20とシールド層30Aとが予め貼り合されておらず、一対の樹脂絶縁層20が並列された平角導体10を挟み込んで貼り合わされた後に、その樹脂絶縁層20の外面にアンカーコート層35を介してシールド層30Aを貼り付ける構成としても良い。
また、上記の第一実施形態のフラットケーブル1においては、樹脂絶縁層20の幅寸法とシールド層30との幅寸法とが略一致しているが、この例に限られない。導体並列方向における最外端の平角導体10Aの端部とシールド層30Aの端部との距離が平角導体10Aの幅寸法の1/2以上となっていれば、図7に示すように、シールド層30Aの幅寸法は、樹脂絶縁層20の幅寸法よりも小さくても良い。フラットケーブル1Aでは、シールド層30Aの両端部と樹脂絶縁層20の両端部とを段階的に覆うように、一対の樹脂フィルム40が貼り合されている。
図8は、変形例2に係るフラットケーブル1Bの横断面図である。
図8に示すように、変形例2では、シールド層30Bの幅寸法は、樹脂絶縁層20の幅寸法よりも大きくなっている。そして、一対のシールド層30Bの両端部(延出部分)が樹脂絶縁層20の導体並列方向の両端面を覆うとともに、互いに貼り合わされている。すなわち、一対の樹脂絶縁層20の横断面視における全周囲がシールド層30Bにより覆われている。そして、一対のシールド層30Bの外面を覆うように一対の樹脂フィルム40を貼り合せることで、フラットケーブル1Bが形成される。このように、一対のシールド層30B同士を貼り合わせることで、これらのシールド層30Bが互いに電気的に接続される。そのため、フラットケーブル1Bが用いられる電子機器の作動中に、当該電子機器の電子回路から発生する信号のノイズを両シールド層30Bから一括して逃がすことができる。
図9は、変形例3に係るフラットケーブル1Cの横断面図である。
図9に示すように、フラットケーブル1Cのシールド層30Cは、一対の樹脂絶縁層20の横断面視における全周囲を覆うべく、平角導体10を挟み込んだ樹脂絶縁層20の周囲に巻き付けられている。このとき、シールド層30Cは、一方の側端部が他方の側端部に貼り合わされる(シールド層30の両端部同士が重なり合う)ようにして樹脂絶縁層20の周囲に巻き付けられることが好ましい。そして、樹脂絶縁層20に巻き付けられたシールド層30Cを覆うように一対の樹脂フィルム40を貼り合わせることで、フラットケーブル1Cが形成される。この構成でも、変形例2と同様に、シールド層30Cからノイズを一括して逃がすことができる。
図10は、変形例4に係るフラットケーブル1Dの横断面図である。
図10に示すように、フラットケーブル1Dでは、一対の樹脂絶縁層20の導体並列方向における両側端部と一対の樹脂フィルム40の両側端部との位置が略一致している。すなわち、両側端部において、一対の樹脂絶縁層20が露出している。また、シールド層30の両側端部は、樹脂絶縁層20で覆われている。このようなフラットケーブル1Dによれば、第一実施形態と同様に、伝送特性を向上することができる。なお、難燃性の点からは、樹脂絶縁層20の両側端部まで難燃材料を含む樹脂フィルム40で覆われている第一実施形態のフラットケーブル1の構成がより好ましい。例えば、図27に示すように、樹脂絶縁層20の両側端部を樹脂フィルム40の難燃絶縁層44と同様の難燃絶縁材料からなる難燃絶縁層48により覆う構成としても良い。
なお、変形例4のフラットケーブル1Dにおいては、シールド層30の両側端部が樹脂絶縁層20で覆われているが、この例に限られない。例えば、図11に示すフラットケーブル1Eのように、シールド層30の両側端部の少なくとも一部が樹脂フィルム40で覆われるような構成としても良い。この場合も、ケーブル化後の耐電圧試験時の不具合を防止することができる。
図12は、変形例5に係るフラットケーブル1Fの縦断面図である。
図12に示すように、フラットケーブル1Fの長さ方向における両端部において、その一面(図12の上面)では、樹脂絶縁層20およびシールド層30が所定長さ除去されており、平角導体10が露出されている(図12において露出箇所を符号Fで示す)。一方、フラットケーブル1Fの他面(図12の下面)では、樹脂絶縁層20が所定長さ除去されており、樹脂絶縁層20が除去された部分の平角導体10とシールド層30との間には、樹脂フィルム40とは別の樹脂フィルム50(第三樹脂フィルムの一例)が介在している。すなわち、樹脂フィルム50は、複数本の平角導体10の露出部分Fの少なくとも一部に貼り合わされているとともに、一方のシールド層30が貼り合わされている。そして、一対のシールド層30の外面から一対の樹脂フィルム40が貼り合わされている。この構成により、樹脂絶縁層20および樹脂フィルム40から露出した状態の平角導体10を、樹脂フィルム50によって補強することができる。本実施形態では、樹脂フィルム50は、樹脂フィルム40と同一の樹脂材料(例えば、ポリエチレンテレフタレート)から構成されているが、平角導体10を補強できるものであれば樹脂フィルム40と異なる材料を用いても良い。
なお、一対の樹脂フィルム40は、平角導体10の樹脂絶縁層20から露出した部分Fの一部をも覆うようにして互いに貼り合わされていることが好ましい。これにより、樹脂絶縁層20が露出することがないため、難燃性を高めることができる。
なお、図12では、平角導体10の一面に貼り付けられる樹脂フィルム50は、平角導体10の樹脂絶縁層20から露出されている部分Fとシールド層30との間にのみ配置されているがこの例に限られない。例えば、図13に示すフラットケーブル1Gのように、樹脂フィルム50Aは、平角導体10が露出されていない部分の樹脂絶縁層20と、シールド層30との間にまで延出するようにしても良い。すなわち、ケーブル長さ方向の端部において、樹脂絶縁層20に樹脂フィルム50Aが貼り合されていても良い。この構成によれば、露出した平角導体10の補強をより確実とすることができる。
図14は、変形例6に係るフラットケーブル1Hの縦断面図である。
図14に示すように、フラットケーブル1Hの片面(図14の下面)において、ケーブル長さ方向における両端部には、接地部材60がシールド層30と導通するようにそれぞれ取り付けられる。フラットケーブル1Hの両面(図14の上下面)において、一対の樹脂絶縁層20および一対のシールド層30が所定長さ除去されており、平角導体10が露出されている。そして、平角導体10の露出部分の片面(図14の下面)には、一対のシールド層30のうち一方のシールド層30にまで延出するように所定長の樹脂フィルム50Aが接着されている。なお、この一方のシールド層30は、ケーブル長さ方向の両端部以外の部分Hは、樹脂フィルム50Aに覆われていない。
接地部材60は、ケーブル長さ方向の両端部において、樹脂フィルム50Aの外面に接触するとともに、樹脂フィルム50Aに覆われていない部分Hのシールド層30と接触するように配置されている。これにより、シールド層30が接地部材60と導通される。そして、ケーブル長さ方向の両端部で平角導体10、樹脂フィルム50A、および接地部材60が露出するようにして、一対のシールド層30および接地部材60の両端部以外の部分は、一対の樹脂フィルム40で覆われている。なお、変形例4と同様に、一対の樹脂フィルム40は、樹脂絶縁層20を露出させないために、平角導体10の樹脂絶縁層20から露出した部分の一部をも覆うようにして互いに貼り合わされていることが好ましい。このように、ケーブル長さ方向の端部に接地部材60を設け、この接地部材60の一部をシールド層30とともに樹脂フィルム40により覆うことで、フラットケーブル1Hの接地を確実かつ容易に行うための接地部材60をフラットケーブル1Hへ一体化させることができる。
(特性評価)
上記説明した第一の実施形態(および各変形例)の構成に係るフラットケーブルと従来の構成に係るフラットケーブルとについて伝送特性(信号減衰量)に関する比較評価を行った。
図15は、本評価において用いた上記実施形態の構成に係るケーブルを示す横断面図である。具体的には、変形例3のフラットケーブル1Cのシールド層30Cの周囲に一対の樹脂フィルム40が貼り合されていないもの(以下、ケーブル1Jとする。)を使用した。このケーブル1Jの10GHzにおける誘電正接は、0.0002である。
図16は、本評価において用いた従来構成に係るケーブルを示す横断面図である。図16に示すケーブル1Zは、上記の実施形態と同様の平角導体10を用いている。並列された4本の平角導体10を挟み込んで、一対の樹脂絶縁層20Zが貼り合されている。この一対の樹脂絶縁層20Zは、難燃剤を含んでいる。その10GHzにおける誘電正接は、0.0023である。従来構成に係るケーブル1Zでは、難燃性を確保するために、一対の樹脂絶縁層20Zの外面に、例えばポリエチレンテレフタレートからなる一対の絶縁基材層25Zが設けられている。さらに、一対の絶縁基材層25Zの外面には、例えば、ポリエチレンやポリエステルからなる介在テープ27Zが配置され、その周囲にシールド層30Zが巻き付けられている。シールド層30Zは、本実施形態のシールド層30と同一の材料から構成されているものとする。
図17は、図15に示すケーブル1Jと図16に示すケーブル1Zとについて、信号減衰量の周波数特性を示すグラフである。図17に示すグラフでは、縦軸を信号減衰量(dB)とし、横軸を周波数(GHz)として、信号減衰量の周波数特性を示している。信号減衰量は、複数本の平角導体における差動(ディファレンシャル)モードの挿入損失(SDD21)により表されている。図17に示すように、本実施形態に係るケーブル1Jよりも従来構成に係るケーブル1Zの信号減衰量の落ち込みが大きく、特に、周波数帯域が高くなるにつれて、ケーブル1Zの信号減衰量は顕著に落ち込んでいることが分かる。
例えば、図18の表に示すように、5GHzにおける信号減衰量は、ケーブル1Zが−2.9dBであるのに対し、ケーブル1Jは−1.9dBであり、ケーブル1Zに対するケーブル1Jの信号減衰量の改善率は34%であった。また、10GHzにおける信号減衰量は、ケーブル1Zが−4.9dBであるのに対し、ケーブル1Jは−3.0dBであり、ケーブル1Zに対するケーブル1Jの信号減衰量の改善率は39%であった。このように、平角導体10とシールド層30との間に絶縁基材層25Zや介在テープ27Zが配置されているケーブル1Zの構成(従来構成)に比べて、平角導体10とシールド層30との間に絶縁基材層や介在テープが配置されていない上記実施形態に係るケーブル1Jの構成では、樹脂絶縁層20の誘電正接が低くなるため、伝送特性を有意に改善できることが確認できた。
(第二実施形態)
図19は、第二実施形態に係るフラットケーブル100の横断面図であり、図20は、フラットケーブル100の長さ方向の端部を示す縦断面図である。なお、フラットケーブル100において、第一実施形態のフラットケーブル1と同様の構成については説明を省略する。また、図19および図20においては、図示の簡便化のため、アンカーコート層35,46の図示は省略している。
図19に示すように、第二実施形態のフラットケーブル100では、シールド層30は、一対の樹脂絶縁層20のうち一方の樹脂絶縁層20と一対の樹脂フィルム40のうち一方の樹脂フィルム40との間にのみ介在している。すなわち、フラットケーブル100では、シールド層30は、平角導体10の並列面の片側にのみ配置されている。第一施形態のフラットケーブル1と同様に、フラットケーブル100においても、シールド層30の端部が最外端の平角導体10の幅寸法の1/2以上、外側に出ている。
図19のフラットケーブル100では、一対の樹脂絶縁層20の幅寸法と一対の樹脂フィルム40との幅寸法は略一致しており、導体並列方向におけるシールド層30の両側端部は樹脂絶縁層20で覆われている。これにより、第一実施形態と同様に、シールド層30の両側端部が露出することがなく、ケーブル化後の耐電圧試験時のスパーク発生等の不具合を防止することができる。
なお、図19に示す第二実施形態のフラットケーブル100では、一対の樹脂絶縁層20の幅寸法と一対の樹脂フィルム40との幅寸法は略一致しているが、この例に限られない。例えば、図1に示す第一の実施形態のフラットケーブル1のように、樹脂フィルム40の幅寸法が樹脂絶縁層20の幅寸法よりも大きくなっており、一対の樹脂フィルム40の両側端部が、樹脂絶縁層20およびシールド層30の両側端部を覆うようにして、互いに貼り合されている構成としても良い。
図20に示すように、フラットケーブル100には、ケーブル長さ方向における端部において、接地部材60が取り付けられている。フラットケーブル100のシールド層30が設けられていない側の面(図20の上面)では、樹脂絶縁層20および樹脂フィルム40が所定長さ除去されており、平角導体10が露出されている。一方、シールド層30が設けられている側の面(図20の下面)では、その端部から所定距離だけ内側に入った部分で樹脂フィルム40が所定長さ除去されており、シールド層30が樹脂フィルム40から露出されている。このシールド層30が露出した部分に接地部材60の一端側が接触している。また、接地部材60の他端側はケーブル長さ方向の端部側の樹脂フィルム40に接触している。
ところで、平角導体10の並列面の片面にのみシールド層30が設けられているフラットケーブル100の構成では、一対の樹脂絶縁層20のうちシールド層30が設けられていない側の樹脂絶縁層20Aは、難燃材料(例えば、リン系難燃剤や窒素系難燃剤)を含有する樹脂材料から構成されていても良い。シールド層30が設けられていない側の樹脂絶縁層20Aに難燃剤が含有していてもフラットケーブル100の伝送特性に大きな影響がないためである。このように、シールド層30側の樹脂絶縁層20は、第一実施形態と同様に難燃剤を含有しない樹脂材料から作成する一方で、樹脂絶縁層20Aは難燃剤を含有した(従来と同様の)樹脂材料から作成することで、伝送特性を低下させないようにしつつ、フラットケーブル100の難燃性をさらに高めることができる。なお、シールド層30が設けられている側については、樹脂フィルム40の難燃絶縁層44によって難燃性が確保されている。
図21は、変形例7に係るフラットケーブル100Aの横断面図である。図21以降の図面においては、図示の簡便化のため、樹脂フィルム40は、基材層42、難燃絶縁層44、及びアンカーコート層46をまとめて一層(符号40)として表現している。
上記の第二実施形態では、シールド層30は、導体並列方向における幅寸法が、樹脂絶縁層20よりも小さくなっており、その両側端部が樹脂絶縁層20に覆われている構成となっているが、この例に限られない。図21に示すフラットケーブル100Aのように、シールド層30が設けられている側の樹脂絶縁層20の幅寸法をシールド層30の幅寸法と略一致させて、シールド層30の外面を覆う樹脂フィルム40により、シールド層30の両側端部、および当該シールド層30が覆われた側の樹脂絶縁層20の両側端部も覆う構成としても良い。このように、シールド層30の側端部とシールド層30側の樹脂絶縁層20の側端部とが難燃剤を含む樹脂フィルム40により覆われることで、フラットケーブル100Aの難燃性が強化される。また、シールド層30の両側端部が露出することがないため、ケーブル化後の耐電圧試験時の不具合(スパーク発生等)を防止することができる。
なお、図21では、シールド層30が設けられていない側の樹脂絶縁層20Aの両側端部は露出しているが、この例に限られない。図22に示すフラットケーブル100Bの構成のように、シールド層30が設けられている側の樹脂絶縁層20およびシールド層30を覆う樹脂フィルム40によって、他方側の樹脂絶縁層20Aの両側端部まで覆われていても良い。これにより、難燃性を高めることができるとともに、樹脂フィルム40の両側端部(導体並列方向である幅方向の端部)が剥がれてしまうことを防止することができる。
図23は、変形例8に係るフラットケーブル100Cの長さ方向の一端部を示す縦断面図である。
図23に示すように、フラットケーブル100Cにおいて、シールド層30が設けられていない側の面(図23の上面)では、樹脂絶縁層20および樹脂フィルム40が所定長さ除去されており、平角導体10が露出されている。一方、シールド層30が設けられている側の面(図23の下面)では、その端部から所定距離だけ内側に入った部分で樹脂フィルム40が例えばレーザ照射により所定長さ除去されており、シールド層30が露出されている。なお、レーザ照射に代えて、樹脂フィルム40が、ラミネートローラによって間隔を空けてシールド層30へ貼り合されることにより、シールド層30の一部を露出させることとしても良い。このシールド層30が露出した部分に接地部材60の一端側が接触している。接地部材60の他端側は、樹脂フィルム70を介して、ケーブル長さ方向の端部側の樹脂フィルム40に貼り付けられている。すなわち、ケーブル長さ方向の端部側の樹脂フィルム40と接地部材60との間に、樹脂フィルム40とは異なる樹脂フィルム70が介在している。この樹脂フィルム70は、変形例5の樹脂フィルム50と同様に、樹脂フィルム40と同一の樹脂材料(例えば、ポリエチレンテレフタレート)から構成されているが、樹脂フィルム40と異なる材料を用いても良い。このように、平角導体10の露出部分に対応するようにして樹脂フィルム40と接地部材60との間に樹脂フィルム70を貼り付けることにより、平角導体10の露出部分や、接地部材60を補強することができる。
図24は、変形例9に係るフラットケーブル100Dの長さ方向の端部を示す縦断面図である。
図24に示すように、フラットケーブル100Dの長さ方向における端部において、シールド層30が設けられていない側の面(図24の上面)では、樹脂絶縁層20および樹脂フィルム40が所定長さ除去されており、平角導体10が露出されている。一方、シールド層30が設けられている側の面(図24の下面)では、樹脂絶縁層20が所定長さ除去されて、シールド層30が露出されている。そして、この面において、樹脂フィルム40の端部には補強用の樹脂フィルム80が貼り付けられている。樹脂フィルム80は、樹脂フィルム40と同一の樹脂材料(例えば、ポリエチレンテレフタレート)から構成されて得るが、平角導体10を補強できるものであれば樹脂フィルム40と異なる材料を用いても良い。変形例9の場合、変形例6の接地部材60を用いることなく、露出させたシールド層30により接地が行われる。すなわち、フラットケーブル100Dの構成によれば、接地部材60が不要となるため、生産コストの削減や薄型化を実現することができる。
図25は、変形例10に係るフラットケーブル100Eの長さ方向の一端部を示す縦断面図である。
図25に示すフラットケーブル100Eでは、ケーブル長さ方向における端部において、一対の樹脂絶縁層20、片方の樹脂絶縁層20の外面に設けられたシールド層30、一対の樹脂フィルム40が所定長さ除去されており、平角導体10が露出されている。平角導体10の露出部分は、図25における上方側に屈曲されている。また、ケーブル長さ方向の端部において、シールド層30と樹脂フィルム40との間には、シールド層30と導通される接地部材60が設けられている。そして、シールド層30と接地部材60との重なり部分に対応する位置において、樹脂フィルム40の外面が樹脂フィルム90(第二樹脂フィルムの一例)により覆われている。この樹脂フィルム90は、樹脂絶縁層20や樹脂フィルム40から露出された平角導体10の一面(図25の下面)も覆っている。すなわち、樹脂フィルム90は、平角導体10の露出部分の一面側から樹脂フィルム40の接地部材60が設けられた部分にまで延在するように貼り付けられている。樹脂フィルム90は、樹脂フィルム40と同一の樹脂材料(例えば、ポリエチレンテレフタレート)から構成されているが、樹脂フィルム40と異なる材料を用いても良い。なお、接地部材60は図25で紙面に垂直な方向に樹脂フィルム40から突き出していて、その部分でコネクタ等の接続部材の接地端子に電気的に接続することができる。この構成によれば、接地部材60の少なくとも一部を樹脂フィルム40で覆うことで、シールド層30に対する接地部材60の貼り付けを強固にできる。また、樹脂フィルム90により、樹脂フィルム40から突出した平角導体10を補強することができる。
なお、接地部材60は、図26に示すフラットケーブル100Fのように、その端部が樹脂フィルム40から突出しており、当該突出部分が、導体並列方向と直交する方向(以下、ケーブル厚さ方向と称する。)において複数本の平角導体10と同じ高さとなるように屈曲されて、平角導体10と並列されている構成としても良い。これにより、接地部材60と絶縁材の厚みバランスを調整することでインピーダンスをマッチングすることができる。
以上、本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。また、上記説明した構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等に変更することができる。
上記の実施形態においては、複数本の平角導体10を一体化する絶縁体として、一対の樹脂絶縁層20が用いられているが、この例に限られない。例えば、並列された複数本の平角導体10の周囲に樹脂を押出し被覆することにより絶縁体が構成されていてもよい。この構成は、同種のフラットケーブル(長尺ケーブル)が大量に製造されるのに適している。
1:フラットケーブル
10:平角導体
20:樹脂絶縁層
30:シールド層
35:アンカーコート層
40:樹脂フィルム(第一樹脂フィルムの一例)
42:基材層
44:難燃絶縁層
46:アンカーコート層
50:樹脂フィルム(第三樹脂フィルムの一例)
60:接地部材
70,80:樹脂フィルム
90:樹脂フィルム(第二樹脂フィルムの一例)
R1,R2:ラミネートローラ

Claims (14)

  1. 並列された複数本の平角導体と、
    前記複数本の平角導体の並列面の両面から前記複数本の平角導体を挟み込み、前記複数本の平角導体の長さ方向の端部以外の部分を覆っている一対の樹脂絶縁層と、
    前記一対の樹脂絶縁層のうち少なくとも一方の樹脂絶縁層の外面に接触しているシールド層と、
    前記一対の樹脂絶縁層または前記シールド層の外面を覆っている接着剤付きの一対の第一樹脂フィルムと、
    を備え、
    前記一対の樹脂絶縁層のうち前記シールド層が接触している樹脂絶縁層の10GHzにおける誘電正接が0.001以下であり、
    前記接着剤または前記一対の第一樹脂フィルムが難燃材料からなる、シールドフラットケーブル。
  2. 前記複数本の平角導体の並列方向において、前記シールド層の端部が、前記複数本の平角導体のうち最外端の平角導体の端部よりも、前記最外端の平角導体の幅寸法の1/2以上、外側に出ており、
    前記シールド層の前記並列方向の端部が、前記樹脂絶縁層で覆われている、請求項1に記載のシールドフラットケーブル。
  3. 前記複数本の平角導体の並列方向において、前記シールド層の端部が、前記複数本の平角導体のうち最外端の平角導体の端部よりも、前記最外端の平角導体の幅寸法の1/2以上、外側に出ており、
    前記シールド層の前記並列方向の端部が、前記第一樹脂フィルムで覆われている、請求項1または請求項2に記載のシールドフラットケーブル。
  4. 前記長さ方向の端部に取り付けられる接地部材を、さらに備え、
    前記シールド層の一部が前記第一樹脂フィルムから露出され、当該露出部分において前記シールド層に前記接地部材が接触している、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のシールドフラットケーブル。
  5. 前記長さ方向の端部において、前記シールド層が露出されている、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のシールドフラットケーブル。
  6. 前記長さ方向の端部において、前記複数本の平角導体のそれぞれが、前記樹脂絶縁層から完全に露出されている、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のシールドフラットケーブル。
  7. 前記長さ方向の端部で前記シールド層の外面に接触して重ねられる接地部材を、さらに備え、
    前記第一樹脂フィルムにより、前記シールド層および前記接地部材が覆われている、請求項6に記載のシールドフラットケーブル。
  8. 前記接地部材の一部が前記第一樹脂フィルムから突出しており、当該突出部分が前記複数本の平角導体と並列されている、請求項7に記載のシールドフラットケーブル。
  9. 前記第一樹脂フィルムを覆う第二樹脂フィルムを、さらに備え、
    前記第二樹脂フィルムは、前記複数本の平角導体の露出部分の少なくとも一部に貼り合されている、請求項7または請求項8に記載のシールドフラットケーブル。
  10. 前記複数本の平角導体の露出部分の少なくとも一部に貼り合されている第三樹脂フィルムを、さらに備え、
    前記第三樹脂フィルムの外面に前記シールド層が貼り合されている、請求項6に記載のシールドフラットケーブル。
  11. 前記長さ方向における端部において、前記樹脂絶縁層に前記第三樹脂フィルムが貼り合されている、請求項10に記載のシールドフラットケーブル。
  12. 前記長さ方向の端部において、前記複数本の平角導体の露出部分と、前記シールド層とに貼り合わされている第三樹脂フィルムと、
    前記シールド層の外面に接触して重ねられ、且つ、前記第三樹脂フィルムに貼り合わされている接地部材と、
    をさらに備えている、請求項6に記載のシールドフラットケーブル。
  13. 前記平角導体の並列方向における前記樹脂絶縁層の端部の少なくとも一部が、前記第一樹脂フィルムで覆われている、請求項1から請求項12のいずれか一項に記載のシールドフラットケーブル。
  14. 前記樹脂絶縁層の前記端部の全面が、前記第一樹脂フィルムで覆われている、請求項13に記載のシールドフラットケーブル。
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