JPWO2018159009A1 - 蓄電装置および電力貯蔵システム - Google Patents

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Abstract

蓄電装置は、蓄電素子を収納する収納部と、収納部に設けられると共に、その収納部の内部と外部との間において空気を移動させる送風部と、収納部に設けられ、空気を通過させる開口部を有すると共に、その開口部により規定される開口率が送風部に近い側よりも送風部から遠い側において大きい通気部とを備える。

Description

本技術は、蓄電素子を備えた蓄電装置、およびその蓄電装置を用いた電力貯蔵システムに関する。
産業用途および家庭用途などの多様な用途において、蓄電素子を備えた蓄電装置が用いられている。具体的には、蓄電装置は、家庭用電力サーバなどの電力貯蔵システムに用いられている。この蓄電装置では、ラックなどの収納部に蓄電素子が収納されている。
蓄電装置の構成に関しては、さまざまな検討がなされている。具体的には、収納部に収納されている蓄電素子を冷却するために、その収納部に冷却用のファンなどが設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2016−072178号公報
収納部に収納されている蓄電素子を冷却するために、さまざまな検討がなされている。しかしながら、蓄電装置の冷却性能は未だ十分でないため、改善の余地がある。
したがって、冷却性能を向上させることが可能な蓄電装置および電力貯蔵システムを提供することが望ましい。
本技術の一実施形態の蓄電装置は、蓄電素子を収納する収納部と、収納部に設けられると共に、その収納部の内部と外部との間において空気を移動させる送風部と、収納部に設けられ、空気を通過させる開口部を有すると共に、その開口部により規定される開口率が送風部に近い側よりも送風部から遠い側において大きい通気部とを備えたものである。
本技術の一実施形態の電力貯蔵システムは、蓄電装置を備え、その蓄電装置が上記した本技術の一実施形態の蓄電装置と同様の構成を有するものである。
本技術の一実施形態の蓄電装置によれば、開口部を有する通気部において、その開口部により規定される開口率が送風部に近い側よりも送風部から遠い側において大きくなっているので、冷却性能を向上させることができる。また、本技術の一実施形態の電力貯蔵システムにおいても、同様の効果を得ることができる。
なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるわけではなく、本技術中に記載されたいずれの効果であってもよい。
本技術の一実施形態の蓄電装置の構成を表す斜視図である。 図1に示した蓄電装置のYZ面に沿った構成を表す断面図である。 図1に示した蓄電装置のXZ面に沿った構成を表す断面図である。 1個目の通気ダクトの構成を表す平面図である。 2個目の通気ダクトの構成を表す平面図である。 3個目の通気ダクトの構成を表す平面図である。 4個目の通気ダクトの構成を表す平面図である。 蓄電装置の動作を説明するための断面図である。 比較例の蓄電装置における1個目の通気ダクトの構成を表す平面図である。 比較例の蓄電装置における2個目の通気ダクトの構成を表す平面図である。 比較例の蓄電装置における3個目の通気ダクトの構成を表す平面図である。 比較例の蓄電装置における4個目の通気ダクトの構成を表す平面図である。 通気口の開口面積を変更する手順を説明するために、複数の通気口のうちの一部(9個)を模式的に表す平面図である。 通気ダクトの構成に関する変形例を表す平面図である。 図14に示した通気可変機構の平面構成を拡大している。 通気可変機構の動作を説明するための平面図である。 図16に続く通気可変機構の動作を説明するための平面図である。 蓄電装置の構成に関する変形例を表す断面図である。 蓄電装置の構成に関する他の変形例を表す断面図である。 蓄電装置の構成に関するさらに他の変形例を表す断面図である。 蓄電装置の構成に関するさらに他の変形例を表す断面図である。 蓄電装置の適用例(電力貯蔵システム)の構成を表すブロック図である。
以下、本技術の一実施形態に関して、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明する順序は、下記の通りである。

1.蓄電装置
1−1.全体構成
1−2.通気ダクトの詳細な構成
1−3.動作
1−4.作用および効果
2.変形例
2−1.変形例1(通気ダクトの構成)
2−2.変形例2(通気口の面積の変更)
2−3.変形例3(通気可変機構の構成および動作)
2−4.変形例4(送風機の位置)
2−5.変形例5(送風機の機能)
2−6.変形例6(蓄電モジュールの構成)
2−7.変形例7(筐体の構成)
2−8.変形例8(通気ダクトの数)
3.蓄電装置の用途
<1.蓄電装置>
本技術の一実施形態の蓄電装置に関して説明する。
ここで説明する蓄電装置は、例えば、蓄電素子を冷却しながら、その蓄電素子を用いて電気的エネルギーを蓄積する装置である。蓄電装置において蓄積された電気的エネルギーは、随時、使用可能である。
蓄電素子を冷却するのは、その蓄電素子が稼働(充放電)時において発熱しやすいからである。蓄電素子を冷却することにより、その蓄電素子の温度が過剰に上昇しにくくなる。これにより、蓄電素子の正常な蓄電動作を担保しながら、その蓄電素子の過剰な温度上昇に起因する不具合の発生を防止することができる。この不具合は、例えば、熱暴走などに起因する蓄電素子の故障などである。
<1−1.全体構成>
まず、蓄電装置の全体構成に関して説明する。
図1は、蓄電装置の斜視構成を表している。図2は、図1に示した蓄電装置のYZ面に沿った断面構成を表していると共に、図3は、図1に示した蓄電装置のXZ面に沿った断面構成を表している。
以下の説明では、図1に示したX軸、Y軸およびZ軸のそれぞれに基づいて寸法を規定する。具体的には、X軸方向の寸法を「幅」、Y軸方向の寸法を「長さ」、Z軸方向の寸法を「高さ」とする。この寸法に関する定義は、図2以降においても同様である。
また、図1の図示内容に基づいて方向を規定する。具体的には、Z軸方向における上側を「上」、Z軸方向における下側を「下」、X軸方向における右側を「前」、X軸方向における左側を「後」とする。この方向に関する定義は、図2以降においても同様である。
蓄電装置は、例えば、図1〜図3に示したように、送風機20および通気ダクト30が設けられた筐体10の内部に、蓄電素子40を収納している。
[筐体]
筐体10は、例えば、図1〜図3に示したように、蓄電素子40を収納するラック(収納部)である。この筐体10は、その内部に、蓄電素子40を収納するための収納空間10Sを有している。
筐体10の立体的形状は、特に限定されない。ここでは、例えば、筐体10の立体的形状は、高さ方向に延在する略直方体である。これに伴い、収納空間10Sの立体的形状は、例えば、上記した筐体10の立体的形状と同様に、高さ方向に延在する略直方体である。なお、筐体10の幅、長さおよび高さは、任意に設定可能である。
筐体10の形成材料は、特に限定されないが、例えば、鉄およびアルミニウムなどの金属材料のうちのいずれか1種類または2種類以上である。
収納空間10Sは、例えば、蓄電素子40を高さ方向において分割しながら収納するために、その高さ方向において複数に分割されている。
収納空間10Sの分割数は、特に限定されない。ここでは、例えば、筐体10の内部に、3個の仕切板11〜13が高さ方向において互いに離間されながら配列されているため、収納空間10Sは、その3個の仕切板11〜13により4個の空間(収納空間10S1〜10S4)に分割されている。なお、仕切板11〜13のそれぞれは、例えば、筐体10に固定されている。
収納空間10S1は、筐体10の上部(頂部)と仕切板11との間の空間である。収納空間10S2は、仕切板11と仕切板12との間の空間である。収納空間10S3は、仕切板12と仕切板13との間の空間である。収納空間10S4は、仕切板13と筐体10の下部(底部)との間の空間である。
ただし、仕切板11〜13のそれぞれは、例えば、前方では、筐体10に接触している。一方、仕切板11〜13のそれぞれは、例えば、後方では筐体10に接触しておらず、その筐体10よりも前方において終端している。このため、収納空間10Sは、高さ方向において収納空間10S1から収納空欄10S2,10S3を経由して収納空間10S4まで延在する通気路10Pを含んでいる。
筐体10には、例えば、通気ダクト30を取り付けるための開口部10Kが設けられている。開口部10Kの位置は、特に限定されない。ここでは、例えば、開口部10Kは、筐体10の前部に設けられている。
開口部10Kの開口形状は、特に限定されない。ここでは、例えば、開口部10Kの開口形状は、矩形である。
開口部10Kの数は、特に限定されない。ここでは、例えば、上記したように、筐体10の内部に4個の収納空間10S1〜10S4が設けられているため、その筐体10に4個の開口部10K(10K1〜10K4)が設けられている。
開口部10K1は、例えば、収納空間10S1に対応する位置に設けられている。開口部10K2は、例えば、収納空間10S2に対応する位置に設けられている。開口部10K3は、例えば、収納空間10S3に対応する位置に設けられている。開口部10K4は、例えば、収納空間10S4に対応する位置に設けられている。
[送風機]
送風機20は、例えば、図1および図2に示したように、筐体10の内部(収納空間10S)に収納されている蓄電素子40を冷却するために、その筐体10の内部と外部との間において空気を移動させる機器(送風部)である。この送風機20の機能を利用して、筐体10の内部と外部との間において空気が循環すると共に、その空気の流れを利用して、蓄電素子40が筐体10の内部に収納されている状態で冷却される。
この送風機20は、例えば、筐体10の内部の空気を外部に放出することが可能である排気機能を有しており、排気用のファンなどを含んでいる。ただし、送風機20に含まれているファンの数は、1個だけでもよいし、2個以上でもよい。
送風機20の数は、特に限定されない。ここでは、例えば、筐体10に1個の送風機20が設けられている。
送風機20の位置は、特に限定されない。ここでは、例えば、送風機20は、筐体10の上部に配置されている。中でも、送風機20は、筐体10の上部のうち、通気路10Pに対応する位置に設けられていることが好ましい。すなわち、蓄電装置を上側から見た際、送風機20は、蓄電素子40とオーバーラップする位置に配置されておらず、通気路10Pとオーバーラップする位置に配置されていることが好ましい。
送風機20が通気路10Pとオーバーラップする位置に配置されていると、後述するように、通気ダクト31〜34から筐体10の内部に導入された空気A1〜A4(図8参照)が通気路10Pを経由して送風機20まで誘導されやすくなるからである。また、送風機20が蓄電素子40とオーバーラップしない位置に配置されていると、その蓄電素子40および仕切板11〜13が障害になるため、通気ダクト31〜34から筐体10の内部に導入された空気A1〜A4が送風機20まで誘導されにくくなるからである。
[通気ダクト]
通気ダクト30は、例えば、図1および図2に示したように、空気を通過させるための部材(通気部)である。この通気ダクト30を利用して、筐体10の外部から内部に空気が導入されると共に、筐体10内部から外部に空気が排出される。
ここでは、例えば、上記したように、送風機20が排気機能を有しているため、通気ダクト30は、吸気用のダクトとして機能する。
通気ダクト30には、後述するように、空気を通過させるための通気口Vが設けられている(図4〜図7参照)。この通気口Vは、後述する開口率Rを規定するための開口である。図1および図2では、通気口Vの図示を省略している。
通気ダクト30は、開口部10Kに取り付けられている。ただし、通気ダクト30は、開口部10Kに対して着脱可能であることが好ましい。必要に応じて通気ダクト30を交換可能になるため、後述する開口率Rを任意に変更可能になるからである。すなわち、例えば、開口率Rがある値である通気ダクト30を開口率Rが他の値である通気ダクト30に交換すれば、所望の値となるように開口率Rを設定することができる。
通気ダクト30の数は、特に限定されない。ここでは、例えば、上記したように、筐体10に4個の開口部10K(開口部10K1〜10K4)が設けられているため、その筐体10に4個の通気ダクト30(通気ダクト31〜34)が設けられている。通気ダクト31〜34のそれぞれは、個別に空気を通過させるための部材(通気部材)である。
通気ダクト31は、例えば、開口部10K1に取り付けられている。通気ダクト32は、例えば、開口部10K2に取り付けられている。通気ダクト33は、例えば、開口部10K3に取り付けられている。通気ダクト34は、例えば、開口部10K4に取り付けられている。
通気ダクト30の立体的形状は、特に限定されない。ここでは、例えば、通気ダクト30の立体的形状は、上記した開口部10Kの開口形状に対応した平面形状を有する板状である。
ここで、例えば、上記したように、送風機20が筐体10の上部に設けられている場合には、通気ダクト31から送風機20までの距離、通気ダクト32から送風機20までの距離、通気ダクト33から送風機20までの距離および通気ダクト34から送風機20までの距離は、この順に次第に大きくなる。すなわち、通気ダクト31から送風機20までの距離は最も短くなるため、通気ダクト31〜34のうちの最も上方に位置する通気ダクト31は、送風機20の最も近くに位置することになる。一方、通気ダクト34から送風機20までの距離は最も長くなるため、通気ダクト31〜34のうちの最も下方に位置する通気ダクト34は、送風機20から最も遠くに位置することになる。
この送風機20までの距離の違いに応じて、通気ダクト31〜34のそれぞれでは、通気口Vにより規定される開口率Rが所定の関係となるように設定されている。通気ダクト31〜34のそれぞれの詳細な構成(通気ダクト31〜34のそれぞれの開口率R)に関しては、後述する(図4〜図7参照)。
[蓄電素子]
蓄電素子40は、例えば、図1〜図3に示したように、蓄電用の二次電池を利用して電的エネルギーを蓄積する素子である。二次電池の種類は、特に限定されないが、例えば、リチウムイオン二次電池などのうちのいずれか1種類または2種類以上である。蓄電素子40に搭載されている二次電池の数は、特に限定されないため、1個だけでもよいし、2個以上でもよい。
蓄電素子40、例えば、上記したように、収納空間10Sが4個の空間(収納空間10S1〜10S4)に分割されているため、その収納空間10S1〜10S4に収納された4個の蓄電モジュール41〜44を含んでいる。
蓄電モジュール41は、例えば、仕切板11の上に載置されているため、収納空間10S1に収納されている。蓄電モジュール42は、例えば、仕切板12の上に載置されているため、収納空間10S2に収納されている。蓄電モジュール43は、例えば、仕切板13の上に載置されているため、収納空間10S3に収納されている。蓄電モジュール44は、例えば、筐体10の下部の上に載置されているため、収納空間10S4に収納されている。
これに伴い、通気ダクト31(開口部10K1)は、例えば、蓄電モジュール41に対応する位置に配置されている。通気ダクト32(開口部10K2)は、例えば、蓄電モジュール42に対応する位置に配置されている。通気ダクト33(開口部10K3)は、例えば、蓄電モジュール43に対応する位置に配置されている。通気ダクト34(開口部10K4)は、例えば、蓄電モジュール44に対応する位置に配置されている。
蓄電モジュール41〜44は、例えば、互いに電気的に接続されている。接続形式は、特に限定されないため、直列接続でもよいし、並列接続でもよいし、双方でもよい。
蓄電モジュール41は、例えば、筐体10の上部から離間されている。このため、蓄電モジュール41と筐体10の上部との間には、隙間G1が設けられている。
蓄電モジュール42は、例えば、仕切板11から離間されている。このため、蓄電モジュール42と仕切板11との間には、隙間G2が設けられている。これにより、蓄電モジュール42は、上記した隙間G2を介して蓄電モジュール41から離間されている。蓄電モジュール41,42が隙間G2を介して互いに離間されているのは、その隙間G2を通過する空気の流れを利用して、蓄電モジュール41,42のそれぞれがより冷却されるからである。
蓄電モジュール43は、例えば、仕切板12から離間されている。このため、蓄電モジュール43と仕切板12との間には、隙間G3が設けられている。これにより、蓄電モジュール43は、上記した隙間G3を介して蓄電モジュール42から離間されている。蓄電モジュール42,43が隙間G3を介して互いに離間されているのは、その隙間G3を通過する空気の流れを利用して、蓄電モジュール42,43のそれぞれがより冷却されるからである。
蓄電モジュール44は、例えば、仕切板13から離間されている。このため、蓄電モジュール44と仕切板13との間には、隙間G4が設けられている。これにより、蓄電モジュール44は、上記した隙間G4を介して蓄電モジュール43から離間されている。蓄電モジュール43,44が隙間G4を介して互いに離間されているのは、その隙間G4を通過する空気の流れを利用して、蓄電モジュール43,44のそれぞれがより冷却されるからである。
蓄電モジュール41は、例えば、図3に示したように、外装材の内部に収納された5個の蓄電モジュール単位41A〜41Eを含んでいる。ただし、図1および図3では、上記した外装材の図示を省略している。
蓄電モジュール単位41A〜41Eのそれぞれは、例えば、複数の二次電池を含んでいる。複数の二次電池は、例えば、YZ面に沿って配列されていると共に互いに接続されているため、蓄電モジュール単位41A〜41Eのそれぞれは、例えば、高さ方向に延在する平板状の構造を有している。これに伴い、蓄電モジュール単位41A〜41Eは、例えば、幅方向に配列されていると共に、互いに電気的に接続されている。
このように蓄電モジュール単位41A〜41Eのそれぞれが高さ方向(言い替えれば、垂直方向)に延在していると共に蓄電モジュール単位41A〜41Eが幅方向に配列されている構成は、垂直配置型と呼ばれている。
なお、蓄電モジュール単位41A〜41Eは、例えば、互いに隣接されていてもよい。隙間を介して互いに離間されていてもよい。中でも、蓄電モジュール単位41A〜41Eは、隙間を介して互いに離間されていることが好ましい。この隙間を後述する空気A1(図8参照)が通過するため、その空気A1の流れを利用して蓄電モジュール単位41A〜41Eが冷却されやすくなるからである。ただし、図3では、上記した隙間の図示を省略している。
蓄電モジュール42〜44のそれぞれは、例えば、上記した蓄電モジュール41と同様の構成を有している。すなわち、蓄電モジュール42は、例えば、5個の蓄電モジュール単位42A〜42Eを含んでいる。蓄電モジュール43は、例えば、5個の蓄電モジュール単位43A〜43Eを含んでいる。蓄電モジュール44は、例えば、5個の蓄電モジュール単位44A〜44Eを含んでいる。
蓄電モジュール単位41A〜41Eに関して説明した隙間の有無に関する詳細は、蓄電モジュール単位42A〜42E,43A〜43E,44A〜44Eに関しても同様である。すなわち、蓄電モジュール単位42A〜42Eは、互いに隣接されていてもよいし、隙間を介して互いに離間されていてもよいが、後者の場合には、その隙間を通過する空気A2の流れを利用して蓄電モジュール単位42A〜42Eが冷却されやすくなる。蓄電モジュール単位43A〜43Eは、互いに隣接されていてもよいし、隙間を介して互いに離間されていてもよいが、後者の場合には、その隙間を通過する空気A3の流れを利用して蓄電モジュール単位43A〜43Eが冷却されやすくなる。蓄電モジュール単位44A〜44Eは、互いに隣接されていてもよいし、隙間を介して互いに離間されていてもよいが、後者の場合には、その隙間を通過する空気A4の流れを利用して蓄電モジュール単位44A〜44Eが冷却されやすくなる。
[その他]
なお、蓄電装置は、例えば、上記以外の他の構成要素のうちのいずれか1種類または2種類以上を備えていてもよい。他の構成要素は、例えば、蓄電装置の全体の動作を制御する制御装置などである。
<1−2.通気ダクトの詳細な構成>
次に、通気ダクト31〜34の詳細な構成に関して説明する。
図4は、通気ダクト31の平面構成を表している。図5は、通気ダクト32の平面構成を表している。図6は、通気ダクト33の平面構成を表している。図7は、通気ダクト34の平面構成を表している。
通気ダクト31〜34のそれぞれに設けられている通気口Vの数は、特に限定されない。ここでは、例えば、図4〜図7に示したように、通気ダクト31〜34のそれぞれは、複数の通気口Vを有している。具体的には、通気ダクト31〜34のそれぞれは、例えば、複数の通気口Vが設けられたパンチングメタルなどである。
図4〜図7のそれぞれでは、通気口Vが存在している領域と通気口Vが存在していない領域とを識別しやすくするために、その通気口Vが設けられていない領域に網掛けを施している。
通気ダクト31〜34のそれぞれに関しては、通気口Vにより規定される開口率R(R1〜R4)が所定の値となるように設定されている。通気ダクト31の開口率R1は、その通気ダクト31の面積S1に対する各通気口Vの面積の和SV1の比であり、SV1/S1により表される。通気ダクト32の開口率R2は、その通気ダクト32の面積S2に対する各通気口Vの面積の和SV2の比であり、SV2/S2により表される。通気ダクト33の開口率R3は、その通気ダクト33の面積S3に対する各通気口Vの面積の和SV3の比であり、SV3/S3により表される。通気ダクト34の開口率R4は、その通気ダクト34の面積S4に対する各通気口Vの面積の和SV4の比であり、SV4/S4により表される。
ただし、開口率R1〜R4は、上記したように、所定の関係となるように設定されている。具体的には、開口率R1〜R4は、送風機20に近い側よりも送風機20から遠い側において大きくなっている。
ここでは、例えば、通気ダクト31〜34のうち、通気ダクト34が送風機20から最も遠いため、その通気ダクト34の開口率R4が相対的に大きくなっている。また、例えば、通気ダクト31〜34のうち、通気ダクト31が送風機20に最も近いため、その通気ダクト31の開口率R1が相対的に小さくなっている(R1<R4)。
開口率R4が開口率R1よりも大きくなっているのは、開口率R1,R4が互いに同じである場合と比較して、送風機20を利用した蓄電モジュール41,44の冷却時において、蓄電モジュール41の温度T1と蓄電モジュール44の温度T4との差異が小さくなるからである。これにより、筐体10の内部に収納されている蓄電素子40の温度がばらつきにくくなるため、蓄電装置の冷却性能が向上する。この蓄電装置の冷却性能が向上する詳細な理由に関しては、後述する。
なお、開口率R4が開口率R1よりも大きくなっていれば、開口率R2,R3のそれぞれは、特に限定されない。すなわち、開口率R2,R3のそれぞれは、例えば、開口率R1,R4のそれぞれに依存せずに、任意に設定可能である。開口率R2,R3のそれぞれは、例えば、互いに同じでもよいし、互いに異なってもよい。
中でも、開口率R1〜R4に勾配が設けられており、その開口率R1〜R4はこの順に次第に大きくなっていることが好ましい。すなわち、開口率R2は開口率R1よりも大きくなっており、開口率R3は開口率R2よりも大きくなっており、開口率R4は開口率R3よりも大きくなっていることが好ましい(R1<R2<R3<R4)。蓄電モジュール41の温度T1と蓄電モジュール42の温度T2と蓄電モジュール43の温度T3と蓄電モジュール44の温度T4との差異がより小さくなるからである。これにより、蓄電素子40の温度がよりばらつきにくくなるため、蓄電装置の冷却性能がより向上する。
なお、開口率R4が開口率R1よりも大きくなっていれば、通気ダクト31〜34のそれぞれの構成は、特に限定されない。この「通気ダクト31〜34のそれぞれの構成」とは、例えば、通気口Vの開口形状、大きさ(開口面積)、数および配置などである。
以下では、例えば、上記したように、通気ダクト31〜34のそれぞれに複数の通気口Vが設けられていると共に、開口率R1〜R4がこの順に次第に大きくなっている場合を例に挙げて、通気ダクト31〜34のそれぞれの詳細な構成を説明する。
ここでは、例えば、図4〜図7に示したように、通気ダクト31〜34のそれぞれでは、通気口Vの開口形状、開口面積および配置が互いに同じであると共に、通気口Vの数が互いに異なっている。
具体的には、通気口Vの開口形状は、特に限定されないが、例えば、多角形および円形などのうちのいずれか1種類または2種類以上である。多角形は、例えば、四角形、五角形および六角形などであり、その四角形は、例えば、正方形、長方形および菱形などである。円形は、例えば、真円、楕円および略円などである。
複数の通気口Vの配置は、特に限定されないため、例えば、規則的でもよいし、ランダムでもよいし、双方でもよい。
図4〜図7では、例えば、通気口Vの開口形状が正方形(開口面積は一定)であると共に、複数の通気口Vが複数行×複数列となるように規則的に配列されている場合を示している。
通気口Vの開口面積は、例えば、図4に示したように、幅Wおよび高さHにより規定される。また、複数の通気口Vの配置は、例えば、図4に示したように、幅ピッチWPおよび高さピッチHPにより規定される。幅ピッチWPとは、幅方向において互いに隣り合う2個の通気口V間の距離であると共に、高さピッチHPとは、高さ方向において互いに隣り合う2個の通気口V間の距離である。
このように通気ダクト31〜34のそれぞれに設けられている通気口Vの開口形状、開口面積および配置が互いに同じである場合において、開口率R1〜R4がこの順に次第に大きくなるようにするために、通気ダクト31〜34のそれぞれに設けられている通気口Vの数は、この順に多くなっている。すなわち、通気ダクト32に設けられている通気口Vの数は、通気ダクト31に設けられている通気口Vの数よりも多くなっている。通気ダクト33に設けられている通気口Vの数は、通気ダクト32に設けられている通気口Vの数よりも多くなっている。通気ダクト34に設けられている通気口Vの数は、通気ダクト33に設けられている通気口Vの数よりも多くなっている。
これに伴い、通気ダクト31〜34のそれぞれの幅ピッチWPは、この順に小さくなっている。すなわち、通気ダクト32の幅ピッチWPは、通気ダクト31の幅ピッチWPよりも小さくなっている。通気ダクト33の幅ピッチWPは、通気ダクト32の幅ピッチWPよりも小さくなっている。通気ダクト34の幅ピッチWPは、通気ダクト33の幅ピッチWPよりも小さくなっている。
図4〜図7では、例えば、通気ダクト31に設けられている通気口Vの数が28個、通気ダクト32に設けられている通気口Vの数が35個、通気ダクト33に設けられている通気口Vの数が49個、通気ダクト34に設けられている通気口Vの数が70個である場合を示している。
すなわち、図4〜図7では、例えば、通気口Vの開口形状および開口面積が一定である場合において、その通気口Vの数が通気ダクト31〜34の順に次第に多くなっているため、開口率R1〜R4がこの順に大きくなっている。この場合には、例えば、高さピッチHPを一定にした上で、幅ピッチWPだけを変化させている。
開口率R1〜R4のそれぞれの値は、特に限定されない。すなわち、開口率R1〜R4のそれぞれの値は、任意に設定可能である。
ただし、開口率R1,R2の差異は、十分に大きいことが好ましい。蓄電モジュール41の温度T1と蓄電モジュール42の温度T2との差異が十分に小さくなるからである。同様に、開口率R2,R3の差異は、十分に大きいことが好ましいと共に、開口率R3,R4差異は、十分に大きいことが好ましい。蓄電モジュール42の温度T2と蓄電モジュール43の温度T3との差異が十分に小さくなると共に、蓄電モジュール43の温度T3と蓄電モジュール44の温度T4との差異が十分に小さくなるからである。
また、開口率R1〜R4のそれぞれの値は、極端に大きすぎないことが好ましい。開口率R1〜R4のそれぞれの値が1に近づきすぎると、通気ダクト31〜34のそれぞれの面積に対して通気口Vの開口面積の占める割合が大きくなりすぎるため、通気ダクト31〜34のそれぞれの物理的強度が不足する可能性があるからである。
通気ダクト31〜34のそれぞれの物理的強度を担保しながら、蓄電モジュール41〜44のそれぞれの温度T1〜T4の差異を十分に小さくするためには、開口率R1を0よりも十分に大きくすると共に、開口率R4を1よりも十分に小さくすることが好ましい。一例を挙げると、開口率R1=0.2、開口率R2=0.4、開口率R3=0.6、開口率R4=0.8である。
<1−3.動作>
次に、蓄電装置の動作に関して説明する。
図8は、蓄電装置の動作を説明するために、図2に対応する蓄電装置の断面構成を表している。以下では、主に、蓄電装置の冷却動作に関して説明する。
この蓄電装置では、図1〜図8に示したように、蓄電モジュール41〜44を用いた蓄電動作時などにおいて、排気機能を有する送風機20が作動すると、筐体10の外部から内部に空気が導入されたのち、その空気が筐体10の外部に排出される。
具体的には、筐体10の外部から、通気ダクト31に設けられている複数の通気口Vを空気A1が通過することにより、その空気A1が筐体10の内部に導入される。この空気A1は、蓄電モジュール41の周囲を通過したのち、通気路10Pを経由して送風機20まで誘導される。この際、空気A1の速度は、V1となる。これにより、空気A1が蓄電モジュール41の周囲を通過する際に、その空気A1の流れを利用して蓄電モジュール41が冷却される。
また、筐体10の外部から、通気ダクト32に設けられている複数の通気口Vを空気A2が通過することにより、その空気A2が筐体10の内部に導入される。この空気A2は、蓄電モジュール42の周囲を通過したのち、通気路10Pを経由して送風機20まで誘導される。この際、空気A2の速度は、V2となる。これにより、空気A2が蓄電モジュール42の周囲を通過する際に、その空気A2の流れを利用して蓄電モジュール42が冷却される。
また、筐体10の外部から、通気ダクト33に設けられている複数の通気口Vを空気A3が通過することにより、その空気A3が筐体10の内部に導入される。この空気A3は、蓄電モジュール43の周囲を通過したのち、通気路10Pを経由して送風機20まで誘導される。この際、空気A3の速度は、V3となる。これにより、空気A3が蓄電モジュール43の周囲を通過する際に、その空気A3の流れを利用して蓄電モジュール43が冷却される。
また、筐体10の外部から、通気ダクト34に設けられている複数の通気口Vを空気A4が通過することにより、その空気A4が筐体10の内部に導入される。この空気A4は、蓄電モジュール44の周囲を通過したのち、通気路10Pを経由して送風機20まで誘導される。この際、空気A4の速度は、V4となる。これにより、空気A4が蓄電モジュール44の周囲を通過する際に、その空気A4の流れを利用して蓄電モジュール44が冷却される。
この場合には、特に、蓄電モジュール41,42が隙間G2を介して互いに離間されており、その隙間G2を空気A2が通過するため、その空気A2の流れを利用して蓄電モジュール41,42のそれぞれがより冷却される。
また、蓄電モジュール42,43が隙間G3を介して互いに離間されており、その隙間G3を空気A3が通過するため、その空気A3の流れを利用して蓄電モジュール42,43のそれぞれがより冷却される。
また、蓄電モジュール43,44が隙間G4を介して互いに離間されており、その隙間G4を空気A4が通過するため、その空気A4の流れを利用して蓄電モジュール43,44のそれぞれがより冷却される。
送風機20まで誘導された空気A1〜A4は、その送風機20により筐体10の外部に排出される。
このように、送風機20の排気機能を利用して、空気A1〜A4が通気ダクト31〜34から筐体10の内部に導入されたのちに筐体10の外部に排出される工程が繰り返される。これにより、筐体10の内部と外部との間において空気A1〜A4が循環するため、蓄電モジュール41〜44のそれぞれが継続して冷却(いわゆる強制冷却)される。
<1−4.作用および効果>
この蓄電装置によれば、以下の作用および効果を得ることができる。
[主要な作用および効果]
蓄電素子40が収納されている筐体10に、送風機20と、通気口Vを有する通気ダクト30とが設けられていると共に、その通気口Vにより規定される通気ダクト30の開口率Rは、送風機20に近い側よりも送風機20から遠い側において大きくなっている。
すなわち、筐体10の内部に4個の蓄電モジュール41〜44が収納されていると共に、その筐体10に4個の通気ダクト31〜34が設けられている場合には、送風機20から最も遠い通気ダクト34の開口率R4は、送風機20に最も近い通気ダクト31の開口率R1よりも大きくなっている。
よって、以下で説明する理由により、蓄電装置の冷却性能を向上させることができる。
図9〜図12は、比較例の蓄電装置における通気ダクト131〜134のそれぞれの平面構成を表しており、図4〜図7に対応している。
この比較例の蓄電装置は、例えば、通気ダクト31〜34に代えて通気ダクト131〜134を備えていることを除いて、本技術の蓄電装置と同様の構成を有している。通気ダクト131〜134のそれぞれは、互いに同様の構成を有しているため、通気ダクト131〜135のそれぞれの開口率R101〜R104は、互いに同じである。すなわち、送風機20から最も遠い通気ダクト134の開口率R104と、その送風機20に最も近い通気ダクト131の開口率R101とは、互いに同じである。
なお、通気ダクト131から筐体10の内部に導入される空気A101の速度は、V101である。通気ダクト132から筐体10の内部に導入される空気A102の速度は、V102である。通気ダクト133から筐体10の内部に導入される空気A103の速度は、V103である。通気ダクト134から筐体10の内部に導入される空気A104の速度は、V104である。
比較例の蓄電装置では、上記したように、開口率R101,R104のそれぞれが互いに同じである。このため、排気機能を有する送風機20が作動すると、通気ダクト131から筐体10の内部に空気A101が流れ込む際の流れやすさと、通気ダクト134から筐体10の内部に空気A104が流れ込む際の流れやすさとは、互いにほぼ同じになる。
この場合には、通気ダクト134が送風機20から最も遠いため、その送風機20から通気ダクト134までの間の距離が相対的に長くなると共に、通気ダクト131が送風機20に最も近いため、その送風機20から通気ダクト131までの間の距離が相対的に短くなる。
この距離の違いに起因して、速度V101,V104に大きな差異が発生しやすくなる。具体的には、送風機20から遠い通気ダクト134から筐体10の内部に導入される空気A104に関しては、通風抵抗が相対的に大きくなるため、速度V104が相対的に遅くなる。一方、送風機20に近い通気ダクト131から筐体10の内部に導入される空気A101に関しては、通風抵抗が相対的に小さくなるため、速度V101が相対的に速くなる。
これらのことから、速度V101が相対的に速い空気A101の流れを利用して蓄電モジュール41は冷却されやすくなるため、その蓄電モジュール41の温度T1は上昇しにくくなる。一方、速度V104が相対的に遅い空気A104の流れを利用して蓄電モジュール44は冷却されにくくなるため、その蓄電モジュール44の温度T4は上昇しやすくなる。この場合には、蓄電モジュール41の温度T1と蓄電モジュール44の温度T4との差異が大きくなりやすいため、筐体10の内部に収納されている蓄電素子40の温度がばらつきやすくなる。これにより、蓄電素子40を均一に冷却することが困難であるため、十分な冷却性能が得られない。よって、蓄電装置の冷却性能を向上させることが困難である。
これに対して、本技術の蓄電装置では、上記したように、開口率R4が開口率R1よりも大きくなっている。このため、排気機能を有する送風機20が作動すると、通気ダクト31から筐体10の内部に空気A1が流れ込みにくくなるのに対して、通気ダクト34から筐体10の内部に空気A4が流れ込みやすくなる。
この場合には、通気ダクト34が送風機20から最も遠いと共に通気ダクト31が送風機20に最も近いため、送風機20から通気ダクト31までの距離と送風機20から通気ダクト34までの距離とが互いに異なっていても、速度V1,V4に大きな差異が発生しにくくなる。具体的には、通気ダクト34から筐体10の内部に導入される空気A4に関しては、上記したように、その通気ダクト34から筐体10の内部に空気A4が流れ込みやすいため、通風抵抗が相対的に小さくなる。これにより、空気A4の速度V4は、上記した空気A104の速度C104よりも速くなる。一方、通気ダクト31から筐体10の内部に導入される空気A1に関しては、上記したように、その通気ダクト31から筐体10の内部に空気A1が流れ込みにくいため、通風抵抗が相対的に大きくなる。これにより、空気A1の速度V1は、上記した空気A101の速度C101よりも遅くなる。
これらのことから、速度V1が速度V101よりも遅い空気A1の流れを利用して蓄電モジュール41が冷却されると共に、速度V4が速度V104よりも速い空気A4の流れを利用して蓄電モジュール44が冷却されるため、蓄電モジュール41,44がほぼ同程度に冷却されやすくなる。この場合には、蓄電モジュール41の温度T1と蓄電モジュール44の温度T4との差異が大きくなりにくいため、筐体10の内部に収納されている蓄電素子40の温度がばらつきにくくなる。これにより、蓄電素子40をほぼ均一に冷却することが可能であるため、十分な冷却性能が得られる。よって、蓄電装置の冷却性能を向上させることができる。
特に、比較例の蓄電装置と本技術の蓄電装置とを比較すると、上記した冷却性能の差異に起因して、メンテナンス作業の手間などに差異が生じる。
具体的には、比較例の蓄電装置では、蓄電モジュール41,44のそれぞれが同等に冷却されないため、その蓄電装置の継続的な使用に応じて、蓄電モジュール41,44のそれぞれの劣化状況に差異が発生しやすくなる。すなわち、蓄電モジュール41はかなり劣化しているが、蓄電モジュール44はほとんど劣化していないという状況が発生し得る。これにより、蓄電装置をメンテナンスする場合には、劣化の状況に応じて蓄電モジュール41,44のそれぞれを別個に交換しなければならないため、メンテナンス作業に手間を要する。この場合には、特に、上記したように、蓄電モジュール41,44のうちの一方だけが劣化していることがあり得るため、蓄電モジュール41,44のそれぞれが劣化しているかどうかを個別に調べなければならない。
これに対して、本技術の蓄電装置では、蓄電モジュール41,44のそれぞれがほぼ同等に冷却されるため、その蓄電装置の継続的な使用に応じて、蓄電モジュール41,44のそれぞれの劣化状況に差異が発生しにくくなる。すなわち、蓄電モジュール41,44のそれぞれは、ほぼ同等に劣化する。これにより、蓄電装置をメンテナンスする場合には、蓄電モジュール41,44をほぼ同じタイミングにおいてまとめて交換することができるため、メンテナンス作業が容易になる。この場合には、特に、上記したように、蓄電モジュール41,44のそれぞれがほぼ同等に劣化することに起因して、蓄電モジュール41が劣化していれば蓄電モジュール44も同様に劣化している可能性が高いため、蓄電モジュール41,44のそれぞれが劣化しているかどうかを個別に調べなくてもよい。
[他の作用および効果]
特に、本技術の蓄電装置では、開口率R1〜R4がこの順に次第に大きくなっていれば、蓄電モジュール41〜44のそれぞれがほぼ同程度に冷却されやすくなる。よって、蓄電モジュール41〜44のそれぞれの温度T1〜T4の差異が小さくなることに起因して、筐体10の内部に収納されている蓄電素子40の温度がよりばらつきにくくなるため、蓄電装置の冷却性能をより向上させることができる。
また、通気ダクト31〜34のそれぞれが筐体10に対して着脱可能であれば、通気ダクト31〜34のそれぞれを交換することにより、開口率R1〜R4のそれぞれを任意に変更可能になる。よって、所望の値となるように開口率R1〜R4のそれぞれを容易に設定可能になるため、蓄電装置の冷却性能をより向上させることができる。
また、筐体10の内部に複数(例えば4個)の蓄電モジュール41〜44が収納されている場合において、複数(例えば4個)の通気ダクト31〜34のそれぞれが蓄電モジュール41〜44のそれぞれに対応する位置に配置されていれば、通気ダクト31〜34から筐体10の内部に空気A1〜A4が導入されることにより、空気A1〜A4のそれぞれの流れを利用して蓄電モジュール41〜44のそれぞれが効率よく冷却される。よって、蓄電モジュール41〜44のそれぞれが十分に冷却されるため、蓄電装置の冷却性能をより向上させることができる。
また、蓄電モジュール41,42が高さ方向に配列されている場合において、その蓄電モジュール41,42の間に隙間G2が設けられていれば、その隙間G2が設けられていない場合とは異なり、その隙間G2を通過する空気A2の流れを利用して蓄電モジュール41,42のそれぞれがより冷却される。よって、蓄電装置の冷却性能をより向上させることができる。
なお、上記した隙間G2に起因する利点は、隙間G3,G4に関しても同様に得られる。すなわち、蓄電モジュール42,43が高さ方向に配列されている場合において、その蓄電モジュール42,43の間に隙間G3が設けられていれば、その隙間G3を通過する空気A2の流れを利用して蓄電モジュール42,43のそれぞれがより冷却される。また、蓄電モジュール43,44が高さ方向に配列されている場合において、その蓄電モジュール44,45の間に隙間G4が設けられていれば、その隙間G4を通過する空気A4の流れを利用して蓄電モジュール43,44のそれぞれがより冷却される。
<2.変形例>
この蓄電装置の構成は、任意に変更可能である。
<2−1.変形例1(通気ダクトの構成)>
通気ダクト31〜34のそれぞれの構成は、上記したように、開口率R4が開口率R1よりも大きくなっており、好ましくは開口率R1〜R4がこの順に次第に大きくなっていれば、特に限定されない。
以下では、開口率R1〜R4がこの順に次第に大きくなっている場合を例に挙げて、通気ダクト31〜34のそれぞれの構成に関する変形例を説明する。
具体的には、図4〜図7に示した場合には、開口率R1〜R4がこの順に次第に大きくなるようにするために、通気口Vの開口形状および開口面積(幅Wおよび高さH)のそれぞれを一定にすると共に、高さピッチHPを一定にした上で、幅ピッチWPを変化させることにより、通気口Vの数を変化させた。
しかしながら、通気口Vの開口形状および開口面積のそれぞれを一定にすると共に、幅ピッチWPを一定にした上で、高さピッチHPを変化させることにより、通気口Vの数を変化させてもよい。
また、通気口Vの開口形状および開口面積のそれぞれを一定にした上で、幅ピッチWPおよび高さピッチHPのそれぞれを変化させることにより、通気口Vの数を変化させてもよい。
この他、開口率R1〜R4がこの順に次第に大きくなるようにするために、通気口Vの開口形状および通気口Vの数のそれぞれを一定にした上で、その通気口Vの開口面積を変化させてもよい。この場合には、必要に応じて、幅ピッチWPおよび高さピッチHPのうちの一方または双方を変化させてもよい。
また、通気口Vの数を一定にした上で、その通気口Vの開口形状を変化させることによろい、その通気口Vの開口面積を変化させてもよい。この場合には、必要に応じて、幅ピッチWPおよび高さピッチHPのうちの一方または双方を変化させてもよい。
<2−2.変形例2(通気口の面積の変化)>
例えば、以下で説明する手順により、通気口Vの開口面積を変更してもよい。
図13は、通気口Vの開口面積を変更する手順を説明するために、図4〜図7のそれぞれに示した複数の通気口Vのうちの一部(9個)の平面構成を模式的に表している。図13では、例えば、通気口Vの開口形状が正方形であり、9個の通気口Vが3列×3行となるように幅方向および高さ方向に規則的に配置されており、幅W=高さHであり、幅ピッチWP=高さピッチHPである場合を示している。
図13に示した場合において、開口率Rは、R=(W×H)/(WP×HP)により表される。この場合には、例えば、幅ピッチWPおよび高さピッチHPのそれぞれを一定にした上で、幅Wおよび高さHのそれぞれを変化させることにより、通気口Vの開口面積を変化させることができる。
この開口面積の変更手順を用いれば、特に、開口率Rを容易に変化させることができる。すなわち、上記した計算式を用いることにより、開口率Rを所望の値となるように設定する場合において、設定すべき幅Wおよび高さHのそれぞれの値を容易に算出することができる。
具体的には、例えば、開口率Rを0.2に設定したい場合には、幅W(または高さH)=約0.447WP(または約0.447HP)とすればよい。例えば、開口率Rを0.5に設定したい場合には、幅W(または高さH)=約0.707WP(または約0.707HP)とすればよい。例えば、開口率Rを0.8に設定したい場合には、幅W(または高さH)=約0.894WP(または約0.894HP)とすればよい。
なお、図1〜図3に示した蓄電装置に対して、上記した開口面積の変更手順を適用する場合には、開口率R1〜R4がこの順に次第に大きくなるようにするために、開口率R1=0.2〜0.35、開口率R2=0.4〜0.45、開口率R3=0.55〜0.6、開口率R4=0.65〜0.8とすることが好ましい。通気ダクト31〜34のそれぞれの物理的強度が担保されながら、開口率R1〜R4のそれぞれが適正に設定されるため、蓄電モジュール41〜44のそれぞれの温度T1〜T4の差異が十分に小さくなるからである。
<2−3.変形例3(通気可変機構の構成および動作)>
通気ダクト31は、その通気ダクト31を交換せずに開口率R1を変更可能でもよい。
[通気可変機構の構成]
図14は、通気ダクト31の構成に関する変形例を表しており、図4に対応する平面構成を示している。図15は、図14に示した通気可変機構50の平面構成を拡大している。
通気ダクト31は、例えば、図14に示したように、開口率R1を変更可能である複数の通気可変機構50を有していてもよい。この通気可変機構50は、例えば、通気口Vの開口形状、開口面積、数および配置のうちのいずれか1種類または2種類以上を変更することにより、開口率R1を変更可能である。
通気可変機構50の数および配置などは、特に限定されない。図14では、例えば、8個の通気口Vが4列×2行となるように規則的に配置されているため、8個の通気可変機構50が同様に配置されている場合を示している。
通気可変機構50は、例えば、図14および図15に示したように、通気口Vに隣接された遮蔽部51を備えている。図14および図15では、通気口Vが存在している領域と通気口Vが存在していない領域とを識別しやすくするために、その通気口Vが存在していない領域に網掛けを施している。
遮蔽部51は、例えば、幅方向において通気口Vに隣接するように配置されている。この遮蔽部51は、例えば、幅方向において、通気口Vの右側に配置されていてもよいし、通気口Vの左側に配置されていてもよい。遮蔽部51は、例えば、通風ダクト31に対して着脱可能でもよい。図14および図15では、例えば、遮蔽部51が通気口Vの左側に配置されている場合を示している。
なお、幅方向において互いに隣り合う2個の通気可変機構50は、例えば、一方の通気可変機構50のうちの通気口Vと他方の通気可変機構50のうちの遮蔽部51とが互いに隣接するように配置されている。また、高さ方向において互いに隣り合う2個の通気可変機構50は、例えば、互いに離間されている。
この遮蔽部51は、例えば、複数の遮蔽板52を収納する箱状の部材である。この複数の遮蔽板52は、必要に応じて、通気口Vのうちの一部または前部を遮蔽可能となるように、遮蔽部51から通気口Vに移動可能である。
遮蔽部51は、例えば、複数の遮蔽板52を収納している。ここでは、例えば、遮蔽部51は、例えば、9枚の遮蔽板52A〜52Iを収納している。遮蔽板52A〜52Iのそれぞれは、例えば、高さ方向に延在する板状の部材(遮蔽部材)であり、遮蔽板52A〜52Iのそれぞれの平面形状は、例えば、長方形である。
遮蔽板52A〜52Iの不使用時においては、その遮蔽板52A〜52Iが遮蔽部51の内部に収納可能であると共に、遮蔽板52A〜52Iの使用時においては、その遮蔽板52A〜52Iが1枚ずつ遮蔽部51から通風口Vに移動可能であれば、その遮蔽板52A〜52Iの構成は、特に限定されない。
ここでは、遮蔽板52A〜52Iは、例えば、幅方向において互いに連結されており、その幅方向において折り畳み可能または折り曲げ可能である。
すなわち、遮蔽板52A〜52Iが幅方向において折り畳み可能である場合には、その遮蔽板52A〜52Iは、例えば、1回以上折り畳まれた状態で遮蔽部51の内部に収納されていると共に、その遮蔽部51から通気口Vに向けて1枚ずつ移動する。この場合には、遮蔽板52A〜52Iのそれぞれは、開口率R1が段階的に変化するように、通気口Vを段階的に遮蔽可能である。
また、遮蔽板52A〜52Iが折り曲げ可能である場合には、その遮蔽板52A〜52Iは、例えば、折り曲げられた状態で遮蔽部51の内部に収納されていると共に、その遮蔽部51から通気口Vに向けて断続的(1枚ずつ)または連続的に移動する。この「遮蔽板52A〜52Iが折り曲げられた状態」とは、例えば、遮蔽板52A〜52Iが幅方向において巻回された状態などである。この場合には、遮蔽板52A〜52Iのそれぞれは、開口率R1が段階的に変化するように通気口Vを段階的に遮蔽可能であり、または開口率R1が連続的に変化するように通気口Vを連続的に遮蔽可能である。
[通気可変機構の動作]
図14および図15では、例えば、遮蔽板52A〜52Iが折り畳み可能である場合を示している。また、図15中において通気口Vの内部に示した8本の一点鎖線は、遮蔽板52A〜52Iを用いて段階的に通気口Vが遮蔽される範囲を示している。ここでは、例えば、9枚の遮蔽板52A〜52Iが用いられるため、通気口Vの内部(開口面積)は、幅方向において9等分されている。
遮蔽板52A〜52Iを用いて通気口Vを段階的に遮蔽する動作に関しては、後述する(図16および図17参照)。
遮蔽板52A〜52Iが遮蔽部51の内部から通気口Vに向けて移動可能であれば、その遮蔽板52A〜52Iの移動原理は、特に限定されない。ここでは、例えば、通気口Vの内部における上下の内壁面に、幅方向に延在するレール(溝)が設けられている。これにより、遮蔽板52A〜52Iのそれぞれは、例えば、上記したレールに沿ってスライドすることにより、幅方向に移動可能である。
図16および図17のそれぞれは、通気可変機構50の動作を説明するために、図15に対応する平面構成を示している。
通気可変機構50を備えた通気ダクト31では、図15〜図17に示したように、その通気可変機構50を利用して通気口51の開口形状、開口面積、数および配置のうちのいずれか1種類または2種類以上を変化させることにより、開口率R1を変更可能である。
具体的には、例えば、遮蔽板52A〜52Iの全てが遮蔽部51の内部に収納されている場合には、図15に示したように、通気口Vが遮蔽板52A〜52Iにより遮蔽されないため、その通気口Vの開口面積が最大になる。これにより、通気ダクト31の開口率R1を最大にすることができる。
また、例えば、遮蔽板52A〜52Iのうちの一部が通気口Vに移動している場合には、図16に示したように、遮蔽板52A〜52Iのうちの一部により通気口Vが遮蔽されるため、その通気口Vの開口面積は、図15に示した場合よりも小さくなる。この場合には、図15に示した場合と比較して、通気口Vの幅Wが減少するため、その通気口Vの開口形状も変化する。これにより、図15に示した場合と比較して、通気ダクト31の開口率R1を小さくすることができる。
図16では、例えば、遮蔽板52A〜52Iのうちの遮蔽板52Aだけが通気口Vに移動しているため、その遮蔽板52Aにより通気口Vが部分的に遮蔽されている場合を示している。
ただし、遮蔽板52A〜52Iのうちの一部が通気口Vに移動する場合において、その遮蔽板52A〜52Iのうちの何枚が通気口Vに移動するかは、特に限定されない。具体的には、上記したように、1枚の遮蔽板52Aだけが通気口Vに移動している場合の他、ここでは図示しないが、2枚の遮蔽板52A,52Bが通気口Vに移動してもよいし、5枚の遮蔽板52A〜52Eが通気口Vに移動していてもよいし、遮蔽板52A〜52Hが通気口Vに移動していてもよい。
通気口Vに移動する遮蔽板52A〜52Iの枚数が多くなるにしたがって、その通気口Vが遮蔽される範囲は次第に大きくなるため、その通気口Vの開口面積は次第に小さくなる。これにより、開口率R1を次第に小さくなるように設定することができる。特に、8枚の遮蔽板52A〜52Hが通気口Vに移動していれば、その通気口Vの開口面積が最小になるため、開口率R1も最小にすることができる。
また、例えば、遮蔽板52A〜52Iの全てが通気口Vに移動している場合には、図17に示したように、遮蔽板52A〜52Iにより通気口Vが完全に遮蔽される。この場合には、複数の通気口Vのうちの一部を完全に遮蔽することにより、その通気口Vの数および配置を変更可能になる。
このように、通気可変機構50を備えた通気ダクト31では、遮蔽板52A〜52Iのうちの一部または全部を通気口Vに移動させることにより、その通気ダクト31を交換しなくても、その通気口Vの開口形状、開口面積、数および配置のそれぞれを変更可能になる。よって、所望の値となるように通気ダクト31の開口率R1を設定することができる。もちろん、通気可変機構50ごとに、通気口Vの開口形状および開口面積を変化させてもよい。
なお、ここでは図示しないが、通気ダクト31に限らず、通気ダクト32〜34のそれぞれが通気可変機構50を備えていてもよい。これにより、通気ダクト32〜34のそれぞれを交換しなくても、所望の値となるように開口率R2〜R4のそれぞれを設定することができる。
<2−4.変形例4(送風機の位置)>
送風機20の位置は、特に限定されないため、任意に変更可能である。
ただし、送風機20は、上記したように、蓄電装置を上側から見た際、通気路10Pとオーバーラップする位置または蓄電素子40とオーバーラップしない位置に配置されていることが好ましい。
具体的には、例えば、図3に対応する図18に示したように、筐体10の後部のうち、蓄電モジュール44に対応する位置に送風機20が配置されてよい。この場合においても、送風機20に最も近い通気ダクト34の開口率R4よりも、送風機20から最も遠い通気ダクト31の開口率R1を大きくすることにより(R4<R1)、同様の効果を得ることができる。また、開口率R4〜R1をこの順に次第に大きくすることにより(R4<R3<R2<R1)、より高い効果を得ることができる。
開口率R4よりも開口率R1を大きくするためには、例えば、通気ダクト31が図7に示した通気ダクト34と同様の構成を有すると共に、通気ダクト34が図4に示した通気ダクト31と同様の構成を有するようにすればよい。また、開口率R4〜R1をこの順に次第に大きくするためには、通気ダクト31が図7に示した通気ダクト34と同様の構成を有し、通気ダクト32が図6に示した通気ダクト33と同様の構成を有し、通気ダクト33が図5に示した通気ダクト32と同様の構成を有し、通気ダクト34が図4に示した通気ダクト31と同様の構成を有するようにすればよい。
なお、図3では筐体10の上部に送風機20を設けると共に、図18では筐体10の後部に送風機20を設けたが、この他、ここでは図示しないが、筐体10の側部に送風機20を設けてもよい。この場合においても、送風機20から通気ダクト31〜34のそれぞれまでの距離に応じて開口率R1〜R4を適正に設定することにより、同様の効果を得ることができる。
<2−5.変形例5(送風機の機能)>
例えば、図8に対応する図19に示したように、送風機20は、排気機能に代えて吸気機能を有していてもよい。この場合には、送風機20が吸気機能を有しているため、通気ダクト30は、排気用のダクトとして機能する。
この場合には、吸気機能を有する送風機20が作動すると、その送風機20を介して筐体10の外部から内部に空気Aが導入されたのち、通気ダクト31〜34を介して筐体10の外部に空気A5〜A8が排出される。
具体的には、空気A5が通気路10Pを経由して蓄電モジュール41の周囲を通過したのち、その空気A5が通気ダクト31から排出される。これにより、空気A5の流れを利用して蓄電モジュール41が冷却される。
また、空気A6が通気路10Pを経由して蓄電モジュール42の周囲を通過したのち、その空気A6が通気ダクト32から排出される。これにより、空気A6の流れを利用して蓄電モジュール42が冷却される。
また、空気A7が通気路10Pを経由して蓄電モジュール43の周囲を通過したのち、その空気A7が通気ダクト33から排出される。これにより、空気A7の流れを利用して蓄電モジュール43が冷却される。
また、空気A8が通気路10Pを経由して蓄電モジュール44の周囲を通過したのち、その空気A8が通気ダクト34から排出される。これにより、空気A8の流れを利用して蓄電モジュール44が冷却される。
この場合においても、送風機20の吸気機能を利用して、空気A(A5〜A8)が筐体10の内部に導入されたのちに筐体10の外部に排出される工程が繰り返されるため、蓄電モジュール41〜44のそれぞれが強制冷却される。よって、排気機能を有する送風機20を用いた場合と同様の作用が得られるため、蓄電装置の冷却性能を向上させることができる。
<2−6.変形例6(蓄電モジュールの構成)>
例えば、図3に対応する図20に示したように、蓄電モジュール単位41A〜41Eのそれぞれが幅方向(言い替えれば、水平方向)に延在していると共に蓄電モジュール単位41A〜41Eが高さ方向に配列されていてもよい。この蓄電モジュール単位41A〜41Eの構成は、水平配置型と呼ばれている。
同様に、蓄電モジュール単位42A〜42Eが高さ方向に配列されており、蓄電モジュール単位が43A〜43E高さ方向に配列されており、蓄電モジュール単位44A〜44Eが高さ方向に配列されていてもよい。
このように蓄電モジュール41〜44のそれぞれの構成が水平配置型である場合(図20)においても、蓄電モジュール41〜44のそれぞれの構成が垂直配置型である場合(図3)と同様の効果を得ることができる。
<2−7.変形例7(筐体の構成)>
ここでは図示しないが、例えば、筐体10の立体的形状は、幅方向に延在する略直方体でもよい。この場合には、筐体10が幅方向に配列された収納空間10S1〜10S4を有すると共に、収納空間10S1〜10S4のそれぞれに蓄電モジュール41〜44のそれぞれが収納されることになる。
この場合においても、送風機20から通気ダクト31〜34のそれぞれまでの距離に応じて開口率R1〜R4を適正に設定することにより、同様の効果を得ることができる。
<2−8.変形例8(通気ダクトの数)>
例えば、図4〜図7に対応する図21に示したように、通気ダクト30の数は1個だけでもよい。通気ダクト30には、複数の通気口Vが設けられており、その複数の通気口Vにより規定される開口率Rは、送風機20に近い側よりも送風機20から遠い側において大きくなっている。この場合においても、通気ダクト30の数が複数である場合(図4〜図7)と同様の効果を得ることができる。
なお、図21では、例えば、送風機20に近い側よりも送風機20から遠い側において通気ダクト30の開口率Rが大きくなるようにするために、通気ダクト31〜34のそれぞれに設けられた複数の通気口Vの構成(図4〜図7)を互いに組み合わせた場合を示している。これにより、図21では、例えば、送風機20に近い側から送風機20から遠い側に向かって開口率Rが次第に大きくなっている。
<3.蓄電装置の用途>
次に、上記した蓄電装置の適用例(用途)に関して説明する。
蓄電装置の用途は、その蓄電装置を駆動用の電源または電力蓄積用の電力貯蔵源などとして利用可能である機械、機器、器具、装置およびシステム(複数の機器などの集合体)などであれば、特に限定されない。電源として用いられる蓄電装置は、主電源でもよいし、補助電源でもよい。主電源とは、他の電源の有無に関係なく、優先的に用いられる電源である。補助電源は、例えば、主電源の代わりに用いられる電源でもよいし、必要に応じて主電源から切り替えられる電源でもよい。
ここで、蓄電装置の用途に関して具体的に説明する。なお、以下で説明する蓄電装置の用途はあくまで一例であるため、その蓄電装置の用途は特に限定されない。
この蓄電装置は、例えば、その蓄電装置を電源として用いる電力貯蔵システムに適用可能である。図22は、電力貯蔵システムのブロック構成を表している。
この電力貯蔵システムは、例えば、一般住宅および商業用ビルなどの家屋89の内部に、制御部90と、電源91と、スマートメータ92と、パワーハブ93とを備えている。
ここでは、電源91は、例えば、家屋89の内部に設置された電気機器94に接続されていると共に、家屋89の外部に停車された電動車両96に接続可能である。また、電源91は、例えば、家屋89に設置された自家発電機95にパワーハブ93を介して接続されていると共に、スマートメータ92およびパワーハブ93を介して外部の集中型電力系統97に接続可能である。
なお、電気機器94は、例えば、1台または2台以上の家電製品を含んでおり、その家電製品は、例えば、冷蔵庫、エアコン、テレビおよび給湯器などのうちのいずれか1種類または2種類以上である。自家発電機95は、例えば、太陽光発電機および風力発電機などのうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。電動車両96は、例えば、電気自動車、電気バイクおよびハイブリッド自動車などのうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。集中型電力系統97は、例えば、火力発電所、原子力発電所、水力発電所および風力発電所などのうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。
制御部90は、電力貯蔵システム全体の動作(電源91の使用状態を含む)を制御する。この制御部90は、例えば、中央演算処理装置(CPU)などを含んでいる。電源91は、1個または2個以上の本技術の蓄電装置を含んでいる。スマートメータ92は、例えば、電力需要側の家屋89に設置されるネットワーク対応型の電力計であり、電力供給側の端末などと通信可能である。これに伴い、スマートメータ92は、例えば、外部と通信しながら、家屋89における電力の需要と供給とのバランスを制御することにより、高効率で安定したエネルギー供給を可能とする。
この電力貯蔵システムでは、例えば、外部電源である集中型電力系統97からスマートメータ92およびパワーハブ93を介して電源91に電力が蓄積されると共に、独立電源である自家発電機95からパワーハブ93を介して電源91に電力が蓄積される。この電源91に蓄積された電力は、制御部90の指示に応じて電気機器94および電動車両96に供給されるため、その電気機器94が稼働可能になると共に、その電動車両96が充電可能になる。すなわち、電力貯蔵システムは、電源91を用いて、家屋89およびその周辺における電力の蓄積および供給を可能にするシステムである。
電源91に蓄積された電力は、必要に応じて使用可能である。このため、例えば、電気使用料が安い深夜において、集中型電力系統97から電源91に電力を蓄積しておき、電気使用料が高い日中において、その電源91に蓄積された電力を使用することができる。
なお、上記した電力貯蔵システムは、1戸(1世帯)ごとに設置されていてもよいし、複数戸(複数世帯)ごとに設置されていてもよい。
本技術の実施例に関して説明する。なお、説明する順序は、下記の通りである。

1.蓄電装置の作製および評価(蓄電モジュール単位の配置型:垂直配置型)
2.蓄電装置の作製および評価(蓄電モジュール単位の配置型:水平配置型)
<1.蓄電装置の作製および評価(蓄電モジュール単位の配置型:垂直配置型)>
まず、蓄電モジュール単位41A〜41E,42A〜42E,43A〜43E,44A〜44Eのそれぞれの配置型が垂直配置型である蓄電モジュール41〜44を用いて、筐体10の内部の温度分布をシミュレーションした。この場合には、シミュレーションの手法として、有限体積法をベースとした汎用熱流体解析法を用いた。
(実験例1−1)
図1〜図7に示した通気ダクト31〜34を備えた蓄電装置を用いた。シミュレーションに関する条件は、以下の通りである。
筐体10の寸法としては、幅=460mm、長さ=650mm、高さ=2000mmとした。送風機20としては、送風方式が排気方式である6個の軸流ファン(2直列×3並列,最大風量=3m3 /分,最大静圧=90Pa)を用いた。開口率R1〜R4は、表1に示した通りである。蓄電モジュール41,42間の距離、蓄電モジュール42,43間の距離および蓄電モジュール43,44間の距離は、いずれも50mmとした。蓄電装置の総発熱量は、2.2kWとした。
この蓄電装置に関して筐体10の内部の温度分布をシミュレーションしたところ、表1に示した結果が得られた。
表1では、開口率R1〜R4のそれぞれの値と共に、蓄電モジュール41の温度T1(℃)、蓄電モジュール42の温度T2(℃)、蓄電モジュール43の温度T3(℃)および蓄電モジュール44の温度T4(℃)を示している。なお、表1に示した温度差Δ(℃)は、温度T1〜T4のうちの最高温度と最低温度との差異である。
(実験例1−2)
表1に示したように、図9〜図12に示した通気ダクト131〜134を備えた蓄電装置を用いたことを除いて同様の手順により、筐体10の内部の温度分布をシミュレーションした。開口率R101〜R104は、表1に示した通りである。
Figure 2018159009
開口率R101,R104が互いに同じであると共に、開口率R101〜R104が互いに同じである場合(実験例1−2)には、温度差ΔTが大きくなった。これに対して、開口率R4が開口率R1よりも大きいと共に、開口率R1〜R4がこの順に次第に大きくなっている場合(実験例1−1)には、温度差ΔTが小さくなった。この結果は、後者の場合において、温度T1〜T4のばらつきが小さくなったため、蓄電モジュール41〜44のそれぞれがほぼ均等に冷却されたことを表している。
<2.蓄電装置の作製および評価(蓄電モジュール単位の配置型:水平配置型)>
次に、蓄電モジュール単位41A〜41E,42A〜42E,43A〜43E,44A〜44Eのそれぞれの配置型が水平配置型である蓄電モジュール41〜44を用いたことを除いて同様の手順により、筐体10の内部の温度分布をシミュレーションした。
(実験例2−1,2−2)
図4〜図7および図20に示した通気ダクト31〜34を備えた蓄電装置を用いると共に、図9〜図12および図20に示した通気ダクト131〜134を備えた蓄電装置を用いたところ、表2に示した結果が得られた。
Figure 2018159009
水平配置型を採用した場合(表2)においても、垂直配置型を採用した場合(表1)と同様の結果が得られた。すなわち、開口率R101,R104が互いに同じであると共に開口率R101〜R104が互いに同じである場合(実験例2−2)には、温度差ΔTが大きくなったが、開口率R4が開口率R1よりも大きいと共に開口率R1〜R4がこの順に次第に大きくなっている場合(実験例2−1)には、温度差Δが小さくなった。
これらの結果から、通気口Vを有する通気ダクト30において、その通気口Vにより規定される開口率Rが送風機20に近い側よりも送風機20から遠い側において大きくなっていると、蓄電素子40の温度がばらつきにくくなった。よって、蓄電装置の冷却性能が向上した。
以上、一実施形態および実施例を挙げながら本技術を説明したが、本技術は一実施形態および実施例において説明した態様に限定されず、種々の変形が可能である。
なお、本明細書中に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
なお、本技術は、以下のような構成を取ることも可能である。
(1)
蓄電素子を収納する収納部と、
前記収納部に設けられると共に、前記収納部の内部と外部との間において空気を移動させる送風部と、
前記収納部に設けられ、前記空気を通過させる開口を有すると共に、前記開口により規定される開口率が前記送風部に近い側よりも前記送風部から遠い側において大きい通気部と
を備えた、蓄電装置。
(2)
前記通気部は、前記開口を有する複数の通気部材を含み、
前記送風部から最も遠い前記通気部材の開口率は、前記送風部に最も近い前記通気部材の開口率よりも大きい、
上記(1)に記載の蓄電装置。
(3)
前記複数の通気部材のそれぞれの開口率は、前記送風部に最も近い前記通気部材の開口率から、前記送風部から最も遠い前記通気部材の開口率に向かって、この順に次第に大きくなる、
上記(2)に記載の蓄電装置。
(4)
前記複数の通気部材のそれぞれは、前記収納部に対して着脱可能である、
上記(2)または(3)に記載の蓄電装置。
(5)
前記複数の通気部材のそれぞれは、開口率を変更可能である、
上記(2)ないし(4)のいずれかに記載の蓄電装置。
(6)
前記複数の通気部材のそれぞれは、前記開口の開口形状、開口面積、数および配置のうちの少なくとも1種を変更可能である、
上記(5)に記載の蓄電装置。
(7)
前記複数の通気部材のそれぞれは、開口率が段階的に変化するように前記開口を段階的に遮蔽可能である遮蔽部材を含む、
上記(6)に記載の蓄電装置。
(8)
前記蓄電素子は、複数の蓄電モジュールを含み、
前記複数の通気部材のそれぞれは、前記複数の蓄電モジュールのそれぞれに対応する位置に配置されている、
上記(2)ないし(7)のいずれかに記載の蓄電装置。
(9)
前記複数の蓄電モジュールのそれぞれは、隙間を介して互いに離間されている、
上記(8)に記載の蓄電装置。
(10)
上記した(1)ないし(9)のいずれかに記載の蓄電装置と、
前記蓄電装置から電力を供給される1または2以上の電気機器と、
前記蓄電装置からの前記電気機器に対する電力供給を制御する制御部と
を備えた、電力貯蔵システム。
本出願は、日本国特許庁において2017年3月1日に出願された日本特許出願番号第2017−037914号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願のすべての内容を参照によって本出願に援用する。
当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲の趣旨やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。

Claims (10)

  1. 蓄電素子を収納する収納部と、
    前記収納部に設けられると共に、前記収納部の内部と外部との間において空気を移動させる送風部と、
    前記収納部に設けられ、前記空気を通過させる開口を有すると共に、前記開口により規定される開口率が前記送風部に近い側よりも前記送風部から遠い側において大きい通気部と
    を備えた、蓄電装置。
  2. 前記通気部は、前記開口を有する複数の通気部材を含み、
    前記送風部から最も遠い前記通気部材の開口率は、前記送風部に最も近い前記通気部材の開口率よりも大きい、
    請求項1記載の蓄電装置。
  3. 前記複数の通気部材のそれぞれの開口率は、前記送風部に最も近い前記通気部材の開口率から、前記送風部から最も遠い前記通気部材の開口率に向かって、この順に次第に大きくなる、
    請求項2記載の蓄電装置。
  4. 前記複数の通気部材のそれぞれは、前記収納部に対して着脱可能である、
    請求項2記載の蓄電装置。
  5. 前記複数の通気部材のそれぞれは、開口率を変更可能である、
    請求項2記載の蓄電装置。
  6. 前記複数の通気部材のそれぞれは、前記開口の開口形状、開口面積、数および配置のうちの少なくとも1種を変更可能である、
    請求項5記載の蓄電装置。
  7. 前記複数の通気部材のそれぞれは、開口率が段階的に変化するように前記開口を段階的に遮蔽可能である遮蔽部材を含む、
    請求項6記載の蓄電装置。
  8. 前記蓄電素子は、複数の蓄電モジュールを含み、
    前記複数の通気部材のそれぞれは、前記複数の蓄電モジュールのそれぞれに対応する位置に配置されている、
    請求項2記載の蓄電装置。
  9. 前記複数の蓄電モジュールのそれぞれは、隙間を介して互いに離間されている、
    請求項8記載の蓄電装置。
  10. 蓄電装置と、
    前記蓄電装置から電力を供給される1または2以上の電気機器と、
    前記蓄電装置からの前記電気機器に対する電力供給を制御する制御部と
    を備え、
    前記蓄電装置は、
    蓄電素子を収納する収納部と、
    前記収納部に設けられると共に、前記収納部の内部と外部との間において空気を移動させる送風部と、
    前記収納部に設けられ、前記空気を通過させる開口を有すると共に、前記開口により規定される開口率が前記送風部に近い側よりも前記送風部から遠い側において大きい通気部と
    を備えた、電力貯蔵システム。
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