JP2016211766A - データセンタ、データセンタの空調システム、データセンタの空調制御方法 - Google Patents

データセンタ、データセンタの空調システム、データセンタの空調制御方法 Download PDF

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宏喜 児玉
岳久 松田
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岳久 松田
麻衣 伊澤
Mai Izawa
麻衣 伊澤
雅和 錦
Masakazu Nishiki
雅和 錦
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Abstract

【課題】データセンタの冷却効率を向上させるデータセンタの空調システムを提供する。【解決手段】データセンタは、第一の情報処理装置列21と、第二の情報処理装置列22と、複数の温度センサ30と、支持部材71と、移動装置91と、空調装置72と、管理装置とを備える。複数の温度センサ30は、複数の情報処理装置列21,22に含まれる複数の情報処理装置20、又は、データセンタ内における収容空間に設けられる。支持部材71は、第一の情報処理装置列21と第二の情報処理装置列22との間に配置され、情報処理装置列21,22の長さ方向に沿って延びる。移動装置91は、支持部材71に支持されるとともに、支持部材71の長さ方向に沿って移動可能である。空調装置72は、移動装置91に支持される。管理装置は、複数の温度センサ30から収集された温度情報に基づいて移動装置91を制御して空調装置72を移動させる。【選択図】図3

Description

本願の開示する技術は、データセンタ、データセンタの空調システム、データセンタの空調制御方法に関する。
複数の電子装置が設置されたデータセンタでは、例えば、電子装置の配置や、電子装置の排熱を妨げるケーブルの配置や、ブランクパネルの取付ミスなどの様々な要因で気流の逆流や滞りが生じることがある。このような気流の逆流や滞りが生じると、ホットスポットと呼ばれる周囲よりも温度が高くなる熱だまりが発生することがある。
このホットスポットを解消する技術としては、例えば、移動式の局所空調装置を用い、この局所空調装置をホットスポットが生ずる場所に移動させて設置するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−257117号公報 特開2011−76158号公報
しかしながら、ホットスポットは、定常的に生じるものではないので、移動式の局所空調装置を移動先に設置したままでは、局所空調装置の稼働率が低くなり、ひいては、データセンタの冷却効率が低下する。
そこで、本願の開示する技術は、一つの側面として、データセンタの冷却効率を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するために、本願の開示する技術の一観点のデータセンタは、第一の電子装置列と、第二の電子装置列と、複数の温度センサと、支持部材と、移動装置と、空調装置と、管理装置とを備える。第一の電子装置列には、複数の電子装置のうち、第一の複数の電子装置が並列され、第二の電子装置列には、複数の電子装置のうち、第二の複数の電子装置が並列される。複数の温度センサは、複数の電子装置、又は、データセンタ内における複数の電子装置を収容する収容空間に設けられる。支持部材は、複数の電子装置列のうちの第一の電子装置列と第二の電子装置列との間に配置され、電子装置列の長さ方向に沿って延びる。移動装置は、支持部材に支持されるとともに、支持部材の長さ方向に沿って移動可能である。空調装置は、移動装置に支持される。管理装置は、複数の温度センサから収集された温度情報に基づいて移動装置を制御して空調装置を移動させる。
本願の開示する技術によれば、データセンタの冷却効率を向上させることができる。
データセンタの全体図である。 データセンタの平面図である。 複数の情報処理装置列及び空調機の斜視図である。 空調機の斜視図である。 空調機の平面図である。 空調機の正面図である。 空調装置のブロック図である。 管理装置のハードウェア構成図である。 空調装置のブロック図である。 管理装置の動作を表すフローチャートである。
以下、本願の開示する技術の一実施形態を説明する。
(データセンタの全体構成)
図1に示されるように、本実施形態に係るデータセンタ10は、複数の情報処理装置20と、空調システム40とを備える。
複数の情報処理装置20は、データセンタ10内の収容空間11に収容される。この複数の情報処理装置20は、「複数の電子装置」の一例であり、例えば、サーバ等とされる。複数の情報処理装置20は、複数の情報処理装置列21と、複数の情報処理装置列22とを形成する(図2も参照)。複数の情報処理装置列21は、「複数の電子装置のうち、第一の複数の電子装置が並列された第一の電子装置列」の一例であり、複数の情報処理装置列22は、「複数の電子装置のうち、第二の複数の電子装置が並列された第二の電子装置列」の一例である。複数の情報処理装置列21と、複数の情報処理装置列22とは、交互に並列される。
図2に示されるように、情報処理装置列21を形成する複数の情報処理装置20と、この情報処理装置列21の一方の隣の情報処理装置列22を形成する複数の情報処理装置20とは、互いに前面パネル20Aが対向して配置される。これに対し、情報処理装置列21を形成する複数の情報処理装置20と、この情報処理装置列21の他方の隣の情報処理装置列22を形成する複数の情報処理装置20とは、互いに背面パネル20Bが対向して配置される。情報処理装置20には、ファン23が内蔵されており、ファン23が作動すると、情報処理装置20の前面パネル20Aと反対の背面パネル20Bから排気(暖気)が生じる。
なお、情報処理装置列21に含まれる複数の情報処理装置20において、背面パネル20Bは、ファン23が排気を行う第一の排気口が設けられた「第一の背面パネル」の一例である。また、情報処理装置列21に含まれる複数の情報処理装置20において、前面パネル20Aは、第一の背面パネルの反対側に位置する「第一の前面パネル」の一例である。また、情報処理装置列22に含まれる複数の情報処理装置20において、背面パネル20Bは、ファン23が排気を行う第二の排気口が設けられた「第二の背面パネル」の一例である。また、情報処理装置列22に含まれる複数の情報処理装置20において、前面パネル20Aは、第二の背面パネルの反対側に位置する「第二の前面パネル」の一例である。情報処理装置列21に含まれる複数の情報処理装置20の前面パネル20Aと、情報処理装置列22に含まれる複数の情報処理装置20の前面パネル20Aとは、対向して配置される。
情報処理装置20の背面パネル20B同士が対向する情報処理装置列21と情報処理装置列22との間に形成された通路は、暖かい排気が集められるホットアイル12とされる。これに対し、情報処理装置20の前面パネル20A同士が対向する情報処理装置列21と情報処理装置列22との間に形成された通路は、後述する空調システム40から冷気が供給されるコールドアイル13とされる。コールドアイル13は、「区画空間」の一例である。このコールドアイル13は、情報処理装置列21に含まれる複数の情報処理装置20の前面パネル20Aと、情報処理装置列22に含まれる複数の情報処理装置20の前面パネル20Aとにより区画される。
収容空間11には、複数の温度センサ30及び複数の湿度センサ31が設けられる。この複数の温度センサ30及び複数の湿度センサ31には、ホットアイル12及びコールドアイル13に設けられた複数の温度センサ30及び複数の湿度センサ31が含まれる。この収容空間11に設けられた複数の温度センサ30及び複数の湿度センサ31は、複数の情報処理装置20のそれぞれに対応して配置される。
図3に示されるように、各情報処理装置列21,22には、複数のラック24が設置されており、各ラック24には、複数の情報処理装置20が高さ方向に並んで収容される。この各ラック24に収容された複数の情報処理装置20の各々の内部にも、複数の温度センサ30及び複数の湿度センサ31が設けられる。各ラック95では、複数の情報処理装置20が高さ方向に並んで配置されることにより、ラック24の高さ方向の複数の位置に複数の温度センサ30及び複数の湿度センサ31が配置される。
(データセンタの空調システム)
図1に示される空調システム40は、「データセンタの空調システム」の一例であり、一対の冷媒循環装置51,52と、複数の固定式空調機60と、複数の空調機70とを備える。
一対の冷媒循環装置51,52は、それぞれ冷媒ポンプ53と、チラー54とを有する。冷媒ポンプ53とチラー54とは、一対の接続管55を介して接続される。
固定式空調機60(CRAC:Computer Room Air Conditioning)は、例えば、収容空間11の側壁に設置される。この固定式空調機60は、熱交換器61と、ファン62とを有する。熱交換器61は、一対の冷媒管63(往き管及び戻り管)を介して一方の冷媒循環装置51の冷媒ポンプ53と接続される。
収容空間11の床14の下には、固定式空調機60の吹出口と連通する送風路41が形成され、床14には、送風路41を介して固定式空調機60の吹出口と連通する吹出口42が開口される。この吹出口42は、コールドアイル13に形成される。
一方、収容空間11の天井15には、吸込口43が開口される。この吸込口43は、ホットアイル12に形成される。収容空間11の天井15の裏側(上方)には、排気路44が形成され、固定式空調機60の吸込口は、排気路44及びダクト45を介して吸込口43と連通される。
空調機70は、一対の支持部材71と、空調装置72とを備える。図2に示されるように、一対の支持部材71は、それぞれ直線状に形成されており、情報処理装置列21,22の長さ方向に沿って延びる。この一対の支持部材71は、情報処理装置20の前面パネル20A同士が対向する情報処理装置列21と情報処理装置列22との間、つまり、コールドアイル13に配置される。この一対の支持部材71は、情報処理装置列21と情報処理装置列22の対向方向に並んで配置される。また、図1に示されるように、この一対の支持部材71は、収容空間11の天井15の下面に設けられる。
空調装置72は、図3に示されるように、複数のフック74を介して一対の支持部材71に支持されており、一対の支持部材71の長さ方向に沿って移動される。なお、図1,図2では、一対の支持部材71に一台の空調装置72が支持されるように図示されるが、一対の支持部材71に二台の空調装置72が支持されることが望ましい。
図4に示されるように、複数のフック74は、空調装置72を支持する。複数のフック74は、空調装置72の筐体73から上方に延びており、一対の支持部材71にそれぞれ引っ掛けられて支持されている。複数のフック74が一対の支持部材71に引っ掛けられることにより、空調装置72は、一対の支持部材71に吊り下げられる。
図4に示されるように、空調装置72は、より具体的には、筐体73と、熱交換器75と、ファン76と、吹出機構77と、一対のフレキシブル配管78とを有する。
熱交換器75及びファン76は、筐体73に収容される。熱交換器75は、一対のフレキシブル配管78(往き管及び戻り管)等を介して上述の他方の冷媒循環装置52の冷媒ポンプ53(図1参照)と接続される。一対のフレキシブル配管78は、例えば、樹脂製とされ、可撓性(柔軟性)を有する。吹出機構77は、例えば、複数の可動フィンと、この複数の可動フィンを動かすモータ等を有し、空調装置72からの冷気の吹出方向を少なくとも高さ方向Hに沿って調節する。
また、図5に示されるように、空調機70は、一対の巻取装置81と、電源ケーブル82と、ネットワークケーブル83とを備える。巻取装置81は、渦巻き状のガイド部材84と、巻取軸85と、巻取モータ86とを有する。巻取軸85は、巻取モータ86によって巻取方向に回転される。一対のフレキシブル配管78の端部は、巻取軸85にそれぞれ固定される。一対の巻取軸85が回転されると、一対のフレキシブル配管78がガイド部材84の内側に引き込まれると共に巻取軸85に巻き取られる。
電源ケーブル82及びネットワークケーブル83は、筐体73から延出される。電源ケーブル82は、空調装置72に電力を供給するためのものであり、ネットワークケーブル83は、空調装置72に設けられた後述の制御装置と管理装置とを通信可能に接続する。電源ケーブル82は、一方のフレキシブル配管78に螺旋状に巻き付けられ、ネットワークケーブル83は、他方のフレキシブル配管78に螺旋状に巻き付けられる。この電源ケーブル82及びネットワークケーブル83は、「ケーブル」の一例である。
また、図6に示されるように、空調機70は、一対の移動装置91を備える。この一対の移動装置91は、複数のフック74と、駆動モータ92と、一対の歯車93,94と、ピニオン96とを有する。
歯車93は、駆動モータ92の回転軸97に固定されており、歯車94は、歯車93に噛合される。歯車94が固定された回転軸98は、駆動モータ92の回転軸97と直交する方向に延びており、ピニオン96は、回転軸98に固定される。支持部材71には、支持部材71の長さ方向に沿って延びるラック95が設けられており、ピニオン96は、ラック95に噛合される。
この移動装置91では、駆動モータ92が作動すると、駆動モータ92の回転軸97の回転力が一対の歯車93,94及びピニオン96を介してラック95に伝達される。空調装置72は、移動装置91の駆動モータ92及び上述の巻取装置81の巻取モータ86(図5参照)の駆動力により支持部材71に対して移動される。一対の移動装置91に設けられた一対の駆動モータ92及び上述の一対の巻取装置81に設けられた一対の巻取モータ86は、同期して作動される。
また、空調装置72は、制御装置110を有する。この制御装置110は、例えば、演算処理装置及び記憶装置等を有する電子回路を備える。図7に示されるように、制御装置110は、制御信号受信部111と、移動動作制御部112と、温度風量制御部113と、電源制御部114と、冷気吹出方向制御部115とを有する。
制御信号受信部111、移動動作制御部112、温度風量制御部113、電源制御部114、及び、冷気吹出方向制御部115は、制御装置110の記憶装置に記憶されたプログラム、このプログラムを実行する演算処理装置、及び、電気回路等により実現される。この制御信号受信部111、移動動作制御部112、温度風量制御部113、電源制御部114、及び、冷気吹出方向制御部115の機能については、後述する。
また、図2に示されるように、空調システム40は、管理装置120を備える。図8に示されるように、管理装置120は、物理構成として、例えば、電源121と、BMC122(Base Management Controller)と、ネットワーク通信部123と、チップセット124等を有する。さらに、管理装置120は、物理構成として、CPU125(Central Processing Unit)と、メモリ126と、HDD127(Hard Disk Drive)等を有する。このような物理構成を有する管理装置120としては、例えば、サーバが使用される。
また、図9に示されるように、管理装置120は、論理構成として、第一センサ情報収集部131と、第二センサ情報収集部132と、ホットスポット判定部133と、空調作動効果判定部134と、空調作動指示部135とを有する。この第一センサ情報収集部131、第二センサ情報収集部132、ホットスポット判定部133、空調作動効果判定部134、及び、空調作動指示部135の機能については、後述する。
(データセンタの空調制御方法)
以上のデータセンタ10において、空調システム40は、次のように動作する。以下、データセンタ10の空調制御方法について説明する。
図1に示されるように、複数の固定式空調機60が作動されると、複数の固定式空調機60から吹出された冷気は、収容空間11の床14の下の送風路41を流れ、床14に形成された吹出口42に供給される。そして、この吹出口42からコールドアイル13に冷気が吹出される。
また、図2に示されるように、複数の情報処理装置20のファン23が作動すると、複数の情報処理装置20の内部にコールドアイル13の空気が取り込まれ、複数の情報処理装置20の内部が冷却される。また、ホットアイル12には、複数の情報処理装置20から暖かい排気が排出される。
図1に示されるように、ホットアイル12の空気は、収容空間11の天井15に形成された吸込口43から吸い込まれ、天井15の裏の排気路44及びダクト45を通じて固定式空調機60に戻される。固定式空調機60では、固定式空調機60に戻された空気と熱交換器61を流れる冷媒との間で熱交換されることにより冷気が生成される。
この冷気と熱交換される冷媒は、一方の冷媒循環装置51の冷媒ポンプ53の作動により、固定式空調機60の熱交換器61と一方の冷媒循環装置51のチラー54との間で循環される。一方の冷媒循環装置51のチラー54では、冷媒の温度が調節される。このチラー54での冷媒の温度の調節と、固定式空調機60のファン62の風量の調節により、冷気の温度及び風量が調節され、ひいては、コールドアイル13の温度が調節される。冷気の温度及び風量は、稼働する複数の情報処理装置20の負荷状況等に応じて任意に設定される。
また、このように複数の情報処理装置20及び複数の固定式空調機60が稼働されている状態において、複数の空調機70は、管理装置120によって次のように制御される。
なお、以下の説明におけるステップ番号及び各ステップ番号に対応する管理装置120の処理内容については、図10を適宜参照することとする。
先ず、図9に示される管理装置120の第一センサ情報収集部131において、収容空間11に設けられた複数の温度センサ30からの温度情報が収集される。また、第二センサ情報収集部132において、複数の情報処理装置20の各々に設けられた複数の温度センサ30からの温度情報が収集される(ステップS1)。
続いて、管理装置120のホットスポット判定部133において、複数の温度センサ30から収集された温度情報に基づいてホットスポットの有無及び位置が判定される(ステップS2)。
例えば、図2に示されるコールドアイル13に配置された一の温度センサ30の温度が、この一の温度センサ30の周囲の温度センサ30の温度より3℃以上高い場合があるとする。この場合には、一の温度センサ30が設置された領域においてホットスポットが生じていると判定される。
また、例えば、図3に示される一の情報処理装置20の内部に設けられた温度センサ30の温度(吸気温度)が、この一の情報処理装置20の周囲の情報処理装置20の内部に設けられた温度センサ30の温度より2℃以上高い場合があるとする。この場合には、一の情報処理装置20が設置された領域においてホットスポットが生じていると判定される。
そして、図9に示されるホットスポット判定部133において、ホットスポットが無いと判定された場合(ステップS2:NO)には、ステップS1の処理に戻り、ホットスポットが有ると判定されるまで、ステップS1〜ステップS2の処理が繰り返し行われる。
一方、ホットスポット判定部133において、ホットスポットが有ると判定された場合(ステップS2:YES)には、このホットスポット判定部133において、ホットスポットの原因が分析される(ステップS3)。
このホットスポットの原因の分析は、次のようにして行われる。すなわち、例えば、図1,図2に示される複数の情報処理装置20の各々における電子部品(例えば、CPU:Central Processing Unit)の使用率が検出される。
そして、複数の情報処理装置20のうちいずれかの情報処理装置20における電子部品の使用率が予め定められた規定値(例えば、90%)以下である場合には、ホットスポットの原因は、情報処理装置20の負荷以外であると判断される。一方、電子部品の使用率が予め定められた規定値(例えば、90%)を超えている場合には、ホットスポットの原因は、情報処理装置20の負荷であると判断される。
ホットスポットの原因が情報処理装置20の負荷であると判断された場合には、例えば、情報処理装置20の負荷が低減される措置が講じられる。
これに対し、ホットスポットの原因が情報処理装置20の負荷以外であると判断された場合には、図9に示される空調作動指示部135において、空調装置72の移動位置、風量、冷気吹出方向に対応する制御信号が生成される(ステップS4)。この制御信号は、ホットスポット判定部133の原因分析結果に基づき、どのくらい温度を下げれば良いかを考慮して生成される。
空調作動指示部135で生成された制御信号は、複数の空調装置72のうちホットスポットが発生した位置に対応する空調装置72に送信され、この空調装置72に設けられた制御装置110の制御信号受信部111(図7参照)にて受信される。図7に示される制御信号受信部111にて制御信号が受信されると、移動動作制御部112は、制御信号受信部111にて受信された制御信号に応じて駆動モータ92及び巻取モータ86に対する制御指令を生成する。
また、温度風量制御部113は、制御信号受信部111にて受信された制御信号に応じてファン76に対する制御指令を生成する。さらに、冷気吹出方向制御部115は、制御信号受信部111にて受信された制御信号に応じて吹出機構77に対する制御指令を生成する。冷気吹出方向制御部115では、図3に示される複数の情報処理装置20の内部に設けられた複数の温度センサ30からの温度情報に基づいてホットスポットの高さ方向の位置が検出される。そして、空調装置72からホットスポットに向けて冷気が吹出されるように吹出機構77に対する制御指令が生成される。
続いて、図7に示される電源制御部114によって、上記各制御指令に応じて駆動モータ92、巻取モータ86、ファン76、及び、吹出機構77等に供給される電圧や電流が制御される。そして、駆動モータ92、巻取モータ86、ファン76、及び、吹出機構77が作動される。
駆動モータ92及び巻取モータ86が作動すると、図3に示されるように、空調装置72が一対の支持部材71に沿ってホットスポット16の側へ移動される。ホットスポット16は、「周囲よりも温度が高い熱だまり」の一例である。また、図4に示されるように、ファン76が作動すると、コールドアイル13の上方の空気が空調装置72の筐体73内に取り込まれ、この筐体73内に取り込まれた空気と熱交換器75を流れる冷媒との間で熱交換されることにより冷気が生成される。冷気の温度調節は、チラー54(図1参照)において冷媒の温度が調節されることで行われる。
この冷気は、図4に示される吹出機構77に形成された吹出口から吹出される。また、吹出機構77では、冷気の吹出方向が高さ方向Hに調節される。そして、以上のようにして空調装置72からホットスポット16に向けて冷気が吹出される。
続いて、図9に示される管理装置120の空調作動効果判定部134では、ホットスポットが解消されたか否か、つまり、熱だまりにおいて周囲よりも温度が高い状態が解消されたか否かが判定される(ステップS5)。このホットスポットが解消されたか否かの判定は、複数の温度センサ30から収集された温度情報に基づいて行われ、具体的には、空調装置72の移動前の温度と、空調装置72の移動後の温度が比較される。
この空調作動効果判定部134において、ホットスポットが解消されていないと判定された場合(ステップS5:NO)には、ステップS4の処理に戻り、ホットスポットが解消されると判定されるまで、ステップS4〜ステップS5の処理が繰り返し行われる。ホットスポットの温度が下がるには、ある程度の時間が必要になる。ステップS4〜ステップS5の処理が繰り返し行われることにより、空調装置72から吹出される冷気の風量及び温度の再計算が行われる。
そして、熱だまりにおいて周囲よりも温度が高い状態が解消された場合、空調作動効果判定部134において、ホットスポットが解消されたと判定される(ステップS5:YES)。この場合には、空調作動指示部135において、空調装置72のファンを停止させるか、又は、空調装置72を別の位置に移動させるための制御信号が生成される(ステップS7)。
この制御信号は、上述の空調装置72に設けられた制御装置110の制御信号受信部111(図7参照)にて受信される。そして、図7に示される温度風量制御部113によってファン76が停止されて空調装置72からの冷気の吹出が停止されるか、又は、移動動作制御部112によって駆動モータ92及び巻取モータ86が作動されて空調装置72が別の位置に移動される。
続いて、管理装置120において一連の処理を終了するか否かが判断される(ステップS7)。ここで、例えば、空調システム40の停止操作がなされるなどにより、空調システム40の停止指令がある場合(ステップS7:YES)には、一連の処理を終了する。
これに対し、空調システム40の停止指令がない場合(ステップS7:NO)には、ステップS1の処理に戻り、空調システム40の停止指令があるまで、ステップS1〜ステップS7の処理が繰り返し行われる。本実施形態に係るデータセンタ10では、以上のようにして空調システム40が動作される。
なお、図9に示されるホットスポット判定部133においては、ホットスポットの有無及び位置の判定に加えて、低湿度スポットの有無及び低湿度スポットの位置の判定が行われても良い。低湿度スポットの有無及び低湿度スポットの位置の判定は、複数の湿度センサ31(図2,図3参照)から収集された湿度情報に基づいて行われる。
例えば、図2に示されるコールドアイル13に配置された一の湿度センサ31の湿度が、この一の湿度センサ31の周囲の湿度センサ31の湿度より5%以上低い場合があるとする。この場合には、一の湿度センサ31が設置された領域において低湿度スポットが生じていると判定される。
また、例えば、図3に示される一の情報処理装置20の内部に設けられた湿度センサ31の湿度が、この一の情報処理装置20の周囲の情報処理装置20の内部に設けられた湿度センサ31の湿度より5%以上低い場合があるとする。この場合には、一の情報処理装置20が設置された領域において低湿度スポットが生じていると判定される。
そして、上述のホットスポットに向けた冷気の吹出と同様に、空調装置72から低湿度スポットに送風される。空調装置72から低湿度スポットに送風されると、低湿度スポットが解消され、静電気の発生が抑制される。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、図1に示される収容空間11の天井15には、一対の支持部材71が設けられており、空調装置72は、一対の支持部材71に沿って移動可能な移動装置91(図3,図7参照)に支持されている。そして、この移動装置91により、空調装置72は、複数の温度センサ30から収集された温度情報に基づき検出されたホットスポットに対応して移動される。したがって、一つの空調装置72で複数のホットスポットに対応することができるので、空調装置72の稼働率を向上させることができる。これにより、データセンタ10の冷却効率を向上させることができる。
また、一対の支持部材71は、コールドアイル13に配置されており、空調装置72は、コールドアイル13を移動する。したがって、空調装置72では、コールドアイル13の空気から冷気が生成されるので、例えば、ホットアイル12の空気から冷気を生成する場合に比して、冷気をより効率良く生成することができる。これにより、データセンタ10の冷却効率をより向上させることができる。
また、支持部材71は、収容空間11の天井15に設けられており、空調装置72は、コールドアイル13の上方に配置される。したがって、空調装置72から吹出された冷たく重い冷気をコールドアイル13の上方から下方に流すことができるので、このことによっても、データセンタ10の冷却効率をより向上させることができる。
また、空調装置72は、空調装置72からホットスポットに向けて冷気が吹出されるように移動される。これにより、ホットスポットをより効率良く解消することができる。
また、空調装置72は、図4に示される如く冷気の吹出方向を高さ方向に沿って調節する吹出機構77を有する。したがって、ホットスポット16の発生位置が高さ方向に変化した場合でも、空調装置72からホットスポット16に向けて冷気を吹出することができる。
また、ホットスポットが解消された場合には、空調装置72からの冷気の吹出が停止されるか、又は、空調装置72が別の位置に移動される。これにより、ホットスポットが解消されたにもかかわらず、ホットスポットがあった場所に冷気が吹出されたままになることを抑制することができる。
また、複数の情報処理装置20のうちいずれかの情報処理装置20における電子部品の使用率が予め定められた規定値(例えば、90%)以下である場合には、ホットスポットの原因が情報処理装置20の負荷以外であると判断される。
そして、ホットスポットの原因が情報処理装置20の負荷以外であると判断された場合には、空調装置72がホットスポットに向けて移動され、空調装置72からホットスポットに向けて冷気が吹出される。したがって、電子装置の排熱を妨げるケーブルの配置や、ブランクパネルの取付ミスや、段ボール箱の置き忘れなどの予期できない要因で発生したホットスポットに対しても、空調装置72を移動させることで適切に対処することができる。
また、空調装置72を移動式とすることにより、データセンタ10の設備の最適な配置が可能になり、設備費用を削減することができる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態において、データセンタ10は、「複数の電子装置」の一例として、複数の情報処理装置20を備えるが、例えば、ストレージ装置やスイッチ装置等の複数の電子装置を備えていても良い。
また、空調システム40において、固定式空調機60から吹出された冷気は、床14に形成された吹出口42からコールドアイル13に吹出されるが、コールドアイル13に直接的に吹出されても良い。
また、一対の支持部材71は、天井15に設けられるが、例えば、図2に示される収容空間11に形成された複数の側壁のうち互いに対向する一対の側壁17に掛け渡されて固定されても良い。
また、空調装置72は、一対の支持部材71によって支持されるが、空調装置72を支持する支持部材71の本数は、幾つでも良い。
また、複数の温度センサ30には、ホットアイル12及びコールドアイル13に設けられた温度センサ30(図2参照)と、情報処理装置20の内部に設けられた温度センサ30(図3参照)が含まれる。しかしながら、ホットアイル12及びコールドアイル13に設けられた温度センサ30と、情報処理装置20の内部に設けられた温度センサ30のうちどちらか一方は、省かれても良い。
また、複数の湿度センサ31にも、ホットアイル12及びコールドアイル13に設けられた湿度センサ31(図2参照)と、情報処理装置20の内部に設けられた湿度センサ31(図3参照)が含まれる。しかしながら、ホットアイル12及びコールドアイル13に設けられた湿度センサ31と、情報処理装置20の内部に設けられた湿度センサ31のうちどちらか一方は、省かれても良い。
また、情報処理装置20の内部に設けられた湿度センサ31が省かれる場合、上述の低湿度スポットの有無及び低湿度スポットの位置の判定は、行われなくても良い。
以上、本願の開示する技術の一実施形態について説明したが、本願の開示する技術は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
なお、上述の本願の開示する技術の一実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
複数の電子装置を有するデータセンタにおいて、
前記複数の電子装置のうち、第一の複数の電子装置が並列された第一の電子装置列と、
前記複数の電子装置のうち、第二の複数の電子装置が並列された第二の電子装置列と、
前記複数の電子装置、又は、前記データセンタ内における前記複数の電子装置を収容する収容空間に設けられた複数の温度センサと、
前記複数の電子装置列のうちの第一の電子装置列と第二の電子装置列との間に配置され、前記電子装置列の長さ方向に沿って延びる支持部材と、
前記支持部材に支持されるとともに、前記支持部材の長さ方向に沿って移動可能な移動装置と、
前記移動装置が支持する空調装置と、
前記複数の温度センサから収集された温度情報に基づいて前記移動装置を制御して前記空調装置を移動させる管理装置と、
を備えるデータセンタ。
(付記2)
前記データセンタにおいて、
前記第一の電子装置列に含まれる複数の電子装置がそれぞれ有するファンが排気を行う第一の排気口が設けられた第一の背面パネルの反対側に位置する第一の前面パネルと、前記第二の電子装置列に含まれる複数の電子装置がそれぞれ有するファンが排気を行う第二の排気口が設けられた第二の背面パネルの反対側に位置する第二の前面パネルとは、対向して配置され、
前記支持部材は、前記第一の前面パネルと前記第二の前面パネルとにより区画された区画空間に配置される、
付記1に記載のデータセンタ。
(付記3)
前記支持部材及び前記空調装置は、前記区画空間の上方に配置される、
付記2に記載のデータセンタ。
(付記4)
前記管理装置は、前記複数の温度センサから収集された温度情報に基づいて、前記区画空間において周囲よりも温度が高い熱だまりの位置を検出し、前記空調装置から前記熱だまりに向けて冷気を吹出すように前記移動装置を制御して前記空調装置を移動させる、
付記2又は付記3に記載のデータセンタ。
(付記5)
前記複数の温度センサは、前記収容空間の高さ方向の複数の位置に配置された複数の温度センサであり、
前記空調装置は、前記冷気の吹出方向を高さ方向に沿って調節する吹出機構を有し、
前記管理装置は、前記複数の温度センサから収集された温度情報に基づいて前記熱だまりの高さ方向の位置を検出し、前記空調装置から前記熱だまりに向けて前記冷気が吹出されるように前記吹出機構を制御して前記空調装置からの前記冷気の吹出方向を調節する、
付記4に記載のデータセンタ。
(付記6)
前記管理装置は、前記複数の温度センサから収集された温度情報に基づいて前記熱だまりにおいて周囲よりも温度が高い状態が解消されたかを判定し、前記熱だまりにおいて周囲よりも温度が高い状態が解消された場合、前記空調装置からの前記冷気の吹出を停止、又は、前記移動装置を制御して前記空調装置を別の位置に移動させる、
付記4又は付記5に記載のデータセンタ。
(付記7)
前記管理装置は、前記複数の電子装置の各々における電子部品の使用率を検出し、前記複数の電子装置のうちいずれかの電子装置における前記電子部品の使用率が予め定められた規定値以下である場合、前記複数の温度センサから収集された温度情報に基づいて前記移動装置を制御して前記空調装置を移動させる、
付記1〜付記6のいずれか一項に記載のデータセンタ。
(付記8)
前記支持部材は、前記収容空間の天井に設けられる、
付記1〜付記7のいずれか一項に記載のデータセンタ。
(付記9)
前記支持部材は、前記収容空間に形成された複数の側壁のうち互いに対向する一対の側壁に掛け渡されて固定される、
付記1〜付記8のいずれか一項に記載のデータセンタ。
(付記10)
前記複数の温度センサは、前記複数の電子装置の各々に設けられた複数の温度センサを有する、
付記1〜付記9のいずれか一項に記載のデータセンタ。
(付記11)
前記収容空間に設けられた複数の湿度センサをさらに備え、
前記管理装置は、前記複数の温度センサから収集された温度情報及び前記複数の湿度センサから収集された湿度情報に基づいて前記移動装置を制御して前記空調装置を移動させる、
付記1〜付記10のいずれか一項に記載のデータセンタ。
(付記12)
前記複数の湿度センサは、前記複数の電子装置の各々に設けられた複数の湿度センサを有する、
付記11に記載のデータセンタ。
(付記13)
前記空調装置と冷媒循環装置とを接続し、前記空調装置と前記冷媒循環装置との間で冷媒を循環させると共に、可撓性を有するフレキシブル配管と、
前記フレキシブル配管を巻き取る巻取装置と、
をさらに備える、
付記1〜付記12のいずれか一項に記載のデータセンタ。
(付記14)
前記空調装置は、
前記冷媒が流通し、前記冷媒との熱交換で前記冷気を生成する熱交換器と、
前記熱交換器にて生成された前記冷気を吹出するファンと、
を有する、
付記1〜付記13のいずれか一項に記載のデータセンタ。
(付記15)
前記空調装置は、筐体と、前記筐体から延出されたケーブルを有し、
前記ケーブルは、前記フレキシブル配管に螺旋状に巻き付けられる、
付記14に記載のデータセンタ。
(付記16)
複数の電子装置のうち第一の複数の電子装置が並列された第一の電子装置列と、前記複数の電子装置のうち第二の複数の電子装置が並列された第二の電子装置列と、前記複数の電子装置、又は、前記データセンタ内における前記複数の電子装置を収容する収容空間に設けられた複数の温度センサとを有するデータセンタに設置される空調システムにおいて、
前記複数の電子装置列のうちの第一の電子装置列と第二の電子装置列との間に配置され、前記電子装置列の長さ方向に沿って延びる支持部材と、
前記支持部材に支持されるとともに、前記支持部材の長さ方向に沿って移動可能な移動装置と、
前記移動装置が支持する空調装置と、
前記複数の温度センサから収集された温度情報に基づいて前記移動装置を制御して前記空調装置を移動させる管理装置と、
を備えるデータセンタの空調システム。
(付記17)
複数の電子装置のうち第一の複数の電子装置が並列された第一の電子装置列と、前記複数の電子装置のうち第二の複数の電子装置が並列された第二の電子装置列と、前記複数の電子装置列のうちの第一の電子装置列と第二の電子装置列との間に配置され、前記電子装置列の長さ方向に沿って延びる支持部材と、を有するデータセンタの制御方法において、
前記データセンタが有する管理装置が、前記複数の電子装置に設けられた複数の温度センサ又は前記データセンタ内における前記複数の電子装置を収容する収容空間に設けられた複数の温度センサから温度情報を収集し、
前記管理装置が、収集した前記温度情報に基づいて移動装置を制御し、
前記移動装置が、空調装置を前記支持部材の長さ方向に沿って移動させる、
データセンタの制御方法。
(付記18)
前記移動装置が、前記空調装置を前記第一の電子装置列と前記第二の電子装置列の間に形成された区画空間において移動させる、
付記17に記載のデータセンタの空調制御方法。
(付記19)
前記移動装置が、前記空調装置を前記区画空間の上方において移動させる、
付記18に記載のデータセンタの空調制御方法。
(付記20)
前記管理装置が、前記複数の温度センサから収集された温度情報に基づいて、前記区画空間において周囲よりも温度が高い熱だまりの位置を検出し、前記空調装置から前記熱だまりに向けて冷気を吹出すように前記移動装置を制御して前記空調装置を移動させる、
付記18又は付記19に記載のデータセンタの空調制御方法。
(付記21)
前記複数の温度センサが、前記収容空間の高さ方向の複数の位置に配置された複数の温度センサであり、
前記管理装置が、前記複数の温度センサから収集された温度情報に基づいて前記熱だまりの高さ方向の位置を検出し、前記空調装置から前記熱だまりに向けて前記冷気が吹出されるように吹出機構を制御して前記空調装置からの前記冷気の吹出方向を調節する、
付記20に記載のデータセンタの空調制御方法。
(付記22)
前記管理装置が、前記複数の温度センサから収集された温度情報に基づいて前記熱だまりにおいて周囲よりも温度が高い状態が解消されたかを判定し、前記熱だまりにおいて周囲よりも温度が高い状態が解消された場合、前記空調装置からの前記冷気の吹出を停止、又は、前記移動装置を制御して前記空調装置を別の位置に移動させる、
付記20又は付記21に記載のデータセンタの空調制御方法。
(付記23)
前記管理装置が、前記複数の電子装置の各々における電子部品の使用率を検出し、前記複数の電子装置のうちいずれかの電子装置における前記電子部品の使用率が予め定められた規定値以下である場合、前記複数の温度センサから収集された温度情報に基づいて前記移動装置を制御して前記空調装置を移動させる、
付記17〜付記22のいずれか一項に記載のデータセンタの空調制御方法。
10 データセンタ
11 収容空間
12 ホットアイル
13 コールドアイル(区画空間の一例)
16 ホットスポット(熱だまりの一例)
20 情報処理装置(電子装置の一例)
20A 前面パネル
20B 背面パネル
21 情報処理装置列(第一の電子装置列の一例)
22 情報処理装置列(第二の電子装置列の一例)
23 ファン
30 温度センサ
31 湿度センサ
40 空調システム(データセンタの空調システムの一例)
60 固定式空調機
70 空調機
71 支持部材
72 空調装置
77 吹出機構
78 フレキシブル配管
81 巻取装置
91 移動装置(移動装置の一例)
110 制御装置
120 管理装置

Claims (9)

  1. 複数の電子装置を有するデータセンタにおいて、
    前記複数の電子装置のうち、第一の複数の電子装置が並列された第一の電子装置列と、
    前記複数の電子装置のうち、第二の複数の電子装置が並列された第二の電子装置列と、
    前記複数の電子装置、又は、前記データセンタ内における前記複数の電子装置を収容する収容空間に設けられた複数の温度センサと、
    前記複数の電子装置列のうちの第一の電子装置列と第二の電子装置列との間に配置され、前記電子装置列の長さ方向に沿って延びる支持部材と、
    前記支持部材に支持されるとともに、前記支持部材の長さ方向に沿って移動可能な移動装置と、
    前記移動装置が支持する空調装置と、
    前記複数の温度センサから収集された温度情報に基づいて前記移動装置を制御して前記空調装置を移動させる管理装置と、
    を備えるデータセンタ。
  2. 前記データセンタにおいて、
    前記第一の電子装置列に含まれる複数の電子装置がそれぞれ有するファンが排気を行う第一の排気口が設けられた第一の背面パネルの反対側に位置する第一の前面パネルと、前記第二の電子装置列に含まれる複数の電子装置がそれぞれ有するファンが排気を行う第二の排気口が設けられた第二の背面パネルの反対側に位置する第二の前面パネルとは、対向して配置され、
    前記支持部材は、前記第一の前面パネルと前記第二の前面パネルとにより区画された区画空間に配置される、
    請求項1に記載のデータセンタ。
  3. 前記支持部材及び前記空調装置は、前記区画空間の上方に配置される、
    請求項2に記載のデータセンタ。
  4. 前記管理装置は、前記複数の温度センサから収集された温度情報に基づいて、前記区画空間において周囲よりも温度が高い熱だまりの位置を検出し、前記空調装置から前記熱だまりに向けて冷気を吹出すように前記移動装置を制御して前記空調装置を移動させる、
    請求項2又は請求項3に記載のデータセンタ。
  5. 前記複数の温度センサは、前記収容空間の高さ方向の複数の位置に配置された複数の温度センサであり、
    前記空調装置は、前記冷気の吹出方向を高さ方向に沿って調節する吹出機構を有し、
    前記管理装置は、前記複数の温度センサから収集された温度情報に基づいて前記熱だまりの高さ方向の位置を検出し、前記空調装置から前記熱だまりに向けて前記冷気が吹出されるように前記吹出機構を制御して前記空調装置からの前記冷気の吹出方向を調節する、
    請求項4に記載のデータセンタ。
  6. 前記管理装置は、前記複数の温度センサから収集された温度情報に基づいて前記熱だまりにおいて周囲よりも温度が高い状態が解消されたかを判定し、前記熱だまりにおいて周囲よりも温度が高い状態が解消された場合、前記空調装置からの前記冷気の吹出を停止、又は、前記移動装置を制御して前記空調装置を別の位置に移動させる、
    請求項4又は請求項5に記載のデータセンタ。
  7. 前記管理装置は、前記複数の電子装置の各々における電子部品の使用率を検出し、前記複数の電子装置のうちいずれかの電子装置における前記電子部品の使用率が予め定められた規定値以下である場合、前記複数の温度センサから収集された温度情報に基づいて前記移動装置を制御して前記空調装置を移動させる、
    請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のデータセンタ。
  8. 複数の電子装置のうち第一の複数の電子装置が並列された第一の電子装置列と、前記複数の電子装置のうち第二の複数の電子装置が並列された第二の電子装置列と、前記複数の電子装置、又は、前記データセンタ内における前記複数の電子装置を収容する収容空間に設けられた複数の温度センサとを有するデータセンタに設置される空調システムにおいて、
    前記複数の電子装置列のうちの第一の電子装置列と第二の電子装置列との間に配置され、前記電子装置列の長さ方向に沿って延びる支持部材と、
    前記支持部材に支持されるとともに、前記支持部材の長さ方向に沿って移動可能な移動装置と、
    前記移動装置が支持する空調装置と、
    前記複数の温度センサから収集された温度情報に基づいて前記移動装置を制御して前記空調装置を移動させる管理装置と、
    を備える空調システム。
  9. 複数の電子装置のうち第一の複数の電子装置が並列された第一の電子装置列と、前記複数の電子装置のうち第二の複数の電子装置が並列された第二の電子装置列と、前記複数の電子装置列のうちの第一の電子装置列と第二の電子装置列との間に配置され、前記電子装置列の長さ方向に沿って延びる支持部材と、を有するデータセンタの制御方法において、
    前記データセンタが有する管理装置が、前記複数の電子装置に設けられた複数の温度センサ又は前記データセンタ内における前記複数の電子装置を収容する収容空間に設けられた複数の温度センサから温度情報を収集し、
    前記管理装置が、収集した前記温度情報に基づいて移動装置を制御し、
    前記移動装置が、空調装置を前記支持部材の長さ方向に沿って移動させる、
    データセンタの制御方法。
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