JPWO2018147303A1 - 吸脱着方法及び吸脱着装置 - Google Patents

吸脱着方法及び吸脱着装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2018147303A1
JPWO2018147303A1 JP2018567451A JP2018567451A JPWO2018147303A1 JP WO2018147303 A1 JPWO2018147303 A1 JP WO2018147303A1 JP 2018567451 A JP2018567451 A JP 2018567451A JP 2018567451 A JP2018567451 A JP 2018567451A JP WO2018147303 A1 JPWO2018147303 A1 JP WO2018147303A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
adsorption
liquid
granular adsorbent
desorption
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018567451A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6768849B2 (ja
Inventor
高広 石川
信夫 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisso Engineering Co Ltd
Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nisso Engineering Co Ltd
Nippon Soda Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisso Engineering Co Ltd, Nippon Soda Co Ltd filed Critical Nisso Engineering Co Ltd
Publication of JPWO2018147303A1 publication Critical patent/JPWO2018147303A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6768849B2 publication Critical patent/JP6768849B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D15/00Separating processes involving the treatment of liquids with solid sorbents; Apparatus therefor
    • B01D15/02Separating processes involving the treatment of liquids with solid sorbents; Apparatus therefor with moving adsorbents
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J20/00Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof
    • B01J20/28Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof characterised by their form or physical properties
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J20/00Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof
    • B01J20/30Processes for preparing, regenerating, or reactivating
    • B01J20/34Regenerating or reactivating

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)
  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)

Abstract

本発明の課題は、液相における吸着および脱着の効率が高い吸脱着方法およびその方法を実施するための吸脱着装置を提供することである。本発明の吸脱着方法は、流動可能な状態で粒状吸着材が収容され且つ内腔の断面積が下から上に向かうにつれて漸次大きくなる部分を少なくとも下部に有する容器において、吸着対象物質を含有する液体を容器底部に供給し、容器内腔で上向きに前記液体を流して粒状吸着材の少なくとも一部を流動させながら吸着対象物質を粒状吸着材に吸着させる吸着工程、吸着対象物質を含有する液体の供給を停止し、次いで容器底部から容器内腔に溜まった液体を排出する工程、粒状吸着材から吸着対象物質を脱着させるための液体を容器に供給して吸着対象物質を粒状吸着材から脱着させる脱着工程、および粒状吸着材から吸着対象物質を脱着させるための液体の供給を停止し、次いで容器底部から容器内腔に溜まった液体を排出する工程を含む。

Description

本発明は、吸脱着方法及び吸脱着装置に関する。より詳細に、液相における吸着および脱着の効率が高い吸脱着方法およびその方法を実施するための吸脱着装置に関する。本願は、2017年2月9日に出願された日本国特許出願第2017−22572号に対し優先権を主張し、その内容をここに援用する。
液相吸着方法が従来から種々知られている。例えば、特許文献1は、フッ素またはリン酸吸着剤が充填された反応槽に、フッ素および/またはリン酸を含有する排水を通液し、該反応槽内で前記排水を吸着して、フッ素および/またはリン酸が低減された水を生じさせる吸着工程、前記吸着工程後のフッ素またはリン酸吸着剤が充填された反応槽に、再生剤を循環的に通液する再生工程、および再生工程後のフッ素またはリン酸吸着剤が充填された反応槽に、活性化剤を通液する活性化工程を含む、フッ素またはリン酸吸着剤の再生方法において、吸着工程および/活性化工程における通液が上向流で流動床の態様で行われる、前記フッ素またはリン酸吸着剤の再生方法を開示している。
特許文献2は、吸着剤と、前記吸着剤の粒子を可動自在に収容した吸着容器と、前記吸着剤が流動するように前記吸着容器へ流体を流入させる輸送手段とからなり、前記吸着容器が、容器底部の形状が錐形あるいは容器底部の断面積が容器部分の断面積よりも小さい形状である、吸着装置を開示している。
非特許文献1は、流動層による吸着・脱着の繰り返し実験を開示している。該実験は具体的に次のようにして行ったと非特許文献1は述べている。ペクチン酸をジルコニウムに担持してなる吸着剤を膨潤させ、反応器に充填した。pH2.0に調整したリン含有排水を反応器に通液させて吸着を行った。その後、反応器内の液のみを抜き取った。次に0.2MNaOHを反応器に通液させて脱着を行った。その後、反応器内の液のみを抜き取った。吸着剤のコンディショニングを行い、再び吸着及び脱着を繰り返し行った。
非特許文献2は、粒径分布を有する活性炭を用いた場合、流動層法の効率が、均一粒径の活性炭を用いた場合に比べて、著しく改善されると述べている。
特開2005−144370号公報 特開平9−299735号公報
原田浩幸ら「ミカン搾汁残渣を有効利用したリンの回収方法」平成20〜21年度循環型社会形成推進科学研究費補助金事業 総合研究報告書pp38-39 湯浅 晶ら「粒径分布をもつ活性炭を用いた固定層吸着と流動層吸着の効率比較実験」土木学会中部支部研究発表会講演概要集、1987年、214-215頁
本発明の課題は、液相における吸着および脱着の効率が高い吸脱着方法およびその方法を実施するための吸脱着装置を提供することである。
上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、以下の形態を包含する本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下のとおりのものである。
〔1〕 流動可能な状態で粒状吸着材が収容され且つ内腔の断面積が下から上に向かうにつれて漸次大きくなる部分を少なくとも下部に有する容器において、
吸着対象物質を含有する液体を容器底部に供給し、容器内腔で上向きに前記液体を流して粒状吸着材の少なくとも一部を流動させながら吸着対象物質を粒状吸着材に吸着させる吸着工程、
吸着対象物質を含有する液体の供給を停止し、次いで容器底部から容器内腔に溜まった液体を排出する工程、
粒状吸着材から吸着対象物質を脱着させるための液体を容器に供給して吸着対象物質を粒状吸着材から脱着させる脱着工程、および
粒状吸着材から吸着対象物質を脱着させるための液体の供給を停止し、次いで容器底部から容器内腔に溜まった液体を排出する工程、
を含む、吸脱着方法。
〔2〕 再生液を容器に供給して粒状吸着材の吸着活性を再生させる再生工程をさらに含む、〔1〕に記載の吸脱着方法。
〔3〕 脱着工程が、
粒状吸着材から吸着対象物質を脱着させるための液体を容器底部に供給し、容器内腔で上向きに前記液体を流して粒状吸着材の少なくとも一部を流動させながら吸着対象物質を粒状吸着材から脱着させることを含む、〔1〕または〔2〕に記載の吸脱着方法。
〔4〕 再生工程が、
再生液を容器底部に供給し、容器内腔で上向きに再生液を流して粒状吸着材の少なくとも一部を流動させながら粒状吸着材の吸着活性を再生させることを含む、〔2〕に記載の吸脱着方法。
〔5〕 粒状吸着材は、体積基準累積粒度分布において、50%径が10〜2000μmで、10%径に対する90%径の比が1.8以上である、〔1〕〜〔4〕のいずれかひとつに記載の吸脱着方法。
〔6〕 粒状吸着材は、真密度が2〜5g/cm3である、〔1〕〜〔5〕のいずれかひとつに記載の吸脱着方法。
〔7〕 流動可能な状態で粒状吸着材を収容でき且つ内腔の断面積が下から上に向かうにつれて漸次大きくなる部分を少なくとも下部に有する容器;
吸着対象物質を含有する液体を容器に供給するための第一供給管;
粒状吸着材から吸着対象物質を脱着させるための液体又は再生液を容器に供給するための第二供給管;
容器から液体を排出するための第一排出管;
容器から液体を排出するための第二排出管; ならびに
第一供給管を経て吸着対象物質を含有する液体を容器に供給して、容器内腔で上向きに吸着対象物質を含有する液体を流して粒状吸着材の少なくとも一部を流動させながら吸着対象物質を粒状吸着材に吸着させ、第一排出管から液体を排出する吸着モード、
第一供給管を経ての吸着対象物質を含有する液体の供給を停止させ、第二排出管を経て容器から液体を排出させる第一抜出モード、
第二供給管を経て粒状吸着材から吸着対象物質を脱着させるための液体又は再生液を容器に供給して、吸着対象物質を粒状吸着材から脱着させ、第一排出管又は第二排出管から液体を排出する脱着モード、および
第二供給管を経ての粒状吸着材から吸着対象物質を脱着させるための液体又は再生液の供給を停止させ、第二排出管を経て容器から液体を排出させる第二抜出モードを、行うようにするための制御手段を有する、
吸脱着装置。
〔8〕 第一供給管の設置位置が、容器の底部である、〔7〕に記載の吸脱着装置。
〔9〕 第一排出管の設置位置が、容器の、内腔の断面積が下から上に向かうにつれて漸次大きくなる部分より上である、〔7〕に記載の吸脱着装置。
〔10〕 第二供給管の設置位置が、容器の、内腔の断面積が下から上に向かうにつれて漸次大きくなる部分より上である、〔7〕に記載の吸脱着装置。
〔11〕 第二供給管の設置位置が、容器の底部である、〔7〕に記載の吸脱着装置。
〔12〕 第二排出管の設置位置が、容器の底部である、〔7〕に記載の吸脱着装置。
〔13〕 内腔各部の水平断面が円形である、〔7〕に記載の吸脱着装置。
〔14〕 内腔の断面積が下から上に向かうにつれて漸次大きくなる部分は、傾斜角が30〜85°、高さが容器全高に対して40〜100%である、〔7〕〜〔13〕のいずれかひとつに記載の吸脱着装置。
〔15〕 粒状吸着材は、体積基準累積粒度分布において、50%径が10〜2000μmで、10%径に対する90%径の比が1.8以上である、〔7〕〜〔14〕のいずれかひとつに記載の吸脱着装置。
〔16〕 粒状吸着材は、真密度が2〜5g/cm3である、〔7〕〜〔15〕のいずれかひとつに記載の吸脱着装置。
本発明の吸脱着方法および吸脱着装置は、液相における吸着および脱着の効率が高い。特に真密度が高く広い粒径分布を有する吸着材を用いた場合に吸着および脱着の効率が高い。
本発明の吸脱着装置の一例を示す図である。 本発明の吸脱着装置に用いられる容器の一例を示す図である。
図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
本発明の吸脱着装置は、容器2、第一供給管3、第二供給管4a,4b、第一排出管5、第二排出管6、ならびに制御手段を有する。
容器2は、内腔の断面積が下から上に向かうにつれて漸次大きくなる部分を少なくとも下部に有する。この部分における傾斜角は、一定であってもよいし、上下方向に連続的または不連続に変化していてもよい。容器2の内腔各部の水平断面は円形であることが好ましい。好ましくは下部に逆円錐形状または截頭逆円錐形状を成している部分を有する。この(截頭)逆円錐形状を成している部分は、単一(すなわち傾斜角が一定である。)であってもよいが、図2の容器21のように複数の(截頭)逆円錐形状(互いに傾斜角が異なる。)が上下に連続して成っていてもよい。
内腔の断面積が下から上に向かうにつれて漸次大きくなる部分の高さは、容器2の全高の40〜100%であることが好ましい。内腔の断面積が下から上に向かうにつれて漸次大きくなる部分の傾斜角は、静止液体中における粒状吸着材の安息角より大きいことが好ましく、特に30〜85°であることが好ましい。
内腔の断面積が下から上に向かうにつれて漸次大きくなる部分以外の部分は円筒形状を成していることが好ましい。
容器底部、または第一供給管3内および/または第二排出管6内の容器設置部位近傍には、第一供給管3および/または第二排出管6への粒状吸着材の落下を防止するためのフィルターを設置するのが好ましい。
容器2には、流動可能な状態で粒状吸着材を収容できる。粒状吸着材は、吸着対象物質を含有する液体(以下、第一液体という)を供給したときに流動して、流動層を形成する。
内腔の断面積が下から上に向かうにつれて漸次大きくなる部分で、第一液体の流速には断面積に反比例した勾配が生じ、これにより粒状吸着材は、大粒径のものが下部に、小粒径のものが上部に分級される。従って、吸着対象物質は、大粒径の粒状吸着材に多くが吸着された後、残りが高い吸着速度を示す小粒径の粒状吸着材に吸着され、結果的に高い吸着効率が達成される。
粒状吸着材は、吸着対象物質を吸脱着できるものであれば特に制限されない。例えば、活性炭、シリカゲル、活性アルミナ、シリカ−アルミナ、ゼオライト;鉄、ジルコニウム等の金属の酸化物、水酸化物又は酸化水酸化物からなる吸着材;非特許文献1に記載の吸着剤などを挙げることができる。本発明に用いられる粒状吸着材は、吸着活性成分を固体担体に担持させたもの、吸着活性成分を含有するものなどであってもよい。
粒状吸着材は、真密度が、好ましくは2〜5g/cm3、より好ましくは3〜4g/cm3である。粒状吸着材の真密度と第一液体との差が大きい方が、上述の分級効果が大きく現れるが、流動層を容易に形成させるために真密度を上記範囲とすることが好ましい。
粒状吸着材は、体積基準累積粒度分布において、50%径が、好ましくは10〜2000μm、より好ましくは50〜500μmである。粒状吸着材は、体積基準累積粒度分布において、10%径に対する90%径の比が、好ましくは1.8以上、より好ましくは1.8〜5である。本発明により、特に、粒度を揃えて製造することが困難な無機系吸着活性成分からなる吸着材を高効率で使用することができる。
第一供給管は第一液体を容器に供給するためのものである。図1に示される装置において、第一供給管3は、容器の底部に設置されている。第一液体は、本発明の効果を阻害しない限り、さらに固形浮遊物を含有してもよい。吸着対象物質としては、リン酸、亜リン酸などのリン含有物質;塩素、ハロゲン化炭化水素などのハロゲン含有物質;硫酸、亜硫酸などの硫黄含有物質;アンモニア、アミンなどの窒素含有物質などを挙げることができる。本発明においては第一供給管3を経由して、第一液体を容器底部に供給し、容器内腔で上向きに前記液体を流して粒状吸着材の少なくとも一部を流動させながら吸着対象物質を粒状吸着材に吸着させる吸着工程を行う。本工程では、粒状吸着材の80質量%以上が流動していることが好ましい。さらに前記粒状吸着材の全部が、継続的な沈殿状態にあることなく、流動していることが好ましい。第一供給管3を経由して供給される液体の流量は、粒状吸着材が流動層を形成する限り特に限定されない。粒状吸着材による吸着が為された液体は、容器2から第一排出管5を経て排出される。
第一排出管5は、図1に示される通り、容器の頂部に設置されていることが好ましいが、このことは必須ではなく、少なくとも内腔の断面積が下から上に向かうにつれて漸次大きくなる部分より上に設置されていればよい。粒状吸着材は第一排出管5より下で流動層を形成するので、本発明の吸脱着方法に必要とされる最小粒径を有する粒状吸着材が、第一排出管5より下に、より好ましくは内腔の断面積が下から上に向かうにつれて漸次大きくなる部分に、流動層を形成するように、容器の形状及び第一排出管5の設置部位を設計すればよい。これにより、吸着材に由来する不要の微粒子は、第一液体に含有されていてもよい浮遊物とともに、第一排出管5を通じて排出される。
第二排出管6は容器から液体を排出するためのものである。図1に示される装置において、第二排出管6は、容器の底部に設置されている。前述の吸着工程において、第一排出管5を流れる液体中の吸着対象物質濃度を測定する。その測定値が、所定の値を超えたとき、例えば、測定値が第一供給管3から供給される吸着対象物質を含有する液体中の吸着対象物質濃度に接近した値になってきたとき、粒状吸着材によって吸着された吸着対象物質の量が飽和吸着量に近づいていることを意味する。そこで、本発明では、第一供給管3からの第一液体の供給を停止し、次いで容器底部から容器内腔に溜まった液体を第二排出管6経由で排出する。排出された液体は、第一供給管3経由で供給された液と同程度の組成比を有するものであるので、吸着工程が再開されたときに、再度、第一供給管3経由で供給することができる。
容器内腔に溜まった液体を第二排出管6経由で排出する際には、粒状吸着材は容器底部に沈降するが、それに先立ち上述のように粒状吸着材が容器内で分級されており、小粒径の粒状吸着材は、より上方の断面積が大きい部分に沈降するため、圧力損失を低減する効果がある。
第二供給管4a,4bは、粒状吸着材から吸着対象物質を脱着させるための液体又は再生液(以下、両者を包含する場合は第二液体という)を容器に供給するためのものである。第二供給管は、容器の任意位置に、例えば、容器の頂部、側部若しくは底部に、設置される。第二供給管の設置位置は、内腔の断面積が下から上に向かうにつれて漸次大きくなる部分より上であることが好ましく、頂部であることがより好ましい。なお、再生液とは、粒状吸着材の吸着活性を再生させるための液体を意味する。
第二供給管4bは、容器の底部に設置されている。第二供給管4aは、容器の頂部に設置されている。図1の装置には、第二供給管4aと第二供給管4bとが両方設置されているように描かれているが、本発明の装置は、どちらか一方だけが設置されているものであってもよい。
第二供給管4bを設置した場合、例えば、第二供給管4bを経由して、吸着対象物質を脱着させるための液体を容器底部に供給し、容器内腔で上向きに前記液体を流して粒状吸着材の少なくとも一部を流動させながら吸着対象物質を粒状吸着材から脱着させる脱着工程を行うことができる。本工程では、粒状吸着材の80質量%以上が流動していることが好ましい。さらに粒状吸着材の全部が、継続的な沈殿状態にあることなく、流動していることが好ましい。第二供給管4bを経由して供給される液体の流量は、粒状吸着材が流動層を形成する限り特に限定されない。脱着が為された液体は、容器2から第一排出管5を経て排出される。脱着が為された液体には吸着対象物質が含まれている。
また、必要であれば、第一排出管5を経て排出された液体を第二供給管4bに供給して循環させてもよい。そのための具体的な方法としては、第一排出管5と第二供給管4bとを接続し、第一排出管5を経て排出された液体を第二供給管4bに直接供給して一定時間循環させる方法;第一排出管5を経て排出された液体をタンクに貯留する工程と、その後該タンク内から液体を第二供給管4bに供給する工程とを、一定回数反復する方法;等が例示される。この場合は、第一排出管5を流れる液体中の吸着対象物質濃度が所定の値に達したとき、循環を停止し、第一排出管5を流れる液体を回収する。
前述の脱着工程において、第一排出管5を流れる液体中の吸着対象物質濃度を測定する。その測定値が、所定の値を下回ったとき、例えば、測定値が、ゼロに接近した値になってきたとき、粒状吸着材から脱着させることができる吸着対象物質の量がゼロに近づいていることを意味する。そこで、本発明では、第二供給管4bからの吸着対象物質を脱着させるための液体の供給を停止し、次いで容器底部から容器内腔に溜まった液体を第二排出管6経由で排出する。
第二供給管4aを設置した場合、例えば、第二供給管4aを経由して、吸着対象物質を脱着させるための液体を容器頂部に供給し、容器内腔に前記液体を溜めて吸着対象物質を粒状吸着材から脱着させる脱着工程を行うことができる。第二供給管4aを経由して供給する吸着対象物質を脱着させるための液体は、(1)容器内腔中の粒状吸着材が完全に液中に浸ったときに供給を停止してもよいし、(2)容器内腔が完全に満たされたときに供給を停止してもよいし、または(3)容器内腔が完全に満たされた後も第二排出管6から第二供給管4a経由の供給量に見合った量で排出しながら供給を継続してもよい。(3)においては、さらに(4)第二排出管6を経て排出された液体を第二供給管4aに供給して循環させてもよい。そのための具体的な方法としては、第二排出管6と第二供給管4aとを接続し、第二排出管6を経て排出された液体を第二供給管4aに直接供給して一定時間循環させる方法;第二排出管6を経て排出された液体をタンクに貯留する工程と、その後該タンク内から液体を第二供給管4aに供給する工程とを、一定回数反復する方法;等が例示される。(1)若しくは(2)によって脱着を行った場合は、脱着が為された液体を容器2から第二排出管6を経て排出する。(3)によって脱着を行った場合は、第二排出管6を流れる液体中の吸着対象物質濃度を測定する。その測定値が、所定の値を下回ったとき、例えば、測定値が、ゼロに接近した値になってきたとき、粒状吸着材から脱着させることができる吸着対象物質の量がゼロに近づいていることを意味する。そこで、本発明では、第二供給管4aからの吸着対象物質を脱着させるための液体の供給を停止し、次いで容器底部から容器内腔に溜まった液体を第二排出管6経由で排出する。(4)によって脱着を行った場合は、第二排出管6を流れる液体中の吸着対象物質濃度が所定の値に達したとき、循環を停止し、第二排出管6を流れる液体を回収する。脱着が為された液体には吸着対象物質が含まれている。
上記のような吸着および脱着を複数回繰り返すと、粒状吸着材の飽和吸着量が低下したり、粒状吸着材から脱着させることができる吸着対象物質の量が減少したりする。そのような状態になったときには、粒状吸着材の再生を行うことができる。また粒状吸着材と吸着対象物質の種類によっては、脱着後の再使用には再生が必須であることもある。例えば、第二供給管4bを経由して、再生液を容器底部に供給し、容器内腔で上向きに再生液を流して粒状吸着材の少なくとも一部を流動させながら粒状吸着材の吸着活性を再生させることができる。この場合には、粒状吸着材の80質量%以上が流動していることが好ましい。さらに粒状吸着材の全部が、継続的な沈殿状態にあることなく、流動していることが好ましい。また、第二供給管4aを経由して、再生液を容器頂部に供給し、容器内腔に再生液を溜めて粒状吸着材の吸着活性を再生させることができる。
上記の、吸着工程、排出工程、脱着工程、および再生工程を、バルブ(v1〜v5)およびポンプを手動または自動で操作することによって、切り替えることができる。本発明の吸脱着装置には、バルブおよびポンプなどを自動で操作するための制御手段を有する。制御手段には吸着対象物質の濃度を測定するための手段、測定値と所定値とを比較する手段などを有することができる。該制御手段によって、第一供給管を経て第一液体を容器に供給して、容器内腔で上向きに第一液体を流して粒状吸着材の少なくとも一部を流動させながら吸着対象物質を粒状吸着材に吸着させ、第一排出管から液体を排出する吸着モード、第一供給管を経ての第一液体の供給を停止させ、第二排出管を経て容器から液体を排出させる第一抜出モード、第二供給管を経て第二液体を容器に供給して、吸着対象物質を粒状吸着材から脱着させ第一排出管又は第二排出管から液体を排出する脱着モード、および第二供給管を経ての第二液体の供給を停止させ、第二排出管を経て容器から液体を排出させる第二抜出モードを、行うようにすることができる。吸着モードでは、粒状吸着材の80質量%以上が流動していることが好ましい。さらに粒状吸着材の全部が、継続的な沈殿状態にあることなく、流動していることが好ましい。特に上記各モードを、上記の順で順次行うことが好ましい。さらに該制御手段によって、必要に応じて第二供給管を経て再生液を容器に供給して、粒状吸着材を再生する再生モードを行うようにすることができる。
1:吸脱着装置
2:容器
21:容器
3:第一供給管
4a、4b:第二供給管
5:第一排出管
6:第二排出管
v1、v2、v3、v4、v5:バルブ
θ、θ1、θ2:容器の傾斜角

Claims (16)

  1. 流動可能な状態で粒状吸着材が収容され且つ内腔の断面積が下から上に向かうにつれて漸次大きくなる部分を少なくとも下部に有する容器において、
    吸着対象物質を含有する液体を容器底部に供給し、容器内腔で上向きに前記液体を流して粒状吸着材の少なくとも一部を流動させながら吸着対象物質を粒状吸着材に吸着させる吸着工程、
    吸着対象物質を含有する液体の供給を停止し、次いで容器底部から容器内腔に溜まった液体を排出する工程、
    粒状吸着材から吸着対象物質を脱着させるための液体を容器に供給して吸着対象物質を粒状吸着材から脱着させる脱着工程、および
    粒状吸着材から吸着対象物質を脱着させるための液体の供給を停止し、次いで容器底部から容器内腔に溜まった液体を排出する工程、
    を含む、吸脱着方法。
  2. 再生液を容器に供給して粒状吸着材の吸着活性を再生させる再生工程をさらに含む、請求項1に記載の吸脱着方法。
  3. 脱着工程が、
    粒状吸着材から吸着対象物質を脱着させるための液体を容器底部に供給し、容器内腔で上向きに前記液体を流して粒状吸着材の少なくとも一部を流動させながら吸着対象物質を粒状吸着材から脱着させることを含む、請求項1または2に記載の吸脱着方法。
  4. 再生工程が、
    再生液を容器底部に供給し、容器内腔で上向きに再生液を流して粒状吸着材の少なくとも一部を流動させながら粒状吸着材の吸着活性を再生させることを含む、請求項2に記載の吸脱着方法。
  5. 粒状吸着材は、体積基準累積粒度分布において、50%径が10〜2000μmで、10%径に対する90%径の比が1.8以上である、請求項1〜4のいずれかひとつに記載の吸脱着方法。
  6. 粒状吸着材は、真密度が2〜5g/cm3である、請求項1〜5のいずれかひとつに記載の吸脱着方法。
  7. 流動可能な状態で粒状吸着材を収容でき且つ内腔の断面積が下から上に向かうにつれて漸次大きくなる部分を少なくとも下部に有する容器;
    吸着対象物質を含有する液体を容器に供給するための第一供給管;
    粒状吸着材から吸着対象物質を脱着させるための液体又は再生液を容器に供給するための第二供給管;
    容器から液体を排出するための第一排出管;
    容器から液体を排出するための第二排出管; ならびに
    第一供給管を経て吸着対象物質を含有する液体を容器に供給して、容器内腔で上向きに吸着対象物質を含有する液体を流して粒状吸着材の少なくとも一部を流動させながら吸着対象物質を粒状吸着材に吸着させ、第一排出管から液体を排出する吸着モード、
    第一供給管を経ての吸着対象物質を含有する液体の供給を停止させ、第二排出管を経て容器から液体を排出させる第一抜出モード、
    第二供給管を経て粒状吸着材から吸着対象物質を脱着させるための液体又は再生液を容器に供給して、吸着対象物質を粒状吸着材から脱着させ、第一排出管又は第二排出管から液体を排出する脱着モード、および
    第二供給管を経ての粒状吸着材から吸着対象物質を脱着させるための液体又は再生液の供給を停止させ、第二排出管を経て容器から液体を排出させる第二抜出モードを、行うようにするための制御手段を有する、吸脱着装置。
  8. 第一供給管の設置位置が、容器の底部である、請求項7に記載の吸脱着装置。
  9. 第一排出管の設置位置が、容器の、内腔の断面積が下から上に向かうにつれて漸次大きくなる部分より上である、請求項7に記載の吸脱着装置。
  10. 第二供給管の設置位置が、容器の、内腔の断面積が下から上に向かうにつれて漸次大きくなる部分より上である、請求項7に記載の吸脱着装置。
  11. 第二供給管の設置位置が、容器の底部である、請求項7に記載の吸脱着装置。
  12. 第二排出管の設置位置が、容器の底部である、請求項7に記載の吸脱着装置。
  13. 内腔各部の水平断面が円形である、請求項7に記載の吸脱着装置。
  14. 内腔の断面積が下から上に向かうにつれて漸次大きくなる部分は、傾斜角が30〜85°、高さが容器全高に対して40〜100%である、請求項7〜13のいずれかひとつに記載の吸脱着装置。
  15. 粒状吸着材は、体積基準累積粒度分布において、50%径が10〜2000μmで、10%径に対する90%径の比が1.8以上である、請求項7〜14のいずれかひとつに記載の吸脱着装置。
  16. 粒状吸着材は、真密度が2〜5g/cm3である、請求項7〜15のいずれかひとつに記載の吸脱着装置。
JP2018567451A 2017-02-09 2018-02-07 吸脱着方法及び吸脱着装置 Active JP6768849B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017022572 2017-02-09
JP2017022572 2017-02-09
PCT/JP2018/004114 WO2018147303A1 (ja) 2017-02-09 2018-02-07 吸脱着方法及び吸脱着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018147303A1 true JPWO2018147303A1 (ja) 2019-11-14
JP6768849B2 JP6768849B2 (ja) 2020-10-14

Family

ID=63107565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018567451A Active JP6768849B2 (ja) 2017-02-09 2018-02-07 吸脱着方法及び吸脱着装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6768849B2 (ja)
WO (1) WO2018147303A1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4834794A (ja) * 1971-09-08 1973-05-22
JPS5159072A (ja) * 1974-11-20 1976-05-22 Kubota Ltd
JP2005144370A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Japan Organo Co Ltd フッ素またはリン酸吸着剤の再生方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4834794A (ja) * 1971-09-08 1973-05-22
JPS5159072A (ja) * 1974-11-20 1976-05-22 Kubota Ltd
JP2005144370A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Japan Organo Co Ltd フッ素またはリン酸吸着剤の再生方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018147303A1 (ja) 2018-08-16
JP6768849B2 (ja) 2020-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101721885B (zh) 一种再生脱硫剂的方法
US20050173348A1 (en) Particle separation system
CN105664528A (zh) 污染液体的处理
US2801966A (en) Transfer of granular solids
CA2961582C (en) Adsorbing contaminants from a gas stream
WO2018147303A1 (ja) 吸脱着方法及び吸脱着装置
Mckay et al. Two resistance mass transport model for the adsorption of acid dye onto chitin in fixed beds
CN102815819A (zh) 一种低损耗的脱硫溶液净化工艺
JPH09262592A (ja) 水処理装置
JP4315385B2 (ja) イオン交換塔
CN105854856B (zh) 基于固定床吸附剂的可再生装置及可再生方法
JP2008207138A (ja) 炭化水素の除去・回収装置
Luo et al. Kinetics and optimization of L-tryptophan separation with ion-exchange chromatography
JP6354990B2 (ja) 汚染水の処理方法
AU2012253187B2 (en) Improved apparatus and circulating fluidized bed system
NL2008808C2 (en) ION EXCHANGE PROCESS WITH PLUG FLOW CONDITIONS AND SHORT RESIDENCE TIMES.
CN201618518U (zh) 一种脱硫剂再生设备
CA2555292C (en) Liquid purification system
Dong et al. Off-gas-treatment by application of selective adsorbents
JPH09122505A (ja) 向流式イオン交換塔の再生方法
JP2002018433A (ja) イオン交換装置
Abbas et al. Breakthrough curves for adsorption/biosorption of Pb (II), Cu (II), Cd (II) and Co (II) ions from wastewater using granular activated carbon/fungal waste biomass: A comparative study
Medvidović et al. MASS TRANSFER ANALYSIS IN THE MULTI-REGENERATED FIXED BED OF NATURAL ZEOLITE
JPS6178487A (ja) 汚水処理方法
LUEDEKE 8. Rhodiatoce, US Patent 3,299,116 (Romani and Fetri).

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190723

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200907

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200923

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6768849

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350