JPWO2018139272A1 - 画像形成装置、制御装置、制御方法、及び制御プログラム - Google Patents

画像形成装置、制御装置、制御方法、及び制御プログラム Download PDF

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Abstract

蛍光性のインクを用いて形成した画像の発色性を向上することができる、画像形成装置、制御装置、制御方法、及び制御プログラムを提供する。画像形成装置10は、記録媒体12に向けてインクを吐出する吐出口であるノズル62が蛍光インクを含む複数種類のインク毎に主走査方向に並んだ記録ヘッド24と、記録ヘッド24及び記録媒体12の少なくとも一方を主走査方向に相対的に移動させる主走査駆動部と、記録ヘッド24及び記録媒体12との少なくとも一方を主走査方向と交差する副走査方向に相対的に移動させる搬送駆動部と、複数種類のインクの蛍光性に関する情報に基づいて、複数種類のインク各々についてパス毎に打滴されるインクの量の制御を行う吐出制御部112と、を備える。

Description

本発明は、画像形成装置、制御装置、制御方法、及び制御プログラムに関する。
従来、記録媒体上に画像を形成するインクとして、蛍光性のインクと、非蛍光性のインクとを用いて画像を形成する画像形成装置が知られている。このような画像形成装置として、特許文献1には、蛍光性のインクを先に吐出した後に、非蛍光性のインクを吐出することにより、蛍光性のインクの色を適切に表現することができる画像形成装置が記載されている。
特開2004−291511号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、単に、蛍光性のインクを先に吐出した後に、非蛍光性のインクを吐出することが記載されており、どのように、インクの打滴順序を制御すればよいかについては、十分に検討がなされていなかった。そのため、蛍光性のインクを用いて形成した画像の発色性が十分には向上できない懸念があった。
本開示は、以上の事情を鑑みて成されたものであり、蛍光性のインクを用いて形成した画像の発色性を向上することができる、画像形成装置、制御装置、制御方法、及び制御プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示の画像形成装置は、記録媒体に向けてインクを吐出する吐出口が蛍光性のインクを含む複数種類のインク毎に第1方向に並んだ記録ヘッドと、記録ヘッド及び記録媒体の少なくとも一方を第1方向に相対的に移動させる第1移動部と、記録ヘッド及び記録媒体の少なくとも一方を第1方向と交差する第2方向に相対的に移動させる第2移動部と、複数種類のインクの蛍光性に関する情報に基づいて、複数種類のインク各々についてパス毎に打滴されるインクの量の制御を行う制御部と、を備える。
また、本開示の画像形成装置の制御部は、情報に基づいて、複数種類のインクの打滴順序の制御をさらに行ってもよい。
また、本開示の画像形成装置の制御部は、蛍光性のインクと非蛍光性のインクとを記録媒体上に重ねて打滴させる場合に、情報に基づいて、蛍光性のインクが記録媒体上で他のインクよりも上になる順序とする制御を行ってもよい。
また、本開示の画像形成装置は、所定の複数のパスにより所定の大きさの領域毎に、第1方向に複数回数、及び第2方向に複数回数インクを吐出することにより記録媒体上に画像を形成する場合に、制御部は、複数のパスのうち前半のパスにおいて蛍光性のインクの量を、非蛍光性のインクの量よりも増加させる制御を行ってもよい。
また、本開示の画像形成装置は、所定の複数のパスにより所定の大きさの領域毎に、第1方向に複数回数、及び第2方向に複数回数インクを吐出することにより記録媒体上に画像を形成する場合に、制御部は、複数のパスのうち前半のパスにおける蛍光性のインクの量を、後半のパスにおける蛍光性のインクの量よりも多くする制御を行ってもよい。
また、本開示の画像形成装置は、所定の複数のパスにより所定の大きさの領域毎に、第1方向に複数回数、及び第2方向に複数回数インクを吐出することにより記録媒体上に画像を形成する場合に、制御部は、複数のパスのうち後半のパスにおいて非蛍光性のインクの量を、蛍光性のインクの量よりも増加させる制御を行ってもよい。
また、本開示の画像形成装置の制御部は、インクを打滴するノズルの位置をインクの種類毎に変更することにより、インクの打滴順序を制御してもよい。
また、本開示の画像形成装置の制御部は、非蛍光性のインクを打滴した上に、前処理液を打滴し、さらに前処理液を打滴した上に、蛍光性のインクを打滴する制御を行ってもよい。
また、本開示の制御装置は、記録媒体に向けてインクを吐出する吐出口が複数種類のインク毎に第1方向に並んだ記録ヘッドと、記録ヘッド及び記録媒体の少なくとも一方を第1方向に相対的に移動させる第1移動部と、記録ヘッド及び記録媒体の少なくとも一方を第1方向と交差する第2方向に相対的に移動させる第2移動部と、を備えた画像形成装置を制御する制御装置であって、複数種類のインクの蛍光性に関する情報に基づいて、複数種類のインク各々についてパス毎に打滴されるインクの量の制御を行う制御部を備える。
また、本開示の制御方法は、記録媒体に向けてインクを吐出する吐出口が複数種類のインク毎に第1方向に並んだ記録ヘッドと、記録ヘッド及び記録媒体の少なくとも一方を第1方向に相対的に移動させる第1移動部と、記録ヘッド及び記録媒体の少なくとも一方を第1方向と交差する第2方向に相対的に移動させる第2移動部と、を備えた画像形成装置の制御方法であって、複数種類のインクの蛍光性に関する情報に基づいて、複数種類のインク各々についてパス毎に打滴されるインクの量の制御を行う処理を含む。
また、本開示の制御プログラムは、記録媒体に向けてインクを吐出する吐出口が複数種類のインク毎に第1方向に並んだ記録ヘッドと、記録ヘッド及び記録媒体の少なくとも一方を第1方向に相対的に移動させる第1移動部と、記録ヘッド及び記録媒体の少なくとも一方を第1方向と交差する第2方向に相対的に移動させる第2移動部と、を備えた画像形成装置の制御方法であって、複数種類のインクの蛍光性に関する情報に基づいて、複数種類のインク各々についてパス毎に打滴されるインクの量の制御を行う処理を含む。
本開示によれば、蛍光性のインクを用いて形成した画像の発色性を向上することができる。
第1実施形態の画像形成装置の構成の一例を示す外観斜視図である。 第1実施形態の画像形成装置の記録媒体搬送路を模式的に示す模式図である。 第1実施形態のキャリッジ上に配置される記録ヘッドの配置形態の一例を示す平面透視図である。 図3における記録ヘッドの拡大図である。 第1実施形態の画像形成装置におけるマルチパス方式の画像形成方法の一例を説明するための説明図である。 第1実施形態における8回のパスを1単位とした描画動作による各走査(パス)の番号と、その走査(パス)によって形成される打滴の位置の関係を模式的に示した模式図である。 第1実施形態の画像形成装置の構成の一例を表すブロック図である。 インクの打滴順と記録媒体上でのインクの配置との関係を説明する説明図である。 第1実施形態の吐出制御部が実行するインク量制御処理の流れの一例を表したフローチャートである。 第1実施形態における蛍光インクと非蛍光インクのパス毎のインク量の一例を示したグラフである。 第1実施形態における蛍光インクと非蛍光インクのパス毎のインク量の他の例を示したグラフである。 第2実施形態の本実施形態の吐出制御部が実行するインク量制御処理の流れの一例を表したフローチャートである。 第2実施形態における蛍光インクと非蛍光インクのパス毎のインク量の一例を示したグラフである。 インクの打滴順と記録媒体上でのインクの配置との関係を説明する説明図である。 第3実施形態のキャリッジ上に配置される記録ヘッドの配置形態の一例を示す平面透視図である。 第3実施形態の本実施形態の吐出制御部が実行するインク量制御処理の流れの一例を表したフローチャートである。 第4実施形態における記録ヘッドの拡大図である。 第4実施形態における8回のパスを1単位とした描画動作による各走査(パス)の番号と、その走査(パス)によって形成される打滴の位置の関係を模式的に示した模式図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態例を詳細に説明する。
[第1実施形態]
まず、図1を参照して、本実施形態の画像形成装置10の構成について説明する。図1は、本実施形態の画像形成装置10の一例の構成を示す外観斜視図である。本実施形態の画像形成装置10は、蛍光性のインク(以下、「蛍光インク」という)を含む複数種類のインクを用いて、記録媒体12に画像を形成する画像形成装置であり、一例として、図1に示すように、いわゆるワイドフォーマットプリンタである。
画像形成装置10は、装置本体20と、装置本体20を支持する支持脚22と、を備えている。装置本体20には、記録ヘッド24と、プラテン26と、ガイド機構28と、キャリッジ30と、が備えられている。
本実施形態の記録ヘッド24は、記録媒体12に向けてインクを吐出するドロップオンデマンド型のインクジェットヘッドである。
本実施形態において記録媒体12として用いる媒体は特に限定されず、例えば、紙、布帛、不織布、及び合成化学繊維等が挙げられるが、本実施形態では、記録媒体12として、浸透性媒体を用いている。
プラテン26は、記録媒体12を支持する。ガイド機構28及びキャリッジ30は、記録ヘッド24を移動可能に支持する。ガイド機構28は、プラテン26の上方において、記録媒体12の搬送方向(以下、単に「搬送方向」という)と交差する方向であって、かつプラテン26の媒体支持面と平行な方向に沿って配置されている。プラテン26の上方とは、重力方向を「下方」として、プラテン26よりも上側の高い位置であることを意味する。本実施形態では、搬送方向と交差する方向であって、かつ記録媒体12の記録面に平行な方向が「主走査方向」に相当し、搬送方向が「副走査方向」に相当する。図1では、矢印Xが副走査方向を示し、矢印Y方向が主走査方向を示している。
なお、本実施形態の主走査方向が本開示の「第1方向」の一例に対応し、本実施形態の副走査方向が本開示の「第2方向」の一例に対応する。
キャリッジ30は、ガイド機構28に沿って主走査方向に往復移動が可能に支持されている。
キャリッジ30には、記録ヘッド24が搭載されている(図3も参照)。記録ヘッド24は、ガイド機構28に沿ってキャリッジ30と共に一体的に移動する。本実施形態の画像形成装置10では、キャリッジ30をガイド機構28に沿って主走査方向に往復移動させることにより、記録ヘッド24を記録媒体12に対して主走査方向に相対移動させる。
装置本体20には、インクカートリッジ36を取り付けるための取付部38が設けられている。インクカートリッジ36は、インクを貯留する交換自在なインクタンクである。インクカートリッジ36は、画像形成装置10で使用される各色のインクに対応して設けられている。本実施形態の画像形成装置10は、一例として、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及びブラック(K)の4色のインクを用いて画像を形成するものであり、これら4色のインクのうちのいずれか1色(一つ)が、蛍光性を有している。以下では、具体例として、マゼンタ(M)のインクが蛍光性を有している場合について説明する。
色別の各インクカートリッジ36は、それぞれ独立に形成されたインク供給経路(図示省略)によって記録ヘッド24に接続される。各色のインク残量が少なくなった場合にインクカートリッジ36の交換が行われる。
次に、本実施形態の画像形成装置10における記録媒体12の搬送路について説明する。図2は、本実施形態の画像形成装置10の記録媒体12の搬送路の一例を模式的に示す模式図である。図2に示すように、プラテン26は、その上面が記録媒体12を支持する支持面となる。プラテン26の位置に対して、搬送方向の上流側にローラ40が設けられている。
本実施形態の記録媒体12は、ロール状に巻かれたシート状の媒体として供給される。供給側のロール42から送り出された記録媒体12は、ローラ40によって搬送される。記録ヘッド24と対向する位置に到達した記録媒体12に対して、記録ヘッド24からインクが吐出されることにより画像が形成される。記録ヘッド24の位置よりも搬送方向の下流側には、画像が形成された後の記録媒体12を巻き取る巻取ロール44が設けられている。また、プラテン26と巻取ロール44との間の記録媒体12の搬送路にはガイド46が設けられている。
画像形成装置10における搬送方式は特に限定されないが、本実施形態では、一例として、供給側のロール42から送り出された記録媒体12がプラテン26を経由して巻取ロール44に巻き取られる、いわゆるロール・ツー・ロール方式が採用されている。その他の方式としては、例えば、巻取ロール44を省略した方式としてもよい。また、画像形成装置10は、例えば、記録媒体12を所望のサイズに切断するカッター等の切断装置を備えていてもよい。また、記録媒体12の供給は、ロールの状態で供給する場合に限らず、例えば、カット紙(いわゆる、枚葉紙)等の1枚ずつ分離された媒体を供給してもよい。
また、本実施形態の画像形成装置10では、プラテン26の裏面側、すなわち、プラテン26における記録媒体12を支持する媒体支持面と反対側には、温調部50、プレ温調部52、及びアフター温調部54が備えられている。温調部50は、画像を形成中の記録媒体12の温度を調整する。本実施形態の画像形成装置10では、温調部50による温度調整により、記録媒体12に着弾したインクの粘度や、表面張力等の物性値が所望の値になり、所望のドット径を得ることが可能となる。プレ温調部52は、温調部50における搬送方向の上流側に設けられている。アフター温調部54は、温調部50における搬送方向の下流側に設けられている。なお、本実施形態の画像形成装置10の構成に限定されず、プレ温調部52及びアフター温調部54の少なくとも一方を省略してもよい。
次に、本実施形態の画像形成装置10におけるキャリッジ30について図3及び図4を参照して説明する。図3は、本実施形態のキャリッジ30上に配置される記録ヘッド24の配置の一例を示す平面透視図である。また、図4は、図3における記録ヘッド24の拡大図である。
図3及び図4に示すように、記録ヘッド24には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及びブラック(K)の各色のインク毎に、インクを吐出するためのノズル62(図4参照)が副走査方向に配列されたノズル列61C、61M、61Y、及び61Kが設けられている。なお、以下は、ノズル列61C、61M、61Y、及び61Kについて、個々を区別せずに総称する場合は、個々を区別する色を表す符号(C、M、Y、及びK)の記載を省略し、単に「ノズル列61」という。
図3ではノズル列61を点線により示し、ノズル62の個別の図示は省略している。一例として、図3及び図4に示した記録ヘッド24では、図の左からイエローのノズル列61Y、マゼンタのノズル列61M、シアンのノズル列61C、及びブラックのノズル列61Kの順で各ノズル列が配置されている状態を示しているが、インクの種類や色の組み合わせ、及びインクの数については本実施形態に限定されない。なお、本実施形態において「インクの種類」とは、色に関する種類に限定されず、インクの性質に応じた種類も含む。
例えば、CMYKの4色に加えて、ライトシアンやライトマゼンタ等の淡インクを使用してもよいし、或いは、淡インクに代えて、またはこれと組み合わせて、白(ホワイト)色等の、他の特別色のインクをさらに使用してもよい。なお、記録ヘッド24には、使用されるインクの色の種類に応じて、該当するインクを吐出するノズル列61が設けられる。また、色別のノズル列61の配置順序については、特に限定はない。
図3及び図4に示した一例のように、本実施形態の記録ヘッド24は、ノズル列61C、61M、61Y、及び61K毎に構成されたヘッドモジュール(24C、24M、24Y、及び24K)が、主走査方向に並んで配置されている。具体的には、本実施形態の記録ヘッド24には、イエローのインクを吐出するノズル列61Yを有するヘッドモジュール24Yと、マゼンタのインクを吐出するノズル列61Mを有するヘッドモジュール24Mと、シアンのインクを吐出するノズル列61Cを有するヘッドモジュール24Cと、ブラックのインクを吐出するノズル列61Kを有するヘッドモジュール24Kとが主走査方向に沿って等間隔に並べて配置されている。以下、ヘッドモジュール24C、24M、24Y、及び24Kについて、記録ヘッド24C、24M、24Y、及び24Kという場合がある。
図4に示したように、ノズル列61C、61M、61Y、及び61Kの各々は、複数個のノズル62が副走査方向に一定の間隔で並んで配列されている。図4では、一例として、ノズル列61C、61M、61Y、及び61Kにそれぞれ30個のノズル62が配列されている形態を示している。各色事に、各ノズル62にはノズル番号0〜29が付与されている。
本実施形態のノズル番号は、ノズル列61における副走査方向の一端側から他端側に向かって順番に連続番号により各ノズル62に付与されている。本実施形態では、ノズル番号を0番から開始しているが、ノズル番号の先頭番号は1番でもよく、任意の整数とすればよい。ノズル番号は、各ノズル62の位置を表す識別番号として用いることができる。
また、本実施形態では、一例として、30個のノズル62が副走査方向に沿って一列に並んだノズル列61を示したが、ノズル列61に含まれるノズル62の数、並びにノズル62の配置形態は本実施形態に限定されない。例えば、ノズル列61は、複数列のノズル列61を組み合わせた二次元ノズル配列により、副走査方向に等間隔でノズル62が並ぶノズル列61であってもよい。
本実施形態の画像形成装置10では、一例として、記録ヘッド24のインク吐出方式としては、圧電素子の変形によってインクを飛ばすピエゾジェット方式を採用している。なお、吐出エネルギー発生素子として、圧電素子に代えて、静電アクチュエータを用いてもよい。また、ヒータ等の発熱体(加熱素子)を用いてインクを加熱して気泡を発生させ、その圧力でインク滴を飛ばすサーマルジェット方式を用いてもよい。
記録ヘッド24は、主走査方向に移動しながら記録媒体12に対してインクを吐出して、記録媒体12の副走査方向に一定の長さを有する領域に対して、画像の形成を行う。そして、画像の形成後に記録媒体12が副走査方向に一定量移動されると、記録ヘッド24は、次の領域に画像形成を行う。本実施形態の画像形成装置10では、以下、記録媒体12が副走査方向に一定量移動される毎に画像形成を繰り返し行って記録媒体12の記録領域の全面にわたって画像形成を行う。
このように、本実施形態の記録ヘッド24はシリアル方式の記録ヘッドである。本実施形態の画像形成装置10(図1参照)は、複数回の主走査方向への記録ヘッド24の主走査により、所定の記録解像度を実現するマルチパス方式を採用している。
次に、本実施形態の画像形成装置10におけるマルチパス方式による画像形成方法について説明する。
図5は、マルチパス方式の画像形成方法の一例を説明するための説明図である。ここでは、説明を簡単にするために、記録ヘッド24の構成を単純化し、記録ヘッド24のノズル列61を一列とし、一列のノズル列61で画像を形成する場合を例に説明する。ノズル列61は、図4で説明したノズル列61C、61M、61Y、及び61Kのいずれか一列を代表して表したものと理解することができる。
また、本実施形態では、記録媒体12を副走査方向へ間欠に搬送するが、図示の便宜上、図5では記録媒体12ではなく、記録ヘッド24を副走査方向に間欠に移動させた状態を図示している。なお、図5では記録媒体12の図示を省略し、記録ヘッド24の動きのみを示した。
図5に示すように、記録ヘッド24が主走査方向(図5における左右方向)に移動している状態においてノズル62からインクの吐出が行われる。主走査方向に沿った記録ヘッド24の往復移動と、副走査方向(図5の縦方向)への記録媒体12の間欠搬送との組み合わせによって、記録媒体12上に二次元の画像が形成される。
本実施形態では、記録ヘッド24が、記録媒体12の主走査方向の端から端まで、移動しながらノズル62からインクの吐出を行ってドットの形成を行うことを「スキャン」または「走査」ともいう。本実施形態では、スキャンを行う場合において、記録ヘッド24が記録媒体12の主走査方向の端から端まで移動することを「パス」といい、移動した回数を「パス」で表す。本実施形態の画像形成装置10では、記録ヘッド24が主走査方向の往路パス及び復路パスの両方でスキャンを行う。すなわち、本実施形態では、記録ヘッド24が主走査方向に往復移動した場合、「2パス」と数える。
本実施形態の画像形成装置10では、一例として、N(Nは自然数)回のスキャン(パス)で所望の解像度の画像を形成させる。この場合、(N+1)回目のスキャンで記録媒体12と記録ヘッド24との相対的な位置関係(ここでは、副走査方向の位置関係)は、図5に示すような関係になる。つまり、N回のスキャンで所望の解像度の画像形成を行うために、1回目、2回目、3回目、・・・と副走査方向に記録媒体12を間欠に搬送し、ちょうど(N+1)回目にノズル列61の長さ(以下、「ノズル列長」という)に対応した位置に繋がるような位置関係とされる。N回書きの動作がシームレスに繋がるためには、1走査目の副走査方向位置から「ノズル列長+1ノズルピッチ」分だけ副走査方向に移動して(N+1)走査目が行われる。「ノズル列長」とは、ノズル62が副走査方向に並んで配列されたノズル列61の副走査方向の長さであり、ノズル列61の両端に位置するノズル62のノズル間距離に相当する。「ノズルピッチ」とはノズル列61における副走査方向のノズル間隔である。
一例として、ノズル配列密度100npiでノズル62が並んだノズル列61を有する記録ヘッド24を用いて、主走査方向に2パス、副走査方向に4パス(主2×副4)の8パス(8回書き)で主走査600dpi×副走査400dpiの解像度を実現する場合について説明する。この場合、使用するノズルは8の倍数でかつ、ノズル数(30個)以下のノズル数に最も近い値である24個のノズルを使用する。npi(nozzle per inch)は、1インチ当りのノズル62の数を表す単位である。dpi(dot per inch)は、1インチ当りのドット数を表す単位である。1インチは約25.4mmである。
以下では、解像度から定まる打滴点の間隔を「打滴点間隔」といい、形成可能な打滴点の位置を表す格子を「打滴点格子」という。なお、「打滴点」は「画素」と同義である。「打滴点間隔」は「画素間隔」と同義であり、解像度における最小のドット間隔に相当する。「打滴点格子」は「画素格子」と同義である。「格子」は、行と列で表されるマトリクスのセルと同義である。
主走査600dpi×副走査400dpiの解像度の場合、主走査方向の打滴点間隔は、25.4mm/600≒42.3μm、副走査方向の打滴点間隔は、25.4mm/400=63.5μmである。これは、打滴点格子の1セル(1画素相当)の大きさ「42.3μm×63.5μm」を表している。記録媒体12の搬送の制御や記録ヘッド24からの打滴位置(すなわち、打滴タイミング)の制御については、この解像度から定まる打滴点間隔を単位として搬送量や位置が制御される。なお、解像度から定まる打滴点間隔を「画素ピッチ」という場合がある。また、ノズルピッチは長さの単位で表すことができるが、これに代えて、副走査方向の打滴点間隔(画素ピッチ)を単位として表すことができる。例えば、副走査400dpiの解像度に対して、ノズル配列密度が100npiである場合、ノズルピッチは、副走査方向の画素ピッチの4倍であることから、副走査方向の画素ピッチを単位として、ノズルピッチを「4」と表現することができる。
主走査方向2パスと副走査方向4パスによるN=8の場合、8回の走査(8パス)で2×4個の打滴点格子を、主走査方向の走査線を2回の走査(パス)、及び副走査方向の走査線を4回の走査(パス)で形成する。
図6はこのような8回の走査(パス)を1単位とした描画動作による各走査(パス)の番号(1〜8)と、その走査(パス)によって形成される打滴の位置の関係の一例を模式的に示した模式図である。図6において、1〜8の数字が付された各セルは、ノズル62によって形成される打滴の位置(画素の位置)を表し、1〜8の数字は、その画素の位置が第何回目の走査(パス)において形成されるかという走査(パス)の番号を表している。例えば、「1」の数字が付されたセル(画素)は、1走査(パス)目で形成する打滴の位置を表している。
図6から明らかなように、1〜8の数字の配置分布は、主走査方向2×副走査方向4の「2×4」の格子が繰り返しの基本単位となっている。本実施形態では、この2×4の格子を「基本単位格子」という。基本単位格子の埋め方(打滴順序)は、図6に示した例に限らないことは言うまでもない。なお、本実施形態の基本単位格子が、本開示の「所定の大きさの領域」の一例に対応する。
本実施形態の画像形成装置10では、例えば、画質や画像形成速度等に基づく作画モードに応じて、解像度と走査パターンが定まり、基本単位格子のセル数、セルの配列形態、及び各セルの走査の番号(走査順番)が決定される。
次に、本実施形態の画像形成装置10の制御系の構成について説明する。図7は、画像形成装置10の制御系の構成の一例を示すブロック図である。図7に示すように、画像形成装置10は、制御装置102を備える。制御装置102としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)等を備えたマイクロコンピュータ等が挙げられる。制御装置102は、情報記憶部124から読み出した各種プログラムを実行することにより、画像形成装置10の全体を制御する。
制御装置102には、記録媒体搬送制御部104、キャリッジ駆動制御部106、画像処理部110、及び吐出制御部112が含まれる。これらの各部は、ハードウエアまたはソフトウエア、若しくはこれらの組合せによって実現される。
記録媒体搬送制御部104は、記録媒体12(図1参照)の搬送を行うための搬送駆動部114を制御する。搬送駆動部114は、ローラ40(図2参照)を駆動する駆動用モータ、及びその駆動回路が含まれる。プラテン26(図1参照)上に搬送された記録媒体12は、記録ヘッド24による主走査方向の往復走査(印刷パスの動き)に合わせて、スワス幅単位で副走査方向へ間欠に搬送される。なお、スワス幅とは、キャリッジ30の往復移動によるスキャンの繰り返し周期によって決められる副走査方向の長さであり、ノズル列61の副走査方向における長さであるノズル列長を、スキャンの繰り返し回数であるパス数で除算して求められる。スキャンの繰り返し回数であるパス数は、設定された解像度の描画を完成させるために必要な走査回数である。
キャリッジ駆動制御部106は、キャリッジ30を主走査方向に移動させる主走査駆動部116を制御する。主走査駆動部116には、キャリッジ30の移動機構に連結される駆動用モータ、及びその制御回路が含まれる。
本実施形態の搬送駆動部114が、本開示の「第2移動部」の一例に対応し、本実施形態の主走査駆動部116が、本開示の「第1移動部」の一例に対応する。
主走査駆動部116の駆動用モータ、及び搬送駆動部114の駆動用モータには、エンコーダ130が取り付けられている。制御装置102には、エンコーダ130から、各駆動モータの回転量及び回転速度に応じたパルス信号が入力される。制御装置102は、エンコーダ130から入力されるパルス信号に基づいて、キャリッジ30の位置及び記録媒体12の位置を把握する。
画像処理部110は、画像入力I/F(InterFace)126を介して外部の装置から入力された画像データに画像処理を施して、画像形成用のドットデータに変換する。
画像処理部110は、ディザ法によるハーフトーン処理を実施する。すなわち、画像処理部110は、入力された画像データである連続調画像に対して、ディザマスクを用いて画素値の量子化処理を行い、画像形成用のドットデータに対応するハーフトーン画像を生成する。
吐出制御部112は、画像処理部110において生成されたドットデータに基づいて、記録ヘッド24を駆動するヘッド駆動回路128を制御することにより、記録ヘッド24の各ノズル62からのインクの吐出を制御する。また、本実施形態の吐出制御部112は、複数種類のインクの蛍光性に関する情報に基づいて、複数種類のインク各々について、パス毎に打滴されるインクの量を制御する。本実施形態の吐出制御部112が、本開示の「制御部」の一例に対応する。
情報記憶部124は、例えば不揮発性メモリが用いられており、制御装置102の制御に必要な各種プログラムや各種データを格納している。例えば、情報記憶部124は、プログラムとして、制御装置102の各部が実行する制御プログラム、及び走査パターンプログラム等を格納している。走査パターンプログラムは、上述したマルチパス方式の画像形成用のプログラムであり、副走査方向に間欠搬送される記録媒体12に対する記録ヘッド24の主走査方向の往復走査(パスの動き)やパス数(スキャンの繰り返し回数)を規定する。主走査方向への記録ヘッド24の移動を伴うパスの動きには、ドット形成における記録ヘッド24の移動方向、インクを吐出させるノズル62の選択、及び吐出タイミングの少なくとも一つが含まれる。パスの動きとパス数の組み合わせとによって定まる走査のパターンを「走査パターン」という。
制御装置102には、入力装置122及び表示装置120が接続されている。入力装置122には、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、または操作ボタンなど、各種の手段を採用することができ、これらの適宜の組み合わせであってもよい。画像形成装置10のユーザ(オペレータ等)は、入力装置122を用いて各種情報の入力を行うことができる。
表示装置120には、液晶ディスプレイ等が用いられる。ユーザは、入力装置122により入力した情報やその他の各種情報、及びシステムの状態等を表示装置120における表示を通じて確認することができる。
センサ132は、キャリッジ30に取り付けられている。制御装置102は、センサ132から入力されるセンサ信号に基づいて記録媒体12の幅を把握することができる。
上述したように、本実施形態の画像形成装置10では、蛍光インク(具体例としてマゼンタ(M))を用いて記録媒体12上に画像を形成する。画像を形成するにあたり、吐出制御部112は、複数種類のインクの蛍光性に関する情報に基づいて、複数種類のインク各々について、パス毎に打滴されるインクの量を制御する。
本実施形態の吐出制御部112は、上記制御として、蛍光インクが記録媒体12上で他のインクよりも上になる順序とする制御を行うため、この制御について以下に説明する。
まず、複数種類のインクを、浸透性媒体である記録媒体12上に重ねて打滴した場合の、記録媒体12上におけるインクの順序について、図8を参照して説明する。なお、図8では、一例として、記録媒体12の記録面12Aに、マゼンタ色のインク90M(以下、「マゼンタインク90M」という)を打滴した上にシアン色のインク90C(以下、「シアンインク90C」という)を重ねて打滴する場合を示している。
まず、図8の(A)に示すように、マゼンタインク90Mを打滴すると、図8の(B)に示すように、記録媒体12に着弾したマゼンタインク90Mは、記録面12Aの表面側(図8における上側)に浸透した状態になる。この状態で、図8の(B)に示すように、記録媒体12の記録面12Aに、シアンインク90Cを打滴する。すると、図8の(C)に示すように、記録媒体12に着弾したシアンインク90Cは、マゼンタインク90Mの下層側に浸透する。その結果、図8の(B)に示したように、先に記録媒体12に着弾したマゼンタインク90Mのほうが、後から記録媒体12に着弾したシアンインク90Cよりも、記録媒体12の記録面12Aに近い方に位置することになり、マゼンタインク90Mの下層側に浸透したシアンインク90Cでは、記録面12A側から入射される光がマゼンタインク90Mにより遮られることになる。一方、マゼンタインク90Mには、記録面12A側から入射される光が遮られずに到達する。従って、上述したように蛍光性のマゼンタインク90Mが、蛍光特性を十分に発揮することができ、例えば、彩度が向上する。
このように、浸透性媒体を記録媒体12として用いる場合、記録媒体12に先に着弾したインクのほうが、後から着弾したインクよりも記録媒体12上で上側(記録面12A側)になる傾向がある。
そこで、本実施形態の画像形成装置10の吐出制御部112は、蛍光インクが記録媒体12上で他のインクよりも上になる(記録面12側に位置する)順序とするための制御として、基本格子を生成するための複数のパスのうち前半のパスにおいて蛍光インクの量(吐出されるインクの総量、以下「インクの量」という)を、非蛍光性のインク(以下、「非蛍光インク」という)の量吐出されるインクの総量)よりも増加させる制御(以下、「インク量制御」という)を行う。
このように制御を行うことにより、蛍光インクと非蛍光インクとでは、蛍光インクのほうが記録媒体12に先に打滴(着弾)される量が多くなる。そのため、蛍光インクのほうが、非蛍光インクよりも、記録媒体12上で上側(記録面12A側)になる割合が高くなる。
図9には、本実施形態の吐出制御部112が実行するインク量制御処理の流れの一例を表したフローチャートを示す。なお、本実施形態では、画像形成装置10が入力装置122等から指示された画像の形成を実行する場合に、吐出制御部112が情報記憶部124に記憶された制御プログラムを実行することにより、図9に示したインク量制御処理を実行する。
ステップS100で吐出制御部112は、画像形成装置10が蛍光インクを備えているか否かを判定する。ここで、画像形成装置10が蛍光インクを備えているか否かを吐出制御部112が判定する方法は特に限定されない。例えば、画像形成装置10にインクカートリッジ36を取り付ける場合に、インクカートリッジ36により供給されるインクの蛍光性を表す情報を情報記憶部124等に記憶させておき、吐出制御部112が記憶されている情報に基づいて判定を行う方法としてもよい。また、例えば、吐出制御部112等からユーザが画像の形成を指示する場合に、インクの蛍光性を表す情報として、蛍光インクの有無等も入力し、吐出制御部112が入力された情報に基づいて判定を行う方法としてもよい。
画像形成装置10が蛍光インクを備えない場合、例えば、非蛍光インクであるマゼンタインクを備える場合がある。このように画像形成装置10が蛍光インクを備えない場合、ステップS100の判定が否定判定となり本インク量制御処理を終了する。この場合、吐出制御部112は、本インク量制御処理によるパス毎のインク量の制御を行わず、通常の画像形成における制御、すなわち、画像データに応じた所定のインク量を吐出させる制御を行う。
一方、本実施形態では、上述したように、画像形成装置10が備える4色(4つ)のインクのうち、マゼンタインク90Mが蛍光インクであるため、ステップS100の判定が肯定判定となり、ステップS102へ移行する。
ステップS102で吐出制御部112は、画像形成に蛍光インクを使用するか否かを判定する。例えば、モノクロの画像を形成する場合等、画像の形成にマゼンタインク90Mを使用しない場合がある。このように画像の形成に蛍光インクを使用しない場合、ステップS102の判定が否定判定となり本インク量制御処理を終了する。この場合、上記ステップS100で否定判定となった場合と同様に、吐出制御部112は、通常の画像形成における制御を行う。
一方、画像形成に蛍光インクを使用する場合、ステップS102の判定が肯定判定となり、ステップS104へ移行する。
ステップS104で吐出制御部112は、主走査駆動部116によるキャリッジ30(記録ヘッド24)の移動に応じて、パス毎に、インク量の制御を行う。
本実施形態の吐出制御部112は、基本単位格子を生成するための複数のパスのうち、前半のパスにおいて蛍光インクの量を、非蛍光インクの量よりも多くし、また、後半のパスにおいて蛍光インクの量を、非蛍光インクの量よりも少なくする制御を行う。なお、本実施形態では、基本単位格子を生成するのに用いられるインクの総量は、インク毎に、通常の画像形成におけるインク量と同量としている。
図10には、一例として、8回の走査(8パス)で基本単位格子を生成する場合における、蛍光インクであるマゼンタインク90Mの量と非蛍光インクであるシアンインク90Cのインク量との関係を示す。
図10に示した一例では、蛍光インクであるマゼンタインク90Mのインク量は、走査回数(パス番号)の増加に応じて減少する。一方、非蛍光インクであるシアンインク90Cのインク量は、走査回数(パス番号)の増加に応じて増加する。図10に示した一例では、前半のパス(バス番号1〜4)では、蛍光インクであるマゼンタインク90Mのインク量のほうが、非蛍光インクであるシアンインク90Cのインクの量よりも多い。また、後半のパス(パス番号5〜8)では、非蛍光インクであるシアンインク90Cのインク量のほうが、蛍光インクであるマゼンタインク90Mのインクの量よりも多い。
吐出制御部112は、主走査駆動部116によるキャリッジ30の走査に応じて、基本単位格子に基づいて8回の走査(8パス)を1単位として、図10に示したように、各インクのインク量を制御する。
次のステップS106で吐出制御部112は、本インク量制御処理を終了するか否かを判定する。例えば、画像形成を終了する場合等は、ステップS106の判定が肯定判定となり、本インク量制御処理を終了する。一方、画像形成の途中である場合等は、ステップS106の判定が否定判定となり、ステップS104に戻り、上記インク量の制御を画像形成が終了するまで行う。
このように、本実施形態の画像形成装置10では、吐出制御部112が、複数種類のインクの蛍光性に関する情報に基づいて、複数種類のインク各々についてパス毎に打滴されるインクの量の制御として、複数のパスのうち前半のパスにおいて蛍光インクであるマゼンタインク90Mの量を、非蛍光インクであるシアンインク90Cの量よりも増加させる制御を行う。
また、別の観点から言い替えると、本実施形態の吐出制御部112は、複数のパスのうち前半のパスにおける蛍光インクであるマゼンタインク90Mの量を、後半のパスにおけるインクの量よりも多くする制御を行っている。さらに、別の観点から言い替えると、本実施形態の吐出制御部112は、複数のパスのうち後半のパスにおいて非蛍光インクであるシアンインク90Cの量を、蛍光インクであるマゼンタインク90Mの量よりも増加させる制御を行っている。
このような制御を行うことにより、本実施形態の吐出制御部112は、蛍光性のインクが記録媒体上で他のインクよりも上になる順序とする制御を行う。これにより、本実施形態の画像形成装置10によれば、蛍光インクを用いて形成した画像の発色性を向上することができる。
なお、本実施形態では、基本格子を生成する単位である8回の走査(パス)を行うにあたり、パスに応じて、蛍光インクであるマゼンタインク90Mのインクの量を徐々に減少させる一方、非蛍光インクであるシアンインク90Cのインクの量を徐々に増加させる形態について説明したが制御方法はこれに限定されない。
例えば、図11に示すように、吐出制御部112が制御を行ってもよい。図11に示した一例では、吐出制御部112は、蛍光インクであるマゼンタインク90Mの前半のパス番号1〜4番のインクの量を同一、後半のパス番号5〜8番のインクの量を同一、かつ、1回のパスにおけるインクの量は後半のパスよりも前半のパスの方を多くする制御を行う。また、非蛍光インクであるシアンインク90Cの前半のパス番号1〜4番のインクの量を同一、後半のパス番号5〜8番のインクの量を同一、かつ、1回のパスにおけるインクの量は前半のパスよりも後半のパスの方を多くする制御を行う。さらに、吐出制御部112は、前半のパスでは、蛍光インクであるマゼンタインク90Mのインクの量を非蛍光インクであるシアンインク90Cのインクの量よりも多くし、後半のパスでは、非蛍光インクであるシアンインク90Cのインクの量を蛍光インクであるマゼンタインク90Mの量よりも多くする制御を行う。
[第2実施形態]
本実施形態の画像形成装置10は、吐出制御部112が、蛍光インクが記録媒体12上で他のインクよりも上になる(記録面12側に位置する)順序とするための制御であるインク量制御処理が第1実施形態のインク量制御処理(図9参照)と異なっている。
上述した図3及び図4に示した一例のように、各色の記録ヘッド24(ノズル列61)は、副走査方向(Y方向)に並んでいる。そのため、1往復のパス(2回分のパス)において、往路のパスと、復路のパスとでは、記録媒体12に着弾されるインクの順番が逆になる。
そこで、本実施形態の画像形成装置10の吐出制御部112は、蛍光インクが非蛍光インクよりも先に打滴(着弾)されるパスでは、蛍光インクが非蛍光インクよりも後に打滴(着弾)されるパスよりもインクの量を多くする制御を行う。このように制御を行うことにより、蛍光インクと非蛍光インクとでは、蛍光インクのほうが記録媒体12に先に打滴(着弾)される量が多くなる。そのため、蛍光インクのほうが、非蛍光インクよりも、記録媒体12上で上側(記録面12A側)になる割合が高くなる。
図12には、本実施形態の吐出制御部112が実行するインク量制御処理の流れの一例を表したフローチャートを示す。図12に示した本実施形態のインク量制御処理は、第1実施形態におけるインク量制御処理(図9参照)のステップS104に代わりステップS105を実行する点で異なっているため、ステップS105について説明する。
ステップS105で吐出制御部112は、主走査駆動部116によるキャリッジ30(記録ヘッド24)の移動に応じて、蛍光インクについては、非蛍光インクよりも先に打滴(記録媒体12に着弾)するパスでは、非蛍光インクよりも後に打滴(記録媒体12に着弾)するパスよりもインクの量を多くする制御を行う。また、本実施形態では、吐出制御部112は、非蛍光インクについては、パスの順番(番号)にかかわらず、インクの量を一定量とする制御を行う。
図13には、一例として、8回の走査(8パス)で基本単位格子を生成する場合における、蛍光インクであるマゼンタインク90Mの量と非蛍光インクであるシアンインク90Cのインク量との関係を示す。
図13に示した一例では、パス番号が奇数(1、3、5、7)では、蛍光インクの方が非蛍光インクよりも先に打滴(記録媒体12に着弾)し、パス番号が偶数(2、4、6、8)では、蛍光インクの方が非蛍光インクよりも後に打滴(着弾)する場合を示している。
図13に示した一例では、蛍光インクであるマゼンタインク90Mでは、非蛍光インクよりも先に打滴(着弾)する場合の方が、非蛍光インクよりも後に打滴(着弾)する場合よりもインク量が多い。また、図13に示した一例では、蛍光インクの方が先に打滴(着弾)するパス(バス番号1、3、5、7)では、蛍光インクであるマゼンタインク90Mのインク量のほうが、非蛍光インクであるシアンインク90Cのインクの量よりも多い。
なお、本実施形態においても、基本単位格子を生成するのに用いられるインクの総量は、インク毎に、通常の画像形成におけるインク量と同量としている。
このように本実施形態の吐出制御部112は、主走査駆動部116によるキャリッジ30の走査に応じて、基本単位格子に基づいて8回の走査(8パス)を1単位として、図13に示したように、各インクのインク量を制御する。
このように吐出制御部112が制御を行うことにより、蛍光インクのほうが、非蛍光インクよりも、記録媒体12上で上側(記録面12A側)になる割合が高くなる。
従って、本実施形態の画像形成装置10においても、第1実施形態の画像形成装置10と同様に、蛍光インクを用いて形成した画像の発色性を向上することができる。
なお、本実施形態では、非蛍光インクであるシアンインク90Cのインクの量は、パスにかかわらず一定量とする制御を行う場合について説明したが、非蛍光インクのインク量はこれに限定されない。例えば、非蛍光インクが蛍光インクよりも先に打滴(着弾)される場合と、後に打滴(着弾)される場合とでインクの量を異ならせてもよい。この場合、例えば、非蛍光インクが蛍光インクよりも先に打滴(着弾)される場合のほうが、後に打滴(着弾)される場合よりもインクの量を多くする制御を行ってもよい。
[第3実施形態]
上記第1及び第2実施形態の画像形成装置10では、先に記録媒体12に着弾したインクが、記録媒体12(記録面12A)上では上になる現象に基づいて、吐出制御部112が、複数のインク各々の蛍光に関する情報に基づいてパス毎にインク量を制御していた。これに対して、本実施形態の画像形成装置10では、吐出制御部112が、先に記録媒体12に着弾したインクを、記録媒体12(記録面12A)上では上とするための制御を行う。なお、本実施形態では、蛍光か非蛍光かに関わらず、YMCK各々のインクについて区別せずに総称する場合は、「カラーインク」という。
上述したように、記録媒体12にインクが浸透する場合、先に記録媒体12に着弾したインクが、記録媒体12(記録面12A)上では上になる。一方、例えば、記録媒体12にインクが浸透しない場合、先に着弾したインクの上に後から着弾したインクが重なることになる。
この現象を図14を参照して説明する。なお、図14では、一例として、記録媒体12の記録面12Aに、非蛍光インクであるシアンインク90Cを打滴した上に蛍光インクであるマゼンタインク90Mを重ねて打滴する場合を示している。
まず、図14の(A)に示すように、前処理液90Bを打滴すると、図14(B)に示すように、記録媒体12に着弾した前処理液90Bは、記録面12Aの表面側(図8における上側)に浸透した状態になり、記録媒体12の記録面12Aを硬化または半硬化させる。
この状態で図14(B)に示すようにシアンインク90Cを打滴すると、図14(C)に示すように、記録媒体12に着弾したシアンインク90Cは、記録面12Aに浸透せず、記録媒体12Aの上に位置した状態になる。さらに、この状態で図14(C)に示すようにマゼンタインク90Mを打滴すると、図14(D)に示すように、シアンインク90Cの上に、マゼンタインク90Mが位置した状態となる。
その結果、図14(D)に示したように、後に記録媒体12に着弾したマゼンタインク90Mのほうが、先に記録媒体12に着弾したシアンインク90Cよりも、記録媒体12の記録面12A上で上側に位置することになり、蛍光性のマゼンタインク90Mが、蛍光特性を十分に発揮することができ、例えば、彩度が向上する。
そこで、本実施形態の画像形成装置10では、記録媒体12の記録面12Aに記録媒体12の表面を硬化(半硬化も含む)させる前処理液を吐出し、硬化した記録面12Aの上に、蛍光インクを含むカラーインクを吐出させる制御を行う。
例えば、本実施形態の画像形成装置10では、図15に示した一例のように、キャリッジ30が、前処理液を吐出するためのノズル列61B1を備えた記録ヘッド24B1と、前処理液を吐出するためのノズル列61B2備えた記録ヘッド24B2と、をさらに備える。図14に示すように、記録ヘッド24B1と、記録ヘッド24B2とは、他の色の記録ヘッド24(ヘッドモジュール24Y、24M、24C、及び24K)が配列された副走査方向の両端部にそれぞれ位置している。このように、記録ヘッド24B1、24B2を配置することにより、往路のパス及び復路のパスいずれにおいても、記録媒体12には、まず、前処理液が打滴(着弾)することになる。
図16には、本実施形態の吐出制御部112が実行するインク量制御処理の流れの一例を表したフローチャートを示す。図16に示した本実施形態のインク量制御処理は、第1実施形態におけるインク量制御処理(図9参照)のステップS104に代わりステップS200を実行する点で異なっているため、ステップS200について説明する。
ステップS200で吐出制御部112は、ヘッド駆動回路128を制御して、記録ヘッド24B1または記録ヘッド24B2から、まず前視処理液を打滴させた後、画像データに応じて、その他のカラーインク(マゼンタインク90M、イエローインク90Y、シアンインク90C等)を打滴させる。
このように、本実施形態の画像形成装置10では、いずれの色のインクが蛍光インクであるか非蛍光インクであるかにかかわらず、カラーインクの打滴前に、前処理液を打滴することにより、記録媒体12の表面を非浸透性としている。そのため、本実施形態の画像形成装置10では、蛍光インクを非蛍光インクよりも後に打滴した場合に、蛍光インクを用いて形成した画像の発色性を向上することができる。
なお、本実施形態では、上述のようにいずれの色のインクが蛍光インクであるか非蛍光インクであるかにかかわらず、カラーインクの打滴前に、前処理液を打滴する場合について説明したが、前処理液を打滴する順番は本実施形態に限定されない。例えば、吐出制御部112は、非蛍光インクが先に打滴(着弾)された場合に、この後、蛍光インクが打滴される前に、前処理液を、非蛍光インクが着弾された上に打滴するように制御してもよい。また例えば、蛍光インクが非蛍光インクよりも先に打滴される場合は、前処理液を打滴しないようにしてもよい。この場合、上記第1及び第2実施形態と同様に、記録媒体12に浸透することにより、先に打滴された蛍光インクの方が、非蛍光インクよりも上になる。
[第4実施形態]
上記第1及び第2実施形態の画像形成装置10では、吐出制御部112が、複数のインク各々の蛍光に関する情報に基づいてパス毎にインク量を制御することにより、蛍光インクを、非蛍光インクよりも、記録媒体12上で上側(記録面12A側)にする制御を行った。これに対して、本実施形態の画像形成装置10では、インクが蛍光か非蛍光かによって定められた各色のインクを打滴(吐出)するノズル62の配置に応じて、吐出制御部112がインクの打滴順序を制御する場合について説明する。
本実施形態の画像形成装置10では、キャリッジ30における各色の記録ヘッド24の配置が、第1実施形態の記録ヘッド24(図3及び図4参照)と異なっている。
本実施形態では、一例として、蛍光インクであるマゼンタインク90Mと、非蛍光インクであるイエローインク90Y及びシアンインクCとについて説明する。図17には、本実施形態の記録ヘッド24M、24Y、及び24Cの拡大図の一例を示す。
本実施形態の各記録ヘッド24の配置は、色毎に、ノズル62の位置が、解像度(本実施形態では、第1実施形態で上述したように400dpi)分、副走査方向にずれている。
本実施形態の画像形成装置10においても、マルチパス方式による画像形成方法は、第1実施形態の画像形成装置10(図5参照)と同様である。
図18には、本実施形態の画像形成装置10における8回の走査(パス)を1単位とした描画動作による各走査(パス)の番号(1〜8)と、その走査(パス)によって形成される打滴の位置の関係の一例を模式的に示した模式図を示す。
図18に示した、マゼンタインク90Mにより生成される基本単位格子96Mと、イエローインク90Yにより生成される基本単位格子96Yと、シアンインク96Cにより生成される基本単位格子96Cとは、記録媒体12の同一箇所に形成される。すなわち、基本単位格子96Mと、基本単位格子96Yと、基本単位格子96Cとは、記録媒体12上で重なりあう。
図18に示したように、マゼンタインク90Mによる基本単位格子96Mは、第1実施形態で説明した基本単位格子(図6参照)と同様になる。一方、イエローインク90Yによる基本単位格子96Yと、シアンインク90Cによる基本単位格子96Cとは、図17に示したように記録ヘッド24の配置に応じてノズルの配置がずれているため、ノズル62によって形成される打滴の位置(画素の位置)が、第1実施形態で説明した基本単位格子と異なっている。そのため、例えば、図18に示した例では、マゼンタインク90Mのパス番号1番と、シアンインク90Cのパス番号2番と、シアンインク90Cのパス番号3番とが同一位置に対応している。これは、この位置において、マゼンタインク90Mの上に、イエローインク90Yが打滴(着弾)され、その上にシアンインク90Cが打滴(着弾)されることを表している。従って、記録媒体12のこの位置に置いては、記録媒体12の記録面12Aにおいて、マゼンタインク90Mが最も上に位置することになる。
このように、図18に示した例では、イエローインク90Yは、パス番号2〜8番では、マゼンタインク90Mよりも後に打滴される。また、シアンインク90Cは、パス番号3〜8番では、マゼンタインク90Mよりも後に打滴される。
従って、図18に示した例では、マゼンタインク90Mは、パス番号、3〜8において、記録媒体12の記録面12Aにおいて、イエローインク90Y及びシアンインク90Cよりも上に位置することになる。
従って、本実施形態の画像形成装置10においても、第1実施形態の画像形成装置10と同様に、蛍光インクであるマゼンタインク90Mを用いて形成した画像の発色性を向上することができる。なお、上述のように、マゼンタインク90Mが蛍光インクであり、イエローインク90Y及びシアンインク90Cが非蛍光インクの場合、記録媒体12に形成された画像の色のうち、R(赤)及びB(青)色の彩度が高くなる。
一方、上述と異なり、イエローインク90Yが蛍光インクであり、マゼンタインク90M及びシアンインク90Cが非蛍光インクの場合でも、少なくともイエローインク90Yがシアンインク90Cよりも先に打滴されることにより、記録媒体12上で上になるため、同様にイエローインク90Yを用いて形成した画像の発色性を向上することができる。なお、この場合、記録媒体12に形成された画像の色のうち、G(緑)色の彩度が高くなる。
なお、本実施形態では、一例として、蛍光インクであるマゼンタインク90Mと、非蛍光インクであるイエローインク90Y及びシアンインクCの各記録ヘッド24M、24Y、及び24Cについて、予め図17に示したように、副走査方向に解像度に応じて、配置がずれている場合について説明したが、本形態に限定されない。
例えば、各記録ヘッド24が副走査方向に移動可能な場合、吐出制御部112が、各色のインクの蛍光性に関する情報と、解像度とに基づいて、記録ヘッド24(ノズル62)の配置を図17に例示したように副走査方向にずらしてもよい。
またさらに、例えば、各記録ヘッド24が主走査方向に配置されている位置(順番)を変更可能な場合、吐出制御部112が、各色のインクの蛍光性に関する情報に基づいて、図17に例示したように蛍光インクの記録ヘッド24の配置(順番)を制御してもよい。
なお、いずれにおいても、吐出制御部112は、蛍光インクにより生成される基本単位格子のパス番号の順序(配置)が、図18に例示した基本単位格子96Mのパス番号と同様の順序(配置)となるように制御すればよい。
以上説明したように、上記各実施形態の画像形成装置10は、記録媒体12に向けてインクを吐出する吐出口であるノズル62が蛍光インクを含む複数種類のインク毎に主走査方向に並んだ記録ヘッド24と、記録ヘッド24及び記録媒体12の少なくとも一方を主走査方向に相対的に移動させる主走査駆動部と、記録ヘッド24及び記録媒体12との少なくとも一方を主走査方向と交差する副走査方向に相対的に移動させる搬送駆動部と、複数種類のインクの蛍光性に関する情報に基づいて、複数種類のインク各々についてパス毎に打滴されるインクの量の制御を行う吐出制御部112と、を備える。
これにより、上記各実施形態の画像形成装置10によれば、蛍光性のインクが記録媒体上で他のインクよりも上になる順序とされる。
従って、上記各実施形態の画像形成装置10によれば、蛍光インクを用いて形成した画像の発色性を向上することができる。
なお、上記各実施形態で説明した画像形成装置10の構成及び吐出制御部112の動作等は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更可能であることはいうまでもない。例えば、上記各実施形態を組み合わせてもよいことは言うまでもない。また例えば、上記各実施形態では、キャリッジ駆動制御部106が主走査駆動部116により、キャリッジ30(記録ヘッド24)を主走査方向に移動させる場合について説明したが、キャリッジ30を固定とし、記録媒体12を主走査方向に移動させてもよい。また同様に、上記各実施形態では、記録媒体搬送制御部104が搬送駆動部により記録媒体12を副走査方向に搬送させる場合について説明したが、記録媒体12を固定とし、キャリッジ30(記録ヘッド24)を副走査方向に移動させてもよい。
10 画像形成装置
12 記録媒体
12A 記録面
20 装置本体
22 支持脚
24、24B1、24B2 記録ヘッド
24Y、24M、24C、24K ヘッドモジュール
26 プラテン
28 ガイド機構
30 キャリッジ
36 インクカートリッジ
38 取付部
40 ローラ
42 ロール
44 巻取ロール
46 ガイド
50 温調部
52 プレ温調部
54 アフター温調部
61、61Y、61M、61C、61K、61B1、61B2 ノズル列
62 ノズル
90C シアンインク
90M マゼンタインク
90Y イエローインク
90B 前処理液
96C、96M、96Y 基本単位格子
102 制御装置
104 記録媒体搬送制御部
106 キャリッジ駆動制御部
110 画像処理部
112 吐出制御部
114 搬送駆動部
116 主走査駆動部
120 表示装置
122 入力装置
124 情報記憶部
126 画像入力I/F
128 ヘッド駆動回路
130 エンコーダ
132 センサ
X、Y 矢印

Claims (11)

  1. 記録媒体に向けてインクを吐出する吐出口が蛍光性のインクを含む複数種類のインク毎に第1方向に並んだ記録ヘッドと、
    前記記録ヘッド及び前記記録媒体の少なくとも一方を前記第1方向に相対的に移動させる第1移動部と、
    前記記録ヘッド及び前記記録媒体の少なくとも一方を前記第1方向と交差する第2方向に相対的に移動させる第2移動部と、
    前記複数種類のインクの蛍光性に関する情報に基づいて、前記複数種類のインク各々についてパス毎に打滴されるインクの量の制御を行う制御部と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記情報に基づいて、前記複数種類のインクの打滴順序の制御をさらに行う、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、蛍光性のインクと非蛍光性のインクとを前記記録媒体上に重ねて打滴させる場合に、前記情報に基づいて、前記蛍光性のインクが記録媒体上で他のインクよりも上になる順序とする制御を行う、
    請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 所定の複数のパスにより所定の大きさの領域毎に、前記第1方向に複数回数、及び前記第2方向に複数回数インクを吐出することにより前記記録媒体上に画像を形成する場合に、
    前記制御部は、前記複数のパスのうち前半のパスにおいて蛍光性のインクの量を、非蛍光性のインクの量よりも増加させる制御を行う、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 所定の複数のパスにより所定の大きさの領域毎に、前記第1方向に複数回数、及び前記第2方向に複数回数インクを吐出することにより前記記録媒体上に画像を形成する場合に、
    前記制御部は、前記複数のパスのうち前半のパスにおける蛍光性のインクの量を、後半のパスにおける前記蛍光性のインクの量よりも多くする制御を行う、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 所定の複数のパスにより所定の大きさの領域毎に、前記第1方向に複数回数、及び前記第2方向に複数回数インクを吐出することにより前記記録媒体上に画像を形成する場合に、
    前記制御部は、前記複数のパスのうち後半のパスにおいて非蛍光性のインクの量を、蛍光性のインクの量よりも増加させる制御を行う、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記インクを打滴するノズルの位置をインクの種類毎に変更することにより、インクの打滴順序を制御する、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、非蛍光性のインクを打滴した上に、前処理液を打滴し、さらに前記前処理液を打滴した上に、前記蛍光性のインクを打滴する制御を行う、
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 記録媒体に向けてインクを吐出する吐出口が複数種類のインク毎に第1方向に並んだ記録ヘッドと、前記記録ヘッド及び前記記録媒体の少なくとも一方を前記第1方向に相対的に移動させる第1移動部と、前記記録ヘッド及び前記記録媒体の少なくとも一方を前記第1方向と交差する第2方向に相対的に移動させる第2移動部と、を備えた画像形成装置を制御する制御装置であって、
    前記複数種類のインクの蛍光性に関する情報に基づいて、前記複数種類のインク各々についてパス毎に打滴されるインクの量の制御を行う制御部を備えた、
    制御装置。
  10. 記録媒体に向けてインクを吐出する吐出口が複数種類のインク毎に第1方向に並んだ記録ヘッドと、前記記録ヘッド及び前記記録媒体の少なくとも一方を前記第1方向に相対的に移動させる第1移動部と、前記記録ヘッド及び前記記録媒体の少なくとも一方を前記第1方向と交差する第2方向に相対的に移動させる第2移動部と、を備えた画像形成装置の制御方法であって、
    前記複数種類のインクの蛍光性に関する情報に基づいて、前記複数種類のインク各々についてパス毎に打滴されるインクの量の制御を行う、
    処理を含む制御方法。
  11. 記録媒体に向けてインクを吐出する吐出口が複数種類のインク毎に第1方向に並んだ記録ヘッドと、前記記録ヘッド及び前記記録媒体の少なくとも一方を前記第1方向に相対的に移動させる第1移動部と、前記記録ヘッド及び前記記録媒体の少なくとも一方を前記第1方向と交差する第2方向に相対的に移動させる第2移動部と、を備えた画像形成装置の制御をコンピュータに実行させる制御プログラムであって、
    前記複数種類のインクの蛍光性に関する情報に基づいて、前記複数種類のインク各々についてパス毎に打滴されるインクの量の制御を行う、
    処理を含む制御プログラム。
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