JPWO2018138935A1 - 試験試料が植物病原性真菌を含有するかどうかを判定する方法 - Google Patents

試験試料が植物病原性真菌を含有するかどうかを判定する方法 Download PDF

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Abstract

試験試料が植物病原性真菌を含有するかどうかを判定する方法であって、(a)貫通孔を具備する基板の表側の面に、試験試料を配置する工程、ここで、基板はセルロースフィルムをその裏側の面に具備しており、セルロースフィルムは貫通孔を有しておらず、かつ2マイクロメートルを越えて3.7マイクロメートル以下の厚みを有しており、かつ基板の貫通孔は、7.065マイクロ平方メートル以上19.625マイクロ平方メートル以下の断面積を有しており、(b)試験試料を静置する工程、(c)セルロースフィルムの裏面を観察する工程、および(d)セルロースフィルムの裏面にセルロースフィルムを貫通した真菌が見いだされた場合には、試験試料は植物病原性真菌を含有すると判定する工程、を含む方法。

Description

本発明は、試験試料が植物病原性真菌を含有するかどうかを判定する方法に関する。
特許文献1は、糸状菌計量方法を開示している。図10は、特許文献1に開示された糸状菌計量方法のために用いられる微多孔膜支持体の断面図を示す。特許文献1に開示された糸状菌計量方法は、被験材料中の糸状菌数を計量するのに短時間の培養で糸状菌を計量し、また、正確な糸状菌を計量することができる糸状菌計量方法を提供することを目的としている。この糸状菌計量方法は、液体培養で培養した糸状菌13、または微多孔膜支持体4の微多孔膜1上で培養した糸状菌13の複数に伸びた菌糸を撮像した後、形状と面積および発光輝度を画像解析手段10で認識し解析させることにより、糸状菌13を短時間の培養で計量できるという作用を有する。微多孔膜1は、押さえリング2およびベース3の間に挟まれている。
非特許文献1は、植物病原性卵菌の1種であるPhytophthora sojaeの偽菌糸が、3マイクロメートルの孔を有するPET膜を貫通することを開示している。
特開2005−287337号公報
本発明の目的は、植物病原性真菌および植物非病原性真菌の2種類の真菌の中から、試験試料が植物病原性真菌を含有するかどうかを選択的に判定する方法を提供することである。
試験試料が植物病原性真菌を含有するかどうかを判定する方法であって、以下の工程を具備する:
(a) 貫通孔を具備する基板の表側の面に、前記試験試料を配置する工程、
ここで、
前記基板は、セルロースフィルムを、その裏側の面に具備しており、
前記セルロースフィルムは貫通孔を有しておらず、
前記セルロースフィルムは、2マイクロメートルを越えて、3.7マイクロメートル以下の厚みを有しており、かつ
前記貫通孔は、7.065マイクロ平方メートル以上19.625マイクロ平方メートル以下の断面積を有しており、
(b) 工程(a)の後、前記試験試料を静置する工程、
(c) 工程(b)の後、前記セルロースフィルムの裏面を観察する工程、および
(d) 工程(c)において、前記セルロースフィルムを貫通した真菌が前記フィルムの裏面に見いだされた場合には、前記試験試料は前記植物病原性真菌を含有すると判定する工程。
本発明は、植物病原性真菌および植物非病原性真菌の2種類の真菌の中から、試験試料が植物病原性真菌を含有するかどうかを選択的に判定する方法を提供する。
図1は、第1容器100の断面図を示す。 図2は、セルロースフィルム104を裏面に具備する基板170の断面図を示す。 図3は、試験試料が供給された第1容器100の断面図を示す。 図4は、植物病原性真菌が表面に配置された基板170の断面図を示す。 図5は、植物病原性真菌が貫通孔172およびセルロースフィルム104を貫通した様子を示す断面図である。 図6は、真菌の培養を加速させる方法の一例の断面図を示す。 図7は、図6に続き、真菌の培養を加速させる方法の一例の断面図を示す。 図8は、セルロースフィルム104の裏面から真菌を観察する様子を示す断面図である。 図9は、セルロースフィルム104の裏面から真菌を観察する様子を示す断面図である。 図10は、特許文献1に開示された糸状菌計量方法のために用いられる微多孔膜支持体の断面図を示す。
まず、真菌が説明される。真菌は、植物病原性真菌および植物非病原性真菌の2種類の真菌に大別される。植物病原性真菌は、例えば、Fusarium属、Pyricularia属、またはColletotrichum属に属する。植物病原性真菌の例は、Fusarium oxysporum、Pyricularia grisea、またはColletotrichum gloeosporioidesである。これらの植物病原性真菌は、根腐れ病(Root rot disease)、いもち病(blast)、炭疽病(Anthrax)、灰色かび病(Gray mold)などを引き起こす。これらの植物病原性真菌は、植物を枯らす。植物非病原性真菌の例は、Saccharomyces cerevisiae、Penicillium chysogeum、またはAspergillus oryzaeである。
用語「植物病原性」とは、植物に対して病原性を有していることを意味する。用語「植物非病原性」とは、植物に対して病原性を有していないことを意味する。真菌が病原性を有しているとしても、植物に対して病原性を有していないのであれば、その真菌は「植物非病原性」である。言い換えれば、真菌が植物に対して悪影響を与えないのであれば、その真菌は「植物非病原性」である。用語「植物非病原性」に含まれる接頭語「非」は、「植物」を修飾しない。接頭語「非」は「病原性」を修飾する。
以下、本発明の実施形態が図面を参照しながら詳細に説明される。
(工程(a))
工程(a)では、貫通孔172を具備する基板170の表側の面に試験試料が配置される。基板170の裏側の面170bには、セルロースフィルム104が貼付されている。言い換えれば、セルロースフィルム104の表側の面104aは、基板170の裏側の面170bに接している。
具体的には、図1に示されるように、容器100が用意される。容器100は、上端にフランジ102を具備していることが望ましい。容器100の底面は、基板170から形成されている。
図2に示されるように、基板170は、その裏側の面170bに、セルロースフィルム104を具備する。基板170は、その表側の面170aから裏側の面170bまで貫通する貫通孔172を具備している。貫通孔172は、3マイクロメートル以上5マイクロメートル以下の直径を有している。言い換えれば、貫通孔172は、7.065マイクロ平方メートル以上19.625マイクロ平方メートル以下の断面積を有している。なお、基板170とは異なり、セルロースフィルム104は貫通孔を有さないことに留意せよ。
図3に示されるように、この容器100の内部に、試験試料200が供給される。このようにして、基板170の表側の面170a上に試験試料200が配置される。試験試料200が植物病原性真菌202を含有している場合、図4に示されるように、基板170の表側の面170a上に植物病原性真菌202が配置される。
試験試料200は、固体、液体、または気体である。試験試料200は、固体または液体であることが望ましい。固体の試験試料200の例は、土壌または破砕された植物である。他の例は、バーミキュライト、ロックウール、またはウレタンのような農業資材である。液体の試験試料200の例は、農業用水、水耕栽培のために用いられた溶液、植物を洗浄するために使用した後の液体、植物から抽出された液体、農業資材を洗浄するために使用した後の液体、または作業者の衣類あるいは靴を洗浄するために使用した後の液体である。
(工程(b))
工程(b)では、工程(a)の後、試験試料200が所定の培養時間、静置される。望ましくは、試験試料200は、24時間静置される。このようにして、真菌は培養される。言い換えれば、培養時間はおおよそ24時間であることが望ましい。以下、セルロースフィルム104の厚みおよび貫通孔172の大きさの重要性が以下、説明される。
工程(b)においては、試験試料200に含有される様々な真菌が成長する。後述される実験例においても実証されているように、以下の(I)および(II)の条件の両者が充足される場合、植物病原性真菌202は、図5に示されるように、貫通孔172およびセルロースフィルム104の両者を貫通するように成長する。その結果、セルロースフィルム104の裏面104bに植物病原性真菌202が現れる。
条件(I) セルロースフィルム104が、2マイクロメートル以上、3.7マイクロメートル以下の厚みを有すること。
条件(II) 貫通孔172が、7.065マイクロ平方メートル以上19.625マイクロ平方メートル以下の断面積を有していること。
上記(I)および(II)の条件の両者が充足される場合、植物非病原性真菌は、セルロースフィルム104をほとんど貫通しない。比較例6Dにおいて実証されているように、侵入点数は、たかだか2.7である。そのため、植物非病原性真菌は、セルロースフィルム104の裏面104bにほとんど現れない。一方、植物病原性真菌202が選択的に裏面104bに現れる。実施例3Dにおいて実証されているように、侵入点数は、少なくとも7.0である。このように、植物病原性真菌202が選択的に容器100の外側に現れる。
セルロースフィルム104が、4.4マイクロメートルを超える厚みを有する場合、植物非病原性真菌だけでなく植物病原性真菌も、セルロースフィルム104を貫通しない。従って、セルロースフィルム104が4.4マイクロメートルを超える厚みを有する場合、選択性が失われる。セルロースフィルム104が、0.5マイクロメートル未満の厚みを有する場合(セルロースフィルム104が設けられない場合を含む)、植物非病原性真菌だけでなく植物病原性真菌も、セルロースフィルム104を貫通する(または、基板170の裏側の面170bに見いだされる)。従って、セルロースフィルム104が0.5マイクロメートル未満の厚みを有する場合、選択性が失われる。
貫通孔172が7.065マイクロ平方メートル未満の断面積(すなわち、3マイクロメートル未満の直径)を有する場合、植物非非病原性真菌だけでなく植物非病原性真菌もまた、セルロースフィルム104を貫通しない。一方、貫通孔172が19.625マイクロ平方メートルを超える断面積(すなわち、5マイクロメートルを超える直径)を有する場合、貫通孔172が19.625マイクロ平方メートルの断面積(すなわち、5マイクロメートルの直径)を有する場合と比較して、侵入点数が減少する傾向がある。
セルロースフィルム104は、基板170の裏側の面170b上にピンと張られる。このように、基板170はセルロースフィルム104をサポートする。
図2に示されるように、基板170は複数の貫通孔172を有することが望ましい。基板170の厚みは限定されないが、一例として1マイクロメートル以上500マイクロメートル以下である。セルロースフィルム104は非常に薄い。しかし、このような基板170上にセルロースフィルム104が配置されると、セルロースフィルム104の取り扱いが容易となる。
真菌の培養を加速させるために、試験試料200に培地が供給され得る。具体的には、試験試料200を含有する容器100の内部に培地が供給され得る。培地は液体であることが望ましい。培地は、工程(b)において供給され得る。これに代えて、培地は工程(b)よりも前に供給され得る。言い換えれば、培地は工程(a)において供給され得る。培地は工程(a)の前に容器100の内部に供給されても良い。
図6は、真菌の培養を加速させる他の方法を示す。図6に示されるように、セルロースフィルム104の裏面104bを液体の培地302に接触させることが望ましい。まず、液体の培地302を内部に有する第2容器300が用意される。以下、第2容器300から区別するため、容器100は「第1容器100」と呼ばれる。フランジ102の下面が第2容器300の上端に接触するように、第1容器100が第2容器300に重ね合わされる。言い換えれば、第1容器100が第2容器300の上端によって支持される。このようにして、液体の培地302がセルロースフィルム104の裏面104bおよび第2容器300の底面の間に挟まれる。
あるいは、第1容器100が第2容器300に重ね合わされた後に、セルロースフィルム104の裏面104bおよび第2容器300の底面の間に液体の培地302が供給されても良い。
液体の培地302に代えて、粘性を有する固体の培地も用いられ得る。図6に示されるように、固体の培地304および液体の培地302の両者が用いられ得る。この場合、液体の培地302が固体の培地304およびセルロースフィルム104の間に挟まれる。図5に示されるように、裏面104bに現れた植物病原性真菌の培養が、液体培地302および固体培地304の少なくとも一方により加速される。
(工程(c))
工程(c)では、工程(b)の後、セルロースフィルム104の裏面104bが観察される。光学顕微鏡を用いて裏面104bが観察されることが望ましい。
工程(b)において説明されたように、植物病原性真菌202は、セルロースフィルム104の裏面104bに現れる。一方、植物非病原性真菌は、セルロースフィルム104の裏面104bに現れない。このように、本発明では、植物病原性真菌202は、セルロースフィルム104の裏面104bに選択的に現れる。
言い換えれば、植物病原性真菌202は、セルロースフィルム104を貫通する。一方、植物非病原性真菌は、セルロースフィルム104を貫通しない。そのため、植物非病原性真菌は、セルロースフィルム104の裏面104bに現れない。このようにして、植物病原性真菌202が選択的に裏面104bに現れる。言い換えれば、植物病原性真菌202が選択的に第1容器100の外側に現れる。
工程(c)では、セルロースフィルム104の裏面104bに植物病原性真菌202が現れているかどうかが観察される。
具体的には、以下のようにして、セルロースフィルム104の裏面104bに植物病原性真菌202が現れているかどうかが観察される。
図8に示されるように、基板170の表面170a上に配置された光源500からの光をセルロースフィルム104に照射しながら、セルロースフィルム104の裏面104bの下に配置された顕微鏡600を用いて、植物病原性真菌202が光学的に観察される。
第2容器300から液体の培地302および固体の培地304が除去される。次いで、第2容器300の内部に、真菌蛍光液402が添加される。次いで、図7に示されるように、第1容器100は、真菌蛍光液402を内部に有する第2容器300に重ね合わされる。あるいは、第1容器100が第2容器300に重ね合わされた後に、セルロースフィルム104の裏面104bおよび第2容器300の底面の間に真菌蛍光液402が供給されても良い。
セルロースフィルム104の裏面104bに現れた植物病原性真菌202の一部分は、真菌染色液402により染色され得る。第二容器300と第一容器100はセルロースフィルム104によって隔てられているので、真菌蛍光液402は第1容器100の内部には広がらない。従って、第1容器100に含有されている植物非病原性真菌は、真菌蛍光液402により染色されない。
図9に示されるように、セルロースフィルム104の裏面104bの下に配置された落射蛍光顕微鏡600を用いて、真菌蛍光剤により染色されている植物病原性真菌202が観察される。言うまでもないが、植物病原性真菌202は真菌蛍光剤を用いずに観察され得る。
(工程(d))
工程(d)では、工程(c)においてセルロースフィルム104の裏面104bに真菌が見いだされた場合には、試験試料は植物病原性真菌を含有すると判定される。言うまでもないが、工程(c)においてセルロースフィルム104の裏面104bに真菌が見いだされなかった場合には、試験試料は植物病原性真菌を含有しないと判定される。
(実施例)
以下の実施例を参照しながら、本発明がさらにより詳細に説明される。
(実験例1)
(Fusarium oxysporumの培養)
植物病原菌の一種であるFusarium oxysporumが、ポテトデキストロース寒天培地に接種された。次いで、培地は摂氏25度の温度下で1週間静置された。Fusarium oxysporumは岐阜大学応用生物科学部に所属する清水准教授より与えられた。
次いで、菌糸の先端を含む部分が、培地と共に1センチメートル×1センチメートルの大きさで切り出された。切り出された部分は、12ウェルプレート上に配置された純水に浸された。各純水の容積は1ミリリットルであった。
12ウェルプレート上に配置された水が光学顕微鏡で観察された。その結果、12ウェルプレート上に配置された水にFusarium oxysporumの胞子が放出されていることが確認された。このようにして、Fusarium oxysporumを含有する水溶液が得られた。以下、この水溶液は、「植物病原性真菌水溶液」と呼ばれる。
(培地の用意)
第2容器300に、650マイクロリットルのポテトデキストロース培地が液体の培地302として添加された。このようにして、液体の培地302を含む第2容器300が用意された。
(実験例1)
実験例1は、実施例1A〜実施例1D、参考例1E〜参考例1F、および比較例1G〜比較例1Tからなる。
(実施例1A)
図1に示される第1容器100が以下のように用意された。
まず、セルロース(SIGMA−ALDRICH社より入手、商品名:Avicel PH−101)がイオン液体に溶解され、2%の濃度を有するセルロース溶液が調製された。イオン液体は、1−Butyl−3−methyl imidazolium chloride(SIGMA−ALDRICH社より入手)であった。
セルロース溶液は、摂氏60度に加温された。次に、セルロース溶液が、底面にポリエチレンテレフタラートフィルムを有する容器(ミリポア社より入手、商品名:Millicell PISP 12R 48)の裏面にスピンコート法により30秒間、2000rpmの回転速度で塗布された。ポリエチレンテレフタラートフィルムは、基板170として機能した。ポリエチレンテレフタラートフィルムは、3マイクロメートルの直径を有する複数の貫通孔172をランダムに有していた。このようにして、ポリエチレンテレフタラートフィルムの裏側の面に、2.0マイクロメートルの厚みを有するセルロースフィルム104が形成された。ミリポア社によると、貫通孔172の直径には、プラスマイナス10%程度の誤差の範囲があり得る。
容器は、エタノール中で12時間、室温で静置された。このようにして、1−Butyl−3−methyl imidazolium chlorideは、エタノールに置換された。言い換えれば、1−Butyl−3−methyl imidazolium chlorideがセルロースフィルム104から除去された。
最後に、容器は真空デシケーター内で乾燥された。このようにして、図1に示される第1容器100が得られた。図1においては、基板170として機能するポリエチレンテレフタラートフィルムが図示されていないことに留意せよ。
次に、図6に示されるように、第1容器100が第2容器300に重ねられた。セルロースフィルム104の裏面104bは、液体の培地302に接していた。続いて、第1容器100の内部に、200マイクロリットルの体積を有する水が添加された。さらに、200個のFusarium oxysporumの胞子を含む植物病原菌水溶液が第1容器100の内部に添加された。
第1容器100は、摂氏25度の温度で24時間静置された。言い換えれば、実施例1Aでは、培養時間は24時間であった。
セルロースフィルム104の裏面104bに現れたFusarium oxysporumの菌糸の数が光学顕微鏡を介した目視により数えられた。実施例1Aは15回繰り返された。その結果、裏面104bに現れたFusarium oxysporumの菌糸の数の平均値は44.9個であった。
(実施例1B)
実施例1Bでは、貫通孔172の直径が5マイクロメートルであったこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。5マイクロメートルの直径を有する貫通孔を具備する底面を有する容器は、ミリポア社より商品名:PIMP 12R 48として入手した。
(実施例1C)
実施例1Cでは、セルロース溶液が3.0%の濃度を有していたこと、およびセルロースフィルム104が、3.7マイクロメートルの厚みを有していたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。
(実施例1D)
実施例1Dでは、セルロース溶液が3.0%の濃度を有していたこと、セルロースフィルム104が、3.7マイクロメートルの厚みを有していたこと、および貫通孔172の直径が5マイクロメートルであったこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。
(参考例1E)
参考例1Eでは、セルロース溶液が1.0%の濃度を有していたこと、セルロースフィルム104が、0.5マイクロメートルの厚みを有していたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。
(参考例1F)
参考例1Fでは、(i)セルロース溶液が1.0%の濃度を有していたこと、(ii)セルロースフィルム104が、0.5マイクロメートルの厚みを有していたこと、(iii)貫通孔172の直径が5マイクロメートルであったこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。S
(比較例1G)
比較例1Gでは、セルロースフィルム104が形成されなかった(すなわち、セルロースフィルム104は0マイクロメートルの厚みを有していた)こと、および貫通孔172の直径が1マイクロメートルであったこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。1マイクロメートルの直径を有する貫通孔を具備する底面を有する容器は、ミリポア社より商品名:PIRP 12R 48として入手した。
(比較例1H)
比較例1Hでは、セルロースフィルム104が形成されなかった(すなわち、セルロースフィルム104は0マイクロメートルの厚みを有していた)こと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。
(比較例1I)
比較例1Iでは、セルロースフィルム104が形成されなかった(すなわち、セルロースフィルム104は0マイクロメートルの厚みを有していた)こと、および貫通孔172の直径が5マイクロメートルであったこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。
(比較例1J)
比較例1Jでは、セルロースフィルム104が形成されなかった(すなわち、セルロースフィルム104は0マイクロメートルの厚みを有していた)こと、および貫通孔172の直径が8マイクロメートルであったこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。8マイクロメートルの直径を有する貫通孔を具備する底面を有する容器は、ミリポア社より商品名:PIEP 12R 48として入手した。
(参考比較例1K)
参考比較例1Kでは、(i)セルロース溶液が1.0%の濃度を有していたこと、(ii)セルロースフィルム104が、0.5マイクロメートルの厚みを有していたこと、および(iii)貫通孔172の直径が1マイクロメートルであったこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。
(参考比較例1L)
参考比較例1Lでは、(i)セルロース溶液が1.0%の濃度を有していたこと、(ii)セルロースフィルム104が、0.5マイクロメートルの厚みを有していたこと、および(iii)貫通孔172の直径が8マイクロメートルであったこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。
(参考比較例1M)
参考比較例1Mでは、貫通孔172の直径が1マイクロメートルであったこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。
(参考比較例1N)
参考比較例1Nでは、貫通孔172の直径が8マイクロメートルであったこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。
(比較例1O)
比較例1Oでは、(i)セルロース溶液が3.0%の濃度を有していたこと、(ii)セルロースフィルム104が、3.7マイクロメートルの厚みを有していたこと、(iii)貫通孔172の直径が1マイクロメートルであったこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。
(比較例1P)
比較例1Pでは、(i)セルロース溶液が3.0%の濃度を有していたこと、(ii)セルロースフィルム104が、3.7マイクロメートルの厚みを有していたこと、(iii)貫通孔172の直径が8マイクロメートルであったこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。
(比較例1Q)
比較例1Qでは、(i)セルロース溶液が4.0%の濃度を有していたこと、(ii)セルロースフィルム104が、4.4マイクロメートルの厚みを有していたこと、(iii)貫通孔172の直径が1マイクロメートルであったこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。
(比較例1R)
比較例1Rでは、セルロース溶液が4.0%の濃度を有していたこと、およびセルロースフィルム104が4.4マイクロメートルの厚みを有していたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。
(比較例1S)
比較例1Sでは、(i)セルロース溶液が4.0%の濃度を有していたこと、(ii)セルロースフィルム104が、4.4マイクロメートルの厚みを有していたこと、(iii)貫通孔172の直径が5マイクロメートルであったこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。
(比較例1T)
比較例1Tでは、(i)セルロース溶液が4.0%の濃度を有していたこと、(ii)セルロースフィルム104が、4.4マイクロメートルの厚みを有していたこと、(iii)貫通孔172の直径が8マイクロメートルであったこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。
(実験例2)
実験例2では、Fusarium oxysporumの胞子を含有する植物病原性真菌水溶液に代えて、Saccharomyces cerevisiaeの胞子を含有する植物非病原性真菌水溶液が用いられた。Fusarium oxysporumとは異なり、Saccharomyces cerevisiaeは、植物非病原真菌の1種である。Saccharomyces cerevisiaeの胞子を含有する植物非病原性真菌水溶液は、Fusarium oxysporumの胞子を含有する植物病原性真菌水溶液と同様に調製された。実験例2は、比較例2A〜比較例2Tからなる。異なる真菌が用いられたこと以外は、比較例2A〜比較例2Lは、実施例1A〜比較例1Tと同様である。
(実験例3)
実験例3では、Fusarium oxysporumの胞子を含有する植物病原性真菌水溶液に代えて、Pyricularia griseaの胞子を含有する植物病原性水溶液が用いられた。Fusarium oxysporumと同様、Pyricularia griseaもまた、植物病原菌の1種である。Pyricularia griseaの胞子を含有する植物病原性真菌水溶液は、以下のように調製された。
(Pyricularia griseaの培養)
まず、植物病原菌の一種であるPyricularia griseaが、ショ糖2%を含むオートミール寒天培地に接種された。次いで、培地は摂氏25度の温度下で1週間静置された。続いて、近紫外線下で4日間静置された。
次いで、菌糸の先端を含む部分が、培地と共に1センチメートル×1センチメートルの大きさで切り出された。切り出された部分は、12ウェルプレート上に配置された純水に浸された。各純水の容積は1ミリリットルであった。
12ウェルプレート上に配置された水が光学顕微鏡で観察された。その結果、12ウェルプレート上に配置された水にPyricularia griseaの胞子が放出されていることが確認された。このようにして、Pyricularia griseaを含有する水溶液が得られた。
実験例3は、実施例3A〜実施例3D、参考例3E〜参考例3F、および比較例3G〜比較例3Tからなる。異なる真菌が用いられたこと以外は、実施例3A〜実施例3D、参考例3E〜参考例3F、および比較例3G〜比較例3Tは、それぞれ、実施例1A〜実施例1D、参考例1E〜参考例1F、および比較例1G〜比較例1Tと同様である。
(実験例4)
実験例4では、Fusarium oxysporumの胞子を含有する植物病原性真菌水溶液に代えて、Colletotrichum gloeosporioidesの胞子を含有する植物病原性水溶液が用いられた。Fusarium oxysporumと同様、Colletotrichum gloeosporioidesもまた、植物病原菌の1種である。Colletotrichum gloeosporioidesの胞子を含有する植物病原性真菌水溶液は、Fusarium oxysporumの胞子を含有する植物病原性真菌水溶液と同様に調製された。実験例4は、実施例4A〜実施例4D、参考例4E〜参考例4F、および比較例4G〜比較例4Tからなる。異なる真菌が用いられたこと以外は、実施例4A〜実施例4D、参考例4E〜参考例4F、および比較例4G〜比較例4Tは、それぞれ、実施例1A〜実施例1D、参考例1E〜参考例1F、および比較例1G〜比較例1Tと同様である。
(実験例5)
実験例5では、Fusarium oxysporumの胞子を含有する植物病原性真菌水溶液に代えて、Penicillium chysogeumの胞子を含有する植物非病原性真菌水溶液が用いられた。Fusarium oxysporumとは異なり、Penicillium chysogeumは、植物非病原真菌の1種である。Penicillium chysogeumの胞子を含有する植物非病原性真菌水溶液は、Fusarium oxysporumの胞子を含有する植物病原性真菌水溶液と同様に調製された。実験例5は、比較例5A〜比較例5Tからなる。異なる真菌が用いられたこと以外は、比較例5A〜比較例5Tは、実施例1A〜比較例1Tと同様である。
(実験例6)
実験例5では、Fusarium oxysporumの胞子を含有する植物病原性真菌水溶液に代えて、Aspergillus oryzaeの胞子を含有する植物非病原性真菌水溶液が用いられた。Fusarium oxysporumとは異なり、Aspergillus oryzaeは、植物非病原真菌の1種である。Aspergillus oryzaeの胞子を含有する植物非病原性真菌水溶液は、Fusarium oxysporumの胞子を含有する植物病原性真菌水溶液と同様に調製された。実験例6は、比較例6A〜比較例6Tからなる。異なる真菌が用いられたこと以外は、比較例6A〜比較例6Tは、実施例1A〜比較例1Tと同様である。
以下の表1〜表6は、上記の実験例において、セルロースフィルム104を貫通した菌糸の数を示す。
Figure 2018138935
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Figure 2018138935
Figure 2018138935
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表1〜表6から明らかなように、以下の条件(I)および条件(II)の両者が充足される場合、セルロースフィルム104の裏面に植物病原性真菌が選択的に現れる。言い換えれば、植物病原性真菌202が選択的に容器100の外側に現れる。
条件(I) セルロースフィルム104が2マイクロメートル以上、3.7マイクロメートル以下の厚みの厚みを有すること。
条件(II) 貫通孔172の直径が3マイクロメートル以上5マイクロメートル以下であること。
条件(I)および条件(II)が充足される実施例3Dにおいて実証されているように、植物病原性真菌の侵入点数は、少なくとも7.0である。一方、条件(I)および条件(II)が充足される限り、セルロースフィルム104の裏面104bに植物非病原性真菌はほとんど現れない。条件(I)および条件(II)が充足される比較例6Dにおいて実証されているように、植物非病原性真菌の侵入点数は、たかだか2.7である。
本発明は、農業用水、植物体破砕物、または土壌のような試験試料が植物病原性真菌を含有するかどうかを簡単に判定するために用いられ得る。
100 第1容器
102 フランジ
104 セルロースフィルム
104a 表側の面
104b 裏側の面
170 基板
170a 表側の面
170b 裏側の面
200 試験試料
202 植物病原性真菌
202a 植物病原性真菌の一部分
300 第2容器
302 液体の培地
304 固体の培地
402 真菌染色液
500 光源
600 顕微鏡

Claims (16)

  1. 試験試料が植物病原性真菌を含有するかどうかを判定する方法であって、以下の工程を具備する:
    (a) 貫通孔を具備する基板の表側の面に、前記試験試料を配置する工程、
    ここで、
    前記基板は、セルロースフィルムを、その裏側の面に具備しており、
    前記セルロースフィルムは貫通孔を有しておらず、
    前記セルロースフィルムは、2マイクロメートルを越えてかつ、3.7マイクロメートル以下の厚みを有しており、かつ
    前記貫通孔は、7.065マイクロ平方メートル以上19.625マイクロ平方メートル以下の断面積を有しており、
    (b) 工程(a)の後、前記試験試料を静置する工程、
    (c) 工程(b)の後、前記セルロースフィルムの裏面を観察する工程、および
    (d) 工程(c)において、前記セルロースフィルムの裏面に前記セルロースフィルムを貫通した真菌が見いだされた場合には、前記試験試料は前記植物病原性真菌を含有すると判定する工程。
  2. 請求項1に記載の方法であって、
    前記植物病原性真菌は、fusarium属、pyricularia属、およびcolletotrichum属からなる群から選択される少なくとも1つの属に属している。
  3. 請求項1に記載の方法であって、
    前記植物病原性真菌は、Fusarium oxysporum、Pyricularia grisea、およびColletotrichum gloeosporioidesからなる群から選択される少なくとも1つである。
  4. 請求項1に記載の方法であって、
    前記工程(b)および前記工程(c)の間に、前記セルロースフィルムの裏面を真菌染色液に接触させる工程をさらに具備する。
  5. 請求項1に記載の方法であって、
    前記工程(b)の前に、前記試験試料に培地を供給する工程をさらに具備する。
  6. 請求項5に記載の方法であって、
    前記培地が液体培地である。
  7. 請求項5に記載の方法であって、
    前記培地が固体培地である。
  8. 請求項1に記載の方法であって、
    前記工程(b)において、前記セルロースフィルムの裏面を培地に接触させながら、前記試験試料が静置される。
  9. 請求項8に記載の方法であって、
    前記培地が液体培地である。
  10. 請求項8に記載の方法であって、
    前記培地が固体培地である。
  11. 請求項1に記載の方法であって、
    前記試験試料が固体である。
  12. 請求項11に記載の方法であって、
    前記固体が、植物体の一部、土壌および破砕された植物からなる群から選択される少なくとも1つである。
  13. 請求項1に記載の方法であって、
    前記試験試料が液体である。
  14. 請求項13に記載の方法であって、
    前記液体が、農業用水、水耕栽培のために用いられた液体、植物を洗浄するために使用した後の液体、植物から抽出された液体、農業資材を洗浄するために使用した後の液体、および衣類または靴を洗浄するために使用した後の液体からなる群から選択される少なくとも1つである。
  15. 試験試料が植物病原性真菌を含有するかどうかを判定する方法であって、以下の工程を具備する:
    (c) セルロースフィルムの裏面を観察する工程、
    ここで、セルロースフィルムは、基板の裏側の面に具備されており、
    前記基板は、貫通孔を具備しており、
    前記セルロースフィルムは貫通孔を具備しておらず、
    前記試験試料は、基板の表側の面に配置されており、
    セルロースフィルムは、2マイクロメートルを越えてかつ、3.7マイクロメートル以下の厚みを有しており、かつ
    前記貫通孔は、7.065マイクロ平方メートル以上19.625マイクロ平方メートル以下の断面積を有しており、
    (d) 工程(c)において、前記セルロースフィルムの裏面に前記セルロースフィルムを貫通した真菌が見いだされた場合には、前記試験試料は前記植物病原性真菌を含有すると判定する工程。
  16. 底面を有する容器であって、
    前記底面は基板から形成され、
    前記底面の外側の面にはセルロースフィルムが貼付されており、
    前記セルロースフィルムは、2マイクロメートルを超えて、かつ3.7マイクロメートル以下の厚みを有しており、
    前記基板は貫通孔を具備し、
    前記セルロースフィルムは貫通孔を具備しておらず、かつ
    前記貫通孔は、7.065マイクロ平方メートル以上19.625マイクロ平方メートル以下の断面積を有している、容器。
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