JPWO2018135060A1 - アンテナ装置及び受信装置 - Google Patents

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Abstract

絶縁基板の両側に二つのアンテナエレメントが設けられたアンテナ装置において、少なくとも一方のアンテナエレメントは、2本以上の形状を保持できるとともに、アンテナエレメントの形状を柔軟に変形させることを可能とするために曲げることが可能な金属線で構成されているアンテナ装置である。図1

Description

本技術は、例えば地上波デジタルテレビジョン放送を受信する室内用アンテナに対して適用されるアンテナ装置及び受信装置に関する。
地上波デジタルテレビジョン用アンテナに必要な機能は、テレビジョン放送が行われている広い周波数帯域(VHF(Very High Frequency)帯、UHF(Ultra High Frequency)帯)において、高いアンテナゲインを得られることが必要である。すなわち、広帯域性とアンテナ性能の両立が求められている。特に、UHF帯で地上波デジタルテレビジョン用の帯域は、470MHz〜800MHzであり、受信比帯域が40%以上を超えるので、非常に広帯域なアンテナが必要とされる。したがって、広帯域性とアンテナ性能の両立が難しかった。
さらに、このUHF帯に加え、VHF帯のテレビジョン放送を受信しようとした場合は、更にアンテナサイズも非常に大きくなる。例えば、VHF帯のハイバンドの200MHzの周波数の場合、受信するには、λ/2の長さが必要であり、約75cmもの長さになってしまい室内に配置できないものとなってしまう。さらに、VHF帯のハイバンドとUHF帯の両方に対応しなくてならないので、アンテナの設計が難しいものとなっていた。
室内用の地上波デジタルテレビジョン用受信アンテナとしては、ボウタイアンテナを使用したものが実用化されている。ボウタイアンテナは、ダイポールアンテナの放射素子を二等辺三角形の板状にした構成を有する。さらに、下記の特許文献1には、ボウタイアンテナ素子と、モノポールアンテナ素子と、接地導体板とを有するアンテナ装置によってマルチバンドアンテナを構成することが記載されている。
特開2015−211425号公報
特許文献1に記載のものは、ボウタイアンテナ素子及びモノポールアンテナ素子を組合せるものである。ボウタイアンテナに限らず、従来のアンテナは、変形が難しい基板や金属で構成されており、アンテナの形状を自由に変化させることができず、アンテナの配置の柔軟性が乏しい問題があった。しかも、上述したように、アンテナのサイズが大きくなる。このような大型のアンテナを樹脂などのケースに収納している場合には、更に外形が大きくなる。例えば室内の窓の傍にかかる大型のアンテナ装置を配置した場合には、光が遮られ、部屋が暗くなる。また、広帯域なものを作ろうとすると、基本サイズが大きくなるし、そのアンテナエレメント部を樹脂などのケースで覆うために、視界が遮られ、家の窓への貼り付けの場合、光を遮ってしまうという問題もあった。
したがって、本技術の目的は、受信周波数の波長に対しての非常に小型でかつ広帯域であって、視界を遮らない構造のアンテナ装置及び受信装置を提供することにある。
本技術は、絶縁基板の両側に二つのアンテナエレメントが設けられたアンテナ装置において、
少なくとも一方のアンテナエレメントは、2本以上の形状を保持できるとともに、アンテナエレメントの形状を柔軟に変形させることを可能とするために曲げることが可能な金属線で構成されているアンテナ装置である。
また、本技術は、受信アンテナと、受信アンテナからの高周波信号を増幅及び復調する復調部とを有する受信装置であって、
受信アンテナが上述した構成とされた受信装置である。
少なくとも一つの実施形態によれば、本技術によるアンテナ装置は、小型とでき、広帯域化されたものであり、また、視界を遮らない構造とできる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果又はそれらと異質な効果であっても良い。
図1は、本技術の第1の実施の形態によるアンテナ装置の略線図である。 図2は、第1の実施の形態の説明に用いる略線図である。 図3は、シミュレーションにより求められた第1の実施の形態の実施例のVSWRの周波数特性を示すグラフである。 図4Aは、シミュレーションにより求められた第1の実施の形態の実施例のVHF帯のゲインの周波数特性を示すグラフであり、図4Bは、ゲインのデータを示す表である。 図5Aは、シミュレーションにより求められた第1の実施の形態の実施例のUHF帯のゲインの周波数特性を示すグラフであり、図5Bは、ゲインのデータを示す表である。 図6は、本技術の第2の実施の形態によるアンテナ装置の略線図である。 図7は、シミュレーションにより求められた第2の実施の形態の実施例のVSWRの周波数特性を示すグラフである。 図8Aは、シミュレーションにより求められた第2の実施の形態の実施例のVHF帯のゲインの周波数特性を示すグラフであり、図8Bは、ゲインのデータを示す表である。 図9Aは、シミュレーションにより求められた第2の実施の形態の実施例のUHF帯のゲインの周波数特性を示すグラフであり、図9Bは、ゲインのデータを示す表である。 図10は、本技術の第3の実施の形態によるアンテナ装置の略線図である。 図11Aは、シミュレーションにより求められた第3の実施の形態の実施例のVHF帯のゲインの周波数特性を示すグラフであり、図11Bは、ゲインのデータを示す表である。 図12Aは、シミュレーションにより求められた第3の実施の形態の実施例のUHF帯のゲインの周波数特性を示すグラフであり、図12Bは、ゲインのデータを示す表である。 図13は、本技術の第4の実施の形態によるアンテナ装置の略線図である。 図14Aは、シミュレーションにより求められた第4の実施の形態の実施例のUHF帯のゲインの周波数特性を示すグラフであり、図14Bは、ゲインのデータを示す表である。 図15は、本技術の第5の実施の形態によるアンテナ装置の略線図である。 図16Aは、シミュレーションにより求められた第5の実施の形態の実施例のUHF帯のゲインの周波数特性を示すグラフであり、図16Bは、ゲインのデータを示す表である。 図17は、本技術の第6の実施の形態によるアンテナ装置の略線図である。 図18は、本技術の第7の実施の形態によるアンテナ装置の略線図である。 図19は、本技術の応用例の説明に用いるブロック図である。
以下に説明する実施の形態は、本技術の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されている。しかしながら、本技術の範囲は、以下の説明において、特に本技術を限定する旨の記載がない限り、これらの実施の形態に限定されないものとする。
なお、本技術の説明は、下記の順序にしたがってなされる。
<1.第1の実施の形態>
<2.第2の実施の形態>
<3.第3の実施の形態>
<4.第4の実施の形態>
<5.第5の実施の形態>
<6.第6の実施の形態>
<7.第7の実施の形態>
<8.変形例>
<9.応用例>
<1.第1の実施の形態>
図1を参照して本技術の第1の実施の形態について説明する。絶縁基板1上に平衡伝送路として、平行に2本の線2及び線3が設けられている。線2の一端が同軸ケーブル4の中心導体(芯線)と接続され、線3の一端が同軸ケーブル4の外部導体(シールド線又は編み組み銅線)と接続されている。なお、接続とは、電気的な接続を意味している。同軸ケーブル4は、図示しないが受信装置例えばテレビジョン受信装置のチューナと接続されている。
平衡伝送路の両側にそれぞれアンテナエレメント40及び50が設けられている。アンテナエレメント40が線2の他端部に接続され、アンテナエレメント50が線3の他端部に接続されている。平衡伝送路(線2及び3)の一端の位置から平衡伝送路に対してほぼ直交する方向に所定距離だけ離間した第1のポイントP1と、平衡伝送路の他端の位置から平衡伝送路に対してほぼ直交する方向に所定距離だけ離間した第2のポイントP2を設定する。平衡伝送路の線2の他端部の位置にポイントP3を設定する。
ポイントP1及びP2の間を結ぶ直線上に形状保持性を有し、折り曲げなどによって変形可能な金属の線材(以下、かかる性質を有する線材を線状エレメントという。)41を設ける。線状エレメント41は、平衡伝送路(線2及び3)と平行して絶縁基板5上に設けられている。また、第1のポイントP1及び第3のポイントP3を結ぶ斜めの線上に、線状エレメント42が設けられている。第2のポイントP2及び第3のポイントP3を結ぶ線上に線状エレメント43が設けられている。
したがって、線状エレメント41及び42の端部同士、線状エレメント41及び43の端部同士、並びに、線状エレメント42及び43の端部同士が接続されることによって三角状(直角三角形)のアンテナエレメントが形成される。すなわち、第1のポイントP1と第3のポイントP3を結んだ斜めの線から第2のポイントP2に向かって隆起した三角状のアンテナエレメントが形成される。また、線状エレメント42及び43で形成される頂点部分が平衡伝送路の線2の他端に例えばはんだ付けで接続される。なお、本明細書において「三角状」は、三角形以外の形状を含む意味として使用している。
さらに、三角状のアンテナエレメントの第1のポイントP1の位置で線状エレメント41と接続され、平衡伝送路の線2の一端部に向かって伸びる(又は折り返す)線状エレメント44が設けられる。線状エレメント44の延長端は、絶縁基板1上に固定される。但し、線状エレメント44の線2側の一端は線2とは接続されていない。このように線状エレメント44が三角状の部分とは独立した折り返しエレメントの状態であるので、線状エレメント44の長さL4に対応した周波数に対応することが可能となる。平衡伝送路及び線状エレメント44によってインピーダンス整合をしている。
線状エレメント41、42、43及び44のそれぞれの長さをL1、L2、L3及びL4と表記する。長さL1が平衡伝送路の長さとほぼ等しく設定され、また、(L3=L4)と設定されている。これらの長さは、受信周波数に応じて設定されている。
線状エレメント41〜44は、銅、銀、鉄、アルミニウムなどの導電性があり、アンテナエレメント40の形状を柔軟に変形させることができる材料で構成された金属線が使用される。また、形状を変化させるために繰り返し屈曲された場合の強度を確保するために、2本以上の金属線を束ねた束ね線の構成としてもよい。さらに、絶縁基板1及び5は、ガラスエポキシやセラミック等のプリント回路基板や、FPC(Flexible Printed Circuit)、ガラス、成型樹脂等のプラスチックである。さらに、絶縁基板1及び5の全体を樹脂などのケースで覆うようにしてもよい。
平衡伝送路の反対側のアンテナエレメント50について説明する。平衡伝送路の線3をほぼ等分割する位置から線3と直交する方向に伸びる、5本の線状エレメント51、52、53、54及び55が設けられている。これらの線状エレメント51〜55の端部が線状エレメント56と接続される。線状エレメント56は、線3と平行して絶縁基板57上に設けられている。線状エレメント51〜56の材料及び絶縁基板57の材料は、それぞれ上述した線状エレメント41〜44及び絶縁基板1及び5と同様である。したがって、アンテナエレメント50の形状を変形することができる。
5本の線状エレメント51〜55を平行に配することによって、線状エレメント間が高周波帯域では容量結合し、種々の電流を流すことができ、面と同様に動作することができる。アンテナ装置として受信できる帯域を拡げることができる。
例えば絶縁基板1、5及び57がプリント回路基板で構成され、それぞれの上に線2及び3、線状エレメント41及び線状エレメント56がプリント配線パターンとして形成される。基板上に構成すると誘電率が変わるので、誘電率を調整することでアンテナ形状を小さく構成することができる。以下、本明細書中において、誘電率などを考慮して線状エレメントの長さが短縮される割合を波長短縮率と称する。
アンテナエレメント50は、アンテナエレメント40に対して破線で示すような接地導体として機能する。本技術の第1の実施の形態において、アンテナ装置に対する給電点100が平衡伝送路(線2及び3)の他端側となり、平衡伝送路の長さを適切に設定することによってバランを使用しないで、不平衡伝送路(同軸ケーブル4)を平衡負荷(アンテナ装置)に接続することができる。図2に示すように、終端開放線路において、終端開放端(A−A')からλ/4離れた位置において、上部導体を上側に折り曲げ、下部導体を下側に折り曲げると、折り曲げた部分で電流の向きがそろう。したがって、放射の打ち消しが起こらず、空間に電磁波が放射される。折り曲げ部分の長さを半波長(λ/2)とした場合、共振して入力インピーダンスが純抵抗となるので、整合をとりやすい。すなわち、平衡伝送路を介することによって位相の調整をして、広帯域化を実現することができる。
このようなアンテナ性能を実現するためには、平衡伝送路はその特性インピーダンスと長さを設定する必要がある。その値は下記のように設定される。
アンテナ受信周波数帯、平衡負荷(アンテナ装置)のインピーダンス、接続される不平衡伝送路のインピーダンスを鑑みて、平衡伝送路の線(導体)2及び3の構造、その導体間の距離および絶縁物の誘電率の組合せを設定することにより、平衡伝送路の特性インピーダンスが決定し、それを考慮した上で長さを設定する。
〔実施例1〕
本技術の第1の実施の形態によれば、広帯域化を実現することができる。具体的には、テレビジョン放送のVHF帯のハイバンド(200MHz)を受信するために、(L3+L1+L4)又は(L2+L4)の長さが当該周波数帯域の波長(λ1)の約(1/4)例えば約38cmに設定される。また、UHF帯の地上波デジタルテレビジョン放送の帯域(470Hz〜800MHz)を受信するために、L3又はL2の長さが当該周波数帯域の波長(λ2)の約(1/4)例えば約16cmに設定される。これらの長さL1〜L4は、波長短縮率を含めた値である。
一例として、(L1=9cm)(L3=17cm)(L4=17cm)とした。合計の長さが43cmとなる。また、アンテナエレメント50は、アンテナエレメント40に準じた外形とされる。一例として線状エレメント51〜55のそれぞれの長さが17cm、線状エレメント56の長さが9cmとされる。
実施例1のシミュレーション結果としてVSWR(Voltage Standing Wave Ratio:電圧定在波比)を図3に示す。(VSWR=1)が完全整合、最良の状態を意味し、(VSWR=∞)が完全反射、最悪の状態を意味する。被覆材による影響、また、アンテナエレメントを折り返して、同軸ケーブル4及び平衡伝送路の接続箇所の近くに持ってきているので、結合の影響が存在する。したがって、実際とは、異なる部分もあるが、ほぼ理論値に近い形で実現でき、VHF帯のハイバンド及びUHF帯の両方を受信できる。但し、厳密には、材料によっては波長短縮率も異なるので特性が変化することもある。
図4は、実施例1のVHF帯のハイバンドにおけるアンテナゲインのグラフとデータであり、図5は、実施例1のUHF帯におけるアンテナゲインのグラフとデータである。図4A及び図5Aがゲインの周波数特性を示すグラフであり、図4B及び図5Bがデータを示す。図4A及び図5Aにおける横軸が周波数(MHz)を示し、縦軸がピークゲイン(dBd)を示す。dBdは、ダイポールアンテナとの比較の値である。(dBd=2.15dBi)の関係にある。dBiは、アンテナ利得(絶対利得)である。グラフ中、「H偏波」と付された線が水平偏波受信時の周波数−ゲイン特性を示し、「V偏波」と付された線が垂直偏波受信時の周波数−ゲイン特性を示す。この図4及び図5からも、VHF帯のハイバンド及びUHF帯の両方を受信できることがわかる。
上述した本技術の第1の実施の形態は、金属線のような線状エレメントを使用しているので、アンテナの形状を自由に変化させることができ、アンテナの配置の柔軟性に優れている。また、アンテナ装置によって視界が遮られず、家の窓への貼り付けの場合でも採光が妨げられない。しかも、小型で、広帯域の受信が可能なアンテナ装置とすることができる。
<2.第2の実施の形態>
図6を参照して本技術の第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態と同様に、絶縁基板1上に平衡伝送路として、平行に2本の線2及び線3が設けられている。線2の一端が同軸ケーブル4の中心導体(芯線)と接続され、線3の一端が同軸ケーブル4の外部導体(編み組み銅線)と接続されている。同軸ケーブル4は、図示しないが受信装置例えばテレビジョン受信装置のチューナと接続されている。
平衡伝送路の両側にそれぞれアンテナエレメント40及び60が設けられている。アンテナエレメント40が線2の他端部に接続され、アンテナエレメント60が線3の他端部に接続されている。アンテナエレメント40は、上述した第1の実施の形態と同様の構成とされている。すなわち、線状エレメント41及び42の端部同士、線状エレメント41及び43の端部同士、並びに、線状エレメント42及び43の端部同士が接続されることによって三角状のアンテナエレメントが形成される。
アンテナエレメント60も同様に、線状エレメント61及び62の端部同士、線状エレメント61及び63の端部同士、並びに、線状エレメント62及び63の端部同士が接続されることによって三角状のアンテナエレメントが形成される。線状エレメント62及び63の端部で形成される頂点部分が平衡伝送路の線3の他端に接続される。
さらに、三角状のアンテナエレメントの線状エレメント61と接続され、平衡伝送路の線3の一端部に向かって伸びる(又は折り返す)線状エレメント64が設けられる。線状エレメント64の延長端は、絶縁基板1上に固定される。但し、線状エレメント64の線3側の一端は線3とは接続されていない。平衡伝送路及び線状エレメント64によってインピーダンス整合をしている。
線状エレメント41、42、43及び44のそれぞれの長さ(L1、L2、L3及びL4)と線状エレメント61、62、63及び64のそれぞれの長さが互いに等しいものに設定されている。これらの長さは、上述したように、受信周波数に応じて設定されている。
線状エレメント61〜64は、銅、銀、鉄、アルミニウムなどの導電性があり、アンテナエレメント60の形状を柔軟に変形させることができる材料で構成された金属線が使用される。また、形状を変化させるために繰り返し屈曲された場合の強度を確保するために、2本以上の金属線を束ねた束ね線の構成としてもよい。さらに、絶縁基板1、5及び65は、ガラスエポキシやセラミック等のプリント回路基板や、FPC(Flexible Printed Circuit)、ガラス、成型樹脂等のプラスチックである。さらに、絶縁基板1、5及び65の全体を樹脂などのケースで覆うようにしてもよい。
アンテナエレメント60は、アンテナエレメント40とともにダイポールアンテナを構成する。また、第2の実施の形態においても、アンテナ装置に対する給電点100が平衡伝送路(線2及び3)の他端側となり、平衡伝送路の長さを適切に設定することによってバランを使用しないで、不平衡伝送路(同軸ケーブル4)を平衡負荷(アンテナ装置)に接続することができる。平衡伝送路を介することによって位相の調整をして、広帯域化を実現することができる。
〔実施例2〕
本技術の第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、アンテナエレメント60の線状エレメントのそれぞれの長さを受信周波数に応じた値に設定することによって広帯域化を実現することができる。具体的には、VHF帯のハイバンド(200MHz帯)を受信するために、(L3+L1+L4)又は(L2+L4)の長さが当該周波数帯域の波長(λ1)の約(1/4)例えば約38cmに設定される。また、UHF帯の地上波デジタルテレビジョンの帯域(470Hz〜800MHz)を受信するために、L3又はL2の長さが当該周波数帯域の波長(λ2)の約(1/4)例えば約16cmに設定される。これらの長さL1〜L4は、波長短縮率を含めた値である。一例として実施例1における長さと等しいものに設定される。
実施例2のシミュレーション結果(VSWR)を図7に示す。(VSWR=1)が完全整合、最良の状態を意味し、(VSWR=∞)が完全反射、最悪の状態を意味する。被覆材による影響、また、アンテナエレメントを折り返して、同軸ケーブル4及び平衡伝送路の接続箇所の近くに持ってきているので、結合の影響がある。したがって、実際とは、異なる部分もあるが、ほぼ理論値に近い形で実現でき、VHF帯のハイバンド及びUHF帯の両方を受信できる。
図8は、実施例2のVHF帯のハイバンドにおけるアンテナゲインのグラフとデータであり、図9は、実施例2のUHF帯におけるアンテナゲインのグラフとデータである。図8A及び図9Aがゲインの周波数特性を示すグラフであり、図8B及び図9Bがデータを示す。図8A及び図9Aにおける横軸が周波数(MHz)を示し、縦軸がピークゲイン(dBd)を示す。dBdは、ダイポールアンテナとの比較の値である。(dBd=2.15dBi)としている。dBiは、アンテナ利得(絶対利得)である。グラフ中、「H偏波」と付された線が水平偏波受信時の周波数−ゲイン特性を示し、「V偏波」と付された線が垂直偏波受信時の周波数−ゲイン特性を示す。この図8及び図9からも、VHF帯のハイバンド及びUHF帯の両方を受信できることがわかる。
上述した本技術の第2の実施の形態は、第1の実施の形態と同様に、アンテナの形状を自由に変化させることができ、アンテナの配置の柔軟性に優れている。また、アンテナ装置によって視界が遮られず、採光が妨げられない。しかも、小型で、広帯域の受信が可能なアンテナ装置とすることができる。
<3.第3の実施の形態>
図10は、本技術の第3の実施の形態を示す。片側のアンテナエレメント50は、第1の実施の形態と同様の構成であり、対応する部分に同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。但し、参照符号51〜55及び58で示すように、図10の例では、図1と比較してグランド側のアンテナエレメント50の平行な線状エレメントが1本多いものとされている。示す。また、平行する線2及び3と同軸ケーブル4が接続され、接続箇所を給電点としている。但し、第1の実施の形態と同様に、線2及び3の他端側に線状エレメントを接続してもよい。この配置では、バランを設ける必要はないが、図10の配置の場合では、線2及び3と同軸ケーブル4の間にバランなどの不平衡伝送路−平衡伝送路変換回路を設けるようになされる。
第3の実施の形態では、絶縁基板1に対してほぼ平行する絶縁基板74を配し、絶縁基板74上に線状エレメント71を設ける。また、同軸ケーブル4の芯線と接続される線(パターン)2の一端側から絶縁基板1に対してほぼ直交して外側に延長され、線状エレメント71の一端と接続された線状エレメント72を設ける。さらに、絶縁基板74の線状エレメント71の他端と絶縁基板1の他端の間に、線状エレメント72と平行する線状エレメント73が設けられる。線状エレメント73の他端は、絶縁基板1上に固定されるが、線2とは接続されない。したがって、アンテナエレメント70は、絶縁基板1の片側にコ字状に線状エレメント71、72及び73が配置された構成を有する。第3の実施の形態は、第1の実施の形態のアンテナエレメント40における対角方向の線状エレメント42を有しない構成といえる。
線状エレメント71〜73は、金属線が使用される。形状を変化させるために繰り返し屈曲された場合の強度を確保するために、2本以上の金属線を束ねた束ね線の構成としてもよい。さらに、絶縁基板1、及び74は、ガラスエポキシやセラミック等のプリント回路基板や、FPC(Flexible Printed Circuit)、ガラス、成型樹脂等のプラスチックである。
アンテナエレメント50では、線状エレメント51〜55、58間が高周波的に容量結合し、種々の電流を流すことができ、面と同様の動作を実現することが可能となる。アンテナとしてみた場合、受信できる帯域を拡げることが可能となる。また、アンテナエレメント70は、絶縁基板1から絶縁基板74上の線状エレメント71に対して線状エレメント72を介して接続され、さらに、線状エレメント73を介して絶縁基板1に戻ってきている。この折り返し構造(コ字状構成)によって、線状エレメントの長さを確保することによって、VHF帯のハイバンドの周波数に対応することができる。
さらに、絶縁基板1が破線で示すように、樹脂製のケース75内に収納される。ケース75の上部から突出された部分に長穴75aが設けられている。この長穴75aは、アンテナ装置の全体を部屋内の壁等に引っかけるために使用される。他の絶縁基板57及び74も同様に、ケース76及び77内に収納される。
〔実施例3〕
本技術の第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、広帯域化を実現することができる。具体的には、線状エレメント56及び線状エレメント71の間の距離を30cmとし、線状エレメント71の長さを6cmとした。また、アンテナエレメント50は、アンテナエレメント70に準じた外形とされる。一例として線状エレメント56の長さが6cmとされる。
図11は、実施例3のVHF帯のハイバンドにおけるアンテナゲインのグラフとデータであり、図12は、実施例3のUHF帯におけるアンテナゲインのグラフとデータである。図12A及び図13Aがゲインの周波数特性を示すグラフであり、図12B及び図13Bがデータを示す。図11A及び図12Aにおける横軸が周波数(MHz)を示し、縦軸がピークゲイン(dBd)を示す。dBdは、ダイポールアンテナとの比較の値である。(dBd=2.15dBi)としている。dBiは、アンテナ利得(絶対利得)である。グラフ中、「H偏波」と付された線が水平偏波受信時の周波数−ゲイン特性を示し、「V偏波」と付された線が垂直偏波受信時の周波数−ゲイン特性を示す。この図11及び図12からも、VHF帯のハイバンド及びUHF帯の両方を受信できることがわかる。
<4.第4の実施の形態>
図13は、本技術の第4の実施の形態を示す。第4の実施の形態は、主にUHF帯の地上波デジタルテレビジョン放送を受信するようにしたものである。同軸ケーブル4と接続された線2及び線3に対してそれぞれアンテナエレメント50及び80が設けられる。線3に接続されたアンテナエレメント50は、上述したものと同様に、線3及び線状エレメント56の間に平行に線状エレメント51〜54が配されたものである。
線2に接続されたアンテナエレメント80は、アンテナエレメント50と同様の構成とされている。すなわち、絶縁基板87上に線2と平行する線状エレメント86を設ける。線2と線状エレメント86の間に平行して線状エレメント81、82、83及び84を配する。線状エレメント81〜84の両端が線2及び線状エレメント86にそれぞれ接続されている。
〔実施例4〕
本技術の第4の実施の形態によれば、主としてUHF帯の地上波デジタルテレビジョン放送を受信することができる。具体的には、線状エレメント56及び線状エレメント86の間の距離を30cmとし、線状エレメント86の長さを6cmとした。また、アンテナエレメント50は、アンテナエレメント80に準じた外形とされる。一例として線状エレメント56の長さが6cmとされる。
図14は、実施例4のUHF帯のハイバンドにおけるアンテナゲインのグラフである。図14Aがゲインの周波数特性を示すグラフであり、図14Bがデータを示す。図14Aにおける横軸が周波数(MHz)を示し、縦軸がピークゲイン(dBd)を示す。dBdは、ダイポールアンテナとの比較の値である。(dBd=2.15dBi)としている。dBiは、アンテナ利得(絶対利得)である。グラフ中、「H偏波」と付された線が水平偏波受信時の周波数−ゲイン特性を示し、「V偏波」と付された線が垂直偏波受信時の周波数−ゲイン特性を示す。この図14から、UHF帯の地上波デジタルテレビジョン放送を受信できることがわかる。
<5.第5の実施の形態>
図15は、本技術の第5の実施の形態を示す。第5の実施の形態は、主にUHF帯の地上波デジタルテレビジョン放送を受信するようにしたものである。第4の実施の形態と同様に、絶縁基板1の両側にアンテナエレメント50'及び80'が設けられている。アンテナエレメント50'は、平行に設けられる線状エレメント51〜55、58及び59を有する。アンテナエレメント80'は、平行に設けられる線状エレメント81〜85、88及び89を有する。
絶縁基板1上の線2及び線3に切欠き2a及び3aを設け、切欠き2aにおいて、2本の線状エレメント81及び82を機械的に絶縁基板1に固定し、切欠き3aにおいて、2本の線状エレメント51及び52を機械的に絶縁基板1に固定する。すなわち、これらの線状エレメント51及び52の線3側の一端と線状エレメント81及び82の線2側の一端は、それぞれ線2及び線3と電気的に結合していないようになされる。その他の構成は、第4の実施の形態と同様である。
〔実施例5〕
本技術の第5の実施の形態によれば、主としてUHF帯の地上波デジタルテレビジョン放送を受信することができる。具体的には、線状エレメント56及び線状エレメント86の間の距離を30cmとし、線状エレメント86の長さを6cmとした。また、アンテナエレメント50'は、アンテナエレメント80'に準じた外形とされる。一例として線状エレメント56の長さが6cmとされる。
図16は、実施例5のUHF帯におけるアンテナゲインのグラフとデータである。図16Aがゲインの周波数特性を示すグラフであり、図16Bがデータを示す。図16Aにおける横軸が周波数(MHz)を示し、縦軸がピークゲイン(dBd)を示す。dBdは、ダイポールアンテナとの比較の値である。(dBd=2.15dBi)としている。dBiは、アンテナ利得(絶対利得)である。グラフ中、「H偏波」と付された線が水平偏波受信時の周波数−ゲイン特性を示し、「V偏波」と付された線が垂直偏波受信時の周波数−ゲイン特性を示す。この図16から、UHF帯の地上波デジタルテレビジョン放送を受信できることがわかる。
<6.第6の実施の形態>
図17は、本技術の第6の実施の形態を示す。第6の実施の形態は、1λループアンテナエレメントの構成であり、主にUHF帯の地上波デジタルテレビジョン放送を受信するようにしたものである。ループアンテナは、図2における端部が開放ではなく短絡されるものであり、外周長が1λと等しい値に設定される。
絶縁基板1上に導電パターン6、7及び8が形成されている。同軸ケーブル4の芯線と導電パターン6が接続され、同軸ケーブル4のシールド線と導電パターン7が接続される。導電パターン8は、絶縁基板1の同軸ケーブル4の接続される側と反対端に絶縁基板1を横断するように形成されている。
絶縁基板1と平行する絶縁基板97及び98が設けられている。絶縁基板97上に線状エレメント92が設けられ、絶縁基板98上に線状エレメント92と平行して線状エレメント95が設けられる。導電パターン6と一端が接続され、他端が線状エレメント92一端側と接続された線状エレメント91が設けられる。線状エレメント92の他端側と一端が接続され、他端が導電パターン8と接続された線状エレメント93が設けられる。
さらに、導電パターン8と一端が接続され、他端が線状エレメント95の他端側と接続された線状エレメント94が設けられる。線状エレメント95の一端側と一端が接続され、他端が導電パターン7と接続された線状エレメント96が設けられる。このように、第6の実施の形態では、(導電パターン6→線状エレメント91→線状エレメント92→線状エレメント93→導電パターン8→線状エレメント94→線状エレメント95→線状エレメント96→導電パターン7)の経路で、ループアンテナが構成され、この経路の全長が1λに設定される。
〔実施例6〕
本技術の第6の実施の形態によれば、主としてUHF帯の地上波デジタルテレビジョン放送を受信することができる。具体的には、線状エレメント92及び線状エレメント95の間の距離を20cmとし、線状エレメント92及び線状エレメント95の長さを10cmとする。この場合では、(1λ=60cm)となり、500MHzの周波数を受信することができる。
<7.第7の実施の形態>
図18は、本技術の第7の実施の形態を示す。絶縁基板1上に導電パターン9及び10が形成される。導電パターン10は、同軸ケーブル4の接続されている絶縁基板1の一端側に形成され、導電パターン9は、絶縁基板1の他端側に形成される。同軸ケーブル4の芯線が導電パターン9と接続され、同軸ケーブル4のシールド線が導電パターン10と接続される。
導電パターン9とそれぞれの一端が接続された線状エレメント101及び102が絶縁基板1の両側から外側に向かって伸ばされ、線状エレメント105及び106の他端側と接続される。線状エレメント105及び106は、互いに平行して絶縁基板107及び108上に形成されたものである。線状エレメント105及び106の一端側と線状エレメント103及び線状エレメント104の一端側が接続され、線状エレメント103及び線状エレメント104の他端側が絶縁基板1上の導電パターン10と接続される。
第7の実施の形態は、(導電パターン9→線状エレメント101→線状エレメント105→線状エレメント103→導電パターン10)の経路でコ字状アンテナが構成される。また、(導電パターン9→線状エレメント102→線状エレメント106→線状エレメント104→導電パターン10)の経路で他のコ字状アンテナが構成される。それぞれの線状エレメントの長さが受信周波数に応じた値に設定される。
〔実施例7〕
本技術の第7の実施の形態によれば、主としてUHF帯の地上波デジタルテレビジョン放送を受信することができる。具体的には、線状エレメント101及び線状エレメント103の長さを6cmとし、線状エレメント105の長さを10.5cmと設定する。また、線状エレメント102及び線状エレメント104の長さを25cmとし、線状エレメント106の長さを10.5cmと設定する。
<8.変形例>
以上、本技術の一実施の形態について具体的に説明したが、本技術は、上述の一実施の形態に限定されるものではなく、本技術の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、本技術は、線状エレメントが直線ではなく曲線であってもよい。また、線状エレメント同士の接続箇所の頂点が曲線を描くようにしてもよい。また、線状エレメントの長さを短縮するためにメアンダ型としたり、線状エレメントに対してリアクタンス素子を設けたりしてもよい。さらに、本技術は、テレビジョン放送の受信アンテナに限らず、携帯電話用のアンテナ装置、無線LANのアンテナ装置などに適用することができる。また、上述の実施形態において挙げた構成、方法、工程、形状、材料及び数値などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる構成、方法、工程、形状、材料及び数値などを用いてもよい。
<9.応用例>
図19に示すように、例えば、VHF帯を使用するデジタルラジオやテレビジョンチューナ、UHF帯を受信するテレビジョンチューナのような2つのチューナを組合せて使う場合において、本技術による室内テレビジョンアンテナの出力が同軸ケーブル、コネクタ、低雑音増幅器(Low Noise Amplifier:LNA)(図示を省略)を介して、弾性表面波フィルタ(SAWF)101に供給される。弾性表面波フィルタ101は、不要な信号成分を除去するものである。弾性表面波フィルタ101の出力がハイパスフィルタ102及びローパスフィルタ103に供給される。ハイパスフィルタ102の出力がチューナ及びデコーダ104のUHF入力に供給され、ローパスフィルタ103の出力がチューナ及びデコーダ104のVHF−H(VHF帯ハイバンド)入力に供給される。
チューナ及びデコーダ104は、入力される各帯域の信号を中間周波信号に周波数変換する。中間周波信号がデコーダ(DEC)に供給され、デコーダによってトランスポートストリーム(TS)が復調される。トランスポートストリームが図示しないが、復号され、映像信号及び音声信号が得られる。ユーザの操作等に対応して切り換え信号(図示せず)がチューナ及びデコーダ104に供給され、切り換え信号と対応してUHF入力及びVHF−Hの一方のバンドのトランスポートストリームが選択的に出力される。なお、VHF帯テレビジョン受信装置及びUHF帯テレビジョン受信装置の双方を受信する受信装置の場合のアンテナ装置としても本技術を使用することができる。
なお、本技術は、以下のような構成も取ることができる。
(1)
絶縁基板の両側に二つのアンテナエレメントが設けられたアンテナ装置において、
少なくとも一方の前記アンテナエレメントは、2本以上の形状を保持できるとともに、アンテナエレメントの形状を柔軟に変形させることを可能とするために曲げることが可能な金属線で構成されているアンテナ装置。
(2)
前記金属線が、屈曲性能を持たせるために、少なくても2本以上の線を束ねて構成されている(1)に記載のアンテナ装置。
(3)
前記アンテナエレメントは、
前記絶縁基板と平行する他の絶縁基板の間に平行に配置された複数の線状エレメントからなり、
前記線状エレメントの一端が前記絶縁基板上の導電体によって共通に接続されるとともに、前記線状エレメントの他端が前記他の絶縁基板上の導電体によって共通に接続された(1)又は(2)に記載のアンテナ装置。
(4)
前記アンテナエレメントは、
前記絶縁基板の一端側の位置から前記絶縁基板に対してほぼ直交する方向に離間した第1のポイントと、前記絶縁基板の他端側の位置から前記絶縁基板に対してほぼ直交する方向に離間した第2のポイントを設定した場合に、
前記絶縁基板から前記第1及び第2のポイントに向かって延長された第1及び第2の線状エレメントと、前記第1の線状エレメントの延長端及び第2の線状エレメントの延長端と両端が接続された第3の線状エレメントからなるコ字状を有する(1)又は(2)に記載のアンテナ装置。
(5)
前記第1及び第2の線状エレメントの一方が給電点に接続され、その他方が給電点に接続されないようにした(4)に記載のアンテナ装置。
(6)
前記アンテナエレメントは、
前記絶縁基板の一端側の位置から前記絶縁基板に対してほぼ直交する方向に離間した第1のポイントと、前記絶縁基板の他端側の位置から前記絶縁基板に対してほぼ直交する方向に離間した第2のポイントを設定した場合に、
前記絶縁基板の他端側と前記第1のポイントを結んだ斜めの線又は辺と前記第2のポイントを含んで構成される形状を有し、
前記絶縁基板の他端側において導電体と前記アンテナエレメントの頂点部分が接続され、
前記アンテナエレメントの前記第1のポイントの位置から前記絶縁基板の一端側に向かって伸びる線状エレメントが設けられている
(1)又は(2)に記載のアンテナ装置。
(7)
インピーダンス整合及び位相調整をするために、不平衡回路をある一定の長さの平衡回路を介して、給電点に接続するようにした(1)から(6)までのいずれかに記載のアンテナ装置。
(8)
受信アンテナと、前記受信アンテナからの高周波信号を増幅及び復調する復調部とを有する受信装置であって、
前記受信アンテナが(1)に記載の構成とされた受信装置。
1・・・絶縁基板、2・・・平衡伝送路の一方の線、3・・・平衡伝送路の他方の線、4・・・同軸ケーブル、5・・・絶縁基板、6,7,8,9,10・・・導電パターン、40,50,50',60,70,80,80',90,・・・アンテナエレメント

Claims (8)

  1. 絶縁基板の両側に二つのアンテナエレメントが設けられたアンテナ装置において、
    少なくとも一方の前記アンテナエレメントは、2本以上の形状を保持できるとともに、アンテナエレメントの形状を柔軟に変形させることを可能とするために曲げることが可能な金属線で構成されているアンテナ装置。
  2. 前記金属線が、屈曲性能を持たせるために、少なくても2本以上の線を束ねて構成されている請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記アンテナエレメントは、
    前記絶縁基板と平行する他の絶縁基板の間に平行に配置された複数の線状エレメントからなり、
    前記線状エレメントの一端が前記絶縁基板上の導電体によって共通に接続されるとともに、前記線状エレメントの他端が前記他の絶縁基板上の導電体によって共通に接続された請求項1に記載のアンテナ装置。
  4. 前記アンテナエレメントは、
    前記絶縁基板の一端側の位置から前記絶縁基板に対してほぼ直交する方向に離間した第1のポイントと、前記絶縁基板の他端側の位置から前記絶縁基板に対してほぼ直交する方向に離間した第2のポイントを設定した場合に、
    前記絶縁基板から前記第1及び第2のポイントに向かって延長された第1及び第2の線状エレメントと、前記第1の線状エレメントの延長端及び第2の線状エレメントの延長端と両端が接続された第3の線状エレメントからなるコ字状を有する請求項1に記載のアンテナ装置。
  5. 前記第1及び第2の線状エレメントの一方が給電点に接続され、その他方が給電点に接続されないようにした請求項4に記載のアンテナ装置。
  6. 前記アンテナエレメントは、
    前記絶縁基板の一端側の位置から前記絶縁基板に対してほぼ直交する方向に離間した第1のポイントと、前記絶縁基板の他端側の位置から前記絶縁基板に対してほぼ直交する方向に離間した第2のポイントを設定した場合に、
    前記絶縁基板の他端側と前記第1のポイントを結んだ斜めの線又は辺と前記第2のポイントを含んで構成される形状を有し、
    前記絶縁基板の他端側において導電体と前記アンテナエレメントの頂点部分が接続され、
    前記アンテナエレメントの前記第1のポイントの位置から前記絶縁基板の一端側に向かって伸びる線状エレメントが設けられている
    請求項1に記載のアンテナ装置。
  7. インピーダンス整合及び位相調整をするために、不平衡回路をある一定の長さの平衡回路を介して、給電点に接続するようにした請求項1に記載のアンテナ装置。
  8. 受信アンテナと、前記受信アンテナからの高周波信号を増幅及び復調する復調部とを有する受信装置であって、
    前記受信アンテナが請求項1に記載の構成とされた受信装置。
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