JP7056889B2 - アンテナ装置及び受信装置 - Google Patents

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Description

本技術は 例えば地上波デジタルテレビジョン放送を受信する室内用アンテナに対して適用されるアンテナ装置及び受信装置に関する。
地上波デジタルテレビジョン用アンテナに必要な機能は、テレビジョン放送が行われている広い周波数帯域(VHF(Very High Frequency)帯、UHF(Ultra High Frequency)帯)において、高いアンテナゲインを得られることが必要である。すなわち、広帯域性とアンテナ性能の両立が求められている。特に、UHF帯で地上波デジタルテレビジョン用の帯域は、470MHz~800MHzであり、受信比帯域が40%以上を超えるので、非常に広帯域なアンテナが必要とされる。したがって、広帯域性とアンテナ性能の両立が難しかった。
さらに、このUHF帯に加え、VHF帯のテレビジョン放送を受信しようとした場合は、更にアンテナサイズも非常に大きくなる。例えば、VHF帯のハイバンドの200MHzの周波数の場合、受信するには、λ/2の長さが必要であり、約75cmもの長さになってしまい室内に配置できないものとなってしまう。さらに、VHF帯のハイバンドとUHF帯の両方に対応しなくてならないので、アンテナの設計が難しいものとなっていた。
室内用の地上波デジタルテレビジョン用受信アンテナとしては、ボウタイアンテナを使用したものが実用化されている。ボウタイアンテナは、ダイポールアンテナの放射素子を二等辺三角形の板状にした構成を有する。さらに、下記の特許文献1には、ボウタイアンテナ素子と、モノポールアンテナ素子と、接地導体板とを有するアンテナ装置によってマルチバンドアンテナを構成することが記載されている。
特開2015-211425号公報
特許文献1に記載のものは、ボウタイアンテナ素子及びモノポールアンテナ素子を組合せるものであり、アンテナの特性及び小型化の点で不十分であった。また、特許文献1の記載中の平衡アンテナの例では、同軸ケーブルを接続する場合にバランを使用している。しかしながら、バラン自体が比較的高価であるため、アンテナ装置のコストが高くなる問題があった。
したがって、本技術の目的は、広い周波数に対応し、高いアンテナゲインを得ることができ、コストが低いアンテナ装置及び受信装置を提供することにある。
本技術は、一端に不平衡伝送路が接続される平衡伝送路と、
平衡伝送路の両側にそれぞれ設けられたアンテナエレメントを備え、
少なくとも一方のアンテナエレメントは、
平衡伝送路の一端側の位置から平衡伝送路に対してほぼ直交する方向に離間した第1のポイントと、平衡伝送路の他端側の位置から平衡伝送路に対してほぼ直交する方向に離間した第2のポイントを設定した場合に、
平衡伝送路の他端側と第1のポイントを結んだ斜めの線又は辺と第2のポイントを含んで構成される三角状を有し、
平衡伝送路の他端側とアンテナエレメントの頂点部分が電気的に接続され、
アンテナエレメントの第1のポイントの位置から平衡伝送路の一端側に向かって伸び、平衡伝送路の一端側と電気的に接続されていない線状エレメントが設けられ、
アンテナエレメント及び線状エレメントが導体で構成されている
アンテナ装置である。
さらに、本技術は、かかるアンテナ装置を使用する受信装置である。
少なくとも一つの実施形態によれば、本技術は、不平衡回路とアンテナ装置を接続する場合にバランを不要とできる。また、本技術によるアンテナ装置は、小型とでき、広帯域化されたものである。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果又はそれらと異質な効果であっても良い。
図1は、本技術の第1の実施の形態によるアンテナ装置の略線図である。 図2は、第1の実施の形態の説明に用いる略線図である。 図3は、シミュレーションにより求められた第1の実施の形態の実施例のVSWRの周波数特性を示すグラフである。 図4Aは、シミュレーションにより求められた第1の実施の形態の実施例のVHF帯のゲインの周波数特性を示すグラフであり、図4Bは、ゲインのデータを示す表である。 図5Aは、シミュレーションにより求められた第1の実施の形態の実施例のUHF帯のゲインの周波数特性を示すグラフであり、図5Bは、ゲインのデータを示す表である。 図6は、本技術の第2の実施の形態によるアンテナ装置の略線図である。 図7は、シミュレーションにより求められた第2の実施の形態の実施例のVSWRの周波数特性を示すグラフである。 図8Aは、シミュレーションにより求められた第2の実施の形態の実施例のVHF帯のゲインの周波数特性を示すグラフであり、図8Bは、ゲインのデータを示す表である。 図9Aは、シミュレーションにより求められた第2の実施の形態の実施例のUHF帯のゲインの周波数特性を示すグラフであり、図9Bは、ゲインのデータを示す表である。 図10は、本技術の第3の実施の形態によるアンテナ装置の略線図である。 図11は、シミュレーションにより求められた第3の実施の形態の実施例のVSWRの周波数特性を示すグラフである。 図12は、シミュレーションにより求められた第3の実施の形態のゲインの周波数特性を示すグラフである。 図13は、本技術の第4の実施の形態によるアンテナ装置の略線図である。 図14は、シミュレーションにより求められた第4の実施の形態の実施例のVSWRの周波数特性を示すグラフである。 図15は、シミュレーションにより求められた第4の実施の形態のゲインの周波数特性を示すグラフである。 図16は、本技術の第5の実施の形態によるアンテナ装置の略線図である。 図17は、シミュレーションにより求められた第5の実施の形態の実施例のVSWRの周波数特性を示すグラフである。 図18は、シミュレーションにより求められた第5の実施の形態のゲインの周波数特性を示すグラフである。 図19は、本技術の第6の実施の形態によるアンテナ装置の略線図である。 図20は、シミュレーションにより求められた第6の実施の形態の実施例のVSWRの周波数特性を示すグラフである。 図21は、シミュレーションにより求められた第6の実施の形態のゲインの周波数特性を示すグラフである。 図22は、本技術の第7の実施の形態によるアンテナ装置の略線図である。 図23は、シミュレーションにより求められた第7の実施の形態の実施例のVSWRの周波数特性を示すグラフである。 図24は、シミュレーションにより求められた第7の実施の形態のゲインの周波数特性を示すグラフである。 図25は、本技術の変形例の説明に用いる略線図である。 図26は、本技術の変形例の説明に用いる略線図である。 図27は、本技術の変形例の説明に用いる略線図である。 図28は、本技術の応用例の説明に用いるブロック図である。
以下に説明する実施の形態は、本技術の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されている。しかしながら、本技術の範囲は、以下の説明において、特に本技術を限定する旨の記載がない限り、これらの実施の形態に限定されないものとする。
なお、本技術の説明は、下記の順序にしたがってなされる。
<1.第1の実施の形態>
<2.第2の実施の形態>
<3.第3の実施の形態>
<4.第4の実施の形態>
<5.第5の実施の形態>
<6.第6の実施の形態>
<7.第7の実施の形態>
<8.変形例>
<9.応用例>
<1.第1の実施の形態>
図1を参照して本技術の第1の実施の形態について説明する。絶縁基板1上に平衡伝送路として、平行に2本の線2及び線3が設けられている。線2の一端が同軸ケーブル4の中心導体(芯線)と接続され、線3の一端が同軸ケーブル4の外部導体(編み組み銅線)と接続されている。同軸ケーブル4は、図示しないが受信装置例えばテレビジョン受信装置のチューナと接続されている。
平衡伝送路の両側にそれぞれアンテナエレメント40及び50が設けられている。アンテナエレメント40が線2の他端部に接続され、アンテナエレメント50が線3の他端部に接続されている。平衡伝送路(線2及び3)の一端の位置から平衡伝送路に対してほぼ直交する方向に所定距離だけ離間した第1のポイントP1と、平衡伝送路の他端の位置から平衡伝送路に対してほぼ直交する方向に所定距離だけ離間した第2のポイントP2を設定する。平衡伝送路の線2の他端部の位置にポイントP3を設定する。
ポイントP1及びP2の間を結ぶ直線上に線材又はロッド(以下、単に線状エレメントという。)41を設ける。線状エレメント41は、平衡伝送路(線2及び3)と平行して絶縁基板5上に設けられている。また、第1のポイントP1及び第3のポイントP3を結ぶ斜めの線上に、線状エレメント42が設けられている。第2のポイントP2及び第3のポイントP3を結ぶ線上に線状エレメント43が設けられている。
したがって、線状エレメント41及び42の端部同士、線状エレメント41及び43の端部同士、並びに、線状エレメント42及び43の端部同士が接続されることによって三角状(直角三角形)のアンテナエレメントが形成される。すなわち、第1のポイントP1と第3のポイントP3を結んだ斜めの線から第2のポイントP2に向かって隆起した三角状のアンテナエレメントが形成される。また、線状エレメント42及び43で形成される頂点部分が平衡伝送路の線2の他端に例えばはんだ付けで接続される。なお、本明細書において「三角状」は、三角形以外の形状を含む意味として使用している。
さらに、三角状のアンテナエレメントの第1のポイントP1の位置で線状エレメント41と接続され、平衡伝送路の線2の一端部に向かって伸びる(又は折り返す)線状エレメント44が設けられる。線状エレメント44の延長端は、絶縁基板1上に固定される。但し、線状エレメント44の線2側の一端は線2とは接続されていない。このように線状エレメント44が三角状の部分とは独立した折り返しエレメントの状態であるので、線状エレメント44の長さL4に対応した周波数に対応することが可能となる。平衡伝送路及び線状エレメント44によってインピーダンス整合をしている。
線状エレメント41、42、43及び44のそれぞれの長さをL1、L2、L3及びL4と表記する。長さL1が平衡伝送路の長さとほぼ等しく設定され、また、(L3=L4)と設定されている。これらの長さは、受信周波数に応じて設定されている。線状エレメント41~44は、銅、銀、鉄、アルミニウムなどの導電性のある物質で構成されたものである。さらに、絶縁基板1及び5は、ガラスエポキシやセラミック等のプリント回路基板や、FPC(Flexible Printed Circuit)、ガラス、成型樹脂等のプラスチックである。さらに、絶縁基板1及び5の全体を樹脂などのケースで覆うようにしてもよい。
平衡伝送路の反対側のアンテナエレメント50について説明する。平衡伝送路の線3をほぼ等分割する位置から線3と直交する方向に伸びる、5本の線状エレメント51、52、53、54及び55が設けられている。これらの線状エレメント51~55の端部が線状エレメント56と接続される。線状エレメント56は、線3と平行して絶縁基板57上に設けられている。線状エレメント51~56の材料及び絶縁基板57の材料は、上述した線状エレメント41~44及び絶縁基板1及び5と同様である。
5本の線状エレメント51~55を平行に配することによって、線状エレメント間が高周波帯域では容量結合し、種々の電流を流すことができ、面と同様に動作することができる。アンテナ装置として受信できる帯域を拡げることができる。
例えば絶縁基板1、5及び57がプリント回路基板で構成され、それぞれの上に線2及び3、線状エレメント41及び線状エレメント56がプリント配線パターンとして形成される。基板上に構成すると誘電率が変わるので、誘電率を調整することでアンテナ形状を小さく構成することができる。以下、本明細書中において、誘電率などを考慮して線状エレメントの長さが短縮される割合を波長短縮率と称する。
アンテナエレメント50は、アンテナエレメント40に対して破線で示すような接地導体として機能する。本技術の第1の実施の形態において、アンテナ装置に対する給電点100が平衡伝送路(線2及び3)の他端側となり、平衡伝送路を適切に設定することによってバランを使用しないで、不平衡伝送路(同軸ケーブル4)を平衡負荷(アンテナ装置)に接続することができる。図2に示すように、終端開放線路において、終端開放端(A-A')からλ/4離れた位置において、上部導体を上側に折り曲げ、下部導体を下側に折り曲げると、折り曲げた部分で電流の向きがそろう。したがって、放射の打ち消しが起こらず、空間に電磁波が放射される。折り曲げ部分の長さを半波長(λ/2)とした場合、共振して入力インピーダンスが純抵抗となるので、整合をとりやすい。すなわち、平衡伝送路を介することによって位相の調整をして、広帯域化を実現することができる。
このようなアンテナ性能を実現するためには、平衡伝送路はその特性インピーダンスと長さを設定する必要がある。その値は下記のように設定される。
アンテナ受信周波数帯、平衡負荷(アンテナ装置)のインピーダンス、接続される不平衡伝送路のインピーダンスを鑑みて、平衡伝送路の線(導体)2及び3の構造、その導体間の距離および絶縁物の誘電率の組合せを設定することにより、平衡伝送路の特性インピーダンスが決定し、それを考慮した上で長さを設定する。
〔実施例1〕
本技術の第1の実施の形態によれば、広帯域化を実現することができる。具体的には、テレビジョン放送のVHF帯のハイバンド(200MHz帯)を受信するために、(L3+L1+L4)又は(L2+L4)の長さが当該周波数帯域の波長(λ1)の約(1/4)例えば約38cmに設定される。また、UHF帯の地上波デジタルテレビジョン放送の帯域(470Hz~800MHz)を受信するために、L3又はL2の長さが当該周波数帯域の波長(λ2)の約(1/4)例えば約16cmに設定される。これらの長さL1~L4は、波長短縮率を含めた値である。
一例として、(L1=9cm)(L3=17cm)(L4=17cm)とした。合計の長さが43cmとなる。また、アンテナエレメント50は、アンテナエレメント40に準じた外形とされる。一例として線状エレメント51~55のそれぞれの長さが17cm、線状エレメント56の長さが9cmとされる。
実施例1のシミュレーション結果としてVSWR(Voltage Standing Wave Ratio:電圧定在波比)を図3に示す。(VSWR=1)が完全整合、最良の状態を意味し、(VSWR=∞)が完全反射、最悪の状態を意味する。被覆材による影響、また、アンテナエレメントを折り返して、同軸ケーブル4及び平衡伝送路の接続箇所の近くに持ってきているので、結合の影響が存在する。したがって、実際とは、異なる部分もあるが、ほぼ理論値に近い形で実現でき、VHF帯のハイバンド及びUHF帯の両方を受信できる。但し、厳密には、材料によっては波長短縮率も異なるので特性が変化することもある。
図4は、実施例1のVHF帯のハイバンドにおけるアンテナゲインのグラフとデータであり、図5は、実施例1のUHF帯におけるアンテナゲインのグラフとデータである。図4A及び図5Aがゲインの周波数特性を示すグラフであり、図4B及び図5Bがデータを示す。図4A及び図5Aにおける横軸が周波数(MHz)を示し、縦軸がピークゲイン(dBd)を示す。dBdは、ダイポールアンテナとの比較の値である。(dBd=2.15dBi)の関係にある。dBiは、アンテナ利得(絶対利得)である。グラフ中、「H偏波」と付された線が水平偏波受信時の周波数-ゲイン特性を示し、「V偏波」と付された線が垂直偏波受信時の周波数-ゲイン特性を示す。この図4及び図5からも、VHF帯のハイバンド及びUHF帯の両方を受信できることがわかる。
<2.第2の実施の形態>
図6を参照して本技術の第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態と同様に、絶縁基板1上に平衡伝送路として、平行に2本の線2及び線3が設けられている。線2の一端が同軸ケーブル4の中心導体(芯線)と接続され、線3の一端が同軸ケーブル4の外部導体(編み組み銅線)と接続されている。同軸ケーブル4は、図示しないが受信装置例えばテレビジョン受信装置のチューナと接続されている。
平衡伝送路の両側にそれぞれアンテナエレメント40及び60が設けられている。アンテナエレメント40が線2の他端部に接続され、アンテナエレメント60が線3の他端部に接続されている。アンテナエレメント40は、上述した第1の実施の形態と同様の構成とされている。すなわち、線状エレメント41及び42の端部同士、線状エレメント41及び43の端部同士、並びに、線状エレメント42及び43の端部同士が接続されることによって三角状のアンテナエレメントが形成される。
アンテナエレメント60も同様に、線状エレメント61及び62の端部同士、線状エレメント61及び63の端部同士、並びに、線状エレメント62及び63の端部同士が接続されることによって三角状のアンテナエレメントが形成される。線状エレメント62及び63の端部で形成される頂点部分が平衡伝送路の線3の他端に接続される。
さらに、三角状のアンテナエレメントの線状エレメント61と接続され、平衡伝送路の線3の一端部に向かって伸びる(又は折り返す)線状エレメント64が設けられる。線状エレメント64の延長端は、絶縁基板1上に固定される。但し、線状エレメント64の線3側の一端は線3とは接続されていない。平衡伝送路及び線状エレメント64によってインピーダンス整合をしている。
線状エレメント41、42、43及び44のそれぞれの長さ(L1、L2、L3及びL4)と線状エレメント61、62、63及び64のそれぞれの長さが互いに等しいものに設定されている。これらの長さは、上述したように、受信周波数に応じて設定されている。線状エレメント61~64は、銅、銀、鉄、アルミニウムなどの導電性のある物質で構成されたものである。さらに、絶縁基板65は、ガラスエポキシやセラミック等のプリント回路基板や、FPC(Flexible Printed Circuit)、ガラス、成型樹脂等のプラスチックからなる板である。
アンテナエレメント60は、アンテナエレメント40とともにダイポールアンテナを構成する。また、第2の実施の形態においても、アンテナ装置に対する給電点100が平衡伝送路(線2及び3)の他端側となり、平衡伝送路の長さを適切に設定することによってバランを使用しないで、不平衡伝送路(同軸ケーブル4)を平衡負荷(アンテナ装置)に接続することができる。平衡伝送路を介することによって位相の調整をして、広帯域化を実現することができる。
〔実施例2〕
本技術の第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、アンテナエレメント60の線状エレメントのそれぞれの長さを受信周波数に応じた値に設定することによって広帯域化を実現することができる。具体的には、VHF帯のハイバンド(200MHz帯)を受信するために、(L3+L1+L4)又は(L2+L4)の長さが当該周波数帯域の波長(λ1)の約(1/4)例えば約38cmに設定される。また、UHF帯の地上波デジタルテレビジョンの帯域(470Hz~800MHz)を受信するために、L3又はL2の長さが当該周波数帯域の波長(λ2)の約(1/4)例えば約16cmに設定される。これらの長さL1~L4は、波長短縮率を含めた値である。一例として実施例1における長さと等しいものに設定される。
実施例2のシミュレーション結果(VSWR)を図7に示す。(VSWR=1)が完全整合、最良の状態を意味し、(VSWR=∞)が完全反射、最悪の状態を意味する。被覆材による影響、また、アンテナエレメントを折り返して、同軸ケーブル4及び平衡伝送路の接続箇所の近くに持ってきているので、結合の影響がある。したがって、実際とは、異なる部分もあるが、ほぼ理論値に近い形で実現でき、VHF帯のハイバンド及びUHF帯の両方を受信できる。
図8は、実施例2のVHF帯のハイバンドにおけるアンテナゲインのグラフとデータであり、図9は、実施例2のUHF帯におけるアンテナゲインのグラフとデータである。図8A及び図9Aがゲインの周波数特性を示すグラフであり、図8B及び図9Bがデータを示す。図8A及び図9Aにおける横軸が周波数(MHz)を示し、縦軸がピークゲイン(dBd)を示す。dBdは、ダイポールアンテナとの比較の値である。(dBd=2.15dBi)としている。dBiは、アンテナ利得(絶対利得)である。グラフ中、「H偏波」と付された線が水平偏波受信時の周波数-ゲイン特性を示し、「V偏波」と付された線が垂直偏波受信時の周波数-ゲイン特性を示す。この図8及び図9からも、VHF帯のハイバンド及びUHF帯の両方を受信できることがわかる。
<3.第3の実施の形態>
図10は、本技術の第3の実施の形態を示す。第1の実施の形態(図1参照)と同様のアンテナ装置をプリント回路基板11上に形成するようにしたものである。平衡伝送路の線2の同軸ケーブルとの接続部分の導電パターンが幅狭とされてパターン欠如部2aが設けられている。このパターン欠如部2aにおいて線状エレメント44の折り曲げ端がプリント回路基板11上に固定される。図1と対応する部分に同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。但し、図10の例では、図1と比較してグランド側のアンテナエレメント50の平行な線状エレメントの本数が1本多いものとされている。
プリント回路基板11上にアンテナ装置を構成すると、プリント回路基板11の厚みや誘電率によって、線状エレメントの必要な長さを短縮することができアンテナ形状を小さく構成することができる。また、基板上に構成すると線形状を自由に構成することができ、多くの周波数に対応した電流線路が形成して広帯域アンテナを形成できる。
〔実施例3〕
本技術の第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、広帯域化を実現することができる。具体的には、各線状エレメントの長さを実施例1と同様に設定する。一例として、(L1=9cm)(L3=18cm)(L4=18cm)とした。合計の長さが45cmとなる。また、アンテナエレメント50は、アンテナエレメント40に準じた外形とされる。一例として線状エレメント51~55と58のそれぞれの長さが18cm、線状エレメント56の長さが9cmとされる。プリント回路基板11として厚みが1mmのガラスエポキシの基板を使用した。この基板の比誘電率は約4である。他のプリント回路基板としてより厚みが大きいもの、誘電率が高いものを使用した場合には、長さをより短くして小型化が可能となる。
実施例3のシミュレーション結果(VSWR)を図11に示す。図11からわかるように、VHF帯のハイバンド及びUHF帯の両方を受信できる。但し、厳密には、プリント回路基板11の材料、厚みなどによっては波長短縮率が異なり、特性も図11に示すものと異なる場合もある。
図12は、実施例3のVHF帯のハイバンド及びUHF帯におけるアンテナゲインのグラフである。図12は、例えば水平偏波受信時の周波数-ゲイン特性を示している。また、縦軸の表記はdBiである。この図12からも、VHF帯のハイバンド及びUHF帯の両方を受信できることがわかる。
<4.第4の実施の形態>
図13は、本技術の第4の実施の形態を示す。第2の実施の形態(図6参照)と同様のアンテナ装置の全体をプリント回路基板11上に形成するようにしたものである。平衡伝送路の線2及び線3の同軸ケーブルとの接続部分の導電パターンが幅狭とされてパターン欠如部2a及び3aが設けられている。このパターン欠如部2a及び3aにおいて線状エレメント44及び64のそれぞれの折り曲げ端がプリント回路基板11上に固定される。図3と対応する部分に同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。プリント回路基板11上にアンテナ装置を構成することによって、第3の実施の形態と同様の利点がある。
〔実施例4〕
プリント回路基板11として厚みが1mmのガラスエポキシの基板を使用した。この基板の比誘電率は約4である。他のプリント回路基板としてより厚みが大きいもの、誘電率が高いものを使用した場合には、長さをより短くして小型化が可能となる。各線状エレメントの長さを(L1=9cm)に設定し、また、長さL3(=L4)の値を15cm、16cm、17cm及び18cmと変化させた。
実施例4のシミュレーション結果(VSWR)を図14に示す。図14において、R15は(L3=15cm)の場合のグラフであり、R16は(L3=16cm)の場合のグラフであり、R17は(L3=17cm)の場合のグラフであり、R18は(L3=18cm)の場合のグラフである。図14からわかるように、VHF帯のハイバンド及びUHF帯の地上波デジタルテレビジョンの帯域の両方を受信できる。但し、厳密には、プリント回路基板11の材料、厚みなどによっては波長短縮率が異なり、特性も図14に示すものと異なる場合もある。
図15は、実施例4のVHF帯のハイバンド及びUHF帯の地上波デジタルテレビジョンの帯域におけるアンテナゲインのグラフである。図15は、例えば水平偏波受信時の周波数-ゲイン特性を示している。G15は(L3=15cm)の場合のグラフであり、G16は(L3=16cm)の場合のグラフであり、G17は(L3=17cm)の場合のグラフであり、G18は(L3=18cm)の場合のグラフである。また、縦軸の表記はdBiである。この図15からも、VHF帯のハイバンド及びUHF帯の両方を受信できることがわかる。
<5.第5の実施の形態>
図16は、本技術の第5の実施の形態を示す。第2の実施の形態(図6参照)における三角状のアンテナエレメントを直角三角形の面15及び面16としてプリント回路基板11上に形成するようにしたものである。プリント回路基板11上に形成せずに絶縁板として構成してもよい。第5の実施の形態では、面15が辺71、72及び73を有する直角三角形とされ、面16が辺81、82及び83を有する直角三角形とされている。
さらに、線状エレメント44及び64とそれぞれ対応して線状エレメント74及び84がプリント回路基板11上に形成されている。かかる面によってアンテナエレメントを構成することによっても、第2の実施の形態と同様に広帯域のアンテナ装置を実現することができる。また、平板を構成することによって多くの周波数に対応した電流線路を形成することができ、広帯域アンテナを形成することができる。
〔実施例5〕
プリント回路基板11として厚みが1mmのガラスエポキシの基板を使用した。この基板の比誘電率は約4である。他のプリント回路基板としてより厚みが大きいもの、誘電率が高いものを使用した場合には、長さをより短くして小型化が可能となる。辺71及び81の長さを(L1=9cm)に設定し、また、辺73及び83のそれぞれの長さL3(=L4)の値を18cmに設定した。
実施例5のシミュレーション結果(VSWR)を図17に示す。図17からわかるように、VHF帯のハイバンド及びUHF帯の両方を受信できる。但し、厳密には、プリント回路基板11の材料、厚みなどによっては波長短縮率が異なり、特性も図17に示すものと異なる場合もある。
図18は、実施例5のVHF帯のハイバンド及びUHF帯におけるアンテナゲインのグラフである。図18は、例えば水平偏波受信時の周波数-ゲイン特性を示している。グラフの縦軸の表記はdBiである。この図18からも、VHF帯のハイバンド及びUHF帯の両方を受信できることがわかる。
<6.第6の実施の形態>
図19は、本技術の第6の実施の形態を示す。三角状のアンテナエレメント40は、第1の実施の形態(図1参照)におけるアンテナエレメントと同様であり、線状エレメント41~44を有している。第1の実施の形態におけるアンテナエレメント50を矩形の面90の構成としたものである。矩形の面90は、辺91、93及び94を有する。これらのアンテナエレメント40及び矩形の面90の全体は、共通のプリント回路基板11上に形成されている。
〔実施例6〕
プリント回路基板11として厚みが1mmのガラスエポキシの基板を使用した。この基板の比誘電率は約4である。他のプリント回路基板としてより厚みが大きいもの、誘電率が高いものを使用した場合には、長さをより短くして小型化が可能となる。線状エレメント41及び矩形の面90の線状エレメント41と平行な辺91の長さを(L1=9cm)に設定し、また、線状エレメント43及び辺93(辺94)のそれぞれの長さL3(=L4)の値を18cmに設定した。
実施例6のシミュレーション結果(VSWR)を図20に示す。図20からわかるように、VHF帯のハイバンド及びUHF帯の両方を受信できる。但し、厳密には、プリント回路基板11の材料、厚みなどによっては波長短縮率が異なり、特性も図20に示すものと異なる場合もある。
図21は、実施例6のVHF帯のハイバンド及びUHF帯におけるアンテナゲインのグラフである。図21は、例えば水平偏波受信時の周波数-ゲイン特性を示している。グラフの縦軸の表記はdBiである。この図21からも、VHF帯のハイバンド及びUHF帯の両方を受信できることがわかる。
<7.第7の実施の形態>
図22は、本技術の第7の実施の形態を示す。第4の実施の形態(図13参照)と同様のアンテナ装置の全体をプリント回路基板11上に形成し、さらに、線状エレメント45及び線状エレメント65を追加したものである。線状エレメント41及び43の接続箇所(直角三角形の直角部分)と、線状エレメント42の中間位置の付近とを結ぶ線状エレメント45が形成される。同様に、線状エレメント61及び63の接続箇所(直角三角形の直角部分)と線状エレメント62の中間位置の付近とを結ぶ線状エレメント65が形成される。図13と対応する部分に同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。プリント回路基板11上にアンテナ装置を構成することによって、第4の実施の形態と同様の利点がある。
〔実施例7〕
プリント回路基板11として厚みが1mmのガラスエポキシの基板を使用した。この基板の比誘電率は約4である。他のプリント回路基板としてより厚みが大きいもの、誘電率が高いものを使用した場合には、長さをより短くして小型化が可能となる。線状エレメント41及び61の長さを(L1=9cm)に設定し、また、線状エレメント43及び63(線状エレメント44及び64)の長さL3(=L4)の値を18cmに設定した。
実施例7のシミュレーション結果(VSWR)を図23に示す。図23からわかるように、VHF帯のハイバンド及びUHF帯の両方を受信できる。但し、厳密には、プリント回路基板11の材料、厚みなどによっては波長短縮率が異なり、特性も図23に示すものと異なる場合もある。
図24は、実施例7のVHF帯のハイバンド及びUHF帯の地上波デジタルテレビジョン放送の帯域におけるアンテナゲインのグラフである。図24は、例えば水平偏波受信時の周波数-ゲイン特性を示している。グラフの縦軸の表記はdBiである。この図24からも、VHF帯のハイバンド及びUHF帯の両方を受信できることがわかる。また、線状エレメント45及び65を追加することによって、多くの周波数に対応した電流線路が形成でき、広帯域アンテナを構成することができる。
<8.変形例>
上述した実施の形態では、三角状のアンテナエレメントが直角三角形を形成していたが、直角三角形に限定されるものではない。例えば第2の実施の形態と同様に両側にアンテナエレメント40A及び60Aを設ける例において、図25に示すように、線状エレメント43a及び線状エレメント41aを連続した線材で形成し、線状エレメント41aが円弧を形成するようにしてもよい。この場合には、直角三角形よりも台形に近い形状となる。他方のアンテナエレメント60Aも同様の形状とされる。また、図26に示すように,線状エレメント41bが外側に張り出すような半円を描くものとしてもよい。
さらに、図27に示すように、一方のアンテナエレメント40Cにおいて、線状エレメント41c及び43cを連続した線材で構成し、張り出した先端部が直角ではなく、ある曲率半径の曲線を描くようにしてもよい。他方のアンテナエレメント60Cも同様である。図25、図26及び図27にそれぞれ示す例では、所定の幅で線状エレメントの形状に沿って形成された帯状のプリント回路基板上又は絶縁板上に線状エレメントのそれぞれが形成される。このプリント回路基板又は絶縁板の強度を高くすることによって、アンテナ装置を自立させることができる。
以上、本技術の一実施の形態について具体的に説明したが、本技術は、上述の一実施の形態に限定されるものではなく、本技術の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、本技術は、テレビジョン放送の受信アンテナに限らず、携帯電話用のアンテナ装置、無線LANのアンテナ装置などに適用することができる。また、上述の実施形態において挙げた構成、方法、工程、形状、材料及び数値などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる構成、方法、工程、形状、材料及び数値などを用いてもよい。
<9.応用例>
図28に示すように、例えば、VHF帯を使用するデジタルラジオやテレビジョンチューナ、UHF帯を受信するテレビジョンチューナのような2つのチューナを組合せて使う場合において、本技術による室内テレビジョンアンテナの出力が同軸ケーブル、コネクタ、低雑音増幅器(Low Noise Amplifier:LNA)(図示を省略)を介して、弾性表面波フィルタ(SAWF)101に供給される。弾性表面波フィルタ101は、不要な信号成分を除去するものである。弾性表面波フィルタ101の出力がハイパスフィルタ102及びローパスフィルタ103に供給される。ハイパスフィルタ102の出力がチューナ及びデコーダ104のUHF入力に供給され、ローパスフィルタ103の出力がチューナ及びデコーダ104のVHF-H(VHF帯ハイバンド)入力に供給される。
チューナ及びデコーダ104は、入力される各帯域の信号を中間周波信号に周波数変換する。中間周波信号がデコーダに供給され、デコーダによってトランスポートストリーム(TS)が復調される。トランスポートストリームが図示しないが、復号され、映像信号及び音声信号が得られる。ユーザの操作等に対応して切り換え信号(図示せず)がチューナ及びデコーダ104に供給され、切り換え信号と対応してUHF入力及びVHF-Hの一方のバンドのトランスポートストリームが選択的に出力される。なお、VHF帯テレビジョン受信装置及びUHF帯テレビジョン受信装置の双方を受信する受信装置の場合のアンテナ装置としても本技術を使用することができる。
なお、本技術は、以下のような構成も取ることができる。
(1)
不平衡回路をある一定の長さの平衡回路を介して給電点に接続し、インピーダンス整合及び位相調整をするようにしたアンテナ装置。
(2)
一端に不平衡伝送路が接続される平衡伝送路と、
前記平衡伝送路の両側にそれぞれ設けられたアンテナエレメントとを備え、
少なくとも一方の前記アンテナエレメントは、
前記平衡伝送路の一端側の位置から前記平衡伝送路に対してほぼ直交する方向に離間した第1のポイントと、前記平衡伝送路の他端側の位置から前記平衡伝送路に対してほぼ直交する方向に離間した第2のポイントを設定した場合に、
前記平衡伝送路の他端側と前記第1のポイントを結んだ斜めの線又は辺と前記第2のポイントを含んで構成される形状を有し、
前記平衡伝送路の他端側と前記アンテナエレメントの頂点部分が接続され、
前記アンテナエレメントの前記第1のポイントの位置から前記平衡伝送路の一端側に向かって伸びる線状エレメントが設けられ、
前記アンテナエレメント及び前記線状エレメントが導体で構成されている
アンテナ装置。
(3)
前記斜めの線又は辺と前記第2のポイントを含んで構成される形状が三角状である(2)に記載のアンテナ装置。
(4)
前記三角状のアンテナエレメントが、面又は線で構成されている(3)に記載のアンテナ装置。
(5)
前記三角状のアンテナエレメントの一部の線又は辺が曲線で構成されている(3)に記載のアンテナ装置。
(6)
前記三角状のアンテナエレメントの張り出した先端部が曲線で構成されている(3)に記載のアンテナ装置。
(7)
前記三角状のエレメントの線又は辺の長さが、波長短縮率を含め、受信したい周波数に応じて設定されている(3)から(6)までのいずれかに記載のアンテナ装置。
(8)
前記三角状のエレメントの線又は辺の長さと前記線状エレメントの長さの合計、又は前記斜めの線又は辺の長さと前記線状エレメントの長さの合計が、波長短縮率を含め、受信したい第1の周波数のおおよそλ/4の長さに設定され、
前記線状エレメントの長さが、波長短縮率を含め、受信したい第2の周波数のおおよそλ/4の長さに設定されている(3)から(7)までのいずれかに記載のアンテナ装置。
(9)
前記平衡伝送路の片側に設けられた他のアンテナエレメントが(2)に記載のアンテナエレメントと同じ形状とされた(2)から(8)までのいずれかに記載のアンテナ装置。
(10)
前記他のアンテナエレメントが、多角形又は円状の導電性の面で構成された(9)に記載のアンテナ装置。
(11)
前記他のアンテナエレメントが、線状エレメントによって構成された(9)に記載のアンテナ装置。
(12)
一端に不平衡伝送路が接続される平衡伝送路と、
前記平衡伝送路の両側にそれぞれ設けられたアンテナエレメントとを備え、
少なくとも一方の前記アンテナエレメントは、
前記平衡伝送路の一端側の位置から前記平衡伝送路に対してほぼ直交する方向に離間した第1のポイントと、前記平衡伝送路の他端側の位置から前記平衡伝送路に対してほぼ直交する方向に離間した第2のポイントを設定した場合に、
前記平衡伝送路の他端側と前記第1のポイントを結んだ斜めの線又は辺と前記第2のポイントを含んで構成される形状を有し、
前記平衡伝送路の他端側と前記アンテナエレメントの頂点部分が接続され、
前記アンテナエレメントの前記第1のポイントの位置から前記平衡伝送路の一端側に向かって伸びる線状エレメントが設けられ、
前記アンテナエレメント及び前記線状エレメントが導体で構成され、
前記斜めの線又は辺と前記第2のポイントを含んで構成される形状のアンテナエレメントが、絶縁板上に構成されているアンテナ装置。
(13)
受信アンテナと、前記受信アンテナからの高周波信号を増幅及び復調する復調部とを有する受信装置であって、
前記受信アンテナが(2)から(11)までのいずれかに記載の構成とされた受信装置。
1・・・絶縁基板、2・・・平衡伝送路の一方の線、3・・・平衡伝送路の他方の線、
4・・・同軸ケーブル、5・・・絶縁基板、11・・・プリント回路基板、
40,50,60,・・・アンテナエレメント

Claims (11)

  1. 一端に不平衡伝送路が接続される平衡伝送路と、
    前記平衡伝送路の両側にそれぞれ設けられたアンテナエレメントを備え、
    少なくとも一方の前記アンテナエレメントは、
    前記平衡伝送路の一端側の位置から前記平衡伝送路に対してほぼ直交する方向に離間した第1のポイントと、前記平衡伝送路の他端側の位置から前記平衡伝送路に対してほぼ直交する方向に離間した第2のポイントを設定した場合に、
    前記平衡伝送路の他端側と前記第1のポイントを結んだ斜めの線又は辺と前記第2のポイントを含んで構成される三角状を有し、
    前記平衡伝送路の他端側と前記アンテナエレメントの頂点部分が電気的に接続され、
    前記アンテナエレメントの前記第1のポイントの位置から前記平衡伝送路の一端側に向かって伸び、前記平衡伝送路の一端側と電気的に接続されていない線状エレメントが設けられ、
    前記アンテナエレメント及び前記線状エレメントが導体で構成されている
    アンテナ装置。
  2. 前記三角状のアンテナエレメントが、面又は線で構成されている請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記三角状のアンテナエレメントの一部の線又は辺が曲線で構成されている請求項1に記載のアンテナ装置。
  4. 前記三角状のアンテナエレメントの張り出した先端部が曲線で構成されている請求項1に記載のアンテナ装置。
  5. 前記三角状のエレメントの線又は辺の長さが、波長短縮率を含め、受信したい周波数に応じて設定されている請求項1に記載のアンテナ装置。
  6. 前記三角状のエレメントの線又は辺の長さと前記線状エレメントの長さの合計、又は前記斜めの線又は辺の長さと前記線状エレメントの長さの合計が、波長短縮率を含め、受信したい第1の周波数のおおよそλ/4の長さに設定され、
    前記線状エレメントの長さが、波長短縮率を含め、受信したい第2の周波数のおおよそλ/4の長さに設定されている請求項に記載のアンテナ装置。
  7. 前記平衡伝送路の片側に設けられた他のアンテナエレメントが請求項に記載のアンテナエレメントと同じ形状とされた請求項に記載のアンテナ装置。
  8. 前記平衡伝送路の片側に設けられた他のアンテナエレメントが、多角形又は円状の導電性の面で構成された請求項1に記載のアンテナ装置。
  9. 前記平衡伝送路の片側に設けられた他のアンテナエレメントが、線状エレメントによって構成された請求項1に記載のアンテナ装置。
  10. 前記三角状のアンテナエレメントが、絶縁板上に構成されている請求項1に記載のアンテナ装置。
  11. 受信アンテナと、前記受信アンテナからの高周波信号を増幅及び復調する復調部とを有する受信装置であって、
    前記受信アンテナが請求項1に記載の構成とされた受信装置。
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