JPWO2018066259A1 - 表示装置、サイネージシステムおよびコンテンツ生成方法 - Google Patents

表示装置、サイネージシステムおよびコンテンツ生成方法 Download PDF

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淳 野田
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祐二 阿部
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Abstract

【課題】複数の光学部品を所定のスペースに効率よく配置して、同時に表示する複数のコンテンツの視認性を高めつつ、美感などの視覚効果を得ることができるようにする。【解決手段】複数のコンテンツが1画面にレイアウトされた複合コンテンツを表示する表示パネル14と、表示パネルの画面における複数のコンテンツの表示領域に入射面が対向配置されて、複数のコンテンツの映像を出射面に個別に表示する複数のプリズムと、表示パネルにおけるプリズムが配置された領域を除く画面領域を覆い隠す天板33と、を備えたものとする。【選択図】図5

Description

本開示は、コンテンツを表示する表示装置、サイネージシステムおよびコンテンツ生成方法に関するものである。
美術館などの施設におけるエントランスホールなどには、施設の案内などのコンテンツの映像を表示する表示装置が設置されている。また、店舗には、商品の案内などのコンテンツの映像を表示する表示装置が設置されている。このような表示装置では、施設や商品の案内を適切に行う他に、付加的な機能として、人物に美感を起こさせたり強い印象を与えたりすることができると、利用者を楽しませたり広告効果を高めたりするなどの利点が得られる。
このような表示装置の付加的な機能を高めることに関するものとして、従来、レンズを用いて、水平面に載置された表示物を側方から見ることができるようにした技術が知られている(特許文献1参照)。また、スピーカに、プリズムを使ったディスプレイを設けて、曲の題名やアルバム名などを空中に描かれているように表示させる技術が知られている(非特許文献1参照)。
実用新案登録第3142264号公報
Bluetooth(登録商標)スピーカ「Gravity」、インターネット〈URL:http://japan.cnet.com/news/service/35082734/〉
前記従来の技術では、レンズやプリズムなどの光学部品を用いることで、独特な視覚効果が得られるため、人物に美感を起こさせたり強い印象を与えたりすることができ、利用者を楽しませたり広告効果を高めたりするなどの利点が得られる。
さて、広告などのコンテンツの表示にあっては、表示装置に複数のコンテンツを同時に並行して表示することがしばしばある。例えば施設内の各フロアで開催されている催し物を案内するコンテンツを同時に並行して表示する場合がある。このような場合、プリズムなどの複数の光学部品を所定のスペースに効率よく配置して、各コンテンツの視認性を高めつつ、美感などの視覚効果が得られるものに構成することが望まれる。
しかしながら、前記従来の技術では、表示装置に複数のコンテンツを同時に並行して表示する場合については何ら考慮されておらず、前記のような要望に応えることができるものではなかった。
そこで、本開示は、複数の光学部品を所定のスペースに効率よく配置して、同時に表示する複数のコンテンツの視認性を高めつつ、美感などの視覚効果を得ることができる表示装置、サイネージシステムおよびコンテンツ生成方法を提供することを主な目的とする。
本開示の表示装置は、コンテンツを表示する表示装置であって、コンテンツを表示する表示パネルと、前記表示パネルの画面における前記コンテンツの表示領域に入射面が対向配置されて、前記コンテンツの映像を出射面に表示するプリズムと、前記表示パネルにおける前記プリズムが配置された領域を除く画面領域を覆い隠すマスク部材と、を備えた構成とする。
また、本開示のサイネージシステムは、コンテンツを表示する表示装置と、この表示装置に前記コンテンツを配信するサーバ装置とがネットワークを介して接続されるサイネージシステムであって、前記サーバ装置は、複数のコンテンツが1画面にレイアウトされた複合コンテンツを記憶する記憶部と、前記複合コンテンツを前記表示装置に送信する通信部と、を備え、前記表示装置は、前記サーバ装置から送信される前記複合コンテンツを受信する通信部と、前記複合コンテンツを表示する表示パネルと、前記表示パネルの画面における複数の前記コンテンツの表示領域に入射面が対向配置されて、複数の前記コンテンツの映像を出射面に個別に表示する複数のプリズムと、前記表示パネルにおける前記プリズムが配置された領域を除く画面領域を覆い隠すマスク部材と、を備えた構成とする。
また、本開示のコンテンツ生成方法は、複数のコンテンツが1画面にレイアウトされた複合コンテンツを表示する表示パネルと、前記表示パネルの画面における複数の前記コンテンツの表示領域に入射面が対向配置されて、複数の前記コンテンツの映像を出射面に個別に表示する複数のプリズムと、を備えた表示装置に表示させるコンテンツを、情報処理装置で生成するコンテンツ生成方法であって、前記表示装置における前記表示パネルの画面サイズならびに前記プリズムの大きさおよび配置状況に関する構成情報を取得し、前記構成情報に基づいて、画面上における前記コンテンツの表示サイズおよび表示位置を決定して、前記複合コンテンツを生成する構成とする。
本開示によれば、複数のプリズムを所定のスペースに効率よく配置して、同時に表示する複数のコンテンツの視認性を高めつつ、美感などの視覚効果を得ることができる。また、複数のコンテンツが連携したもので、複数のコンテンツを同期させて表示する必要がある場合でも、複合コンテンツを表示パネルに表示させることで、複数のコンテンツの表示タイミングを整合させる制御が不要になるため、表示パネルの制御が容易になる。
第1実施形態に係るサイネージシステムの全体構成図 第1実施形態に係る表示装置の概略構成を示すブロック図 第1実施形態に係るサーバ装置の概略構成を示すブロック図 第1実施形態に係る表示装置の斜視図 第1実施形態に係るプリズム表示体の斜視図 第1実施形態に係るプリズム表示体の平面図 第1実施形態に係るプリズム表示体の正面図 第1実施形態に係るプリズム表示体の側面図 第1実施形態に係るプリズム表示体の断面図 第1実施形態に係る天板の平面図 第1実施形態に係る表示パネルに複合コンテンツを表示させた状態を示す説明図 第1実施形態に係るプリズム表示体の別の例を示す斜視図 第1実施形態に係る表示パネルに表示される複合コンテンツの画面を示す説明図 第1実施形態に係る表示装置1の変形例を示す斜視図 第1実施形態に係るプリズム表示体の変形例を示す斜視図 第2実施形態に係る表示装置の斜視図 第2実施形態に係る表示装置の断面図 第2実施形態に係るプリズム表示体の6面図 第2実施形態に係るプリズム表示体の断面図 第2実施形態に係るプリズム表示体の斜視図 第2実施形態の変形例に係る表示装置の斜視図 第2実施形態の変形例に係る表示装置の断面図 第2実施形態の変形例に係るプリズム表示体の6面図 第2実施形態の変形例に係るプリズム表示体の断面図 第2実施形態の変形例に係るプリズム表示体の斜視図 第2実施形態の別の変形例に係る表示装置の斜視図 第2実施形態の別の変形例に係る表示装置の断面図 第2実施形態の別の変形例に係るプリズム表示体の6面図 第2実施形態の別の変形例に係るプリズム表示体の断面図 第2実施形態の別の変形例に係るプリズム表示体の斜視図 第3実施形態に係る表示装置の斜視図 第3実施形態に係る表示装置の断面図 第3実施形態に係るプリズムの6面図および断面図 第3実施形態の変形例に係るプリズムの斜視図 第3実施形態の変形例に係るプリズムの斜視図 第3実施形態の変形例に係るプリズムの6面図および断面図 第3実施形態の変形例に係るプリズムの6面図および断面図 第3実施形態の変形例に係るプリズムの6面図および断面図 第3実施形態の変形例に係るプリズムの6面図および断面図 第3実施形態の変形例に係るプリズムの6面図および断面図 第3実施形態に係るプリズムを用いた別構成の表示装置の斜視図 第3実施形態の変形例に係る表示装置の斜視図 第3実施形態の変形例に係る表示装置の斜視図 第3実施形態の変形例に係る表示装置の斜視図 第3実施形態の変形例に係る表示装置の斜視図 第3実施形態の変形例に係る表示装置の斜視図 第4実施形態に係る表示装置の斜視図 第4実施形態に係る表示装置の断面図 第4実施形態に係るプリズム表示体の6面図 第4実施形態に係るプリズム表示体の断面図 第4実施形態に係るプリズム表示体の斜視図 第4実施形態の変形例に係る表示装置の斜視図 第4実施形態の変形例に係る表示装置の斜視図 第4実施形態の変形例に係るプリズム表示体の6面図 第4実施形態の変形例に係るプリズム表示体の断面図 第4実施形態の変形例に係るプリズム表示体の斜視図 第4実施形態の変形例に係るプリズム表示体の6面図 第4実施形態の変形例に係るプリズム表示体の断面図 第4実施形態の変形例に係るプリズム表示体の斜視図 第4実施形態の変形例に係るプリズム表示体の6面図 第4実施形態の変形例に係るプリズム表示体の断面図 第4実施形態の変形例に係るプリズム表示体の斜視図 第4実施形態の変形例に係るプリズム表示体の6面図 第4実施形態の変形例に係るプリズム表示体の断面図 第4実施形態の変形例に係るプリズム表示体の斜視図 第5実施形態に係る表示装置の斜視図 第5実施形態に係る表示装置の断面図 第5実施形態に係るプリズム表示体の6面図 第5実施形態に係るプリズム表示体の断面図 第5実施形態に係るプリズム表示体の斜視図 第5実施形態の変形例に係る表示装置の斜視図 第5実施形態の変形例に係るプリズム表示体の6面図 第5実施形態の変形例に係るプリズム表示体の断面図 第5実施形態の変形例に係るプリズム表示体の斜視図 第5実施形態の別の変形例に係る表示装置の斜視図 第5実施形態の別の変形例に係るプリズム表示体の6面図 第5実施形態の別の変形例に係るプリズム表示体の断面図 第5実施形態の別の変形例に係るプリズム表示体の斜視図 第6実施形態に係る表示装置の正面図および断面図
前記課題を解決するためになされた第1の発明は、コンテンツを表示する表示装置であって、コンテンツを表示する表示パネルと、前記表示パネルの画面における前記コンテンツの表示領域に入射面が対向配置されて、前記コンテンツの映像を出射面に表示するプリズムと、前記表示パネルにおける前記プリズムが配置された領域を除く画面領域を覆い隠すマスク部材と、を備えた構成とする。
これによると、コンテンツの映像をプリズムの出射面に適切に表示させて、表示するコンテンツの視認性を高めつつ、美感などの視覚効果を得ることができる。
また、第2の発明は、前記表示パネルは、複数のコンテンツが1画面にレイアウトされた複合コンテンツを表示し、複数の前記プリズムは、前記表示パネルの画面における複数の前記コンテンツの表示領域に入射面が対向配置されて、複数の前記コンテンツの映像を出射面に個別に表示する構成とする。
これによると、複数のプリズムを所定のスペースに効率よく配置して、同時に表示する複数のコンテンツの視認性を高めつつ、美感などの視覚効果を得ることができる。また、複数のコンテンツが連携したもので、複数のコンテンツを同期させて表示する必要がある場合でも、複合コンテンツを表示パネルに表示させることで、複数のコンテンツの表示タイミングを整合させる制御が不要になるため、表示パネルの制御が容易になる。
また、第3の発明は、前記表示パネルにおける前記コンテンツの表示領域が、前記プリズムの前記入射面より大きい構成とする。
これによると、プリズムの成形誤差や組立誤差が原因で、プリズムの出射面上でのコンテンツの位置がずれる場合でも、出射面の外周部に映像が表示されない隙間が現れて美感が損なわれることを避けることができる。
また、第4の発明は、前記表示パネルは、画面を上向きにして配置され、前記プリズムは、前記出射面が垂直となるように設けられた構成とする。
これによると、表示装置をフロアに設置した場合に、表示装置の周囲にいる人物が、表示装置の側方からプリズムの映像を見ることができる。
また、第5の発明は、複数の前記プリズムの一部は、他の前記プリズムより高い位置に配置された構成とする。
これによると、各プリズムにより表示されるコンテンツの映像の視認性を向上させることができる。例えば、手前側に位置するプリズムを低い位置に配置し、奥側に位置するプリズムを高い位置に配置すると、奥側に位置するプリズムの視認性を向上させることができる。
また、第6の発明は、前記プリズムは、1つの反射面を有する三角プリズムであり、前記表示パネルは、前記コンテンツの正規の表示状態から反転させた像を表示する構成とする。
これによると、プリズムの出射面に正規の状態でコンテンツの映像を表示させることができる。
また、第7の発明は、前記表示パネル、前記プリズムおよび前記マスク部材は、前記表示パネルの画面に垂直となる方向の中心軸周りに回転可能に設けられ、前記表示パネル、前記プリズムおよび前記マスク部材を回転させる駆動部を備えた構成とする。
これによると、プリズムの回転に応じてプリズムの出射面の向きが徐々に変化するため、視覚効果をより一層高めることができる。
また、第8の発明は、前記マスク部材は、非マスク領域により前記表示パネルを光源として像を表示する固定表示部を備えた構成とする。
これによると、プリズムとは異なる視覚効果で文字、記号および図形などの像を表示することができる。
また、第9の発明は、さらに、前記プリズムに対して、前記表示パネルから入射する光と平行とならない向きに光を入射させる照明部を備えた構成とする。
これによると、照明部の光が出射される方向にいる人物が、照明部の光を視認することができる。これにより、例えば、背面から照明部の光を入射させると、正面からの誘目性を向上させることができる。また、照明部の光が表示パネルの光と平行でないため、照明部の光が、表示パネルによるコンテンツの映像に影響を及ぼすことを避けることができる。
また、第10の発明は、コンテンツを表示する表示装置と、この表示装置に前記コンテンツを配信するサーバ装置とがネットワークを介して接続されるサイネージシステムであって、前記サーバ装置は、複数のコンテンツが1画面にレイアウトされた複合コンテンツを記憶する記憶部と、前記複合コンテンツを前記表示装置に送信する通信部と、を備え、前記表示装置は、前記サーバ装置から送信される前記複合コンテンツを受信する通信部と、前記複合コンテンツを表示する表示パネルと、前記表示パネルの画面における複数の前記コンテンツの表示領域に入射面が対向配置されて、複数の前記コンテンツの映像を出射面に個別に表示する複数のプリズムと、前記表示パネルにおける前記プリズムが配置された領域を除く画面領域を覆い隠すマスク部材と、を備えた構成とする。
これによると、第1の発明と同様に、複数のプリズムを所定のスペースに効率よく配置して、同時に表示する複数のコンテンツの視認性を高めつつ、美感などの視覚効果を得ることができる。また、複数のコンテンツが連携したもので、複数のコンテンツを同期させて表示する必要がある場合でも、複合コンテンツを表示パネルに表示させることで、複数のコンテンツの表示タイミングを整合させる制御が不要になるため、表示パネルの制御が容易になる。
また、第11の発明は、複数のコンテンツが1画面にレイアウトされた複合コンテンツを表示する表示パネルと、前記表示パネルの画面における複数の前記コンテンツの表示領域に入射面が対向配置されて、複数の前記コンテンツの映像を出射面に個別に表示する複数のプリズムと、を備えた表示装置に表示させるコンテンツを、情報処理装置で生成するコンテンツ生成方法であって、前記表示装置における前記表示パネルの画面サイズならびに前記プリズムの大きさおよび配置状況に関する構成情報を取得し、前記構成情報に基づいて、画面上における前記コンテンツの表示サイズおよび表示位置を決定して、前記複合コンテンツを生成する構成とする。
これによると、表示パネルの画面サイズやプリズムの配置状況が異なる表示装置に適した複合コンテンツを効率よく生成することができる。
以下、実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るサイネージシステムの全体構成図である。
このサイネージシステムは、表示装置1と、サーバ装置2とを備え、表示装置1とサーバ装置2とがネットワークを介して接続されている。このサイネージシステムでは、サーバ装置2からコンテンツの映像情報が表示装置1に配信され、表示装置1においてコンテンツの映像が表示される。
次に、表示装置1の概略構成について説明する。図2は、表示装置1の概略構成を示すブロック図である。
表示装置1は、通信部11と、制御部12と、記憶部13と、表示パネル14と、プリズム表示体15と、を備えている。
通信部11は、ネットワークを介してサーバ装置2との間で通信を行う。本実施形態では、サーバ装置2から送信されるコンテンツの映像情報を受信する。また、構成情報をサーバ装置2に送信する。この構成情報は、表示装置1の表示パネル14およびプリズム表示体15の構成に関するものである。
記憶部13は、サーバ装置2から取得したコンテンツの映像情報や、構成情報や、制御部12で実行されるプログラムを記憶する。
制御部12は、プロセッサで構成され、記憶部13に記憶されたプログラムを実行する。本実施形態では、記憶部13からコンテンツの映像情報を取得して、表示パネル14にコンテンツの映像を表示させる制御などが行われる。
表示パネル14は、液晶表示パネルなどで構成され、サーバ装置2から取得したコンテンツの映像を表示する。本実施形態では、複数のコンテンツが1画面にレイアウトされた複合コンテンツが表示パネル14に表示される。
プリズム表示体15は、複数のプリズムなどで構成され、表示パネル14に表示される複合コンテンツ内の各コンテンツの映像を複数のプリズムに個別に表示させて、独特の視覚効果が得られるようにしたものである。
次に、サーバ装置2の概略構成について説明する。図3は、サーバ装置2の概略構成を示すブロック図である。
サーバ装置2は、通信部21と、制御部22と、記憶部23と、を備えている。
通信部21は、ネットワークを介して表示装置1との間で通信を行う。本実施形態では、制御部22で生成した複合コンテンツを表示装置1に送信する。また、表示装置1から送信される構成情報を受信する。
記憶部23は、複合コンテンツの元になるコンテンツの映像情報や、制御部22で生成した複合コンテンツの映像情報や、制御部22で実行されるプログラムを記憶する。
制御部22は、プロセッサで構成され、記憶部23に記憶されたプログラムを実行する。本実施形態では、元になるコンテンツの映像情報を統合して複合コンテンツの映像情報を生成する。このとき、表示装置1から取得した構成情報に基づいて、画面上における各コンテンツの表示サイズおよび表示位置を決定して、複合コンテンツを生成する。
次に、表示装置1について説明する。図4は、表示装置1の斜視図である。
この表示装置1では、架台16の上にプリズム表示体15が設けられている。この表示装置1は、美術館や店舗などの施設においてエントランスホールなどのフロアに設置され、周囲を通る人物がプリズム表示体15を見ることができるようにしたものである。架台16の内部には、表示パネル14が表示画面を上にした状態で収容されている。なお、表示パネル14は、この例のように水平配置が一般的だが、傾斜配置して収容することも可能である。
次に、プリズム表示体15について説明する。図5は、プリズム表示体15の斜視図である。図6は、プリズム表示体15の平面図である。図7は、プリズム表示体15の正面図である。図8は、プリズム表示体15の側面図である。図9は、図6に示すIX−IX線で切断したプリズム表示体15の断面図である。
図9に示すように、プリズム表示体15は、プリズム31と、ブロック32と、天板(マスク部材)33と、保護透明板34と、を備えている。
保護透明板34は、表示パネル14の上方に配置され、この保護透明板34の上面にプリズム31、ブロック32および天板33が配置される。この保護透明板34は、プリズム31、ブロック32および天板33の重量が表示パネルに直接作用しないように、プリズム31、ブロック32および天板33を支持するものであり、強化ガラスなどで形成することができる。プリズム31、ブロック32、天板33、保護透明板34は接着剤で一体化するとよい。
天板33は、アクリル樹脂などの透明な材料で形成されており、この天板33の下面には、表示パネル14におけるプリズム31が配置された領域を除く画面領域を覆い隠すマスク層35が形成されている。なお、天板33を不透明の部材で構成することにより、マスク層の形成を省略することができる。
図5〜図8に示すように、プリズム表示体15は複数のプリズム31で構成される。図5〜図8に示す例では、プリズム表示体15が8つのプリズム31で構成される。
このプリズム表示体15では、中心部に4つのプリズム31が配置され、この中心部に配置された4つのプリズム31を取り囲むように、外周部に4つのプリズム31が配置されている。また、中心部に配置されたプリズム31はブロック32の上に載置され、外周部に配置されたプリズム31より高い位置に配置されている。また、中心部に配置されたプリズム31は幅狭に形成されており、外周部に配置されたプリズム31は幅広に形成されている。
プリズム31は、断面が直角二等辺三角形となる、いわゆる45度直角プリズムである。このプリズム31は、透明な材料、例えばアクリル樹脂で形成される。また、このプリズム31は、注型または切削加工により形成することができる。
ブロック32は、断面形状が方形をなす四角柱をなしている。このブロック32の断面は、プリズム31の下面(入射面)と同一の方形状に形成される。このブロック32は、プリズム31と同一の材料(例えばアクリル樹脂)で形成される。なお、ブロック32をプリズム31と一体的に形成して、断面形状が台形状をなすプリズムとしてもよい。
図9に示すように、プリズム31は、表示パネル14の上方に配置されるとともに、入射面41が表示パネル14の画面に対向するように配置されている。これにより、表示パネル14から出射される光がプリズム31の入射面41に入射する。また、ブロック32の上に載置されたプリズム31はブロック32を透過した光が入射面41に入射する。入射面41に入射した光は反射面42で反射(全反射)され、出射面43から出射される。これにより、表示パネル14に表示されたコンテンツの虚像が出射面43に現れる。
ここで、図5,図6に示すように、プリズム31は出射面43を外向きにして配置されている。具体的には、外周部に配置された4つのプリズム31の各出射面43の向きは、互いに直交する4方向に向けられており、中心部に配置された4つのプリズム31の各出射面43の向きも、互いに直交する4方向に向けられている。このため、表示装置1の周囲にいる人物は、2つ以上のプリズム31の出射面43に表示された像を視認することができる。
また、本実施形態では、中心部に配置されたプリズム31はブロック32の上に載置され、外周部に配置されたプリズム31より高い位置に配置されており、表示装置1を見る人物から見て、手前側に位置するプリズム31が低い位置に配置され、奥側に位置するプリズム31が高い位置に配置されているため、手前側に位置するプリズム31と奥側に位置するプリズム31との両方の出射面43に表示された像を同時に視認することができる。
また、プリズム31およびブロック32をアクリル樹脂で形成した場合、光がアクリル樹脂を透過することで、独特の趣のある像が出射面43に現れる。さらに、枠がない出射面43に像が表示されるため、美感を高める視覚効果が得られる。また、プリズム31の側面にもコンテンツの映像の一部が現れ、プリズム表示体15全体として、万華鏡のような視覚効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、プリズム31を、断面が直角二等辺三角形となる45度直角プリズムとしたが、プリズム31の形状はこれに限定されない。例えば、2つの頂角が異なる直角三角形の断面形状としてもよい。また、直角でない三角形の断面としてもよい。さらに、三角形以外の多角形の断面としてもよい。
また、本実施形態では、出射面43が垂直な状態となるようにプリズム31を設けたが、この出射面43を垂直から傾斜させた状態としてもよい。
また、本実施形態では、反射面42を45度傾斜させた状態としたが、これに限定されない。ここで、反射面を45度とすることで、表示パネル14の表示映像を等倍でプリズム31の出射面43に表示することができるが、反射面42を45度から傾けると、1方向に拡大・縮小された映像が表示される。
また、本実施形態では、プリズム31の出射面43を4方向の外向きに配置して、周囲のどの位置からでもいずれかのプリズム31の出射面43を見ることができるようにしたが、プリズム31の出射面43を3方向や2方向に配置するようにしてよい。例えば、表示装置1が壁面に近接して設置される場合には、プリズム31の出射面43を、壁面側を除く3方向に配置するとよい。
また、本実施形態では、プリズム31を低い位置と高い位置との2段に配置したが、プリズム31を3段以上に配置することもできる。
また、本実施形態では、表示パネル14に表示されるコンテンツの映像の光をプリズム31の出射面43から出射させて、プリズム31の出射面43にコンテンツの映像が現れるようにしたが、このプリズム31の出射面43から出射される光で可視光通信を行うようにしてもよい。この可視光通信は、例えば表示パネル14のバックライトの制御で行うことができる。この可視光通信により、情報を提供するサイトのアドレスなどの所要の情報を含む通知信号を送信し、スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末に設けられたカメラでプリズム31の出射面43を撮影することで、通知信号を携帯端末で受信することができる。また、可視光通信が行われるプリズム31では、可視光通信を案内するコンテンツの映像を同時に表示するようにするとよい。
次に、天板33について説明する。図10は、天板33の平面図である。
天板33には、プリズム31が配置される位置に窓孔51が形成され、この窓孔51にプリズム31が挿入される。これにより、天板33が、プリズム31を位置決めするマウントとして機能する。
また、天板33に形成されたマスク層35は、表示パネル14の有効表示領域52の全体を覆うように、その有効表示領域52より大きく形成されている。このマスク層35により、表示パネル14におけるプリズム31が配置された領域を除く画面領域が覆い隠される。
また、天板33には、固定表示部55が設けられている。この固定表示部55は、表示パネル14を光源として像を表示するものである。具体的には、天板33に形成されたマスク層35を切り欠くことで、固定表示部55に表示させる文字、記号および図形などの像の輪郭に対応する非マスク領域を形成する。この固定表示部55には、変更する必要がないもの、例えば広告主の名称の文字やロゴマークなどを表示するようにするとよい。
この固定表示部55では、光源となる表示パネル14において固定表示部55に対応する画面領域に所要の色を表示させることで、その色の像が固定表示部55に表示され、表示パネル14に表示させる色を変化させることで、固定表示部55の色を変化させることができる。
なお、天板33の表面を鏡面状に形成するようにしてもよい。これにより、プリズム31の出射面43に表示される像が反射して見えるようになり、視覚効果をより一層高めることができる。
次に、表示パネル14について説明する。図11は、表示パネル14に複合コンテンツを表示させた状態を示す説明図である。
表示パネル14には、複数のコンテンツが1画面にレイアウトされた複合コンテンツが表示される。また、各プリズム31は、表示パネル14における複数のコンテンツの表示領域61にそれぞれ入射面41を対向させた状態で配置されて、複数のコンテンツの表示領域61の映像光が個別にプリズム31に入射する。これにより、1つのコンテンツの映像が1つのプリズム31の出射面43に表示される。
ここで、同時に表示される複数のコンテンツは互いに独立したものであってもよいし、互いに連携したものであってもよい。例えば、同一のテーマに基づく複数のコンテンツを同期させて表示するようにしてもよい。このように、複合コンテンツの作り方次第で多様な表示を行うことができることから、視覚効果を高めることができる。
また、複数のコンテンツを同期して表示させる場合、その複数のコンテンツを別々の表示パネルで表示させる構成とすると、表示パネルにおいて、複数のコンテンツの間で表示タイミングを整合させる制御が必要になるが、本実施形態では、複数のコンテンツの間で表示タイミングが整合するように複合コンテンツを作成すれば、表示パネル14では複合コンテンツを表示させるだけよく、複数のコンテンツのタイミング制御は必要ない。
また、各コンテンツは、プリズム31の入射面41より大きく表示される。ここで、プリズム31の成形誤差や組立誤差が原因で、プリズム31の出射面43上でのコンテンツの位置がずれる場合がある。この場合、出射面43の外周部に映像が表示されない隙間が現れて、美感が損なわれるが、各コンテンツの表示領域をプリズム31の入射面41より大きくすることで、プリズム31の出射面43の全体に映像を表示させることができるため、美感が損なわれることを避けることができる。
また、本実施形態では、プリズム31が、1つの反射面42を有する三角プリズムであるため、表示パネル14で表示された像が反転した状態の鏡像が出射面43に現れる。このため、表示パネル14では、コンテンツの正規の表示状態から反転させた像を表示する。これにより、プリズム31の出射面43に正規の状態で像を表示させることができる。
なお、本実施形態では、天板33のマスク層35が、表示パネルにおけるプリズム31が配置された領域を除く画面領域を覆い隠すように設けられるが、天板33におけるプリズム31が配置されない領域に、マスク層35を切り欠いた非マスク領域を設けて、この非マスク領域を介して、表示パネル14の映像を直接視認することができるようにしてもよい。
この場合、天板33における映像を表示させる領域に窓孔を設けるようにしてもよいが、天板33を透明なアクリル材料で形成して、マスク層35を切り欠いた非マスク領域を設けるようにすると、表示パネル14の映像がアクリル材料を透過するようになるため、プリズム31の出射面43に現れる映像と類似させることができることから、違和感を低減することができる。
次に、プリズム表示体15の別の例について説明する。図12は、プリズム表示体15の別の例を示す斜視図である。図13は、表示パネル14に表示される複合コンテンツの画面を示す説明図である。
図5に示した例では、8つのプリズム31でプリズム表示体15を構成するようにしたが、図12に示す例では、図5に示した例より画面サイズが小さい表示パネル14が用いられ、図5に示した例で中心部に配置されていた幅狭の4つのプリズム31でプリズム表示体15が構成されている。
このように、同一の仕様のプリズム31を用いて、プリズム31の個数や配置状態が異なる様々な構成のプリズム表示体15を構成することができる。また、仕様の異なる表示装置1でプリズム31を共用することができるため、製造コストを低減することができる。
また、表示パネル14の画面サイズが異なり、また、プリズム31の個数や配置状態が異なると、複合コンテンツの画面上での各コンテンツの表示状態が変化する。すなわち、プリズム31の個数が異なると、コンテンツの数が変化し、プリズム31の配置位置が異なると、コンテンツの表示領域の位置が変化する。また、プリズム31が同一サイズでも表示パネル14の画面サイズが異なると、画面上におけるコンテンツの表示領域の大きさが変化する。
図13(A)に示す例は、図5に示したように、8つのプリズム31からなるプリズム表示体15の場合であり、図13(B)に示す例は、図12に示したように、4つのプリズム31からなるプリズム表示体15の場合である。図13(B)に示す例では、図13(A)に示す例と比較して、表示パネル14の画面に対してプリズム31が相対的に大きくなるため、表示パネル14の画面上でのコンテンツの表示領域61が大きくなる。
このように、プリズム表示体15の構成が異なると、複合コンテンツの画面上での各コンテンツの表示状態が変化する。このため、サーバ装置2では、配信先の表示装置1のプリズム表示体15の構成に関する構成情報、具体的には、表示パネル14の画面サイズならびにプリズム表示体15の構成(プリズム31の大きさおよび配置状況)に関する情報を取得して、その情報に基づいて、プリズム表示体15の構成に応じた複合コンテンツを生成する。
(第1実施形態の変形例)
次に、第1実施形態の変形例について説明する。図14は、表示装置1の変形例を示す斜視図である。
この表示装置1では、表示パネル14およびプリズム表示体15が、表示パネル14の画面に垂直となる上下方向の中心軸周りに回転可能に設けられている。表示装置1の架台16には、表示パネル14およびプリズム表示体15を回転させる駆動部71が設けられている。この駆動部71は、モータおよび減速機などで構成される。
このように構成された表示装置1では、プリズム表示体15の回転に応じてプリズム31の出射面43の向きが徐々に変化するため、視覚効果をより一層高めることができる。
なお、この変形例では、表示装置1が、表示パネル14の画面に垂直となる上下方向の中心軸周りに回転可能としたが、駆動部71に回転軸の変動機構を設け、表示装置1が、ゆらぎながら旋回するように構成すると視覚効果を更に高めることができる。
(第1実施形態の別の変形例)
次に、第1実施形態の別の変形例について説明する。図15は、プリズム表示体15の変形例を示す斜視図である。
図15(A)に示す例では、2つのプリズム31を組み合わせることで、2つの反射面42を有する構成となっている。図15(B)に示す例では、図15(A)に示す例と同様に、2つのプリズム31を組み合わせることで、2つの反射面42を有する構成となっているが、プリズム31の一方が、図15(A)に示す例と反射面42の向きが異なるように設けられている。
このような構成では、表示パネル14に表示されるコンテンツの像が、2回の反射により2回反転するため、表示パネル14では、コンテンツを正規の表示状態のままで表示すればよい。
なお、図4に示した例では、表示装置1をフロアに設置して、フロアに滞在する人物に表示装置1を見せるようにしたが、図15(A)に示した構成は、表示装置1を壁面に設置して、エレベータやエスカレータで昇降する人物に表示装置1を見せる場合に好適である。
なお、本実施形態では、図5、図12、図15にプリズムの配置状態が異なる例を示したが、プリズムの配置形態はこれらの例に限定されるものではなく、種々の配置形態が可能である。また、図4、図14にフロアに設置する表示装置の例を示したが、表示装置はフロアに設置するものに限定されるものではなく、種々の設置形態が可能であり、例えば表示装置を壁面に設置するようにしてもよい。また、図5などに示したように、表示パネルの画面を覆うマスク部材として平らな天板を設けるようにしたが、マスク部材はこのような形態のものに限定されない。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。図16は、表示装置101の斜視図である。図17は、表示装置101の断面図である。図18は、プリズム表示体102の6面図(正面図、背面図、左側面図、右側面図、平面図および底面図)である。図19は、プリズム表示体102の断面図である。図19には、図18(C)に示すA−A'線、B−B'線、C−C'線、D−D'線で切断した断面図を示す。図20は、プリズム表示体102の斜視図である。図20(A)に正面側から見た斜視図を示し、図20(B)に背面側から見た斜視図を示す。
図16に示すように、本実施形態では、表示装置101に設けられたプリズム表示体102が、キューブ(正六面体)形状をなすプリズム103,104を縦横に並べて構成されている。また、表示装置101は、プリズム表示体102を筐体111に保持させた状態で、壁面に設置されるようになっている。
図17に示すように、筐体111の内部には、表示パネル112が表示画面を側方に向けた状態で収容されており、プリズム表示体102は、表示パネル112の側方に配置される。また、プリズム表示体102と表示パネル112との間には、保護透明板113(マスク部材)が設けられている。この保護透明板113には、表示パネル112におけるプリズム103,104が配置された領域を除く画面領域を覆い隠すマスク部114が設けられている。本実施形態では、プリズム表示体102の外側に対応する表示パネル112の画面領域の外周部が、マスク部114により覆われる。
第2のプリズム104は、第1のプリズム103の半分の高さを有する。第1のプリズム103および第2のプリズム104は、正面視で同一寸法の正方形をなしている(図18参照)。また、プリズム表示体102は、プリズム103,104の底面が接合される底板105を備えており、この底板105によりプリズム103,104が一体化される。底板105はプリズムと同様に透明材料で形成され、表示パネル112の光を透過する。
図19に示すように、プリズム表示体102では、底板105上に第1のプリズム103のみが所定間隔をおいて配列された列と、第1のプリズム103と第2のプリズム104とが交互に配列された列とが、交互に形成されており、第1のプリズム103および第2のプリズム104の有無により、プリズム表示体102では全体的に頂面の高さが3段階に変化する。すなわち、第1のプリズム103が配置された部分が最も高くなり、第2のプリズム104が配置された部分が中間の高さとなり、第1のプリズム103および第2のプリズム104のいずれも配置されずに底板105が露出する部分が最も低くなる。
なお、本実施形態では、正面視で正方形状をなすプリズム表示体102に合わせて、正方形状をなす表示パネル112を設けるようにしたが、表示パネル112に、所定のアスペクト比(例えば16対9)の長方形状をなすものを採用するようにしてもよい。この場合、プリズム表示体102を、表示パネル112の長手方向の中央に配置する他、端に寄せるようにしてもよい。また、プリズム表示体102が配置されていない表示パネル112の画面領域を覆うようにマスク部114を設ければよい。
また、本実施形態では、表示装置101に1つのプリズム表示体102を配置するようにしたが、複数のプリズム表示体102を配置するようにしてもよい。この場合、プリズム表示体102が配置されていない表示パネル112の画面領域を覆うようにマスク部114を設ければよい。
また、本実施形態では、プリズム表示体102に、プリズム103,104を支持する底板105を設けるようにしたが、この底板105を省略して、保護透明板113の上にプリズム103,104を直接配置するようにしてもよい。
また、本実施形態では、高さが異なる2種類のプリズム103,104と底板105とにより、プリズム表示体102の頂面の高さが3段階に変化するようにしたが、高さの異なる3種類のプリズムを並べて、頂面の高さが3段階に変化するようにしてもよい。また、頂面の高さが4段階以上に変化するように構成することも可能である。
また、本実施形態では、表示パネル112の映像を、プリズム表示体102を透過して表示させるようにしたが、保護透明板113の代わりに、画像を表示する表示板を設けて、表示器として構成することも可能である。
(第2実施形態の変形例)
次に、第2実施形態の変形例について説明する。図21は、表示装置121の斜視図である。図22は、表示装置121の断面図である。図23は、プリズム表示体122の6面図(正面図、背面図、左側面図、右側面図、平面図および底面図)である。図24は、プリズム表示体122の断面図である。図24には、図23(C)に示すA−A'線、B−B'線、C−C'線、D−D'線で切断した断面図を示す。図25は、プリズム表示体122の斜視図である。図25(A)に正面側から見た斜視図を示し、図25(B)に背面側から見た斜視図を示す。
図21に示すように、本変形例では、第2実施形態(図16参照)と同様に、表示装置121に設けられたプリズム表示体122が、キューブ形状をなすプリズム123を縦横に並べて構成されているが、プリズム表示体122が、架台131の上に設けられ、プリズム表示体122の中心部に、展示する物品Eが載置される載置スペース126が形成されている。
図22に示すように、架台131の内部には、表示パネル132が表示画面を上方に向けた状態で収容されている。プリズム表示体122は、表示パネル132の上方に配置される。プリズム表示体122と表示パネル132との間には、保護透明板133(マスク部材)が設けられている。この保護透明板133には、表示パネル132におけるプリズム123が配置された領域を除く画面領域、具体的には、外周部を覆い隠すマスク部134が設けられている。
プリズム表示体122は、プリズム123の底面が接合される底板125を備えており、この底板125によりプリズム123が一体化される。プリズム表示体202の載置スペース126には、プリズム123が配置されていない(図23,図24参照)。また、載置スペース126に対応する底板125の部分には、孔127が開設されており、展示する物品E(図21参照)が、保護透明板133の上に直接載置される。
なお、本変形例では、プリズム123の他に、第2実施形態(図17参照)のように、高さが半分となるプリズム104がないため、プリズム表示体122では頂面の高さが2段階に変化する。
また、本実施形態では、載置スペース126に対応する部分をマスク部134で覆わないようにしたが、載置スペース126に対応する部分をマスク部134で覆うようにしてもよい。
(第2実施形態の別の変形例)
次に、第2実施形態の別の変形例について説明する。図26は、表示装置141の斜視図である。図27は、表示装置141の断面図である。図28は、プリズム表示体142の6面図(正面図、背面図、左側面図、右側面図、平面図および底面図)である。図29は、プリズム表示体142の断面図である。図29には、図28(C)に示すA−A'線、B−B'線で切断した断面図を示す。図30は、プリズム表示体142の斜視図である。図30(A)に正面側から見た斜視図を示し、図30(B)に背面側から見た斜視図を示す。
図26に示すように、本変形例では、第2実施形態(図16参照)と同様に、表示装置141に設けられたプリズム表示体142が、キューブ(正六面体)形状をなすプリズム143を縦横に並べて構成され、プリズム表示体142を筐体151に保持させた状態で、壁面に設置されるようになっているが、本変形例では、プリズム表示体142が、正面視で長方形をなしている。
図27に示すように、筐体151の内部には、表示パネル152が表示画面を側方に向けた状態で収容されており、プリズム表示体142は、表示パネル152の側方に配置される。表示パネル152は、所定のアスペクト比(例えば16対9)の長方形状をなしており、プリズム表示体142は、表示パネル152のアスペクト比に対応する形状に形成されている。また、プリズム表示体142と表示パネル152との間には、保護透明板153(マスク部材)が設けられている。この保護透明板153には、表示パネル152におけるプリズム143が配置された領域を除く画面領域、具体的には、外周部を覆い隠すマスク部134が設けられている。
なお、本変形例では、プリズム143の他に、第2実施形態(図17参照)のように、高さが半分となるプリズム104がないため(図28,図29参照)、プリズム表示体142では頂面の高さが2段階に変化する。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。図31は、表示装置201の斜視図である。図32は、表示装置201の断面図である。図33は、プリズム203の6面図(正面図、背面図、左側面図、右側面図、平面図、底面図)、および断面図である。図33(G)には、図33(C)に示すA−A'線で切断した断面図を示す。
図31に示すように、本実施形態では、表示装置201に設けられたプリズム表示体202が、扇形状をなすプリズム203を周方向に複数並べることで、全体として円形状をなすように構成されている。また、プリズム表示体202は、円柱状の架台211の上に設けられている。
図32に示すように、架台211の内部には、表示パネル212が表示画面を上方に向けた状態で収容されており、プリズム表示体202は、表示パネル212の上方に配置される。プリズム表示体202と表示パネル212との間には、保護透明板213(マスク部材)が設けられている。この保護透明板213には、表示パネル212におけるプリズム203が配置された領域を除く画面領域を覆い隠すマスク部214が設けられている。本実施形態では、表示パネル212の画面領域の外周部と、プリズム203が存在しない中心部とが、マスク部214により覆われている。
なお、プリズム表示体202が円形状をなすことから、表示パネル212に円形状をなすものを採用するとよい。また、表示パネル212に矩形状をなすものを採用して、円形状をなすプリズム表示体202に対応するように、プリズム表示体202の外側の画面領域をマスク部214で覆うようにしてもよい。
図33に示すように、プリズム203は、中心側を切り欠いた扇形状をなす底面221と、円柱状をなす外周面222と、円錐状をなす傾斜面223と、三角形状をなす側面224と、を有している。
プリズム203は、底面221(入射面)が表示パネル212の画面に対向するように配置されている(図32参照)。これにより、表示パネル212から出射される光がプリズム203の底面221に入射し、その光が傾斜面223で反射されて、外周面222から出射される。これにより、表示パネル212の映像が外周面222に現れる。
本実施形態では、プリズム203の底面221が、扇形の中心角(内角)が90度をなすように形成され、4つのプリズム203を周方向に並べることで、全体として円形状に構成され、4つのプリズム203の各外周面222が全体として360度の表示画面を形成する。このため、4つのプリズム203の外周面222に、表示パネル212の映像が周方向に回転するように表示することもできる。
(第3実施形態の変形例)
次に、第3実施形態の変形例について説明する。図34、図35は、第3実施形態の変形例に係るプリズム203の斜視図である。図36、図37、図38、図39、図40は、第3実施形態の変形例に係るプリズム203の6面図(正面図、背面図、左側面図、右側面図、平面図、底面図)、および断面図である。
なお、図36、図37、図38、図39、図40にそれぞれ示す6面図および断面図は、図34(B)、図34(C)、図35(A)、図35(B)、図35(C)にそれぞれ示すプリズム203に関するものである。
図34に示す例は、扇形の中心角(内角)が異なっている。図34(A)に示す例は、第3実施形態で示したプリズム203であり、扇形の中心角が90度をなしている。図34(B)に示す例は、扇形の中心角が120度をなしている。図34(C)に示す例は、扇形の中心角が180度をなしている。
図35に示す例は、外径R1と内径R2との比率が、図31に示した例と異なっている(図33(F),図38(F)参照)。図35(A)に示す例は、図34(A)に示す例と同様に、扇形の中心角が90度をなしている。図35(B)に示す例は、図34(B)に示す例と同様に、扇形の中心角が120度をなしている。図35(C)に示す例は、図34(C)に示す例と同様に、扇形の中心角が180度をなしている。
次に、第3実施形態に係るプリズムを用いた表示装置の別例について説明する。図41は、第3実施形態に係るプリズムを用いた別構成の表示装置の斜視図である。
図41(A)に示す例では、表示装置231に設けられたプリズム表示体232が、中心角が90度をなす1つの扇形状のプリズム203で構成されており、プリズム表示体232が、棚板状をなす架台233の上に設けられ、表示装置231が、コーナー、すなわち、直角をなす2つの壁面に設置されるようになっている。
図41(B)に示す例では、表示装置241に設けられたプリズム表示体242が、中心角が90度をなす2つの扇形状のプリズム203で構成されており、プリズム表示体242が、半円柱状の架台243の上に設けられ、表示装置241が、壁面に沿う状態で、フロア上に設置されるようになっている。
次に、第3実施形態の変形例に係るプリズムを用いた表示装置について説明する。図42は、図34(B)に示したプリズムを用いた表示装置の斜視図である。図43は、図34(C)に示したプリズムを用いた表示装置の斜視図である。図44は、図35(A)に示したプリズムを用いた表示装置の斜視図である。図45は、図35(B)に示したプリズムを用いた表示装置の斜視図である。図46は、図35(C)に示したプリズムを用いた表示装置の斜視図である。
図42に示す例は、図34(B)に示したように、中心角が120度をなすプリズム203を用いた場合であり、3つのプリズム203を周方向に並べることで、図31に示した例と同様に、360度の表示面を有する構成とすることができる。
図43に示す例は、図34(C)に示したように、中心角が180度をなすプリズム203を用いた場合であり、図43(A)に示すように、1つのプリズム203を用いることで、図39(B)に示した例と同様に、180度の表示面を有する構成とすることができる。また、図43(B)に示すように、2つのプリズム203を周方向に並べることで、360度の表示面を有する構成とすることができる。
図44に示す例は、図35(A)に示したように、中心角が90度をなすプリズム203を用いた場合であり、図44(A)に示すように、1つのプリズム203を用いることで、90度の表示面を有する構成とすることができる。また、図44(B)に示すように、4つのプリズム203を周方向に並べることで、360度の表示面を有する構成とすることができる。また、図44(C)に示すように、2つのプリズム203を周方向に並べることで、180度の表示面を有する構成とすることができる。
図45に示す例は、図35(B)に示したように、中心角が120度をなすプリズム203を用いた場合であり、3つのプリズム203を周方向に並べることで、360度の表示面を有する構成とすることができる。
図46に示す例は、図35(C)に示したように、中心角が180度をなすプリズム203を用いた場合であり、図46(A)に示すように、1つのプリズム203を用いることで、180度の表示面を有する構成とすることができる。また、図46(B)に示すように、2つのプリズム203を周方向に並べることで、360度の表示面を有する構成とすることができる。
なお、本実施形態では、複数の扇形状をなすプリズム203を周方向に並べるようにしたが、大きさが異なる複数種類のプリズム203を積み重ねるように配置する構成としてもよい。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について説明する。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。図47は、表示装置301の斜視図である。図48は、表示装置301の断面図である。図49は、プリズム表示体302の6面図(正面図、背面図、左側面図、右側面図、平面図および底面図)である。図50は、プリズム表示体302の断面図である。この図50には、図49(A),(C)に示すA−A'線、B−B'線、C−C'線で切断した断面図を示す。図51は、プリズム表示体302の斜視図である。図51(A)に正面側から見た斜視図を示し、図51(B)に背面側から見た斜視図を示す。
図47に示すように、本実施形態では、表示装置301に設けられたプリズム表示体302が、三角板状をなす複数のプリズム303を一方向に並べて構成されている。本実施形態では、プリズム表示体302が、5つのプリズム303で構成される。また、隣り合うプリズム303の間には間隙が形成されている。この表示装置301は、プリズム表示体302を架台311の上に保持させた状態で、フロア上に設置されるようになっている。
図48に示すように、架台311の内部には、表示パネル312が表示画面を上方に向けた状態で収容されており、プリズム表示体302は、表示パネル312の上方に配置される。また、プリズム表示体302と表示パネル312との間には、保護透明板305(マスク部材)が設けられている。この保護透明板305には、表示パネル312におけるプリズム303が配置された領域を除く画面領域を覆い隠すマスク部314が設けられている。本実施形態では、プリズム表示体302の外側に対応する表示パネル312の画面領域の外周部がマスク部314により覆われる。また、隣り合うプリズム303の間の間隙に対応する部分もマスク部314により覆われる。
また、この表示装置301では、長方形状をなす表示パネル312の短辺方向にプリズム303が配列されている(図47参照)。
図49、図50に示すように、プリズム303は、長方形状をなす底面321と、長方形状をなす前面322と、長方形状をなす傾斜面323と、直角三角形状をなす側面324と、を有している。プリズム表示体302は、プリズム303の底面321が接合される底板305を備えており、この底板305によりプリズム303が一体化される。この底板305は、プリズム303と同様に、透明な材料で形成され、表示パネル312の光を透過する。
なお、本実施形態では、プリズム303の底面321が接合される底板305を設けるようにしたが、この底板305を省略して、プリズム303を直接、保護透明板305の上に配置するようにしてもよい。
(第4実施形態の変形例)
次に、第4実施形態の変形例について説明する。図52、図53は、表示装置331,341,351,361の斜視図である。図54は、図52(A)に示すプリズム表示体の6面図である。図55は、図52(A)に示すプリズム表示体の断面図である。図56は、図52(A)に示すプリズム表示体の斜視図である。図57は、図52(B)に示すプリズム表示体の6面図である。図58は、図52(B)に示すプリズム表示体の断面図である。図59は、図52(B)に示すプリズム表示体の斜視図である。図60は、図52(C)に示すプリズム表示体の6面図である。図61は、図52(C)に示すプリズム表示体の断面図である。図62は、図52(C)に示すプリズム表示体の斜視図である。図63は、図53に示すプリズム表示体の6面図である。図64は、図53に示すプリズム表示体の断面図である。図65は、図53に示すプリズム表示体の斜視図である。
図52(A)に示す例では、第4実施形態(図47参照)と同様に、表示装置331に設けられたプリズム表示体332が、5つのプリズム333で構成されているが、本変形例では、隣り合うプリズム333の側面が接しており、第4実施形態のように間隙が形成されていない。プリズム333自体は第4実施形態と同様である。
図52(B)に示す例では、表示装置341に設けられたプリズム表示体342が、4つのプリズム343で構成され、第4実施形態(図47参照)と比較すると、プリズム343の個数が減った分だけ、プリズム343の厚さが第4実施形態より大きくなっている。例えば、第4実施形態に対して厚さが5/4となる。
図52(C)に示す例では、表示装置351に設けられたプリズム表示体352が、6つのプリズム353で構成され、第4実施形態(図47参照)と比較すると、プリズム353の個数が増えた分だけ、プリズム353の厚さが第4実施形態より小さくなっている。例えば、第4実施形態に対して厚さが2/3となる。
図53に示す例では、表示装置361に設けられたプリズム表示体362が、9つのプリズム363で構成される。このプリズム363は、表示装置361に設けられた長方形状をなす表示パネル(図示せず)の長辺方向に配列されている。プリズム363の厚さは第4実施形態(図47参照)と同様である。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について説明する。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。図66は、表示装置401の斜視図である。図67は、表示装置401の断面図である。図68は、プリズム表示体402の6面図(正面図、背面図、左側面図、右側面図、平面図および底面図)である。図69は、プリズム表示体402の断面図である。図69には、図68(C)に示すA−A'線、B−B'線、C−C'線で切断した断面図を示す。図70は、プリズム表示体402の斜視図である。図70(A),(B)には、異なる2方向から見た斜視図を示す。
図66に示すように、本実施形態では、第2実施形態(図16参照)と同様に、表示装置401に設けられたプリズム表示体402が、キューブ形状をなすプリズム403,404を縦横に並べて構成されている。また、第2実施形態の変形例(図21参照)と同様に、プリズム表示体402が、架台411の上に設けられているが、本実施形態では、展示する物品Eが載置されるステージ406が複数(2つ)設けられている。このステージ406の載置面は、プリズム403,404の上面より高い位置に形成されている。
図67に示すように、架台411の内部には、表示パネル412が表示画面を上方に向けた状態で収容されており、プリズム表示体402は、表示パネル412の上方に配置される。プリズム表示体402と表示パネル412との間には、保護透明板413(マスク部材)が設けられている。この保護透明板413には、表示パネル412におけるプリズム403,404が配置された領域を除く画面領域、具体的には、外周部を覆い隠すマスク部414が設けられている。
ステージ406は、プリズム403,404と同様に、透明な材料で形成され、表示パネル412の光を透過する。ステージ406の下部には凸部407が形成されており、この凸部407が、プリズム403,404の間の凹部に嵌まり合うようになっている。
このステージ406には、香水などを収容したガラス容器、宝飾品や時計など、透明な材料や、光を反射する材料で形成された物品E(図66参照)を載置するとよい。これにより、表示パネル412の光が物品Eを透過したり、物品Eで反射されたりすることで、美感などの視覚効果を高めることができる。
図68,図69に示すように、第2のプリズム404は、第1のプリズム103の半分の高さを有しており、第1のプリズム403と第2のプリズム404とは交互に配列されている。
なお、本実施形態では、プリズム403,404が保護透明板413の上に直接配置されているが、プリズム403,404の底面が接合される底板を設けるようにしてもよい。
(第5実施形態の変形例)
次に、第5実施形態の変形例について説明する。図71は、表示装置421の斜視図である。図72は、プリズム表示体422の6面図(正面図、背面図、左側面図、右側面図、平面図および底面図)である。図73は、プリズム表示体422の断面図である。図73には、図72(C)に示すA−A'線、B−B'線で切断した断面図を示す。図74は、プリズム表示体422の斜視図である。
図71、図72に示すように、本変形例では、第5実施形態(図66参照)と同様に、表示装置421に設けられたプリズム表示体422に、展示する物品Eが載置されるステージ423が設けられているが、本変形例では、プリズム表示体422の中央にステージ423が1つ設けられている。
図73に示すように、プリズム表示体422は、ステージ423の他に、高さが異なる5種類の角柱状のプリズム425〜429で構成される。このプリズム425〜429は、第1のプリズム425、第2のプリズム426、第3のプリズム427、第4のプリズム428、第5のプリズム429の順で高さが低くなるように形成されている。また、プリズム425〜429は、中央のステージ423に向かって階段状に高くなるように配置される。なお、プリズム425〜429は保護透明板433の上に直接配置されている。
(第5実施形態の別の変形例)
次に、第5実施形態の別の変形例について説明する。図75は、表示装置441の斜視図である。図76は、プリズム表示体442の6面図(正面図、背面図、左側面図、右側面図、平面図および底面図)である。図77は、プリズム表示体442の断面図である。図77には、図76(C)に示すA−A'線、B−B'線、C−C'線で切断した断面図を示す。図78は、プリズム表示体442の斜視図である。図78(A),(B),(C),(D)には、異なる4方向から見た斜視図を示す。
図75、図76に示すように、本変形例では、第5実施形態(図66参照)と同様に、表示装置441に設けられたプリズム表示体442に、展示する物品Eが載置されるステージ443が設けられているが、本変形例では、ステージ443が4つ設けられている。また、ステージ443は、複数(4つ)の角柱状のプリズム445で構成されている。
図77に示すように、プリズム表示体442は、第5実施形態(図66参照)と同様に、高さが異なる2種類のプリズム446,447で構成される。一方のプリズム447は、他方のプリズム446の半分の高さを有する。ステージ443を構成するプリズム445は、上面視で他のプリズム446,447と同一寸法の正方形状をなしている。なお、プリズム445〜447は保護透明板453の上に直接配置されている。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態について説明する。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。図79は、第6実施形態に係る表示装置501の正面図および断面図である。図79(B)には、図79(A)に示すA−A'線で切断した断面図を示す。
図79(A)に示すように、本実施形態では、表示装置501に設けられたプリズム表示体502に対して背面(後側の側面)から光を当てる照明部503が設けられている。図79(B)に示すように、照明部503は、LEDなどからなる光源504を備え、この光源504が発する光が、プリズム表示体502の側面に入射し、プリズム表示体502の内部を透過して、プリズム表示体502の正面(前側の側面)から出射される。これにより、利用者は、照明部503の光を遠くから視認することができ、利用者を引きつける誘目性を得ることができる。
一方、プリズム表示体502の下方に配置された表示パネル505には、物品を解説するコンテンツなどの映像が表示されるが、この表示パネル505の光は、プリズム表示体502の底面に入射し、プリズム表示体502の内部を透過して、プリズム表示体502の上面から出射される。これにより、利用者は、表示パネル505による映像を斜め上方から視認することができる。このとき、表示パネル505の光と照明部503の光とは直交する方向に進むため、表示パネル505による映像は、照明部503の光に影響されない。
また、照明部503の光で可視光通信を行うようにしてもよい。この場合、この可視光通信により、情報を提供するサイトのアドレスなどの所要の情報を含む通知信号が重畳された光が、プリズム表示体502の正面(前側の側面)から出射されることから、携帯端末に設けられたカメラでプリズム表示体502の正面を撮影することで、通知信号を携帯端末で受信することができる。
なお、本実施形態では、プリズム表示体502を、第5実施形態の変形例に係るプリズム表示体(図71参照)と同一構成のものとしたが、プリズム表示体502はこれに限定されるものではなく、他の構成のプリズム表示体、例えば、第5実施形態に係るプリズム表示体402(図66参照)や、第5実施形態の変形例に係るプリズム表示体442(図75参照)を用いるようにしてもよい。さらに、第2実施形態に係るプリズム表示体102(図16参照)や、第2実施形態の変形例に係るプリズム表示体122,142(図21,図26参照)を用いるようにしてもよい。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用できる。また、上記の実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施形態とすることも可能である。
本発明に係る表示装置、サイネージシステムおよびコンテンツ生成方法は、複数の光学部品を所定のスペースに効率よく配置して、同時に表示する複数のコンテンツの視認性を高めつつ、美感などの視覚効果を得ることができる効果を有し、コンテンツを表示する表示装置、サイネージシステムおよびコンテンツ生成方法などとして有用である。
1 表示装置
2 サーバ装置
14 表示パネル
15 プリズム表示体
31 プリズム
32 ブロック
33 天板
34 保護透明板
35 マスク層
41 入射面
42 反射面
43 出射面
51 窓孔
52 有効表示領域
55 固定表示部
61 表示領域
71 駆動部
503 照明部

Claims (11)

  1. コンテンツを表示する表示装置であって、
    コンテンツを表示する表示パネルと、
    前記表示パネルの画面における前記コンテンツの表示領域に入射面が対向配置されて、前記コンテンツの映像を出射面に表示するプリズムと、
    前記表示パネルにおける前記プリズムが配置された領域を除く画面領域を覆い隠すマスク部材と、
    を備えたことを特徴とする表示装置。
  2. 前記表示パネルは、複数のコンテンツが1画面にレイアウトされた複合コンテンツを表示し、
    複数の前記プリズムは、前記表示パネルの画面における複数の前記コンテンツの表示領域に入射面が対向配置されて、複数の前記コンテンツの映像を出射面に個別に表示することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記表示パネルにおける前記コンテンツの表示領域が、前記プリズムの前記入射面より大きいことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記表示パネルは、画面を上向きにして配置され、
    前記プリズムは、前記出射面が垂直となるように設けられたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  5. 複数の前記プリズムの一部は、他の前記プリズムより高い位置に配置されたことを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記プリズムは、1つの反射面を有する三角プリズムであり、
    前記表示パネルは、前記コンテンツの正規の表示状態から反転させた像を表示することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  7. 前記表示パネル、前記プリズムおよび前記マスク部材は、前記表示パネルの画面に垂直となる方向の中心軸周りに回転可能に設けられ、
    前記表示パネル、前記プリズムおよび前記マスク部材を回転させる駆動部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  8. 前記マスク部材は、非マスク領域により前記表示パネルを光源として像を表示する固定表示部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  9. さらに、前記プリズムに対して、前記表示パネルから入射する光と平行とならない向きに光を入射させる照明部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  10. コンテンツを表示する表示装置と、この表示装置に前記コンテンツを配信するサーバ装置とがネットワークを介して接続されるサイネージシステムであって、
    前記サーバ装置は、
    複数のコンテンツが1画面にレイアウトされた複合コンテンツを記憶する記憶部と、
    前記複合コンテンツを前記表示装置に送信する通信部と、を備え、
    前記表示装置は、
    前記サーバ装置から送信される前記複合コンテンツを受信する通信部と、
    前記複合コンテンツを表示する表示パネルと、
    前記表示パネルの画面における複数の前記コンテンツの表示領域に入射面が対向配置されて、複数の前記コンテンツの映像を出射面に個別に表示する複数のプリズムと、
    前記表示パネルにおける前記プリズムが配置された領域を除く画面領域を覆い隠すマスク部材と、を備えたことを特徴とするサイネージシステム。
  11. 複数のコンテンツが1画面にレイアウトされた複合コンテンツを表示する表示パネルと、
    前記表示パネルの画面における複数の前記コンテンツの表示領域に入射面が対向配置されて、複数の前記コンテンツの映像を出射面に個別に表示する複数のプリズムと、
    を備えた表示装置に表示させるコンテンツを、情報処理装置で生成するコンテンツ生成方法であって、
    前記表示装置における前記表示パネルの画面サイズならびに前記プリズムの大きさおよび配置状況に関する構成情報を取得し、
    前記構成情報に基づいて、画面上における前記コンテンツの表示サイズおよび表示位置を決定して、前記複合コンテンツを生成することを特徴とするコンテンツ生成方法。
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