JPWO2018052016A1 - Ponシステム、無線ネットワークシステム、データ転送方法、olt、およびonu - Google Patents
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Abstract
Description
また、本発明にかかる加入者側装置は、前述したいずれかのPONシステムで用いられるONUである。
また、モバイルフロントホールに限らず、優先制御バイパス指示および暗号/復号バイパス指示をそれぞれ設定することにより、PONシステムで転送されるデータに対してOLTおよびONU内での処理遅延を低減することが可能となる。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる無線ネットワークシステム1について説明する。
PONシステム2は、PON装置である、1つの局側装置OLT10と、1つまたは複数のRRUを配下に収容する複数の加入者側装置ONU20とから構成され、光ファイバからなるPONを介して、OLT10とONU20との間で時分割でデータ転送する光アクセスネットワークシステムである。
なお、無線ネットワークシステム1のうち、CU、RRU、UEについては、一般的な公知の構成からなるものであり、ここでの詳細説明は省略する。
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかるPON装置であるOLT10とONU20の構成について説明する。
本実施の形態にかかるOLT10には、主な回路部として、前述の図18と同様の構成である、優先制御回路11、PONプロトコル処理回路12、暗号/復号処理回路13、誤り訂正処理回路14、PON光送受信処理回路15に加えて、優先制御バイパス回路16および暗号/復号バイパス回路17(バイパス回路)が設けられている。これら回路部は、1つまたは複数の半導体チップから構成されている。なお、優先制御、PONプロトコル処理、暗号/復号処理の機能の一部をOLT内のCPU上のソフトウエアで構成することも可能である。
暗号/復号バイパス回路17は、予め設定された暗号/復号バイパス指示BEに応じて、暗号/復号処理回路13に入力されるデータをバイパスする機能を有している。
これら優先制御バイパス回路16および暗号/復号バイパス回路17は、CUからUEへの下りデータと、UEからCUへの上りデータの両方についてバイパス処理する。
暗号/復号バイパス回路27は、予め設定された暗号/復号バイパス指示BEに応じて、暗号/復号処理回路23に入力されるデータをバイパスする機能を有している。
これら優先制御バイパス回路26および暗号/復号バイパス回路27は、CUからUEへの下りデータと、UEからCUへの上りデータの両方についてバイパス処理する。
また、暗号/復号処理回路13と暗号/復号処理回路23とは対として動作して、PONを介してOLT10とONU20との間で転送されるデータに暗号化/復号化処理を行うことにより、PON区間におけるセキュリティ性を確保するためのものである。
一般に、無線ネットワークシステム1で用いられる無線プロトコル処理には、前述の図17に示したように、PDCPでは、パケットヘッダの圧縮や解凍などの処理のほか、暗号化/復号化処理を行うものとなっている。PDCPでの暗号化/復号化処理は、UEで実行される暗号化/復号化処理に対応するものであり、PDCPとUEとの間の経路におけるセキュリティ性を確保するためのものである。また、MACでは、無線リソース割り当て、データマッピング、再送制御などの処理のほか、優先制御処理を行うものとなっている。MACでの優先制御処理は、UEで実行される優先制御処理に対応するものであり、MACとUEとの間の経路における通信品質を確保するためのものである。
したがって、OLT10およびONU20における暗号化/復号化処理や優先制御処理は、無線プロトコル処理のうちPDCPおよびMACにおける暗号化/復号化処理や優先制御処理と重複することになる。
次に、図2を参照して、本実施の形態にかかるOLT10の優先制御バイパス回路16および暗号/復号バイパス回路17の構成および動作について詳細に説明する。
図2に示すように、優先制御バイパス回路16には、主な処理回路として、IF整合処理回路16AおよびセレクタSEL16B,16Cが設けられている。また、暗号/復号バイパス回路17には、主な処理回路として、IF整合処理回路17AおよびセレクタSEL17B,17Cが設けられている。
SEL16Cは、優先制御バイパス指示BPに応じて、優先制御回路11から出力された上り非バイパスデータと、IF整合処理回路16Aから出力された上りバイパスデータとのいずれか一方を切替選択してCUへ出力する機能を有している。
SEL17Cは、暗号/復号バイパス指示BEに応じて、暗号/復号処理回路13から出力された上り非バイパスデータと、IF整合処理回路17Aから出力された上りバイパスデータとのいずれか一方を切替選択してPONプロトコル処理回路12へ出力する機能を有している。
次に、図3を参照して、本実施の形態にかかるONU20の優先制御バイパス回路26および暗号/復号バイパス回路27の構成および動作について詳細に説明する。
図3に示すように、優先制御バイパス回路26には、主な処理回路として、IF整合処理回路26AおよびセレクタSEL26B,26Cが設けられている。また、暗号/復号バイパス回路27には、主な処理回路として、IF整合処理回路27AおよびセレクタSEL27B,27Cが設けられている。
SEL26Cは、優先制御バイパス指示BPに応じて、優先制御回路21から出力された下り非バイパスデータと、IF整合処理回路26Aから出力された下りバイパスデータとのいずれか一方を切替選択してRRUへ出力する機能を有している。
SEL27Cは、暗号/復号バイパス指示BEに応じて、暗号/復号処理回路23から出力された下り非バイパスデータと、IF整合処理回路27Aから出力された下りバイパスデータとのいずれか一方を切替選択してPONプロトコル処理回路22へ出力する機能を有している。
このように、本実施の形態は、OLT10に、優先制御バイパス回路16および暗号/復号バイパス回路17を設け、予め設定された優先制御バイパス指示BPおよび暗号/復号バイパス指示BEに応じて、暗号化/復号化処理および優先制御処理のうちいずれか一方または両方をバイパスするようにしたものである。
あるいは、ONU20に、優先制御バイパス回路26および暗号/復号バイパス回路27を設け、予め設定された優先制御バイパス指示BPおよび暗号/復号バイパス指示BEに応じて、暗号化/復号化処理および優先制御処理のうちいずれか一方または両方をバイパスするようにしたものである。
次に、本発明の第2の実施の形態にかかる無線ネットワークシステム1について説明する。
第1の実施の形態では、優先制御バイパス指示BPおよび暗号/復号バイパス指示BEを予め設定しておく場合について説明した。本実施の形態では、OLT10やONU20において、CUやRRUからのデータに付与されている制御情報に基づいて、CUとRRUとで予め分割した無線プロトコル処理の分割点を識別して、優先制御バイパス指示BPおよび暗号/復号バイパス指示BEを自律的に生成する場合について説明する。
次に、図4を参照して、本実施の形態にかかるOLT10の優先制御バイパス回路16および暗号/復号バイパス回路17の構成および動作について詳細に説明する。
図4に示すように、本実施の形態にかかるOLT10の優先制御バイパス回路16には、図2と比較して、バイパス制御回路16Dが追加されているとともに、同じく暗号/復号バイパス回路17にはバイパス制御回路17Dが追加されている。
バイパス制御回路17Dは、CUとRRUとで予め分割した無線プロトコル処理の分割点の位置を、CUから出力された下りデータあるいはUEから出力された上りデータに含まれる制御情報から識別する機能と、得られた分割点の位置に応じて暗号/復号バイパス指示BEを生成してSEL17B,17Cへ出力する機能を有している。
次に、図5を参照して、本実施の形態にかかるONU20の優先制御バイパス回路26および暗号/復号バイパス回路27の構成および動作について詳細に説明する。
図5に示すように、本実施の形態にかかるONU20の優先制御バイパス回路26には、図3と比較して、バイパス制御回路26Dが追加されているとともに、同じく暗号/復号バイパス回路27にはバイパス制御回路27Dが追加されている。
バイパス制御回路27Dは、CUとRRUとで予め分割した無線プロトコル処理の分割点の位置を、CUから出力された下りデータあるいはUEから出力された上りデータに含まれる制御情報から識別する機能と、得られた分割点の位置に応じて暗号/復号バイパス指示BEを生成してSEL27B,27Cへ出力する機能を有している。
なお、バイパス制御回路26Dおよびバイパス制御回路27Dにおけるバイパス指示の生成処理については、前述したバイパス制御回路16Dおよびバイパス制御回路17Dと同様である。
また、CUあるいはUEからのデータではなく、OLTが生成、送信する制御用の下りデータに基づいて分割点を識別するようにしてもよい。
なお、図5のバイパス制御回路26DはRRU側に配置されているが、PONプロトコル処理回路側に配置することも可能である。
このように、本実施の形態は、バイパス制御回路16Dおよびバイパス制御回路26Dで、CUからの下りデータあるいはUEからの上りデータに基づいて、無線プロトコル処理の分割点位置を識別し、この分割点位置に応じた優先制御バイパス指示BPを生成するとともに、バイパス制御回路17Dおよびバイパス制御回路27Dで、CUからの下りデータあるいはUEからの上りデータに基づいて、無線プロトコル処理の分割点位置を識別し、この分割点位置に応じた暗号/復号バイパス指示BEを生成するようにしたものである。
次に、図6および図7を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる無線ネットワークシステム1について説明する。
本実施の形態では、OLT10とONU20との間でやり取りする制御データに関する暗号化/符号化および優先制御について説明する。
また、OLT10において、PONプロトコル処理回路12が、優先制御バイパス回路16での優先制御処理のバイパス有無に応じて、具体的には、優先制御バイパス指示BPに応じて、優先制御バイパス回路16に対して出力許可を出力するか優先制御回路11に対して出力許可を出力するかを切り替えるようにしたものである。
また、ONU20において、PONプロトコル処理回路22が、優先制御バイパス回路26での優先制御処理のバイパス有無に応じて、具体的には、優先制御バイパス指示BPに応じて、優先制御バイパス回路26に対して出力許可を出力するか優先制御回路21に対して出力許可を出力するかを切り替えるようにしたものである。
次に、図6および図7を参照して、本実施の形態にかかるPONシステム2の動作について説明する。ここでは、暗号化/復号化処理および優先制御処理に対するバイパスの組み合わせごとに、OLT10およびONU20の動作を説明する。以下では、PONプロトコルとして、ITU−T G989.3(NG−PON2)で規定されているOMCCを用いた場合を例として説明する。
本実施の形態では、適用するMFHにおけるCU−RRU間の機能分割に応じて、バイパスの実行/非実行を静的に設定する。具体的に、CU−RRU間での機能分割が、前記MAC−PHY分割の場合に、図6および図7に示したプロトコルスタックにおいて、OLT10からONU20への下り方向における下りデータに対する処理は、CUでMAC処理までを行い、それ以下のPHY処理(=ベースバンド処理)を各RRUで実行する。
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、暗号/復号バイパス回路17から上りデータと上り制御データ(OMCCの制御データ)とを受信する。このうち、上り制御データは制御用暗号/復号処理回路18へ出力し、上り制御データ以外の上りデータは上位装置(CU)側へ出力する。
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、優先制御バイパス回路16からの下りデータと、PON制御回路19から出力されて制御用暗号/復号処理回路18で暗号化された下り制御データとを取得し、これら優先制御バイパス回路16からの下りデータと下り制御データをFSペイロードに挿入してPON側へ出力する。これにより、優先制御バイパス回路16からの下りデータおよび下り制御データは、暗号/復号バイパス回路17を介して誤り訂正処理回路14へ出力されることになる。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、優先制御バイパス回路26からの上りデータと、PON制御回路29から出力されて制御用暗号/復号処理回路28で暗号化された上り制御データとを取得して、Allocation−IDが同じ優先制御バイパス回路26からの下りデータと下り制御データを同一FSペイロードに挿入してPON側へ出力する。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、暗号/復号バイパス回路27から下りデータと下り制御データとを受信する。このうち、下り制御データは制御用暗号/復号処理回路28へ出力し、下り制御データ以外の下りデータはユーザ端末側へ出力する。
CU−RRU間での機能分割がPDCP−RLC分割の場合には、PDCP処理までCUで実施し、それ以下のRLC処理は各RRUで実行される。つまり、CUから転送される下りデータは、暗号化後であるが、優先制御前のデータである。このため、本実施の形態におけるOLT10およびONU20は、当該分割したCU−RRU間のMFHに適用する場合には、暗号/復号処理回路のみをバイパスする。上りも同様に、暗号・復号処理回路のみをバイパスする。
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、暗号/復号バイパス回路17から上りデータと上り制御データとを受信する。このうち、上り制御データは制御用暗号/復号処理回路18へ出力し、上り制御データ以外の上りデータは上位装置(CU)側へ出力する。
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、優先制御回路11からの下りデータと、PON制御回路19から出力されて制御用暗号/復号処理回路18で暗号化された下り制御データとを取得し、これら優先制御回路11からの下りデータと下り制御データをFSペイロードに挿入してPON側へ出力する。これにより、優先制御回路11からの下りデータおよび下り制御データは、暗号/復号バイパス回路17を介して誤り訂正処理回路14へ出力されることになる。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、優先制御回路21からの上りデータと、PON制御回路29から出力されて制御用暗号/復号処理回路28で暗号化された上り制御データとを取得して、Allocation−IDが同じ優先制御回路21からの上りデータと上り制御データを同一FSペイロードに挿入してPON側へ出力する。
なお、前者の場合、後者の場合のどちらの場合でも、優先度ごとにAllocation−IDを使い分ける場合は、Allocation−IDごとに優先度ごとのバッファを搭載する必要はなく、Allocation−IDのみでFSペイロードに挿入するデータ(後者の場合は、優先制御回路21が出力するデータ)を決定することができる。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、暗号/復号バイパス回路27から下りデータと下り制御データとを受信する。このうち、下り制御データは制御用暗号/復号処理回路28へ出力し、下り制御データ以外の下りデータはユーザ端末側へ出力する。
・OLT:上り方向
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、暗号/復号処理回路13から上りデータと上り制御データとを受信する。このうち、上り制御データは制御用暗号/復号処理回路18へ出力し、上り制御データ以外の上りデータは上位装置(CU)側へ出力する。
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、優先制御回路11からの下りデータと、PON制御回路19から出力されて制御用暗号/復号処理回路18で暗号化されていない下り制御データとを取得し、これら優先制御回路11からの下りデータと下り制御データをFSペイロードに挿入してPON側へ出力する。これにより、優先制御回路11からの下りデータおよび下り制御データは、暗号/復号処理回路13を介して誤り訂正処理回路14へ出力されることになる。
なお、前者の場合、後者の場合のどちらの場合でも、下り制御データのFSペイロードへの挿入を優先制御回路11からの下りデータの挿入よりも優先するようにしてもよい。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、優先制御回路21からの上りデータと、PON制御回路29から出力されて制御用暗号/復号処理回路28で暗号化されていない上り制御データとを取得して、Allocation−IDが同じ優先制御回路21からの上りデータと上り制御データを同一FSペイロードに挿入してPON側へ出力する。
また、前者の場合、後者の場合のどちらの場合でも、上り制御データのFSペイロードへの挿入を優先制御回路21からの上りデータの挿入よりも優先するようにしてもよい。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、暗号/復号処理回路23から下りデータと下り制御データとを受信する。このうち、下り制御データは制御用暗号/復号処理回路28へ出力し、下り制御データ以外の下りデータはユーザ端末側へ出力する。
このように、本実施の形態は、OLT10に、PONシステム2の制御に用いる制御データに対して暗号化/復号化処理を行う制御用暗号/復号処理回路18を設けるとともに、バイパス回路として、バイパス指示に応じて暗号/復号処理回路13での暗号化/復号化処理をバイパスする暗号/復号バイパス回路17を設け、制御用暗号/復号処理回路18が、暗号/復号バイパス回路17での暗号化/復号化処理に対するバイパス有無に応じて、PONプロトコル処理回路12がやり取りする制御データに対する暗号化/復号化処理の適用有無を切り替えるようにしたものである。
ONU20についてもOLT10と同様の効果がある。
次に、図8および図9を参照して、本発明の第4の実施の形態にかかる無線ネットワークシステム1について説明する。
本実施の形態では、OLT10とONU20との間でやり取りする制御データに関する暗号化/符号化および優先制御について説明する。
バイパス制御回路17Eは、CUとRRUとで予め分割した無線プロトコル処理の分割点の位置を、CUから出力された下りデータあるいはUEから出力された上りデータに含まれるタグ値から識別する機能と、得られた分割点の位置に応じて暗号/復号バイパス指示BEを生成してSEL17B,17Cへ出力する機能を有している。
バイパス制御回路27Eは、CUとRRUとで予め分割した無線プロトコル処理の分割点の位置を、CUから出力された下りデータあるいはUEから出力された上りデータに含まれるタグ値から識別する機能と、得られた分割点の位置に応じて暗号/復号バイパス指示BEを生成してSEL27B,27Cへ出力する機能を有している。
なお、バイパス制御回路26Eおよびバイパス制御回路27Eにおけるバイパス指示の生成処理については、前述したバイパス制御回路16Eおよびバイパス制御回路17Eと同様である。
また、CUあるいはUEからのデータではなく、OLTが生成、送信する下り制御データに基づいて分割点を識別するようにしてもよい。
なお、図9のバイパス制御回路26EはRRU側に配置されているが、PONプロトコル処理回路側に配置することも可能である。
このように、本実施の形態は、バイパス制御回路16Eおよびバイパス制御回路26Eで、CUからの下りデータあるいはUEからの上りデータに基づいて、無線プロトコル処理の分割点位置を識別し、この分割点位置に応じた優先制御バイパス指示BPを生成するとともに、バイパス制御回路17Eおよびバイパス制御回路27Eで、CUからの下りデータあるいはUEからの上りデータに基づいて、無線プロトコル処理の分割点位置を識別し、この分割点位置に応じた暗号/復号バイパス指示BEを生成するようにしたものである。
次に、図10および図11を参照して、本発明の第5の実施の形態にかかる無線ネットワークシステム1について説明する。
本実施の形態では、OLT10とONU20との間でやり取りする制御データに関する暗号化/符号化および優先制御について、第3の実施の形態で説明したNG−PON2ではなく、IEEE1904.1で規定されているSIEPON(Service Interoperability in Ethernet Passive Optical. Networks)からなるPONプロトコルを用いた場合について説明する。
本実施の形態にかかるOLT10およびONU20のその他構成については、前述した第3の実施の形態と同様であり、ここでの説明は省略する。
次に、図10および図11を参照して、本実施の形態にかかるPONシステム2の動作について説明する。ここでは、暗号化/復号化処理および優先制御処理に対するバイパスの組み合わせごとに、OLT10およびONU20の動作を説明する。以下では、PONプロトコルとして、IEEE1904.1で規定されているSIEPONを用いた場合を例として説明する。
・OLT:上り方向
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、暗号/復号バイパス回路17から上りフレームと上り制御フレーム(MPCPフレーム/OAMフレーム等)とを受信する。このうち、上り制御フレームはPON制御回路19へ出力し、上り制御フレーム以外の上りフレームは上位装置(CU)側へ出力する。
これにより、上り制御フレームは、PON制御回路19でのPONシステム2の制御に用いられる。また、上り制御フレーム以外の上りフレームは、優先制御バイパス回路16を介してOLT10から上位装置側へ出力される。
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、優先制御バイパス回路16からの下りフレームと、PON制御回路19から出力された下り制御フレームとを取得し、PON側へ出力する。
これにより、下りフレームおよび下り制御フレームは、暗号/復号バイパス回路17を介して誤り訂正処理回路14へ出力されることになる。この際、PONプロトコル処理回路12が、優先制御バイパス回路16からの下りフレームおよび下り制御フレームのどちらを優先して出力するかについては、任意でよいが、下り制御フレームを優先して出力するようにしてもよい。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、優先制御バイパス回路26からの上りフレームと、PON制御回路29から出力された上り制御フレームとを取得して、LLID(Logical Link. ID)ごとにPON側へ出力する。
これにより、優先制御バイパス回路26からの上りフレームおよび上り制御フレームは、暗号/復号バイパス回路27を介して誤り訂正処理回路24へ出力されることになる。この際、PONプロトコル処理回路22が、優先制御バイパス回路26からの上りフレームおよび上り制御フレームのどちらを優先して出力するかについては、任意でよいが、上り制御フレームを優先して出力するようにしてもよい。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、暗号/復号バイパス回路27から下りフレームと下り制御フレームとを受信する。このうち、下り制御フレームはPON制御回路29へ出力し、下り制御フレーム以外の下りフレームはユーザ端末側へ出力する。
これにより、下り制御フレームは、PON制御回路29でのPONシステム2の制御に用いられる。また、下り制御フレーム以外の下りフレームは、優先制御バイパス回路26を介してONU20からユーザ端末側へ出力される。
・OLT:上り方向
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、暗号/復号バイパス回路17から上りフレームと上り制御フレームとを受信する。このうち、上り制御フレームはPON制御回路19へ出力し、上り制御フレーム以外の上りフレームは上位装置(CU)側へ出力する。
これにより、上り制御フレームは、PON制御回路19でのPONシステム2の制御に用いられる。また、上り制御フレーム以外の上りフレームは、優先制御回路11を介してOLT10から上位装置側へ出力される。
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、優先制御回路11からの下りフレームと、PON制御回路19から出力された下り制御フレームとを取得し、優先度に応じてPON側へ出力する。
これにより、優先制御回路11からの下りフレームおよび下り制御フレームは、暗号/復号無バイパス回路17を介して誤り訂正処理回路14へ出力されることになる。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、優先制御回路21からの上りフレームと、PON制御回路29から出力された上り制御フレームとを取得して、LLIDごとにPON側へ出力する。
これにより、優先制御回路21からの上りフレームおよび上り制御フレームは、暗号/復号バイパス回路27を介して誤り訂正処理回路24へ出力されることになる。この際、PONプロトコル処理回路22が、優先制御回路21からの上りフレームおよび上り制御フレームのどちらを優先して出力するかについては、フレームの優先度を考慮する必要がある。
なお、前者の場合、後者の場合のどちらの場合でも、優先度ごとにLLIDを使い分ける場合は、LLIDごとに優先度ごとのバッファを搭載する必要はなく、LLIDのみで出力するフレーム(後者の場合は、優先制御回路21が出力するフレーム)を決定することができる。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、暗号/復号バイパス回路27から下りフレームと下り制御フレームとを受信する。このうち、下り制御フレームはPON制御回路29へ出力し、下り制御フレーム以外の下りフレームはユーザ端末側へ出力する。
これにより、下り制御フレームは、PON制御回路29でのPONシステム2の制御に用いられる。また、下り制御フレーム以外の下りフレームは、優先制御回路21を介してONU20からユーザ端末側へ出力される。
・OLT:上り方向
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、暗号/復号処理回路13から上りフレームと上り制御フレームとを受信する。このうち、上り制御フレームはPON制御回路19へ出力し、上り制御フレーム以外の上りフレームは上位装置(CU)側へ出力する。
これにより、上り制御フレームはPON制御回路19でのPONシステム2の制御に用いられる。また、上り制御フレーム以外の上りフレームは、優先制御回路11を介してOLT10から上位装置側へ出力される。
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、優先制御回路11からの下りフレームと、PON制御回路19から出力された下り制御フレームとを取得し、優先度に基づいてPON側へ出力する。
これにより、優先制御回路11からの下りフレームおよび下り制御フレームは、暗号/復号処理回路13を介して誤り訂正処理回路14へ出力されることになる。この際、PONプロトコル処理回路12が、下りフレームおよび下り制御フレームのどちらを優先して出力するかについては、フレームの優先度を考慮する必要がある。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、優先制御回路21からの上りフレームと、PON制御回路29から出力された上り制御フレームとを取得して、LLIDごとにPON側へ出力する。
これにより、優先制御回路21からの上りフレームおよび上り制御フレームは、暗号/復号処理回路23を介して誤り訂正処理回路24へ出力されることになる。この際、PONプロトコル処理回路22が、上りフレームおよび上り制御フレームのどちらを優先して出力するかについては、フレームの優先度を考慮する必要がある。
なお、前者の場合、後者の場合のどちらの場合でも、優先度ごとにLLIDを使い分ける場合は、LLIDごとに優先度ごとのバッファを搭載する必要はなく、LLIDのみで出力するフレーム(後者の場合は、優先制御回路21が出力するフレーム)を決定することができる。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、暗号/復号処理回路23から下りフレームと下り制御フレームとを受信する。このうち、下り制御フレームはPON制御回路29へ出力し、下り制御フレーム以外の下りフレームはユーザ端末側へ出力する。
これにより、下り制御フレームはPON制御回路29でのPONシステム2の制御に用いられる。また、下り制御フレーム以外の下りフレームは、優先制御回路21を介してOLT10から上位装置側へ出力される。
このように、本実施の形態によれば、PONプロトコルとして、IEEE1904.1で規定されているSIEPONを用いた場合でも、第3の実施の形態と同様の作用効果を得ることが可能となる。
なお、SIEPONを用いた場合、制御フレームの暗号化は必須ではないが、制御フレームの暗号化を行う場合は、第3の実施の形態と同様に制御用暗号/復号化処理回路を搭載することにより、第3の実施の形態と同様の作用効果を得ることが可能となる。その場合、暗号化の方式によっては、第3の実施の形態と同様にPONプロトコル処理回路に暗号化に使用する情報および復号情報を出力する機能を搭載する必要がある。
次に、図12および図13を参照して、本発明の第6の実施の形態にかかる無線ネットワークシステム1について説明する。
本実施の形態では、OLT10におけるPONプロトコル処理回路12の配置位置、およびONU20におけるPONプロトコル処理回路22の配置位置について説明する。
本実施の形態は、図12に示すように、暗号/復号処理回路13と誤り訂正処理回路14との間にPONプロトコル処理回路12を配置し、図13に示すように、暗号/復号処理回路23と誤り訂正処理回路24との間にPONプロトコル処理回路22を配置したものである。
本実施の形態にかかるOLT10およびONU20のその他構成については、前述した第5の実施の形態と同様であり、ここでの説明は省略する。
次に、図12および図13を参照して、本実施の形態にかかるPONシステム2の動作について説明する。ここでは、暗号化/復号化処理および優先制御処理に対するバイパスの組み合わせごとに、OLT10およびONU20の動作を説明する。以下では、第5の実施の形態と同様に、IEEE1904.1で規定されているSIEPONからなるPONプロトコルを用いた場合について説明する。
・OLT:上り方向
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、誤り訂正処理回路14から上りフレームと上り制御フレーム(MPCPフレーム/OAMフレーム等)とを受信する。このうち、上り制御フレームはPON制御回路19へ出力し、上り制御フレーム以外の上りフレームは上位装置(CU)側へ出力する。
これにより、上り制御フレームは、PON制御回路19でのPONシステム2の制御に用いられる。また、上り制御フレーム以外の上りフレームは、暗号/復号バイパス回路17および優先制御バイパス回路16を介してOLT10から上位装置側へ出力される。
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、暗号/復号バイパス回路17からの下りフレームと、PON制御回路19から出力された下り制御フレームとを取得し、PON側へ出力する。
これにより、暗号/復号バイパス回路17からの下りフレームおよび下り制御フレームは、誤り訂正処理回路14へ出力されることになる。この際、PONプロトコル処理回路12が、暗号/復号バイパス回路17からの下りフレームおよび下り制御フレームのどちらを優先して出力するかについては、任意でよいが、下り制御フレームを優先して出力するようにしてもよい。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、暗号/復号バイパス回路27からの上りデータと、PON制御回路29から出力された上り制御データとを取得して、LLIDごとにPON側へ出力する。
これにより、暗号/復号バイパス回路27からの上りフレームおよび上り制御フレームは、誤り訂正処理回路24へ出力されることになる。この際、PONプロトコル処理回路22が、上りフレームおよび上り制御フレームのどちらを優先して出力するかについては、任意でよいが、上り制御フレームを優先して出力するようにしてもよい。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、誤り訂正処理回路24から下りフレームと下り制御フレームとを受信する。このうち、下り制御フレームはPON制御回路29へ出力し、下り制御フレーム以外の下りフレームはユーザ端末側へ出力する。
これにより、下り制御フレームは、PON制御回路29でのPONシステム2の制御に用いられる。また、下り制御フレーム以外の下りフレームは、暗号/復号バイパス回路27および優先制御バイパス回路26を介してONU20からユーザ端末側へ出力される。
・OLT:上り方向
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、誤り訂正処理回路14から上りフレームと上り制御フレームとを受信する。このうち、上り制御フレームはPON制御回路19へ出力し、上り制御フレーム以外の上りフレームは上位装置(CU)側へ出力する。
これにより、上り制御フレームは、PON制御回路19でのPONシステム2の制御に用いられる。また、上り制御フレーム以外の上りフレームは、暗号/復号バイパス回路17および優先制御回路11を介してOLT10から上位装置側へ出力される。
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、暗号/復号バイパス回路17からの下りフレームと、PON制御回路19から出力された下り制御データとを取得し、優先度に応じてPON側へ出力する。これにより、暗号/復号バイパス回路17からの下りフレームおよび下り制御フレームは、誤り訂正処理回路14へ出力されることになる。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、暗号/復号バイパス回路27からの上りフレームと、PON制御回路29から出力された上り制御フレームとを取得して、LLIDごとにPON側へ出力する。
これにより、暗号/復号バイパス回路27からの上りフレームおよび上り制御フレームは、誤り訂正処理回路24へ出力されることになる。この際、PONプロトコル処理回路22が、暗号/復号バイパス回路27からの上りフレームおよび上り制御フレームのどちらを優先して出力するかについては、フレームの優先度を考慮する必要がある。
なお、前者の場合、後者の場合のどちらの場合でも、優先度ごとにLLIDを使い分ける場合は、LLIDごとに優先度ごとのバッファを搭載する必要はなく、LLIDのみで出力するフレーム(後者の場合は、優先制御回路21が出力するフレーム)を決定することができる。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、誤り訂正処理回路24から下りフレームと下り制御フレームとを受信する。このうち、下り制御フレームはPON制御回路29へ出力し、下り制御フレーム以外の下りフレームはユーザ端末側へ出力する。
これにより、下り制御フレームは、PON制御回路29でのPONシステム2の制御に用いられる。また、下り制御フレーム以外の下りフレームは、暗号/復号バイパス回路27および優先制御回路21を介してONU20からユーザ端末側へ出力される。
・OLT:上り方向
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、誤り訂正処理回路14から上りフレームと上り制御フレームとを受信する。このうち、上り制御フレームはPON制御回路19へ出力し、上り制御フレーム以外の上りフレームは上位装置(CU)側へ出力する。
これにより、上り制御フレームは、PON制御回路19でのPONシステム2の制御に用いられる。また、上り制御フレーム以外の上りフレームは、暗号/復号処理回路13および優先制御回路11を介してOLT10から上位装置側へ出力される。
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、暗号/復号処理回路13からの下りフレームと、PON制御回路19から出力された下り制御フレームとを取得し、優先度に応じてPON側へ出力する。
これにより、暗号/復号処理回路13からの下りフレームおよび下り制御フレームは、誤り訂正処理回路14へ出力されることになる。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、暗号/復号処理回路23からの上りフレームと、PON制御回路29から出力された上り制御フレームとを取得して、LLIDごとにPON側へ出力する。
これにより、暗号/復号処理回路23からの上りフレームおよび上り制御フレームは、誤り訂正処理回路24へ出力されることになる。この際、PONプロトコル処理回路22が、上りフレームおよび上り制御フレームのどちらを優先して出力するかについては、フレームの優先度を考慮する必要がある。
なお、前者の場合、後者の場合のどちらの場合でも、優先度ごとにLLIDを使い分ける場合は、LLIDごとに優先度ごとのバッファを搭載する必要はなく、LLIDのみで出力するフレーム(後者の場合は、優先制御回路21が出力するフレーム)を決定することができる。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、暗号/復号処理回路23から下りフレームと下り制御フレームとを受信する。このうち、下り制御フレームはPON制御回路29へ出力し、下り制御フレーム以外の下りフレームはユーザ端末側へ出力する。
これにより、下り制御フレームは、PON制御回路29でのPONシステム2の制御に用いられる。また、下り制御フレーム以外の下りフレームは、暗号/復号処理回路23および優先制御回路21を介してONU20からユーザ端末側へ出力される。
このように、本実施の形態によれば、OLT10において、暗号/復号処理回路13と誤り訂正処理回路14との間にPONプロトコル処理回路12を配置し、ONU20において、暗号/復号処理回路23と誤り訂正処理回路24との間にPONプロトコル処理回路22を配置した場合でも、第5の実施の形態と同様の作用効果を得ることが可能となる。
なお、SIEPONを用いた場合、制御フレームの暗号化は必須ではないが、制御フレームの暗号化を行う場合は、PONプロトコル処理回路とPON制御回路の間に第3の実施の形態と同様の制御用暗号/復号化処理回路を搭載することにより、第3の実施の形態と同様の作用効果を得ることが可能となる。その場合、暗号化の方式によっては、第3の実施の形態と同様にPONプロトコル処理回路に暗号化に使用する情報および復号情報を出力する機能を搭載する必要がある。
次に、図14および図15を参照して、本発明の第7の実施の形態にかかる無線ネットワークシステム1について説明する。
本実施の形態では、第3の実施の形態で説明した、ITU−T G989.3(NG−PON2)で規定されているOMCCにおいて、複数の異なる波長の光信号を用いる場合における、制御データのやり取りについて説明する。
PON処理回路10X,10Yには、それぞれ優先制御回路11、暗号/復号処理回路13、誤り訂正処理回路14、優先制御バイパス回路16、および暗号/復号バイパス回路17が設けられている。また、PONプロトコル処理回路12とPON光送受信処理回路15は、PON処理回路10X,10Yに共通して設けられている。
PON処理回路20X,20Yには、それぞれ優先制御回路21、暗号/復号処理回路23、誤り訂正処理回路24、優先制御バイパス回路26、および暗号/復号バイパス回路27が設けられている。また、PONプロトコル処理回路22とPON光送受信処理回路25は、PON処理回路20X,20Yに共通して設けられている。
また、本実施の形態にかかるONU20のPONプロトコル処理回路22は、PON処理回路20X,20Yに関する暗号/復号バイパス指示BEX,BEYに基づいて、暗号化/復号化処理をバイパスしていない波長を選択し、選択した波長と対応するPON処理回路20X,20Yを用いて制御データを送受信する機能を有している。
次に、図14および図15を参照して、本実施の形態にかかるPONシステム2の動作について説明する。ここでは、暗号化/復号化処理および優先制御処理に対するバイパスの組み合わせごとに、OLT10およびONU20の動作を説明する。以下では、PONプロトコルとして、ITU−T G989.3(NG−PON2)で規定されているOMCCを用いた場合を例として説明する。
[暗号化/復号化処理および優先制御処理のいずれもバイパスしない場合]
・OLT:上り方向
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、暗号/復号処理回路13から上りデータと上り制御データとを受信する。このうち、上り制御データはPON制御回路19へ出力し、上り制御データ以外の上りデータは上位装置(CU)側へ出力する。これにより、上り制御データ以外の上りデータは、優先制御回路11を介してOLT10から上位装置側へ出力される。
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、優先制御回路11からの下りデータと、PON制御回路19から出力された下り制御データとを取得し、FSペイロードに挿入してPON側へ出力する。これにより、優先制御回路11からの下りデータおよび下り制御データは、FSペイロードに格納されて、暗号/復号処理回路13を介して誤り訂正処理回路14へ出力されることになる。
なお、前者の場合、後者の場合のどちらの場合でも、下り制御データのFSペイロードへの挿入を優先制御回路11からの下りデータの挿入よりも優先するようにしてもよい。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、優先制御回路21からの上りデータと、PON制御回路29から出力された上り制御データとを取得して、Allocation−IDが同じ優先制御回路21からの上りデータと上り制御データを同一FSペイロードに挿入してPON側へ出力する。
また、前者の場合、後者の場合のどちらの場合でも、上り制御データのFSペイロードへの挿入を優先制御回路21からの上りデータの挿入よりも優先するようにしてもよい。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、暗号/復号処理回路23から下りデータと下り制御データとを受信する。このうち、下り制御データはPON制御回路29へ出力し、下り制御データ以外の下りデータはユーザ端末側へ出力する。これにより、下り制御データ以外の下りデータは、優先制御回路21を介してONU200からユーザ端末側へ出力される。
・OLT:上り方向
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、暗号/復号処理回路13から上りデータと上り制御データとを受信する。このうち、上り制御データはPON制御回路19へ出力し、上り制御データ以外の上りデータは上位装置(CU)側へ出力する。これにより、上り制御データ以外の上りデータは、優先制御バイパス回路16を介してOLT10から上位装置側へ出力される。
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、優先制御バイパス回路16からの下りデータと、PON制御回路19から出力された下り制御データとを取得し、FSペイロードに挿入してPON側へ出力する。これにより、優先制御バイパス回路16からの下りデータおよび下り制御データは、FSペイロードに格納されて、暗号/復号処理回路13を介して誤り訂正処理回路14へ出力されることになる。
なお、前者の場合、後者の場合のどちらの場合でも、下り制御データのFSペイロードへの挿入を優先制御バイパス回路16からの下りデータの挿入よりも優先するようにしてもよい。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、優先制御バイパス回路26からの上りデータと、PON制御回路29から出力された上り制御データとを取得して、Allocation−IDが同じ優先制御バイパス回路26からの上りデータと上り制御データを同一FSペイロードに挿入してPON側へ出力する。
これにより、優先制御バイパス回路26からの上りデータおよび上り制御データは、FSペイロードに格納されて、暗号/復号処理回路23を介して誤り訂正処理回路24へ出力されることになる。
なお、前者の場合、後者の場合のどちらの場合でも、上り制御データのFSペイロードへの挿入を優先制御バイパス回路26からの上りデータの挿入よりも優先するようにしてもよい。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、暗号/復号処理回路23から下りデータと下り制御データとを受信する。このうち、下り制御データはPON制御回路29へ出力し、下り制御データ以外の下りデータはユーザ端末側へ出力する。これにより、下り制御データ以外の下りデータは、優先制御バイパス回路26を介してONU20からユーザ端末側へ出力される。
[暗号化/復号化処理および優先制御処理のいずれもバイパスしない場合]
・OLT:上り方向
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、暗号/復号処理回路13から上りデータを受信し、優先制御回路11を介してOLT10から上位装置側へ出力される。
・OLT:下り方向
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、優先制御回路11からの下りデータを取得し、FSペイロードに挿入してPON側へ出力する。これにより、優先制御回路11からの下りデータは、FSペイロードに格納されて、暗号/復号処理回路13を介して誤り訂正処理回路14へ出力されることになる。
なお、下り制御データのFSペイロードへの挿入は行われないため、PONプロトコル処理回路12は、優先制御回路11から出力された下りデータを出力された順序のまま、FSペイロードへ挿入すればよい。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、優先制御回路21からの上りデータを取得し、Allocation−IDが同じ上りデータを同一FSペイロードに挿入してPON側へ出力する。
なお、上り制御データのFSペイロードへの挿入は行われないため、PONプロトコル処理回路22は、優先制御回路21から出力された上りデータを出力された順序のまま、FSペイロードへ挿入すればよい。
・ONU:下り方向
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、暗号/復号処理回路23から下りデータを受信し、優先制御回路21を介してONU200からユーザ端末側へ出力する。
・OLT:上り方向
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、暗号/復号処理回路13から上りデータを受信し、優先制御バイパス回路16を介してOLT10から上位装置側へ出力される。
・OLT:下り方向
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、優先制御バイパス回路16からの下りデータを取得し、FSペイロードに挿入してPON側へ出力する。これにより、下りデータは、FSペイロードに格納されて、暗号/復号処理回路13を介して誤り訂正処理回路14へ出力されることになる。
なお、下り制御データのFSペイロードへの挿入は行われないため、PONプロトコル処理回路12は、優先制御バイパス回路16から出力された下りデータを出力された順序のまま、FSペイロードへ挿入すればよい。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、優先制御バイパス回路26からの上りデータを取得して、Allocation−IDが同じ上りデータを同一FSペイロードに挿入してPON側へ出力する。これにより、上りデータは、暗号/復号処理回路23を介して誤り訂正処理回路24へ出力されることになる。
なお、上り制御データのFSペイロードへの挿入は行われないため、PONプロトコル処理回路22は、優先制御バイパス回路26から出力された上りデータを出力された順序のまま、FSペイロードへ挿入すればよい。
・ONU:下り方向
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、暗号/復号処理回路23から下りデータを受信し、優先制御バイパス回路26を介してONU20からユーザ端末側へ出力される。
・OLT:上り方向
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、暗号/復号バイパス回路17から上りデータを受信し、優先制御回路11を介してOLT10から上位装置側へ出力する。
・OLT:下り方向
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、優先制御回路11からの下りデータを取得して、FSペイロードに挿入し、暗号/復号バイパス回路17を介して誤り訂正処理回路14へ出力する。
なお、下り制御データのFSペイロードへの挿入は行われないため、PONプロトコル処理回路12は、優先制御回路11から出力された下りデータを出力された順序のまま、FSペイロードへ挿入すればよい。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、優先制御回路21からの上りデータを取得して、Allocation−IDが同じ上りデータを同一FSペイロードに挿入して、PON側へ出力する。これにより、上りデータは、暗号/復号バイパス回路27を介して誤り訂正処理回路24へ出力されることになる。
なお、上り制御データのFSペイロードへの挿入は行われないため、PONプロトコル処理回路22は、優先制御回路21から出力された上りデータを出力された順序のまま、FSペイロードへ挿入すればよい。
・ONU:下り方向
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、暗号/復号バイパス回路27から下りデータを受信し、ユーザ端末側へ出力する。
・OLT:上り方向
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、暗号/復号バイパス回路17から上りデータを受信し、上位装置(CU)側へ出力する。これにより、上りデータは、優先制御バイパス回路16を介してOLT10から上位装置側へ出力される。
OLT10において、PONプロトコル処理回路12は、優先制御バイパス回路16からの下りデータを取得し、FSペイロードに挿入してPON側へ出力する。これにより、下りデータは、暗号/復号バイパス回路17を介して誤り訂正処理回路14へ出力されることになる。
なお、下り制御データのFSペイロードへの挿入は行われないため、PONプロトコル処理回路12は、優先制御バイパス回路16から出力された下りデータを出力された順序のまま、FSペイロードへ挿入すればよい。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、優先制御バイパス回路26からの上りデータを取得して、Allocation−IDが同じ下りデータ同一FSペイロードに挿入してPON側へ出力する。これにより、上りデータは、暗号/復号バイパス回路27を介して誤り訂正処理回路24へ出力されることになる。
なお、上り制御データのFSペイロードへの挿入は行われないため、PONプロトコル処理回路22は、優先制御バイパス回路26から出力された上りデータを出力された順序のまま、FSペイロードへ挿入すればよい。
ONU20において、PONプロトコル処理回路22は、暗号/復号バイパス回路27から下りデータを受信し、ユーザ端末側へ出力する。これにより、下りデータは、優先制御バイパス回路26を介してONU20からユーザ端末側へ出力される。
このように、本実施の形態は、OLT10に、暗号/復号処理回路13と暗号/復号バイパス回路17との組を、PONで送受信する光信号の波長ごとに別個に備えるとともに、PONプロトコル処理回路12を波長に共通して備え、PONプロトコル処理回路12が、波長のうち、暗号/復号バイパス回路17により暗号化/復号化処理がバイパスされていない波長を用いて、制御データをやり取りするようにしたものである。
一方、制御データの送受信を行わない波長は、CU−RRU間のデータのみで使用することが可能となり、第1の実施例と同様に暗号化/復号化処理等のバイパスにより処理遅延を低減することが可能となる。
なお、本実施の形態の制御データの送受信を行わない波長における処理遅延を第3の実施の形態の同じパイパス設定と比較した場合、第3の実施の形態においては制御データをFSペイロードに挿入している期間はCU−RRU間のデータをFSペイロードに挿入できないのでその分の待ち時間が発生するのに対して、本実施の形態の制御データの送受信を行わない波長ではこの待ち時間が発生しない分、遅延が小さくなる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
Claims (13)
- 1つのOLTと複数のONUとを備え、PONを介して前記OLTと前記複数のONUとの間でデータを転送するPONシステムからなり、
前記OLTおよび前記複数のONUの少なくともいずれか一方のPON装置は、
前記データに対して暗号化/復号化処理を行う暗号/復号処理回路と、
前記データに対して優先制御処理を行う優先制御回路と、
予め設定されたバイパス指示に応じて、前記暗号化/復号化処理および前記優先制御処理の少なくともいずれか一方をバイパスするバイパス回路とを備える
ことを特徴とするPONシステム。 - 請求項1に記載のPONシステムにおいて、
前記バイパス回路は、
前記バイパスの対象となる対象処理に入力される入力データを取り込んで、前記入力データに関するインターフェースを、前記入力データに前記対象処理を適用して得られた非バイパスデータと整合させることにより、前記対象処理をバイパスさせたバイパスデータを生成するIF整合処理回路と、
前記バイパス指示に応じて、前記非バイパスデータと前記バイパスデータのいずれか一方を切替出力するセレクタと
を備えることを特徴とするPONシステム。 - 請求項1または請求項2に記載のPONシステムにおいて、
前記PONシステムの制御に用いる制御データに対して暗号化/復号化処理を行う制御用暗号/復号処理回路をさらに備え、
前記PON装置は、
前記バイパス回路としての、前記バイパス指示に応じて前記暗号化/復号化処理をバイパスする暗号/復号バイパス回路と、
前記暗号/復号処理回路と前記優先制御回路との間に接続されて、前記優先制御回路と前記暗号/復号処理回路との間で前記データをやり取りするとともに、前記暗号/復号処理回路との間で前記制御データをやり取りするPONプロトコル処理回路とをさらに備え、
前記制御用暗号/復号処理回路は、前記暗号/復号バイパス回路での前記暗号化/復号化処理に対するバイパス有無に応じて、前記PONプロトコル処理回路がやり取りする前記制御データに対する前記暗号化/復号化処理の適用有無を切り替える
ことを特徴とするPONシステム。 - 請求項1または請求項2に記載のPONシステムにおいて、
前記PON装置は、
前記バイパス回路としての、前記バイパス指示に応じて前記優先制御処理をバイパスする優先制御バイパス回路と、
前記暗号/復号処理回路と前記優先制御回路との間に接続されて、前記優先制御回路と前記暗号/復号処理回路との間で前記データをやり取りするとともに、前記暗号/復号処理回路との間で前記PONシステムの制御に用いる制御データをやり取りするPONプロトコル処理回路とをさらに備え、
前記PONプロトコル処理回路は、前記優先制御バイパス回路での前記優先制御処理のバイパス有無に応じて、前記暗号/復号処理回路へ出力する前記データに関する優先度ごとの制御を前記PONプロトコル処理回路内で実施するか否かを切り替える
ことを特徴とするPONシステム。 - 請求項1または請求項2に記載のPONシステムにおいて、
前記PON装置は、
前記バイパス回路としての、前記バイパス指示に応じて前記優先制御処理をバイパスする優先制御バイパス回路と、
前記暗号/復号処理回路と前記優先制御回路との間に接続されて、前記優先制御回路と前記暗号/復号処理回路との間で前記データをやり取りするとともに、前記暗号/復号処理回路との間で前記PONシステムの制御に用いる制御データをやり取りするPONプロトコル処理回路とをさらに備え、
前記PONプロトコル処理回路は、前記優先制御バイパス回路での前記優先制御処理のバイパス有無に応じて、前記優先制御バイパス回路に対して出力許可を出力するか前記優先制御回路に対して出力許可を出力するかを切り替える
ことを特徴とするPONシステム。 - 請求項1または請求項2に記載のPONシステムにおいて、
前記PON装置は、
前記バイパス回路としての、前記バイパス指示に応じて前記優先制御処理をバイパスする優先制御バイパス回路と、
前記暗号/復号処理回路と前記PON側との間に接続されて、前記暗号/復号処理回路と前記PON側との間で前記データをやり取りするとともに、前記PON側との間で前記PONシステムの制御に用いる制御データをやり取りするPONプロトコル処理回路とをさらに備え、
前記PONプロトコル処理回路は、前記優先制御バイパス回路での前記優先制御処理のバイパス有無に応じて、前記PON側へ出力する前記データに関する優先度ごとの制御を前記PONプロトコル処理回路内で実施するか否かを切り替える
ことを特徴とするPONシステム。 - 請求項1または請求項2に記載のPONシステムにおいて、
前記PON装置は、
前記バイパス回路としての、前記バイパス指示に応じて前記優先制御処理をバイパスする優先制御バイパス回路と、
前記暗号/復号処理回路と前記PON側との間に接続されて、前記暗号/復号処理回路と前記PON側との間で前記データをやり取りするとともに、前記PON側との間で前記PONシステムの制御に用いる制御データをやり取りするPONプロトコル処理回路とをさらに備え、
前記PONプロトコル処理回路は、前記優先制御バイパス回路での前記優先制御処理のバイパス有無に応じて、前記優先制御バイパス回路に対して出力許可を出力するか前記優先制御回路に対して出力許可を出力するかを切り替える
ことを特徴とするPONシステム。 - 請求項1または請求項2に記載のPONシステムにおいて、
前記PON装置は、
前記暗号/復号処理回路と前記暗号/復号バイパス回路との組を、前記PONで送受信する光信号の波長ごとに別個に備えるとともに、
前記暗号/復号処理回路と前記優先制御回路との間に接続されて、前記優先制御回路と前記暗号/復号処理回路との間で前記データをやり取りするとともに、前記暗号/復号処理回路との間で前記PONシステムの制御に用いる制御データをやり取りするPONプロトコル処理回路を、前記波長に共通して備え、
前記PONプロトコル処理回路は、前記波長のうち、前記暗号/復号バイパス回路により前記暗号化/復号化処理がバイパスされていない波長を用いて、前記制御データをやり取りする
ことを特徴とするPONシステム。 - 1つのOLTと複数のONUとを備え、PONを介して前記OLTと前記複数のONUとの間でデータを転送するPONシステムで用いられるデータ転送方法であって、
前記OLTおよび前記複数のONUの少なくともいずれか一方のPON装置は、
前記データに対して暗号化/復号化処理を行う暗号/復号処理ステップと、
前記データに対して優先制御処理を行う優先制御ステップと、
予め設定されたバイパス指示に応じて、前記暗号/復号処理および前記優先制御処理のうち少なくともいずれか一方をバイパスするバイパス処理ステップとを備える
ことを特徴とするデータ転送方法。 - 1つの集約局と、配下に収容した1つまたは複数のユーザ端末と無線通信を行う1つまたは複数の無線局とを有し、複数の無線プロトコル処理を前記集約局と前記無線局とで分割して実行する無線ネットワークシステムであって、
前記集約局と前記無線局との間で前記ユーザ端末が送受信するデータを転送するモバイルフロントホールが、請求項1〜請求項8のいずれかに記載のPONシステムからなることを特徴とする無線ネットワークシステム。 - 請求項10に記載の無線ネットワークシステムにおいて、
前記PONシステムのバイパス回路は、前記集約局と前記無線局とで予め分割した前記無線プロトコル処理の分割点位置を前記データに含まれる制御情報から識別し、得られた前記分割点位置に応じてバイパス指示を生成するバイパス制御回路をさらに備えることを特徴とする無線ネットワークシステム。 - 請求項1〜請求項8のいずれかに記載のPONシステムで用いられるOLT。
- 請求項1〜請求項8のいずれかに記載のPONシステムで用いられるONU。
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