JPWO2018047489A1 - コネクタ - Google Patents

コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JPWO2018047489A1
JPWO2018047489A1 JP2018538270A JP2018538270A JPWO2018047489A1 JP WO2018047489 A1 JPWO2018047489 A1 JP WO2018047489A1 JP 2018538270 A JP2018538270 A JP 2018538270A JP 2018538270 A JP2018538270 A JP 2018538270A JP WO2018047489 A1 JPWO2018047489 A1 JP WO2018047489A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
tube
outer cylinder
state
connector according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018538270A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6910361B2 (ja
Inventor
亮太 栗本
亮太 栗本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Publication of JPWO2018047489A1 publication Critical patent/JPWO2018047489A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6910361B2 publication Critical patent/JP6910361B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M1/00Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
    • A61M1/14Dialysis systems; Artificial kidneys; Blood oxygenators ; Reciprocating systems for treatment of body fluids, e.g. single needle systems for hemofiltration or pheresis
    • A61M1/28Peritoneal dialysis ; Other peritoneal treatment, e.g. oxygenation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M39/00Tubes, tube connectors, tube couplings, valves, access sites or the like, specially adapted for medical use
    • A61M39/10Tube connectors; Tube couplings

Abstract

コネクタは、液体が通過するラインの途中に設置して用いられ、ラインの途中を液密的に接続する接続状態と、該接続状態が解除される接続解除状態とを取り得るものである。このコネクタは、接続解除状態となっている間、ラインを構成するチューブを圧閉し、接続状態となっている間、チューブに対する圧閉を解除するよう作動が切り換えられる圧閉部と、チューブの長手方向に対する位置を維持したまま、チューブ回りに回転操作することにより、圧閉部の作動を切り換える操作部とを有する。

Description

本発明は、コネクタに関する。
近年、腹膜透析による治療法は、人工腎臓による透析法に比し、装置、器具が小型で簡易であり、治療費も安いこと、腹膜癒着の防止が可能となったこと等の理由から、注目されている。
この腹膜透析法は、患者自身が自宅や職場で透析液のバッグの交換を行なうことができるため、社会復帰がし易く、大いに注目されている。この腹膜透析法では、患者側に接続されたチューブと、透析液が入った透析液バッグ側に接続されたチューブとを接続する。これらのチューブ同士の接続は、各チューブの端部にそれぞれ設置された連結具同士の連結により行なわれる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載の連結具では、当該連結具同士の連結を解除すると、チューブ内の透析液の残量によっては、この解除された連結具から透析液が漏れ出す恐れがあった。
特開平5−31178号公報
本発明の目的は、液体が通過するラインの途中での接続状態を解除したときに液漏れが生じるのを防止することができるコネクタを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(14)の本発明により達成される。
(1) 液体が通過するラインの途中に設置して用いられ、前記ラインの途中を液密的に接続する接続状態と、該接続状態が解除される接続解除状態とを取り得るコネクタであって、
前記接続解除状態となっている間、前記ラインを構成するチューブを圧閉し、前記接続状態となっている間、前記チューブに対する圧閉を解除するよう作動が切り換えられる圧閉部と、
前記チューブの長手方向に対する位置を維持したまま、前記チューブ回りに回転操作することにより、前記圧閉部の作動を切り換える操作部とを有することを特徴とするコネクタ。
(2) 当該コネクタは、前記接続状態が螺合によりなされ、前記接続解除状態が前記螺合の解除によりなされるよう構成されており、
前記接続解除状態から前記接続状態とした際、前記螺合は、前記チューブに対する圧閉の解除よりも先行して行なわれ、前記接続状態から前記接続解除状態とした際、前記チューブに対する圧閉は、前記螺合の解除よりも先行して行なわれる上記(1)に記載のコネクタ。
(3) 前記接続解除状態から前記接続状態とした際、該接続状態の完了を音および振動のうちの少なくとも一方を発して報知し、前記接続状態から前記接続解除状態とした際、該接続解除状態の開始を前記音および前記振動のうちの少なくとも一方を発して報知する報知部を有する上記(1)または(2)に記載のコネクタ。
(4) 前記操作部が配された外筒と、該外筒内で相対的に同心的に回転可能に支持され、前記圧閉部が配された内筒とを備え、
前記報知部は、前記外筒の内周部から突出した外筒側突部と、前記内筒の外周部から突出した内筒側突部とで構成され、前記外筒側突部および前記内筒側突部のうちの一方が他方を乗り越えることにより、前記音および前記振動のうちの少なくとも一方を発する上記(3)に記載のコネクタ。
(5) 前記螺合に要する力は、前記外筒側突部および前記内筒側突部のうちの一方が他方を乗り越えるときの力よりも小さく、
前記螺合の解除に要する力は、前記外筒側突部および前記内筒側突部のうちの一方が他方を乗り越えるときの力よりも大きい上記(4)に記載のコネクタ。
(6) 前記圧閉部は、前記チューブの周方向に沿って配置され、互いに接近、離間可能に支持された複数の挟持部で構成され、
前記複数の挟持部は、互いに接近することにより、前記チューブを挟持して圧閉し、互いに離間することにより、前記チューブに対する圧閉を解除する上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のコネクタ。
(7) 前記複数の挟持部と一体的に板状に形成され、前記複数の挟持部を互いに離間する方向に付勢する付勢部を有する上記(6)に記載のコネクタ。
(8) 前記チューブは、弾性を有するものであり、前記複数の挟持部を互いに離間する方向に付勢する付勢部として機能する上記(6)に記載のコネクタ。
(9) 前記操作部は、前記付勢部の付勢力に抗して、前記複数の挟持部を互いに接近する方向に押圧する押圧部を有する上記(7)または(8)に記載のコネクタ。
(10) 前記操作部が配された外筒と、該外筒内で同心的に回転可能に支持され、前記圧閉部が配された内筒とを備え、
前記押圧部は、前記外筒の内周部に設けられている上記(9)に記載のコネクタ。
(11) 前記外筒の内周部は、内径が大なる部分と、内径が小なる部分とを有し、該小なる部分が前記押圧部として機能する上記(10)に記載のコネクタ。
(12) 前記外筒の外周部には、前記操作部を回転操作する際に指が掛けられるレバーが設けられている上記(10)または(11)に記載のコネクタ。
(13) 前記操作部の回転限界を規制する規制部を有する上記(1)ないし(12)のいずれかに記載のコネクタ。
(14) 前記液体は、透析液であり、
当該コネクタは、腹膜透析に用いられる上記(1)ないし(13)のいずれかに記載のコネクタ。
本発明によれば、液体が通過するラインの途中を液密的に接続する接続状態からその接続状態が解除される接続解除状態とする際に、接続解除状態となるのに先行して、操作部を操作することにより、ラインを構成するチューブを圧閉することができる。これにより、接続解除状態で液漏れが生じるのを防止することができる。
また、接続状態が当該コネクタの螺合によりなされる場合には、報知部を有することにより、接続状態の完了を音および振動のうちの少なくとも一方で報知することができる。これにより、当該コネクタをどの程度ねじ込めば、接続状態の完了となるのかを確実に把握することができる。
図1は、本発明のコネクタ(第1実施形態)を用いた腹膜透析セットの一例を示す概略図である。 図2は、図1中のコネクタの接続状態を示す縦断面図である。 図3は、図1中のコネクタの接続解除状態を示す縦断面図である。 図4は、図1中のコネクタが備える部材を示す斜視図である。 図5は、図1中のコネクタが備える部材を示す縦断面斜視図である。 図6は、図2中のA−A線断面図である。 図7は、図2中のB−B線断面図である。 図8は、図2中のC−C線断面図である。 図9は、図8中の一点鎖線で囲まれた領域[D]の拡大図である。 図10は、図3中のE−E線断面図である。 図11は、図3中のF−F線断面図である。 図12は、図3中のG−G線断面図である。 図13は、本発明のコネクタ(第2実施形態)の接続解除状態を示す縦断面図である。 図14は、本発明のコネクタ(第2実施形態)が接続状態にあるときの当該コネクタを図13中のH−H線で切断したときの横断面(斜視)図である。 図15は、図13中のH−H線断面図である。 図16は、図15中の一点鎖線で囲まれた領域[I]の拡大図である。
以下、本発明のコネクタを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のコネクタ(第1実施形態)を用いた腹膜透析セットの一例を示す概略図である。図2は、図1中のコネクタの接続状態を示す縦断面図である。図3は、図1中のコネクタの接続解除状態を示す縦断面図である。図4は、図1中のコネクタが備える部材を示す斜視図である。図5は、図1中のコネクタが備える部材を示す縦断面斜視図である。図6は、図2中のA−A線断面図である。図7は、図2中のB−B線断面図である。
図8は、図2中のC−C線断面図である。図9は、図8中の一点鎖線で囲まれた領域[D]の拡大図である。図10は、図3中のE−E線断面図である。図11は、図3中のF−F線断面図である。図12は、図3中のG−G線断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図2、図3中の右側を「基端」、左側を「先端」と言い、図4、図5(図13〜図16についても同様)中の上側を「基端」、下側を「先端」と言う。
図1に示す腹膜透析セット100は、腹膜透析法に好適に用いることができるもの、すなわち、腹膜透析を行なうに際し、患者の腹膜内(腹腔内)に透析液を注入、供給し、その後、透析液の排液を回収するものである。
腹膜透析セット100は、透析液が予め充填された透析液バッグ14と、透析液の排液を回収する排液バッグ19と、透析液バッグ14および排液バッグ19にそれぞれ接続されたバッグ側チューブ11と、患者の腹膜内に留置されたカテーテル(図示せず)に接続されたトランスファーチューブ18と、バッグ側チューブ11とトランスファーチューブ18とを着脱自在に接続する腹膜透析用コネクタ20とを有している。なお、腹膜透析セット100は、必要に応じて、透析液バッグ14または排液バッグ19が省略されていてもよい。
また、腹膜透析セット100では、バッグ側チューブ11とトランスファーチューブ18とで、透析液(その排液を含む)が通過する透析ライン10を構成している。また、腹膜透析用コネクタ20は、第1コネクタ1Aと、第2コネクタ1Bとを有している。そして、第1コネクタ1Aと第2コネクタ1Bとが接続されることにより、透析ライン10を透析液が上流から下流に向かって流下することができる。また、第1コネクタ1Aと第2コネクタ1Bとの接続が解除されることにより、透析ライン10の途中を分離することができる。これにより、例えば使用済の透析液バッグ14や排液バッグ19を、新たな、すなわち、未使用の透析液バッグ14や排液バッグ19に交換することができる。
トランスファーチューブ18の患者側と反対側には、腹膜透析用コネクタ20の第1コネクタ1Aが接続されている。また、トランスファーチューブ18には、その途中を着脱自在に接続するコネクタ17と、コネクタ17よりも第1コネクタ1A側でトランスファーチューブ18内を開閉するローラクランプ16とが設置されている。
バッグ側チューブ11は、透析液バッグ14と腹膜透析用コネクタ20の第2コネクタ1Bとを接続するチューブ111と、チューブ111の途中から分岐した分岐チューブ112とで構成されている。チューブ111と分岐チューブ112とは、分岐部113を介して互いに連通している。また、分岐チューブ112は、分岐部113と反対側で排液バッグ19に接続されている。このようなバッグ側チューブ11では、その一部を選択的に閉塞して、透析液の流路を切り替えることができる。換言すれば、バッグ側チューブ11では、透析液バッグ14から患者側に透析液を供給するときには、分岐チューブ112の分岐部113近傍を閉塞する。また、患者側から排液バッグ19に排液を回収するときには、チューブ111の分岐部113の透析液バッグ14側近傍を閉塞する。このチューブを閉塞する方法としては、特に限定されず、例えば、閉塞したいチューブにクレンメを装着する方法が挙げられる。
腹膜透析用コネクタ20は、前述したように第1コネクタ1Aと第2コネクタ1Bとを有し、透析液(液体)が通過する透析ライン10の途中に設置して用いられるものである。第1コネクタ1Aは、いわゆる「オスコネクタ」であり、第2コネクタ1Bは、いわゆる「メスコネクタ」であり、互いに螺合することができる。この螺合により、透析ライン10の途中を液密的に接続する接続状態(図2参照)となる。また、前記螺合を解除することにより、接続状態が解除される接続解除状態(図3参照)となる。
第1コネクタ1Aは、本発明のコネクタである。図2、図3に示すように、第1コネクタ1Aは、コネクタ本体2と、内筒3と、外筒4とを備え、これらの部材同士を組み立ててなる組立体である。以下、各部材の構成について説明する。なお、各部材の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリカーボネートのような樹脂が好ましい。これにより、各部材の成形を容易に行なうことができる。
コネクタ本体2は、管状をなし、その先端側から順に、雄ネジ部21と、フランジ部22と、チューブ接続部23とを有している。
雄ネジ部21は、コネクタ本体2の先端部に設けられ、その外周部に雄ネジ211が形成された部分である。この雄ネジ部21は、第2コネクタ1Bの雌ネジ部(図示せず)と螺合することができる。これにより、図2に示す接続状態を確実に維持することができる。
また、雄ネジ部21の内側には、接続状態で第2コネクタ1Bと液密的に接続される第2コネクタ接続部24が設けられている。この第2コネクタ接続部24は、チューブ接続部23と連通している。これにより、接続状態での透析液の行き来が可能となる。
チューブ接続部23は、コネクタ本体2の基端部に設けられ、透析ライン10の一部を構成するトランスファーチューブ18が嵌合して液密的に接続される部分である。チューブ接続部23の外周部には、その周方向に沿ったリング状の突出部231が複数形成されている。これらの突出部231は、コネクタ本体2の長手方向に沿って間隔を置いて配置され、それぞれ、トランスファーチューブ18の先端内周部と係合することができる。これにより、トランスファーチューブ18がチューブ接続部23から抜けてしまうのを防止することができる。
雄ネジ部21とチューブ接続部23との間には、フランジ部22が設けられている。フランジ部22は、コネクタ本体2の外周部に板状に突出形成された部分である。
コネクタ本体2のチューブ接続部23は、トランスファーチューブ18とともに内筒3に挿入されている。内筒3は、その先端側から順に、フランジ部31と、フランジ部32と、フランジ部33とを有している。
フランジ部31は、内筒3の基端外周部に板状に突出形成された部分である。そして、内筒3は、フランジ部31がコネクタ本体2のフランジ部22に対して固定されている。なお、この固定方法としては、特に限定されず、例えば、係合による方法、融着(熱融着、高周波融着、超音波融着等)による方法、接着(接着剤や溶媒による接着)による方法等が挙げられる。
フランジ部32は、内筒3の外周部の長手方向の途中に板状に突出形成された部分である。
フランジ部33は、内筒3の先端外周部に板状に突出形成された部分である。図4(図2、図3も同様)に示すように、このフランジ部33からは、板状をなす2枚の弾性片34が基端方向に向かって突出形成されている。本実施形態では、各弾性片34の厚さT34は、先端方向に向かって漸減している。
各弾性片34の基端部には、トランスファーチューブ18を挟持可能な挟持部35が一体的に形成されている。これら2つの挟持部35は、トランスファーチューブ18の途中にその周方向に沿って配置された、すなわち、トランスファーチューブ18を介して配置された状態となっている。また、これらの挟持部35は、互いに反対方向に突出しており、その突出方向に向かって幅W35が漸減している。
後述するように、挟持部35同士は、外筒4を所定方向に回転操作するにより、弾性片34の弾性力に抗して、互いに接近する方向に押圧される。そして、図3に示すように、互いに接近した挟持部35同士によって、トランスファーチューブ18の途中を挟持して圧閉することができる。この圧閉は、接続解除状態となっている間維持される。これにより、トランスファーチューブ18内に残留した透析液が第1コネクタ1Aから漏れ出すのを防止することができる。
また、外筒4を前記と反対方向に回転操作するにより、挟持部35に対する押圧が解除される。これにより、挟持部35同士は、弾性片34の弾性力、すなわち、復元力によって、互いに離間する方向に確実に付勢される。そして、図2に示すように、互いに離間した挟持部35同士は、トランスファーチューブ18に対する圧閉を解除することとなる。この圧閉解除は、接続状態となっている間維持される。これにより、透析液の行き来が可能となる。
このように2つの挟持部35は、接続解除状態となっている間、トランスファーチューブ18を圧閉し、接続状態となっている間、トランスファーチューブ18に対する圧閉を解除するよう作動が切り換えられる圧閉部36として機能する。また、挟持部35を支持する各弾性片34は、2つの挟持部35を互いに離間する方向に付勢する付勢部37として機能する。
外筒4は、トランスファーチューブ18回りに回転操作することにより、トランスファーチューブ18に対する圧閉部36の作動を切り換える操作部として機能する。この外筒4の基端側からは、コネクタ本体2に接続されているトランスファーチューブ18が突出している。
図2、図3に示すように、外筒4は、先端内周部の内径が縮径した縮径部41を有している。この縮径部41は、内筒3のフランジ部31とフランジ部32との間に位置し、フランジ部31とフランジ部32とのそれぞれに係合することができる。この係合により、外筒4は、トランスファーチューブ18(内筒3)の長手方向に対する位置を維持したまま、すなわち、トランスファーチューブ18の長手方向に沿った移動が規制された状態で、トランスファーチューブ18回りに、内筒3に対して同心的に回転することができる。そして、この回転操作より、トランスファーチューブ18に対する圧閉と、その圧閉解除とが切り換えられる。また、外筒4は、回転操作に関わらず、トランスファーチューブ18の長手方向に沿った移動が規制されているため、第1コネクタ1A全体としての小型化が図れる。
図5、図6、図10に示すように、外筒4の基端内周部には、その横断面形状が楕円形をなす楕円形部42が設けられている。この楕円形部42は、内径が最大となる長径部421と、内径が最小となる短径部422とを有している。また、楕円形部42の内側には、圧閉部36が配置されている。
そして、図6に示すように、圧閉部36を構成する2つの挟持部35が長径部421に臨んだときには、当該2つの挟持部35は、互いに最も離間する。これにより、トランスファーチューブ18に対する圧閉が解除された状態となる。
図6に示す状態から図10に示すように、外筒4を矢印α方向に回転操作すると、2つの挟持部35が短径部422に臨む。このとき2つの挟持部35は、付勢部37の付勢力に抗して、短径部422によって互いに接近する方向に押圧される。この押圧により、2つの挟持部35は、互いに最も接近してトランスファーチューブ18を挟持することができる。これにより、トランスファーチューブ18が圧閉された状態となる。このように、短径部422は、2つの挟持部35を互いに接近する方向に押圧する押圧部と言うことができる。従って、第1コネクタ1Aでは、外筒4の内周部に設けられた楕円形部42の一部が前記押圧部として機能することにより、簡単な構成で、圧閉部36の作動を確実に切り換えることができる。
図6〜図12に示すように、外筒4の外周部には、レバー43が2つ設けられている。これら2つのレバー43は、互いに反対方向に突出しており、指を掛けることができる。これにより、外筒4を回転操作する際に、レバー43に指を掛けて、その回転操作を容易に行なうことができる。
図7、図11に示すように、第1コネクタ1Aは、外筒4の回転限界を規制する規制部5を有している。規制部5は、外筒4に突出形成された突出部44aおよび突出部44bと、内筒3に突出形成された突出部38aおよび突出部38bとで構成されている。
突出部38aと突出部38bとは、内筒3のフランジ部33の縁部から互いに反対方向、すなわち、外側に向かって突出している。また、突出部38aおよび突出部38bの各頂部381は、凸状に湾曲しており、外筒4の内周部に当接している。
突出部44aと突出部44bとは、外筒4の内周部のうち、内筒3のフランジ部33が臨む位置に、互いに対向する方向、すなわち、内側に向かって突出している。また、突出部44aおよび突出部44bの頂部441は、凹状に湾曲しており、内筒3の外周部に当接している。
図7に示す状態では、外筒4の突出部44aが内筒3の突出部38aに当接し、外筒4の突出部44bが内筒3の突出部38bに当接している。これにより、外筒4の図7中時計回りの回転が規制される。また、このとき、トランスファーチューブ18に対する圧閉が解除されている(図6参照)。
図7に示す状態から図11に示すように、外筒4を矢印α方向、すなわち、図11中反時計回りに回転操作すると、外筒4の突出部44aおよび突出部44bがそれぞれ内筒3の外周部を摺動するとともに、内筒3の突出部38aおよび突出部38bがそれぞれ外筒4の内周部を摺動する。そして遂には、外筒4の突出部44aが内筒3の突出部38bに当接し、外筒4の突出部44bが内筒3の突出部38aに当接する。これにより、外筒4は、矢印α方向へのそれ以上の回転が規制される、すなわち、外筒4の回転が停止する。また、このとき、トランスファーチューブ18が圧閉される(図10参照)。
なお、外筒4の突出部44aおよび突出部44bの前記各摺動と、内筒3の突出部38aおよび突出部38bの前記各摺動とにより、外筒4を安定して回転操作することができる。
また、規制部5によって規制される外筒4の最大回転角度は、本実施形態では90度となっているが、これに限定されず、例えば、5度以上、90度以下とすることができる。
また、図11に示す状態から外筒4を矢印α方向と反対方向、すなわち、図11中時計回りに回転操作することもできる。これにより、トランスファーチューブ18に対する圧閉が再度解除される。
図8、図12に示すように、第1コネクタ1Aは、接続状態の完了と、接続解除状態の開始とを報知する報知部6を有している。報知部6は、外筒4に突出形成された2つのリブ(外筒側突部)45と、内筒3に突出形成された2つのリブ(内筒側突部)39とで構成されている。
2つのリブ39は、内筒3の外周部のフランジ部32とフランジ部33との間で、互いに反対方向、すなわち、外側に向かって突出している。各リブ39は、内筒3の長手方向に沿って延在している。また、図9に示すように、各リブ39の2つの側面のうち、図9中反時計回りの方向に位置する側面391は、傾斜角度θ391で傾斜している。一方、側面391と反対側の側面392は、傾斜角度θ391よりも小さい傾斜角度θ392で傾斜している。
2つのリブ45は、外筒4の内周部のうち、内筒3のフランジ部32とフランジ部33との間の部分が臨む位置に、互いに対向する方向、すなわち、内側に向かって突出している。また、各リブ45は、外筒4の長手方向に沿って延在している。各リブ45の横断面形状は、丸みを帯びている。このように形成された各リブ45は、外筒4の回転方向に応じて、1つのリブ39を、側面391側から乗り越えたり、側面392側から乗り越えたりする。そして、いずれの乗り越え時にも音および振動を発することとなる。第1コネクタ1Aの使用者は、この発せられた音や振動を感じることにより、接続状態の完了と、接続解除状態の開始とをそれぞれ確実に認識することができる。なお、振動は、使用者にとってクリック感として得られる。
次に、第1コネクタ1A全体の動作について、図2、図3、図6〜図12を参照しつつ説明する。
まず、接続解除状態にある第1コネクタ1Aに第2コネクタ1Bを接続して、接続状態となるまでの動作について説明する。
[1−1] 図3に示すように、第1コネクタ1Aは、接続解除状態となっている。このとき、図10に示すように、圧閉部36は、トランスファーチューブ18を圧閉している。また、図11に示すように、規制部5は、外筒4の矢印α方向への回転を規制している。また、図12に示すように、報知部6を構成する外筒4の各リブ45と内筒3の各リブ39とは、十分に離間している。
[1−2] そして、第1コネクタ1Aの外筒4を一方の手で把持して、第2コネクタ1Bを他方の手で把持する。
[1−3] 次いで、第1コネクタ1Aの雄ネジ部21を第2コネクタ1Bに螺合させようとして、第1コネクタ1Aを把持したまま、第1コネクタ1A全体を回転させていく。これにより、第1コネクタ1Aと第2コネクタ1Bとの螺合が開始される。また、外筒4は、内筒3に対しては未だ回転せずに停止したままとなっているか、または、図7に示すように徐々に矢印β方向に回転していく。この状態は、螺合が完了するまで継続される。
[1−4] そして、第1コネクタ1Aと第2コネクタ1Bとの螺合が完了して接続状態となり(図2参照)、さらに第1コネクタ1Aを回転させようとトルクを付加していくと、このトルクによって、外筒4は、図7に示すように規制部5で回転が規制されるまで回転することができる。また、このとき、図8に示すように、各リブ45は、1つのリブ39を側面391側から乗り越える。この乗り越えにより、音と振動とが発生して、接続状態の完了が報知される。これにより、使用者は、接続状態の完了を確実に認識することができ、よって、腹膜透析を安心して行なうことができる。また、この外筒4の回転が規制される位置では、図6に示すように、トランスファーチューブ18に対する圧閉が解除される。これにより、腹膜透析が可能となる。
以上のように、第1コネクタ1Aでは、第1コネクタ1Aと第2コネクタ1Bとの螺合に要する力は、リブ45がリブ39を乗り越えるときの力よりも小さくなるように設定されている。これにより、前述したように、乗り越え時の音や振動が発生しさえすれば、螺合が完了、すなわち、接続状態の完了と認識することができる。そして、以降の操作を安全に行なうことができる。なお、このような力の大小関係を満足するには、例えば、傾斜角度θ391や曲率半径R45の大きさを前記数値範囲内で適宜選択したり、その他、リブ39やリブ45の突出高さを適宜設定したりすることにより可能となる。
また、第1コネクタ1Aと第2コネクタ1Bとの螺合は、リブ乗り越え直後になされるトランスファーチューブ18に対する圧閉解除よりも先行して行なわれる。これにより、螺合が確実に完了してから透析液の行き来が行われ、よって、第1コネクタ1Aと第2コネクタ1Bとの間から透析液が漏れてしまうのを確実に防止することができる。
次に、接続状態にある第1コネクタ1Aから第2コネクタ1Bを離脱させて、再度接続解除状態となるまでの動作について説明する。
[2−1] 図2に示すように、第1コネクタ1Aは、接続状態となっている。このとき、図6に示すように、圧閉部36によるトランスファーチューブ18に対する圧閉が解除されている。また、図7に示すように、規制部5は、外筒4の矢印β方向への回転を規制している。また、図8に示すように、報知部6を構成する外筒4の各リブ45は、内筒3のリブ39を乗り越え可能な状態にある。
[2−2] そして、第1コネクタ1Aの外筒4を一方の手で把持して、第2コネクタ1Bを他方の手で把持する。
[2−3] 次いで、第1コネクタ1Aと第2コネクタ1Bとの螺合を解除させようとして、第1コネクタ1Aを把持したまま、第1コネクタ1A全体を前記と反対に回転させていく。これにより、まず第1コネクタ1Aと第2コネクタ1Bとの螺合を解除に先立って、図11に示すように、外筒4は、規制部5で回転が規制されるまで、内筒3に対して矢印α方向に回転していく。また、外筒4が回転し始めた直後に、各リブ45は、1つのリブ39を側面392側から乗り越える(図12参照)。この乗り越えにより、音と振動とが発生して、これから接続解除状態となっていくこと、すなわち、接続解除状態の開始が報知される。これにより、使用者は、接続解除状態の開始を確実に認識することができる。また、この外筒4の回転が規制される位置では、図10に示すように、圧閉部36がトランスファーチューブ18を圧閉する。これにより、第1コネクタ1Aと第2コネクタ1Bとの螺合が解除されても、第1コネクタ1Aから透析液が漏出するのを防止することができる。
[2−4] そして、さらに第1コネクタ1Aを回転させようとトルクを付加していくと、このトルクによって、第1コネクタ1Aと第2コネクタ1Bとの螺合が徐々に解除されていき、遂には第1コネクタ1Aから第2コネクタ1Bが離脱する。これにより、再度接続解除状態となる(図3参照)。
以上のように、第1コネクタ1Aでは、第1コネクタ1Aと第2コネクタ1Bとの螺合の解除に要する力は、リブ45がリブ39を乗り越えるときの力よりも大きくなるように設定されている。これにより、前述したように、螺合の解除に先行して、トランスファーチューブ18に対する圧閉がなされる。これにより、接続解除状態をしたときに透析液の漏れが生じるのを防止することができる。なお、このような力の大小関係を満足するには、例えば、傾斜角度θ392や曲率半径R45の大きさを前記数値範囲内で適宜選択したり、その他、リブ39やリブ45の突出高さを適宜設定したりすることにより可能となる。
<第2実施形態>
図13は、本発明のコネクタ(第2実施形態)の接続解除状態を示す縦断面図である。図14は、本発明のコネクタ(第2実施形態)が接続状態にあるときの当該コネクタを図13中のH−H線で切断したときの横断面(斜視)図である。図15は、図13中のH−H線断面図である。図16は、図15中の一点鎖線で囲まれた領域[I]の拡大図である。
以下、これらの図を参照して本発明のコネクタの第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、主として、内筒の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図13に示すように、本実施形態では、内筒3は、前記第1実施形態で挟持部35同士を互いに離間する方向に付勢する弾性片34(付勢部37)が省略されている。そして、この弾性片34に代えて、弾性を有するトランスファーチューブ18が付勢部として機能するよう構成されている。本実施形態の第1コネクタ1Aは、弾性片34が省略されている分、全長を第1実施形態の第1コネクタ1Aよりも短くすることができる。これにより、第1コネクタ1Aの小型化が図れる。
図13〜図15に示すように、内筒3のフランジ部33には、その径方向に沿って貫通するスリット331が形成されている。このスリット331には、2つの挟持部35がスリット331の形成方向に沿って移動可能に挿入されている。この移動により、2つの挟持部35は、互いに接近したり(図15参照)、離間したり(図14参照)することができる。なお、本実施形態では、各挟持部35は、ホームベース状をなす小片で構成されている。
また、外筒4には、その筒壁を貫通する2つのスリット46が形成されている。これら2つのスリット46は、トランスファーチューブ18を介して互いに反対側に配置されている。図14に示すように、各スリット46には、挟持部35の頂部(内筒側突部)351が入り込むことができる。これにより、挟持部35同士は、できる限り離間することができ、よって、トランスファーチューブ18内は、透析液が容易に通過可能な程度に広がることとなる。なお、このときの第1コネクタ1Aは、前記第1実施形態と同様に接続状態となっている。また、挟持部35同士は、トランスファーチューブ18の弾性力によって付勢されている。これにより、挟持部35の離間状態が維持される。
また、図14に示す状態から図15に示すように、外筒を矢印α方向に回転操作することにより、各挟持部35は、頂部351がスリット46から離脱して、その後は、トランスファーチューブ18の弾性力(付勢力)に抗して、外筒4の内周部に押圧される。これにより、挟持部35同士が互いに接近し、よって、トランスファーチューブ18が圧閉される。なお、このときの第1コネクタ1Aは、前記第1実施形態と同様に接続解除状態となっている。そして、接続解除状態でトランスファーチューブ18が既に圧閉されていることにより、透析液の漏れが防止される。なお、本実施形態では、外筒4の内周部は、トランスファーチューブ18の弾性力に抗して挟持部35を押圧する押圧部として機能している。
図14、図15に示すように、外筒4には、規制部5を構成する突出部44aおよび突出部44bの組が2組設けられている。そして、各組の突出部44aと突出部44bとの間を、当該間に対して相対的に突出部38aおよび突出部38bがそれぞれ移動することができる。これにより、外筒4の回転限界が規制されることとなる。このような構成の規制部5によって規制される外筒4の最大回転角度は、前記第1実施形態での外筒4の最大回転角度よりも小さくすることができ、その大きさとしては、特に限定されず、例えば、5度以上、45度以下とすることができる。これにより、外筒4の最大回転角度が小さくなった分、第1コネクタ1Aにおける回転操作の操作性が向上する。なお、図14に示す接続状態では、突出部38aおよび突出部38bがそれぞれ各組の突出部44aに当接している。また、図15に示す接続解除状態では、突出部38aおよび突出部38bがそれぞれ各組の突出部44bに当接している。
また、各挟持部35の頂部351は、報知部6としても機能する。図14、図15に示すように、各挟持部35の頂部351は、接続状態、接続解除状態に関わらず内筒3のフランジ部33の外周部(縁部)から突出している。また、図16に示すように、頂部351の両側に位置する2つの側面のうち、図16中時計回りの方向に位置する側面352は、傾斜角度θ352で傾斜している。一方、側面352と反対側の側面353は、傾斜角度θ353で傾斜している。そして、傾斜角度θ352と傾斜角度θ353とは、同じであってもよいが、異なっているのが好ましい。傾斜角度θ352と傾斜角度θ353と異なることにより、リブ45が頂部351を乗り越えるのに要する力が外筒4の回転方向に応じて異なる。傾斜角度θ352と傾斜角度θ353と異なっている場合、傾斜角度θ352が傾斜角度θ353よりも小さくなっている。このような大小関係により、第1コネクタ1Aと第2コネクタ1Bとの螺合に要する力を、リブ45が頂部351を乗り越えるときの力よりも小さくなるように設定することできる。これにより、螺合が完了してから、その完了を報知することができる。また、第1コネクタ1Aと第2コネクタ1Bとの螺合の解除に要する力を、リブ45が頂部351を乗り越えるときの力よりも大きくなるように設定することができる。これにより、螺合の解除の開始を報知することができる。また、前記第1実施形態と同様に、螺合の解除に先行して、トランスファーチューブ18に対する圧閉がなされる。
また、各挟持部35の頂部351は、第1実施形態での各リブ39に相当するものであるが、リブ45が乗り越えを繰り返しても、各リブ39よりも潰れにくいという利点がある。
また、本実施形態では、各挟持部35の頂部351に傾斜角度が異なる2つ側面(側面352、側面353)を設けて、リブ乗り越えに強弱をつけているが、これに限定されない。例えば、傾斜角度θ352と傾斜角度θ353とを同じ大きさとして、各リブ39に傾斜角度が異なる2つ側面を設けて、リブ乗り越えに強弱をつけてもよい。
以上、本発明のコネクタを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、コネクタを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明のコネクタは、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、第1コネクタと第2コネクタとは、前記各実施形態では腹膜透析に用いられているが、これに限定されず、例えば、輸液、血液システム、細胞培養システム等にも用いることができる。
また、圧閉部として機能する挟持部の配置数は、前記各実施形態では2つであったが、これに限定されず、例えば、3つ以上であってもよい。挟持部の設置数が3つ以上の場合、これらの挟持部は、トランスファーチューブの周方向に沿って等間隔に配置されるのが好ましい。
また、レバーの設置数は、前記各実施形態では2つであるが、これに限定されず、例えば、1つまたは3つ以上であってもよい。レバーの設置数が3つ以上の場合、これらのレバーは、外筒の周方向に沿って等間隔に配置されるのが好ましい。
また、報知部は、前記各実施形態では音および振動の双方を発するよう構成されているが、これに限定されず、例えば、音および振動のうちの一方を発するよう構成されていてもよい。
本発明のコネクタは、液体が通過するラインの途中に設置して用いられ、ラインの途中を液密的に接続する接続状態と、該接続状態が解除される接続解除状態とを取り得るものであって、接続解除状態となっている間、ラインを構成するチューブを圧閉し、接続状態となっている間、チューブに対する圧閉を解除するよう作動が切り換えられる圧閉部と、チューブの長手方向に対する位置を維持したまま、チューブ回りに回転操作することにより、圧閉部の作動を切り換える操作部とを有する。そのため、液体が通過するラインの途中での接続状態を解除したときに液漏れが生じるのを防止することができる。従って、本発明のコネクタは、産業上の利用可能性を有する。
1A 第1コネクタ
1B 第2コネクタ
2 コネクタ本体
21 雄ネジ部
211 雄ネジ
22 フランジ部
23 チューブ接続部
231 突出部
24 第2コネクタ接続部
3 内筒
31、32、33 フランジ部
331 スリット
34 弾性片
35 挟持部
351 頂部(内筒側突部)
352、353 側面
36 圧閉部
37 付勢部
38a、38b 突出部
381 頂部
39 リブ(内筒側突部)
391、392 側面
4 外筒
41 縮径部
42 楕円形部
421 長径部
422 短径部
43 レバー
44a、44b 突出部
441 頂部
45 リブ(外筒側突部)
46 スリット
5 規制部
6 報知部
10 透析ライン
11 バッグ側チューブ
111 チューブ
112 分岐チューブ
113 分岐部
14 透析液バッグ
16 ローラクランプ
17 コネクタ
18 トランスファーチューブ
19 排液バッグ
20 腹膜透析用コネクタ
100 腹膜透析セット
45 曲率半径
34 厚さ
35
α、β 矢印
θ352、θ353、θ391、θ392 傾斜角度

Claims (14)

  1. 液体が通過するラインの途中に設置して用いられ、前記ラインの途中を液密的に接続する接続状態と、該接続状態が解除される接続解除状態とを取り得るコネクタであって、
    前記接続解除状態となっている間、前記ラインを構成するチューブを圧閉し、前記接続状態となっている間、前記チューブに対する圧閉を解除するよう作動が切り換えられる圧閉部と、
    前記チューブの長手方向に対する位置を維持したまま、前記チューブ回りに回転操作することにより、前記圧閉部の作動を切り換える操作部とを有することを特徴とするコネクタ。
  2. 当該コネクタは、前記接続状態が螺合によりなされ、前記接続解除状態が前記螺合の解除によりなされるよう構成されており、
    前記接続解除状態から前記接続状態とした際、前記螺合は、前記チューブに対する圧閉の解除よりも先行して行なわれ、前記接続状態から前記接続解除状態とした際、前記チューブに対する圧閉は、前記螺合の解除よりも先行して行なわれる請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記接続解除状態から前記接続状態とした際、該接続状態の完了を音および振動のうちの少なくとも一方を発して報知し、前記接続状態から前記接続解除状態とした際、該接続解除状態の開始を前記音および前記振動のうちの少なくとも一方を発して報知する報知部を有する請求項1または2に記載のコネクタ。
  4. 前記操作部が配された外筒と、該外筒内で相対的に同心的に回転可能に支持され、前記圧閉部が配された内筒とを備え、
    前記報知部は、前記外筒の内周部から突出した外筒側突部と、前記内筒の外周部から突出した内筒側突部とで構成され、前記外筒側突部および前記内筒側突部のうちの一方が他方を乗り越えることにより、前記音および前記振動のうちの少なくとも一方を発する請求項3に記載のコネクタ。
  5. 前記螺合に要する力は、前記外筒側突部および前記内筒側突部のうちの一方が他方を乗り越えるときの力よりも小さく、
    前記螺合の解除に要する力は、前記外筒側突部および前記内筒側突部のうちの一方が他方を乗り越えるときの力よりも大きい請求項4に記載のコネクタ。
  6. 前記圧閉部は、前記チューブの周方向に沿って配置され、互いに接近、離間可能に支持された複数の挟持部で構成され、
    前記複数の挟持部は、互いに接近することにより、前記チューブを挟持して圧閉し、互いに離間することにより、前記チューブに対する圧閉を解除する請求項1ないし5のいずれか1項に記載のコネクタ。
  7. 前記複数の挟持部と一体的に板状に形成され、前記複数の挟持部を互いに離間する方向に付勢する付勢部を有する請求項6に記載のコネクタ。
  8. 前記チューブは、弾性を有するものであり、前記複数の挟持部を互いに離間する方向に付勢する付勢部として機能する請求項6に記載のコネクタ。
  9. 前記操作部は、前記付勢部の付勢力に抗して、前記複数の挟持部を互いに接近する方向に押圧する押圧部を有する請求項7または8に記載のコネクタ。
  10. 前記操作部が配された外筒と、該外筒内で同心的に回転可能に支持され、前記圧閉部が配された内筒とを備え、
    前記押圧部は、前記外筒の内周部に設けられている請求項9に記載のコネクタ。
  11. 前記外筒の内周部は、内径が大なる部分と、内径が小なる部分とを有し、該小なる部分が前記押圧部として機能する請求項10に記載のコネクタ。
  12. 前記外筒の外周部には、前記操作部を回転操作する際に指が掛けられるレバーが設けられている請求項10または11に記載のコネクタ。
  13. 前記操作部の回転限界を規制する規制部を有する請求項1ないし12のいずれか1項に記載のコネクタ。
  14. 前記液体は、透析液であり、
    当該コネクタは、腹膜透析に用いられる請求項1ないし13のいずれか1項に記載のコネクタ。
JP2018538270A 2016-09-12 2017-07-25 コネクタ Active JP6910361B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016177945 2016-09-12
JP2016177945 2016-09-12
PCT/JP2017/026773 WO2018047489A1 (ja) 2016-09-12 2017-07-25 コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018047489A1 true JPWO2018047489A1 (ja) 2019-06-24
JP6910361B2 JP6910361B2 (ja) 2021-07-28

Family

ID=61561767

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018538270A Active JP6910361B2 (ja) 2016-09-12 2017-07-25 コネクタ

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6910361B2 (ja)
CN (1) CN109843351A (ja)
WO (1) WO2018047489A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116036460A (zh) * 2023-02-21 2023-05-02 临沂市兴华医用器材有限公司 一种医用导管输注用连接装置及其使用方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50133522A (ja) * 1974-03-18 1975-10-22
WO2009015986A1 (de) * 2007-08-02 2009-02-05 Robert Bosch Gmbh FÜLLVORRICHTUNG ZUM ABFÜLLEN EINES FLIEßFÄHIGEN MEDIUMS
US20140077107A1 (en) * 2011-03-29 2014-03-20 Festo Ag & Co. Kg Pinch Valve

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5256123B2 (ja) * 2009-06-02 2013-08-07 アルプス電気株式会社 回転型電気部品
JP5182529B2 (ja) * 2009-11-24 2013-04-17 住友電装株式会社 ダイアル式スイッチ
KR101947762B1 (ko) * 2013-06-07 2019-02-14 도쿄코스모스덴키가부시키가이샤 전기 부품의 클릭 기구

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50133522A (ja) * 1974-03-18 1975-10-22
WO2009015986A1 (de) * 2007-08-02 2009-02-05 Robert Bosch Gmbh FÜLLVORRICHTUNG ZUM ABFÜLLEN EINES FLIEßFÄHIGEN MEDIUMS
US20140077107A1 (en) * 2011-03-29 2014-03-20 Festo Ag & Co. Kg Pinch Valve

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018047489A1 (ja) 2018-03-15
CN109843351A (zh) 2019-06-04
JP6910361B2 (ja) 2021-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5562130B2 (ja) 雄コネクター及びこれを備えた輸液ラインの接続装置
AU2005323127B2 (en) Self-sealing male connector device with collapsible body
EP1459784A1 (en) Medical valve
CN111433505B (zh) 流体操作装置
JP2001269401A (ja) コネクタおよびその使用方法
CN109562253B (zh) 带有阀的针组件以及留置针组件
JP6708625B2 (ja) 医療用コネクタ
BR102016005101B1 (pt) Dispositivo para transferir um fluido, cassete para inserção em um dispositivo de transporte de fluido e dispositivo de transporte de fluido
JPWO2018047489A1 (ja) コネクタ
JP2022107688A (ja) コネクタ
WO2019130891A1 (ja) 医療用コネクタ
JP2002000722A (ja) チューブ、継管具、接続口作製具および継管システム
US10716929B2 (en) Connector and medical device set
JPWO2007122959A1 (ja) 留置針組立体
JP5578488B2 (ja) 留置針組立体
JP4769113B2 (ja) コネクタ
US11160967B2 (en) Medical connector and connecting method of medical connector
JP3123147U (ja) クランプ付分岐管及び医療用具
JP4649844B2 (ja) 医療用弁
JP5523527B2 (ja) 雄ルアーコネクター
JP3122020U (ja) クランプ付分岐管及び医療用具
US10881848B2 (en) Connector, infusion set, and medical device connectable to connector
WO2017159355A1 (ja) 医療用コネクタ及び輸液セット
JP7439765B2 (ja) 雄コネクタ
EP4285984A1 (en) Medical connector

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210413

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210629

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210706

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6910361

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150