JPWO2018043265A1 - 容器 - Google Patents

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Abstract

本発明は、複数の固形物(200)を収容する第1収容部(11)と、所定の連通口(50)を介して第1収容部(11)に連通可能、且つ、所定の取出口(100)を介して外部空間(300)に連通可能に設けられた第2収容部(12)と、第1収容部(11)から第2収容部(12)に供給された1つの固形物(200)を受ける受け部(80)、連通口(50)を閉塞可能な第1壁部(91)、及び、取出口(100)を閉塞可能な第2壁部(92)を有し、第2収容部(12)に収容されたトレイ(20)と、第2収容部(12)内において、連通口(50)が開放されて取出口(100)が第2壁部(92)によって塞がれる第1ポジションと、連通口(50)が第1壁部(91)によって塞がれて取出口(100)が開放される第2ポジションとの間で、トレイ(20)をスライド移動させる移動機構(17)と、を備えた容器(1)を提供する。

Description

本発明は、錠剤などの固形物を収容する容器に関する。
従来から、複数の錠剤(タブレット状の医薬品及び清涼菓子など)を収容する容器として、錠剤同士が厚み方向に重なり合うことなく収容されるような扁平状のものが知られている。
例えば特許文献1及び特許文献2に開示されているように、この種の容器の取出口は、同時に複数の錠剤が通過できない大きさに構成されることがあり、これにより、錠剤を1つずつ取り出すことができる。
特開2007−238128号公報 特開2008−133000号公報
しかしながら、上記のように取出口の大きさが同時に複数の錠剤が通過できないような大きさであっても、連続して複数の錠剤が取出口を通過してしまうことがあるため、確実に1つの錠剤のみが取り出されるためには何らかの構造上の工夫が必要になる。
例えば、容器内に、固形物を1個ずつ収容する区画を複数設けるとともに、これらの区画のうちいずれか1つの区画を選択的に取出口に位置合わせする機構を設けることが考えられるが、この場合、容器の構成が複雑化してしまう。
そこで、本発明は、構成の簡素化を図りつつ、錠剤などの固形物を確実に1つずつ取り出すことができる容器を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る容器は、
複数の固形物(200)を収容する第1収容部(11)と、
所定の連通口(50)を介して前記第1収容部(11)に連通可能、且つ、所定の取出口(100)を介して外部空間(300)に連通可能に設けられた第2収容部(12)と、
前記第1収容部(11)から前記第2収容部(12)に供給された1つの前記固形物(200)を受ける受け部(80)、前記連通口(50)を閉塞可能な第1壁部(91)、及び、前記取出口(100)を閉塞可能な第2壁部(92)を有し、前記第2収容部(12)に収容されたトレイ(20)と、
前記第2収容部(12)内において、前記連通口(50)が開放されて前記取出口(100)が前記第2壁部(92)によって塞がれる第1ポジションと、前記連通口(50)が前記第1壁部(91)によって塞がれて前記取出口(100)が開放される第2ポジションとの間で、前記トレイ(20)をスライド移動させる移動機構(17)と、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、第2収容部内の第1ポジションにトレイが位置する状態で、第1収容部から連通口を通して第2収容部に供給された1つの固形物がトレイに載せられた後、第2収容部内の第2ポジションにトレイが移動されると、トレイの第1壁部によって塞がれていた第2収容部の取出口が開放される代わりに、第1収容部と第2収容部との間の連通口はトレイの第2壁部によって塞がれる。これにより、第2収容部内のトレイ上の固形物は、第1収容部に収容された他の固形物から隔離され、第1収容部から第2収容部への更なる固形物の供給が阻止される。そのため、トレイが第2ポジションに位置する状態で、確実に1つの固形物のみを取出口から取り出すことができる。
また、本発明によれば、固形物を個別に収容する区画を複数設けたり、これらの区画のうちいずれか1つの区画を選択的に取出口に位置合わせする位置合わせ機構を設けたりしなくても、固形物を確実に1つずつ取り出すことができるため、容器の構成の簡素化を図ることができる。
さらに、本発明によれば、取出口から固形物が取り出されるとき、トレイは第2収容部に収容されたままであることから、トレイの衛生状態を良好に維持しやすい。またさらに、トレイが第2ポジションに位置するとき、連通口が塞がれていることにより、取出口から一旦取り出された固形物が第1収容部に戻されたり、異物が第1収容部内に混入したりすることを防止できる。
本発明において、
前記連通口(50)と前記取出口(100)は互いに対向するように配置され、
前記第2収容部(12)に、前記受け部(80)上の前記固形物(200)が前記トレイ(20)のスライド方向にスライド移動することを規制するスライド規制部(131,132)が設けられてもよい。
これにより、第1収容部から連通口を通って第2収容部内のトレイ上に固形物が供給された後、トレイが第2ポジションに移動されて取出口が開放されたとき、スライド規制部によるスライド移動が規制された固形物は、トレイ上における連通口と取出口との間の位置に留まっているため、該固形物を取出口からスムーズに取り出すことができる。
この場合において、本発明に係る容器は、
前記受け部(80)に、前記トレイ(20)が前記第1ポジションから前記第2ポジションに向かう前進方向(x2)に移動するときに前記固形物(200)が載せられている場合のみに所定の変形状態となる変形部(81)が設けられ、
前記トレイ(20)が前記前進方向(x2)に移動するときに前記変形部(81)が前記変形状態である場合のみに該変形部(81)に係合される係合部(95)を有し、該係合部(95)と前記変形部(81)との係合状態において前記トレイ(20)と共に前記前進方向にスライド移動されるスライダ(24)を更に備えてもよい。
これにより、固形物を載せたトレイが前進方向にスライド移動するときに、トレイの受け部の変形部が所定の変形状態となり、該変形状態の変形部に係合されたスライダもトレイと共に前進方向にスライド移動することから、該スライダのスライド移動が任意のセンサによって検知されることで、固形物が取出口から取り出し可能となったことを確認できる。
一方、トレイに固形物が載せられていない状態では、トレイが前進方向に移動しても変形部が変形せず、該変形部にスライダが係合されないことから、トレイと共にスライダがスライド移動することはない。そのため、固形物を載せていないトレイが第2ポジションにスライド移動されたときには、スライダの移動が検知されない。
したがって、スライダのスライド移動の有無に基づいて、固形物が取出口から取り出し可能となったか否かを精度よく確認できる。
この場合において、本発明に係る容器では、
前記変形部(81)は、前記受け部(80)の所定部分を基端として前記第2ポジションから前記第1ポジションに向かう後退方向に延びて先端が自由端とされた舌状部であり、
前記第2収容部(12)は、前記受け部(80)における前記固形物(200)の載置面(80a)に対向配置されて該載置面(80a)から離間する方向への前記固形物(200)の移動を規制する離間規制部(120)を有し、
前記舌状部(81)には、前記第1ポジションに位置する前記トレイ(20)に前記固形物(200)が載せられた状態において該固形物(200)に対して前記後退方向に隣接する位置において前記載置面(80a)よりも前記離間規制部(120)側に突出した第1突出部(82)と、前記第1突出部(82)とは反対側に突出し、前記舌状部(81)の前記変形状態において前記スライダ(24)に係合可能な第2突出部(83)とが設けられてもよい。
これにより、固形物を載せたトレイが前進方向にスライド移動するとき、スライド規制部によってスライド移動が規制された固形物は、トレイの受け部における舌状部の第1突出部に乗り上げる。このとき、固形物は受け部の載置面から離間する方向への移動が規制されているため、舌状部は、第1突出部が固形物によって押し込まれることで撓み変形する。これにより、撓み変形した舌状部の第2突出部がスライダに係合されることで、スライダがトレイと共に前進方向にスライド移動できる。
この場合において、本発明に係る容器では、
前記第1突出部(82)における前記前進方向の前側の面(82b)は、前記前進方向の後側に向かって前記離間規制部(120)側へ傾斜した傾斜面であってもよい。
これにより、固形物を載せたトレイが前進方向にスライド移動するとき、トレイに対する固形物の後退方向への相対移動は、舌状部の第1突出部における前側の傾斜面に沿って円滑に行われる。そのため、舌状部の第1突出部に固形物が引っ掛かることが抑制され、これにより、トレイの前進方向へのスライド移動をスムーズに行うことができる。
この場合において、本発明に係る容器では、
前記第1突出部(82)における前記前進方向の後側の面(82c)は、前記前進方向に対する非傾斜面、前記前側の面(82b)と同じ側に傾斜した傾斜面、又は、前記前側の面(82b)とは反対側に傾斜し且つ前記前側の面(82b)よりも急勾配の傾斜面であってもよい。
これにより、固形物を載せたトレイが第2ポジションから後退方向にスライド移動しようとするとき、スライド規制部によってスライド移動が規制された固形物に、舌状部の第1突出部における後側の側面が引っ掛かる。このとき、連通口はトレイの第1壁部によって塞がれているため、固形物が第1収容部に戻されることはない。そのため、取出口から固形物を取り出さない限り、トレイが第1ポジションに戻ることを確実に規制でき、これにより、取出口から固形物が取り出されることが促される。したがって、センサの検知に基づいて、固形物の服用の時間帯又は回数、或いは、容器内の固形物の残り個数などを管理する場合に、これらの管理の精度を高めることが可能になる。
本発明において、
前記固形物(200)は扁平状の錠剤であり、
前記第1収容部(11)の内部空間における前記錠剤(200)の厚み方向の寸法は、前記錠剤(200)の2錠分の厚みよりも小さく、
前記第1収容部(11)の周壁(11a)は、前記連通口(50)の周縁部から互いに平行に延びる一対のガイド面部(111,112)を含み、
前記一対のガイド面部(111,112)間の間隔は、前記錠剤(200)の1錠分の幅よりも大きく2錠分の幅よりも小さくてもよい。
これにより、第1収容部に収容された錠剤は、連通口に通じる一対のガイド面部間の通路に1錠ずつしか進入できないため、該通路内において、一対のガイド面部間に複数の錠剤が挟まって動けなくなることが抑制され、これにより、第1収容部内の錠剤を1錠ずつスムーズに連通口へ導くことができる。
この場合において、本発明に係る容器では、
前記一対のガイド面部(111,112)は、それぞれ前記連通口(50)への前記錠剤の供給方向に延びる第1ガイド面部(111)及び第2ガイド面部(112)であり、
前記第2ガイド面部(112)は、前記供給方向において前記第1ガイド面部(111)よりも長く形成されてもよい。
これにより、第1収容部内の錠剤を第1及び第2ガイド面部間の通路に導くとき、第2ガイド面部における第1ガイド面部よりも反連通口側に延長された部分で受けられた錠剤を、第2ガイド面部に沿わせながらスムーズに前記通路に導くことができる。
この場合において、本発明に係る容器では、
前記第1収容部(11)の周壁(11a)は、前記第1ガイド面部(111)の前記供給方向の基端から前記第2ガイド面部(112)とは反対側に向かって前記供給方向に直角な方向に延びる第3ガイド面部(113)と、前記第2ガイド面部(112)の前記供給方向の基端から前記第1ガイド面部(111)とは反対側に向かって前記直角な方向に延びる第4ガイド面部(114)とを更に有してもよい。
これにより、第1収容部内の錠剤を一旦第3ガイド面部又は第4ガイド面部で受け止めた後、第1及び第2ガイド面部間の通路にスムーズに導くことができる。
本発明の別の態様に係る容器は、
複数の固形物(200)を収容する第1収容部(11)と、
所定の連通口(50)を介して前記第1収容部(11)に連通可能、且つ、所定の取出口(100)を介して外部空間(300)に連通可能に設けられ、1つの前記固形物(200)を収容可能な第2収容部(12)と、
前記連通口(50)を閉塞可能な第1壁部(91)と、前記取出口(100)を閉塞可能な第2壁部(92)とを有し、前記第1壁部(91)が前記連通口(50)を開放しているときに前記第2壁部(92)によって前記取出口(100)を閉塞し、前記第2壁部(92)が前記取出口(100)を開放しているときに前記第1壁部(91)によって前記連通口(50)を閉塞する開閉機構(98)と、
前記開閉機構(98)による前記取出口(100)を開放させる動作との連動状態において所定の動作を行うレバー(95)と、
前記第2収容部(12)に前記固形物(200)が収容された状態でのみ、前記開閉機構(98)と前記レバー(95)とを連動させるスイッチ機構(99)と、を備えていることを特徴とする。
前記別の態様に係る容器によれば、開閉機構によって取出口が閉塞されて連通口が開放された状態においては、誤って取出口から固形物が排出されることを防止しつつ、第1収容部から第2収容部に1つの固形物を供給でき、その後、開閉機構によって連通口が閉塞されて取出口が開放された状態においては、第1収容部から第2収容部への更なる固形物の供給を阻止しつつ、第2収容部内の1つの固形物を取出口から取り出すことができる。
したがって、固形物を個別に収容する区画を複数設けたり、これらの区画のうちいずれか1つの区画を選択的に取出口に位置合わせする位置合わせ機構を設けたりしなくても、固形物を確実に1つずつ取り出すことができるため、容器の構成の簡素化を図ることができる。また、開放された取出口から固形物が取り出されるときは、連通口が塞がれていることから、取出口から一旦取り出された固形物が第1収容部に戻されたり、異物が第1収容部内に混入したりすることを防止できる。
さらに、第2収容部に固形物が収容された状態においては、開閉機構によって取出口が開放される動作に連動してレバーが所定の動作を行うことから、該レバーの動作が任意のセンサによって検知されることで、開放状態の取出口から固形物を取り出し可能となったことを確認できる。
一方、第2収容部に固形物が収容されていない状態では、開閉機構によって取出口が開放されても、レバーが前記動作を行わないことから、固形物を取り出し可能な状態であると誤検知されることを防止できる。
前記別の態様に係る容器は、
前記第2収容部(12)において前記固形物(200)が載せられる受け部(80)を更に備えてもよく、
前記受け部(80)は、前記固形物(200)が載せられている状態でのみ所定の変形状態に変形可能な変形部(81)を有し、
前記スイッチ機構(99)は、前記変形状態の前記変形部(81)を介して前記開閉機構(98)と前記レバー(95)とを連動させるものであってもよい。
これにより、第2収容部における受け部に固形物が載せられているときのみ、開閉機構による取出口の開放動作とレバーの動作とが、所定の変形状態の変形部を介して連動されるため、レバーの動作の有無に基づいて、開放状態の取出口から固形物を取り出し可能となったか否かを精度よく確認できる。
前記別の態様に係る容器において、
前記開閉機構(98)は、前記取出口(100)を開放させる動作に連動させて、前記受け部(80)に載せられた前記固形物(200)を前記受け部(80)に対して相対移動させる移動機構(17)を有し、
前記変形部(81)における前記固形物(200)が載せられる面(80a)に、前記相対移動された前記固形物(200)によって押し下げられる突出部(82)が設けられ、
前記変形状態は、前記相対移動中の前記固形物(200)が前記突出部(82)上を通過するときに前記変形部(81)の少なくとも一部が前記突出部(82)の突出方向とは反対方向に変位した状態であってもよい。
これにより、開閉機構による取出口の開放動作に連動して、受け部に載せられた固形物が受け部に対して相対移動するとき、固形物によって受け部の突出部が押し下げられることで受け部が変形状態となり、該変形状態の変形部を介してレバーが動作される。そのため、該レバーの動作が任意のセンサによって検知されることで、開放状態の取出口から固形物を取り出し可能となったことを確認できる。
本発明によれば、第1収容部から第2収容部に供給される固形物を載せるトレイの位置が第1ポジションと第2ポジションとの間で切り換えられることで、第1収容部と第2収容部との間の連通口、及び、第2収容部の取出口のうちのいずれか一方が選択的に開放され、他方は閉じられる。そのため、容器の構成の簡素化を図りつつ、容器内の固形物を確実に1個ずつ取り出すことができる。
本発明の一実施形態に係る容器を示す斜視図である。 同容器を別の方向から見た斜視図である。 容器本体及び電子モジュールを示す分解斜視図である。 容器の使用状態を示す第1の斜視図である。 容器の使用状態を示す第2の斜視図である。 容器の使用状態を示す第3の斜視図である。 容器本体の正面図である。 同容器本体の背面図である。 同容器本体の平面図である。 同容器本体の底面図である。 同容器本体の左側面図である。 同容器本体の右側面図である。 メインボディ、メインカバー及びサブカバーを示す分解斜視図である。 ノブを示す第1の斜視図である。 ノブを示す第2の斜視図である。 ロック部材を示す第1の斜視図である。 ロック部材を示す第2の斜視図である。 トレイを示す第1の斜視図である。 トレイを示す第2の斜視図である。 スライダを示す第1の斜視図である。 スライダを示す第2の斜視図である。 第1収容部及び第2収容部の内部を正面側から見た図8(A)のA−A線断面図である。 第2収容部の内部及びモジュール被取付部を背面側から見た図8(B)のB−B線断面図である。 第2収容部の内部を上面側から見た図6のC−C線断面図である。 スライダ及びその周辺部を右側面側から見た図6のD−D線断面図である。 トレイが第1ポジションから第2ポジションへ移動する過程における第1の段階の状態を示す図16と同様の断面図である。 トレイが第1ポジションから第2ポジションへ移動する過程における第2の段階の状態を示す図16と同様の断面図である。 トレイが第1ポジションから第2ポジションへ移動する過程における第3の段階の状態を示す図16と同様の断面図である。 トレイが第2ポジションまで移動した状態を示す図15と同様の断面図である。 トレイが第2ポジションまで移動した状態を示す図14と同様の断面図である。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向又は位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「左」、「右」、「正面」、「背面」、「平面」、「底面」、「横」、「縦」、「厚み」、「側」、「端」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。また、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。
[全体構成]
図1〜図4に示すように、本実施形態に係る容器1は、錠剤等の固形物を収容するための包装用容器であり、複数の固形物を収容する容器本体4と、該容器本体4に着脱可能な電子モジュール2とを備えている。
本実施形態において、容器本体4には複数の錠剤200(図4参照)が収容される。容器本体4に収容される錠剤200は、例えば医薬品として服用される扁平な固形物である。ただし、錠剤200は医薬品に限定されるものでなく、例えば、清涼菓子等の食品であってもよい。錠剤200の形状は例えば円形とされているが、錠剤200の形状はこれに限定されるものでない。
容器本体4の形状は、例えば、「第1の方向X」に延びる一対の短辺と、第1の方向Xに直角な「第2の方向Y」に延びる一対の長辺とを有する扁平な長方形状とされている。第1の方向Xと第2の方向Yとに直角な「第3の方向Z」における容器本体4の厚みは、容器本体4の短辺の長さよりも小さい。
以下、第1の方向Xを「横方向X」、第2の方向Yを「縦方向Y」、第3の方向Zを「厚み方向Z」ともいう。
また、以下の説明において、容器本体4の厚み方向Z一方側の面を「正面」(図5の正面図参照)、厚み方向Z他方側の面を「背面」(図6の背面図参照)、横方向X一方側の面を「左側面」(図8Aの左側面図参照)、横方向X他方側の面を「右側面」(図8Bの右側面図参照)、縦方向Y一方側の面を「上面」ないし「平面」(図7Aの平面図参照)、縦方向Y他方側の面を「下面」ないし「底面」(図7Bの底面図参照)という。
さらに、以下の説明において、横方向Xの一方側を「左側x1」、横方向Xの他方側を「右側x2」、縦方向Yの一方側を「上側y1」、縦方向Yの他方側を「下側y2」、厚み方向Zの一方側を「正面側z1」、厚み方向Zの他方側を「背面側z2」ともいう。
図1の斜視図及び図7Aの平面図に示すように、容器本体4の上面には、開閉可能な取出口100が設けられており、開放状態の取出口100から錠剤200を取り出し可能となっている。
図1の斜視図及び図5の正面図に示すように、容器本体4の正面には、錠剤200の服用時期であることを点滅又は点灯によって知らせる報知部18が設けられている。報知部18としては、例えば朝用と夜用のものが1個ずつ設けられているが、報知部18の個数は1個であってもよいし、3個以上であってもよい。なお、報知部18による報知態様は点滅又は点灯に限られるものでなく、例えば、画像の表示又は音声などによって報知するようにしてもよい。
図1及び図2の斜視図、図7Aの平面図、並びに図8Aの左側面図に示すように、容器本体4における上面と左側面とのコーナ部には、開閉操作部としてのノブ13が設けられており、該ノブ13の操作により、取出口100を開閉可能となっている。ノブ13には、ノブ13をロックするロック部材14が内蔵されている。ロック部材14によるノブ13のロックは、ノブ13の左側面に露出したロックレバー78の操作によって解除可能となっている。
図3の分解斜視図及び図6の背面図に示すように、容器本体4の背面には、モジュール被取付部53が設けられており、該モジュール被取付部53に、電子モジュール2を取付け可能となっている(図2参照)。
図3に示すように、電子モジュール2は、各種電子部品を保持するホルダ34、及び、ホルダ34の背面側の表面を覆うホルダカバー36を有する。ホルダ34は扁平な形状を有し、ホルダ34の周縁部には、容器本体4に係合される複数の係合部35が設けられている。
ホルダ34には、例えばLEDなどの発光部31(図15参照)を有する発光ユニット(図示せず)、及び、該発光ユニットの電源としての電池(図示せず)が保持されている。上記の報知部18の点滅又は点灯は、発光部31からの照射光を用いて行われる。発光ユニットは、発光部31に加えて、マイクロプロセッサ及び後述のセンサ33を有する。これらの発光ユニットの構成部品は、例えば1つの電子回路基板上に設けられている。
電子モジュール2は、発光部31(図15参照)をオン・オフするオンオフスイッチ37、及び、容器本体4に対して電子モジュール2が装着状態にロックされたロック状態と、該ロック状態が解除されたアンロック状態との間での切り換えを行うロックスイッチ38を更に有する。
続いて、図4A〜図4Cを参照しながら、容器1の使用方法について簡単に説明する。
図4Aに示すように、予め設定された時刻になると、報知部18の点滅又は点灯によって服用時期であることが報知される。この報知に従って錠剤200を服用するユーザは、容器本体4の上面側が下面側よりも低くなるように容器本体4を傾けることで、容器本体4に収容された複数の錠剤200のうちの1つを取出口100付近の所定位置にセットする。このとき、取出口100は閉じられているため、取出口100から錠剤200が誤って出てしまうことはない。
ここで、容器本体4の正面が透明材料又は半透明材料で構成されることにより、容器本体4内の錠剤200の位置を視認でき、これにより、上記所定位置に1つの錠剤200が適切にセットされた否かを目視で簡単に確認できる。なお、容器本体4の正面に、錠剤200に関連する各種情報等を記載したシールが貼り付けられる場合は、該シールにおける上記所定位置に対応する部分に窓部を設けておくことで、該所定位置における錠剤200のセット状態を確認できる。
図4Bに示すように、上記所定位置に錠剤200がセットされたことを確認したユーザは、ノブ13を横方向X右側x2へ押し込んで、取出口100を開放させる。このノブ13の操作は、ロック部材14によるノブ13のロックを解除した状態で行われる。具体的には、ロック部材14のロックレバー78を縦方向Y下側y2に引き込むことで、ノブ13のロックが解除され、この状態を維持しながらノブ13を押し込み操作する。
図4Cに示すように、ノブ13の操作によって取出口100が開放されると、取出口100を下に向けることで、該取出口100から錠剤200を取り出すことができる。
[容器本体の具体的構成]
図9〜図13に示す各構成部品の斜視図及び図14〜図17に示す容器本体4の断面図を参照しながら、容器本体4のより具体的な構成について説明する。
図9に示すように、容器本体4は、容器本体4の背面側部分を構成するメインボディ6と、メインボディ6の正面側に取り付けられたメインカバー8及びサブカバー10とを備えている。メインボディ6は、例えば有色の樹脂材料からなり、メインカバー8及びサブカバー10は、例えば透明又は半透明の樹脂材料からなる。
メインボディ6は、それぞれ厚み方向Zに直角に配置されたメインプレート部40及びサブプレート部42を有する。
メインプレート部40の概略形状は、縦方向Yに長い長方形状とされ、メインプレート部40の横方向X左側x1且つ縦方向Y上側y1のコーナ部に切欠40aが形成されている。メインプレート部40の背面側z2の面には、縦方向Yに延びるレール状の係合部54が設けられており、該係合部54に電子モジュール2が係合可能となっている(図3参照)。
サブプレート部42は、メインプレート部40の上側y1の縁部から厚み方向Zの背面側z2に延びる第1連絡壁部41a、及び、メインプレート部40の切欠40aに沿った部分から厚み方向Zの背面側z2に延びる第2連絡壁部41bを介して、メインプレート部40に連なっている。すなわち、サブプレート部42は、厚み方向Zにおいてメインプレート部40よりも背面側z2に配置されている。
サブプレート部42は、メインプレート部40の上側y1の縁部に沿って横方向Xに延びる横延長部42aと、メインプレート部40の切欠40aに沿って、横延長部42aの左側x1の端部から下側y2に向かって左側x1に傾斜した方向に延びる傾斜延長部42bとを有する。
サブプレート部42の横延長部42aには、厚み方向Zの正面側z1に突出したステージ部43が設けられている。ステージ部43は、メインプレート部40の上側y1の縁部に沿って横方向Xに延設されている。ステージ部43は、厚み方向Zにおいてメインプレート部40よりも背面側z2に配置されている。
サブプレート部42の傾斜延長部42bの下側y2端部近傍には、傾斜延長部42bから厚み方向Zの正面側z1に延びる筒状軸部42cが設けられている。
メインボディ6は、メインプレート部40の周縁部から厚み方向Zの正面側z1に立ち上がる第1周壁部46と、サブプレート部42の上側y1、左側x1及び右側x2の各縁部から厚み方向Zの正面側z1に立ち上がる第2周壁部47とを更に有する。
第1周壁部46は、メインプレート部40の上側y1の縁部に沿った部分において切欠46aを有する。切欠46aは、横方向Xにおいて容器本体4の中央部に配置されている。
第1周壁部46は、メインプレート部40の上側y1且つ右側x2のコーナ部に沿った部分において導光ガイド部44を有する。導光ガイド部44は、メインプレート部40に対して平行且つ正面側z1に配置されたプレート状部分である。導光ガイド部44における上記の報知部18(図1及び図4参照)に対応する位置には貫通穴45が設けられている。
第2周壁部47は、サブプレート部42の右側x2縁部に沿った部分と、サブプレート部42の左側x1縁部に沿った部分とにおいて、第1周壁部46に連なっている。
第2周壁部47は、サブプレート部42の上側y1縁部に沿った部分と左側x1縁部に沿った部分とにおいてそれぞれ切欠47a,47bを有する。上側y1の切欠47aは、横方向X及び厚み方向Zにおいて第1周壁部46の切欠46aに対応する位置に形成されている。左側x1の切欠47bは、縦方向Yにおいてサブプレート部42の上側y1端部から下側y2端部近傍にかけて、且つ、厚み方向Zにおいて第2周壁部47の全高に亘って形成されている。
メインカバー8は、メインボディ6のメインプレート部40に対向配置されるものであり、メインプレート部40に対応する形状を有する。メインカバー8は、その周縁部から厚み方向Zの背面側z2に立ち上がる周壁部56を有する。周壁部56は、メインボディ6の第1周壁部46に対応する形状を有し、第1周壁部46に係合可能とされている。
メインカバー8は、その周壁部56が全周に亘ってメインボディ6の第1周壁部46に位置合わせされて係合された状態で、メインボディ6に取り付けられる。これにより、メインボディ6のメインプレート部40とメインカバー8との間には第1収容部としての錠剤収容部11が形成され、該錠剤収容部11に複数の錠剤200が収容される。錠剤収容部11の構成については後に説明する。
メインカバー8の周壁部56には、メインボディ6の第1周壁部46の切欠46aに対応する位置に、該切欠46aに対応する横方向X寸法を有する切欠56a(図17参照)が形成されている。厚み方向Zの正面側z1に開放した第1周壁部46の切欠46aと、背面側z2に開放した周壁部56の切欠56aとが合わさることで、錠剤収容部11と後述のトレイ収容部12aとを連通させる連通口50(図17参照)が形成されている。
メインカバー8の正面側z1の表面には上記の報知部18が設けられている。メインカバー8の報知部18に対応する位置には、厚み方向Zの背面側z2に向かって延びる導光部9(図14及び図15参照)が一体に設けられている。
図14及び図15に示すように、メインカバー8の各導光部9は、横方向X及び縦方向Yにおいて、メインボディ6の導光ガイド部44の貫通穴45に対応する位置に配置されており、対応する貫通穴45に挿通されている。導光部9は、例えば断面X字状に形成されている。導光部9の先端は、電子モジュール2の発光部31に対向配置されている。これにより、発光部31から照射された光は、導光部9を通って報知部18に導かれるようになっている。
図9に示すように、サブカバー10は、メインボディ6のサブプレート部42に対向配置されるものであり、サブプレート部42に対応する形状を有する。サブカバー10の周縁部には、メインボディ6に係合可能な複数の係合爪部10aが設けられている。
サブカバー10におけるメインボディ6の上記の筒状軸部42cに対応する位置には、厚み方向Zの背面側z2に延びる係合軸部10b(図14及び図15参照)が一体に設けられている。
サブカバー10は、その上側y1、左側x1及び右側x2の縁部がメインボディ6の第2周壁部47に位置合わせされ、係合爪部10aにおいてメインボディ6の所定部に係合され、且つ、係合軸部10bがメインボディ6の筒状軸部42cの内側に嵌め込まれた状態で、メインボディ6に取り付けられる。
これにより、メインボディ6のサブプレート部42とサブカバー10との間に第2収容部としての部品収容部12が形成されている。部品収容部12は、錠剤収容部11に比べて、厚み方向Zの寸法が大きな内部空間を有する。これにより、厚み方向Zにおいて錠剤200よりも大きな寸法を有する各種部品を部品収容部12に収容可能となっている。
部品収容部12は、後述のトレイ20(図12参照)を収容するトレイ収容部12aと、上記のノブ13(図10参照)の一部を収容するノブ収容部12bとを有する(図14参照)。トレイ収容部12a及びノブ収容部12bの構成については後に説明する。
サブカバー10の上側y1の縁部は、メインボディ6の第2周壁部47の頂部に接続されている。サブカバー10の上側y1縁部とメインボディ6の第2周壁部47との境界部において、第2周壁部47の切欠47aに対応する位置には上記の取出口100(図1及び図4参照)が形成されている。取出口100と、上記の連通口50とは、縦方向Yにおいて相互に間隔を空けて対向するように配置されている(図14参照)。
[錠剤収容部]
図17に示すように、メインボディ6のメインプレート部40とメインカバー8との間に形成された錠剤収容部11は、厚み方向Zにおいて、錠剤200を1錠のみ収容可能な寸法を有する。すなわち、錠剤収容部11の内部空間における厚み方向Zの寸法は、錠剤200の2錠分の厚みよりも小さく、錠剤200の1錠分の厚みよりも大きい。
これにより、図14に示すように、錠剤収容部11に収容された複数の錠剤200は、厚み方向Zに重なり合うことなく、厚み方向Zに直角な略同一面上に配置される。
錠剤収容部11は、メインボディ6の第1周壁部46とメインカバー8の周縁部とで構成された周壁11aを有する。周壁11aの上側y1の端部には、上記の連通口50が設けられている。連通口50は、1つの錠剤200のみが通過可能な大きさを有する。
周壁11aの内面は、第1ガイド面部111、第2ガイド面部112、第3ガイド面部113及び第4ガイド面部114を有する。
第1ガイド面部111と第2ガイド面部112は、連通口50の周縁部から互いに平行に延びるように配置されている。より具体的に、第1ガイド面部111は連通口50の右側x2縁部から、第2ガイド面部112は連通口50の左側x1縁部から、それぞれ下側y2に向かって縦方向Yに延びている。これにより、第1及び第2ガイド面部111,112間には、錠剤収容部11内の錠剤200を縦方向Yの上側y1に向かう供給方向に沿って連通口50へ案内する通路110が形成されている。
横方向Xにおける第1及び第2ガイド面部111,112間の間隔は、錠剤200の1錠分の幅(錠剤200の直径)よりも大きく、錠剤200の2錠分の幅(錠剤200の直径の2倍)よりも小さい。すなわち、上記の通路110の幅は、複数の錠剤200が横方向Xに並んで通過できない大きさとなっている。
これにより、錠剤収容部11に収容された錠剤200は、連通口50に通じる通路110に1錠ずつしか進入できないため、通路110内において、第1及び第2ガイド面部111,112間に複数の錠剤200が挟まって動けなくなることが抑制され、これにより、錠剤収容部11内の錠剤200を1錠ずつスムーズに連通口50へ導くことができる。
第2ガイド面部112は、縦方向Yにおいて第1ガイド面部111よりも長く形成されている。すなわち、第2ガイド面部112は、第1ガイド面部111の下側y2の端部よりも下側y2に張り出した延長部112aを有する。
これにより、錠剤収容部11内において、横方向X左側x1に向かって移動する錠剤200、及び、縦方向Y上側y1に向かって横方向X左側x1に傾斜した方向に移動する錠剤200を第2ガイド面部112の延長部112aで受けることができ、該延長部112aで受けられた錠剤200を、そのまま第2ガイド面部112に沿わせながらスムーズに通路110に導くことができる。
第3ガイド面部113は、第1ガイド面部111の下側y2の端部から横方向X右側x2に延びている。これにより、第1ガイド面部111と第3ガイド面部113との間に、直角のコーナ部が形成されている。
第4ガイド面部114は、第2ガイド面部112の下側y2の端部から横方向X左側x1に延びている。これにより、第2ガイド面部112と第4ガイド面部114との間に、直角のコーナ部が形成されている。
このように、通路110よりも下側y2において、通路110に対して直角に配置された第3及び第4ガイド面部113,114が設けられていることにより、錠剤収容部11内において縦方向Yの上側y1に向かって移動する錠剤200を、通路110よりも手前に位置する第3及び第4ガイド面部113,114によって一旦受け止めやすくなっている。
その後、容器1を傾けることなどによって、第4ガイド面部113,114で受け止められた錠剤200を、通路110又は第3ガイド面部113へスムーズに導くことができ、第3ガイド面部113で受け止められた錠剤200を、第2ガイド面部112の延長部112aを介して又は直接、通路110へスムーズに導くことができる。
[移動機構]
容器本体4は、トレイ収容部12a内において後述のトレイ20を横方向Xにスライド移動させる移動機構17を備えている。移動機構17は、後述の開閉機構98の一部を構成している。移動機構17の主たる構成要素は、次に詳述するノブ13である。
[ノブ]
図10A及び図10Bに示すように、ノブ13は、容器本体4の左側x1側面に配置される側面部60、側面部60の正面側z1の縁部から横方向X右側x2に延びる正面部61、及び、側面部60の背面側z2の縁部から横方向X右側x2に延びる背面部62を有する。これにより、ノブ13は、縦方向Yから見て、横方向X右側x2に開放した断面コ字状に形成されている。
側面部60は、縦方向Yに延びる帯状に形成されている。側面部60の上側y1の端部近傍には凹部60aが設けられている。凹部60aには、例えば長方形状の開口部60bが設けられている。
正面部61及び背面部62は、縦方向Yに長く形成され、縦方向Yの上側y1に向かって徐々に横方向X寸法が拡大された形状を有する。正面部61の一部は、サブカバー10の背面側z2に対向配置され、背面部62の一部は、メインボディ6のサブプレート部42の正面側z1に対向配置されている。このように、ノブ13は、メインボディ6とサブカバー10とによって厚み方向Zの両側から挟み込まれることで、厚み方向Zに位置決めされている。
正面部61及び背面部62には、トレイ20に係合される係合穴61a,62a、メインボディ6の筒状軸部42cが挿通される軸穴61b,62b、メインボディ6及びサブカバー10の各左側x1縁部に係合される抜け止め部61c,62c、及び、ロック部材14に係合される係合突部61d,62dがそれぞれ設けられている。
係合穴61a,62aは、正面部61及び背面部62における上側y1端部近傍に設けられている。係合穴61a,62aは、横方向X右側x2に向かって縦方向Y上側y1に傾斜した方向に延びるように形成されている。
軸穴61b,62bは、正面部61及び背面部62の下側y2端部近傍に設けられている。軸穴61b,62bの内側にメインボディ6の筒状軸部42cが嵌合されていることにより、ノブ13は、筒状軸部42cの軸心周りに回転可能なようにメインボディ6に支持されている。
抜け止め部61c,62cは、正面部61及び背面部62における軸穴61b,62bの上側y1近傍部から厚み方向Z外側に突出した突条部である。抜け止め部61c,62cは、横方向X右側x2に向かって縦方向Y上側y1に傾斜した方向に延びるように設けられている。抜け止め部61c,62cは、メインボディ6及びサブカバー10の各左側x1縁部に対して右側x2から係合され、これにより、ノブ13の左側x1への移動が規制されることで、ノブ13が所定位置から抜け外れることが抑制されている。
係合突部61d,62dは、正面部61及び背面部62の内面に突設された突条部である。係合突部61d,62dは、係合穴61a,62aの左側x1近傍において縦方向Yに延びるように設けられている。
ノブ13は、その上側y1の端部に端面部63を備えている。端面部63は、その左側x1の縁部において側面部60に、正面側z1の縁部において正面部61に、背面側z2の縁部において背面部62にそれぞれ連なっている。端面部63には、右側x2に開放した切欠63aが形成されている。
ノブ13の内部には、ばね支持部64が配設されている。ばね支持部64は、例えば、側面部60の内面から横方向X右側x2に突設されたリブ状部である。ばね支持部64は、縦方向Yにおいて軸穴61b,62bよりも上側y1且つ開口部60bよりも下側y2に配置されている。
[ロック部材]
図11A及び図11Bに示すように、ノブ13の内部に配設されるロック部材14は、ノブ13の側面部60の内側に対向する側面部70、ノブ13の正面部61の内側に対向する正面部71、ノブ13の背面部62の内側に対向する背面部72、ノブ13の端面部63の内側に対向する端面部73、及び、側面部70の下側y2端部から下側y2に向かって縦方向Yに延びるばね収容部75を有する。
側面部70は、ノブ13の側面部60における凹部60aが設けられた部分の右側x2に対向配置される。上記のロックレバー78は、側面部70から左側x1に突出して設けられている。ロックレバー78は、ノブ13の開口部60bを通って凹部60aを横方向Xに貫通して配置される(図2参照)。ロックレバー78は、開口部60b内において縦方向Yにスライド移動可能となっている。ロックレバー78の先端は、横方向Xにおいてノブ13の側面部60の表面よりも左側x1に突出して配置される(図5〜図7参照)。
正面部71は、側面部70の正面側z1の縁部に沿って縦方向Yに延びるように設けられ、正面部71の上側y1の端部には、横方向X右側x2に延びる正面延長部71aが設けられている。背面部72は、側面部70の背面側z2の縁部に沿って縦方向Yに延びるように設けられ、背面部72の上側y1の端部には、横方向X右側x2に延びる背面延長部72aが設けられている。
正面延長部71aの上側y1の縁部と、背面延長部72aの上側y1の縁部とは、端面部73に平行に配置された上面部74を介して連なっている。上面部74は、端面部73よりも上側y1に配置されており、端面部73の右側x2の縁部に段状に連なっている。ロック部材14の非操作時において、上面部74は、ノブ13の端面部63の切欠63aに配置され、縦方向Yにおいてノブ13の端面部63と略同じ位置に配置される(図1参照)。
ばね収容部75は、横方向X左側x1に開放した断面半円状の半筒状部である。ばね収容部75の上側y1の端部には第1端面部76が設けられ、ばね収容部75の下側y2の端部には第2端面部77が設けられている。第1端面部76には、ばね収容部75の外周面から横方向X右側x2に延長された延長面部76aが設けられている。第2端面部77には、左側x1に開放した切欠77aが設けられており、該切欠77aにノブ13のばね支持部64(図10B参照)が配置されることで、ばね支持部64と第2端面部77との干渉が回避される(図15参照)。
ばね収容部75には、縦方向Yに伸縮可能なリターンスプリング16(図15参照)が配設される。リターンスプリング16の上側y1の端部は、ばね収容部75の第1端面部76によって縦方向Yに位置決めされ、リターンスプリング16の下側y2の端部は、ノブ13のばね支持部64によって位置決めされる。
ロック部材14は、ばね収容部75の外周面から径方向外側に突出したリブ75aを更に有する。リブ75aは、厚み方向Zに直角に配置されている。リブ75aは、第1端面部76の延長面部76aから縦方向Yの下側y2に延びるように設けられている。
[ノブ収容部]
図14及び図15に示すように、ノブ収容部12bは、メインボディ6におけるサブプレート部42の傾斜延長部42b、第2連絡壁部41b、及び、第2周壁部47における傾斜延長部42bの左側x1縁部に沿った部分、並びに、サブカバー10における傾斜延長部42bとの対向部で構成されている。
ノブ収容部12bは、第2周壁部47の切欠47bにおいて左側x1に開放されている。第2周壁部47の切欠47bには、ノブ13の正面部61及び背面部62が配置されている。これにより、ノブ収容部12bにノブ13の右側x2の一部が収容されるとともに、ノブ13の残りの部分及びロック部材14によって、ノブ収容部12bの左側x1開放部が塞がれている。なお、後述のトレイ収容部12aの左側x1開放部も、ノブ13及びロック部材14によって同様に塞がれている。
ノブ収容部12bを構成する第2連絡壁部41bは、縦方向Yの上側y1に向かって横方向X右側x2に傾斜した方向に延びるように配置されている。ノブ13の正面部61及び背面部62の右側x2縁部も同様に傾斜しているが、その傾斜は、第2連絡壁部41bに比べて緩やかである。そのため、ノブ収容部12bにおいて、非操作状態のノブ13の右側x2には、筒状軸部42cを中心とした図14の時計回り方向のノブ13の回転を許容するスペースが確保されている。
[トレイ]
図12A及び図12Bに示すように、トレイ20は、錠剤収容部11からトレイ収容部12aに供給された錠剤200を受ける受け部80を有する。受け部80は、厚み方向Zに直角に配置されたプレート部である。受け部80の形状は、横方向Xに延びる一対の長辺と縦方向Yに延びる一対の短辺とを有する概略長方形状とされている。受け部80における厚み方向Z正面側z1の面は、錠剤200が載置される載置面80aとされている。
受け部80の横方向X寸法は、例えば、錠剤200の2錠分の寸法(錠剤200の直径の2倍)よりも大きく、錠剤200の3錠分の寸法(錠剤200の直径の3倍)よりも小さい。受け部80の縦方向Y寸法は、例えば、錠剤200の1錠分の寸法(錠剤200の直径)よりも大きく、錠剤200の2錠分の寸法(錠剤200の直径の2倍)よりも小さい。
受け部80における横方向Xの中央近傍から右側x2端部近傍に亘る部分には、受け部80を厚み方向Zに貫通する貫通穴80bが設けられている。受け部80には、貫通穴80bの右側x2縁部を基端として横方向X左側x1に延びて先端が自由端とされた舌状部81が設けられている。
舌状部81の正面側z1の面は、舌状部81に外力が加えられていない状態において載置面80aと同一面上に配置されている。舌状部81の先端は、横方向Xにおいて受け部80の略中央に配置されている。
舌状部81の先端部には、厚み方向Zの正面側z1に突出した第1突出部82と、背面側z2に突出した第2突出部83とが設けられている。
第1突出部82の先端部における縦方向Yの中央部には切欠82aが設けられている。第1突出部82の右側x2の面82bは、横方向X左側x1に向かって厚み方向Z正面側z1に傾斜した傾斜面となっている。第1突出部82の左側x1の面82cは、横方向Xに直角な面となっている。第2突出部83は、左側x1及び右側x2のいずれの面も、横方向Xに直角に配置されている。
トレイ20は、受け部80の周縁部から厚み方向Z背面側z2に延びる第1脚部84、第2脚部85及び第3脚部86を更に有する。第1脚部84と第2脚部85は、縦方向Yに直角に配置されたプレート部であり、第3脚部86は、横方向Xに直角に配置されたプレート部である。
第1脚部84は、受け部80における縦方向Y上側y1の縁部に沿って設けられている。第1脚部84における厚み方向Z背面側z2の端面は、メインボディ6のサブプレート部42に対向配置される(図17参照)。
第1脚部84には、縦方向Y下側y2に突出したプレート状の被付勢部84aが設けられている。被付勢部84aは、横方向Xに伸縮可能なリターンスプリング22を挟んで、メインボディ6の第2周壁部47における右側x2の縁部に対向配置される(図15参照)。これにより、被付勢部84aには、リターンスプリング22による横方向X左側x1への付勢力が作用する。
第2脚部85は、受け部80における縦方向Y下側y2の縁部に沿って設けられている。第2脚部85における厚み方向Z背面側z2の端面は、トレイ20の位置に応じて、メインボディ6のサブプレート部42又はステージ部43に対向配置される(図16参照)。
第3脚部86は、受け部80における横方向X右側x2の縁部に沿って設けられている。第3脚部86における厚み方向Z背面側z2の端面は、メインボディ6のステージ部43に対向配置される(図16参照)。
受け部80からの背面側z2への突出量に関して、第1脚部84の突出量は、第2脚部85及び第3脚部86の突出量よりも大きく、第2脚部85と第3脚部86の突出量は互いに等しい。
トレイ20は、受け部80の横方向X右側x2縁部から厚み方向Z正面側z1に延びる第1位置決め部87、及び、受け部80の横方向X左側x1縁部から厚み方向Z正面側z1に延びる第2位置決め部88を更に有する。
第1位置決め部87は、舌状部81の第1突出部82の右側x2の面82bに対向配置され、第2位置決め部88は、第1突出部82の左側x1の面82cに対向配置されている。
トレイ20は、受け部80の横方向X左側x1の縁部から更に左側x1へ延長された延長部89を更に有する。延長部89は、厚み方向Zに直角に配置されたプレート部である。延長部89の左側x1の先端部には、厚み方向Zに延びる連結軸90が正面側z1及び背面側z2のそれぞれに突出して設けられている。
図14及び図15に示すように、連結軸90は、その一端側においてノブ13の正面部61の係合穴61aに係合され、他端側においてノブ13の背面部62の係合穴62aに係合される。連結軸90は、長穴である係合穴61a,62aに対して該係合穴61a,62aの長さ範囲で相対移動可能となっている。
トレイ20は、受け部80における縦方向Y上側y1縁部から厚み方向Z正面側z1に延びる第1壁部91、及び、受け部80における縦方向Y下側y2縁部から厚み方向Z正面側z1に延びる第2壁部92を更に有する。第1壁部91及び第2壁部92は、縦方向Yに直角に配置されたプレート部である。
第1壁部91は、横方向Xにおいて受け部80の左側x1縁部から中央部にかけて設けられている。第1壁部91は、横方向Xに関して上記の連通口50よりも大きな寸法を有し、該連通口50を閉塞可能となっている(図20参照)。
第2壁部92は、横方向Xにおいて受け部80の中央部から右側x2縁部にかけて設けられている。第2壁部92は、横方向Xに関して上記の取出口100よりも大きな寸法を有し、該取出口100を閉塞可能となっている(図14参照)。
このように、第1壁部91及び第2壁部92は、連通口50及び取出口100を開閉する開閉機構98の一部を構成している。
図14に示すように、第1壁部91と第2壁部92は、横方向Xにおいて相互にオーバラップして配置されている。第1壁部91は、舌状部81の第1突出部82及び第2位置決め部88と横方向Xにオーバラップして配置されている。第2壁部92は、舌状部81の第1突出部82及び第1位置決め部87と横方向Xにオーバラップして配置されている。
[トレイ収容部]
図14〜図17に示すように、トレイ収容部12aは、メインボディ6におけるサブプレート部42の横延長部42a、ステージ部43、第1連絡壁部41a、及び、第2周壁部47における横延長部42aの周縁部に沿った部分、並びに、サブカバー10における横延長部42aとの対向部で構成されている。
図14及び図17に示すように、トレイ収容部12aは、連通口50を介して錠剤収容部11に連通可能であり、且つ、取出口100を介して外部空間300に連通可能となっている。これにより、錠剤収容部11に収容された錠剤200は、連通口50を通じてトレイ収容部12a内のトレイ20に供給可能となっており、トレイ20に受けられた錠剤200は、取出口100を通じて外部空間300に排出可能となっている。
図14及び図15に示すように、トレイ収容部12aにおいて、トレイ20は、第2周壁部47における横延長部42aの上側y1の縁部に沿った部分と、第1連絡壁部41aとによって、縦方向Yの両側から挟み込まれている。これにより、トレイ20は、縦方向Yの移動が規制されている。
これにより、厚み方向Zに延びる筒状軸部42c周りにノブ13が回転するとき、上記のように連結軸90においてノブ13に連結されたトレイ20は、ノブ13の回転に連動して横方向Xにスライド移動する。
図15に示すように、トレイ20の上側y1の端部の左側x1には、メインボディ6の第2周壁部47から下側y2に突出したストッパ55が配置されている。このストッパ55とトレイ20との干渉により、トレイ20み横方向X左側x1への移動が規制されており、これにより、トレイ収容部12aからのトレイ20の脱落が抑制されている。
図16及び図17に示すように、トレイ収容部12aは、トレイ20の載置面80aから錠剤200が厚み方向Z正面側z1へ離間することを規制する離間規制部120を有する。
離間規制部120は、サブカバー10の内面(背面側z2の面)から突出したリブ状部で構成されている。離間規制部120は、横方向Xに間隔を空けて複数設けられており、各離間規制部120は縦方向Yに延びるように形成されている。離間規制部120は、横方向Xにおいて連通口50とオーバラップして配置されている。離間規制部120は、縦方向Yにおいてトレイ20の第1壁部91と第2壁部92との間に配置されている。
離間規制部120は、トレイ20の載置面80aの厚み方向Z正面側z1に対向配置されている。厚み方向Zにおいて、載置面80aと離間規制部120との間隔は、錠剤200の厚みに比べて同じか又は僅かに大きな間隔とされている。すなわち、離間規制部120は、載置面80a上の錠剤200にほぼ隙間なく対向配置される。これにより、載置面80aと離間規制部120との間に挟み込まれた錠剤200は、厚み方向Zの移動が規制される。
トレイ収容部12aは、載置面80a上の錠剤200が横方向Xにスライド移動することを規制する第1及び第2スライド規制部131,132を有する。
第1及び第2スライド規制部131,132は、サブカバー10の内面(背面側z2の面)から突出したリブ状部で構成されている。第1及び第2スライド規制部131,132は、それぞれ縦方向Yに延びるように形成されている。
サブカバー10の内面からの突出量に関して、第1及び第2スライド規制部131,132の突出量は、上記の離間規制部120の突出量よりも大きい。厚み方向Zにおける載置面80aと第1及び第2スライド規制部131,132との間隔は、錠剤200の厚みよりも小さい。
第1スライド規制部131は、上記複数の離間規制部120よりも横方向X右側x2に配置され、第2スライド規制部132は、複数の離間規制部120よりも横方向X左側x1に配置されている。横方向Xにおける第1及び第2スライド規制部131,132間の間隔は、錠剤200の1錠分の幅(錠剤200の直径)よりも僅かに大きい。
載置面80a上の錠剤200に対して、第1スライド規制部131は横方向X右側x2に隣接して配置され、第2スライド規制部132は横方向X左側x1に隣接して配置されている。これにより、載置面80a上の錠剤200は、第1及び第2スライド規制部131,132によって横方向Xの両側から挟み込まれることで、横方向Xへの移動が規制される。
[スライダ]
図13A及び図13Bには、錠剤200を載せたトレイ20と共に横方向Xにスライド可能なようにメインボディ6に取り付けられたスライダ24が示されている。スライダ24は、トレイ20との係合状態においてトレイ20の移動を検知する検知機構の一部を構成するものである。
スライダ24は、縦方向Yに直角に配置された第1面部93と、厚み方向Zに直角に配置された第2面部94とを有する。第1面部93は、厚み方向Zに延びる一対の短辺と、横方向Xに延びる一対の長辺とを有する長方形状のプレート部である。第2面部94は、縦方向Yに延びる一対の短辺と、横方向Xに延びる一対の長辺とを有する長方形状のプレート部である。
第2面部94は、第1面部93の厚み方向Z背面側z2の端部から縦方向Y上側y1に延びるように設けられている。これにより、第1面部93と第2面部94は、相互にL字状に連なっている。
スライダ24は、第1面部93から縦方向Y上側y1に延びる係合レバー95と、第1面部93から縦方向Y下側y2に突出した被検知部96と、第2面部94から厚み方向Z正面側z1に突出した突条部97とを更に有する。
係合レバー95と被検知部96は、厚み方向Zにおいて相互にオーバラップして配置されている。被検知部96は、横方向Xにおいて係合レバー95よりも左側に配置されている。突条部97は、第2面部94の縦方向Y上側y1の縁部に沿って横方向Xに延びるように設けられている。
図15及び図17に示すように、スライダ24は、第2収容部12の内部空間とモジュール被取付部53とに跨がるようにメインボディ6を貫通して設けられている。
スライダ24の第1面部93は、メインボディ6の第1連絡壁部41aの縦方向Y下側y2に対向配置され、スライダ24の第2面部94は、メインボディ6のステージ部43の厚み方向Z背面側z2に対向配置される。すなわち、第1面部93及び第2面部94は、第1収容部11及び第2収容部12の外側に位置するモジュール被取付部53に配置されている。
第1面部93の左側x1には、第1連絡壁部41aから下側y2に突出したストッパ52が隣接して配置されており、これにより、スライダ24の横方向X左側x1への移動が規制されている。
スライダ24の係合レバー95は、第1連絡壁部41aに設けられたガイド穴41cを通って、第1連絡壁部41aを貫通している。これにより、係合レバー95の先端側部分は、トレイ収容部12aに突入され、ステージ部43上に支持される。ガイド穴41cは、横方向Xに延びる長穴であり、該ガイド穴41cの長さ範囲で係合レバー95が横方向Xにスライド移動可能となっている。
スライダ24の突条部97は、ステージ部43から厚み方向Z背面側z2に突出したレール部51に係合されている。レール部51は、横方向Xに延びるように設けられている。突条部97は、レール部51に対して縦方向Y上側y1から係合されており、これにより、メインボディ6からのスライダ24の脱落が抑制されている。
スライダ24の被検知部96は、モジュール被取付部53に配置されている。被検知部96は、スライダ24と共に検知機構を構成する電子モジュール2のセンサ33によって、横方向Xの所定位置に位置するか否かが検知される。なお、センサ33の種類は特に限定されるものでなく、例えば接触式又は光学式の位置センサが用いられる。
[容器の動作]
以下、図14〜図20の断面図を参照しながら、容器1から錠剤200が取り出されるときの動作について説明する。
図15に示すように、ノブ13及びロックレバー78の非操作状態において、ロック部材14の上面部74は、メインボディ6のストッパ55の横方向X左側x1に隣接して配置されている。
この状態でロックレバー78を操作することなくノブ13を右側x2(図15の左側)へ押し込もうとすると、ロック部材14の上面部74がストッパ55に干渉することから、筒状軸部42c周りのノブ13の回転が規制される。これにより、ノブ13の回転、すなわち、移動機構17の動作がロック部材14によりロックされている。
図15に示す状態からロックレバー78を下側y2に押し下げると、ロック部材14は、リターンスプリング16を収縮させながら全体的に縦方向Y下側y2へ移動され、ロック部材14の上面部74はストッパ55よりも下側y2に配置される。これにより、上面部74とストッパ55との干渉が回避されることで、上記のノブ13のロックが解除されて、図19に示すようにノブ13の回転、すなわち、移動機構17の動作が可能になる。
このようにしてノブ13が回転操作されると、トレイ20は、図14〜図16に示す第1ポジションから、図19及び図20に示す第2ポジションへ横方向Xに前進移動される。第1ポジションから第2ポジションに向かう前進方向は、横方向X右側x2に向かう方向である。
図19に示すように、トレイ20が第2ポジションに位置するとき、ノブ13と共に移動機構17を構成するリターンスプリング22は、トレイ20が第1ポジションに位置するとき(図15参照)に比べて収縮される。これにより、トレイ20の被付勢部84aに対して横方向X左側x1に作用するリターンスプリング22の付勢力が増大される。
ノブ13の操作が解除されると、リターンスプリング22の付勢力によって、トレイ20は第2ポジションから第1ポジションに後退される。第2ポジションから第1ポジションに向かう後退方向は、横方向X左側x1に向かう方向である。
このとき、トレイ20の後退移動に連動して、ノブ13は、操作時とは反対方向に回転して初期の回転角度位置(図15参照)に戻される。なお、ロック部材14も、ロックレバー78の操作が解除されることで、リターンスプリング16の付勢力により元の位置(図15参照)まで上側y1に押し上げられる。
図14に示すように、トレイ20が第1ポジションに位置するとき、錠剤収容部11とトレイ収容部12aとの間の連通口50は、トレイ20の第1壁部91によって塞がれることなく開放されており、取出口100はトレイ20の第2壁部92によって塞がれている。
このとき、錠剤収容部11内の錠剤200は、開放された連通口50を通してトレイ収容部12a内のトレイ20上に供給可能となっている。上記のように、連通口50は、錠剤200が1錠ずつしか通過できない大きさとなっている。また、トレイ20の受け部80は、縦方向Yにおいて錠剤200を1錠のみしか配置できない大きさとなっている。そのため、トレイ20には、確実に1錠のみの錠剤200が供給される。これにより、第2収容部12は、1錠のみの錠剤200を収容可能となっている。
図17に示すように、トレイ20の載置面80aは、厚み方向Zにおいて、連通口50の背面側z2縁部に比べて同じか又は僅かに背面側z2の位置に配置されている。これにより、錠剤収容部11から連通口50を通してトレイ収容部12aに供給された錠剤200を、スムーズにトレイ20の載置面80a上に導くことができる。
図16及び図17に示すように、トレイ20の載置面80a上に載置された錠剤200は、上述したように、離間規制部120によって厚み方向Z正面側z1への移動が規制されるとともに、第1及び第2スライド規制部131,132によって横方向X左側x1及び右側x2への移動が規制される。これにより、移動機構17によってトレイ20が横方向Xに移動されるとき、トレイ20の受け部80に載せられた錠剤200は、受け部80に対して横方向Xに相対移動する。
また、トレイ20が第1ポジションに位置するとき、取出口100がトレイ20の第2壁部92によって塞がれていることにより、取出口100から錠剤200が出てしまうことが防止される。
図14及び図16に示すように、第1ポジションに位置するトレイ20上に供給された錠剤200は、先ず、載置面80aにおける舌状部81を含む部分の上に載置される。このとき、錠剤200の左側x1には、舌状部81の第1突出部82が隣接して配置されている。第1突出部82は、載置面80aよりも正面側z1に突出している。
図18Aに示すように、錠剤200を載せたトレイ20が第1ポジションから第2ポジションに向かって右側x2へ前進移動するとき、横方向X移動が規制されたトレイ20上の錠剤200が、トレイ20の第1突出部82の右側x2(図16の左側)の面82bに当接する。
上述したように、この当接面82bは、左側x1に向かって正面側z1へ傾斜した傾斜面となっている。そのため、この傾斜面82bに当接した錠剤200は、トレイ20に対する左側x1への相対的な後退移動を傾斜面82bに沿って円滑に行うことができる。これにより、トレイ20の第1突出部82に錠剤200が引っ掛かることが抑制されることで、トレイ20の前進移動をスムーズに行うことができる。
このようにしてトレイ20上の錠剤200がトレイ20に対して相対的に後退移動するとき、錠剤200は第1突出部82を乗り上げる。錠剤200は、載置面80aから離間する正面側z1への移動が規制されているため、錠剤200が第1突出部82上を通過するとき、錠剤200によってトレイ20の第1突出部82が背面側z2へ押し込まれることで、舌状部81は、その少なくとも先端側部分が背面側z2へ押し下げられるように撓み変形する。このとき、舌状部81の第2突出部83は、背面側z2に変位する。このような舌状部81の変形状態は、錠剤200が載せられた状態でのみ生じる。
図18Bに示すように、上記の舌状部81の変形状態を維持しながら、トレイ20の前進移動が継続されると、舌状部81の第2突出部83がスライダ24の係合レバー95に左側x1から係合される。これにより、スライダ24の係合レバー95は、開閉機構98によってトレイ20を移動させる動作に連動可能となる。この連動状態において、係合レバー95は、トレイ20の第2突出部83によって横方向X右側x2へ押し込まれることで、横方向X右側x2へ移動する。これにより、スライダ24はトレイ20と共に前進移動する。
図18Cに示すように、トレイ20が第2ポジションに到達したとき、錠剤200は、トレイ20の舌状部81の第1突出部82を乗り越えて、載置面80aにおける第1突出部82よりも左側x1部分に載置されている。
また、このとき、錠剤200との係合が解除された舌状部81は、元の形状に復元されている。さらに、このとき、元の厚み方向Z位置に戻された舌状部81の第2突出部83は、スライダ24の係合レバー95との係合が解除されている。
スライダ24が、トレイ20との係合が解除される横方向X位置まで前進移動されたとき、これに対応する横方向X位置にスライダ24の被検知部96が位置することが、電子モジュール2のセンサ33によって検知される(図19参照)。このセンサ33の検知に基づいて、トレイ20が第2ポジションに位置することを確認できる。
図20に示すように、トレイ20が第2ポジションに位置するとき、取出口100はトレイ20の第2壁部92によって塞がれることなく開放され、取出口100から錠剤200を取り出し可能な状態となっている。そのため、上記のセンサ33による検知が行われた時点で、トレイ20上の錠剤200が取出口100から取り出されて服用されることが推定される。
このとき、センサ33の検知信号に基づいて発光部31(図19参照)がオフにされて、報知部18(図4参照)による服用時刻の報知が停止されるようにしてもよい。
一方、トレイ20に錠剤200が載せられていない状態では、ノブ13の回転操作に連動してトレイ20が前進移動しても、トレイ20の舌状部81の先端が錠剤200によって背面側z2に押し下げられることがない(図18参照)。そのため、舌状部81の第2突出部83とスライダ24の係合レバー95との係合は生じないことから、トレイ20と共にスライダ24が前進移動することはない。
以上のように、本実施形態では、舌状部81が、トレイ20上における錠剤200の有無に応じて、トレイ20(開閉機構98)及び係合レバー95(スライダ24)間の連動状態と非連動状態とを切り換えるスイッチ機構99として機能する。このスイッチ機構99によれば、トレイ20上に錠剤200が載せられた状態でのみ舌状部81が上記の変形状態となる、該変形状態の舌状部81を介してトレイ20と係合レバー95とが連動状態となる。したがって、上記のセンサ33(図19参照)による検知は、トレイ20上に錠剤200が載置されていない限り行われない。そのため、取出口100から錠剤200を取り出せない状態であるにも拘わらず、取り出し可能な状態であると誤検知されることを防止できる。
また、図20に示すように、トレイ20が第2ポジションに移動されると、連通口50はトレイ20の第2壁部92によって塞がれる。これにより、トレイ20上の錠剤200は、錠剤収容部11に収容された他の錠剤200から隔離され、錠剤収容部11からトレイ収容部12aへの更なる固形物の供給が阻止される。そのため、トレイ20が第2ポジションに位置するとき、取出口100から複数の錠剤200が続けて出てくることを防止できる。
図18Cに示すように、第2ポジションに位置するトレイ20上に錠剤200が載せられたままの状態で、仮にトレイ20が左側x1(図18の右側)へ後退移動しようとするとき、トレイ20の第1突出部82の左側x1(図18の右側)の面82cが、横方向X移動が規制された錠剤200に引っ掛かる。
このとき、連通口50はトレイ20の第1壁部91によって塞がれているため、トレイ20上の錠剤200が錠剤収容部11に戻されることはない。そのため、取出口100から錠剤200が取り出されない限り、トレイ20が第1ポジションに戻れないようになっている。
したがって、錠剤200を載せたトレイ20が一旦第2ポジションに移動されると、トレイ20上の錠剤200が取り出されない限り、容器1を継続して使用することができない。これにより、取出口100から錠剤200が取り出されることが促されるため、上記のセンサ33(図19参照)による検知がなされたときは、錠剤200が確実に取り出されるものと推定できる。また、上記のように複数の錠剤200が続けて取り出されることが防止されることから、センサ33による検知時に取り出される錠剤は確実に1錠のみである。
よって、センサ33の検知に基づいて、錠剤200の服用の時間帯又は回数、或いは、容器1内の錠剤200の残り個数などを管理する場合に、これらの管理を精度よく行うことができる。
また、本実施形態によれば、以下の効果が更に得られる。
上記のように連通口50と取出口100が互いに対向配置されていることから、錠剤収容部11から連通口50を通してトレイ収容部12a内のトレイ20上に供給された錠剤200は、連通口50と取出口100との間に配置される。この錠剤200の配置は、トレイ20が第2ポジションに移動しても維持される。そのため、トレイ20が第2ポジションに移動されて取出口100が開放されたとき、連通口50と取出口100との間の位置に留まっている錠剤200を、取出口100からスムーズに取り出すことができる。
また、このとき、トレイ20は、外部空間300に露出することなく、トレイ収容部12aに収容されたままであることから、トレイ20の衛生状態を良好に維持しやすい。
さらに、トレイ20が第2ポジションに位置するとき、連通口50が塞がれていることにより、取出口100から一旦取り出された錠剤200が錠剤収容部11に戻されたり、異物が錠剤収容部11に混入したりすることを防止できる。
また、本実施形態に係る容器1によれば、錠剤200を個別に収容する区画を複数設けたり、これらの区画のうちいずれか1つの区画を選択的に取出口100に位置合わせする位置合わせ機構を設けたりしなくても、錠剤200を確実に1錠ずつ取り出すことができるため、容器1の構成の簡素化を図ることができる。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、第1突出部82における左側x1(トレイ前進方向の後側)の面82cが、横方向Xに直角な面(トレイ前進方向に対する非傾斜面)である例を説明したが、当該面82cは、第1突出部82の右側x2(トレイ前進方向の前側)の面82bと同じ側に傾斜した傾斜面、又は、右側x2(トレイ前進方向の前側)の面82bとは反対側に傾斜し且つ該面82bよりも急勾配の傾斜面であってもよく、これによっても、錠剤200を載せたトレイ20が第2ポジションから第1ポジションに戻ることを規制できる。
また、上述の実施形態において、開閉機構98は、トレイ20の移動によって第1壁部91と第2壁部92を動作させることで、取出口100と連通口50の開閉を行うように構成されているが、本発明において、開閉機構98の構成は、取出口100と連通口50に対して第1壁部91と第2壁部92を相対的に動作させるものであれば、種々の構成を採用し得る。例えば、開閉機構の変形例として、第1壁部91と第2壁部92が静止した状態で何らかの手段によって取出口100と連通口50が動作することで、これらが開閉されるように構成されてもよい。
さらに、上述の実施形態では、錠剤200の移動を規制しつつトレイ20(第1壁部91及び第2壁部92)を移動させる構成を説明したが、本発明において、第1壁部91と第2壁部92が静止状態に維持される場合、錠剤200を移動させる手段を設けるようにしてもよい。
またさらに、上述の実施形態では、第1壁部91と第2壁部92が一体になってトレイ20の一部を構成する例を説明したが、本発明において、第1壁部91と第2壁部92は、別体で構成されてもよい。
また、上述の実施形態では、容器1の全体形状が長方形状である例を説明したが、本発明において、容器1の全体形状は特に限定されるものでない。
さらに、上述の実施形態では、錠剤200を収容する容器1を例に挙げて本発明を説明したが、本発明に係る容器に収容される固形物は、錠剤に限られるものでなく、例えばカプセルであってもよい。
以上のように、本発明によれば、構成の簡素化を図りつつ、錠剤などの固形物を確実に1つずつ取り出すことができる容器を提供することが可能となるため、この種の容器の製造産業に好適に利用される可能性がある。
1 容器
2 電子モジュール
4 容器本体
6 メインボディ
8 メインカバー
9 導光部
10 サブカバー
11 錠剤収容部(第1収容部)
11a 周壁
12 部品収容部(第2収容部)
12a トレイ収容部
12b ノブ収容部
13 ノブ
14 ロック部材
17 移動機構
18 報知部
20 トレイ
22 リターンスプリング
24 スライダ
26 移動機構
31 発光部
33 センサ
40 メインプレート部
42 サブプレート部
42c 筒状軸部
43 ステージ部
46 第1周壁部
47 第2周壁部
50 連通口
53 モジュール被取付部
78 ロックレバー
80 受け部
80a 載置面
80b 貫通穴
81 舌状部(変形部)
82 第1突出部
82b 右側の面(前側の面)
82c 左側の面(後側の面)
83 第2突出部
84a 被付勢部
90 連結軸
91 第1壁部
92 第2壁部
95 係合レバー(係合部)
96 被検知部
98 開閉機構
99 スイッチ機構
100 取出口
110 通路
111 第1ガイド面部
112 第2ガイド面部
113 第3ガイド面部
114 第4ガイド面部
120 離間規制部
131 第1スライド規制部
132 第2スライド規制部
200 錠剤(固形物)
300 外部空間

Claims (12)

  1. 複数の固形物を収容する第1収容部と、
    所定の連通口を介して前記第1収容部に連通可能、且つ、所定の取出口を介して外部空間に連通可能に設けられた第2収容部と、
    前記第1収容部から前記第2収容部に供給された1つの前記固形物を受ける受け部、前記連通口を閉塞可能な第1壁部、及び、前記取出口を閉塞可能な第2壁部を有し、前記第2収容部に収容されたトレイと、
    前記第2収容部内において、前記連通口が開放されて前記取出口が前記第2壁部によって塞がれる第1ポジションと、前記連通口が前記第1壁部によって塞がれて前記取出口が開放される第2ポジションとの間で、前記トレイをスライド移動させる移動機構と、を備えていることを特徴とする容器。
  2. 前記連通口と前記取出口は互いに対向するように配置され、
    前記第2収容部に、前記受け部上の前記固形物が前記トレイのスライド方向にスライド移動することを規制するスライド規制部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  3. 前記受け部に、前記トレイが前記第1ポジションから前記第2ポジションに向かう前進方向に移動するときに前記固形物が載せられている場合のみに所定の変形状態となる変形部が設けられ、
    前記トレイが前記前進方向に移動するときに前記変形部が前記変形状態である場合のみに該変形部に係合される係合部を有し、該係合部と前記変形部との係合状態において前記トレイと共に前記前進方向にスライド移動されるスライダを更に備えていることを特徴とする請求項2に記載の容器。
  4. 前記変形部は、前記受け部の所定部分を基端として前記第2ポジションから前記第1ポジションに向かう後退方向に延びて先端が自由端とされた舌状部であり、
    前記第2収容部は、前記受け部における前記固形物の載置面に対向配置されて該載置面から離間する方向への前記固形物の移動を規制する離間規制部を有し、
    前記舌状部には、前記第1ポジションに位置する前記トレイに前記固形物が載せられた状態において該固形物に対して前記後退方向に隣接する位置において前記載置面よりも前記離間規制部側に突出した第1突出部と、前記第1突出部とは反対側に突出し、前記舌状部の前記変形状態において前記スライダに係合可能な第2突出部とが設けられていることを特徴とする請求項3に記載の容器。
  5. 前記第1突出部における前記前進方向の前側の面は、前記前進方向の後側に向かって前記離間規制部側へ傾斜した傾斜面であることを特徴とする請求項4に記載の容器。
  6. 前記第1突出部における前記前進方向の後側の面は、前記前進方向に対する非傾斜面、前記前側の面と同じ側に傾斜した傾斜面、又は、前記前側の面とは反対側に傾斜し且つ前記前側の面よりも急勾配の傾斜面であることを特徴とする請求項5に記載の容器。
  7. 前記固形物は扁平状の錠剤であり、
    前記第1収容部の内部空間における前記錠剤の厚み方向の寸法は、前記錠剤の2錠分の厚みよりも小さく、
    前記第1収容部の周壁は、前記連通口の周縁部から互いに平行に延びる一対のガイド面部を含み、
    前記一対のガイド面部間の間隔は、前記錠剤の1錠分の幅よりも大きく2錠分の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の容器。
  8. 前記一対のガイド面部は、それぞれ前記連通口への前記錠剤の供給方向に延びる第1ガイド面部及び第2ガイド面部であり、
    前記第2ガイド面部は、前記供給方向において前記第1ガイド面部よりも長く形成されていることを特徴とする請求項7に記載の容器。
  9. 前記第1収容部の周壁は、前記第1ガイド面部の前記供給方向の基端から前記第2ガイド面部とは反対側に向かって前記供給方向に直角な方向に延びる第3ガイド面部と、前記第2ガイド面部の前記供給方向の基端から前記第1ガイド面部とは反対側に向かって前記直角な方向に延びる第4ガイド面部とを更に有することを特徴とする請求項8に記載の容器。
  10. 複数の固形物を収容する第1収容部と、
    所定の連通口を介して前記第1収容部に連通可能、且つ、所定の取出口を介して外部空間に連通可能に設けられ、1つの前記固形物を収容可能な第2収容部と、
    前記連通口を閉塞可能な第1壁部と、前記取出口を閉塞可能な第2壁部とを有し、前記第1壁部が前記連通口を開放しているときに前記第2壁部によって前記取出口を閉塞し、前記第2壁部が前記取出口を開放しているときに前記第1壁部によって前記連通口を閉塞する開閉機構と、
    前記開閉機構による前記取出口を開放させる動作との連動状態において所定の動作を行うレバーと、
    前記第2収容部に前記固形物が収容された状態でのみ、前記開閉機構と前記レバーとを連動させるスイッチ機構と、を備えていることを特徴とする容器。
  11. 前記第2収容部において前記固形物が載せられる受け部を更に備え、
    前記受け部は、前記固形物が載せられている状態でのみ所定の変形状態に変形可能な変形部を有し、
    前記スイッチ機構は、前記変形状態の前記変形部を介して前記開閉機構と前記レバーとを連動させるものであることを特徴とする請求項10に記載の容器。
  12. 前記開閉機構は、前記取出口を開放させる動作に連動させて、前記受け部に載せられた前記固形物を前記受け部に対して相対移動させる移動機構を有し、
    前記変形部における前記固形物が載せられる面に突出部が設けられ、
    前記変形状態は、前記相対移動中の前記固形物が前記突出部上を通過するときに前記変形部の少なくとも一部が前記突出部の突出方向とは反対方向に変位した状態であることを特徴とする請求項11に記載の容器。
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